DIARY 2011年9月


9月1日 じゃっ馬なんで

明日から行く予定だった福島県南相馬市、メンバーの都合で明後日から二泊三日になったよ。
 思わぬ時間ができたんでいろいろ調べてる。南相馬市はいわゆる平成の大合併でできた市で、元は原町市、小高町、鹿島町が合併してできたそう。地縁共同体としての「町」や地名には深い意味がある。明治時代に7万あった地方自治体がいま1700しかない。金の回りをシンプルにするためだね。それと共に自治体の辺境が廃れ、日本の辺境が廃れ、文化と一緒に人が消えていった。もうほんとにこういうのかっこ悪い。南セントレア市とか中央アルプス市とかプライドないの!?

南相馬市周辺は鎌倉時代から明治維新まで相馬藩のあった場所。世界的にもこんなに統治期間の長い地域は少ないらしい。もっとすごいのは、平将門が始めた軍馬練習をいまでもやってること。相馬野馬追 (そうまのまおい) 。千葉と茨城に残る相馬の地名はこの辺と関係ある。1000年以上も軍馬練習やってるんだこの人達は。500騎以上の馬が行軍して旗を取り合う。観てみたい。
 ところで馬って道路交通法上 飲酒運転しちゃまずいのかね。乗れるんだったら便利だ。「終電もうないんじゃない?」「あっ僕馬なんで」

9月2日 海は死にますか山は死にますか、教えてください、スタバで

ぶーーー
ぶーしゃからか ぶーーー
アイセイ ぶーーー
ぶーしゃからか ぶーーー
たぶん 23歳 うーっ
たぶん たぶん たぶん 23歳 うーっ

不二子ちゃんは遠いお姉さんって感じで、僕いま39だけど遠いお姉さんって感じで、おまえいくつだよ!!
 銭形のとっつぁんは29歳。たぶん 29歳 うーっ たぶん たぶん たぶん 29歳 うーっ

いまも福島第一原発からは大量の放射性物質が漏れ続けている。わかってはいるけど感覚的に麻痺しつつある。
 「2011年あたりは、大きな震災があったんで、ずいぶんたくさんの木が植えられたんですよねぇ」なんて、50年後とかに語られてたら、うれしくない? (たまにいいことを言う糸井重里さん) 。

9月6日 写真じゃ切り取り切れないから、言葉じゃ白々しくなるから

東日本大震災で最も深刻な被害を被った場所のひとつ、福島県南相馬市に行ってきました。写真はこちらに、動画はこちらに。写真じゃ切り取り切れないから、言葉じゃ白々しくなるから、連れていきたい気持ちになります (イルリメ) 。
 震災後の福島行きは三度目になりますが、それぞれに違った感慨を持ちました。いわき市豊間に行った時は、流された家に生活の痕跡がくっきり残っていて、確かにここに生活があったっていう事実に圧倒された。今回は津波そのものへの畏怖の念を新たにしました。生活の痕跡はもうすっかり流されて、何もない土地に夏草が生い茂ってる、でも草のまにまに家の土台が並んでいて、ああそうか、ここにも人がいたんだとワンクッションおいてショックを受けた。

印象的だったのは古いお社が流されずに残っていたこと。それはここだけじゃなくて、寺社仏閣の位置をマッピングすると津波の到達点からぎりぎり内陸に線が引けるそうだ。歴史ってそういうことです。ずっとこの地に住み続けて、安全な場所もちゃんとわかってた。
 放射性物質や津波で危ない場所になんで住み続けるのか、離れればいいのにって言う人がいっぱいいる。実は僕もそう思ってた。でもこの町には縄文時代の遺跡や古墳があってさ、人の営みがずっと続いてきたんだよね。上手に住めば快適に住める場所なんです。そもそも我々の祖先は大陸を離れて、なんでこんなに危ない島に渡ってきたのかって話と直結する。全然ひとごとじゃないんだ。
 地方を離れて都会に出ればいいって考えは好きじゃありません。自分は「地方都市としての東京」に代々住んできた者として誇りがあるんで、それを否定する「憧れの大東京」像には違和感がある。福島の方々は、福島でたちあがってくれると信じてます。

同行したK.K.が放射線量計を持ってたんで、常にチェックしてました。線量が高かったのは郡山や福島の東北自動車道、それから飯舘村。1.6マイクロシーベルト毎時くらいでした。郡山や福島は、盆地で流れ込んだ放射性物質の逃げ場がないのと、高速道路にはいろんな車が通るから溜まるのかなと思う。飯舘村は、雲が山にかかって雨水として流れこんでくる。南相馬市は放射線量的には低かったです。原発から同心円状に避難区域を指定するのはナンセンスだ。
 20km圏の立ち入り禁止区域ぎりぎりまで行きました。たんぼがね、圏内と圏外でくっきり色分けされてた。もちろん圏外も作付けはできないんだけどさ、雑草を刈って手入れしてる。圏内は立ち入れないからススキが茂ってる。一番上の写真は圏内ですくっと立つヒマワリ、この後ろではコンビニが普通に営業してるんだ。津波の境界線もそう、流されたところは荒れ野だけど、すぐ後ろには生活がある。

宿は安いけどきれいでした。海も山も人がいなくて広々と美しい。でも人のしたことの結果として人がいないのだ。答えは風が知っている。地元の方々は穏やかで、食べ物も旨い。なにしろ道の駅のカツ丼がびっくりするくらい旨いんだ。ほかに有名なのはまるもと食堂なかむら食堂、隣の市になっちゃうけど、途中道路冠水してるけど、メルカート。ここは旨かった。
 みんな行ったらいいと思うよ。3.11後の世界に関心があるならね。現地を見て初めてわかることがいっぱいあるし、地元の方と話してわかることもいっぱいある。コミュニケーション障害気味の僕も、心地いい感銘を受けた。

懸案のUstream中継は、被災現場からはうまく出来ませんでした。宿からは音がつながったり途切れたり、写真をお見せするために普段と違うクライアントソフト使ったんだけど勉強不足だった。
 このソフトを使いこなして、近いうちにスライドショーと音楽の番組を始めます。曲かけてるあいだおじさんの顔が写ってるのは辛いなと。僕はなるだけ前に出ないでBGMとして楽しんで頂けるといい。何度も書いてるけど、マニアじゃない方々がいい音楽と出会う番組にしたい。難しくないです。

9月7日 @体重計 そういう冗談は好きじゃない

南相馬に行って一番衝撃を受けたのは、浴室の全身鏡に写った自分の体型かも知れない。痩せないとやばい。モテ的にも健康的にもやばい。ダイエットする。たぶんする。

Wardell Quezergue死去。ニューオーリンズシーンの重要なプロデューサー。NOLAレコーズ、MALACOレコーズのヒット作をたくさん手がけた。そしてDJ Salmon自殺。U-zhaanの音楽的パートナーとして名前を知ったんだけど、clammbonにも影響を与えたキャリアの長いミュージシャンだそう。それにしてもharakamiさんとSalmonと、二人のパートナーを失ったU-zhaanの心中察するに余りある。

9月9日 行間

南相馬に行って感慨を持って、いろんな意味でまだ疲れてる。日記もおざなりだけどそういう行間を読み取ってですね、露骨にアクセス数が減るようなことのないように。

3億年ぶりに駅まで徒歩で行った。死ぬかと思った。痩せる前に死ぬかと思った。薬局の店員さんが半分くらい入れ替わった印象。お気に入りの受付ちゃんはじめ、可愛い子がいなくな...。
 あっちの部屋で寝たいけど猫たちがこっちで寝るというのでこっちで寝るなり法隆寺。起こされてご飯。「飯食った!!」って満足そうにしてる。「ありがとうごちそうさま」とは言わない。そしてべったりくっついてくる。僕が好き過ぎるのはわかったけど今日は暑いので。また猫を拾う夢をみた。名前はトウフ。猫を拾い続ける人生なのか、好き過ぎるのは僕の方なのか。神様はなんでこんなに面白い生き物を作ったのか。

今夜から12日にかけて、100年に一度の超新星爆発がみられるという。でも肉眼じゃむりそう。なんでわかるんだろう。光より先に情報が届く仕組みが知りたい。

9月11日 世界は悲しすぎるから

3.11から半年、9.11から10年。早い、早すぎるな。まだ心の中で全然整理つかない。当たり前だ、事件そのものが全然過去の話じゃないんだから。

3.11のあと3回福島に行って、当たり前の生活があっという間に流されて夏草が生い茂る現場を見た。1000年に一度の津波、でも古い建物は1000年前の教訓を覚えていた。1000年後の東北に、伝えなくちゃいけないことがある。
 そして鉢呂経産相の辞任。原発の廃止を掲げていた人。記者クラブ村のモチベーションはわからないけど、ここ日本に置いて、一方的で扇情的な報道の体質は戦前から変わっていないように思う。程度の低い挑発に乗ってしまって気の毒な気もする。野田首相には期待してる。政治家が高速度で入れ替わると時空の歪みで歳とらなくなるぞ。

9.11の時はネル前にテレビつけてびっくりしてNY在住の友人とメールした。世界はこんな風に終わるのかと思った。WTCから2ブロック先に勤めていた友人は、「紙が降ってきてすごい」「みんな普通にランチに出てるよ」って現場の雰囲気を教えてくれた。WTCが倒壊した時はさすがに動揺を隠せなかった。
 ニュースを聞いて大はしゃぎしてたパレスチナの子供達には、僕の想像を遥かに超えた壮絶な日常がある。イスラムの人たちがどんな教育を受け、どんな思想を持ち、どんな生活をしているのかを僕らは本当に知らない。そんなばかちんでもわかるのは、「無限の正義」なんてものは存在しないということ。

知ろうとする努力、そして好意。日本の醜い政局論争も、世界の醜い宗教論争も、たかだか一種のサル同士の喧嘩にすぎないけど、この星を破壊する力を持っている。だから!! 祈る以外に知恵がなくても!!

追記 : 震災の復興の過程がよくわかります。感動的ですらある。こういうことをさ、日本の報道もしたらいいんじゃないの。

9月12日 中秋の名月

ダッダーン、ボヨヨンボヨヨン。

鉢呂元経産大臣の辞任はこの国のおままごとを端的に表している。記者「ちんこちんこ!!」大臣「ちんこ?」記者「こいつちんこって言ったーえんがちょ」ザッツオール。石原伸晃が鉢呂発言を「万死に値する」って言ってたけど君のパパは何に値するんだい!? 鉢呂氏は放射線被曝量の限度を1mSに戻そうとした人物。東電は国会に50行中48行を黒塗りした原発事故手順書を提出し、責任者は発言の是非を論じることなく去っていく。この国は記者クラブとライフラインのくねくねで終了する。
 えー本日スピリッツ編集長にお会いし、かわうそを辞任いたしたいと言う申し出をさせていただき、受理していただいたところでございます。ハワイ視察の際「伝染るんです。」という発言をしたと報道されたことに僕としては否定的なんですが、それでは済ませない問題だと思って決断をいたしました。

月が地球を眺めている。いまだに3.11のまま、夏草で生い茂る福島が見える。人は2万2千年前からそこに文化を築き、生活をしていた。キビタキもケヤキもシャクナゲもカモシカも、それぞれの命をつないできた。
 今日は中秋の名月、この日が満月になるのは6年ぶりのこと。宇宙に浮かぶ月の輪郭に見惚れているうちに、人間という力を持ちすぎた一種のサルとしてさ、もうちょっと考えることあんじゃないの。

9月13日 みんなが音楽を愛していれば

破損したイヤホンをアロンアルファで接着して耳に装着した。後は聞くな。

ルンバの修理を依頼したら交換してくれた。前は「ルンバを、充電してください」って言ってたのに、今は「Please charge...」って凄い勢いでまくしたてる。きっとセックスの時「Oh...Oh...Yes!!...Yes!!」って言うタイプと思う。お淑やかな君の恥らいが好きだったのに。

今月の15日から横浜市で放射性廃棄物の海面投機が始まる。「この国は恥ずかしい国だ。政治家が数の論理だけですべてを決めてしまうんだ。戦争が始まるぜ。みんなが音楽を愛していれば、こんなことにはならなかったのにな。クソみたいな商業音楽が流行してやがる。奴らの耳は腐ってるよ (忌野清志郎) 」。
 俺の耳はイヤホンが刺さってるよ。どう? 清志郎的にどう?

9月14日 柿食えば リムられてるなり 法隆寺

ちゅいちゅい

ここ最近は毎日20時間ほど寝ております。意地悪な夜は朝に続いている。朝の5時にも夕焼け小焼けが流れればわかりやすいのにな。

コスモ石油が震災後の製油所の火災で、地震への備えを不十分にしていた廉で処分を受けるという。一方東電にはおとがめなしの不思議。その東電の賠償の説明書が156ページもあり、老人たちが戸惑っている。
 「電気は、ひとつの特定の電力会社からしかこない。考えてみよう。ひとつの企業が、電力という巨大な権力を握ることの恐ろしさを。電気や水や、いずれは空気さえも、利権を得た企業からの供給に頼ることになったとしたら、それは極めて危険なことである (ガンディー) 」

きのうの日記に書いた、横浜市の放射性廃棄物の処理は住民の反対で中止になった模様。鉢呂元経産大臣の辞任のきっかけになった発言や、辞任会見で偉そうな言葉を使った人も、実体はよくわからない。未確認情報に左右されすぎだ、僕も。
 そういえば学生の頃、読売新聞の販促員がガッて入ってきて脅されてハンコ押して、本社に電話して解約した。当時は「新聞はインテリが書いてやくざが売る」って言われてたけど、いまは書く方もやくざみたい。

MacBook使ってると、しばしばコードを「あっダメっそっちの穴じゃないの」って方に挿れちゃう。

9月15日 夢をまだ見てる

良き哉と思っていたガールからブロックくらった。デブはおおよその言動をキモいと思われがち。それを承知で内面のアピールを怠ったというか、内面をアピールする機会を作れなかった。
 僕のダメなところはなにか。難しい。実に難しい。なぜならおおよそダメだからだ。すべてのダメは等しく尊いので順位などつけられない。敢えてあげるのならば、根性がないところだと思う。根性がないのはいろいろダメだ。痩せたくても痩せる努力をしたくない、モテたくてもモテる努力をしたくない、働く努力をしたくない、自分を磨く努力をしたくない、など様々なダメの根源に君臨するのが「根性がない」なのです。いやいや、これでもわりと凹んでる。

当方無職 土日祝日あり 初心者歓迎 完全ヒモ指向 委細面談

9月16日 昔ドロリッチなうしてたあなたは201XのTLでなになうするの?

除染頑張ってるジャパンですが、それでなんとかなるならチェルノブイリ30km圏内はなんでいまだに居住禁止なの。アメリカフランスと同時多発的に放射線漏れが起こったから、冷戦が終結した時みたいになし崩し的に原発おわりにできないかしら。ソユーズからの中継がNASA-TVで見れる時代が来るとは、冷戦時代には想像もつかなかった。やめるなんて想像がつかないことも、ふとした弾みでやめられるもんだよ。
 もしくはもう宇宙にでも作れよ。宇宙人に交付金ばらまけばいい。月のうさぎの耳がなくなるかも知れないけれど。

話し相手が猫しかいない。ただお喋りするだけの介護サービスはないものか。
 おじさんの恋愛が学生と根本的に違うのは、良き哉と思っている女性に自分を理解してもらうために、自分から動かなくちゃいけないことだ。僕無職であることと容姿を除けば、年式の割にそんなに悪くない物件だと思うのです。変動する社会の中で、定職につくことの価値はどんどんさがってるし、容姿は気にしない娘はほんとに気にしない。しかし女子から食いついてくることはまずない→理解してもらう機会を作るために動かなくちゃいけない→キモいの無限ループ。

まだ夢を見たいけど、唯一 誉めていただいてる文章もダメなんだほんとは。編集の赤が入ると意図が読み取れなくてパニックになる。言われるがままに直してくうちに、読みやすくはなるけど魂が抜けてくんだ。プロの物書きは文章が面白いつまらないじゃなくて、望まれる文章を書く技術を持ってるってことだと思う。

9月17日 なんでこんなTシャツ買った

今日はライブに行くつもりだったけど例によっていけなかったよ (´Д` )
 寝てたら猫がルンバに乗ってやってきたためやむなく起床。二度寝を決めたら、松平健からメールがきて「ちょっマツケンからメール来た」って叫んだらマツケンが後ろでふふって笑って写経してる夢見た。そのあとすったもんだあって、江戸の街を一緒に練り歩いた。平成にはそこバイパスできてるからとか、その道なくなって家建ってるからとか言われても、人のうちを乗り越えてスタスタ歩いた。で、起きた時にはもうライブに間に合わなかったのだ!!
 オリンピックに昼寝耐久部門があったらのび太に負けないのにな。スピード部門なら負ける。

初回限定盤のみ内輪受けDVD封入を誰が喜ぶのだろうか。僕は通常盤が出るまで待ってるよ。

9月20日 「明日」がこないまま、次の日ばかりがやってくる

明日はあれしようこれしようと思って、次の日に暇してるわけでもないんだけど、結局なにも成果がないまま日記を久しく書いてなかったりね。「スキルさんの寂しさは重い」って若い友人♂に笑われた。
 歌丸さん「えー皆さんいつか死ぬわけですが、あたしが『へーその間になにしました?』って聞きますから皆さん面白い答えをね、お願いします」それが人生だ、人生だ。

起きてるから音楽は聴いてます。
 Moccaってインドネシアのソフトロックバンドがすごくいい。韓国でブレークしたそうで、僕が持ってるのは韓国盤だった。韓国のポップシーンは日本よりよっぽど健全。Black SkirtsとかOldfishとかLinus BlanketとかHan Jinとか、日本向けにマーケティングされてない世界に向いた韓国ポップ聴けば、ウヨの方々も納得せざるを得ないのではないか。
 きのうはNeil Sedaka三昧でした。超かっこいい。初期の作品はシングルヒットよりアルバム曲の方がセンスが新しい。「One Way Ticket」なんて貧乏臭い歌なんでシングルカットしちゃったのかと思ったら、あれ元々はB面用の捨て曲で作曲も本人じゃないんだって。日本でだけ間違えて売れちゃった。この曲のイメージで相当損してる。
 初期のヒット曲のイメージで損してるミュージシャンのコンピをいくつか作りたいな。人に送りつけるのはついでの道楽で、自分がちゃんと聴き直したいっていうのが主な動機です。

ナッシュビルがカントリーとヒップホップの授業を公立校の必修科目にするそう。これナッシュビルでやるから地に足がついてるんで、日本で雅楽とテクノやったらそうとうおかしなことになる。森の中で太鼓を叩き歌う少年。音楽の楽しみってさ、こういうことじゃないの。
 最近フリーダウンロード音源が増えてきて、それはプロモーションの一環かもしれないけど、商業的にどうこうより身の回りに音楽が増えてく状況が素敵と思う。食うために音楽しなくても、この少年みたいに歌ったらいいじゃん。
 という訳でiTunesに歌いたい曲を片っ端から詰め込んで、歌詞をコピペして、パソコン1台で歌う仕組みを作った。海外のサイトでは歌詞を普通にコピペできる。変なコピーガードかけてんの日本だけです。日本の行き過ぎた著作権保護という名のくねくねに音楽はない。だって「保存会」が保存しないと民謡が絶滅する国です。

きのうの反原発デモに6万人集まったそうで、でもみんなゴミを捨ててったって偽物の写真が出まわって、推進派必死だな。科学と言論でね、エネルギーのこと決めましょうよ。ってことがまたできないんだこの国は。
 それにしても酷い台風がどんどん来てる。今年の天災の多さ...って言う機会がここ10年ふえてる気がする。

9月23日 Folklore

教科書が教えてくれないこともあるけど君そもそも教科書ちゃんと読んだかい?

強い台風の去ってった夜に高いビルの上から街を眺めてた、僕はまだ少し移り気で去り際のタイミングをつかみ損ねてる。
 気圧の急激な変化による果てしないねむみの谷にいた。猫がちょっと僕の様子を見にきた。嘘っぽい水のSEが流れてるみたいだけどこれが本当の水の音なんだな。25歳くらいまでは台風の日は傘で飛ぼうとしてた。いまはデブだからできないけど43歳くらいになったら痩せてまた飛ぶよルララ。
 そのさなかにしれっと告白があった。「3号機、炉心の検出器が全滅」えっ。あの状況で検出器だけ無事だとは思わなかったけどさ。

プリントゴッコ生産終了。ほそぼそと続けられないかな。あのしょぼさが時々なつかしくなるよ。僕は買わないけど。ナスカよりも古くに描かれた地上絵が中東で数千個も発見された。宇宙人見てるかい?
 Beckii Cruelきれいになったなあ。懲りずにまた日本に来てください。おじさんがハンバーグステーキおごってあげる。

9月26日 西の果てのだあれも知らない丘から東の果てのだあれも知らない丘まで

光より速くキミに会いに行くってちょっニュートリノ、光より速いといろいろまずい。CERNがニュートリノを飛ばしたら光速を超えちゃったそうです。本当ならここ100年の物理学がひっくりかえるし宇宙の成り立ちからなにから全部かんがえなおしだ。アインシュタインもマジで!?って言ってる。理論上はタイムマシンもできる。もう街には未来人がいっぱいらしいぞ。まあ僕は子孫を残せそうにないのでドラえもんは来ない。
 せっかくわくわくさせて「計測ミスでした」って落ちは勘弁。「ジュネーブとグランサッソが亜光速で接近しました」なんてどうかな。

モンティ・パイソンがYouTubeに公式チャンネルを立ち上げた。
 「過去3年間、きみたちYoutubeユーザーは我々の作品をリッピングし続けてきた。今、我々が立場を逆転する時がきた。これからは我々は、自らの手で自ら映像を投稿する。君たちがどこの誰かわかっている。どこに住んでるかも知ってるし、どこまでも追いかけて死ぬほどビビらせることもできる。しかし、我々は度を超した寛容な精神の持ち主であるので、もっといい方法を考え出した。我々はモンティ・パイソン・チャンネルをYoutube上に開設することにした。もちろんすべて無料で提供する。どうだ! しかし我々はそれに対しての見返りを要求したい。内容のない、心ないコメントが欲しいのではない。我々はリンクをクリックしてもらいたいのだ。そして、われわれの映画やTV番組を買って欲しいのだ」。いくつになってもかっこよすぎる。

さかなクンさんが凄い。数年前に東北の子供にメバルの絵を描いてあげたの、津波で流されて海も見たくなくなっちゃったって話を聞いて、また会いに行って「メバルってお魚はね、いつも上を向いて泳いでいるんだよ」って絵を描きなおしてあげたんだって。その子号泣。おじさんも号泣。

余談が長くなった。おとといは古い大切な友人、くまさんのうちに行ってきました。誰のために走ってんだかわかんない首都圏の隅の隅をつなぐ直通急行が20分おきに走ってるミラクルで、2時間ちょっとで行けた。下の男の子には文化系男子の素養があると踏んでいたのだが、すっかり日焼けして野球少年になっていた。なにかにのめり込むとそれ一本になってしまうそうだ。つまり彼は文化系でも体育会系でもなく、オタクの素養がある。上の女の子はミュージカルをやってるんだって。メガネガールになっていた。
 カラオケに行った。座学ボイトレの成果はそれなりにあったと思っている。くまさん一家がどう思ったかは知らない。「マルマルモリモリ」把握した。そしておうちでご飯。旨い、旨い。僕も嫁が欲しい。夜中までお喋りしてきのうの夕方に帰還しました。役所からおどろおどろしい色の封書が届いてた。どんどん派手になってまた地味な色になったらやばいしるし。まだ大丈夫。

9月28日 新しい私に始めなきゃ始まんないわ

猫が「トイレ上手にできた」の雄叫びをあげてる、いつかは俺も...!!

きのうは大切な友達でミュージシャンのHさんとカラオケに行ってきました。僕のあまりの寂しっぷりとカラオケ熱につきあってもらった。前に一緒に歌った時は「...練習ですね」って言われて正直だなこの人はって思ったんだが、きのうは「ピッチもリズムも急によくなった」ってヤター!! 座学ボイトレは一定の成果があったみたい。遅刻したり途中でねもくなったりするけど今後ともよろしくどうぞ。笹生実久さんの「OPEN DOOR!」が入ってたんで歌った。友達の歌をカラオケで歌ったのは初めて。
 歌ヘタの次はデブを改善したい。歌と同じでスタート地点のレベルが酷いので、楽して痩せる体操をね、またやる。そして果てしないモテの彼方へ。

ニュースが相変わらず痛い。野田総理には期待してたのに、気配り政権運営三原則「余計なことは言わない / 派手なことをしない / 突出しない」酷いなこれは。全共闘運動以来若者をできるだけ政治から遠ざけようって力があったそうだ。若者が選挙に行かない、政治家が行動しないのはその弊害ぽい気がする。40年硬直してる。
 でもtwitter見てると、まだ未来に希望もてるよ。

THE INTERVIEWSの僕の音楽遍歴あたらめて読んで、なんていうか地面から匂い立つような音楽の体験が足りないと思った。ソウルやワールドミュージックも好きだけど、聴き方が白人中産階級的なんだよな。その辺の感覚をFUJI ROCKで補ってたのかも知れない。

らいよん子供を大事にする。うっかり千尋の谷に落ちた子供を助けにいく。超いい話、超いい写真

9月29日 トランクス一枚でルグランを聴く秋

あっ上はシャツ着てます。秋の風をががっと入れた。気持いいね今日布団干せばよかった。上はシャツ着てますってば。

猫たちに愛されすぎて辛い。どこのおたくも人によじ登ってくるもんだと思ったら、友達のうちの猫は気配すらなくて驚いた。えっいるの!?って。うちの猫は違う部屋にいても僕が横になると集まってきます。眠み成分を感知してるんだろうか。毛づくろいのメンバーにもカウントされてるぽい。チューして髪べたべたにされてさあネルかってよじ登ってくる。きみ19歳だからさ。

ボーイング787きたか。乗り物はわくわくするね。新しくても古くてもわくわくするね。乗り物って乗る人の人生の大事なフェーズを彩るからそういう想いが宿るんだよ。

まだときどきあーハラカミさんこの世にいないんだなーって胸がぎゅっとする。