DIARY NEW


11月16日 かーまーえ、かーまーえ

老眼がもう本格的にやばい。けど大人にはほど遠い。体の老化と精神の幼さのギャップに焦る生き物、それがおじさんだ。

10日はAsgeir@新木場Studio Coastへ。アイスランドのインディーフォーク + ポスト・ポストロックのミュージシャン。このポスト・ポストロックを一言で表す言葉が必要だ。延々新木場まで、電車の暖房が熱すぎて気持ち悪くなって途中駅で降りた。このまま帰ろうかな...とも思ったけど帰らなくてよかった。外国人のお客さん、Tシャツ1枚が多い。やっぱり日本人は着込みすぎだし電車は暖房かけすぎたよ。
 素晴らしかった...体調をおしても観てよかった。正直なところ、あの真摯な作品群からはこんなにも幸せなライブの時間が繰り広げられることを想像できなかった。

メンバーは本人含めて6人。キラキラ輝くキーボードと、地べたを這うベースが世界の土台を作る。そこに、生々しいドラムスと、エフェクターをかけまくった轟音ギターが乗っかって、ひょっとしたらレコーディングでは綺麗にまとめられちゃったかも知れない、ライブならではのエモーションを生み出して、聴き手の胸を高ぶらせる。そしてなんと言ってもAsgeirの美しいファルセット。ギターやキーボードをかき鳴らしながら、透明でも感情豊かな歌声が響き渡った。
 一方で、アコースティックな編成で演奏された何曲かは、サウンドも拍子が揺れる曲の構成も、60年代初頭のフォークみたいだった。フォーク史のそういう部分は、ヨーロッパ移民がルーツなのかもな。もうひとつ特筆するべきは、柱状のライトを使った演出。光の森の中を彷徨ってるみたいで、彼の音楽世界をさらに広げていた。

11日はあーちゃんの毎月恒例TSUTAYAインストアライブへ。土曜日の調布駅前はフリマが盛り、でもおばちゃんの服ばっかりだ。70億年くらい前、まだヤフオクが始まる前のフリマは若い人がいっぱいいて、僕もレコードを漁ったり、劇団の資金集めのために出店した。
 あーちゃんのライブはいつも安定のクオリティだけど、TSUTAYAさんはリラックスした雰囲気でなにげに名演が多い。新曲 “Blowing” を初めて聴いた。トーキングブルース的な、Lou Reed的な歌い出し (彼は自分をオリジナルラッパーと呼んだ) から、変にドラマティックな展開を作らずにそのままソウルフルに吹かれて行く。その言葉には、いまの彼女のいろんな想いが詰められていそうだ。かっこいい。新機軸の名曲だと思った。いつもインストアに来てる小さなファンたちも揃って、穏やかな午後の時間が流れた。

家に帰ってCD-Rの制作。実はあれ、すごく手間がかかってる。焼くのは簡単なんだ。面倒なのはプリンターとの格闘。印刷ってプロフェッショナルな作業だから、家庭用プリンターを売って素人にやらせようって発想が間違ってる。こんどから外注にしよう。
 この日は11月11日ベースの日。師匠は細野さんのベースを観なさいと仰った。基本に忠実でフォームがきれいなんだ。最初からすごかったって意味ではっぴいえんどの1stから “しんしんしん” 。ベースヒーローJaco PastoriusJoni Mitchellとのセッションが好き “Coyote” 、天才はベースも天才 The BeatlesSomething” 、無数の名演を生んだスタジオベーシストCarol KayeThe Beach BoysGood Vibrations” 。ライブで聴きたいThe Band "Stage Fright" 、The Who "Won't Get Fooled Again" 。24弦ベースを弾くユーチューバー。

12日はやまはき玲さん主宰の音読会へ。童話の朗読に、オリジナルの挿入歌を生演奏して色を添える。今回はその童話もやまはきさんの書き下ろし。小さな島の小人たちのお話。クリスマス前、世界中からの手紙にお返事を書いて魔法をかける。彼らの魔法の素をめぐる一晩の冒険の物語。2人の語り手とまぁびぃさんのパーカッションを駆使したSEで、キャラクターが見事に描き出された。
 音楽は2人のボーカリスト、やまはき玲さんと皿屋恵さん、キーボーディストひとちゃんこと今村仁美さん、まぁびぃさん。やまはきさんは優しい歌声と手の表情、頭がおかしいところが大好き。ひとちゃんはアレンジのセンスが素晴らしくて、個人的にタイプです。音読会はこの荒んだ世の中に残された優しい世界。この日のために尽力する人々、集まるお客さんがいる事実に赦される気がするんだ。

その足で、あーちゃんが出演する女性SSWのサーキットライブへ。会場に入ったらカノン進行4分弾きに、夢は叶うみたいな歌詞の平凡な楽曲と、それに拍手喝采を送るおじさんたちの姿が飛び込んできた。いわゆる日本のインディーズ女性SSWシーンの巣窟であった。つまり可愛い女の子の演奏を、おじさん達が保護者の眼で見守るっていう。その馴れ合いを音楽の力で突破してたのは、僕が観た範囲ではあーちゃんと主催者のいいくぼさおりさんだけであった。
 彼女らにも危機感があるんだろう、女性は入場無料だったそうだけど、その入場順が最後だったって聞いてアホかってなった。それ以前に自分が女性だったら、たとえ無料でもあそこに入るのは躊躇う。シーンを変えるには、ミュージシャンも運営も、女性SSWばっかり観てるリスナー層にも大きな意識改革が必要だと思う。

あーちゃんはアウェイな環境で健闘してた。パーカッションのまーしーさんとはばっちりのコンビネーション、初めましてのキーボーディストさんが弾きすぎのように感じた。PA的に、キーボードの音が大きすぎてギターが小さすぎたのも気になった。そんなサウンドが様になってたのは “行き止まりの夜に” 、’70s AORみたいだった。あーちゃんは僕が最近の曲の中では “Puppy Love” が好きだと思ってるみたいで、もちろん好きなんだけど、”行き止まりの夜に” の色気をまとった切なさがたまらなく好きだよ。いいくぼさんは、「女性の言う『いい歌詞』って意味の話」なソングライター。でもそれに説得力を持たせる演出力と、なんといってもボーカルの力、タイム感が抜群だった。
 フィナーレのプレゼントコーナー、前に凡庸なイベントの例として挙げた通りの「空も飛べるはず」合唱は必要だったかな。

13日はカウンセリングへ。美人女子大生カウンセラーさん、来春に3週間研修で渡米するという。「いつ言い出そうかと...ここしばらく山下さん落ち込んでらしたから」。カウンセリング、本来の意味以上に楽しみにしてるの読まれてる。
 夜はヌカタシ馴染みの西荻窪のビストロへ。とっても居心地のいいお店、食事もお酒も美味しかった。コノコネコノコさん、ご贔屓に。行き掛けに細野さんの新作 “Vu Ja De” を初めて聴いた。ここ数作の枯れた路線からぐんと華やいですごく好き。特にボーカリストとしてはいまがピークじゃないか。Disk 1は彼がいま一番はまってるブギウギのカバー。ブギウギが流行った1940年代は戦時下で、日本では敵性音楽を聴けなかった。アメリカではポップスが一番洗練されてた時代。それを意識したDisk 2はオリジナル楽曲集。キュート&クワイエット。

14日は所用のあと、エレクトリックリボンのyuこと室井ゆうさん出演の舞台へ。雨上がりの多摩シティの湿気は、高原の森の朝露みたい。清楚な美人とチャラ男インダバス。女は結局悪そうな男が好きなんですよ!! 悪そう男は本当に悪くて、泣かされても女は懲りんのですよ!! (ダンダン!!) 。男は結局清楚な美人が好きだけど、清楚な美人はそもそも僕なんか相手にしないのでぜんぜん懲りてません。のんちゃんのギターの師匠は高田漣さんだそう。なんだかのんちゃんがいろんな経路で2ステップ先にいる。そして結婚へ!!
 花を買い忘れたことに気づいて、コンビニで花屋さんの場所を聞いたけど知らないと言う。お店を出て途方に暮れてたら、やり取りを聞いていた綺麗なお姉さんが駆け寄ってきて、「花屋さんなら◯◯が近いです」って。ありがたい。お礼をしたいのでLINE聞けばよかった。

ゆうちゃんの舞台は...もっと本格的な芝居に客演するのかと思ってたら、若手芸人数人とアイドル10人のコントで、ドルオタさん向けというか、お芝居としては文化祭であった。アイドルさんが1人病欠で、脚本・演出のおじさんが代役で出演するハプニング、それだけで神回だったと思う。コントはほとんどアドリブだったそうで、芸人さんは本職としても、アイドルさんたちは大健闘した。アドリブで笑いを取りに行くのは大変だ。照れたり引いたりしたら伝わっちゃうからね。僕にはとても無理。なんだかんだで楽しかった。
 ねぎしの本店で食った。ここから始まったのかって感慨にふけるほど小さいお店。シーザーサラダみたいなチャラいメニューはないけど、小皿料理がいちいち美味くて、思わぬ散財をした。夜は星野源さんに代わって、一夜限りの「細野晴臣のオールナイトニッポン」。

15日はその細野晴臣@中野サンプラザへ。ああ細野さん、音楽とユーモアの神よ、我が人格と美意識を作った心の父よ。僕にとって、早逝した実父や、学生時代に遊んでもらった恩師と並ぶ大きな存在だ。嘘みたいな本当の話、会場にはコシミハルちゃんみたいなベレー帽をかぶったガールがいっぱいいた。
 ライブは細野ファンを公言するナイツと、古くから交流がある清水ミチコさん、最近細野ネタを披露してる清水さんの実弟のイチロウさんのステージから始まった。ナイツの細野ファンぶりはほんもの、「ヤホーで」調べなくてもどんどん出てくる細野マニアにしかわからない細かいネタに笑った。清水姉弟は、矢野顕子さんと細野さんのデュオのていでモノマネを披露した。どっちも細野さんのO.A.ってことで、緊張してたのかな。本調子ではなかったように感じた。

やがてバンドが登場、細野さんVo./Ag./Per、高田漣さんGt./Cho、伊賀航さんBa.、伊藤大地さんDs./口笛。Pf.はコシミハルさん、野村卓史さん、斎藤圭土さんが交代で。1曲目から痛快なブギで、中野サンプラザがダンスホールになる!! かと思いきや、掛け声も手拍子も、体を動かすこともない。あれ!? 演奏のクオリティは伝説の中華街ライブよりずっとよかった。なのにみんな修行僧みたいに硬直してた。僕も立ちあがれなくて、上半身でリズム取ってた。いいグルーヴに反射的に体が動かないって脚気かよ。ご本人も「クラブで演りたいね」って。
 それでもパーティーは続く、高田漣ソロコーナー、Goodluck Heiwaコーナーもあった!! エンケンの “寝図美よこれが太平洋だ“ を演奏して、寂しいねってつぶやく一幕も。エンケンの有名な愛猫、寝図美がその後細野家の猫になったとは知らなかったな。

細野さんのオリジナル曲は “北京ダック” “洲崎パラダイス” “寝ても覚めてもブギウギ" “ポンポン蒸気”、アンコールで ”相合傘” “恋は桃色” だけだったと思う。あとはひたすらブギウギのカバー。曲紹介も楽しそう。ほんとにやりたいことをやりたいようにやってる細野さんかっこよかった。あとはYMO世代の教育だ!!
 もうひとつ寂しかったのは、物販コーナーがクラウン時代からいきなりDaisy World時代に飛んじゃって、つまり1978年から始まるテクノ - ワールド - アンビエント - ラウンジ - エレクトロニカ期がまるまる廃盤なんだ。いま若いリスナーの注目を集めてるタイミングなのに、1976年の ”泰安洋行” からいきなり2007年の “Flying Saucer 1947” に飛ばされちゃう。せめて “Philharmony” “Nokto De La Galaksia Fervojo” “omini Sight Seeing” “Swing Slow” は聴いて欲しい。

帰ったらイナダミホさんのどんぐり商店から10.2オンス+6オンス (概念) のTシャツ届いてた。わはは、重い!! わはは。
 今日は訪問看護。なんと!! 素敵女子の訪問看護師さんが12月10日付で退職するという。ああ我が生活の憩いの時間よ。音楽がわかって映画がわかって漫画がわかってユーモアがわかって人の心がよくわかる方だった...。そして、不器用で恋愛ベタで自分によく似てる方だった。ショックすぎる。理解者を1人失った。大事なのは病院との相性より圧倒的に主治医との相性なのと一緒で、訪問看護師さんも相性なんだ。夕方には、絶縁されてる弟から郵便物が。やっぱり一族から絶縁されてる叔父が孤独死したことがわかって、相続拒否をするための書類を2日で集めろって。僕の住所どうやって調べたのかな。「名家」ってこんなもんですよ、「サマーウォーズ」なんて果てしない幻想だよ。

奈良美智さんの写真展のインタビュー「すべてをつなぐまなざしに宿るもの」。オットー・ネーベル展。これ行きたいと思いつつなかなか行けない。ライブはその日その場所でしか聴けないから行くけど、展覧会や映画はいつか行こうと思ってるうちに終わっちゃう。ミシェル・ゴンドリー監督の新作は恒例のCM作品Elbowがカバーした “Golden Slumbers” が使われてる。「シン・ゴジラ」がテレビでかかったそうだ。あなたが次に読むべきは「メカ豆腐の復讐」。
 ボノボが見返りなく他人に親切にすることがわかった。攻撃的なチンパンジーと違って、ストレスを感じたらハグするんだって。胎盤をもつ最古の哺乳類の化石が見つかった。恐竜時代まで哺乳類が夜行性だったこともわかった。僕が夜行性なのは、この頃の遺伝子を残してるからかも。デンマークで観測された、垂直に落ちる流れ星。美しい。

日本は、国が没落する過程を見せる社会実験の場になりつつある。まずは必読の記事を2本。内田樹さんの「安倍独裁制 本当の正体」と、「野党の質問時間削減 大政翼賛会への道 歩むのか」。
 Twitterに朝日新聞の社説に対して「朝日新聞、死ね。」ってツイートした日本維新の会足立康史、国会議員がこんなこと書いたら辞職ものだしツイッター社はアカウントを凍結しないとでしょう。本人は炎上商法って開き直った末に、「お母さんが朝日にお詫びの手紙を書くらしい」から引っ込めるそうだ。ママがいないと何にもできないの!? 奈良美智さんによると、地震大国なのになんで原発を作るのか、は海外でよく聞かれるらしい。そして700万人が飢餓で苦しむイエメンに武器を売りつけて内戦に加担する。もう現金をばらまくか、原発と武器を売るしか世界にかまってもらう手段がないのだ。

Rough Tradeが「Albums Of The Year 2017」を発表した。もうそんな季節になりましたか。Spotifyは30秒以上聴かれると1曲聴かれたってカウントされるんだって。その結果、最近はイントロが短くなってソロも減って、30秒以内でサビに入る曲が増えたそうだ。Bjorkが新曲 “Blissing Me” を公開した。またすごいメイクしてる。夢に出る。Bon IverS. Careyが新曲 “Fool's Gold” を公開した。Franz Ferdinandの新曲 “Always Ascending” が無料ダウンロードできる。Elvis Costelloが新曲 “You Shouldn’t Look at Me That Way” を公開した。Space Captainが、新曲 “Sycamore” を公開した。Femi Kutiが新曲 “One People One World” を公開した。
 Neil Youngが全作品をハイレゾ配信するアーカイブサイトを立ち上げる。Nick Loweのライブアルバム “Untouched Takeaway” が復刻される。同じジャケットのベスト盤と勘違いしてるうちに買いそびれたぞ。元Vampire WeekendRostamのスタジオセッションが聴ける。”Half-Light” と “Bike Dream” 。Peter Astorスタジオセッションが聴ける。久しぶりだな。ちゃんと食えてるのだろうか。John Coltraneのドキュメンタリー「コルトレーンを追いかけて」がNetflixで配信中。サントラもリリースされた。Arto Lindsayインタビューの中で南青山時代のPied Piper Houseについて触れてる。イタリアの映画音楽家Luis Bacalovが亡くなった。「イル・ポスティーノ」のサントラが好きでよく聴いた。あれでアカデミー作曲賞とったんじゃなかったっけ。ラウンジミュージックとしても人気があった。

花とポップスレーベルがメディカーボンとコラボして、田園都市線の車内広告になった。まだまだ展開がありそうだ。その花とポップスのNakanoまるちゃんが “笑う女の子” に続いて “恋” をヒットさせそう。とあるラジオチャートで1位になったそうだ。Corneliusの “Mellow Waves” がアメリカでアナログ化された。送料の方が高くつく不条理。宇多田ヒカルさんが日本語歌詞集「宇多田ヒカルの言葉」を刊行する。シワワンさん “蒸らし粉スライム先生” とにかくやばい。
 牧村憲一さんの出演者内緒のワンコインライブシリーズ、いつも行きたくてでも何かと重なって、後で出演者聞いて無理してでも行くべきだったってなる。次回こそ行こう。
 明日からもライブ観すぎの日々は続く。

11月9日 知らないことばかりなんだから、飽きてる場合じゃない

今月に入って初めての日記だ。忙しかった訳じゃない。前半は風邪で寝込んでた。起きあがってからはライブに通って遊び呆けてた。寝込んでる間に、日記を書く夢を見た。アウトプットがTwitterと日記だけなのは非常にまずい状況だ。徹夜してまで日記を書くのは自己承認欲求なのか、自分に課せられた義務感からなのか。大人になるほど生き難くなるよ。動き出さなきゃって焦りの週間でもあった。

細野晴臣が語る音楽の歴史への好奇心『知らないことばかりなんだから飽きてる場合じゃない』」。「発見の連続なんですよね、音楽をやっていると。音楽の歴史のなかに宝の山があるんだから、それを知らないのはもったいないでしょ」。「クラシックは一人の天才が作った楽曲が多いけど、大衆音楽、ポップスはたくさんの人が寄ってたかって作ってるから、いろんなものが入っていて。分析は不可能なんだけど、聴いて『いい!』『おもしろい!』と感じるし、そのなかにすごいものがあるというのはわかる。それが何か? という興味があるんですよね、その好奇心はずっと続いていくと思います」。
 僕がここ最近ずっと書いてきたことと通底してる。当たり前だ。細野さんは僕の神様で、彼の言葉や音楽観を追いかけてきただけなんだから。ミュージシャンには好奇心を持って音楽の大海に飛び込んで欲しいんだ。それは僕ができなかった夢でもある。

日本のミュージシャンがあまりにも音楽を聴いてないことに懸念を持ってる。音楽好きじゃないの!? 話題のCHAIスカートはミュージックフリークだ。5年くらい前に澤部渡さんと、Blossom Dearieの自主レーベルや、鈴木慶一さんのライブ2回で消滅したユニットの話をした。そういうミュージシャンがいま必要とされてる気がする。音楽的に鎖国してるJ-POPに辟易してるリスナーの受け皿として。
 たまたま楽器を習ってたから惰性で続けてるんじゃなくて、見知らぬ音楽に刺激を受けて、衝動で楽器を掴んだミュージシャンの音楽が聴きたい。で、おおよそ衝撃的な音楽は「ミュージックステーション」からは流れてこない。世界にはほんとうにいろんな音楽があって、いろんな楽しみ方があるんだ。東の果ての島国の現状がもどかしくてしかたがない。この国の大衆音楽の晩年に。

僕は音楽を愛していて、なにかの形で音楽に貢献したいと思ってる。前の日記には、若いミュージシャンを紹介するライブイベントを復活させたいって書いた。でもいまの僕の実力を鑑みるに、無謀な気がしてきた。やるべきことは、みんなで「寄ってたかって」発展させてきた音楽の歴史を紐解いて、紹介することなんじゃないか。
 古い知人が地方のFM局で自分の音楽番組を持っていた。理想はそれだな。ラジオならネットアプリで聴けるからリーチ率が高い。彼はどうやってそんなコネクションを掴んだんだろうか。ただ、人はやむを得ず歳を取るもので、いまの僕だと上から目線に感じられちゃうジレンマを抱えている。「これ知らないの? 聴かなきゃダメだよ」じゃなくて、おなじミュージックフリークのスタンスで、「これいいよ、聴いてみて」ってやり取りがしたいんだよ。

いまこの日記を書きながら作ってるのは、クリスマスソングコンピ "soundscape of CHRISTMAS TIME"。選曲したのは10年くらい前かな。いままで100種類くらい作った中で、人気があるのは "air-conditioner" だ。あれは心を病んで音楽を聴く気力もないある女性のために作った。でも僕が一番気に入ってるのは "soundscape of CHRISTMAS TIME" なんだ。今年のバージョンには、なんでこの曲を忘れてたんだっていう日本の素敵な曲を追加収録した。
 でもいかんせん選曲のセンスが古いんで、来年はこの路線でVol.2を作ろうかな。その前に、昔作って自分で廃盤にした雨の日の歌のコンピをリメイクする。今のセンスでね。"air-conditioner" を超える名刺代わりの1枚になる気がしてる。義務感になっちゃって辞めた今年の名曲シリーズも、渋々ながら作る。

今月の頭はそんなこんなで孤独の中で精神を消耗させてた。楽しみにしてたライブがたくさんあった。音楽はその日その場所で奏でられて、消えてゆく。だから僕は毎晩のようにライブに行く。
 3日はヌカタシが鍋の具材とお酒を持って遊びに来てくれた。亡くなったエンケンこと遠藤賢司さんのレコードを時代順にひたすらかけた。エンケンの遺作は今年出たピアノインストアルバムで、僕は積聴して封も開けてなかった。ギターの天才のイメージだったエンケン、ピアノもすごくいいんだな。あの独特の言葉選びやシャウトがなくても、確かにエンケンの音楽だった。それからやっぱり亡くなった吉良知彦さんの作りかけてた音源を、かつての盟友上野洋子さんが完成させて、糸奇はなさんが歌った "環 - cycle" は、かけて数秒で笑っちゃうくらいZABADAKのサウンドだった。

4日の昼は、Nakanoまるちゃんのクラウドファンディングのイベント@高円寺U-hAへ。未公開だった本格的なデビューアルバム "MOM" がかかって、その素晴らしさに息を飲んだ。"笑う女の子" がリードトラックになるのはわかるけど、ほかの曲もオリジナルで楽しくて美しい。こういう音楽が日本に広まれば未来は明るい。つまり買って聴け。レーベルオーナーのつるうちはなちゃんや、PVの監督森岡千織さんを交えた、楽しいイベントだった。けどいろんな薬とお酒で、またしても寝落ちてしまった。ごめんなさい。たくさんリターンを貰った。でも一番のリターンは、まるちゃんがビッグになることだから。
 "MOM" は8日にリリースされて、全国で大きな話題になってる。店頭の展開の写真を見たけどインディーズの新人のレベルを遥かに超越してる。ラジオでもいっぱいかかってるみたいだ。

その夜は、Scritti Politti@ビルボードライブ東京へ。ポップスがどんどん商業化していった80年代に、一線を画したソフィスティケートされた音楽を奏でた彼らが、いまどんな音を選ぶのか。
 びっくりしたのは、Green Gartsideの声がまったく衰えてなかったこと。冗談をよく言うことも。編成は、GartsideがVo./Eg.、Eg.、Key./Ba./Sequencer、Dr.の4人だけ。コーラスワークまで完璧にあの頃の音だった。でもだんだん醒めてきちゃった。80年代的なジャストなリズムを聴きながら、ひょっとしてこれライブじゃなくてもよくない? って思っちゃったんだ。いい意味でも悪い意味でもレコードを聴いてるのと変わらなくて。ところでずっと気になってたのは、代表作の "Cupid & Psyche '85" 、日本では "キュービッド&サイケ '85" って呼ばれてるけど、 "キュービッド&プシュケ '85" じゃないの?

翌5日も、2本のライブを観る予定だった。でも朝起きた時点でこれはだめだなと。ごめんなさい。
 6日は、どうしてもカウンセリングに行かなきゃだった。いいセッションができたんじゃないか。頭の中のもじゃもじゃの整理になるし、王様の耳はロバの耳的なすっきり感もある。なにより美人女子大生と格安で心の話ができるのは素敵なことだ。カウンセラーさんがおじさんだったらあんなに頑張って行かないと思う。っておじさんの僕が言う。だっておじさんって威圧感があって警戒しちゃうよ。なかなか心の中身を話す気になれない。老犬や老猫は可愛いのにな。太ってても可愛いのにな。神さま人間をデザインする時に、なにかと不公平をした。自分が威圧感が出ないようにっていうのは、いつも気にしてる。バスが新車の匂いだった。新車の匂いの芳香剤作ったら売れるのに。

その足でkonoreちゃんのリリースライブ@下北沢440に行けちゃう気がして、行っちゃった。田中茉裕さんがやっぱり圧倒的だった。凄い集中力でミニマルなピアノを弾きこなして揺らいでパーンと弾ける瞬間、そしてあの母性溢れる歌声。ほかの出演者さんは、クオリティはともかくチョイスに、konoreちゃんの天才性を感じた。
 konoreちゃんの前のライブは実験室で遊ぶ姿を覗き見てるようで、それはそれですごく面白かった。今回はバンドを率いての直球ロック。色気があるのに嫌味がないボーカルも、ラフなようでよく練られたアレンジも、全部ひっくるめて痛快でかっこよかった。伝説の夜を観た気がする。無理してでも行って良かった。ただ、豪快にビールをこぼしちゃったのは本当にごめんなさい。茉裕ちゃんはこの日konoreちゃんの家に泊まったらしい。ドキドキ。

翌日はさすがに体のメンテナンス。風邪はだいぶよくなってきたけど、寝込んでたんで体がギシギシだった。
 夜はあーちゃんの出演するオーディションライブ@下北沢近松へ。下北中の電信柱がCHAIになってた。売れるってすげえな。主催者さんはオーディションライブって言葉を使いたがらなかったけど、どう考えてもオーディションライブだ。ここにくるまでにかなり厳選されてたみたいで、いいバンドばっかり、快適に楽しんだ。あーちゃんバンドは、限られた時間の中で魅力を伝える素晴らしいパフォーマンスをした。くじびきでトリを取ったのも持ってる感。賑やかなイベントの最後を、 "スノードーム" 弾き語りでしっとりと締めた。選考の結果は...残念でした。イベントの方向性との相性もあるからね。もっともっと大きなオーディションに挑戦して欲しい。

8日は独立に揺れるバスクのミクスチャーバンド、HUNTZAを観に行くつもりだった。民族音楽ごった煮のサウンドで大ヒットした。けどなあ、チケットを見るに出演バンドも出演DJもものすごい数で、持ち時間が少なそうなのと、いまの体調で観れる自信がなくて、もやもやしながらTwitterを開いたらサトウトモミちゃんのツイートが飛び込んできた。横浜O-SITEでライブしますって。そっち行っちゃう?
 問題は横浜がとても遠いことだ。多摩シティから横浜に出るにはどうすればいいか。横浜線? ノンノン。南武線? ノンノン。いったん新宿に出て、湘南新宿ラインに乗るんである。20年ぶりに降りた横浜駅は迷宮になってた。横浜駅をSFにしたくなる気持ちがわかった。ライブハウスは映画館の居抜きで、ドリンクコーナーが会場を出た反対側の別室にあり、階段の段差がバラバラでやたら広かった。

開演。いきなり微妙なアイドルが出て来て困惑した。トランプをモチーフにしたなんとか戦士らしい。頑張ってください。
 続いてベースを抱えたトモミちゃん登場。やっぱり面白い。言葉のチョイスが尋常じゃない。「こんにちは おばあさん ご機嫌いかが」なんて歌詞、2017年に出てこない。そんな歌もありつつ、がっつりロックも聴かせる。ポップなメロディに乗せて、風景を描き心を描き。"静かにループ" は僕の中で特別な曲。イメージを喚起させる言葉を並べる曲調は、トーキングブルース的なスタイル。Tokyo No.1 Soul Setの "TRIPLE BARREL" を聴いたあの夏へと連れていく。そしてふわっと広がるサビのメロディ。"まるで魔法" は今年の夏を想う曲になるかも知れないな。ベースを置いてスタンドマイクで踊り、天を指差すサトウトモミは僕にとってロックスターだった。

トモミちゃんが去ったステージには、さっきのアイドルがもうひとり連れて登場。ハーモニーがきれい。普段は3人組で活動してるそうで、3声のコーラスが聴けるのかな。トリもメイド服系のアイドルグループ。つまりトモミちゃん以外はぜんぶアイドル。リードボーカルの娘に声量があって、ほかの娘とのバランスが難しそうだった。好みの娘がいた。勇気を出してチェキ撮ってもらえばよかったな。
 トモミちゃんのブッキングは、アイドル寄りのイベントが多いのかな。声質もルックスも可愛いし、アイドルオタク受けしそうなポップネスも持ってる。思えば花とポップス系のイベント以外でトモミちゃんを観たのは数えるほどだ。もっと耳の肥えたリスナーの前で、あの素晴らしい楽曲と演奏を披露して欲しいと思ってしまった。それでもご本人は飄々として楽しそうだった。

今日は素敵女子な訪問看護師さんがいらっしゃる日。音楽に通じてる方なのに、細野さんを知らないことに衝撃を受けた。そういうもんなの!? 世代の差を痛感した。そして美容院へ。伸びに伸びた頭をなんやかんやしてもらった。寝落ちた。起きたらきれいになってた。素敵女子は頭をなでなでするといいよ。今季初「よいお年を」言った。
 新語・流行語大賞ノミネート発表。彼らは毎年よくぞ誰も知らない言葉を探し出してくるもんだ。だって今年のノミネート、田中圭一先生の著書まで入ってんだよ。僕が使うのは「インスタ映え」くらい。誰もいいねしない僕のInstagramはここです。内容は猫とレコードとライブ。ピントをあわせるのが致命的に下手なんだ。あとうちの猫より野良猫の方が圧倒的に人気なの地味に傷つく。うちの子も可愛いよ。はー。で、いまCD-R焼きながら日記書いてるとこ。

政治の話を持ち込むな派にはノーと言いたい。自分の人生に関わることだからね。だけど、うんざりする日記にするのも本意ではない。何かの間違いで大統領になったトランプ氏が「リメンバー・パールハーバー」って言いながら来日した。吉永小百合さん「広島、長崎、福竜丸も忘れないで」。自分の娘を補佐官に任命して基金がどうのこうの、一方我らが安倍晋三は4年間で70兆円のばらまきをしてる。「作家・橋本治が明かす『日本人がバカになってしまう構造』とは?」。
 内田樹さん。「韓国に着いてすぐに『北のミサイルについての市民の反応はどうですか?」と訊いたら『は?』というリアクションをされました。戦争の危機を煽っているのは日本政府とトランプだけのようです。4回あった会食の間、北朝鮮が話題になったのは『北はビールが旨いんだよね』という一回だけでした」。

ピラミッドに謎の巨大空間が見つかった。NHKの記事ですよ。太陽系の外から飛来した天体を初めて観測した。秋冬衣料や防寒着を捨てる前に。ビッグイシューの記事。
 山口優さん。「お上のお達しで、D社が『クライアントが直前でひっくり返す行為』を有料にしたらしい。そしたら皆一様にひっくり返さなくなったって。誰にとっても得な話ってまだ存在するんだね」。先月僕がツイートして、文脈をはずれて誤解されたまま拡散を続けてる話題に通じてる。横尾忠則さん。「絵は原画を見なければいけない。図版では絵を見たことにならない。絵は絵具や筆さばきを見なければいけない。主題はどーでもいい。様式もどうでもいい。如何に描かれているかを見なければいけない。もっといえば、それだって、どうでもいい。いかに生きるかを見なければならない」。

楽理のこともちゃんと知りたいけど、エンジニアリングのことをもっと知りたい。あくまでリスナーとしての興味で。ミックスって音量や音質だけを整えるもんだと何十年も思ってた。Gotchさんのツイートを見てると、音域の空きを見極めて、パズルみたいに聴きやすい音像を作るのは非常にプロフェッショナルな作業みたいだ。そういうことを理解して聴いたら、視野が広がって楽しそう。

Sananda Maitreya a.k.a.Terence Trent D'Arbyの新曲 "It's Been A Long Time" が公開された。キューバとジャマイカを代表するミュージシャンが共作するプロジェクト、Havana Meets Kingston全曲が聴ける。ネオソウルの新人Tawiahの新曲 "Recreate Intro" が公開された。Rhyeの新曲 "Taste" が公開された。ネオソウル的なものに興味があって、でも根っこはどうしてもギターポップなんだよなっていうの、ちょうどいまの僕と同じ年頃の細野さんがアンビエントにはまってて、でも根っこはどうしてもアメリカンルーツミュージックなんだよなっていうのとおんなじなのかな。や、次元が全然違う話なのはわかってますよ。NRBQが新譜を発表した。The Wombatsの新譜から "Lemon To A Knife Fight" が公開された。Flying Lotusの新曲 "Post Requisite" が公開された。Inara Georgeの新譜から "Young Adult" が公開された。元10ccGraham Gouldmanの新譜が全曲聴けるChampionの新曲 "World Ft. Four Tet" が公開された。そのFour Tetが関わる文字化けみたいな名前のミュージシャンが新譜を発表した。
 St. Vincentがテレビで "Los Ageless" を演奏した。Beckラジオでセッションした。Daniel Johnstonラジオでセッションした。Thundercatがコスプレしてテレビで "Them Changes" を演奏した。Animal CollectiveGeologistライブフルセットがダウンロードできる。Kamasi Washingtonパリのフェスグラスゴーのフェスのライブ音源を公開した。Mogwaiテレビ用のライブが公開された。Four TetとAnthony NaplesDJセットを公開した。Four Tetは最近働きすぎじゃないかしら。
 David BowieからMiles Davisまで関わった作編曲家のPaul Buckmasterが亡くなった。紹介ビデオがある。David Bowieの奥さんが公開し続けてる2人の写真。あまりにも美しく悲しい。GoGo Penguinが来日する。大好きなバンド。

細野晴臣さんが新譜 "Vu Ja De" のリリースにあわせて特設サイトを公開した。星野源さんのオールナイトニッポンに出演して、来週は細野晴臣のオールナイトニッポンになる。ナタリーのインタビュー記事。ベルウッドレーベルがまた再発する。もういいからSONY時代の細野さんに光をあてて。松本隆さんが紫綬褒章を受章した。
 Cornelius秀逸なライブレポート。現代音楽家小杉武久さんが音楽のピクニック展を開催する。田島貴男さんがKevin Ayersに完全にはまってて面白い。Original Loveの新作はカンタベリーになるかも知れん。JASRACが映画音楽の上映使用料を引き上げる。シネコン以外は潰れるって試算もあるそうだ。お前らが潰れろ。無果汁団家のにゃんこが急逝してしまい、僕は胸を痛めてる。
 いつも長文御免なさい。

10月31日 僕の音楽への貢献

神様を信じる強さを僕に 生きることを諦めてしまわぬように

若い頃「Believe The Music Again」っていうライブイベントをやってた。企画の動機は単純、対バンつまらなすぎ問題を解決するには、自分で自分の好きなミュージシャンを呼べばいいじゃん!! っていう非常に利己的なことだった。
 僕は音楽を愛していて、愛する音楽に貢献できる方法は、どうも作曲や演奏じゃないみたい。いい音楽、いいミュージシャンを紹介することなんじゃないか。で、いまだに岸野雄一さんに気遣って頂いてるネット配信をやったり、CD-Rを配ったり。でもネット配信は原盤権の問題があって、CD-Rはプレイヤーを持ってる人が減ってきた。ミックスまでこだわりたいからプレイリストじゃ再現できないんだ。

ってところでもう一度、「Believe The Music Again」を始動させたい気持ちがある。動機は前と違う。埋もれてる若い才能を耳の利く方々に紹介したいんだ。それが僕にできる貢献だから。
 2つ問題がある。ひとつは僕の動員力が当時と比べものにならないくらい低いこと。もうひとつは若いミュージシャンたちから「上から目線」って捉えられちゃうことだ。実際、殆どの若いミュージシャンに距離を置かれて、心を開いて貰えてない。それを感じさせないのはつるうちはなちゃんくらいだ。若さが絶対的に善とされるこの国で、僕はどんどん動きにくくなってる。僕自身は若い頃から、何十歳も年上の人々に心を開いてきたつもり。「おじさんはおじさんである事実に罪悪感を持って、卑屈になっちゃう繊細な生き物だ。そして男はやむを得ずおじさんになる。くれぐれも優しく扱って欲しい」。

29日はベースの師匠安部王子さん率いるNombres@渋谷BYGへ。BYGは1969年にオープンした伝説のロックバー。あんなセッションやこんなセッションで日本のロックの礎を築いた店。初めて行ったのは20歳の時で、劇団のロック好きと「行ってみよう」って。ものすごい緊張した。僕にとって東京の音楽シーンを象徴する場所。
 Nombresは、安部王子さん、窪田晴男さん、有近真澄さん、矢壁アツノブさん、小滝満さんっていう日本のロックを何十年も支えてきたツワモノたちのバンド。音楽に目覚めた思春期に何度もクレジットで名前を見た本物が目の前にいる。客席もミュージシャンや音楽関係者ばっかり。いると思った川村恭子さん、相席した方は渋さ知らズの命名者でギタリストだという。しかもこの日のゲストはPANTAさん+菊池琢己さんのデュオ。大変なことだ。

台風の夜、機材トラブルで押して開演。最初に登場したのはNombres。それぞれのミュージシャンが圧倒的に上手いのは当たり前だ。とにかく皆さん活き活きしてた。歴史を引きずったバンドじゃなくて、今を楽しんでるバンドだっだ。それはStewart CopelandAdrian Blewが在籍するGizmodromeが、単なる旧友の集まりじゃなくて今の音楽を奏でているみたいに。
 前半に演奏した曲は殆ど安部さんの作品だそう。変拍子の嵐なのはリズム楽器奏者ならでは、プログレ的なスノビズムに陥らないで、ロックとして痛快に聴けた。そして安部さんのベース、あのフレーズが、あのグルーヴが、あの音色が奏でられたらどんなに楽しいだろうと思った。僕はいろんな才能が足りないけど、圧倒的に「努力する才能」が足りない。そのもったいなさを、轟音の中で噛み締めた。

そしてPANTAさん、菊池琢己さんのデュオが登場。恥ずかしながら、頭脳警察やPANTAさんの音楽を殆ど聴いたことがなかった。反体制のパンクバンドのイメージを持っていた。歌詞の伝えるメッセージは確かに強いんだけど、作曲家・ギタリスト・シンガーとしてのPANTAさんはとてもポップ。そして「粋」って言葉が似合う佇まいだった。菊池琢己さんとのギターの絡みも心地良い。
 数曲演奏して、Nombresが参加した。PANTAさんのポップ性に寄り添うような演奏。イラク戦争でアメリカ軍の銃弾に撃たれた少年の話をするPANTAさんのMCは、ポエトリーリーディングのように美しかった。アンコール前の2曲は僕でも知ってる "つれなのふりや" そして "マラッカ" 。音楽スゲーってこういうことだよね。これがプロフェッショナルか。圧倒された。いいもん観ようぜ。

30日は、自分がこの世界で必要とされてない夢を見ておはよう。「夢だけど!!」「夢じゃなかった!!」。そのテンションでカウンセリングへ。音楽は言語より先にあった人類の文化で、それをいろんな人と共有したいって想いを語った。つまりはこの日記の最初に書いたようなこと。カウンセラーさんからは、初めて山下さんに会った頃は自分のことで精一杯だった、自分のことより音楽のことのために動こうとしてるのは、大きなステップアップだって言葉を頂いた。
 とり・みき先生がTwitterを辞めた。寂しいな。僕がTwitterを始めて最初にフォローしてくださったのはとり先生だった。とり先生は僕のタイムラインの最重要人物だったし、「とりったー」を描いたとり先生が辞められたことはTwitterの大きな潮目だと思う。僕には次に行くところがない。MastodonじゃないしFacebookじゃ絶対ない。

3つの用事をこなして最寄り駅へ。可愛すぎる店員さんが入った駅前のカフェで、結婚を前提としたサラダセットの注文。
 夜はあーた "あーちゃんって呼んで" @渋谷MI Tokyo HALL。今後このサイトにあーちゃんって人物が出てきたら、それはあーたのことなので。会場は音楽専門学校のステージ、企画は新星堂で、ライブというよりショーケース的なイベントなのかな。どう観ていいのか戸惑った。最初に言われたのが「飲食厳禁」、僕は自律神経失調症的にいつも水分取ってないとなんで、案の定体調が悪くなった。あーちゃんもベストなステージとは言い難かったと思う。2マンなんで持ち時間長いのかな、ちらっと聴かせて貰ったかっこいい新曲が聴けるかな、と思ったらどっちもはずれ。でもボーカルはばっちりで、楽曲の良さも相まって、対バンの杉恵ゆりかさんのファンにアピールできたんじゃないか。

杉恵さんは歌詞が売りだそうだけど、作曲家として、プレイヤーとして興味を持った。ご本人も仰っていた通り、テンションコードの嵐。リバーブの効いたキラキラした音色を選んで、中低音を中心にしたクローズドなヴォイシングで演奏するんで、音がぶつかってる感が引き立つ。軽いタッチで細かく刻むリズムは、往年のテクノポップ感もあった。そしてキュートな歌声。あーちゃんも杉恵さんも一見ガーリーなようで、職人的なミュージシャンだった。水分取れずにフラフラで、変な汗をかきながら撮って頂いたチェキがこちら。
 今日も精神的にやばい状況。用事が終わったらさっさと帰宅して、換毛期の猫のブラッシングに熱中した。猫はいいよ。癒やしてくれるのはいつも、音楽と猫と女の子。それでも心がふさいで、ハーゲンダッツを食べていいこととした。

久しく政治の話題を避けてきたけど、国会での野党の質問時間を削除する動きはいよいよやばい。国会が形骸化して司法ももう機能不全で、独裁国家への道を驀進してる。日本人の57%は「多様性は我が国をダメにする」って答えたって記事。さすが金髪の外国人でも校則で黒く染めさせる国だ。一般的に生物は、均質性が高いほど絶滅しやすい。アメリカではトランプ政権のロシアゲートへの摘発が始まった。トランプが批判を避けるために「戦争」ってカードを使う可能性がある。いま日本の平和は、アメリカの司法に依存してる。
 脳に薬を運ぶ超小型カプセルが開発された。アルツハイマーの治療に役立つ可能性があるんだそうだ。抗鬱剤や睡眠薬も効率よく届けてくれないかな。NASAが公開した素敵な映像を、Disturbedの "Sound Of Silence" に乗せて。

楽しい音楽の話をしよう。Beckインタビュー記事。彼の視点と言葉はいつも的確で興味深い。Gorillazが新曲 "Garage Palace" を公開した。Robert GlasperのBlue Note All-Starsが "Cycling Through Reality" を公開した。Simon Raymondeの新バンドLost Horizonsが新曲 "Score The Sky" を公開した。Aretha Franklinのボーカルテイクにオーケストラを加えたアルバムのティーザー映像が公開された。Trashcan Sinatrasがオリジナル全曲を演奏したライブのDVDとCDをリリースする。うげーお高いんでしょう?
 Fiona AppleがラジオでFats Dominoへの追悼として "Ain’t That a Shame" をカバーした。Steve Reichがオランダのフェスのライブ映像を公開した。Norah Jonesスタジオセッションの音源を公開した。Grizzly Bearスタジオセッションの音源を公開した。

東京新聞の社説に遠藤賢司さんの話題が載った。イギリス人による日本のポップス批評本「バンドやめようぜ!」が発売される。
 今日はハロウィン。The Tights "Halloween" 。日本のギターポップブームがイギリスより数年早かったのは、彼らやBOXや初期CarnationDebonaireの地道な活動があったからだと思う。

10月28日 そこに音楽があるならば

今週はとにかくたくさんのライブを観た。僕は結局遠藤賢司さんのライブを観ることはなかったんだよ。何度も観る機会はあったはずなんだ。音楽はその日、その夜に奏でられる。そしてその瞬間に消えていく。だから僕は毎晩のようにライブに行く。
 雨にも負けて風にも負けて、暑い陽射しにも凍える夜にも負ける。熱がこもりやすいこの部屋、昼間はエアコンをつけて、夜には「窓をそっと開けてみる 冬の風の匂いがした」ってくらいには寒い。デロンギであったまった猫であったまるタイプの暖房器具だよ。お布団の中に猫が入ってくる。猫もヒューマンであったまってる。これは愛なのか!? たぶん今日の日記も長い。いまは140字のツイートをアホほどしてるけど、小学生の頃はたかが400字の原稿用紙が埋められなくて、改行して文字数稼いでたんだよな。

23日はBeck@日本武道館。ほんと急に決まったこの公演、みんなスケジュールが開けられなかったのか、なんの苦労もなく1Fアリーナ席のチケットが取れちゃった。武道館のアリーナは初めて。タイムラインには細野晴臣さんを見たって情報が。
 O.A.はなんとCornelius。数日後の単独公演のチケットも取ってたんである (後述) 。Corneliusのライブはいつも魔法で、最近にしてはアッパーなセットリスト、VJと完璧にリンクした素晴らしい演奏にもう汗だくだ。そしていよいよBeckの登場。本人はギターを取っ替え引っ替え、もう一人のギタリストはJason Falkner、キーボーディストはRoger Joseph Manning Jr.、かつてのJellyfishが2人揃った。黒人のごついベーシストにドラマー、ファンキーなコーラス隊。

大変なものを観た。呆然とした。スターってああいうことだ。圧倒的な演奏力は大前提として、とにかくセンスの良さで笑顔にさせて躍らせる人だった。幸か不幸かアリーナが満杯とは言い難かったんで、みんなどんどんテンションぶちあがって全身で踊り狂ってた。
 "Loser" なんて四半世紀前の曲でしょ。新曲と違和感なく踊れた。アップデートするセンスだよなあ。強靭なリズム隊はベースが床を震わせるほどで、ギターはおなじみのリフから熱いソロまでロックに弾きまくり、キーボードとコーラスとシーケンサーのアレンジは華やかで、今の音にしてた。ヒップホップのヒーローとして登場して、ルーツミュージックへの愛情を表明したり、グラミー賞を受賞した静かなオルタナティヴから新作のポップ性まで、すべてが一直線上にあった。

アンコールは "Where It's At" 、メンバー紹介にあわせて1人1人がカバー曲を挟む。Jason FalknerはCheap Trickを。"Live At Budokan" の大ヒットで、BeatlesよりもBob Dylanよりも武道館の名前を世界に知らしめたバンドだ。コーラス隊がTalking Headsの "Once In Lifetime" をBeckとコールアンドレスポンスしたのも嬉しかった。世界的にTalking Headsの再評価来てないか。
 Jellyfishのファンとしては、かつてAndy Sturmerとバンドを引っ張ったRoger Manningが後方に回って、バンドを追われる形だったJason FalknerがBeckと2トップでステージに並び、一緒に歌ってギターを奏でる姿が印象深かった。Jellyfishは本国でヒットはしなかったけど、みんなこういった形で音楽の最前線にいる。

24日はSparks@鶯谷東京キネマ倶楽部へ。70年代に一世を風靡したのが良かったのか悪かったのか、ずっと時代を見つめていい活動を続けてたのに過去の遺物にされてたこのバンド。Franz FerdinandとのFFSでもう一度注目を集めて、新作の "Hippopotamus" はその反動か、Sparksらしい癖とアイデアとユーモアが溢れんばかりの傑作になった。会場にはバンドの盟友岸野雄一さんがいらした。僕の体調の心配と、昔やっていたUstreamの音楽番組の話、ああいうのをまたやらないのって声をかけてくださった。なんとも光栄なことだ。
 前日のBeckは「有名だから観ておくか」みたいなお客さんが少なからずいたと思う。なんで最初は探り探りで、徐々に盛りあがっていくライブだった。それに対してSparksに来る人なんて、頭のおかしい熱狂的なファンしかいないんで、最初からぶち上がってた。

Russell Maelは70歳近いと思うんだけど、ぜんぜん衰えない歌声とアイドル感を放っていた。ステージを駆け回り、拳を振り上げジャンプして、観客を煽っていた。対するRon Maelは、ネクタイを締めて微動だにせず、無表情でキーボードを弾くいつものスタイル。それだけに、最後に丁寧にジャケットを脱ぎ、ネクタイを緩めて踊りだした時の盛りあがりったらなかった。
 バンドはGt.×2、Ronともう1人のKey.、Ba.、Dr.の7人編成。演奏力はもちろん、コーラスワークが見事だった。惜しみない往年のヒット曲の中で、新曲もまったく引けを取らない。表面的なスタイルをどんどん変貌させながら、骨格はどうしようもなくSparks節を貫いてきた彼ら、Beckとは違った意味で時代を超えていた。Beckは最上質のエンターテイメント、Sparksはサイコーのドサ回りバンドだった。

翌25日、衝撃的なニュースが流れてきた。エンケンこと遠藤賢司さんが亡くなったというのだ。そのニュースはすぐに撤回された。その時僕はバスの中にいて、カレーの匂いがしてたんだよね。エンケンの最初のヒット曲、"カレーライス (リンクは弾き語りライブ) " を思わずにいられなくて、#頑張れエンケン ってハッシュタグでツイートしたんだけど、「頑張れよなんて言うんじゃないよ」だったって思い返してしらっと消した。でもニュースは本当だった。気高い純音楽家であり、愛猫家であった。ご冥福をお祈りします。
 エンケンは関東生まれだけど高田渡さん達と関西フォークシーンの中から登場して、でもそのスピリットは最初からロックだった。岸野雄一さんの証言によると、大滝詠一さんが「日本語でロックをやったのは遠藤君が最初だよ」って仰ったそうだ。

細野さんとは10代の頃からつきあいがあって、初期の作品ははっぴいえんどTin Pan Alleyがバックを担当した。はっぴいえんどが大活躍した "満足できるかな (リンクは弾き語りライブ) " は完全にロック。Tin Pan Alleyとの共演は例えば "Hello Goodbye" 、その後佐久間正英さんと組んで音楽の幅を広げていく。ポップな "不滅の男" 、パンクな "東京ワッショイ (リンクはライブ) " 、細野さんとのテクノポップ "オムライス" 、エモい "夢よ叫べ (リンクは弾き語りライブ) " 、歌謡曲からプログレからサイケから、遺作はピアノインストで、そのすべてに強烈なエンケン印があった。
 訃報が流れて、同世代はもちろん、何世代も若いミュージシャンたちから想いのツイートが相次いだ。どれも胸を打つものばかりだった。愛されてたんだな、エンケン。

容態が急変して駆けつけたのは、鈴木慶一さん、PANTAさん、遠藤ミチロウさんっていう、まさに "幾つになっても甘かあネェ!" で共演した3人だったそう。エンケンが亡くなってからの鈴木慶一さんのツイート。「遠藤賢司選手FW背番号99、病床で一生懸命呼吸をしている時に漏れる声は歌のように聞こえた。いや歌だったんだ。白鳥の歌だ。明日もサッカー場でみんなが待ってるよ。来てくれるよね。白線引きだけでいいからさ」。エンケン自身の死生観についてはこちらの記事「エンケンが歌に残した『俺が死んだ時』のメッセージ」。
 カレーライスのバスで向かった先は、荒木玲奈@中目黒楽屋であった。荒木さんは、あんでぃこと安藤力さんのイベントで知った若きシンガーソングライター。素晴らしいライブを2本観て、エンケンの訃報に触れた複雑な想いを抱えて、雨が冷たかった。

荒木さんのステージは素晴らしかった。曲もポップで美しい。前に観た時は風邪を引いていて、鼻にかかった声が色っぽくもあったけど、この日は素晴らしく透き通った声を堪能した。ギターも安定して、伸びしろを感じた。ペットボトルの蓋も閉められないほど緊張してたそうで、でも演奏にはそれを微塵も感じさせなかった。ライブ活動を始めて数ヶ月とはとても思えないし、それは言わないほうがいいかも知れない。食事も美味しくて、好きなお店。
 ほかの出演者さんについてはウーム。いわゆる「上手い」R&Bのシンガーが3人出て来てお腹いっぱいになった。音楽はスポーツじゃないし技巧じゃない。それも80年代に流行った様式美のモノマネなんだ。オリジナリティとリアルタイム感がない。それなら当時の本場のR&Bを聴くし、いまの本場のR&Bを聴きたい。

若いミュージシャンを観るときに立ちはだかる、対バンつまらなすぎ問題。ここから抜け出していい大人に発見されて欲しい。そう思うことが最近ままある。昔やってたライブイベントBelieve The Music Againをもう一度立ちあげて、若い面白いミュージシャンをみんなに聴いてもらいたい。いまの僕にどれだけ動員力があるかな。
 もうひとつ、ミュージシャンやライブハウスのお客さんと話してて驚くことは、音楽を聴いてないことだ。音楽好きじゃないんだろうか。いろいろお伝えしたいけど、上から目線にならないように心を込めたい。それから僕も曲を書きたい。実は細々と書いてるんだ。発表してないんじゃ書いてないのとおんなじ。SoundCloudにあるのは四半世紀前に書いて、MIDIファイルが生きてた記念にあげたもの。モノマネでも人前で表現してる人の方が、1兆倍偉い。

26日は素敵女子の訪問看護師さんと、映画の話で盛り上がった。一週間で癒される時間。音楽も映画も漫画も芸術も話が通じる女子最高。夜はCornelius@新木場STUDIO COASTへ。DonovanSyd BarrettConnie StevensSuzanne Cianiなんかが波の音に交じって聴こえてくる中、開演を待つ。
 そしてCornelius登場。小山田圭吾さんVo./Gt./Theremin、堀江博久さんKey./Gt./Tp./Cho.、大野由美子さんBa./Moog/Cho.、あらきゆうこさんDr./Cho.って編成。Corneliusバンドのベースはずっと大野さんだと思ってた。去年からの参加だって。じゃあ前のベースは誰だったっけ。堀江さん、あらきさんは20年来のメンバー、大野さんはその中に見事に溶け込んでいた。みんな今でもロックンロールキッズである片鱗が、そこここから溢れ出ちゃうのが微笑ましかった。

催眠術にかかったような、狐につままれたようなライブだった。"Mellow Waves" のモノトーンなエロティシズムは、いわゆる「盛りあがる」ライブを目指してない。淡々と、じんわりと、頭の中をくすぐっていく。事実上 "FANTASMA" から始まったCorneliusの音楽の冒険は抽象化を進めていって、でもライブでは完璧に同期したVJと生演奏で肉体化してきた。"Mellow Waves" で「うた」が帰ってきたけれど、それはもちろん初期とは遥かに遠い地平にいる。で、"Mellow Waves" っていう傑作の肉体化に、彼はまた成功したと思う。
 あのとち狂ったリズム、恍惚の音響を、たった4人の生演奏で再現する演奏力には感服した。特にコーラス、女性が2人いることで、モノトーンな世界に印象的な華を添えた。大切なのはユーモアだよな。ってカウベルをぶっ叩く堀江さんを観て思った。

27日は田中ミズホ@ときわ台CAVEへ。ときわ台ってどこね!? ミズホちゃんは素晴らしい声で、心に届く歌を全身で歌うシンガー。それだけに、ギターを持った時に彼女の表現力が制限されちゃう。
 この日は、普段弾き語りで音楽活動しているミュージシャンに箱バンをつけるイベントで、それってすげー発想だと思う。自分の演奏、自分のタイム感で歌うことを選んだ人達なわけでしょう。それがちゃんと様になってて、みんなすごく楽しそうで、なんだか観てて嬉しくなった。寄り添う演奏をするバンドもすごいけど、受け入れる側の本来は弾き語りさん達もみんな幸せそうってすごい。ミズホちゃんも、バンドと演奏できることが、本当に楽しそうだった。前に彼女のライブを観た時も、対バンつまらなすぎ問題を抱えてて、でも自分で自分の場所を見つけようとしてる姿が頼もしかった。

ハー、いろんな音楽を聴きすぎた。ちょっと前まで予定してたことの半分もこなせないで、そのもうちょっと前には殆ど引きこもりだったことを思うと頑張ったと思う。でも今日、サトウトモミさんのお昼のライブを予約してて、結局行けなかった。ごめんなさい。睡眠障害的な問題で、昼間に出掛けるのはハードルが高い。
 実は数日前から虫歯ではないかという疑念を持っている。歯医者さんは予約してない。だって歯医者さんこわ…めんどくさいじゃん。
 こわいもんか!!
 ulab.さんのアクセサリーをつけてると、女子が素敵って言ってくれる。スキルさん素敵とは言ってくれない。ダイエット頑張ってる僕は偉いし、痩せてイケメンになってのんちゃんに「抱いて」って言われるべき。罪の味がするな。

政治は崩壊状態。沖縄が独立したら亡命だな。大阪の公立高校が、生まれながらに茶髪の高校生を、校則に反するって黒く染めさせて、頭皮がボロボロになって心もボロボロになって不登校にさせたとして、大阪府が提訴された。学校側は「たとえ金髪の外国人留学生でも規則で黒染めさせることになる」と。僕も酷い癖っ毛で、両親が呼び出されたりずっといじめられてきた。多様性も人権もない国だ。
 「この世界の片隅に」が韓国のプチョン国際アニメーション映画祭でグランプリを獲得した。韓国の映画界の度量の大きさよ。川に沈めるだけの発電機が開発された。「ヒマラヤの山村に電気を届けたい」。ノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン」が、授賞式に被爆者3人が出席することを発表した。ペットとのキスは危険。まじかー猫しかキスする相手がいない僕はどうしたらいいんだ?

ロックの創始者の1人 (ニューオリンズ発) 、Fats Dominoが亡くなった。伝説の人物なんで、むしろご存命だったことに驚いた。Fatsは愛称、Dominoは本名、「太っちょドミノ」的な芸名だ。この間スカートがCDTVに出たとき、ハッシュタグを追ってたら「ロックなのにデブって斬新すぎる」って笑ってる人がいたけど、ロックは誕生した時点でデブだったんだよ。
 Brian Eno with Kevin Shieldsが "Only Once Away My Son" を公開した。tUnE-yArDsが新作をリリースする。新曲 "Look at Your Hands" を公開した。Franz Ferdinandが新作をリリースする。新曲 "Always Ascending" を公開した。で、来年来日する。Courtney Pineの新作が全曲Spotifyで聴けるGary Clark Jr.が "Come Together" をカバーした。First Aid Kitが新作をリリースする。新曲 "Postcard" を公開した。Sparksがショートフィルム第4弾 "Arise and Fall" を公開した。Fleet FoxesがTVで "Fool's Errand" を演奏した。Paul WellerがTVで "Long Long Road" を演奏した。Lisa Gerrardの新作はブルガリアンヴォイスとのコラボで、ライブ映像が公開された。Laibachが "Vor Sonnen-Aufgang" のライブ映像を公開した。Ron Sexsmithが自宅でAl Greenの "Let's Stay Together" をカバーした。

CHAIが "ほれちゃった" のMVを公開した。CHAIの1stフルアルバム、オリコンで20何位だか、スカートの1stメジャーアルバムもそれくらいで、まだこの国にもいい音楽が売れる可能性があるな。Perfumeコラボ映像の抜粋がたぶんけしからん経路で流れてる。なんらかの形で商品化して欲しい。入江陽さんが新作をリリースする。
 TOWER RECORDSのNO MUSIC, NO LIFE300回めに細野さんが登場した。添えられた言葉が重い。New York Times誌が「The Hidden History of Japan’s Folk-Rock Boom」って記事を公開した。いきなり慶一さんやエンケン、はっぴいえんどや金延幸子さんが登場する。奥田民生さんが提供曲のセルフカバーを宅録する様子を公開するプロジェクト、カンタンカンタビレを始めた。第1弾映像

細馬宏通さんの「うたのしくみ」はソングライティング論じゃないけど、すべてのソングライターが読んだらいいと思う。あとポール・ゾロの「インスピレーション」。長々とどうも。



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