DIARY NEW


12月6日 クアッカワラビーだって心で泣いてるかも知れないんだぜ。

おっぱいぼよーん。

真っ暗な日記が続いてどうやって戻すかよ。何度書いても「ブログ読んでます」って言われる。これは公開前提のブログじゃなくて、自分のために心の動きを記録した「日記」なんです。引き出しに鍵かけて、死んだら燃やしてくれって言うような。
 それを1000人の前に曝け出してるのは、書き始めた1998年のネット文化がもっと無防備だったから。いまこんなことしてる人はいない。承認欲求でも露出趣味でもなくて、習慣がセラピーになっちゃったんです。生きてく上で必要になっちゃったの。珍しいものとして遠くから眺めててください。もし何かの役に立っちゃったらごめんなさい。別にそういう意図もないんだ。

3日は牧村憲一さん主宰のmusic is musicへ。会場にくるまで出演者は伏せて、ワンコインでいいライブを観ませんかっていう牧村さんの感性を信じてみんな集まる。好きなレコードのクレジットによく牧村憲一って名前があることに気づいたのは高校生の頃。あれから幾星霜、リスキーな企画をソールドアウトさせて、みんなを幸せにして帰す牧村憲一さんはやっぱりただ者ではなかった。もう何回目なのかな、毎回スケジュールが合わなくて、あとで出演者を聞いて悔しい思いをしてた。これからは万難を排して行こう。
 最初に登場したのは、若きインストトリオとりこJAM。このトリオとしては、なんとこれが2回目のライブだという。SaxとOrg.の熱いバトル、シャープなドラムソロ。オルガンベースはDoorsのようだった。グルーヴもハーモニーも最高だった。

そして次の出演者はなんとNeil & Iraiza!! 僕が就職した頃にEscalator Recordsにはまって、よく聴いてたバンドだ。でもライブは観たことがなかった。いつの間にかそれぞれの活動が活発になって、バンドは消滅した。堀江博久さん、松田CHABE岳二さんのその後のご活躍はみなさんご存知の通り。15年ぶりにNeil & Iraizaとしての活動を再開させて、なんともうアルバムまで作っちゃったという。
 憧れのバンドは、緩くて暖かい空気を醸し出してた。加藤和彦さんがジョークばっかり仰ってたこと、Eddi Readerが弟みたいに接してくれたこと、鈴木慶一さんカジヒデキさんの半ズボン兄弟の優しさ。偉い人はみんな緩いんだよねって話して、ご自身が大御所になったいまの緩さだ。堀江さんがかつて描かない美大生で、「楽譜と即興演奏どっちが先か」を卒論にしたって話は興味深かった。

”I Love NY” 全曲演奏から新曲まで、堀江さんの軽妙なKey.と少年みたいなVo.、CHABEさんはPer.のほかにEg.も披露して、Vo.パートもたくさん取ってた。加藤和彦さんのお話から、加藤さんの日本語詞バージョンの “With A Little Help From My Friend” のカバーへ。Eddi Readerの話から “Perfect” の日本語詞バージョンへ。これはCHABEさんの訳詞かな。いまは日本語に興味があるという。
 実は体調的が悪くて、キャンセルの電話をかけたら繋がらなかったんだ。で、やむを得ず重い腰をあげたら幸せな音楽が待っていた。牧村さんが僕を覚えてくださってたのも嬉しかった。緊張しすぎて、CDをぶちまけちゃったのかっこ悪かったな。まだ一般発売されてないNeil & Iraizaの15年ぶりのアルバム、いい意味で変わってなかった。でもいまこれをやるタイミングだったのは伝わってきた。

4日はカウンセリングへ。この日はいいセッションができた。夜はヌカタシが様子を見にきてくれて、鍋をつついて明け方まで語り合った。ヌカタシは文章が苦手で会話が得意、僕は頭の回転が遅すぎて会話のペースに追いつけない。だから鍋の横でメモしながら。
 ヌカタシの指摘は、僕は人と100%でコミットしちゃう。だからちょっとしたすれ違いに必要以上に傷ついたり傷つけたりするってこと。程よい距離で、分散してつきあったらいいよって。いままでの人生を振り返るにまさにその通り。美人女子大生カウンセラーさんは、美人で女子大生であるっていうあまりある魅力があるけど、研修中だから安いわけだし、僕を見てきた歴史があまりにも違うんで、そういうアドバイスは出てこない。そうとう飲んで酔っ払った。この日はいろんな意味で、僕の遅すぎて長すぎた青春の最後の夜だった。

5日はShiggy Jr.@恵比寿LIQUIDROOMへ。Shiggy Jr.は僕が聴くにはポップ過ぎるくらいポップなバンド。圧倒的な楽曲の良さ、圧倒的な演奏力は大前提として、観客を引っ張ってくショーマンシップに毎回圧巻される。観客を置いてけぼりにしない姿勢は、芸術家然としたミュージシャン達も見習うべきだ。
 いつもアンコールでコールアンドレスポンスで盛りあがる “Satuday Night To Sunday Morning” を1曲目に持ってきて、なかなかやらないさりげない小曲の逸品から、新機軸の新曲を2曲、後半の "僕は雨のなか" から "Listen To The Music" に至る怒涛のアップテンポ攻勢まで、全力で挑んできた。いけもこちゃんのパワフルなボーカルもいいけど、リズム隊がいいんだよな。でも音源では打ち込みだったりする。そろそろライブ盤どうかな。

特筆すべきは、Sugar Babeのカバー “Down Town” を全員持ち回りボーカルで演奏したこと。原田茂幸さんの、山下達郎さんへの想いを語るMCがよかった。彼ら80年代的って言われるけど、ひょっとしたらSunday Song Bookなんかを聴いてルーツを研究してるのかも知れない。そこが僕みたいな人間にも響くのかも知れない。アンコールは恒例のいけもこちゃんの感謝のMCから。誠実に真摯に愚直に続けていっても、ちゃんと成果がついてくることがあるって事実を確認したくて、僕はShiggy Jr.のライブに通うのかも知れない。
 終演後メンバーが物販に立ってくれて、彼らがまだそれほど有名じゃなかった頃、ツイッターのメンションで会話してたいけもこちゃんに、「あーっ!!」って気づいて貰えてすごく嬉しかった。やっぱり実写のアイコンに戻そうかな。

6日は完全オフ。体調不良でなんにもできなかった。「大人になっても生きるのは辛い?」とマチルダが問う。大人も辛いし、野生動物にはまた違った辛さがあるし、知性を持つ生物で辛くなさそうなのは飼い猫ぐらいだ。なんで生物って生まれてきたんだろうね。Mateo Stonemanの音楽は、心が疲れてる時にも寄り添ってくれる。
 チャイは寝室に来る時、入り口で鼻の頭を「ピンポン」って押してあげないと入ってこない。人間は来訪者のほうが「ピンポン」を押すんだよ。猫たちが専属看護師モードを解除したみたいだ。またデロンギに鼻をくっつけて寝るようになった。甘える時も容赦ない。全力でぶつかってくる。ツイッターに雪見だいふくに関するツイートを増やした。繰り返すことによって広告が雪見だいふくだらけになるんじゃないかっていう壮大な実験だ。しゃぶしゃぶ食べたい。履いてて欲しい。

サトウトモミさんが考えさせられるメルマガを送ってくれた。大雑把にこんな話だ。人が困ったことに遭遇した時に1次的に受ける感情は、「悲しい」「寂しい」「辛い」...つまりは自分と向き合った感情だ。そこに思い込みや妄想が加わると、困った状況を引き起こした相手に対する「怒り」って感情に変わる。「怒り」って感情はそのほかの感情を台無しにしちゃう威力があるから、「怒り」が癖になると自分の本当の感情がわからなくなっちゃうんじゃないかって。
 僕も最近「怒り」を発動させて、それについて反省したり考え込んだりプロに相談したりの日々だった。そもそもなんで「悲しい」「寂しい」「辛い」のか、ほかにもいろんな感情がごちゃまぜになって、それをひとつひとつ紐解いていく作業が必要だ。トモミちゃんも僕も、お互いに「真面目だよね」って笑いあった。

7日は久しぶりにさとこ@吉祥寺Manda-La 2。ずっと気にしてたんだけどなかなかタイミングが合わなくて。何年ぶりだろうか。Studio Ledaの名エンジニア水谷勇紀さんともお久しぶり。
 さとこさんとの想い出で印象的なのは、「音楽のルーツはどの辺ですか」って聞いた時のこと。さとこさん「お母さんの子守唄です」って応えたんだ。もううわーって。伝承芸能としての大衆音楽って、そういうことだよね。僕は好きなレコードを聴いてそのクレジットを読んだり、そのミュージシャンの好きな音楽を探ったりって「研究」で芋づるを辿っていったし、多くのミュージックフリークはそうだと思うんだ。いまならYouTubeやSpotifyのお薦めを辿っていくんだろうか。だから、さとこさんの音楽との出会いや音楽観には衝撃を受けたし、とてもかなわないなって思ったんだ。

ゆったりとステージに現れたさとこさんは、いつものomio長谷川さんのギターと、今回はMasa Gotoさんのウッドベースをバックに透明な声を聴かせてくれた。彼女は作詞にも作曲にも難しいことはなにもしない、シンプルだけど伝わる歌を書いてまっすぐに届けるんだ。その変わらなさにほっとした。
 ゲストにマリンバ奏者のK-taさん。マリンバはアフリカから南米を経てきた楽器なんで、西洋のクラシックには出てこない。まろやかな演奏で現代音楽から歌謡曲まで奏でる。師匠がなんと宅間久善さんだったという。終演後、そんなお話もできてよかった。ライブはさとこさんのソロコーナーに戻って、最後はK-taさんとセッション。“Sweet Memories” 。懐かしい痛みだ。さとこさんの音楽世界は、世界がどんなに醜く変貌しても変わらず美しく穏やかだった。

パチモン・ブランドをパリ・ファッション・ウィークで売り込む」って記事。スゲー行動力。感動した。林雄司さんによると、アメリカではパスワードを忘れたときの秘密の質問の「好きな食べ物」の項目に、半分以上の人がピザって設定してるんで、セキュリテイーホールになってるらしい。ほんとかな。
 「この世界の片隅に」が第45回アニー賞長編インディペンデント作品賞にノミネートされた。来年「デザインあ展」が開催される。本格的な美術展からこういうエンターテイメントまで、興味を持った映画なんかも含めて最近ほんとに観そびれちゃうことが多い。酒井麻衣監督の新作の主演に小川紗良さん。なんつー俺得かよ。奈良美智さんが11年前に原田知世さんと宮崎あおいさんとご飯を食べた話に嫉妬を禁じ得ない。奈良さんの展覧会は、愛知まで観に行ったのだよな。

ドナルド・トランプが、エルサレムをイスラエルの首都と定めた。エルサレムは元々国連の国際管理都市だったけど、第一次中東戦争で東西に分裂して、東エルサレムをイスラエルが占拠して、国連総会で非難決議が出されてる。最近のトランプのますますのご乱心に、ナルシシズム性人格障害じゃないかって指摘が出てる。ジャパンタイムズの記事から抜粋翻訳。トランプのツイッターでの暴言に対して、ツイッター社が対応しないのが疑問視されてる。BBCの記事。日本でも鈴木信行なる葛飾区議の見るもおぞましいヘイトスピーチに、ツイッター社が問題なしの回答を出した。国連人権理事会が、ミャンマーのロヒンギャ迫害を非難する決議をした。日本は棄権した。情けない国だな。
 福岡市がミサイル通過を想定して避難訓練をした。虚構新聞かよ。安倍が挑発しなければそんなものは飛んでこないのである。

TIME誌のThe Top 10 Songs of 2017。StereogumのThe 50 Best Albums Of 2017。The Wire誌のReleases of the year、ほかの雑誌とセレクトの傾向が違って面白い。エンターテインメント・ウィークリー誌のThe Best Albums of 2017。Ultimate Classic RockのTOP 25 CLASSIC ROCK ALBUMS OF 2017。The QuietusのThe Best Jazz Of 2017
 Tune-Yardsが新曲 “ABC 123” を発表した。Tom Rogerson with Brian Enoのアルバム “Finding Shore” が全曲公開された。Seun Kuti & Egypt 80が新曲 “Black Times feat. Carlos Santana” を発表した。前作ではRobert Glasperと組んだりで意欲的な方。Tahiti 80のXavier Boyerが新曲 “At Bay” を発表した。J. MascisのサイドプロジェクトSweet Appleが新曲 “Everybody's Leaving” を発表した。セネガルとベルギーのトリオTamalaが新曲 “Salubrite” を発表した。
 Norah Jonesのデビュー前の音源が発売される。Jaco Pastorius Big Bandの武道館ライブがアナログで発売される。Belle and SebastianのStevie Jacksonがバンドのアルバムをランキングした。Style Councilフランスのテレビ用の映像が公開された。なにもかもがダサかった80年代、Style Councilはかっこよかったな。OK Goが “Obsession” のMVのメイキングを公開した。"Weird Al" Yankovicのボックスセットが発売される。Al Yankovicは本職はポルカのミュージシャンで、パロディは余技なんだ。で、ヅラとメガネとつけ髭を取るとイケメン。って話に似てるのが、高木ブーさんは本職はハワイアンのミュージシャンで、結婚して貧窮してる時にいかりや長介さんに倍のギャラを提示されて、バンド時代のドリフターズに引き抜かれたんだ。で、その奥さんが亡くなってハワイアンの世界に戻った。kraftwerkがライブアルバムから “Music Non Stop(3-D re-edit) ” を公開した。
 Gorillazライブフルセットを公開した。別のライブにNoel GallagherGraham Coxonが参加した。Sparksがラジオで "Edith Piaf (Said It Better Than Me) " と "Missionary Position" と "This Town Ain't Big Enough For Both of Us" を演奏した。BonoThe Edgeがベルリンの地下鉄でゲリラライブをした。こういうお茶目な企画に乗れるのはかっこいい。Squeezeが来日する。

岸田繁さんのノベルティアカペラソング “そばを食べれば” がヒットしてる。くるりが出てきた時、声の表情が薄いなって感じた。あの頃のJ-POPの基準からしたら早すぎたんだ。なんて素晴らしい歌声とアレンジかよ。AJATEがフランスでアナログを発売する。日本ではライブ会場でCDを発売してるらしい。ライブ映像 “Butakusa” 。
 のんちゃんの “スーパーヒーローになりたい” MVフルバージョンが公開された。あの期間限定版MVの必殺のウィンクが本編でも採用されてる。宇多田ヒカルさんが新曲 “あなた” を公開した。来年は活発に活動するそうで、テレビで「ユーモアって、どうにもできない状況に対して唯一できること」って話をした。「出口なしの塞がれた状況でも、『これなんも変えられないけど、ユーモアでなんとか自分のものにしよう』といったことがある。ユーモアの背後にはその意味で悲痛な叫びがあるが、他方でユーモアはそうした叫びに向けられる理性の微笑でもある」と。細野晴臣さんのインタビュー連載「仕事力 vol.2」。細野マニアには読み応えがないかもだけど、YMO騒動の疲れと心の傷が素直に書かれてて胸が痛むよ。
 日記、また長くなっちゃってごめんなさい。

12月3日 続続・生きることの苦しみは誰とも共有できない

11月25日、11月29日の日記の続きです。気が滅入る内容だけど、これはブログじゃなくて自分用の日記なんで、僕の中の真っ暗も記録として書き残します。
 僕だって笑っていたい。誰だって笑っていたいよ。僕は鬱病を患って、あまりにも多くを失った。幸せな人生。希望。未来。定職。人望。今までにあまりにもたくさんの人たちが、捨て台詞と共に僕を去っていった。鬱病が脳っていう臓器の疾患で、そういう意味では癌となにも変わらないことがもっと知られるといい。ただでさえ日本のコミュニケーションの仕方は、陰湿に裏を読まなくちゃいけなくて、発病前からコミュニケーション障害だった僕には難しかった。鬱病ならなおさらだ。あるいは僕の脳の疾患は、先天的なものだったのかも知れないとも思ってる。猫連れてフィンランドに移住するって人生もありかな。

僕の抱える数々の問題を巡って、ちょっとしたネット上の口論になって、花とポップスレーベルと完全に縁が切れた。彼女たちの音楽や、表現に向かう姿勢に強く共感していただけに、心の支えを失った気分だ。どれだけのめり込んでたかは...先月までの日記を読んで頂ければよくわかると思う。1年ちょっとのつきあい、楽しかった。
 僕は日本のインディーズ女性シンガーソングライターシーンの現状を気持ち悪いと感じていて、彼女たちは音楽の力でそこから抜け出そうとしていると思ってた。彼女たちの主張を聞くに、結局は同じ穴のムジナだったのかな。いまの僕はただ、生きることに恐れおののき、布団の中で丸くなっていることしかできない。唯一の救いって言えるのは、僕はそんな小さな村にいなくても、世界中に楽しんで聴くべき音楽をたくさん知ってるってことだ。

タイムラインで、オランダのマグノレール社製の小さな自転車が動く模型が話題になった。かの、ヤクザになって組の金を使い込んで、数十年逃亡してこないだ孤独死した叔父が、若い頃にこれと同じ仕組みの模型を「自分で」作ってくれたんだよ。路面の裏に磁石を走らせて、その力で動くミニチュアが細かい動きを見せてくれた。なんでもできる器用な人だった。道を一歩踏み外さなければ、あそこで掛け違いが起きなければ、いまごろ子供たちに夢を与えるクリエイターになってたかも知れない。人生ってなんだろうって思う。
 僕自身も、あの時ああしていればって間違った選択を何度も繰り返してきた。僕にも人並みに生きるチャンスが何度もあったんだ。この日記にも書いたけど、古い友人に「あなたは直感で間違った方を選ぶ」って言われた言葉が何十年も胸に突き刺さってる。

僕がなんで弟をここまで軽蔑しているのか、理由を聞かれた。ちょっとだけ書こうか。彼が明るく快活な表の顔を作り、人望と社会的な地位を得るためには、どこかで憂さ晴らしをしてバランスをとらなきゃいけなかった。その矛先が弱者に向かったってことだ。
 一番の被害者は母だったと思う。母が亡くなった時、僕はひとめもはばからずに号泣した。弟はそれを見て「自分に定職がないから泣いたの?」ってトンチンカンなことを言った。違うよ、夫に先立たれて、次男に虐め抜かれた母の人生が不憫で泣いたんだ。僕は大学進学と同時に一人暮らしを始めた。弟はいわゆる反抗期が結婚するまで続いた。そんな2人を実家に残した僕も悪かったと思う。弟が母にしたおぞましい仕打ちの数々は、書きたくないんで書かない。カウンセラーさんには話すつもり。母は弟が殺したと思っている。

とても信頼していた訪問看護師さんが、急に辞められることになったのは前にも書いた。最後の訪問を来週だと思ってたら、30日だった。生きる意味について話した。彼女は、人生にはいいことも悪いこともある、喜びも悲しみもある。喜びだけの人生を送ってる人なんて一握りしかいない。感情を揺さぶられて受け止めて、笑ったり苦しんだりするのが生きる意味なんじゃないか。だから山下さんはものすごく生きてますって仰った。彼女の不器用さは、僕ととてもよく似ていた。言うことなすこと共感できた。恋愛感情だったのかも知れないね。最後に握手をして別れた。もう会うことはない。
 ほかに心を開ける方は、カウンセラーさんしかいない。2人に対して、心を開く権利と時間をお金で買っていた訳だけれど。信頼できるかどうかはお金を出した時点じゃわからない。

その夜、The Chieftainsのライブを観に行くつもりだった。大好きなアイルランドの民族音楽のバンドだ。オーチャードホールで着席だから、大丈夫じゃないかって。少しでも心を開くべく、僕なりの努力をしなくちゃって。結局行けなかった。抑鬱と寒さと雨に負けた。8500円のチケットは紙くずになった。朗らかで柔らかいサウンドは、いまの僕にフィットしたはず。行ったら確実になにか変わったはず。あと一歩の勇気を出せなかったことに後悔してる。
 抑鬱による消化器系の疾病で、5日間なにも食べられなかった。最初はヨーグルトと野菜ジュース。ウィダーインゼリー。キンキンに冷やした缶みかん。少しづつ食べられるようになってるのが救いだ。食べるとそれが呼び水になってお腹が減る。そこでもっと食べちゃうと、また戻すことになると思う。少しづつ、少しづつだ。

猫たちは、僕の調子が悪いことを察して、横になった僕の周りにずっといる。ときどき枕元から僕の顔を覗き込む。専属看護師チームだ。メイは顔と手をペロペロ舐めてくる。猫は肉を舌でこそぎとって食べる生き物だから、毛がない生き物としては舐められると実は痛いんだ。ただ気持ちが嬉しい。チャイはむしろ俺をなでろって言う。いいよ、それが飼い猫の仕事だよ。
 夜は両側からギューって押してきて、暑いわ狭いわ。サラウンドでゴロゴロ言ってる。猫たちと寝るためにダブルサイズのお布団にしてるのに、寝台電車よりせまいの。猫たちは普段はデロンギに向かって、鼻が焦げるよってくらいくっついてあったまってるんだよ。彼らにはほんと救われた。ありがとうのかっこいいおやつをあげた。猫は優しい生き物だ。猫のために生きなくちゃ。

フィンランドに移住って書いたのは、ムーミン谷とその哲学への憧れだ。森泉岳士さん「いまの生活しか知らないでいまの生活をしているのと、違う生活をしたうえで選んでいまの生活をしているのではだいぶ心構えが違う」。人間にはもっといろんな生き方があるはずなんだ。自分で選び取らなきゃ。「選択肢が多いということは可能性が多いということ。そして可能性というのは『希望』の別の呼び名だ」。
 たけこさん「『ありがとう』『がんばって』『おはよう』『気をつけて帰って』『ちょっと助けて』こんな言葉言える日を諦めてたけど、少しずつ話せることにこっそり涙した」。僕にもそんな日が来るかな。ツイッターは「世界中のひとがひとりでやってるラジオ局」って人がいた。「短文投稿サイト」でも、「掲示板」でも、「SNS」でもない。こんな優しい言葉が流れてくるラジオだ。

ローリングストーン誌が50 Best Songs of 2017を発表した。Neil Youngが、いままでの全作品と未発表作品をハイレゾで無料ダウンロードできるアーカーイブをスタートさせた。
 Gaby Hernandezが新曲 “Messy Love” を発表した。The Go! Teamが新曲 “Mayday” を発表した。ClarkがEP “Honey Badger / Pig” を発表した。AirのJB Dunckelが新曲 “Hold On” を発表した。First Aid Kitが新曲 “Fireworks” を発表した。RostamThe Poguesの “Fairytale of New York” をカバーした。Best CoastThe Beach Boysの “Little Saint Nick” をカバーした。Graham Coxonが自殺した友人Luke Danielの “Falling” をカバーした。オリジナルとカップリングで発売されて、すべての収益は自殺防止の慈善団体に寄付される。They Might Be Giantsの新譜 “Up To Date” が無料ダウンロードできる。それに続くアルバムからの新曲 ”Last Wave” を発表した。
 Talking Headsの “Once in a Lifetime” をドナルド・トランプに置き換えたMVがスゲーよくできてる。セッションベーシスト、Robert “Pops” Popwellが亡くなったThe CrusadersThe Rascalsのメンバーとしても活躍した。

小沢健二さんが岡崎京子さんの「リバーズ・エッジ」映画版の主題歌を書き下ろした。公開された歌詞のリアルな描写にドキドキしてる。ここで描かれてる「君」は、岡崎京子さんでもあり、小山田圭吾さんでもある。TRIPLE KNOCKOUT CORPORATIONだ。遠藤賢司さんのラストライブがアルバム化される。1974年のロックフェス、ONE STEP FESTIVALの音源が発見されて、21枚組CDとしてリリースされる。はちみつぱいの10曲のためだけに買うだろうか。Sugar Babeも出演してたそうだけど、収録されていない。
 大貫妙子さんがPure Acousticライブを再開する。渋谷guestさん閉店。個人的にものすごくお世話になったけど、マスターが尋常でないヘビースモーカーで、20席くらいの小さいお店なのにステージが曇る空気、お風呂に何度入っても服を何度洗濯しても臭いが落ちなくて、行かなくなってしまった。The Folk Crusadersはしだのりひこさんが亡くなった。天国がよいとこで酒は旨いし姉ちゃんは綺麗であることを祈る ( “帰って来たヨッパライ” ははしださん加入前のレコーディングだけど、ライブでははしださんの持ち歌だった)。

aikoさん42歳が可愛すぎて胸が痛い

11月29日 続・生きることの苦しみは誰とも共有できない

25日の日記の続きなので、25日の日記を先に読んでください。
 「無」について。知性のある生物は、誰かとコミュニケーションする時、自分の発話に対して相手からリアクションがあると安心する。それが無である場合、孤独に打ちのめされる。僕の危機的状況を、返事をくれそうな8人にお知らせした。苦悩について相談すると、おおよそ苦悩で返ってくる。僕の世代だと、ご両親の介護であるとか、異常な多忙であるとか、自身の病気であるとか、貧困であるとか。この国に生きることは、苦悩と隣り合わせみたいだ。
 お送りしたメールへの返事は1通だけだった。父方の遠戚で西洋美術史家の遠山公一さん。美術に触れているだけに、人の心がわかる。とても丁寧なお返事と提案をくださった。あとは無視だった。振り返ればここ10年くらい、そうだったかも知れない。
 僕は存在するに値しないのだ。

そうそう、ツイッターで酷い人がいた。かいつまんで「私は何のために生きるか、そのためにどうするか、何を求めてるか、みんなにどれだけ思われてるかわかってる。だからお前もわかれ。私は昨日よりも強くなった。だからお前も強くなれ。みんな孤独だ。だからお前も孤独でいろ」。生田美和さんが仰る通り、病歴も遺伝も体力も環境も違うのに、それぞれの事情を鑑みずに、暴力的な評価軸で叩く。
 予約してたのに行けなかったライブ、サトウトモミさん、ベースの師匠、安部王子さんのスーパーバンド、Nombres。小川剛さんの武蔵のワルツ。ごめんなさい。

カウンセリングには這って行った。話すことが多すぎて資料を作ったら、A4に9ポイントの文字ガチガチに詰めて4枚になった。
 カウンセラーさん「孤独とか苦悩とか、言葉にするのがあまりにも軽薄に思える重さを感じました」って黙り込んじゃった。「規約では一番多くて週に1度のカウンセリングを受けてるんですけれど、山下さんは特例でもっと増やせないか上に相談してみます、ただ期待はしないでください」って言われて終わった。いま心の中身を開ける場所がカウンセリングしかないんで、そうしてくれると助かる。

気づかなかったけど、僕はカウンセラーさんが黙り込んだ時、いつも和ますフォローを入れるそうだ。「そこに山下さんの優しさを感じるんです」と。僕は自分でも優しくて誠実だと思う。生真面目に無様に生きた。よく理想の恋愛相手として、優しくて誠実な人って言う。そんなの嘘だ。45年生きてきて、幸福や恋愛につながることなんてなかった。「バカで破天荒なのがよくて賢くて誠実なのが悪い」って少年ジャンプ的価値観に侵されてる。僕より5歳くらい上の世代までは結婚するのが当たり前だったから、優しくて誠実な男性は、散々遊んで最後に結婚する相手っていう需要があった。いまはほんとにない。
 僕は荒んだ家庭に育って、血縁関係を信用ならないものだと思っているからこそ、自分の家族が欲しかった。この45年間の間で片想いをした女性は6人、結果は全滅だ。成り行きで交際した女性も2人だけ。あまりにも恋愛経験が少なくて下手過ぎる。そして今の僕の肩書は、優しくて誠実な男性である以前に、キモくて太ったおじさんだ。

カウンセリングから帰ってきてから、「無」による酷い抑鬱症状と、なぜか消化器系がおかしくなった。食べたそばからぜんぶ吐いてしまう。この4日間なにも食べてない。薬を飲んでも吐く。吐いたらまた抑鬱に襲われるんで、薬を飲む。
 今日やっと病院があいたんで、飛び込みで行って、吐いて減ってしまった抗鬱剤の補充と、前回の処方でやっぱり合わなかった睡眠薬の交換をお願いした。だめだった。向精神薬の処方量には法的に限度があって、前回の通院でその限度分でてるから、月が変わらないと処方できないそうだ。代替案として、入院を薦められた。いまクリニックの主治医と、受け入れ先の病院で協議中だ。問題は僕が家族と連絡が取れないこと、年末年始をはさむんで、猫の預かり手が見つかるかわからないこと、病室にインターネット環境がないこと。

猫はすっかり冬毛になって、なでるとタンポポの綿毛みたいに飛んでっちゃいそうに柔らかい。液体を超えてもはや気体だ。猫は優しい。ここしばらくは完全に看病体制に入ってる。寒いのにデロンギの前じゃなくて僕の顔の前で寝て、交代でほっぺたを舐めてくれる。ついでにキスしてくれる。ほんとにここ10年、猫としかキスしてない。病原菌が感染ってあんまりよくないらしい。今後もキスする相手が現れそうにないんで、許してくんないかな。猫のために生きなくちゃ。
 ・;;。。・・・・・・・・・・・・←猫が踏んだ。スキルは俺に任せろって書いてある (たぶん) 。明日はThe Chieftainsのチケットを取ってる。行けたらいいな。

久しぶりに音楽観の話を。僕は無線技士の子に生まれて、屋根の上に5メートルくらいのアンテナがあって、世界中のラジオが聴けた。父が急逝してオーディオセットが自分のものになった。細野晴臣さんと鈴木慶一さん、彼らが薦める世界の音楽を片っ端から聴いた。
 だから、世界のいろんな音楽を発掘して吸収したい、音楽っていう表現の変化や進化を見届けたいんだ。新譜が出たら聴くミュージシャンが世界中にいて、さらにニューフェースがどんどん増えていく。過去を振り返れば名盤・名曲がたくさん眠ってて、そこからの温故知新もしたい。その先には何万年の、人間と音楽との関わりがある。とうぜん辿っていきたい。となると、誰か1人のミュージシャンの「歌詞」に共感したりって聴き方はしなくなる。シーンとして捉えてるし、サウンドとして捉えてるってことだ。って話を最近なりゆきでした。日本では珍しい聴き方みたいだ。なかなか理解してもらえない。
 やっぱりバンドやりたいな。人間関係めんどくさいこともあるけど、いいセッションができて完奏して、「いまのよくね?」って目配せする瞬間なんかたまらない。前にやってたバンドは、おじさんバンドとは言ったけどオヤジバンドとは言わなかった。おじさんなのは歴然とした事実、オヤジって言っちゃうとそこにあぐらをかいて諦めてる感じがするから。おじさんでも新しい音楽を奏でてたつもり。
 若い頃に音楽談義をしてた仲間が、「評論家の先生」として崇めたつられてるのを遠くから見てる。必要なのは文才でも音楽に対する感性でもない、営業力だ。もし僕が先生になれたなら、レビューや選曲を仕事にしたいって妄想するよ。

政治は相変わらず酷い。「あんな黒いの」発言にはじまり、千葉県市川市長選では法定得票数に達しないで再選挙が決まった。この国に代議制民主主義は100年かけても根付かなかった。みんなが望むように、独裁国家になっちゃえば。もちろん僕は逃げる。日本原子力研究開発機構によると、「もんじゅ」は液体ナトリウムの抜き取りを想定してない設計になっていた。「設計当時は完成を急ぐのが最優先で、廃炉のことは念頭になかった」。
 サンフランシスコの従軍慰安婦像にウヨが噛み付いた。靖国問題に内政干渉するなって言ってるそばで、よその国の銅像に内政干渉してる矛盾に気づかない。サンフランシスコ市と大阪市は姉妹都市を解消するそうだ。安倍晋三まで慰安婦像の「受け入れ拒否を申し入れた」。言うなればドイツの首相が、ポーランドのユダヤ人虐殺のモニュメントに文句を言うようなもんだ。イギリスのDaily Mail誌の記事。「日本の保守派の安倍晋三首相はナショナリストが戦時中の国家行動を隠蔽しようとしているという批判に対して、サンフランシスコの『きわめて遺憾な』計画は日本の立場と『齟齬する』と述べた」。こうして日本への国際的評価はどんどん低下してく。みんながそれを望んでるならいいんじゃないの。もちろん僕は逃げる。
 奈良美智さん。「自分の知人や友人のアジア諸国の人々は、まったくもって反日とかいう思想は無い。日本に対して、歴史の真実を客観的に見てくれ、と言っているだけだ。日本の伝統文化をリスペクトしているし、現代のカルチャーも好き。ほんと、反日ではない。ただ歴史の真実を見据えたいのだ」。

いまさらグラミー賞のノミネートを知った。Kendrick Lamarが取るのかな。BBC Radio 6 Musicの6 Music Recommends Albums Of The Year 2017。Rolling Stone誌の50 Best Albums of 2017。Paste Magazine誌のThe 50 Best Albums of 2017。The Independent誌のThe 30 best albums of 2017
 Aphes Twin去年のFUJI ROCKで限定発売した音源が公開された。Colin MouldingとTerry ChambersのデュオTC&Iの新曲 “Scatter Me” 。The Wombatsの新曲 “Lemon to Knife Fight” 。Calexicoの新曲 “Voices In The Field” 。Van Morrisonの新曲 “Broken Record” 。たった3ヶ月スパンで新作を出してきて、聴く方の身にもなってよって気分だったけど、やっぱいいなあ。The xxが初CD化音源集 “Remixes” を発売する。Kraftwerkライブ盤の抜粋バージョンを発売する。音楽のリリースが観賞用からアーカイブ的な意味合いに変化しつつあって、でも音楽はそれだけの時間をかけてしか楽しめないものだから、聴きやすいフォーマットにしてくれると助かる。Laraajiの新作と、旧譜の再発が出てることを知らなかった。
 Phoenixが来日する。Bernard Purdieの有名なこのドラムフィルを「ダチーチーチー」って呼ぶことを知った。なんつー語感の悪さかよ!! 命名者はRhymesterのDJ JINって人。音楽と言葉のプロとはとても思えない。UKANDANZってエチオピア民謡のバンドを知った。2013年に来日してる。クラシックコンサート中に寝落ちて、でかい音にびっくりして叫ぶ動画Everything But the GirlオフィシャルYouTubeチャンネルをオープンした。

エンケンをご贔屓いただいた皆さまへ」ご家族からの報告。小室等さんが明かした「エンケンのメール」。完結するチャットモンチーへの高橋久美子さんの想い高野寛さんが新作を出す。SILENT POETSが新作を出す。のんちゃんがのんフェスを開催する。行かなくちゃ、君に会いに行かなくちゃ。ヤン富田さんとCorneliusが対バンする。
 かねこきわのちゃんが新曲 “アールグレイ” のデモを公開した。相棒のさとうもかちゃんも最近素晴らしいセッション動画を公開したばかり。2人してバンドセットで東京に来て欲しい。sugar meさんがプライベートでアラスカにオーロラを観に行った。世界最北端のレコード屋にも行った。世の中にはそんな素敵な女性がいるんだな。イギリスのNTS Radioが細野晴臣さんとYMOの関連楽曲を12時間にわたって放送する。世界の人も本当にすごいのは細野さんだって気づいてる。

11月25日 生きることの苦しみは誰とも共有できない

苦悩を書き綴って読みにくい日記にするのは本意じゃない。けどここしかないんだ。僕には家族がいない。心の話ができる友達がいない。週に1回、話し相手をお金で買っている。カウンセリングだ。でもそれだけじゃ足りなくて。
 今日は最初に、しんどかったできごとを2つだけ書かせてください。ほんとは7つくらいのことが複雑に絡み合っている。鬱病を発症した状況に極めて近い。そこまでは書かないから。

まずひとつ。何度も書いてる通り、僕の両親は早逝した。我が家は「名家」の端くれで、金の亡者の集まりで、そのおかげで食えてることは認めなくちゃいけない。でもそんな「名家」に鬱病患者がいることは恥さらしで、僕は父母両方の一族から絶縁されてる。
 同じく一族から絶縁されてる叔父が、孤独死してたことがわかった。叔父はヤクザの道に進み、組の金を使い込んで何十年も逃亡してた。弟から、相続放棄するための書類を2日で集めろって手紙が来た。僕の体調ではこなせなくて、抑鬱で布団の中に閉じ込もった。期限になって数年ぶりに叔母に電話してみた。そんなに急いでないよと。つまり手紙のある部分は、弟の40年続く嫌がらせの作り話だった。でも叔父に面倒な相続物件があり、放棄するべきなのは本当だった。
 ボロボロの状態で、書類集めを誰かに頼みたかったけど、絶縁されてる身だし委任状だなんだの考えたら自分で行くしかなかった。本籍地の役所まで出向いて、まず必要な書類を叔母に送った。これから果てしない手続きが待ってる。その過程で弟に会うことは避けたい。

弟の40年変わらない陰湿さと表の顔の違い、反比例した彼の社会的地位・人望の高さに、神の存在を疑う。内田樹さんが、いまの日本の社会を俯瞰して、「小津安二郎の『秋刀魚の味』や『秋日和』で口にされる『嫌な時代だった。馬鹿な奴らが威張っていて』という言葉」が身にしみるってツイートした。20年後にはそう言われるだろうって。いま威張っているのは、まさに僕の親戚みたいな人々なんだ。
 ツイッターの一番古い友達が、横断歩道をたどたどしく渡るおじいさんを見て、「あぁお願いだから、お家には温かい灯りが灯っていて誰かがご飯を作って待っていてって祈ったの」ってツイートした。なんだろう、この綺麗ごとでできたツイートの居心地の悪さは。僕は「待ってないことが約束された人生を征くよ」ってレスを送った。その返事は「持っていないものを持つ人を下手に羨むのは失礼だと私は思う」だった。持ってなさそうな人を「持っていますように」って、上から目線で祈るのはどうなんだろう。僕が「生まれてこなければよかった」って思ってるように、君の大事な娘さんだって、将来持たざる者として「生まれてこなければよかった」って思うかも知れないんだよ。
 血縁は、一番汚らしくて信用ならなくて面倒な人間関係だ。だからこそ僕は、自分の家族が欲しかった。それにしてはあまりにも恋愛が下手過ぎた。僕は自分のことを誠実な人間だと思ってる。でもそんなことは、結婚の前段階の恋愛をするにあたって、1ミクロンも役に立たなかった。この話は現在進行系の、ここには書けない話と直結する。どうやら僕はこの時代に合ってないみたいだ。そんな歌がある。I guess I just wasn't made for these times.

もうひとつ。エレクトリックリボンのairiちゃんが、「重大な規約違反」で解雇された。僕はずっと音楽に救われてきたけど、アイドルには興味がなかった。たまたま出会った彼女たちの「楽曲」に引かれて、数年前に追い始めた。周りにいわゆるオタ芸があるのは構わなかった。演奏の一部として聴いてたから。一緒に騒いで歌声をマスクすることはしなかった。で、ライブ以外でも応援できることは応援した。最初から、アイドル文化への接し方を間違えていたみたいだ。
 解雇されたairiちゃんは、ミスFLASH 2018に挑戦していて、そのオーディションの中にアプリ内課金によるファン投票があった。つまり、投票権をお金で買ったわけだ。ミスFLASHなんて遠い存在、すぐにはじかれるだろうと踏んで、僕は大量のご祝儀投票をした。ところがファイナルまで進んじゃって、その間にいくら注ぎ込んだかは言いたくない。たぶんあなたが想像するより、3桁か4桁多い。それで落選するのは仕方がない。解雇って展開は想像外だしショックだった。
 なんでairiちゃんに注ぎ込んだかって、グループが活性化して知名度があがればいいと思ったから。もうひとつは、何事も成してこなかった僕の余命に焦って、応援できそうなことは (アイドルに限らず慈善事業なんかを) 無理してでも応援してるってこと。僕もなにかを成してるって錯覚を得たかったんだ。いままでにも何度かこんなオーディションに出資して、「ほかのファンの方々が無料ポイント分だけでも投票してくれれば行けたのに」ってことを経験した。つまりエレクトリックリボンにもファンの方々にも、仲間として認めて貰えてなかったんだ。僕は決して大金持ちじゃない。カツカツの中で笑ってたんだぜ。

いま僕が抱えてる問題は、鬱病を始めとする両手に溢れるほどの病気、そしてそれがもたらす果てしない孤独だ。このタイミングで、ものすごく信頼してた訪問看護師さんが急に辞められることになった。理解者をまたひとり失った。時間は風のように過ぎていく。いつももじゃもじゃして、まわりに軽くあしらわれて、なにごともなく45歳になった。誰を愛することも、誰に愛されることもない人生だった。未熟なままの精神と、リアルに老化する肉体のギャップに苦しんでる。
 取り敢えず弟に僕の遺産が行かないように、遺言書を作らなくちゃ。保険も解約しなきゃ。全額慈善団体に寄付する。って何度もここに書いておきながらやってないのは、僕の事務作業苦手過ぎによる。それだけだよ。もう諦念の境地にあるよ。諦念プシガンガだよ。

我修院達也 vs トラウデン直美

閑話休題、的なニュアンスで。長い前置きおしまい。ここから日記を書くよ。よく「ブログ読みました」って言われるけど、この名前でブログを書いたことはないよ。とある有名女優のブログのゴーストライターをしてたことはあるよ。これは日記だよ。

前回の日記が16日!! だから17日から。この日はエレクトリックリボンのAzumiちゃんが出演する舞台「カラフル」@東日本橋AQUA studioへ。東日本橋ってどこね!?
 舞台セットをみただけで、ちゃんとした芝居だってわかった。最前列で開演を待った。かつて劇団にいたんで、暗転するともうドキドキだ!! (暗転中にしなきゃいけない仕込みがたくさんある) 。この癖はもう一生続くんだろうな。物語は、家族の死を巡る悲喜劇。亡くなったお母さんは、何十年も失踪して存在しないことにされてた。ますます我が家みたいだ。家族をいっぱい亡くした僕には、心当たりのある描写がそこここに。笑いの中に、家族の死とその生涯の謎、受け止める遺族の心情が丁寧に描かれていた。脚本・演出のよさはもちろん、レギュラーの役者さんたちの確かな力量を感じた。

Azumiちゃんの役柄は、売れない芸人をしている次男の先輩 (ゲスト) が、手を出そうとしているアイドルちゃん。アイドルの役ならお手の物って言いたいところだけど、普段キャピキャピした感じじゃないAzumiちゃんは役作りに苦労したんじゃないかな。この日のゲストはスギちゃん。もうこれが救いようのないダダ滑り。それを見て安心したもう一人のゲスト、長州小力さんは自信満々で滑ってた。最後は「想いは直接伝えよう」ってテーマに見事着地した。実際の血縁関係はほんとめんどくさいけどね、お芝居は大団円でいいんです。
 終演後、お洒落ガールのAzumiちゃんにulab.さんのアクセサリーを誉めて貰った。嬉しい。「お芝居は18点って言われちゃった」って。歌の発声と違うからな。特に生声の演技だと、マイク乗りする発声とはぜんぜん違う。Azumiちゃんの表現の幅が広がるといいな。

18日の昼間は、Nakanoまるちゃんのレコ発ライブ@渋谷DESEO mini with VVに行くつもりだった。この前夜に、件の弟からかの手紙が来て...。ライブ行けなかった。低気圧の頭痛もあった。ごめんなさい。Nakanoまるちゃんは、バンド編成でMCなしで “MOM” を曲順に演奏したそうだ。観たかったな。
 夜はあーちゃん企画の花とポップス主催「花ポのワッ! その1 -あーたの巻-」@北参道ストロボカフェに這って行った。あーちゃんのセンスなら間違いないってわかってたけど、想像を超える暖かい空間だった。あーちゃんの、TSUTAYA調布南口店のインストアライブに必ずやってくるリトルガールが、あーちゃんのコスプレをしてやってきた。みんなたまちゃんのお父さんみたいに、あーちゃんとリトルガールの2ショット写真を撮っていた。ほっこり。

最初に登場したのはつるうちはなちゃん。会場の雰囲気に後押しされて、いつも弾けてるけどもっと弾けてるように観えた。MCなしの潔さ。自分でファンサービスが足りないって笑ってたけど、歌がいっぱい聴けるのはファンサービスだよ。大きな愛を歌う中で、新曲 “Tears For Dear” は、はなちゃんって表現者を立体的に観せてくれた。
 川崎鷹也さんは爽やか!! 好青年!! なんだけどどうしようもなくギターが好きな感じが伝わってきた。ちょっとハスキーな声で、愛と笑顔を歌う。その楽曲にも演奏にも、音楽的アイデアとユーモアが溢れてた。さんは意外にも情念系か!? と思いきや、やっぱり愛情を表現する音楽だってすぐに気がついた。ただ現実から目をそらしてないんだ。そしてそれを愛情としてちゃんと伝えるのは、別に作詞のレトリックなんかじゃなくて、音楽として力があるからだって感じた。

4番目に登場したのは、あーちゃんが「先生」と呼ぶ三輪卓也さん。歌声のよさは敢えて喩えるならば永積崇さん。そして先生と呼ばれるに相応しい普遍的な楽曲のよさ、さり気なくギブソンを使いこなすギターの上手さ、すべてを嫌味なく聴かせる飄々としたスタンス。サポートキーボーディストとの相性も抜群で、やられたなあ。
 三輪さんに「教授」ってハードルあげられたあーちゃん、もうのびのびだった。僕の好きな “行き止まりの夜に” 、ソウルフルな新曲 “Blowing” も聴けて、大人なあーちゃんを印象づけた。そして「500人規模のワンマンライブをやります」宣言。彼女ならやっちゃうんじゃないか、そう思わせる決意を感じる熱演だった。なんだかもうどんどん進化していくのが嬉しい。帰りの電車の中で、隣の美少女に肩をかした。もう永遠におうちつかなければいいのに。

19日は、吉村かおりさん / イナダミホさんの2マンライブ「ドラマチックナイト」@新代田crossingへ。ライブハウスに行くときは、お目当てを指名する制度があるんだけど (それによってギャラの取り分が変わる) 、この日は「お目当て両方で」っていう予約の仕方ができた。もちろん両方で!! 吉村さんは坪光成樹さんGt.と、イナダさんはまーしーさんPer.とデュオで演奏。それぞれ、前半5曲は白をテーマにした曲を、後半5曲は黒をテーマにした曲を歌う企画だ。
 お店に入る前からカレーの香りが漂って、エプロンをしてお皿を持ってたのは、何の因果か小川剛さんであった。根菜のカレー、辛くて美味しかった。ギネスが進んだ。企画者とcrossingさんがグルなんじゃないかってくらい進んだ。誰かがシェアハウスみたいって笑ったほのぼのとした雰囲気の中、演奏もリラックスして快適だった。

テーマを与えても2人とも個性的なミュージシャンだから通常運行なんだけど、テーマがあったぶん普段聞けない曲も聴けた。吉村さんの「ところで君いくつなの?」って曲は初めて聴いた。精神的な未熟さと肉体的な老いのギャップに悩んでる身に、グサグサ染みた。「月泥ぼう」は甘える女の子に弄ばれる男の歌だったのか。僕は同じシチュエーションで「月食」って曲を書いたことがある。月つながり。
 イナダさんはベロシティ127な感じに弾けたロックンロールだった。弾けすぎてキーボードぶっ壊れるくらい。曲数も途中からなあなあになって、テーマもあるんだかないんだかになって、とにかくいい音楽とカレーと酒があればいいじゃんっていう。2人の (4人の) 天才がお互いをリスペクトして高めあって、楽しすぎた夜。あとで、さんざん飲んで食った僕だけが楽しかったんじゃないかって心配になった。

20日はカウンセリング→役所→Tinariwenのライブのはずだった。僕がいま一番欲してるカウンセリング。そしてどうしても観たかったサハラ砂漠の遊牧民のバンドTinariwen。ぜんぶ行けなかった。家庭のトラブルはトラウマでもありトリガーでもあり、鬱で布団にこもってた。無念。21日は30分遅刻して内科へ。もろもろの数値はよくなってるみたい。そのあとASOBOiSMを観に行くつもりだったけど、やっぱり鬱で行けなかった。たなまちゃんごめん。ASOBOiSMはしっかり売れるレールに乗って、もう僕なんかと遊んでくれないだろうな。
 22日は頑張った。まず精神科へ。この日に貰った睡眠薬がまた合わなくて、でも替えられないまま現在に至るわけだけど。そして本籍地 (みんなが幻想を抱いてる東京都港区、本当の姿を描いたのははっぴいえんどだけです) の区役所へ。 ぎりぎりで郵便局へ。

その足でまた花とポップスのイベント、「花とホップス 4杯目 -いい夫婦の日-」@新宿Marbleへ。孤独の鑑、恋愛ベタの代名詞としては、なにが「いい夫婦」だよと。最初からビール浴びてゴー。はなちゃんのチーズとろとろなんとかオムライスが旨い!!
 最初に登場したのは魔神ピッピ様。ファンク!! ”そんなんちゃうねん” のMVに出たかったくらいには好き。なぜかFrank Sinatraで出てきて、観念的なMCを混ぜながら1曲歌いきった。無限にあるレパートリーの中から、ピッピ様のなんたるかをコンパクトに伝えた。っていうかこのコンセプト思いついたらあとは無敵だよな。続いてアイアムアイ、一言で言うなればハモれないテツ and トモだ。盛りあげ屋を自称しながらどこか哀愁が漂って盛りあげきれない、ほっとけない。「桜井・坂崎・高見沢」のゴロのよさには納得した。

続いて数日ぶりのイナダミホさん、crossingではカホーンだったまーしーさんも思いっきりドラムを叩けて痛快だ。”トーキョー” はピカピカピカでダンスダンスダンスだけど、ちゃんと東京人の描いた東京のロック風景だ。そしてターキーのぶとさん。’90s J-ROCKの匂いが漂う青春ロマンスの隙間からパンクスピリットが、ブルースの風が漂ってきた。また数日ぶりの吉村かおりさん、この日は坪光さんの泥酔ぶりがやばい。坪光さんが牛丼太郎の悲哀を歌ったナンバーは名曲だった。坪光さんのためにもなくならないでほしいです、牛丼太郎。
 続いて魔神ピッピ様の本業、the electers。の前に客がフリースタイルでラップするカオス。electersはパンクのようでいてロックンロールだ。って意味で、Ramones出てきた時はこんな衝撃だったのかもなって感動があった。いつの間にか坪光さんがベース弾いてるし!!

トリはつるうちはなちゃん。清濁あわせて祭りに込められた、人間のいろんな側面を見せつけたライブイベントを、大きな愛で包み込んだ。最後は「大人になってできた親友」イナダミホちゃんとデュエット。花とポップスはファンシーな名前でパンクなところがパンク。はなちゃんは音楽的には極めて高度なんだけど、わかりやすい言葉で核心を突いてくるところ、演奏に挑む姿勢、なによりこんなブッキングを実現しちゃうところがパンクだ。彼女が最近衝撃を受けたBuddy Hollyって言ってもいいよ。自分の予算で自分の手で、みんなに届く音楽を奏でる。名前はなんだっていいんだよ。
 「猫は甘え」とはよく言ったものだ。僕が言ったのだが。「俺がこんなに可愛く寝てるのになでないの?」ってチラッチラッ見てくる。なでる。ゴロゴロ言う。ゴロゴロ。ゴロゴロ。

23日は這うようにして辻林美穂さん、わたしのねがいごと。@下北沢mona recordsへ。
 最初に登場したのはわたしのねがいごと。バンドセットで初めて立ったステージから完成してたけど、ますます進化してた。ひかるさんの澄んだAg.がリズムを刻んで、ちほこさんの輝くKey.が色を添えて、ろみさんのまろやかな歌声が浮かび上がる。その勢いは、ゆるふわ系だと思ってるリスナーを吹き飛ばしちゃいそう。新曲 ”きこえる?” と、MVの中でひかるさんが弾いてるEg.が聴けたらなお嬉しかったけど、それはワンマンまでのお楽しみかな。辻林美穂さんを僕は作曲家として発見して、でもこの日はバンドセットでボーカルに徹した。彼女の極めて高度なポップスを弾きこなすバンドをやっと手に入れた!! って感慨が。”Butter Sugar Cream” を生で聴けたのも貴重。

対バンではFennec Fennecをいたく気に入った。Vo./Eg.のヒラオコジョーさんは、この日の主役アンテナガールさんにたくさん曲提供しているそうだ。ヒラオさんのエフェクトを強くかけたVo.とキレのいいEg.、てらだあやなさんの確かなDr.、なによりエモアキさんのうねるBa.がサイコーだなと思ったら、Omoinotakeの方だそうで。楽曲ももちろん素晴らしくて、音源欲しい。
 会場の隅っこで似顔絵を描いてる方がいらして、なんとなくお願いしたら凄くいい。ふふふ気に入った。紙には「てらおか」の文字が。ええってらおかなつみさん!? ふだん顔出しされてないんで気づかなかった。犬の絵で人気のてらおかさんに猫を描いて頂いてしまった。スタンプ使ってるくらいにはファンです、といまさら。この素敵な絵にあわせて、サイトも名刺もぜんぶデザイン一新したくなった。

生田美和さん「『だるいから家事サボるね』とか、『熱っぽいので仕事休ませて』とか、誰にでもあるものです。それを、『自分は病気でも、ちゃんとしてましたけど?』みたいに言ってくるの、本当しんどいですね。自分と他の人では、病歴も、遺伝も、体力も、環境も違うのに。『自分の頑張り』で、誰かを叩かないこと」。藤原麻里奈さん「アルコール検知スマホケース」酔ってポエ夢をツイートしちゃう者として切実に欲しい。粘菌コンピュータという概念を知った。独りで孤島に暮らすイタリアの老人。僕には耐えられない。トルコのワン湖の底に、伝説の古代の要塞が沈んでいた。ニャン湖もあるのかな。
 神戸市が樹齢150年の木を見世物にして切り刻んで売る。「みなさんがこのツリーを見て、なにを考え、なにを思うか、それこそが清順さんの本当のねらいでもあるのです」。万能の酷い言い訳だ。

政治はますます醜いので割愛して、楽しい音楽の話題を。NME誌のNME’s Albums of The Year 2017。MOJO誌のTHE BEST OF THE YEAR is the MOJO。Uncut誌のUncut's 75 Best Albums of 2017。Q Magazine誌のthe 50 best albums of the year
 NASAがヴォイジャーに搭載したVoyager Golden Recordを、CDとアナログで発売する。地球から12.7光年離れた惑星に音楽を送信するプロジェクト。Autechreなんかが曲を書き下ろしてる。Kompaktレーベルの “Pop Ambient 2018” が配信された。年末ですな。MV職人OK Goの新曲 “Obsession” 。Jonsiが未発表曲集を発売する。Panda BearがEPを発売する。bisがEP “You Wrecked My Christmas” を発売する。B面はSaint Etienneのカバー。Joan Chamorro presenta La Magia de la Veu & Jazz Ensembleってスペインのジャズベーシストと教え子のバンドがいい。
 Neil Youngが日本時間で12月2日にシークレットアコースティックライブを生配信する。Ringo Starr & His All Starr BandにRadioheadのPhilip Selwayが参加した。Pinegroveのライブ “Cadmium” 。なんて素敵なバンドだ。Blossom Dearieの後年の名作 “SINGS” のデラックス・エディションが出る。僕が初めて買ったプレミアつきのレコードだ。ワールド・ミュージック・ネットワーク社の再発が続きそう。
 チェコの小さな村がレコード盤の世界的ブームの中心地になってる。David Cassidyが亡くなった。Partridge Familyの曲をDJで使ったことがある。Lambert, Hendricks & RossのJon Hendricksが亡くなった。"The Hottest New Group In Jazz" は僕がジャズボーカルを聴き始めて最初にはまったアルバム。

わたしのねがいごと。”きこえる?” るなっこさん作の新機軸。リフで作った楽曲はJ-POPの定石をはずれてもっと遠くを観てる。のんちゃん “スーパーヒーローになりたい -へんしん前-” この期間限定版MVのナチュラルさとウィンクにやられない男なんているの!? 楽曲は高野寛さんでばっちり。BeckがなんとDAOKOさんとコラボ、”UP ALL NIGHT x DAOKO" 。岩佐亜由美ちゃんの僕の好きな曲 “山ほど” 。MVの中で岩佐ちゃんが男性と親しげにしてて胸が痛い。
 チャットモンチーが「完結。」する。最強のトリオ編成から2人になって戦ってる姿も潔かったけど、去り際も潔い。フランスのリベラシオン誌に60年代末から70年代初頭の日本のロックシーンの記事が載った。事実誤認もあるけど面白い。鈴木茂さんが自分で作ったグッズの売上すべてを教育資金に困っている海外の団体に寄付してる。タワレコと渋谷と音楽の歴史なる連載に長門芳郎さんのインタビューが。
 岸田繁さん「音楽もっと生活空間に少ないのがいい。スーパーもコンビニも飲食店や居酒屋も無音がいい。街中も音楽無いのがいい。せめて赤提灯やラーメン屋台の古典演歌くらいがいい。音楽の都、ウィーンのカフェは無音のとこが多かった。繁華街のビジョンでアーティストがニューシングルの宣伝なんて有り得ない感じでとても静か。だから音楽聴く時楽しく聴けるのかもね。メリハリ」。田島貴男さん「僕が自分が好きで聴いてる曲やアーティストをツイートするたびに、少しキレたような口調だったり、冷笑的な口調で、そんなの知りません、理解できません、みたいなリプを返してくるアカウントはミュートすることにしてます。その方がツイッターやってて嫌な気持ちにならないんでね」。理解しようとしない人たちに対しては一番のソリューション。

ふと思うところあり、缶みかんをキンキンに冷やして食べた。

11月16日 かーまーえ、かーまーえ

老眼がもう本格的にやばい。けど大人にはほど遠い。体の老化と精神の幼さのギャップに焦る生き物、それがおじさんだ。

10日はAsgeir@新木場Studio Coastへ。アイスランドのインディーフォーク + ポスト・ポストロックのミュージシャン。このポスト・ポストロックを一言で表す言葉が必要だ。延々新木場まで、電車の暖房が熱すぎて気持ち悪くなって途中駅で降りた。このまま帰ろうかな...とも思ったけど帰らなくてよかった。外国人のお客さん、Tシャツ1枚が多い。やっぱり日本人は着込みすぎだし電車は暖房かけすぎたよ。
 素晴らしかった...体調をおしても観てよかった。正直なところ、あの真摯な作品群からはこんなにも幸せなライブの時間が繰り広げられることを想像できなかった。

メンバーは本人含めて6人。キラキラ輝くキーボードと、地べたを這うベースが世界の土台を作る。そこに、生々しいドラムスと、エフェクターをかけまくった轟音ギターが乗っかって、ひょっとしたらレコーディングでは綺麗にまとめられちゃったかも知れない、ライブならではのエモーションを生み出して、聴き手の胸を高ぶらせる。そしてなんと言ってもAsgeirの美しいファルセット。ギターやキーボードをかき鳴らしながら、透明でも感情豊かな歌声が響き渡った。
 一方で、アコースティックな編成で演奏された何曲かは、サウンドも拍子が揺れる曲の構成も、60年代初頭のフォークみたいだった。フォーク史のそういう部分は、ヨーロッパ移民がルーツなのかもな。もうひとつ特筆するべきは、柱状のライトを使った演出。光の森の中を彷徨ってるみたいで、彼の音楽世界をさらに広げていた。

11日はあーちゃんの毎月恒例TSUTAYAインストアライブへ。土曜日の調布駅前はフリマが盛り、でもおばちゃんの服ばっかりだ。70億年くらい前、まだヤフオクが始まる前のフリマは若い人がいっぱいいて、僕もレコードを漁ったり、劇団の資金集めのために出店した。
 あーちゃんのライブはいつも安定のクオリティだけど、TSUTAYAさんはリラックスした雰囲気でなにげに名演が多い。新曲 “Blowing” を初めて聴いた。トーキングブルース的な、Lou Reed的な歌い出し (彼は自分をオリジナルラッパーと呼んだ) から、変にドラマティックな展開を作らずにそのままソウルフルに吹かれて行く。その言葉には、いまの彼女のいろんな想いが詰められていそうだ。かっこいい。新機軸の名曲だと思った。いつもインストアに来てる小さなファンたちも揃って、穏やかな午後の時間が流れた。

家に帰ってCD-Rの制作。実はあれ、すごく手間がかかってる。焼くのは簡単なんだ。面倒なのはプリンターとの格闘。印刷ってプロフェッショナルな作業だから、家庭用プリンターを売って素人にやらせようって発想が間違ってる。こんどから外注にしよう。
 この日は11月11日ベースの日。師匠は細野さんのベースを観なさいと仰った。基本に忠実でフォームがきれいなんだ。最初からすごかったって意味ではっぴいえんどの1stから “しんしんしん” 。ベースヒーローJaco PastoriusJoni Mitchellとのセッションが好き “Coyote” 、天才はベースも天才 The BeatlesSomething” 、無数の名演を生んだスタジオベーシストCarol KayeThe Beach BoysGood Vibrations” 。ライブで聴きたいThe Band "Stage Fright" 、The Who "Won't Get Fooled Again" 。24弦ベースを弾くユーチューバー。

12日はやまはき玲さん主宰の音読会へ。童話の朗読に、オリジナルの挿入歌を生演奏して色を添える。今回はその童話もやまはきさんの書き下ろし。小さな島の小人たちのお話。クリスマス前、世界中からの手紙にお返事を書いて魔法をかける。彼らの魔法の素をめぐる一晩の冒険の物語。2人の語り手とまぁびぃさんのパーカッションを駆使したSEで、キャラクターが見事に描き出された。
 音楽は2人のボーカリスト、やまはき玲さんと皿屋恵さん、キーボーディストひとちゃんこと今村仁美さん、まぁびぃさん。やまはきさんは優しい歌声と手の表情、頭がおかしいところが大好き。ひとちゃんはアレンジのセンスが素晴らしくて、個人的にタイプです。音読会はこの荒んだ世の中に残された優しい世界。この日のために尽力する人々、集まるお客さんがいる事実に赦される気がするんだ。

その足で、あーちゃんが出演する女性SSWのサーキットライブへ。会場に入ったらカノン進行4分弾きに、夢は叶うみたいな歌詞の平凡な楽曲と、それに拍手喝采を送るおじさんたちの姿が飛び込んできた。いわゆる日本のインディーズ女性SSWシーンの巣窟であった。つまり可愛い女の子の演奏を、おじさん達が保護者の眼で見守るっていう。その馴れ合いを音楽の力で突破してたのは、僕が観た範囲ではあーちゃんと主催者のいいくぼさおりさんだけであった。
 彼女らにも危機感があるんだろう、女性は入場無料だったそうだけど、その入場順が最後だったって聞いてアホかってなった。それ以前に自分が女性だったら、たとえ無料でもあそこに入るのは躊躇う。シーンを変えるには、ミュージシャンも運営も、女性SSWばっかり観てるリスナー層にも大きな意識改革が必要だと思う。

あーちゃんはアウェイな環境で健闘してた。パーカッションのまーしーさんとはばっちりのコンビネーション、初めましてのキーボーディストさんが弾きすぎのように感じた。PA的に、キーボードの音が大きすぎてギターが小さすぎたのも気になった。そんなサウンドが様になってたのは “行き止まりの夜に” 、’70s AORみたいだった。あーちゃんは僕が最近の曲の中では “Puppy Love” が好きだと思ってるみたいで、もちろん好きなんだけど、”行き止まりの夜に” の色気をまとった切なさがたまらなく好きだよ。いいくぼさんは、「女性の言う『いい歌詞』って意味の話」なソングライター。でもそれに説得力を持たせる演出力と、なんといってもボーカルの力、タイム感が抜群だった。
 フィナーレのプレゼントコーナー、前に凡庸なイベントの例として挙げた通りの「空も飛べるはず」合唱は必要だったかな。

13日はカウンセリングへ。美人女子大生カウンセラーさん、来春に3週間研修で渡米するという。「いつ言い出そうかと...ここしばらく山下さん落ち込んでらしたから」。カウンセリング、本来の意味以上に楽しみにしてるの読まれてる。
 夜はヌカタシ馴染みの西荻窪のビストロへ。とっても居心地のいいお店、食事もお酒も美味しかった。コノコネコノコさん、ご贔屓に。行き掛けに細野さんの新作 “Vu Ja De” を初めて聴いた。ここ数作の枯れた路線からぐんと華やいですごく好き。特にボーカリストとしてはいまがピークじゃないか。Disk 1は彼がいま一番はまってるブギウギのカバー。ブギウギが流行った1940年代は戦時下で、日本では敵性音楽を聴けなかった。アメリカではポップスが一番洗練されてた時代。それを意識したDisk 2はオリジナル楽曲集。キュート&クワイエット。

14日は所用のあと、エレクトリックリボンのyuこと室井ゆうさん出演の舞台へ。雨上がりの多摩シティの湿気は、高原の森の朝露みたい。清楚な美人とチャラ男インダバス。女は結局悪そうな男が好きなんですよ!! 悪そう男は本当に悪くて、泣かされても女は懲りんのですよ!! (ダンダン!!) 。男は結局清楚な美人が好きだけど、清楚な美人はそもそも僕なんか相手にしないのでぜんぜん懲りてません。のんちゃんのギターの師匠は高田漣さんだそう。なんだかのんちゃんがいろんな経路で2ステップ先にいる。そして結婚へ!!
 花を買い忘れたことに気づいて、コンビニで花屋さんの場所を聞いたけど知らないと言う。お店を出て途方に暮れてたら、やり取りを聞いていた綺麗なお姉さんが駆け寄ってきて、「花屋さんなら◯◯が近いです」って。ありがたい。お礼をしたいのでLINE聞けばよかった。

ゆうちゃんの舞台は...もっと本格的な芝居に客演するのかと思ってたら、若手芸人数人とアイドル10人のコントで、ドルオタさん向けというか、お芝居としては文化祭であった。アイドルさんが1人病欠で、脚本・演出のおじさんが代役で出演するハプニング、それだけで神回だったと思う。コントはほとんどアドリブだったそうで、芸人さんは本職としても、アイドルさんたちは大健闘した。アドリブで笑いを取りに行くのは大変だ。照れたり引いたりしたら伝わっちゃうからね。僕にはとても無理。なんだかんだで楽しかった。
 ねぎしの本店で食った。ここから始まったのかって感慨にふけるほど小さいお店。シーザーサラダみたいなチャラいメニューはないけど、小皿料理がいちいち美味くて、思わぬ散財をした。夜は星野源さんに代わって、一夜限りの「細野晴臣のオールナイトニッポン」。

15日はその細野晴臣@中野サンプラザへ。ああ細野さん、音楽とユーモアの神よ、我が人格と美意識を作った心の父よ。僕にとって、早逝した実父や、学生時代に遊んでもらった恩師と並ぶ大きな存在だ。嘘みたいな本当の話、会場にはコシミハルちゃんみたいなベレー帽をかぶったガールがいっぱいいた。
 ライブは細野ファンを公言するナイツと、古くから交流がある清水ミチコさん、最近細野ネタを披露してる清水さんの実弟のイチロウさんのステージから始まった。ナイツの細野ファンぶりはほんもの、「ヤホーで」調べなくてもどんどん出てくる細野マニアにしかわからない細かいネタに笑った。清水姉弟は、矢野顕子さんと細野さんのデュオのていでモノマネを披露した。どっちも細野さんのO.A.ってことで、緊張してたのかな。本調子ではなかったように感じた。

やがてバンドが登場、細野さんVo./Ag./Per、高田漣さんGt./Cho、伊賀航さんBa.、伊藤大地さんDs./口笛。Pf.はコシミハルさん、野村卓史さん、斎藤圭土さんが交代で。1曲目から痛快なブギで、中野サンプラザがダンスホールになる!! かと思いきや、掛け声も手拍子も、体を動かすこともない。あれ!? 演奏のクオリティは伝説の中華街ライブよりずっとよかった。なのにみんな修行僧みたいに硬直してた。僕も立ちあがれなくて、上半身でリズム取ってた。いいグルーヴに反射的に体が動かないって脚気かよ。ご本人も「クラブで演りたいね」って。
 それでもパーティーは続く、高田漣ソロコーナー、Goodluck Heiwaコーナーもあった!! エンケンの “寝図美よこれが太平洋だ“ を演奏して、寂しいねってつぶやく一幕も。エンケンの有名な愛猫、寝図美がその後細野家の猫になったとは知らなかったな。

細野さんのオリジナル曲は “北京ダック” “洲崎パラダイス” “寝ても覚めてもブギウギ" “ポンポン蒸気”、アンコールで ”相合傘” “恋は桃色” だけだったと思う。あとはひたすらブギウギのカバー。曲紹介も楽しそう。ほんとにやりたいことをやりたいようにやってる細野さんかっこよかった。あとはYMO世代の教育だ!!
 もうひとつ寂しかったのは、物販コーナーがクラウン時代からいきなりDaisy World時代に飛んじゃって、つまり1978年から始まるテクノ - ワールド - アンビエント - ラウンジ - エレクトロニカ期がまるまる廃盤なんだ。いま若いリスナーの注目を集めてるタイミングなのに、1976年の ”泰安洋行” からいきなり2007年の “Flying Saucer 1947” に飛ばされちゃう。せめて “Philharmony” “Nokto De La Galaksia Fervojo” “omini Sight Seeing” “Swing Slow” は聴いて欲しい。

帰ったらイナダミホさんのどんぐり商店から10.2オンス+6オンス (概念) のTシャツ届いてた。わはは、重い!! わはは。
 今日は訪問看護。なんと!! 素敵女子の訪問看護師さんが12月10日付で退職するという。ああ我が生活の憩いの時間よ。音楽がわかって映画がわかって漫画がわかってユーモアがわかって人の心がよくわかる方だった...。そして、不器用で恋愛ベタで自分によく似てる方だった。ショックすぎる。理解者を1人失った。大事なのは病院との相性より圧倒的に主治医との相性なのと一緒で、訪問看護師さんも相性なんだ。夕方には、絶縁されてる弟から郵便物が。やっぱり一族から絶縁されてる叔父が孤独死したことがわかって、相続拒否をするための書類を2日で集めろって。僕の住所どうやって調べたのかな。「名家」ってこんなもんですよ、「サマーウォーズ」なんて果てしない幻想だよ。

奈良美智さんの写真展のインタビュー「すべてをつなぐまなざしに宿るもの」。オットー・ネーベル展。これ行きたいと思いつつなかなか行けない。ライブはその日その場所でしか聴けないから行くけど、展覧会や映画はいつか行こうと思ってるうちに終わっちゃう。ミシェル・ゴンドリー監督の新作は恒例のCM作品Elbowがカバーした “Golden Slumbers” が使われてる。「シン・ゴジラ」がテレビでかかったそうだ。あなたが次に読むべきは「メカ豆腐の復讐」。
 ボノボが見返りなく他人に親切にすることがわかった。攻撃的なチンパンジーと違って、ストレスを感じたらハグするんだって。胎盤をもつ最古の哺乳類の化石が見つかった。恐竜時代まで哺乳類が夜行性だったこともわかった。僕が夜行性なのは、この頃の遺伝子を残してるからかも。デンマークで観測された、垂直に落ちる流れ星。美しい。

日本は、国が没落する過程を見せる社会実験の場になりつつある。まずは必読の記事を2本。内田樹さんの「安倍独裁制 本当の正体」と、「野党の質問時間削減 大政翼賛会への道 歩むのか」。
 Twitterに朝日新聞の社説に対して「朝日新聞、死ね。」ってツイートした日本維新の会足立康史、国会議員がこんなこと書いたら辞職ものだしツイッター社はアカウントを凍結しないとでしょう。本人は炎上商法って開き直った末に、「お母さんが朝日にお詫びの手紙を書くらしい」から引っ込めるそうだ。ママがいないと何にもできないの!? 奈良美智さんによると、地震大国なのになんで原発を作るのか、は海外でよく聞かれるらしい。そして700万人が飢餓で苦しむイエメンに武器を売りつけて内戦に加担する。もう現金をばらまくか、原発と武器を売るしか世界にかまってもらう手段がないのだ。

Rough Tradeが「Albums Of The Year 2017」を発表した。もうそんな季節になりましたか。Spotifyは30秒以上聴かれると1曲聴かれたってカウントされるんだって。その結果、最近はイントロが短くなってソロも減って、30秒以内でサビに入る曲が増えたそうだ。Bjorkが新曲 “Blissing Me” を公開した。またすごいメイクしてる。夢に出る。Bon IverS. Careyが新曲 “Fool's Gold” を公開した。Franz Ferdinandの新曲 “Always Ascending” が無料ダウンロードできる。Elvis Costelloが新曲 “You Shouldn’t Look at Me That Way” を公開した。Space Captainが、新曲 “Sycamore” を公開した。Femi Kutiが新曲 “One People One World” を公開した。
 Neil Youngが全作品をハイレゾ配信するアーカイブサイトを立ち上げる。Nick Loweのライブアルバム “Untouched Takeaway” が復刻される。同じジャケットのベスト盤と勘違いしてるうちに買いそびれたぞ。元Vampire WeekendRostamのスタジオセッションが聴ける。”Half-Light” と “Bike Dream” 。Peter Astorスタジオセッションが聴ける。久しぶりだな。ちゃんと食えてるのだろうか。John Coltraneのドキュメンタリー「コルトレーンを追いかけて」がNetflixで配信中。サントラもリリースされた。Arto Lindsayインタビューの中で南青山時代のPied Piper Houseについて触れてる。イタリアの映画音楽家Luis Bacalovが亡くなった。「イル・ポスティーノ」のサントラが好きでよく聴いた。あれでアカデミー作曲賞とったんじゃなかったっけ。ラウンジミュージックとしても人気があった。

花とポップスレーベルがメディカーボンとコラボして、田園都市線の車内広告になった。まだまだ展開がありそうだ。その花とポップスのNakanoまるちゃんが “笑う女の子” に続いて “恋” をヒットさせそう。とあるラジオチャートで1位になったそうだ。Corneliusの “Mellow Waves” がアメリカでアナログ化された。送料の方が高くつく不条理。宇多田ヒカルさんが日本語歌詞集「宇多田ヒカルの言葉」を刊行する。シワワンさん “蒸らし粉スライム先生” とにかくやばい。
 牧村憲一さんの出演者内緒のワンコインライブシリーズ、いつも行きたくてでも何かと重なって、後で出演者聞いて無理してでも行くべきだったってなる。次回こそ行こう。
 明日からもライブ観すぎの日々は続く。

11月9日 知らないことばかりなんだから、飽きてる場合じゃない

今月に入って初めての日記だ。忙しかった訳じゃない。前半は風邪で寝込んでた。起きあがってからはライブに通って遊び呆けてた。寝込んでる間に、日記を書く夢を見た。アウトプットがTwitterと日記だけなのは非常にまずい状況だ。徹夜してまで日記を書くのは自己承認欲求なのか、自分に課せられた義務感からなのか。大人になるほど生き難くなるよ。動き出さなきゃって焦りの週間でもあった。

細野晴臣が語る音楽の歴史への好奇心『知らないことばかりなんだから飽きてる場合じゃない』」。「発見の連続なんですよね、音楽をやっていると。音楽の歴史のなかに宝の山があるんだから、それを知らないのはもったいないでしょ」。「クラシックは一人の天才が作った楽曲が多いけど、大衆音楽、ポップスはたくさんの人が寄ってたかって作ってるから、いろんなものが入っていて。分析は不可能なんだけど、聴いて『いい!』『おもしろい!』と感じるし、そのなかにすごいものがあるというのはわかる。それが何か? という興味があるんですよね、その好奇心はずっと続いていくと思います」。
 僕がここ最近ずっと書いてきたことと通底してる。当たり前だ。細野さんは僕の神様で、彼の言葉や音楽観を追いかけてきただけなんだから。ミュージシャンには好奇心を持って音楽の大海に飛び込んで欲しいんだ。それは僕ができなかった夢でもある。

日本のミュージシャンがあまりにも音楽を聴いてないことに懸念を持ってる。音楽好きじゃないの!? 話題のCHAIスカートはミュージックフリークだ。5年くらい前に澤部渡さんと、Blossom Dearieの自主レーベルや、鈴木慶一さんのライブ2回で消滅したユニットの話をした。そういうミュージシャンがいま必要とされてる気がする。音楽的に鎖国してるJ-POPに辟易してるリスナーの受け皿として。
 たまたま楽器を習ってたから惰性で続けてるんじゃなくて、見知らぬ音楽に刺激を受けて、衝動で楽器を掴んだミュージシャンの音楽が聴きたい。で、おおよそ衝撃的な音楽は「ミュージックステーション」からは流れてこない。世界にはほんとうにいろんな音楽があって、いろんな楽しみ方があるんだ。東の果ての島国の現状がもどかしくてしかたがない。この国の大衆音楽の晩年に。

僕は音楽を愛していて、なにかの形で音楽に貢献したいと思ってる。前の日記には、若いミュージシャンを紹介するライブイベントを復活させたいって書いた。でもいまの僕の実力を鑑みるに、無謀な気がしてきた。やるべきことは、みんなで「寄ってたかって」発展させてきた音楽の歴史を紐解いて、紹介することなんじゃないか。
 古い知人が地方のFM局で自分の音楽番組を持っていた。理想はそれだな。ラジオならネットアプリで聴けるからリーチ率が高い。彼はどうやってそんなコネクションを掴んだんだろうか。ただ、人はやむを得ず歳を取るもので、いまの僕だと上から目線に感じられちゃうジレンマを抱えている。「これ知らないの? 聴かなきゃダメだよ」じゃなくて、おなじミュージックフリークのスタンスで、「これいいよ、聴いてみて」ってやり取りがしたいんだよ。

いまこの日記を書きながら作ってるのは、クリスマスソングコンピ "soundscape of CHRISTMAS TIME"。選曲したのは10年くらい前かな。いままで100種類くらい作った中で、人気があるのは "air-conditioner" だ。あれは心を病んで音楽を聴く気力もないある女性のために作った。でも僕が一番気に入ってるのは "soundscape of CHRISTMAS TIME" なんだ。今年のバージョンには、なんでこの曲を忘れてたんだっていう日本の素敵な曲を追加収録した。
 でもいかんせん選曲のセンスが古いんで、来年はこの路線でVol.2を作ろうかな。その前に、昔作って自分で廃盤にした雨の日の歌のコンピをリメイクする。今のセンスでね。"air-conditioner" を超える名刺代わりの1枚になる気がしてる。義務感になっちゃって辞めた今年の名曲シリーズも、渋々ながら作る。

今月の頭はそんなこんなで孤独の中で精神を消耗させてた。楽しみにしてたライブがたくさんあった。音楽はその日その場所で奏でられて、消えてゆく。だから僕は毎晩のようにライブに行く。
 3日はヌカタシが鍋の具材とお酒を持って遊びに来てくれた。亡くなったエンケンこと遠藤賢司さんのレコードを時代順にひたすらかけた。エンケンの遺作は今年出たピアノインストアルバムで、僕は積聴して封も開けてなかった。ギターの天才のイメージだったエンケン、ピアノもすごくいいんだな。あの独特の言葉選びやシャウトがなくても、確かにエンケンの音楽だった。それからやっぱり亡くなった吉良知彦さんの作りかけてた音源を、かつての盟友上野洋子さんが完成させて、糸奇はなさんが歌った "環 - cycle" は、かけて数秒で笑っちゃうくらいZABADAKのサウンドだった。

4日の昼は、Nakanoまるちゃんのクラウドファンディングのイベント@高円寺U-hAへ。未公開だった本格的なデビューアルバム "MOM" がかかって、その素晴らしさに息を飲んだ。"笑う女の子" がリードトラックになるのはわかるけど、ほかの曲もオリジナルで楽しくて美しい。こういう音楽が日本に広まれば未来は明るい。つまり買って聴け。レーベルオーナーのつるうちはなちゃんや、PVの監督森岡千織さんを交えた、楽しいイベントだった。けどいろんな薬とお酒で、またしても寝落ちてしまった。ごめんなさい。たくさんリターンを貰った。でも一番のリターンは、まるちゃんがビッグになることだから。
 "MOM" は8日にリリースされて、全国で大きな話題になってる。店頭の展開の写真を見たけどインディーズの新人のレベルを遥かに超越してる。ラジオでもいっぱいかかってるみたいだ。

その夜は、Scritti Politti@ビルボードライブ東京へ。ポップスがどんどん商業化していった80年代に、一線を画したソフィスティケートされた音楽を奏でた彼らが、いまどんな音を選ぶのか。
 びっくりしたのは、Green Gartsideの声がまったく衰えてなかったこと。冗談をよく言うことも。編成は、GartsideがVo./Eg.、Eg.、Key./Ba./Sequencer、Dr.の4人だけ。コーラスワークまで完璧にあの頃の音だった。でもだんだん醒めてきちゃった。80年代的なジャストなリズムを聴きながら、ひょっとしてこれライブじゃなくてもよくない? って思っちゃったんだ。いい意味でも悪い意味でもレコードを聴いてるのと変わらなくて。ところでずっと気になってたのは、代表作の "Cupid & Psyche '85" 、日本では "キュービッド&サイケ '85" って呼ばれてるけど、 "キュービッド&プシュケ '85" じゃないの?

翌5日も、2本のライブを観る予定だった。でも朝起きた時点でこれはだめだなと。ごめんなさい。
 6日は、どうしてもカウンセリングに行かなきゃだった。いいセッションができたんじゃないか。頭の中のもじゃもじゃの整理になるし、王様の耳はロバの耳的なすっきり感もある。なにより美人女子大生と格安で心の話ができるのは素敵なことだ。カウンセラーさんがおじさんだったらあんなに頑張って行かないと思う。っておじさんの僕が言う。だっておじさんって威圧感があって警戒しちゃうよ。なかなか心の中身を話す気になれない。老犬や老猫は可愛いのにな。太ってても可愛いのにな。神さま人間をデザインする時に、なにかと不公平をした。自分が威圧感が出ないようにっていうのは、いつも気にしてる。バスが新車の匂いだった。新車の匂いの芳香剤作ったら売れるのに。

その足でkonoreちゃんのリリースライブ@下北沢440に行けちゃう気がして、行っちゃった。田中茉裕さんがやっぱり圧倒的だった。凄い集中力でミニマルなピアノを弾きこなして揺らいでパーンと弾ける瞬間、そしてあの母性溢れる歌声。ほかの出演者さんは、クオリティはともかくチョイスに、konoreちゃんの天才性を感じた。
 konoreちゃんの前のライブは実験室で遊ぶ姿を覗き見てるようで、それはそれですごく面白かった。今回はバンドを率いての直球ロック。色気があるのに嫌味がないボーカルも、ラフなようでよく練られたアレンジも、全部ひっくるめて痛快でかっこよかった。伝説の夜を観た気がする。無理してでも行って良かった。ただ、豪快にビールをこぼしちゃったのは本当にごめんなさい。茉裕ちゃんはこの日konoreちゃんの家に泊まったらしい。ドキドキ。

翌日はさすがに体のメンテナンス。風邪はだいぶよくなってきたけど、寝込んでたんで体がギシギシだった。
 夜はあーちゃんの出演するオーディションライブ@下北沢近松へ。下北中の電信柱がCHAIになってた。売れるってすげえな。主催者さんはオーディションライブって言葉を使いたがらなかったけど、どう考えてもオーディションライブだ。ここにくるまでにかなり厳選されてたみたいで、いいバンドばっかり、快適に楽しんだ。あーちゃんバンドは、限られた時間の中で魅力を伝える素晴らしいパフォーマンスをした。くじびきでトリを取ったのも持ってる感。賑やかなイベントの最後を、 "スノードーム" 弾き語りでしっとりと締めた。選考の結果は...残念でした。イベントの方向性との相性もあるからね。もっともっと大きなオーディションに挑戦して欲しい。

8日は独立に揺れるバスクのミクスチャーバンド、HUNTZAを観に行くつもりだった。民族音楽ごった煮のサウンドで大ヒットした。けどなあ、チケットを見るに出演バンドも出演DJもものすごい数で、持ち時間が少なそうなのと、いまの体調で観れる自信がなくて、もやもやしながらTwitterを開いたらサトウトモミちゃんのツイートが飛び込んできた。横浜O-SITEでライブしますって。そっち行っちゃう?
 問題は横浜がとても遠いことだ。多摩シティから横浜に出るにはどうすればいいか。横浜線? ノンノン。南武線? ノンノン。いったん新宿に出て、湘南新宿ラインに乗るんである。20年ぶりに降りた横浜駅は迷宮になってた。横浜駅をSFにしたくなる気持ちがわかった。ライブハウスは映画館の居抜きで、ドリンクコーナーが会場を出た反対側の別室にあり、階段の段差がバラバラでやたら広かった。

開演。いきなり微妙なアイドルが出て来て困惑した。トランプをモチーフにしたなんとか戦士らしい。頑張ってください。
 続いてベースを抱えたトモミちゃん登場。やっぱり面白い。言葉のチョイスが尋常じゃない。「こんにちは おばあさん ご機嫌いかが」なんて歌詞、2017年に出てこない。そんな歌もありつつ、がっつりロックも聴かせる。ポップなメロディに乗せて、風景を描き心を描き。"静かにループ" は僕の中で特別な曲。イメージを喚起させる言葉を並べる曲調は、トーキングブルース的なスタイル。Tokyo No.1 Soul Setの "TRIPLE BARREL" を聴いたあの夏へと連れていく。そしてふわっと広がるサビのメロディ。"まるで魔法" は今年の夏を想う曲になるかも知れないな。ベースを置いてスタンドマイクで踊り、天を指差すサトウトモミは僕にとってロックスターだった。

トモミちゃんが去ったステージには、さっきのアイドルがもうひとり連れて登場。ハーモニーがきれい。普段は3人組で活動してるそうで、3声のコーラスが聴けるのかな。トリもメイド服系のアイドルグループ。つまりトモミちゃん以外はぜんぶアイドル。リードボーカルの娘に声量があって、ほかの娘とのバランスが難しそうだった。好みの娘がいた。勇気を出してチェキ撮ってもらえばよかったな。
 トモミちゃんのブッキングは、アイドル寄りのイベントが多いのかな。声質もルックスも可愛いし、アイドルオタク受けしそうなポップネスも持ってる。思えば花とポップス系のイベント以外でトモミちゃんを観たのは数えるほどだ。もっと耳の肥えたリスナーの前で、あの素晴らしい楽曲と演奏を披露して欲しいと思ってしまった。それでもご本人は飄々として楽しそうだった。

今日は素敵女子な訪問看護師さんがいらっしゃる日。音楽に通じてる方なのに、細野さんを知らないことに衝撃を受けた。そういうもんなの!? 世代の差を痛感した。そして美容院へ。伸びに伸びた頭をなんやかんやしてもらった。寝落ちた。起きたらきれいになってた。素敵女子は頭をなでなでするといいよ。今季初「よいお年を」言った。
 新語・流行語大賞ノミネート発表。彼らは毎年よくぞ誰も知らない言葉を探し出してくるもんだ。だって今年のノミネート、田中圭一先生の著書まで入ってんだよ。僕が使うのは「インスタ映え」くらい。誰もいいねしない僕のInstagramはここです。内容は猫とレコードとライブ。ピントをあわせるのが致命的に下手なんだ。あとうちの猫より野良猫の方が圧倒的に人気なの地味に傷つく。うちの子も可愛いよ。はー。で、いまCD-R焼きながら日記書いてるとこ。

政治の話を持ち込むな派にはノーと言いたい。自分の人生に関わることだからね。だけど、うんざりする日記にするのも本意ではない。何かの間違いで大統領になったトランプ氏が「リメンバー・パールハーバー」って言いながら来日した。吉永小百合さん「広島、長崎、福竜丸も忘れないで」。自分の娘を補佐官に任命して基金がどうのこうの、一方我らが安倍晋三は4年間で70兆円のばらまきをしてる。「作家・橋本治が明かす『日本人がバカになってしまう構造』とは?」。
 内田樹さん。「韓国に着いてすぐに『北のミサイルについての市民の反応はどうですか?」と訊いたら『は?』というリアクションをされました。戦争の危機を煽っているのは日本政府とトランプだけのようです。4回あった会食の間、北朝鮮が話題になったのは『北はビールが旨いんだよね』という一回だけでした」。

ピラミッドに謎の巨大空間が見つかった。NHKの記事ですよ。太陽系の外から飛来した天体を初めて観測した。秋冬衣料や防寒着を捨てる前に。ビッグイシューの記事。
 山口優さん。「お上のお達しで、D社が『クライアントが直前でひっくり返す行為』を有料にしたらしい。そしたら皆一様にひっくり返さなくなったって。誰にとっても得な話ってまだ存在するんだね」。先月僕がツイートして、文脈をはずれて誤解されたまま拡散を続けてる話題に通じてる。横尾忠則さん。「絵は原画を見なければいけない。図版では絵を見たことにならない。絵は絵具や筆さばきを見なければいけない。主題はどーでもいい。様式もどうでもいい。如何に描かれているかを見なければいけない。もっといえば、それだって、どうでもいい。いかに生きるかを見なければならない」。

楽理のこともちゃんと知りたいけど、エンジニアリングのことをもっと知りたい。あくまでリスナーとしての興味で。ミックスって音量や音質だけを整えるもんだと何十年も思ってた。Gotchさんのツイートを見てると、音域の空きを見極めて、パズルみたいに聴きやすい音像を作るのは非常にプロフェッショナルな作業みたいだ。そういうことを理解して聴いたら、視野が広がって楽しそう。

Sananda Maitreya a.k.a.Terence Trent D'Arbyの新曲 "It's Been A Long Time" が公開された。キューバとジャマイカを代表するミュージシャンが共作するプロジェクト、Havana Meets Kingston全曲が聴ける。ネオソウルの新人Tawiahの新曲 "Recreate Intro" が公開された。Rhyeの新曲 "Taste" が公開された。ネオソウル的なものに興味があって、でも根っこはどうしてもギターポップなんだよなっていうの、ちょうどいまの僕と同じ年頃の細野さんがアンビエントにはまってて、でも根っこはどうしてもアメリカンルーツミュージックなんだよなっていうのとおんなじなのかな。や、次元が全然違う話なのはわかってますよ。NRBQが新譜を発表した。The Wombatsの新譜から "Lemon To A Knife Fight" が公開された。Flying Lotusの新曲 "Post Requisite" が公開された。Inara Georgeの新譜から "Young Adult" が公開された。元10ccGraham Gouldmanの新譜が全曲聴けるChampionの新曲 "World Ft. Four Tet" が公開された。そのFour Tetが関わる文字化けみたいな名前のミュージシャンが新譜を発表した。
 St. Vincentがテレビで "Los Ageless" を演奏した。Beckラジオでセッションした。Daniel Johnstonラジオでセッションした。Thundercatがコスプレしてテレビで "Them Changes" を演奏した。Animal CollectiveGeologistライブフルセットがダウンロードできる。Kamasi Washingtonパリのフェスグラスゴーのフェスのライブ音源を公開した。Mogwaiテレビ用のライブが公開された。Four TetとAnthony NaplesDJセットを公開した。Four Tetは最近働きすぎじゃないかしら。
 David BowieからMiles Davisまで関わった作編曲家のPaul Buckmasterが亡くなった。紹介ビデオがある。David Bowieの奥さんが公開し続けてる2人の写真。あまりにも美しく悲しい。GoGo Penguinが来日する。大好きなバンド。

細野晴臣さんが新譜 "Vu Ja De" のリリースにあわせて特設サイトを公開した。星野源さんのオールナイトニッポンに出演して、来週は細野晴臣のオールナイトニッポンになる。ナタリーのインタビュー記事。ベルウッドレーベルがまた再発する。もういいからSONY時代の細野さんに光をあてて。松本隆さんが紫綬褒章を受章した。
 Cornelius秀逸なライブレポート。現代音楽家小杉武久さんが音楽のピクニック展を開催する。田島貴男さんがKevin Ayersに完全にはまってて面白い。Original Loveの新作はカンタベリーになるかも知れん。JASRACが映画音楽の上映使用料を引き上げる。シネコン以外は潰れるって試算もあるそうだ。お前らが潰れろ。無果汁団家のにゃんこが急逝してしまい、僕は胸を痛めてる。
 いつも長文御免なさい。



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