DIARY NEW


1月18日 久米宏さんに

名アナウンサー久米宏さんが亡くなった。人によっては歌番組の司会のイメージが強いみたいだけど、僕には「ニュースステーション」の久米宏さんだ。
 従来の堅苦しいニュース番組とは違って、エンターテイメント性も含めて視聴者の視点で作られた楽しいニュース番組だった。でもいまのワイドショー的なニュース番組と違って、報道局が制作して徹底したファクトチェックを行った。

久米さんの言葉はいつも、戦争への強い反対表明、そして政治への疑問で貫かれていた。でも素敵な笑顔と朗らかな声と粋なユーモアで高い視聴率を取って、日本の世論を大きく動かした。
 日本の「失われた30年」のうち20年間は、久米さんを失った日々だったと思う。戦争反対と叫ぶよりも、戦争に向かう空気を作らないことを訴えた。政治をもっと良くしてくれというよりも、これ以上騙されないでくれと訴えた。

戦争に傾く空気への警戒、権力の悪用への断罪。戦争には表向きの大義名分とは別に、関係者の私利私欲のための裏の動機があること。「勝ち目がない戦いに、なぜ向かうんでしょうか」という発言は、戦争そのものへの疑問だ。「憲法は守られるためにあるんじゃない、守るためにあるんです」という主張の明快さ。

特に印象的なのは、最終回の「民法は戦争を知りません、だからこそ戦争に加担してはいけない」「これからもそういいうことがないと祈ってます」と締めてビールで乾杯したこと。久米さんは好きなソーダを飲んで亡くなったという。昨今の日本の状況に嘆いて亡くなったと思うよ。天国か地獄かわからないけど、一度お会いして乾杯したい。

1月1日 新しい音楽が鳴り始めてる

神は「乗り越えられる試練しか与えない」なんて嘘だ。
時に針はアウト側へ振り切れ、僕の脳の回路を焦がしながら、
それでも音楽は止まらない。

建前が正義になり、嘘が処世術になる世界で、
僕はうまく濁れない。
優しさも誠実さも、脳の不具合に増幅されて、
弱点のように露出してしまう。

「不幸の安売り」と笑われても僕の苦痛は値切れない。
ノイズまみれの脳の回路がまだ僕を生かし続けている。
生き延びるために今日を過ぎる。

今年の目標も「生き延びること」。
あなたも猫も、できれば僕も。
新しい音楽が鳴り始めてる。静かに、春の底で。



2025年 1月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月
2024年 1月
2023年 1月 -3月
2022年 1月 -7月
2021年 1月 -12月
2020年 1月 2月 3月 4月 5月
2019年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2018年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2017年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2016年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2015年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2014年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2013年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2012年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2011年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2010年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2009年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2008年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2007年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2006年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2005年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2004年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2003年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2002年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2001年
2000年
1998年-1999年 1998年春-1999年春