DIARY NEW


8月13日 女の子はみんな猫アレルギーっていうの。

男の子の名前はみんなパトリックっていうの、的なニュアンスで。

FUJI ROCKの余韻から醒めず、FUJI ROCKレポートを書きあげました。2016年から3年分。なにやってんだか。デザイン的に読めない方もいらっしゃるかと思います。20年もサイトを続けてるといろいろ無理が出てくる。検討します。こちらから!!

圧倒的ベストアクト : Kendrick Lamar
グレートアクト : Tune-Yards, ハナレグミ, Rancho Aparte, Interactivo, 折坂悠太 (合奏) , Hothouse Flowers, Chvrches
観たかった : Fishbone, MGMT, serpentwithfeet, Dirty Projectors、Vampire Weekend
ワーストアクト : Yoshiki

7日。雨。友達の野良猫に久しぶりに会った。新宿駅はいつも工事してるけど、エスカレーターを作ってるわけじゃないみたい。46歳エスカレーター男子、老いとの闘いだ。

きゃのんずみを@高田馬場四谷天窓へ。開演時間を間違えた。よくやる。なんでこんなに待ち合わせが下手なのか。
 ずみをはずいぶん久しぶりだ。髪をばっさり切ってから初めて。しばらく観ないうちにずいぶん安定した演奏になってた。新曲 “ミミック” も素晴らしい。彼女らしい切なさとユーモアと、少し寂しげな気配をまとった世界観。嬉し恥ずかしいような歌声の魅力はそのままに、どんどん進化してた。やっぱり目を離せない。

きゃのんは相変わらず、飄々としてるようで生きるのが下手そうだ。って言ってもやっぱり最初に観た頃に比べたら格段に安定した演奏だ。手拍子が起こってきゃあきゃあ喜んでた。MCも (そんなに) とっ散らかってなかったように思う。
 圧倒的なソングライティングの力に、ライブの表現力がぐんぐん近づいてきた。2人とも独特な歌声とガーリーな雰囲気をまとって、でも確固たる自分の世界を持ってる。表現したいことがある。素晴らしいことだと思う。

昔は四谷天窓は「うらみまーすー」みたいな出演者が多くて、お目当て以外は辛いものがあった。中の人が変わってイベント全体としてとても楽しめるようになった。
 この日はギターボーカルと、パンダのかぶりもののキーボードのユニット、inemuriさんが特によかった。ユーモアと希望に溢れた歌の隙間に、文学の香りも少し。

8日。猫の日。ちゅーるをやった。動物と暮らしたことのない人によく「ペットも家族みたいなもんですからね」って言われる。みたいなものじゃなくて完璧に家族だし、そもそも「ペット」だって認識もない。
 気圧の底...寝込んで終わった。猫の日は終わっても毎日が猫の日だ。

ベースを買った!! バンド解散と共に触らなくなって、知人に譲ったんだけど、また取り組んでみようと思ってる。バンドがいなければ打ち込みでやればいいじゃんってサトウトモミさんを観て影響を受けたのだ。

沖縄県の翁長雄志知事逝去。この話はあとでゆっくり。

9日。映画「この世界の片隅に」の、終戦記念日の舞台挨拶つきのチケットが取れた。テアトル新宿、新宿ピカデリーの2箇所。動向を見るに、瞬殺だったと思う。ほんとに人気映画に育ったんだなあ。

長崎原爆の日。追悼式の中継を観た。平和宣言は目の前にいる安倍晋三に訴えていたと思う。「世界の皆さん、核兵器禁止条約が一日も早く発効するよう、自分の国の政府と国会に条約の署名と批准を求めてください」。NHKではこの時の安倍晋三のアップを映して、苦虫を噛み潰したような顔をしてたという。
 長崎出身のさだまさしさん “祈り” とその歌詞。生命を心を奪い去ってゆく ちからも言い訳も総て許せない。

ヌカタシとFくんがそうめんを持ってやってきた。夏のそうめんは最高だな。僕はウィスキーで豪快に酔っ払った。あんまり記憶がない。
 fishmansの問題の “Night Cruising 2018” は想像の範囲を超えなかったっていうかオリジナルの完成度が高すぎたのだ。Tune-YardsDirty Projectorsをかけて、Paul Simonの1991年のライブブートが面白かった。彼が傾倒してたアフリカやブラジルのリズムに溶け込んだ名曲たち。サウンドボード音源がオフィシャルでリリースされないかしら。

10日。suppa micro pamchopp@三鷹おんがくのじかん。ツイッターでのやり取りは長かったものの、お会いするのはこの日が初めて。
 音楽経験がないのに結婚して娘さんができてから突然音楽家に転身して、アコギ弾き語りからシンセを使ったアブストラクトな演奏、DJやイベント企画やデザインまで、非常に幅広い表現に取り組んでる方。この日はワンマンで、スッパさんの世界のほんの断片を感じ取れた。お客さんが増えるたびに代表曲を演奏しなおして、結果4時間の長丁場。演奏するたびにどんどん良くなっていくから聴き逃がせない。

いろんな編成、形態でライブをしてるスッパさん、この日はアコギとシンセの弾き語り。ポップスの定石から大きく外れた構成は、プログレというより映画音楽のそれだった。イマジネイティブな言葉や、美しいメロディやエッジの効いたリズムが、強く留まることなく次々と流れ去っていく様も。
 “SMiLE” を初めて聴いた時、これはそんなに革新的だろうか、ミッキーやトムとジェリーの後ろで流れてた音楽みたいじゃないかって感じたんだ。その新しさは、決して人を驚かせるためのものじゃなくて、まさにスマイルを引き出すためのものだった。スッパさんの新しさも、日常の優れたBGMだった。

細野晴臣さんが、映画音楽のいいところは音楽だけで完成していないところと仰った。スッパさんの音楽原体験の中に、映画音楽のラジオ番組があるという。きっとFrancois de Roubaixとかお好きなのではないか。終電の時間があって、ゆっくりお喋りできなかったのが残念。今度はいわゆる電子スッパやDJイベントにも伺いたい。

11日。朝からネット回線の撤去や荷物の受け取り待ちで断片的な睡眠しか取れずに、予約してたライブに行けなかった。RISING SUN ROCK FESTIVALのツイートがタイムラインを流れた。いろんなフェスに行ってみたい。
 ピーター・バラカンさんの「Weekend Sunshine」に鈴木慶一さんが出演した。テーマは1968年、はちみつぱいの “センチメンタル通り” が重たいバラードから始まるのはThe Bandの “Big Pink” の影響だとか、当時日本で100枚も売れなかったVan Dyke Parksの “Song Cicle” を買ったとか、知らなかった話がいっぱい。

12日。日航機墜落事故の日か...。体のメンテナンス。どうも過眠気味で、寝ている間に1日が終わった。雨と雷と蝉時雨が交互に聞こえてきた。

高橋留美子さんがアメリカのマンガの殿堂、アイズナー賞を受賞した。
 スタジオジブリの鈴木敏夫高畑勲さんをdisる記事がバズった。何十年も仕事を共にした盟友を死後disる鈴木の神経がよくわからない。いわゆるジブリ映画が、商業的な成功と引き換えにつまらなくなっていったのは、鈴木のせいだと思ってる。

「星の王子さま」にパオパブの苗木をつけた商売をしようとした西畠清順がまた炎上して、販売中止になった。彼は植物も文学も愛してないし、金の匂いのするところならどこへでも顔を出す。
 という意味で同罪の糸井重里は、西畠と組んだ神戸のプロジェクトで失った信頼についてどう思ってるのだろうか。

2013年に加計呂麻島を訪れた時にお世話になったMarsaさんが記事になった。「まさに隠れ家! 無添加手作りのパンとジャムが美味しい古民家カフェ」。

東京五輪が待ち遠しくない」っていうそのままの記事が西日本新聞に載った。日本人の同調圧力と、間違ってても引き返さない体質に関する記事だ。

6日の日記にも書いた、サマータイム導入についても「もし東京五輪で導入されると、夕方に開始予定の競技はより暑い時間帯から始まるなど、新たな課題は出ることになる」。当たり前だろ。

ナショナルジオグラフィックのバックナンバー「睡眠の都市伝説を斬る」シリーズでも、「朝方勤務がダメな理由」っていう記事で、「サマータイムをすでに導入している欧米各国の研究者の調査によれば、時刻の切り替え時期 (特に夏時間への移行時期) に死亡事故や心筋梗塞など心身の不調が顕著に増加することが明らかになっている」とある。
 同じくらい問題なのは、コンピューターシステムがイレギュラーなサマータイムに対応していないことだ。これを修正するだけで膨大な労力と費用が必要になる。

沖縄県の翁長雄志知事が亡くなった。本当にお疲れ様でした。最後の会見ノーカット版。骨のある方だ。最初の挨拶だけでもぜひ見て欲しい。バトンは渡された。

フォーブス誌「日本で最も勇敢な男、沖縄翁長県知事へ追悼」。one of theもつけないBravest Manだ。
 「ゴルバチョフ氏、翁長知事に追悼文」。「翁長雄志さんは優秀な政治家であり、立派な人間でありました。彼はいつも不変で堅固な意志を持ちながら、将来への明確なビジョンを持っていました。翁長雄志さんは私たちの中で永久に生き続けます」。

かたや安倍晋三は、ウヨ友の津川雅彦の死去に関しては追悼のツイートを繰り返して会見まで開いたのに、翁長知事に対してはだんまり。翁長知事は安倍の「敵」の「パヨク」ではない、自民党員だ。それでも自分に逆らう人間は敵であり、潰す
 安倍晋三はバカのボンボンだけど、天然じゃなくて悪意の塊で、ヤンキー的仲間意識も持ってるからほんとに手がつけられない。世界史上に残る悪漢だ。

翁長知事の今年はじめのインタビュー「差別と基地が『いじめ』を生む 翁長知事が語る沖縄デマとニュース女子」。
 「法政大学に通っていたのですが、東京でのアパート探しで『琉球人お断り』という差別を経験しています」。「十和田湖や松島湾、琵琶湖が埋め立てられたら、全国はおそらく怒りで震えるでしょう。しかし沖縄だとそうはなりません。辺野古の大浦湾が埋め立てられても、無関心な人たちの心は痛まない」。

東清二琉球大名誉教授「辺野古埋め立ては自然破壊」。
 「辺野古、大浦湾の環境は優れています。特に藻場はすごい。...埋め立てるのは自然破壊そのものです」。「中止すべきです。沖縄にはもう、これ以上、軍用基地はいらない」。「私は翁長知事の埋め立て承認の撤回を支持します」。

普天間飛行場 : 県内移設反対 沖縄県民大会に7万人」。沖縄県と東京都の人口比で換算したなら、64万人が集まったようなもんだ。しかも鉄道がない場所で。これが沖縄の置かれているスタンスってことだ。
 東京でも、翁長知事を追悼するキャンドルスタンディングが行われた。

音楽の話を。忙しい人はNME Japanが選ぶ今週聴くべきこの曲 : 2018/8/10を。

2017年に全米で音楽業界全体で430億円の収益があったけど、そのうちアーティストが受け取ったのは12%だった。ほとんどは、ハイテク企業、ラジオ局、レコード会社の収入になってる。ただ、傾向としてはコンサートが盛んになったことと、アーティストが自分でリリースするようになったことで、取り分はちょっとずつ増えてる。

Aphex Twinが新曲 “T69 Collapse” を公開した。Aphex Twinは僕が大学生の頃に奇跡的なまでにかっこいい音楽を奏でて、いまも変わらずかっこいいのすごいな。Paul Simonが “One Man's Ceiling Is Another Man's Floor” のニューバージョンを公開した。Bon IverのJustin VernonとThe NationalのAaron DessnerのユニットBig Red Machineが、新曲 “Deep Green” と “I Won't Run From It” を公開した。Mura MasaNAOとのコラボ曲 “Complicated” を公開した。Peter Bjorn and Johnが新作をリリースする。Lee Scratch Perryが新作をリリースする。Roger Nicholsがレアワークス集の第二弾をリリースする。また日本独自でカバー曲のシングルボックスがリリースされる。

CHVRCHESが “Miracle” のVRライブ映像を公開した。単独の来日も決まった。Regina Spektorがテレビで “Samson” を演奏した。XTCの “Apple Venus” シリーズがアナログ化される。Paul McCartneyの新作のアナログは青とオレンジのカラー盤。来日も決まった。Spiritualizedが来日する。

水橋春夫さんが急逝した。ジャックスの中心人物で、ポリスターのディレクターに転身、最近ソロ活動をして未完成のアルバムがある。
 折坂悠太さんが新譜をリリース、収録曲 “さびしさ” のFUJI ROCKでのライブ映像が公開された。さとうもかちゃんが新曲 “melt summer / 友達” をリリースした。高野寛さんがオールタイムベスト+コラボレーション集をリリースする。久保田麻琴さんが選曲、リマスタリングした沖縄音楽のコンピがリリースされる。RISING SUNの山下達郎さん、ヒットナンバーや提供曲のセルフカバー満載のセットリストで、ゲストに竹内まりやさんが登場した。CHAIのFUJI ROCKでのインタビュー動画を見たら、尊敬するアーティストを聞かれて数秒のうちに、Superorganism、Tom Tom Club、Tune-Yards、Phoenix、CSS、The XX、Basement Jaxx、DEVO、Justice、Passion Pit、ABBA (なぜか笑) 、Carpenters、Totoの名前が挙がった。やっぱただものじゃないな。アメリカ盤の細野さんのアナログ、買えずに返金された。世界のポップスを手のひらに収める仏 (長門芳郎さん) に、パイドパイパーハウスに入荷してもらうしかないのか!?

8月6日 SIDE-A 森の中で歌は生まれた

FUJI ROCKから帰ってきました日記は書いたけど、通常進行の日記は久しぶり。長文になると思われる。わかりやすい文章を心がけてるんで、長文の割に読みやすいし、それなりにいいことも書いてるつもり。
 FUJI ROCKレポートはまた別にちゃんと書きます。といいつつだね、2016年から途絶えてるんで時間がかかると思う。

25日。FUJI ROCKの荷物の発送。みんなが大好きなヤマト運輸、ネットの指示通りに発送手続きをすると、配達員に舌打ちされて「その日に届かない」って言われる。もちろん日程を確認してから依頼した。本社に問い合わせたら、配達員の勘違いだったみたい。
 前にもグダグダな対応を受けて、それは支店長が話を聞かない人であることがわかった。一般家庭向けの運送業って業態にもう無理があるんじゃないかな。

26日。いよいよFUJI ROCK前夜祭へ。人生のハレとケのサイクルのために、音楽を愛する者として、森の中で爆音を浴びなくてはいけないのだ。4日間で飲まれるビールの量は6万リットルを超えるらしい。
 毎年のように猫を動物病院に預けて健康診断とワクチン接種をお願いして、一路苗場へ。ヘッドフォンのBGMは清志郎からTune-Yardsを経てKendrick Lamarへ。新幹線にフジロッカーが増えてきた。苗場、美人しかいない。

ただこの日はね、メンタル的にかなりやばくて、せっかくのFUJI ROCKなんだから楽しもうって努力したんだけどダメで。詳述は避けるけど、いま普段の生活もフェスでの行動も、FUJI ROCK仲間に全面的に依存してて、その線が切れると生きるのが辛い。
 流行りの言葉を使うのならば、僕は「生産性」のない人間なんだよ。

27日。雲ひとつない青空。日焼けしそう。この日はRei Harakamiさんの命日だ。亡くなった日、当時の彼女に電話で起こされたのだ。しばらく向こうが何を言ってるのかわからなかった。あまりにも寂しい。

観たのはミツメ → Let’s Eat Grandma → Rancho Aparte → Tune-Yards → サカナクション (前を通過) → Marc Robot (最後の3曲) → ハナレグミ。
 楽しみにしてたTune-Yardsかっこよかった...。クリエイターとして、パフォーマーとして、ミューズとして、間違いなくSt. Vincentと並んでこれからの音楽を作る人。お客さんは外国人が多くて、日本ではなかなか体験しない盛りあがりだった。

もち豚屋さんのお姉さんがみんな可愛くて、その中でも1人ずば抜けた方がいた。3度も行ったら毎回そのお姉さんに当たって、「あの...可愛いデス」って言ったら、「あはは、ありがとうございます!!」って最高の笑顔をくれた。否定しないところが可愛いって言われ慣れてるなと思った。
 木陰は風が気持ちいい。遠くからはグッドなミュージック。端的に言うなれば極楽。前を通る荷車を引いたボランティアのお姉さん。品があって整った顔立ちと巨乳と荷車の組み合わせが最高に良かった。

東山食堂の馴染みのお姉さん「あーっきたーっ!! 去年あんたベロベロやったやんかー、いまあたしがベロベロやねん」。確かにベロベロだ。えーっそのペースに付いてかなきゃなの!? まじか...。いまそのテンションはきつい。
 ハナレグミは日本では清志郎以来のリズムのいいボーカリストだと思ってる。ソウルフルな演奏で踊らせて、アンコールは “光と影” 。ここまでは計算内。もう一度出てきて弾き語りで “さよならColor” に “People Get Ready“を混ぜてきた。

28日。台風が来てる。無慈悲なことに、西日本の豪雨の被災地に向かってる。FUJI ROCKは楽しいけど、はやくも猫に会いたい。元気にしてるかな?
 午前中は邦楽ばっかりなんでスルーしてお姉さん巡りをした。東京でも観れるバンドに体力をさくよりはKendrick Lamarにさきたいし、お姉さん巡りにさきたいということだ。観たのはRancho Aparte (途中値落ち) → Johnny Marr (最後の数曲) → Suparogranism (遠くから) → 折坂悠太 (合奏) → ユニコーン → Kendrick Lamar。

Rancho Aparte、コロムビアみたいな政情の不安定な国の誰も知らんバンドでも、よければみんな踊るのがFUJI ROCKの楽しいところ。
 折坂悠太 (合奏) 、CD聴いて大好きだったけど、ライブはますます素晴らしい。世界のフォークロアのコブシ、ウクレレやヴィブラフォンを組み込んだ編成が非常に僕好み。風の吹き抜けるAvalonってシチュエーションもよかった。

MGMTを観たかったけど、雨の中体力を温存するために、不本意ながらSkrillexを観た。Skrillexも嫌いだけど、ゲストにYoshikiが出るって聞いてますます行きたくなかったのだ。Yoshikiが “Endless Rain” を弾いた途端に雨が強くなった。
 小泉政権の頃、FUJI ROCKで清志郎が「小泉が好きなのはX-Japanなんだって!? センス悪いな、俺は大嫌いだ。本当の音楽好きは苗場にいるぜ!!」って言ったんだ。盟友だった日高大将はどう思ってるのかな。

Kendrick Lamarが登場した途端に雨が止んだ。持ってるなあ。
 素晴らしい音源の数々で彼をわかった気になってた。スゲー...魔法を使いやがる。黒人音楽、あるいは黒人文化の歴史を背負って、いま一番洗練されたパフォーマンスを観せてもらった。呆然とした。踊り疲れた。彼が去った途端に強風が吹き荒れた。やっぱり持ってるなあ。この夜はテントが壊れたり飛ばされた人もいたみたい。苗場の方々も含めて助け合いがあったって聞いた。

29日。いのちだいじにモード。Leo Imai (遠くから) → Interactivo → Ben Howard → Hothouse Flowers → cero → CHVRCHESへ。この日の最後、Dirty Projectors → Vampire Weekendコースにするか迷ったんだ。でも世間的な目玉Zimmermanを避けるためにこのコースにした。
 Zimmermanオタクと思われる、見るからにフェスの格好じゃないお年寄りがいっぱいいて、雨が降ったり風が吹いたり日照りが来たり、生きて帰れよと思った。

ひたすらHeavenにいたんで、東山食堂のお姉さんとだべってた。掘ればいろいろ出てくる人間的に面白い人だとは思ってたけど、想像以上にいろいろ出てきた。
 CHVRCHESのLauren Mayberry姫は、「可愛い」から「尊い」に進化してた。この年のFUJI ROCKは、いろんな意味で強い印象に残る体験になった。See You In 2019。それはYouかも知れない。来年は来てみませんか?

30日。Ah, FUJI ROCKから一番遠い日だ。荷作りをしてシャトルバスへ、越後湯沢でいつもの蕎麦屋、菊新の大名へぎそば、舞茸の天ぷら、キンキンに冷えた日本酒。
 猫を預けてた動物病院から回収、ちゅーるを与え、風呂に入り (宿の風呂は熱すぎてシャワーですませてた) 、冷房を浴びてぐうたらした。猫はレントゲンを撮ったら2匹ともすごい脂肪だと、血液検査的にも糖尿病一歩手前だと、3人して頑張って痩せる。部屋の中をちょっと移動するだけで (椅子から本棚とか) 猫たちがびったりくっついてくるんでねこふんじゃったしそう。5日間預けてたから5日間こうかもしれん。

31日。アホほど寝た。アホだけど。7月が終わるとかどうかしてる。むしろ死ぬほど暑かったから8月が終わった感。
 FUJI ROCKロスが酷い。撮った写真と動画をムービーにした。そして「音楽が連れてくるもの - FUJI ROCK 2018」。こういうことだよ。

1日。The First Day in August。男性用日傘を買った。Amazonで「男性用」まで打ったら変換候補の真っ先に「日傘」が出てきた。需要があるのだ。
 15年くらい前の話か。電通の入社試験に「大人に長靴を買わせるプランを考えよ」って問題が出たらしい。当時は大人が長靴を履く習慣はなかった。いまは普通にOLさんが会社に長靴を常備してる。

もうね、日傘素晴らしい、ぜんぜん違う。日影を引き連れて歩いてるみたい。もちろんアスファルトの照り返しで限度はあるけど。
 女性はこの酷暑でもクーラーが寒いって言ってクラムチャウダーを頼む生き物じゃんか。なんで体感温度の高い男性が日傘をさす習慣がないのか。「日傘くるくるぼくはたいくつ」な紳士諸君は、もうくるっくるで行くべき。

今週の美人女子大生さんとのカウンセリングは、FUJI ROCKがいかに素晴らしいかを一方的に話しまくって終わった。一通り話して、「カウンセリングってこういうことでいいんですか?」って聞いたら、「今日はこうなると思ってました」って笑われた。この酷暑の中、友達の野良猫に会うために1個先のバス停まで行ったけど会えなかった。猫好きはすべての猫という存在を愛しているのです。
 山手線でお客様の頭が座席と床の間に挟まって、座席を解体しなきゃいけない事態を把握したけど、原因の想像がつかない。

近藤那央さんの活躍を見ると、僕もこの沈みかけてる国を出て自分の居場所を探したいと思うけど、英語が致命的に出来ない。っていうのは80年代軽薄文化の中で、「Hi!, Ken!」みたいなテンションがきつかったのだ。

2日。FUJI ROCK前にどうしても出来なかった部屋の掃除がするする出来ちゃった。可燃ゴミ60リットル11袋、段ボールゴミ90リットル12袋。と言えばどれだけ汚かったか想像がつくのではないか。アウトドアグッズの更新のために捨てたものもあるけど。
 CDを大量に売るつもり。なのは「CDの時代が終わった」からじゃなくて、持ってるCDが多すぎて、想定される自分の余命とCDの収録時間を比較した結果だ。うちでほこりをかぶってる1枚が、誰かが必死に探してるやつかもしれないでしょ。

夜はフジオロックフェスティバルへ、赤塚不二夫さんの10周忌のお祭り。盆踊りあり落語ありライブあり。
 最初に出てきたのはLeo Imaiさん。モヒカン頭とタフで骨太なロックに、おじさんおばさん達がしかめっ面して出ていっちゃった。おじさんおばさんって思っても、同世代だったりするんだろうな。Leo Imaiさん自身もそんなに若くない。アイデアに溢れてかっこよかった。FUJI ROCKでは遠くからしか観れなかったんだよ。

次は矢野顕子さん。1曲めはもちろん “BAKABON”。2曲めは ”夏なんです”。歌詞カードがボロボロで、「この歌を40年以上歌ってますが歌詞ぜんぜん覚えてません」。
 予言どおりに “ラーメン食べたい” ”ひとつだけ”っていう超代表曲の歌詞が飛んで、そのまま歌ってるようなMCしてるような流れになった。それでも彼女自身の存在がもう音楽だっていう圧巻のステージだった。これでいいのだ。

次がいかんかった。バカリズムさん×TEI TOWA×砂原良徳さん。バカリズムさん好きなんだけど、なんでTEI TOWAなんかと組んだのか。笑いも音楽もお互いを潰し合ってた。ぜんぜん笑えないしそもそも聞き取れなかった。
 この感覚、20年前にふかわりょうさんが小西康陽と組んだ時とおんなじだ。

バカリズム目当ての若いお客さんがどっと帰って、かなり寂しい空気でトリはThe Beatniks。こないだのワンマンライブも素晴らしかったけど、同じ編成で選曲もアレンジもずいぶん変わった。同期の比率が減って生のリズム隊が出てきた。
 なにより永井聖一さんが、こないだは「1人だけ若造が混じってて恐縮です」って感じだったのに、この日は萎縮が抜けて思い切り弾きまくってた。特に慶一さんとのギターバトルは圧巻だった。幸宏さんのドラムもごきげん。

最後はもちろん "シェーシェーシェー" 、ここでサプライズゲスト、のんちゃん!! いつもそのオーラとまっすぐな瞳と笑顔に圧倒される。なぜ君はいつでもそんなに輝いてるの。バカリズムで帰った人たち残念だったね。
 でで、"シェーシェーシェー" の手拍子は「パパン、パン」じゃなくて「ウンパパウンパ」なんだけど、マニピュレーター氏がなぜか「パパン、パン」で観客を煽ったところを、のんちゃんがすぐに気づいて「ウンパパウンパ」に誘導したのには感動した。っていうのは、慶一さん的センスを理解してくれる女子が世の中にはほんとにいないから。のんちゃんはBeatniksを聴き込んでるんだよ。それだけでもう女神様、ミューズだよ。

のんちゃんの役割はサビのボーカルと例の振り付けなんで、最後はいつ終わるとも知れぬサビの繰り返し。盛りあがった。客電がついて「本日の公演は終了しました」のアナウンスが流れてもアンコールの拍手は鳴り止まず。
 "EXITENTIALIST A XIE XIE" はオリコン27位、Beatniks最大のヒット作になったみたい。非常に好きなアルバムです。でも永遠に80年代に生きてるファンは苦手なんだ。コンテンポラリーな音楽を聴いてないと、彼らの本質はわからない。熱心なファンが新規ファンの参入を拒んでるのがもどかしい。

3日。端的に言って、お湯の中を歩いてるくらいに暑かった。ちょっバスから見える工事現場で素っ裸で水浴びてるおじさんいた。
 30代女子の、この酷暑の中でエアコンが壊れた話は、あちこちでしたんだろう、話芸として完成されてて腹を抱えて笑った。

「いまの感覚だと信じられないような話が数十年前には普通に受け入れられていて、その時の価値観のまま変わらない大人を見ると、変化を受け入れ続けることの難しさを痛感する 正解だと言われて育ってきたものが正解じゃなくなったときにきちんと学び直せる大人になりたい」ってツイートがあった。
 ヒントはたぶん、若いうちに何十歳も歳の離れた友達を作ること。価値観の変化、例えば僕は音楽が好きだから感性の変化、同世代で出来てる人と出来てない人を比較すると、古い価値観や感性に馴染んでること、つまり温故知新だよなと思う。

4日。デザインフェスタ@東京ビッグサイトへ。中嶋春陽さんが出展するってことで。初めてのビッグサイト、例の建物は入り口でその奥が空港並みにでかかった。オリンピックで「活躍」する予定のミスト冷却器があった。「蒸す」「濡れる」それだけ。

もちろん真っ先にハルちゃんのブースへ。絵やグッズを購入した。彼女の表現欲、想像力と創造力には圧倒される。もちろんその美貌や歌唱力やユーモアセンスや、なにより人柄が大好きなんだけど。
 デザインフェスタは、服やアクセサリーや工芸品や絵画や、ジャンルを問わずの手作りグッズを売るイベントで、みなさんクオリティ高くて非常にびっくりした。楽しくて会場を何周もした。いいもの見つけるたびに友達の顔が浮かんで、戦利品はほとんどがプレゼント用なんで内緒。自分用の一番の戦利品は、ハルちゃんがiPhoneに描いてくれた素敵なイラスト。機種変したばっかりだし、スキンシールの上に描いてその上に透明ケースつけてるんで、もうiPhoneは一生これでいい。

タイムラインにのんちゃんの写真が。鈴木慶一さん、普段は「女は30から」って言ってるくせに、のんちゃんの隣に立つといつもデレデレなんだよね。奈良美智さんと撮った写真、のんちゃんのシャツ清志郎だね。
 この日はオハラ☆ブレイクコトリンゴさんのステージに出て、アコギで “悲しくてやりきれない” を歌ったみたい。で、その後の写真は中村達也さんと梅津和時さんとのスリーショット。梅津さんとは面識があって、のんちゃんと僕はいろんな経路で2ステップの位置にいるんだけど、あと一歩がどうしても近づけないな。

8日。両サイドに猫がいる場合、右手で左の猫を、左手で右手の猫を揉んでることが多い。右手でハイハット、左手でスネアを叩くみたいなもんか。

田中ミズホバースデーワンマンライブ「真昼の月 田中は太陽」@東新宿真昼の月夜の太陽へ。いつもニコニコ愛されキャラだけど、頑張ってるのを僕は知ってる。特にこのワンマンに向けて、無理してるんじゃないかって心配してた。結果はオーライ。バンドセットで田中ワールドを繰り広げた。
 圧倒的な歌唱力、どんどん進化する作曲力、この日に披露されたボサノヴァ風の新曲に、次のステップの田中を観た。ソウルフルなバラッド ”帰る場所” は、「故郷の家族や応援してくれる仲間を思って書いたけど、だんだん意味合いが違ってきた。帰る場所はみんなの心でもあるし、ステージの上でもあります」。泣きそうになった。

サブライズのバースデーケーキも登場、”笑顔の理由” を歌う前のMCでついに田中の涙腺が崩壊、僕ももらい泣き。ほんとに頑張ったよ。演奏はもちろん、動員的にもね。僕は努力家じゃないんで、努力して成果を出してる人をみるとまぶしいよ。
 客は早く帰れよなのをわかりつつ、その場を離れたくなくて居残ってしまった。久しぶりにあーたとゆっくり話せたのも嬉しかったな。ハルちゃんに絵を描いて貰ったiPhoneをぶらさげて歩いてたら、「可愛い」「可愛い」の大評判。飲みすぎて寝過ごして相模原線を行ったり来たり。変わり果てた姿で無言の帰宅 and 猫s say ハラヘッツァ。

今日。またアホほど寝た。アホだから。毎週月曜日は「月曜の日」って国民の祝日らしいよ (伊藤ガビンさん) 。
 広島原爆投下の日。片渕須直監督やのんちゃんも慰霊祭に出席して、「この世界の片隅に」に登場する人物のモデルに会ったり、豪雨で被害に会った方々に会ったりしたみたい。そして興行収入の一部を義援金に。片淵監督お腹が出てきたのではないか。ご多忙で不摂生なのではないか。お腹については人のことを1ミクロンも言えない。前にも書いたけど、スヌーピーがお腹ぺったんこだったら可愛くないじゃないか。お腹が出ているのは可愛いっていう美意識を世の中に浸透させたい。

SIDE-Bに続く。

7月6日 SIDE-B もうやめようよ、オリンピック。

オリンピックの何がまずいって酷暑や浪費やいろいろまずいけど、国民全員がオリンピックを心待ちにしている (のだからお前らが我慢しろ) っていう根本的な勘違いがまずい。もう森喜朗と為末大と安倍政権と電通しか望んでないよあんなもの。
 小田嶋隆さん。「この先の二年の間に、五輪開催にかこつけた無理無体が、どれだけ押し通されることになるのだろうか。せめて五輪便乗案件を細大漏らさず記録しておきたいものだ」。いままでもずいぶん押し通したね。

『暑さはチャンス』なぜ東京オリンピックは『太平洋戦争化』してしまうのか?」って記事を読んで欲しい。竹槍でB-29を落とそうって発想からまるで進化してない。
 「東京五輪・パラ『授業避けて』国通知、ボランティア促す」。こっちは完全に学徒出陣だ。学問をするな、オリンピックのために無償労働しろって言ってるんだよ。

東京五輪は『宅配便使うな』 組織委が早くも『自粛』を喚起」。日常の生活をおびやかしてまで他人の運動会に協力するつもりはない。記事は「単なるスポーツの祭典ではない」って締めてるけど、いかにもスポーツマンが考えそうなことで、日本のスポーツを象徴する醜悪な祭典であり、これを機に日本は完全に終了する。
 「五輪の20年 サマータイムを 暑さ対策で組織委、首相に要望」。マラソンを朝にやりたいならスタート時間を早めればいいのに、国民全員に2時間早起きしろって。

暑さ対策も頭がおかしい。ミスト冷却器の僕の体験はSIDE-Aに書いた通り、「蒸す」「濡れる」それ以上のなにものでもない。「組織委員会『東京五輪の猛暑、コース沿いのお店のクーラーを全開にして開放すれば涼しくなるのでは』」言葉にならない。
 在日米軍の兵士は32℃を超える中では10分作業するごとに50分の休憩を取るように決められてる。それ以上は命に関わるからだ。日本人、部活動や高校野球や会社勤めで、熱中症でバタバタ倒れてる。

久米宏さんがオリンピックに反対の声をあげている。オリンピックそのものに反対してるだけじゃなくて、上が決めたことを押しつけて国民がその決定に唯々諾々と従う、この国のあり方にNOの声をあげてるんだ。

國分功一郎さん。「若い人たちはいろいろな出来事をよく覚えておいて欲しい。自分たちの見ている前でこうやって没落が起こっていったと後世に伝えて欲しい。世界史上のその他の没落との比較も後世が行ってくれるであろう」。ところが大学生から、「「安倍政権なんて1mmも支持できない」って言っただけで「インテリぶった反日極左パヨオタク」に認定されました。18歳にもなってネトウヨこじらせてる大学生があんなにも多いとは思いませんでした。悲しいです」ってツイートがあった。若者を支持したいけど、知性の差がありすぎる。音楽についても、邦楽村のヒットチャートしか聴いてない人と、YouTubeやSpotifyを駆使して世界中の音楽を掘り下げてる人に極端にわかれる。
 町山智浩さん、「『まるで独裁政権だ』とか『独裁に向かっている』という論評に対して『そんなこと言えるんだから独裁じゃない』という反論がありますが、言えなくなったら遅いので、そうならないように言うわけです」。

杉田水脈の、LGBTは子供を産まなくて生産性がないから税金を費やす必要がない論について、様々な記事が出てる。「杉田水脈議員の差別思考 国民の代表とは呼べない」。もうこんな人間のクズがいまの日本国民なんだろう。「条件をつけられる命なんてない 相模原事件に通じる杉田議員の発言」。僕にも障害があるし、生きてる意味はなんだろうって悩むことがある。「杉田水脈氏と民意の絶望的な関係」。ほんとにこれが、この国のサイレントマジョリティーなんだ。「首相『人権、多様性の尊重は当然」 杉田氏寄稿で苦言」。安倍政権はマイノリティをはじいて晒して、マジョリティでありたい心理を刺激して維持してきた。人権軽視と多様性否定が根底のイデオロギーだ。こいつ何を言ってるんだろう。
 「国連『同性愛者の死刑を非難する決議』に対し、日本はまさかの反対」。まあそれはそうでしょう。うちでもやりたいと思ってるんじゃないか。

もちろん反対運動がないわけじゃない。「杉田水脈議員の「差別発言」に抗議するデモに、なぜ5000人も集まったのか」。ずいぶん前のこと、横浜で中学生が何人ものホームレスを殺傷した時に、さだまさしさんのラジオ番組に「社会に何の役にも立っていない、ああいうのがいると気分が悪くなる人たちのことでそんなに騒ぐことだろうか」ってハガキがきて、さださんは「一通でもこんなハガキが来たことが信じられないよ」って激怒したそうだ。さださんは、いまのなんちゃって保守じゃなくてちゃんとした保守思想の持ち主で、真っ当な理論と知性と良心がある。そういう人、例えば永六輔さんとかね、をいまではパヨクと呼ぶ層もある。
 署名運動もある。LGBT差別を繰り返す杉田水脈議員は子どもたちを苦しめています。自民党は謝罪会見を開かせてください

もうひとつ、「東京医大、女子受験生を一律減点...合格者数抑制」。要するに女性は休職しやすいから取らないようにと。記事には「議論を呼びそうだ」ってあるけど完全アウトだろ。アメリカだったら不当に不合格にされた人に、医者になったら稼げたはずの生涯賃金を請求される。もっと怖いのはこれ、医大界では常識だってことだ。ほかにも、障害をもつ大学受験者、東京芸大の実体験なんかも出てきた。あの時僕に障害が見つかってなかったのは、僕の人生にとって良かったのか悪かったのか。
 女性が結婚出産で辞めることが多いのは、この国がそういう社会だからだ。レイシスト落ち着いて。この国の女性は、子供を産んだら仕事に穴があくから差別してるの? この国のLGBTは、子供を産まなくて生産性がないから差別してるの? 結局子供は産んだほうがいいの? 産まないほうがいいの?

内田樹さん。「TLは東京医大と大阪市長と杉田水脈で埋め尽くされております。社会システムの深刻な欠陥はこういうふうに非体系的・同時多発的に露呈するんですよね。三つの事案に共通するのは『社会的強者にリソースを集中させ、弱者には何もやらないのがフェアネスである。弱者が弱者であるのは自己責任であって、システムには瑕疵がない』という信憑です。そしてこの思想 (?) に同意する人が今の日本人のおそらく過半なのだと思います。目を覚ましてくれよ」。
 社会的弱者を排除せよって主張する人たちについて、「愛国的リバタリアン」っていう怪物にカテゴライズするとわかりやすい

さらには西日本豪雨の時、赤坂自民亭なる宴会をしてただけじゃなくて、首相がひたすら総裁選3選に奔走してたことが明らかになった。首相動静はもうアリバイにはならない。「『日本版CIA』、首相演説ネタや石破氏発言まで官邸へ」。権力者が自分の保身のために情報機関を勝手に使うことを普通「独裁」と呼ぶ。
 「『自主避難者』震災統計から除外 避難継続、疑問の声も」。東日本大震災の避難者数の統計を弄ってる。昨年3月で12万人、今年7月には6万人。本当の避難者数はわからない。かたや「陸上イージス、費用7割増 1基1340億円、最新レーダー採用 総額さらに拡大/配備遅れも」。それだけあれば被災地の復興にどれだけ役に立つだろうか。何度も言うけどミサイルはもう飛んでこないし、飛んできてもこれじゃ防げない。

規制基準案:廃炉ごみ、地下70m以深で10万年保管」。我々ホモ・サピエンス・サピエンスが他の亜種と分岐したのが10万年前。ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシスが絶滅したのが3万年前。未来の生物に、これは危険だよって伝えられるの?
 ツイッタージャパンがローマ教皇の日本語アカウントを閉鎖した。死刑制度廃止を打ち出したからだ。もう日本は上から下まで完全終了だな。 #脱ネトウヨ体験ってタグで「自分は洗脳されてた、目覚めてよかった」って話が流れてる。ぜんぜんよかないよ。差別で傷つけた世界中の方々に謝罪しなよ。こういうの歴史教育に大きな問題があると思う。年号を覚えて何になるの。近現代史を教えないで何になるの。歴史って、社会をよくする権利を勝ち取った経緯を知ることだ。

ところでみんなは安倍晋三が辞職すれば満足なの? 僕は、朴槿恵みたいに職権乱用を裁判で問うて、それ相応の刑罰を与えるべきだと思ってるよ。

SIDE-Cに続く。

8月6日 SIDE-C さらにいくつもの

楽しい話をしよう。映画「この世界の片隅に」の、仮に長尺版と言われてたバージョンの正式タイトルが発表された。「この世界の (さらにいくつもの) 片隅に」。なんて素晴らしいタイトルだろう。「この世界の片隅に」は、声高な反戦映画ではない。戦争の時代を生きた、すずさんという女性の日々を淡々と描いた映画だ。それは自分の日々とも重なってくる。この世界の片隅に人の数だけささやかな物語があった。そしていまもある。
 原作のリンさんのエピソードをカットしたのは、商業映画として成立させる片渕須直監督の手腕だけど、原作は「すず」と「リン」の対の物語だったわけで、さらにいくつもの片隅が描けたのは、映画が深く愛されたからだ。

火星の地下に湖を発見、太古の海の痕跡?」。「あれだけやって否定できなかったのですから、今では水であることを確信しています」。31日に火星が15年ぶりに大接近した。すばる望遠鏡の写真と記事。9月上旬までは非常に大きく観える。
 「130年前の星座盤が仕掛け満載でスゴイ」。「ありがとApple。西日本豪雨で壊れたApple製品は無償で修理してもらえる」。

とり・みき先生の「遠くへいきたい」最新版。明治38年「月間食道楽」誌によると、大阪では白粥を冷飯にかけた「おかゆライス」が実在したそうだ。同じネタを描いたゆうきまさみ先生が驚愕してる。
 「結局女性作家って本当に面白い漫画は描けないじゃないですか」なんていう編集者が実在するのか。いままで何を読んできたんだろうか。作家の性別をあんまり意識したことはないし、実はとり・みき先生が女性だと思っていた。漠然と。

こんなツイートがバズった。「頭が良い人は打算的で冷たいと思ってる人が多い。 私の知る世界では逆だ。 頭の良い人は優しい。 頭の悪い人はすぐ切れたり、誤解して絡んできたり、縄張り意識で敵対したり、仲良くなっても、ちょっとした事で『裏切った』と因縁つけてくる。短絡的で妄想的で暴力的で、優しくなどない」。
 当てはまることだらけだったので、精神科の定期検診で先生に聞いたら、僕に知的障害はないそうだ。彼はさぞかし賢いのだろう。僕を嘲笑っているのか憐れんでいるのか。それを冷たいというのです。醜い心を実感できないことを、冷たいというのです。

音楽の話を。忙しい人はNME Japanが選ぶ今週聴くべきこの曲を。

CHVRCHES水曜日のカンパネラがコラボ曲 “Out Of My Head feat. 水曜日のカンパネラ” を公開した。水曜日のカンパネラを初めて観たのはo-nestのブッキングライブで、人気がなくてコムアイさんが物販に立って暇そうにしてたんで普通にお話ができた。こんなことになるとは。Aphex Twinの新作 “Collapse EP” がリリースされる模様。Animal Collectiveがニューアルバムの新しいトレーラー映像を公開したSpiritualizedが新曲 “Here It Comes (The Road) Let’s Go” を公開した。Elvis Costello and the Impostersが新曲 “Unwanted Number” を公開した。Paul Wellerが新曲 “Movin On” を公開した。Lenny Kravitzが新曲 “5 More Days Til Summer” を公開した。David Bowieの遺作 “★” に参加したDonny McCaslinが、そのコンセプトを推し進めたアルバムから新曲 “Club Kidd” を公開した。The Fieldが新作をリリースする。The Postal ServiceのDntelが新作をリリースした。The Joy Formidableが新曲 “The Wrong Side” を公開した。Louis Coleが新曲 “Things” を公開した。SWAVAYJames Blakeプロデュースの新曲 “BILLY” を公開した。

St. VincentJoni Mitchellの “Court and Spark” をカバーした。Instagramでリハーサルが見れる。Paul Simonのおそらくラストアルバムになる “In the Blue Light” のカラーヴァイナル盤がリリースされる。Fleet Foxesライブフルセット映像が公開された。Kamasi Washingtonライブフルセット映像が公開された。Sananda Maitreya a.k.a. Terence Trent D'Arbyのライブ映像 “Holding On To You” が公開された。Beckの “Colors (Picard Brothers Remix) ” が公開された。Franz Ferdinandの “Always Ascending (Nina Kraviz Techno Remix) ” が公開された。Elvis Presleyのボーカルトラックにバックトラックをつけた “Saved” が公開された。

Turning The Tablesが、The 200 Greatest Songs By 21st Century Women+を公開した。Alan McGeeが新レーベルCreation23を立ちあげた。フェンダーの、My Bloody ValentineKevin Shieldsのインタビュー第2弾が公開された。Gangpol & MitのSylvain Quementの変名Kuala Lumpenが、アジア音楽のミックスを公開した。Peter Gabrielが、UKの外交政策で自分のフェスの出演者が入国拒否されたことを批判した。Blossom Dearieのオランダ編集のレアトラック集が素晴らしいらしい (未聴) 。
 Colin MouldingTerry Chambersのユニットがライブする。朝霧JAMの第1弾出演アーティストが最高すぎて心が動いてる。いつもお邪魔させて貰ってたでっかいテントは寿命がきて、今年は各メンバーが個人テントを立てる。それが不安だ。僕適当だからさ、台風きたら飛んじゃうよ。The Sea And Cakeが来日する。of Montrealが来日する。アメリカのチャートでヒップホップが売れるのは、ストリーミング文化だから、AメロBメロサビみたいな構成がある曲より、おおよそ似たビートを繰り返す曲が好まれるからだそうだ。でも古くからアメリカはカーラジオ文化だったはず。Arcade Fireっていまたぶんロシアにいるんだけど、インスタストーリーで後ろに荻野目洋子がかかってた。ドイツの老人福祉施設から高齢者2人が脱出、メタルフェスで発見された。2人は帰りたがらなかったそう。

細野晴臣さんがアジアツアーをする。傑作 “Vu Ja De” “万引き家族” に続くニューアルバムも製作中。隠居宣言してからの活動がすごい。井出靖さんのLonesome Echo Productionがニューアルバムを製作中。カジヒデキさん x おとぎ話がコラボする。日山豪さんが個展「音を鳴らすということ」を開催。こんな音源知らなかった、加藤和彦さん “AROUND THE WORLD (DUB VERSION) ” 。
 高木ブーさんインタビュー大貫妙子さんインタビュー。どっちも非常に読み応えがあります。Negiccoが中野サンプラザでワンマンライブをする。新潟では地元密着のイベントにたくさん出てて羨ましいな。東京だとどうしても規模が大きくなる。村上春樹さんの初のラジオ番組が話題。CDの時代は終わった話で盛りあがった。ayU tokiOさん。「もので残すっていうことは、人を残すってことだと思うんです。人を残すってことは、技術を残すってこと。技術を残すってことは、文化が残るってことだと思います」。

立川志らべさん。「今どきのアイドルグループというものには何ら興味もないのだけど、わりと名前を聞くNegiccoというグループを聞いてみた。一番上にあったアルバムの1曲目聞いてすぐ、「これ誰がドラム叩いてるの?」と思ってしまった...。確かに、すごく聞ける。何だか悔しい... 」。
 音楽性の非常に高いグループと非常に低いグループがいる。Negiccoちゃんは正統派ポップスとしてすごく聴ける。amiinAはポストロックだったりアイリッシュトラッドだったり、でもオリジナルな世界観があってすごく聴ける。Sea And Cake + Pogues + Arcade Fireな楽曲を、可愛くて性格良さそうで仲良さそうな女の子2人が痛快に歌い踊る。その躍動感と爽快感。まずは生バンド化、世界は目の前だ。

田島貴男さん。「ブルーノートというのは半音のさらに間の音程。一オクターブの中に何箇所かその音程をあえて入れるのが黒人音楽の特徴。白人の作った音階から、わざとはみ出した音程を出すことによって反骨を表現していたと主張した人も過去にいた。
 黒人音楽は基本的にダンスミュージック。踊るための音楽はほとんどリズム、拍、に対して、メロディーがほんの少し遅れます。遅れを意識するというより、ダンスしながらメロディーを奏でると自然にそうなります。古くはラグタイムとも言われました。じっとして聴く音楽と、身体のどこかを揺らしながら聴く音楽は何が違うかというと、リズムに対して、前者はそのリズムの拍どおり、後者はリズムの拍に対してメロディが少し遅れてゆきがちになる。腕でも足でも頭でも、身体を揺らすと、どこかの部分が視点になって振り子運動になる。振り子運動というのは、任意の二点間で弧を描く運動で、直線の距離を行ったり来たりする運度ではない。この弧を描く動きを音楽で表現すると、いわゆるスイングとかタメとかラグタイムとかになる。これがもし、腕や足や頭を動かした動きが弧を描く動きではなくて、ピストン運動みたいな直線を行ったり来たりする動きであったら、リズムに対してメロディーは遅れたりせずにぴったり合うはず (抜粋) 」

 なーるほど。いままでブルーノートという音階について間違った認識をしてた。そしてラグタイムには目から鱗。バックボーンって背骨かよって気づいた時みたいに。



2018年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
2017年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2016年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2015年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2014年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2013年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2012年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2011年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2010年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2009年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2008年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2007年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2006年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2005年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2004年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2003年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2002年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2001年
2000年
1998年-1999年 1998年春-1999年春