DIARY 2008年3月


3月1日 千川上水に春の風が吹けば

祝 : 細野晴臣文化大臣賞受賞。K.M.氏が東京に帰って来て、メールユニットおつかれっすで鍋会でした。僕は、彼女が、素材1つ1つ塩揉みにして作り上げたポテトサラダを持って。以前は本の山が雪崩を起こしそうだったK.M.亭、何がどうなったのかさっぱりわからないけど、かくもお洒落なことに!
 お喋りはいつもの他愛のないこと。身近な人の話から音楽の話、音楽ファンの話、マンガの話、出版の話、ネットの話。セーラームーンの資料が置いてあって、突っ込んだら「いやセーラームーンがあるからエヴァンゲリオンがあるんですよ」って。「サンタナの23面ジャケットは過剰包装」「近田春夫が築いたテンプレートからどう脱却するか」「よつばと!の唐突さが怖い」なんて名言がどんどん飛び出した。僕は特に話題を提供をするでもなく、モソモソ美味しい牡蠣鍋を食べてました。

3月2日 boringなbowling

バタバタした一日。昼過ぎに起きて彼女の作ったカレーを食べた。付け合わせが旨かった。そして彼女の部屋へ荷物を取りに。ちょっとしたドライブ気分で、往復CD3枚聴けちゃうのです。今さらだけどThe High Llamasの変貌ぶりに驚いた。昔は音響派だったのに、いつの間にか全曲「Let's Go Away for Awhile」みたいになっちゃって、気持ちいいんだけどドライブのお供には向かない。帰りの車中で寿司の話で盛り上がって、夕食はデリバリーの寿司を食った。人類が持つ寿司欲みたいなものは満たされたと思う。テレビからは「田舎に泊まろう」、志垣太郎さんがお邪魔したお宅の10歳くらいの子供が尊敬するのはアル・ゴアだって。びっくりした。自分がちびっこの頃、アメリカの政治家なんて知らんかったよ。
 渋谷にパソコン関係のお買い物。帰りになぜかボーリング。フロアを占拠してたどっかの新入社員グループが、企業戦士ノリで絶叫しやがって気が散った。ボーリングは文化系に許された数少ないスポオツなのだから、体育会系諸君よ踏み荒らさないでください。

3月3日 今年もやります「A Mad Tea Party vol.6」のお誘い

毎年恒例の春のお茶会「A Mad Tea Party」を今年も開催します。

場所と時間 :
日時 : 2008年03月29日15時よりおそらく深夜まで
場所 : うち
持品 : お気に入りの音楽をお持ち寄りください。CD、MD、DAT、LP、EP、カセット、VHS、DVDに対応。
 Mad Tea Partyは当初、僕とK.M.氏の誕生日会だったため、誕生日プレゼント的サムシングを持ってこられる方がいらっしゃいますが、そういうお気遣いなく。むしろ自分の飲みたいもの、食べたいものを持ってきてください。

3月5日 お前のものはmixiのもの

mixiの利用規約18条についてあちらこちらで炎上してるみたいです。

第18条 日記等の情報の使用許諾等
1 本サービスを利用してユーザーが日記等の情報を投稿する場合には、ユーザーは弊社に対して、当該日記等の情報を日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利 (複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと) を許諾するものとします。
2 ユーザーは、弊社に対して著作者人格権を行使しないものとします。

これですね。火消し、火消しはどこだ? 4日付けの補足も今日付けの補足も同じ文章で、わかったようなわからないような内容ではあります。でもほかのブログサービスやSNSの規約を見ても、似たような項目はあるのだよね。
 ただひとつ言えることは、どっちにしろお前の日記なんか書籍化されねーよ、という事実ではないか。僕はこれからも書籍化されない日記を書き続けます。

今日は病院。家の前で工事をしてて、車が出せなかった。僕にとってはこっちの方が問題だ。そしてこれからドッグアドバイザーの講義に行ってきます。寒くて憂鬱です。鬱病になったことのある人ならよくわかると思うんですけど、電車・バス・人ごみって非常に辛いのです。

3月6日 春が来た

春が来た春が来た どこに来た
山に来た里に来た のびのびた

だんだん春めいて参りましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか。僕は散々です。毎日怒られてます。しかも花粉がとんできた。ぐるじい季節のはじばでぃでず。それにしても例年の春よりは落ち込みが少ないような気がする。新年度にスタートが切れない不安、そして無駄に歳を重ねる不安が春を憂鬱なものにしてたけど、今年はまがりなりにも動物の学校に通い、36歳といったら言い訳の余地もないおじさんな訳で、落ち込む理由になり得ない。なんだかんだ言って、彼女の存在が雪の下を流れる川としてあるのは認めよう。それでも今日は鬱で寝てた。くだらない日記だ! びっくりした!

3月7日 はにゃーはにゃー

今日は久しぶりに渋谷に出た。通ることはままあるんだけど、お散歩と買い物を兼ねて渋谷を目的地に歩いてみた。東京にも確実に春はやってきている。でも空は鈍色、小雨が降り出して、帰りはバスに乗ってしまいました。明日からもっと歩いてみようと思う。今年のFUJI ROCKはレッドからオレンジまで1日2往復できるくらいのフットワークが欲しい。My Bloody Valentineの出演が決まりましたね。嬉しいなあおい。Bootsy Collinsに胸踊らせてる人もいるかも。緑の山々と清流に囲まれて、ロックはどこまでも自由であれよ。
 ところでBjorkが上海公演で、「Declare Independence」の中でチベットの独立を叫んだらしいですね。東京公演ではコソボの独立を掲げて、「and raise your flag → higher higher」のコール&レスポンスを僕は「はにゃーはにゃー」と聞き違えた。上海の観客は気まずいムードだったみたい。Bjorkの音楽はロックではないけれど、そのスタンスは限りなくロックだと思う。それぞれの言葉で歌おう、はにゃーはにゃー!

3月8日 おひさま

今日はアニマルセラピー講座の最終回。あったかだったね。日向ぼっこしてた猫たちがお日さまの匂いをつけていた。布団を干した時のあの匂い。なんだろう、あれ。繊維質の物を天日にあてるとそういう化学物質が出るんだろうか。植物性の繊維 (綿とか) でも動物性の繊維 (羽毛とか) でも出るんだろうか。僕の頭も日にさらしたら、お日さまの匂いがつくんだろうか。
 ところで今日は彼女の誕生日でした。皆さん史上最悪の誕生日を迎えたければ僕にご用命を。誠心誠意祝う気持ちで大失敗をやらかしてご覧にいれます。

3月10日 お気に召さない

史上最悪の誕生日プレゼントとの評価を頂いた品々を返品しに行った。お店の方に返品の理由を聞かれました。聞くもんなのか普通。もそもそもそっと答えた。「はあ、つまりプレゼントされた方に気に入って頂けなかったと!」そんな大きな声で確認しなくても。一刻も早くその場を立ち去りたかったけど、前のヒスパニック系のお客さんがカタコトの日本語で領収書を要求しやがる。その間も矢のように刺さる視線。
 僕としては今でもそこまで外してないと思ってるんですよ。テレビ見ながら彼女があれ欲しいなって呟いたのを聴き逃さなかったんだ。君の小さな言葉もしっかりキャッチしてるよ、メンテナンス用具までつけてどうよ! って気分で差し出したら「ぇー...」だったんだ。アクセサリーとか花とか渡した方が無難だったことはわかっている。これから返ってきたお金で、無難なアクセサリーを買う。

追悼上田現。連れてってよ連れてってよ連れてってよ。

3月11日 らいよん

羽海野チカの新作「3月のライオン」1巻やっと読みました。将棋マンガと聞いて、将棋を知らない僕でも楽しめるのか不安だったけど、そこはやっぱり羽海野マジック、泣かせて笑わせてにゃあな作品でした。でも「ハチクロ」の、青春がぎゅーっと詰まって爆発しそうなエネルギーと比べて、今回の世界観はかなりヘビー。羽海野ギャグもちょっと窮屈そうな感じはした。あとこれ、隔週連載で読んでる人には面白さが伝わんないかもね。Chapter 1で伯父さんと将棋を指す意味とか。でも細メガネ満載だったハチクロと比べて、今回のヒロインのあかりさんはふくふくタイプが好みとかで、ふくふくの僕としては長期的に見守って参りたい。
 にゃあと言えばうちのにゃあは臭い。特にクリマロが甘い臭いを放ってどうしようもない。甘臭四郎と呼ばれています。そのクリマロが世話好きで、みんなの毛繕いをしてあげるので、みんな甘臭い。僕も甘臭いかも知れない。

3月13日 ぽちこ

むかし実家にぽちこっていう柴犬がいました。名付け親は僕です。なんと、船を愛しスキーを愛する若大将、K山Y三さんのうちから貰われてきた。当時K山さんが出演していたCMに登場した犬の子供だった。って書くとなんて血筋のいい、と思われるかも知れない。確かに美犬でした。でも育て方が悪かったのか、よく言えば人当たりのいい、悪く言えば遠慮のない犬に育ってしまった。その系統はいまの猫、メイにまで受け継がれている。僕は動物の飼い方が下手なのかも知れない。
 そこで本題なんですが。きのう知った驚愕の事実。柴犬って天然記念物なんだってね。日本犬の殆どは天然記念物です。土佐犬は違う。あれはどう見たってマスティフだから。

3月15日 笑っていたい笑っていたい

きのうは米国に行くマユコさんの送別会。お好み焼きが食べたいとのご要望にお応えして、六本木USHIO.へ。タイプは違えどお好み焼きと言えば、経堂のぼんちと六本木のUSHIO.だな。もちろん激ウマ。くだらない話で大笑い。
 冗談で2次会カラオケ行くかって言ったら本当にそういうムードになってしまい、シダックスへ。朝までコーース! 飲み放題つき4080円。ここで仕事のうさを晴らそうと、T.A.がブロークンモード。岡村ちゃんのダンスをコピーしてるみたいなんだけど、優勝できなかったボクサーにしか見えない。ブロークンなT.A.を見たのは10年ぶりぐらいだな。10年前に壊れた時は、路肩の垣根に突っ込んだり、歩道をでんぐり返しで進んでシャッターに激突したり、タクシーの乗車拒否にあった。みんな置いてっちゃって、Y.S.と僕とで連れて帰った。若かったあの頃。

3月16日 人生はロードムーヴィー

最近彼女の影響で、DVDを観ることが多い。きのうは「Transamerica」を観ました。性同一性障害で手術を控えた男性の前に、彼がまだ普通の男性だった頃の子供があらわれる。男性は正体を隠して教会の女性を名乗り、少年は父親探しの旅に出たいという。面白かった。男女、親子の壁を越えて理解しあう2人。こういう精神的に障害を持つ人が登場するロードムーヴィーが、僕は好きなのかも知れない。こないだ観た「Little Miss Sunshine」もそうだし、古くは「Rain Man」なんか好きだった。
 観終わってテレビをつけたら「Udon」をやっていた。映画としてのクオリティは段違いだけど、こういう日本的な笑いと間には、DNAレベルであがなえないものがある。ユースケ・サンタマリアはいい役者になった。集中力がある。彼がミュージシャンあがりであることを知らない人も多いんじゃないか。

今日はこれから母方の祖母の家で毎月恒例の親戚会です。楽しめるといいんだけど。我が家もいろいろと問題がある。

3月18日 夢がMORIMORI

きのうは学校。プロとはなんぞやって講義でした。意識・常識・知識を軸に、精神論から具体論まで色んなお話が聞けた。迂闊にブログで仕事上の秘密事項や感想を書いちゃいけませんって。いや僕のはブログのようでブログツール使ってないから。
 夜飯は飛び込みで入った津軽料理の店、魚とめしMORIMORI。やっぱり郷土料理は素晴らしいです。その土地で採れる食材で何が作れるかってことを考え尽くされている。僕は代々東京なんで、そういうのに憧れます。実際田舎暮らしができる自信はないけど。MORIMORI。付け出しから刺身まで何でもいけるけど、いかわた焼きっていうのが滅茶苦茶旨かった。その名の通り、いかをわたごと切って鉄板焼きにするの。残り汁はバターライスで雑炊! 御歳60歳のお父さんもいい味だしてた。

ところで「夢がMORIMORI」、SMAPは森且行がいたから出てたんだよね。それが今に至るSMAPのバラエティ路線に繋がってるんだから皮肉なもんだ。いま思えば、夜中にキックベースしてただけなんだよな。

3月19日 ボロは着てても体は小錦

近頃いっつもおんなじボロいフリースを着ています。なぜなら楽だからだ。ヴァージンメガストアの景品なので、胸にでっかくVIRGINと書いてある。こないだジャスコに行ったら、販促で吉本芸人が来てて、「ヴァージンなんですか?」って突っ込みを受けた。フリースは大好きなんだけど、最近流行ってないみたいで残念だ。誰かファッションの傾向を決める偉い人、フリースかっこいいみたいな空気を作ってください。
 今日はバスに乗った。1時間に2-3本しか来ないバス。うちは繁華街に近いので、夜ともなれば車の8割方がタクシー。おんなじ方向に行く人は、おんなじ車に乗れば経済的なのに。っていう発想が乗り合い自動車、バスだよね。みんなバス使え。そうすればバスの本数も増えて便利になる。僕がここで叫んだところでなんにもならないけど、叫ばずにはいられないのだ。

3月20日 なんとなく暮らしてる

今日は珍しく父方の親戚の集まり。代官山のメキシコ料理店La Casitaにて、社交ダンスやらゴルフやらスポーツカーの話題の隅っこにちっこく座った。でも美味しいお店でした。なんでも旨いけどタコスが旨い。タコスの生地が旨い。それと、メキシコビールにテキーラの小ビンを丸ごと落とす、サブマリンっていうカクテルがやばかった。今回のリーダー役の伯父さんは、1979年の大学入学当時から通ってるとかで、お店のオーナーシェフとも仲良し、裏メニューが次々出て来た。バブル以前のお話。なんとなくクリスタルです。前の料理の残り汁を次の料理のソース代わりにしたりして、お洒落なことこの上ない。僕の通ってた大学は周りがトウモロコシ畑と牧場で、定食屋で生姜焼きにマヨネーズかけて食ってました。
 帰ったら彼女がウッホーウッホー春雨ダンスとかやってて現実に戻された。

3月21日 料理感想家 (きどり)

今日は丸ビルに行ってしまいました。彼女の誕生日プレゼントのリベンジを選びに。入ったらファッションショーやってて、石川亜沙美さんが普通に歩いててびっくりした。前に買って返品を命じられたプレゼントは、刺身包丁と包丁研ぎでした。本人が欲しいって言ってたし、そう外してないと今でも思ってる。今度は本人の見立てで、ユナイテッドアローズとアクアガールでアクセサリーと服を買うことになんとなくなった。
 そして新丸ビルに移動してBARBARA market placeでごはん。まるでヨーロッパの街角にある市場を訪れたような賑わい!! (コピペ) 。ヨーロッパの街角かどうかはともかく、新鮮な海鮮類が美味しいお店でした。岩塩の効いたカルパッチョと、カリっとした石釜料理もよかった。向かいのセブンイレブンの看板が鏡に映り込むのが残念。卵のリキュールを使ったアイスボールっていうカクテルが、まろやかで爽やかで気に入りました。なんだか連日飲み歩いてるな。

3月23日 FUJI ROCKへいらっしゃい

今年も3ヶ月が経ち、FUJI ROCKに向けてソワソワする季節になって参りました。高原の木立と清流の中を、ロックよ自由に流れろよ。きのうそういう夢を見たので、今年もそろそろ同行者を募ろうと思います。チケットが高い? のんのん。それに見合った人生の体験ができます。休みが取れない? のんのん。休みは取れるものではなく取るものです。ちょっとでも興味のある方は、山下スキルまでメールかメッセージください。あとはまかしとけ。
 ちなみに今の段階で出演が決定しているアーティストは、My Bloody Valentine (!) 、Primal Scream、Underworldなど。今年は日英友好150年で、UKのバンドが多数出演するそうです。

3月24日 風に戸惑う強気な僕

最近ネットでのトラブルが続いてる。もともと文才がないというか、作文で誉められた記憶がないんだけど、最近は彼女ができたこと、社会復帰への勉強をまがりなりにも始めたこともあって、以前より謙虚さが欠けてる。強気な自分に慣れてない。
 今日はある日記について、誤解を与えやすい表現だから気をつけた方がいいって言われた。それはランチをとりながら。オフネットでは素直に聞けるんだよね。メールでいろいろやろうとするからトラブルが起きる。「自分が傷つかない言葉の暴力」ってフレーズを投げかけられて、うーんそうかもなあと思った。ポストインターネットのメディアリテラシーについてあれこれ。最近ネットでトラブった人たちとも、オフネットでじっくり話し合ってみたいと思う。どうだろか。

3月25日 Can We Still Be Friends?

Can We Still Be Friends
Word & Music:Todd Rundgren
都合のいい訳詞:山下スキル

僕たちはもうこのゲームを続けられない。
でも友達でいられるの?
ものごとは前みたいには進まない。
でも友達でいられるの?
僕たちは何かを学ばなくちゃいけなかった。
今は車輪がまわり始めるとき。
砂時計の砂は一粒一粒、
気がつく前に流れ落ちてしまった。

僕たちは過ちを犯したことを認めなくちゃ。
でも友達でいられるの?
簡単に捉えられない心の傷。
でも友達でいられるの?
それは奇妙で悲しい出来事。
ときどきは気にならないこともある。
傷に時間を無駄使いしちゃいけない。
僕たちは一緒に地獄をくぐりぬけてきたんだ。

 僕たちはいつかまた一緒になれるだろうか。
 君は人生がまだ、ずっとずっと続くと知っている。
僕たちは夢から覚めた。
物事はいつも見かけ通りじゃない。
記憶はいつまでも残るだろう、
甘く悲しい歌のように。

友達のいない子供でした。ちっぽけな自分を見せまいとして虚勢を張り、はりぼての中の人として友達のようなものを作り、ここ20年ほど生きてきたような気がします。はりぼてがそろそろほころんで、中の人がよろめいています。僕はこのSmall Circle Of Friendsを心から愛してる。それだけはほんとなんだ。Can We Still Be Friends? ずっと友達でいたいよ。君と。

3月27日 BETWEEN THE WORD & THE HEART

誇れるのはたゞ
作詞・作曲:小田和正

自分のことしか見えなくなって
大切な人を傷つけてきた
いつでも心の中ではあなたのやさしさを分かっていたのに
確かに心の中ではあなたのやさしさを分かってた

誇れるのはたゞいつも側にいて
わがままな愛を受け止めたひとたち
今でもあの友たちはこの僕をどこかで見ているだろうか
今でもあのひとはまだこの僕のことを愛せるだろうか

こんなに小さい人間だから
いつでも誰かに助けられている
今でもあの友たちはこの僕を誇りにできるだろうか
今でもあのひとはまだこの僕のことを愛せるだろうか

小田和正さんがBill Schneeと組んで出した初期の2枚のアルバムが好きです。「K.ODA」と「BETWEEN THE WORD & THE HEART」。80年代までは、本当に素晴らしいソングライターだった。「ラヴストーリーは突然に」がヒットしてからサウンドがワンパターンになっちゃった。
 きのうの学校はペットロスの話。だけど別れに関する全ての話だと思った。パートナーとの別れ、家族との別れ。突然訪れると、頭ではわかっていても心で認められない。それがそのうち、あのときああしていればっていう自分に対する怒りに変わり、果てはなんで自分を置いてったのっていう相手への怒りに変わる。やがて自分は大丈夫だと思い込むようになるんだけど、本当は全然大丈夫じゃないの。心の取引をしているの。そこを通過してようやく抑鬱状態があらわれて、頭じゃなく心で受け入れるようになる。僕は悲しい、辛い、苦しい。そうしてやっと次への出発点に立てる。ああ重たい講義だった。ぐったりした! 小田和正さんも成功と引き換えに多くのものを失ったのだろう。僕も失った。成功してないがな!

3月30日 10th

なんだかんだで誕生日を迎えました。36歳です。なんの言い訳もできないくらいおじさんです。はー↓おじさんおじさん。26歳の時に開設したこのサイトも10周年を迎えます。いまだに手打ちhtmlでやってます。WWWというものを初めて体験したのは1993年だった。それから5年の空白があったにせよ、10年前はまだインターネットは研究者のものでした。開設当時は自分が若い論客だって意識がありました。
 今日は例年通りの春のお茶会、もうね、誕生日プレゼントとか持ってきて頂くのは申し訳ないので事前にお断りをしました。おかげですっきりとパーティを開くことができたと思う。お馴染みのムードメーカーの方々のご欠席もあって、いつになく静かなお茶会となりましたが、それはそれ、次回はK.M.氏のカレーパーティってことでいいよね。みんな来てね。

3月31日 SYNCHRONIZED

きのうはThe Cornelius Groupの「ULTIMATE SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW」を観てきました。今のCorneliusの売り上げで、東京国際フォーラムが一杯になるのだな。巨大な会場には各席に色分けされたポスターがかけられて、スクリーンの色と同期して、青なら青のエリアにウィンドチャイムみたいな音が流れる。もうショーは始まってるんだ。場内の録音ならびに撮影は、特に禁止しておりませんとのことなので、開演直前の様子を撮ってみました。
 やがてスクリーンが落ちてライブの始まり。もうね、敢えてSYNCHRONIZED SHOWと呼びたくもなるだろうよってぐらいのシンクロ具合。画像と音楽のシンクロはもちろん、画像の中の音と音楽もシンクロさせちゃう。ちびまるこちゃんが音楽に合わせてホワワワいったり、海外のニュースから相撲の中継までを音に取り入れる。圧巻。「Brand New Season」では間奏中に会場のお客さんをステージにあげて、テルミンを弾かせた。アンコールではTenori-Onで文字を書く演出。開演から終演まで隙がない。エンターテイメントに徹していた。感激しました。

終演後は国際フォーラムの周りの飲食店はどこも大混雑。有楽町を越えて、ガード近くの四川料理の店に入った。コースを頼んだら来るわ来るわであっという間にテーブルは一杯に。写真は火鍋。普通鍋は火にかけるだろうと思うんだけど、名前ほど辛くなくて美味しく頂けました。この前に5品くらい出てきて、このあと締めに刀削麺が出てきた。
 桜は散ったかな?