DIARY 2009年9月


9月1日 Radioheadとあーたくし

変な夢が続いてます。今日は中世ヨーロッパの話。王子は王女として、王女は王子として育てられたために、複雑な人間関係を生む。からくりは最後に明かされるんだけどそれまでの伏線がすごい。

Radioheadってバンドが10年ほど前に流行りまして。それはもうロキノン的に大変流行りまして。当時どんなもんかと聴いてみた。「Kid A」です。僕は元々イギリス寄りのリスナーで、Radioheadもイギリスのバンドなんですが、こんなもんが400万枚売れるのかと。確かにある層が好きそうな病んだ雰囲気に満ちたアルバムでした。
 でも僕はアメリカのFlaming Lipsやその周辺がポストロックに接近した時の方が遥かに興奮を覚えたんです。彼らはただ生理的に気持ちいい音を追求してる。Flaming Lipsのライブを観に行って、すごい下手だったけど感激して、客出しがBeach Boysの「Caroline, No」で感激して。かたやRadioheadはロックの文法と技術を知ってて、そこから逸脱する方法も「知識」として知ってた。それを実践して面白いかっていうと...インテリご乱心、の域をでない。

今でも若いロックリスナーはRadioheadが好きですね。なんでーと思って改めて本人未公認のベストアルバムを聴きました。最初の3枚のアルバムからチョイスされた曲は楽しめた。でもそれ以降は...ロックってもっと自由なフィールドだ! ごめんなさい。

9月2日 Singin' in The Typhoon!

傘、傘、傘。台風の季節だから新しい傘が欲しいのです。今持ってる写真の傘 (MoMAのおみやげ) も気に入ってるんですけど。わしは漢じゃけん、台風に立ち向かう頼もしい傘が欲しいけん。というわけで大林千茱萸さんの日記で紹介されてた傘。この被験者、ラリってる。
 ところで僕は両親を亡くして弟は結婚して、実家に1人で住んでます。「実家ですか一人暮らしですか?」って聞くな。両親の部屋は物置にして、リビングはお客さんが来たとき用、僕は元々子供部屋だった部屋にいます。ますますいらないリビング。ますますいらない山下家情報。

9月3日 Music Non Stop

Beatlesリマスターの影でちっとも話題にならないKraftwerkリマスター、僕はドイツ盤で。

最近のMusic Non Stop日記です。Orchestre National De Jazz「AROUND ROBERT WYATT」。Robert Wyattのカバー集です。もともとWyattの音楽の根底にジャズがあるんで違和感なし、Wyatt本人も参加して、おおらかであったかいアルバムです。Wheat「WHITE INK BLACK INK」。フォークとポストロックの落とし所を見つけた感じ。生々しい音とエフェクトのバランスが面白い。曲もポップで聴きやすいです。Emmy The Great「First Love」。UKニューフォーク。かわいいんで (写真) Lily Allen的な売り出し方をされそうだったのを蹴って、宅録して自主レーベルで出したそうです。捨て曲なし。Mew「NO MORE STORIES ARE TOLD TODAY I'M SORRY THEY WASHED AWAY NO MORE STORIES THE WORLD IS GREY I'M TIRED LET'S WASH AWAY」。デンマークのバンドです。ロックの手弾きコラージュみたいな装飾だらけのサウンドに、透明なボーカルが乗ると魔法が起きる。Brian Kennedy「Live in Belfast」。ちょっと古いアルバム。アイリッシュフォークです。「Crazy Love」や「Only Love Can Break Your Heart」のカバーをしてる。ファルセットと控えめなバンドが完璧に溶け合って神々しいほど。

事故米の不正転売で引責辞任した農水省の白須敏郎が天下りして、のうのうと年俸1860万だって。民主党が天下り全面禁止を打ち出したから駆け込みだよね。ろくな死に方しないだろう。

9月4日 オリンピック来ないといいな

街の風情や景観をぶちこわしてスポーツする意味がわからない。4年に一度だから張り切っちゃう、我が国をアピールするチャンスだって。長野にオリンピック来たでしょう。長野の名産品おやきの販売が禁止されてみんなマック食べたよね。浅利慶太演出の開会式は恥ずかしかった。建御柱や土俵入りやそれぞれのパフォーマンスは面白かったけど、それをつなげるコンセプトがなかった。久石譲さんが演出したパラリンピックの開会式の方がずっとよかった。選手にとってもどうなのか、種目によってはピークが4年も続かないこともあるでしょう。オリンピックの狭間にピークを迎えた選手は不運だ。
 いっそ毎年やったらいい。そうすれば国や街が張り切り過ぎてインフラ整備に走ることもないし、選手にとっても不公平感が薄れる。どうやら2016年に東京に来ないムードでよかった。マドリードの方は御愁傷様です。

9月5日 out of mosquito curtain

きのうはPredawnさんを観に行きました。mona recordsは何度行ってもout of mosquito curtainな気持ちにさせるお店だ。お洒落なお店、お洒落なスタッフ。なんちゃってDJをやらせてもらったこともあるんですけど。
 Predawnさんは最近気になるUKニューフォークの流れにいる人。細胞の中を通り抜けるようなハートウォーミングな声が魅力的でした。Bell & Sebastianのカバーもばっちり。トリは柏原譲さん、辻凡人さん、丸山康太郎さんのインストユニットotouta。さすがに上手いです。途中から女性ボーカルが入るんだけど、低音ベースと歌メロの相性が悪かったかな。最後の曲はハミングで、あれくらい抽象的な方が好きでした。

9月6日 紐

電気が通る紐のことで困ってます。紐をつないだりほどいたりして商売している人から電話がかかってきて、我が社の紐を使えば月にいくらお得ですよっていうのにすぐ流されます。ここまでがNTTの紐で、ここから我が社の紐につなぐんです。そうですか (わかってない) 。何度も何度も紐をつなぎかえました。去年からはマンションが地デジに対応するためにケーブルテレビの紐を使うようになりました。明らかに前の紐より通信が遅い。困った。

今年は秋刀魚が旨いらしい。ゆずぽんで。

9月7日 今聴こえる音が僕たちを腹一杯にすることは決してない

男は結局金なんでしょうか。お金ないのに私のために頑張って焼き肉おごってくれた、無理して可愛いうふふみたいなのはダメですか。僕はお金ないですよ。スナフキンみたいに背負えるだけの財産で音楽と共に生きたい。「ザクロ石のことは詩にしたよ。だから、ぼくのものだといえるかな。だけど、きみにやるよ。もうぼくには必要ないからね」。
 夢を見ました。雑踏の中を独り、周りの人々は友達や恋人連れで、ああこの中の誰も僕を知らないんだって。起きたら夏なのに猫がみんな僕にくっついて寝てた。孤独な君よ、起きたかねって鼻を舐めてくれた。お前ら親友だ。わしゃわしゃ可愛がったらメイが猫じゃらしを持ってきて、お礼に遊べって。

9月8日 君と僕との44cm

中国のとある高校で、不純異性交遊防止のために「男子と女子は44cm以上近づくな」って校則ができたんだって。男子校出身の僕は女の子と出会うこともなくて、大学に入っても竹本祐太なみに純情だったから、未成年者の不純異性交遊なんて許さん!って気持ちはよくわかります。それにしても44cmって微妙な距離はどうやって決められたんでしょう。
女性教師「これくらいでどうアルか」
男性教師「まだ大丈夫アル」
女性教師「じゃあこれは?」
男性教師「ちょっとドキドキするアル」
女性教師「これは?」
男性教師「ム、ムラムラするアル!」
女性教師「じゃあ44cmアルね」

ってところでしょうか。高校時代の僕が女子と44cmまで近づいたら失神してたと思う。

9月9日 僕ミッキー! お金をちょうだい!

仲良しマイミクって嫌な機能だね。
 mixiのデザインがかわりまして、前のつもりでトップに戻ろうとすると[mixi]アプリがクリックされるという巧みなトラップ。いまさら「記憶スケッチ」を始めました。皆さんの絵がすごい。これペンタブレットで描いたでしょってくらい上手いのや、本当にカンニングしてないの? ってくらい似てるのや、よくぞこれを公開したってくらい下手なのまで揃ってる。
 僕は苦手な光学マウスで描いたり消したり、いま公開してるのは5枚。似てなさを笑うよりどうネタを織り込むかが人気の鍵みたいで、不本意な作品が人気だったりする。これ、ミッキーです。

9月10日 Welcome Beatles 東京に響き渡るよその歌声

買ってしまいました。日本盤ステレオボックスです。箱あけてどれから聴こうか、客人のリクエスト順に聴きました。生々しいドラム、低くうねるベースライン。これはすごい、これはすごいと。Beatlesってバンドがここまでビッグになったのは、素晴らしいソングライターが揃ってたこと、録音文化の発展期にいたこと、メディアの使い方が上手かったこと、いろんな要因があるけど、Ringoっていう独特の揺らぎのあるドラマーがいたのが大きいんじゃないかと思う。高揚感を誘う無二のグルーヴです。という意味で、Mike Huggっていう無二のドラマーを抱えたManfred Mannがもっと評価されていい。
 ただ「こんな音が入ってたのか」ってくらい音の分離がいいだけに、聴き流すにはちょっと疲れるかな。ステレオの定位も今のスタイルと比べると不自然です。モノ聴いてみたいけど、モノってヘッドフォンで聴くと威圧感があるんだよね。

9月11日 under the skirt

何度目かの9.11。戦争は終わらない。

鳩山由紀夫が「サマーウォーズ」を観てオタク扱いされてます。永田町も「嘆かわしい」と。「こち亀」好きを公言してラサール石井を知らなかった麻生太郎より真っ当なパフォーマンスだと思うんですが、未だにアニメやマンガに対する偏見ってあるんですね。日本のアニメやマンガが極端に進化しちゃったことに気づいてるかどうか。鳩山さんにおかれましては国立メディア芸術総合センターの件、考え直して欲しいです。日本でメディアアートを収集・展示してるところってICCと東京都写真美術館と水戸芸術館くらいしかない、そもそも国立の現代美術館すらないんだから。メディアアート=アニメやマンガじゃないって説得できる委員がいないのが残念です。
 ところでうちの猫たちは飼い主に似て女の子が大好き、特に好きなのはメイです。どれくらい好きかというと、僕の友人の中でも屈指の美人であるA子さんにぴったりくっついて、スカートの中に潜り込むほどだ。ふーじこちゃーん! 彼はそこで何を見たのか。どうしつけたもんか。

9月12日 僕の嫁を紹介します

中国でバスの車掌をしています。これから迎えにいってきます。学生時代に中国語やったからなんとかなるだろう。
 きのうはまた変な夢を観ました。Arrested Developmentとミンカパノピカとたまを合わせたようなバンドを組んで、「うたばん」で石橋貴明に「何がやりたいわけ?」って言われる夢。

今日は音楽劇「トリツカレ男」を観てきます。原田郁子主演、青柳拓次・原田郁子音楽 (生演奏) 。ある日イープラスから「選ばれたお客様にだけ特別なサービスをご提供します」ってメールが来て、フィッシング詐欺かと思ったら本物だった。7000円のチケットを3000円で買えた。ありがとうございます。明日には「原田郁子は俺の嫁」って言ってそうです。妄想の中ではずっと前から嫁で、もう小学生の子供がいる。中学受験させるべきか悩んでる。

9月13日 トリツカレタ!

きのうは原田郁子主演、青柳拓次・原田郁子音楽 (生演奏) の舞台、「トリツカレ男」を観てきました。僕が好きな劇団や参加してきた劇団はもうちょっとアヴァンギャルドなんで、最初は野暮ったくてベタな舞台だと思ったんだけど、郁子さんが本格的にストーリーに絡んできてからは釘付け。役者のキレのいい動きとは違った郁子さん独特のテンポが役にマッチして、ますます惚れ直しました。いつも心地よさそうな空気をまとった女性だな。僕もジュゼッベのように誰かを無心に愛せるだろうか。それと尾藤イサオさんの存在感! やっぱりスターですね。
 画像は顔が「いくこ」になってる郁子さんのサイン。

9月14日 オータム町にロマンは沈む

オータムだね。一番好きな季節かもしれません。本当は冬が好きなんだけど、冬が来たら春が来ちゃうじゃん! 夏は体質的にもキャラ的にも無理なんです。高校生のとき夏休みに倉庫の中でジュースの段ボールを整理するバイトをしてから滝のような汗をかくようになった。これが屈辱なんだよ。冬でも電車に乗ると汗をかきます。コートを脱ぐスペースもなくて、暖房の風で倒れそうになる。弱暖房車ないね。男性専用車両もないね。
 話がそれた。冬に向かうオータムは好きな季節です。キンキンに冷えた透明な空気が待ち遠しい。老猫兄弟も穏やかな顔。一日3度の投薬を受けるネモは、錠剤を嫌がるようになった。僕の指に穴がぶすぶす開いた。今は砕いて水に溶いてスポイトで与えてます。

カラオケ行きたい。

9月15日 internet killed the television star

何度か書いてることですが、去年寝室のテレビが壊れまして、おかげで音楽に満ちた楽しい生活を送ってます。たまに外に出ると無駄な音の多さに驚かされます。なんでテレビ観てたんだろう。寂しさを紛らわせるために観てたんだ。おんなじ番組をどっかで誰かが観てるんだっていう連帯感が欲しくて。って書くと大嫌いな小此木啓吾の手のひらの上で癪だけど。

今でもお笑いは好きで、ネットで観てます。最近メールで話してるんだけど、笑いって文化差あるなあって。日本にも昔はコント55号とかドリフとかスラップスティックがあったけど、松本人志が流れをひっくり返してからはよその国の人には伝わりにくい。帰国子女の友達は大抵ダウンタウン以降が嫌いです。松本人志の笑いはシュールな設定や言葉をひねり出して、日本の日常からいかに逸脱させるかってことだから、共通の前提がないと伝わらない。
 そのかわり僕にはアメリカの笑いがわからない。スタンドアップコメディもマイノリティネタとか扱うんで、アメリカの社会や日常を知らないと笑えないんです。随分前YouTubeコミュで、日本人がアメリカの舞台で黄色人種の自虐ネタでどっかんどっかんウケてるムービーがあがって、コミュのコメントが「世界に通じる笑いだ」「すごい」って。僕にはさっぱりわかんなかった。

ヨーロッパの笑いは好きです。悪意をこめてにやりとする感じ。フランスやイタリアのコメディ映画大好きだし、モンティ・パイソン大好きだし、ローワン・アトキンソン大好きだし。彼はタチの影響もありそうですね。
 アメリカ版「Mr.Bean」を観たときは憤慨した! いかにもアメリカンでシンプルな笑いに置き換えられてた。本来のビーンは自分が起こした騒動に罪悪感がないんです。ユロもそう。美意識としてそう。アメリカ版は自分の失敗を取り返そうとする。同じ理由でチャップリンが苦手。天ぷらと革靴を食うヒューマニスト。キートンとマルクス兄弟はいつかちゃんと観たい。

何の話がしたいかというと、お笑いは観るけどほかのテレビを知らないのです。CMの女の子を知らない。ドラマの女優さんを知らない。吉高由里子さんを最近知りました。映画では豪快に脱いで、CMではいちごミルフィーユパフェを食べてるそうで。
 最近知ったのがイモトアヤコさんって人。でも何してるのかさっぱりわからない。「珍獣ハンター」ってどんな職業なの? マラソンするとどうして地球が救われるの? 子供たちが貯金箱かかえる側でギャラはいくら貰ったの? 世界中の国の人と愛と金が入り乱れていつか混ざりあえるの? 今あなたにGood Night、ただあなたにGood Bye。

ここ5日分のネットニュース読み返して興奮したのは、宮沢賢治さんの想像するイギリス海岸を再現するプロジェクト。いってみたい。

9月16日 おとぎ話の王子でも

僕はリベラル左派を語るノンポリなんですけど、岡田克也の新人議員向けガイダンスはどうでしょう。「次の選挙で当選することが、新人にとって最大の仕事だ」っていやいやいや。法律を制定して国家を正しく運営することがあなたたちの唯一の仕事だ。そのために民主党の政策で選ばれたんだから、せめてその政策の財源が枯渇したらどうすんのかとか説明できなきゃだめでしょう。あちこちにおべっか使って選挙に勝つために議員やってんなら自民党とかわらない。そういうのを衆愚政治という。
 モナコの王子が超イケメン超高学歴スポーツ万能だそうで。2ちゃんのまとめサイト読んでたら、写真見て「妊娠した」ってわはは。王女の美貌も半端ない。グレース・ケリーの血をひいてる。これが比喩じゃなくて本物の王子と王女なんだから世の中不公平だ。

9月17日 新しい朝がきた (希望の朝だ)

だいぶ涼しくなりまして、猫たちがぴったり腕枕してくれるようになりました。腕をのばすと3つのあごがポンポンポンって。かわゆすなあ。重いすなあ。
 僕は今年の夏休み、ラジオ体操に出ればよかったんじゃないだろうか。うちの近所でもやってるのかな。いわゆる地域のラジオ体操って出たことなくて。一日の最後にラジオ体操してシャワー浴びて朝日を遮断して寝る、そしたらあごのラインがこんなことにならなかったのではないか。最近の僕、誰かに似てると思ったら金正男だった。学生時代はやせすぎで健康診断にひっかかってたんですが、就職して20キロ太って、写真整理してたら2004年にまた激太りしたみたい。引越した頃か。

9月18日 さあ、楽しい音楽の時間デス

次なるライブイベントに向けて動き出そうかと...。
 ずいぶん前に「dysonを讃える歌を作ります、演歌です」って書いたんだけど、グラスゴーな感じの曲ができそうで、これにdysonの歌詞を充てるか迷ってます。

最近聴いた素敵な音盤たち。Jason Falkner「all quiet on the noise floor」。JellyfishにおけるGeorge Harrison。1stソロが痛快な傑作で、そのあとしばらく低迷してたんだけど、Paul McCartneyやBeckとの共演があって、久しぶりにポップでアイデアの詰まった楽しいアルバムになりました。そのJason Falknerがプロデュースしたことでパワーポップファンに注目されたBrendan Benson「My Old, Familiar Friend」。この人なかなか売れなくて、こういう音楽は21世紀には需要がないんだろうかと思ってたら、The Raconteursってバンドで大ブレーク、ソロでも売れてやろうかってくらい切ないメロディ全開のアルバムです。Bombay Bicycle Club「I HAD THE BLUES I SHOOK THEM LOOSE」。イギリスのギターポップバンド。全員10代だって! Edwin Collinsみたいな声質で、往年のネオアコを思い出させる瑞々しさだけど、アイデアは確かに今のもの。
 邦楽です。のあのわ「Spectacle」。口ロロにcharaが加入したみたいなバンド。ドラマチックなストリングスが嫌らしくならないのはそれに負けないボーカルの力。ものすごい多幸感です。そんなわけで。

9月19日 でぶコーネリアスと私の生きる道

でぶコーネリアスってバンドが解散するそうです。僕は彼らのライヴを観たことがある。FUJI ROCKのRookie A Go Goで。Fatboy Slim的なセンスを期待して行ったの、全然違ったけどすごいよかった。でぶでもコーネリアスでもないところが。曲らしきものを演奏し始めて10秒くらいでぐちゃぐちゃになり、さらに10秒くらいで潔く終わる。若さって凄い。否定できない力があった。
 変なことを思い出した。僕は学生時代、テスト勉強をしない子だったんです。みんな「全然勉強してない」って口では言うでしょ。山下は本当に全然勉強してないってことに周りが気づいた。「今からでも参考書読めば5点は違うよ!」「テストが終わって忘れちゃうような知識なんかいらない」。ほんとにそう思ってたの。そういうサムシングをでぶコーネリアスには感じてた。実はライブ後に反省会とかしてたら僕の勘違いだ。

9月20日 街は大変だ -猫が行方不明

きのうは待ち、待ち、そして待った。久しぶりの人ごみに疲れ、些細なすれ違いに疲れ、いらいらした。牛乳に相談してくる。

病気猫のネモが逃走しました。彼の今の筋力じゃそう遠くにいってないと思うんだけど、逆に大きな段差を降りちゃうと登ってこれないなって。彼は孤高の旅人で、昔から何度も何度も逃走しました。今の家に越してからはなかったんだけどね。彼なりの病苦と投薬のストレスがあったんだろう。あの映画みたいに猫探しが恋につながることは100%ありません。
 紐好きのメイが、電気が通る紐で遊んでたら上からルーターが落ちてきてにゃあ!って。

9月21日 イーネ! じゃない方

孤高の旅猫ネモ、今日も帰ってこない。16年間一番近くにいただけに見る夢もネモばかり。ううう。メイだったら美人さんを連れて歩けばホイホイーって捕まるんだけど。

モッシュの話が盛り上がってます。Ken Yokoyamaが客を煽ったとかで。ロックライヴの楽しみ方って時代によって変わるよね。60年代はとにかく絶叫して演奏をかき消して、ミュージシャンたちを辟易させた。80年代には客電が落ちると前の方に殺到して、亡くなった方もいっぱいいた。モッシュっていつからあるんだろう。どれも音楽を楽しんでるとは思えない。ただのストレス発散の道具にライヴって場を使ってるだけ。
 僕は軽く踊るくらいかな。やっぱり音そのものの力を感じたい。流れてくる音より自分の肉体が宙を舞う方がビビッドな体験だろう。音楽の楽しみ方を限定するつもりはないだけに、モッシュには賛成しかねる。だってそれって音楽なくてもよくないか? ロック→自由→後遺症が残る怪我させてもいい→あほか。自由には責任がついてまわるんだ。その理屈はライヴで痴漢する奴と変わらん。

9月22日 正義の反対は悪なんかじゃない

正義の反対は悪なんかじゃないんだ。
正義の反対は「また別の正義」なんだよ。
-野原ひろし-

臼井儀人先生が亡くなった。非常に残念です。絶壁を覗かれたそうで。「おおーっ」って仰ったでしょうか。しんちゃんは原作も劇場版も知らなくて、でもテレビアニメはよく観てました。放送開始の時 僕は20歳だったから大きなおともだちです。タブーのない子供の視点から切る大人の矛盾が痛快だった。
 原作は青年誌に掲載ってことで、聖書の引用からコサキンネタまであったそうで、かたや劇場版は親御さんが号泣だそうで、興味はありつつも興味だけのまま今日に至る。忌野清志郎さんが亡くなった時、今まで聴いてなさそうな人たちがいきなり「国民的歌手」扱いしたのに抵抗を感じたんですが、今度は僕がしんちゃんを「国民的マンガ」扱いする番なのかも知れません。

孤高の病気猫ネモ、まだ帰らず。ヌカタシ捜索ありがとう。猫は死期を悟った時に飼い主の元を去り...という話を思い出してしまう。

9月23日 記憶スケッチにはまる

「地下鉄のザジ」やるんですね。映画館で観てビデオ買って、それがうちのデッキでかからなくて以来だ。記事の中に6回も「オシャレ」って単語を使いながら、どこでやるのか書いてないのはTokyo Walkerの限界だろうか。単なるオシャレにとどまらない、ルイ・マルならではのシュールさと、「鬼火」撮った人とは思えない笑いに溢れた傑作でした。それに、日本の映画館でかかるのは50年ぶりじゃないですよ。

うー逃げ出した猫が帰ってこない。心が折れそうだ。落ち込みつついろいろ策を練ってます。うちの近所はノラの縄張りなんですよ。
 その合間に現実逃避でmixiの「記憶スケッチ」をやってる。これ絵が上手いとか下手だとか、似てるとか似てないとかを判断するんじゃなくて、伝えたいことはわかるけど伝わってないもどかしさを笑うもんだと思ってたんですけど、人気がある作品はやっぱり似てる、上手い絵なんです。特徴をどう捕まえるか、例えばタモさんなら「髪切った?」っていうのはコージー冨田が発見したタモさんです。オリジナルじゃない。でも人気なのは「髪切った?」なんだ。はい、猫探してきます。

9月23日 我が家の王様、ごゆるりと帰還

病気の逃走猫、ネモを捕獲しました。はーもう心配したぜ。子供の頃から動物一家だったから死を看取ることは何度もあったけど、元気なのか苦しんでるのかもういないのか、わからないことが本当に辛い。死をちゃんと覚悟するより辛い。
 僕が凹んで寝込んでいる間、ヌカタシがネモの写真と僕の携帯を書いたチラシを配ってくれて、それを見た方から「いまそこを横切っていったよ」って電話がありました。バブルですっかり変わってしまった風街にも、まだ人情が残ってた。そこからが大変。ラスベガスかってくらい超高級マンションの庭に入っちゃって、ハイジのベッドかってくらいふかふかの絨毯にクラシックが流れる館内を過ぎ、大理石の噴水の向こうの高級な草むらに隠れるネモを低級なマタタビで誘いよせた。彼もパニック状態なんでなかなか近寄ってくれない。って書いてる今、脚の下をくぐっていきましたが。皆さんご心配アドバイス本当にありがとうございました! ...さて問題は、ヌカタシが電話に出ないことだ。

9月24日 音楽は泣いている (僕は怒ってる!)

「うたばん」ってテレビ番組の視聴率が落ちてるそうで、関連日記を読んだんですが、「タカさんはミュージシャンのキャラを引き出した、素晴らしい番組だ、視聴率が下がったのは放送時間がかわったせい」っていうのばっかり。ミュージシャンはキャラを売る芸人じゃない、音楽で真剣勝負してる訳です。音楽番組のお笑い化に乗れないミュージシャン、それによって音楽の力をなくした音楽番組、その象徴が「うたばん」だ。
 料理人に野球させて上手いとか下手だとか、F1レーサーに手芸させて上手いとか下手だとか、そんな切り口でしかミュージシャンを評価できないのがこの国の音楽産業だ。たぶんその方が音楽を売りやすい時代があった。視聴者のセンスを育てちゃうとめんどくさい、トークでいじれる子に適当な歌を歌わせた方が楽な時代が。でもいいかげん視聴者も飽きたし気がついた。
 石橋貴明はもともとスラップスティックだから、体を張らなきゃ面白くない。トークは自分が絡みやすい人とだけ。タカさんは贔屓するって批判が昔からあったけど、贔屓じゃない、その人としか喋れないんです。

ご帰還猫のネモは、きのうはもりもり食べ、がぶがぶ飲み、ぐーすか寝てました。失踪中の5日間寝てたのかいな。いまはNick Drakeの美しい音楽を聴きながらくつろいでます。Nick Drake、タカさんと絡めなそうだな。でもネモの幸福な一日はもうすぐ終わりを告げます。今日からまた注射です。これがストレスだったのはわかってんだけどさ。

9月26日 Captain Hate & The Sleepy Sailor

きのうは起きたら6:30。夕方のな! Captain Hate & The Seasick Sailorsのチケット取ってたんで慌てて確認したらクアトロ19:30開演。間に合っちゃうもんですね。前座のDJ氏が誰だかわからず、実はFirst Mate Loveであった。なにあの激太り! 「Puff」をかけていたのはMary Travers追悼でしょうか。やがてSeasick Sailorsの面々が登場。海賊放送のコンセプト通り、シアトリカルで楽しいステージでした。5001年から3001年、やがてCaptain Hateの過去へと続く構成。なのだが。すみません僕途中で眠ってしまった。
 最近知ったんですが、海賊放送ってどこの国の放送法にも触れない公海上で放送したから海賊放送っていうんですね。

9月27日 ひよひよ

我が家の換気扇は油が切れて、いつもひよひよ言ってます。小鳥たちと一緒に住んでるようで、なかなかの風情です。ひよひよ。

9月28日 仲良しマイミク機能に負けそうになりつつも曲ができた

仲良しマイミク機能ってなんのためにあるんですかね。このサービスが始まってから、若き女子からの足あとがぴったり途切れた。凹んでます。ちょっとだけな! 下ネタとかがんがん書いてやる。
 曲つくってます。2日やってMIDIの接続に至りませんが。人はどれだけ電気紐に操られてのるか。アイデアをデジカメに録音して作ってます。Dysonの掃除機とそのアフターサーヴィスへの感動を歌ってます。

9月29日 誰でもいいから彼氏欲しいって女に振られるような人生

うー調子わるいよ最近。怠くて怠くて1日16時間くらい寝てます。残りの8時間はベッドでぼーっとしてるか電気紐と戦ってる。どなたかMacとDigital Performerに詳しくて、夕食おごり1回で使い方を教えてくださる方はいらっしゃいませんか? 昔の音楽ソフトはもっとシンプルで、繋げば音がした。今でも初心者向けのソフトはあるのかな? そんな難しいことするセンスもアイデアもないんですけど。
 それからライブイベントやりたいんだけどなかなか話が進まない。去年は奇跡だったのか。去年は去年で試行錯誤の連続だったんですが。

9月30日 その時サザエは本当に愉快だったか

買物しようと街まで出かけたら財布を忘れたとしよう。君はどんな気持ち? わざわざ街まででかけた時間と労力と、財布を忘れた自分への苛立ち、やるせなくてなさけなくなるだろう。何が言いたいかというと。楽曲の打ち込みに挑戦してマニュアルを1000ページ読み、mixiのコミュに相談して、ここ4日間くらい頭を抱えてたんです。キーボードからMacに信号が行かない! 原因は! ケーブルのINとOUTを差し違えてました。
 そんな訳で打ち込みができるようになったので、今まで日記に登場した幻のナンバーをどんどんMySpaceにアップしようと思います。