DIARY 2011年2月


2月2日 芳香剤が30分に一度いい匂いを出すと空気清浄機が稼動して吸い込む永久機関

エジプトの暴動 (勝てば革命に昇格) ようやく日本でも大きく報道されるようになりました。アメリカがムバーラク独裁政権に肩入れしてたから闇に葬り去られるかと思った。
 エジプトのクリスチャンが「金曜日のムスリムの礼拝は俺たちが守る」と声明を出して、実際にデモの最中にムスリムのお祈りをキリスト教徒が守ったそうです。エジプトは珍しくクリスチャンとムスリムの喧嘩が少ない国。そしてこれはアメリカが大好きな「ムスリムのテロ」とは別のお話。

今日は病院に行ってきました。以前から僕の中で話題沸騰の薬局ガール、的確な例えが見つからなかったんだけど、言うなれば小西真奈美さんをショートにしてのっちの緩さと北乃きいさんのキレを加えて100倍に濃縮した感じ。結婚してください。1/100でいいから。

2月4日 雪見だいふく食べたら猛烈に寒いけど幸せ

僕なんとエジプトに行ったことがあるのです。一瞬だけ羽振りのよかった祖父が「小学校の卒業祝いに好きなところに連れてってやる」「エジプト!!」「Σ(゚д`*;) 飛行機に乗りたいなら沖縄で手を打たないか」「エジプト!!」というわけで家庭の事情で祖父は来ず、祖母とエジプトに行った。
 まずは行きのエジプト航空がエンジン故障の幕開け。ルクソールからカイロに戻る夜行列車は追突するし、ギザの三大ピラミッドは街の中に普通に建ってるし、事故で時間がなくなってピラミッドに入りそこねるしで、12歳の誕生日に帰ってきた (子供料金ギリギリ) 。

乾いた空気、異国の香り、石造りの家屋、コーランの響き、子供ながらに大冒険でした。いまでもよく思い出す。いまはピラミッドの保存のために中には入れない。そして当時から登れなかった。理由は頂上から軍事施設が見えるからで、つまりあの頃からムバーラク政権だった訳だ。
 そんなエジプト考古学博物館が、ムバーラク側の火炎瓶攻撃で燃えているそうです。5000年の歴史を後世に伝えたいけど僕にはなにもできない。日本が建物をすぐ建て替えるのは地震や火事の多い国だからだろうか。何百世代もの人が生まれ、毎日眺めて死んでいった光景というスケールの大きさに圧倒される。ムバーラクも僕も、その何百世代のうちのたった1人にすぎない。

新しい歌を書きました。まだ歌入れに程遠いデモデモです。「夕暮れサーファーガール」MySpaceで聴けます。全曲ボーカルの録音が (それ以前に歌唱が) ダメなので録り直す予定。
 今日はちょこっと記事を書かせて頂いたフリーペーパーの編集長さんと飲みに行きます。

2月5日 熱

きのうは本郷にあるヨーロッパ雑貨屋さんMitteの店主さんと飲んできました。渋谷系ボーカリスト → 音楽雑誌 → 現職の方。好きなことは楽しいこととイコールじゃないけど、人生楽しもうとする姿勢が好き。そのMitteさんが発行するフリーペーパーMitte(n) にちょこっと書かせて頂いたのです。
 文章は誉めて頂いたけど、それゆえに最近の活動についてはむにゃむにゃ。スキルさん音楽作るのもtwitterもいいけど、文章に戻りなさいよと。長い文章の方が (比較的) 誉めて頂けるのは確かだけど、産みの苦しみをくぐり抜ける根性がない。作文は子供の頃からずっと苦手で、提出すらしなかったんです。だから卒業文集にも載ってません。

発想から実現までの間に、アイデアの熱が冷めないのが好き。ミュージシャンの方々がよく仰るのが、曲を思いついたらすぐにギター1本でデモを録る。で、音楽を聴く力のある人にはそれを渡しちゃう。いまのレコードディレクターはギター1本のデモテープじゃイメージがわかないんで録り直すけど、本人は最初のバージョンを気に入ってるという。
 長い文章は溢れるイメージに作文力が追いつかなくて、書いてるうちに辻褄が合わなくなったりする。140文字は勢いで書けるんです。でもウケない。いつの間にかフォロワーが60人も減って、その内訳も企業アカが増えてきた。で、気に入ってるtweetを日記に転用する。音楽もぱぱっと打ち込んで、あとから表情をつけたりってことをしない。

今日はFishmansのUstream観てました。今度のメンバーは茂木欣一さん + 柏原譲さん + Hakase-Sunさん、木暮晋也さん (デフォルト)、ZAKさん (デフォルト)、勝井祐二さん (Honziさんの後任)、小山田圭吾さん、永井聖一さん、飴屋法水さん。ボーカルはデフォルトのUAさん、原田郁子さん、ハナレグミに加えてBOSE、七尾旅人さん、やくしまるえつこさん。
 小山田圭吾さんはFishmans大好きで、でもサトちゃんは小山田スカしてるみたいなこと言ってて、サトちゃんが亡くなった時に「俺お葬式行きたいけどいいかな」って関係者に問い合わせたんだよ。Fishmansを巡る冒険を辿っていくと本当に胸がいっぱいで苦しくなる。Fishmansはもういいだろっていう声もあるけど、Count Basie Orchestraがまだあるように、Fishmansのスピリットはまだ続いてる。

2月6日 アル・ジャーディンに花束を

Beach Boysバージョンの「SMiLE」出ちゃうの!? ホント!? ソースはAl Jardine。

相撲界についてつくづく思うことは、なんで男は乳輪だしていいのかね。僕は乳輪みられたくない。

2月7日 ナンダカンダ叫んだって やりたいことやるべーきです

音楽する気が失せてきのうは寝こんでたけど今日はまた別の曲を打ち込んだ。プロになる気なんて当然ないんだし、趣味は趣味として勝手にやる。twitterもやる。隅っこの方で。
 Al Jardine and His Endless Summer Bandのチケットを買った。隠居してからライブに縁のない僕だけど、Al Jardineの動向は気になる。当日元気だして行けるといいな。

Thunderbirdに見切りをつけて、MacOS標準添付のメーラー使ってます。Thunderbirdの最新バージョンはよくあれでリリースしたなと。KT7.1くらいの頻度で固まった。Mozilla文化の終焉を見る思いでした。ThunderbirdからMac Mailにデータの読み込みができない問題は、Eudora Mailbox CleanerでEudoraを経由すれば解決するよ。

2月9日 猫もんでたらウトウトしてきた (僕が)

晴れた日の桟橋にぼくはでかけ
光る海 光る空 ぼくはちっぽけ
何かがいらなくなった時 どこかへ行きたくなった時
ぼくはすぐ夢を捨てる (鈴木博文)

春は好きじゃないです。また無駄に歳を重ね、何も変わらぬまま年度だけがかわり、花粉は飛ぶわ暑くなるわ。何かに期待しなくなると人間は眠くなる。なにも悪いことの起きない悪夢にうなされて猫に起こされてまた寝ています。
 文章ばかり誉めて頂ける現状を思う。できが良いか悪いかは知らないけど、文章書いてて楽しくないんです。右脳で無理矢理ひねり出してるから変わった文章が出てくるんだと思う。本当はインスピレーション一発の方が好き。それでも文章っぽいものが書けちゃうのは、パソコンというツールのおかげだ。バラバラに生まれたひらめきを、パズルみたいに並べ替える。絵で挫折したのもそこで、溢れくるイメージをコントロールする画材に出会えなかったんだ。

何かがいらなくなった時、どこかへ行きたくなった時、ぼくはすぐ夢を捨てる。

2月11日 soft as snow

久しぶりに雪のふる日。冬は空気がしゃんとして好き。暖めあう喜びもあります (猫と) 。おふとんでサッキョクスル「足したり引いたり操作しますか?」無論だ。
 ...静かだな。布団の中から猫の寝息だけが聴こえる...
 Facebook始めました。まだ楽しさがわからない。twitterの投稿がFacebookに反映されるようになった。いつものTLのつもりでどうでもいいこと書いててすみません。

180G重量盤LPっていつかタウリンみたいに360G増量盤とか1000G配合とかでてくるんかなー??

寒い雪飽きた。

2015年追記 : 紆余曲折の末、Facebookとは決別しました。

2月14日 身を削らない

世の中には身を削って頑張る人がいっぱいますね。その結果ほんとうに人として削れちゃう。文章しか誉めて頂けないのにいろいろやりたがる僕だけど、ほかのこと全部やめて文章に専念したら文章もつまらなくなると思う。いろんなことやりたい。感性を豊かにしておくために。という訳でMySpaceに上げている音楽っぽいもの、おとといアップデートしました。きのうはUstream番組「おふとんの中からお送りするbelieve the music again」やりました。
 今日はバレンタインディだけど、出掛ける気分じゃないので「きちゃった!!」というやつを所望する。「できちゃった!!」なら岡本理研に相談だ。

2月15日 そうかこのベッドは安全ロックをして使うんだな!?

安全なロックなんて云々。

バレンタインとか言うほど気にしてなかったし。言うほど気にしてなかったし!! 「ホワイトデーに3倍返し」は、28日で200%の利子を要求していることになり、出資法の規定から違法で無効だそうです。
 楽しんごという芸人を把握した。やっぱりテレビいらないわ。テレビが時代の空気を一番映し出してる時代が最近まであった。でもテレビの笑いは流行り廃りが激しい。音楽ならいまこのスネアの音が旬、みたいなの。一度視聴をやめちゃうとその空気がつかめない。ドキュメンタリーやブラタモリ的なものには興味がある。

2月16日 ヘリがホバリングして男子中学生が叫ぶ夕暮れ団地

きのうはお昼寝しないで頑張って起きてたのでみんな褒め称えるべき。今日は一日中寝てた。ハウルの動きそうで動かない少しも動かない家に引越す夢見た。起きて寝た。新垣結衣さんのうちにドラえもんとして居候する夢見た。
 どっちもテーマは転居、トリガーは誰かの死だ。ひょっとして新しい枕と相性悪いんだろうか。

最近輸入盤のアルバム1000円余裕で切ってるよね。海外ではハイエンド向けのアナログ盤とエントリー向けの配信に二極化して、CDはついでみたいに出してる気がする。僕はCDと共に育ったのでCDに思い入れがあるけど、アナログの存在感は特別だし配信の手軽さも否定しません。

2月17日 でも君はいつも間抜けづらをしたマッチョマンとキスしてる

だるい。猫に猫かわいがりされて眠りにつき、いつもの同じ致命傷の目覚め。そして苦痛から逃れるためにまた眠る。そうしている間にも世界は回っている。どうすりゃいいのさこの気持ち!!
 僕もなにかを引っさげてツアーしたい。ライナスの毛布を引っさげて駅前までツアーしたいです。

2月18日 みんな妙に怒りっぽいみたい

Facebookコエー!! みんないまだにITバブルっぽい。鼻息荒くて居心地悪いです。知らない面白い人を探してウォールをカスタマイズできないからな。

怒りっぽいって言えば石原慎太郎。「子供だけじゃなくて、テレビなんかにも同性愛者が平気で出るでしょ。日本は、野放図になりすぎている」「どこか、やっぱり足りない感じがする。遺伝とかのせいでしょう。マイノリティーで気の毒ですよ。 (サンフランシスコで) ゲイのパレードを見ましたけど、見てて本当に気の毒だと思った。男のペア、女のペアあるけど、どこかやっぱり足りない感じがする
 石原先生の耄碌はいまに始まったことじゃないけど、記事が指摘するように日本のメディアがこの件について殆ど触れてないのがまずい。ニューヨークの人権擁護団体は激怒してるそうだ。

一方でこんな記事を目にすると、日本いいなあと思う。「鼻毛が出ていることを通知するウェブサービスが話題に」「チョロリという名前の、ちょっと変わったウェブサービスが話題になっていた。これは友人や恋人が鼻毛を出していた時に、面と言えない人の代わりにメールで通知するという鼻毛通知代理サービス」。

久しぶりに猫の写真をアップしました。画面上のPHOTOから。
 USB端子の上下にはいつも悩まされる。USBが普及する遥か昔、SCSIというインターフェースの規格があった。SCSI機器は魔法で繋がってたから、人智の及ばぬことがいっぱいおきた。あの頃を思えばだいぶいい。

2月19日 「お相撲さん!!」脂肪の固まり「お相撲さん!!」はっけよいのこった

相撲の八百長報道はいつまで続くんですか。どうでもいい。実にどうでもいい。相撲は神事、奉納興行して2対1で神様が勝つ、発祥自体が八百長なんです。相撲が国技だってちゃんと決まってないんだよ。相撲場を作るときに国技館って名前にしたから、なあなあで国技扱いされてるそうです。

そういう芸能なのに「品格」とか言われちゃって、高校野球と一緒です。スポーツマンシップという概念が生まれたイギリス、あの国が世界をどうしたか。戦争ごっこをするのだから、いちおうこういう理念でやりましょうよっていうのがスポーツマンシップです。「私はスポーツマンです、スポーツマンシップにのっとり、あなたを集団レイプする可能性があります」ってシール貼るべき。

2月20日 twitterはじめてから月を見るようになった

みなさんの帰宅中のtweet「今夜も月はきれいだよ」を読んでベランダに出る。これくらいのどうでもよさが宇宙に繋がってるtwitter。
 太陽系に新しい惑星が発見されたっぽいです。木星の4倍もある星が太陽から1光年離れた軌道を回ってるかもなんだって。

きのうは体調悪かったけど、とっておきの525円の栄養ドリンクと頓服薬でAl Jardine and His Endless Summer Band観に行った!! どうも同じ団地に昔好きだった娘が同棲してる気がする。タクシー乗り場、コンビニのレジ、こんなところにいるはずもないのに。
 ライブよかったです。3つに分裂したBeach Boysの中で断然現役感があった。「本家」Beach Boysはプロとしての気概がまるでない懐メロショー、Brian Wilsonは彼をリスペクトしてやまない若手との共演で、クオリティは確かだけどBrianがいなくても成立する。Al Jardineはボーカルもギターも衰えず、ますますエッジが立ってバンドを引っ張ってた。Del Shannon「Runaway」のカバーかっこよかった。ビルボードライブ東京で総立ち初めて見ました。客電がついてもアンコールの拍手はやまなかった。

都内に出て何がつらいって帰りの電車だ。お腹に赤ちゃんがいますシール欲しい。猫が出ますよシールでもいい。地下鉄オレオレ線の完成が待たれる。
 まだ疲れが取れてません。これから都内は2泊3日覚悟だな。初日は用事を済ませて睡眠、翌日は休養のために宿泊して3日目に帰宅する。

2月21日 グリコジャイアントカプリコ旨い

パンダの名前がパンパンとンダンダに決まったそうですね。

19日の大冒険の疲れがようやく取れてきた。筋肉痛はまだ残ってます。首都に出るのに3日かかる。チベットか。
 ネットの歴史ネタを続けざまに見た。パケホーダイでjpg落とすのに何十秒もかかってたあの頃。光回線の時代になっても重い はてな やtumblerを使ってる人は超時空なんとかだから話が難しい。もっと噛み砕いて喋って。

2月23日 小さな宇宙

そうか、猫ひろしは舘ひろしの対語なのか。

冬が終わっちゃうね。眠いってば眠いけど、寝て起きて特にすることもないし起きててすることもない。猫よ、僕のほっぺは美味しいかい、涙の味がするかい。
 年明けからうろちょろしてた粘着くんがFacebookの僕の顔写真をアイコンに使ってる。顔出し怖いってこういうことか。僕の顔で変なことされるのはさほど怖くないけど、その精神構造が理解できなくて怖い。君よ、お友達をつくりなさい。僕も作る。

Ustream「デイジーワールドの集い」観ました。細野さんがUstreamに出るのは初めてなの? 開始15分前には500人が待機してた。最後は6000人くらい。最初に登場したのはKIMONOS。アルバム聴くとLEO今井のプロジェクトってイメージ強いけど、ライブだと向井秀徳さんのギターいい音してるなあ。Talking Headsっぽいっていう意見もちらほら。
 続いて若手のSSW。Vashti Bunyan meets Margo Guryan meets 湯川潮音 meets 金延幸子な21歳、青葉市子さん。どんな音楽きいてきたんだろうか。ギターの鳴りも透明なボーカルも素晴らしくて、アシッドな強さもある。
 トリの細野晴臣さん二大発表、4月20日にニューアルバム「HoSoNoVa」リリース!! そして今朝鼻血出た!! ついでに5月1日に日比谷公会堂でライブ!! 年齢とともにますます深みを増すボーカルと、高田渡が憑依したみたいなルーズなMC。堪能しました。5月のライブいきたいな。

南アフリカの地下3kmで、何百万年も前から周囲と遮断された水が当時の微生物と一緒に発見されたそうです。少なくとも20億年以上前に生成されたんだって。
 それから去年ISSに桜の種を持ってった人がいたけど、持ち帰ってきた種の殆どが異常に生育してるそうです。突然変異かもしれないって。宇宙...それはスペース。やっぱり不可侵の領域なのかなー。

2月22日 明治辻利お濃い抹茶アイス旨い

パンダ見てると、野菜で痩せるとか食物繊維で痩せるとかないね。
 東京遠征から丸3日たっても疲れが取れず、ずっと布団に突っ伏してました。がんばって起きたら、全く信用に足らないけど頼らざるを得ない金融業者から、次の指令のメールがきてた (1回休み) 。

2月24日 9の善行を積み重ねてきた男がたった1度失敗しただけで、9の悪態を積み重ねてきた男がたった1度見せる優しさに負ける不条理

僕は圧倒的に善意というものを信じて生きてまいりました。それってとっても難しい。僕の精神は未熟すぎて、相手にも同じレベルの善意を期待してしまう。善意の押し売りをしてしまう。やがてみんな僕にうんざりして、矛盾を突いては去っていく。さらに僕はその善意のなさを追撃する。清濁併せ呑むっていうのができないんです。
 いま僕には頻繁に会ったり頼れる友人がいません。子供の頃からいなかった。でも本当は心の底から欲しかった。ここ20年、やっとできたように見えたのは、キャンパスの黎明期、個人サイトの黎明期っていう特殊な環境に乗っかったからだ。

猫はいいです。子供の頃から犬が好きで、犬と関わる仕事をしようとしたこともあったけど、犬は僕に似すぎてる。猫は愛情を押しつけない。でも心の機微をちゃんと読み取ってる。人間の友達も欲しい。ライブ行ったりカラオケ行ったり、鍋を囲んで恋バナしたり。でも親方ぁ、空から女の子が降ってきても正直困る。同じことの繰り返しだ。
 ところでFacebookはリア充たちがビジネスや言説についてキャッキャウフフする場所だと認識しました。アカウント放置します。こちらからお誘いした皆さん申し訳ありません。

2月25日 一番素敵な季節が終わる

今日の花粉は公害レベル。空気清浄機が本気だしててうるさい。一番素敵な季節が終わって一番過酷な季節が始まります。
 手を繋ぎたくなる冬の澄んだ空気が黄色い花粉に代わり、人々を散々苦しめたあと、「新年度でみんな成長したけどお前はまだ自宅警備員か」と、でもついでに無駄な歳をとらせてやると。俺が去ったらジメジメの雨を降らせて猛暑で生殺しにしてやると。春を待ちわびてる人々の思考回路わからない。
 オーロラが見える辺りに引っ越したい。

インターネットを使って他人の著作物を送信した場合、それが自分宛てであっても「自動公衆送信装置」が訴えられるそうです。例えば自分のCDをリッピングしてMobileMeでiPhoneにダウンロードすると、AppleがJASRACに訴えられて敗訴する仕組みらしいよ。
 JASRACがどうこうじゃなくて、そもそも日本の著作権法のバランスがおかしいみたい。その結果として大敗したのが検索エンジンサービス。日本からgoogleは生まれない。今度はクラウドコンピューティングサービスで完璧終了する予定。

もうひとつ興味深い話。宋文洲さんの記事によると、中国の田舎のトラック事故がニュースになった。村人が荷台からリンゴを盗んでったんだって。彼が思い出したのは文化大革命の話。農民たちは共産党じゃなくて、共産党の土地政策を支持したんだそうです。誰かの犠牲があっても、リンゴみたいに土地をただで欲しかった。それと同じことを日本でGHQがやった。もちろん彼の視座は略奪されるエリート側のものだ。
 でも今回の革命の影には、アメリカの記者が性的暴行にあったことや博物館が略奪されたことも忘れちゃいけないって。勧善懲悪っぽい話が出てくるとモヤモヤする僕としては、目の覚める記事でした。両成敗両成敗。

2月26日 ゆとりある暮らし

今日も晴れた。The Sun Is My Enemy!! 猫たちが電源抜いたデロンギにあたっている。面白いからしばらくおいとこう。

自分が若い頃、考えの違う人と話すのはとても困難だった。twitterにいる大部分の若い人、すげーなーと思う。尊敬する。向上心や向学心が半端ない。彼ら自身に危機感があるんだと思う。何度も書いてるけど、ゆとり教育に評価を下すのはまだまだ全然早いです。
 ただお金が好きすぎる印象もある。人間が発明した価値はいっぱいあるのにね。バブル崩壊以降に生まれ育って、大人たちが金がない金がない騒ぎすぎたんだと思う。まさにそこを補填するのがゆとり教育の目的だったはず。自由さや心の余裕がない。例えば芸術という価値に触れてみるとかどうですかね。音楽が売れないのもそのへん関係ないだろうか。飛躍しすぎか。

閑話休題。僕は学生運動出身の社会科教師と忌野清志郎の「COVERS」とほぼ同時に出会い、原発に対しては否定的な見方をしている。で、平井憲夫さんのこれを読みました。反原発運動家じゃないけど知ってほしい、原発関係者が見てきたほんとうに起こってること。
 上関原発予定地の沖合にある祝島って島が注目されている。古代から大陸と交流があって独自の文化を持ってきたこの島、ただ暮らしを守りたいだけなのに、中国電力の恫喝に近い圧力を受けている。電力会社はなんで躍起になって不利なことをしてるのか。東京電力の社長が答えた。なーるほど「地元を説得するノウハウ」込みで海外に売り込んでガッポガッポ儲けるためなんだな。

お布団の中でトドのように太ってます。キトサン大和田さんキトサン。

2月28日 芸術はとっても簡単

芸術をやたらと難しがる風潮に疑問がある。生活の中に普通に歌があり、絵があり、踊りがあるといい。
 芸術の存在価値は「カラオケ楽しい」や「セックス幸せ」とイコールではないけど、シームレスだ。人と心を交わすこと、自分の心を見つめること、そして発見すること。音楽の歴史は4万年、演奏者と鑑賞者に別れたのはたかだか500年。みんな歌を作り、絵を描いたらいいのに。

毎度おなじみ顔出し猫出しUstream「おふとんの中からお送りするbelieve the music again」やりました。テーマは「細野晴臣特集 - もとい!!」。前回の細野晴臣特集、選曲は手堅かったんだけど、僕自身の精神状態の問題もあって楽しくなかったんだ。で、提供曲を中心に、ポップソングライターとしての細野晴臣に焦点を当てて再編しました。たくさんの方に聴いて頂けてよかった。
 ご紹介した曲の半分くらいは「細野晴臣の歌謡曲20世紀ボックス」っていうボックスセットに入ってます。それから番組の中でお話しした、Ann Sallyの歌う「ガラスの林檎」は通販限定の こちらのアルバムに収録されているそうです。僕もまだ聴いてない。ではね。この次もマッチモアベターよ!!