DIARY 2018年12月


12月4日 SIDE-A フレディもしくは三教街

今日の日記は主にFreddie Mercuryの伝記映画、「ボヘミアン・ラプソディ」について書く。もし観てない人はぜひ観て欲しい。明日だ!!

僕は数万枚のレコード・CDを持って、2日に1度はライブを観て、FUJI ROCKに通い詰める自他ともに認めるミュージックフリークだ。そして渋谷と六本木の間に生まれ育ち、映画はそれなりに観てる、他は認めてくれない程度の映画好きだ。
 そんな僕が「ラスト・ワルツ」「ストップ・メイキング・センス」と並んで強い衝撃と感動を覚えた音楽映画が「ボヘミアン・ラプソディ」だ。前2作はライブ映画でライブの力を借りたもの、劇映画としては断然この作品になる。

11月29日。いい肉の日なんでフレッシュネスバーガーを食べた。ああ、魚肉ソーセージが食べたいよ。4週ぶりに福祉センターのフィットネスプログラムに行けた、と思ったら年に数回のお休みの日だった。まったく僕の人生そのものだ。46歳にして初めて出会った「僕が運動をしてもいい場所」、なかなかうまくいかない。
 この日、King Crimsonの来日公演があった。「21世紀の精神異常者」ってどんな人だろうと思ってた思春期。21世紀になってすぐに鬱病を患って、「それ自分だった」。

で、映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観た。ひとつだけネタバレをする。「Queenがほかのバンドと違うところは」と聞かれてフレディはこう答える。「誰もが自分のための音楽だと思えるバンドだ」と。この映画にもそのセリフがそのままあてはまる。
 この映画は、僕の人生の二大テーマである孤独と表現の映画だ。そして猫と音楽と家族の映画であり、ロックのエモーションとクリエーションが爆発した映画だ。だから僕のための映画だと思えた。

正直Freddie Mercuryのことをまるでわかってなかった。不細工でタンクトップで胸毛でマイクスタンドは途中で切れてて、音楽性もあっちこっち飛び回って本質が見えてこなかった。でもいまQueenは僕のバンドで、この映画は僕の映画なんだ。
 Freddie Mercuryは孤高で滑稽な異端児だった。それを自覚した上で、天をも突き抜ける表現への追求を怠らなかった。だから誰の心にでも入り込めた。この世界はフレディのためにあり、僕のためにもあるんだと思わせてくれた。

その極みはやっぱりライブシーンだ。涙が止まらなかった。爆音上映か応援上映で観たい。声を上げてフレディを、自分を讃えたい。
 このシーンを、先輩に延々とYouTube観されられてる気分って言う人がいるらしい。それは本質的に大衆音楽が伝承芸能であることを理解してない、人生の中で温故知新を実感したことがない、自分の青春時代にへばりついたまま醜く老いていく層ではないか。

Queenファンによれば、事実関係は滅茶苦茶らしい。でも映画の中のフレディは、それがほんとうのフレディと違ったとしても、人物としてリアリティがあった。それは北條すずさんにリアリティがあるように。メンバー同士の喧嘩から逃れてスタジオから飛び出たフレディに吹く草原の風、ピアノの音で降ってくるメロディ。
 これから何度も何度も観に行く映画になるだろう。

30日。体調がすぐれなくて予定2つすっ飛ばして寝込んでた。すっ飛ばした予定のひとつはnombresのライブ。日本でこんなスゲーバンドをほかに知らないよ。

12月1日。観念して年の瀬を受け入れよう。休みの朝は猫たちと家族会議。言ってることが伝わってるかわかんないけど、猫たちは一応相槌を打つ。
 配信やサブスクリプションで1曲ごとに聴けるのに、いまシングルってなんの価値があるのかね。「今度はミニアルバムです」だとか。僕はそっち側のフィジカル好きの人間だけど。ドーナツ盤を買ってDJに使おうにも、ハコにターンテーブルなかったりするんだよね。次のDJはMacBookで攻める予定。

3万回くらい書いてるけど、ほんとは7回くらいだけど、音楽業界はなんでチケットの転売にはうるさくて客に手間を取らせてるのに、音源の転売はやらせ放題なのか。特に、絶対売れる商品を限定発売にして転売屋に儲けさせてるカクバリズム。ヤクザとグルとしか思えないよ。カクバリズムの音源は好きだけど、「業界の良心」だなんてとてもとても。
 つまり、最近リアル店舗に行けない病弱な田舎者は、ceroのアナログを9800円で予約した。パイドパイパーハウスに入るかなあ。

暖冬の中でも気温の高い日。僕は自律神経失調症で暑さに弱いんだけど、Tシャツ1枚だと冷たい目で見られるんで一応あったかい格好をして、でも汗だくになって結局冷たい目で見られる。美容院の担当さんはわかってくれて、涼しい席と冷たい飲み物を用意してくれる。汗で縮毛矯正やカラーリングの薬剤が流れちゃうからね。
 今季初の「よいお年を」が観測された。おお、世の中の告知が遅い者たちに幸あれ。僕は告知が早いライブに行く。

田中ミズホ目当てに、柿沼なつみさん主催「おいでよクリスマスパーティー」@原宿Strobe Cafeへ。
 彼女たちにとっては予行の予行のクリスマスかも知れないけど、僕にとっては今年唯一のクリスマスイベントなんだ。寂しいよねおじさんって。ドレスコードは赤と緑のクリスマスカラー、さらにはサンタ帽までかぶって浮かれて出掛けた。

柿沼さんのお宅に、6人のシンガーが訪れる設定のイベント。柿沼さんと1曲コラボしてそれぞれの持ち時間へって構成だ。みなさん素敵なシンガーだった。
 けど、コラボになると柿沼さんに食われてる感。それは柿沼さんの声に憂いに似た表情があり、楽曲が柿沼さんのものだからってこともある。対等に渡り合ってたのが、田中と鈴木友里絵さん。鈴木友里絵さんは歌にも力があるし、楽曲のクオリティが高かった。なんと来春QUATTROでワンマンライブをするという。

田中は強いインパクトを残した。短い時間の中で最高のセットだった。”ふくふくふくおか” とその替え歌 “T・O・K・Y・O” さらに柿沼さんを呼び出して替え歌 “かきかきぬま” を披露、柿沼さんのファンにもアピールしてコミカルな一面を見せたところで、ソウルフルな “帰る場所” 。ステージ運びがほんとうに上手い。
 田中も早くいい大人に発見されないかな。僕がインディーズから追いかけて売れると思った方々。スピッツ。スガシカオさん。キリンジ。最近ではラブサマちゃん、スカート、DJみそしるとMCごはん、CHAI。その次にあーた、きゃのん、田中ミズホって言いたい。

主役の柿沼なつみさんは、アコースティックバンドを率いての演奏。ベーシストとしては、アコースティックベース (ウッドベースではない) に目が釘付け。まろやかないいベースだった。ご本人はとにかく歌がいい。キャッチーでポップな楽曲と、ちょっとハスキーなボーカルの翳りの相乗効果で、どんどん引き込んでいく。
 アンコールは全員クリスマス衣装でクリスマスメドレー。楽しい時間だった。

2日。タイムラインを流れるNegiccoちゃんの苗場イベントのツイート。新潟はNegiccoちゃんのイベントがたくさんあって羨ましい。かえぽのヨガちゃんねる、西新宿のブート屋とかに流れないかしら。「ジェネリックのレコード」って表現を知った。
 また昼間の用事をすっ飛ばしてしまった。おととし折った肋骨、寝返りを打ったらポキって。それから違和感が続いてる。また折っただろうか。老化によるコツショショーショーだろうか。ヨーグルトを食べた。

さらには風呂場で転倒して扉を破損。Bluetoothイヤホンを紛失。なにかとうまくいかない日だった。悪い流れを断ち切るように、さわひろ子ワンマン「花かむり雨かむり」花かむり編@王子Tokyo Guest Houseへ。
 いわゆるMCなしで、物語と歌がシームレスに繋がる構成はいつものことながら、2回に渡るワンマン用の長い物語にますます引き込まれた。やまはき玲さんの音読会やさわさんの美しい物語が、こんなにも人を集めて必要とされてる事実に、まず感動してしまう。

物語は花の国の小さな王女様をめぐること。王女様は国を出ると人魚姫のように言葉も名前も失ってしまう。そんな中で隣の国の雨の王子さまと、夜中にこっそり国境伝いに会って話をする。同世代の友達を持った喜びと、小さな恋と運命の厳しさと。
 そしてその物語に織り込まれた歌は、絶望の果ての光のように聴き手の胸を鷲掴みにする。さわさんのキラキラの瞳と透明な声の力。ソングライターとしてのさわさんは、童謡みたいだったりフォークロアみたいだったり時にはジャジーだったり、血が通った大衆音楽の歴史をちゃんと背負ってる。

「尊い」って言葉がインフレを起こしてるけど、まさに尊い時間だった。さわひろ子さんっていう人生を通じた歌を浴びて、魂が浄化される感覚だった。ゲストの小林未季さんは、なんと真っ直ぐで透き通った声。言葉のセンスにも惹かれた。アンコールではオガワマユさんの仕掛けたサプライズでバースデーケーキが登場。マユさんと吉村かおりさんが示し合わせたようにおんなじ服を着てるのに、失礼ながら笑ってしまった。
 ついでに言うなれば、マユさん画の「わかってたまるか」グッズが秀逸だった。お店のお料理、特に手まり寿司が非常に美味しかった。いい時間だった。

3日。夢を見た。夢って言っても半分現実なんだけど。学生時代から四半世紀が過ぎたんだよ。音楽的にはBlur VS. Oasisや ”Trainspotting” の時代だった。さらに四半世紀前は “White Album” とか “Beggars Banquet” の時代じゃん。四半世紀ってスゲー。それくらい長い間、アカデミックな視点から離れてるってことを自覚しなきゃだ。
 二度寝して見た夢は、復活した5人編成のCarnationの山村での野外ライブ。テレビ中継が入るんで入念なリハーサル。あぜ道に子供を300人並べて踊らせる演出だ。ファンも暗黙の了解で子供たちに混ざって踊った。楽しかった。夢から覚めても全曲の振付覚えてるよ。7日に5人編成のCarnationを観ます。魔法のアンサンブルだ。

タイムラインを流れる深宇宙の写真を美しいと思わないのは、日常に夜空を見上げて感じる美しさとは違った、なんというかエネルギーの過剰な主張を感じるからだろうな。
 親戚のボス (罵倒してきた男) から、遠戚が亡くなった旨メールが来た。葬式に行くつもりはない。個人的に墓参りに行く。冠婚葬祭要員としての親戚なんてまっぴらだ。彼が僕を断罪してるんじゃない、僕が彼を断罪してるんだよ。抑鬱。トークショーに行く予定をすっ飛ばした。猫は歩いてるだけで面白いな。

4日。頭の中がもじゃもじゃだ。暑い。クーラーを入れた。気温24℃。25℃以上は夏日だからね、ぎりぎりセーフの12月なんて嫌だ。暖冬断固はんたい!!
 山手線の新駅名が「高輪ゲートウェイ」に決まった。ゲートウェイ...。一部で盛りあがった「芝浜」が伝わらなかったとしてもだ、田舎者の「ぼくがかんがえるさいきょうのTOKYO」像に故郷が破壊されてく体験にはどうしても慣れない。英語圏の方々は、品川駅の高輪口と混同するんじゃないかって声も出た。いっそウェイで揃えれば。新宿ゴールデンウェイ。渋谷ウェイウェイ。布施明マイウェイ。

SIDE-Bへ続く。

12月4日 SIDE-B Egg Shell

世の中のことを。愛知県美術館がウェブサイトをリニューアルして、所蔵作品1200点以上の画像を自由にダウンロードできるようになった。新文芸坐でジャック・タチ監督作品をオールナイト上映する。12月8日。12月8日かあ。
 「『動物のお医者さん』読まれてないんじゃないか疑惑について」。漫画の名作もやがて読まれなくなるのだ。ハムテルが人間の薬を犬に与えるシーンがあって真似したら、リアル動物のお医者さんに怒られたことを思い出した。

人生の忘れ物を探して。沖縄唯一の夜間中学でおじぃとおばぁが学び始めた理由」。グッと来る話。「そんなことして大丈夫なの!? Googleの親会社が『世界から蚊をなくす』実験を開始!」。僕の感想は概ね記事と同じ。

作家・適菜収氏が喝破 バカがバカを支持すれば国は滅びる」。
 「秋篠宮さま、大嘗祭国費支出に疑問 政教分離の観点から『宮内庁は聞く耳持たず』」。「憲法の政教分離の観点から『内廷会計 (天皇の私的費用の内廷費) で行うべきだ』と異論を唱えた」。「 (宮内庁が) 話を聞く耳を持たなかった。非常に残念なことだった」ネトウヨ政府よりずっとバランスが取れて相対的に左な皇室。「秋篠宮さま『政教分離』発言、波紋」。「憲法の制約を受けるのは天皇のみで、皇族は政治的発言が可能」。

新小型原発、開発へ 温暖化対策を名目に経産省」。これから開発して2040年頃実用化を目指す。原発の。本当に気が狂ってる。
 「辺野古埋め立て工費2.5兆円」。「2兆5500億円に膨らむとの試算...当初予定の10倍」「埋め立て工事に5年、軟弱地盤の改良工事に5年、埋め立て後の施設整備に3年の計13年...一日も早い普天間の危険除去につながらない上に、2兆円以上も費用がかかる計画」だという。ほんとになんで意地になって進めてるのかわからない。

衝撃証言 ウイグル族『不当収容』の実態」。「抵抗運動なりをする時に、核となる人たちが根こそぎいなくなる...彼らの30年、40年が失われるわけです。民族浄化と言っていいぐらいの度合いにきている」。
 アムネスティの署名活動がある。100万人のウイグル人やカザフ人たちを救って!

音楽の話を。忙しい人はNME Japanが選ぶ今週聴くべきこの曲:2018/11/30を。
 Consequence of Soundが「Top 50 Albums of 2018」を発表した。Guardianが「The top 100 songs of 2018」を発表した。レゲエがユネスコの無形文化遺産に登録された。

Arctic Monkeysが新曲 “Anyways” を公開した。The 1975が新曲 “It's Not Living (If It's Not With You) ” を公開した。こんないいバンドだっけ。MVはStop Making Senseのパロディだ。Cat Powerが “What the World Needs Now Is Love” のカバーを公開した。Regina SpektorとBen Foldsがオーケストラとの共演ライブから “Dear Theodosia” を公開した。
 David Byrneがホリデーシーズンに向けてプレイリストを作った。Brian Wilsonが新しいドキュメンタリー映画を製作中。Kamasi Washingtonのショートフィルム「As Told To G/D Thyself」がサンダンス映画祭で公開される。Tune-Yardsが来日する。Todd Rundgrenが来日する。果たしてロックモードで来るのかEDMモードで来るのか問題。

岡村靖幸さんがシングルをリリースする。さとうもかちゃんの紹介記事。「のん with スーパーヒーローズ 野音リベンジ!!!」が開催される。安藤力さんがクリスマスメドレーを公開した。xoxo EXTREMEってアイドルグループは、ちゃんとプログレを愛して理解して演じてるんだな。本人たちがスタンスをどこまで理解してるか疑問なケースも多い。
 原田知世さんがインタビューで、「20代で『レール』から飛び降りてみた」って語った。鈴木慶一さんのもとを訪ねた話題だ。 “時をかける少女”→Tore Johanssonプロデュース期→伊藤ゴローさんプロデュース期っていうのが世間の認識みたいだけど、90年代なかばに鈴木慶一さんプロデュースの3部作があって、どれも名盤だよって言いたい。

12月10日 夢だけど夢じゃなかった

4日。日記を書きあげたあと、部屋を占拠していた段ボールゴミをやっと出した。肋骨を痛めてる状態としては誉められてしかるべき善行。
 さよならAmazonの箱、さよならAmazonの箱、ずっとAmazonの箱。ずっとずっとAmazonの箱。ずっとずっとずっとAmazonの箱。

5日。美人女子大生カウンセラーさんと憩いの時間。山と谷の一週間の報告。何事も成し遂げないまま今年も終わりそうなことへの焦り。何かを遺すための種は撒いてるけど、身の回りのことに追われて大きな目標に取りかかれない焦り。身近なことに構ってるうちに歳ばっかり重ねるスパイラル。みたいな話。
 ところで2日に風呂場ですっ転んだ時に、ものすごいでっかい内出血が出来てたことに気づいた。これ一生残るやつじゃないかしら。肋骨も折れてそうだし、これからおいらどうなっちゃうの〜!?

夜は今川宇宙さんのほろよひ音楽堂@神田THE SHOJIMARUへ。
 宇宙さんを知ったのはミスiDだったと思う。逸材揃いのミスiDの中でも、特別にセンスがよくて頭が切れる娘だった。ただその切れ味ゆえに、こっちの気が引けちゃうところも正直あった。22歳になった宇宙さんは、世界観の新しさと切れ味はそのままに身軽になった。本当に地頭がいい方は、穏やかで楽しい。

ほろよひ音楽堂は、宇宙さんがバンマスで還暦世代のレジェンド級のメンバーを従えたバンド。めちゃめちゃかっこいい。音楽好きに観て欲しい。名うてのレジェンドたちのパワフルな演奏の中で、宇宙さんの斬新な歌詞世界とキュートなボーカルが引き立つ。
 カバー曲は誰が選んでるのかな、毎回 “君は天然色” をやってくれるのが嬉しい。それからBlue Hearts。前はFlipper’s Guitarなんかも歌ってたみたい。楽しい時間だった。

変名で参加してるメンバーをバラそう。キーボードは佐野元春さんバンドの長年のメンバーで、80年代以降のいわゆる「SONYの音」を作ったアレンジャーでプロデューサーの西本明さん、ベースはPicassoの東純二さん。ドラムスはThe Timers、Little Screaming Revue、Mojo Club、Hillbilly Bopsの杉山章二丸さん。ギターは僕と同い年、映画や演劇の世界で活躍する石澤瑤祠さん。

終演後、物販タイムも落ち着いて、残ったファンは宇宙さんに群がる。僕も群がりたかったけど、逆にレジェンド達に群がられてしまった。前回のライブで、コンピCDを差しあげたのだよね。その件で権利関係で怒られるのかと思った。
 や、なんかもう恐縮なくらい誉められた。「時代も地域もジャンルもバラバラなのに統一感がある」、このサイトを読んでくださってる方もいらした。

どういう音楽遍歴なのか聴かれて、細野さんと慶一さんが心の師匠ですって話をしたら、みなさんはっぴいえんどやはちみつぱいの時代から観てらっしゃるのだ。
 「ライブは酷かった。PAって言葉もなかったし、ロックの音をどう扱っていいかわからない時代だった。でも当時は吉田拓郎さんとかが流行ってて、それとは違う何かを感じて楽器を手に取ったんだよ」、なんてお話も聞けた。

僕がコンピCDを作るのは自己紹介代わりで、音楽は好きだけど自分で曲を書いたり演奏したりって才能に限界を感じてるから。レジェンド級に受け入れられるのはとっても嬉しく光栄だ。前に作ったやつは細野さんに誉めて頂けた。
 けど正直なところ女の子にウケたい気持ちはある。なかなかな。あとCDプレイヤー持ってない人が多い!! MixCloudにアカウント作って、まだ公開してない。

6日。肋骨が本格的に痛くて、支援センターのフィットネスプログラムいけなかった。46年間生きてきて初めて出会った、僕が運動してもいい場所。鎮痛剤で寝落ちして、だらだら猫を揉んで音楽を聴いて過ごした。
 Softbankで全国的な通信障害が起きた。タイムラインで携帯が使えないって叫んでる人、ソフバンユーザーホイホイだな。僕もなんだけど。回線が復帰して真っ先にファミチキのクーポンが飛んできた。嬉しさ微妙!!

チャイは成猫で拾われて動物病院に連れてこられて、「子猫ならすぐに引き取り手が見つかるんですが成猫は難しいんですよ、山下さんなら安心だからどうですか」って薦められてうちに来たのだ。
 それから5年くらい、顔の前側から撫でようとすると避ける癖があった。毛艶を見るにもともと飼い猫なのは確か。ひょっとしたら元の飼い主に虐待されてたのかも知れない。最近避けなくなって非常に嬉しい。

7日。Brian Wilsonが美肌フィルターかけすぎな件。Sigur RosのアカウントとおんなじことをすぐJonsiがツイートする件。
 細野さんのMonadレーベル時代の再発、それから “銀河鉄道の夜” の特別版の情報が出た。僕はYMOはピンとこなくてこの辺が細野さんの入り口だった。例えば星野源さん経由で細野さんに興味を持った若い人に、あまりにも幅広い細野さんの音楽世界の全貌をつまみ食いできるようなコンピを作りたいな。移籍遍歴もそうとうなんで、廃盤になってるアルバムやサブスクリプションに入ってない音源が多すぎる。ずっと "風をあつめて" や "悲しみのラッキースター" みたいなことやってたわけじゃないんだよ。トロピカル、テクノポップ、アンビエント、ワールドミュージック、ハウス、ラウンジ、エレクトロニカ...。

夜は日本橋に出掛けるんで三越で夜廻り猫展を。原画はもちろん、遠藤商店が楽しい。複製画を買って、平蔵と重郎のカフェラテを飲んだ。写真撮影コーナーがあったけど俺は独りだ!! 店員さんに頼むのも恥ずかしくて。

その向かい、Carnation@日本橋三井ホールへ。夢にまで見た奇跡の5人組Carnation。比喩じゃなくて本当に夢で見た。
 もう圧倒されるほど素晴らしかった。あの5人体勢のカーネーションは、日本のロック史に刻まれる素晴らしいアンサンブルなのはもちろん、僕が19歳から30歳でめちゃくちゃ恋をしていた時期で、いろんな女の子と観に行った想い出がある。でもステージ上の彼らはノスタルジーじゃなかった。最近の曲もあの5人でいっぱい演奏して、それは言うなればパラレルワールド、まさに夢のような倒錯した時間だった。

バンドの魔法を信じてるんだ。直枝政広さんが一番楽しそうで嬉しそうで、元サヤに戻りたがってるのがバレバレで可愛かった。最新のオールタイムベストに5人での新曲が2曲入ってて、直枝さんの言葉を借りるなら「阿吽の呼吸であっという間にレコーディングが終わって飲みに行った」そうだ。
 数年前はCarnationの話もしたくない風だった棚谷祐一さんも後日のツイートで、「たったひとつ、確かなことは、音を出している時間、僕たちはとても自由で幸せだったということです。ありがとうございました」。棚谷さんが楽しそうだったのも感激したな。で、いいプレイをすると直枝さんがMCでよいしょする。

ダイナミックで安定感あるドラミングと音質をコントロールする矢部浩志さん。淡々とかっこいいカッティングを決める鳥羽修さん。ゲストも大野由美子さん、ロベルト小山さん、Zoocoさん、鈴木桃子さんとベストメンバー。終盤は豪快なロックナンバーを繰り広げて本編最後は “Edo River” 、直枝さんが感極まって途中で歌えなくなっちゃった。紆余曲折あったバンドのフロントマンとして、思うところあったんだろうな。
 アンコールは現行のCarnation、大田譲さんVo.Bs、直枝さんEg.Choの2人だけで “砂丘にて” 、これがまたじんわりとよかった。そして全員呼び寄せてお約束の “It’s A Beautiful Day” ”夜の煙突”。汗だくになって狂ったように踊った。ああ。感慨深い。若いお客さんが多かったのも嬉しかったな。予期せぬお方にこんばんはした。

電車を降りると都内より寒く、バスを降りるとさらに寒い地こと夕暮れ団地。猫がデロンギにひっついて鼻こげそう。

8日。寒い。夏に風呂に入るのは暑くてめんどくさい。冬に風呂に入るのは寒くてめんどくさい。風呂からあがって後悔したことはないのに。
 整形外科へ。レントゲン撮ったら肋骨見事に折れてますと。「46歳で寝返りを打っただけで折った方は初めてです」って言われた。初めて奪っちゃった。「なにか隠してることはないですか」。つまり寝返りを打ったって説明は不自然過ぎる、DV的なこととか言えない事情があるんじゃないかと。いやほんとなんです。固定用のバンドをもらった。これを巻くとお腹が凹んで見える。治ってからも使おうかな。

腐れ縁と待ち合わせして、両国でも食べログで圧倒的に人気のお店でちゃんこ鍋を。非常に美味しかった。特に出汁の味わい、いわしのつみれ、定食の天ぷら。そのあと上野で腐れ縁の馴染みのカフェでスフレパンケーキを。これも非常に美味しかった。
 腐れ縁とはいまが一番いい関係かも知れない。そもそも喧嘩別れしたわけじゃないし、恋愛をするならついてまわる責任ももういらないし、でもお互いを知り尽くしてる。男女に友情が成立するとしたら、別れたカップルだと思う。上野に行ったならムンク展観ればよかったな。帰って体重計に乗ったらやばい数値が。

John Lennonの命日。Moonridersの “Elephant” はJohnの死について歌ってる。

9日。寒い。吉村かおり / Suzuki Tomomi@堀之内time Tokyoへ。
 吉村かおりさんは天才なのに気さくで楽しい方で、でもなぜかタイミング的にライブの日に僕が体調を崩す。久しぶりにライブ観れてよかった。いつもよりゆったりエモーショナルな演奏。スコットランド民謡 “故郷の空” からその替え歌、”誰かさんと誰かさん” のカバーもあった。吉村さんの音楽は難解なコードを感じさせないポップ感、そしてメロディが呼んできたような言葉のチョイスが導くイマジネーションの世界。

亀といい男女っていう2マンライブシリーズで、この日のゲストは初見のSuzuki Tomomiさん。なんとtime Tokyoの方だった。
 これがまた大変趣味のいい、透明感と音楽性が溢れ出たポップワールド。予習で聴いたギミックの効いた演奏も最高で、弾き語りでは曲そのものの良さが引き立つな。新曲は人生経験を重ねたなりの歌詞、初期の曲はいまなら書かない夢見る夢子ちゃんって仰ってたけど、違和感なく世界観に溶け込んでた。出張ご飯「てくてく」のチキンカレーも、ココナッツとパクチーの香りが溶け合ってすごく美味しかった。

猫たちが飯を食わん。体調悪いのかなと思ったら、寒い>はらへなんだって。暖房がきいてる部屋にお皿をもってったらもりもり食べ始めた。
 今日はあーたさん企画、藤岡みなみさん、クノシンジさんとの3マンに行く。

世の中のことを。ゴールデングローブ賞のノミネーション作品が発表された。作品賞に「ボヘミアン・ラプソディ」もちろん入ってる。主題歌賞にKendrick LamarやJonsiの楽曲が入ってるのも嬉しい。クリムト展が開催される。ミュシャ展が開催される。もうすぐ閉館する原美術館の建物の歴史。青山ブックセンターのあとに入る書店文喫の話
 問題の高輪ゲートウェイ駅の駅名を撤回する署名運動が始まった。「インテリは感情をバカにしてこういう失敗をします」すごい意見。

政治のことを。「漁業・水道・種子 誰のための改革か」。「海も水も主食の種も、いわば『命のインフラ』だ」。「戦闘機で買えるもの」。「都市部で定員90人の認可保育所建てる場合、建物費用は約2億円、一機分で50カ所、4500人分建てることできる」。
 「大阪入管でもハンスト 病気収容者の対応に抗議」。「外国人実習生、3年で69人死亡 6人は自殺 法務省資料で判明」。「水道民営化法案がまたしても強行成立」。「水道事業の民営化はすでに世界各国で試みられたものの軒並み失敗している」。

ウイグル族を中国の弾圧から解放するために、日本人は何をすべきか」。「人間の体というのは、拷問が続くと痛みも感じなくなるんです。こうした日々が続くなかで、だんだんと生きる希望や気力を失い、人間としての機能がなくなっていきました。肉体も精神も弱っていきました」。
 ネトウヨの人はよく、パヨクはウィグル人やチベット人を弾圧してる中国と結託するのかっていう。や、みんなの人権が守られるべきだし、思想は一貫してる。

音楽の話を。グラミー賞のノミネーション作品が発表された。Kendrick Lamarが8部門でノミネートされてる。個人的に気になるのはDavid ByrneがBest Alternative Albumにノミネートされたこと。彼はグラミーを取ったことあったっけか。
 BuzzcocksのPete Shelleyが亡くなった。僕はBuzzcocksを熱心に聴いてたわけでもないけど、Pete Shelleyがその後のマンチェスターのシーンに与えた影響は果てしなく、思うところいろいろある。Joy DivisionもThe Smithsもいなかったかも知れない。

The Wire誌が2018年の年間ベストアルバムTOP50を発表した (オリジナルの記事のタイトル不明) 。StereogumがThe 50 Best Albums Of 2018を発表した。NPR局がThe 50 Best AlbumsThe 100 Best Songsを発表した。KCRW局がKCRW'S Best of 2018を発表した。Paste Magazine誌がThe 10 Best Jazz Albums of 2018を発表した。PopMattersがThe 25 Best Electronic Albums of 2018を発表した。

Toro Y Moiが新曲 “Ordinary Pleasure” を公開した。Sigur Rosがアンビエントプロジェクト “Liminal 3” を公開した。Underworldが毎週発表してきた楽曲を “Drift Episode 1 : Dust” としてリリースした。Teen Dazeが新曲 “Hidden Worlds” を公開した。Autechreがカトゥーンネットワーク向けの新曲 “sinistrail sentinel” を公開した。The Flaming Lipsの新作にThe ClashのMick Jonesが参加する。

The Innocence MissionがTiny Desk Concertに出演した。The New Mastersoundsが “Miracles” のスタジオライブを公開した。Superorganismが “Night Time (Digitalism Nineties Time Remix) " を公開した。Todd Rundgrenの “SOMETHING/ANYTHING” が7inch付きで再発される。お母さん聞いてなかったわよ。また買うのだろうか。Stereolabが10年ぶりに始動する。アストル・ピアソラのドキュメンタリー映画「ピアソラ 永遠のリベルタンゴ」のクリップ映像が公開された。Honneが来日する。

細野晴臣さんのMonadレーベル3部作が再発される。サウンドトラック ”銀河鉄道の夜” がCD2枚組、ボーナストラック4曲、未発表曲15曲入りで再発される。
 崎山蒼志さんが “” のMVを公開した。Moonridersが2016年のライブ盤をリリースする。本当は評判のいい1986年のツアーや、アルバムでは打ち込みだった1990年代のライブ音源を出して欲しい。

チケットの不正な転売を禁止する「チケットの高額転売規制法案」が参議院本会議で全会一致で可決された。
 たいがいくどいけど音源の不正転売禁止もはよ。体の障害的に頻繁に実店舗に行けないんで、限定版は転売屋がふっかけた定価の何倍もする値段で買わざるを得ないのだ。で、絶対売れる商品を限定発売にするカクバリズムに非常に悪い印象を持っている。(良心的な) 中古盤屋はもちろんあって欲しい。

12月14日 SIDE-A 人類の晩年 -辺野古基地埋立工事について-

僕だってのんきに楽しい話をしたいよ。基本ぐーたらだし。

沖縄の米軍辺野古基地で埋立工事が始まりました。まずは沖縄4世ロバート・カジワラさんのメッセージ動画をご覧ください。彼に同意する、と思ったら、彼が請願してるホワイトハウスへの署名にご協力お願いします。
 動画を見る気もない層のために要旨を説明すると、「日本政府と米軍は違法的に辺野古を破壊している」「これは人権侵害で日本国憲法に違反し国際人権法にも触れている」「全世界に、沖縄に対する安倍の行為が間違ってると示す必要がある」「もし世界が彼の卑怯な行動を知ったら、全日本国民が恥をかくことになる」「彼の沖縄県民に対する言動を決して許してはならない」。

日程を理由に、NINJAなんとかには会うけど玉城デニー沖縄県知事に会わなかった安倍晋三が、様々な違法を犯した末に辺野古基地の埋立工事を強行した。それは日本がアメリカの属国で、財布であるからにほかならない。軟弱な地盤で、予算の何十倍もの金を湯水のように使う。2月に県民投票が予定されてた。もちろん民意はノーだ。その前に土砂投入したのは、来年の夏の参議院選挙への影響を最小限にしたいからだ。
 「辺野古土砂投入 : 玉城デニー知事のコメント全文」。「沖縄県民、そして全国民の皆様には、このような国の在り方をしっかりと目に焼き付け、心に留めていただき、法治国家そして民主主義国家としてあるまじき行為を繰り返す国に対し、共に声を上げ、共に行勤していただきたい」。
 このままではほんとうに海を戻せなくなる。辺野古の大浦湾には5806種の生物がいる。屋久島や小笠原諸島より多い。うち262種が絶滅危惧種だ。国破れて山河もなくなる。日本の首相が安倍晋三で、署名を提出する相手がドナルド・トランプという悪夢。ほかの国でもウヨクが台頭してて、もう民主主義は終わりだし、人間社会も終わりかもね。

それでものんきなツイッターランド。amebaでは政治の話をしないって規約があるらしい。ほかのブログサービスも似たり寄ったりと思われる。そこでサンリオの話をしてる君よ、サンリオは「可愛い物が平和を招く」って主旨 (大意) で設立された高い志を持った会社なのだよ。いちご新聞をちゃんと読め。
 「洋楽世代」って言葉がある。若い人が洋楽を聴かなくなって久しい。70億人の世界を捨てて1億人の小島にこもる現象は、たぶん人間社会の終焉と無関係じゃない。

追記 : 翌日の内田樹さんのツイートを転載します。
 「あの美しい海を埋め立てて『13年』かけて滑走路を造成することは普天間基地の危険の『すみやかな』解消と無関係であることは誰が考えても分かります。『米側に工事の進捗をアピールすること』が理由でしょう。辺野古にこだわる理由は『そこに核兵器を収蔵している弾薬庫があるからだ』というのが常識的な解釈だと思います。もちろん米軍はそこに『核がある』なんて言いません。抑止力戦略というのは『どこに核兵器があるのかないのかを開示しない』ことを含めてはじめて成立するものですから」。
 「なぜ日本のメディアは『辺野古にこだわる理由』として『そこに核があるから』という最も蓋然性の高い推理をしないのでしょう? 日本国内のどこにも核はないという『非核三原則』で首相の大叔父さんがノーベル平和賞をもらった笑い話を蒸し返したくないからですか? 『辺野古に核はない。海兵隊は核運用しないから』『じゃあ、沖縄の核はどこにあるんですか?』『嘉手納弾薬庫に決まってるでしょ』という話にならないようにこの話題には触れないことになってるのかも知れないですね」。

SIDE-Bに続く

12月14日 SIDE-B 音楽と天才

10日。日記を書いて、あーたさん主催のイベント “JOY” @下北沢GARAGEへ。
 最初に出演したのはクノシンジさん。hajimepopさんのお薦めで音源は聴いてたけど、ライブを観るのは初めて。シングル “光と影” は棚谷祐一さんが共同アレンジ、カップリングにいまが旬の “Bohemian Rhapsody” のアカペラカバーが入ってた。ライブはどんどん調子をあげて、「普通にポップ」を貫く尊さを感じた。気持ちいい。またアルバムを出して欲しい。このバンドがハコバンとして全出演者のバッキングを務めた。

次に出演したのは藤岡みなみさん。数年前に追っかけてた。
 僕の主催イベントに出演して頂きたくて、みなみさんやバンドメンバー、マネージャーさんに口約束ではご快諾を頂けたものの、事務所からはなしの礫。サンミュージックはホウレンソウができない。出演できませんってことならほかの出演者を探すんだけど、返事がないっていうのはひたすらの待ち状態で、結局ハコもスタッフもほかの出演者さんもぜんぶバラしてごめんなさいになった。それからファンを辞めてた。

モローンズは解散したのかな。ギターのネロさんだけは参加。クノシンジさんも藤岡みなみさんも久しぶりのライブ、あーたさんも入魂のワンマンのあと魂が抜けた状態で、ネロさんがみんなに発破をかけたみたい。
 モローンズの楽曲、ネロさん、ベースの岸田小石さんの楽曲を演奏した。”ド忘れ in the night” やっぱりいいな。突然スプーン曲げをしたり、背中にホッカイロを貼りっぱなしだったり、カポをつけてるのにカポを探したり、お茶目なユーモアとセンスの良さは相変わらず。みなみさんに罪はない。またファン活動を活発化させよう。

そして主役のあーたさん。入魂のワンマン以来のバンドセット。ワンマンがあまりにも素晴らしかったんで、それを超えられるかが彼女の中での課題だったみたい。結論。充分に超えてました。最高のステージだった。
 書く曲が大人びてきた感慨も。”ソーダ水” や “You” を書いてた頃とは違う。なにが違うって歌詞の中でキスしてる率が圧倒的に違う。クノシンジさんがアレンジした新曲の “Airport” はこんな世界。アンコールはみなみさんとの “キャットストリート” 。胸アツ。

お客さんとして来てたかねこ “きゃのん” きわのを、「天才だけど頭おかしいです」って紹介しちゃったの完全に表現間違えてたし失礼にも程があるな。「頭おかしいけど天才です」って言うべきだった。
 彼女の天才性 (音楽的にも地頭的にも) とキャラと、一貫性がないようでちゃんとある。でもそれをどう説明していいかわからなかった。まきちゃんぐさん「きゃのんはほんまにクレイジーガールなんだけど、地頭がいいから文章の説明とかすごく上手。ただ天才特有の喋ると次々に溢れてくる情報を整理する時に緊張でパニクりすぎるのでMCはほぼ何を言っているかわからない。小説とか書けばいい」。そういうことだよ!!

そのきゃのんがFMヨコハマで紹介された。”アールグレイ” がかかった後、電話インタビュー。おっ意外とちゃんとインタビューが成立してるなって思ったら、「部屋を汚すのが得意で」あたりからおかしくなってきて、「ちょっ説明下手ですね、諦めた!!」で崩壊。DJ「決まってるライブあったら教えて」きゃのん「あっはい、えっいまですか?」、DJ「Music Port本日の...」きゃのん「グエッ」DJ「えっなんか言いたかった!?」きゃのん「グエッてなっちゃいました、ぜんぜん構わず...」。
 Music Portって番組が何年続いてるか知らないけど、グエッてなっちゃった人はきゃのんが初めてじゃないか。ひょっとしたらFMヨコハマ史上でも初めてじゃないか。

11日。ヴォイジャー1号に続いて2号も当初の役割を終えていわゆる星間飛行、人間が誰も行ったことのないインターステラーへ。おつかれさまでした。
 ずみを@原宿Strobe Cafeへ。めきめき成長してるずみをであるが、なんとDTMを導入してきた。先日のバンドセットでのライブがすごく楽しそうで、その延長だろうか。でもその打ち込みが間に合わなくて、リハをキャンセルしたという。PA的にずみをの良さが伝わりにくかったかなとも思う。ちょっと観ない間にどんどん曲を書いてて、知ってる曲は1曲だけだった。チェックしないと。

対バンで気になったのが、美稀さん。柔らかい声と洒落た楽曲が良かった。憎いコードを使う。追いかけたい。そして日乃まそらさん。ポップで洋楽的なセンスを感じた。サポートのギタリストさんがいつチューニングするのか気になった。彼女も追いかけたい。最近なんだか楽しいのは完全に音楽のおかげだ。
 ただ恨み節系の方もいた。僕は自分が幸せじゃないと曲ができない。歌詞だけじゃなくて、曲が降りてこない。恨み節系の方は恨みが降りてくるのかね。あれ完全に自慰だと思う。聴いてる人はどういう姿勢で臨めばいいのかわかんない。

12日。カウンセリングのあと、Charlotte Loversが出演するクリスマスパーティー@学芸大学EMPORIO cafeへ。
 行ったらお客さんがいなくて、2階に通されてもいなくて、お店の方に「3階ですか?」って聞いたら「本日はフードと音楽の云々」って説明が始まった。爆音のクリスマスソングの中で独りポテトを食った。やがてお客さんが集まってきた。これEMPORIO cafeの常連さんたちのパーティーだわ。パーティーピーポーとは程遠い僕は隅っこでぽつん。

最初に登場したのはベリーダンサー。セクシー。どきどきした。次に出演するハンドパン奏者が飛び入りでセッション。アラブ音階をどうやって鳴らすのか聞きたかったな。そのハンドパン奏者、なんとパーカッションでバークレーを出てるという。クリスマスソングを混じえた素晴らしい演奏。ハンドパンずっと気になってたんだよね。
 で、こういう時に限ってビンゴゲームに当たってしまったりする。もう完全に挙動不審だし汗はとまらないし、あんた何者状態。

Charlotteは珍しくアコギの弾き語り。お馴染みのオリジナルナンバーに、Joni Mitchellの “Case Of You”、Stevie Wonderの “Someday At Christmas”、スピッツの “冷たい頬” といったカバーを混じえて。
 会場の音がよくて弾き語りってこともあって、とにかく歌の良さが伝わってきた。伸びやかで真っ直ぐな歌声を、普段のライブよりも堪能できた。出番の終わったCharlotteも常連さんじゃないみたいで、やっとお喋り相手ができてホッとした。

トリはスペイン人の男性Vo.Gt.と日本人の女性Fl.っていう珍しいデュオ。”Besame Mucho”、”Caimanera”、”Volare”、”Djobi Djoba” といったスペインのスタンダードを歌う。コールアンドレスポンスで盛り上げた。”Caimanera” は、僕が初めてDJをした時に1曲めにRobert Wyattのバージョンでかけた、想い入れの深い曲。
 ぽつんとしたクリスマスパーティーだったことを思ってこの写真を見ると、持参したサンタ帽が実に痛々しい。終盤はお酒も回ってリラックスできたんだよ。

13日。アナログのブートを買う夢を数十年ぶりに見た。年賀状的なものを書いた。毎年おなじようなことを書いてる気がする。
 夏前かな、牛久の入国管理局に不当に収容されている方々に、Amazon経由でこれでもかってくらい差し入れしたの、電話番号から辿って丁寧なお礼の連絡を頂いた。日本がほんとにスマンって言っておいた。

障害者福祉センターのフィットネスプログラムへ。雨だ聞いてないよ。肋骨が折れてるんでできそうなとこだけ。これは内側の筋肉に効いて痩せそう。成人病を気にする年齢だし、屈辱的な外見からくる自己評価を改善するためにもなんとか痩せたい。
 そして月に一度の面談を。鬱病の病的なことは主治医に、日々の考えや悩み事はカウンセラーさんに、具体的な生活面のことは福祉センターに、3人のプロに相談できる体制を作って、だいぶ心が軽くなった。

病院に行って、渋谷に出てジーンズを買って、我が魂の故郷パイドパイパーハウスへ。Contrary Paradeのミニアルバムが、発売から1ヶ月経ったのに一等地に陳列されて試聴機にも入ってた。あの店は本当にいいものしか置かない。長門芳郎さんのお眼鏡に適ったのだ。あのクオリティならさもありなん。

そしてLouis Cole@渋谷WWW Xへ。
 超楽しみにしてた。けど客入れのDJが下手で選曲もダセえ。500人のキャパで1時間の持ち時間でLouis Coleの客入れをするレベルでは全然ない。僕の方がいいDJをする自信がある。でもデブでキモいおっさんだから需要がない。といった屈辱と闘うためにも痩せる。キモさも多少は改善されるはず。おっさんなのはしょうがないな。あとは人脈作りだ。やつはなんであんな晴れ舞台に立てたんだ?

Louis Cole、超キモかっこよかった。楽しすぎた。筋肉が描かれたピチピチのロンTで登場。楽器はMacBook、キーボード、ドラムだけ。基本的にMacBookからリズムトラックとパッド系を流して、ルーパー代わりにキーボードから細かく刻むループフレーズとベースラインを入力。このベースラインがかっこいい。
 その上にハイトーンボイスが乗って、佳境に入るとタムを連打するオカズだらけのドラムでアゲる。このドラムが超絶かっこいい。ドラムンベース的な展開もあった。

ポイントはリズムの歪み感かなと思った。いまっぽい。やってる音楽は全然違うけど、例えば夏にKendrick Lamarを観た時に感じた魔法に近い。たぶんこういうリズム感はエバーグリーンじゃないだろう。でもいいじゃん、ライブなんだからっていう意志を感じたような気もするし、ただお気楽に楽しんでたような気もする。
 で、これ絶対鈴木慶一さんが好きなやつだ。いらしてたかな? konoreさんはいらしてた。ツイッターでトレンド1位になった。観た人500人なのに。衝撃的なライブだった。

家に帰ってRon Sexsmithの動画ツイートを開こうとしたら観れない。で、Ronに観れないよってメンション送ったら直してくれた。Ron Sexsmithと話ができるインターネッツやばいよね。Ronにはなんでかフォローまでしてもらってる。
 Ron Sexsmithが数日に一度アップしてる、自宅での弾き語りカバー動画が好き。12月に入ってクリスマスソングになった。この日は "Little Drummer Boy"。

今日はなんにも予定がない。冬のみかん美味しいな。
 猫のおでこに電動歯ブラシをあてる。うっとりする。猫が。2匹いると均等に愛情を注ぐのが難しい。子猫が可愛いのは映える的な意味で、長いこと一緒に暮らして信頼を築いてぐーたらして流体化していく最新の猫が、常に一番可愛いんだよ。
 この日記を書き終わったらCDを焼いて、部屋の掃除をする予定。もうね、部屋が情けないくらいに汚い。きゃのんの「部屋を汚すのが得意で」ってこういうことじゃない。

世の中の話を。「地下深部に広大な『生命体の森』国際研究で発見」なんじゃこれは。海底を2500メートル掘り下げた地下に、数十万年から数百万年に渡って存在してきたと思われる広大な生命体の森が発見された。
 「超音波でしゃべるネズミの会話、スロー再生で解読」。人の耳には聞こえない超音波で、喜怒哀楽を表現してたそう。リンク先にサンプル音源あるよ。「深海に生命あふれるサンゴ生態系発見、米大西洋沖」。言葉を失ったというほどの驚きの生態系は、トランプが保護区指定を解除しようとしてる深海底にある。

宮崎駿『風の谷のナウシカ』が歌舞伎に 映画では描かれなかった原作を完全上演」。ナウシカは圧倒的に原作がいい。呆然とする大作。こんなツイートが流れてきた。
 「問われて名乗るもおこがましいが、産まれは東方トルメキア、十四の年から親に放れ、身の生業も悍ましき、腐海越えたる軍働き、指揮はすれども非道せず、人に情を土鬼から、風谷かけて城々で、魔女と噂高札に、廻る配附の盥越し、辺境諸国に隠れのねえ、三軍の首領白魔女クシャナ。『よっ! トルメキ屋!』『トルメキ屋ー!』『まってました! 中興の祖! たっぷり!』『諸国いち!』『諸国いちー!』」。絶対観る。

小田嶋隆さんがご自身の3年前のツイートをリツイートした。予想した通りの世の中になって残念だって。
 「競争の効果と正当性を訴える言説は、実は、勝ち組を賛美しているだけだったりする。彼らは、『強い者が競争に勝つ』という前提を『勝っている者が正しい』という支配原理にすり替えている。だから、『努力した人が報われる社会』は『報われなかった人が努力しなかったと見なされる社会』になる」。うちの親戚かよ。

NHK「『次の質問をどうぞ』河野外相 会見で質問を繰り返し無視」。「批判が出ることも予想されます」ってお前が批判しろよ。ハフポストも「河野大臣、記者の質問無視して『次の質問どうぞ』4連発」。「野党などからの批判を呼びそうだ」ってお前が批判しろよ。無責任だな。マスコミがマスコミの使命を果たさなくなって久しい。
 質問は、北方領土についての安倍政権に都合の悪い話題。安部政権が北方領土を取り戻すと思ってるネトウヨはどう感じたのかな。

『過労死は自己責任』なのか? ZOZOTOWN田端氏に見られる過労死を繰り返す思想」。「会社側からしてみれば、遺族の声を封じて訴えさせなければいい。そのために証拠を隠すのは序の口で、誹謗中傷を繰り返すことで精神的なダメージを与えて『もう続けられない』と思わせること」。これもうちの親戚かよ案件だ。
 「外国人実習生の『死者数』を削除 内閣府所管の機構サイト」。ウェブサイト上から実習生の死者数に関するデータを削除してた。亡くなった方は174人。職業実習でそんなに人が亡くなるかよ。日本に殺された、と言ってもいい。

音楽の話を。忙しい方はNME Japanが選ぶ今週聴くべきこの曲:2018/12/14を。
 Rolling Stone誌が「50 Best Albums of 2018」、「20 Best Jazz Albums of 2018」、「20 Best Movies of 2018」を発表した。Pitchforkが「The 50 Best Albums of 2018」、「The 100 Best Songs of 2018」を発表した。Billboad誌が「Billboard's 50 Best Albums of 2018: Critics' Picks」を発表した。NMEが「NME’s Albums Of The Year 2018」を発表した。SPINが「The 51 Best Albums of 2018」を発表した。
 来年ロックの殿堂入りするバンドが発表された。Radiohead殿堂入り。早すぎないか。The Zombiesも殿堂入り。遅すぎないか。Nancy Wilsonが亡くなった。

Prefab Sproutが来年ニューアルバムをリリースする。Yann Tiersenが新曲 “KOAD” を公開した。The Wombatsが新曲 “Oceans” を公開した。David ByrneがライブEPをリリースした。The New Mastersoundsが新曲 “Let's Go Back feat. Lamar Williams Jr.” のスタジオライブを公開した。Matmosがプラスチックの音だけをサンプリングして作ったアルバムのトレーラー映像を公開した。
 Valerie CarterがPrinceと共作した “I Got Over It” のMVを公開した。タイのファンクから影響を受けたアメリカのバンドKhruangbinが “Firecracker” のライブ映像を公開した。このバンド好きなんだよね。Martin DennyじゃなくてYMOの “Firecracker” だった。Underworldがミックス音源を公開した。Keith Richards「もう酒を飲みたいとは思わない」。「もう1年近くになる。手を引いたんだ。ウンザリしたんだよ」。健康上の問題はないけど飲む気がしなくなったそうだ。Adrian Belewがまた新バンドを結成した。Georgia Anne Muldrowが来日する。Danny KortchmarがThe Sectionのリズム隊を連れて来日する。

Million Image Orchestraがシングルをリリースする。ほろよひ音楽堂がまた改名する。白楽にあった中古レコード屋タチバナのインタビュー。都内住みだけど白楽まで行ったな。
 amiinAのインタビューが公開された。前編後編。amiinAの1st “Avalon” は日本のオルタナポップのマイルストーン的な名盤、2nd “Discovery” はもうカテゴライズできないエネルギーが透明な結晶になったような大名盤。音楽好きはこういうの聴いて打ちのめされてほしい。今年はamiinAと出会ったのが個人的な大事件。amiinAとトリプルファイヤーとControversial Sparkの3マン組んだ鈴木慶一さんやっぱり凄い。

12月17日 音楽への愛 ≠ 発言力である事実について

僕は音楽が好きだ。好きになってすぐに楽器を手に取れば楽だったかもなって思う。幸か不幸かリスナーとしての耳が先に育っちゃったんだよね。で、自分の楽曲や演奏をジャッジして世に出せないジレンマにいる。ゆえにただの「受け手」なんだけど、「受け手」の発言なんて誰も聞く耳を持たない。
 端的に言うなれば、音楽を愛してないのに音楽を奏でてルックスだけで集客してるような人より低く見られるのは非常にもどかしいし辛い。

もうひとつ。ほんとうの大御所から、僕みたいな一介のファンを同じミュージックフリークとして扱っていただく体験を何度もしてきた。だから、ファンの言葉を大切にしないような音楽家はその程度だ、くらいまで豪語してた。
 でも僕の妄想と願望の産物だったのかな。って思う出来事があった。

15日。ファルコンみたいにでっかい生き物にしがみついて草原を走る夢を見た。起きたら両腕の中に猫たちがいた。

amiinA@渋谷O-nestへ。
 行きがけのBGMはもちろんニューアルバム “Discovery” 。背筋がスウッとなる瞬間にしょっちゅう襲われる名盤だ。個々の楽曲、トータルコンセプト、2人のパフォーマンスのすべてが最高。ライブも超楽しみで、それはLouis Cole並みに楽しみで。対バンはMop of Head、クラブ寄りのラウドなインストバンドだ。かっこいい。ぶつけるamiinA側もすごいし、ちゃんとついてくるamiinAのファンもすごい。

amiinAのステージはもう多幸感しかなかった。曲が圧倒的にいいのは大前提で、ボーカルもダンスも笑顔もほんとにいい。もともといいのに成長果てしない。勢いあまってミスっちゃったところもあったけど全然OK、それがライブ感だよ。
 ”Discovery” でも一番好きな ”sign” から始まったのが胸アツ、”Jubilee” “Caravan” “Canvas” もちろん演った。”RunBlue” 演ったの意外だったけどライブ映えするな。スピーカーの前、バスドラが風になる場所で踊った。

終演後、miyuちゃんに「上手 (かみて) の一番前にいたでしょ」って気づいてもらえたの嬉しい。amiちゃんにサンタ帽をかぶってもらって「ライブの後だから汗で汚れちゃったかも」って言われて洗濯しないって決めた変態です。
 でも実は一番嬉しかったのはプロデューサーさんにMix CDを渡せたこと。amiinAの魅力は、プロデューサーさんの確固たるコンセプトとイマジネイティブな美意識があって、2人が「大人にやらされてる」感なくそれを楽しんでるとこだから。

16日。2日続けてアイドルのライブ@渋谷O-nest。この日はエレクトリックリボン室井ゆうちゃん生誕祭。
 エリボンも、ゆうちゃんの親友らしき3ピースのパンクバンド、SonoSheetをぶつけてきた。amiinAのファンに比べると、エリボンのファンは呆然直立だった。それに業を煮やしたのかバンドのファンがモッシュ始めて、僕の荷物がすっ飛ばされて踏まれてぐちゃぐちゃに破壊された。バンドには罪はない。彼らの音楽を演奏しただけだ。

異文化交流は大賛成。音楽や表現文化に限らず、おおよそ面白いことは異文化がぶつかって違う視座が入ってきたところに起きる。ただモッシュはどんなイベントでも大反対。この日は女性やお子さんや体の不自由な方もいらした。その危険を犯してる張本人は演奏をまるで聴いてない、音楽を愛してるとはとても言えないから。
 あと2日とも、アイドルの対バンが学芸会すぎた。amiinAやNegiccoやエリボンは特殊な存在なんだな。学芸会アイドルより、追いかけてるオタクのセンスを不憫に思った。

夜は入江陽さん主宰のMARUTEN BOOKS FAIR 2018へ。
 何組出演したかわかんない、4時間を超える大イベントだった。いろんな意味で怪物ばっかり出てきた。もか&きゃのんは “サンデー” のミニコント始めるし、MELODY KOGAさんはあのいい声でじんマフィンが出たとか歌ってるし、夏之軽井沢隆義名義でまた出てきちゃうし、konoreさんをせっかく呼んだのに2曲だけで終わらせるし、すげーコード使いをする10代長谷川白紙さんから、自分でウーハーを持ち込んだエクスペリメンタルなヒップホップ荘子itさんから、危なっかしいのにヒリヒリと尊いシンガーソングライター森脇ひとみさんまで、バラバラだけど全員素晴らしかった。

音楽の良し悪しは上手い下手じゃない、というわかりにくいことを、森脇ひとみさんやかねこきゃのんを聴くと一発でわかる。もちろん唸るほど上手い方もたくさん出演した。転換中のBGMも生バンドで豪勢だった。カレーも美味かった。締めの入江陽さんの “Good Night Baby” カヴァーに至るまで、幸せすぎてあっという間の4時間だった。

17日。久しぶりの低気圧鬱。原因がわかっていることとはいえしんどいのに変わりはない。なにってことはないんだけど忙しくて気が焦る。とりあえず部屋を大掃除した。夜はスッパマイクロパンチョップさんのDJイベントにいくつもりだったんだけどな。きのう大活躍した長谷川白紙さんも出演する。無念。

世の中のことを。「『ハチミツとクローバー』未収録エピソードが電子書籍に」。単行本に収録された最終回後のあゆと野宮の行方、なんかが読めちゃうらしい。「日本国外では最大の漫画展 大英博物館で『The Citi exhibition Manga』展が2019年に開催」。葛飾北斎から東村アキコ先生まで扱うそうだ。手塚先生の扱いが大きそうで嬉しい。海外で日本のマンガっていうとAKIRAと谷口ジロー先生で、それはもちろん素晴らしいんだけど、手塚先生はあんまり読まれてないイメージだから。
 「29歳、人生に詰んだ元アイドルは『赤の他人のおっさん』と住む選択をした」。トレンドの記事。体験も面白いし文章力がやばい。絶対に恋愛関係にならない男女の距離感って僕も経験があるから共感する部分も大きい。

政治の話は今日はやめよう。政治の話ってみんなで幸せになろうよって話だから大事なんだけどさ。14日の日記で紹介した署名活動は順調に進んでるみたい。読んでない方は読んで、同意したら署名お願いします。

音楽の話を。

スタジオセッション集団The Wrecking Crewのベーシスト、Joe Osbornが亡くなった。The Associationの “Windy” もThe Mamas & The Papasの “California Dreamin'” もThe 5th Dimensionの “Aquarius / Let the Sunshine In” もSimon & Garfunkelの "The Only Living Boy in New York" や “Bridge Over Troubled Water” も彼のプレイ。その後はカントリー系のセッションベーシストとして大活躍した。
 Rolling Stone誌が「50 Best Songs of 2018」を発表した。Pichforkが「The Best Rock Albums of 2018」と「The Best Experimental Albums of 2018」を発表した。Best Rock AlbumsにはなんとCHAIがランクインしてる。FACTが「The best ambient of 2018」を発表した。Guardianが「2018's best folk albums」を発表した。Cover Meが「The Best Cover and Tribute Albums of 2018」を発表した。

来年のFUJI ROCKの開催が正式に発表された。山下達郎さんが新宿LOFTでアコースティックライブをする。すぎやまこういち氏楽曲っぽい要素集って動画が話題になった。音楽の解析ってこうするんだよのお手本的ないい動画。ぜひ見て。

12月20日 あの人やこの人に音楽なめるなって言いたい

年賀状のネタバレをするなれば、来年の目標は痩せることと曲をたくさん発表することだ。僕の年賀状は重すぎて長過ぎるんで、今年は軽く書いたつもり。決心は重い。
 痩せるのは、自己肯定感を持って生きる自信を得るため。曲を発表するのは17日に書いた通り、音楽を愛していてもアウトプットがない人には発言権がないため。僕の音楽が世に出せるレベルだとは到底思ってない。でも出すんだよ。

18日。体のメンテナンスの後、大貫妙子@キリスト品川教会グローリアチャペルへ。3月に観たアコースティックライブがとろけるほどに素晴らしくて、ライブ盤としてリリースされた。年の瀬に教会って場所で聴いたらもっと素敵なんじゃないかと!!

大変なものを観た。あれがプロフェッショナルなシンガーなんだな。完璧にコントロールされて抑制された歌、その声色から溢れるイメージの洪水。ストリングカルテットはシルクのように滑る響き、ピアノとウッドベースのデュオになるとスウィングしだす。
 ストリングカルテットがサックスカルテットに交代するコーナーがあって、サックスって普段「ブヘー」みたいなのばっかり聴いてるから、あんなに柔らかい音が出るのかってびっくりした。確かに木管楽器だ。

そんな流麗な世界の中で確かな存在感を示す楽曲の強さも感じた。美しくも可愛らしい。狂った音楽も好きだけど、この夜は丹精に組み上げられたポップスに浸った。
 世の中が荒れてるから今日だけはロマンティックに過ごしたくてセットリストを組んだっていう大貫さんの言葉通りの夜。ますます深みを増した歌唱をたくさんの人に聴いてもらいたい。場所も照明も素晴らしかったんで、映像作品にならないかな。

あまりにも気高いコンサートの余韻に浸っていたくて、相反するアヴァンギャルドを求める気持ちもあって、両立してる音楽をプレイリストから探して、帰りの電車ではamiinAを聴いた。amiinAはそれくらい大切な存在。

19日。美人女子大生カウンセラーさんと今年最後の憩いの時間。先週1週間のいいことと悪いこと、から僕の傷つきやすさについての話になった。
 僕は殆どの40代みたいに、ものごとを達観して観察することができない。それは性格的にもできないし、発達障害的にもできないし、これまでの経験的にもできない。言葉ひとつひとつに傷つきすぎるのは、真面目に生きて生きて、裏切られてきたからだよ。微かなサインに敏感になってしまうんだよ。でもそのサインを読み違えてしまうんだよ。

夜はCHAI@Zepp Tokyoへ。
 ちょっと前まで下北沢BASEMENT BAR辺りで観てたのに。客層めちゃ若い。ぱっと見回して僕が最年長だ。花道の存在に「ここまで来ちゃうのかなあ」って声が聞こえてきた。古参アピールするなら、こないだまで本人が物販に立ってCD-R売ってたよ。

前日の息もつかせぬほど張り詰めた大貫妙子さんのライブから、キュートでグルーヴィーでセンス溢れる表現の塊へ。世界を見据えた楽曲の良さと圧倒的な演奏力の上で成り立つ、「NEO可愛い」とユーモアの世界。ただひたすら楽しかった!!
 お客さんがみんな満面の笑顔だったの、スゲーなあって思うよ。もうCHAI大好きです。ちっちゃなライブハウスに出てた頃からワールドツアーを繰り返す今まで、スタンスがぶれてないのがいい。調子に乗ってないのがいい。

お客さんのノリの良さとリズム感にもびっくり。アンコールの拍手ってたいていだんだん早くなって、1拍と3拍を叩き出す繰り返しになっちゃうでしょ。日本のバンドのファンで長い間リズムキープできてたの、覚えてる範囲では細野さんとCHAIだけ。サンタの格好で出てきて客席に投げたチロルチョコキャッチした。
 ライブ中は撮影OK、SNSに投稿するのもOK。海外ではとっくにそうだよね。生で観て踊った方が圧倒的に楽しいのは当たり前、でもその想い出に数枚欲しい。OKって言われると周りが撮ってても気にならなくなる。

1stアルバム “PINK” に続いて来年に2nd “PUNK” ってアルバムを出すことが発表された。その次は “FUNK” じゃないか。リズム隊すごくファンキーだった。CHAIは2020年代のTom Tom Clubなんだと思った。

20日。King Crimsonってまだ日本にいるのかよ。激しい抑鬱。気圧でもないし気温でもない。障害福祉センターのフィットネスプログラムに行けなかった。

世の中のことを。「青山ブランドに『児相の子つらくなる』建設に住民反発」。よくあるNIMBY問題なんだけど、めんどくさいのは「ブランド」をちらつかせたことだ。
 僕は生まれも育ちも西麻布、青山や広尾や六本木や渋谷は徒歩圏内だった。青山 (概念) が、新参の妄想の中にあるその概念のために嘲笑われるのは胸が痛む。本来の江戸っ子は、喩え児童相談所に不満があったとしてもあんな野暮な言い方はしない。言ってるのは児童相談所を追い出そうとしているみたいに、江戸っ子を追い出した人々だ。

やっかみ (概念) から、「どうせなら青山に米軍基地を作ってやれ」なんて声もあがった。青山公園に隣接してとっくの昔から米軍基地があって、上空をヘリコプターが飛び交ってるよ。青山で駄々をこねてる新参住人と、それを嘲笑っているあなたたちは同じコインの表と裏なんだ。ってことは理解されない。あなたたちにとって都合が悪いから。
 喩え青山じゃなくてあなたの故郷に児童相談所が計画されて、あなたは賛成しても地域の何%かの人たちが不満を言い出す。概念としての「ブランド」らしきものを持ち出して、やっかみを受けるか受けないかの違いだけ。

徳川家光はヘタウマ画家? 水墨画を公開へ」。僕は好きな絵。「『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』 ボイスのドキュメンタリー映画が19年春に公開へ」。
 「鹿の密猟者、禁錮1年と『バンビ』鑑賞の判決 米中西部」。粋な判決。いまだに原爆が戦争を終わらせたって言ってるアメリカ人に、「火垂るの墓」を観せたらいい。「『ネコに助けられた...』普段と違う鳴き声で騒ぎ火事知らせる 飼い主助かるもネコは行方不明」。猫好きとしては胸が痛む。無事でありますように。

政治のことを。14日の日記に書いた、米軍辺野古基地の埋立工事に反対するホワイトハウスへの署名運動が、とりあえずの目標の10万筆を超えた。しかしいまホワイトハウスの主がドナルド・トランプである事実を鑑みるに、世界の世論を動かすには過去最高の記録、36万筆あるとやっと希望が持てる。
 「モデルのローラさんが辺野古工事停止の署名呼び掛け」。これに賛同の声も多かったみたいだけど、「仕事がなくなる心配」だの「CMの契約条項に抵触しないか」だの。政治ってみんなで幸せに暮らす方策を考えることだよ。なんで政治を語ることを問題発言みたいにとらえてるの。松本人志には言わないくせに。

日立、英原発計画『困難』中西会長 国の輸出戦略、暗礁に」。日本であれだけ大きな原発事故が起きて、海外では冷静な判断が進んでる。当の日本は原発輸出に躍起だったけど、これでぜんぶおしまい。やめましょう、原発動かすのも売りに出すのも。あの時に彼らは怖くなかったんだろうか。

音楽の話を。
 Q Magazine誌が「The Top 50 Albums of The Year」を発表した。Pitchforkが「The Best Electronic Music of 2018」を発表した。Cover Meが「The Best Cover Songs of 2018」を発表した。David Byrneはカバーする側でもされる側でも上位に入った。アルバムはグラミー賞にノミネートされてライブツアーも大好評で、勢いを感じる。

作曲家Galt MacDermotが亡くなった。ミュージカル「ヘアー」や、ヒップホップのサンプリングソースとしても人気があった。Jack White、Brendan BensonがいるThe Raconteursが新曲 “Now That You're Gone” と “Sunday Driver” を公開した。ちょっと前だけどMike Loveがクリスマスアルバムをリリースした。Franz Ferdinandが “Glimpse Of Love (Nightwave 6am Remix) ” を公開した。
 John Cageを特集したラジオのアーカイブが公開された。RostamがプレイリストSongs I loved in 2018を公開した。The Zombiesのアナログボックスがリリースされる。

Spangle call Lilli lineが新曲 “mio” を公開した。マーティン・スコセッシ監督の「ラスト・ワルツ」がZepp系列で上映ツアーをする。CorneliusのFLAG RADIOのオンエアリスト、最新の放送はクリスマスソング特集。岡田徹さんがコミケに参加する。amiinAのツアー4日目、対バンが安藤裕子さんと3776だ。万難排して行く。
 岸田繁さんがメロディの組み立て方の考察をツイートした。「自分の感覚としては、メロディー5度は歌っていて安心感があるし、3度はエモい感じがする。6度や2度、4度でさえ場面に応じて思い切って歌い始めに使ってみるのもいいと思う。どこに帰結したいのか意識的になるからだ。別に増4度や長7度だっていい。7度で和声の意味合い変わってしまったって、別にいい」。普段はインスピレーションでメロディを書いてるけど、その構成を分析すると学びがあるんじゃないかって。

12月25日 46歳のおじさんの家にサンタさんは来ませんでした

きっと君はこない
だって呼んでないんだもん
サイレンナイ
ホーリーナイ

肋骨が明らかにくっついてないのに痛み止めが切れた。鬱病の方が1兆倍辛いからどうでもいいってばどうでもいい。また病院に行くのがめんどくさい。風呂場で転倒した時に膝を打った。それも病院に行くのがめんどくさい。

21日。大滝詠一さんのライブアルバム “NIAGARA CONCERT ’83” 発売のお知らせ。続いて伝説のラジオ番組「ゴー・ゴー・ナイアガラ」ベストセレクション放送のお知らせ。ナイアガラレーベルは、次はヘッドフォンコンサートの音源を出してくると思う。

大滝さんがツイッターでトレンド1位になった。
 1996年頃、職場の誰一人として大滝さんを知らなかった。たくさんいたバブル入社世代はロンバケ直撃のはずなんだけど。最初はみんなでからかってるんだと思った。でも小室哲哉を聴いてる人は音楽通って言われるくらい音楽的にプアな職場だった。コンテンツ作る部門でそれはヤバいだろ。転職を決めるひとつのきっかけになった。

夜はnombres+春日博文@吉祥寺Mandala-2へ。
 春日博文さんがソウル在住でウクレレ弾き語りをしてるとは知らなかった。飄々とした歌声で、「昔の仲間の曲を歌います」って清志郎さんの “約束” を歌ってくれたのはグッときたな。あれ、清志郎にまた会いたいって意味で歌ってるんだろうな。アルバムを買ったらハングルでサインをくださった。

nombresはますます絶好調。最高のグルーヴとアンサンブル、プログレッシブなのにポップな楽曲。思わず顔がにやけた。レジェンドたちの本気、かっこよかった。
 そこに春日さんが参加して、窪田晴男さんが恐縮して「勉強になります」って何度も言ってたのおかしかった。つまりロックは音量であり、窪田さんは音が大きいけど春日さんはもっと大きい、でも音色やバランスの感覚がよくてうるさく感じないのが凄いと。

nombresと春日さんのセッションはカバー大会。アンコール1曲目はnombressも全員ウクレレで “IKO IKO” 、お客さんはセカンドラインの手拍子。最後はいつもの “Tomorrow Never Knows” 、春日さんと窪田さんのギターセッションが激しかった。大満足。

22日。クズ家電1位は10万年連続でプリンターだ。たった18枚印刷するのにああだこうだ文句言われて2時間かかった。何度も書いてるけど家庭用にプリンター売り出すのがそもそもおかしい。これからはぜんぶプロに頼む。
 落ち込んでる僕のほっぺを猫たちが舐めて慰めてくれた。情けない。

高井息吹さんのワンマンに行くつもりだった。もうぜったい間違いないやつ。プリンターとの格闘に疲れ果て、抑鬱状態に陥って行けなかった。ハーほんとに残念だ。
 タイムラインでは崎山蒼志さんと長谷川白紙さん、10代の天才が称え合ってた。

先週久しぶりに藤岡みなみさんの「おささらナイト」を聞いた。「来週はメールスペシャルです」ってことで、3年ぶりにメールを送ってみた。読まれた。内容より「パンはパンでも食べられないパンはパーンダ」ってラジオネームがウケたとこある。嬉しい。
 今川宇宙さんにレスしたら、「今年最高のコールアンドレスポンス」だと。嬉しい。

23日。そもそもはOriginal Loveのライブに行くつもりだったのだ。そこへのんシガレッツ×仲井戸麗市バンドが入ってきて、さらにamiinA×安藤裕子×3776が入ってきた。のんシガレッツ→amiinAのハシゴと決めて、でものんシガレッツ行けなかった。体調的に無理なほどチケットや音源を買っちゃうのはストレス発散でもあって、金銭管理について障害福祉センターの方と話し合ってる。
 amiinA@下北沢CLUB Queは意地で行った。

安藤裕子さんはまさかのオープニングアクトで登場。キーボードとベースを従えて、新曲2曲とユニコーンのカバー “雪が降る町” を歌って颯爽と帰っていった。あっけにとられた。そのたった3曲に込めた歌の密度と力に撃ち抜かれた。
 3776は無駄な音がまったくない極めてクオリティの高い楽曲とボーカル、飄々としたキャラクターとのギャップにやられた。アヴァンギャルドなはずなのに、客いじりも様になってて楽しいステージだった。

amiinAはいつも安定したボーカルのmiyuちゃんが、喉が枯れてて辛そうだし悔しそうだった。けど僕はパンク的に胸を打たれた。”zion” “Jubilee” 、アルバムで一番好きな ”sign” 、ライブで初めて聴いた “nana” と “Rising” が新鮮だった。
 amiinAのチェキは本人のサインだけしてファンのサインは書かない、つまり僕は名乗ったことがないのに、miyuちゃんが「山下スキルさん」って書いてくれて感動した。手も彼女の方からつないできた。ドギマギが顔に出てる。

夜中にエレクトリックリボン小田あずみさんのオーディションの最後の配信。感動的であった。泣かないって言ったのにやっぱり泣いた。

24日。そのエリボンの主催ライブ@渋谷LUSHへ。すっかりアイドルづいてる。どうせお前らクリスマスイブに予定ないだろ的なイベント、寝落ちて途中から観た。室井ゆうさんのビーフシチューが美味しくてびっくりした。
 xoxo EXTREMEってプログレアイドルは、拍数的にちゃんと踊れる変拍子。ハモンドっぽい音もあった。感心したのはメンバーがKing Crimsonの来日行ってること。ちゃんと本物に触れた上でプログレやってる。寺嶋由芙さんは安定の楽曲、パフォーマンス、ホスピタリティ。その場にいる誰もが幸せになれるステージ。

エリボンも安定のステージ。4人体制がすっかり板についた。”ワンダランディスコ” やらなかった。そんなに推してないのかな。”恋人がサンタクロース” のカバーや “Factory Of Love” がじんわり来た。”アイライン” はもう名刺代わりだね。
 そのままエリボンクラスタ、ボンクラさんたちと飲み。久しぶりに焼き肉食ったな。楽しい一日だった。寂しくなーい寂しくない!!

毎年書いてるけど、クリスマスイブの「イブ」は「イブニング」と同源。教会暦では日没と共に日付が変わったんで、今でいう24日のイブニングが25日、クリスマス当日だったわけだ (時代や宗派にもよる) 。だから気になるのが23日をイブイブって呼ぶ習慣。

25日。そんなわけでサンタクロースは来なかった。子供の頃プレゼントが東急百貨店の梱包で、なるほどサンタクロースは東急百貨店で仕入れてるのかって納得した。おもちゃはねずみさんが作ってるって知識はなかった。OEM的なアレかな。

タイムラインを流れたお気に入りのクリスマスソングをピックアップする作業。クリスマスのCDも大幅リメイクのタイミングだな。Happy ChristmasなやつとSilent Nightなやつ2種類。教会の聖歌隊やハンドベルのライブ盤とかないかしら。牧師さんのお話が入ってるようなの。あくまで宗教に根ざしたクリスマスソング集にしたい。

候補曲。例えばPaul McCartney “Wonderful Christmas Time” 、The Pogues "Fairytale Of New York” 、Tracey Thorn “Maybe This Christmas” 、Sufjan Stevens “Christmas Woman” 、The Band "Christmas Must Be Tonight" 、Prefab Sprout “Nightingales” 、John Cale “Child's Christmas in Wales” 、Ron Sexsmith “Maybe This Christmas” 、Donny Hathaway “This Christmas” 、Dan Hicks & The Hot Licks “Chirstmas Mornin’” 、Vashti Bunyan "Coldest Night Of The Year" 、Margo Guryan "I Don't Intend To Spend Christmas Without You" 、Blossom Dearie “A Christmas Love Song” 、Mel Torme "The Christmas Song" 、Vince Guaraldi Trio "Christmas Time Is Here" 、Chet Baker & Wolfgang Lackerschmid “Christmas Waltz” 、鈴木さえ子 “I wish it could be christmas every day in the U.K.” 、SUPERCAR “(Am I) confusing you?” 、楠トシエ “雪のワルツ” 。
 ベタすぎる曲はいかしたカバーに差し替える。

世の中のこと。のんちゃんが「Never forget you - from IWATE, MIYAGI, FUKUSHIMA あなたを忘れない -福島から世界へ-」ってプロモーションビデオに出演した。「ハチミツとクローバー」単行本未収録の2話が電子書籍で発売された。エスパー伊東さんが関節の不具合で体を張れなくなって芸能界を引退する。エスパー伊東さん初期の名作
 「高輪ゲートウェイ」って駅名の撤回を求める署名運動

イタリアにいじめが存在しない理由 差別的教師に反抗する子どもたち」。これはイタリアのある側面だけど、「『こんなこと言って嫌われたらどうしよう』...なんて、後先のことを考えずに言いたいことを言う」「問題に直面したら黙ってやりすごすということがありません」「そこには『空気を読む』という思考は皆無」っていいと思う。
 オーストラリアでは、子供たちが政権に異を唱えて学校休んで意思表示をして、首相が怒ったらそれに対する子供の反論を公共放送SBSが動画でツイートした。

天皇誕生日の会見全文「天皇としての旅を終えようとしている今」。「沖縄の人々が耐え続けた犠牲に心を寄せていく」「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」「各国から我が国に来て仕事をする人々を、社会の一員として私ども皆が温かく迎えること」。
 辺野古基地について「『戦略的必要性ない』在沖海兵隊に元米軍高官言及 日本の経費負担好都合」。「多額な費用を投じて海上に滑走路を造ることは『ばかげている』」「中国の軍事費を拡大させ、より強力な敵にさせる」「国防戦略で本当に重要なのはハワイだけだ」。「『北方領土にアメリカ軍基地が置かれる懸念』プーチン大統領が指摘」。

音楽のこと。Pitchforkが「Pitchfork Readers’ Poll Results 2018」を発表した。ジャンルはTop 50 Albums、Top 50 Songs、Most Underrated Album、Most Overrated Album、Best New Artist、Best Live Act、Best Way to Listen to Music。NMEが「Album of The Year 2018」を発表した。Guardian誌が「The 50 best albums of 2018: the full list」を発表した。今月に入ってベストアルバムリストをたくさん紹介した。100以上のメディアのベストアルバムリストを集計したリスト「2018 Music Year End List Aggregate」。

The Flaming LipsがDavid Bowie&Bing Crosbyのカバー “Peace on Earth / Little Drummer Boy” を公開した。The New Mastersoundsが新曲 “Trouble (feat. Lamar Williams Jr.) ” を公開した。Neil YoungがNeil Young ArchivesのiPhoneアプリを公開した。SuperorganismがプレイリストSuperorganism Loves 2018を公開した。

大滝詠一さんのライブアルバム “NIAGARA CONCERT ’83” がリリースされる。初回限定盤にはレア音源や映像がざっくざく。ラジオ「ゴー・ゴー・ナイアガラ」のベストセレクションの放送も始まった。1月3日のKKBOX presents 897 Selectorsに鈴木慶一さんが出演する。サマーソニック2019が今年は3日間開催される。
 コントラリーパレードの “PARADE” の配信が始まった。サトウトモミさんが新曲 “シミュレーション” のMVを公開した。

なんもしとうない。