DIARY 2005年7月


7月1日 笑いは会議室で起こってるんじゃない

紫陽花の花がますます美しいこの頃。TVK「saku saku」のマスコット増田ジゴロウが突然の引退。ショックです。黒幕 (中の人) は変わらないそうなので面白さが大きく減退することはないと思うけど。木村カエラちゃんがジゴロウの足に触る仕種が艶かしくて好きだったので、次のマスコットもぬいぐるみタイプを希望。
 思えば今年3月のDVD発売延期の時からきな臭い感じはありました。権利関係のトラブルだそうでいろんな噂が飛び交っていたけど、まさかジゴロウ自身が引っかかっていたとは。大人なんて!

7月2日 WHO'S YOUR NEW PROFESSOR

Sam Prekop@青山CAY見てきました。久しぶりにスタンディングの長丁場ということで、体力的に不安を抱えながらも会場に入った。暑い。狭い。ますます体力的にアレで、立ったり地べたに座ったりでなんとか乗り切りました。ずっと座ってるのもダメなんだ。
 まずはChicago Underground Duoが登場。手数の多いChad Taylorのドラミングが暴れまくる。右手にスティック3本持って、ビブラフォンとドラムセットの間を駆け回ってました。そしてささやかだけど確かな味つけをしていくRob Mazurewkのトランペット。不思議なジャムセッションは1時間くらい続いた。

Sam Prekopバンドは前述の2人にSamとJosh AbramsとArcher Prewittが加わる。みんなうつむき加減で3メートル先くらいを見つめてました。直立不動でディストーションをかけるArcherには、静かな狂気さえ感じた。
 Samはあの透明な声を、置くように並べていく。時に繰り出すシャウトも優しげだ。1曲ごとにチューニングを直して、勢いじゃなく丁寧に丁寧に音を紡いでいた。すごくよかった。すごくよかったけどやっぱりベッドサイドミュージックなのかなー。キーボードやストリングスを入れればまた違ったのかも知れない。もしくは全く装いを変えて荒くれ仕様にしてしまうか。帰ってから、何人か知り合いが行ってたことを知った。なんだー独りで寂しく帰ることなかったんだ。

7月3日 森の小さな教会で

森のクマさんのうちに遊びに行った。クマさんとは半年ぶりくらいだけどおうちに行くのは何年ぶりかな。森のクマさんは森のクマさんというだけあって、カントリーに住んでいる。Iくんの車に便乗させてもらって東関道をGO。随分と大きくなったイロハちゃんと初対面のカナタくんがお出迎え。エネルギッシュなイロハちゃんと比べてカナタくんは普通の子 (親談) 。可愛いね。
 で、唐突だがイロハちゃんにプロポーズされた。誰にでも言ってるそうなんだけど、この日は運良く (悪く) 白いドレスをプレゼントしていたので、結婚式ごっこに巻き込まれるという嬉し恥ずかしい展開に。同行のマユコやK.C.に冷やかされてリアクションに困った。15年後にもう一度よろしく。

という意味で僕は結婚ブームに便乗し、内縁の妻を持つ身となった。

7月7日 いじけんなベイビィ

秋山羊子さんのライブに行ってきました。秋山さん自身のグルーヴがとても好きなんで、それをバンドでどう広げられるかイメージが湧かなかった。でも今のメンバーは彼女のグルーヴを見事にくみ取って、ステージは演奏する楽しみで溢れかえっていた。いつにも増して、彼女の笑顔はくるくると輝いてましたた。
 ミニマルなキーボードがおしゃべりなベースとドラムスを引っ張っていく編成はクラムボンを感じたな。もちろんあっちにはあっちの、こっちにはこっちの凄まじい個性がある。でもどっちもあまたのガンバレロックとは違った次元で、リアルに情けない自分を受け入れた上で、それでも「いじけんなベイビィ」と背中を押してくれる。その透明なピアノと歌声で。

このメンバーで録音された彼女のアルバムの完成が楽しみです。僕みたいな一介のファンがいくら「イイ! イイ!」って叫んだって形になってなきゃ始まらない。アルバムを気に入ったらあらためてここでご紹介します。盲目にはなりたくないんだ。何に対しても。という意味で今日の対バンはイタかったことを本音としてつけ加えておく。

7月8日 野比邸ビフォアアフター

ドラえもんの中の人が変わったことについては今さら言うことはないけど、賢明な視聴者には背景の作画とBGMが変わったことも自明のことと思うけど、野比邸のレイアウトが変わったことにはお気づきですか。
 以前の設定では廊下から垂直に伸びた階段の上にのび太の部屋があった。でも現行の設定では写真のように、廊下と平行に階段が伸びている。当然その方が横幅を取らない。野比邸はリフォームしてゆとりが出来たのだ。悪徳業者に騙されてないといいと思う。

7月11日 そんな時は何もせずに眠る眠る

生協の営業のお姉さんが可愛かったために加入してしまった話は前に書いたけど、2ヶ月ほどたってようやく慣れてきました。最初の頃はパンフを見ただけじゃ実物のイメージが湧かなくて、冷凍庫に入りきらないくらい買ったりもしていた。
 今週は低反発マットというやつを買いました。ここ数年もらいもんのスプリングベッドを使ってたんだけど、固かったんだよね。テレビの通販番組で低反発マットの存在を知って、でも通販番組には電話しないで生協で買った。テレビではマットを敷いただけで人生そのものまでハッピーになっちゃったみたいなことを言ってたけどそれはない、それはないな。でも試しに敷いてみてマンガを読んでたら気持ちよくて3時間も寝てしまった。怠惰なアイテムだ。

予定もなく。仕事もなく。未来もなく。悩みはあるけど忘れる方向で。猫たちもよく寝てるな。こいつらの手足はどう絡み合ってるんだ。

7月12日 8月の現状

Rishing SunにFishmansが出るそうです。結局生で見るチャンスがなかった彼らのライヴ、見たすぎる。全国ツアーやってくんないかな。奥田民生さんのあと、High Lowsの前という微妙なタイムテーブルで、メンバーは茂木欣一さん・柏原譲さん・HONZIさん・関口道生さん・木暮晋也さん。現状では可能な限りのFishmansじゃないだろうか。やっぱり欣ちゃんが歌うのかなぁ。あの頃は欣ちゃんがスカパラのフロントマンになって月9の主題歌を歌うことになるなんて誰も想像してなかった。

関係ないけどピアノマンってどこ行っちゃったんでしょう。

7月14日 めしどこかたのむ

頼んでませんけど。ドラマ版の電車男を見るともなしに見た。コメディ路線見事にコケてる。電車男は、嘲笑だったスレがだんだん生暖かく見守るスレに変わっていく過程が面白いんだよ。モテない男の恋愛ってそういうことじゃないんだよ。僕を演出に起用するべき。オタになる根性も財力もないけど、モテないことにかけては誰よりも共感できる。ハッピーエンドが近づくに連れてリアリティが落ちたらすみません。
 オープニングのアニメ (主題歌ELO) とエンディングのサンボマスターはよかったです。

7月15日 Come Talk To Me

ちょっと前の話になりますが、マイミクさんとマイミクのマイミクさんが結婚しました。1年前のmixiはここに書いてある通りで、知らない人とのコミュニケーションが楽しかったし、「みんなが顔見知りだった」とも言える。orkutで知り合った人をmixiで発見したり、懐かしい友達との再会があったり、小さな村だった。10年前のテキストサイト界がそうでした。mixiはその歴史を1年でなぞってきたような気がする。最初はマイミクがマイミクを呼んで小さな輪っかを作っていた。だんだん危ない人が増えてきて、みんな心を閉ざしてしまった。mixiの人口はもうすぐ100万人だって。大都市だよね。
 僕はまだ性善説で色んな人とコミュニケーションしたい。君と話がしたいんだ。お気楽なコメント待ってる。メールでもいいよ。

7月17日 Slow Music Slow LIVE

池上本門寺で開催された「Slow Music Slow Live」の2日目に行ってきました。日本のロックの上澄みを上手くくみ取ったいいイベントだった。
 96段の石段ですっかり汗だく、とはいえこの石段が下界と建立730年の山寺を隔てている訳で、登りきったところは緑生い茂る別天地でした。会場は思いのほか立派なテントステージと屋台に囲まれ、すっかり野外フェス仕様。まずは本門寺のお坊さんが出てきてご挨拶。いい雰囲気でスタート。Little Tenpoが軽快なスティールパンを響かせる。続いてclammbon、初期のヒット曲から最近の曲へ、「コントラスト」で締める憎い構成。みんなの瞳が郁子ちゃんに恋してて笑った。

後半はDouble Famousから。畠山美由紀さん出ないかなーと思ってたんだけど出なかった。普通に面白いインストバンドだった。続いて無戒秀徳さん。日蓮宗の総本山に出て「私は浄土真宗ですから」とぼやいてみせる。お説教ロックのイメージとは打って変わって、聴きやすいフォークロックにエレキギターのノイズで色をつけていく。最後は客席に降りて女の子をひっぱりあげ、リフレインを歌わせて肩を抱いて舞台袖に連れ込んでしまった。
 トリはLittle Creatures。「Mosquito Curtain」で大団円かと思いきや、サプライズゲストとしてUAさんが呼び込まれて、俄然盛り上がった。最後はSlowに締め。月とライトアップされた荘厳な五重の塔、深い緑に包まれた至福のイベントでした。

それにしてもくたびれた。アルコール取り過ぎってのもあるんだけど、坂道や階段のアップダウンに参ってしまった。帰りは同行の相川さんとそのお友達と、やたら辛いカレーを食った。あれがスープカレーというやつか? もう少し最後まで、ご飯はご飯であって欲しかった。帰ってきてぐったり。はぅあ! FUJI ROCKに向けて体力作んなきゃ。

7月19日 だんだん馬鹿になってゆくのです

mixiの鬱コミュでも「頭が悪くなった」っていうトピがたった。やっぱり鬱病って馬鹿になっちゃうのー? ちょっとしたうっかりなんだけど、例えばサラリーマンだったら許されないミスだよな。仕事から離れて時間がたつにつれ、「働く自分像」がイメージしにくくなる。何も出来ない人間のような気がしてくる。それに追い討ちをかけるように日常生活におけるケアレスミスが重なる。パトラッシュ、もう疲れたよ。

7月23日 OLマフィア!

地震の話を書かなきゃいけないムードですが、きのう見に行ったライブのことを書きます。レムスイム@高円寺ペンギンハウス。
 まずは対バンのmuseyを見る。 AG.Pf.Voと、Per.Voの女の子デュオ。ボサノヴァやレゲエやソウルのフレーバーが見え隠れするんだけど汗くささがまるでない。それぞれに質の違った透明感のある2つの声が、上に下に絡み合いながら音を紡いで乾いた空気を振りまいていく。その楽しそうな笑顔に吸い込まれそうになった。Linda Lewisを思い出した。これは追っ掛けがいのある大発見かも。

久しぶりのレムスイムはゲストドラマーにイトケンさんを迎えた荒くれ仕様。大久保由希さんも内田典文さんもEG,EBに持ち替えて轟音で攻めてくる。ザクザク切り込んでくギター、シンバルを多様した手数の多いドラムス、そこに内田典文さんの丸っこいベースが加わることで、レムスイムならではのユーモアのエッセンスが加わる。最後はもちろん「OLマフィア!」
 ほんとはもう一バンドあったんだけどウーム、大久保由希さんと関利佳さんに挨拶して退散しました。で、同行のF.T.氏と、ちっちゃくて可愛いカフェで人生とか人生とか人生についてお喋り。グラスをたくさん持ってハシゴを昇り降りする店員さんにびっくりした。

7月24日 I.H.さんとあーたくし

僕がここ最近の人間関係を構築するにあたって、最初のとっかかりになったI.H.さんの結婚披露パーティに行ってきました。実は日にちを間違えて、きのうも会場に行った。まっ下見ということで。でも本番の当日はうっかり二度寝をしてしまい、開演から30分以上も遅れるという無礼千万。あーきのうは開場時間にちゃんと着いてたのにな。
 という訳で隅っこの方に席を貰って楽しいパーティのウォールフラワーとして過ごしました。I.H.さんは映像会社勤務で、お友達が作ったプロフィール紹介ビデオがすごい。新郎本人が富士山に登ってんだよビデオのためだけに。鈴木慶一氏からのメッセージもうらやましい。役得ですね。お友達のバンド江古田BLUES BOYS!のライブも江古田風味の快適な演奏でした。

2日連続で出歩いたんで疲れてプー。今年のFUJI ROCKは体力が持つかほんと心配です。

7月26日 防波堤のK

ハロー警報も高らかに、台風7号がセイハロー。防波堤からの中継は明らかに危険だと思うんだけど、台風が来る度に自ら現場に行きたがる大御所が1人。普段から現場主義で通してる訳でもないのに、台風となると嬉々として立ち上がる男が1人。それは木村太郎さん。今日もスタジオで伝えるべきニュースをほったらかして、ヘルメット姿で防波堤から台風中継をやってました。それって若手の仕事でしょう。周りのスタッフも気を使うよなあ。