DIARY 2007年1月


1月1日 裸ではございません

明けましておめでとうございますよ、もうっ!
 子供の頃、1999年や2000年や2001年はすごい未来として憧れてたけど、2007年とか言われてもピンと来ない。

大晦日は恒例の紅白鑑賞。祖母と年越しソバを食べつつ。やがてN氏がやってきて、もう一度年越しソバ。
 特別審査員 (僕) 賞は、「浪花節だよ人生は」の歌詞を忘れた細川たかしと、「バックダンサーの衣装が裸ではないか」との抗議が殺到して、生放送中にアナウンサーに謝罪させたDJ OZMAに。DJ OZMAはもうやりたいこと全部やったんじゃないだろうか。普通にかっこよかったのがジェイク・シマブクロのウクレレをフィーチャーした夏川りみ、今年もそこはかとなくエロかったaikoでしょうか。残念賞は予算のないプログレのようだった美川憲一「さそり座の女2006」と、手パクが下手過ぎたAqua Timesに。

そんな訳で今年もよろしくお願いします。今年はよろしくお願いします。あの子からの年賀状を夢に見ながら今日は寝ます。こっちは出してないけど! っていうかあの子って誰!

1月1日 とってもいいじゃん

新垣結衣さんが出演するポッキーのCMの第3弾にエキストラ出演してきました。知り合いのスタジオで撮影があって。後ろで踊り狂ってるうちの1人です。新垣さんの1/100も映らないけど、1テイク目はみんなバリバリに緊張して腰が引けてしまった。やっぱプロは全然違う。2テイク目はなんとか動けたものの、大道具のタイミングが合わずにNG。そして3テイク目、というところで目が覚めた。おはよう。
 これが僕の初夢です。富士も鷹もなすびも出てこなかったけど、満足だ。

1月2日 お正月を写そう

元旦は弟一家がやってきて、隣の祖母に挨拶。といっても僕は大晦日に婆と年越しソバを食べたので、去年の夏、数ヶ月に渡って顔を出さなかった時期と比べると非常に婆孝行だ。ところで34にもなってお年玉をもらってる場合なんだろうか。僕が姪っ子にあげたお年玉は婆に頂いた1/10、しかも図書券です。ごめん現金の持ち合わせがなかったんだ。
 そんで弟一家はうちで一休み。写真は姪とメイ。最近の読者の方はご存じないかも知れませんが、メイは姪が産まれた日に拾われてきたからメイと命名されたのです。人見知りの姪も人懐っこいメイには大喜び。キャヒキャヒ笑ってた。その笑顔を婆に見せると来年のお年玉がアップすると思うよ。

そんなわけでテレビと睡眠で2日も暮れ行き。遊んでくれる優しい方を募集中。

1月3日 バラエティ的にお正月のピークは3日です

元旦、2日と着物を着た芸能人の顔見せ番組が続いて、バラエティ的に本腰入ってる感じがするのは3日辺りじゃないか。
 まずは「ゴールドラッシュ2007」。観客の中からランダムに選ばれた5人中の3人を笑わせれば勝ち、のお笑い番組。アメリカザリガニ、シャカ、2丁拳銃あたりのブレークしそうでしない芸人のネタがまとめて見れる貴重な番組でした。ケンドーコバヤシの、芸は一発勝負、残りの持ち時間は棒立ちって潔さには感服。寝て起きて「はねるのトびら」スペシャル見た。和田アキ子がゲームに負けてミニスカート姿にされて悔し泣きする姿に女を3%くらい感じました。あっこさん、「めちゃイケ」でも悔し泣きしたことあったよね。彼女の芸能活動におけるバラエティの重みがよくわからない。

ザッピングで「古代エジプト大冒険!!」。ピラミッドがファラオのお墓じゃないこと、労働力は奴隷じゃなく、農閑期に仕事を分け与える公共事業だったこと、何度も見てる話ばっかりだったけど、相武紗季さんがかわいかったので見入った。
 同じく歴史もので「タモリのヒストリーX」、日本史には弱いんで、こっちは知らない話ばっかりでした。聖徳太子っていなかったんだって! びっくりだね。中国に舐められないように作り出された架空の人物で、モデルらしき人はいたらしいです。宮本武蔵が卑怯だったっていうのも笑った。巌流島の戦いの時に弟子を潜ませて、最後はみんなでボコボコにしたんだって。そもそもそのとき宮本武蔵29歳、佐々木小次郎69歳で、余裕で勝てる決闘だったらしい。歴史とか科学とか、基礎を習ったのは20年以上も前で、新しい学説にはどんどん疎くなっていくな。

今日見たテレビのあらすじをただ書き並べて寝ます。

1月5日 本物ってなんだっけ

T.R.さんの日記を読んで思い出しました。ネタ拝借申し訳ない。2日の「芸能人格付けチェック」って番組は特筆ものだった。食べ物やワイン、楽器の音色やファッションなど、一流品と安物を比べさせて間違ったら格がさがっていく。食べ物の問題は1頭1000万円の高級牛肉と100g 500円の安物牛肉ってエエー! 100g 500円は充分高いですよ!
 問題は映像の比較。阪本順治監督作 (正解) とハリセンボンの箕輪はるか監督作 (不正解) を比べさせたんだけど、どう見ても箕輪作の方がよく見えた。光の使い方、カット割り、見事でした。実際出演者たちも、猪木氏を除いて箕輪作を選んでいた。番組的には猪木氏が目利きだってことになってたけどどうだろう、箕輪さんは30年後にタケシになってはいないか。箕輪さん、もうちょっと食べてふっくらすれば可愛くなるような気がします。芸能人の皆さん、先物買いで箕輪さんとつき合ってみてはいかがですか?

ちなみに去年の「芸能人格付けチェック」、僕は未見なんですが、映像の問題が井筒和幸監督作と森三中の黒沢宗子監督作の比較で、これも井筒監督が手を抜いたのか、黒沢作がなかなかの健闘をしたそう。黒沢さんも顔のパーツは整ってるんだから、もう少し痩せれば可愛くなるような気がします。

1月6日 蜜柑

生協のミカンがウママママーッ! 甘くてピチピチでジューシー。ミカンじゃなくて、蜜柑と書きたいこの感じ。生協の食品は当たりが多い。それ相応に高いけどな。
 M.K.さんに送って頂いたM-1のDVDを今さら見ました。感動。チュートリアル優勝は順当なんじゃないかな。中田カウスさんのコメントがいちいち的を得ていて毎年唸らされる。
 年が明けてから一歩も外に出てません。6日か。Ah 初詣くらいは行こうかな。

1月7日 せりなずな

年が明けて初めて外出した (ほんとう) 。それもコンビニへ。サムサムサム。世の中はこんなに寒かったんですね。帰ってきて生協の七草雑炊を食べた。ウママママーッ! 生協、食料品はいいんだけど生活用品がダメなんだ。あとはちびまる子ちゃんのおばあちゃんが「カビた餅はカビを剥がせば食べれるんじゃ」と言っていたので、そんなものを食べつつ。明日はちゃんと人に会う用事があるので、年相応に立派に振る舞わねばと思いました。
 あと明日は今年最初の資源ゴミの日ということで、非常に大掃除をした。ついでにパソコンの中のファイルも大掃除。ブックマークの中も大掃除。結構消えてるサイトがあるんだなあ。消息がわからない方もいた。たぶん名前を変えて、ブログに移行したと思われます。

1月9日 ボーエーショー

今日から防衛庁が防衛省になりました。ボーエーSHOWのイメージ (→) 。ボエー。日本はどうなっちゃうんでしょう。

きのうは年が明けて初めての約束らしい約束。亡父の高校時代からの親友のお宅に伺った。殆ど家族の一員として、「今日は全員集合」って日にはお呼ばれをする。僕も今の友達が、次の代になっても仲良くしてもらえるような人になりたいです。その前に次の代を作らなきゃ。ってことは結婚しないと。あれいつから彼女いないんだ?
 今年のT家は子供が2人。お年玉をあげるタイミングって難しいね。プロポーズするときぐらい難しい (したことないけど) 。様子を伺ってポケットから出したり引っ込めたり。お節も美味しかったけど、その後に出てきたトロットロのシチューがウママママーッ! 旨いもんを食べるのは幸せだな。

1月10日 ながいもの

生協の注文チェックシート、長葱と間違えて長芋を買っちゃった。長芋ってなに。開けてみたら元は長かったらしき物体が寸断されていた。長芋の美味しい食べ方募集中です。
 今日は天気がよかったのに体調がわるくて、病院にも友達のライブにも行けなかった。皆さんすみません。寝てる間にすごい夢を見た。僕は夢日記をつけてるんだけど、夢の中で「この話は面白いから覚えてる間に起きて日記をつけなきゃ」って思ったの。で、もう一回寝て続きを見た。どこまでが夢でどこまでがほんとなのかこんがらがった。いま冷静に夢日記を読み返すと、途中で起きてストーリーを書いた形跡がある。そんでちゃんと夢の続きに戻れたんだ。だからなんだって言われると困っちゃうけど、すごくないか睡眠中の僕。

1月11日 もしも僕が久しぶりに正直者になったとしたら

ワンワンワンで犬の日。きのう行けなかった病院に行ってきました。なんてことはないんだけど億劫なんだよな、病院って。出がけに初老のご婦人に声をかけられた。近所に住む、亡母の古い友人だった。「元裕くん (僕の本名) 、すっかり大きくなられて。昔はあんなに細かったのに」。それは大きくなったんじゃなくて太くなったんだと思いますよ。病院では医者に、治りかけの今が焦り時だからゆっくりゆっくりと言われた。いや焦りますよほんと。
 夜はmayuluca@Bobtail見てきました。なんとBobtailにおこたとミカンがあった! 写真はおこた越しのステージ。それからポイントカードが導入されていた。どっちへ進もうとしているのかBobtail。常連のHさんはすぐにポイントたまるだろうなと思ったら、なんとみんなとは違うプラチナカードを授与されていた。

まずは対バンのミケとふな虫を見た。普段はそれぞれソロで活動してるみたいだけど、こういう男女ボーカルのユニットって最近増えた気がする。ふちがみとふなととかハンバートハンバートとか。ミケさんは畠山美由紀さんと鈴木祥子さんを足したような、色気と叙情性の中にアメリカンルーツが垣間見えるシンガー、ふな虫さんはミュージシャンとしての所ジョージを尊敬していて、所さんの番組に呼ばれたりもしているそうで、哀愁の中に笑いが見え隠れして、ピアノもベースもまろやかでした。ステキなデュオだった。
 もう1人の対バンは、自分の声とギターが好き過ぎて技巧に走ってる気もしたけど、The Bandの「Bessie Smith」なんかをやって、目指す方向は伝わってきました。Basement Tape!

そしてトリのmayulucaさん。いつものようにスキャットの「庭に蜜蜂がいる」、そして「チャイム」。この2曲は鉄板ですね。相変わらずアイデアとイマジネーションに溢れて自由に響き渡るギター、「チャイム」にはポーンってチャイムに聴こえる音が入ってたりして。その上をどっちに転ぶともつかず流れていく丸い歌声。ギターに対する言葉のリズムの置き方がなんとも心地いい。聴いてるとほっこりした気持ちになる。
 新曲は彼女にしては珍しく、サビらしいサビがあった。もしも僕が久しぶりに正直者になったとしたら、君になんて言うのかな、みたいな可愛いラブソングでした。いいね。売れちゃう気がするんだけど。終演後、しばらくお喋り。次のBobtailは3月3日で、ステージにひな壇を作るらしい。見てみたい。

1月13日 Oh Caroline, Why?

メールユニット「おつかれっす」で新春カラオケの約束。うーん今月中はちょっと、うーん来月はあたしが厳しい、といったやりとりを一通り交わした後で、試しにじゃあ明日は? って言ってみたらなんとオッケーでした。という訳できのうの明日はカラオケディ。
 みんな練習と思ってるのか、歌ったことのない曲やサビしか知らない曲までガンガン入れた。で、適当にAメロBメロを作曲した。僕も無謀な曲をずいぶん入れました。「Caroine, No」とか。もう歌う気まんまんで、96年バージョンのラストの「No, No, No ,Caroline, No (Caroline, No) 」のコーラスまで行ってしまえと思っていたのに、2番のサビに行き着く前にカラオケはフェイドアウトした。写真は立ち上がって猛烈にスピッツを歌うM.Y.さん。

きのうの日記に載せようかやめようかさんざん迷って結局消した話題を復活させます。今年の夏に打ち上げる日本の月探査機に、メッセージを載せようってキャンペーン、月に願いを。ロマンチックじゃない? と思ったんだけど月にゴミを残すのもなんだな、優柔不断なまま今日を迎えました。締め切りは31日。応募するかしないか、それまでじっくり考えよう。

1月15日 それは、君が見た光

鬱日記を書くと読者が減るのでできることなら言いたくないし、でも言いたくて仕方がないし。ここんとこ人酔いがしたり、ふと目眩がして泣きそうになったり、眠気と怠さで動けなかったりしています。テレビもつけずに一日中寝てる。猫たちも寝てる。僕が起き上がると猫たちも起きて、喉をゴロゴロさせてあとからついてくる。楽しそうだなおまえらは。生きている歓びに満ち溢れていて嬉しくなる。特にあの冬の日に拾われなかったら命を落としていたメイ、君が駆け回ってぶっというんこをする様をとても愛おしく思う。
 今日はメイを拾った母方の祖母の家に行ってきました。父方の祖母とは微妙な関係の僕ですが、母方の祖母には子供の頃に預けられてたこともあって、亡母の変わりのような存在だ。祖母はお茶の先生をしていて、一保堂の「青雲」というお茶を出してくれた。癖がなくて旨かった。うーんそれでも寝る。

1月17日 夢見る中年

鬱日記を書くとアスセスが減るんだけど鬱なんだからしょうがない。女子の鬱日記はアクセスあがるそうです。「どうしたの」「心配です」。誰か中年男性の心配もしろ。ここ数日はテレビ見れない、オンガク聴けない、という訳で娯楽は専ら惰眠中の夢なんです。
 昨日見た作品。夢の中でホラー映画を撮っていた。うらめしやの声が出るリモコンと、背中をさする機械を作った。そこで力果てて寝てしまったらしい。ふと気づくと脚をさする感触がある。僕が作った機械にしては動きがリアルすぎる。リモコンで応戦しようとしたけど手が動かない。脚も動かない。というところでXさんから電話がかかってきて目が覚めました。Xさんありがとう。まじで怖かった。たぶん寝てる間に猫が脚の上に乗ったんだと思う。

今日の作品1本目。白あんと黒あんのおだんごが交互に並んでできた、かわいいいも虫がいる。これを交配させるとオレンジの純正種ができる。それを黙々と作る。でも友達が交配を間違えて、強力なアゴを持った怖いいも虫が大量発生してしまった。これが純正種をもぐもぐと食べ尽くすのだ。僕はなんとか純正種の生き残りを見つけて、怖いいも虫を食べ尽くすように遺伝子操作した。オチはない。
 今日の2本目。僕は新しく開通したリニアモーターカーの乗務員だ。乗務後の反省会で、「お客さんと同じ自販機で弁当を買うのはどうなのか」って発言したら、「自販機の弁当を美味しそうに食べれば売り上げアップに繋がる」と叱られた。起きた今も納得がいかない。

これを夢占いに突っ込んでみました。昨日の夢の結果。あなたの夢は、夢の告げる通りに動けば、落とし穴に落ちずにすむ暗示です。今日の1本目。あなたの夢は、報われない事に頑張る事をさしています。もう一度最初から計画を練り直してください。2本目。あなたの夢は、手軽な問題解決法が目の前にぶらさがる事を象徴しています。長年の夢がかなったり、努力が認められたりします。
 なんだか矛盾してるけど、大雑把に見て悪くないんじゃないだろうか。というわけで今夜の上映を楽しみにして寝ます。ぐー。

1月18日 真っ赤なお鼻の山下さんは

猫と暮らしてて困ることと言えば、気軽に旅行に行けないとか寝てると腹の上に飛び乗ってくるとかいろいろあるけど、なんといってもこれに尽きる。僕の鼻の頭をひたすら舐め続けるのだ。猫はライオンの仲間、肉をこそぎ取って食べる。したがって舌がざらざらしていて非常に痛い。特にメイと暮らすようになってからの3年間、僕の鼻は常にかさぶただったと思う。最近のお友達の皆さん、僕の鼻は生まれつきこうなんじゃなくて、猫に舐められてこうなっているんですよ。と、どこかのタイミングで言っておきたかった。
 きのうの日記の続き。今朝見た夢は、Beach Boysの「Girls On The Beach」を急に人前で弾き語ることになって、タブ譜はないわ転調しまくりだわで楽屋で焦る夢でした。うなされた。

1月19日 ドロシー僕の負けス / 空を飛ぶコツ

しょこたん☆ぶろぐより、中川翔子さん「ハリケーンドロシー」を聴くの図。もともと松田聖子マニアだけに、ここに辿り着くのは必然だった。中川翔子さんは可愛くてよかったね。可愛くなかったら救いようがない。ギザカワユス。ギザジュウエンス。ワロスワロス。イースタンユース。
 おとといから続く夢見日記。今日は定番の空を飛ぶ夢でした。夢の中で飛ぶにはコツがあって、まずPowers Of Tenみたいにフレームが次々に近づいてくる様子をイメージするんです。それに少しずつ風景を重ねていく。一旦飛び立ったらちょっとはばたけば上昇気流を捕まえられます。今日はルクソールまで飛んだ。例によって夢占いに突っ込んだ。「あなたの夢は、一つの時代が終わり、新たに活躍の場が広がることを示しています」。悪くないんじゃないか。

1月20日 赤い電車は歌い出す

久しく夢見以外の娯楽がない鬱々とした日々を送ってきたけど、ちょっと気分があがってテレビをつけたら「タモリ倶楽部」をやっていた。岸田繁さんをゲストに京急貸し切りツアー。京急は速い! 揺れる! 歌う! と三拍子揃った、鉄の人憧れの電車です。歌う! の意味がわからないくるりファンのために説明しますと、発車する時のインバータモーターの音がファソラシ♭ドレミファソーって聴こえるんです。
 岸田さんは「一度やってみたかったんですけど」っておもむろに床に耳をつけてモーター音を聴いた。すごいやりたい! すぐに真似するタモさん。おかげで2人は沿線屈指の景勝地、東急車輛製造を見逃すのだった。岸田さん、整備工場を前に「電車を脱がす気持ち」との名言。個人的には豊岡真澄さんの出演も嬉しい。彼女も鉄の人なのだよね。静岡ローカルで鉄道の番組を持っている。見たすぎる。

メガネロック的な情報を付け加えるなら、岸田さんはコンタクトをやめてメガネに戻ってました。

寒いと思ったら大寒なんだね。

1月21日 魔法のBEAT

そのまんま東が知事になる昨今です。川村龍俊さん主催、長門芳郎さん・川村恭子さん出演のイベント、Winds Cafe 121に行ってきました。川村龍俊さんは、電気部品会社に勤めながら、好きで無料イベントを主催されているという、趣味人の鑑のような方。121というのは121回もこのイベントを続けてるって意味です。ご本人は現代音楽がお好きだそうだけど、おおよそ表現活動と呼ばれるもの全般に興味を持って首を突っ込む。もちろんそうとうお茶目。川村恭子さんとは血縁関係も婚姻関係もないそうです。
 今回のテーマは「日本のロックと洋楽の蜜月70's」。長門さんと川村恭子さんの秘蔵映像を眺めつつ、持ち寄ったお酒やお菓子を食べるという、うちの鍋会とあんまり変わらないといえば変わらない内容でした。長門さんがぼそっと漏らす驚愕のエピソードにはオー! と申し上げるほかない。

川村龍俊さんが、「今日ここで聴いたことはブログに書かないように」と仰ってたけど、書けるかそんなもん! ○○○○の「○○○○○○○○○ ○○○○」セッションに、John SebastianとNRBQがバッキングをした未発表テイクがあるなんて! 細野さんがトロピカル3部作時代のイメージ映像につけた新曲、ちょっとだけ聴いちゃいました。今の細野さんとトロピカル時代の細野さんの架け橋みたいな、これは単独で売り出すべきじゃないかな。おそらく中川翔子さんはギザときめくね。Peter Gallwayが1978年のアルバムで細野さんに捧げた「Tropical Dandy」って曲も初めて聴いた。蜜月だったんだね。そのほかの話はヒントも書けない!
 終演後、川村恭子さんと長門さんと大島豊さんとちゃんぽん屋へ。長崎出身の長門さんも認める旨さでした。そして沖縄料理屋へ。ここも旨かった。楽しい大人と飲むのは楽しい。

1月24日 眠曜日 (ねむようび)

人に会うのは楽しいけど、会う時にがーって会っちゃうと、会わない時とのON/OFFの落差が響く。だるだるだる。今日が何曜日だかわかんないような日々が続いています。こうして1月も終わりにさしかかり、1年の1/12が過ぎて、気がつくと年を取り、おじいさんになっていくのか。
 今年のFUJI ROCKは、Albert Hammond,Jr. / Bruce Springsteen / Daniel Johnston / Dinosaur Jr. / Feist / Gorillaz / James Blunt / The Killers / My Morning Jacket / The Pop Group / Richard Ashcroft / Susan Cagle / Thievery Corporation Badly Drawn Boy / Bjork / New Rodes / J.A.N/ Radiohead / Bloc Party / Yo La Tengoって噂があるんだけどほんとかな。今年は前夜祭から参加してみたい。どう? みんな。というわけで生存報告でした。

1月27日 ホソノ・ハレルヤ

1週間くらいローギアのままでのろのろと過ごしてました。今日の晴れ間でちょっとばかり調子があがってきた。昼間っからビール飲んでるせいだろうか。小鳥がちゅんちゅん猫がにゃあ、そんな昼下がり。

細野晴臣トリビュートアルバムの顔ぶれが発表されましたね。Jim O'rourke+カヒミ・カリィ、口ロロ、コシミハル、Cornelius、坂本龍一+嶺川貴子、高野寛+原田郁子、高橋幸宏、Tei Towa+森俊二+AOKI takamasa、東京スカパラダイスオーケストラ、畠山美由紀、SAKEROCK ALL STARS+寺尾紗穂、矢野顕子+rei harakami、Little Creatures、World Standard+小池光子、miroque、VAGABOND c.p.a.、Van Dyke Parks、John Simon+John Sebastian+Geoff Muldaur+Garth Hudsonだそうです。
 日本のメンバーはある程度予想がついたけど、海外勢がとんでもないことになってます。(skmtみたいに) マネーの力でも (skmtみたいに) チャリティ運動でもなく、音楽の力でここまで集まっちゃったと信じたい。細野さんダイスキダ! Little Creaturesがカバーするのは「ハイスクール・ララバイ」だそうです。微妙! 微妙!

今日はこれからmueさんのライブを見に行きます。久しぶり。明日は初めて見るtotosってバンド。BMX BanditsのDuglas T.Stewartと交流が深い日本の青春ギターポップバンドだそうです。楽しみ。そして30日は神谷きよみさん。こっちも楽しみ。
 プロアマ問わず、人前で音楽活動をしている方々をとても眩しく思うよ。僕もやってみたいけど、少なくともプレイヤーとして人様にお聴かせできる楽器はひとつもない。練習する根性もない。きっとそこを突き抜けた所に新しい地平が待ってるんだろうけど。コンポーザーとしては十何年も前に作った曲を聴き返すと、あー出来はともかく好きなツボは変わってないなと思う。音楽活動やっちゃう? どうよ? 一緒にウクレレ教室に通ってくれる仲間を心より募集しております。今まで何人かの素敵な女性とご一緒したけど、素敵な女性は得てして飽きっぽいんだ。

1月28日 いい曲の在り処

柳沢厚労相が「女性は産む機械」とか言ってる昨今です。
 2日連続でライブに行ってきました。27日はmue@吉祥寺drop。すごくよかったです。空に突き抜けていくようなボーカルが彩る、ちょっとブラジリアンテイストのソフトロック。こういう言い方をするのはアレかも知れないけど、Linda Lewisを思い出した。ギターも面白くて、5弦と6弦を親指で押さえるのだよね。普通ですか? 途中からドラムスが入って、6/8拍子の「Here There And Everywhere」や「Norwegian Wood」を歌った。独特の解釈で面白かった。

そして28日はtotos@下北沢mona records。BMX Banditsのコミュにメンバーの方が書き込みをしてて知ったバンド。Duglas T.Stewartと交流が深いそうです。これがまた素晴らしかった。BMX Banditsや (ソフトになってからの) Teenage Funclubを思わせる、切なくも微笑ましい胸キュンポップス。でも芯は強く、志は高く。Vo.G.の女の子が可愛いなあってよくよく考えたら、初恋の朋子ちゃんによく似てた。といったキモいおじさんの乙女心を差し置いても絶賛に値するバンドでした。オーラスはなんとYeongeneを招いてBMXのカバー。
 対バンもみんな方向性が似ていて、こういう普通にいい曲を普通に受け入れる土壌っていうの? なかなかないですよね。なんでみんなそんなにエキセントリックにするんだよ、これでいいじゃんと思いました。終わり。

1月29日 シャンソン・ド・レミ

平野レミさんの本業がシャンソン歌手であることを初めて知った。NHKの「きょうの料理」で堂々とレミパンを使っていた。それ普通の深さのフライパンじゃできないじゃん! レミパン使わないとできないじゃん!って料理をやってたよ。レミパン欲しいなー。

1月30日 太陽と海の子供

今日は神谷きよみ@吉祥寺Manda-la2に行ってきました。
 前はもっとビブラートを効かせた引いた歌い方をしてたんだけど、今日は中低音の伸びが素晴らしく、ファルセットはビロードのようでした。斎藤孝太郎さんのエフェクトをかけたチェロがスクリーンのように迫ってきて、その中をスーラの点描画のようなピアノが砂浜や草原の景色を映し出す。本人的にはMCが不本意だった様子だけど、いつにも増してとっちらかってて面白かったです。神谷さんの場合、ちゃんとしたことを言おうとしちゃダメだと思うんだ。突然何を言い出すんだっていう危なっかしさが笑いを誘う訳で。だから本人が不本意な時の方がMCは面白い。

対バンの若林マリ子さん、どっかで名前を聞いたことがあると思ったら、Moonridersや近田春夫さんの周辺で活動してたシンガーでした。非常に80年代的というか、平松愛理さんや飯島真理さんから清水信之成分を抜いたみたいな端正なポップスを演奏した。楽曲も演奏もボーカルも非常に安定してました。「だよ」とか「けど」みたいなオ行の発音がアニメチックで、もう少し年相応の、大人の歌があってもいいのかな、とは思いました。もう1組の対バンは、極限まで音を削いだ乾いたピアノとボーカリストのインプロが刺激的、良くも悪くも「大人のジャズ」というか、饐えた色気にお腹いっぱいになった。
 終演後、むしゃむしゃ食べながらお喋り。旅行の話をする。F.T.さんと沖縄行こうかなんて、ほんとかいな、決断するなら今だよ。

1月31日 函館はご飯が進む

K.M.氏が長い帰省から戻ってきた記念に、我が家で函館の名産物を食らうの会。メンバーはいつものメールユニット「おつかれっす+」。メールユニット「おつかれっす」は、我が家で最初のお茶会を開催して中心メンバーおつかれっす、っていうccメールだったはずなんだけど、いつのまにか日常の愚痴を言い合う「王様の耳はロバの耳」的な役割を得て早4年がたつ。
 K.M.氏の魔法のお土産物袋から出るわ出るわ函館の美味、みんなでイカウニ毛ガニを食べるがにー。甘くてトロトロですよ。そんで「ウミウシって触ると超気持ちいいらしいよ」とか柳沢厚労相はどうなのかとか平野レミ夫妻のヒミツとか喋りながらモソモソ食べた。カニの殻で出汁を取った味噌汁がまた絶品。函館メニューはご飯が進むことを確認して解散しました。