DIARY 2007年7月


7月1日 コバラがスイタヨ

きのうはmayulucaさん (音楽) とkiyokoflanneさん (お菓子) のちっちゃなちっちゃなイベント、「コバラがスイタヨ」に行ってきました。mayulucaさん、初めてのお客さんが多くてちょっと緊張してたのかな。最初、音に自信がない感じがした。休憩を挟んで後半はいい感じに。ゆるゆるの背骨から出てきた丸い声が、僕の背骨をゆるゆるにする。ギタレレの生音がよかったです。あれやってみたいなあ。どうせすぐ挫折するだろうけど!
 帰りにI夫妻とお好み焼き。そしてブックファーストで高田純次さん「適当教典」の文庫版を購入した。なんと文庫チャート1位であった。みんな適当だなあ。中身は予想通り、見事な適当ぶり。純次さんの人生は楽しそうだ。そして蛭子能収さんの「こんなオレでも働けた」。「こんなオレでも」と言ってるわりには蛭子さんはしっかりしてる。僕でもサラリーマンに戻れるかも! と思って買ったんで空振り。

7月3日 ハニカミ王子はハニカまなくなった

両親を亡くして実家で一人暮らしをしてます。4年前にこの家に戻ってくるに当たって大幅なリフォームをしたんだけど、その時に手をつけなかった部分がそろそろ限界にきている。まずはキッチンの取り替え。いくらかかるのか想像もつかない。それから風呂場のドアが腐ってて、中にはまってるガラスが歪みで割れる恐れがあるという。これも取り替え。風呂場の電気は急場しのぎで直してもらったけど、これも取り替え。あとは電話のモジュールジャック交換、洗濯機の修理。家を維持するって大変だな。
 ショートカットになった堀北真希さんがかわいい。北乃きいさんもかわいいぞ。と思ったら16歳だって。僕はロリコンだろうか。彼女はくると思う。アイドルを見る目だけは自信があるんです。ロックを見る目は自信ない。

7月6日 休日のマーチ

神谷きよみ@池ノ上Bobtailに行ってきました。
 対バンのやまねまきさんがよかった。原田郁子さんをもう少しハスキーにしたような声で、優しく易しい歌を歌う。すっと抜けるような高音が気持ちよかった。金子みすゞさんの詩を読むパフォーマンスもあって、イマジネイティブなピアノに酔いしれた。CD買っちゃいました。サイン貰った。もう一組の対バンは、前にも観たことがあるみけとふな虫さん。ちょっとコンサバな女性Gと、ミュージシャンとしての所ジョージに憧れる男性Pfのユニット。言葉の使い方が印象的でした。
 神谷さんは新たにアコギ弾き、和田監督を引き連れて、空間系チェリストの斎藤孝太郎さんと3人体勢で。アコギのカッティングがかっこよくて、景色が見えるようなチェロと踊るようなピアノと見事にマッチしてました。新兵器のNord Electro 2も使いこなしてた。MCが相変わらず面白かった。「自分で喋って自分でウケてるよ」。いやみんなもウケてたよ。

明日は早朝から朝顔市に行く予定。日記なんて書いてる場合じゃない。

7月7日 朝の顔

七夕の日、あり得ないほど早起きして行ってきました朝顔市@入谷。僕らがついた頃にはもうすごい人だかりでびっくりした。鬼子母神にはそうる透氏の提灯が下がってました。彼も下町の人なのだろうか。色の好みだけで水色の花が咲く鉢を購入した。2000円なり。猫が葉っぱを食べなければいいなと思う。
 そのまま浅草寺に向かってお参り。同行者はおみくじで凶を引いて多いに凹んでいた。その後仲見世を通り雷門を出て、北海道のアンテナショップでソフトクリームを購入、これが美味しかった。薮そばで天ざるを食してまたごきげん。一旦家に帰って昼寝して、夜は広尾ことぶきにて焼き鳥と酒をたらふく、再び家に帰って花火をして現在に至る。心配なのは、花火の中に打ち上げ系のがいくつか混じってたこと。明日隣人に叱られないだろうか。うちの近辺は、最近発砲事件があったばっかりだから。

7月9日 The Ambient Driver

おとといの早起きが祟ったのか梅雨前線のせいか、眠くてしょうがない。眠るのは自己治癒の一環なので、何を言われようと譲れないのです。それにしても昨夜は寝過ぎた。22時頃ベッドに入って14時までだから16時間? 猫より寝てるわ。写真は目覚ましで起きた時の朝顔の様子。昔は花って嫌いだったんだ。性器としてのエロを感じていた。思春期だったのかな。今は爽やかな気持ちで鑑賞できます。写真を撮ってまた昼寝。

今日は細野さんの還暦の誕生日。あんなかっこいいじいさんになりたいな。

7月11日 いつまでも続くレム睡眠

いつまでも続くレム睡眠と梅雨の雨が今日も僕を駄目にしていく。だるくて目眩がして、悪夢とたまにいい夢を見る。いい夢といっても新垣結衣さんとキスするぐらいのもんだけど (充分だ) 。夏休みの宿題に朝顔の観察があったのは、早起きしないと朝顔の花が見れないからかも知れない。夏休み中も規則正しい生活を。果てしない夏休み中の僕ももう少し早く起きようと思った。
 新しい彼女がわざわざ午後休を取って、今度の通院についてきてくれるという。こっちから頼んだ訳じゃない。僕の病気に一緒に立ち向かおうとしてくれてるのかな。僕の発病がきっかけで離れていった人はいっぱいいる。病気の存在は彼女に迷惑をかけるだけ、と思っていただけに優しさが身にしみる。

写真は北海道のアンテナショップで買ってきたビールのゼリーです。甘さとビールの香りが思いのほかマッチして驚いた。思いのほかトシちゃんしててもヨッちゃんしてても驚いただろうけど。

7月13日 FUJI ROCKに行きましょう

FUJI ROCKの3日間通し券が2枚余っている。合わせて79600円。手数料や送料で、実際はもっとかかっている。そもそもはチケットぴあのサイトでエラーメッセージが出て、2回チャレンジした上で断念して、ほかのサイトで買いなおしたんだけど、ぴあの申し込みも通ってたっていう残念な状況なんだ。
 mixiのチケット交換コミュで、今の相場は1枚32000 (送料込み) 。それでも買い手がつかない。それはそうだよね、今からFUJI ROCKに3日間行こうなんてやつはいない。という訳で泣き寝入りになりそうです。無職なのに! どなたかお暇な方、夏休みの計画がまだ決まってない方、そしてあなた、あなたの優しさを僕はよく知っているのです。チケット買いませんか。森の中で音に身を任せていると、音楽という文化の根源に触れたようなえも言われぬ感動があります。好きなバンドが出ていなくても、間違いなく楽しめる。一度くらいはぜひともお薦め。<

7月15日 デュラ・ダ・デュラ

きのうはmayuluca / キッチン / 寺尾紗穂@池ノ上Bobtailを観てきました。凄い混雑だった! まず登場のキッチン、5弦ベースのサポートを従えて、カントリーみたいなのどかな音楽を奏でる。男女のボーカルの掛け合いが爽やかでした。笑いの要素が少し減ったのかな。もう少し毒があってもいいような気がした。
 mayulucaさんは前原孝紀さん (g) のサポートを得て、安定した演奏でした。ゆっくりと放物線を描くようなボーカル。ミニマルで自由なギター、それに色を添えるような前原さんの高音のアルペジオ。この日に初めてmayulucaさんの音楽を聴いた人は、みんなファンになっちゃったんじゃないかな。
 寺尾紗穂さんは前評判通り、「上手い」アーティスト。ソウルフルで初期の五輪真弓さんのようでした。でもなんでだか、イマジネーティブな歌詞なのに絵が浮かんでこない。声のトーンが美し過ぎて、表情がないような印象を持った。

7月16日 Baked Octopus

きのうはなんと「ダイハード4.0」を観てきました。ハリウッドアクション大作なんか観ちゃうオレ。もとい小生。ダイハードシリーズは実は1本目は観たことがあって、飛行機も怖がっちゃうようなブルース・ウィリスが、無線機の向こうの見えない同志に勇気を貰ってハッピーエンド的な、なんだかそういう人間描写が面白かった。4.0ではブルース・ウィリスは既に無敵の男として描かれていて、ドガーンボガーンみたいなCGとアクションの迫力で魅せる映画と化していた。それがいいとか悪いとかじゃなくて。
 今日はたこ焼きパーティ。みんなタコと紅生姜を買ってきたので、5人で食べても食べきれなった。あと2回はたこ焼きパーティできそう。

7月18日 日々の暮らし

参院選、FUJI ROCKとかぶるのだよな。数万票の浮動票が消えたね。期日前投票に行くべきか。
 恒例の又吉イエスやドクター中松、過去の栄光をかなぐり捨ててすっかり面白おじさんと化した黒川紀章も注目だけど、マック赤坂やばいです。美しくない映像を日記に載せたくないんでYouTubeを見て欲しい。なんでこんなに編集してるの? 変なボディランゲージ、誤字だらけの字幕、大オチまで突っ込みどころ満載でした。ポスターのコスチュームもやばい。もちろん投票しないけど。
 そうそう、ちけっとぴあのエラーメッセージに騙されて買い過ぎたFUJI ROCKのチケットは、無事引き取り手が見つかりました。ありがとうございました。

たこ焼きパーティの残りは、彼女がたこ焼き風チャーハンにしてくれて、美味しく頂きました。まだ紅生姜が残ってるがな。

7月19日 らヴぃ

弟一家が旅行に出掛けたため、トイプードルのラビを預かることになりました。彼らが旅行に行くたびに預かっているんだけど、ラビも慣れてきたのかだんだん猫たちにびびらなくなってきたように思う←初日の感想。猫たちはラビの手の届かない台所にご飯を追いやられてご不満の様子。あと2日がまんしてくれ。僕がFUJI ROCKに行ってる4日間、弟に猫を見て貰う交換条件なんだ。
 今日の日記のタイトルの「らヴぃ」はリップスライムとくるりの曲名より。そのくるりのニューアルバム「ワルツを踊れ」は日本のロック史に残る名作ではないかと! ロックとストリングスとの融合がこんなにもダイナミックに記録されてるアルバムはなかなかない。

心理学者の河合隼雄さんが亡くなりました。日本でユングと言えば河合隼雄さん、フロイトと言えば小此木啓吾。小此木の診察を受けたことがあるけど、デリカシーがなくて臨床医としては最低だった。河合隼雄さんの診察を受けなくて幸せだったと思う。ずっと文筆家としての彼のファンでいられたから。猫に関する本も書いてるよ。

7月20日 CD.zip

2年くらい前にCDジャンキーたちの間で話題になった、フラッシュ・ディスク・ランチのCDソフトケースを今さら試してみました。プラスティックのCDケースを捨てて薄いソフトケースにしまえば、今までの倍は入るだろうというもの。我が家のCDも4000枚に膨れあがり、棚にしまいきれないCDのタワーが睡眠中の僕の命を狙っている。とりあえず50枚分買ってThe Beach Boysのアルバムをしまってみた。結果は写真の通り。2枚組用のソフトケースを買ってないのと、紙ジャケやデジパックはそのままとっておきたいことを考えても、だいたい1/2程度には収まるのかなと。我が家のCDラックに持ち分がなんとか入るかなと。
 これ、入れ替えをしていると、単純作業ならではの集中力が発揮されて楽しい。でも50枚分入れ替えるのに90分かかった。4000枚分入れ替えるのに120時間かかる計算だ。しかも爪が痛くなる。みんなこの痛みに耐えたのかなあ。

7月21日 トンテンカンテン建築展

久しぶりに夜の六本木ヒルズへ。スタバなかったっけ、なんて気まぐれで入ったレストランがラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブションっていうすごい高級店で、Tシャツに短パンでよかったのかいな。思わぬ出費をした。食べた感想は、確かに旨い、でもワカメの味噌汁が飲みたいね。
 その足で森美術館の「ル・コルビュジエ 建築とアート、その創造の軌跡」を観てきました。ル・コルビュジェの名前は知っていたけど、その生涯や作品を殆ど知りませんでした。建築はもちろん、絵もいいんだ。絵の曲線のセンスがそのまま建築に、都市計画に、哲学に昇華されてて感激した。でも早過ぎたのかね、そのプランがコンペで負けてたりして報われない人生だった。実物大のレプリカも圧巻だったけど、ミニチュア模型に萌え。疲れたけど楽しかった。

7月22日 大人になって、子供に語りかける鼓笛隊

「大人になった鼓笛隊」ことヒネモス@玉川上水ロバハウスに行ってきました。玉川上水ってどこだ? 西武拝島線ってなんだ? もうね、遠かった。上水沿いの木陰の遊歩道を歩いて辿り着いたロバハウスは、ガウディのスケッチのような可愛らしい建物。そこに親子連れがわんさか入っていく。こんなライブは初めてだ。
 指揮のッタッタさんの案内で、彷徨える楽団のお話に沿ってライブは進んだ。おもちゃの楽器や楽器ですらないおもちゃが出てくるのはいつものことだけど、笑い声や口太鼓、クラッカーに曲芸まで取り入れてしまうセンスはさすが。ちびっこたちも大熱狂でした。写真は紙の合図に合わせての即興演奏。楽しかったです。終演後、ッタッタさんやタカハシペチカさんとお話したかったけど、次の用事があったので退散。次は姪っ子を連れて行きたいな。

仮屋崎省吾とは友達になりたくないな。

7月24日 続きはウェブで

今日の政見放送はなかなか見応えがありました。まずはお馴染み唯一神マタヨシイエス。知らない人はYouTubeで検索しましょう。「安倍晋三は腹を切って死ぬべきである。ただ死ぬに留まらない。唯一神マタヨシイエスが地獄の火の中に投げ込むものである」って人です。今度のはちょっと違った。「時間です。続きはホームページを見てください」ってエエー! マタヨシ氏の政見放送に敬語が出てくることにも驚きだけど、マタヨシ氏まで「続きはウェブで」かよ。そしてアナウンサー出身の丸川珠代はカミカミで引きつっていた。
 29日の投票日はFUJI ROCKなので、期日前投票に行ってきました。誰に投票したかは内緒だけど、マタヨシイエスでも丸川珠代でもマック赤坂でもドクター中松でもないことは明記してもいい。

マタヨシイエスの写真を貼るのもなんなので、うちの猫の写真で和んでください。にゃあ。

7月26日 フジは招くよ

FUJI ROCKに行ってきます。前夜祭から4日間。電波状況がよければBBSに実況レポートを書くかも知れません。よかったら覗いてみてください。
 FUJI ROCKに行かれる皆様、僕の格好はこんな感じです。mixiカラーのワッペンと金髪に小太りが目印です。見つけたら声かけてください。

7月30日 SEE YOU NEXT YEAR

FUJI ROCKから帰ってきました。メールチェックして気絶するように寝て、いまさっきリストバンドにはさみを入れた。毎年この瞬間に日常に戻った気がするんだ。
 鬱病のくせに、無職のくせに、なにやってんだとお思いの方も多いと思う。でも僕なりに日常を過ごして、この3日間を心の支えに生きているんです。毎年書いているけど、ハレとケのバランスのために、これだけは譲れないんだ。そして最終日、SEE YOU NEXT YEARのボードに勇気づけられて、なんとも言えない高揚感に襲われる。FUJI ROCKが終わると今年も年の瀬だなと。Next Yearまで生き延びてやるぞと。

今年もBBSに現地からレポを投稿しました。見てくれた方に心からラヴを。BBSでおなじみのFさんにお目にかかりました。さわやかなイケメン青年であった。女子は要チェック。個人的には10年ぶりくらいの偶然の再会があった。名刺渡しとけばよかったな。
 今年のベストアクトは該当者なし。敢闘賞をG.Love & Special SauceとClammbonとBattlesに、切ないで賞をOcean Colour Sceneに、ときめきで賞を湯川潮音さんに、出会ってしまったで賞をFountains Of Wayneに、がっかりで賞を捏造と贋作に捧げたい。