DIARY 2007年11月


11月1日 ベースの王子様

31日は安部王子様生誕50年祭@代官山晴れたら空に豆まいて に行ってきました。まず登場したのが一色進さん、河合徹三さんのユニット13 (わんさん) 。毎回トークが面白い13だけど、一色さんのお母さんがマシヱって名前で、手書きの表札を見た友達が、「おめーの母さんマシゼットっていうのかーすげーなー」だって腹抱えて笑った。Kinksの「Hot Potato」、Faces の「Debris」やった。
 続いて本日の主役・安部王子様登場、Sweet R-O-M-Aのステージ。圧倒的に上手い。特にコーラスがきれいでした。「耳のおそうじ」「朝がくる」と名曲路線に並んで王子悲惨シリーズ。ハロウィンにはカボチャを食べるんだっけってそれは冬至です。村松邦男さんと王子様は、最近ウクレレばっかり触ってるらしい。寝る時も一緒だってそれじゃ寝返り打てないよ!

続いて本日の目玉、王子様の遍歴を辿るスペシャルバンドが登場。ドラムスは子供バンドの盟友やまとゆうさん、ギターはバービーボーイズの盟友いまみちともたかさん、ピアノはLive PSY-Sの盟友小泉信彦さん、パーカッションは3回飲んだだけのマック清水さん、そしてボーカルに若林マリ子さんと一色さん。「Summer Time Blues」「塀までひとっとび」「Honky Tonk Woman」やった。猛烈に上手い! ドカドカの大音量の中で、一色さんはやっぱり漫談師じゃなくてミュージシャンなんだと思ってたら、また喋り出した。「こういうの慣れてなくてさ、イェーとか言わなきゃいけないの? 永ちゃんが『次が最後のボケだぜ、みんな突っ込んでくれよ!』とか言ったらいいじゃん」。いまさ苦笑。
 最後は13とR-O-M-A 1/2で締め。まさかの「Halloween」大合唱、アンコールは王子様が女性陣を従えてCSN&Yの「Ohio」、村松さんのギターはNeil Youngのようでした。誕生日ケーキのサプライズの後「Down Town」で盛り上がった。

ああ満腹だ。今回の裏テーマは50歳の中に潜むティーンエイジスピリットなのかな。

11月2日 from 喜怒哀楽

神谷きよみ@代々木bogalooに行ってきました。ライブ日記ばっかりだな。今回は完成度が高いとご本人からの報告があって、こりゃ行かなきゃだ。毎度おなじみ斎藤孝太郎さんのチェロが空間を広げて、ギターの和田監督さんが確かな時間を刻み、力強いサポートを得た神谷さんは、ピアノとピポパポプーいう不思議な鍵盤キーボードを持ち替えて、自由に演奏している様子でした。セミプロのライブに行くといつも思うのが、対バン早く終わんないかなって。いいつつも対バンで知った素晴らしいミュージシャンもいる訳で、ついつい貧乏性で全員のステージを見てしまう。今日は辛かった。
 何度も書いてることだけど、喜怒哀楽の怒と哀を表現するのは容易い。でもそれだけを延々みせつけられるのは辛い。もちろんスパイスとして怒や哀が入るのはいい。でもせっかく楽器ができて歌もうまいのに、その才能を怒と哀にしか使わないのはもったいないよ。神谷さんや僕の大好きなミュージシャンたちには楽しもうという気概がある。アイデアとユーモアがある。そこなんだ、結局。という意味で、今回の出演者の中ではさくらかおりさんは楽しげで元気があってよかったです。

11月5日 one single page

日記が途絶えてます。一時期のように鬱で寝込むことは減ったんだけど。ここ数日の出来事と言えば...麻布十番で一番安くて美味しい焼肉屋、その名も焼肉苑に行って参りました。もう少しネーミングに凝ったらどうかと思う。いつもの白いゴムホースみたいなの食べ損ねた。
 あと、長いMD生活から脱して、今さらiPodをゲットしました。iPod Touchを買ったT.A.に、お古を頂戴することになったのだ。最近なんでCDを消化できないか考えると、通勤や車に乗ってる時間が殆どないのだよ。iPodで音楽聴きながらお散歩して、CD消化と運動不足解消に励みたい。それと、うちネットワークを引かなくてもよかったかもしんない。AirMacをONにすると、どこか近所でダダ漏れしているネットに繋がっちゃうんです。さすがアメリカ製。でもセキュリティ上心配なので、ちゃんとADSLにつなぎます。はー無意味な日記! 3回に1回くらいは役に立つことを書きたい。

11月7日 Honey Moon

小沢一郎の辞意表明から撤回までの流れはどうかね。政策面で特に民主党支持って訳じゃないけど、二大政党制っていうのは健全な気がして、民主党に投票してたんだ。
 今日一番のトピックはなんたって「かぐや」ですよ「かぐや」。日本の月周回衛星です。なんで話題にならないんだろう。月の北極の映像は実に美しい。JAXAのサイトで見れますよ!
 それから「ハチクロ」連ドラ化。主役の成海璃子さんかわいい。はぐの作品制作を誰がやるのか気になる。劇場版のMAYA MAXXさんは結構はまってたと思うんだけど。
 体調悪いんでもう寝ます!

11月8日 ブルーブルーネイビーブルー

晴れた。あったかい。ので行ってきました江ノ島-鎌倉散策 (おさらいコース) へ。チャットモンチーの「生命力」を聴きながら。ブルーブルーネイビーブルーのところで青い海が見えた。なんてタイミング!!
 まずはこないだ行けなかった鎌倉大仏。日本のがっかり観光スポットのひとつだよね。うわでかい! ってほどでっかくもなく、ちっちゃいじゃんってほどちっちゃくもなく、ああそうですかって感じでした。でもちゃんとお祈りしてきた。大仏様も酷い猫背だな。親近感を持った。拝観料が200円で、大仏の中を見るのにさらに20円かかる。そのために係がいる。あなたの時給はいくらですか。中は鋳造した時の跡が見えるぐらいであんまりお薦めはしない。あとぼったくり駐車場があるのでトラップに注意。大仏のある高徳院には野生のリスがいた。萌え死ぬ。

その頃にはもう陽も傾いて、果敢なチャレンジをするより無難な所で食事して、ぼんやり海でも眺めようぜってことで、江ノ島のiL Chanti Beacheへ。こないだ気に入った洋風ネギトロ (オリーブオイルとハーブで和えて、パンに乗っけて食べるの) と、ウニがたっぷり乗ったピッツァ。地鶏のステーキ。それに生野菜にあっためたソースをつけて食べる不思議なサラダ。満腹だ! 目の前は一面の海。夕陽をロマンチックに眺め...る訳もなく、砂浜を裸足で走った。砂が細かくて気持ちいい。海にも一度は足を入れないとね。後ろでは犬がワフワフいってました。コーギー飼いたいな。そんでとみ太って名付けるのだ。コーギーとみ太。そろそろギャグも寒くなってきたねってことで帰途についた。
 写真の意図はミュージックフリークならわかってくれると信じてる。意図通りにいかなかった事情もわかってくれ。

11月11日 寒いの大好き

気まぐれな彼女に振り回されるのはデートDVに入るのか...。独り言です。
 月に1度の親戚の集まり。会うのはもっぱら母方の親戚。子供の頃は従兄弟が兄弟みたいにいつも一緒に遊んでました。つまり学校に友達がいなかったのだよ。一時期はばらばらだったけど、ここ何年かでまた毎月集まるようになった。今月は姪っ子の誕生日パーティ。祖母にとっては娘 (僕の母) を亡くした翌年に、その孫 (祖母の曾孫) が生まれたんだから思い入れもひとしお。姪が生まれた日に拾われてきたからメイと名付けられたうちの猫も、正確な誕生日がわからないので今日一緒に祝ってもらった。誰にでも懐いて空気を読むいい猫だと誉められた。いやいや、家ではところ構わずジョーっておしっこたらしてんですよ。写真はご機嫌なメイを指差すご機嫌な姪。

寒くなってきましたね。今日も風邪をひいてる人が何人かいた。個人的には寒いの大好き。冬の雨は嫌いだけど、からっと晴れた正月みたいな空や、オリオン輝く冬の夜にいそいそと家に帰るのは好き。今日は親戚の家から帰ってきたら、すごい雷雨になってびっくりした。どうせなら雪降れ。

11月12日 時には昔の話をしようか

旧友のI.Y.くんが甘酸っぱい日記を書いてくれたので、また思い出してしまった。劇団時代の話。
 初めて演劇に参加したのは大学2年の文化祭、客として観に行った僕はあまりの素晴らしさに感動して、次からは是非とも...と思った訳じゃなく、楽屋を覗いたら照明機材がないって大騒ぎしてたんですよ。本番当日ですよ。それで僕が親の車を借りて、免許取り立ての運転で機材屋さんに借りに行った。でも気づかれなかったように思う。打ち上げの居場所がなくて、舞台監督と2人で先に帰ったんだ。次に参加したのはその翌年、山下くんCDいっぱい持ってるでしょう、南の島を思い出させる音楽ってある? って聞かれたんですよ。本番1週間前ですよ。それで以下同文。あの劇団はゲネリハをやらないっていうポリシーがあった。その方が役者の緊張感があがっていいんだって。スタッフとしては事前に確認したいこともあったんだ。僕は素人だから口出しはすまいと思ってたら、みんな大学に入ってから芝居を始めた素人だってあとから知った。

ちゃんと劇団に所属したのはもうちょっと後、後輩が旗揚げした「隣の雑技団劇場」っていう劇団に、音響として呼ばれたのでした。キュート路線の看板女優とセクシー路線の看板女優、それに演出もできる男優やらダンサーやら色んな顔ぶれが揃って面白かった。内容は言葉遊びのような、5回見ないとストーリーがわかんないような、それでも何か胸にせまってくるものがあった。合宿したな。甘酸っぱい合宿だった。あの劇団自体、非常に甘酸っぱいサムシングに支えられていたように思う。だからこそ短命だったんだけど。でも本当に楽しかったんだ。朝まで打ち上げて始発で海に行って、砂浜で将来について語り合ったりしました。恥ずかしいね!
 今でも何人かの人とはつきあいがある。強烈に覚えてるのは笛木くんっていう新人がいて、団長が手帳を出して名前と連絡先を書いてくださいって言ったら、FじゃなくてHの欄に書き出したの。それでホエキって呼ばれてた。元気かなーホエキ。

11月15日 僕偉い。偉い僕。

今日僕は偉かった。なのでそのことについてちまちま書こうと思う。
 まずはなんたって9時半に起きちゃいました。午前9時半よ。これがどれだけ偉大な業績なのかを語るのは難しい。きのう整体に行ったのがよかったな。整体の日はがくっと寝てすかっと起きれるのです。さらに布団を干してお散歩行っていびき止めのシールを買った。もう偉大すぎて訳わかんない。いびきについては、キャラ的にいびきをかく自分というのを認めたくないんだけど、周りがかくっていうんだからしょうがない。ボジョレー・ヌーボーも買った。若いワインはあんまり好きじゃないけど、今年は出来がいいと聞いたので。これは後でのお楽しみ。夕方は夕方で、なんと社会復帰に向けていろいろ資料を取り寄せる手はずをとった。やる気だな僕。

そしてプールへ。行きつけの公営プールが最近経営を民間に委譲して、公営の料金で民間並みのサービスを受けられるようになった。けど、安全面で不安も出てきた。今日のライフセーバーの会話。「...で、超イケメンでつきあったんだけどー、そいつ眉毛描いてたの!」「まじでー! 超ありえない!」お前も描いてるだろ! っていうか今は守れよこの僕を!
 細野晴臣さんが監修している「EX MACHINA」のサントラがいい。HASYMOもいいような気がしてきた (「Rydeen 79/07」はいまだに酷いと思ってる) 。細野さん、ついこないだカントリーのアルバムを出したのに、こんなコンテンポラリーなテクノも作っちゃうんだから凄い。カントリーもただのカントリーじゃない、アンビエントを通過した「Quietな」カントリーだったしな。どんな60歳だ。

12月15日に予定していた鍋会ですが、僕が祖母のコーラスの発表会を見に行かなきゃならないというしょっぱい事情により、8日に変更させて頂きます。

11月18日 いちょう並木のセレナーデ

だらけた週末でした。なんにもせんかった。ナンニモセンって北欧の童話作家みたいだね。ペーテル・ナンニモセンとか。
 この2日間、行きつけの飲み屋に行ったりジャスコに行ったり、それ以外は家でぐったりしてた。だって外さむいし。冬眠冬眠。加湿器が加湿した部屋は気持ちいいな。のだめ19巻よんだ。ギャボー! 今回も面白い。どう終わらせるつもりなのかな。写真はちょっと遠回り、神宮の銀杏並木を見に行った時の様子。紅葉には早かったか。うちの庭の銀杏はもう色づいているんだけども。

11月21日 青いイルミネーションと真っ白なおひげの...

僕だ。真っ白なおひげの僕だ。さっき鏡を見たら鼻の下に白い毛がついてるんですよ。あれ? 猫の毛にしちゃ短いな、と思ったら生えてんの! 鼻の下から! びっくりした。すぐ抜いたらシンクの白に混じってなくしちゃった。人生初白髭でした。大人になるってこういうことか。

11月22日 頭痛がいたいよ

急に気温がさがったのにサンダルで出歩いてたら風邪ひいたよ。頭痛が痛いよ。咳嗽が咳だよ。鼻水が水だよ。水じゃないよ。でも散歩したよ。いつもと違う道を歩いたら、好きな雑貨屋さんが派手な100円ショップに変わってた。ショック! でも便利だからいいや。こうして街は変貌していく。東京という街は東洋的なバランス感覚の上に成り立っていると思う。猥雑な感じが好き。オリンピック来なけりゃいいな。
 ミシュラン東京版あっという間に完売したらしいですね。

11月23日 現代日本に残された魔法

15年ぶりくらいにねるねるねるねを食べました。白い粉が青いペーストになり、赤いペーストになり、粉砂糖の化粧をして口の中へ。うっうまずーい! ねるねるねるねってこんなにまずかったっけ。でも魔法だと思いました。
 夜は秋山羊子さんのクリスマスライブの打ち合わせ。自分をBGM係ぐらいに考えてたら、ステージにDJブースを作ってライブ中にもなんか振ってくるかも知れないんだって。そうか秋山羊子と対峙するっていうのはそういうことなんだ。なんにも括りがないと選曲しにくい、テーマちょうだいって言ったら「スキルさんのセンスを信じてるから」ってオイ、耳の肥えた秋山羊子ファンに叩かれないように頑張るよ。それから僕も自分の音楽を作ってみたいことを打ち明けた。秋山さんに呆れられないようなものを作りたい。その前にDigital Performerの音が出ない件。

そんで一緒にクリスマスライブでも共演するバンドネオン奏者、小川紀美代さんの主催するイベントへ。小川さんのバンドネオンはタンゴの枠を大きく越えて、非常にソウルフルなプレイでした。そしてボーカル・ギターの寺田町さんは、月に愛されたトム・ウェイツとでも言うべきか。でも僕の目はチェロの坂本弘道さんに釘付けだった。エフェクターを駆使した風みたいなな音から小鳥のさえずり、水琴窟みたいなさざめきから電気ドリルを持ち出して火花バチバチのノイズまで、チェロという楽器のあらゆる可能性を見せてくれた。目茶苦茶なのにしっかりしてるのが凄い。
 本当はもう1人、舞踏家の方が参加する予定だったんだけど、ガンのため欠席だという。あそこに舞踏が加わったらどんなショウになっていただろう。呆然としながら帰宅した。僕の音楽鑑賞の道はどこに続いているのか。

11月26日 かわいそうないも虫

今朝の僕の夢「かわいそうな盲目のいも虫の物語」起きたら号泣。かーわーいーそーうー!
 三連休はライブの打ち合わせ以外なにをするでもなく、ごろごろごろごろしてました。それがいも虫の物語につながったのかも知れない。あれは僕自身だったのか。でも現在やる気満々である。みなぎってる。まずは次の仕事につながる (と思う) 資格を取る通信講座の教材が届いた。DVDが...何枚入ってるんだこりゃ。ほかの教材も面白そう。今日から一念発起でやるつもり。音が鳴らないDigital Performerとも格闘した。ポート出力設定の問題だと思うんだ。それから年末のDJの選曲、新しく仲間に加えて頂いた、CD-Rトレードグループのための選曲。ダイエット。なんでこんなにやる気なんだ自分。また揺り戻しが来ないようにじわじわと進む予定。

11月27日 はら "NOT" たいらさんに1000点

最近もっぱら腹 not 平らと呼ばれている僕が来ましたよ。きのうは宣言通りのことを一通りこなした。偉いな。偉すぎる。通信講座のDVD、1日3枚ペースで観なきゃ、と思ってたんだけど、ひどく冗長な演出で1枚30分あるかないかの薄い内容でした。結構な受講料払ったんだけどなあ、大丈夫かいな。それとトリマーコース用のモデル犬に我が家の若猫、メイが飛びついて、老猫、ネモとクリマロが遠くから首を伸ばしてこわごわ覗き込んでるのがおかしかったです。
 夜はぼんやり「ベストヒット歌謡祭」見た。絢香、大塚愛、mihimaru GT、ET-KING、RSP、倖田來未。なんだこのしっくりこない感、偏ってる感は、と思ったら、みんな関西圏出身なのだった。お笑いも関西。歌謡曲も関西。とんねるずと松本隆の80年代がよかったとは言わないけど、こうも関西のマッチョイズムに押されてしまうと東京者としては寂しくなる。

写真は久しぶりにじゃれて遊ぶネモ14歳です。すごい軽くてコツショショーショー気味だとおもってたんだけどな。まだまだ生きる。

11月28日 結局マーボー豆腐は飲み物なのか?

クリエーターから転身すると噂の山下スキルです。若槻千夏は結局引退しないのか。彼女がグラビアアイドルである事実を受け入れられない僕だけど、芸人としては誰よりも空気を読む才に長けている。グラビアがダメになっても10年後もバラエティに出てると思う。昔は可愛かったのにいつの間にかバラエティに転身したYOUみたいに。もっとも空気読む力があれば、大抵の職業には就けるがな。僕は空気読めないから。
 きのうは六本木に出て、ペットショップを覗いてきました。ケージから出たブルがワフワフお出迎え。かわいいなあ。口の中を見たった (診た訳ではない) 。でもペットビジネスの先生が、犬は産まれて60日くらいまでは持病が発覚しない、だから60日未満の犬を売ってるペットショップは信頼しちゃいけないって言ってました。六本木の店は40日くらいの犬を売ってた。その頃の方が可愛くて値段も高い訳だよな。