DIARY 2007年12月


12月1日 師は走る、弟子も走るよ12月

ヤヴァイ。今年もあと1ヶ月ですよ。そろそろこの1年を振り返らなくては。トラブル続きだったけど、トータルで楽しく、充実した年だったのではないか。ないか? 追々この日記を読み返した時に、思い出すことの多い1年であったことは間違いない。

きのうは神谷きよみ@池ノ上Bobtailに行ってきました。今回のライブは対バンもいいよってことで楽しみにしてた。
 最初に登場した東川亜希子さんは、ちょっと鼻にかかった声がよく通る、ポップなシンガー。ピアノにお茶目でキャッチーなアイデアを振りまいて、楽しませてくれた。種ともこさんの「The Rainbow Song」をカバーしてました。2番目のありましのさんはボサノヴァを歌ってもアイルランド民謡を歌ってもポップスを歌っても品があった。神谷きよみさんはビブラートの効いた透明な銀河ステーションから、あっけらかんとした日常の描写までを行ったり来たり。ビロードのようなトランペットと表情豊かなパーカッションをサポートに、いつもより自由に演奏しているように見えた。R-O-M-Aの「あれやこれ」のカバーしてました。明日はThe Sea And Cakeのライブ@渋谷クアトロ。楽しみダー!

12月2日 Say Something

The Sea And Cake@渋谷クラブクアトロに行ってきました! 恥ずかしながら青春だね。前座の日本人バンドはダメダメだったけども。あんなバンドを賞賛してるMusic MagazineもStudio Voiceも地に堕ちたものだ。
 というネガチョフな話題は置いといて、Sea And Cake。もっとインテリ然とした集団かと思ったら、肉感的なロックバンドだった。John McEntireのドラムのエモーショナルなこと。高揚感溢れるテンポの機微、あれっと思うところにスネアを入れてきたりおかずが入ったり。そしてEric Claridgeの淡々としたベースプレイの上に、Archer Prewittのギターのきらめきと、Sam Prekopの色っぽいボーカルが乗る。Sam Prekopはもっと囁くように歌ってるのかと思ったら意外と大声で驚いた。1曲ごとに入念なチューニングをして、その度に気まずい沈黙になって、SamがあわててArcherに「Say something...」って振ったのには大笑いした。なんだか青春の輝きと、青春を取り戻そうとしているお客さんに酔って、フラフラしたな。

12月3日 上を向いて歩こう

今日はすき焼きでした。うっれしっいなっ。昭和30年代の子供か! 旨かった。肉は賞味期限3日切れだったけど。ミートホープか! タカトシか!
 きのう買って居酒屋に置き忘れてきたThe Sea And Cakeのニューアルバム「EVERYBODY」を取りに行って聴いた。美しいなあ。ここまで一貫してるバンドも珍しいよね。でもライブでは全然違うっていう。きのうあれからネットで前座バンドのアルバムを試聴した。やっとやりたいことがわかった。でもあのライブは酷いよ。心を込めてWorst Live Of The Yearを捧げます。
 彼女がどんどんApple教になっていくのが楽しい。最初はWindowsの方が使いやすい、なんて言ってたのに、早くMacBookを開きたい、iPod楽しい、Appleは世界を変えたよね、なんて言ってる。

12月4日 Sam Prekopに愛を込めて

ギター製造大手の米ギブソン・ギター社は7日、自動チューニング機能を世界で初搭載した新エレキギター『ギブソン・ロボットギター』を日本を含む世界各国で発売する。同社は、演奏者は調弦の煩わしさから解放され、「ただプレーするだけでOK」と売り込んでいる。
 新ギターには半導体やモーターが内蔵されており、ペグを機械制御してわずか2秒間で音程を合わせる仕組みだ。通常の調弦だけでなく、設定しておけば、曲ごとに異なる調弦に変更することができる。同社は、調弦が苦手な初心者だけでなく、プロの演奏家にも自動調弦ギターが浸透すると期待している。
 ロボットギターはギブソンの代表ブランド『レス・ポール』の新商品で、7日発売の限定版は価格2499ドル (約28万円) 。標準版は年明け後に発売される。[時事通信社]

素晴らしい! 見てみたい! そしてなによりチューニングが苦手なSam Prekopに教えてあげたい! こういう楽器が増えるとライブの構成も変わってくるかもね。僕はいらないです。中3の時にFのコードで挫折したから。自動チューニングのウクレレが出たら欲しいかっていうとそれもいらないな。ちょっとくらい音痴なのがウクレレの持ち味だ。

12月6日 warm and comfy

風邪ひきました。頭痛がしてハダビズとせきがゴッホゴッホ出てます。でも今日は頑張った。遊びを! 新しいコンピを作りました。タイトルは「warm and comfy」。寒い季節に聴いてあったまってほしい1枚です。前作「air-conditioner」と対になっていると思って頂ければ。ただ偶然の奇跡で名盤になってしまった「air-conditioner」と比べちゃうと、今日 熱病にうなされながら選んだ曲が正しいのか、今ひとつ自信がない。内容は...まだちょっと言えないな。
 明後日の鍋会にいらっしゃる方には無条件で差し上げます。それ以外の方は、何かお薦めコンピと交換という形でいかがでしょう。

12月8日 Iwataniは世界を変えた

カセットコンロのメーカーです。Iwataniのおかげで僕たちは楽しい鍋を囲めるのです。今日は鍋会でした。14人いらしたのかな。ありがとうございました。特に鍋奉行のK.M.氏、手作りのお菓子やジャムやお酒やどらやきやその他いろいろ持って来てくださったみなさん、珍しいDVDを持って来てくださったみなさん、手ぶらでもとにかく来てくれたみんなに感謝感謝。
 みなさんに新しいコンピ「warm and comfy」を差し上げました。700MBぎちぎちに入れたからデータがおかしくなってるところがあるかも知れない。僕のだけならいいんだけど...。そのうちの1枚は、明日細野さんの手に渡る予定。細野さん聴いてくれるといいなあ。細野さん絡みの曲も2曲入ってる。ほかの曲も細野さんならとっくにご存知だと思うけど。なんだか夢のある話じゃないの。

12月10日 出会い系サイト

昨晩は猫のメイを連れて母方の祖母の家へ。弟夫婦に2人目の子供ができたという。お姉ちゃんになる姪っ子にはまだ教えてないらしい。自分に弟ができたとき、どのタイミングで教えられたか覚えてない。でもその前後、それこそ母方の祖母の家に預けられていた訳だけど、その時には自分に弟ができる実感があった。そんで弟が産まれて、それはそれは可愛がった。弟よ、覚えてないだろうけどそうなのだよ。
 猫のメイは人が大好きで、人からも愛されて、いい猫だと大絶賛を受けた。うちの老猫たちからはあんまり愛されてないけど。図々しくて鬱陶しいやつだと思われてる。今の序列で言うとメイ>クリマロ>ネモ。かつて我が家の王座に君臨したネモは、ついに僕よりも立場が下になってしまった。写真はイヤリングとネックレスをつけて得意げな姪っ子です。

僕の作ったコンピは、細野さんの手に渡った模様。僕は選曲家として細野さんに認めてもらいたいとかいう訳じゃなくて、いやそれも若干はあるんだけど、あのコンピに収録した僕の友達の音楽を細野さんに聴いてもらえたら嬉しい。僕は音楽と音楽や、音楽を通じて人と人とを結びつけるのが好きなんだと思う。僕を通じて知り合ったカップルや、神谷きよみさんと川村恭子さんを引き合わせて、それが村松邦男さんのR-O-M-Aの活動になっていったりするのを見るのが楽しい。今度は秋山羊子さんが、もうちょっと世に出たらいいなあと思っている。という意味で、このサイトを続けている原動力は、「出会い」なんです。

12月11日 どこさへきさ

浅い眠り。もどかしい夢。久しぶりに鬱らしい鬱だ。疲れてたんだな。
 きのうは彼女と、神田のいわしすゞ太郎へ。初めて入るお店、いわしのなめろうが美味しいと聞いて、なめろう好きの我々としては見過ごせませんでした。なめろうは房総半島の漁師料理。青魚に味噌や香草を加えてひたすら叩く。皿をなめるほど美味いからなめろうって言うんだって。で、すゞ太郎のなめろうは皿をなめるほど美味かった! なめないけど。ほかのいわし料理も全部美味しい。参った。お酒がお酒がすすむくん。AMラジオがかかってる雰囲気もいい。ちょっと遠いけど通う価値のあるお店ができた。なめろう巡りの旅は、彼女のコミュ「東京なめろう」で公開される予定です。

どなたか僕のコンピの曲目データをiTunesに公開してくれた方がいらっしゃるでしょう。大変好評です。ありがとうございました。

12月13日 楽隊のメロディー照らす街の灯

くるりがオーケストラと共演したアルバム「Tanz Walzer」は、00年代の日本の名盤として永遠に語り継がれると思う。オーケストラとロックバンドが対等に向き合って、躍動的なサウンドが爽やかな後味を残す。そのオーケストラをウィーンから呼んできちゃった、大がかりなライブに行ってきました。ライブじゃなくって「コンサート」っていうのかな? どう違うのかな?
 初めてみなとみらい線に乗って、Pacifico Yokohamaへ。横浜にあんなでっかいホールがあるとは知らなかった。「2部構成です」ってアナウンスがあったので、1部でオーケストラとのアルバム再現、2部は普通のくるりのライブかなと思ってたんだけど、ほぼ全編オーケストラとの共演、昔の曲もちょこちょこ挟んでそれにもオーケストラが絡んでくる。「春風」あたりは想像がつくけど、「World's End Supernova」にまでストリングスが入っちゃう。その気持ちいいこと。グルーヴという感覚ををわかってるオーケストラだと思った。

岸田繁さんはいつになく真剣な面持ちで、「生まれて31年たちますが、おそらく3歳ぐらいからこういうことがやりたかったんやと思います」という。その気持ち、楽器のひとつとしてストリングスを入れようってことじゃなく、クラシックを愛する気持ちがあの名盤を生んだのだと納得。その一方で、「立ち上がったり私語を発したりした人は警備員に射殺されます」なんて言っちゃう。この年になると、座って聴けるロックのライブって逆にありがたいけどね。
 アンコール1曲目は「予定になかったんですけど箸休めに」、なんと岸田繁さんと佐藤征史さんのオリジナルくるりによる「男の子と女の子」。これがまたよかった。続いてあらきゆうこさんと、昨今ワイドショー的に話題の佐橋佳幸さんの好サポートを得たくるりの今を見せる。ドラマーに恵まれないバンドだったからな、あらきさんメンバーにしちゃえばいいのに。そしてなんと岸田さんによるオーケストラ全員紹介。ちっちゃなエピソードを添えて。彼らの信頼関係が垣間見える瞬間! ラストは思わず立ち上がったけど射殺されなかった。はーいいもん見た。誘ってくれたI.Y.くんありがとう。

12月15日 心がきれいな人もそうじゃない人も

きのうは秋山羊子@代官山 晴れたら空に豆まいて を観てきました。近年でも稀に見る名演だった。まずは主催者の小山卓治さんのステージ。デビュー25周年だそうだけど、潔いMCのムードそのままに、男の子のウガーっていう気持ちが詰まってる素敵な歌だった。ハスキーボイスが狡い。
 そして秋山さんが招き入れられる。最近の秋山さんのライブはいい意味で危なげがなくなった。ヒリヒリするような繊細さとインプロの緊張感はそのままに、安心して心を預けられる。原曲にはないリフレインの嵐、突然のブレークを梅津和時さんのサックスがじんわり埋めて、空気を震わせ僕らの肺をきれいにしていく。お喋りが音楽に、音楽がお喋りになって、最後は「今日はありがとう小山さんありがとう」ってラップにしてしまう。

秋山羊子さんのライブはまじですごい。心がきれいな人もそうじゃない人も、是非体験して欲しいと思いました。ほんとに。何度も紹介してるのに来てくれる人が実に少ない!

12月17日 ここで見たことは秘密にしてください

平日なのにディズニーシー行っちゃいました。アフター6パスポートで夜のシーを楽しんできました。昔はあんな権利産業がどうのこうの、文化の破壊がどうのこうの能書き垂れてたのにね。楽しいことは楽しいと言ってしまった方が楽な気がする。
 でもセンター・オブ・ジ・アースのネモ船長が、ここで見たことは秘密にしておいてくれたまえ、と言うのであんまり大きな声じゃ言えない。例えば、ディズニーの係員は元気なお兄さんやお姉さんであって欲しいけど、ヴォルケイニア・レストランのレジがおばちゃんだったこととか。学童に子供預けてパートかなあとか。言っちゃいけません。ここは、夢と冒険の国なんですからね。あとタワー・オブ・テラーは相当怖い。メガネが吹き飛ぶかと思いました。

写真の隣の人の視線はやらせじゃありません。ガチです。僕もガチです。

12月19日 MC.SUKIRU

秋山羊子さんのバースディライブの話題。そうそう、12月25日だけどクリスマスライブじゃないんですよ。秋山さんのバースディライブです。今日は最後の打ち合わせ。資料を見てたら「スキルさんにMCマイク」との特記が。僕もMCすんのか。いつなにを振ってくるかわかんないなあ。DJの感じはお客さんの空気を読み取って、コミュニケーションして、お客さんが寂しい思いをしないようにねって。最近は仕込んで仕込んで臨んでることが多いから、久しぶりに自由度の高いDJになりそう。ちょっとくらい後悔があった方が次につながるしさっていかにも秋山さんらしい。打ち合わせの時点で楽しいんだからライブは楽しいに決まってます。ぜひ来てね。
 それにしても今日のお店、オーガニック料理をちょびちょびと出す。みんな健康的ですごく美味しいんだけど、秋山さんもう少しジャンキーなものをガツガツ食って、肉感的な感じになった方がいいよ。痩せ細ってて心配になった。なのに本人は今が人生史上一番調子がいいという。そんなもんなのかな。

12月21日 過疎問題について語る。

夕張市どころのさわぎじゃない、人が1人しか住んでない町があるんだって!http://flipside.myminicity.com/みんなが訪ねてくれると救われるらしいよ。よろしくお願いします!

12月22日 てとてと

mayuluca@下北沢leteを観てきました。mayulucaさん色んな所で観てるけど、生音ライブは初めてだとか。まずは主役の三木千夏さんが挨拶。冬至の日はキャンドルの下で色んなこと考えたらいかがでしょうと。呼び出されたmayulucaさん、新曲アフター新曲、名曲アフター名曲。もうね、あなたは早く新作を出さなきゃダメ! ほんとに! つまびく透明なギターの弦の響き、それに絡まる甘い声。特に三木さんとecoさんがコーラスで加わった「花ヲ見ル」が最高でした。三木さんのステージは、高田渡の「コーヒー・ブルース」のカバーもあったりしてフォーキーな印象。表の体育会系忘年会の怒声の中で、「ここが下北沢で一番静かかも知れないね」ってecoさん。そんな文科系女子グルーヴに溢れた夜でした。
 終わってから、S.N.氏とそのお友達のYさんとおじさん3人で音楽トーク。いまの音楽産業の話から、もっとくだけた話まで。S.N.氏は久しぶりだったけど、相変わらずダンディなおにいさんだ。

ところでクリック1つで救える町があるとかないとか。あってもバーチャルだとか。産業の発展のためにはこちらもクリックしてくれるとありがたいとかないとか。そうだろうか (mayuluca風) とか。

12月23日 サンドウィッチ (ネタバレあり)

タイトルがネタバレだけどまあいいか。彼女とクリスマスのお散歩@青山。ちょっとお茶のつもりががっつり中華を食ってしまった。つるって (M1見てない人にはわかんないネタ) 。
 で、帰ってきてからM1。年の瀬って感じがしますね。トータルテンボス、今回の1本目のネタは破壊的に面白かった。ホテルマンと客のやりとり。伏線が最後にびたーっと一筋の笑いにつながってた。あんな完成度の高いネタはそうそうないと思う。そしてキングコング。アイドルタレント的な見方をしてたんだけど、人気を保つだけの実力を備えてるんだなーと圧倒された。洋服屋とお客のネタが面白かったです。ポイントカード1円につき1点差し上げますボンボンボンボン。そして目玉は敗者復活から勝ち上がってきたサンドウィッチマン。無名の強さだね。どのネタも新鮮でそつがない。確かに最後のネタだけを見れば、サンドウィッチマンが秀でてたと思う。そして笑い飯はほんとにこの番組に縁がないね。たぶん2本目に勝負ネタを用意してたんだと思う。中継の山下でした (M1見てない人にはわかんないネタ) 。

12月24日 愛をください、ZOO

クリスマスイヴだってのに、もう外は寒いってのに、上野動物園に行ってしまいました。入ってすぐにカラスバト。カラスでハトかよ地味! と思ったら天然記念物なんだって。パンダはいい具合にたれパンダで、レッサーパンダはいい具合につかまり立ちしてて、ハダカデバネズミはいい具合にハダカでデバなネズミでした。べつやくれいさんのハダカデバネズミのレポートはこちら。そして足が細いで賞をマメジカに、哀愁で賞をローランドゴリラに、サービス精神旺盛で賞をスマトラトラ (写真) に、遅いで賞をスローロリスとモノレールに、寒いで賞を上野の森の生きとし生ける者に、バカで賞をげっ歯類をげっぱ類と読んだ隣の客に捧げたい。あと売店のカレーが美味くて驚いた。焼きそばが不味くてもっと驚いた。鳥類館の横で鳥の唐揚げを売る神経はどうかと思った。
 帰り道、六本木上空にはいくつものヘリコプターがホバリングしてて、この夜景を君にプレゼントするよとか言ってるんだろうか、まあきれい、おもちゃみたい、いや君の瞳の方がきれいだよとか言ってるんだろうか、と思いました。これから明石家サンタを観て寝ます。

12月25日 Heaven

今日は秋山羊子さんのバースディライブ@渋谷多作にDJ&Surprise! として出演してきました。僕が驚かせる側だと思ってたら、驚かされっぱなしだった!

機材をセッティングして、秋山さんとバンドネオンの小川紀美代さんは緊張感溢れる、でも無駄のないサウンドチェックとリハーサル。あんなに簡単にプロの音が作れちゃうんだ。驚いた。お酒をちょっと入れて本番。最近は作り込んで作り込んでくDJが多かったんで、秋山さんからのリクエスト、「お客さんの空気を読んで」は難しかった。ほろ酔い気分で気持ちいい曲を選んだけど、趣味に走り過ぎた気もする。やがてライブが始まった...。
 秋山さんと小川さんの演奏は素晴らしいの一言。秋山さん普遍のポップ性に即興のスリルが加わって、リハであんなに確認したのに全然違う音をぶつけてくる。演奏中、ぼんやり聴いてたら突然指を指された。「お前入れ」って意味だ。どうしよう、DJセットとウクレレとMCマイクしかない。とりあえずマイクで歌ってみた。2部の最後にはいきなりマイクを向けてきた。また歌った。「あとわかんない、歌詞わかんない」途中からラップで逃げた。

本編が終わってサプライズタイム、僕からHappy Birthdayのウクレレ弾き語りのプレゼントだったんだけどウーム、僕のウクレレと小川さんのバンドネオンのキーが違ってて、バンドネオンの方がオンマイクだったために、僕のウクレレが酷く音痴に。そして「わたしからもスキルさんにプレゼントあるんだ」と言って歌い出したのが、Talking Headsの「Heaven」日本語カバー! 「カフェのマスターの名前はスキル」だなんて歌詞を加えて。ファン冥利に尽きる。
 終わってから秋山さんとお喋り。お互いにびっくりしたなあ。打ち上げでバースディケーキ。やっと僕の望むキーでHappy Birthdayをお聴かせできた。ふー。疲れたけど僕の人生の中で、非常に重要な1日だった。秋山さんの音楽を、この日記をご覧の皆さんにお聴かせできたのもよかった。さあ寝るか。

12月27日 へっぽこDJその後の暮らし

25日の秋山羊子さんのライブの反動がまだ残ってます。あんなにへっぽこなDJだったのに、それ相応に神経を使ってたんだな。秋山さんとその音楽を、僕は本当に尊敬していて、それに対峙しなくてはっていう想いが空回りしていたと思う。次は上手くできそうな気がしてる。だから秋山さん、懲りずにまた使ってください。あと鍋会でもおとといのライブでもお会いできなかった親しい方に、コンピをお送りしたいので、後ほど住所を聞くメールを出します。胡散臭いと思わないでね。

きのう26日は1日中寝て過ごした。今日27日も夕方まで何もせず。これから何かをする気力もないので何もしないのでしょう。年末恒例「徹子の部屋」にタモさん出演。毛がないと噂のスネを見せてました。ネタは四ヶ国語「お年玉をしぶしぶ出す人」。タモさんを単なる司会者だと思ってる人は掘ってみると面白いですよ。タイミングよくレコードも再発された。1枚目はまじで名盤。面白い。NHKニュースを切り貼りして嘘ニュースを作るネタはさすがにもう聴けないのかな。腹がよじれるほど笑いました。
 彼女と、来年の抱負を立てた。僕は10kg痩せる。就職の目処をつける。姿勢をよくする。食べて1時間は寝ない。毎日外に出る。どれも爺臭いか子供っぽいかでとても35歳の抱負とは思えません。今年は非常にいい年だったと思うよ。楽しかった。来年はそれを確かなものにすべく、35歳らしい振舞いをしたい。ああどこまで僕はもつのかな。

12月28日 私の地味に偉いこと

今日の私は地味に偉かった。なので地味に自慢したいと思う。まずは朝起きて、最近寝坊気味の彼女を車で会社まで送った。偉い! 行く会社がある彼女も相当偉い。僕には勤め先などありませんので。それからおとつい頼んだ洗濯機の修理に対応。「センサーの故障かと思ってたらコンピューターのエラーだったんで、明日また部品を持ってきます」って。なにおう! 二槽式洗濯機から全自動に買い替えた時は、今まで何をやっていたんだろうかと、ぐるぐる回る洗濯槽を眺めて無駄な時間を過ごしたものだと、これからはお出かけ中に勝手に洗濯、すすぎ、脱水してくれるぞと、天にも昇る喜ばしい気持ちだったけど、今となっては二槽式が懐かしいです。何つっこんでも文句も言わず回ってくれたからな。
 午後は大掃除。あんなところからこんなところまでピカピカです。偉すぎるな僕。そして社会復帰のための、もう1歩の手続きを取った。これは新年にまた報告したい。

佐橋佳幸さんと松たか子さんが結婚しましたね。驚いたのは、佐橋さんがまだ46歳だってこと。僕が積極的に音楽を聴き始めた頃には、既に渋好みのギタリストだったような気がする。あのときまだ20代前半だったってこと? まあはっぴいえんども20代前半であんな渋好みのアルバムを作ってた訳だけど。

12月31日 魚肉ソーセージはなんでこんなに剥きにくいのか

年の始まりや終わりなんて天文学的視座からは云々。冬至が年の初めなら意味があると思うんですよ。なんでこのタイミングを年の切れ目にしたのか。といいつつソバなどすすれば年の瀬の気分になるんだから、僕はつくづく文科系人間です。
 きのうはXさん宅に、忘年会という名のヘルシオ自慢会に行ってきました。ヘルシオっていうのはシャープから出てる、過熱水蒸気で調理するオーブンのこと。油がどんどんおちて、ふっくら焼き上がる。えー水蒸気であっためるのー? べちょべちょになりそう、と思ってたんだけどこれが大変な代物で、ピザはカリッカリのモチッモチ、油なしで唐揚げまで出来ちゃう。健康になりそうな気がするね。自慢するだけのことはある。ただ重さが20キロあるんだって。考えただけでぎっくり腰になるから考えるのよそう。