DIARY 2009年1月


1月1日 そうで賀正そうで賀正

明けましたおめでとうございました! 年が明ければFUJI ROCKの発表。今年は7月24-26日だそうです。気分はもうそっちに行ってるんだけどnitoをなんとかして、バタバタしてるうちにうー37歳になっちゃうよ! で、FUJI ROCKが終わったら僕の中ではもう年の瀬だ。明けますおめでとうございます。
 弟一家に縁を切られて山下家の顔が弟くんになったので、三ヶ日は非常にヒマだ。誰か遊んでください。今日は両親の墓参り。父方の祖母へのお年賀は、ジャスコの猫グッズ福袋とスキル厳選猫じゃらしセット。しょぼいって言うな! 一人暮らしの祖母の唯一の友、猫のミーちゃんと仲良く過ごして欲しいという願いが込められてるのだよ。祖母は自分の猫に懐かれてないんだ。遊び方を指南した。母方の祖母にはどうするかな。nitoのロゴパネルでもあげるか。「孫、やっとやる気」がお年賀。

きのうは客人たちと、頑張って紅白を観ました。日本のヒットチャートを知りもしないで批判するのは卑怯だから。幻想の日本を演じるフリークショーでした。その中でも素晴らしかったのは、いつまでも衰えを知らない布施明と三十路に入ってますます色っぽいaiko。びっくりしたのはSpeed今井絵理子のアゴの成長と目玉扱いだったのに手パクだったMr.Children。いらなかったのはSMAPの心のない朗読と「ポニョ」の後ろで一緒に歌ってたおじさん。で、観終わってからかけたAllen Toussaintのかっこいいこと! やっぱりいい音楽を聴いた方が精神衛生上いいわ。
 今年の大晦日はnitoで裏紅白やりますか。NHKが大枚はたいて作るよりずっといいステージができる。大トリは願わくば鈴木慶一さんに「Give Peace A Chance」を歌って頂きたい。紅白っぽい! 1階で演奏して、ネット中継して3階のプロジェクターで観るの。コタツ並べようね。みかん食おうね。そんでお客さん30人くらいなのに日本野鳥の会を呼んでカウントする。誰か南越谷あたりから電報くれないかしら。

1月3日 東京、こわくないです

結局三ヶ日は、咳止め飲んで猫であったまりながら谷川史子さんを読んでました。全世界のおじさんが少女マンガを読んでも恥ずかしくない世の中でありますように。

きのう2日はふと思い立って、母方の婆ちゃんちに襲撃した。うちは両方の婆ちゃんが東京港区出身なんです。両方の爺ちゃんはよく知らない。話を聞く前に死んじゃったから。で、母方の婆ちゃんいつになく饒舌で、「東京の話して」って言ったらどんどん新ネタを繰り出してきた。
 婆ちゃんが生まれ育った頃は、港区に六本木ヒルズも東京タワーもないです。ひたすら木造平屋建て、黒い瓦屋根が続いてた。はっぴいえんどの風街の世界です。ひっそり閑の路地を路面電車がかたんことん。やがて戦争が始まって、小田急線沿いに疎開した。経堂から和泉多摩川へ。東京大空襲の夜は東の空が真っ赤になって、でも翌日には小田急線が動いてて、タンスをしょった人たちが乗ってるのを駅まで見に行ったんだって。
 せっかく港区にお店を構えるんだから、街のことをお年寄りの言葉で語って欲しい。ちょうど友達に、港区のお年寄りから昔の話を聞いて回った子がいるんで、それと絡めて婆孫対談ができたら面白い。nitoでやりたいのは音楽なんだけどさ、音楽と土地って切り離しちゃダメでしょ。だからフランスでブラコン化されたワールドミュージックは苦手だった。移民の音楽をそのまま出せばよかったのにね。イギリスは植民地主義が一周して、Real Worldレーベル好きだったな。

東京にも色んな表情があって、下町のいなせな世界は川村恭子さんが詳しい。湾岸ワーキングクラスヒーローの世界は鈴木慶一さんが詳しい。
 山の手の人はおっとりなんですよ。岡田徹さんの言葉なんだけど、「地方に住んでいると、家を出るにあたって何らかの決意が必要なんだ。I will-という日があるわけ。東京ではそれがないんだよ」。おっとり成り行きで生きてます。地方の人は優しい、東京の人は怖いなんてことは全然ない。むしろ地方から矢沢永吉的決意を持ってきた人が怖い。その鼻息の荒さとスピード感に原住民は恐れおののいて、駆逐されてきた。僕が子供の頃は商店街のおじちゃんおばちゃんみんな顔見知りだった。今ではその道に美容院やクラブが建ち並んで、ベンツやハマーが走ってる。故郷が失われていく寂しさは東京の人も持ってるんです。

これ地方出身の方の反感を買うかなって危惧があるんですが、逆ですよ地方賛美ですよ。地方の人が地元で就職できる社会になって欲しい。リバプールもマンチェスターも不況だけど地元に誇りを持ってロックしてるよ。東京だって元を正せばただの湿地帯だ。

1月5日 Sidney Bechetとclammbon

親戚の伯父さんに、CDプチ録りを頼まれたSidney BechetのLP「BECHET IN BRUSSELS」を返しに行った。このアルバム、ググっても1件しか出てこなかった (しかもオーストラリアのeBay、オークション終了) 。ニューオリンズっぽくてスウィングっぽくて、ジャズに疎い僕にも楽しいアルバムでした。
 大学生になる伯父さんの娘さんが、お父さんの音楽趣味のありがたみを早くわかって欲しいと思う。と同時に娘さんも今のHip Hopの面白いところを捉えてるんで、お父さんも娘さんの音楽趣味を評価して、酒でも飲みながら音楽談義をして欲しい。僕が早く父親を亡くして、親と音楽談義ができなかったから。G.Loveあたりがあの父娘の接点かも知れないな。

mixiのclammbonのコミュの「clammbon好きはほかに何を聞く? 」スレを見ると、「Fishmans、ハナレグミ、Polaris、キセル、bonobos、空気公団、コトリンゴ、安藤裕子、節操ないです!」って方ばっかりで、いや滅茶苦茶かぶってるよ。
 「はじめまして」スレは「郁子ちゃんかわいいです」って感じで、ミトさんや大助さんも見てあげなよ。新しい音楽に対してバンドとしてどうアプローチするかいつも考えてる。戦ってるバンドってイメージがあります。っていうか原田郁子は私の嫁なので、人の嫁に欲情しないで頂きたい。

1月6日 会議ダンサー、あるいは粋であること

「あけおめことよろ」はそろそろやめにしないか? 出てきた頃は正月の厳粛な雰囲気をぶち壊す力があったけど、ギャップで笑いがとれるのは1回だけだから。やっぱり挨拶はちゃんとした方が気持ちいいです。
 今日は動いて喋る日。なんと8時に起きて新宿でミーティング。偉いわたし。わたし偉い。土壁の話はそこそこに、Woodstockの話とかした。その結果を持って午後はnitoでミーティング。偉いわたし。わたし偉い。いまさら年末イベントの反省会。仕切りの悪さは場数でなんとかなるけど、音質はいかんともしがたいよねって。nitoの看板を出す前に、クオリティ問わず色んなミュージシャンにタダ貸しして、色んな条件で音を聴いてみることにしました。とりあえずボーカルマイクのテストのために、17日土曜日にカラオケ大会を開催予定。カラオケラヴァーの皆さんは日にちを仮抑えしてください。

バカは風邪ひかないっていうけど、万が一ひいてしまった時に治し方を知らないのが本当のバカだ。薬飲んで栄養とってあったかくして加湿器つけて寝てるんですが、一向に治りません。
 ユニコーン再結成あんまり期待してなかったけど、シングルに民生曲じゃなくて阿部曲を持ってくるあたりに本気を感じました。民生は名盤「FaiLBox」とその直後の「恋のかけら」でソングライターとして燃え尽きたと思う。FUJI ROCKに出てほしいけど、どうせロキノンに出るんだろう。
 Florian Schneiderはソロになるのか。健康面に問題があるとかじゃなくてよかった。最近のRalf主体のKraftwerk、いまいちピンとこなかったんで、むしろこっちのほうが楽しみになってきました。
 Sidney Bechetが書いた「可愛い花」を歌うザ・ピーナッツを観た。「シャボン玉ホリデー」粋だよね。こういう番組の需要って今はないんだろうか。日本人の平均的な文化レベルはどんどん落ちてると思う。

1月7日 むずかしい顔しないで歌いつづけようよ

ドイツの子ども3人、寒さから逃れようとアフリカ目指すも失敗。なにこのハートウォーミングな話! 「6歳の男児と7歳の女児は、新年に何か特別なことをしようと暖かいアフリカに行き結婚することを計画。証人として女児の妹 (5) も連れ、1日早朝に路面電車で中央駅に行き、空港に向かう電車に乗り込もうとしているところを警察に止められた」。水着とサングラスを持ってるのもいい。ちょっとアフリカを勘違いしてるけど。愛と冒険だ。
 僕は最近 純粋さを失ってることに危惧を覚えている。今度出る秋山羊子さんのアルバムのライナーにこう書いたんだ。「秋山羊子という人間はとても純粋だ。それは幼さなんかでは決してなく、大人の女性として様々な苦悩や挫折、矛盾や怒りを乗り越えた上で、それでも純粋に生きようと決めた人だと思う。悲しみを希望に変えて歌う音楽、それを僕はロックと呼びたい」。果たしてそう書いた僕はロックだろうか。無理して背伸びしてる気がする。nitoの構想が出てきた頃から。謙虚さとお仕事を両立させたいです。愛と冒険!

1月7日 ジミヘンとあーたくし

僕はジミヘンのよさがわからないロックファンとして、今まで世間の冷たい視線を浴びて生きてきました。ロックファンの中でも特に辺境にいる僕にとって、基礎知識のジミヘンって遠い存在で。「本物」とか「神」とか言われちゃって、そもそもロックに「本物」って必要なの? というわけで流れ流れてソフトロックという胡散臭い音楽を愛してるんですが、これがなかなか風当たりの強い世界なんですよ。で、ジミヘンといえば歯でギターを弾き、そして燃やす人です。軟弱ロックファンから見れば敵の大ボスです。
 今日の辻睦詞さんの日記に、非常にわかりやすい解説がありました。辻さんもジミヘンは自分とは無縁の音楽だと思ってたんだって。でもそれは、The Jimi Hendrix Experienceを聴いてたからで、Band Of Gypsysを聴いたら「ファンキーでナイス・グルーヴ。素晴らしい歯切れの良さだ」。へー聴いてみよう。いつか。いつかね。
 はしのえみさん結婚。よかったなあ。「橋野恵美」時代からファンでした。

1月8日 七草粥を食べわすれた話

たいていの食べ物を美味しく食べる僕ですが、お粥とかそば湯とかこの時期の地味な飲食物が特に大好きで、年越しそばを茹でた時のそば湯も美味しく頂いた。そば湯は世界一美味しい飲み物のひとつだと思う。

今年のお正月は、全てのマイミクさんにmixi年賀状というものをお送りしました。紙の年賀状を送るのは15年ぶりくらい。電子メールは味気ないし、紙のお手紙を送りたい気持ちはやまやまなんだけど、基本ものぐさなんだよ。mixi年賀状、大発明と思う。受け取りを拒否した方は殆どがネット関係者で、君たち普段ネットの個人情報でどんだけ悪いことしてんのかと思いました。
 おかげで今年はたくさんの年賀状が届きました。年賀状オブ・ザ・イヤーはくまさんに。学生時代から毎年、年賀状の常識を覆す新機軸を打ち出してくるくまさん。今年は普通の家族写真だなと思ったら間違い探しになっていて、1カ所これはわかんないだろうってのがあった。歴代の年賀状で一番おかしかったのはヌカタシの中学時代の作品。白紙だと思ったらあぶりだしだった。

1月9日 悩み多き者よ、時代は変わっている。

雪かと思ったら雨でしたね。皆さん大人になるにつれ雪が嫌いになっていきますが、街の装いががらっと変わって「しん」とする感じが僕は好き。サラリーマン時代は遅刻の言い訳として大変重宝した。最近は雪が降ったら公園に雪だるまの写真を撮りに行きます。

僕は日記で鬱病を告白してるんで、「内緒だけど自分もそうなんだ」って話をよく聞きます。こないだ超エリート人生を送ったある方に、「戦争時代は鬱病なんてなかった、甘えてる」って言われて「はあっ!?」って思ったの。だっていま戦争してないじゃん。中国にはいま1億人の鬱病患者がいるんだけど、天安門事件の前には殆どいなかったと思うんです。で、友達と話してたのは、資本主義社会になって、今の努力が未来の幸せに繋がるっていう発想が出てきた、それと同時に一般市民が時間っていう概念に縛られて、鬱病が顕在化したんじゃないかと。領主がいて殆どが小作人だった時代は、小作人に鬱はなかったと思う。辛くても。いまは拡大再生産が破綻しつつあって、未来が見えないことを憂いてますます鬱病が増えている。
 社会は変わったし、もっともっと変わるんです。未来のこと、どうせわかんないんだから気楽に行こう、今日は落ち込んでるけど。

1月11日 それが君のタイミング

おとといの夜、遠方の友よりメッセージ。東京に来るからnitoの機材をチェックしたいという。ええっ急だなあ! ビルのオーナーさんに連絡するもなかなか捕まらず、強行突破...失敗した! オーナーさんの会社の方に見つかって怒られた。オーナーさんの中で、nitoの企画はまだGoがでてないんじゃないかと思う。少しずつだね。それから遠方の友よ、ご利用は計画的に。
 そんでトボトボ帰ってきて、バイクハラスメントを受けた。何がいけないかというと、あるテーマに向けて猛烈に会話を進めて、その知識がない人を徹底的に疎外することだ。それと僕はやむにやまれず車に乗ってるんだけど、バイクみたいに加減速の性能が全く違う乗り物が一緒に走っていることに、常々不安を感じている。爆音をまき散らして去っていく行為が僕の倫理観に合わない。何度も書いてるけど、バイク乗りが音を楽しみたいなら、電動にしてヘッドフォンで聴きなさい。

折れそうな心で今年初ライブに行きました。EXTREME NIGHT Vol.10@渋谷青い部屋。eeyoさんのステージがよかった。透明な声と嫌味のないヨーロッパこぶし、噛み合ってるのかわからないリズム隊も面白かったし、窪田晴男さんのギターはやっぱりきれいだな。
 続いて梅津和時さんのセット。サックスにテノリオン、ピアノ、スティールパン、ドラムって編成。梅津さんが素晴らしいのは言わずもがなだけど、ミトさんのテノリオンの使いこなしにびっくり。かと思えばピアノを弾いたりスティールパンを叩いたり。同じくらいフットワークが軽かったのがスティールパンのトンチさん。ヴォイスパフォーマンスも素晴らしい。しまいには梅津さんの頭を叩き出す始末。僕は梅津さんのショーマンシップをよく知ってるから笑ってたけど、みんなひやひやしてたんじゃないか。あのセットは笑って聴くもんだと思ってたけど、みんな難しそうな顔してたなあ。

芸能人の離婚が増えてますね。僕は結婚したことないけどさ、ゴムつけるくらいのマナーと危機管理ができてない人に結婚はムリだと思うよ。

1月12日 ぱぺぽ

mixiニュースのソースがどんどん増えてきて、読むべきニュースがノイズに紛れてます。エスカーラ世代に聞いてみました!「谷川史子にときめいてるおじさんはきもい、現実を見ろ」。
 MySpace始めました。前にもやってたんだけど、ミュージシャンじゃないから肩身が狭かった。でもやっぱり可能性を感じるんで、覗いておきたいなって。どうやって辿り着いたのか知らないけど、海外のアマチュアミュージシャンからリクエストをいっぱい頂きまして、エレクトロニカからブルースまで素晴らしいミュージシャンばっかりで、殆ど「承認」を出しました。皆さんにも聴いて欲しいな。僕も「ジャスコの歌」とか載せようかな (載せない) 。

1月13日 人として軸がぶれている

リニューアルしました。Beach Boys以外のディスクレビューを消した。理由はいっぱいあるんだけど、昔は気に入らないレコードがあっても、なんで気に入らないか自分の想いを書いてたの。それって読んでても楽しくないかなって。最近は気に入ったレコードのことも書いてなかった。興味がレコードからライヴに移っちゃったんだよ。再利用できるテキストはnitoのサイトで紹介します。
 今日は定例ミーティング。オーナーさんに言われたことは、最初っから君のビジネススキルが低いことはわかってる、君に経営や段取りを期待してない、ただ音楽のソムリエとしての君を引き出したいと思ったんだよと。僕も本当はそれだけを考えたくて、でも色んな人を巻き込んでしまった責任も感じていて、うーん悩むことが多いよ。僕が本来持っている資質だけで勝負できるなら、こんなに嬉しい話はない。

1月14日 素晴らしきインターネットの世界

すごいよMySpace! 僕Louis Philippeとポップスの話で文通してるよ! 自動翻訳使ってるんで酷い英語なんだけど。
 で、いろんなミュージシャンに、あなたの音楽がどんなに素晴らしいかってコメントを (自動翻訳で) 書いたんだけど、それを見たと思われるつまんない音楽やってる人たちからどかどかっとフレンド申請が来て、頑張って全部試聴しました。次こそはいい曲なんじゃないかって。村松邦男さんたちがやってる、送られてきたデモテープを全曲聴いてコメントする活動がどんなに大変かと思う。

nitoの話をするね。オーナーさんと最初に話したことは、ライブハウスやりましょうじゃなくて楽しいことやりましょうだったんだ。具体的な場所の使い方を考えると、初期投資を回収するために毎月の売上げがいくら、そのためにはチャージがいくらでグッズ売って飲み物も売らなきゃ、じゃあ食品衛生士の資格を取らなきゃってやらなきゃいけないことが連鎖的に増えてきた。一歩も前に進み出せない。
 たまたま場所があるからライブやればって話が出たけど、例えライブをやらなくても、僕が選んできた音楽を紹介文つきでCD化したり配信したりで構わないんじゃないか、ライブハウスのマスターじゃなく音楽のソムリエであって欲しいって。なので素晴らしきインターネット上のお店になるかも、です。

1月15日 手紙

今日発売の谷川史子さんの「手紙」一気に読んだ。もうねー生きているって素晴らしい! この歳になるとくだらない恋愛したくない、ちゃんと向き合いたいよ。画像は収録作「ソラミミハミング」。泣きそうに傑作。結末についていろいろ思うところあるんだけど、ネタバレになっちゃうんで。本屋さんで君と握手! 「手紙」と「積極」と「くらしのいずみ」は課題図書とします。
 MySpace、21歳のアメリカ人ドラマー君と文通してます。アメリカの白人の若者は普通にPaul Simonを聴くらしい。日本人はS&Gは好きだけど、Paul Simonのソロはおじさんでも聴かないよって書いたらびっくりしてた。Paul Simonはリズムの冒険とユーモアの人なんだ。日本人は深刻な音楽が好きだって彼に愚痴を書いた。福田繁雄さんが亡くなりました。ポスターやトリックアートも好きだけど、「椅子になって休もう」って立体作品のバカバカしさが好きでした。

1月16日 条件はそう1ダースのボンドガールを

杉真理 (まさみち) さん、松尾清憲さんっていう素晴らしいポップマエストロがいまして、杉さんの家に松尾さんが遊びに行った時にたまたま居合わせたのが小室和幸さんと田上正和さん。4人は盛り上がって4チャンネルレコーダーに中期Beatles風の、でもBeatlesに負けないデモを吹き込んだ。そのデモは名エンジニア飯尾芳史さんによってスタジオで忠実に再現されて、BOXというバンド名でリリースされました。1988年のお話。
 その後の日本のポップシーンは、ヒットチャートからインディーズまでギターポップだらけになった。それはBlurやOasisに代表されるブリットポップの影響だと思われがちだけど、実はBOXなんじゃないかな。その手のバンドのインタビュー記事や結成時期から想像すると。で、ブリットポップの起源は、XTCがスタジオの空き時間に趣味で録ったDukes of Stratosphear名義のアルバムなんじゃないかと思う。実際Stone Rosesは「XTCじゃなくD.O.Sの」Andy Partridgeにプロデュースを依頼したし、BlurはAndyのプロデュースで4曲のお蔵入り音源があります。

で、21年の想いを込めて観てきましたBOX@渋谷o-west。最初は杉さん声が出てないかなと思ったけど、杉・松尾は漫談担当、MCネタはネットに書くなってアハハ。小室・田上の音がぶっとくてこれぞBOX、同じ杉・松尾コンビが中心のバンド、Piccadilly Circusにときめかなかったのはそこなんだ。新曲もいっぱいやった。2人で曲を作ってるとお互いの才能を誉め之助・誉め太郎なんだって。Beatles何かやると思ったら「Doctor Robert」「Taxman」って渋いなあ! そこからBOXのキラーチューン「Temptation Girl」へ! イントロで失敗! 笑った! 後半は杉さんも松尾さんも声がよく出て、本当に本当に楽しかった!
 実は今日、悲しかったんだ。明日のnito的カラオケ大会、仕事で行けませんメール14連発食らって。弟からきつい事務メール食らって。弟は生きるのが下手な人に対して酷く攻撃的なんだ。だから縁を切られたんだけど。もうそんなのBOXでぶっとんじゃった。僕はアヴァンギャルドな音楽が好き。そこに嘘偽りはない。でもDNAレベルで好きなのはポップスなんだよ。

1月17日 悲しみをぶっとばせ

BOXのライブで悲しみはぶっとんだつもりだったんだけど、弟の酷く攻撃的なメールに従って事務処理を粛々と進めていくうちに、どんどん悲しい気持ちになってきた。彼は自分より弱い者を作ることでアイデンティティを保ってるんです。そんでnito的カラオケ大会、結局いつも手伝ってくれてる3人で細々と歌うことになった。3人ともテンション低く、時計の針の音を聴きながらその時を待った。ヌカタシの尽力によりネットが繋がるまで2時間半、みんな来なくて正解だったかもよ。サウンドチェックなんで、いろいろ歌って条件変えて、だんだん楽しくなってきました。結果よければ全てよし。
 「あいのり」終了か。あの番組批判が多かったけど、一時期観てたし参加したかったです。好きな子に恋の相談を受けて応援して、視聴者の涙を誘うキャラになったと思う。「あいのり」的恋愛の時代が終わって、これからはどんな恋愛が主流になるんだろうか。やっぱ人間関係ちゃんと相手を思い向き合わないとダメと思うのだ、弟よ。いつか僕は君を誇りに思える日が来るのだろうか。写真は「これで遊んで」のメイ。お前は最高だ。

1月18日 honest critique

きのうの疲れが残ってて、今日は寝っころがってマンガ読むディ。
 溜まってたMySpaceのフレンドリクエストを消化した。リクエストを頂いた方の音源は全部聴いてます。気に入ったらコメント書いてお友達、残念だったらごめんなさい。コメントを書けば書くほどリクエストが増えて、今は聴くのに1日2時間くらいかかってる。今日は71歳シカゴ在住のミュージシャンから「私の音楽が良くても悪くても正直な評価が欲しい」ってメッセージを頂いて、真剣に聴いたんだけどうーん。お世辞を書くことも彼の71年の音楽人生を「honest critique」することもできませんでした。そんな権利も眼力もとてもないよ。っていうビターな体験もありつつ、世界中のアマチュアの音楽が聴けるのはやっぱり素晴らしいです。

1月19日 気に入らないことでいっぱいだ

ここ数日の日記、人気ないと思ったら、「最近辛そうなのが伝わってきて痛々しい」って指摘を頂きました。なのでいっそ吐き出してしまおうかと。

まずは弟のこと。数日前に弟から来た事務メール、「明日までに我が家の確定申告の書類を作ってどこどこに置いといてください」って内容だったの。確定申告って3月だべ。毎年2月の中旬を目処に作ってた。1月の中旬に、しかも翌朝にはいらないでしょ。前にも書いたけど、彼は誰か自分より弱い人を作ることで自分を保ってきた。僕が大学に入って家を出たら、その矛先は母親に向かった。晩年の母親が心を病んだのは弟の攻撃によるものと思う。
 彼の会社の社長は叩き上げで、いまだにバブルやってる人なんです。弟はそういうのに憧れてあの会社を選んだ。もともと兄とは価値観が全く違うのはわかってる。親戚に、弟との不和についていろいろ相談したんだけど、企業人として弟の価値観は正しいって人がいて、その辺の思いは「悩み多き者よ、時代は変わっている」って日記に書きました。みんなが高度経済成長に向かって自民党を支持してた幸せな時代とは違うんだよ。これからは愛だろ愛。きれいごとなんかじゃないよ。

お金のこと。今朝、僕の大切な友達のじいちゃんが倒れたって聞いて、気をもんで連絡を待ってたの。電話きた! と思ったら「 (24年前に死んだ父親の) ゴルフ会員権を買いたい」って話だったり、メールきた! と思ったら「片手間で月250万円! 」ってスパムだったり。もうね、紙切れを右から左に流すカラクリでお金儲けする人が大嫌い。SPAM業者はすべからくろくな死に方をしないと思う。楽天でダイエット食品を買ってから、明らかにダイエット関連のSPAMやDMが増えた。
 音楽観のこと。某スープチェーンの偉い人とFUJI ROCKの話をした。「山下さん好きなステージはどこ?」「オレンジコートです」「は? マニアックな人たちがバラバラな音楽やってるところでしょ? 君がやりたいジャンルは何?」。ひたすらジャンル、ジャンルって聞かれて参りました。彼にとってFUJI ROCKは、グリーンステージで3万人が踊る場所で、普段はMaroon 5みたいな高度にマーケティングされた音楽を聴いてるんでしょう。音楽の快感値を測るモノサシがあるか知らないけど、あるとしてもそれはジャンルじゃないよ。ジャンルわけしにくくてもいい音楽を求める人はいて、その方が健全だと思ってます。

という処事情がリンクして年末から悩みつつ、楽しげな日記を書いて無理がでました。おかしいのは僕なのかな? 猫の優しさが最後の砦。王様の耳は...ちょっと福耳。明日から元気な日記を書く。

1月21日 なにがすきかな? なにがすきかな?

僕はどんな音楽が好きなんでしょう。ボケ老人みたいですが、わかんないんだよね。わかんない。ジャンルじゃないんです。ジャンルじゃないなにか。例えばだよ、nitoで紹介したいミュージシャンを説明するのに、70年代SSWみたいな...って言ってしまうと多くのミュージシャンは括れちゃうのかも知れない。でも彼らはもっともっと色んな音楽を吸収してるし、なにより懐古趣味じゃなくて21世紀の今に響くべき音楽を奏でている。
 nitoはね、お店じゃなくてプロジェクトの名前なんです。愛のある音楽を皆さんに紹介するための。オーナーさんが優秀な映像作家で、今までにないPVやライブビデオを作れる。Y.N.さんはネット配信のつてと知識がある。で、空いたスペースもある。nito recordsをネット上なりCDレーベルなりで立ち上げて、それを有機化したnitoっていうライブハウスがあってもいい。じゃあnitoが紹介する音楽は、リスナーをどうざわめかすのか。聴いてもらえればわかるんだけど、聴いてもらうにはまず言葉にしないとね。

それから僕は物欲の人なので、CDっていうパッケージを愛してます。このCD不況の中、レーベルをやってみたい。で、数人のインディーズミュージシャンに、レーベルに所属してよかったこと悪かったことを聞いてみたんだけど、殆どの方が口をつぐんでしまった。もっとざっくばらんにお話が出来る間柄だと思ってたので残念。僕の下調べがなかったのがいけなかった。音楽に対して真剣なのは負けないんだけど。
 今日は宮崎吾朗さんの誕生日で、近藤喜文さんの命日でもある。ジブリの終焉を感じさせる日です。近藤喜文さんは宮崎駿さんが昔から信頼してたアニメーター。「耳をすませば」って素晴らしい映画を撮って、48歳で急逝してしまった。宮崎吾朗さんは宮崎駿さんの息子で、「ゲド戦記」って映画を撮って父を落胆させた。今のジブリは鈴木敏夫さんの狙いなのか、政治性を加えることで興行成績をあげた。でも宮崎駿さんは漫画映画家なんです。ジブリ以前の作品も観てください。

1月22日 あしたもし悲しくても君は笑うなら

今朝は寒かったね。3匹と1人でぎゅうってなって寝た。僕は絶望の淵からはいあがって、もはやなにかを求めすぎてたのかも知れないな。身の丈で生きていかなきゃ。午後から嬉しい知らせが飛び込んできま...どっち!?
 あしたは秋山羊子さん、鈴木多加志さん、さとこさんが珈琲とちょっとのお酒を飲みにやってきます。鍋でもカレーでもなく、珈琲です。このメンバーならゆったりした時間が流れるだろう。

あしたもし
作詞・作曲:さとこ

遠くから呼んでみて僕の名を 夜が朝に変わる瞬間に
朝から君の声探す旅 すべて耳押し当て聞いてみた
チクタクは止まらずに刻み込まれた
君の為なら何が出来るかなんて...愚か
 あしたもしこの花が咲き始めるなら
 風になってこの香り君に届けたい
涙が君に会えなくなって いつも一人になると出た
桜は君に会えなくなって 早く散ってしまう花さ
チクタクは止まらずに刻み込まれた
君の為なら何が出来るかなんて...愚か
 あしたもし悲しくても君は笑うなら
 僕は涙になって忘れられてもいい
 あしたもし初めからやり直せるなら
 僕の心以外を話し続けたい

1月24日 なに好きなコーヒーを少しばかり

きのうは朝4時半まで掃除! 夕方になって秋山羊子さん、鈴木多加志さん、さとこさんがやってきてヤナギコーヒーの試飲会をした。焙煎の香りが残った美味しいコーヒーでした。コーヒーに暖めた赤ワインを加えて、グラニュー糖、レモンスライス、シナモンスティックで味付けした、マザグランって飲み方も美味しかった。BGMは洋邦のフォーク / フォークトロニカの名盤を。中川イサトさんの「お茶の時間」が好評でした。日本のフォークっていうと、高田渡さん、西岡恭蔵さんあたりまではみんな行くんだけど、中川イサトさんまではなかなかいかない。乾いた音で洗練されたアルバムです。秋山さんと鈴木さんは先に帰って、さとこさんともっぱら暖めたワインを飲んだ。さとこさんお酒強いな。「スキルさん眼がとろんとしてきましたよ」って悪戯っぽい眼で覗き込まれた。
 今日はジャジャスコジャスコに隣の猫、ミーのご飯を買出しに。正月に猫福袋をお年賀で持ってったの、「ミーは決まったのしか食べないから」って言われたんだけど気に入ったって。ご飯はいろいろ食べさせた方がいいんですよ。将来の療養食や、災害の時に配布されるフードが食べられないと困るから。それにしても、年寄りのつける猫の名前は決まってシロかクロかミー。

1月25日 猫の近代体操

MySpaceに横浜銀蝿がいて、オーストラリアのエレクトロニカバンドとフレンズになってる。どこへ向かおうとしてるのか横浜銀蝿。
 いまnitoのオーナーさんからの宿題で、「映像クリエイターが仕事をする時のBGM」コンピを作ってます。難しいなあ、いままで穏やかなコンピしか作ったことなかったから。眠くならない、やる気が出るコンピってどうやって作るんだろう。っていうかそもそも僕自身やる気みなぎる感じでもないので。日本語じゃない方がいいよね。英語もだめかもね。IRMAレーベルあたりのラウンジ、エレクトロニカを適当に見繕えばそれっぽいのができるのはわかってるんだけど、それじゃ底が知れるじゃないの。

「芸術家の頭の中は? 独創の源を解明へ、理研と芸大が連携 YOMIURI ONLINE」。これつまんないな。世も末だ。もっと芸術にロマンもとうよ。

1月27日 僕の心以外を話し続けたい

日記の更新が途絶えてる間に、仕事のBGMコンピ「weekend is over, here comes the working week」を作ってました。きのうは完徹。15時のミーティングに持ってかなきゃで、曲順が決まったのが13:30。それから編集して焼いてジャケット印刷して、出来上がったのが14:50! 走ってなんとか間にあったけど、インクが乾いてなくて指紋がついちゃった。いままでカームなコンピはいっぱい作ってるし、超ポップなのも作ってるんだけど、ある程度テンポがあって、でも仕事の邪魔をしない音楽って難しくて。急ごしらえにしてはまずまずの出来になった。スヌーピーのサントラから台湾のポップトロニカ女子まで、統一感のあるコンピになった。欲しいって酔狂な方はメールください。
 その間にメールのやりとりやnitoのサーバー管理を怠ってた。10分20分でできることなんだけど、気分的に焦っちゃって。その焦りが出たのか、プライベートで勇み足をしちゃった。驚かせちゃったね。ごめんなさい。今日の日記のタイトルは敢えてこうしたけど、またちゃんと向き合いたい。

ミーティングの話題は、nitoの音楽ってなんだ、山下スキルの考える「愛のある音楽」ってなんだってこと。僕は、誰かの音楽に胸を撃ち抜かれて自分もやりたい! 人の心をざわめかせたい! って人の音楽が好き。たまたま子供の頃から楽器を習わされて、技術があるから自己満足の演奏をしてる人は嫌い。技術の発表会と化してるフュージョンや、発散でしかないノイズも苦手。自分の好きな音楽を「ポップでユーモアがあって儚い音楽」って書いてるけど、コンセプト的に補足するなら、記憶とかシンクロナイズとか客観性がキーワードになってくると思う。
 で、これからインディーズレーベルやライブハウスを立ち上げるんだけど、ノウハウがない。色んな方にぶしつけな質問をするかもです。聞いてやってください。のび太はノビタレコードを立ち上げて、ジャイアンのデビューアルバム「乙女の愛の歌」をリリースしたんだよ。偉い。

1月29日 Popular Favorites

きのうはDavid Byrne観てきました。「Songs of David Byrne and Brian Eno」ってタイトルだったから、てっきりEnoも出るのかと思ってた。僕はByrneが大好きだけど、ステージを観るのは初めて。ライブ映画「Stop Making Sense」みたいな完璧に演出されたライブを想像してたら、出てくるなり頭を掻きむしりながら漫談を始めた。「Today's set list is...」でネタバレ、「去年出たEnoとのコラボレーション、それから30年前のEnoとのコラボレーションの曲をやる。その間は一切なし! 僕は誰かが止めないと喋り続けるんだ」。お茶目な人だ。
 驚いたのは、Byrneの声がおおらかで自信に満ちてること。かつての神経質な声は、ニューウェイヴの時代なら有効だったかも知れないけど、今の声で再構築されてもあの曲たちは充分に魅力的だった。そしてリズム隊! うねるベースラインに踊らされて汗だくになりました。コーラス隊も楽しかった。キーボードもときどきオッていうタイミングでいい音を入れてくる。そしてByrneのギター、とてもきれいで音が前に出てた。3人のダンサーが出てきて、コンテンポラリーダンスを踊った。コーラス隊も踊った。アルゴリズム体操みたいに全員ぶつからない導線。Byrneもギターを弾きながら不器用に踊った。

Talking Heads時代の曲は惜しみないヒットアフターヒットでした。30年前の曲なのにがっちりエッジが効いて、でも間違いなくポップで今でも全然いける。その証拠に客層が随分若くて、みんなで飛び跳ねてました。嬉しいね。終演後、鈴木慶一さんと遭遇。「よかったですね!」「いやーよかったね!」「Byrneの声がおおらかで」「Enoとのアルバムもそうだったね」「あーでも僕はやっぱりMy Life...の方が好きで」「僕は新作好きだよ、ゴスペルみたいで」。新作、もう一度ちゃんと聴いてみよう。
 きのうの日記の続き。僕はやっぱり人と繋がりたい、共感したいっていう気持ちがすごくあります。それはマイミクとかMySpaceのフレンズとかいう目に見える形じゃなくて、人と人として会っても会わなくても心が繋がってる状態。去年の夏にマイミクを随分整理して非難を浴びました。でも実際200人の相手は無理! マイミクの数がステータスじゃないよ。今はリスト2ページ分、80人を相手にしている。風通しを保ちつつ、小さなコミュニティで密な関係を築きたい。この感じ、あの人にいつか伝わるといいな。

1月30日 とっても大事にしてたのに

壊れて出ない音がある。頂き物のiPod。USBの接触が悪いのか、充電できない。なんでも貰ってないで、自分で稼いで買いなさいっていう神様の思し召しだろうか。
 泣きたいことがいくつか重なった。子供は泣いちゃダメ。大人になったらもっと辛いことがいっぱいある。でも大人になったら泣けないジレンマ。泣ける女性は強いと思う。高田純次さんの「適当」に憧れつつも根は律儀なので。年末に適当手帳を購入したんですが、「使わなくてもいいよ。買ってさえくれれば」という帯の文句を律儀に守り、2月を目前に控えた今になっても一文字も書き込んでません。適当の道は遠いです。適当に精進します。
 最近知ったちょっといい話。ドラえもんの好物の「時屋」のどら焼きって実在するんだって。藤子F先生の好物だったらしい。普通のどら焼きより大きくてふわふわなんだって。食べてみたい。

1月31日 ジャニーズの不思議展

ジャニタレの錦戸亮くんって人が作った曲がパクリだったそうで、小林亜星先生もさぞご立腹のことと思う。僕は音楽は伝承芸能だと思ってるんで、パクリについては寛容なんです。叩かれてるミュージシャンの殆どは、古今東西の名曲の中から自分のセンスでエッセンスを抽出して再構築してる訳で、限りなくオリジナルと思う。でもこれを聴いた限りでは、錦戸くんや中の人にオリジナリティはないです。で、それに対するジャニオタの反応が面白い。錦戸くん...このジャニタレをくんづけする風習もきもいよな。錦戸くんを非難する人はみんな才能に嫉妬してるんだ、自分は曲なんか作れないくせにって。あのね、曲なんてちょとしたコツを掴めば誰でも作れるんです。通を唸らせる曲を作るのはとっても難しいけど、ジャニオタを騙す曲だったら誰にでも作れる。もちろんジャニーズにもいい曲はいっぱいありますよ。
 何が言いたいかというと、ジャニタレはコンサートの演出とか作曲とか無理にしようとしなくてもいいんじゃないの。皆さん論点がずれてるような気がした。

nitoのサイトを立ち上げるのに戸惑ってます。この間はWiiカラオケの設定でずいぶん困った。っていうのは使ってる用語が人によって微妙に違うんだ。みんなよくこんなもん使いこなしてるなあ。これは技術者のデザインセンスの問題なんです。客の向上心に甘えてる。全ての技術者はドナルド. A. ノーマンの「誰のためのデザイン? 認知科学者のデザイン原論」を読んだらいい。ヒューマンインターフェイスについての古典的名著です。この本が指摘している問題は今でも全く解決されてない。