DIARY
2010年12月
12月2日 Tea for The World!
■
朝は寒さが身に堪えます。もうバナナ皮ごと食べる人とか驚かなくなった。
この病院の治療方針に疑問が出てきた。今日3回もゴミ箱掃除が入ったのに入院してから9日で2回しか診察受けてない。最強に怖い看護師さんがいてチッとか言う。その看護師さんに「コップ...忘れてる!!」って怒られて取りに戻った。この病院のコップとお茶への偏執おかしい。どこへ行くにも自前のコップ持参が義務づけられてる。そして給食のお茶みたいにいつまでも色が出る謎の液体をアホほど飲まされる。さっき水の上からお茶注がれたよ。大丈夫か僕、大丈夫か小学生。
12月3日 お前いくつまでカノジョ信じてた?
■
カノジョなんてUMAだって先生いってたし全然こわくないバカじゃないのーなにいってんのー。
■
精神病棟の朝は早い...。缶カラを叩いて起こされる。それはコップを持ってホールに集まれの合図でもある。ちっちゃい頃から体温計の使い方わかんなかった。わきに挟んでしばし目を伏せ適当な数字書いてぺろって出す。そういえば脈拍の取り方もわかんなかった。二人組の踏み台昇降で3セット昇降させたけどわかんなかった。
最凶看護師トリイは今日も怖かった。彼は職業適性的に一番なっちゃいけない職業に就いたんじゃないだろうか。といってもあの眼を活かせるのは極道か金融しかなさそうだけど。今日は廊下を匍匐前進してる方がいた。要するに菊地成孔みたいな眼をしたお年寄りがいっぱいいる楽しい病棟です。
■
24日に入院してから2度しか診察がありません。回診もないってことですよ。医師は常駐してるんだろか。僕を治療する機能はこの病院にないような気がする。入院じゃなくて老人ホームの体験入所じゃないの? その間にもむくむく膨らむ猫の入院費。「カッコーの巣の上で」のように脱出します。トゥッ!
12月4日 病院の中に、病院の中にお医者様はいらっしゃいますか!?
■
この病院には医師が常駐していないこと、医師を招くために事前に申請書が必要なことが判明した。それが常識になると、入院時に説明が必要な感覚も麻痺する。あなたの会社もあなたの部署も、ひょっとして…。つまりは頭痛を訴えても頭痛薬ひとつ処方できない訳だ。マツキヨで買ってきてもいいんだけどここ山奥なんだよ。居てくれ医者! 僕の妄想上の主治医は財津和夫に似てる。
飯が日に日に不味くなっていく。高野豆腐にご飯て。病床数に対してテーブルが圧倒的に足りないので、僕が食ってる間ばあちゃんたちがコップを持って待っている。もちろん僕もコップを持っている。コップを持ち歩くことがこの病院の患者である唯一の証であるからに。
12月6日 償いを生きる気狂いピエロ
■
精神病院に入院するにあたって、「カッコーの巣の上で」という映画を引用してきました。どうやらそれはあながち間違っていなかったようです。
■
「常勤してない主治医」と面会するための申請書を書き、やっと今日話しをするはずでした (おとといまでそれをしなかったのは、まさか入院中に主治医に会うために申請書が必要だとは思わなかったから) 。本当は8日まで入院する予定でしたが、僕がこの病院にいるメリットがまったく感じられないため、主治医の許可が出れば早く出して欲しかった。結果はNGでした。理由は、主治医と思われる人物が「個人的な理由で」早退したからです。
患者から面会の申請書を出しても診察しない「主治医」がここには普通にいます。こうしてる間も猫は寂しく過ごしてるし、猫と僕の入院費が1日数万円単位で消えていきます。主治医が次にいつくるかは「わからない」そうです。8日の退院もあやしいです。
今日の朝食はみかんと牛乳と食パンでした。これが彼らのいう低カロリー食です。精神的にも肉体的にもどんどん衰弱しています。荏原病院、松沢病院と共に覚えておいたほうがいいかもしれない、ここは稲城台病院。
■
僕がなんでこんなにトラブルに巻き込まれるのか。僕が気狂いだからなのか、傲慢だからなのか。ネガティブだからなのか。つまりは前世の償いと猫のためだけに生きている気がしてきました。
12月7日 看守のキー
■
いるのかいないのか幽霊のような主治医が今日突然来院したため、さまざまなミラクルを乗り越えインディ・ジョーンズのように勇敢に明日の退院を勝ちとりました。ご心配おかけしました。ここで独り老いるかと思った。
12月8日 脱・獄 \デデーン/
■
お騒がせしました。S (すこし) F (不思議な) 精神病院から帰ってまいりました。入院の経緯は前に書いた。去年の暮れに通ってた病院でも休養入院を勧められて、延び延びになってたんです。今の病院でも勧められたんで、じゃあ入りましょうと。
入院というからには普段の投薬治療と別に、回診やなんとか活動があったりすると思ってた。2週間入院してわかったことは、中性脂肪の値がちょっと高いということだ。あとは寝てたんでうちと変わんない。でもうちじゃないんです。禁固刑の意味やっとわかった。三食昼寝つきでもこれは辛い。
■
誰も予測できない「主治医」の行動、きのう唐突に来院したんで呼び出されて、「来週くらいまでいますか」ってなに寝ぼけてんだこのおじさん。「今日にでも出たいです」の主張が通って釈放されました。
迎えに来てくれたN氏と「お勤めご苦労さんでした」「ウム」その足でびっくりドンキーに直行して、病院食2日分のカロリーを摂取した。そんで猫だ。動物病院に預ける時に、「超高齢で衰弱してるんで、環境が変わるともしもの事も考えられますが、事情が事情なんでお受けしました」って言われたの。何度か電話で健康確認したけど、「ごめんなさいちょっと太っちゃった」。僕より猫の入院の方が食生活よかったみたい。いま3匹で僕の寵愛を受けようとし...喧嘩をやめてー要するに疲れた。ネル。
12月11日 オレはこんなもんじゃない! と思ってるのが現実のオレ
■
存在自体輝やかしい女子高生から課税して、存在自体みじめな男子高生に分配するべきだと思う。スパッツ履いてる女子は隠蔽に当たるので重加算税をとるべきだと思う。
■
休養入院によって受けた主にメンタル面のダメージを癒すべく休養生活中です。いつまで続くんだろう。締切りは創造の母っていうけど、人生の締切りがいつくるかわかんないじゃんね。オレはこんなもんじゃないと思ってるのが現実のオレ。向かいの公園はショッカーたちの叫び声がサラウンドして、いい夢が見れない。公園の前になんて住むもんじゃないです。
Ustream12月に2本やるよ。まずは24日「お布団の中からお送りするMerry Christmas Mr.He-Real-Jyu」。そして大晦日「お布団の中からお送りする茶番のない紅白歌合戦」。今年の名曲を総ざらい。紅組の司会が必要だな。大募集する。経験不問。成海璃子さん歓迎。
12月16日 ボクハユク
■
そもそもは猫がMacBookの上を駆けまわって日本語入力が出来なくなったのだ。そこから有り得ないやってもうたの連続で、ついにMacBookがかっこいいノイズを発し始めた。サンプリングしたい。
■
というわけで行ってきましたApple Store。出発前にメガネ破損。ネジが潰れてたのでセロテープで止めた。渋谷で流行ったら僕が元祖なので。雨の中、どんなアニメーターも思いつかないスタイルで転倒。全渋谷が「大丈夫ですか」を叫んだ! Apple Storeは店員さんもお客さんもお洒落。みんなどこのQBハウス通ってるんだろう。願わくばあのうすらハゲの店員さんに当たりますよう。
結局渋谷で4時間ヒトカラして帰ってきた。寂しくないし泣いてないし楽しかったしなに言ってんのーバカじゃないのー。セロテープで止めてったメガネ、メガネ屋さんに修理頼んだらセロテープ二重巻きにされた。そんなこんなで更新が途絶えてたのだよ。
12月17日 クリスマスは時々やってくる
■
「波乱の年だった」って毎年言ってるけどもう人生がしょうがない。今日は頑張った。いろいろ。年末まで頑張る。いろいろ。次に頑張るのは太陽系を大きく周回して10年後。
なにを頑張ってるかというと、年末のUstream「お布団の中からお送りするMerry Christmas Mr.He-Real-Jyu」と「お布団の中からお送りする茶番のない紅白歌合戦」の選曲を兼ねたCDの整理です。これが結構大変なんだ。昔のロックスターは早く死んだけど最近は生きてるから、ロックフリークは10代から70代くらいの音楽追わなきゃなんない。でもミュージックフリーク20年以上やってきて、「今年は不作だった」って思ったことないんです。嫌いな音楽はいっぱいあるけどアンテナの精度があがってるの。
12月18日 スクラッチ竹内まりや
■
悲しかった出来ごと キュッ 悲しかった出来ごと キュッ 悲しかった出来ごと キュッ \先生許してあげてください!!/
12月20日 見つめ合うと素直におはようできない
■
説明しよう。猫の眼からはネム光線が発射されており、見つ合うと素直におはよう出来ないのだ! ひょっとして明日頑張ればいいんじゃないかな?
【この歳で】親知らずが痛い気がする
【この歳で】なんのために生きてんのかな
12月22日 仙谷由人はおでんのこんにゃくも1cm以下に切って食べろ
■
日記がおざなりだ。部屋の中にどんなネタが転がってると思ってんの? 今日のピークは、僕の腹の上で昼寝する猫がビクっとなり、双方ぶるんと震えたことだ。僕の腹、何カップあるんだろう。はーおじさんもともだちほしいなぁ.。oO
あしたは部屋の掃除をするので。イヴの日に女の子が「きちゃった テヘ」って来ちゃっても大丈夫なので。
12月23日 jungle with...
■
横井庄一さんの偉大な点は、28年間ジャングルに潜伏しても日本語を忘れなかったことです。僕は既に日本語を忘れつつある。退院後、いろんな飲み食いのお話を頂いていたはずなのに、全て音信不通とはどういうことだ。これはプライオリティの問題だ。おじさんは寂しいと死んじゃうんだよ?
ところで今日は休みって...みんな休みじゃない日があるの!?
■
それにしても向かいの公園がうるさい。子供とかバイクとか戦闘機とか爆音を発する物体は苦手です。「覇気のない子」と言われ続けたあの頃、生きるのが辛かった。子供同士はすぐ仲良くなるなんて嘘だ。ジャングルジムの王者を羨望の眼差しで眺めて育った者もいるんだよ。見えぬものでもいるんだよ。馬だって生まれた瞬間から群れに順応しなければ生きていけない。人間の群れでは公共の場での雄叫びはいけないことを習得するまで子宮の中にいるべき。
「大人は『雪が溶けると水になる』子供は『雪が溶けると春になる』って答えたって美談つくった奴はちんちんがエノキだ。
12月25日 Party's Over
■
恥ずかしながらきのうまで知らなかった。Christmas EveのEveはEveningの略で、往時の北欧では日没で日が替わったから、Christmas Eveはクリスマスの前日でも予行練習でもなくて、クリスマスの夜そのものであることを。つまりあなたのクリスマスはきのうの夜終わったのです。
きのうは久しぶりにUstream「おふとんの中からお送りするbelieve the music again」やりました。聴いてくださった方ありがとうございました。もちろんクリスマスソング特集で、ジャズからセサミ・ストリートまで気持ちいい選曲ができたと思う。録画残ってます。次は大晦日に、茶番のない紅白歌合戦をやる。
12月27日 サア行クンダ三度寝ノ世界ヘ
■
宇宙人に食べられる夢を見てうなされて猫に叩き起こされた (38になって宇宙人に食べられる夢...) 。いつもは鼻をぽんぽんって起こしてくれるんだけど、頭はたかれました。
厳密には、宇宙人に食べられるかどうかの実験台になる夢だった。命からがら脱出して興業で財をなして、バスの運転手として穏やかな余生を送る話に展開した。人間とは何か、科学とは何か。哲学的で高尚な夢でした。
「これは夢かも」って思いながら夢を見てる時、うっかり余計なことをしたら「この伏線を起きるまでに回収しなきゃ」って最後に見事にまとめあげる才能をお金にかえたい。
■
猫いいやつ。3匹ぴったりくっついてデロンギの前でぬくぬく。あーこれ僕の作った家族かもしれない。
12月27日 「闇」と遊んじゃだめとママは言った
■
本来は主観的な判断基準が「条例」になったら危険だ。真っ暗やマイノリティを叩き潰そうとしたってできるもんじゃない、折り合って生きてかなきゃならないんだ。あなたの意見を否定することは、あなたと同じ考えの持ち主になってしまう。ただ言えることは。
なにかを盲信しないこと、自分をも盲信しないこと、視野を広げる努力を放棄しないこと。
闇と遊ばないで
作詞作曲:山口美和子
闇と遊んじゃダメとママは言った 夢もみずにおやすみ
早く大きくなっていつも瞳閉じて みんな忘れてしまえば大丈夫
大人になれば何かわかるのかな 誰か答えおしえて
暗い闇のふちで何か探している 小さな銀の翼を受けとめて
琥珀の中の虫は置いてきぼり 止まった時間の中 静かに育つ
琥珀の中の虫は息をひそめ ゆがんだ景色みつめ静かに笑う
闇とたわむれる子供 真夜中 魔物は目覚める
空に腕を伸ばして 砕けた星くず集めて
闇の中の輝き 忘れないで (瞳閉じて)
忘れないで 忘れないで (銀の翼)
忘れないで...
12月29日 年末だから、あー
■
来年の抱負は「来年がんばる」に決めた。なにをがんばるかは再来年決める。
12月31日 もはや明日が2012年の気がする
■
目薬を探してたらそこに爪切りがあり、爪切りを探してたらそこに目薬があるようなものだな、人生は (ΦωΦ)
|