DIARY 2012年8月


8月2日 わーお 8月じゃん!

このリンクをクリックしてみて。最初に見つけた英単語3つが君の人生でほしいものらしいよ。僕はYOU、LOVE、POPだった。YOUは君だ!!

藤岡みなみさん「最近、うまくいかないことがあってもネガティブになりすぎないように、生活に自作ダンスや自作ソングを取り入れて、なるべくひょうきんに暮らすようにしている。家族は戸惑っている。母はノってくる」もう、うちに嫁にくればいいのに。一緒に踊るよ。君が泣いてる理由なんてわからないけど。
 人は人を条件で好きになるわけじゃないけどさ、藤岡みなみさんは最強だ。かわいくて賢くて誠実で穏やかでユーモアあってセンスよくて歌うまい。シャイで神秘的な緒川たまきさんとはまた別の、生涯愛せるタレントさんになりそう。オフィシャルブログとは別に立ち上げてるテキストサイト本当に面白い。結婚式で乳児時代の動画が普通に出てくる昨今、怖いよね黒歴史を隠せない。藤岡みなみさんは動画で、僕は白黒写真だ。

7月30日の日記にも書いたけど、FUJI ROCKでずっと気になってたこのバンドを観たんだよ。彼らの魔法は溢れる文化祭感と若気の至り感で、でもその席はもう埋まってる。我がバンドは「いろんなことを諦めてないおじさんたちとそれを見捨てない女子たち」で、この席はまだ誰も座ってない。
 僕も社会の隅っこで、鬱になったり弟に絶縁されたりしてるけど、敢えて言うなれば「世の中意外と甘いんじゃないか」と思ってる。グローバル経済の崩壊と共に沈み行く方々はお疲れ様。新しいパラダイムを見極めて、多くを望まない楽しい人生が送れたら充分じゃないの。ついに風きてる気がする、そんな40歳の夏。でで、我がバンドに魔法をかけるのはあなたかも知れない。歌が大好きでこのサイトが言わんとすることがなんとなくわかる方、下手な歌が胸を打つこともあるんだよ、一緒にどうかな?
 いまみんな仕事を作るために仕事をしてる。その手間をかけるがために本来の仕事が円滑に回らない。例えばコンプライアンスという言葉を流行らせた人たちとかのことだ。たぶん今世紀半ばには、新しい人達が新しい社会のあり方を作る。みんな楽器鳴らして暮らせばいいのに。本質はそれだけだよ。

ふと思い出したんだけど、20年前にSFCでHyperCardでリズムシ的なものを作った娘がいた。当時のMacの処理速度では気持よく動かなかった。我々は早すぎたのだ、いろんな意味で。
 Mountain Lion快適に動いてる。使い勝手も非常にいい。前のLionが不安定だったから、バグ取り的なマイナーアップグレードだったのかな。あとは重いって声を僕も実感する時がくるのかどうか。Facebookに連絡帳を上げてフレンドを増やせと言われたのでそのようにしたら「複数のユーザーがおまえを知らないと言ってる、おまえはFacebookの規約をわかってるのか」と脅された。規約はわかってる、文化がわからない。
 水没させたiPhoneが復活した。ジップロックとシリカゲルのコンビ最強。まだ危うい状態なんで、噂されてるiPhone5が出るまでなんとか持ってほしい。復元かけてもう一度乾燥中。水没事故でもApple Care + for iPhoneと安心保証パックで安く直せるらしい。いいのかしら、ごめんなさいね。

8月3日 アンセムの作り方

今年の邦楽は「水星」と「踊る理由」って最強のアンセムが出て、ほかが霞んでるな。どうしたらこんな曲ができるのか、理詰めで曲作ってる人には降りてこない魔法が降りてきたんだろうね。いつか見たその先に何があるというの。

iPhoneは結局データを救出したあと逝去した。いじらしい。あしたGenius Barに行って、AppleCare+ for iPhoneでどこまで保証効くか、噂されてるiPhone5が出る前に交換になるかも知れない。で、昼過ぎに修理予約したのに、起きるためのツールがiPhoneしかない。ずっと起きてるか (´-`) .。oO
 いわゆるガラケーが壊れてこんなに困ったことない、iPhoneにはほんと依存してる。ただでさえ予定がつきにくい体調で、こういうことで生活リズムが狂うのは辛い。そして次の用事までの暇っぷり。PANDA 1/2のライブを観に行く。ローソンチケットのシステム作ったやつ全員鼻がもげればいいのに。この夏ものすごく地味に忙しいな。例えばUstreamを水曜日に移してみようか。

8月4日 PANDA! PANDA! 描きなぐった「世界はもう僕のものなのに」

PANDA 1/2のライブ行ってきた。いやーかっこよかった。前にトークイベントに行った時、お客さんがステレオタイプなオタクばっかりでびっくりしたんだけど、で、今日のお客さんもライブ慣れしてない感じはあったんだけど、タレントさんの余技でもなんでもなく、真っ当に演奏で勝負するポップバンドだった。サポートメンバーも強者揃いで、その中を耳あたりの柔らかい藤岡みなみさんのボーカルが心地よく響く。丁寧なピッチで歌ってるだけに、たまに情熱はみ出しちゃった誤差の部分に胸かしきむしられる。
 藤岡みなみさんは音楽活動に専念すればいいのにな。楽曲もパロディやめればいいのに。いずれにしろnestサイズの小屋で観れるのはもうちょっとだ。スタッフの方にも顔を覚えて頂いたみたいで、髪の色をいじるのはこういうメリットがあるしこういうメリットしかない。次は8日、環ROYと対バンか...それも行くのか僕は。

対バンも全部いいバンドで、こんなのなかなかないと思ったら藤岡さんブッキングだそう。最初に登場したスカートは、何かの弾みでCD聴いたことがある爽やかなポップバンド。ギターボーカルが太っててびっくりした。Black Francis meets 村下孝蔵みたいな。弦が切れてもセットリストやギターを替えて柔軟に対応する余裕、曲のよさがダイレクトに伝わるそつのない演奏だった。細かいことを言えば、バスドラがベースに共鳴してるのが気になった。
 三輪二郎バンドは知らなかった。ベースはChoro Clubの沢田穰治さん。憂歌団や有山じゅんじを思わせる大阪の昭和のブルーズ。ユーモアがあって泥臭くて、体と音楽が一緒になって濃い空気を醸し出してた。自分が繊細なんで (そしておそらくPANDA 1/2の二人も繊細だろう)、こういうタフで我殺できっと優しい人を見ると、器の大きさに圧倒される。
 帰ってきたら、猫が物置部屋からでてきた。なにしてたんだ。

オリンピックの開会式で、日本選手団が行進だけしてそのまま強制退場させられた。選手が身に着けていた、震災瓦礫を日本全体で処理しましょうっていう利権を美談化させた、瓦礫製のメダルが放射性廃棄物とみなされたかららしい。こういう情報が大きなメディアじゃなくてtwitterで流れてくるのは困ったね。信憑性を見極めるのが難しい。ただ瓦礫メダルを政府主導で子供たちに作らせるのはゲスでゲス。

8月6日 14時間しか寝てないからさすがに辛い、14時間しか寝てないからさすがに辛い

FUJI ROCKの後も出歩いて調子に乗ってた。しばらくおとなしくしたい。
\無茶して知ったほんとの俺を/
 と言いながらThe Producers観てきた。Trevor HornとLol Cremeが中心のグループ。60過ぎてフロントに返り咲いた彼らのアルバムを、ご祝儀がわりに買ったら超かっこよかったの。会場はBillboard Live Tokyo。なにも言ってないのに係の人に「カジュアル席ですね」って言われた。にじみでるカジュアル感。

ライブは1曲めから「Video Killed The Radio Star」、Trevor Hornのボーカルがみずみずしくてびっくりした。基本Trevor HornがVocal, Bass、Lol CremeがGuitar, Vocal、Ash SoanがDrums。サポートとしてKeyが3人、Guitarが1人、Chorusが2人。Keyの1人がChris Braideだったのか、GuitarがStephen Lipsonだったのかはわからなかった。BugglesやYesや10ccのヒット曲、Trevor Hornがプロデュースしたt.A.T.u.やFrankie Goes To Hollywoodのヒット曲、どういうつながりかわかんないけどSqueezeやTears For Fearsの曲まで演奏するサービス精神。Godley & Cremeの曲をやらなかったのはわだかまりがあるのかな。
 感想はああ、U.K.ポップの良心を観た! に尽きる。リズムがスクエアでグルーヴがない。上手い下手の基準で言ったらおとといのPANDA 1/2のイベントに出てきたバンドの方が上手いんだよ。そのぶん曲の良さでわくわくさせてくれる。Trevor Hornのベースは技巧派じゃないけどフレーズがかっこよかった。彼が一番現役感あったな。Lol Cremeは「ほんものだー」以上の感慨はなし。Godley & Creme死ぬほど好きだったのにね。でも満足した。

いじめられている君へ」西原理恵子さん。この人最後はみんな金の話にしちゃう。金は関係ないし、得てしていじめっこの方が世にはばかる。自分が要領がいいから、要領の悪い奴が鬱陶しくていじめちゃう。その立場は大人になっても変わらない。
 でも逃げて逃げて大人になっちゃったほうが楽ってのはほんとだよ。大人のいじめっこもいるけど直接のダメージを与えないから、こっちが達観して鈍感になればいい。それに、弱い人たちでも輝ける場所がわりとあるよ。これからもっともっと増えるよ。そんで金で解決できることはどんどん減るよ。

NASAの火星探査機「Curiosity」が無事に着陸した。こんな大冒険を成し遂げたんだ。ヤッター! 興奮するなあ。かっこいいってこういうことだぜ、オリンピックの話はもういいからこっちの話しよう。

菅元総理が東電の発表に苦言。くどいようだけど菅氏は原発事故に対しては誠実だったと思うんだ。あの地震が野田政権の時に起きてたら、僕らはこの世にいなかったかもしれない。

8月7日 名称未設定

すごい唐突だけど、いま我が家に新しい猫がいる。名前はまだない。
 ネモとクリマロを相次いで亡くしてから、メイと1匹と1人の生活はなんだかぎこちなくて、新しい家族が欲しかった。福島の被災猫の里親募集に応募→独身男性には譲れないと断られた。祖母の猫を引き取ることに→弟の横槍で引き取らせてもらえなかった。三度目の正直で、よくして頂いてる動物病院にご紹介を受けた。

「山下さん成猫を探してたでしょう、うちの患者さんが拾って飼えなくて困ってるんです」って電話を頂いたのがきのう。拾い主さんと面談しましょうってことで、髪の色がこれ以上ない金だったんで赤茶になおして、今日はお話だけのつもりだったんだけど、なんだかもううちでくつろいでる。3,4歳のとっても穏やかな男の子。
 メイと隔離して1週間かけて部屋に慣らして、もう1週間かけてメイに慣らすくらいのつもりでいたんだよ。ドアの隙間からメイがするっと入ってきて、どっちも怯えたり興奮しないですぐに打ち解けた。いまメイの尻尾で遊んでる。メイもまんざらじゃない様子。メイも寂しかったんだね。こういうのが縁なのかなあと思う。

名前つけなきゃね。呼びやすいのがいい。できれば母音ひとつ。で、お披露目をしたいと思う。前の猫と仲良くして頂いた方も、最近よくして頂いてるかたも、はじめましての方も。どこかの週末にそういう日を設定するよ。場所は東京の隅っこだよ。そこからUstreamしても楽しいかもね。

Trevor Hornが夢に出てきた。まだオーケストラヒットを使ってることについてやんわりと話をした。

8月8日 仮谷せいらさんの透明感、歌声、そしておでこ

8月2日の日記に、最初に見つけた3つの単語が君の人生で欲しいものだっての紹介した。その日本語のを見つけた。僕は「けんこう」「やさしさ」「たのしさ」だった。もうちょっと40歳っぽいの欲しい。

僕の命名センスは賛否両論で、降りてきた時にはこれだ!! と思っても後からどうなのって考えなおしたりする。いままでの代表作はポチコ (柴犬) 、ネモ、クリマロ、メイ (雑種猫) 、Disinfectant (テクノユニット) 。mai-mao mai-maoってバンド名つけた時も「さよなら百景」って対案があって、いま募集してるボーカリスト次第ではまた違う名前にするかも知れない。で。新猫に名称を設定した。
 命名 : チャイ
どうかな。茶色いから。手をちゃいってするから。メイと韻を踏んでるから。何より語感と呼びやすさ。今日一日チャイって呼んでみた。本人もそれと認識してるっぽい。きのうよりいい顔で寝るようになった。こいつが部屋に入ってくるとネモの気配を感じる。体格のせいかよく喋るからか運命なのか。メイが嫉妬するかと思ったら、上手に受け入れてる。いいですね、猫はほんとにいいですね (*´∇`*)

ゆとり教育についてのテレビ番組で、出演してる大人たちがみんな「失敗だった」って言ったらしい。君たちが選んだ未来を担う人だよ。ごめん失敗作だったじゃ済まないよ。
 人に失敗だの成功だの言いたくないけど、僕の知ってるゆとり世代はみんな素敵な人。自分にも社会にも危機感あるからこそ自分の考えができる人。それがたぶん考えずに育った大人たちに伝わってないだけ。ゆとり教育の結論だすの、あと数十年まっていんじゃない?

Marvin Hamlisch逝去。「A Chorus Line」「The Way We Were (追憶)」「The Sting」「The Spy Who Loved Me (007 私を愛したスパイ)」のスコアを手がけて、アカデミー賞、グラミー賞、エミー賞、トニー賞、ピューリッツアー賞を全部受賞した唯一人の作曲家です。

タイトルの件については後日言及する。

8月9日 君を連れてくファンタスティポへ

メイとチャイがおそるべき順応性を見せてる。もらってきて2日なのに3人で一緒のタオルケットでネタ。スキル、ネコ、スキー!!

ベースの師匠の出演するライブを (師匠に内緒で) 観てきた。久保田洋司さん (Vo. G) と渡辺蕗子さん (Pf) のデュオ。で、ゲストに村松邦男さん (G) 、古田たかしさん (Dr) 、安部王子さん (B) 、加納順さん (G) 。久保田洋司さんはなぜかうちに遊びに来たこともあるんだけど、ライブを拝見するのは初めて。美声 + 永遠の美青年と、あーこの方「ファンタスティポ」書いたんだなーって思わせる飄々としたユーモアの持ち主だった。
 第二部の冒頭は久保田さん、加納さんのThe 東南西北ギター部の二人。バンドメイトの阿吽の呼吸で素敵な演奏だった。後半はゲストが揃ってギター3人体制、東南西北のお二人が村松さんにびびってたのがおかしかった。安倍さん古田さんのリズム隊はサイコー、ゲラゲラ笑った。はーベース練習しよう。アンコールはBeatlesの「Rain」「I Want You」久保田さんは歌声もルックスもJohnに似てる。勢い余ってほとばしるシャウト!!

終演後、久保田さんとお話した。いつもこの日記のこと「いいね」してくださってるの、ファンサービスかと思ったら本当によく読んでくださってるみたいで嬉しい限り。「キュンとする」と言って頂いた。中の人は40のおじさんですが。大衆音楽の素晴らしさ、決めごとのない自由なセッションの楽しさに、穏やかながらも興奮してらっしゃるようだった。
 村松さんと安倍さんにもご挨拶。なんだかよくして頂いてるけど、僕は良き大衆なので勘違いしないようにしたい。もちろん優れた音楽家も良き大衆なんだけどさ。たぶん優れた音楽家っていうのは観客に「俺もあんなふうに音を奏でたい」って思わせる人なんだよ。という意味でも楽しいライブだった。

8月10日 愛子さまの愛猫の名前は「ニンゲン」

いわゆる人間宣言である。陛下はこの件について「現人神は朕だけで充分」と言ったとか言わないとか、言ったけど録音が消去されたとか。

我が家の2匹の猫の仲の良さが嬉しい。チャイが来るまではメイがずっと僕について歩いてさ、寂しかったんだなやっぱ。お互いを枕にして寝てる。おっぱい揉んでるより猫揉んでる方が幸せ。猫のおっぱいを揉めばもっと幸せか。それがそうでもない ミ・д・彡
 チャイのうんこはぶっとくて黒い。頼もしい限りだ。

サマソニに友達のバンドが出るよ。東京19日ビーチスタジオ10時から、Btype Qualiaというバンドです。いわゆる「出れんの!?サマソニ!?」枠に投票じゃなくて推薦で通った。サマソニ行く方、朝早いけど、ぜひ観にいってください。クオリティは保証する。

最初に見つけた3つの単語があなたの欲しいものシリーズ漢字編が出た。僕は「牧場」「火星」「漫画」でした。夢見がちすぎ。オリジナルの英語編、それからひらがな編はこっちだ。
 もうすぐペルセウス座流星群だね。夏って感じする。今年は翌夜に金星食があるよ。

8月11日 誓いむなしく

朝の10時に起きるとtwitterに誓ったのに起きたら出発時間だ。ノー練習でベースのレッスン。15年前に乗り換えに使ってた五反田駅、外の変りようにびっくりしたけど中の変わらなさにもっとびっくりした。Book Offで背取りしてお小遣い稼いでた。あの頃僕25歳でサラリーマンだった。嘘みたい。ベースの練習はさ、家では基本復習だ。新しいフレーズの「運指をこうしたら」みたいなアイデアをすぐに頂けるのは本当にありがたいことだ。
 帰りにマッサージ屋さんに寄った。メンタルヘルスにいいって言われて整体に通ったり指圧に通ったりもしたけど、結局駅前のマッサージ屋さんが圧倒的に合ってる。誰にでもそうじゃないよ、君もたまたまなにかに出会うまで12年かかるかもよ。最初は腰痛が酷くて入ったんだけど、なんだかんだで病歴12年めで初めて薬が減った。体重も無理なく落ちてるし、出歩くことも苦痛じゃなくなった。なにより街には女の子がいっぱいいる。

ネットに晒してる顔写真を撮り直した。前のは髪型がタンタンって言われてたし、バンド始めてチャイが来て、名刺を作り替えたんだ。写真の肌がツルツルすぎるというご指摘があった。
 1 : 風呂あがりのベストコンディションで撮りました
 2 : 部屋が暗かったので明度をあげました
それ以上はいじってないよ。美肌なんだ。なんの役にも立ってないけど。

ローソンチケットのシステム動かしてるやつ全員鼻もげろ。ローソンチケット買うと勝手に入れられるPontaを動かしてるやつも全員鼻もげろ。
 みんなが球状の物体を足でもぞもぞしてる間に、和歌山のアドベンチャーワールドでまたパンダが生まれたよ。13頭目だ。

8月13日 40になっても夢の中で空を飛ぶ

「若返った気分」になんかなりたくねー!!

きのうはUstream「おふとんの中からお送りするbelieve the music again」やった。これに一番力入れてるんだけどなかなか定着しない。全然力入れてないこの日記は毎日600人が読んでる。きのうの放送、視聴者11人にまで減った。
 いつも宣伝の時に「マニアでない方にこそ聴いていただきたい」ってしつこく言ってる。これ大事なとこで、変わった音を聴かせたいんじゃない、ジャンル的にポップじゃなくても、フレンドリーで、あなたの人生を彩る音楽があるんだよってことを僭越ながらお伝えしたいのだ。選曲は自信ある。ダメな理由は僕がおじさんである事実と、なにより喋りが鬱陶しい。相槌を打つ相手がいないお喋りは、認知科学的にものすごく難しいんだ。普段は軽妙な常盤響さんがレコ部では丁寧に曲目だけ紹介してるのは、それしかできないんだと思う。普段から喋らない僕が喋るのは、入門編でありたい意図の空回りだ。模索してる。アイデア待つ。

偶然見つけた元アイドルバンドのメンバーの回想録を13時間かけて全部読んだ。ロックへの情熱、バンド結成、デビュー、ブレイク、音楽的成長、慢心、挫折、軋轢、解散。「あの頃ペニーレインと」をリアルに見ちゃったような、ショービジネスの夢と、音楽っていう個人的な趣味の中でもがく群像劇に、夢中になって読みふけって呆然とした。自筆と思う。ゴーストライターという仕事を垣間見たことがあるので。
 僕も素晴らしきインターネッツのおかげで音楽家とお話する機会ある。みなさん一介のミュージックフリークで、そこに壁はない。音楽に対する真摯な姿勢には感銘を受ける。その一方で古き悪しき「芸能界」もある。でも実際光が当たる側の人も生活カツカツだったりして。たまたまマイクの前に立つ役割の人も、たまたま頭下げる役割の人も、この時代では表現活動で大金持ちにはなれないけど、工夫すればなんとか食べていける。で、頭下げる役割の人も、音楽を信じてるなら同じ表現者だと僕は思う。

Peter Gabriel「So」の8枚組BOXぽちった。いまはBlurの21枚組BOX聴いてる。海外のレコード会社は新譜作るより遥かに採算とれる商売考えたし、それにまんまと乗ってる。新しい音楽に敏感でいたいけど、若くてまだネットで音楽聴けなかった頃に、試聴して選んで選んで聴き込んだレコードはやっぱり胸が熱くなるな。

猫ってドリフの世界に生きてる。メイはほんとチャイをかわいがってるし、チャイ僕よりメイに懐いてる。一緒に寝たりかくれんぼしたりじゃれあったり。おじさんもまぜてくれないか (´-`) .。oO

夜空がぱっと晴れてペルセウス座流星群みた。金星、月、木星、アルデバラン、カシオペア、夏の大三角。金星食は気づいたら終わってた。

3分だけ時間くれ、これ見て「Ana Three Minutes」。「ミツバチのささやき」のコンビが撮った優れたメッセージであり、それ以前に優れた映像作品です。

8月14日 22時間しか寝てない、22時間しか寝てない

できる人とできない人の小さな違い。こんな奴にはなりたくねー!!

8月16日 To A Whole New Generation

The Beach Boysのライブを観てきた。こもごも想いはあるけどさ、ライブは最高!! だった。

Beach Boysってバンドは90年代に3つに分裂しちゃったんだ。中心人物のBrian Wilsonのソロ活動、それからサポートメンバーが殆どついていったAl Jardineのソロ活動、もうひとつがBeach Boysの名前を裁判で勝ち取ったMike LoveとBruce Johnston。3つとも観た。Brianは若いフォロワーに囲まれて輝いてた。Alも優秀なバンドを引き連れて現役感あった。2人きりの「本家」Beach Boysは酷かった。
 みんな揃ってニューアルバム、ワールドツアーなんて予想もしてなかった。アルバムは久しぶりの傑作で、ライブはバンドの魔法が起こってた。David Marksのギターが太くてまろやかでかっこよかった。彼のこと、数合わせのために仕方なく復帰させたって勘違いしてる人いるけど、逆なんだよ。バンドの方からずーっと復帰を打診してて、盟友のCarl Wilsonが体調を崩した時に代役を買ってでた。70年代に脱退したBrondie ChaplinとRicky Fataarも復帰してくれるといい。

ステージはMikeとDavidとJeffrey Foskettが引っ張ってた。Brianは完璧に眼が死んでた。ソロできた時より精神状態よくなさそう。ソロアルバムもバンドの新作も頑張ってたのにね。セットリストはバンドが録音芸術の頂点にいたころより、ヒットチャートの頂点にいた頃の楽曲が中心。ふだん彼らのヒット曲を聴くことはあんまりないけど、ライブで聴くとやっぱりヒットするだけの力強さと輝きがある。その中で名盤「Pet Sounds」や「SMiLE」、再評価の機運もない「So Tough」の中の小曲「All This Is That」なんかも披露した。もちろん新作からも「That's Why God Made The Radio」と「Isn't It Time」やった。
 一番端っこの席で歌い踊ってたら、どっかのカメラにまる2曲くらいピンショット撮られた。ちょっとサービスの踊りも披露した。前に可愛い子いたんだからおじさんよりそっち撮りなよ。あー!! いろいろ書きたいけどネタバレになっちゃう。大阪、名古屋に行くみなさん、楽しんできてください。なんだかんだで世界一好きなバンド。

ところで、野球場という施設に入るのは93年の再生YMO以来であった。どこも屋根があるもんだと思ってた。前から2列目すぎてステージ見えない (写真) 。右のスピーカーしか見えないし聴こえないしその音も酷い。出演者もまさかあそこに客がいるとは思ってないレベル。当日券買い直して後ろの席に移れませんかって聞いたら「ダメです」って。隣の一家は怒って帰っちゃった。もっと困ったのは芝生の保護のために水以外の飲食物持ち込み禁止なこと。その水を求めてさすらう人々。ここは戦場だった。
 小さなたまっころ追いかけるためにこんな施設があるとは馬鹿らしい。すべてのスポーツ施設をまともなライブハウスに!!

何人か知人に会ったけど、会う約束してた人 (男性) とは会えず。ここ数日 日記やすんでたのは、彼にお祝いしたくてその準備してたんだ。僕の友達をしてくれる人は、つまりつきあいにくい僕の相手ができる器のある人だ。ということは、僕にとっては数少ない友達でも、その人にとってはたくさんいる友達の一人、プライオリティのバランスが崩れてる。
 で、一番驚いたのは細野さんがグッズ販売の行列に並んでたこと。細野さん事務所からグッズ貰わないで並んで買うし、慶一さん個人の楽しみで来てんのかっこいいと思った。

8月18日 Endless SummerのEnding

うーん。ちょっとしたことがトリガーになって動けなくなっちゃった。僕の人生を大きく変えたバンド、The Beach Boysとの邂逅。その舞台としては残念な会場への失望、でもバンドの演奏は最高で感動した。それを友達とわかちあおうとしたら、ale? 友達いなかった。
 思えばバンドとFUJI ROCK以外で最後に友達と会ったのはいつだろう。FUJI ROCKの仲間たちとは東京で後夜祭しようって話したっきり連絡取れなくなっちゃって (お金借りっぱなしだけどいいのかな) 、きのうFacebook様のご学友様の予定に「混ぜて」って頼んだらばっさり断られて、そういえばメールの交換してた人たちもぴたっと止まって、ほかにもそんなことが何件も重なってた。16日は精神の振れ幅が大きすぎた。で、これはタイミングの問題じゃない。16日の日記に書いた通り、プライオリティのバランスの問題なんだ。

そして今日はバンドの練習に行けなかった。バンマスがスタジオの予定をすっぽかしちゃったんだ。ずっと楽器触る気力が起きなくて、課題曲の耳コピすらしないままきのうになっちゃった。なんとか這い上がって徹夜で練習して、弾けるようにはなったんだよ。そのまま寝落ちて起きたら心が暗闇の中にいた。ほかのメンバーも気力削がれて全部キャンセルになった。
 The Beach Boysの日に会うはずだった友達へのお祝いの品は、彼が喜びそうなレアトラックコレクションCDだった。11枚組になった。おかしいでしょ。おかしいんだよ。完全にひかれるレベル。そんなこともわからないから僕には友達がいない。レアトラックの整理は前々から自分のためにやりたくて、だから構想は春からあった。睡眠時間を削れない体調の中で、トラック整理してバンド回してライブ行ってUstreamやってって日々に無理があった。俺はこんなところで終わる男なので。

そんな訳で、体と引き換えにThe Beach Boysのコレクションができた。ほんとはこれを聴いてほしい5枚組 (時代別3枚+ソロワークス2枚) 、時間がない人のための1枚もの、それといまさっき書いたレアトラック集11枚組、これはBeatlesでたとえるなら「Past Masters」シリーズと「Anthology」シリーズを併せたような内容です。欲しい方には差し上げます。曲目はこのページから探して。
 ついでってばついでだけど、ソフトロックとしてのさだまさしってコレクションも作ったよ。日本でこんなに真摯にソフトロックやってる人なかなかいないよ。顔と名前と紅白で歌わされる歌が貧乏臭いだけでステレオタイプに嫌ってる人、Beach Boysをアイドルバンドのイメージでちゃんと聴いてないくらいもったいないよ。前に知人に配って賛否両論だったの、選曲練りなおしてこんなのはどうですかって言えるバージョンができた。どっちも何人かの方には勝手に送りつける。

Bob Birch逝去。自殺らしい。Elton Johnバンドのベーシストとして知られてるけど、もともとジャズ畑の出身で、共演したミュージシャンは数知れない。Brain Wilsonとも共演してる。

8月19日 うわのそら

これを言ってなにが解決するでもないけど、暑いな。

猫たち僕が調子悪いとすぐに察知してぴとってしたりよしよししてくれる。今日は頭使わないで部屋の大掃除した。ステ、ステ、そしてステステ。部屋の整理は頭の整理に似ている。
 こんな記事を読んだ。あえてダラダラすることがあなたの毎日に健康と創造力をもたらす。自己啓発系のテキストは得てして嘲笑しか生まないけど、僕がこれに飛びついたのは自分に都合がいいから。退屈したり先延ばししたりすることで、身の回りの捉え方の再構築をすること。つまり脳が暇になると目の前のことで精一杯な状態から開放されて、客観的な視座が得られると、そのように解釈した。なぜなら都合がいいからだ。ずっとサラリーマンやってたら、音楽について社会について人生について、こんな考えに至ることはなかったと思うよ。

きのう今日とサマソニ、会場は千葉県幕張にあるのに、殆どのミュージシャンは「Tokyoooo!!」と叫ぶ。Green Dayだけは「Chibaaaa!!」って叫んだらしい。Green Dayちょっと好きになった。
 幕張と言えばBeach Boysのライブの時、これはネタバレになると思って書かなかったことがある。サプライズゲストにChristopher Crossが登場して「Kokomo」を歌った。大阪や名古屋ではなかったみたい。でも大阪や名古屋の方が曲が多かったみたい。

8月21日 僕のなにかひとつを信じて欲しい

潜在的に蓄積してた疲れが16日の心の揺れで顕在化して数日。一日が40時間あれば39時間半寝れるのにな、24時間しかないから23時間半しか寝れない。世間と遊離してもはや一日って概念がないから、ひょっとしたら39時間半寝たかもしれない。FUJI ROCKレポートも書いてないし、お送りするCD-Rもまだ焼いてない。楽器にも手が伸びない。
 こういう時は本当に運も友達も離れていくものだ。まて、僕に友達などいただろうか。圧倒的に話してるのが猫たちと元カノっていうのはどう考えてもおかしい。でも男女に友情があるとしたら、それは元カノではないか。お互いの思考や思想も、建前や恥ずかしいところも知り抜いて、もともと気が合うけど、もはやあわよくばとは思わない、それが元カノだ。

サマソニ18日大阪のももクロが凄かったらしい。天候不順でスケジュール狂ってトリ一個前に移る→裏のJamiroquaiがドタキャン→ももクロその日の最大の集客を記録→豪雨と雷鳴の中で神がかかりのステージを展開。フェスの魔法だ。観たかった。

Scott McKenzie逝去。 San Francisco (Be Sure to Wear Flowers in Your Hair) の大ヒットで知られるSSW。あの「Kokomo」を書いた4人のうちMike Love以外の3人、John Phillips, Terry Melcher, Scott McKenzieはもう故人なのか。

8月22日 Still I have the warmth of the sun.

「リア充的な人たちに対して怨念を抱いてる人は、程度の差はあるにせよ『自分は幸せになってはいけない』という枷を自ら課している (ダ・ヴィンチ恐山) 」
 さすがに怨念はないけど嫉妬はあるし、突っかかりたいときもある。そしてたぶんリア充的な意味で幸せになることを諦めてる。だから人々は離れていった。諦めた瞬間に離れていった。

僕は疲れていたのだ。この体力ではFUJI ROCKに行くだけでも大冒険なのに、バンドを動かして新しい猫を迎えて遠出を繰り返してUstreamやって友達のお祝い作って。どうでもいい事務作業も続いてる。電話一本かけるのも苦痛で億劫なんだ。
 躁鬱の周期からしてそろそろなのはわかってた。でも4月から続いた好調期は体も頭もすっきりして、こんどこそなんとかなるんじゃないかと思いたかった。16日のことは僕のひとりよがりだったと思う。この鬱の主因じゃなくて、単なるトリガーに過ぎなかった。

次のバンドの練習に笑顔で参加できる自信がない。しばらくお休みを貰うことにした。ほかのメンバーは予定通り集まって、練習になるのかミーティングになるのか僕は知らない。バンドを始めたことは大きな一歩だった。内なる情熱はいまもある。19日の日記に書いたみたいに、頭すっきりさせて脳を暇にしてみる。何が見えてくるだろうか。それまでに解雇されないことを願うのみ。

8月23日 振られた方にだけ起こるぜ恋のマジックは

きのうの日記、鬱病の再発で僕がバンドにお休みを頂いたことについて、バンドの中からは温かいお言葉を頂いてる。ありがたい。こういうお言葉にすぐ甘えるのが僕だ。
 バンドと関係ない方からは「ツイッターは出来るけどベース弾く時間は無いのか」「みんな仕事で疲れてる中、個人練習してる」「俺だったらとっくに脱退してる」といったお言葉を頂いた。こっちが普通の対応と思う。

で、実情「ツイッターはできるけどベースは弾けない」んだ。できることとできないことがある病気だから。僕にとってインターネットは初めての「口」だった。僕は頭の回転が遅いんで、会話のスピードについていけない。言語能力も低いんで、コピー・ペーストで推敲しないと言いたいことが言えない。大学に入ってインターネットに出会って、世界が大きく開けたんだ。インターネットは僕と世界を繋げてくれる。喋りすぎてトラブルになったことも何度となくあるけれど。
 ベースは好きで始めたことだけど未知のツールで、手に取るのにハードルが高い。ハードルが高いなりに、みなさんが思うより楽しく弾いてる。でも「口はあるのに空は飛べないのか」みたいな論理を繰り出されても、あまりにも焦点がずれてるんで応え方を知らない。

早く復帰したい気持ちはもちろんある。でも病気の性質上、焦ることでなにもいいことは生まない。体調のわりに忙しすぎたぶん頭をからっぽにして、新しい気持ちで取り組みたい。人格的にも体調的にも演奏的にも全くなってないバンマスですみません。内なる情熱はあるんですよ。これは本当。

8月25日 なんとか列島の人々 -または私は如何にして安心するのを止めてスポーツを嫌悪するようになったか-

この日記をよく読んでくださってる方々は、僕のスポーツ嫌いに気づいてると思う。その理由を真面目に答える機会があったんで、こっちにも書きます。

僕のスポーツ嫌いの原点は、陽があたる人への嫉妬、またはその陽があたる人の、あたらない人にだけ見せる陰湿な態度、これが半分だ。8歳くらいまでは、スポーツができるできないは努力とかあんまり関係ない。「子供の頃からエースで4番」。生まれながらに陽のあたる人がその喜びを知り、努力を始めるのだ。
 そしてスポーツができない人の感覚やその気持ちなど知る由もない。表では爽やかに振る舞って、裏で陰湿ないじめをする。いまとなっては高校球児がレイプや強盗をしても、高野連が「スポーツマンシップに悖る」なんて厳しい処分をすることもない。スポーツマンはレイプや強盗をする人種であることが世間に浸透して、隠す必要もなくなったのだ。

僕のスポーツ嫌いの理由もう半分は、みんなが同じ娯楽に夢中になって応援しなきゃいけない空気だ。
 高校の頃、我が校の野球部が甲子園の予選でいいとこまで行った。試合がある時間は授業もお休みでみんなでテレビ観戦させられた。大好きな美術の時間も野球観なきゃなんない。同じ年に、数学部が数学オリンピックに出た。数学部の友達と遊ぶ約束が流れちゃったんで、なんとなく理由を聞いたらそうだったんだ。びっくりした。野球部が神奈川県予選でふらふらしてる間に、数学部はもう世界に出ちゃったのだ。
 でも学校の殆どの人はそれを知らないし、そもそも数学部の存在を知らないし、もし知っても嘲笑の対象にしかならない。数学部ってなにが楽しいの? オリンピックってなにするわけ? だから数学部も別に宣伝しない。横浜市が後援会作って応援ツアーに行くはずもない。でも我が校の数学部は本当に凄かったんだ。応援したかったけどテレビじゃやってなかった。

っていうもやもやをはっきり自覚したのは、大学時代に通っていた定食屋だった。みんなが野球を観なきゃいけない。お喋りもままならず。野球中継というのは音像環境的に非常に程度が低い。下手くそなブラスバンドに陳腐な応援歌、おじさんどものダミ声。そんなものに我が青春は消費されていく。ニュースには「列島震撼」なんてフレーズが流れる。でも僕、震えてないよ。あまたある娯楽や表現文化の中で、誰もが野球を応援しなきゃいけない。オリンピックなら日本を応援しなきゃならない。それも馬術じゃなくて、マラソンやサッカーを。
 何年か前にカーリング観てたの、女の子が可愛いからとか言ってたけど、あれは素直にゲームとして面白かったんだ。戦略についてのNHKの解説がわかりやすかった。だから今後の人生で、クリケットのルールを覚えて鑑賞する可能性はある。野球は、ない。僕が観なくてもなんとか列島の人々が震えて観てるから問題ない。

最近のヒットツイート。「日本のネットはリアルに居場所がない人の敗者復活戦会場なので、Facebookみたいな決勝トーナメントはどっか別の場所でやってほしい (つかんぽ @tsukampo) 」。

8月26日 盗んだライムで走りだす

夏が過ーぎーふふふふふん、誰のあこがれにーふふふふん。

いまさらすぎるけどFUJI ROCKのレポート書いた。ここから飛んで、左のボタンで2012を選んで。毎回このレポートには力入れてる。音楽体験がレコ屋とネットとライブハウスで完結してる人々に、音楽って森の中で歌い踊るところから始まったんじゃないのって視点を、僭越ながらお知らせしたいのだ。

僭越ながらお知らせしたいと言えば、Carol KingやJoni Mitchellを通過せずに、Vashti BunyanやJudee Sillを聴く世代がいると聞いた。定番は定番になるだけの力あるよ、Vashti BunyanもJudee Sillも大好きだけど、それだけだと音楽趣味が袋小路に陥る。
 昔お世話になった鈴木惣一朗さんなんかは、定番の教条主義を覆すためにモンドとかレア盤紹介とかやってたと思うんだけど、逆にそっちが教条になっちゃって、Beatlesを聴いたことない自称ロックフリークが出てきた。僕はマニアになりたくない思いが強い。たまたま有名でなくても、ジャンルがポップじゃなくても、予備知識なしで聴ける音楽が好き。幻の云々を掘るのはそのあとでもいいじゃんか。

ここんとこ領土問題がめんどくさい。石原慎太郎は、自分で尖閣諸島に上陸して逮捕されてもいいって言ってる。裕次郎の船で行けばいいと思う。体を張ったコメディアンにでもなるつもりだろうか。その席には江頭2:50という偉人がいるぞ。
 感情論だけで、自分は日本人だから竹島は日本の領土だって言ったり、韓国人だから韓国の領土だって言うより、歴史を紐解いて調べたらいい。そして世界のほとんどの国は隣国と仲が悪い。これはもうしょうがない。おおよその国の普通の人々はそんなに変わった精神構造を持ってるわけじゃない。海底火山で南太平洋に軽石の島ができたらしいよ。浮いてるんだ島が。領土問題なんてそれくらい適当でいい。そんな地球を月から眺めたアポロ11号のニール・アームストロング船長が亡くなった。

今日はいつもの駅前のマッサージ屋さんに行ってきた。ほぐしてるのは体だけど、心がすっきりする。で、可愛い店員さんがいるんだけど、いつも当たるとは限らない。指名するのは恥ずかしい。シャイだからな。
 夕暮れ団地は空気がきれい、星がきれい、緑が多い、いろいろいいところあるけど、一番いいのはガールが素朴で可愛いことだ。悪いところは静かさのありがたみをわかってないこと。秋田県大潟村の村議選では、立候補した15人が騒音を避けるために、選挙カーをやめる紳士協定を結んだそうだ。それでいいじゃんか。選挙カーってなにがしたくて走ってんのか。

8月28日 今日から本気だす、もしくは隣の国の普通の人々

あと数日で終わる、と信じ続けて数ヶ月、また増える雑務。が、終わった…終わったー!! ほんとかよ、今日から本気だす。本気だして遊ぶ。頭をからっぽにする。と決心した頃にはもう16時。

おととい書いたけど、おおよその国は隣国と仲が悪い。大型船だの飛行機だのできる前は小競り合いの相手は隣国しかなかったし、その折り合いとしてそれぞれの国家と国境線がある。日本が海を挟んだ隣国、韓国や中国と仲が悪いのも仕方がないってば仕方がない。でも僕の知ってる中国の方々は、飲んだり歌ったり恋したり、我々とあんまり変わらない喜びに生きてる。

Loudnessという日本のバンドが中国のフェスへの出演をキャンセルさせられたという。友人のファンキー末吉氏が中国の音楽事情に通じた視点からこんなブログと、イベントの主催者から個人的に受け取ったメールを公開している。メールの中身はこうだ。
 「今回の貴陽MIDIフェスティバルでLoudnessの出演キャンセルについては、私と全てのスタッフやファンにとって望む所ではありませんでした。音楽に国境はない。もしも私たち人類の心と魂のつながりや芸術による相互理解が捨て去られたとしたら、もう私たちには敵視と攻撃しか残ってないのでしょうか? もう一度今回の事件に対してLoudnessに心を込めて最大のお詫びの意を表すと共に未来に希望を託します」
 ファンキー末吉氏のコメント。「『中国政府、バカヤロー!!』が必ずしも『中国人のバカヤロー』ではないように、時間をかけても中国人にもそれを分かってもらおう」。そんで日本人もそれ、わかろうぜ。

鈴木慶一さんの誕生日、お慶び一。YMOの中でリーダー細野晴臣さんの曲がアルバムの華ではないように、Moonridersの中でも慶一さんの曲はいわゆるシングル向けではない。それでも好きな慶一さんの曲を時系列に挙げてみる。「酔いどれダンスミュージック」「髭と口紅とバルコニー」「独逸兵のように」 「Elephant」「Ark Diamant」「GYM」「Common Man」「Fiying Man」「君はガンなのだ」「Left Bank」「Romeo Juliet & Franken Shutian II」「オー何テユー事ナンダロウ」「腐った林檎を食う水夫の歌」「おー、阿呆船よ、何処へ」「FMとAMの間のゴースト」。それとサウンドトラック「Mother」、原田知世さんに提供した曲は全部名曲。
 慶一さんこのままだと映画音楽の巨匠になっちゃう。また果てしなくくだらないことやって欲しい。

「ビーチ・ボーイズ・コンプリートRevisedEdition」という本が出る。このサイトからの転用を許可したばかりに、残念な思いをしたムックの新装版だ。誤解したまま引用された部分はどうなってるんだろうか。新装版の話すら聞いてなかったからいっそ削除して欲しいし、たぶんそうなってるだろう。という確認のためだけにこの本を買う。価格は頂いた原稿料より、高い。

我がバンドのドラマー氏のツイート「私は道端でお花を踏んづけている人を小突くようなパンクロックがやりたかったのだ」。スタイルとしてのパンクかどうかはさておいて、そういう類のパンクスピリットでありたいと僕も思う。

8月30日 第二宇宙速度

焦ってる。自分が40である事実が面白すぎて笑ってたけど、たぶん生物的な本能として焦ってる。ほんとに独りの人はどうやって生きてるのかな。メンタルヘルスのガイドを読むと、必ず「介護の方」っていうのが出てくる。いないんだ介護の方。ネットに依存してるのもたぶんそれが原因。社会との接点がネットしかないんで必死にやってる。楽しみというより存在証明であり、承認欲求なんだ。そんで妄想や、妄想に極めて近い希望を追いかけて、当然報われない。
 何か作業をしてるってことはじりじりと進んではいるはずなんだ。でもそこから解き放たれる第二宇宙速度には程遠い。からっぽになりたい。

リセット。

夏の午後、カルピスの氷の音。ベースまた弾いてる。今日は2週間ぶりに電車乗って都内に出た。暑い。ベース重い。まじで失神するかと思った。週末のスタジオ、元気に顔出せるかな。

原子力安全・保安院が、原発の直下に活断層があってもいいことにしようとしてる。大津市は「生活保護を受けたければ7日以上野宿しろ」って言ってる。隣の国をとやかく言う前に、自分の国がおかしいことにそろそろ気づこうぜ。

ニホンカワウソ絶滅。終わり、始まる。生命も地球も。日常も人生も。いまごろ星出宇宙飛行士が宇宙船外から地球を見てる。