DIARY 2013年7月


7月3日 距離

かつて一緒に住んでたガールに、「ほんとは猫たちが怖かった、見抜かれてる気がして」って言われてびっくりした。たぶん彼らはほんとに見抜いてる。でも「いっか、器の小さいパパで」って思ってくれてるからいまもくっついて寝てる。どういう距離を取るかは相手におまかせでいい。

きのうはベースのレッスン。相変わらず酷い演奏を披露して、その足で御茶ノ水で楽器屋巡り。「新品の楽器がどう育ってくかは神のみぞ知る、中古はもう育ってるからむしろ安心だよ」。安部王子さんの眼にとまったやつを片っ端から弾いて、うーん違う うーん違う、これはって思ったら安部さんに見極めてもらう。安部さんがバキバキ弾き始めたら、なんだなんだって店の空気が固まった。みんな人の試奏を聴いてない風で聴いてるね。
 店から店へと渡り歩くこと2時間、最終的にFenderと2本に絞って、ルックスでWarwickにした。Rock Bass Corvette Basic。かっこいい、わくわくするね。勢いでウクレレも買った。FamousのFS-1Gっていうベタなチョイス、これは菅野カズシゲさんにペイントしてもらって、加計呂麻島に持っていく。ほかにもいろいろ買っちゃったことは、バンドのメンバーにも言ってない。

でで、ずっと行きたかった加計呂麻島に行く日をついに決めた。10月17日から1週間。その頃に加計呂麻島で、奄美シマ唄の素敵な催しがある。歌と酒と友と穏やかな時間。もう飛行機のチケット取っちゃったけど、乗り方がわかんない。親切な方々に教えてもらった。
 「まずは穴守稲荷でお百度踏んで」「それはJALのサイトに書いてなかった...前日入りですね」「航空安全のご祈祷も受けたい」「旅行安全と良縁祈願もつけます。祈祷受付が9時からか...11:40発に間に合うかな」「意外に忘れがちなのがパイロットへの心付け。コパイの分もお忘れなく」「うっかりしてた。パスポートはいりますか?」「加計呂麻島だと必要です」「外務省に行ってみます」「外務大臣への心付けはお給料の半年分が目安です」「それなら僕は0円です」「パスポートは最悪自作でも問題ないですよ」「でも9000円くらいでICパスポートを偽造できる筋があります」。難しいとは思ってたけど想像以上だな。10月までにマスターする。「マイルが貯まる」とか言っちゃうかも知れない。なんどでも書くけど、マイルは距離の単位なんで貯まらない。貯まるのはポイントだ。

星野源さんのこじらせ女子への苦言について、小野ほりでいさんが相変わらずとぼけた記事 (絶賛の言葉) を書いてて気持ちいい。今回はうっかり問題の本質を突いてしまった感がある。星野さんの発言は、自分が童貞をこじらせてた経験を踏まえて、「こじらせてるのは悪くないけど恥じらいが欲しい」ってニュアンスだったと思う。売りにするなよと。「私ってこじらせてるじゃないですかー!!」みたいなの、おまえほんとにこじらせてんの? っていう。
 鈴木慶一さんの新バンド、Controversial Sparkがかっこいい。メンバーの性別も世代も混在してるのは慶一さんらしいね。同世代で固まってもなかなか面白いこと起きないんだよ。それとは別に、KERAとの新ユニットも動いてる。
 どっかの国のアフロ田中のトイ・ダブステップがくだらない。好き!!

村上春樹さんが2011年にオーストラリアで原発についてインタビューを受けた記事が出てきた。日本の記者の意図が村上さんの意図と噛み合ってないし、あれから2年の経緯は村上さんの想像以上に酷いけど、当たり前のことをもう一度思い出すために一読をお勧めするよ。
 読み終わった本を送って陸前高田市に図書館を建てようって運動があるよ。寄贈した本がそのまま図書館の蔵書になるんじゃなくて、みんなの家に眠ってる本を一旦現金化して寄付するみたい。それから新大久保のヘイトスピーチデモに対して、公園を占用させないように訴える署名活動がある。

所属とか肩書きに、過度の安心と信頼を求める世の中。僕のいまの肩書きは「ロマンティスト / ビリーバー」それでも何かを信じたい意思表明だ。でもこれ、美容院で「お仕事なにされてるんですか」って余計なこと聞かれた時に答えられない。「自宅警備員」はさすがに使いたくないんだ。「動物飼育員」でどうだろうか。「メディア・アクティビスト・ウォッチャー」とか。「Wikipedia編集者」なら間違って仕事がきちゃうかも知れない。

7月7日 たなぼた

俺がキラキラしてないの、がんばってないせいかもしれない (´-`) .。oO

何から伝えればいいのか、わからないまま時は流れて。こないだの楽器屋巡りで買ったものを全部白状すると、ベースとウクレレのほかに、PIGNOSEのアンプ内蔵ギターPGG-200を買いました。やっぱりコード楽器使って曲作りたいなって。中学の時アコギで弾けなかったFのセーハが、このサイズだったら弾けたんだ。もちろん教則本も買った。教科書はいろんなことを教えてくれる。好きな曲のコードを追っかけてみた。なるほどこうなってんのか。とても人前で弾けるレベルにはなりそうにないので、これはそういう用途で。
 VOXのルーパーLil' Looper VLL-1、触ってみたけど使いこなせる気がしない。ボーカルエフェクターTC-HELICON VoiceTone X1、これカラオケに持ち込んでいいかな。ほんとはおもちゃのステールパンにも引かれたんだけど、さすがにやめた。勢いって怖いね (*´・ω・)(・ω・`*)ネー しばらく節制して、練習と曲作りに励むので。

きのうはMISOLAのレコ発ライブに行ってきた。最近はレコ発って言わないんだよね、リリパって言うんだよね、知ってるんだー。武末亮さんのDJが危ういラインを狙いすぎで、俺は好きだけどみんなついてきてるか。
 フロントアクト2組に続いてMISOLA登場。日本のポップマイスターが集まって、楚々としたポップソングを奏でる。居抜き物件を無理やりライブハウスにした作りで、音響的につらかったけど、それでも素晴らしかった。きゅんきゅんした!! ボーカル・キーボードの松本従子さんは、僕のイベントを観に来たことがあるという。まじで!? 客席もポップマイスターだらけ、楽しくお酒が進んで終電逃した。意地でも帰りましたけど。

MacOS標準の、機種依存の絵文字を変換候補からはずしたくて、Apple公式のサポートコミュニティ (ユーザー同士で問題解決する掲示板) に質問を投げたら、「これで何か問題がありますか?」「いやそれじゃさっぱり状況がわからないです」「書いている事とスクリーンショットがあっていないような気がします」みたいなのがんがんきて、理系こわいと思った。「相手が読めるかどうかと、Unicodeとして定義されているかどうかは関係ないでしよ。この黄色の顔文字はUnicodeの6.0で定義されているとおもいますよ」いや困ってんのは定義じゃなくて、相手が読めるかどうかなんだよ。
 Appleの企業理念的に、サポートコミュニティが知識の自慢合戦みたいな空気になってんのはどうなのか。最後に理知的な方がでてきて、さくっと解決策を出してくれてよかった。

「孤独のグルメ」の音楽についての久住昌之さんのインタビュー。すっごく当たり前の話なんだけど、音楽の歓びについてゼロから説明しなきゃなんだなあ。ベース2本のセッション、深い楽器だ。
 参院選のマニフェストを比較できるサイトがあるよ。希望はないよ。

生協の営業のおばちゃんに、「お母さんいる? いない? じゃわかんないね、宅配のこと。これお母さんに渡しといて」ってパンフ貰った。俺41だけど (´-`) .。oO

7月8日 空が青すぎる

ずうっと冬派だったけど、この歳になって夏もまた良しと。

きのうは年に一度 南の島からやってくる我らが彦星、A.K.を交えてスタジオ。二度寝して時間ギリギリになって、あれを忘れこれを忘れ。A.K.はすっかり島の男になってた。演奏はルーズに和やかに、いい感じだったんだけど録音に失敗した (´-`) .。oO 楽しく飲んで、20時間寝た。
 やっぱりギターが入ると幅が広がるな。リズム刻む系のギタリスト、いまからでも募集します。普段からこの日記を読んで、僕の特殊な音楽観や価値観や暮らしぶりに拒絶反応がない方。経験不問。僕もバンド組んでからベースという楽器に触れました。

家具を買って、部屋の模様替えしてる。増殖するアナログレコードへの対応から、パズルみたいにあれをこっちにこれをあっちに。猫たちが喜んでる。いい段ボールだ、気に入ったって。BGMはBernard Purdie、暑苦しい夏に暑苦しいジャズを。演奏中のシャウトが別録りだったら面白いな。そしてプリンターと格闘。そもそも素人が自宅で印刷することに無理があるんじゃないの。
 アイソンって彗星が地球に近づいてる。今年の暮れからは肉眼でも見える。21世紀で一番明るい、つまりはみんなの人生で一番明るい彗星になるかもだって。

7月10日 あくびしかしなかった

いまの気持ちはこんな感じ、moonriders「だるい人」。蛭子能収先生作詞。突然、頭がだるくなり、目を閉じた。真っ暗闇で気持ちいい...。過眠モードに突入した。梅雨が明けて気圧が戻って、いわゆるおクスリが過剰になっているのだ。薬局の看板娘、安定の可愛さ (*´∇`*) もうね、こういう潤いを霞のように吸い込んで、恋愛とかめんどくさいことはさよならだ。
 名簿屋にメールアドレス売られたっぽい。名簿屋がなんで合法なのか、何度も説明聞いたけどよくわかんない。名簿屋もSPAM屋も売った奴も全員ブッコロだ ヽ(`Д´)ノ

風営法と踊る喜びを描くドキュメンタリー映画、"SAVE the club NOON" のクラウドファンディングが目標額に達成したそうだ。よかった。僕はこの映画の関係者じゃないし、むしろ貢いでるほうだけど、音楽映画として面白そうだから公開して欲しかった。

FUJI ROCKが近づいてきた。バッティングも移動時間も体力も考えないで煩悩のままクリックした僕のタイムテーブルはこんな感じ。マストなのはRon Sexsmith、The Sea And Cake、My Bloody Valentine、Tama Impala、KYTE、DJみそしるとMCごはん、Daniel Lanois、Bjork、Yo La Tengo、Mulatu Astatke、Toro Y Moi、Vampire Weekend、Cat Power。この時点で相当無理あるしかぶってる。
 Beatles「Here Come The Sun」のGeorge Harrisonのギターソロが、43年ぶりにマルチテープの中から見つかった。これ入れなくてよかったね。Buffalo Daughter「New Rock 20th featuring KAKATO (Roy Tamaki and Chinza Dopeness) 」憧れのお姉さんたちはいまでも圧倒的にかっこいい。

参院選も近づいてきた。前に紹介したマニュフェスト比較サイトより、日本政治.comのほうがわかりやすいね。きっとロートルに向けたマーケティングを仕掛けた自民党が勝って、立憲民主主義は否定され、戦争と利権の道へ暴走するだろう。でもいまは、選挙に行くことしかできない。
 これもどれくらい意味あるのかわかんないけど、政府がTPPへの意見を募集してる。経産省が頑張って考えたクールネス、クール・ジャパン法 日本の魅力をビジネスへって動画が凄い。中学校の放送部に発注してもこれはないわ。ヘイトスピーチデモ : 無関心が生む差別って記事、当たり前のことだけど確認のために読んだらどうかな。

火星の月の出ってこんな感じらしいよ。

真面目か。今日の日記は真面目か。くだらないの中に愛が、人は笑うように生きる。

7月14日 世界はきれいごとで回っている

最近感じるのはさ、これといって社会に貢献してないおじさんなのに、なかなか素敵な思いをさせてもらってんじゃないの。繋いでるのは音楽への愛だけで、親友からかけられたこの言葉に深く共感してる。

12日はMount Kimbie観に行った。今年のわたし的上半期ベストアルバムは彼らで、すごく楽しみにしてた。オールのライブなんて今世紀初じゃないかしら。終演後のライブハウスで朝を迎えたり、なんだかんだで朝までクラブにいることはあるけれど。外国人に口説かれる女子、携帯を見てる男子って構図は前世紀から変わんないな。写真は物販のTシャツをすぐ開けて浮かれてる観客 (41) 。帽子は南波志帆さんも持ってる「ファンク」キャップです。自撮りなのは一緒に行く友達がいないからです。後ろの人はおしっこしてます。
 何組かフロントアクトがいて、少し遅れて会場に入った時の盛りあがらなさやばかった。Zora Jonesって人に替わったら俄然快適になって、みんな踊り出した。テクノを聴いてかっこいい悪いはわかるんだけど、自分にはできないと思った。空気を読んで駆け引きしないと。もうひとつテクノが凄いのは、VJさんは忙しそうなのにPAさんが携帯見てるとこだ。

Mount Kimbieかっこよかった。圧巻だった。大衆音楽への狂おしい愛情が伝わってきた。近田春夫さんが生ヒップホップやったみたいに、生ポスト・ダブステップできないかな。Mount Kimbieも何曲かで生ギター・生ベースを導入してた。本国では生ドラムも入れてるらしい。でもあんなリフ思いつかないしとても弾けない。ボーカリストとして関わりたい。僕の声、トラックに馴染む気がするんだ。最近なにを聴いても、これバンドのヒントにならないかなって考えてる。いいことなのか悪いことなのか。タイムテーブルがきっちり組まれたイベントで、アンコールに応えざるを得ない盛り上がり、満足した。
 僕は世界の、民衆の中から沸き起こる音楽が好きで、少なくともセカンドサマーオブラブ以降、ある種のフォークロアはクラブにあると思うんだ。伝承音楽を聴くように、ロックやジャズやテクノを聴いてる (ものすごく大雑把に、パトロンに向けて作られたクラシックや、袋小路にあるアカデミズムへの違和感は、クールジャパンに対するむず痒さに似てる) 。でも回りを見て、おじさん僕だけなんだよね。同世代の人たちが、新しい表現文化に興味を失っていく。自分はいろんな意味で、「多感な時期」の終わりがくる気配がない。でも体はもう無理って言ってる。ぎぎぎぎ。

ちょっと前まではリラクゼーション系のマッサージ屋さんに通ってたんだけど、いまは医療行為としてのマッサージ屋さんで体のメンテナンスしてる。鍼やばい、思ったより刺激がなくてこんなもんかと思ったら、1時間くらいして慢性的なこりや痛みがすっかり取れた。1週間もしたらまた行かなきゃなんだけどさ。運動してる人が受けにくるみたいで、ショートカットの女子高生をよく見かける。夕暮れ団地の女子高生は無防備で、ノーメークでブラジャー透け透けでパンツちらちらで、エロいというより微笑ましい。
 猫が暑い。この猫がアツい2013。猫のルーツは北アフリカ、エジプトの周辺にあるって言われてる。だから基本あったかいのが好き。雪が降ったらこたつで丸くなり、夏も平気で人にくっついてくる。それでも夏の猫はすこし寝相が悪い。
 ここ数日のタイムラインでは、群れからはぐれたシャチの子供を群れに戻すプロジェクトが話題になってる。これです。関連記事としてナショナルジオグラフィックのこれ。複雑な感情と深い愛情の中に、彼らは生きてる。

古いヌード写真をトレースしたCGが、児童ポルノ禁止法でアウトくらった。CGでもモデルがいたらだめなのか。マンガ・アニメ・ゲーム・映画を対象にした規制法案がいまでも検討されてる。規制派の参院選候補一覧。おおよそ優れた表現とエロは親和性が高い。別に性を前面に押し出さなくても、表現って人間の本能に訴えかけるものだから。この国はポルノ溢れすぎだけど、表現規制の線引がわからないのが怖い。文字表現はロリでもかまわないらしい。精巧なアスキーアートでエロ漫画を描いて、文学と言い張ったらどうか。

この方の選ぶ上半期ベストアルバム全部サイコーだわ、びっくりした。もちろんみなさん自分がサイコーだと思うやつをベストにあげるわけだけども。Amazonに、Beach Boysのお蔵入りアルバムと同じ名前の商品が出てる。その筋の偉い方々にも、これがなんだかわからないみたい。とりあえずポチった。
 Brett Walker急逝、51歳。AOR人脈が奏でるネオアコです。もうすぐ新譜が出るらしい。

月がどうやってできたのか、またわかんなくなっちゃったらしいよ。いつまでもミステリアスでいてよ。

7月16日 世界は (やっぱり) きれいごとで回っている、もしくは浅はかな成功と表現の尊さについて

腕を前から上にあげて能年ちゃんの写真を保存する運動 ヽ(゚〇゚*)/

最近、"Success is the best revenge." ってフレーズをそこここで眼にする。これ、ものすごい違和感をあるんだ。なんでか。為末大さんっていう元陸上競技選手のtweetがヒントをくれた。
 「人の役に立たねばならない、立派にならねばならない、成功しなければならない。本当は何もなくてもいいのに、自分を揺るぎない価値観で縛っている。押し付けられた価値観を眺める作業が一度でもあれば違うのだけれど、それができない人は自分を裁き続ける」。僕はスポーツやスポーツマンに対して、根深いコンプレックスとルサンチマンがある。でも本当に勝ち負けだけの世界にいた、彼の言葉は響いた。成功の定義は時代によっても社会によっても大きく変わるから、そこに焦点あててもしょうがないんだ。「揺るぎない成功のイメージ」を追い求めるより、価値観のアップデートをしてったほうがよっぽど建設的だ。そもそも人生のなかで、何かに復讐する必要はまったくない。僕も勝ち負けで言うなら負け続けの人生だけど、それが復讐って発想につながるのなら、為末さんの言う「自分を裁き続ける」罠に陥ってる。

20年前はさ、自分よりつまんないやつがメディアに出て行くのを昼休みの雑誌コーナーで見かけて、虚しくてやるせない気持ちになったんだ。でもそういうのがなくなったのは、若さを失ったからなのか、価値観のアップデートができたからなのか、自分でもよくわからない。もちろん自分の表現がうまく形にならなくて、虚しくてやるせない気持ちになることはいまでもよくあるよ。
 あのころ僕の周りにいた人たちは、一番天狗だったころの坂本龍一と関わりがあった。で、彼の横柄な部分だけを吸収していった。暑苦しい野心うずまく楽屋の隅っこで、矢野顕子さんが所在なさげにポツンとしてたのが印象的だった。いまの僕は、"Success is the best revenge." だと思ってる人々がイメージするSuccessとは程遠い。でも楽しいし快適だよ。この届かない言葉でも拙い音楽でも、表現してるってことそのものが成功だ。表現って生半可で薄っぺらいもんじゃないんだぜ。生み出し、送り出せてるだけでも尊い。でもいま言っても伝わらないことがあるし、表現の先にそういう類の成功と復讐を求めてるなら、彼らは坂本龍一程度の表現者にしかなれないだろう (そういえばあの頃、坂本龍一は "sweet revenge" というアルバムを作っていた) 。

きょう見かけた素晴らしい表現たち。FREEDOMMUNEの、91台のドラムセットのセッション、「BOREDOMS presents 7 x 13 BOA DRUM 」。NYのエクスペリメンタルユニット、The Land Increasesの「........」。Blossom Dearieの72年のスタジオライブ「I Like You, You're Nice」気持ちいいグルーヴ。藤岡みなみ&ザ・モローンズ「もしかして: 」。インターネットの魅力と魔力と両方知った上でこういう歌かけるってすごいよね。ネットはリアリティがなくて空虚だとか、教科書はなんにも教えてくれないとか、一方的でありきたりなモチーフを組み合わせただけの作品には創造性を感じない。ネットがすべてじゃないけどネットだけが繋げられる何かがあるし、教科書って意外と面白いよ。ちゃんと読んだかい?
 部屋の中に本物の雲を発生させるサイエンスアート作品。キレイ!! 猫よろこびそうだし僕も喜ぶ。ぶさいくだけどどこか愛しい猫たちの写真集。銀行がくれるテーブルカレンダーの子猫みたいなのが猫のかわいさだと思ってる人々に届くだろうか。猫は犬と同じくらい、豊かな感情を表現する生き物だ。

下のベランダにブランケット落とした。「いつも夜中に踊ってるのはこいつか」って顔された。僕です!! 僕です!!

7月18日 違和感

Paul McCartney来日公演のニュース。なんでこんなに高いんだ。そろそろ最後...ではないだろうかっていう需要がすごそう。で、結局申し込んだ。アタレ。

自民党の石破茂幹事長が「戦争に従軍しない人を軍法会議にかけて、最高刑罰に処す」って発言した。穏やかじゃないね。「死刑」「懲役300年」「軍事裁判所」。あの地震の前は、日本がこんなに軍国に進むとは誰も想像しなかった。70年前のこの国も、こんな風に「民意」がゆっくりと自死を選んだのだろう。そして、誰かを殺しに風の中。
 一方で、とある参院選候補を、Bob Marleyに喩えて崇め讃える動きもなんだかなあと思う。Bob Marleyはそもそも音楽が素敵で、あくまでも音楽家だった。みんな、善か悪か、0か100か、白か黒か、勝ちか負けか、みたいなのが好きすぎる。いまの仕組みでは、自分たちの未来をこういう形でしか選べないのがもどかしい。

17日はとあるライブを観た。僕には悪い意味での恐怖しか残らなかった。詳しくはここには書かない。言いたいことの5%を本人に伝えて、そのうち5%を気づいてもらえたかな。発想には共感してる。ただ表現のプロセスが、あまりにもずさんに感じたんだ。動物とのよき共演って、例えばこういうことかもしれない ヽ(・ω・)ゝ☆ 例えば、例えばね。動物が祝福の歌を、みずから選んでるって意味でね。

Robert Glasper ExperimentがDaft Punkの「Get Lucky」をカバーした。ちょっと前にWilcoもカバーしてた。70年代くらいまではリアルタイムなヒット曲カバーすることって普通にあった。ヘクショイでやってみたいな。「一周回っていい」でも「懐かしのメロディ」でもなくて、いま輝いてる曲を。

uh...最高の夏にしようぜ (°ζ °)

7月19日 続・違和感

片方刈りあげてもう片方から髪伸ばしてる人なんなの? 山本保博リスペクトなの?

7月20日 Both sides now

I really don't know politics at all...

あら日付かわっちゃった。選挙当日に一般人が選挙の話書くのはいいの? まずいの? 18日の日記に、人物を特定できるある候補者のことを書いた。演説動画をみたら、彼自身はそれほどおかしなことは言ってなかった。ただ彼の支持者の中に、陰謀論が好きすぎる人が多い。彼自身そのへんわかってて、自家中毒に陥らないように促す発言もあった。活動家としては立派だけど、国会の椅子に座って具体的になにをするのかはよくわからない。
 「これは裏社会の数人だけが知ってることなんだけど、投票用紙を書き換える技術があるらしいよ、でも悪の組織の陰謀で隠蔽されてるんだって」みたいなことをガチで言ってる人がたまにいて、心底げんなりするね (´-`) .。oO

原発は危ないし即やめるべきだと思う。でもどう危ないかを冷静に理知的に問いかけないと、なーんだ脱原発って陰謀論者たちの集まりかってなっちゃう。着実に原発から脱するためには、科学的な根拠と情報が必要だ。反戦や憲法維持もしかり。今日見た原発の話で一番科学的だったのは、「原発にホウ酸を入れるとゴキブリが死ぬ」うーん納得。
 スタジオジブリの冊子「熱風」の最新号に、戦中・戦後を生きた世代ならではのリアルな体験と迷いを下敷きに、憲法の大切さについて説いた特集がある。改憲してから「全部嘘だったんだぜ」じゃ済まされないことも。8月20日まではPDFで読める。それから高遠菜穂子さんがFacebookにイラク戦争で見たことを綴ってる。戦地ってこういうとこらしいよ。

泡沫候補も充実してる。西野貞吉さん、素朴すぎる。貞吉の貞は童貞の貞、みんなかつては童貞だった。松本みのるさん、両陛下へのお願いに始まって他政党へのお願いで締めてる。他力本願すぎ。しんどう伸夫さん、自身をMichael Jacksonと言い切って「君が代」によく似たオリジナルソングを歌う。教師だったのに時間配分がなってないのも見どころ。おなじみマック赤坂さん、ガンジーに扮して平和を説く。断食をしてるそうです、1日30分。それ以上やるとお腹がへるからね。みなさん応援してます。票を入れるかどうかは別の話だよ。僕も出てみようかな、選挙...。
 当選圏内では、「守護霊を呼んで本音を言わせる」動画をたくさんあげているあの政党。ビートたけしについてはモノマネネタとしての歴史があるんで、ちょっと練習して臨んだ感があった。守護霊がたけし本人に似てる必要はないんだけどね (´-`) .。oO ついに一周して自分の守護霊も呼びだした。メタフィクション!!

とり・みきさんが日経BOLに連載してるコラム「とり・みきのトリイカ!」。会員登録しないと読めないし、日経BPからのメールがスパムレベルなんで、日経BPをスパム登録してから読むことをお勧めする。今回の記事は「被災地に行くたびに、いつも同時に2つのことを思う」、サイボーグ化して永遠の命を得た、奇跡でもなんでもない一本松について、現地の声を聞いたら一概に非難することはできないって感じたみたいだ。
 すべての物事には光と影があり、100%賛成も100%反対もない。信頼できるソースに当たって、自分で見れるものは自分で見て、バランス感覚を養わないとだね。

またかよって言われそうだけど、藤岡みなみ&ザ・モローンズのライブを観てきた。これだけ観に行けば、さすがに覚えて頂いて嬉しいんだけど、前に立ってたいかにもなオタクが彼女連れてたんだよ。どう考えてもそっちの方が幸せじゃんか。リアルに生きてるか?

今日の夕暮れ団地は、エフェクトなしでもこんなに素敵な夕焼けが見えた。農家の無人販売所でブルーベリーを買って冷やして食べた。ここでの暮らしをとても気に入ってる。インドの彩雲には負けるかもだけどな。

7月23日 当局の陰謀でおなかへった

まず僕のスタンスを明らかにしておくと、脱原発、憲法維持、TPPは交渉して決裂なら脱退、表現規制反対、みんな仲良く平和がいいお花畑の住人です。でさ。

今回の参院選でワタミ氏もイノキ氏も当選して、改憲派2/3超えは予想通りだけど残念な結果だ。多くの報道が「ねじれ状態解消」って見出しをつけてるのも違和感あった。「ねじれ状態」は悪いことじゃない。そもそもなんのための二院制かって、ものごと慎重に決めるためだからだ。参議院には衆議院をチェックする役割がある。衆議院で通った法案が参議院もするっと通るなら、参議院は必要ない。多数派がどういう考えであれ、本当に大丈夫なのかどうか、違う方法で選ばれた議会が審議する。
 で、通りそうなのが憲法改正法案だ。僕がなんで憲法維持なのか、なんで平和がいいのかは、20日にも紹介したスタジオジブリの「熱風」を読んで頂いたくとわかりやすい。きれいごとだけじゃなくて迷いも含めて、僕ととても考えが近い。

でで、脱原発なら山本太郎氏支持なのかってばそうでもない。山本氏のポスターにはこうあった。「本当のことを言って何か不都合でも?」。本当のことはどんどん言ったらいい。でも実際、山本氏と多くの支持者たちは、自分たちに都合のいいデマをシェーして自家中毒おこしてる。このへんについては、石井孝明氏の「教育のない民主主義は無意味」って記事を読んで頂くとわかりやすい。
 「福島の農産物が安全だと言われてるのは政府と東電の陰謀」って記事が、盛んにシェーされてるのは怖い。世の中は「全部あり」でも「全部なし」でもない。善と悪でも白と黒でもない。個別に測定して、安全な農産物は安全なんだ。いろんな条件で汚染度は大きく変わる。逆に言えば、県境をはさめば急に安全になるってもんでもない。

ほかに目についた陰謀論は、「投票用紙を小型改竄装置で書き換える技術がある」「朝日新聞が紙面構成で自民党に世論を誘導した」「山本太郎氏の出演したテレビで大事な所でCMに入った」「ワタミ氏に入れた票の筆跡が全部同じだ」「汚染水の漏洩を選挙後に発表したのは確信犯だ」。「マスゴミ」の伝えない真実を、なぜか私たちだけが知ってるそうだ。Facebookを開くたびに気が滅入る。こんなことを続けてたら、本当に脱原発が世論から遠のいていく。
 東浩紀氏がこうtweetした。「日本のネットは、信者かアンチかしか生まれない構造なんですよ。まともな人間はサイレント」。信者とアンチの二分法では僕はマイノリティだ。でも意図的に声をあげない、サイレントマジョリティがいると信じたい。

当局の陰謀でいつの間にかハーゲンダッツ食べてた。こんな不正許せますか? 市民の良心を守るために僕は戦う。感動したらシェー!!

7月24日 FUJI ROCKに行ってくるので。みんないい子にしてなさい

【実在した哲学的なダフ屋】あるひとあるよーないひとないよー

「ランドセル俳人の五・七・五」背景を知ると凄い話だけど、背景を知らなくても素晴らしい才能だ。

7月29日 恥ずかしながら、帰って参りました

FUJI ROCKから帰ってきました。毎年言ってることだけど、大衆音楽ってどういうことなのか、体でリアルに感じる日々でした。大雑把にこんなところ...前夜祭の光景...太陽の下で踊る人々。FUJI ROCKのガールズを僕は評価するが、FUJI ROCKのガールズが僕を評価しないのは残念だ。
 今年のベストアクトはVampire WeekendとKarl Hyde、今年のワーストアクトは雨と風邪 (誤変換じゃないよ) 。俺41だけど、Over 30のミュージックフリーク大概は信じてないし、音楽の未来を信じてる。

毎年根拠があったりなかったりのdisを受けるFUJI ROCK、今年とりわけて胸を痛めたのは、福島第一原発のパネルの前で防護服を着て写真を撮るコーナーがあるって話。このコーナーは実在しました。途中で撤収されました。ブースの責任者と直接話をして、意図についてある程度は納得しました。つまり、「いまでも炎天下で原発の収束作業をしている方がたくさんいます、どうですか防護服って重いでしょう」ってことを体感して欲しかったと。でも正直なところ、疑問は拭いきれませんでした。本来の意図はそうだったかも知れないけど、興味本位の展示と誤解される可能性を想像できなかったのか。
 いまはまだもじゃもじゃしてる。もっと情報集めて考えてからまとめます。

いま言いたいのは、これがFUJI ROCK全体の方向性だと思わないで欲しいってこと。あくまでも、たくさん出展してたNGO団体のひとつだってこと。
 ステージでは、東北の方々が日々の暮らしの話をして、お客さんも普通の人々の普通の生活を祈って応援してました。もちろんイデオロギーに関係なく。っていう事実はなかなかネットにあがらないのがもどかしい。ぐぎぎぎぎ。

7月30日 69

ロックって非常に大雑把に、友達のいない子供が誕生日にギターやレコード買ってもらって入ってく類の文化なんで、ネット民のみなさんが恐れおののいて牙をむくこともないのよ。
 でも非常に大雑把に、思想的にはlove and peaceなんで、hate and warな方々とは相容れないのかもね。

7月31日 あなたは流行

高校を卒業して新設の大学に入って、近所に忠実屋ってスーパーしかなかったんでみんなそこの服を着てた。それがださいとかださくないとかいう発想もなかった。いまはその大学に、コムアイさんが通ってる。
 いまでもファッションには本当に疎い。このルックスで、ファッションとか考えるのは不遜だと思ってた。間違えた。このルックスだからこそ、ファッションなんとかしないとやばい。