DIARY 2014年8月


8月3日 夢から醒めて飛べなくなって、夕焼け空があんなに遠い

大昔、劇場版ドラえもんの主題歌を武田鉄矢が書いてた時期があって、数々の名曲は当時の少年たちに何かしらを残したと思う。

生きねば (デデン)
 生きるのが辛い。明日から生きよう。と昨日も思った。「ああ僕はどうして大人になるんだろう」。もうとっくに中年になり、二度と、二度と戻れない。メメント・モリ、死を想え、今を生きよって感覚が、この数カ月の中で徐々に芽生えてきた。
 自分を探さない (デデン)

小沢健二さんが「LIFE」を発表して、今日で20年だそうだ。ぼくらが住むこの世界では旅に出る理由があり。

8月4日 この世の中で一番嫌いなものは、生きそこなったおれの心

人生の旅は水の流れのように底へ底へと辿っていく。いよいよ行き詰まってきたし、死にたいって言うくらいには死にたい。どっちに向かって足掻いていいのかわからない。足掻く理由もない。

8月9日 鬱の日記は人気がない

この日記は読者を集める工夫をしてない。特に4月末からは、心の大きな谷間を迎えて、決して面白いテキストは書いてない。でも書き続けてるのは、僕の病気によって不愉快な思いをした「被害者」の方々に、「あの時うまく言えなかったけどこう感じてたんです」って公式見解を伝えたいから。伝えたい相手が読んでないのもわかってるよ。

ヨーロッパでは社会人が1ヶ月以上の夏休みを取るそうだ。日本ではたったの5日、それさえ取れない人もおおい。ドイツでは勤務時間外に業務関連の電話やメールを禁止する法案が議論されてる。
 僕は療養という長い夏休みにあり、夕方に起きだしてタイムラインを読む。動いてないから体はますます膨れる。一度は痩せて、デブ時代の服を捨てて退路を断ったんだ。退路だけを経って決意は病に沈んだ。僕のお腹のお肉があの娘のおっぱいになればいいのに。

奈良美智さん「飾り気のない素朴な木偶が、なぜに自分に力をくれるのか。幼い頃の記憶を紐解けば、自然素材の木のぬくもりと、学問を経験しなかった母方の祖父母から受けた、言葉が不要な愛情まで遡る。自分にとって、こけしはKAWAII玩具ではなく、自分が生まれ育った土地で、この感性を育んでくれたものだ」。
 KAWAIIには「クールジャパン」みたいな違和感を覚える。例えばみうらじゅんさんが持ちだした「ゆるキャラ」って概念は、地元の役人が頑張って作ったのに結果としてゆるくなっちゃったキャラを指していた。ひこにゃん以降の、代理店が入ってプロのデザイナーとアクターがついた、ゆるくもなんともないキャラには、日本中がAEON化するのと同じ寂しさを感じる。KAWAIIが日本を席巻しなくても、その土地で生まれた美意識がある。

悲しいニュースが続く。滅亡に突き進んでるんだなって思う。NASAが出資した研究プロジェクトで、いろんな分野の科学者が頭を突き合わせた結果、この文明はあと数十年で崩壊するそうだ。
 8月6日は広島に、9日は長崎に原爆が落とされた日。広島市長は憲法の重要性を訴えた。長崎市長は「戦争しないという誓いが揺らぐ」と訴えた。安部総理は去年の挨拶を大雑把にコピペしてお茶を濁した。
 原発についての河野太郎さんのスタンスがいい。あれだけの事故を起こしたのに再稼働したい人も、感情論だけで脱原発村に篭もってる人も、足りないのはこういう視座と思う。古い記事だけど赤坂憲雄さんと後藤正文さんの対談、東北から50年後の日本を描くは言葉が刺さった。この2本はぜひとも読んで欲しいです。

中東の一時停戦は、72時間の期限が延びることはなかった。僕の知人が、エルサレムに住むユダヤ人とパレスチナ人の高校生コーラスグループを日本に招聘する。検問所を超えて練習して、対話の時間を設けてる。いまだからこそやるべきコンサートだと思う。彼らの勇気に感激してる。音楽好きとして中東のコーラス事情にも関心がある。このコンサートが、世界の人々が平和について≒音楽について、自分の問題として考えるきっかけになればいい。予約や寄付は主催者のサイトからどうぞ。毎日新聞にも紹介記事がある。
 広島でもイスラエルとパレスチナの学生の交流の機会があったみたい。ユダヤ系とアラブ系のカップルがSNSで「私たちは一緒にやっていける」ってメッセージを送ってる。世界の紛争地域にも、こんなに美しい風景があるって写真集。

脱法ドラッグの新名称が「危険ドラッグ」に決まった。酷い。言葉の座りが酷い。母さん助けてドラッグでいいよもう。母さん助けて豪雨。母さん助けてドラえもん。
 理研の笹井芳樹氏が自殺した。で、なんでテレビは和田アキ子に話を聞きに行くのか。アニメオタクの殺人事件も話題になった。鷹見一幸さん「私が警察官だった頃に扱った様々な事件の犯人の中には『大相撲好き』とか『ガーデニングが趣味』とか、そういう人も一杯いたのだが、そういう話をすると、マスコミの人は露骨に『そんな話は聞いていない』という顔になった。要するに、人は『見たいもの』しか見ないし『見せたいもの』しか見せない」。
 SONYがAIBOの修理サポートを終了した。ペットとして売り出された以上、故障は愛する者の死を意味する。人間とつきあうのが苦手な僕にとって、ロボットの老いと死の問題は他人ごとじゃない。

Weird Al YankovicがJason Mrazを抑えてビルボード1位を取った。NME誌が「ミュージシャンが自分の葬儀で流してほしい曲」ってアンケートを取った。何度も書いてるけど僕が死んだときはBurt Bacharachの「April Fool」でお願いします。
 ある意味でガチャピンよりヤバイ、ムックのベースソロ。あがた森魚さんが語る「ベルウッド・レコード」と、伝える技術の話。くるりの新曲「Liberty&Gravity」が頭おかしい。ベテランの域に達してからこんな曲を出してくるとは思わなかった。00年代のMoonridersに通じるな。ヒットしたら痛快だ。

長々と書いたけどつまり読んで欲しいのはこの話です。

8月10日 生きるのが怖い

宗教書を何冊か開いたら、「生きることに意味はない」って書いてあった。欲や野望を持って生きると不幸への連鎖が始まる。僕の連鎖はどこから始まったのか思い返す。友達が欲しかった。辛い誰かを救いたかった。でも僕は独りで、僕自身が「辛い誰か」だった。斎藤環さん「子供時代に頻回にいじめ被害にあうと、その後40年あまりを経ても、社会的、経済的、あるいは健康面に置いても高いリスクを抱える」。
 数少ない友達に、「生きることに縛られすぎるから死にたくなるんだよ」って言われた。風来坊になってみるか。進む方向はどっちだ。どうやら「友達」ではなさそうだ (その方向に資源は尽きた。友達は偶然じゃなくて必然でできてる) 。美術かも知れない。音楽かも知れない。衣食住かも知れない。海外に住んでみたい。バンドに取り組んだのはいい試みだったし、だからこそ大失敗が痛い。

今日は食器を片付けよう、そんなささやかなことができない。なにごとも成し遂げなかった人生に焦ってる。僕は過去になりたくない。動けばいいのに!! 布団から出られない。ほかの同病者はどうやって生き延びてるのかな。そんな心のために宗教はあるのかも。
 こんなブログがあった。背伸びをやめてありのままの自分を受け入れようと。胡散臭いけど自助のひとつの考え方かなと思う。もうひとつ、こんな記事があった。対人関係と心の安定について。トラブルメーカーは優しさを持ちあわせていないんじゃなくて、重荷を背負い過ぎて自己評価が低いだけなんだって。胡散臭いけど「山下の被害者同盟」の皆さんに読んで貰いたい。つまり、人に恨まれる病気を持つ者にとって、都合のいいことが書いてある。

僕は想い出が怖い。経験が怖い。だから蓋をして誤魔化してここまできた。プロのカウンセリングを受けて、穴を覗きこんでみなきゃいけないタイミングなのかな。

8月12日 carpe diem, seize the day

10日の日記を公開してすぐに、また差出人不明のメッセージを頂いた。メールなりなんなりで直接お話できると嬉しいな。僕は日記に90%書いちゃうけど、書かない10%もあるから。
 メッセージの主旨は「できなかったことに執着しないで、できたことを誉めてあげて」ってこと。そうですね。自己評価の塊みたいな奴には死んでもなりたくないけど、今はもう少し自分を過保護にしてあげないとまずい。活動する意志や自信がどんどん消えてく。今日は日記を書いた、それで上出来じゃないか。
 それから「投薬治療以外の認知行動療法みたいなものも検討してみては」ってこと。それも考えてるんだけど、主治医との信頼関係がネックになっていて、薬の増減以外の話をする気にならない。なるだけ気力を消耗しないでカウンセリングを受けられる方法を探します。

俳優のRobin Williamsが亡くなった。自殺。彼は若い頃にアルコールとドラッグにはまって、立ち直ってブレークした。ここ数ヶ月、重度の鬱状態にあったらしい。
 破天荒な教師役で主演した「いまを生きる」って映画が公開された時、僕自身ハイティーンで、痺れるほどに衝撃を受けた。「ガープの世界」「グッドモーニング、ベトナム」「レナードの朝」10代の頃は映画をよく観た。Robin Williamsの笑いには、常に弱者への優しい眼が注がれていた。自身の経験が演技に滲み出てたように思う。
 ブレーク前に実写版POPEYEに主演して、音楽がVan Dyke ParksとHarry Nilssonだった。サントラ盤は持ってる。映画を観たい。

引きこもってても髪は伸びる。明日美容室の予約入れちゃった。行ける自信はない...。夜になると少し気力が戻る。きのうは3億年ぶりに「しょし」を観た。わろた。今夜はペルセウス座流星群を観て寝る。

8月14日 何故君はいつでもそんなに輝いているの

能年玲奈さんはなんであんなにきらきらしてるんだろう。

きのうはなんと、予約した時間に美容室に行った。行けた理由はただひとつ、美容師さんが可愛いからにほかならない。お喋りもちょっとずつ弾んできた。惜しむらくはなんでデブ期に出会ってしまったんだろう。恋じゃないんだ。モチベーションなんだ。その後マッサージ屋さんに行くという有閑マダムみたいな一日。今日は部屋の掃除をした。やれば出来る子。今年にはもう何も期待しない。今年という存在は去年のリバウンド。残りを復帰のために費やそう。
 Robin Williamsの自殺が思いのほか響いてる。鈴木慶一が「何だこのユーウツは」って曲の中で、憂鬱から救い出してくれる「心に佇む友達」としてガープを歌詞に織り込んだ。辛いニュースだけど、生きようと思う。寝る前に映画観ようかな。

水木しげるさんが戦争を語る「この国で確かにあったこと」。
 「戦時中、特に前線では人間扱いされることなんてあり得ないことでした。人間なのか動物なのか分からないほど、めちゃくちゃだった」「兵隊が逃げていたら戦争なんかできないから、生きて帰ったと叱られたわけですよ。だけどね、命からがら逃げてきて『死ね』と言われてもできるわけないですよ」「国のことはあまり考えません。それよりも自分の生か死。この二つを戦場では強烈に突き付けられていました。誰が何と言おうと『自分は生きたい』と思うことが大事なのです」。
 これが皆さんの待ち望んでいる「戦争」です。僕は嫌だ。怖い。

8月16日 それでも

僕が予約通り美容室に行った話はもっと評価されるべき。

寝たきりから考えるとだね。
 15日は、日常生活が成り立ってない僕のために、N氏が遠路はるばるやってきてくれた。まずは役所仕事。たいした作業じゃない、でも今の体力だと役所へ登る果てしない階段を思うだけで心が折れて、4ヶ月が過ぎた。そんで部屋の掃除と食糧支援。音楽の話。

16日はむかし一緒に住んでた人と渋谷で食事。新しくできたHMVのアナログショップに行った。ピンとこなかったな (´-`) .。oO レコ掘りのワクワク感がない。といいつつ何枚か購入。そんでジーンズ、デブ服を捨てて退路を断ったはずなのにやむにやまれず買った。
 骨董通りの人気のパンケーキ屋でお喋りして、映画でも観に行こうかって言ってたのに、あの頃に通っていた居酒屋に入っちゃった。不思議な縁だ。「それでも」見守ってくれるこの人や、N氏やマユコさんやくまさんはほんと大切にしなくちゃだめだ。

街には花火に行く浴衣の女子たち。男子中学生がそっと繋いだ手を女子中学生がさりげなくほどいた。わーっ!! 大人になったらガールと浴衣で花火いきたい。俺42だけど。
 四半世紀ぶりに「いまを生きる」観た。あの頃は完全に生徒側の視点で観てた。年齢を重ねて先生側から観ると、なるほどって発見がたくさんあった。薦められた「グッド・ウィル・ハンティング」も観てみよう。僕は映画観たあと話したいんで、彼女がいた時期といなかった時期で、観てる映画の数がぜんぜん違う。
 ロンドンの上空にAphex Twinのロゴと2014って書かれた飛行船が飛んだらしい。ついに動きだすんだろうか。藤岡みなみさんがポータブルレコードプレイヤーを買った。ツイートに写ってるレコードに衝撃を受けた。The Beach Boysのおそらく1965年頃の編集盤。もう僕と結婚すればいいのに。

8月17日 だから私は嫌われる

幸せってなんだっけ。わからないからあれもこれも求めてしまう。
 昔このサイトでMy Favorite Things 100って企画をやった。読者の皆さんの好きなものごとを100個箇条書きにするの。あれまたやってみよう。好きなことを考えるのは楽しいし精神衛生にいい。

自分はなんで嫌われるのか考える。
 カリフォルニア大学のイアン・クックという医師が鬱病についてこう言った。「苛立ちを伴う悲しみがある場合があります。否定的な考え方を常に持っているため、過敏になっているケースが多いです」。
 落ち込みと苛立ちは紙一重で、バンドの崩壊はこれだったと思う。みんなが何をやりたいのかわからない、そもそもバンドをやりたいのかわからない焦りと悲しみで、存続の可能性を突き放してしまった。拒絶することで自己防衛を取るしかなかった。

ソースはわからないけど、こんなツイートを読んだ。「愛着不安を抱えていて、自分が相手に愛されてる自信がない人が、自分のことを大切に思ってくれてるかどうか繰り返し確認するのを『安心探し行動』っていうらしい、『安心探し行動』が過剰になって、その結果相手から拒絶されてさらに自信をなくしてしまうことを『下方螺旋過程』っていうんだって」。
 まさにこれだ。不安定な家庭で失敗作の長男として、片親で反抗期を正常に通過できなかった者として、アタッチメントのセンスが育たなかったんだ。

「病気の僕にもできる、低賃金低責任の仕事ってないかな」。マレーシアの友人から「こっちにはあるよ、楽しそうに仕事して、暇な時はお茶を囲んで、定時にはきっかり帰る」って声がきた。この国はなんでみんな異常に忙しいんだろう。お互いを期待し過ぎるし、人間は等質だと信じ過ぎる。俺も無茶するからお前も無茶するよな!! もっと世界を見たい、その体力がないのがもどかしい。
 岸田日記「戦争と中国に行って感じたこと」。「どんな国かとかどんな民族だとか、離れている国のことをそう簡単にあーだこーだ言うもんじゃないと思ってる。だいたいレイシズムとか、情報操作とか、そういうものに溢れてる世の中だし、それはこれからも変わらないだろうから、0か1か、だったら、自分で1でも現地で知ることだけでいいと思うんだ。だから、いっぱい行けばいいんだと思ってる。知らんとこに」。表現者は勘がいい。感じてるし考えてる。

8月21日 My Favorite Things 100

それでも見捨てないでくれた人たち
謙虚な人たち
父さんが残した熱い思い
母さんがくれたあのまなざし
猫の肉球を触るとぎゅってにぎりかえすの
猫がゴロゴロ独り言
クーラーの効いた部屋で猫だいてお昼寝
デロンギの効いた部屋で猫だいてお昼寝
枕の下に手を入れる
ぬるい入浴
部屋の換気
大晦日
雨上がりの匂い
起きたら雪だ!
緒川たまきの佇まい
藤岡みなみの知性とユーモア
能年玲奈の強い瞳と弱いコミュ力
アンナ・カリーナ
レオンの頃のナタリー・ポートマン
世界の民謡と大衆音楽
レコードの匂い
評論家のほうのPaul Williams
FUJI ROCK FESTIVAL
ウクレレ
ベース
The Beach Boys
The Millennium
The Beatles
Kraftwerk
Peter Gabriel
Vampire Weekend
Juana Molina
Paul Simon
Robert Wyatt
The Sea And Cake
Bjork
Blossom Dearie
Francois De Roubaix
David Byrne
Sufjan Stevens
Lambert, Hendricks & Ross
XTC
Blur
John Fahey
Aphex Twin
Arcade Fire
Animal Collective
細野晴臣とそのシャイネス
鈴木慶一とその仲間の距離感
Fishmansという概念
田中茉裕のこれから
丸くなった小沢健二
特定のイデオロギーに依らず自分で考えるさだまさし
漫画映画家としての宮崎駿
Emir Kusturica「アンダーグラウンド」
Jack Tati「僕の伯父さん」
Jean-Luc Godard「女は女である」
Ken Loach「ケス」
Stanley Kubrick「2001年宇宙の旅」
手塚治虫
とり・みき
谷川史子
藤子F不二雄
羽海野チカ「ハチミツとクローバー」
こうの史代「夕凪の街 桜の国」
あずまきよひこ「よつばと!」
中村光「荒川アンダーザブリッジ」
Philippe Decoufle
Piet Mondrian
Paul Klee
Monty Python
坂根厳夫
谷川俊太郎
河原温
岩井俊雄
妹尾河童
ラーメンズ
東京都写真美術館
ロシア・アヴァンギャルドの建築家達
伊能忠敬
いまも中立であろうとするメディア
大きな地震と津波のあとの思慮に満ちた表現
2年だけ痩せてた自分とこれからの可能性

森永ICE BOX
バター
美容院
水泳
古地図
プラネタリウム
打ち上げ花火
線香花火
綿棒
エアコン
無印良品
模型
Tシャツ
マッサージ
東京
東京ではないどこか

8月24日 …最..高の夏…に..しよう…..ぜ….

酷い体調で行ってきたFUJI ROCKのレポート書いた。上のメニューからFUJI ROCKをクリック、左のメニューから2014をクリック。
 毎年FUJI ROCKに行くたびに感じるような、音楽の原初に触れた感慨と興奮は、今年はなかった。行って後悔したけど、行かなかったらもっと後悔したと思う。来年までに体力つけたい。

21日の日記に好きなもの100個書いた。同じことを10年くらい前にもやって、その時は読者の方々からもリストをもらってね、コーナーを作って公開した。いまはネットの在り方もこのサイトの空気も違うからそうはならないだろうけど、みんなやってみるといい。

風邪ひいた。喉痛い。喉痛くてゴホゴホできない。なんで病気って休診日にかかるのかな。

8月26日 流れ進むのはわれわれであって、時ではない (トルストイ)

ここ数日のタイムラインの話題は、もっぱらtwitterの仕様変更だ。フォローしたい人をフォローして読みたければ読む。それだけのシンプルさが魅力だったtwitterが、これからはFacebookみたいに「お薦め」を読まされるようになる。で、そのお薦めの基準のひとつにフォロワーのファボが組み込まれるらしい。
 ファボりすぎの僕の癖は皆さんのタイムラインに悪戯をしてるだろうか。僕はいろんな意味合いでファボってるし、その意味が通じるなんて不遜な考えは残念ながら持ちあわせていない。twitterがどうなっても気に入ったツイートはファボるよ。

台湾ではインディポップのこと花草系と呼ぶらしい。最近気にってるのは四枝筆樂團 Four Pensってバンド。台湾いきたいな。気候が合えば住んでもいい。Richard Attenborough逝去。「遠い夜明け」は思いのほか近かった。David Byrneってイギリス人なのか。びっくりした。

病院に行った。喉の痛みはだんだん治まってきた気がする。さてと関節が痛い。

8月31日 ファボといいねの狭間で

Facebookを再開してみた。独りは好きだしプライベートを大事にしたいけど、僕いまプライベートしかないからさ、あまりにも人間関係が希薄で怖くなったんだ。新しいチャンネルを開拓したい。
 ただ前に酷い目に遭ったんで、友達選びは慎重に。アカウントを作った時点である方に勝手に友達申請が行ったみたいで、Facebookつくづく怖い。お手柔らかにお願いします。

僕はtwitterでファボりすぎる傾向にある。でもファボってるのはぜんぶ感心したり笑ったツイートなんだ。Facebookでも感心したり笑ったポストにだけいいね! をつける。リンク先はちゃんと読むしわからない言葉は調べる。
 前に面倒くさい人に、まるで逆に勘違いされたことがある。僕は日本のFacebookの、上辺だけ持ちあげあう雰囲気が肌に合わなかった。だから心を込めていいね! を押す。

ここ数日夜が涼しい。むしろ寒い。まだ8月なのに、ずいぶん季節が進んだように感じる。8月って長いような錯覚をおぼえる。
 夜には鈴虫が鳴いてる。ベランダに出るとまだ夏の草の匂いがむっと押し寄せて、これから大好きな季節が始まるのに感傷的な気持ちになる。ほんとのこと知りたいだけなのに、夏休みはもう終わり。さよなら夏の日いつまでも忘れないよ 雨に濡れながら僕らは大人になっていくよ。夏の終わりは甘いキャンディーだった 夏の終わりにわたし恋をした。残したものも残ったものも なにもないはずだ 夏は終わった。この刹那を歌う歌が、日本にはたくさんある。

そろそろ曲を書こうと思ってる。いいメロディってなんだろう。いいリズムはフィジカルにくる。いいハーモニーはロジカルにくる。いいメロディって昔は確かに感じてたんだけど。音楽の要素を挙げるなら音色とその時間的な変化がすべて。静寂もまた音楽だ。

僕は鬱病で、たぶん育ってきた環境に大きく影響を受けてる。カウンセリングを受けることにした。いままで怖くて掘り返さなかったこと、ちゃんとけじめをつけないといつまでも前に進めない。そんなに上手くいくとは思ってないよ、もがけるだけもがいてみる。
 マウスの海馬に刺激を与えることで、怖い経験を楽しい経験に書き換えられるんだって。これ人に応用できたら、鬱の治療が大きく変わるんじゃないかな。

レイシストの脳はどのように機能するのかって記事。違う民族の人々と接する時に機能する扁桃体は、恐怖心の制御に強く関わってるそうだ。レイシストたちは怖いのかな、自分と違う人々が。
 モローンズで一番好きな曲「世界の名前」がPVになった。美しい映像、美しい言葉。