DIARY 2014年9月


9月1日 everything is nothing

最近美術にも映画にも本にも触れてないな。音楽も聴いてない。今年はリハビリ、来年の僕に期待って言いながらもう9月。全国の形而上学的存在たるカツオくん、宿題は終わったかな。僕はどうやら宿題を出さなかった中3の夏から前に進んでいない。

月と土星と火星が接近してる。あの雲の向こう。

9月2日 どうして朝は眠いんだ、どうして朝は眠いんだ

だるい。ずっとだるいんだけどさ、今日は辛かった。根拠のない不安感で夜まで猫抱いて固まってた。いろいろ早すぎたかも知れない。カウンセリングを受けることになった。来週の月曜日から。普段の病院は予約なしで通院してる。時間を決められてもその時間に行けないから。カウンセリングはそうはいかない。一度遅刻したり休んじゃうと癖になる。ほかにも休んじゃってることがいくつかある。
 病気を患って14年、なにより困ってるのは家族がいないってこと。5月からの再発で、主治医に入院したいって相談したんだ。そばに猫以外の誰か、言葉の通じる人にいて欲しかった。結果 訪問介護と訪問看護を受けることになった。これなんだか申し訳なくて疲れちゃうんだわ。やっぱりそういうことじゃない。

僕がサラリーマンをしてたのはたった5年間、知らないことが多すぎる。それでも生きていけることに感謝しなくちゃいけない。生きることを楽しまなくなくちゃいけない。映画でも観るか。

カナダのレコードコレクターが、5万枚のレア盤を分類してコメントつけて、ネットで試聴できるようにした。コレクターの鑑だ。
 僕はあくまで聴きたい音源を買う。コレクションが目的じゃない。でもいつの間にか聴かないレコードが増えて、結果として誰の役にも立たない音源の山が出来た。一生聴かなそうなものは売ろう。

星を観よう。今年の中秋の名月は早い、9月8日。下旬には火星とアンタレスの接近、28日には土星と月の接近がある。
 twitterを始めて5年、良かったことや変わったことたくさんあるけど、一番は星を観るようになったことだ。タイムラインに「綺麗な月」のツイートが流れてきて、ふと空を見上げるリアルタイム感がちょうどいい。天体望遠鏡を買い込んだりカメラに走ったり、見えないものを見ようとして午前2時の踏切まで駆けることはない。

ヤギって抱っこするとどうしてもバンザーイになっちゃうらしい。

9月4日 活躍担当

新しい内閣に女性活躍担当大臣って役職ができた。この国の命名センスの危機だ。内定した有村治子氏の言葉「国政の決断で迷いのある時など、一人で靖国神社にお詣りして、英霊にお尋ねする。国難の時に生命を捧げられた英霊が、『最後に守るべき価値観とは何か』をお教え下さるのだと思う」。
 「卑弥呼かよ (町山智浩) 」。英霊より生きてる国民に訊けだし、社会科学に訊け。

この国の言論がおかしい。leftは恐怖を煽り、rightは憎悪を煽り、互いに叩き合ってる。8月21日の日記に「My Favorite Things 100」ってリストを書いた。重いも軽いも並列に100個だ。その中の「いまも中立であろうとするメディア」って項目は、僕なりの意思表明だ。
 マスメディアは中立であれよ。僕自身の考えはリベラルです。

9月5日 社会的存在

「黒子のバスケ」を巡る脅迫事件の犯人の最終意見陳述にびっくりした。生い立ちが人に与える影響、「社会的存在」になるプロセスとそこから脱落してしまった者の考え方について、客観的に的確にプロファイリングしてる。導入部分からちょっとだけ引用するね。
 「『感情を共有しているから規範を共有でき、規範に従った対価として安心を得る』というサイクルの積み重ねがしつけです。しつけを経て、子供の心の中に「社会的存在」となる基礎ができ上がります。この感情と規範を『果たして正しかったのか』と自問自答し、様々な心理的再検討を行うのが思春期です。自己の定義づけや立ち位置に納得できた時にアイデンティティが確立され成人となり『社会的存在』として完成します
 「規範は常に強制されるものであり、対価のない義務です。さらに保護者の内在化も起こってないので常に不安です。また普通の人なら何でもないような出来事にも深く傷つき、立ち直りも非常に遅いです。常に萎縮しているので、ますます人や社会とつながれなくなり『社会的存在』からは遠くなります

わかる。僕ってよく犯罪者にならなかったよね。親の虐待は受けてないけど教師や親類の中で受けてきたし、いじめもまたしかり。
 いつまでも過去を嘆くより、Facebook的な世界に迎合した方が幸せになれるんだろう。悩みをこの日記で公開したり、あるいは蓋を閉めて自分に嘘をついたり、扱いがあまりにも下手だった。カウンセリングに過度の期待はしないようにしてるけど、過去とのつきあい方が少しでも上手になればとは思う。
 いま幸せを掴んでいるtwitterのある女性が、数年前までどれだけ辛かったか知ってる。僕も一歩一歩進まなきゃね。もう42だし。

従軍慰安婦問題について、面白い視座からのコラムを読んだ。去年の記事だけど「「ガラパゴス化」する慰安婦論争 - なぜに日本の議論は受入れられないか」。従軍慰安婦は倫理的に非常にまずい。同じくらいまずいことをした欧米の国々がなんで叩かれないのか。「過去」に対する批判が「現在」に及ばないような仕組みの話だ。
 日本人は先祖の過ちを、いまの自分のプライドのために弁明する。そうじゃなくてもう克服した歴史として、女性の人権の問題として扱わないと議論は噛み合わない。

Aphex Twinの13年ぶりの新曲が公開された。minipops 67 [120.2][source field mix] いいと思います。もう出ただけでいい。

9月6日 大きな会社

従軍慰安婦報道問題について興味深いコラムを2本読んだ。1本は小田嶋隆さんの「アレは、世間によくある話」。「池上彰さんの原稿にダメ出しをした人間が守ろうとしていたのは『朝日』ではない。『ジャーナリズム』でもない。彼が防衛しようとしたのは『オレの社内的な立場』程度のものに違いない」。自分がむかし巨大な会社に勤めてたんでよくわかる。社内が世界みたいに見えてしまう、社内の顔を立てるためだけに大事な決断をしてしまう。
 もう1本は元朝日新聞の記者、長岡昇さんの「慰安婦報道、一番の責任者は誰か」。そもそもの1992年の記事について、内部にいた方ならではの声があがった。小田嶋さんのコラムを読んだ後にこっちを読むと、やっぱり大企業病なのかなって思う。
 でで、大事なことは、強制連行の根拠が減ったけど、従軍慰安婦はいたってことだ。もうひとつ、朝日新聞は記事を訂正したなら謝罪するべきじゃないの。

デング熱がやばい。ついに感染源がわからなくなって都内の公園がどんどん閉鎖されてる。最初このニュースを聞いた時、誰もが「天狗熱」かと思ったものだ。新しいニュースに衝撃的なことが書いてあった。港区の保健所の「職員は長袖の作業服に白い手袋姿で1か所につき8分間立ち続け、蚊が近づいてきたら虫網で捕まえる『人おとり法』と呼ばれる方法で採取した」。
 人おとり法...。

CDはいつまで保つのか?」 これ何度も取り上げてるけど個人的に非常に深刻な問題だ。「日本唯一のレコードプレスメーカー東洋化成のエンジニアにレコードの疑問について聞いてみた Vol.2」。「vol.1」はこっちです

9月8日 青空は天気雨

パンテラと並ぶ空眼ホイホイ「ノーバン始球式」。何度ひっかかっても学習しないよね。

初めてカウンセリングを受けてみた。降りる駅を間違えて、歩かなくていい急坂を登って降りた。足首を痛めた。ちょっと遅刻した。
 初診なんでまずは半生のおさらい。どんな幼児だったかってところからバンドの解散劇まで、淡々と質問に答えていく。映画に出てくるカウンセリングみたいに、どんどん世界がほぐれてくでもないけど、内面を聞いてもらいたい欲求が少し解消された。まだ治療が確定したわけじゃなくて、続けるかどうかはこれからいろんな事情を相談して決めるみたい。続けたいな。何ヶ月も引きこもってた僕が、少しずつ電車に乗る練習になる。話をするのは大きなモチベーションになるから。

きのうはZeebra氏の出演する風営法に関するニコ生を観た。実はZeebra氏、小学校のクラスメートなんである。風営法の問題をざざっとおさらいしたあと、クラブってこんなとこですよって話が続く。最初はクラブをdisってた視聴者たちが、どんどん興味を持ってポジティブなコメントに変わっていく様子は感動的ですらあった。
 「ネトウヨは自分たちを底辺だと思ってる」って話を思い出した。底辺であるはずの自分たちよりも、例えば在日朝鮮人に対する保護が厚いと誤解してdisる。キツネリスみたいに怯えて噛みついてるのだ。きのうのニコ生に「もっと法律の話をしろ」ってコメントが目立った。でもまずはクラブを知ってもらわないと。クラブはリア充たちがなんかやってる怖いところ、俺達には関係ない嫉妬とdisの対象、じゃないんだよって意識の変化が1時間半で起こった。
 Zeebra氏の活動はクラブとクラブカルチャーを守る会のサイトで。

絵描きたいな (´-`) .。oO

9月9日 太ってると生きてるだけで疲れる

テニスの大きな大会で日本人が負けて、国民は悲しみに打ちひしがれなきゃいけないことと、同じ大会の車椅子の部で男女とも日本人が優勝したけど話題にされないことを知った。

病気的にやむを得ないんだけどさ、なにをしても疲れる。音楽聴くのも疲れる。おおよそネット通販で買ってるんで、聴きたい衝動から手元に届くまでタイムラグがある。「音楽に救われたい怨念」をまとった物体に、エネルギーを吸い取られちゃう。つまり、積読CDが増えると聴くのが義務感になっちゃうんだよ。そんなものは脂肪と同じだ。捨て去ってしまえ。
 去年の自分の写真を懐かしく眺める。1年弱の療養で体重が26kg増えた。薬が原因なのはわかってる。でも屈辱だ!!

デング熱に関するデマが流れてる。それと亡くなった反原発のジャーナリストを絡めた酷い陰謀論まで出回ってる。読んで欲しいのはこっち「信じたい記事を疑うことも必要です」って検証記事。

Tulipという日本のポップバンドのギタリスト、安部俊幸さんが亡くなった。いくつかのヒット曲しか知らない。
 きのうは中秋の名月、東京は深い曇り空だった。今日はスーパームーン、団地の隙間から狂気の灯り。iPhoneでは上手く撮れない。あーおそと涼しいわ。

9月11日 9.11に戦争を思う

秋は好きな季節。だけどあまりにも短くて気がついたら来年になっちゃうね。取り残されて置いてけぼりにされた気分になる。5月からの推移をみるに、今年中にリハビリするのは難しい。あれから1年、来年の5月までに立ち直れれば。

聞き捨てならない記事を読んだ。「産経新聞の総帥が語っていた軍の慰安所作り」。フジサンケイグループの思想的な礎を築いた鹿内信隆氏の著書「いま明かす戦後秘史」に、軍と慰安婦の関係が綴られている。これを裏付けるいわば経理将校のための教科書「初級作戦給養百題」に、慰安所の調達についても書かれているそうだ。
 もうひとつの記事「中曽根元首相が『土人女を集め慰安所開設』防衛省に戦時記録が」。中曽根康弘が著書「終りなき海軍」で、海軍主計士官だった頃、慰安書の設置と慰安婦の調達に関わっていたことを綴っている。これにも裏付ける資料がある。「海軍航空基地第2設営班資料」部隊の工営長による記録だ。

この記事を読んで驚いた。信憑性について疑いもした。僕は9日にも書いた通り「信じたい記事を疑うことも必要」だってスタンスだから。でもこの記事の記述も出典も確かなものだ。わからないのは吉田清治氏がなぜ虚偽の証言をしたのか、朝日新聞が虚偽と判断した根拠はなんなのか。もうひとつは産経新聞にこういう過去がありながら、なんで鬼の首を取ったように下品にはしゃげるのか。
 朝日新聞に誤認記事があった。いまだに謝罪はない。それは紛れもない事実だ。一部の保守系メディアはどうなのか。事実よりも憎悪を煽って部数を稼ぐ手法、そしてまんまと乗せられるネトウヨたち。議論は事実の積み重ねで形成される。慰安婦の強制連行の根拠はひとつ崩れた。でも慰安婦はいたし慰安所はあった。でで、軍は保守派が信じたい程度よりも深く慰安所に関わってた。誤認記事のひとつで完全無罪が証明された訳じゃない。

話は変わって日本時間でおとといの深夜、Appleのイベントがあった。発表された新機種iPhone6とiPhone6+は殆どリーク通り。iPhoneもMacBookも「薄さ」はもういいんだ...。軽さと防水をお願いしたい。AppleWatchは値段がネックだけど、5年後にはスタンダードになってそう。「脈拍が測れるなら、死んだらPCと連携してHDDフォーマットするアプリが作れる」って声があった。需要ありそう。
 U2がサプライズ出演して、iTunesからニューアルバムが無料配信された (正しくはAppleが支払った) 。ユーザーは5億人以上、これだけの人たちがリリース日にアルバムを手にするのは音楽市場初めてらしい。アルバムについてくるブックレットが面白い。「僕の歌い方は女の子みたいだった。Ramonesに出会うまでは、それがしっくり来てなかったんだけど、Joey Ramoneは女の子みたいに歌ってたんだ (BONO) 」。

9月13日 おやすみザワールド

去年の大失恋の夢を見た。想い出にするにはまだ痛すぎる。もう僕に次の恋はないからね (´-`) .。oO
 久しぶりにお布団干した。おひさまの匂いって結局なんなの。太陽から1億5000万kmかけて「匂い」が到達するとは思ってない。

朝日新聞が慰安婦報道の誤認記事と、福島第一原発事故の誤認記事について、やっと謝罪した。遅かったね。
 謝罪よりもっと大事なのは、記事によって損害があったならばそのフォローアップをすることと、誤認の検証をしっかりすることだ。謝った謝らないで問題が解決しちゃうんじゃ、再発防止にもこの国の未来にも繋がらない。で、従軍慰安婦については11日に書いた通り、朝日新聞以外の、なんなら朝日叩きではしゃいでる産経新聞にも、存在したって記録が残ってる。僕は、慰安婦はいたし慰安所はあったし、軍も関与してたって考えてる。それによって「いまの」日本が卑しめられる訳じゃない。過去は過去としてしっかり検証して、二度と起こさないこと、それこそがこの国の信用を築く。
 ずいぶん前に、「いまさらドイツが『俺達は悪くなかった』ってハーケンクロイツ掲げたら、世界はどう反応すると思うの」って書いた。ドイツも日本も、戦後のひとりひとりの誠意ある交流が、国家の信頼の礎になった。でで、いまさら「俺達は悪くなかった、韓国が悪い」って言ってるのが日本の世論だ。タイミング悪く、新しい閣僚とハーケンクロイツを掲げるネオナチとの関係が明らかになった。

音楽の話をしよう。Four SeasonsのプロデューサーでソングライターだったBob Creweが亡くなった。本人もシンガー志望で何枚かのレコードを出している。元Primal ScreamのRobert Youngが亡くなった。49歳。若い頃に憧れた世代がどんどん過去になっていく。
 NASAの研究者が「聴いている」太陽の音。磁場の変化を音声に変換したもの。記事には「不快なホワイトノイズ」って書いてあるけど普通にかっこいい、サンプリングしたい。Robert Wyattのコンピが出る。ずっと探してたJohn Cageとの音源が入ってる。生まれて初めてのDJで1曲目にかけたのが「Nothing Can Stop Us」だった。もう15年くらい前なのか。

9月14日 脳年齢

「脳年齢」を空目するくらいには能年玲奈さんが好きですね。

9月15日 残暑、雷、ときどき地震

相変わらず体調がすぐれない。急激に太った弊害が体中に出てる。このまま寝たきりになったらまずいな。YouTubeで見かける太った人、建物の外からクレーン車でウィーンって救出される人になっちゃう。

9月16日 そろそろ音楽の話がしたい

去年の積読CDをようやく消化した。ってことはもうすぐ去年の私的レコード大賞が発表され、去年のMix CDができあがるってことです。今年の積読CDを思うと頭が痛くなる。もっと音楽を楽しみたい。プリミティブな音の喜びからかけ離れてる。

AppleがU2のアルバムを無料配信した話は前に書いた。長いことU2の新譜から遠ざかってたけど、聴きやすくていいんじゃないか。これ強制的に配信したの? 僕は自力でDLしたよ。「こんなのいらねえよ」って人のために削除ツールが公開された。
 普段アニソンとセカオワしか聴かない君も、一度くらいは聴いてくれるといいな。この国の外にも人々が暮らして、音楽を奏でてるという事実。興味を持ったらもっと若いバンドも。そのガイドとして僕の作るMix CDがお役に立つといい。

13日にくまさんとSkypeして、14日にN氏がきてくれた。明日は都内でパンケーキを食べる予定。カウンセリングも続けられることになった。一時期と比べると心の中身を広げられる機会が増えた。まだまだ遠いけど、はやく音楽のある場所に戻りたい。
 noteで日本心理学会のシンポジウムの記事「幸福に生きるためのアドラー心理学」を読んだ。「たしかに、誰とも関わらなければ悩みも生まれないでしょうが、人を避けて、一人で生きていくことはできません。そこで、何とかして対人関係の中に入っていく勇気を持てるように援助をしたいのです。そのためには、アドラーがいっているように、自分に価値があると思えなければなりません。自分に価値があると思えれば、そんな自分を好きになれ、人との関係の中に入っていこうと思えるようになるでしょう」。

李香蘭こと山口淑子さん逝去。歴史上の人物でまだご存命だったとは知らなかった。

9月21日 きのうより強くなりたい

青山から恵比寿へ、お洒落な店めぐり。たまにはいいだろう。酷く疲れて帰ってから3日寝込んだ。体力と精神の衰弱がスパイラル起こして深刻なフェーズにいる。「負けは失敗ではない、途中経過だよ (まついなつき) 」。今年の僕は間違いなく失敗した。次に進めるのか、こうしてることが療養になるのかもわからない。自分を好きになる勇気、だな。まずは。

新しいiPhoneを買おうか迷ってる。iOS8にはアップデートした。で、いまさらかも知れないけどiCloud同期に関して注意することがある。で、これもいまさらかも知れないけどSoftBankで契約する時に無理矢理「スマ放題」プランにさせられることがある。でで、かのSteve Jobsは子供たちが電子機器を使うことを制限してたらしい。

韓国の兵役を拒否して亡命してる青年が会見を開いた。「徴兵制のリアリティを日本の若者に感じて欲しい」。ぜひ読んで。

9月22日 2013年私的レコード大賞

去年の積読音源を聴き終わったんで、果てしなくいまさらだけど私的レコード大賞をYouTubeへのリンクつきで発表しますね。

Best Pop Album
1. Modern Vampires of the City / Vampire Weekend
2. I'll Find A Way / The Blind Boys of Alabama
3. mbv / My Bloody Valentine
4. Made In California [Box Set] / The Beach Boys
5. Sing to the Moon / Laura Mvula

Best Techno Album
1. Cold Spring Fault Less Youth / Mount Kimbie
2. Amazing Things / John Beltran
3. Family Vacation / Axel Boman
4. Post Tropical / James Vincent McMorrow
5. Overgrown / James Blake

Best Jazz Album
1. Black Radio 2 / Robert Glasper Experiment
2. Liquid Spirit / Gregory Porter
3. Cover Art / NEXT Collective
4. Live Today / Derrick Hodge
5. Moon Ray / Choo Choo Panini

Best World Album
1. Dance of the Cobra / Jaipur Kawa Brass Band
2. Go Calypsonian / Lord Mouse & The Kalypso Katz
3. Revoltosa / Bongo Botrako
4. Salt Cathedral / Salt Cathedral
5. La Parranda / Femi Kuti

Best Japanese Album
1. I'll be there / 柴山一幸
2. アイネ クライネ リヒトムジーク / Contrary Parade
3. mother's food / DJみそしるとMCごはん
4. lost decade / tofubeats
5. スコットとリバース / Scott & Rivers

Best New Artists
Laura Mvula
椎名琴音

Best Live
1. My Bloody Valentine 9/30 東京国際フォーラム
2. Paul McCartney 11/19 東京ドーム
3. Vampire Weekend 7/28 FUJI ROCK
4. Kraftwerk 5/10 赤坂ブリッツ
5. Perfume 12/24 東京ドーム

最優秀アルバム賞はVampire Weekendに。
 去年を振り返るMix CDの選曲も終わった。音源をネットに挙げちゃまずいのかしら。たくさんの人に聴いてもらいたいんだ。過去のMix CDともども。どなたか教えてください。住所を知ってる人には勝手に送りつける。不燃ゴミにしてもらっても仕方ない。欲しいって奇特な方がいらしたらメールください。

去年はほんと買いすぎて、自分で選んだ音源なのにどれが誰だかわかんない。で、ググるわけだけど、最近意図的にググりにくいバンド名 (一般的すぎる名前) が増えてるように思う。
 次は今年の積読音源が待ってる。これって音楽を楽しんでるのかしら。もっとこういうことや、こういうことな気がするんだ。

9月25日 俺もキラキラしたいんじゃー!!

カウンセリング受けてきた。前回は初診で半生について喋る回。今日からはひとつひとつの事例について、どう感じてどうしたら避けられたかをじっくり考えさせられる。僕は僕をあまりにも知らない。カウンセラーさんがいいヒントを投げてくれて、ユリイカが幾つかあった。次からはノートを持って行こう。気づいたことをすぐ忘れる。

日本で心臓が突然とまっちゃっう人が年に7万3000人いて、その9割がそのまま亡くなっちゃうんだって。でも日本はAEDも、心肺蘇生の講習を受けてる人もたくさんいる。で、スマホの位置情報を使ってSOSを出すアプリを開発してる人がいる。資金が集まらないみたい。これすごくいいと思うんだ。あと4日しかない。読んで納得したらぜひご支援を

デマを簡単に信じる中高生、狭い空間での情報拡散をSNSが増幅」って記事を読んだ。SNSのデマを信じて拡散する人は中高生に限らないように思う。もともと親しい人が繋がるFacebookでは毎日新しいデマが「善意で」シェアされてる。これ前に僕がFacebookやめた理由のひとつで、特に反原発についてのデマが心苦しかったから。最近流行ったデマはこんなの。ああ、陰謀論が好き過ぎる君よ。
 何十回も書いてるけど僕自身はリベラルだし反原発だよ。いまは世論が右傾化してるから左派は必死だ。朝日新聞しかり。戦場よりお花畑が好きだ。だからこそ正しい情報を伝えたいよ。

ototoyのウィークリーチャート、くるりよりAphex Twinより水曜日のカンパネラが売れてんのかよ。

9月28日 扉

彼はその扉が開かないことを知っている。こんなところから覗いてる僕、が面白いだろうと言いたいのだ。
 ところで猫の口元のωのこと、正式にはウィスカーパッドっていうそうだ。どーうでもいい。

9月は猛烈に早かったな。もう寒い。きっと年末まであっという間だ。最近twitterでもRTやリンクばっかりしてる。この日記もそうだ。前はもっと自分の言葉を呟いてた。インプットがネットだけだとアウトプットもネットだけ、読んだテキストを右から左へ受け流すだけ。
 今年中の復帰を断念して来年の春まで延期したけど、どっちにしろもう動き出さないとまずい。金曜日はちょっとしたトライをした。なにをしたかは教えてやんない。僕は変わるだろう。

たいがい諄いけど、件のデング熱を巡る陰謀論について、荻上チキさんが丁寧な考察記事を書いてる。「陰謀流言の拡散者がその後、さらにこじれていく姿を見るに」。陰謀論者やその支持者たちが陥りやすい現象を、幅広く検証してるんでぜひ読んでみて。きのうは御嶽山が大きな噴火をして、またしても「民主党の仕分けのせいで御嶽山が観測対象から外れたから予知できなかった」ってデマが流れた。これについても検証記事がある。民主党に政権交代する前の年に、文部科学省から火山活動が盛んな山の観測強化をする方針が出たけど、その時には御嶽山は対象から外れてたんだそうだ。
 人は自分が信じたい話を盲目的に信じるようにできてる。まずはソースを当たる訓練が必要だ。2chのまとめサイトがニュースソース扱いされるようなこの国では。

Aphex Twinの新譜すこしだけ聴いた。長い沈黙の後しれっと復帰するのは難しくて、Aphex Twinは去年のmbv、今年のPixesに続いて大成功の部類と思う。Pitchforkのこの記事は、Flashを使った仕掛けがいっぱいで遊べる。「ピュアな歌 - 双極性障害に苦しむ奇才、ダニエル・ジョンストンという男」Daniel Johnstonの半生や病気を知らなかった。彼のレコードは大好きだけども。
 Justin VernonのVolcano Choir「Tiderays」のPV。14台のモニターを使ったBrunettes Shoot Blondes「Knock Knock」のPV。マレーシアで放送された90秒CM「タン・ホン・ミンのガールフレンド」。Yasmin Ahmad監督作品。日本の「泣けるCM」のなんて安っぽいことよ、丁寧に作られたCMは見入るし最後のメッセージが響く。

9月30日 秋刀魚の匂い

明日って10月らしいよ。まだクリスマスの話題とかなしでお願い。

Facebookに復帰した時になんとmixiにも復帰した。もうね、人の気配がしない。でも見やすくて使いやすい印象。中の人も復活を目指して頑張ってる。みんないまからmixiしてみるのはどうかな。マイミクなってくれハァハァ。

きのうきょうはちょっとうきうきする用事が続いて機嫌がいい。女の子って偉大だ。こういうささやかな潤いをつたって生きて参りたい。もう恋だなんて望んでない。ほんの数ヶ月前までバンドやDJを趣味にしてたとか、去年まで恋してたとか、ぜんぶ嘘みたい。
 ある人に、病気の割に日記が軽すぎる、だから理解されないんだって言われてしまった。病気らしさが感じられないから認知が狂ってるとみなされない、ただの我儘と解釈されるって。重い日記は人気がない。せめてもの交流のチャンネルを残して、いまからでも親友ってできるのかなっていう願いとのバランスなんだ。儚い希望を辿るより、いまいる数少ない友達に向けてリアルな苦悩を吐露するべきだろうか。隣は秋刀魚でも焼いているみたい。っていうのが42歳の寂しさだ。

こんな画像が回ってきた。ちょっとしたパズルだ。わかるかい?