DIARY 2015年10月


10月2日 お豆腐の日があるならメンタルがお豆腐の日があってもいい

ネガティブは自意識過剰の裏返しなのか。

またエレクトリックリボンの話していい? エリボンとの出会いはどこに書いたか忘れちゃった。アイドルって現象に対して認識が変わった話はここに書いた。読んで欲しい。
 BUBKAの最新号に、カラー見開きでエリボンのインタビュー記事があった。新曲リリースの直前なのに、ほとんど体制の話だった。前にも書いたけど、マネージャーさんが辞めちゃって、全楽曲を手掛けてきたasCaさんの卒業が決まって、今後の活動方針から細かい事務作業まで、残されたメンバーが手探りで進めてる。でも彼女たちは真面目だし強い。natsukiちゃんは昼間の仕事を辞めた。退路を断ったなあ。で、セミファイナルまで残ったミスiDの中間ランキングが発表された。114人中16位。健闘してる。彼女の決意は自己紹介動画をぜひ、ぜひ観て欲しい。で、応援したくなったらCHEERZアー写.comや、思いつく方法で応援してもいいのだよ。僕も出来る限りのことはする。

引っ張ってく立場になったericaさんは、DJ四捨五入としてageHaのハロウィンパーティーに出演する。すげーな。レジデントは中田ヤスタカさん。もちろん僕は行くよ。

きのうは爆弾低気圧が来て、家で消化するべき作業を消化した。読みたい資料の上で猫が寝てる。夜中に辻林美穂さんのツイキャスを聴いた。ずっとミックスに苦戦してた辻林さん、ついに音が出て音楽番組らしくなった。ツイキャスを聴くのは好きだ。部屋の気配と歌声、生活に根付いた音楽って感じる。番組が終わって急に静かになったら、窓の外から風の音。
 今日は億劫な用事をキャンセルしちゃった。気圧が急降下する時は酷い怠さがあって、急上昇する時は偏頭痛があるんだ。あの用事、辞めたいな...。

安倍政権の「一億総活躍社会」への違和感を、小田嶋隆さんが見事に切った。「社会とは、異質な人々が、その異質さを互いに容認し、補完しながら、全体としてひとつのネットワークを形成して行くものだ」。「21世紀の世界で『多様性』『個性」として表現されている様々な要素を、彼らが『家族の崩壊』『絆の崩壊』『道徳の崩壊』『社会の崩壊』という文脈でとらえているということが大変によくわかる」。
 虚構新聞の「シャープ、゜の売却を検討」って記事に、シャープや阪急のアカウントが乗って、虚構新聞がお詫びを掲載するに至った。こういうの読むと、日本まだだいじょうぶかもって思える。

おじさんだけど明日は女子会いく。女子会だけど男子率高いらしい。

10月4日 ゆるふわポップさん

電車におじさんだかおばさんだかわからない人がいた。おじさん寄りだと踏んでいたけど...おばさんだったヽ(゚〇゚*)/ 僕もおじさんだけどきのうは女子会に行った。

金子麻友美さん主催の女子会@黄金町試聴室。女子会をしたことがない金子さんが、仲良くしたい女性ミュージシャンを集めて女子会をしてみたいってライブイベント。フタを開けてみたらお客さん全員男性だったという。あれはもはや合コンだったのではという。
 出演は遊佐春菜さんfrom壊れかけのテープレコーダーズハネダアカリさん、ホノベミナミさん。みなさん金子さんのお眼鏡にかなっただけあって、確かなライブだった。女子度、という意味ではファニーなルックスの中に芯の強さがあって、女子会のイメージとは遠いさばさばした音楽性と存在感だった。気持ち良すぎてうとうとしちゃった。

いい空気の中で登場した金子麻友美さん、この日のために作った「女子会ソング」は「女子会と飲み会の違いがわからない、女子力とホスピタリティの違いがわからない」って歌だった。笑った。そこから「はたして、サンドウィッチは」への流れは女子だった。「魔法」の名曲ぶりにじんわり。小さくて可愛らしい風貌からは想像もつかないオリジナルな、でも普遍的な楽曲たち。凛とした歌声。全面のガラス窓の外から夕焼け。最高のシチュエーションに最高の音楽だった。
 最後はセッション。ホノベさんと、たまの「電車かもしれない」。ホノベさんお若そうなのに、たまとは業の深いセレクションだ。で、ハネダさんと、荒井由実の「翳りゆく部屋」。金子さんが「いい曲すぎて泣いちゃう」ためにピアノに専念して、ホノベさんが魂込めて歌いあげた。でで、遊佐さんと、Chappieの「水中メガネ」。Chappieはほんと名曲揃いで、またあんなプロジェクトを誰かやんないかな。

懸案の女子会は、金子さんの「女子会のやり方がわからない」って衝撃の発言から始まった。僕もよくわかんなくて、ちょっと洒落た一輪挿しに黄色いバラを飾ってみた。金子さんは企画をするのが好きなんだな。おみくじやプレゼントやいつかのトランプ大会、充分に女子だと思う。女子っぽくメロンソーダを注文して、カメラを向けられるたびにメロンソーダを掲げて、彼女なりの女子っぽさをアピールしてた (そのあとがっつり鶏肉定食を食べていた) 。あれが女子会だったのかはわからない、でも楽しいお喋りの時間だった。思うに、女性陣も男性陣も中性的な方ばっかりだったのがよかったのではないか。欠席裁判みたいなイメージの、いわゆる女子会も嫌だしな。
 残念だったのは僕また頭痛で...。せっかくの楽しい雰囲気、満喫できなかったな。金子さん、またぜひやってください。病弱な僕が一番女子度高かったかも知れない。常備薬いっぱい持ってるし。

タイムラインに、年上の表現者は素直にリスペクトできるけど年下は難しい、センスについていけないこともあるって言葉があった。大槻ケンヂさんが半分冗談で、自分より年上の音楽しか認めないって言ったらしい。はっぴいえんどもFlipper'sも20歳そこそこ、The Beatlesだって20代で解散したんだぜ。たぶんJohnが殺されるまで、40代になってもロックやるって発想はなかった。
 僕もこの歳だから、活きのいい表現者はうんと年下になってくる。自分がプロの表現者じゃないんで、若い才能に嫉妬の念もない。そこで思い出すのが鈴木慶一さんや牧村憲一さんだ。牧村さんほんとすごいと思うんだよ。70年代から最前線にいて、いまも若くて尖ったミュージシャンを見つけてくる。「これまで4世代に渡る音楽のうねりに立ち会えたけれど、ひょっとするともう一回あるかもと思える」。僕が金子さんの音楽に出会えたのも、牧村さんのおかげだ。

自民党が報道圧力の処分を軽減。もう本格的にだめだな自民党は、言論統制してお年寄りを騙す以外に生き残る道はないのか。
 今日はこれからN氏が来る。レコードかけてゆったりお喋りの時間になりそう。

10月6日 日ごと寒さがつのります

毎日アロエヨーグルトを食べてるんだけど、今朝初めてフタの裏に「今日は大吉!」って書いてあった。今日かよ...なんかもっと夢のある日に大吉きてほしい。

これとして予定のない日々。タスクを上から粛々とこなしてる。恐山さんのブログ「オススメされると読めなくなる現象」もタスク処理の話で、非常に納得した。
 最近は朝晩寒い。でもダイエットのために基礎代謝をあげるサプリを飲んでるんで、ちょっと動くと汗をかく。なにを着たらいいんだ。朝霧JAMが今週末である事実に気づいた。ぜんぜん準備してない。服どうしようなー。踊ってる時はTシャツでも大丈夫だけど、終わって我に返ると猛烈に寒いんだ朝霧は。今朝も寒くて起きた。猫たちと寝るためにセミダブルのお布団にしてるのに、追いやられて床で寝てた。

4日の夜はN氏が食べもの持って来てくれた。アカウントをよそに移そうと思ってて、その辺のお手伝いもしてもらった。
 「藤岡みなみのおささらナイト」でまたメールを読んで貰えた。「みんなの黒歴史」、書いたのは、外では尖った洋楽を聴く音楽通を装ってたけど、家ではさだまさしを聴いてたって話。「さだまさしさん全然いいじゃないですか、私好きですよ」。そうなのか、バブル末期の軽薄な時代に、さだまさしファンは本当に肩身が狭かったんだよ。

5日は素敵すぎる訪問看護師さんがやってきた。リラックスして楽しいお喋りができた。大吉きのうに来い。
 自分に恋愛や結婚の可能性がなくなって、気になるのは孤立死の最期だ。数十年後にはマジョリティになるだろう。それぞれの家に籠もって、決して集うことのないマジョリティ。オランダのある老人ホームが、学生が無料で入居できる仕組みを考えた。日本にもできないかな。世代を超えた交流があるのは、理想の老後だ。

中嶋春陽さんがご両親のアナログレコードを聴いてて、レコード屋さんに行ってみたいと言う。エスコートしてあげたい。30年前、中古レコード屋さんは怖いところだった。いろんな暗黙のマナーがあった。怖い大人って貴重な存在だ。僕がアナログに復帰したのは最近で、エサ箱サクサクが下手になってて自分でびっくりした。昔は早かった。早いほうが偉い的なアレ、なんだったのか。でもトントン音立てちゃいけない。ジャケットが痛むからね。シュタシュタが理想だ。
 藤岡みなみさんもNegiccoのぽんちゃもレコードガールなんだよな。デート中にレコード屋さんを発見して、入りたいじゃんか。でも入ると女子は退屈して不機嫌になる問題。こっちは女子の服屋めぐりにつきあって、「どっちがいいと思う?」って無茶ぶりに応えてるのに。レコードガールとレコ屋めぐりデートをしてみたい。

ミュージシャンの関係性を可視化したDisco/graphが面白い。例えばJohnny Marrならこんな感じ。細川周平さんの「大衆の理解を拒まない前衛」って言葉に対して細野晴臣さん「それこそポップスですよ。僕の中ではそうですね。前衛であるべきだし、大衆とは切り離せない」。なるほど。絵を描くためのタイプライターがきれい。
 シリアの内戦で、2000年以上も存在し続けたローマ時代の遺跡が消し去られてる。TPP大筋で合意、反対を唱えてた自民党さんよ。気になるのは著作権の問題だ。安保法案が可決して、さっそく経団連が武器輸出に乗り気だ。結局は同胞の利益のために (アメリカ以外の) 世界から恨みを買うだけの茶番だった。

猫抱いてお昼寝でもするか。

10月9日 寒くなっても綺麗な生脚だしてる女子高生にノーベル平和賞贈るべき

日本人のノーベル賞受賞が続いてる。村上春樹さんはもう取れない芸を貫くしかない。ノーベル文学賞があるのに、美術賞や音楽賞がないのはなんでかな。

7日はカウンセリングと病院に行って、Sam Prekop and Archer Prewitt@早稲田スコットホール。1921年築の素敵な教会。
 この2人でどんなライブをするのか想像がつかなかった。Samはモジュラーシンセを使ったソロ活動が続いて、Archerはまた違ったソロ活動をしてる。で、2人が揃うと期待するのはThe Sea And Cakeだ。蓋を開けたら、あくまでSamをArcherがサポートする形だった。前半はモジュラーシンセとArcherのギターによるノイズのインプロビゼーション。後半はSamがギターボーカルを取って歌モノを演奏した。

で、後半の歌モノはもちろんサイコーだったけど、前半のインプロビゼーションがサイコーのサイコーだった。モジュラーシンセとシーケンサー、エフェクターを組み合わせて、コードを抜き差ししたりクリックしたり。Archerのギターもエフェクターをめいっぱいかけて夢を見てるみたいな響き、さすがのコンビネーションだった。繊細で優しい音の粒子たちを全身に浴びて、もう溶けちゃいそうだった。ずっとあれでもよかったな。
 後半の歌モノは、Samの唯一無二の歌声とコード感、Archerのエフェクターもここぞとばかりに輝いてた。2人とも、どんな音楽を演っても間違いない感性の持ち主だ。静かなライブを受けとめた、みんなの胸は熱かったはず。気圧の急変で体調悪かったのに、もう多幸感いっぱいでごきげんの帰宅。

8日は朝霧JAMの準備。荷物を宅急便で送れることを知って (締切は7日だ!!) ふてくされた。
 観たいライブの特異日で、音街ピクニック@南青山Lunarに行った。iPhoneの地図はときどき嘘をつく。住所を入力したら違うところに連れてかれて、生家の徒歩圏内なのに迷った。最初に登場したてらだはるかさんは、カンボジアにボランティアに行ったり、実はドラマーだったりと不思議な経歴の持ち主。アコギ弾き語りのコード感が気に入った。イシタミさんを観るのは2回目、なんとベールをかぶっての登場。前に出たくない、できればベースアンプの横にいたい彼女らしいな。音源を公開しないのも思うところあるみたいで、彼女の音楽をいろんな人に聴いてもらいたい僕はもどかしい。日本人離れした作曲センスとボーカルが素晴らしいんだ。

3日にも観た金子麻友美さん、この日は提供曲だけを演奏するセットって聞いて、楽しみにしてた。3日に僕が黄色いバラを持っていったの、花言葉が良くないってタレコミがあって、ずいぶん思い悩ませちゃったみたい。ごめんなさい。黄色いバラを贈ったのは「黄色いバラが可愛いと思ったから」だよ。花言葉ってめんどくさいな。
 提供曲はアイドルから声優から、映画音楽として書いた往年の名バンドのパロディまで、また違った金子さんの世界が楽しめた。特に内田彩さんに提供した「ハルカカナタ」が気に入った。セルフカバーアルバム出して欲しい。頂いたCD-Rには、ソフトロック的なかわいいインストが入ってた。そして我が家にどんどん増える金子麻友美レアコレクション。バーベキューやポトフ、美味しかった。主催者の津田真さんとお話ししたかったけど、電車の都合で早めに失礼した。

今日は朝霧JAMの準備つづき。異様に眠かった。お昼寝して睡眠時間が狂うと明日起きれなくなっちゃう。前回はバスの発車時間に電話で起こされるって最悪のアレをやらかしたんだ。
 エレクトリックリボンnatsukiちゃんが参加してるミスiDセミファイナルの2回目の中間発表があった。順位あがって114人中11位。すげー。なっちゃんの魅力がオーディションの方向性と合致するといいな。神聖かまってちゃん、バンドじゃないもん! のみさこさんは、エリボンを「多分一番頭がおかしなアイドル (尊敬) 」と評した。きのうのぇっかのツイキャスもカオスだった。OTOTOYのインタビューを読んで、なんでこのタイミングでasCaさん卒業なのか見えてきた。ソングライターとして原点に戻りたいのだな。Perfumeのあーちゃんが、ツアーファイナルで「続けていくことに決めました」ってMCしたんだって。つまりあの3人も、引き際を考えてるってことだろうか。

7日はLauren Mayberryの誕生日。Laurenはライブでファンから「結婚して」って声がかかって怒ったんだって。知らない人にプロポーズするなんて軽すぎるって。そういう生真面目なとこ、ますます結婚したいですね。今日9日はSean Lennonの誕生日。お父さんと同い年になった。James Blakeが亡き友達に、「The Sound Of Silence」のカバーを捧げた。ただただ美しい。
 佐橋佳幸さんのコンピのボーナストラックがヤバすぎる。1997年の大滝詠一さんのプレスリーセッション。ご本人が亡くなってからあれこれ出てくるのは考えちゃうな。敢えて封印した音源なわけでしょ。じゃ買わないかっていうと、買っちゃうんだ。ところで僕が最初に就職して配属された部署は、誰ひとりとして大滝詠一を知らないパラレル・ワールドだった。あの文化レベルでコンテンツ制作やろうとしてたんだよな。でで。細野晴臣さんの新曲は映画の主題歌だって。

病気のおばあちゃんを看病する猫。猫はまじで看病する。独りぼっちでボロボロだった猫に初めて友達ができた瞬間。うちの猫たちも拾い猫だから、どんな人生を送ってきたのか興味がある。猫にも先輩後輩があって、ご飯の時間にチャイがお皿の前にいても、先住猫のメイが起きてくるまでちゃんと待ってるんだ。
 アメリカ軍が国境なき医師団の病院を誤爆して22人の命を奪った。Facebookで日本のマンガ家がシリアの難民を揶揄するパロディを書いた。石田純一さんが安保法制反対の演説をしたことで、テレビ番組やCMの出演キャンセルといったメディアからの圧力を受けた。自民党が、新国立競技場を建設しない選択肢を提言した。マイナンバー制度の影で、総額2000億円をかけた住基カードが終了した。合掌。

明日は朝霧JAM、全然実感湧いてない。ちゃんと起きれるかな。雨の予報心配だな。Flo Morrisseyちゃんhshs。

10月13日 It's A Beautiful Day

朝霧JAMなんだかんだで楽しかったよ、なんだかんだで。そのなんだかんだを日記に書くの、めんどくさいな。と思い始めたらもう誰のために書いてんのかわかんないな。

脅威の早起きを前にして、眠れないくらいには繊細なメンタルだ。眠気を隠すみたいに浮かれた格好で出発、新幹線で寝過ごしたら洒落にならない。新富士でツアーバスに乗りかえて、もう余裕。テンションあがって缶ビールを開けた...ところでちょっちょっ子供が独りで乗ってるハプニング。お母さんが乗り遅れて次の便で来るって、添乗員さん出発前にちゃんと確認しようよ。笑った。
 現地は曇り空。いきなりiPhone落として液晶を割った。iPhone 6に機種変更してから2度めだよ。僕の手には大きすぎるんだ。丸くて薄いフォルムも滑りやすい。5にダウングレードできないかな。

仲間と合流してミルチューで乾杯、テントで寝落ちた。むくり起きたらなんだか寒い。Rainbow Stageに降りてOgre You Assholeを観た。バンド名の割にメジャー感があって、サイケ寄りのサウンドは好みだった。続いて楽しみにしてたThe Go! Team、ヒップホップを軸にした陽気なミクスチャーバンドだ。PAが迷走して聴きづらかったのは残念。Ninjaいい人そうだった。ライブ中は体が動いてても、終わったらとたんに冷える。寒い以外に言葉がないくらいには寒い。朝霧JAMには可愛い女の子がおおくて、きっとあの娘も体を重ねて温めあいたいと思ってる気がするくらいには寒い。夜の風景はこんな感じ (動画)
 Moon Shine Stageに移動して、ダブステップのパイオニアMala & Cokiへ。「Mala In Cuba」のワールドミュージック的なアプローチをイメージしてたけど、完全にレゲエ。Lee Scratch Perryなんかを交えたセットだった。かっこよかったー。鳴りやまないアンコール。

2日めは土砂降り、テントにあたる水音で眼が覚めた。そのまま酒盛りに突入するダメな人たち。でもFlo Morrisseyは観なきゃだ。最前列の真ん中をゲットした。スラーした独特の歌い方が気持ち良くてとろけた。東京で買ったっていう怪獣のかぶりものも可愛い。完璧に天使だった。世界中の音楽男子が骨抜きになるわけだわ。手を振ったら小さく振り返してくれた。嬉しい!! トクマルシューゴさんが出てきた頃には雨もあがった。サニーデイ・サービスを途中まで聴いて、Moon Shine StageのKan Sanoへ。J-Popからジャズからクラブミュージックまで振り幅を広げても、エクスペリメンタルな感性と品の良さで貫いた。
 そのままMoon Shine Stageに残って、7日にも東京で観たSam Prekop and Archer Prewitt。モジュラーシンセのインプロは、教会で聴いた時は踊るって発想がなかったけど、フェスの空気の中でお酒飲んでリラックスして、体を動かしながら聴くとまた格別だな。

幕間にはこんな人たちも出てきて踊る踊る (動画) 。陽も暮れかけた頃、Rainbow Stageに移動してRafvenを観た。FUJI ROCKでいろんなステージに出演して、口コミで人気が出たスウェーデンのジプシーバンドだ。登場した時点で、もう会場全体がモッシュピットみたいな熱気に包まれてた。そして哀愁のリズムが弾ける!! 大きく手を振って飛び跳ねて、体全体で音楽を感じてた。インストでここまで盛りあげるバンドも観客も最高だ。次のサウンドチェックが始まってもRafvenコールはやまなかった。トリのcro-magnonもインスト、圧倒的な演奏力で踊らせてたけど、フュージョンぽさとスノッブさが気になったな。
 焚き火にあたって心を沈めて、朝霧食堂のおじさんに焼きそばをごちそうしてもらって、テントに戻っても興奮は覚めない。夜空には一面の星。猛烈に寒くて起きたら、前の日の初冠雪で白くなった富士山がくっきり見えた。朝の空気の中でお湯を沸かして、お茶と味噌汁をすすった。なんて贅沢な時間だよ。

ツアーバスで東京に戻ってきてお疲れ様。昼飯でも食べてくか→飲み続けてまさかのカラオケへ。すっかり夜になってた。こんなじゃダメ神様。家に帰ったら、お留守番してた猫たちから「おそい」ってお説教された。2匹でぎゅーってくっついてきた。ごめんな。なんでオス猫におっぱいがあるかね。僕もおじさんだけどおっぱいあるね。おそるおそる体重計に乗ってみた。欲望のままにあれもこれも飲み食いしたからな、見事に3kg太ってた。
 今日は体のメンテナンス。近所の猫にもオハヨース。昔から不思議なのはさ、なんで可愛い子を見つけると眼で追っちゃうかね。別に声かける勇気もないのに。ライブに行く予定をキャンセルして、ソフトバンクショップへ。1時間並んで「今日中の受付は難しい」って言われて帰ってきた。そんならライブ行けばよかったな...。

Hirth Martinezが亡くなった。Camera ObscuraのCarey Landerも亡くなった。Toro y Moiが来日する。観に行きたいな。エレクトリックリボンの新曲がオリコンデイリーチャート18位を記録した。ギターの神様Eric ClaptonもFが苦手なんだって。まじか。
 先月の豪雨の被災地で、外国人に対するデマや偏見が広がってるらしい。一緒に乗り越える動きがあるのがせめてもの救いだな。

夜中の「なんか食べたい」は、麺つゆを飲むと解消するんだって。糖分とアミノ酸と塩化ナトリウムが満腹中枢を刺激するんだって。お湯で溶いて飲んでくるね。
 明日こそiPhoneをなんとかして、Contrary ParadeとCLOWのライブを観に行くつもり。長文ごめん。

10月15日 部屋着に格下げしたTシャツ

風邪ひいたっぽいな。

はてな文化圏のスノッブ感が苦手で滅多に足を踏み入れないんだけど、なんでこれ はてなでやってんのってブログを読みふけった。「私の時代は終わった」。34歳で処女の看護師さんが、自分の悲劇のエピソードをハイテンションな冗文にまとめあげたブログだ。込められたギャグの密度に、過剰な自意識が見て取れる。いやいや30代で定職があって文才があって、彼女の人生にはまだ希望がある。翻って自分には、孤立死のエンディングしかないな。
 きのうはこれ読み込みすぎて、寝ぼけまなこでカウンセリングに行った。話したのは、僕は幸か不幸か童貞じゃないけど、10年代に入って猫としかチューしてないし、いつの間にか43歳で鬱病でむくむく太って、たまに女性と知り合う機会があっても自分をお薦めできないんですよ!! ってことだ。

しいてお薦めポイントを探すなら、誠実だとは思うんだ。ま、それ平凡だよね。あとはホチキスが上手いのと、選曲のセンスはあるんじゃないか。選曲で食うって橋本徹 (not 橋下徹) さんくらいにならないとでしょ。自分を選曲家としてUSENに売り込んでも書類で落とされる。専業主夫もいける。日本にはヒモという蔑称があってだね。「子供3才の時に主夫をしました。周りには受け入れられませんでしたし、肩身狭かった...その分いま娘と上手くいっていると感じます」って男性にジェーン・スーさんが返したのは「その期間中フル稼働で働いた賃金を全部だしても絶対に買えない関係を手に入れておめでとうございます!」、そういうことなんだ。誰か婿に貰ってください。
 カウンセラーさんは、「ブログさんの人生に希望が見えるみたいに、山下さんの人生も離れてみれば希望あるんじゃないですか」って。いまのカウンセリングに治療効果は期待してない。人として話し相手がいた方がいいくらいの感じでいる。

夜はContrary ParadeCLOW@高円寺U-hAに行った。CLOWさんを観るのは2度め。ライブ活動を始めてまだ1年なんだって。緻密にコントロールされたボーカルの間合いや呼吸、ちょっと饒舌なギターが描くひりひりと乾いた景色。ほんとにいいライブをするんだ。表現者として人間として、きっと芯の強い方なんだろうな。このまま成長したら、どこまで行っちゃうのかと思う。初見の永山夏希さんは、ギターのカッティングの疾走感と、曲作りのアイデアの豊かさに唸った。ピアノのおおらかさもよかった。Contrary Paradeは何度も観てるし、iPhoneにいつも全曲入ってる。でも生ピアノのライブは初めて。潔いほどポップを貫いた作家性と丸くて心地いい歌声を、ピアノの響きが浮き彫りにする特別なライブだった。「魔女見習い」「トリルトレモロ」「虹色」「アンドロイド」の流れ、狡いサイコー。新曲も聴けた。
 残念だったのは自分の体調だ。風邪と自律神経の不調と、お店がなんだか狭くて暑くてさ、体が硬直して変な汗をダラダラかいた。帰りの電車で倒れるかと思った。僕はTシャツ+汗なのに周りにはマフラーしてる人もいて、どうしても視線が気になった。わかってるわかってる。帰って布団に倒れこんでエアコンのスイッチ探して、猫たちが「だいじょぶか」ってごめん、だいじょばない。

今日はGYM作業を粛々とこなした。ネット環境を一新したぞ。きのうあなたがアクセスしたサーバーと、いま読んでいるのとは別のところなのだよ。インターネッツ難しいな。
 「20世紀にはフランソワーズ・アルディがいた。21世紀にはフロー・モリッシーがいる」。「16歳の瑞々しい感性が爆発してて、教えたがりな廻りの年寄りはあれやこれや与えたくなっちゃうだろうけど、そんなもの軽々と飛び越えて、自らの力で、すーっとその先まで行ってしまいそうな中嶋春陽さん」。神様は男と女を創る時にバランスを誤った。男は情けなくて格好わるい。特に若いうちはね。

川内原発2号機が再稼働した。鹿児島県の伊藤祐一郎知事は「重大事故で住民が避難することになれば、我が国の原子力政策は終わる」って。福島でもう終わってるし、また事故が起きたらこの国が終わる。
 イギリスの電子音楽のパイオニア、Delia Derbyshireがオープンリールデッキを使った音作りを解説する動画。

通常盤でええ、通常盤でええんやで。

10月17日 この世の中は醜い悪意で満ちてる

何度も書いてることだけど、僕は「返事をしない」人種に対する耐性がものすごく低い。声をかけられて返事をするかしないかって、プライオリティの問題じゃんか。自分が返事をするに値しない人間だって事実を突きつけられると、精神的に逃げ場がなくなっちゃうんだ。自分の存在価値を見失って、生きる希望がなくなる。それと同時に、返事をしない人種に対して疑念しか持てなくなる。
 「花屋の店先に並んだいろんな花」はきれいに決まってる。その何十倍もたくさん、選別された花、枯れた花、咲かなかった花、芽さえも出なかった種がある。「それなのに僕ら人間は」花屋に並べなかった者に対してあまりにも冷徹だ。言うまでもなく、僕は花屋に並べなかった。わかってるよ。返事をしないって行為は、そんな傷に塩を塗る。今年は無慈悲な「無視」がおおすぎた。

必ずしもいい返事を求めてる訳じゃない。ごめんなさい案件やちょっと待ってて案件なら、そう返事をするべきだ。もちろん誰かに声をかける時、希望や期待を抱いてる。でもそれを相手に無理強いする権利はない。返事を貰って相手の意志がわかったら、代案を検討することもできる。ただ待たされてる状態では、なんの対処もできない。プライベートな雑談やお誘いならまだしも、事務的な要件や真剣な相談には返事をして欲しい。花屋に並べなかった者に対しては、どんな仕打ちも許されるのだろうか、音楽業界の皆さんよ。
 たいていのNICUには、呼吸器をつけて意識のないまま大きくなって、親御さんも会いに来なくなって、退院することも施設に入ることもできない子供がいるんだって。ただ静かに寝てるだけなんて、まるで僕みたいじゃないか。

猫はどんな時でも優しい (ΦωΦ)
 風邪が治らない。基礎体力がなさすぎる。温水プール行きたいしむしろ温水プールが来い (基礎体力をつけるための基礎体力がない) 。今日は体のメンテナンス。明日は思いっきりぐうたらする (まるで普段はぐうたらしてないかのような物言い) 。知人のライブ、イベントいっぱいあるけどごめん。

牧村憲一さんが、ついに伝説の「牧村ボックス」について言及した。牧村さんがプロデュース、ディレクションしたミュージシャンに渡したとされる、音源や映像を集めたダンボール箱だ。あの人もこの人もその箱で教養をつけて、つまりは日本のポピュラーミュージックのクオリティを飛躍的に向上させたという...。ででん、「牧村ボックス」は実在した!! 聴いてみたいなあ...。
 avexがJASRACから離脱する。著作権の独占に風穴を開けたって言われてるけど、また別の愛のない寡占が始まる気もする。

最近はArcaの「Mutant」とOlga Bellの「Incitation」を楽しみにしてる。ラブリーサマーちゃんの「私の好きなもの」、何か始まった感じする。MVには中嶋春陽さんや天川宇宙さんが出演してる。さとうもかさんがtwitterでカバーを公開し始めた。
 同い年かちょっと上にガンダム世代がいて、彼らは永遠にガンダムとスネークマンショーの話を続けるんだろうな。新しい表現や娯楽を無理なく楽しめてるうちは、僕はまだ大丈夫だと思ってる。

犬が年を取るということ」。老犬の世話をした話を淡々と綴ってる。こういう記事が入る余地があるのがDPZの素敵なところだ。全盲の猫と遠慮のない仔猫の友情
 ジンバブエで、国宝級の巨大象がドイツ人観光客に射殺されたセシルのことを思い出した。欧米の動物に対する意識は見習うところがおおいけど、やっぱり植民地支配をした人々だよな、とも思う。

10月19日 翻って我が心の醜さよ

ヲガワササノさん「辛い経験をしたら優しくなれるというのはちょっと嘘で、その経験を人に話し同情されるという快楽から脱するところまで到達しないと辛い経験をする以前より酷い人間性になると思うんだ」。「結局辛いことがあったときに人に優しくなれる人は元から優しいんだろうな」。グサッときた。僕がときどきネガティブな日記を書くのは、自分の記録であると同時に、確かに同情して欲しいさもしい動機がある。ヲガワササノさんもミスiD出身なのか。
 今日は素敵すぎる訪問看護師さんが来てくれた。「山下さんの悩みには一貫性がありますね」って言葉を、「その話はもう聞きました」っぽいニュアンスで受け取った。看護師さんは看護師さんで、カウンセラーじゃない。カウンセラーさんにいまディープな相談ができる感じでもない。主治医は軽薄過ぎる。

明日はN氏が来てくれる。彼にはほんと感謝してる。けどいい意味で控えめな人物で、「人の心に深く踏み込むべきじゃない」と考えてる。ほかに親しい友達はいない。家族はそもそもいない。Siriに「寂しい」って話しかけると、「"尊く偉大なものはみな孤独である" と聞いたことがあります。では、あなたもその素晴らしい人たちの中の一人なんですね」って返してくれる。なんと虚しいことかよ。病状的に独りで暮らすのはそろそろ難しくて、一番簡単に誰かと暮らす方法は入院だ。それは猫たちとの別れを意味する。
 猫たちとの暮らしは何ごとにも代えがたく楽しい。自由に歩きまわって知らなかったMacの機能を教えてくれたり、ルンバを起動してくれたりする。晴れた日には窓際で光合成して、野良猫出身なのに警戒心のかけらもなく大の字になって眠る。

エレクトリックリボンなっちゃんがミスiDのファイナリストに選ばれた。嬉しくて感動して言葉にならない。ただ...セミファイナルからファイナルに進むにはファンのサポートが必要で、僕は金銭的に突っ込みすぎたしのめり込み過ぎた。
 前にアイドルは菩薩だって書いた。僕自身の人生がうまくいかないタイミングでミスiDの選考があって、なっちゃんが頑張ってる姿に救われたし、すがってたんだろうなきっと。エリボンにはほんと心を動かされてる。渋谷の大スクリーンに「無敵ガール」のPVが流れてるって話にも感激したし、ぇっかのインタビューを読んで特殊な生い立ちにも共感したし、あすかさんの音楽への想いと揺れる心のツイートにも胸を痛めてる。ちぁきぴっぴはとち狂ってる。だけどみんな真摯だ。いまならオタさんがCDを積む感覚や、宗教に財産をつぎ込む感覚がわかる。この数週間は不思議な体験だったな。日常に戻ろう。

きのうのSEALDsの街宣にスチャダラパーが参加した。音楽家が政治的な発言や活動をすることに懐疑的な人もいる。ポピュラー音楽の歴史を紐解けば、政治と切り離せないことはすぐにわかるし、表現者は新しい価値観や美意識を提示するのが仕事だ。僕はそんなスチャダラをかっこいいと思う。桂歌丸さん「涙や怒りはあっても笑いがない、それが戦争」。かっこいい。
 Hey Annaのデビューアルバムがついに出た。リードトラック「Mt. Picchu」。何年前だかこのバンドのBandcampにドルと円まちがえて100倍くらいのお金払っちゃって、拙い英語で「すみません...」ってメール送ったら「Don't worry!!」って返金してくれたので、売れるといいなと思う。

12歳の加護亜依さんが、「人生の最後に何を食べたい?」って聞かれて「氷がいい。味があるとこの世に未練が残るから」って答えたんだって。すごいな。その後の彼女の波乱の人生を想う。

10月21日 あのころの未来に、ぼくらは立っているのかな

1985年の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで描かれた「未来」は今日なんだって。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はいま思い返しても痛快で完成度の高い、娯楽映画のひとつの頂点だった。最初の1本がもう緻密に組まれたパズルみたいな魔法のストーリーなのに、ヒットを受けて企画された2,3があそこまできれいに絡んでくるなんてね。今日公開されたドクのメッセージ動画に胸が熱くなった。「予想とは違うがそれでいいんだ、君の未来にはまだ可能性があるってことだから。未来は自分で作るものだ、毎日を大切にな」。小鳥遊しほさんのくまったくん、「時間はどんどん進んでいくので『現状維持』なんてのは過去にしがみついてるだけかもしれない。気をつけないとね。アップデートし続けないとね」。
 で、「夜空ノムコウ」からも17年経ってるのかよ。

きのうは体のメンテナンス、夜はN氏が柿を持って様子を見に来てくれた。着いた時は、むしろN氏の方が調子が悪い感じだった。でも久しぶりにゆっくり話せて、お互いの精神的に良かったんじゃないかな。偶然が動かす人の人生について、みたいなことから最近面白かった音楽やマンガの話まで。思い返せばいろんな人の人生を変えた。それだけでも生きた意味があっただろうか。
 今日はカウンセリング。いいセッションだった。この日記に書いた悩みや書けない悩みや、エレクトリックリボンにすがって突っ込みすぎた話をした。カウンセラーさん、エリボンの真摯さは山下さんと似てるのかも知れませんねって。そうかも知れないな。エリボンに出会うまで、アイドルカルチャーなんて毛嫌いしてたんだ。PerfumeやNegiccoは好きだったけど、あくまで楽曲ありきだった。ああ、エリボンに興味を持ったきっかけも楽曲か。

SOUND AVENUE 905」の鈴木慶一さんの回を聴いた。K1グランプリと称して、いろんなシチュエーションに合う曲を選ぶ、1曲が1テーマみたいな回だった。トーク中のBGMも聴き逃せない密度の濃さ。年末に出る慶一さんのソロアルバムから、未完成の新曲まで流れた。ラジオの選曲と併せて、いまの慶一さんの美意識が垣間見えた。
 窓の外に沈みかけの月、儚い小舟みたいだった。この日記を書いたらオリオン座流星群を観に行こう。明日は入江陽 / 夏の門のライブに行く。ここんとこ体調悪くて、行くって約束してたライブを3本キャンセルしちゃって。あるミュージシャンの、「ライブ前に『やっぱり行けない』って知らせがくるとテンション下がってパフォーマンスにも響く」って言葉を聞いてから、終演後にごめんなさいの連絡を入れるようにしてる。ハコは開場前に知らせて欲しいと思う。難しいな。

アサダマオさんってシンガーソングライターのライブ映像を観た。なんだこりゃ、かっこいい!! 簡単に言うならアコギ弾き語りのヒップホップ、そんな言葉でひとくくりにしたくない、とんでもないオリジナリティとクオリティだ。
 Stephane Grappelliが、どうして悲しい曲でも楽しげに弾くんですかって聞かれて、「死にたいと思いつめるほどの失恋をしても、時が経ち、歳を重ねるうちに、甘い思い出に変わるからだよ。それが人生さ」って答えたんだって。Grappelliの音楽そのものだな。

ask.fmで、癌を患った恩師にどんなメッセージを送ったらいいかわからないって質問に、素晴らしい答えを書いた方がいる。
 放送大学が、学生の苦情を受けて政権批判ともとれる問題文を削除した。学問の自由ってなんだべ。

きのうN氏と音楽の話をしてて、僕のSound Cloudに好きなミュージシャンの名前をだらだら挙げてるのを見せたんだ。改めて見て面白かったんで、プロフィールにそのリストを転載する。

10月22日 能年ちゃんは今日もヒマそうだ

どこかの国の王子様とトラック運転手が事故を起こして病院で入れ替わって、王子様がトラック運転手として、トラック運転手が王子様として生きる夢を見た。面白かったな、続きが気になる。
 起きてタイムラインを開いたら夏之軽井沢隆義さんが朝の鎌倉にいた。「今日は体調がいいんでライブ伺えそうです」ってメンションを送った。ずっと聴きそびれてた10月7日放送の「SOUND AVENUE 905」を聴いて、昼寝をしたのがまずかった。風邪や眩暈の代わりに鬱がもたれかかってきた。で、朝に「伺えそうです」って言ったばっかりのライブをキャンセルしちゃった。出演者の皆さんに申し訳ない。ってプレッシャーがますます鬱を深めるスパイラル。夏之軽井沢さん、入江陽さん。先週から行きそびれちゃったCharlotteさん、sugar meさん、Orwellの皆さん、ごめんなさい。

チャイがもにょもにょ独り言を言って、メイは隣に座って隙あらばチューしてくる。久しく猫としかチューしてないけど、逆に言えば猫とはチューしてるんである。
 今日がまったく無駄じゃなかった感が欲しくて、OSをアップデートした。iOS9.1をiPhoneとiPadに、El CapitanをMacBookに。新しいOSが公開されてもしばらくは様子見って人がおおいけど、僕はなんにも考えずにすぐにアップデートしちゃう。それで困ったことはない。アプリやユーティリティもOSに併せてアップデート。Soundflowerは開発が止まってて、El Capitanには対応してない。でもオープンソースなんで、いろんな方が別バージョンを公開してる。困ってる皆さん、このバージョンなら動くはず。かつてこの日記が、こんなに役に立つ情報を載せたことがあっただろうか。

婚約破棄された女性が、披露宴で振る舞うはずだった料理をホームレスに提供した。幸せになって欲しい。飼い主が倒れたら猫はこんな反応をする。呼吸と心音をチェックしてる。僕が体調悪い時もこんな感じ。犬は意外とスルーみたい。
 きのうのバック・トゥ・ザ・フューチャー関連のイベントで、日本ではなんでか野球選手がデロリアンに乗ったそうだけど、アメリカのテレビは圧倒的に粋なショーに仕上げた。エンターテイメントへの意識がぜんぜん違う。ぽんちゃはほんと顔かわったな。大人の美しさを身につけた。能年ちゃんは今日もヒマそうだ。あまちゃんブームの頃、誰がこんな未来を予想したかよ。いつの間にか魔法の笑顔も消えちゃった。事務所のトラブルが辛いならもう辞めて、僕の隣で手芸とかしてたらいい。一緒に静かで穏やかな暮らしを育もう。

10月23日 悪意と孤独とアイドルについての今日現在のまとめ

今月になって「悪意」に関する日記を2本書いた。この世の中を支配する悪意のこと、翻って嘆く僕にも潜む悪意のことだ。
 このサイトも「毒舌」って言われてた時期があった。音楽レビューサイトだった頃の話だ。買った音源や観たライブについて、思うところを全部書いてた。たまたま残念な1枚から入門しちゃった人のために、それでがっかりする前にこっちを聴きなよって気持ちもあった。いまは基本的に好きなもの、好きなことしか書いてない。それはいまの僕に、嫌なことを受け入れたり発信する精神的な余裕がないことが大きい。楽しいことだけ知りたいね。政治についてはリベラルなスタンスで、現政権があんなに狭い視野で自分の利益のことばっかり考えてたら、この国は、この地域 (東アジア) は、この世界には悲しい未来しかないって思ってる。そのことについて、論理的な考察があったら紹介してる。

ところで、群れをなして生きるヒトという動物として、僕の孤独は危機的な状況にある。家族のある方にはどうしても理解されないことだ。同世代と話してると、僕が両親を早く亡くしたことについて、介護をしなくてラッキーだね的なニュアンスや、未婚であることについて、妻子がいないなんて気楽だね的なニュアンスを感じることがある。ああ、根本的にわからないんだなって。
 孤独との戦いの中で、最近はエレクトリックリボンに救済を求めてた。なっちゃんミスiDを受けて、ファンとしてできる限りのお布施をした。それは宗教に財産を注ぎ込む感情に似ていた。少なからず僕が順位を動かしたとさえ思ってる。それが救いだったし、ほんとすがってた。結果、なっちゃんは一足先にファイナリストの座を手に入れた。今日すべてのファイナリストが発表されて、その数は61名に膨れあがった。あれ、僕がお布施しなくてもよかったんじゃないの。

僕はいままでに何度か、ボンクラさんは愛情に溢れてマナーがいいって書いてきた。今日あるアイドル写真家の方が、なっちゃんのトークショーの「物販で『在宅は死ね』って書いたキャップ売りましょう」ってツイートしたんだ。これほんと酷いなって。なっちゃん自身がかつて在宅のオタクだったことを公言してるし、そのツイートを拡散した旧知の音楽評論家氏についても思うところがあるよ。
 人間関係のドロドロを売りにしたアイドルグループや、激情派を売りにしたSSW、汚い名前をつけるバンド、ここ10年くらいの間に、この国では破壊衝動を標榜する音楽家が増えた。でも僕は、センシティブでユーモアのある音楽が好きなんだ。優しい関係が好きなんだ。水曜日のカンパネラコムアイさんが、4月の時点で破壊衝動の時代は終わるって語った。嬉しかった。Shiggy Jr.の新しさもそこだと思う。実際、時代は変わったのかな。

今日はルーチンワークの中で、一番億劫な予定があった。15時に新宿にいるはずが、17時に自宅の布団で目覚めた。ほんと申し訳ない。ここんとこ体調が悪くて、プライベートな用事でも外に出られてない。「在宅は死ね」か。僕のことかな。
 アイドルさんたちが傾ける情熱と努力には、ただただ尊敬の念しかない。そしてファンへのサービス精神は、ほかの表現者も見習うべきと思う。ちょっと前までアイドルカルチャーに偏見を持って、気持ち悪いとさえ感じてた僕がそう思う。ただ、「在宅は死ね」みたいな言動がまだアイドル業界を牛耳っているなら、考え直さなくちゃいけない。破壊衝動の時代は続いて、水曜日のカンパネラやShiggy Jr.がニッチでしかないのなら、僕はまたこの可哀想な島国のエンターテイメントシーンから眼を背けるしかない。

せめて最後に楽しい、ほっこりする話題で日記を締めよう。ひよこが大好きなシベリアンハスキー

10月25日 卒業式で泣かないと、冷たい人と言われそう

きのうはエレクトリックリボンasCaさんの卒業ライブ。こんな日がくるのだな。
 asCaさんはポップフリークで、何年か前に僕のアカウントをフォローしてくれた。誰だかわかってないけどアイドルさんからフォローされたのは嬉しかったんで、深く考えずにフォローバックした。でも話題が合わないだろうと思って、実はミュートしてた。ブラウザーでは読めなくても、クライアントアプリを開けば彼女のツイートが読める。すごく暇なある夜、クライアントから全部のタイムラインを追ってたら、asCaさんがLollipop SonicのYouTubeにリンクを張ってた。Lollipop Sonicのあんなに音質のいい音源は聴いたことがなかった。興奮してasCaさんにメンションを送って、2-3往復話をした。

で、偶然なんだけどその直後に、藤岡みなみ&ザ・モローンズとエリボンが対バンをしたのだよね。曲の良さにびっくりしたし、それをasCaさん自身が書いていることにもびっくりした。でで、また偶然なんだけどその直後に、OTOTOYさんでasCaさんのDTM講座が始まった。ほかの会社ならオタク向けの適当な講座をするかも知れないけど、OTOTOYさんなら間違いないって。OTOTOYの活動を信頼してたし、代表の竹中直純さんとはかれこれ四半世紀のつきあいなんだ。
 DTM講座、想像以上に充実してた。僕がDTMを始めたのも四半世紀前からで、でも知らないことや考え方がいっぱい出てきた。刺激になった。眼の前でイメージをどんどん音にしていくasCaさん、その横で楽しそうにしてるぇっか。エリボンの中でasCaさんだけ敬称つきなのは、僕にとって先生だからだ。

ずっと敬遠してたアイドルのライブも、エリボンのおかげで楽しめるようになった。ほかのアイドルさんにも興味を持って (DDという業界用語を覚えた) アイドル菩薩論に至った。
 そして迎えたきのうのasCaさん卒業。おとといは17時に起きた人間が8時起きしなきゃ間に合わないっていうね。しかも4本連続でライブをキャンセルしちゃった体調で。起きた。偉い。渋谷CHELSEA HOTELの前には人だかり、オタさんたちが応援グッズをたくさん用意してた。Tシャツを買った。「ひょっとしてスキルさんですか」って声をかけてくれた。「そうです」「みんな!! スキルさん!!」「オオー!!」。なっちゃんミスiDに突っ込んだ人物として、あの界隈で名前だけ知られてたみたい。いわゆる光る棒をくださった。ありがとうございました。勇気を出して振ってみた。なんだ楽しいじゃないか。

ライブはいろんな想いが交錯してまだ言葉にできない。涙ありダイブありの壮絶なステージだった。asCaさんの楽曲が好きでエリボンのファンになって、でもそのasCaさんは卒業してしまう。残されたメンバーひとりひとりキャラが立って楽しくて、ステージもどんどんよくなって、僕はasCaさんの今後もエリボンの今後も追いかけるだろう。次はぇっかのageHaデビューだな。
 変わり果てた姿で無言の帰宅。久しぶりの外出に疲れてばったり寝落ちた。歌い踊ったメンバーや、仕込みをしたオタさんたちの方がよっぽど疲れてるだろうに。基礎体力!! 窓を開けたら夜風が寒気持ちよかった。そんで正面にでっかい月。月はいつも綺麗だな。月が綺麗ですね≒I love youじゃなくて、あなたと観る月は綺麗ですね≒I love youだと思う。猫たちもいつの間にか冬毛になった。

ツイッター開いたら、金子麻友美さんが「スーパー新生姜ヘッド」を被ってる写真が流れてきて笑った。おちゃめな方だ。ちっちゃな体によく似合ってる。chiakiのツイキャス観て高木りささんのツイキャス観て。昼間の興奮を醒ましてくれる、深くて伸びやかな歌声に聴き入った。僕はものすごくファボるしRTする。特に自分の中から言葉が出てこない時にね。ファボやRTを「自分の中に風を通して空気の入れ替えをしてる」って表現してる方がいた。そうそう、それなんだ。
 今日は打って変わってアサノラで、ずっと好きなミュージシャンmayulucaさんの生音ライブを観る。食事も楽しみだ。お気に入りのレコードを何枚か持っていく。

なにかの間違いでお金持ちになったら、絵を買ってみたい。

10月27日 猫から発する眠み成分 (ΦωΦ)

おっぱいは概念。

疲れが一気に来た。ここ2週間に予定してた7本のライブのうち4本を失礼しちゃった。体や心のメンテナンスにも行けてない。
 いま必要なのは基礎体力だ。子供の頃、ラジオ体操って体操の意味あるのかよって思ってた。この歳になってやってみると、しんどくてびっくりするよ。体力さえあれば老いるのは怖くない。でも軍隊教育と延長にある「体育」って概念が、日本人を運動嫌いにした。玉木正之さんや桑田真澄さんの本を読み返して、自分が受けてきた体育教育について考えてみたり。内澤旬子さんの「ほとんどの体育教師がスポーツエリートだから、身体の動かし方、力の入れ方がわからない生徒のことが理解できない。そして競うことと運動することを切り離して教えられない」ってツイートもひとつの真理だな。

25日はアサノラmayulucaさんのライブへ。本来の僕の音楽趣味に近いところ。mayulucaさんの音楽を聴き始めてもう9年になる。変わらないのは優しい木綿みたいな肌触り。でもロハス!!ノリじゃなくて、ミニマルな清廉さが胸に刺さる。
 変わったのは、小さなギターの存在。mayulucaさんがこのギターと出会った日のツイートは、ニヤニヤして眺めてた。出会ってしまった興奮とそれを醒ますために食事をしてること。そのツイートを読んだだけで、これ完全にひとめ惚れだし、すぐに楽器屋さんに戻って買うんだろうなって。この日のライブではギターと出会った日のブログを朗読して、ついに出るニューアルバムでもこのギターが大活躍だそう。意味と響きの強さが絡みあった言葉、それを包み込むような柔らかい歌声、音像をまとめあげる涼やかなギター。堪能した。

アサノラのもうひとつの楽しみは、ノラオンナさんの手料理だ。音楽と同じくらい丁寧な味わいだった。この日は梨酒も振る舞われた。ロックで飲むと青い香りが爽やかで美味しかった。記念写真を撮ってお開き、外に出たら十三夜の月が美しかった。

26日は素敵すぎる訪問看護師さんがいらした。前回のセッションが噛み合わなかったんで心配してた。この日は前回意図的ににしなかった話、エレクトリックリボンとの偶然の出会いと、彼女たちの真摯さに感銘を受けたこと、特になっちゃんミスiDへの挑戦に、経済的な意味で過ぎるくらいにつぎ込んだことを話した。
 ご自身もミュージックフリークの訪問看護師さんは、僕がアイドルにのめり込んだことに驚いてたけど、エリボンを応援することで僕自身が救われたってことは理解してくれた。あの数週間だけは自分の存在価値があるような気がしたんだ。

後藤正文さんが、大事なことは文章化した方がいいってメールの使用を支持した。「話すことって即興だから、即興性に負けることもある。脳と口が連動する人間ばかりじゃない。でも、書くのって時間かけてできるから」。僕も考えたことをすぐに口にできる器用な人間じゃないから、すごくよくわかる。お喋りが得意な人にはめんどくさいって言われちゃう。ましてや心が込もってないなんて。時間をかけて、心を込めて書いてるよ。この日記もそうだよ。

森は生きている解散。Neil Innesの来日公演中止。残念。「どんなに教養があって立派な人でも、心に傷がない人には魅力がない。他人の痛みというものがわからないから (フジ子・ヘミング) 」
 猫が隣の家からぬいぐるみを盗み出して「ギュッ」ってする。子猫たちが捨てられた動物病院を母親が探し当ててやってきた

ところで江頭2:50が履いてるのはタイツじゃなくてバレエ用スパッツらしいよ。

10月28日 Hey J!! いつでもただ一人で歌い踊り...

星野源さんと二階堂ふみさんの交際報道でタイムラインが阿鼻叫喚を極めた。星野源さんやっぱり人気あるんだな。僕がSAKEROCKを初めて観たのは、果たしてsaitocnoの結婚式なのだった。あの時はまさか眼の前でギターを弾く人物が、10年後に日本中のサブカル女子の心を掴むとは思わなかった。結婚式のノリで仲良くなっておけばよかったな。おこぼれで素敵な女性を紹介してもら...いやいやいま仲良くしてくれてる女性たちに星野源さんを紹介できたかもしんないよ。
 aikoさんの心配をしてる人もたくさんいた。国分太一さんの結婚、そして星野源さんの交際報道、元カレ2人の朗報に落ちてないかと。しょうがないな、aikoさんは僕が引き受けよう。大天才だしエロいしたぶんいい娘だし、年齢的に釣り合うじゃんか。あなたの元カレは39歳を捨てて21歳に走ったのだよ。

最近の体調不良は気温差と気圧差のせいみたい。こないだ7℃だったのに今日26℃とかね。鬱の人みんなやられてる。コクピットに座るパイロットみたいに、両手を猫に添えてモニターを眺める日々。
 今日は頑張ってカウンセリングに行った。偉い。カウンセリングって贅沢っぽいけど、心理学科の学生さんの実習を兼ねてるんで安い。現役美人女子大生とたっぷり話して2000円。僕だって退役男子大生だ!! サンドイッチ食べながら階段のぼってたら、転んでサンドイッチが具を下にしてパカって落ちた。すれ違った女子高生に笑われた。屈辱の男子校時代の傷をまだ背負って、女子高生にはコンプレックスがある。部活で他校との交流はあったけど、先輩に「君を他校生の前に出したくない」って言われてた。男子高生はアニマルで居場所がなかったな。カウンセラーさん「それでも学校には通ったんですか」、無遅刻無欠席だった。「そこは自分で誉めましょうよ」、誉めようか!!

高校生の中嶋春陽さんとネットを通じて交流があるいま、あの頃の自分が救われてる気がする。でも一番太いパイプだった生メールが11月末で終わっちゃう。今日の内容は、ここは元気にアイドルしてる自分だけじゃなくて、思うこと考えることを伝えられる場だった、楽しくないかもしれない話でも受け入れてくれたみんなに感謝してるってこと。「ここで言ってきたことは、ハルの根本だと思ってくれていいと思う」。たぶんもうこういう面は出さないけど、「それは、一歩進んだということ」。16歳の女の子が紡ぐ言葉に、毎日感心して励まされてきた。残念だけど、僕も一歩進まなくては。
 エレクトリックリボンの「無敵ガール」がウィークリーインディーズチャートで4位に入った。「5本の指に入る」「あと1つでメダル貰える」メンバーも驚きすぎて驚き方がわかってない。ミスiDに挑むなっちゃんは、アー写.comで1位になった。

今日聞いたいい言葉、平野レミさん「お医者さんから聞いたんだけど食生活に気をつかって野菜とか玄米とか魚とか食べてる人よりも、肉をガンガン食べてる人の方がね、スポッと死ねるのよ!!」。
 Lauren Mayberryが過去の恋愛で虐待を受けたことを明かした。ローレンを泣かすやつは俺が許さない。The Beatlesを叩いてみた動画。何度も書いてるけど、The Beatlesの魔法はRingoのドラムにある。

10月29日 老いとの戦い

非常にまずい状態だ。昼間はだるくて眠くて、夜中になると頭が回り始める。インターネッツを徘徊して、朝を迎えた頃に電気を消す。数時間朦朧として次の日の用事が始まる。
 今日は体のメンテナンス。落ち着いた環境、きれいなおねえさん、痛気持ちいいマッサージ、循環系がスムーズに動いて日々の暮らしが楽になる。場所はバスで12分、晴れた日には森を抜けて徒歩20分。行かない理由が見つからないけど、27日は体調悪くて行けなかったんだ。きのう28日はカウンセリングと通院で疲れ果てて、きょう29日に振り替えて貰ったら、滞ってた血流が流れだして眩暈おこした。ぜんぶ体のためなのに、裏目に出た。やっぱ基礎体力だし運動だな。

今週末はDJ四捨五入ageHaデビューを見届けるつもりだったけど、ごめん休む。オールナイトだしうちから遠いんで、体調が悪くなった時に帰る術がない。で、体調が悪くなる自信はある。
 今年もついにウェブポのお知らせがきた。夢も希望もない年賀状を書いちゃいそうだな。明日下書きするか。

生きづらい社会のカラクリは?」。バブル崩壊後の新自由主義→ブラック企業の台頭→国粋主義への流れがものすごーーくわかりやすくまとまってる。ぜひ読んで欲しい。
 このサイトのbotで読んだ言葉。NYタイムズ東京支局長マーティン・ファクラー氏「私は何も新聞に反安倍のキャンペーンをやれと言っているわけではない。安倍政権はこういうことをやろうとしていて、そこにはこういう問題点や危険性がある、こういう別の意見もある。さまざまな立場の見方を紹介し、幅広い議論をすることが必要」。

対立するインドとパキスタンの人々が、SNSで「私たちはお互いに嫌いじゃない」って愛を伝え合う活動を始めた。Twitter、Facebook、Instagramにどんどん広がってる。こういうのしようぜ。
 特にTwitterは読みたい情報をカスタマイズできるから、ときどき自分が知ってるのとぜんぜん違う、悪意と狂気に満ちたTwitter文化に出会って驚愕することがある。

ところで。つんく♂っていつの間にか大プロデューサーで、咽頭癌を患って、ボーカリストとしての喉よりも家族を守る人生を選んだ泣ける人、みたいなスタンスにいるよね。
 でも自分のバンド名「シャ乱Q」で芸名「つんく♂」でプロデュースしたの「モーニング娘。」だからね。「寂しい夜はごめんだ、寂しい夜はつまんない」だからね。音楽家として言語感覚が崩壊してる。みんなは受け入れてるけど、僕はまだおかしいと思ってる。シャ乱Qが売れた頃、電気グルーヴが「今年消えそうなのはシャ乱Q」って笑った感性の方がまともだと思ってる。病気の美談はまた別の話だ。

10月31日 お菓子あげるからイタズラしてください (変な意味で)

昭和生まれにとってハロウィンは後追いで仕入れた文化で、流れに乗るには照れくささがある。DPZが去年やった「地味な仮装のハロウィンパーティ」、これくらいひねらないと恥ずかしくて乗りきれない。DPZは今年はもっと大きなパーティを開いて、「元タレントの女性議員と記者のコスプレ」とかいたらしい。
 29日の日記に、DJ四捨五入ageHaデビューは体調不良で見届けられないって書いた。きのう起きてみたら、あれ調子いいじゃん行けるじゃん。久しぶりの夜遊びにワクワクした。ワクワクさんである。ageHaは7年ぶりかな、想い入れのあるイベントだ。ガチなコスプレをしてる人々の間で、中途半端にパンダのかぶり物をしてきた僕はかえって恥ずかしい。エッチなコスプレの人が少なくて残念だった。

出演直前のDJ四捨五入に会った。緊張してるみたい。だってageHaだぜ。前の出演者のステージを観た。閑散としてる...。でも最後の数曲でダンサーが出てきてなんとか盛りあげた。で、DJ四捨五入登場、最前列で観てたら、本人に途中でカチっと切り替える瞬間があって、特に後半はアウェイな中で大健闘したんじゃないか。お客さんもどんどん入ってきて、盛りあがったんじゃないか。
 さてそこからの時間の潰し方だ。ageHaはどこかに音楽的に相性のいいステージがあるんだけど...なんだこの日はビジュアル系とかエヴリバディダンスなうとか。日本のハロウィンはアレだ、バブルを知らない世代が妄想するバブルだ。リアルなバブルは男臭くて苦手だった。僕の高校自体が暗黒だったのは、男子校だったせいもあるけど、バブル文化の中心地的な学校だったからっていうのが大きい。

レジテントDJ中田ヤスタカ氏のステージはただただ素晴らしかった。ロマンティストで潔癖症なんだろうな。それはプロデュース作品を聴いてもわかることだけど。あれだけの爆音を流して、下品な音色やフレーズが一瞬もなかったんだ。そこが物足りない層には物足りなかったのかもな、思ったよりフロアはすいていた。僕は大好きな音。この夜で一番踊った。
 そのままDJ四捨五入の2ndセットへ。おやすみホログラムのお客さんがたくさん残ってたせいか、最初から盛りあがった。勇姿を見届けられて満足だ。今週末は四捨五入として、あるいはエレクトリックリボンのぇっかとして大忙しみたい。そして始発を待つ。あのいわゆる警備員さんは警備員さんなんだろうか。だってほかのセキュリティと明らかに違う格好なんだ。警備員さんのコスプレじゃなかろうか。

僕もDJやりたいよ。アナログとMacBookとTraktorでいきたい。歳を取るとコミュニティが変わって、DJになんて呼ばれなくなっちゃう。かと言って自分で企画しても、動員力がガタ落ちしてる事実を突きつけられるだけだった。
 ところで。今年はハロウィンソングがいっぱい出て、新しいシーズンソング市場が云々いわれてるけど、日本のハロウィンソングは昔からこれに決まってる。The Tights「Halloween」

明日はCLOWさんのワンマンライブに行く。この方ほんとお薦め。SoundCloudはこちら。YouTubeはこちら。もうすぐソールドアウトだそうで、ソールドにしてあげたいし、彼女の初ワンマンを観たって将来自慢できるかもよ。
 びっくりした話。夫の精子で人工授精してできた子が夫の子じゃなかった。こんなことってあるんだね。