DIARY 2016年1月


1月1日 毎年毎年、なぜか年って明ける

2016年
明けました
おめでとうございました
また地球が太陽の周りをひとまわりしました

2014年の私は、人との関わりの中で精神の病気を悪化させ、布団に伏せて消失を願っていました。2015年の私は、その闇から少しだけ顔を出して、孤独の実情を痛感しました。マザー・テレサは言いました。「最も恐ろしい貧困は、孤独です。自分は誰からも愛されていないと感じることです」。

いま、世界は暴力と憎悪の連鎖が続いています。誰もが自分より弱い者を探して、つぶそうとしています。少数派として、この悲しみを希望への出発点にしたい。自分の未来までも、世界の未来までも嫌わないようにしたい。そして良識が粗末にされない時代がくることを願っています。だって、戦場よりお花畑がいいでしょう?

山下スキル 拝

テレビがないんで、大晦日は紅白歌合戦を観ることもなく静かに過ごした。とり・みきさん「紅白歌合戦は『ふだんNHKには出ないその年の民放の人気タレントが、なぜかこの日だけ応援出演してすべっていく番組』という認識です」。小田嶋隆さん「出演者にはひとっかけらのアドリブも許されてない感じ。それぞれに能力も魅力もある人たちが、アタマの悪い放送作家が書いたサムいセリフを言わされている。かわいそうだな」。親が生きていて、実家で年越しをしていた頃は習慣で紅白を観てたけど、冷静に考えるとフリークショーだ。
 もっと振り切って、埼玉県の奇祭「埼玉政財界人チャリティ歌謡祭」まで行くと怖いもの観たさで興味がある。タモリさんの番組や、岩合光昭さんの番組も観てみたい。でもテレビあるとダメなんだ、ずっとダラダラつけちゃうから。

年が明ける前にレコーヨだけでも整理するか...。蕎麦を買ってきて茹でて食べた。あんなこともこんなことも振り返ってみればぜんぶ楽しい想い出だったかっていうと、あれ訴訟するべきだったかなってこともあり、どうしたって地球は太陽の周りをひとまわり、そして太陽系も銀河をまわっているのだ。
 よっこらしょっと (年越し)
毎年毎年、不思議なことに年は明ける。ひょっとしたら明けてないパラレルワールドがあるかもだし、来年そこに陥るのは君かも知れないんだぜ。今年はなんとかしよう、いろいろと。お節もお屠蘇もお雑煮もないけど、猫にごちそうをあげた。1枚めのレコーヨはElvis Presleyのオーケストラアルバム、"IF I CAN DREAM"。かけてみたら想像以上に正月感たっぷりで動揺した。

ひと眠りして、年賀状第一弾を受け取った。録音してたSOUND AVENUE 905、Beatles vs. Stonesの回を聴いてたら寝落ちて、どこまで聴いたっけって遡っても知ってる曲ばっかりなんで、最初から聴きなおす無限ループに陥った。
 大好きな天川宇宙さんは、1日をもって今川宇宙さんになった。中嶋春陽さんの新年の動画、100回観た。Ron SexsmithがThe Kinksの "Too Much on My Mind" をカバーした。このシリーズ好き。Damon Albarnに大英帝国勲章が授与される。Blurのデビュー当時から大好きだったけど、彼の音楽世界がここまで広がって大きな支持を集めることになるとは思わなかったな。

今年もよろしくお願いします。

1月2日 どうか初夢

初夢の定義は諸説紛々、1日の夜から2日の朝にかけて観るものっていうのが定説みたい。富士の夢も鷹の夢もなすびの夢も観たことがない。むしろなすびの夢を観る人おかしい。淫夢が観れますように祈って寝たのに変な夢をみた。お洒落でクールなキャラを目指して、いろんな人に相談する夢。に従ったら、君には向いてないよって突っ込まれる夢。エレクトリックリボンと、年賀状をくれた女友達と、草野マサムネさんと、フレッド・アステアが出てきた。これめでたいの?
 外は正月みたいな空。鶴岡八幡宮いくつもりでググったら、うちから2時間以上かかるのかよ。いつもの大國魂神社にしよう。と思ってたのに二度寝。猫から発する眠み光線ビガビガビガ。優秀な湯たんぽだ。自動的に布団の中に入ってきて、38℃をキープする。起きると「抱っこー」って布団から離してくれないのが難点だな。

大晦日にNatalie Coleが亡くなった。タイムラインで見つけた素晴らしい「This Will Be」。Burt BacharachがDionne Warwickにボーカルディレクションしてる映像。1930年代のアメリカの西部劇の、アテレコと音響効果を収録する映像
 中嶋春陽さんはすらっとした体型で、洋装はもちろん似合うんだけど、着物をとっても綺麗に着こなす。それはオードリー・ヘプバーンの和装の写真を観た時のような驚き。男性も女性も、彼女の正月の写真を観たほうがいい (twitter / ブログ) 。その背景には、伝統文化に対する深い敬意がある。この辺のことはブログに詳しく書いてある。どこの国の民族衣装でも、長い歴史の中で洗練されてきたものは強い。彼女の絵の色のバランス感覚の素晴らしさにも、探究心で身についた感覚が活きていると思う。知性と感性と人格とユーモアとルックスが揃ってる。こういうセンスのいい女の子には、おじさんいろいろ教えたくなっちゃうけど、そんなの関係なく自分で先に進んで行くんだろう。

1月4日 2016年も1/3が過ぎ去った...

早い。そして1月4日も過ぎ去ろうとしている。

きのうは近所の団地猫に挨拶、氏神様に初詣。いつもの駅に行く道だ。市指定ゴミ袋を買わなきゃでそのついでに。
 っていうのは夜にヌカタシとFくんが遊びにくるんで、台所に散らかったゴミをなんとかしないと。年初に会うのがおじさん2人という。いいんですけど。いいんです。来年はガールがいい。ヌカタシ謹製のお雑煮を食べて、やっと正月っぽくなった。お酒を飲みながらElvisの好きなアルバムを何枚か、Kinks、鈴木慶一さんのアメリカでだけ発売された "MOTHER" のアナログ、あとは何をかけたか覚えてない。そのころエレクトリックリボンなっちゃんが地上波のバラエティで歌って、あの可愛い娘は誰だって話題になってたらしい。なっちゃんのシンデレラストーリーはどこまで広がるのか。ウレロ!!

今日はもっとイベントっぽい初詣、大國魂神社に行ってきた。1900年以上の歴史がある武蔵国の守り神だ。毎年ここに通っているのは、縁結び・良縁祈願の神様であるからにほかならない。そこを一人行く美女よ、君も良縁祈願してるのか。僕と良縁してみないか。良縁祈願に来た人同士で合コンすればいいと思う。明治初頭まではやってたみたい。相手を誉める歌を詠んで、センスが合ったらおめでとう。
 諸災防除と病気快癒と良縁祈願の御祈祷を受けた。おみくじも大吉だったし今年はモテモテのウハウハかもな。帰りにソースせんべいを食べた。梅ジャム職人ってもう殆どいないらしいね。楽しかった。初詣は一大エンターテイメントだ。

Beatlesのストリーミング配信が始まって、よく聴かれてる曲は想像がつく。聴かれてない曲10曲はこちら。"The Inner Light" 僕は大好きだけどね。5年後になくなっているもの5つ。なくなってほしいものばっかりだ。特にパスワード。いまだにこんなものでセキュリティ管理してるのどうかしてる。
 東京特許許可局はないけど、新春シャンソンショーは実在する。

1月7日 我が宮殿へようこそ

何も成し遂げてなさ。干した布団と服の山、片付けようとしたら猫が「我が宮殿へようこそ」って顔して寝そべってた。片付けたいことはいろいろある。まずは積読音源山脈...。買う時はものすごい楽しみなんだ。届いた頃には感性が疲れてる。小西康陽が珍しくいいこと言ったのは、「レコードは買う時が一番楽しい」ってこと。
 きのうはカウンセリングに行った。某女子大の心理学研究室の実習を兼ねてるんで、美人女子大生と格安でお喋りできる。年末年始のできごとを楽しげに話して、ふと我に返った。これ、治療の一環なんだよね。こんな会話でいいのかしら。「山下さんは自分が何になりたいのか、どうなりたいのかわからないと仰った、日常の中からそれを探していきましょう」。そうか。誇れるものは感性だけ。インプットとアウトプットをちゃんとしよう。

帰りに団地の子供たちが、野良猫と遊ぼうとしてた。それじゃニャンコは逃げちゃうよ。ニャンコとの遊び方を教えてあげたいけど、下手すると僕が通報されちゃうので。
 今日はスーパーで買った七草セットを使って、七草粥を制作した。七草のすずなはカブ、すずしろは大根のこと。で、なずなはペンペン草だ。君は今朝、ペンペン草を食べたよ。午後から訪問看護師さん。年末年始のできごとを楽しげに話して、ふと我に返った。訪問看護師さんも縁結びの神様、僕も縁結びの神様に初詣に行ったんだって。じゃあここで縁つくればいいじゃん!! とは言わなかった。「君みたいに素敵な娘が」くらい言えたらよかった。それが言えないから独りなんだけど。そのあと役所と病院に行くつもりだったのにまさかの寝落ち、せめてもの罪滅ぼしにこの日記を書いてる。

世の中で話題になったこと。北朝鮮が水爆実験に成功したって発表した。アメリカの政府は分析結果から、失敗だったんじゃないかとみている。北朝鮮のお馴染みのアナウンサーを「北側クリステル」って呼んでる人がいて笑った。なにかと問題のアメリカ大統領候補、ドナルド・トランプ氏がサミュエル・ジャクソン氏に食ってかかった。トランプ氏、ゴルフのスコアを誤魔化すらしい。子供っぽすぎる。ヒラリー・クリントン候補は「UFOとエリア51の真相を洗いざらい公開する」って公約してる。アメリカ大丈夫か。
 twitterが140文字の制限を撤廃して1万字にしようとしてる。やることが極端すぎ!! 1万字になったtwitterの世界が想像できない。あんまり変わんないような気もするな。だって星がハートに変わったってどうってことなかったじゃん。

SOUND AVENUE 905」の鈴木慶一さんの回を聴いた。音楽の喜びに溢れた、本当に素晴らしい番組だ。今週の慶一さんも「Bob Dylanのブートを買いまして (いいのかこの話) 」、大滝詠一さんの次にMarie Laforetの "Saint-Tropez Blues" をかけて、「歌い出しがオオタキに聴こえるんで繋げてみました」、選曲の素晴らしさはもちろん、軽妙でお茶目なトークが楽しかった。
 今週のテーマは「いろいろないろのいろいろなうた」、慶一さんの好きなDonovanの "Colours" 、復活ELOの "Blue" 、Joni Mitchellの "Blue" 、初めてちゃんとXTCをかけた "Wrapped In Grey" その後のトークも "Green Man"、Lily Allenから子供番組の主題歌から、最後は "人生いろいろ" で締めた。島倉千代子さん僕も好き。The Lemon Pipersは気に入ってポチった。

音楽の話題で衝撃を呼んだのは、大滝詠一さんが提供曲を自分で歌った「Debut Again」なるアルバムが出ること。大滝さんのライブラリーを漁れば、こういう音源は無限に出てくると思うよ。聴きたいし買うよ。でもご本人が敢えて封印してたわけでしょ。複雑な心境だな。佐橋佳幸さんのコンピに収録された音源しかり。
 David Bowieは、あなたと同じ歳の時になにをしてたか? 人はいい生き方をすると、若い頃とは違う「イイ顔」になるもんだけど、David Bowieは50年も同じ類のかっこよさをキープしてるのは凄いな。Roy Ayersが来日する。観たいけど...高い。現代音楽の大家、Pierre Boulezが亡くなった。イギリスでホリディシーズンにレコードプレイヤーが飛ぶように売れた。レコードは楽しいよ。お互いのPVにカメオ出演してたOK GOとPerfumeが、楽曲でもコラボする。

以下自分用のメモ。池田智子さん「大人になると魔法の呪文『仕方ない』を覚えてしまうから感情の振り幅を自分で緩やかに収めてしまったりするけど、思いっきり泣いたり笑ったり怒ったり許したりしてるときこそ生きてるなーと思えるよね 」。konoreさん「ラジオを聞いてて、英語の子音や二重母音の抑揚は平板なメロディーでもホント気持ちいいなあと思って、日本語でどぅるどぅるしない (子音とかが強い) 名詞や動詞ってなんだろうと考えてみたら『たすけて』っていうのが最初に出てきた。理にかなっているなあ」。
 読まなくなった本を寄付することで、居場所がない女性を支援できるプロジェクト。ヤマト運輸が取りに来てくれてとっても簡単。割った生卵を冷蔵庫で一晩おいて翌朝食べると、人が死ぬレベルの食中毒が起きる可能性がある。生卵は割って20分以内に食べること。

1月9日 痩せる努力をしないで痩せたい

おとといダラダラ過ごしたせいできのうは用事がいっぱい。まずは市役所へ。あの丘に続く長い階段を登った僕は誉められてしかるべき。おおげさじゃなく、人生で200回は役所に行ってる。そのおかげでタダで訪問看護師さんがいらしたり、あれやこれを免除されてるんである。街を歩くにゲッキョクグループは日本を牛耳る不動産王だな。ライバルは定礎グループだ。と思ったらいつの間にか合併してた。もうNTTやJRやトヨタを超える巨大企業体じゃないか。
 その足で病院へ。ここ数年の体の不調、甲状腺系の異常じゃないかって年末に検査した結果が出た。異常なし。おじいちゃんの医者が「自立神経系だね、薬だしとくけどまず生活のリズムを整えなさい。11時に寝て7時に起きる」ってそれ完全におじいちゃんのタイムテーブルじゃん。4時に寝て昼前に起きたい。

午後は荒れ放題だった髪をなんやかんやするために美容室へ。鏡の前に座ったら...つくづく太ったなあ。美容師さんが椅子のペダルをプシュプシュ踏んで高さの調節するじゃんか、それにあわせてお腹の肉がプルンプルンて。で、癖っ毛が酷いのは自覚してたけど、毛穴の方向があちこち向いてますって。髪についてはコンプレックスしかない。だから縮毛矯正したり染めたり帽子かぶったり、その結果ハゲたとしたら救いようがない。隣の席にいたおばちゃんのせいで、いま芸能スキャンダルにめちゃくちゃ詳しい。なんでも聞いてください。
 今日は体のメンテナンス、マッサージ屋さんへ。いつも団地の猫を探してキョロキョロしてる僕は、そろそろ不審者として通報される。帰宅しても猫たちが迎えにこない、と思ったらデロンギにひっついてた。寒かったな。冷えた指先を猫で暖めた。

テレビで、「ペットを買う時、成長して不細工になって後悔しないための選び方」って特集やってたんだって。そんなこと考えてる人は動物と暮らす資格ないよ。テレビはさ、ペット産業の実態とか殺処分とか、可哀想な動物をなくす努力をしてる団体を紹介して欲しい。そして動物と暮らしたい人は、そういう団体や保健所から引き取るような世論を作って欲しい。テレビって典型的な斜陽産業だな。がっかりさせられることばっかりだ。
 何度も書いたけど、うちのメイはとある冬に祖母が拾った。拾われなかったらあの日に終わってた命、いまはたらふく食ってぐうたら寝てる。チャイは動物病院の紹介で貰ってきた。その時はもう成猫で、たぶん前に飼い主がいた。探してるのかな、捨てられちゃったのかな。猫がいなくなった時の探し方は、例えばここが詳しい

いまだに宮撫xさんの最高傑作だと思ってる「未来少年コナン」がニコ生で放送される。1話から13話までを23日に、14から26話までを24日に。痛快な冒険活劇だし、若き日の宮浮ウんの想いが伝わってきて、たぶん泣いちゃうよ。まだ観たことない人は、この機会にぜひ観て欲しい。ところで、僕が子供の頃のアニメには音頭が必須だった (コナン音頭はなかった) 。盆踊りでもかかってみんな踊ってた。いま世の中に音頭の新曲ってないよね。Momusが注目してるくらいのもんで。トラディショナルなダンスミュージックとして、まだまだ有効だと思う。ユーフォニアム音頭やラブライブ音頭を作って、初音ミクや小林幸子さんが歌ったらいい。アニオタには受けないだろうけど。
 天皇陛下は免許を持ってて91年型のインテグラに乗ってるのか。買い替えなさいよ、それは国民も許すと思うよ。音が出るエアギターなんだこりゃ弾いてみたい!!

浅田彰さんのブログ「新国立競技場問題をめぐって」。建築を軸にした明晰なオリンピック論で、日本論だ。長文だけどするする読める。ぜひ読んでみて。

1月11日 星の人、星に還る

きのうは金子麻友美さん主催の女子会ライブ vol.2@黄金町試聴室へ。黄金町遠い...。いや遠いのはうちなのだが。乗り換え乗り換え2時間以上もかかって会場へ。前回の女子会ライブがすごく楽しくて、今回も間違いないなって。
 最初に登場したともかおいくさんは、金子さんの以前からの音楽仲間。ものすごく気に入った。楽曲の洋楽感が。J-POPのマナーから離れて遠くをちゃんと見据えてる感が。金子さんといろんなコピーバンドを渡り歩いたとか。それがちゃんと血肉になってるし、金子さんの音楽に通じる感触があった。次に登場したMINAKEKKEさんは、とにかく演奏力が素晴らしい。日本人離れしてた。サトウトモミさんは前にも何度か拝見してる、iPod+ベース弾き歌い。3人とも金子さんのお眼鏡に叶っただけある、素晴らしい音楽家だった。

トリに登場した金子さん、星が見えそうな大きな窓を背に、夢の様な冗談のようなステージを繰り広げた。今回は基本的にギター弾き語り。"ほんとう" の英語バージョン "Glimmer Of Life" に始まり、前回も披露した女子会のテーマで笑わせながら、カセットをバックに "無防備天使" を1番だけ歌ったかと思ったらそのままくじびきタイムへ。当たっちゃってすみません。大荷物だったろうカシオトーン×2とリズムボックスのセットは "はたしてサンドウィッチは" 1曲のためだけに。最後は名曲 "魔法" でじんわりと締めた。間違いなかった。金子さんのブッキングセンスと、なによりお人柄だ。こんなにあったかいライブイベントも珍しい。食事も美味しくて大満足。
 ただやっぱり遠い...。往復の電車で疲れちゃって、今日はソールドアウトしたラブリーサマーちゃんのワンマンライブ、行けなかったんだ。猫にほっぺを舐められながらうたた寝。目覚めたら...。

トレンドワード1位にDavid Bowieの文字があった。おとといリリースされた "★ (Blackstar) " の話題かと思った。...亡くなったのか。18ヶ月も癌と闘っていたなんて。★の意味を想う。
 僕とDavid Bowieの出会いは、映画「戦場のメリークリスマス」でも大ヒット作 "Let's Dance" でもない。鈴木慶一さんが絶賛してた "LOW" からだった。だから最初に引っかかった曲は "Sound & Vision" で、The Sea And CakeがカバーしたバージョンはDJでよくかけた。郵便受けをみたら "★" が届いてた。10年ぶりにリリースされた前作 "The Next Day" はキャリアの集大成的な内容だったけど、"★" は完全に未来を見据えてた。7曲入り41分。あまりにも素晴らしい。死を自覚しながらも、したからこそ、とんでもない音を出してきた。一聴してキャッチーな "I Can't Give Everything Away" を気に入った。そして10分に近いタイトル曲 "Blackstar" 。Look up here, I'm in heavenと歌う "Lazarus" 。星の人は永遠の課題を遺して星になった。

1月12日 A winter's day, a bitter snowflake on my face

今日の多摩市は一日中3℃前後だった。朝は雪が降ったって。寒い...けどこれが冬だからね。きのうまでのが間違いだからね。医者に言われた23時就寝7時起床の生活には程遠い。気力・体力が湧かなくてぼんやりしてる。一番できないのは音楽を聴くこと。何度も書いてることだけど、2014年に本格的に精神を病んだ時に、音楽を聴きたい欲求だけは切実で、でも注文していざ届くと聴くのに疲れちゃって、結果膨大な未聴音源山脈ができあがった。それ以降の音楽鑑賞は、僕にとって消化するべき課題になっちゃったんだ。あれから2年、まだ音楽を自然に受け入れる気力・体力が湧いてこない。
 明日は苦手な小田急に乗らなくちゃいけない。でかけられるかな...。せめてもの救いは漢方薬が美味しいことだ。ところで土岐麻子さんが入籍を発表した。不思議なことに相手は僕じゃない。

ちょっと気を抜くと、David Bowieの不在が心の中に入ってくる。しばらくはこんな状態が続くだろう。"★" があまりにも素晴らしかったってこともある。先週のSOUND AVENUE 905で "★" を絶賛してた鈴木慶一さん、明日の放送でなんて言うかな。

世界中のミュージシャンや著名人が追悼の言葉を発表してる。あの時代のロックスターには珍しい、穏やかな人格者であったことが伺える。イギリスのブレア首相はもちろん、ドイツの外務省が「ベルリンの壁」を破ってくれたことに感謝を述べている。1987年に壁のすぐ裏で、Bowieを中心に3日間のライブが開催されて、東ドイツの人々が音だけでも聴きたくてブランデンブルク門に殺到した。ラフ・トレードは1月中に売れたBowie作品のすべての利益を、癌研究に寄付する。Bowieが「最も感動的なバージョン」と呼んだ、カナダの宇宙飛行士Chris Hadfieldが、ISSで歌った "Space Oddity"。
 一番響いたのはBrian Enoのエピソード。2人はイギリス人らしい洒落を込めたメールの交換を続けてて、Bowieからの最後のメールが「今までありがとう、ブライアン。この思い出は永遠に朽ちることはない」、署名は「夜明け前」だったそうだ。彼らしい。

"★" のリリースが近づいて話題になってた頃、オークションや中古レコードショップでBowieのアナログをドカ買いした。いま少しづつ届いてる。もう数日遅れてたら入手は難しかっただろう。
 未来の音楽の話もしよう。NMEが2016年に活躍が期待されるミュージシャン23組を発表した。今年は音楽を聴くことが、義務じゃなくて楽しみに戻るといいな。

1月13日 冬の風のにおいがした

圧倒的な無気力の中で、カウンセリング受けてきた。いつも日々の報告で時間が過ぎちゃうけど、今週は最初から本題に入った。僕の抱えてる最大の問題は、病気が長引いて職がないこと、それを最近知り合った人に話してないこと。今日の日記で初めて知る人もおおいだろう、なっちゃんに投資したり、レコーヨやライブに散財したり、いろんな募金活動もしてるけど、職ないんだ。
 理由は2つ。1つは病状的に難しいこと。もう1つは自分に賃金を頂く資格があるのか自信がないこと。いろんな仕事をしてきたけど、それはずっと思ってた。この賃金に見合うだけの貢献をしただろうかって。絶縁されてる弟は、要領のいい生き方や愛され方を知ってて、僕のこんな悩みを理解するべくもない。なんで生まれちゃったのかと思うよ。亡くなった両親に聞いてみたい、僕ってなんなのか。

それでもおととし-去年の春に比べると、だいぶよくなった。あの頃はうちに籠もって、たまに出かけると4-5日は休んでた。
 帰りは猫に会いたい気持ちで足どりも軽い。寝込んでたら猫に頭をぽんぽんされた。だいじょぶか、でもあるしなでてくれ、でもある。なでてやると満足そうな顔でほっぺを舐めてくれる。

SOUND AVENUE 905鈴木慶一さんの回を聴いた。今年の慶一さんの抱負は、「音楽は無力ではない」。
 The Bandでは "Cahoots" がお好きらしい。僕も大好き。The Mothers of Invention、Peter Blegvad、The Buggles、Matching Mole、Dion、Randy Newman、Manfred Mann。邦楽では山本精一さんに、ゆるめるモ! 。Controversial Spark恒例の新年ライブにはアイドル枠がある。やっぱりアイドル文化きてる。来年は3776を呼んで欲しい。

David Bowieへの追悼の言葉が続いてる。愛されてたんだな。"★" は世界中で大ヒット、旧作も殆どチャートインしてる。"★" セッションには5曲の未発表曲があるらしい。Ron Sexsmithが "Kooks" をカバーした。一番びっくりしたのは2004年のインタビュー。来日した時にSupercarを聴いて、いたく気に入ったんだって。
 一部の報道によると、SMAPが事務所のトラブルで解散するらしい。木村拓哉さん以外はジャニーズを退社する。Original Loveに田島貴男さんだけ残った的なことかしら、Robbie RobertsonのいないThe Band的なことかしら。シンゴー! シンゴー!

1月14日 音楽は無力ではない

ジャカルタでISのテロが起きた。起きるべくして起きたというか。インドネシアは日本にずいぶん近い。もうどこでテロが起きても不思議じゃない状況にある。
 一方ここジャパンでは。change.orgからSMAPを解散させないでって署名活動のお知らせが届いて呆れ返った。change.orgは、生命の危機や、立ち行かなくなった国や人々や活動を支える仕組みだと思ってたから。この国の民度が知れる。change.orgから、クリスマス撲滅やバレンタイン撲滅の署名活動が回ってくるのも時間の問題だ。サイトを読んでもらえばわかるけど、change.orgはこれまでに意義のある署名活動をいっぱいしてきた。どんな署名活動を起こすかはユーザーに託されていて、SMAPが云々氏の行動は意義のある活動をしてきた人々への冒涜だと思う。SMAPファンにもこれくらいのユーモアがあればなあ。

一方で日本経済新聞がDavid Bowieを「子供だまし」と評した。社説の全文を読んで呆れ返った。カネ、カネ、カネか。そういう人々は親戚や弟に散々見てきたし、心から軽蔑してる。Bowieは日本の経営者にメッセージを送るために、音楽に取り組んできたわけじゃない。この国の文化レベルはその程度か、と思っちゃうのはSMAP解散阻止の署名活動をしているファンと同じことだろうか。
 世界の文化史を振り返るに、国が経済的に傾くと文化は成熟する。反グローバリズムと精神的豊穣を求めるからだ。この国ではあてはまらなかった。文化も政治も退行して、まだカネに固執している人々がのさばっている。内田樹さん「ルモンドの記事から」。日本は急激に貧困化しているということは海外メディアでは常識、としてる。

今日は素敵な訪問看護師さんがやってきた。楽しいお喋りの時間だった。それでいいのかな。いいんだよね。15日はエレクトリックリボン、17日はControversial Spark、18日はToro Y Moi、19日は中嶋春陽さんが出演する音楽とファッションのイベントに行く。Add some music to your day.

1月16日 おまえをファボったんじゃない、おまえの抱いている猫をファボったのだ

きのうはエレクトリックリボンのライブに行ってきた。またかよって言うな。12月のワンマンに向けて磨きあげて、その勢いに乗って突っ走ってる感じがした。初めて観た時と比べてクオリティが段違いだ。楽曲・ボーカル・ダンス・キャラ・笑顔、とにかくキレがいい。観てて幸せになる。面白い。アイドルは面白い。ちぁきの投げたパンをゲットした隣の外人さんがものすごく嬉しそうだった。ジャパニーズカワイイを観に来たのかな。次は女子層の開拓だな。
 その次に登場したBPM15Qも面白かった。和テイストのダンスミュージックで、ダブステップ的な展開もあった。前の方でニヤニヤ観てたら苺りなはむさんに指差して「メーガーネ」って突っ込まれてちょっと嬉しかった。終演後オタクさんたちとしこたま飲んだ。あれ、部外者の視点で観てたはずなのにな、いつの間にか馴染んでる。

テレビでは「天空の城ラピュタ」をやったみたいだ。放映に合わせて滅びの呪文「バルス」をツイートする毎度のお約束、今回は1分間に34万ツイートあったそうで、これは前回のはんぶんくらい。若者のバルス離れが深刻だ。
 ロードショーは僕が中学生の時。松本隆 / 筒美京平コンビ作のイメージソングや、映画とタイアップしたマズジューまで発売されたのに、映画館は閑散としてた記憶がある。友達も話題にしてなかったし、誰も「バルス」なんて知らなかった。ラピュタが冒険活劇の傑作なのは間違いない。ただクライマックスはロボット兵の復活からシータ救出で、物語の中盤に出てきちゃうのはどうなのか、終盤でパズーとシータが別行動を取るのもなんだか寂しい気がした。久石譲さんの音楽は素晴らしい。主題歌「君をのせて」も名曲だ。world’s end girlfriend feat. 湯川潮音の「君をのせて」。

今日は体のメンテナンス。猫はよく寝るけど冬の猫はひたすら寝てる。ここんとこ猫の写真が少ないのはデロンギの前で寝てるからで、デロンギのある寝室が散らかってるからだ。
 David Bowieの追悼ムードが続いてる。彼の音楽と同じくらい誠実な人柄が伝わってくる。「人は誰かが転落するのを見るのが大好きだ。でも転落した誰かが立ち直るのを見るのはもっと好きなはずだよね (David Bowie) 」。ずっと注目してたノルウェーのシンガーAuroraがついにフィジカルな作品をリリースする。大滝詠一さん「ギターはサックスみたいに息を継がなくても弾けるけど、フレーズは一塊にしないで息を継ぎながら弾いた方がいいよ」なるほど。

新国立競技場について、またしても裏工作が報道された。この国の民度でオリンピックは無理だ、早く返上した方がいい。虐待された動物を保護する施設で一緒に育ったクマとトラとライオン
 明日からライブざんまいだ。体力もつかな。

1月20日 SIDE-A あの子の命はひこうき雲

ライブざんまいの日々。17日はControversial Spark@新代田Fever。ここの看板ワンコ亡くなったんだよね。新年のCon-Spaはいつも若いバンドとの対バンで、アイドル枠もある。最初に登場した吉田ヨウヘイgroupはホーンもいるトロピカルな好バンド。歌うSakerockって感じ。井乃頭蓄音団はフォーキーでアイロニーな言葉とファンキーなサウンドの好バンド。70年代の香りがした。ゆるめるモ! のファンは対バン観ないで外で待機。観れば面白いのに。僕がバンドを観に行って対バンのアイドルシーンに触れたみたいに。遅れてきたニューウェーブ歌謡みたいで面白かった。
 Controversial Sparkすげー良かった。最強のリズム隊、3本響いても風通しのいいギター、konoreさんのフロントマンぶり。いつまで「鈴木慶一率いる」って書かれちゃうのかな。24歳から64歳まで対等に音を紡ぐバンドになった。

夜更かししてたら雪が降り始めた。寒さで猫たちがグデグデに甘えて、パワーストーンで大金持ちになった人みたいに両手にはべらせてもうひと眠り。起きたら...積もってた。
 18日はToro Y Moi@渋谷O-EAST。FUJI ROCKで観て以来だ。外でたらサム、ちょっサム、手袋マフラー必須だったな。雪で架線が切れて大騒動だった京王線、夕方には定時に走ってた。よく持ち直したな。まずはO.A.のSeihoが登場。花を生けた花瓶に牛乳を注いで飲むパフォーマンスはなんだったのか。持ち時間45分は長く感じた。やがてセットチェンジ、完全にロックバンドの形態だ。Toro Y Moi本人もギターとキーボードを演奏した。前に観た時はチルウェイヴなクラブミュージックだったけど、この日はファンク。でもナードな品の良さがほどよく残ってて、大満足のパフォーマンスだった。

19日はlook book party vol.1@渋谷WWW。ファッションと音楽を融合させたイベント。本格的なバンド演奏で、若手デザイナーの服を着たアイドルが歌う。観に行ったのは、中嶋春陽さんが出演するから。会場に入ったらすぐに春陽さんに遭遇、いつもと違ったファッション、ヘアメイクで輝かんばかりに美しかった。その時に撮って貰ったのがこの写真。少年のように固まってる僕の表情が痛々しい。まずはイベントのテーマソングを森あんなさんと。後半で衣装チェンジして、YUKI "JOY" を。難曲だ。生バンドに乗り切れてないシンガーもいる中で、グルーヴィーに歌い切った。続いてさらに難曲、荒井由実 "ひこうき雲" を。まず普通に考えて、音が取りにくいはず。そしてなにより重くて深い言葉の世界、しっかり表現しきった。いつものアイドル活動でもこんないい曲、いいバンドで歌えるといいね。
 観てる側は、アイドル的な観方をするべきなのか、ロック的な観方をするべきなのか、ファッションショー的な観方をするべきなのか、迷ってる風だった。これからも続くイベントなんで、どんどん育って欲しいし、春陽さん歌唱力も存在感も圧倒的だったから、どんどん呼ばれるといい。女優としてはこんな展開もある。

1日出かけたら数日休む体調なのに3日連続スタンディングで、今日は疲れ果てて用事を休んじゃった。明日は出られるかな...。
 SOUND AVENUE 905鈴木慶一さんの回を聴いた。テーマは喜怒哀楽。喜の1曲めはBrian Eno / David Byrneってあれ? Iggy Pop、Womack & Womack、The Mojos、Klaus Nomi、Scott Walker。トークのBGMも "See Emily Play" だったりで、タイムラインでふと気づいた人がいた。Bowieがカバーした曲、Bowieが出演した映画の挿入曲、Bowieと親交が深かったミュージシャン、これって本当のテーマはBowie追悼だ...。洒落たアプローチが慶一さんらしい。ついにDavid Bowie "Blackstar" 10分ある曲をまるまるかけた。続くLou Reed & John Cale "Hello It's Me" も憎い。Andy Warholと和解できないまま死別した2人からのメッセージソングだ。最後は "Under Pressure"。「音楽は無力ではない、しかし時の流れに対して人間は無力です」と慶一さん。いつにも増して感慨深い放送だった。

そしてまたも人間の無力さを実感させられる知らせが。大学時代にお世話になった、井下理先生が亡くなった。退官されてご挨拶に伺いたくて、それもかなわずだった。最後にちゃんとお話したのは僕が転職した1999年、その後にTBSのロビーで偶然お会いした。まさかあれが最後になるとは思わなかった。ゼミ生でもない僕たちに研究室と機材を提供してくれて、なにより学生の心に寄りそって丁寧に話を聞いてくださる先生だった。2人で食事に行って、恋愛から研究からいろんなお話をしたことを思い出す。

世の中のほんの片隅で起きた、いわゆる世間話をSIDE-Bに。

1月20日 SIDE-B ナンシー関がいたならば

1月17日は阪神淡路大震災から21年。朝日新聞が特集を組んだ。読み応えのある記事だ。忘れちゃいけないのは、東日本大震災で首都高が倒れなかったのは、阪神淡路大震災の教訓で耐震工事をしたからだ。日本三大祭のひとつ、ヤマザキ春のパンまつりで授与される聖なる白い皿が、阪神淡路大震災で割れなかった話を聞いた。強化ガラス製でアウトドアやヨットでも使われてるんだって。
 バスの事故が続いてる。10年前、高給取りと揶揄されたバスの運転手がワープア職になって、何かいいことがあっただろうか。世界人口の半分と同じだけの富が62人の富豪に集中してるそうだ。もう普通にすごいなと。誰かポンと新国立競技場たててくれないかしら。日本からオリンピック開催の権利を買い取ってくれないかしら。ほんのひと振りでも僕の口座に入れてくれないかしら。

SMAPが「僕たち解散しません、5人でSMAPです」って死んだ眼で会見したらしい。とんだ茶番だ。よくみると1人が森且行だったら面白いのに。もう全員オートレーサーになればいいのに。
 そんなことより気になるのはエレクトリックリボンのメンバー増員だ。asCaさんがいた頃なら本人の意見が尊重されただろうけど、どうも運営側が決めたみたいで複雑な気持ち。いまの4人体制がすごくバランスがいいじゃんってこともある (波乱を起こすのがアイドル運営のやり方と言われればそれまでだ) 。うまくいくといいな。よかったのは信岡ひかるさん。Zipper誌へのモデルとしての出演をかけたCHEERZイベントで、下位スタートから続々と票が集まってトップ当選を果たした。感動したわ。そういうことか。スタイルのいい娘なんで、モデルとしても売れちゃえばいい。アイドルの交際について、東京地裁が幸福追求の自由を盾に認める判決を出した。恋愛禁止とか頭おかしいよ。

Tame Impalaが来日する。東京公演は...エリボンフェスとかぶるじゃないの。10ccが来日する。オリジナルメンバーはGraham Gouldmanだけだけど、観たいな。EaglesのGlenn Freyが亡くなった。小沢健二さんが5月からライブハウスツアーをする。
 Fela Kuti & Roy Ayersの名盤 "Music of Many Colours" のフル音源がオフィシャルに公開された。噂に違わず気持ちいい!!

1月24日 SIDE-A かえぽは最近悩んでる

恋愛系のコラムってどうして女子向けばっかりなのかな。実際行動を起こすのは男子 (おじさん) の役目にされてるのに。

21日は訪問看護師さんとほっこりお喋り。訪問看護師さんが来てくれるおかげで、女子を呼べる部屋のクオリティを保ってるのはいいことだ。ルンバはブラシで掃除するというより、ルンバの通り道を作るために人が掃除する機械だな。午後は頑張って内科に行った。薬局の看板娘かわいすぎ問題。
 夜はふとMix CDを2種類作った。できない時はできないのに、具体的に聴いて欲しい人をイメージするとすぐできる。Flipper's Guitarを愛する若い友人のために、元ネタ集を。悪意はない。僕自身が10代の頃、Flipper's Guitarの元ネタ探しを通じてポップスの海を冒険したんで、彼女の旅立ちを後押しするつもりで。

22日はCLOW@高円寺U-haへ。丁寧にコントロールされたボーカル、パーカッシブなギター、緊張感の中で描かれる幻想の中のリアル。面白い。僕が面白いと感じるミュージシャンが、経済的に大成功したパターンもそうでないパターンもあるから、将来を保証はできないけれど。タイムラインの中で流されていく人の心や生活や命を歌った新曲「スクロール」、またしても名曲の誕生だ。
 対バンのまりえまりさんも面白かった。ルーパーを使って声やキーボードを重ねていく。その声の美しさと表現の可能性にわくわくした。うちにあるルーパーももっと大事に使ってあげよう。ご挨拶し損ねたのが残念。お店にTodd Rundgrenの珍しいカバーが流れてて、マスターに聞いたらCDをくださった。ありがとうございました。

23日はsugar me@渋谷O-Next。雪の予報だったのに傘を忘れた。sugar meさん晴れ女だそうで、無事に帰還できた。
 最初に登場したAnnie The ClumsyさんはミスiD出身のキュートなウクレレ弾き語りガール。オリジナル曲を中心に全曲英語で歌う。コメディエンヌの才能もあるんじゃないか。新世代のウクレレガールはAnnieさんと椎名琴音さんで決まりだな。次に登場したKeishi Tanakaさんは、アコギ、キーボード、バイオリンのトリオでソウルを歌う。力強い歌声と、Dan Hicks的でもある洒脱なセンスに酔いしれた。そしてsugar meさん、バンド編成で観るのは初めて。弾き語りの秘密を覗きみる感覚も好きだけど、バンドだとアルバムの音はこれだった、とかあの曲がこう化けるか、の発見の連続だった。真摯さと裏腹のお茶目さもよかった。最高かよ。もう完全に結婚したいですね。

きのうは大寒波で、奄美で115年ぶりに雪が降ったとか、沖縄で観測史上初めて降ったとか、台湾でも降ったとか。猫は寒いと車のエンジンルームに忍び込むんだって。車に乗る方は気をつけてね。
 今日は美容室に行って髪を染めた。鏡の前に座るたびに太ったなと。とんかつ、お焦げ、焼肉、生牡蠣、ホッケ、なめろう、オムレツ、タイカレー、広島風お好み焼き、チキンステーキ、カルボナーラ、酒盗、パンケーキ、スフレ、ハーゲンダッツを食べたいものだ。4大抱かれたいチェーン (成城石井、IKEA、コストコ、カルディ) 、に入ってないモスバーガーはこっちから抱きに行く姿勢で。帰ってきて猫たちとゴロゴロ。どっか行ったと思ったらカリカリの匂いをさせて帰ってきたり、机に向かってたら下から手が伸びてきたり。女の子と遊んでる時より猫たちと遊んでる時のほうが楽しいのはまずい傾向だ。

東の空に今年初めての満月が昇った。世の中の気になったことをSIDE-Bに。

1月24日 SIDE-B 寒くて眠くてじゃじゃじゃじゃーん

ででん。ニューズウィークの記事「SMAP解散危機、ベッキー騒動は『ニュース』なのか?」。これに尽きる。ここ最近、世界ではもっともっと大変な、僕たちの生活や命にさえも関わる大事件が起きて流されていった。「結局のところ、マスコミを『マスゴミ』にしているのは、視聴者であり読者である。政治家のレベルが有権者のレベルであるように、メディアの質も視聴者・有権者の質なのだ」。
 僕も関心がないかってばあるよ。ジャニーズ事務所は日本の闇のひとつだ。ベッキーやゲスの極み乙女は大嫌いだし、サンミュージックも大嫌いだ。光を装った闇だと思う。でも全部どうでもいいよね。この話題についてはいままでそう扱ってきた。川谷絵音の奥さんの心労、真実はそれくらいだと思う。サンミュージックには近く手紙を出すつもり。もちろんベッキーのことじゃない、サンミュージックを巡って、僕の身に起きたことについてだ。

すしざんまいの社長がソマリアの海賊を壊滅させたって話題が流れてきた。ソースと思われるページが503エラーだ。信憑性の低い話として。寿司ネタを獲りに行くソマリアには海賊がいる。彼らも海賊をしたくてしてるんじゃない。だから漁船を与えて技術指導をつけて、魚の流通を引き受けることで、海賊を漁師に育てたんだって。
 太陽系に第9惑星があるかも知れない。準惑星に格下げになった冥王星よりもっともっと外側を、地球の10倍の惑星が数万年かけて回ってる可能性がある。よく見る太陽系の絵って雑すぎて、惑星は太陽の周りをちょろちょろ回ってるイメージだけど (こんなの→) 、太陽を直径1メートルの球体とすると、地球はその200メートル先を回ってる1センチの球体に過ぎない。外惑星の軌道たるや遥か何kmも先で、太陽系の全貌はあまりにも壮大だし、謎に満ちている。

雑談の雑談。アイドルオタクが主人公のマンガ「ODD FUTURE」が泣ける。僕が追いかけてるようなアイドルとは事情がだいぶ違うけど、それ以上に昭和のアイドルといまのアイドルは違う。身にしみる話として読んだ。下北沢のたこ焼き屋「大阪屋」が閉店する。ここには甘い想い出がある。渋谷と下北はほんとうに変わっちゃったな。
 磁力で浮く盆栽「little star」がかっこいい。盆栽ってミニチュア文化には興味がある。カツオやのび太が盆栽を割って怒られるの、昔は子供目線でみてたのに、いまでは大人目線で理解できる。ただ、木に対するこだわりに対して鉢がおざなりだと思ってた。ハスキーが衰弱した仔猫を発見して大事に育てた話。もうすっかりハスキーの顔。猫は自分がなにものかあんまり考えてない。うちの猫たちも、自分と僕との関係をあんまり考えてない。おんなじ布団でギューギュー寝る。

音楽の話を。日本の音楽ソフトの生産が3年ぶりに増加した。特にアナログが伸びた。世界的にはどうなのかな、僕はまだフィジカルにこだわりがある。iTunesやAmazon Musicより管理しやすいアプリが出てきたらわからない。David Bowieを政治的な面だけで語りたくないけど、Bowieとベルリンの壁についての記事がある。野菜で作られた楽器を演奏するThe Vegetable OrchestraによるKraftwerkのカバー「Radioaktivitat」がかっこいい。
 ずっと追いかけてるmayulucaさんのニューアルバム「幸福の花びら」からタイトル曲のPVが公開された。

明日はPastel PantsRuby*、明後日はぇっかのなんやかんや、明々後日は杏窪彌に行く。体力もつかな。

1月27日 おじさんだからおじさんぽいこと言うけど最近胃もたれが辛い

沖縄では寒すぎて魚が浮いてるらしい。多摩市も気づけば-6℃とか、これ市の中心部の気温だから夕暮れ団地はもっと寒い。

25日はPastel Pants@下北沢MOSAiC。この日はサポートなしで、ステージを飛びおりたりasCaさんのびのびやってる気がした。この日を選んだのは対バンがRuby*だったから。ギターとドラムスをサポートに、新曲も披露した。キラキラボイス!! しばらくライブを休んでアルバム制作に入るという。楽しみだ。
 26日はぇっかが1日店長するお店に。カラオケあるからの誘いに見事釣られた。普通に考えてアイドルさんとカラオケできるなんて超ラッキー。プロの歌はカラオケの音響でも上手いな!! 楽しかった。ボンクラPさんの気遣いにもびっくりした。愛されるわけだわ。15年前に働いてた街、昭和の香りの八百屋さんがいまでもあった。

今日27日はカウンセリング→病院→杏窪彌@O-Nextの予定だった。前の日に燃え尽きてぜんぶすっ飛ばした。こうなることは予想ついてた。ごめんなさい。
 夜はSOUND AVENUE 905鈴木慶一さんの回。テーマは乗り物と歌、いきなりThe Dukes of Stratosphear "Bike Ride to the Moon" がかかった。K1さんDave GregoryからDOSの元ネタリストを見せてもらってコピーとったんだって。それ世界中のポップフリークが見たいやつじゃん。汚いと噂の鈴木家の掃除を強く希望する。Steppenwolf、The Cars、Joanna Newsom、三木鶏郎からTin Pan Alleyへ、Arthur Lymanで締めた。この日のニュースは最近のK1さんのブレーンと言える緒川たまきさん降臨。再来週の放送にゲスト出演する。憧れの表現者たちが、不思議な縁で繋がっていくのは嬉しい。

「私を構成する9枚」ってハッシュタグが流行った。僕の9枚はこんな感じ。Martin Denny "Quiet Village" 、Francois De Roubaix "Boulevard Du Rhum" 、The Beach Boys "Pet Sounds" 、The Beatles "Revolver" 、Kraftwerk "Trans Europe Express" 、Talking Heads "Remain In Light" 、Paul Simon "Graceland" 、Steve Reich "Different Trains" 、The Sea And Cake "Oui"。いまの音楽も結局はこのへんで培った美意識で聴いてる気がする。選ぶのは楽しいね。好きなミュージシャン一覧は僕のSoundcloudにある。
 最近はツイッターで海外の写真アカウントを観てる。センスにお国柄が出て面白い。ラッセンみたいな色の海だったり、月がやたらおおきかったり、突拍子もなく気球が飛んでたり。なんだかんだで自分には和の色使いが身にしみてるんだろうな。

オリンピックが酷い。招致の鍵になった水素エネルギーや障害者の社会参加への技術開発の目標がいまだに立ってないまま予算化されてる。選手村を整備するために東京湾大華火祭が休止される。森ンピックはもう森喜朗氏しか喜ばない。その前のリオオリンピック、中南米で蚊から感染するジカ熱が大流行して、コロンビアやエクアドルでは「妊娠中止勧告」まで出されている。それでもやるの? 運動会を?
 気になったニュース。国連少数者問題特別報告者が日本を視察して、ヘイトスピーチに対して法整備が必要だと指摘した。歴史を捏造して他国を見下す風潮に警鐘を鳴らす「良き伝統の正体」。

"Wonderful Life" のヒットで知られるBlackが交通事故で亡くなった。ほかにも素敵な曲がたくさんある。Vampire WeekendからRostam Batmanglijが脱退する。どうなっちゃうのかしら。Ron SexsmithがThe Rutlesの "With A Girl Like You" をカバーした。毎度選曲のセンスに唸らされるな。

1月29日 とくべつ自分にご褒美をすることもない日のハーゲンダッツ

最近まとまった睡眠が取れない。1日に数回 数時間寝てる。「生活のリズム」と言うのは憚られる。変拍子。まずい傾向だ。体調の割にライブを観に行く機会が増えて、家で音楽を聴いたり映画を観る感性の余力がないのもまずい傾向だ。
 家でなにしてるって猫たちと遊んでる。猫が人間に甘えて邪魔する様子を写した「じゃまねこ」って写真集を買った。完全に我が家の日常だった。持ってる意味ない。メイとチャイは人間にはよく甘えるけど、野良猫の経験があるせいか大人になってから同居を始めたせいか、微妙な距離感があって嫉妬をする。チャイと遊んでたらメイがお布団に抗議のおしっこをして、慌てて洗濯機へ持ってったら、大事にしてた金子眼鏡のフレームを踏んで折っちゃった。それから幸福の木な。あれって正月のおみくじに大吉しか入ってないみたいな話で、誰でも育てられるんでしょ、何本枯らしたかわからない。育たないな、幸福。

28日はヌカタシがやってきてきしめんを食べた。こしがあって旨かった。音楽について、David Bowieについて語った気がする。Bowieの名盤やFela Kuti & Roy Ayers、Daniel Lanoisなんかを聴いた。若い頃に買ったアルバムは隅々まで覚えてる。ヌカタシがやってくる日が家で音楽を聴く時間になってる。いろんな意味で大切。
 SOUND AVENUE 905ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの回を聴いた。「明るいニューウェーブ」、Pere UbuがかかるAM番組もあんまりない。ケラさんのお父さんはジャズマンだったそうだ。お父さんが倒れた時、A面を秋元康プロデュースの歌謡曲、B面をジャズのソロアルバムを作ろうとしたんだけど、秋元康の気まぐれでジャズはやらせて貰えなかった。その忸怩たる思いを27年ぶりのソロアルバムにぶつけた。ケラさんとジャズの邂逅、すごくいい。

東大寺が震災の被災地に寄付するために1億円の借金をしてることを知った。何年かけて返済するつもりなのか。「1300年前の大仏建立の時に、宮城から献上された砂金を使った縁がある」。さすが時間のスケール感覚が違う。民間の船員を予備自衛官として有事の時に活用する案がある。海員組合が「事実上の徴用だ」って反発してる。当たり前だ。怖い国になったな。僕たちもなし崩しに...。
 音楽の話を。David Bowieの "★" のアートワークが無料公開された。Bombay Bicycle Clubが活動休止する。喧嘩別れではないし、活動再開の道も残してる。Computer Magicの来日公演、東京のO.A.にtofubeatsが出演する。Egberto Gismonti & Nana Vasconcelosが来日する。行きたいけどさすがに高いな。MoonridersのTENT期のボックスセットが出る。お布施するよ。牧村憲一さんが六本木ビリオンで「音楽フリマ」を開催する。そそるアイテムがどっさり。

1月30日 レベル5

エレクトリックリボンなっちゃんがゲスト出演する舞台を観に行った。彼女たちがファンにとってどうありたいかはともかく、僕は年齢が離れた真摯でお茶目な表現者たちに、疑似恋愛の念はない。妹たちみたいに感じてる。だからぇっかが煮玉子を口に咥えながら寝てても愛するよ。で、お兄ちゃんは心配半分で初舞台を観た。
 良かったよ。なっちゃんちゃんと舞台女優してた。ゲストなのにセリフもかなりあった。レギュラー出演者さんたち (全員女子) も可愛くてキャラが立ってた。終演後、ボンクラ (エリボンクラスタ) さんたちと飲みながら、「彼女たちの中からエリボンに新メンバーが入ったら大歓迎だよね」って話をした。ただ、自分が青春のど真ん中に劇団やってたんで、いろんなことがフラッシュバックしてきた。甘酸っぱい想いだとか緊張感だとか。劇団は楽しすぎるんだ。

27日に公開した「私を構成する9枚」に邦楽が1枚も入ってないことに気づいた。9枚って少なすぎるよ、邦楽はどうしても入りきらなかった。で、試しに邦楽限定バージョンを作って公開してみた。こっちの方が遥かに反応が良かった。あくまで自分を構成してるのは前に公開した9枚だよ。言葉の力をどこまで視野に入れるかってことだろうな。選んだのは、World Standard "World Standard" 、Moonriders "Don't Trust Over Thrty" 、細野晴臣 "omni Sight Seeing" 、高野寛 "Awakening" 、The Flipper's Guitar "Doctor Head's World Tower" 、Fishmans "宇宙 日本 世田谷" 、rei harakami "red curb" 、相対性理論 "シンクロニシティーン" 、clammbon "2010" 。
 音楽に限らず、自分の根本的な価値観を形成する上で、両親と同じくらいに細野晴臣さんと鈴木慶一さんには影響を受けた。