DIARY 2016年6月


6月2日 体調悪いから病院に行きたいけど体調悪いから病院に行けない問題

大変だ、6月になっちゃったよ。ぼやぼやしてるとあっという間にビッグクランチだよ。

おとといは体のメンテナンス、きのうは病院の後にともかおいくさんのライブに行く予定だったんだけど。精神的にダメージくらうと3日4日は起きあがれないな。2週連続でお布団で衰弱してるだけの日々だった。何か食べないと...ハーゲンダッツのミニカップ4個も食べちゃった。体重も体力を奪う大きな要因だ。
 ライブは結局USTREAMで観た。柔らかい歌声と洒落た楽曲。ベース・ギター・キーボードに加えてドラムスの練習も始めてるそう。「一人多重録音で...妄想ではセカンドアルバムまでできてるんです。セカンドが先に出そう」何を言ってるのかなこの人は。

昼前にお風呂に入るつもりが夜になって、追い焚き機能ばんざい。お布団でもぞもぞしてたら枕の中身が出てきた。はー。心がガラス壜の中に閉じ込められてる。あした急に元気にならないかな。
 今日は訪問看護師さんがいらっしゃる日。ということは素敵女子と穏やかなお喋りの時間だ。彼女もミュージックフリークで、音楽のある場は人を選んで (あるいは1人で) 楽しめるといいですねって。お互いに、最近観に行ったライブの話、これから観に行くライブの話をした。BGMはこないだ届いた "Long Season" のアナログ盤。彼女が最近感銘を受けたのは、"LISTEN" って映画。聾者が全身で「音楽」を奏でるんだって。色や景色や体の動き、手の動き、まったくの無音の中に、確かに音楽があったという。これは観に行く。

いまさらだけど志茂田景樹さんのtwitterが面白い。「自分を否定するのはいちばんまずい。四面楚歌のときの自分を自分が認めなくて誰が認めてくれる。不屈の精神はそこから生まれるし、その不屈の精神が生み出したものには誰しもが認めざるを得ない」。「やりたいことが見つからないって? 期待値が言わせていることだからね。すぐやれることをやってごらん。やりたいことはその延長線上にある。それがやりたいことを見つける早道なんだよ」。
 地球に再接近してる火星を南の空に、イカの塩辛、体に悪そうでウメー。今日は6月なのに寒気がきて、北海道では雪の降ったところもあったそう。これくらいの気候が好き。もっかの悩みは再来週にまたあの界隈の1人と会わなくちゃいけないこと、腐れ縁からのネガティブの洪水みたいなLINE、預金どれくらい残ってるんだ問題だな。

NIMBY案件と化している保育園の問題、杉並区の説明会では、保育園の必要性を訴える若いお母さんが、お年寄りたちに集団で野次られたそうだ。「年寄りが泣いている、子供たちがおびえてる」か....。震災でも崩れなかった阿蘇ファームランドの社長さん、ドームハウスを作った動機は「おまんじゅうの中のあんこを出して、中に住めたら嬉しいと思ったから」なんだって。そういうの好き。
 欧米でSTAP細胞ビジネスが始まってるという。前に眉唾の話としてドイツでSTAP細胞が再現されたことを書いたけど、ドイツやアメリカでは実用化に向けて本気みたいだ。持ちあげられて潰された小保方氏の心中を思う。twitter、Facebook、YouTubeが、EUで24時間以内にヘイトスピーチを削除することで一致した。アメリカも追随するみたい。官邸が保守速報を読んでるこの国はどうするのかな。

オーストラリアのJapanese Wallpaperってミュージシャンが面白い。"Forces Ft. Airling" 。メルボルンのシーンは注目しといた方がいいな。カナダのNoble Oak、ミニアルバムは聴いたけど初のフルアルバムもよさそうだ。"Hyperion" 。ずっとお気に入りの超大陸パンゲア "ESCAPE" 。正しきガールズポップ、わたしのねがいごと。"眠れないなら一緒に歌おう" もう素敵さしかない。
 大貫妙子さんが12月にシンフォニックコンサートを開く。山下達郎さんのインタビュー読み応えがある。この方はやっぱり「アルチザン」なんだな。片瀬那奈さんがFUJI ROCKを語ってる。素敵女子フジロッカーって結構いるんだよ。ブラウザーに表示された画像から音を作るシンセアプリPixelsynth、時間を忘れて遊んだ。音楽は楽しいし猫は可愛いし、まあいいか。さて、プレイヤーに次のディスクを載せよう。

6月5日 言いたいこと言えたらノーポイズン

デブだとどんなに真面目なこと言ってもギャグになる。

ここ数日は涼しい日が続いた。これくらいの気候でFUJI ROCKやってくんないかな。相変わらず頭が回らないまま、薬が切れたんで3日にやっと病院に行った。休診。デフォルトで診察日が週に3日しかないのに、休診がおおすぎないか。具合がわるいんで横になったら隣に猫たちが来て、2時間寝込んで起きたら同じところに猫たちがいた。優しい...。こんな時に猫が寄り添うのは、「だいじょうぶ?」って気持ちが半分、「こいつ死んだかな? 食べられるかな?」が半分だってほんとかよ。でもな、お見舞いのお礼にお気に入りのおやつを。
 お風呂は好きなんだけど入るのが億劫で3時間が過ぎたり、眠るのも億劫で明け方に3時間寝て、夕方にもう2時間寝て。

4日になんとか薬を手に入れて一安心。インプットの日。Philip Glass + Patti Smithのパフォーマンス、The Poet Speaks@すみだトリフォニーホール。錦糸町遠いな!! いやうちが遠いのだ。
 フロントアクトのチベットのシンガー、Tenzin Choegyalの雄々しさ!! そして主役の2人が登場。アレン・ギンズバーグに捧げる公演で、ビートニクのポエトリーリーディングをしていたPattiとミニマルなPhilipの音楽に、繰り返しのフレーズと裏切りが魅力のひとつでもあるギンズバーグ作品は最高の組み合わせだ。PhilipのピアノにPattiの朗読が乗る。翻訳は村上春樹さんと柴田元幸さん。PhilipのソロコーナーやPattiが歌う一幕もあって、盛りだくさんのショー。最後にPattiが朗読の原稿をパッと放り投げた瞬間、エクスタシーが走った!! もっと英語がわかったらもっと楽しめたのにな。

帰ってきたらPaul Simonの "Stranger To Stranger" が届いてた。Clap! Clap!と組んだ74歳とは思えない斬新なサウンドと、Roy Haleeと組んだS&G時代からのファンにも馴染めそうなナンバーが見事に融和した傑作。何度も紹介した "Wristband" を聴けば、テンションはわかると思う。前作もヒットしたし、こんどは "Graceland" 以来くらいの大ヒットにならないかな。
 ...で、眠れないわけだよ。脳が興奮して眠る気持ちになれない。チャイもニャーニャー言って機嫌が悪いのかな。と思ったら遊んで欲しいだけだった。深夜2時の追いかけっこ。メイはもう落ち着いた、というか老猫の風格が出てきたけど、チャイはまだまだ遊び盛りだ。そのままの勢いで、買ったきりなんとなく積読だったBrian WIlsonの自伝映画「ラブ&マーシー」の封を開けた。

びっくりしたのは登場人物の佇まい。みんな仕草や気配が本人そっくりだ。ただ気になったのは、これThe Beach Boysの悲しい歴史を知らなくても、娯楽映画として楽しめるのかしら。いま "Pet Sounds" をつくってますよ、いま "SMiLE" をつくってますよって説明が全然ない。Merinndaに最初に聴かせたコードが "Love & Mercy" だとは普通の人はわからない。
 それにしても...Brianは僕に似てるな。精神を病んで家族に捨てられて、布団に籠もって太りきって、何年も何年も闘ってる。映画では後に再婚するMerinndaとの出会いが、立ち直る大きなきっかけになってる。Brianの才能と純粋さを利用する人はたくさんいて、実際Merinndaにも賛否両論あるんだ。でもラブストーリーとして、素晴らしい映画だと思った。僕は僕のMerinndaに出会わなくちゃだね。

最近、インプットの質はいいと思ってる。アウトプットする欲求もあるんだけど動き出せない。志茂田景樹さん「これをやらなくてはいけないというときに心がどうしてもついてこないときがある。無理やり始めない。よぅく心に耳を傾けてみる。急ぎではないが、心がやりたがっていることがある。それを先にやる。心は乗っていいリズムを作る。やらなければいけないことをそれからやれば結果が大変いい」。逃げの言葉にも聞こえるけど、必要な遠回りってあると思う。いまはこの日記で、インプットを整理したり思考を整理したり。
 タモリさんがテレビで「人間の営みに対する愛おしさ」って言葉を使ったんだって。人間が生活している様は、俯瞰で見ると愛おしい。みんな健気に生きてる。僕だってそうだ。

森の中で置き去りにされた子供が無事発見された。子供が人や車に石を投げるんで、しつけで置き去りにするふりをしたら行方不明になっちゃった。いや石投げちゃダメでしょ、ペナルティ必要でしょ。そんなしつけは僕も何度も受けてきた。でも心理的虐待だって問題になってる。僕は心理的虐待を受けてきたんだろうか?
 小田嶋隆さん「なぜ安倍さんは謝らないのか」。安倍晋三はなんでも断言して守らない。守らないけど謝らない。「新しい判断に照らし合わせればすべての約束は古いのであります」。「新しい判断」って言葉が通用するなら、この社会を支えてる秩序は崩れる。舛添都知事が公費流用で叩かれてる。それはそれとして、なんで甘利氏不起訴の件はみんなスルーなの。で、3.11のあと国がチェルノブイリ原発事故の健康調査をしたのに、結果を報告してないことがわかった。

Princeの死因について、アメリカの司法当局は鎮痛作用のある薬剤の過剰摂取によるものとした。膝に痛みを抱えてて、彼はエホバの証人なんで輸血を伴う手術を拒否したみたい。Beckが新曲 "Wow" を公開した。前作からまたずいぶんポップに振ったな。日本未来科学館で、Bjorkの音楽体験を拡張するVRプロジェクトBjork Digitalが開催される。で、オープニングDJにBjorkも来る。Jeff Buckley "Grace" のレガシー・エディションに入ってた動画9本が公開された。レガシー・エディションもう手にはいらないんでぜひ。
 Claude Debussy「音楽は色彩とリズムを持つ時間とからできている」。リズムとメロディとハーモニーからできているって定説より遥かに納得がいく。Debussyの音楽がまさにそうだ。

6月8日 音楽の才能のないDaniel Johnston

しゃぶしゃぶ食べたい。パンツは履いてて欲しい。

やりたいことがいっぱいあるのに動き出せない。日記書いてるより音楽作ってる方が楽しいんだよ、でもなんでか音楽にモチベーションがいかない。日記には固定の読者がいるけど、音楽は聴いてくれる人がいるとは限らないからなー。俺はここにいるぜって言いたい時に、ツイッターや日記に逃げる。
 5日はN氏がやってきて素麺とスイカを食べた。旨かった。6日はカウンセリング。いま書いたような話をした。カウンセリングは「好きなこと話してください」って言われてほんとに好きなこと話してるんだけど、いつも最後に「こんな話でいいんですか」って聞いちゃう。だらだら好きなことだけ話せる環境ってレアだから。

もうひとつ話したことがあった。モハメド・アリ氏が亡くなって、彼の写真に何千ものファボがついた。素晴らしい音楽家が亡くなってもそんなことはない。アリ氏には悪いけど、僕には人が殴りあう意味がわからないんだ。人は誰でもいじめの素養を持っていて、みんな格闘技をみるのが好きなのはその代償行為だ、みたいな記事を読んだことがある。僕は格闘技、嫌いなんだよ。
 帰ってきて曲を作った。一番つまづくのはメロディーにコードつける時。頭の中に音は響いてるのに、それがなんだかわからない。作曲ちゃんと勉強してみたい。次は先にコード進行を考えてから鼻歌でメロディつけてみようかな。むかし好きな曲のコード進行を丸パクリして、別のメロディーつけたら名曲になっちゃって焦ったことがある。

7日は映画「LISTEN」を観た。入口で耳栓を渡されて、聾者が全身で表現する「音楽」を鑑賞するっていう特殊な体験。衝動、エロス、苦悩、喜び、季節、波、風。敢えて名づける必要はないけれど、それは手話でもコンテンポラリーダンスでもなくて、「音楽」だった。音楽って現象について関心があって、でもその本質はなんなんだろうって考えてる人にはいいヒントになると思う。
 中年の男性と少女が木のたもとでセッションしてるシーンが特に印象に残った。指の動きが奏でるメロディーを交互に受け渡す。カフェでの男女のセッションは、もうそれだけで好きになっちゃうだろってくらいエロかった。何度もインサートされる5人の男女の楽しげなセッション。あるいは海辺の孤独な演奏。編集のテンポもまるで音楽だったな。気持ちいい映画。DVD化熱望。

外に出たら蒸し暑くて、森永ICE BOX美味しいのになかなか置いてるコンビニがないのだ。由々しき事態と思う。タイムラインではNegiccoのぽんちゃ南波志帆ちゃんがご飯たべてた。ぽんちゃと南波ちゃんと3人でご飯に行って、2人のお喋りを黙ってニコニコ聞いてたい。aikoさんがいけもこちゃんにレスを送って、いけもこちゃんが感激してた。ラジオのレギュラーが決まった時、aikoさんのラジオを録音して復唱して練習してたんだって。Miles Davisは「いい人だけじゃ音楽は作れない」って言ったけど、彼女たちの真摯さが創りだすエンターテイメントを僕は好きだ。いけもこちゃんはもっともっと伸びるだろう。
 今日はライブをハシゴしようと思ってたのに、結局ずっと家で寝てた。なんと怠惰な初夏の午後だよ。パキパキに冷やした板チョコを食べた。僕のやりたいことは現実逃避だから、夢が叶ってる。

はてなブログは「はてブ (つくづく下品な言葉だ) 」を巡って炎上合戦をやっているくだらない世界、とわかっていながら乗ってしまう。20歳の学生が28歳の青年に向けて「昭和生まれのオッサンは何故冗談が通じないのか?」ってはてなブログを書いた。44歳の僕なんて彼にとってみれば墓の下の存在だろう。インターネッツ怖い。
 自分が若いと思って若い人としかつきあってない人は、そのまま同世代と一緒に経年劣化するんだよ。若いうちに年上の人と親しくしていると、年をとって若い人とも理解しあえるようになるよ。大学出たら、上にも下にも何十歳も年齢の違う友達ができたりするよ。たぶん君にはできないだろう。いまだに飲み会のたびにガンダムの話をする同世代をみてるとうんざりする。それが20年後の君の姿だ。

ぇっかちゃんが「小金井刺傷事件 彼女を守れたのは誰だったのか?」って記事を書いた。シンガーソングライターからアイドルに転身したぇっかちゃんにしか書けない記事だ。運営や加害者の感情までも汲み取って、もじゃもじゃ考えてたことが氷解する素晴らしい記事だった。補足的なブログもある。ぇっかちゃんはお祖父様が近江俊郎さんで、そのファンがいまでもお祖父様を慕ってることを知ってる。孫のぇっかちゃんも可愛がられてるみたい。表現者だけじゃなくて、ファンの心理にも寄り添った読み物が欲しかったんだ。
 で、その被害者の冨田真由さんが意識不明の状態を脱した。よかったな。内臓には重い傷はないそうだけど、PTSDや消えない傷や、これから彼女が闘わなくちゃならないことはたくさんある。どうかゆっくり復帰してほしい。

Future Bassって言葉を覚えた。Chip Tuneがスーファミに乗り換えて、Perry & Kingsleyやってるみたいな音楽。でで、この手の音楽すごい好きだ。海外のシーンは探索中。日本ではTomgggやhappy machineがFuture Bassにあたるみたい。
 Joe Rinaudo "The Ben Hur Chariot Race" 自動オルガンの楽しい演奏。VIDEOTAPEMUSIC "Sultry Night Slow" 、ceroとの共演で名前だけは知ってたけど、こんな色っぽい音楽やるんだな。Negiccoの傑作ニューアルバムがアナログになる。さっそく注文した。

奈良美智さん「入って来るものを受け入れてるだけじゃ、いくら受け入れても自分を確立できない。自分から探さなきゃ、自分の宝物を探し当てれないし、その喜びを分かち合うことも出来ない。探し当てた先には、必ず仲間って呼べる誰かがいるに決まってる。なぜなら、そいつらもそうやって宝物に辿り着いたんだから」。ほんそれ。

6月11日 Oh, Summer Tour

ナポリタンカチューシャでライバルに差をつけちゃお!!

9日は訪問看護師さんがいらっしゃる日。異様に眠いデイズの中で、見栄張って部屋片付けた。和やかな時間。好きな女の子に「好きな女の子はいるの」って聞かれたのは23年ぶり2回めですね。
 (p_-) 生活...リズム...。オフトゥンで猫のお腹を揉んでる時が一番幸せ。猫のお腹は耳たぶより柔らかい。弱点をさらけだして寝てる生き物に、野生のかけらもない。2匹とも野良猫だったはずなんだけどな。10日も昼間はゴロゴロして、夜は「里本あすかを支える会」なるカレーパーティーへ。あすかさん久しぶりで楽しかった。手作りカレー旨かった。アイドルと運営と作曲家の関係とか、日記に書けない話をいっぱい聞いた。しかし遠い。自分がデブである事実は、屈辱の汗と果てしない疲労を呼ぶな。痩せ方がわかんない!!

エレクトリックリボンが、マニラで開催されたTokyo Underground Experienceに出演した。初の海外遠征にタイムラインが湧いた。前の晩に荷造りが終わらないなぎさ。果たして当日は起きれるのか。無事入国できるのか (特にリーダーが) 。数時間後には、立派なホテルでくつろぐ3人の写真が流れてきた。ぇっかがWi-Fiの設定をしたらしい。なんでみんなのパスコード知ってたのか。
 一方で、彼女らの勇姿を見届けようと有給を取ったパイセンの動向に注目が集まった。まさかの当日寝坊 → バス満席 → 飛行機乗り遅れ → 関空トランスファーの別便ゲット → 深夜のマニラ着 → タクシー代ぼられる → 実はチケット持ってないのフルコンボ。自撮りにいつにない疲れが伺えた。翌日ホテルでカップ麺を開けるも箸がなくて、ペンライトで食べるあたりがオタクの鑑。そこからの快進撃が伝説級だった。無事メンバーに遭遇して当日券も購入、控えめに言って最高のライブを観て、Japanese OTAGEIを披露して喝采を浴びたそうだ。写真だけでも素晴らしいステージだったことが伝わってきた。

安倍晋三が行政府の長である自分のことを何度も立法府の長って発言したことについて、国会議事録から抹消されるそうだ。抹消が許されるならなんのための議事録なのか。「すべての政党が、次の選挙しか見えていない すっかり忘れ去られた『未来』」。人類史上初めての高齢化社会で、社会制度を変えようとしない (多数派の老人に都合がいいように放置する) 現状が一番やばい。
 Windows10の自動更新プログラムが、アフリカのNGOを危険に晒した。マルウェアとも言われるプログラムを途中で止めなければ、8万7000ドルの損害を被ったかもしれない。死傷者が出たかもしれない。深刻な問題だけど地名がすべてを吹き飛ばしたな。JR東日本が原宿駅の建て替え計画を公表した。なんてことだ、あの美しい建築が壊されようとしてる。オリンピックって言えばどんなくだらない企画でも通る。喜んでるのは森喜朗と土建屋だけだ。

糸井重里さんと3月11日『紋切り型の言葉』を乗り越える」。糸井さんは盟友岩田聡さんを亡くして、ずいぶん考えたんだろうな。黙祷について「儀式はそのときだけは、みんなで思い出そう、あとは自由でいいからっていう時間で、儀式がないと、ぼくたちはずっと死者を考えてしまう」。露口啓二さん「地名を撮る」。幕末の探検家、松浦武四郎さんが北海道を訪れたときにアイヌの人々から聞いて記録した「地名」をもとに、露口啓二さんが川や沢を撮影した写真。
 水野しずさん「モノじゃなくてココロが動いた時に貨幣がエネルギーとして移動する仕組みに早く作り変えるべきなのに人類は遅れている」。これくらいの変革が必要なんだ本当に。詠み人知らず「知識は人間という家を構成するレンガのようなものだが、なにぶんレンガなためそれで殴るとけっこう人が死ぬ」。笑った。

Aphex TwinがEPをリリースする。Chuvchesが "Bury It" のニューバージョンを公開した。Allen ToussaintがPaul Simonのカバー "American Tune" のスタジオライブを公開した。もうすぐリリースされる遺作にも、この曲が収録される。"2001年宇宙の旅" を、もしもピカソが描いたら
 タワレコ渋谷店の一角に期間限定でPied Piper Houseが復活する。去年の限定復活の時は散財したな!!ドキュメント映画にもなった、風営法で取り締まりを受けたClub Noonの経営者が無罪確定した。FUJI ROCKの旧Orange CourtがフードコートOrange Cafeにリニューアルされる。マスコミが憶測で騒ぎ立てた、ヒカシューと水曜日のカンパネラのトラブルについて、本人同士が穏便に対談した。ところできのうのタイムライン、Nao☆ちゃんを泣かすやつは俺が許さん。

6月13日 涙の夕焼け

気圧と湿度に負けだらだら過ごす。いつもだらだらだけど。

12日は辻林美穂さんの1stワンマン@渋谷7th Floor。
 成り行き上最前列で鑑賞。辻林さんと弦楽カルテットが登場して "あさひ" "あぶく" "うそつき" "きみととく" を。ちょっと緊張してるかな。辻林さんは切りすぎた前髪を、オーガニック好きそうな感じって照れる。男はおおよそ髪を切りすぎちゃった女の子が好きだ。

バンドが入ってからは安定の演奏、早くも名盤と呼ばれる "Clarte" の世界をさらにエモーショナルに繰り広げた。シュガー・ベイブや冨田ラボのカバーもかっこよかった。アンコールは弦カルを招いてaikoさんのカバー、ダブルアンコールを煽っておきながら、感極まってまさかの涙腺崩壊。辻林さんがこの日を迎えるまでどんだけ頑張ったか漏れ伝わってきたからさ。こっちも泣きそうだ。"You Know" で大団円。で撮ったのがこの写真。
 帰ったら「5人しかお客さんがいないような時から観てくださってるスキルさんに、超満員の会場で歌を届けられて、本当に良かったです」ってメッセージ来てた。おじさんも感慨深いよ。10年前に別れたお母様も観にいらしてたそうだ。

今日は異様な疲れで...最近いい感じに進んでたカウンセリングを休んじゃった。話したいことがいっぱいあったんだけどな。
 タイムラインにはマニラでのライブをぜんぶ終えてホテルでくつろぐエレクトリックリボン。夜のプールで3人がはしゃぐ動画はまるでアイドルグループみたいだ。団地にもプールほしい。夜中に現地からツイキャスあったみたいだけど寝落ちてた (p_-) みんな無事に帰ってきた様子で、おつかれさまでした。

湯船にハッカ油を入れるという小技を覚えた。最高だな!! 衣替えして気づいた、バンドT買いすぎ。ときめくなんとかをする。
 吉永小百合さん「武器より対話を」若い人に呼びかける記事だけど、若い人は知らないかもな、吉永小百合さんは桜井日奈子さんくらい可愛いぞ。ラムセス6世の墓に入って360度見渡せるサイト。天井が美しい。優香さんが結婚の報告をファックスした。もうそれ専用の機械かよ。僕が最後にファックス使ったのは前世紀の話だ。

6月15日 笑いと音楽

多摩動物公園のサマースクールに行きたいけど対象は小学生か。44歳のおじさんはダメか。

14日は行くつもりだったライブに行かなかった。体調的には行けたんだよね。チケットも持ってた。単純に気が向かなかった、としか言いようがない。
 そのバンドのボーカリストのブログを毎日読んでラジオを毎週聞いて、メールを読んでもらって飛びあがって喜んでた時期もあった。ただマネージャーさんから残念な対応を受けて、半年間寝込んで15kg太った。もちろんバンドのメンバーに対しては、悪い印象はまるで持ってない。その一件で、彼らが僕の音楽の情熱を掻き立てる存在じゃなくなっちゃっただけ。

家で出来る作業をして、ネットを巡回して、朝に眠って昼に起きて。エレクトリックリボンなぎさは、マニラから帰ったあとも休まずにレッスンしてたみたい。そういえば能年玲奈さんのブログやツイートが途絶えて久しい。さっきのバンドのこともあって、運営と表現者の意識のズレに敏感になってる。Negiccoのなおちゃんが体調を崩した。ツイッターで心ない言葉を受けたことと関係あるのかな。かえぽはかえぽで悩んでるみたいだ。
 たなまさんがPeriscopeってサービスで弾き語りの中継をした。まだユーザー数が少ないせいか、海外からもリスナーが集まったのは楽しかった。新しいサービスに参加するのは好きだ。久しぶりにnanaをやってみたいけど、自分の裏声のキモさとリズム感のなさにすぐ消しちゃう。音感の悪さは気にしない。とにかくリズムが気になる!!

Appleの開発者イベントWWDCがあった。iOS10とMacOSが大きく変わるみたい。僕はまだAppleって会社に夢を見てる。iPhoneでコピーしてMacでペーストできるだと!?
 宇多田ヒカルさん。「最近、『気付くのが遅すぎる』なんてことはないと思えるようになった。気付けただけですごいし多分そのタイミングでしか気付けないことだったんだ。『なぜもっと早く気付けなかった』と後悔しないで、気付けたことに感謝しよっと」。15歳の若さで「気付いて」音楽界を揺るがせた女性の言葉だ。内田樹さん「部活マインド」について。「『嫌なこと、理不尽なことに一定期間耐えることに達成感を覚える心的傾向』のことです。嫌なら止めればいいのに止めない、止められない。それだけ自分の条理不条理の判定能力に自信がないのでしょうか」。内田さんは武道を嗜んで、体と頭と両方使える方。僕は体を使えないから、思考や言葉に偏りがある。

舛添要一都知事が、政治資金の私的利用で辞任に追い込まれた。そのことに異論はない。ただ同じように、あるいはそれ以上に咎めるべき人間はいないのか。マスコミの舛添叩きを、「合法的で安全な娯楽としての狩猟」と言った人がいた。例えば石原元都知事はマスコミにとって危険な存在だから、滅茶苦茶しても野放しにされた。ゆうきまさみさん「たぶん、舛添さんはマスコミにとって楽しいネタを提供してくれるわけでも、ぶら下がって美味しい思いをさせてくれるわけでもないので、そろそろ交代させようということになったのだろうと」。次の都知事選にタモさんが出るなら、あっちのタモさんがいい。
 ニッポン一億総活躍プランが閣議決定された。気持ち悪いな!! 僕は2730万人の方に入るよ。とり・みきさん「我々に活躍してもしなくてもいい自由を!」。

The Explorers Clubが新譜から "California's Callin' Ya" を公開した。Adult JazzがEPから "Pumped From Above" を公開した。Dave Gregoryの新バンドTin Spiritsが11月に来日する。元WingsのHenry McCulloughが亡くなった。
 仮谷せいらさんの新曲 "Colorful World" ますますポップで気持ちいい。ラブリーサマーちゃんの新曲 "青い瞬きの途中で" 思春期の困惑を、生バンドとあの切ない声で歌う王道バラード。

痩せたいと言いながらピザ食ってゲフー。食べることがストレス解消になったら、抜け出せないスパイラルだね。
 音楽を聴く気力が湧いてこない。作る気力はもっと湧いてこない。こんな体調でFUJI ROCKに行けるのかな。無理して行った2014年、行ってよかったとは思ってないから。

6月17日 Lying in bed just like Brian Wilson did

しかたがない、私が出ましょう都知事選に。

今日の日記は、長くて暗いものになると思う。それでもできれば読んで欲しい。ひとつは僕の体調に関すること、もうひとつは世の中で起きている残念な出来事に関することだ。その辺の話題は後半に、前半は日々の暮らしについて。
 16日は訪問看護の日。素敵な看護師さんがいらして一週間の話を。和むなあ。いろんな意味で安らげる関係っていうのはありがたい。動物の話をいっぱいした。午後は内科へ。自律神経系の異常で汗が滝みたいに出る症状について、内科ではもう処置のしようがないんで、精神科をあたってくださいって言われた。そうか...。その足で、仮谷せいらさんのリリースライブ@渋谷loop。

この日はせいらさんの誕生日でもある。せいらさんは23歳になった。会場おじさんばっかりだな (オレモー) 。O.A.のcallmeは、メンバーが作詞・作曲・振付を手掛けるアイドルグループ。里本あすかさんの域には遠いけど、少なくとも僕が作る曲よりはずっと完成度が高い。WHY@DOLLは、ちょっと懐かしいテイストの、洒落たコード進行のポップソングを歌うアイドルグループ。
 そしてせいらさんの登場。圧巻だね。新しいポップアイコンだ。どこまでも伸びやかな歌声、きらきらにまぶしい笑顔。tofubeatsのアルバムにfeat.参加した定番の "So What?" はなかったけど、せいらさんがPVに出演した "水星" が披露された。Orlandのアルバムにfeat.参加した"Past Present"の弾き語りをはさんで、もちろん新曲の "Colorful World" 。あの輝きを身につけるまでに、彼女がどれだけ努力をしたのかと思う。アンコール前のMCで見せた涙が、少しだけ語ってたような気がした。せいらさんやっぱり僕を覚えていてくれた。でも彼女が知ってる僕は、パンパンに太りきったおじさんなんだよね...。

体重が...酷い。この日もスタンディングが実は辛くて、夜中に脚をつった。自分の体もままならないくらいには太った。原因は鬱病で家族に見捨てられて、独りで寝込んでる生活なんだけど、最近はストレス解消の手段が「食」になっちゃってる面もある。思い通りに動かない心と手足のために、さらに食べて太る。
 学生時代は羸痩危機くらいには痩せてた。いまでも自分のイメージはあの頃のままだ。一度太って2013年に標準体重に戻した。それから失恋や親戚からの冒涜や主催イベントの失敗で体を壊して、もう30kg太った。写真左が高校時代、真ん中が2013年、右がいまだ。学生時代と比べると、体全体に40kgの重りを常に背負っている状態。肉体的にも精神的にも拷問でしかない。今年のFUJI ROCKはキャンセルするつもり。豪華なラインナップだけど、動けないんじゃ仕方がない。

志茂田景樹さん。「自分を嫌いになってもいいよ。たまたまいいことが重なっていい気になったり、何かが人並みより優れているといって傲慢になる自分は遠慮なく嫌いになろう。でも、何をやっても駄目な自分を嫌いになっては立つ瀬がなくなるじゃないか。かばってね、少しずつよくしていこうよと背中を押してやんなきゃ」。
 志茂田景樹さんはツイッターやっててイメージが大きく変わった方の一人。上辺だけで語らない、体験からきた言葉を紡ぐ方。ほんと何をやっても駄目なんだ。そうだね、少しずつよくなっていこうよって自分の背中を押してあげなきゃ。いま、訪問看護師さんやカウンセラーさんや、ごく少数の友達が背中を押してくれてることに感謝して、でも最後は自分で立ち上がらなくちゃいけない。

世の中で起きてる残念な出来事は、何度も書いてる舛添要一都知事への執拗な攻撃のことだ。もちろん政治資金の私的利用は許されることじゃない。でもほかに語るべき話題はなかったのか。僕のもやもやを、フランスのル・モンド誌が鋭く指摘してる。
 「民放テレビやスキャンダル専門紙で連日のように荒れ狂ったメディアの暴風について、この専門家は『攻撃は周到に用意されていたもので、タイミングを計って行われた』と言う。情報筋によれば、この攻撃は計画的なもので、官邸の暗黙の同意を得て行われた。メディアが知事問題一色に染まったために、報道された場合に政府にとって不都合ないくつかのニュースが結果的に報道されなかった」。舛添叩きにマスクされたのは、オリンピック誘致の不正資金問題と、パナマ文書の問題だ。森喜朗と竹田恒和と、400の個人・企業のことだ。

この記事を翻訳した内田樹さんはこう問いかけた。
 「どなたかこれに反論する日本人ジャーナリストはいないのですか。『ル・モンド』の記者は自分の書く記事を世界中の人が読むことを意識して記事を書いています。日本のメディアに『日本の現状を理解したいと望んでいる海外の読者・視聴者』をも想定して、報道し、分析し、解説している人がいますか」。つまり、海外にこんな指摘をされる事態がすでに「ニュース」だと。

イギリスでは、EU残留派の議員が撃たれて亡くなる痛ましい事件があった。この話はまだわからないことだらけ。
 きのうから微妙に虫歯っぽいのだよな。歯医者さん怖い。痛いし怒られる。なんとか穏便にすませられないものか。

6月19日 絶望について

鳥が鳴く時間に目覚めた。父の日なんで両親の墓参りへ、絶縁されてる弟一家に会わないといいな。そして自分の幸せのために気分を切り替えるべく、神社で御祈祷を受けようと思ってた。
 横になったら案の定 二度寝して、もう間に合わない時間だった。夢を見た。我が「名家」の家長様に実際に浴びせられた罵倒の言葉だ。「軽蔑と警告を込めて」なる長文メールだった。要は「病気で迷惑をかけていることを詫びろ、鬱病なんて病気はない、のうのうと生きていることに腹が立つ、一族の恥だから早く死ね」と。うなされてたんだろう、猫が起こしてくれた。

毎朝たべているプチダノンのフタの裏に、心のこもってない応援の言葉がある。ダノンジャパンからの言葉なら素直に受け取る。今日のは「顔を見たらあんしんしたよ。(兵庫県 ふくろうさん) 」。兵庫県に知り合いはいない。これ、誰のための言葉なんだ。
 独りきりで16年間 闘ってきたことを、受け入れて守って欲しい感情がある。ダノンにすがることしかないんだろうか。真摯に誠実に生きて、その結果がこれでは自分が可哀想。なにもできないまま月日だけが過ぎていく。生まれてこなければよかったと思う。

志茂田景樹さんの言葉。「絶望を売りたい人がいて一方に買いたい人がいてもその取引は成立しない。その人の絶望はその人にしか生まれず他人の心には移せないからだ。希望があって絶望するが、人は本来絶望しきれない動物である。絶望的な状況に追い込まれても一縷の希望を持つ。その一縷の希望に手が差し伸べられるかどうかだ」。

気になったニュース「産経ニュースサイト、記事削除し謝罪 当事者に取材せず」、「岩上安身が現役の電通社員への単独インタビューを敢行 東京オリンピック誘致の内幕は!?」、「『蓮舫氏は帰化し泣いた』自民・菅原氏発言、後から訂正」。
 この時代を後にどう語られるんだろうね。産経新聞は、「この作品はウヨを釣って飯を食うためのフィクションです」って注意書きしといた方がいいんじゃないか。

明日、カウンセリングに行く。先週休んじゃったし意地でも行く。話題は、絶望について。

6月21日 はじめの一歩、もしくは人生と音楽と政治について

20日はカウンセリング。体調的につらかったけど意地で行った。自分に存在価値があるのか、諦めそうなフェーズだって話をした。鬱病を発病してから16年。人生に納得できないまま希望を押し込めてる。生きるモチベーションはどこから来るのかよ。カウンセリングは結論がでなくても、王様の耳はロバの耳的な効果がある。
 夜はまたN氏とFくんが来てくれた。今年のFUJI ROCK、体力的に行くのは無理だって話をした。やっぱり体力的に無理があった2014年がほんとにつらくてさ、あの年は行くべきじゃなかったと思ってるから。N氏は、結論を出すのはまだ早いんじゃないかって。今朝、変な夢を見た。この部屋の中、地上1.5メートルくらいに浮かんでて、見知らぬ家族が団欒してた。ああ、これが団欒っていうものなのか。僕の人生にはなかったし、これからもないだろう。

からの。思い立って外出。行き先は恋愛の神様、東京大神宮。厄除祈願と病気平癒と良縁祈願の御祈祷を受けた。こんな梅雨空に御祈祷を受ける人はいなくて、僕1人のために2人の綺麗な巫女さんが舞い踊った。面白かった!! 素敵な出会いがあっても、いまの体型では100パー無駄にするからな。病気が原因の肥満なんで、3点セットで踏み出したのだよ。夏至の日が第一歩なんていいじゃんか。モテグッズやモテ資料やモテ食料をたくさん頂いた。モテ羊羹、モテ干菓子、モテ餅、モテ海苔。モテ水をチェイサーにモテ酒を飲んだ。
 帰りに両親の墓参り。父の日に来れなくてすまなかった。そういえば正月もこなかったな。今日、東京の街を歩きまわったのが最初の「運動」。認知行動療法的に精神を治して、ドミノ倒し的に肉体も治して、みるみる痩せる。治りたい気持ちがやっと芽生えた日。

タイムラインに「音楽に政治を持ち込むな」なるハッシュタグが流れた。今年のFUJI ROCKにSEALDsの奥田愛基さんが出演するってニュースを耳にした、音楽音痴の起こした騒ぎだ。後藤正文さん 「『読経に宗教性を持ち込まないでください』みたいな言説だよね」。ポピュラーミュージックの歴史は政治と共にあったし、FUJI ROCKはその流れを大切に汲み取ってきた。Literaの記事はちょっと乱暴だけど、そのへんの基礎知識をわかるように教えてくれる。
 「そのうち、ロックフェスでは恋と友情と親孝行のことしか歌っちゃいけない、なんていう時代がやってくるかもしれない」。恋と友情と親孝行も、平和がなければ成立しない。人生のすべてのフェーズにおいて、政治が (あるいは社会が) 関わってくる。参院選があした公示される。憲法前文に選挙の意義が書かれてる

デイリーポータルZ「『ビールを見ないで注ぐとかっこいい』は本当か」。DPZは果てしなくくだらなくて、でもライバルサイトと違って善意ベースで書かれてるから好き。林雄司さんも大北栄人さんも、そういう意味では社会の中でくだらなさを追求してる。
 Rolling Stones誌が「45 Best Albums of 2016 So Far」を発表した。今年も半分が過ぎたな。牧村憲一さん「かつては先人たちは、味噌汁で顔を洗って出直せと言ったものです。この20年創ることをないがしろにして、売ることばかりやって来たツケがやって来たのですね。そんな輩との決別の良いチャンスだと思います」。今日知った素敵な曲Piero Umiliani "Good Morning Sun" 。なるほど"Mah-na Mah-na" の作曲者なのか。

風呂はいって寝る。そしてモテの彼方へ。

6月25日 パンはパンでも食べられないものはパーンダ

秋元康は秋元康のくせに神とか祈りとか言うな。

日記をさぼってたんで書きたいことがいっぱいある。22日は精神科の方の病院へ。50個くらい病気があって、いろいろバランスを調整するために薬をガラッと変えることになった (その新しい睡眠薬が効かないんで夜中にこの日記を書いている) 。
 その足でRuby*@大塚Hearts+へ。非常に出演者数のおおいイベントながら客席は閑散...。そんな環境の中、生ドラムと生ギターを従えたRuby*のライブは音圧でも演奏でもほかのバンドを圧倒した。Lilyさんの無機的な歌声と機械仕掛けのポップソングの相性は抜群。トリの男女混成バンドときめきエキスプレスは、ライブ慣れして楽曲もよかった。とっしーさんに「太りましたね!!」って驚かれた。無言で「えっ」って顔されるよりありがたい。

23日は訪問看護師さんがいらした。恋愛したい話とそれにしては体型がアレなのでなんとかしたい話を。2013年に67kgだった体重は、2014年に93kg、2015年に82kg、いま96kgある。パンダは太ってても可愛いって言われるのにな。僕がダイエットするより、おっさんは太ってても可愛いって世論を作るほうが楽な気がしてきた。訪問看護師さんは、太ってても魅力的な方はいますよと。体型を卑屈に思うのはよくない、堂々と太ってれば素敵ですって。ほら、自分をヨシヨシしなくっちゃ、ありのままの自分を受け入れなくっちゃって。
 夜はContrary Parade@高円寺U-haへ。1曲め "アンドロイド" から始まる、狡いくらいに切ないセットリストだった。彼女の音楽はもっと世界に知られるべきだ。U-haのカレーも最高。対バンのコンドウヒロユキさん、岡本チハルさんにはデブすぎて気づかれなかった。

3日連続で都内に出て、24日は疲れ果てて寝込んでた。ちょっと前の体力よりはましになったかな。今日は体のメンテナンス、東京大神宮に行ったことを話したら、「恋愛願望あるの? 素敵な女性が集まるところがあるから紹介するよ」と。オーガニックフードを食べながら、お喋りをする会らしい。ジャンクフード大好きだけど、それでいいと思ってる訳じゃない。紹介してもらうことにした。
 ところでお気に入りのジャンクフードは、ペヤングのソースを半分しかかけないでかき回さないの。味がついてるとことついてないとこがまだらになってる。もの足りなかったら塩コショウ。もうひとつ、カップヌードルにお湯を入れて1分くらいで食べ始めるの。固いとこと柔らかいとこがあって、おこげを食べる感触に近い。こんな話題がその会に相応しくないことがわかる程度のコミュ障だ。緊張するな。

UKがEUを離脱することになった。一番くわしいニューズウィークのまとめグラストンベリー主催者の声明ピーター・バラカンさんのインタビュー。ローマ帝国の遺物にみる英国と欧州の関係。EUに残りたいスコットランドに独立の気運がでてきた。翌日UKでググられたのは「EUとは」だそうだ。そもそも自分たちがなにに投票したのかわかってなかったイギリス人
 これはそのまま来月の僕たちの姿かも知れない。日本は参院選だ。政策ごとの考え方が可視化されたサイト。民進党の「国民の暮らしと平和を守る」って声明に、稲田明美自民党政調会長が「国民の生活が大事なんて政治はですね、私は間違ってると思います」。カンカンカンカン!! じゃあ何が大事なの、お前の仕事はなんなの。自民党はツイッターで疑問にお答えします企画で、都合の悪い質問を黙殺して炎上した。社民党の福島瑞穂氏は、26日の16時から銀座で犬猫殺処分ゼロを訴える企画をする。で、わんにゃんを連れて来いと。この季節の16時のアスファルトにわんにゃんを連れ出したら命に関わる。動物愛護を訴えてる割に全然勉強してない。

20代男性の53.3%が交際経験なし、結婚願望があるのは38.7%なんだって。恋愛・結婚に大事なのは年収。これが少子化の現実だ。沈みゆく国アディオス。ツイッターが仕様変更して、動画の長さが140秒までになる。ツイッターからほかのサイトへの誘導がうまくいかないのは、1つのトピックを消化する時間が圧倒的に違うからで、同じ理由で動画が長過ぎたら観てもらえない気がする。さすがに140秒も猫動画みてたら飽きる。市川海老蔵さんの取材自粛要請に週刊誌が応じない理由。無茶な言い訳を並べたてて読者に伝わってるかっていえば、アンケートでは7割が「無条件に自粛するべき」って答えてる。
 ひとりぼっち惑星ってアプリが面白そう。心に残る言葉がまとめられてる。ボトルメールみたい。無印良品っぽい説明文を自動生成するサイト。なるほど、ぽいぽい。

音楽に政治を持ち込んで世界を変えた歌 "We Shall Overcome" のドキュメント。為末大さん「ミュージシャンが応援している支持者の会合で歌っちゃう国と、政治ととにかく距離をとるように言われている国で、投票率に差が出るのは当たり前じゃ無いかなと思う」。
 Aphex TwinのMV "CIRKLON3" はダブリンの12歳の少年が監督した。Microstarがニューアルバム "She Got The Blues" をリリースする。Nozomi Nobody "Someday" 素敵すぎかよ。ミュージック・マガジン誌の90年代特集に、当時ぞんざいに扱われたミュージシャンたちがありがたく載ってる。そして10年代、北園みなみさんやayU tokiOさんはぞんざいに扱われてる。
 aikoさんの "カブトムシ" はJohn Lennonに向けた歌って説が出てきた。「少し背の高い」「少しクセのあるあなたの声」「あなたが死んでしまって」「メリーゴーラウンド」、なによりコード進行が "Woman" と同じらしいよ。完全に信じてる訳じゃないけど、こういう妄想は好きだ。細野晴臣さん「自分に向かっていかないと音楽はできない。外に向かっていったら音楽はできないんだ」。草野マサムネさん「かわいいものを思う気持ちとか、もうバカみたいにロマンチストでいることとかに対して、真面目であり続けようと」。

Loppiで手数かかってるのは利用者なので、利用者に手数料を支払うべきじゃないか。寝る。

6月27日 好きな人にギュッてされたらみんな治るのに

猫の ω を後ろからちょんってつつくとグーって言う。

新しい薬があってない気がする。だんだん馴染むのかな。26日は殆ど寝てない状態で (寝てない俺かっこいい!!) CLOWさん主催の水無月のつゆ@原宿ひまわり広場で手をつなごうを観てきた。
 最初に登場した一戸惇平 from 荒川ケンタウロスさんは爽やかな好青年。ちょっとハスキーなハイトーンボイスで恋を歌う。次に登場したおおたえみりさんには圧倒された。ピアノってこんな弾き方ができるのかよってくらいアイデアに溢れた演奏だった。キュートな歌声で歌われる、人間の真芯を捉えた言葉の世界に、戸惑う人は戸惑うかもしれない。ルックスも含めてBjorkを彷彿とさせた。これからちゃんと追いかけたいミュージシャンに出会えた。

そんなライブの後で、まだ歌い始めて1年あまりのCLOWさんがどんなステージを観せてくれるのか。結果は最高だった。パーカッシブなギターはエモーショナルにリズムを揺らして、何よりも丁寧な歌の世界、時に囁くような、時に張りあげるようなボーカルは、完璧にコントロールされていた。毒と孤独と狂気と、でもそれをぜんぶ優しく包み込むようなライブだった。
 素晴らしいミュージシャンたちが、どんどん繋がっていくのは嬉しいことだ。もう僕が敢えてライブイベント企画する必要ないや。トータルで素敵な夜だった。心が大きく揺り動かされて、でも帰りの電車でもご機嫌だった。ポピュラーミュージックにはこんな可能性があるんだよって世界中に伝えたい気持ち。駅前のベンチで、感慨に耽りながらハイボールを飲んだ。

今日はカウンセリングの日。いつもの通り先週にあったこと、特に鬱病を発症して16年めにして、ついに治ろうって意識が芽生えた話をした。病気はとてもつらい。つらいけど現実から逃げる言い訳になる部分もあって、そっちで楽してたわ。お布団はずっといると鬱屈が溜まる。そろそろ起きあがっていい。あっつい。梅雨の真っ最中なのに紫陽花が枯れてた。帰って冷房ガンガンにかけて猫もんだ。
 natsukiちゃんが、台湾出身でアメリカで活躍していたQuinちゃんと、Nice Arrangeってユニットを組んだ。ツイキャス観るにいい感じ。そして中嶋春陽さん擁するジュネス☆プリンセスが解散。今日発表して今日解散。何があったんだろう。たなまさんのツイキャスを観た。屈託のないキャラクター通りの朗らかな歌声と、ソウルの香りもする素晴らしい楽曲と、ちょっとの棘。エンターテイナーだ。

参院選でまた「支持政党なし」なる政党が出馬した。2014年の衆院選では意図的な誤解でおおくの票を集めた。注意して!! 自民党が民進党に「改憲の対案を出せ」って迫った。枝野幸男氏の答えはもちろん「現行憲法こそ対案」だ。舛添要一元都知事を糾弾した都議会員のリオオリンピック視察が、突然中止されることになった。人を叩いてる場合じゃない、自分たちも物見遊山だったってことだ。
 イギリスのEU離脱で、離脱派の幹部の公約が嘘だったことを認めた。このあおりで、年金基金を株式に突っ込んでた日本の年金機構の損失は、1日で数兆円って言われてる。どうすんのかね。ローマ法王が「キリスト教徒は同性愛者に謝罪するべき」って発言した。そしてもちろん貧しい人々、搾取されてきた女性たち、労働を強いられてきた子供たちにも。教会内でも波紋を呼んでるみたいだ。

ひらめきメモさん「本来、自分にとってぜんぜん簡単じゃないことを『君ならできる』『君ならこれくらい簡単にできて当然』と言われ続けてきて、そういうもんだと思い込む。 この思い込みと、現実の自分自身とのギャップが『めんどくさい』『自信がない』『勇気が出ない』という感情の原因」。身に染みた。さぬきこどもの国のQ&A、死んだ人は星になれるの? ってQに対するAが素敵。
 杏窪彌のMinさんがネットラジオでDJした。Sadistic Mika Band、The Beatles、The Beach Boys、The Internet、My Bloody Valentine、Beck、最高かよ。Negiccoを掘りさげた良記事が公開された。Shiggy Jr.の魅力はいっぱいあるけど、いけもこちゃんを取り囲む男性メンバーたちがいい人そうってコンポジションもひとつあるな。カセットテープでスクラッチする、これ楽しそうだ。

今夜こそ眠れますように。