DIARY 2016年7月


7月3日 夏の睡魔に会いたかった

6日間も日記が途絶えた。なにしてたかって、寝てたんである。睡眠障害だ。1日18時間くらい寝てた。眠剤のバランスがわるい。眠いってね、ああもうダメだって椅子から立ちあがってお布団に行く間に寝落ちるくらい眠いの。FUJI ROCK目前に危機に陥ってる。それでも日記を書く僕は偉いしかっこいい。先週はじめの危機は不安障害、布団の中で悶え苦しんだ。28日にヌカタシが来てくれて、音楽を聴きながら桃を食べた。おいしかった。ヌカタシには感謝しかない。
 志茂田景樹先生「こうしている間にもどんどん時間が経っていく、とジリジリした焦りに捉われることってあるよね、何をやっていいか解らなくて。でも、やれることはちゃんとある。それよりもいいことをやれるはずだと思いこむからどうしていいか焦る。やれることをやればもっといいことをやれるのに」。

29日は予約の2時間遅れで病院に行って (体調が悪いから病院に行きたいけど体調が悪いから病院に行けない問題!!) 、貰った薬を食ってShiggy. Jr / Negicco@恵比寿LIQUIDROOMへ。
 この2組は非常に相性がいいのではないか。最初に登場したNegiccoは、大人の女性の柔らかな可愛らしさがあった。思い切ってネギライトを振ってみた。わはは楽しいじゃんか。入院してたNao☆ちゃんが元気そうでよかった。Shiggy.Jrは最高のライブバンド。圧倒的な演奏力の上に乗る、いけもこちゃんの声の伸びが気持ちいい。演奏はもちろん、立ち振舞いからMCまで練り込んだんだなってステージ。もちろんお互いの曲を自分のセットに織り込んだり、アンコールで共演したり。真摯で人柄がいいって音楽やるにも大切なことだと思う。彼女たちの創りだす音楽を僕は好きだ。

30日は訪問看護師さんがいらした。いつもよりゆったり楽しいお喋りができたな。少女漫画の話で盛りあがった。
 あとは...寝てた。7月に入って気温が急上昇、今日は35℃を超えたらしい。部屋にいてもクーラー最強にしないときつかった。猫がのびてた。と思ったら扇風機にあたったり。彼らも暑いのだな。起きてる数時間は、猫の世話と自分の食事と、タイムラインのチェックに費やした。衝撃の解散劇から言葉のなかった中嶋春陽さんは、Instagramに少しずつ写真と想いを載せるようになった。ゆっくりでいい。デイリーポータルZ「ヲタ芸を練習して地下アイドルのライブに参加してみた」。サイリウムの正しい持ち方があるとは知らなかった。っていうか、地下アイドルのライブに行ってる割にはオタ芸とかぜんぜんしないし、マナーも知らない。さて次に病院が開くのは...6日か。

友達の引きこもりを救い出した監督が7年の記録を映画にした。ひとごとじゃないんで観たい。恐竜時代の鳥の翼が琥珀の中で保存されていた。いまの鳥と驚くほど似てるらしい。木星のオーロラと、不思議な音が観測された。自分用メモ。この人にキャッチフレーズをつけるならって視点で人をみるいい。「聞き上手」を演出しないで、自分の興味のあることを貪欲に聞いてく。
 バングラデシュでテロがあって、日本人全員が死亡した。奈良美智さん「日本政府による最近の巨額のイスラエル支援によって、日本人には危険な国が増えていってる」。ヤマザキマリさんのコラム「18歳選挙権への不安と心細さ」。17歳でイタリアに渡ったヤマザキさんは、「自分の国の事も世界で起っている事も何も知らないで、一体どんな人の心を掴む絵を描くっていうんだ」って言われたそうだ。

今年のFUJI ROCKは電子マネーが使える。たっぷりチャージして行きたいけど、落としたら凹むなあ。Squarepusherが、UKのEU離脱問題の中で作曲した新曲「MIDI sans Frontieres」を発表して、MIDIデータをフリーで配布した。名ベーシスト、Rob Wassermanが亡くなった。"Trios" よく聴いた。新しい青の顔料が発見された。結晶構造が赤と緑を完全に吸収する。
 日本科学未来館にBjorkがDJとして出演して、日本の民謡をいっぱいかけたらしい。やくしまるえつこさんが遺伝子組み換え微生物で「人類滅亡後の音楽」を発表した。

今夜は程よく眠れますように。今週はいっぱい用事が入ってるから、睡眠障害まじで困る。

7月9日 16億光年

また6日間も日記の間があいた。なにしてたかって、寝てたんである。睡眠障害も2週め。薬が合ってないってこともあるけど、男性更年期障害のような気もしてきた。
 4日はカウンセリングへ。この時間は僕が好きなことを話していい。っていうのはわかってるんだけどさ、日常において一方的に話していい機会なんてなかなかないじゃん、どうも勝手が掴めない。そもそも1人で1時間も話すことないよ。対話だったら相手の言葉を受けて新しい話題を思いついたりもする。じゃあカウンセリングに意味がないかってば、ものすごい意味がある。頑張って自分の中のもじゃもじゃを言葉にすると、考えがすっきり整理される。カウンセラーさんは、その手助けくらいのヒントをかけてくれる。そもそも綺麗なお姉さんと1時間もお話して、2000円ぽっきりはコスパがいい。

その足でエレクトリックリボンが所属する箱レコォズの1周年イベントに行った。暑かったな。サウナで大汗かけば健康かもだけど、あれ水風呂とセットだからね。渋谷で麦わら帽子を購入。ゲリラ豪雨を避けるために入ったスタバで爆冷房スポットをみつけちゃって、もうそこから動きたくない。
 イベントは所属アーティストが全員出演。もちろんエレクトリックリボンのライブも。そしてボンクラさんたちは、レーベル代表の古木さんの誕生日に併せて、サプライズを仕掛けてた。こういう楽しい仕込みをよくやるな。エリボンのライブには愛しかないよ。せっかくnagisaとお揃いのカッパえびせんのTシャツ着てったのに、暑さと疲れで眩暈がして、メンバーとはお話せずにそそくさと退散した。マックで1時間休んだ。全力で楽しめなかったのは心残り。

5日からはずーっと寝てた。出演者に行くって約束しちゃったライブ、セッティングして貰った食事会、ぜんぶキャンセル。猫に観察される4日間。消防士が女子高生の胸を揉む事件があった。「筋肉を確認しただけ」。僕も猫の筋肉を確認した。
 7日は訪問看護師さんがいらした。「七夕ですね、織姫と彦星って16億光年離れてるらしいですよ」って。「山下さんなら短冊にどんなお願いを書きますか」「フジロックに行けますように」「即答ですね」。毎日24時頃になるとちょっと動けるんだ。夜行の新幹線とか24時スタートの夏フェスとかないかしら。訪問看護師さんには「自分を誉める習慣をつけましょう。今日はお皿を洗った、でもいいんですよ」って言われてるけど、それすら思いつかない日々なんだ。ところでササノハサラサラって競走馬いそうだな。

床つめたくて気持ちいい。昼間はエアコンの冷気を効率的に浴びるために死んだカブトムシみたいな格好して、動かないと腹へらないんだね、1日2食をほんの軽く。この3週間で体重が8kg落ちた。運動はまるでしてないし、お腹をこわしたでもないし、筋肉がまるまるおちたと考えてる。週に3日しかあいてない病院に行けなかったのは痛い。次は13日だ。早いとこバランス取らないと。
 今日のエリボンは大雨の中、江ノ島の海岸で野外ライブだった。メンバーやボンクラさんからタイムラインに画像が届いた。なんだかんだでみんな若いよな。僕が行ったら倒れてたと思う。逆境の連帯感で、神イベだったみたい。「台風クラブ」的な。みんな楽しそう。楽しそうな姿を眺めてるのが好きなんだ。アイドル鑑賞活動において、僕は一歩引いた視点にいると思う。一緒にオタ芸はしない。

明日は参院選だ。松尾貴史さん「選挙関連のツイートが目障りだと感じている方も少なくないと思います。楽しいことだけに目を向けていたいですよね。それは私も同じです。しかし、今は『楽しいことを享受すること自体が許されない国』になってしまう分岐点なのです。まさかと思う人も多いでしょうが、本当に危険なのです。必ず投票を」。
 参考になりそうなテキストを。ポリタス「『誰も政治を教えてくれなかった』人たちへ」。いとうせいこうさんの名文「一羽の鳥について」に呼応する記事、「世界の主について」。SEALDsが好き嫌い関係なく普遍的な話「改憲も悪くないんじゃないかと思っているあなたに知ってほしい7つのこと」。日本国憲法前文より「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」。

探査機ジュノーが木製周回軌道に入った。なにが凄いのかって話。大西宇宙飛行士を乗せたソユーズが打ち上げに成功した。大西宇宙飛行士は、ISSに4ヶ月滞在する。5月に亡くなった象のはな子の写真や動画を、東京ズーネットが募集してる。ジェーン・スーさん「海外で手にしたふるさと」。東京人の感じる東京観は、概ねこんなところだと思う。「ずっと好きだった人の結婚式に出た 『バウムクーヘンエンド』を迎えた女性の物語」。読んで胸がざわついた。
 志茂田景樹さん「憎しみはメルトダウンのように心を損なうが、悲しみは人として大切なものを心にそっと残していく。愛の貴さ優しさも、儚さ罪深さも、そして、人生の深淵の底知れなさも悲しみがなければ知ることはできなかった。人は悲しみを通して自分の人生を検証している」。いちいち染みるなあ。

ZABADAKの吉良知彦さんが亡くなった。今年は魂をえぐられるような訃報が続く。寂しい高校時代の記憶は吉良さんの音楽と共にあった。吉良さんが亡くなった朝のツイート「人間には空気が無いと音が聴こえないけど宇宙は音楽にあふれてる気がするんだ。音楽が宇宙の目的じゃないかとさえ思うこともあるよ」。僕は吉良さんの音楽をこんな風に聴いていたよ。
 Bjorkのインタビュー「今の時代の変化を歓迎しているの」。Arcaがニューアルバムをフリーダウンロード公開してる。Rufus Wainwrightが1500人の合唱団と「Hallelujah」を歌った。Hot ChipのPillow PersonがMoshi Moshiからシングル "Go Ahead" をリリース。et aliaeがシングル "Rose" をリリース。

前にこの日記でも紹介した、淡路島での大失敗アイドルフェスを1人で天国に変えちゃった寺嶋由芙さんのインタビューがバズった。観てみたいな、寺嶋由芙さん。

7月11日 オロロローン暑いよ

寺嶋由芙さん「夏は夕方18時から1日がスタートして、朝の8時くらいにはみんなお布団入ることにしない?」天才か!!

きのうは参院選。右傾化がさらに進んで、改憲勢力は憲法改正案の発議に必要な人数に達した。自民党的には、あの憲法改正案を世に広めたら選挙に勝てない。だから改憲の話をしないで経済政策の話ばっかりをした。自民党の憲法改正案は国連でも問題視されてる。
 かのナチス党も、正当な選挙で目先の経済政策を掲げて政権を取った。いまの社会制度で経済的な成長を期待するのはもう無理だろう。最後の砦だったのがITとバイオテクノロジーで、日本はどっちも失敗した。あとは兵器と原発くらいしかない。兵器は儲かるぞ。壊すために作られる永久機関だ。もう音楽と女の子のことだけ考えてられるような国には戻れそうにないな。

今井絵理子氏は、新聞のアンケートが白紙だったことについて、「まだ政治家を目指して間もない人間が答えられるはずがないんです。これから勉強していきます。お手柔らかに、長い目で見ていただければ」ってコメントした。すごいな。税金はあなたを教育するためにあるんじゃないよ。立候補する前に勉強しなさいよ。「国民の生活が大事なんて政治はですね、私は間違っていると思います」と言い切った稲田朋美政調会長は、池上彰さんの番組で、改憲に関する質問に「草案は出してある」の一点張りで言葉を濁した
 池上さんの番組について、選挙が終わってから問題点を洗い出すんじゃ遅いってコメントがおおく集まったけど、選挙が終わってからでも問題点を洗い出せるのはひょっとしたら恵まれてるのかもしれない。次の選挙じゃできないかもしれない。

今日は...カウンセリングの日だったのに寝落ちてキャンセルしちゃった。薬の影響の睡眠障害は治りつつあるんだけど、気を抜くとまだまだだめだねー。次回平謝りだ。やり残したGYM作業をこなして、カモミールティーにはちみつを溶いて。
 永六輔さんが亡くなった。僕とは考えが違うところもあったけど、論理的で説得力があった。ネトウヨとは正反対の、正しい保守思想の持ち主だったと思う。なにより作詞家として好きだった。坂本九さんのボックスセットを持ってるよ。盟友黒柳徹子さんの追悼の言葉。ザ・ピーナッツの伊藤ユミさんも亡くなった。宮川泰さんのセンスが炸裂して、オリジナルもカバーも素敵な曲がいっぱいある。

XTCのドキュメンタリー映画を作ってるらしい。ハンドルを回すといろんな楽器が音を立てる自動演奏機。ザ・なつやすみバンドの新曲 "Odyssey" が素敵。

7月14日 冬はろろるのめんどくさいし、夏はろろるのめんどくさい

相変わらず寝込んでる。なにをするのも億劫だ。やんなきゃいけないことはたくさんあるんだよ。でもやりたいことはダラダラ猫もんでることなんだよ。チャイはいつもクッションのところでじーーーーっと僕を見てる。目が合うとにゃーって飛んできて、べたーってくっつく。メイはいつもカゴの中で寝てて、ときどきふんふん寄ってきて、チューしてどてって腹を出す。撫でてやると恍惚の顔になる。
 12日は体のメンテナンス。寝込んでる間、食欲がなくて体重がごっそり落ちたんだけど、筋肉が落ちたわけではなさそう。13日は病院。睡眠薬を前のに戻してもらった。一晩飲んでまだ改善の兆しはない。今日、14日は訪問看護師さんがいらっしゃる日。素敵女子が市のお金で来てくれるんだぜ。薬や病状の報告をして、音楽の話あれこれ。カウンセリングと訪問看護の時間はほんとに癒される。

最近の話題は天皇陛下が生前退位の意向を示したこと。今上天皇は柔軟な考えの持ち主で、許された権限ギリギリのラインまで平和を訴えた。現皇太子様がその路線を引き継いでくれるかどうか。熊本地震でペット同伴避難者を受け入れ竜之介動物病院が、熊本災害動物研究会を発足した。いろいろ壁はあるけど、動物は友であり家族なので、そういう流れを作って欲しい。
 事務所移籍をめぐって干されてた能年玲奈さんが、初めてインタビューに答えた新しい芸名は「のん」。前の名前は商標的なあれで使えないのかな。どっちにしろ全力で応援する所存。中村光さんの結婚相手が人気声優だったらしい。お相手のファンが大騒ぎして「ところで中村光って誰」。タイムラインを流れた言葉、「運を良くする一番の方法は、好きな人に会いに行くこと」。ほんとそうだな。

Pascal Pinonのニューアルバムはセルフプロデュースだって。"53" が聴ける。大阪の高層ビル群が植物みたいに成長する動画。映像としても都市としても心地よさそう。ますます精力的な鈴木慶一さんのインタビュー。microstarのニューアルバム "She Got The Blues" のティーザームービーが出来た。またしても必携盤になりそう。志村けんさんがCMで三味線を披露した。かっこいいなこのおじさんは。
 改めて永六輔さんの素晴らしい言葉の世界にふれた。中村八大さん、坂本九さんとの「六八九トリオ」で有名だけど、このトリオのヒット曲って「上を向いて歩こう」と「一人ぼっちの二人」くらいしかないんだな。六 - 八、六 - 九、八 - 九コンビのヒットはいっぱいある。作詞を辞めた理由は、あまりにも収入が増えすぎて節度のある生活ができなくなると感じたから、なんだって。

7月20日 ひょっとして明日がんばればいいのでは!?

今月は日記の更新が途絶えがち。倦怠感で寝込んでるんだ。薬を替えてから少しはましになったかな。明日はFUJI ROCKの前夜祭。午前中に動物病院に猫たちを預けて、乗り継いで乗り継いで苗場まで。精神的にも体力的にも大きな不安を残したままこの夜を迎えた。猫たちがびったりくっついて心を鎮めてくれる。
 15日はヌカタシとFくんが来てくれた。殆ど食べられなかった。胃が小さくなってる。やせるのは大歓迎だけど、飲み会であんまり飲み食いしないのは場が白けるよね。吉良知彦さんを想ってZabadak、永六輔さんを想って "夜はひとりぼっち" なんて懐かしい曲をかけた。翌日も予定をキャンセルして寝込んで、気づいたらなにも食べないまま夜になってた。猫たちといちゃいちゃしてるのが一番幸せ。お布団は気持ちいいけどずっとこもってると精神が淀むな。

17日は美容室へ。13日ぶりに電車に乗った。髪トゥルトゥルになったので女子は積極的に触りにくるべき。ヨシヨシしてくれたらなお嬉しい。団地の野良猫ダンボーがやっと触らせてくれるようになった。帰ってきてやっとFUJI ROCKの準備。激太りしたから、去年着た服が入るかいちいち確認するというバカバカしい作業に追われた。
 18日は腐れ縁と丸の内KITTEへ。隈研吾さん設計の素晴らしい施設。まず根室花まるにてお寿司を堪能した。回るお寿司の概念を根底から覆す旨さだった。館内の博物館、Inter Media Thequeは、なんでこれが無料なのっていう圧倒的なコレクション。ぜひ行ったほうがいい。そして千疋屋総本店にてメロンパフェを頂いた。何かに目覚める旨さ。出会ってしまった、スイッチが入ってしまった、そういうことかと。五感を覚醒させるパフェだった。

FUJI ROCKとの出会いも、五感を直撃してスイッチが入る衝撃があった。あれから15年、僕は年を取り、体力や体調との勝負になってきた。日記もネガティブな内容がおおい。それは浮かれてられない社会情勢によるところも大きいんだけど。こういうのどうかな。
 この日記を読んだ人は、今日あった良いことをひとつ思い出すこと。僕は...桃が美味しかった。いくつかいい言葉に出会った。「自己評価の低さを克服するために、自分を嫌な気持ちにさせる人から徹底的に距離を置いた。れだけで人生ががらりと変わった」。内田樹さん。「『強きを挫き、弱きを助ける』というのは空疎な道徳律ではなく、自分の資質を開花させ、ブレークスルーを実現するために経験的に知られた極めて効率的な仕方です。それを太古から無数の物語を通じて先人たちは教えてきたはずなんですけど。今は誰も教えない」。

大橋巨泉さんが亡くなった。ジャズ評論家からスタートして、永六輔さんや黒柳徹子さんと並んで、テレビの黎明期を築きあげた方。去年だったか今年に入ってだったか、「徹子の部屋」に永六輔さんと大橋巨泉さんが出演した。お二人は弱り切って、トークショーの体をなしていなかった。とり・みきさん。「思えば巨泉と永六輔の2ショットTV登場は徹子も二人の意を酌んだ上での最後の顔見せだったんだろうなあ。悲壮なところはなくお二人とも飄々としていたのはさすがだったが、それにしてもほぼ同時期に」。
 国立西洋美術館が世界遺産に決まった。ル・コルビュジエの代表作17件と並んで、「コルビュジエの建築作品」として登録された。これがどれだけ画期的なことなのかは記事の中に。素因数分解を可視化した映像がかわいい。素数の時は円形に並ぶ。

ニースで、革命記念日の花火の観客にトラックが突っ込み、84人が亡くなるテロがあった。会田誠さんは、革命記念日を狙ったことに、「ヨーロッパ近代の全否定ですね」とツイートした。トルコでクーデターが起きて、失敗に終わったものの194人が亡くなった。「会見要請を辞退された外国特派員協会が安倍政権に困惑」って記事。Le Monde誌の天皇陛下の生前退位には安倍政権を牽制する意味があるだろうって記事。National Review誌のファシズムに向かう日本って記事。自国のことを、自国のメディアで知るのが難しくなってきた。
 個人的に切実な問題、厚生労働省が精神障害で障害年金受給者に対して減額、停止するという。自民党の、家族の問題は家族でみろよって方針の延長だ。世の中には僕みたいに、家族のせいで精神障害をきたしてる人がいっぱいいる。

Alabama Shakesが12月に来日する。プラチナチケットになるだろうな。Arto Lindsayが5Daysライブをして、毎日違ったゲストを招く。Mick Jaggerが73歳にして、29歳の恋人との間に子供を授かった。Jason Sibi-Okumuってミュージシャンがいい。SoundCloudはこちら。バークレーのYouTubeチャンネルにスタジオライブがある。Ron SexsmithがThe Rutlesの "Ouch!" をカバーした。
 牧村憲一さんが、いままであんまり語ってこなかったTRATTORIAレーベルについて、記録本を残したいそうだ。小池一夫さん「何か創作をする人が政治的な発言をすると、必ず、『あなたの作品は好きだったのに、がっかりしました。ファン止めます』みたいな発言をする人がいる。それは、その作家の作品を人質に取った恫喝である。どんな政治信条を持っていようが、作品の価値は変わるまいに」。

7月26日 風が吹いてるだけ Come On

きのうFUJI ROCKから帰ってきました。当日の朝まで不安でいっぱいだった。体調が悪かった2014年、ただただ疲れ果てて、「行って後悔してるけど、行かなかったらもっと後悔しただろう」って自分を慰めるしかなかったから。やっぱり体調が悪かった今年は、堂々と「行ってよかった」って言える。楽しかった。それはライブが素晴らしかったこと、天候に恵まれたことも大きいけど、何より同行者の皆さんのお心遣いによる。ありがとうございました。

ベストアクトはSigur Ros。いままでの人生で何百本ライブを観てきたかわからないけど、間違いなく最高の部類に入る。美しすぎる轟音と光の洪水に恍惚した。そしてBeck。過去の音楽的変遷も、亡くなったBowieやPrinceへの追悼も、一本につないでみせた強度なポップショーに踊りだした。

さて。FUJI ROCKから一番遠い日。生活の「ハレ」を一気に浴びて、またインドアな「ケ」の日常に戻る。おうちに帰るまでがFUJI ROCKとは言うけど、実際アウトドア用具を洗って服を洗濯して、乾かして片付けるまでがFUJI ROCKだよな。これがめんどくさい。レポートも近いうちに書きます。

その間に日本はポケモンGOに沸いた。夜の新宿御苑で、スマホをかざしたポケモンマスターたちがゾンビみたいに集う写真を見た。こんなにも爆発的なヒットがいままであったかな。歩きスマホの飛躍的増大やたくさんの問題を抱えつつ、引きこもりがちの人々が出歩くようになったって声も聞いた。僕も医者に散歩を勧められてる身、遅ればせながら始めてみよう。そして今日、障害者施設で戦後最悪とも言われる大量殺人事件が起きてしまった。その話も次の日記で。