DIARY 2016年8月


8月1日 布団の冷たいところを求めてゴロゴロゴロゴロ

あれ!? 8月なっちゃったよ!?

FUJI ROCKのレポートは後でちゃんと書く。ステージが終わるごとにボイスメモに感想 (と感動) を吹き込んだんで、しっかり思い出せるはず。大事にしたいんだ。
 現地で話題になってたのは、BABYMETALだけを観に来たいわゆるベビメタ地蔵問題で、6時間も前から最前列をキープしてるだの、熱射病で倒れただの。前の出番のRobert Glasperが気を悪くしないかやきもきしてた。そのRobert Glasper、実はBABYMETALを観たかったけど観れなかったみたい。後日談として、BeckとJason Falknerがパイドパイパーハウスに来て、細野晴臣中華街ライブの映像に釘付けになって、 "泰安洋行" と "風街ろまん" を買ってったそうだ。

帰ってきたら散歩がてらポケモンGOをやるつもりだったのに、まだDLさえしてない。ポケモンが、モンスターを捕まえて育てて戦わせるゲームであることは把握した。その程度。
 この1週間、大事な用事もキャンセルしてひたすら寝込んでた。もともと睡眠薬が合わなかったところに疲れがどっときた。愛しの訪問看護師さんがいらした日は、体裁だけ片付けてFUJI ROCKの土産話を。猫たちの甘えが酷い。霊長類以外に、撫でて愛情表現する動物はいるだろうか。うちの拾い猫たちが、平然とお腹を出して撫でられてるのは不思議。そうそう、きのうの都知事選の投票にも行けなかった。選挙権持ってから投票に行かなかったのは2度めだ。今日は1週間ぶりに外出してカウンセリングへ。大冒険だった。外ってすごい、3Dの女子が歩いてた。頑張ったご褒美にビールを飲んだ。

障害者施設で大量殺人事件が起きて、19人が亡くなり26人が怪我をした。漠然と言いたいことがあるけど、あまりに複雑で迂闊に言葉にできない。都知事選は小池百合子氏が圧勝した。「サッチャー政権を参照する」って言ってる。パンクムーブメント復興のフラグだろうか。そういえば石田純一氏が出る出ない言ってたのみんな忘れてる。どうせなら高田純次氏に出て欲しかった。
 アメリカではドナルド・トランプ氏の暴言がエスカレートしてる。Rolling Stonesが、トランプ氏に俺達の曲を使ってくれるなって公式声明を出した。戦死したイスラム系アメリカ兵のご両親が、トランプ氏に宛てたスピーチが話題になった。すべて受け入れるのが「アメリカ」でしょうと。フランスではISの兵士が教会に立てこもって神父さんを殺害した。どうしちゃったんだ世界は。

7月は殆ど寝込んでて食欲がなかったんで、実は10kg以上痩せた。と言ってもだね、元が元なんで充分にデブの領域だ。お洒落なデブコーディネートを参考にしよう。「デブが選ぶ本当に冷房が効いてる電車」は京王電鉄に決まったそうだ。
 以下備忘メモ。アフリカのモザンビークで野鳥と人間が特別なコミュニケーションをして、「共生」関係にあることがわかった。野鳥がミツバチの巣のありかを人間に教えて、人間が巣を壊してハチミツをわけてあげる。心理学的に、真面目すぎる人、倫理観が厳格で融通がきかない人はトラブルメーカーになることが多いんだって。僕はこのパターンだな。世界の街がもし東京になったらって写真集が興味深い。僕らの色彩感覚はこの街で育まれたのだよ。

ピアノとギターが融合したみたいなHarpejjiって楽器が面白い。台所の蛇口から落ちるしずくの音をリミックスして曲を作った人がいる。矢野顕子さんのボックスセットが出る。納得の選曲。
 「いつも未知の領域を散歩するのがゲイジツの神髄だ (細野晴臣) 」「別にプロフェッショナルにならなくたって、お風呂の中でだって歌うだろうし、音楽をずっと友達にしてください (綾戸智恵) 」「男の人は40代から煌めき出すのだよ... (池田智子) 」...!!

タイムラインで、初めて女の子と2人で映画を観に行った話が盛りあがった。僕は観に行った映画も相手も覚えてない。初めて女の子と2人で観に行ったライブはPSY-Sで、相手は学校一の美人だったから隅々まで覚えてる。なんでそんなデートができたか。いま思い返せば女友達の策略だったんだけど、当時はそんな女性とつきあうなんて想像もしなかったんで、2度めのデートもなく普通に友達してた。
 いま、生で女優さんやアイドルさんに会ってもびっくりしないのは、あの娘の方が輝いてたから。(過去の栄光話おしまい)

8月8日 与作は木を切る 平方根 平方根

今日は世界猫の日なのか。うちは毎日が猫の日だ。

猫を揉んでるだけで時間は経つものだ。日記の間隔が途切れがちなのは、忙しいからじゃなくてだるくてお布団に倒れこんでるから。おそとは陽が肌に突き刺すように痛い。日本にサマータイム制を導入するなら、夕方に起きて明け方に寝るスタイルにしたらいい。Tシャツ+半ズボンの僕が夏バテしてるんだから、スーツ着てるサラリーマンの苦労はいかほどかと思う。
 寝そべって猫の乳首を数える。お前たち♂なんだから乳首いらないんじゃないの。僕もだけど。汗をかくとTシャツから乳首が透けて恥ずかしいんだよ。乳首はアイドルの最後の防衛線だからさ。♂の乳首が機能したら育児の分担に大きく寄与するのではないか。

2日はNo Lie-Sence@渋谷Pleasure Pleasure。客入れのBGMが、昭和歌謡美の成立する前の昭和歌謡で、ジャズとブギーの入り混じった洒落た音だった。新作のテーマは1964年。服部良一さんや三木鶏郎さんの世界だ。
 No Lie-Senceは若くて素晴らしいミュージシャンに囲まれて、音楽も声質もユーモアの方向性も、相性の良さを見せつけた。レコードも素晴らしかったけど、あの朗らかな毒はライブでもっと引き立った。「山下」「高橋」って掛け合いが続く "オペラ 山下高橋 (悲しき靴音 いや、ゆゆしき死の音)" は、「山下」としては聴いてて気恥ずかしい。この日は浴衣女子が見受けられた。花火でもあったかな。素敵。同行者と串揚げ屋に入って乾杯。久しぶりにたらふく食った。

3日は病院に行けず...。4日は訪問看護師さんと穏やかでほっこりした時間を過ごした。笑いのセンスが噛み合ってきた。なんだ素のままでいいんじゃん。お互いについてもう少し深入りしても大丈夫な空気と踏んでいる。いい傾向だ。そして病院へ。
 夜はたなま@新宿MARZ。ほんの2年前のアー写は黒髪ロングで、僕が知ってるたなまちゃんは金髪ショート。この日はおだんごにしてた。活動休止を宣言して、また違った形で音楽の世界に戻ってくるっていうたなまちゃんが、ヘビメタやノイズだったら笑う。最近もヒップホップの要素が入ってきてるしな。絵本みたいな優しい世界から切ない心の機微、ユーモアと毒気まで。あのセンスと声とリズム感があれば、戻ってきて何をやっても大丈夫。

5日は夕方に起きた。弟や親戚一同から恫喝される夢を見た。それは事実とあまりにもよく似ていた。ライブに行く予定でチケットも取ってたし、友達も誘ってたんだけどとても出かけられる体調じゃなかった。Fくんごめん。ライブはよかったみたい。
 6日7日は体のメンテナンス。夕暮れ団地は夏になるとヤギが現れる。たぶん草刈り代わり。この週末は、TIFっていうアイドルのフェスがあって、エレクトリックリボンも出演するんでぜひ行くって言っちゃった。ごめんムリだった。冷房ちょっと強いかなって猫に毛布をかけたらぐっすり寝ちゃった。猫が寝ちゃうとつまんないから僕も寝た。今日はJohn Cale@ブルーノート東京に行く。Lou ReedはFUJI ROCKで観たことあるけど、John Caleの来日は珍しい。楽しみ。

ちょうどこの日記を書いてるいま、「天皇陛下のお気持ち」なる放送をしてる。観てなくてすみません。後で観るよ。ディレクターズカット版とかメイキングとか副音声とかフィギュアとか入ったボックスセットが出るかな。僕もお気持ち表明したい。

前にも紹介したかもだけど、加藤賢崇さんのお母さんが残した、広島原爆投下時の手記終戦後の生活。ぜひ読んでください。原爆投下について、トルーマン大統領の孫が謝罪と責任を語った。トランプ大統領候補が、なぜ核兵器があるのに使っちゃいけないのかって何度も質問した。山本直樹さん「これが、核兵器があってはいけないという理由。こういう人が出てきた時にこういうことになるから」。
 台湾総統が、過去400年に渡る先住民への差別行為について謝罪した。安倍首相は小池都知事と対談して「自民党は一本取られた」って発言した。日本会議の仲良し同士、とんだ茶番だ。ル・モンドの記事から「日本政府、ナショナリストを防衛相に任命」。この国の危機について、この国のメディアは俯瞰的な記事が書けない。

NHKスペシャルで、文明と接触したことのない原住民「イゾラド」が話題になった。National Geographicにもレポート記事がある。僕らの文明、僕らの社会を当たり前と思ってると、ヒトの可能性をせばめちゃう気がする。ところでオリンピックやってるらしい。日本のシンクロ選手は、親に本番衣装のアクセサリーをつけさせた。千人針かよ。ラグビー女子の選手は、自衛隊に体験入隊させられた。
 大学生が同性愛者だって暴露されて自殺した。なんでそんなことになったのか、詳しいレポートがある。胸が痛い。志茂田景樹さん「思いやりという心根も消して天性だけのものとは限らないよ。自分が幸せを感じたら、その分、きっとどこかで不幸せになった人がいるんだ…そう思う習慣をつけるだけで思いやりのある人間になれる」。この方も自分の体験から言葉を紡ぐから説得力がある。

Alabama Shakesが来日する。いま一番観たいバンド!! Raymond Scottの電子音楽集の第2弾が発売される。ドゥーワップやジャズコーラスを取り入れたキューバの大衆音楽、フィーリンがいい。とり・みきさん「ジルベルト・ジルもカエターノ・ヴェローゾもかつての軍事政権に批判的なミュージシャンと見なされ国外追放、亡命までしているが、MPBのレジェンドとして、いまはこうして国家イベントの目玉としてマラカナンのステージに立っている。起用する側にも、応じる2人にも懐の深さを感じる」。
 Corneliusのライブには、お客さんにテルミンを演奏させるコーナーがある。たまたま客として観に来てたBeckがステージにあがって、フラダンスを踊ってみせたりなかなか帰らないBeckと、早く帰れよって小山田圭吾さんのやり取りが微笑ましかったらしい。

したくしなきゃ!!

8月17日 眠れない夜と地獄の門

8月もなかばを過ぎたのに、これがまだ3本目の日記という事実。ほんとは毎日書きたい。なにしてたって、寝てたんだ。猫たちは爆睡して腹だけ動いてる。呼吸してるんだなあ。不思議だ、酸素からエネルギーを取り出す仕組みは彼らと僕に違いはない。ツチノコって蛇の仲間じゃなくて猫だと思うよ。形もそっくりだし跳びはねるし。
 6月からの不調は、動けない⇔腹へらないのループかと思ってたけど、食べてない⇔動けないのループかもしれないな。また約束をいっぱいキャンセルしちゃった。で、ついにうちに遊びに来る友達にも「ごめん今日はムリ」をしちゃった。準備することはそんなにないんだけど。心の動きとしては、窓を開けて草刈りの緑の匂いを感じたり。ほんの少しの雑務を片付けて自分をヨシヨシしたり。

そんな中にもいくつかの楽しみがあった。8日は日記を書いたあと、John Cale@ブルーノート東京へ。The Velvet Undergroundは、ロック音楽に知性と芸術性を取り込んで、大衆音楽の可能性を大きく広げた。でもみんなが聴いてるのはLou Reed。僕はJohnのソロが好きで、もっと聴かれるといいな。
 ステージのJohnはレジェンドじゃない、いまを生きてた。昔の曲はメロディもコードもリズムも解体されて、歌詞でかろうじてその曲だってわかる程度にまでアップデートされてた。とんでもない74歳だ。昔のままやった方がウケるのはもちろんわかってる。VUの曲やLouとの共作もいっぱいやってくれた。LouやAndy Warholの死に想うところ深いんだろうな。終演後、近くを通ったんで手を挙げたらハイタッチしてくれた。アンコールの拍手は10分以上鳴りやまなかった。

2日寝落ちて11日は、わたしのねがいごと。@下北沢440へ。わたしのねがいごと。のことはSoundCloudで知って、楽曲のよさと演奏のよさと、録音のよさにびっくりした。そのあとPVが公開されて、イメージを遥かに凌駕するルックスのよさと空気感にまたびっくりした。"眠れないなら一緒に歌おう" と "夜の月" のPVを見て欲しい。ただボーカルのろみさんは、あまりに顔立ちが整ってるんで、つんとした方かもなーとも思ってた。ごめんなさい。
 ステージが始まったらもう引き込まれてた。音源を聴いた時の驚き以上に優しく暖かく、ちらりと毒も見せる音楽世界。ハーメルンの笛吹きに惑わされるように、彼女たちの魔術にかかってしまった。最高か!! 本人たちとちょっとお喋りしたけど、穏やかで慎ましくて、天使みたいだった。わたねが。売れて欲しい。

4日寝落ちて16日は、腐れ縁と焼肉食って「シン・ゴジラ」観て、San Francisco Peaksでパンケーキ。「シン・ゴジラ」は歴史に残る映画だ。語らせて!! もちろんネタバレ抜きで!!
 庵野スゲェ。3.11以降を、あるいは戦後の日本を冷静に観察して考察してる。でも政治的なメッセージが主題じゃない。あくまで怪獣映画だ。子供がおもちゃでボカーンって遊ぶ時に、いろいろ設定を考えた方が楽しいじゃん。そのために用意されたリアリティだ。映画のフィクション的側面 (ゴジラの存在) とノンフィクション的側面 (政治的な描写) を繋ぐのは、まさに社会を滑稽に描く狂言師である野村萬斎さん。ゴジラはかっこよくて悲しかった。その悲しさについて、後から振り返って気づいたけどこれは言わない。無数の伏線が惑星直列を起こして、きっと何度も観ないと読み解けない仕掛けだらけだった。

今日は台風一過。ゴジラについて考え続けてる。ロダンと宮沢賢治は大きなヒントになりそうだ。そして安野モヨコさんの存在。余談だけど、ゴジラが最初に上陸した街に勤めてた時代があって、貧乏で終電逃したら歩いて帰ってたんで、街並みが懐かしかったな。
 この一週間、天皇陛下の「お気持ち」や原爆の日や終戦記念日が続いた。「お気持ち」には自国民への敬意を感じた。内田樹さん「『聴き手の知性を信頼して語られる言葉』を『公人』の口から聞くのは、本当に久しぶりのことでした。『バカだからどんな嘘をついても平気』『バカだから死ぬほどシンプルな話じゃないとわからない』というシニスムに日本の『公人』たちは骨の髄まで毒されていましたから」。だから響いた。「『9条は幣原首相が提案』マッカーサー、書簡に明記 『押しつけ憲法』否定の新史料」どうやらそういうことらしい。

鬱病10年で復調への兆しを見せている方のツイート。「10年の服役、やりたいことを諦めなければならない年月、病気になって得るものがあったと自分を納得させないとやってられない年月、無駄とは思いたくない、そんな年月」。僕は16年、復調の兆しはない。田中圭一さん「うつぬけ第19話」「うつは『心の風邪』ではなく『心のガン』」って、ほんとそれ。「ロビン・ウィリアムズの死から2年。鬱病について誰もが知っておくべき10のこと」。
 テレビ持ってない、スポーツ大嫌いの僕が石川佳純さんを把握した。はい好みです。スポーツ嫌いにとって、オリンピックってこういう存在だ、ヤマザキマリさん「お金をかけるだけじゃない、斬新な発想のできるオリンピック招致国は今後出てくるのでしょうか」。ほんと賄賂問題はどうなったんだろう。

ピザハットが制作した、DJプレイできる宅配ピザボックス。導電性インクとBluetoothでMacに繋げるらしい。1972年に発売された20本連装カセットデッキ、かっこいい。真四角な写真が撮れる写ルンです、かわいい、欲しい!!
 書くことがたまると時間かかるな!! 風呂入って寝よ。

8月23日 サマソニ終わったのにまだフジロックの荷物片付けてない

湿気が強くて気持ちが重い。相変わらず寝込んでる。18日は訪問看護師さんがいらして癒やしの時間。体調の話もそこそこに、シン・ゴジラの話で盛りあがった。その後の用事も豪快にすっぽかして猫とすやすや。猫はタオルケットの向こうで第二形態を取って、たまにチューしにきたりヨシヨシをねだったり。ひょっとしてこの怠惰な生き物に感化されてないか。明日の俺はすごいぜ、溜まってた用事ぜんぶ片付けて制作もいっぱいやる。って子供の頃から毎晩おもってた。そんで夏休みの宿題を1個もやんなかった年があるよ。
 家の用事だけは進めなくちゃ。すぐに飽きてタイムラインを眺めて、LINEでシン・ゴジラ談に昂じて。伏線をわかりやすく回収してくれる映画じゃないから、観た人はそれぞれの解釈を語りたがる。口コミからSNS経由でヒットしたパターンだ。

きのうは実に6日ぶりに家を出た。昼間の用事は、台風で大雨洪水暴風警報と避難勧告が出てぜんぶ中止。「運転を見合わせています」って聞くと、運転手さんや駅員さんが顔を見合わせて相談してる絵が浮かぶね。夜はエレクトリックリボン@新宿レッドノーズへ。なんと雨の影響で照明機材が故障して、客電しか点かないという。緩い空気の中、新メンバー (もうずっといるイメージだけど) nagisaの「追試」や新曲 "アイライン" の発表もあって、楽しいライブだった。3人が3人、一言めに体調の心配をしてくれた。なんだこの関係性は。
 ところでnagisaは、31日までにフォロワーを3000人にするミッションに挑んでる。正直厳しいペースだ。真面目でちょっと抜けてて可愛い娘です。反射神経と文才があって、ツイート面白いです。ぜひフォローしてあげてください。

ところで世の中では、オリンピックと高校野球があったみたい。熊本・秀岳館の吹奏楽部が、吹奏楽のコンテストを断念して甲子園の応援に行ったことが「美談」になってる。吹奏楽部は吹奏楽に、自分たちの道に進みなさいよ。小田嶋隆さん「地獄の先に金メダルは見えるか」「結局のところ『栄光の前には地獄が必要で、飛躍のためには逆境が必須で、勝利の影には犠牲が不可欠だ』という、ぞっとするような勤勉哲学に着地している」。
 男子マラソンでは、エチオピアの選手が母国の民族弾圧に抗議するポーズを取った。カンボジア代表として出場した猫ひろしさん完走。えっ5つも年下なのかよ。椎名林檎さんが演出した東京オリンピックへの橋渡しのステージは見事だった。安倍晋三がマリオに扮して登場した。チョビ髭つけなさいよ。まんまヒトラーだけど。

戦後の引き揚げを描いたちばてつやさんの短編名作「家路」がネットで読める。一時は意識不明だったJoni Mitchellが、Chick Coreaのライブに現れた。渋谷で小山田圭吾さんとお茶してたBeckが、パルコが閉まっちゃうって聞いてがっかりしたそうだ。来日の度に渋谷に泊まって、実は渋谷通なんだって。岸田繁さんが交響曲を作曲する。
 むしょうにかた焼きそば食べたい。

8月29日 【わかったこと】歩きスマホ危ない

相変わらず調子が悪い。年をとると財布のなか病院の診察券でいっぱいになる。

24日は中嶋春陽さんの出演するlook book party vol.3へ。ジュネス☆プリンセスの突然の解散からソロに移行して、春陽さん個人に眼が向けられるようになったのは嬉しい。彼女の美貌と才能と存在感と人格と知性と感性と向上心とユーモアが、どんどん伝わっていくのを感じる。この日の春陽さんはLIP SERVICEの大人びた服を着て、Lily Girlのオリジナル曲とlook book partyのオリジナル曲、「いつも何度でも」のカバーを披露した。もうね、すべてが愛おしい。
 ほかの出演者では、2&さんにロックを感じた。O.A.はオーディションで、プロとアマチュアの違いを見た。

その帰り、夜の団地を歩きスマホしてたら躓いてすっ転んだ。ひざから血が出た。飛んでったメガネ10分くらい探した。なにより腕が痛い。翌25日は訪問看護師さんがいらして、その話をしたら「ちょっと!! 律儀に私を待ってないで、電話1本くれれば休みにしていいんですよ!! 早く整形外科に行きなさい」って怒られた。それもまたうれしかったりな。だって君に会いたかったんだもん。
 内科 → 精神科 → 整形外科とハシゴして、レントゲン撮ったら腕は折れてなかった。関節内出血だって。湿布と包帯を巻いて三角巾で吊った。問題は、新しい湿布と包帯を自力で巻けないことだ。こういう時に独り身の寂しさを知る。利き腕だから不便!! 夜はN氏が遊びにきてくれて、たぶん今年最後の素麺を食った。BGMには初期のZABADAKBOX、懐かしい邦楽を。

27日にはnatsukiちゃんの新ユニット、Nice Arrange@渋谷Lounge Neoへ。うーんいかにもな地下アイドルイベント。世の中には聴くべき音楽が無限にあるけど、存在する必要のない音楽も無限にある。そんな中で、Nice Arrangeは突出して洗練されてた。世界の潮流に同期してた。ドルオタさんたちはオタ芸するタイミングを見失って、おくちポカンとしてた。相方のQuinさんの、飄々とした佇まいにも引き込まれた。あの娘、引き出しいっぱい持ってるぞ。
 今日はカウンセリング休んじゃった。4週も間があいて、話したいことがたくさんある。昼寝して起きたら、焦点が合わないくらい近くに猫の顔があってびっくりしたし、そのままチューにもってかれてもっとびっくりした。お風呂はいるのめんどくさいな...お風呂あがりに「ああめんどくさかった」って思うことはないのにね。

イタリアで大きな地震があった。大分の警察が野党の支援団体に隠しカメラを仕掛けてた。言い訳も見苦しい。福島の原発事故の負担額が4兆2000億円を超すそうだ。
 無数にあるシン・ゴジラ論、読み応えのある記事を見つけた (軽度のネタバレあり) 。こうの史代さん原作のアニメ映画「この世界の片隅に」に、のん (能年玲奈) ちゃんが出演する。スタジオによってドラムの音が変わる検証動画。演奏は4分15秒頃から。

「感動ポルノ」って言葉がTLに流れた。言い出したのは、ご自身も難病を患うコメディアンのステラ・ヤングさん。「障害者はあなた方を感動させるためにいるわけではない」ってことを、ユーモアたっぷりに語った。NHKが「24時間テレビ 愛は地球を救う」の裏で、感動ポルノを検証する番組を放送した。

歩きスマホ、もうしません。