DIARY 2016年11月


11月2日 今日も一日不本意に頑張る必要全く無し (今川宇宙さん)

かれこれ1ヶ月、根拠のない恐怖に押し潰されて布団にうずくまってたんだけど、少しづつ改善に向かってるかな。
 31日はまたしても酒を浴びてタクシーでカウンセリングへ。来週の目標はシラフで電車で行くことだ。積読本が読めない恐怖について話した。3.11の頃は読めてたんだよな。その足で定期検診の結果を聞きに。中性脂肪と肝臓の値がよくない。ハァおじさんおじさん。夜はヌカタシとFくんが遊びにきて、部屋の掃除も手伝ってくれた。生身の人間と会話するとほっとするよ。"Afro-Cuba"ってレコードが面白かった。デイリーポータルZの地味ハロウィンに行ってみたい。今年びっくりしたのは「友達の友達」のコスプレ。あーあーわかる!! 自分のコスプレをして行ってみるのはどうかな。

1日はぼんやりプープーテレビの総集編を観てた。DPZ周りの、善意でできてる笑いが好きだ。日向ぼっこから帰ってきた猫から、干したお布団の匂いがした。
 夜はタイムラインでドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の話題を追った。ごくたまにテレビ欲しいなって思う時があるね。ネットに漏れ伝わる情報だけで、このドラマ好きだわ。ポップなラブコメ (新垣結衣さんが犯罪的にかわいい) の裏側に、孤独や社会適応についてのメッセージを感じる。星野源さん演じるSEさんの、自尊感情の低さが今週のテーマ。「愛される人は、いいなぁ」の呟きがじんわり刺さった。相手に拒絶される前に、自分で壁を作って心を守ろうとする。ところで劇中の新垣結衣さんの時給は2000円。払える価格設定だ。今の噛み合わないヘルパーさんの代わりに新垣結衣さんが来て欲しい。

今日は素敵な訪問看護師さんが来てくださった。ホクホクと音楽やマンガや食べ物の話をしたいけど、ここ1ヶ月はピンチなんで病状の報告、治療方針の確認。午後は病院へ。薬を大きく替えたんで、頻繁に通院する。デロンギを出した。猫たちがひっついてる。焦げる限界に挑んでる。部屋があったかいのはいい。デロンギばんざい。
 春名風花さんの言葉がますます冴えてる。どこぞの学者の「これくらいの本を読んでから発言しろ」ってツイートに対して、「共感できるすてきな本に出会ったら、それ以外の考えを見下すために使うのではなく、より色々な視点から人の意見をきけるように使うと、もっと幸せになれます」って返した。彼女の考えは、自分の経験や直接見てきたものに根ざしてるから、説得力と一貫性がある。

ガリガリ君コーンポタージュ味、シチュー味に続くナポリタン味が激マズで、3億円の損失を出したらしい。「やはりまずいアイスをつくってはいけないと気がつきまして」。今年はメロンパン味を出すそうだ。FBIがヒラリー・クリントン氏の捜査に踏み出して、ドナルド・トランプ氏の支持率がクリントン氏を上回った。アメリカ人は、世界を牛耳るリーダーを選んでる自覚はあるんだろうか。アメリカって国が一度コテンパンになって、世界の力関係を調整した方がいい。
 欅坂46っていうアイドルグループのナチス風の衣装に、ユダヤ人権団体が嫌悪感を表明した。欧米でナチスがどれほど繊細な問題か、日本人にはピンときてない。世間が忘れるまで「責任者が不在」って言えば済むと思ってる。YMOの散開ライブの衣装もナチスっぽかった。この33年で、どの国も右傾化が深刻になったってことだ。

最近気に入ってるTYCHOWhitneyが来日する。どっちも行きたい。食道癌を患ってる中西俊夫さんを支援するクラウドファンディングプロジェクトがある。ロックも年老いた。

11月4日 いいなぁ...愛される人は。愛される人は...いいなぁ (津崎平匡)

いいなって思ってた女子から結婚の報告。いいなって女子には必ずいい人がいる。それは真理。なんでそれが僕じゃないんだろうかとも思う。僕の売りは「優しさ」くらいだ。でも大抵の人はそれなりに優しいじゃんか。そん中でどうすりゃいいの。悲しいけど運ってものがさ、人にはあると思う。あるライターさんが、今年ついてなくてお祓いを受けたって記事を書いたの。その程度の「ついてない」は僕にとって日常だから。ネタじゃなくて、本当についてないって思ってるみたいだった。びっくりした。
 おめでとうのやり取りを笑顔で交わして、きのうは眠れなかった。おじさん意外と繊細なんだー。志茂田景樹先生は、こんな僕にも「生きる価値があります」って仰ってくださった。それはブッダの「すべてのことには意味がある」くらいのニュアンスじゃないか。人は独りでは生きていけないって痛感してる。

午前9時に寝落ちて、10時に防災訓練のサイレンが鳴った。あの不協和音の中で悪夢を見た。夢の中で喋ったら口ん中がっさがさ!! 猫がデロンギと日向の間を行き来してる。あったまった猫をお腹に乗っけてぼんやり考える。ひょっとして猫が可愛すぎるから、そこで運のバランス取ってるのかな。
 今日は噛み合わないヘルパーさんがいらした。お金払って家事代行頼んで新垣結衣さんが来て結婚したい。「逃げるは恥だが役に立つ」は原作が完結してないから、ドラマがどう終わるかわからない。明日TBSから出演依頼のメールが来て、ハッピーエンドの相手になることがないでもないな。ないな。もうすぐクリスマス。ぼっちに悩まない一番の方法は仏教徒宣言することだ。実際、毎年クリスマス間近になると、仏教徒が微増するという。

きのうのタイムラインで #シンゴジ実況 ってハッシュタグが流行った。テレビやDVDじゃなくて、みんな脳内再生しながら実況してるのが新しい。きのうは映画「シン・ゴジラ」の中でゴジラが出現した日で、タイムラインの人々はみんな物語のモブキャラを演じてたわけだ。なんか始まった。
 欅坂46のナチス風の衣装について、イスラエル政府が関係者に特別セミナーを開くって発表した。世界中が敏感になってるナチス問題について、日本人がどんだけ異次元にいるかというと。例えば「かつてナチスに弾圧されたユダヤ人も、現在は他者を迫害する側に回っている」ってツイートを追うと、イスラエル政府のパレスチナ政策とかそういう話題じゃなくて、「ユダヤ人は日本のアイドルを迫害してる」って書いてある。子供をアイドルって呼んで遊ぶのは、もうだめじゃないかな。これ欅坂のメンバーがどうすることもできないでしょう。

6年間ひきこもりだった山田ルイ53世のインタビュー記事が話題になってる。「みんながキラキラしてないとだめだっていうのはウソです。みんなが輝かしいゴールを切れるわけでもないのに、『みんなそうなろう』って風潮があり過ぎる。なんにも取りえがない人間が、ただ生きていても、なんにも責められれへん社会、いうのが正常です」。斎藤環さん「ひきもりは、何らかのきっかけで居場所を奪われ、社会適応できなくなった状態で、誰にでも起こり得る。我々が社会適応しているように見えるのは、たまたま事故に遭わなかっただけだ」。
 僕も16年のひきこもりだ。もがけばもがくほど病弊して出口がなくなった。それをたまたま運がよかった人に非難されてもな。弟を始めとする親族にこの記事を読んで欲しい気もするし、もはや果てしなくどうでもいい気もする。

TPP法案が強行採決された。その様子をNHKは中継しなかった。ぜんぶ後日談で済ませるつもりだろう。今日ロシア機が関東沖まで飛行して、自衛隊機がスクランブルしたことを何人が知ってるだろうか。ロシア機は最近日本を取り囲むように飛び回ってる。これが中国機だったら大騒ぎだ。韓国や中国のネガティブなニュースは数字が取れる。それ以外は取れないし、都合が悪いから報じない。
 Amazon急がないでいいよ便があればいいのにってよく話題になる。Amazon UKにはあるんだって。急がないでいいよを選ぶと£1ぶんのポイントがつく。ちょっといい話で締めたかった。

ご結婚おめでとうございます。末永くお幸せに。心からそう思う。ほんとだよ。

11月7日 けれど空は頭の上にいる、いつも

鬱病の状態が悪くなってちょうど1ヶ月くらい。まだ不安で布団にうずくまる時があるよ。寝つけなくて深夜のツイキャスを開いたら、寝落ちてる頭が映ってる放送や、高校生が甘酸っぱい初恋を語ってる放送があった。知らない人のキャスも面白いな。
 5日は頑張って家を出た。マッサージを受けるためっていう超ゆるい動機だけど。バス停に着いた時点で息きれぎれ、汗だくだく、心臓ばくばく、ウーロン茶を飲み干した。タイムラインをみたら耐久マラソンしてる人がいてさ、すげえなあって。僕なんか1日数十歩しか歩かないであとはお布団の中だから、これからの人生も大きく違ってくるだろう。いまの薬じゃ生活のリズムが作れなくて、通院の頻度を3倍に増やして調整してる。まっとうな朝昼晩を過ごしたい。社会復帰は怖いけど、しなきゃいけないとは思ってる。

6日はやまはき玲さん主催の音読会。雨女で大切なライブの日にはいっつも雨のやまはきさん。この日は笑っちゃうくらい晴れてた。音読会はやまはきさんのライフワークだろう。童話の朗読とオリジナルの挿入歌が織りなすステージ。こんなにも汚れて混沌とした世の中に、こんなにも優しいショーがあって、毎回たくさんのお客さんを集めてるって事実に、僕はいつも感動してしまう。
 今日7日はカウンセリング。話したいことがいっぱいあった。でも動けなかった。今日キャンセルすると次回は21日になりますって言われて、やっぱり行きますって応えたんだけど、もう一度ぐったりして電話を掛け直して、結局キャンセルしてもらった。この病気は、ささやかのことに大きな気力と体力がいる。同病者と、伝わらない頑張りを讃えあうユニットを結成した。のびをして深呼吸。

ところでさ、意外な人がこの日記を読んでくれてることに驚く。ブログのツールを使って拡散してるでもないんだけど。もっとこう、読者の存在を意識してテーマを絞った方がいいのかな。いまは泣き言と音楽の話と猫の話と漫画の話と政治の話と...興味があることごっちゃになってるじゃん。twitterもそうだ。話題によってアカウント使い分けたほうがいいのかな。
 きょうのはるかぜちゃん障害の害の字なんかよりどっちかというとなくしたほうがいいのは『健常者』なんていう思い上がった言葉のほうです。不完全なところいっぱいあるくせに、他人を指さして笑ったり自分のことを普通だとか健常だとか何の疑いもなく思ってる人ほど。傲慢で愚かなものはないとおもってる」。欅坂46のナチスの衣装についても、唸る持論を展開してた。はるかぜちゃんと話してみたい。

John Caleの名盤 "Fragments of a Rainy Season" がボーナストラック満載で再発される。入門編にもマニアにも強くお薦め。Jeff Buckleyの "Hallelujah" のアレンジはこのアルバムのバージョンを参考にした。"We Are Not Afraid" キャンペーンのビデオが公開された。監督はKevin Godley、ボーカルはMajek Fashek、出演は...観てよ。Simian Mobile Discoのニューアルバムがよさそう。"Far Away From A Distance"。
 イギリスの保守政治家が、EU離脱の印としてBBCに "God Save The Queen" を放送しろって要求した。BBCは国歌じゃなくてSex Pistolsの方の "God Save the Queen" を放送した。来年の3月にSteve Reichが来日する。観たいな。Jean Jacques Perryが亡くなった。いちばん有名なのはこの曲かもだけど、最近もこんなにキュートな曲をリリースしてた。残念です。

11月9日 What the world needs now is love, sweet love

新しいメディアにはまず疑ってかかる、メールも読むとは限らない知人に、僕は届かない「相談」をしていた。あまりにも虚しすぎる。日本語が通じる相手と週に数時間も会話ができない。言葉を交わす場がツイッターしかないからタイムラインを開く。
 僕は自分に対して理想が低い。低いがために、ここから人生逆転しようって妄想をして、当然叶うことなくただ堕ちていく。44歳にもなると、妄想のネタも尽きる。同病者がこの病気を「山を登っていく感覚」って言った。前向きだな。僕は谷底に堕ちていく感覚だ。きのうの予定もキャンセルしちゃった。人懐っこいのはメイだけど、よく観察して弱ってる時に優しいのはチャイなんだ。ロンドン塔でワタリガラスを飼育するレイヴンマスターって職業があることを知った。なってみたい。人と関わらない仕事がしたい。

「この世界の片隅に」と「聲の形」をすぐにでも観たい。衰弱していく体力を圧してもだ。特に「この世界の片隅に」は、こうの史代さんの描いた原作の漫画に深く感銘を受けて、片渕須直監督をはじめスタッフ・キャストの皆さんが、この作品の本質を掴んで丁寧に丁寧に映画にしていったのが伝わってきて、自分でもどうしても観たいし、おおくの方に観て頂きたいと思う。
 とり・みきさん「『この世界の片隅に』すばらしい原作がそれを映像化するのにもっともふさわしい監督によってアニメ化され、もっともふさわしい女優によって演じられた。そんな印象。画面の片隅に一度きり数秒しか登場しない動物・虫・花・絵の具箱……すべてが愛おしく美しい。高射砲の爆煙すらも」。ヤマザキマリさんのブログ。観た方からは絶賛の声しかない。あとは無関心との闘いだ。

アメリカ大統領戦はトランプ氏が勝利した。あの男が核のボタンを持つ。民主主義の限界を見た。現地のテレビは共和党の候補者選びの番組で、「過激で面白い」トランプを大きく扱ったそうだ。メディアの限界でもある。2000年の疑惑の選挙で順当にゴア氏が勝利していたら、9.11や湾岸戦争やイラク戦争や、悲しい出来事のおおくが回避できたと思ってる。トランプは何をやるかな。
 7月30日に公開された、マイケル・ムーア氏のコラムは見事な予言だった。日本は安倍首相が悲願の「自衛軍」や核保有に走るだろう。カナダの入管当局のサイトが繋がりにくい。アメリカから脱出したい人がいる。次はフランスの極右国民戦線政権の誕生だろうか。

入院したら限度額適用認定証を入手するといいらしい。こういうことは医者も行政も教えてくれない。体が冷えると心も凍える。暖かいスープを飲んでデロンギと猫で眠ろう。

11月10日 死なない理由を探してる

一日中布団の中で孤独と恐怖に硬直してる。3日に起きた出来事より、9日にわかった出来事が大きく響いてる。つまり、友達だと思ってた人にメールで相談事をしていたつもりだったこと、それを彼は読まずにただ流していたこと。
 僕は空虚に向かって言葉を投げていただけだ。猫以外に家族がいないと日本語を忘れる。これは根拠のない不安ではない。東京の片隅で、どうしようもなく孤独なのだ。

辛いときは、この人生が大逆転する妄想をする。44歳にもなると、リアリティのあるストーリー設定が難しくなる。
 訪問看護師さんがいらした。現状の報告に精一杯で、いつものほくほくと楽しい時間は過ごせなかった。まずは家を出て外の空気を吸うこと、いずれは人の輪に加わること、と仰った。いまの病状や気力では難しい。次にカウンセラーさんに会えるのは、早くても21日。それまでに死なない理由が欲しい。

11月11日 稚さと頭の中の傷

珍しい人からLINEが来た。かつてこの日記でN夫と呼ばれていたソース屋の御曹司だ。会社が潰れそうで走り回ってるけどもう難しくて、次の人生のために資格の勉強をしてるという。相談に乗ってあげたかったけどそのタイミングでネットスーパーの配達がきて、パソコンに戻ったらN夫はいじけていた。「会社の話も資格の話もぜんぶジョークでした。LINEに即レスできるならだいじょうぶですね」という。ふざけんな。こっちは病気でヒーヒー言ってるのにN夫だから相手したんだぜ。さらには罵倒用のtwitterアカウントまで作ってきた。
 我が母校は異様なテンションの中で、上手くいってしまった人は調子に乗ったまま上手くいってしまうのだろうね。彼も愚かな人生を歩むのだろう。ただでさえ人間不信なこの二ヶ月、本当に信頼ならない動物に生まれてしまったことを痛感した。

独身の日だそうだ。独身を謳歌してる人もいれば、44歳になって「逃げるは恥だが役に立つ」にキャーキャー言ってる独身もいる。あの学校で調子に乗り損ねた僕に、幸福の風は吹かない。ドラマの中で星野源さんが演じる津崎平匡もそうだった。孤独を描いた上で甘酸っぱい。今週の放送で、平匡はついに新垣結衣さん演じる森山みくり相手に、ハグの練習を始めた。キャーキャー!!
 みくりの髪を撫でる平匡を妄想しながらお布団の中で猫を撫でてたら、換毛期でボサボサになった。でも寝る前に「逃げ恥」を観て電気を消せば、嫌な夢も愚かな人間のことも忘れて、いい目覚めができるみたい。観終わったら...久しぶりに谷川史子さんでも読んでみるか。NegiccoのKaedeさん「体育座りすると自分を抱きしめてあげられるからオススメ」この娘も闇が深そうだ。

トランプ氏が大統領になったタイミング、なぜか日本ではTPP関連法案が衆議院で可決した。ハフィントンポスト誌は「世界中に恥をさらす」って見出しをつけた。ドイツのメルケル首相は、トランプ氏に対して「宗教や肌の色による差別の禁止、民主主義や自由、人権尊重などの原則を守ったら付き合ってあげます」と公言した。
 数日前に日記で取りあげたLeonard Cohenが亡くなった。82歳。「この世界の片隅で」が明日公開される。片渕須直監督のインタビューこうの史代さんのインタビュー。人間をダメにするのは酒でも女でもギャンブルでもない、孤独だって記事。僕は完全にこれだな。クラウドファンディングで片眼で頑張る猫の治療費を集めてる。僕はもうずいぶん投資した。皆さんもぜひ。

11月13日 生きるための時間

はるかぜちゃんみたいに賢く巧みに言葉を使えたら。もちろん賢い方はたくさんいらして、傾倒してた志茂田景樹さんは、結局人生が報われた視点なんだよね。報われなかった方の言葉を聞きたいよ。この日記がそうなるかも知れない。
 きのうはCharlotte Loversさん主催のCharlotte Holiday Tea Party vol.2。久しぶりに遊びの外出だ。今日は休んで月曜日から金曜日まで5日間連続で用事がある。明らかに体力以上の予定を入れちゃった。だいじょぶかな (たぶんだいじょばない) 。ここ何週間も、治療以外の予定を入れずに布団にへばりついてたからね。メイがペンギンみたいな格好をしてお腹を舐めてる。チャイが来てふんふんふんふんふんふん言ってリビングへ。いつまで経っても猫の考えてることはわからない。でも100%の愛を感じる。人間は難しいよ。

Tea Party楽しかった。前回もお邪魔して楽しかったんで、早い時間からのイベントでも頑張って行った。アイデアガールのCharlotteさんらしい愛に溢れたイベントだった。
 最初に登場したayumi melodyさんは、イギリス人とのハーフ。とても洒落てて切なかった。MCにBeach Boysの "Feel Flows" が出てきたり、僕の着てたDaniel JohnstonのTシャツに反応してくださったり。ふるのつばささんはガーリーワールド全開、可愛らしい歌声。読書会と加藤マニさんのMV上映会を挟んで、Charlotteさん。Charlotteさんのギター好きだけど、この日は歌の表現力に聴き入った。Sugar Babe "いつも通り" のカバーにびっくり。そのあと長門芳郎さんのお店に行くつもりだったから。Asujaさんはまたも美味しいミニホットドッグを提供。次は音楽も聴いてみたいな。

そんなわけで渋谷タワレコ内に期間限定で復活したPIED PIPER HOUSEへ。長門さんがスタッフやお友達に、「彼は僕の友達、スキルくん」って紹介してくださったのが嬉しかった。音楽のレジェンドに、友達だなんて。相変わらず魅力的な品揃えに夢中になった。横浜の限定店舗に伺ったときは、あまりの買物量に、お店の方が商品を持って後を着いてきてくださったのだ。あー "Last Waltz" のリマスター盤とNRBQのボックス買い忘れた。また行かなきゃだ。
 「逃げ恥」のダンスが流行ってる。コメンテーターは「自分にもできそうな気がするんじゃないですか」ってエー!! あれ難しいでしょ。新垣結衣さんが可愛いから流行った、じゃダメなのかな。

明日からの予定をこなせるかな。日記も途切れると思う。

11月16日 自分の肩を抱きしめる

ここ2ヶ月、体調も体力も下降スパイラルに入ってる。自分を抱きしめて、深みにはまった自分を日の差し込む浅瀬に連れてってあげないと。美しいものを観よう。美術館や博物館や映画館って、そういう人のためにある。
 前の日記に、今週は5日連続で用事があるって書いた。普段は通院とカウンセリングともう1件くらいだから、僕にしてはかなりのハードスケジュールだ。で、カレンダーみてきのうの用事をキャンセルさせて貰った。正解だった。とても動けなかったから...。お布団にへばりついて食事に立つのも億劫で、殆どなにも食べられなかった。体力つけような。ひなびたニュータウンは散歩むきじゃない。レンタル彼女的なアレをお願いして、賃金の発生するお散歩デートをしようか。賃金の発生しないデートが無理なことくらいわかってるよ!!

14日はエレクトリックリボンのオータムセールへ。駅でストロングゼロ500mlを2本開けて、ボンクラさんたちとさんざん飲み食いして会場へ。ボンクラさんたちの酒量は半端ないな。この時点でキンミヤ3杯開けてたOさんは記憶飛ばしてたらしい。
 ライブは相変わらず楽しかった。彼女たちの魅力はもっと伝わっていい気もするし、あのサイズだから成立してるのかも知れない。彼女たちも年末のワンマンに向けていろいろ思うところあって、WWWくらいはいっぱいにしたいって思いと、去年の初ワンマンから成長してるところを見せたいって思いと、それがなかなか叶わないもどかしさの中で苦悩してるみたいだ。寒くなる時期だけど、路上ライブをいっぱいやるって話してた。観に行きたい。けどうちって都内から遠すぎるよね!? 下北あたりに住んでフットワーク軽く暮らしたい。

テレビ持ってないけどドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が面白すぎる。漏れ伝わってくる情報やタイムラインの湧き方で、僕ぜったい好きだって確信もてる。「あまちゃん」や「怪奇恋愛作戦」と同じ線上にいる。きのうは星野源さん (35) と新垣結衣さん (28 劇中では25) の突然のキスシーンにみんなキャーキャー。中学生かよ。でもそのキャーキャーを共有できるんだ。DVD出たらぜったい買う。
 星野源さんはロケ中、新垣結衣さんに、「君はどうしてそんなに輝けるの?」とか言ってるらしい。で、新垣結衣さんはそれを聞いて元気を貰ってるらしい。イケメンにしか言えないセリフだし、普通の女子なら言われて「大喜利かな」って思う。元気貰っちゃうんだ。イケメンってどんな気持ちだろうか。だって朝起きたらハイ俺イケメン!!ってことでしょ。僕とベッカムも、赤ん坊の時はたいして違わなかった。なにがこんなに隔てたかね。

これもずっと書いてるけど、映画「この世界の片隅に」が観たすぎる。試写会のあと、フォローしてるクリエイターや信頼できるセンスの持ち主が、とにかく傑作だ傑作だと。僕は原作の大ファンだけど、どっちがいいともなく素晴らしいと。公開5日めでいまこんな状況らしい。これ口コミの力だ。
 表現としてずば抜けてるのはもちろん、斎藤環さんは「実は精神科医になって初めて、本当に初めて、『この作品を観る経験は、治療的な意味を持つかもしれない』と感じてしまいました。だから自分の患者に勧めよう、とは思いませんが」。ってツイートした。僕の精神の栄養にいいんじゃないかな。いま音楽やレコードのインプットができない精神状態なんで、映画をよく観るようにしてる。たぶん再来週ね。それまでにパンフ増刷してて欲しい。

憎悪を煽る記事を掲載するメディアに、広告を載せるのをやめようってキャンペーンがある。レゴ社が、移民敗訴の記事とかいっぱい乗せてるイギリスのデイリーメイル社との契約を終了した。日本でもこの動き、どんどん広がって欲しい。具体的には産経グループ、新聞であることをやめて憎悪の快楽だけで商売してるゲスい企業には潰れて頂きたい。原発事故の避難先で虐めを受けた生徒の手記を、弁護士が公表した。「いままで なんかいも死のうとおもった。でも、しんさいでいっぱい死んだから つらいけど ぼくはいきるときめた」。
 Leon Russellが亡くなった。仙人みたいな風貌だけど、まだ74歳だって。彼にとって「A Song For You」のヒットはなんだったのか。ドワンゴの川上氏が宮撫xさんに映像を見せて激怒させた。こんなものがまかり通ってるなら俺が作るって。川上氏は好きじゃない。もし功績があるとしたら、宮賦ト督を動かしたことかもね。

11月20日 寝たきり雀

寝たきりの10月を経て11月には外出できるだろうって、11月の中旬からいっぱい予約を入れた。結局ほとんどキャンセル、まだ寝たきりの日々を送っている。人間は愚かな生き物、信じるに値するは音楽と猫だって言ってたのに、その音楽を聴く体力がない。指を動かすのも億劫で、えいやっと起きあがるって未聴CD山脈に溜息をつく。
 猫たちはデロンギにあたっている。「にー (撫でて) 」「ふんふん (ほっぺ舐めさせて) 」。偉そうなくせに自分でカリカリの袋も開けられない愛しい生き物は、耳の中を舐めて起こす。「食ったゲフー」。羽海野チカさん「ふりかえってビックリした。かわいいネコが寝ていてビックリした。もう10年も一緒に暮らしているのにまだあまりの可愛さに毎日フレッシュにビックリする。お前たちは9千年も前からこうやって民家に上がり込んで人間をビックリさせて来たんだね」。

17日には訪問看護師さんがいらした。相変わらずの小動物感に癒やされて、映画の話をした。その夜はLucy Roseのチケットを取ってたけど、行かなかった。18日にスペインバルに行く約束を楽しみにしてて、体力を温存してたんだ。でもその約束も果たせなかった。動けないって辛い。19日は風邪をひいた。パブロンゴールド顆粒おいしい。今日の目標は頑張って家を出て公園に行くこと。もし逆向きのバスがきたら...動物園...なんて思ってたのに、やっぱり寝たきりだ。
 そんな日々の楽しみは、「逃げるは恥だが役に立つ」を観ること。6話をやっと通しで観た。回想シーンでセーラー服を着る新垣結衣さんが、10年前の姿とまるで変わらない。草野マサムネさん「30を迎える頃になってまで初恋の感覚を残してるとは思ってなかった」。44になってもキュンとする瞬間があるよ。

トランプ時代についての経済学者クルーグマン氏のコメント。「理知的に正直に考えれば、だれもが不愉快な現実を直視しなければならない。今回の大統領選の結果がもたらす悪影響は、今後何十年、ことによると何世代も続くだろう」。一方で途上国型ワーカホリックからいまだに脱け出せない日本。世界各国では社会成熟に伴って仕事を重視する傾向は低下するのが普通だが、なぜか日本は先進国で唯一、途上国型の『仕事重視』思考から脱却できていない」。
 「この世界の片隅に」について犬童一心さん「劇場でこその名場面がいくつもある。空の高さ、雲の大きさ。そして、音の力。長く伝わっていくことになるだろう名作。のん、以外考えられない適役。素晴らしい演技」。原作も映画も徹底的な調査の賜物なのは知ってたけど、街角のモブキャラさえもお名前が特定できるらしい。

そろそろ猫が車のエンジンルームで暖を取る季節。車に乗る前にボンネットを叩いてください。久保帯人先生が「BLEACH」完結の大きな励みになった手紙の差出人 (おそらく故人) を探している。空から撮った紅葉写真。ドローンは世界の見方を変えた。美しい。
 Flo Morrisseyがデュエットアルバムをリリースする。日本で手に入れるのは難しそう。「売ってよ、買うから」の名言に尽きる。Beasty Boysの亡きAdam Yauch (ユダヤ人) を記念する公園が、トランプ氏の支持者に荒らされた。Moonridersの新しいトリビュートアルバムがリリースされる。曽我部恵一さん、高橋幸宏さん、ゴンドウトモヒコさん、ayU tokiOさん、スカート、3776らが参加する。エレクトリックリボンの初フルアルバム "YEAH!!" の詳細が公開された。ジャケットはなんと着ぐるみ!!

なんでのび太の眼は3なんだ。

11月23日 胸の中にあるもの いつか見えなくなるもの

相変わらず体調に見合わないスケジュール。21日は一週間ぶりに家を出てカウンセリングへ。街はすっかり紅葉だ。この3週間に起きた悲しい出来事をひとつひとつ話した。うんうんって聴いてくれた。孤独に押し潰されそうな日々、話をするだけで気持ちが安らぐ。カウンセラーさんがキュートな女性だからなおさらだ。ここ何回かは酒を煽って行って、おんなじ話を繰り返したり眼が死んでたり、態度がおかしかったみたい。この日は久しぶりにシラフで行けた。シラフだと、自分ではスムーズにお喋りできてない不安がある。
 その帰りに美容室へ。お茶受けがアッポーキャンディとパイナッポーキャンディだった。髪がいつもと違う香りになって、寝る時に自分でドキドキ。虚しいね。夢を見せてよ。夜になると翌日は動けるんじゃないかって思っちゃう。実際起きると地獄の苦しみで。

22日はMacの修理。Appleのサポートセンターと電話しながら黙々と作業。システムの根深いところにトラブルがあって、まっさらにしてシステムとデータを復元した。結局復元したデータの中にエラーが紛れ込んでたみたいで、また時間がある日にやり直しだ。
 夜明け前に福島で大きな地震があった。津波警報が出た。地震が起きると、気象庁は10万通りのシミュレーション結果と比較して、一番近いものから予報を出すらしい。そのマッチングのアルゴリズムに力を注いでる。避難生活の必需品リスト。3.11の時に買った防災グッズの水と食料が、もう消費期限切れなんだよな。いい夫婦の日に猫を揉む。夫婦か...育った家庭環境が悪くていま交流してる人はいないし、自分が結婚するなんて夢のまた夢だから、憧れてしまう。猫は優しいし、猫との暮らしは楽しいよ。

逃げるは恥だが役に立つ」の最新話を観た。キャーキャー!! もう30前後の男女のあれこれに、日本中が身悶える現象。みくりが平匡に「そういうこと...してもいいですよ...平匡さんとなら」パニクる平匡「ごめんなさい」みくり...旅に出た。んー!! 僕もパニクってお誘いを断ったことがある。平匡よりはずっと若い頃だけど。恋に慣れない男には、あんまり追い詰めないであげてよ!!
 今日はlook book partyに行くつもりだった。二度寝して起きたら13時。14時半開場でおめあては16時半出演。無理しても行けばよかった。調子が悪くて出掛けられないっていうより、出掛けられなかった事実が後悔として精神にダメージを与える。またも86400秒を捨てて、16年の引きこもりを1日のばしたかと。羽海野チカさん「やる気が出ない時はとりあえず手を付けてみると楽かも。ジェットコースターは怖いけど動き始めたら身を任せるしかないように」。寂しくて「猫タスケテ」って呼んだら2匹とも飛んできてふんふん言ってる。

恐怖の記憶を書き換える技術が開発されてる。それ自体恐怖っぽいけど、PTSDの治療に効果があるらしい。僕も悲しい想い出を、全部わすれてしまいたいよ。

11月27日 幸せになる権利 (をどこかになくしてきた)

幸せになる権利って誰が誰に授与するのかな。笑っちゃうほどの幸せは求めてないけど、人と同じくらいの幸せは得られるもんだと思ってたし、その希望をどんどん諦めてくうちに、微塵の幸せも得られそうにない。幸せになりてーよ!!
 1mmでも進んで自信を持って。めんどくさいことをしなくちゃダメなんだろうな。苦労は人一倍してるけど、努力はしてないってわかってる。それはこの歳になって、どっちに進んでいいかわかんないから。たぶんものを作りたい人なんだ。その道は理不尽な理由で何度も閉ざされてきた。きっと人は昔からおんなじようなことで悩んできたんだろう。宗教を勉強して、どこかに帰依したい気持ちもないでもない。救う側に回れたらどれだけやりがいがあるかと思う。とにかく人生のテーマが見つからないことには手も足も出ない。

恋とかしてみたい。結婚もしてみたい。実際問題もう無理じゃん。44歳で鬱病で16年引きこもって家族はなくて。そこで思い出す、「星野源が深夜ラジオで語った『自分に自信をもつ方法』が正解すぎる」。「かっこ悪い、これは恥ずかしいってことを頑張って『やらない』ってだけで、良い人が周りに増えていくから」「人の顔って、かっこ良くはなれないんだけど、中身が変わることによってその人が変わるでしょ」「その人が変わると、ブサイクだとしてもブサイクの顔が良いっていう認識にみんななるわけです。造形は変わってないんだけど。そうなると、良い人が周りに増えていって、自然と自分に自信がもてると思います」。星野さんの学生時代は大概なブサイクだ。
 いまからでも間に合うだろうか。世界の醜いものから豆腐メンタルを守るには、1人では無理がある。誰かと信じあいたい。

23日の功績はゴミ出しだけだった。24日は54年ぶりの11月の初雪。理不尽ないじめを受ける夢を見てうなされた。
 静けさの時間。素敵な訪問看護師さんがやってきて、悩み事と聡明さについての話をした。夜はヌカタシがきてくれた。お互い疲れてたんで寝落ち。起きあがって何枚かレコードを聴いて帰っていった。25日はJAMESZOOのライブに行くつもりだったけどとても無理。体が動かなくなって、市に派遣して貰ってるヘルパーさんとその事業所と、どうしてもうまくいかない。11日の日記に書いたことも含めて、僕の人生は44歳が普通に生きて出会うことのない理不尽にまみれてる気がする。怖いし、感情の持って行き方がわからない。家事は自分でコツコツやることにした。精神的にもそれがいい。

26日はContrary Paradeのライブに行くつもりだってけど、やっぱりとても無理。4本連続でライブをおやすみした。精神的に家を出られないし、体力的に移動できないし、集中力的に音楽を聴けない。家でもなにも聴いてない。MacのTimeMachineが壊れて、またサポートセンターのお世話になった。そろそろ買い替え時かな。
 鬱病ってどういうことなのかよくわからない人のために「鬱病患者だけどどうしても動きたい人のための5つのライフハック」。病状や対策がすごく具体的にわかりやすくまとまってる。これならできそうな気がしてくる。「水を飲んでみる」っていうのをつけ加えてもいいな。僕は病床に水を置いてる。チャイはよく喋る。朝礼と、撫でて欲しい時だ。猫同士や猫とほかの動物は、にゃーにゃー話すことはあんまりなくて、猫は人間語を話してるつもりなんだって説を聞いた。ますます愛しくなった。あれはやっぱり朝礼だったんだ。

弱ってる僕に、タイムラインのメモ。
 「一日一日を、たっぷりと生きて行くより他は無い。明日のことを思い煩うな。明日は明日 みずから思い煩わん。きょう一日を、よろこび、努め、人には優しくして暮したい」。「『自分と仲良く生きる」といい。好きな自分と四六時中一緒にいる人は、自然と笑顔が多くなり、言葉から刺がなくなり、相手の言葉をふんわりと受け止めることができるようになる」。「ありがとう日記をつけるといい。 毎晩、あなたが感謝したことを5つ、リストアップする。毎日に対する、そして人生に対する、あなたの見方が変わり始める」「一番ワクワクすることをやり始める自信がない時は、一番簡単な行動を起こしてみてください。できるだけ笑ってみるとか。ポジティブな現実がつくられ、自信がつき、未来が開けてきます」。

原発避難児へのいじめに対して、学校は「率先して金を渡した」と判断していた。辺野古基地の警備員が放った差別用語が「適切」だと閣議決定された。自民党は改憲草案の「表現の自由に制約をつける」ことを当然とした。もうやだこの国。フィデル・カストロが亡くなった。まだ誰も評価できないその独裁者の生涯。
 来年の3月にThe Residentsが来日する。SpotifyのCM「母がテクノと出会ってから食卓に並ぶ野菜が細かい」笑った。エレクトリックリボンのフルアルバム「YEAH!!」のトレーラーが公開された。全体的にBPMあげすぎじゃないかな。

シャンプー押したら顔に向かってドピュってかかって、女性はこういう気持ちなのかと思った。僕はかけません。地震とかで墓石が倒壊しないように耐震マット「倒れま先祖」って商品がある。

11月30日 この世界の片隅に

映画「この世界の片隅に」を観た。ずっと観たい観たいと思ってた念願の作品、想像を遥かに超える心の揺らぎがあった。こうの史代さんの原作の大ファンで、お話はずっと前から知っていた。原作とどっちが素晴らしいってわけじゃなく、内容が乖離してるわけでもなく、マンガはマンガっていうメディアの、アニメーション映画はアニメーション映画っていうメディアの、最大限の可能性で対になる2つの金字塔が建った。手塚治虫さん以来、異様に進化してきた日本のマンガ表現に、アニメーションが追いついた瞬間かも知れないね。
 心の揺らぎは映画を観ながら、あるいは観終わってから襲ってきたっていうよりも、家に帰って反芻しながら、よかったなあ、よかったなあってじんわり染み渡ってきた。とにかくこの映画は観てください。劇場で。僕は普段DVDが好きだけど、これは劇場で。

この世界には戦争の狂気、歴史の大きなうねりがあって、その片隅には慎ましくも丁寧な生活がある。その隙間で絵の世界に没頭して、異界と戯れて、バランスを保って生きているのが主人公、すずさんだ。すずさんの存在がただ愛おしい映画、生きている映画だ。戦争の力っていうより絵の (フィクションの) 力の映画だし、異界が結ぶ運命と恋愛の映画だった。悲劇でもあるし喜劇でもある。すごく重層的。ひたすらすずさんの生活を追いかけていて、「感動させよう」って媚びるシーンはない。その表現がものすごく丁寧で、ひとつひとつのシーンにたくさんの情報が詰まって、深い感動を呼ぶ。僕にもまだまだ読み取れてない部分がたくさんある。
 すずさんを演じたのんちゃんは、「あまちゃん」が偶然のはまり役かと思いきや、作品を深く理解して演技する俳優さんだった。

27日は、Shiggy Jr.のチケットを取ってたんだけど、結局5本連続ライブキャンセル。体力的に億劫で、また出掛けられなかった事実が精神にダメージを与える。28日は、悪夢で眼を覚ました。事実に基づく悲しい出来事で、でも自分にはどうすることもできない。そんな悲しみに打ちひしがれるのは僕の優しさなんだけど、どうすることもできない以上 無駄に自分を傷つけるだけだ。手放してしまえ。
 頑張ってカウンセリングに行った。自分の人生のテーマが見つからないって話をした。いい人間関係を作っていきたい。悩みを話せる相手を一極集中させるのは不健全だ。広く浅く。そしてやっぱり家族を持ちたい。カウンセラーさんは、結婚は人生のテーマになり得ないかって提案してきた。そうだね。でも現実的には難しすぎる。

29日は腐れ縁と「この世界の片隅に」へ、そしてスクエアエニックスのお店ARTNIAでスライムのパンケーキ、KITTEの根室花まるで寿司、と豪勢なコース。パンケーキが無駄に旨かった。花まるの寿司は言わずもがな。うに!! 光り物もよかったなあ。斎藤環さんがおっしゃる通り、「この世界の片隅に」を観る体験は、治療的な意味を持つかも知れない。1日楽しく過ごせた。帰りは電車の事故で、この季節なのにクーラーを入れるほどの混雑の中、1時間半も電車に乗った。これがどれだけの偉業なのか、同病者にしか伝わらないだろう。
 リリースから5ヶ月、ついにポケゴーを始めた。これで歩いて健康になる。ポケゴー的に僕は公園に住んでることになってて、お布団にいながらにして2ヶ所のポケストップにアクセスできる。

ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」観た。あの2人なんでLINEしないの。っていうかSkypeしなよもどかしい!! でもいつもみたいに、不器用な2人の恋愛にキュンキュンする楽しさより、みくりさんのお母さんの言葉が胸に響いた。お父さんとの関係について「愛してるわよ、お互いに努力して」「運命の人なんていないの。つくるのよ。運命にするの」。おお...なるほど。
 亡くなったフィデル・カストロについて、実際にキューバに住んでいたヤマザキマリさん (この方は本当に世界に根ざしてるな) のテキスト。ぼくらの知ってるカストロ像とはだいぶ違う。福島の原発事故の廃炉・賠償金は20兆円に達する。安倍政権の経済政策の失敗で年金給付を削る法案が衆議院を通過した。そんな世界の片隅に。