DIARY 2016年12月


12月4日 気圧の谷を飛び越えて

カンカンカン!! 師走だよ!! カンカンカン!! 2016年は人生でも屈指の悪い年だった。僕の人生にいい年があったか疑問だけど。かつては恋人ができたり、スカウトで就職した年もあったわけで。航空機のパイロットは、緊急事態の時に何が機能しなくなったか (過去) じゃなくて、まだ機能してるシステム (未来) を把握して、滑走路に辿り着くことに全神経を注ぐことを教え込まれるそうだ。鬱病は常に緊急事態なんで、そんな考え方ができるものならしてみたい。
 1日は素敵すぎる訪問看護師さんがいらっしゃる日。なんと穏やかで可愛いかよ。しみじみと幸せな時間。「この世界の片隅に」がいかに素晴らしいか話した。訪問看護師さんのお薦めも教えてもらった。それくらいの距離。谷川俊太郎さん、孤独を感じることは? 「孤独は前提でしょう」。

それから今日4日まで、低気圧と溜まった疲れで寝込んでた。寒くて猫の鈴カステラが縮こまってる。僕のも縮こまってる。ずっと噛み合わなかったヘルパーさんは、辞めて頂くことにした。ほっとした。2日にはヌカタシが来た。この日はずいぶんお酒を飲んだ。そうそう、Paul Simonの新譜って全米3位、全英1位の大ヒットだったんだね。日本では67位。日本人はPaul Simonのソロを聴かない。
 3日は今川宇宙さんの「お誕生日会」に行く予定だったんだけど。なんでか17時高円寺のような気がしてて、億劫だなってキャンセルしちゃった。後で調べたら18時渋谷だった。行けたなあ...行けばよかったなあ...。ってダメージが、出掛ける精神力のハードルよりも心にダメージを与える。迷ったらハーゲンダッツ食べて気合入れて出掛ける!! これで6件連続チケットを無駄にした。

今年の流行語大賞「神ってる」初めて聴いた。野球用語らしい。団塊が選び団塊にしか通じない。そのニュースで知ったんだけど、松任谷由実がtwitterで「メンヘラ? 早く滅びておしまい!」って言ったんだって? 精神系の病気は、症状だけじゃなくて差別にも苦しまなきゃいけない。ほかの病気に言ったら一瞬で仕事失う。我が一族と同じ臭いがする。偏見って意味ではASKA氏の薬物再使用を巡って、依存症についての知識の重要さを説く記事があった。ECDさん「依存症についてなにもわかってないコメンテーターが適当な精神論垂れ流すのは害悪でしかない」。これも我が一族と同じ臭いがする案件だ。
 辛い話はこれくらいにしよう。55倍も値上げしたエイズ治療薬を学生が230円で製造することに成功した。既得利権に潰されることのないよう。アルゼンチンの湿地帯で正円の浮島が見つかった。

そろそろ音楽誌が年間ベストを発表する時期になった。MOJONMERolling Stone
 自転車事故で意識不明だった朝本浩文さんが亡くなった。巻き込まれ事故の可能性があって、目撃者を探してたんだよね。残念です。ギターに貼るだけで打楽器やシンセになるシール。Negiccoの「私をネギーに連れてって」が神イベントだったらしい。ホスピタリティもライブも最高。ぽんちゃの恋ダンス可愛すぎかよ。欅坂46のナチス風衣装について「知らなかったは通用しない」。

「この世界の片隅に」がヨコハマ映画祭で作品賞と審査員特別賞を受賞。日本映画ベストテンでは1位。この映画を沢山の人に観てもらいたいのは、あまりにも素晴らしいからってことと、クラウドファンディングから始まって大ヒットしたら痛快だなって気持ちもある。

12月9日 人間関係の作り方 (がわからないのだよ)

5日は頑張ってカウンセリングに行った。お酒を飲まないで出掛けたのは賞賛に値する。お酒ないと挙動不審になっちゃうんだ。
 話したのは、人間関係の作り方。僕も30代前半くらいまでは、たくさんの友達がいた。いまはいないし、これから作るにも取っ掛かりがわからない。屈辱にあって、噂されて、周りの人にも嫌われて。ひとつには病状が悪化して、リアルなコミュニケーションからネット中心に変わったことが挙げられると思う。みんな僕を誤解したくてしょうがないから、ネットでは揚げ足とられるばっかりだ。もうひとつは、僕が正義を主張したいスパイラルに陥ってることだと思う。正義の所在がどっちにあったとしたって、自分の正義を主張することは相手を貶める言葉になる。結果、悪口を言ってるイメージだけが残る。

はるかぜちゃんはこう書いた。「空から重い石をバラまけば、みんな痛くて振り向くでしょう。『私は1人でこれだけの石を背負っていました』と言えば、みんな真剣に考えるでしょう。でも無差別に落ちてきたその石で、命を落とす子どもがいるかも知れません。だから重い石を落とす時は、当たった人の痛みのことも考えてあげてください」。そうなのかも知れない。
 はるかぜちゃんに当たってるピント外れな人たちも、表アカやオフネットでは善人を装って幸せな人生を送ってる知れない。僕には裏アカを作るつもりはない。人前で取り繕うつもりもない。それがすべての不幸の始まりなのはわかってる。でも僕の倫理観ではできないんだ。そんなこんなでいつまで寝込んでるのかな。今日は寒いのか暖かいのか、もう季節もなにもわからない。

いまの僕には希望のかけらもない。愛されてる感覚が微塵もない。神様には愛されてるよ、っていう声があった。どうだろう。こんな無慈悲な世の中に神様がいるとは思えない。もしいるなら、人生ハードモードすぎるって訴えたい。猫には愛されてる。父には愛されてたと思う。でもあまりにも早くに亡くなってしまった。母は名家に嫁いで突然ひとりぼっちになって、愛し方がわからなかったんだと思う。そしてやっぱり早くにあの世に行った。
 成功には努力が必要で、努力のモチベーションは小さな成功体験の積み重ねだ。僕は賞味期限が切れた。失敗作品だった。あとは老いていく苦しみだけ。孤独死まっしぐらだ。たまに恋愛だの結婚だの言うのは、僕にはもうそんなものは来ないとわかってるからこその妄想だ。そんな話でも、カウンセラーさんにすると楽になる。

帰りに「聲の形」を観に行った。聴覚障害を持つ少女を中心とする青春群像劇だ。思ったより過酷な内容だった。虐めて虐められて、そこから人間関係を再構築する話だった。スクールカーストの最下層には、全面的な虐められっ子というものがいる。僕もそうだったし周りにもいたし、この映画では聴覚障害を持つ硝子がそうだ。僕はいまでも人間関係の作り方がわからないで、ぼっちでいる。この映画では、硝子が虐めの主犯格だった男性に恋をする。自分の体験からすると、虐めた側はなにも覚えていない、虐められた僕は、30年以上たってもありありと思い出せる。恋なんてするはずがない。
 カウンセリングですっきりした頭が、またもじゃもじゃと狂い始めた。6日、7日はひたすら寝込んで、お腹がすいたらカップヌードルと青汁。食事が悪いのもわかってる。

8日は、素敵な訪問看護師さんがいらした。彼女の前では元気な姿でいたかったけど、結局暗い話をしちゃった。ちょっと困ってたと思う。でも笑顔で元気づけてくれた。
 夜はKamasi Washington@Billboard Live Tokyoに行った。訪問看護師さんのおかげ。かっこよかった!! Sax、Trombone、Clarinet、Key、Vo、WB、2Drsの編成で、ダンスミュージックとしてのジャズの新しい形を見せてくれた。Robert Glasper Experimentのライブより僕は好きだった。楽屋の入口近くにいたんで、手を差し出したら握手してくれた。今週の悩みはひとまず洗い流されたかな。やっぱりライブはいいね。これからも頑張って行くよ。それにしてもおうち遠い。疲れ果てた。ホイミしてもHPのキャパが少なすぎる。

黒沢健一さんが亡くなった。脳腫瘍を発表したのが10月。48歳。早すぎる。L⇔Rが出てきた時、そのポップス愛と完成度の高さにBOXを思った。BOXがBeatlesなら、L⇔Rは60年代末〜70年台前半のBeach Boysだ。ソロ活動ではその透明なボーカルの尊さを、Hanky Pankyや健'zみたいな、趣味を前面に出したユニットも大好きだった。ほんとうに残念です。黒沢さんのBeach Boys愛はここに。
 バッハっぽさをAIに理解させるデータセットが公開された。300年前のヨーロッパ人は「冬眠」をしてたって話。「除夜の鐘」がうるさいとされて、あちこちで中止してる。1人でもうるさいと感じたら仏教の教えに背くことになるんだって。餅つき、盆踊り、豆まき、なまはげ...。いま消えようとしている文化。

次の日記は笑顔で。

12月14日 いま堂々と9月14日と書いてしまった

日が経つのが早すぎるのは寝込んでるせいもある。相変わらず動くのが億劫でお布団の中でもぞもぞしてる。
 9日はヘルパーさんの解約の果てしない事務作業。僕から辞めて頂いたんで会うのが気まずい。夜はヌカタシが来てくれた。彼も無口だし、僕もお出迎えの手持ちが尽きてきた。11日はCharlotte Loversさん主催の恒例Charlotte Holiday Tea Party。マキアダチさんはフォークトロニカのクールなサウンドと紙芝居のギャップも楽しいステージ。ふくだみゆき監督の映画「こんぷれっくす×コンプレックス」は、予想外の角度から中学生の甘酸っぱさと気恥ずかしさを描き出す。その主題歌を歌った北村瞳さんは多幸感溢れるライブ。主催者のCharlotte Loversさんは透明な歌声と力強いギターを聴かせてくれた。

翌12日はカウンセリングへ。毎回この日記に書くような話をして、それについての具体的なアドバイスがあったりなかったり。「もじゃもじゃを整理して次に悩むことを探すのが意義ですよ」ってカウンセラーさん。この日は病気に対する誤解、病気との闘いの前に誤解との闘いで疲れちゃう話をした。そしてマッサージと鍼へ。ずっと腰が痛くて、放置しとくとぎっくりいっちゃう予感がして。
 夜はAlabama Shakes@新木場STUDIO COAST。スタンディングのライブも遠距離の移動も久しぶりだ。グルーヴの洪水!! いい音楽を浴びると、疲れはふっとばないけど心の疲れはふっとぶね。Brittanyの豪快な体型で誤解してた部分があった。演奏は危ない部分もありつつ、だんだんと音の隅々まで神経が行き届いて、極めて快適なステージだった。Brittanyの激しいギターも、捻り出すようなシャウトも、心に寄り添うようなファルセットもしかり。

さすがに疲れ果てて爆弾低気圧もやってきて、13日と今日14日はぐっすり寝込んだ。病院さぼっちゃった。いい音楽を浴びたせいか、久しぶりに悪夢に苦しまないでいい眠りができた。
 「逃げるは恥だが役に立つ」、前回の気になるエンディングに1週間ムズムズ待った。...大概な大人なのに、10回めにしての初めての夜に視聴者がキャーキャー言うドラマです。童貞喪失を果たした平匡は浮かれちゃったかな。次の一手を大きく見誤って一転、「愛情の搾取」ってテーマにぶつかった。「王子様なんていない。突き進め!」。逃げ恥は少女漫画の鉄板を覆して、待つヒロインじゃなくて攻めるヒロインのリアリティを描き出したって評だ。経験の浅い可愛い男を育てるんである。僕も気ぐるみをはがすと、中からムカイリが出てくるよ。原作は読んでないけど、ドラマは新垣結衣さんが演じてることで、小賢しさが中和されてバランスがいい。

シリアの内戦が激化して、アレッポで政府による大量虐殺が起きている。内田樹さんは、「大国が代理戦争を制御できなくなっている」のは「国民国家システムの末期症状」で、人類は退化に向かってるって書いた。アサド政権の後ろ盾にはロシアのプーチン政権がいる。安倍政権は、自国民が貧困に苦しんでるのに途上国の支援に3500億円を支出するそうだ。こういうのを思いあがりと呼ぶ。沖縄でオスプレイが「不時着」した。機体は大破してるのに「墜落」とは言わない。
 「戦後70年以上PTSDで入院してきた日本兵たちを知っていますか」。「身体障害者は名誉の負傷となり、家族も堂々と胸を張りました。一方で、精神を病んだ兵士は家の恥となり、隠される存在となってしまった」。いま精神を病んで、一族の恥さらしの僕には痛い。

Bob Dylanがついにノーベル文学賞を受賞して、Patti Smithが歌い、大使がスピーチを読んだ。全文はこちら。受賞理由は歌詞だけじゃなくて、「米国音楽の偉大な伝統のなかに新たな詩的表現を創造した」、つまり歌そのものが文学として認められたってことらしい。詳しくは中川五郎さんのインタビュー記事に。
 何度も言われてる、CDは劣化して再生できなくなるって話。デジタル史料が後世に残らない危険性。Pitchforkが選ぶThe 100 Best Songs of 2016。札幌の大雪でモーニング娘。のライブが中止になった。同じ日に関ジャニ∞のライブが雪で空席だらけになった。モーニング娘。のファン「俺たち行っていい?」→関ジャニ∞のライブがおじさんたちでもりあがった。ちょっといい話。

12月20日 来週末は元旦

来週末...恐ろしいね。先週の「逃げるは恥だが役に立つ」について、「男らしさ」を行動原理にしないところが魅力だった平匡が、童貞を卒業してその魔法を失った話だって意見があった。なるほど、童貞はやっぱり魔法使いだったんだ。平匡の周りはぎくしゃくしたまま今日ついに最終回。ああ、ここ数ヶ月は逃げ恥に救われた。早くも逃げ恥ロスが心配だ。ところで新垣結衣さんの身長は169cm。星野源さんの身長は168cm。そんなわけないだろ。どっちもサバ読んでるだろ。もっと身長差があるように見受けられる。
 先週もひたすら寝込んで15日、素敵な訪問看護師さん来たる。体調の悪さはちゃんと報告しつつも、ホクホク楽しい時間を過ごした。夕方は頑張って病院へ。偉い、ノーベル賞もの、ノーベル医学賞だな。年を取ると病院はハシゴするところになる。

その足で、活動休止の休止をしたMoonriders@中野サンプラザへ。キャリアが長いからファンの年齢層も高いんだけど、ほんとは若い人に聴いて欲しい。バンドの前衛的な、ライブでは聴いたことのないナンバーが続いて、なおも挑発的なおじさまたちの悪戯心ににやにやした。長年のコンビネーションによるタフな演奏と、ラフなコーラスワークの無頼漢がとにかくかっこいい。ステージに食卓のセットが置かれて、女性たちが食事してときどき曲にあわせて踊った。後半はヒットメドレーにシンガロング。アンコールで演奏された "くれない埠頭" は、やっぱり特別な1曲だって再認識した。涙出そうによかった。
 会場で出会ったヌカタシとFくんと、終演後にビールバーへ。2人も感慨深げだ。この日は猛烈に寒かったな。Alabama Shakesで貰ってきた風邪が本格的になってきた。咳が止まらない。

17日は腐れ縁と食事に行く予定だったけど、風邪の調子が思わしくなくてごめんなさい。人さまにうつすとアレじゃんか。部屋を暖かくして加湿器つけて風邪薬のんで、3日間で60時間寝た。起きてる間も白昼夢をみているような。猫と暮らしてる人は、猫にいたずらされたり邪魔されたりして困ってる風で、結局喜んでるんである。
 19日は久しぶりの外出。酒の力を借りた。挙動不審だったと思う。行き先はカウンセリング。自律神経の異常が薬で収まらないんで、自律訓練法を受けてみた。難しいな。話したのはこの一週間のこと。自分の人生、なんらかの理由でここで終わったら、もう終わったでしょうがないって思ってる。幸せに愛されて生きるべき人と、そうでない人がいるってだんだんわかってきたから。今回の人生は失敗でした、来世に期待だ。本当は来世なんてないってわかってる。

シリアの内戦は収まる気配がない。戦争犯罪をやめるように訴える署名活動がある。日本政府はイギリスでの原発建設に1兆円規模の支援を検討してる。本格的に頭おかしいな。福島第一原発事故の帰宅困難区域の除染に国が300億円を支出する。「東電が負担すべき費用を国が肩代わりするのなら、国は原発事故の責任を認め、政策の転換や事故の検証を進めた上でないと理屈が通らない」。
 深爪さん「『食欲』『性欲』『睡眠欲』は人間の三大欲求であり、『女の子もエロいこと考えるの?』は『女の子もご飯食べるの?』と聞くのと同じくらいトンチンカン」。あの娘はエロいことなんて考えないもん!! (44歳独身男性) 。「この世界の片隅に」に大塚康生さんをモデルにした少年が出てる。片渕須直監督のトーストの焼け具合をフォロワーが評論する風習がいつの間にか定着した。

バルーンベースなる楽器がある。やってみたい!!
 エレクトリックリボンが結成10年めにして初のフルアルバムをリリースした。読み応えのあるインタビュー記事がここにある。で、21日 (水) 19:00- 渋谷WWWにてワンマンライブを行う。チケットはこちら。売れ行きは芳しくない...。当日どれくらいはけるかだな。ヤン富田さんが3月にブルーノート東京でライブする。1setめと2setめで内容が違うらしい。うーん悩ましいな。草野マサムネさんの名言botが面白い。「猫はスピッツなんか知らないし、わりと素の自分で接することができる数少ない友だちかなあ」。「とくに男はね。いわゆるスポーツ新聞に書いてあるようなスポーツの話とかギャンブルとか車とかあとエッチな話とか、そういうことを興味がない時でもコミュニケーション術として話したりするのってすごい耐えられない」。あーわかるわ。

12月23日 アイライン

美人カウンセラーさんと暫く会えない。素敵な訪問看護師さんとは年始に会える。でも看護師さんだから、体の恥ずかしい報告をしなくちゃで、それがまた嬉しかったりな。なに言ってるんだ。今年はこの2人の素敵女子にほんとうに救われた。
 20日は「逃げるは恥だが役に立つ」の最終回、21日はエレクトリックリボンのワンマンライブ、22日は今年最後の訪問看護でホクホク、今日はもう本当によく寝たね。最近1日20時間寝てるって書いてるの、大袈裟じゃないんだ。明日24日と明後日25日はライブに行く予定。クリスマスには予定を入れたけど、クリぼっちより元旦ぼっちの方がメンタルに響かないか。訪問看護師さんが「ネットスーパーでお節頼んだら」って。独りでお節とか辛すぎる...。そうか、「一緒に食べて頂けませんか」って言えばよかった!!

まず「逃げ恥」最終回、素晴らしかったです。普通に2人が入籍して終わるもんだと思ってた。そんな単純な話じゃなかった。1話から通底したテーマ、いまの日本で生きる上でのいろんな壁を、ちゃんと問うべき問題として残してた。って言っても説教臭さはまるでない。話に深みを持たせるリアリティとして。壁は壁として連れたまま、それでもそれぞれが抱えてた「呪い」を解いて、未来を感じさせる終わり方だった。前回残したもやもやを、「夫婦は雇用主と従業員じゃなくて共同経営責任者、CEO」って言葉で解決した平匡さん冴えてる。俺も恋がしてーよ!! まず家事代行を雇うところからだな。
 放送終了後何時間たってもトレンドの1位は#逃げ恥、2位は#ゆりちゃん。脇役がちゃんと光るドラマでもあった。マッキーのロゴが「ガッキー」になってたのも見逃せない。遊び心と創作の真摯さが結実した、愛に溢れたドラマだった。

エレクトリックリボン@渋谷WWWは、ほぼ満席だった去年と比べるとちょっと寂しい入り。でも僕が寝てる間に3人がどれだけ準備に奔走してきたかと。エリボンとボンクラの暖かい関係を保つには、いまの距離感が幸せなのかなって気もする。エリボンのライブは間違いなく楽しいっていう保証が、これからZeppだ武道館だドームだってなって、維持できるのか僕にはわからない。だからこそ、いろんな音楽を聴く人にいまのエリボンを観に来て欲しい。逆に、アイドルとアニソンとJ-POP、Mステに出るミュージシャンしか聴かない人に、音楽の広大な海を楽しんで欲しい気持ちが強く、強くある。
 ライブはPippinagisaのユニット内ユニット、エレクトリックおリボンちゃん、DJ四捨五入のO.A.でスタート。この時点でもうテキーラが登場していた。

本編はついに出た、フルアルバム "Yeah!!" 15曲をノンストップで披露。3人の溢れる躍動感と名曲たちが繰り広げる音楽の祭典。そしてボンクラさんたちの粋な演出。ぇっかちゃんはテキーラ4杯いったんじゃないかな。新しい衣装が素敵だった。新しい振付もあって、その振付師Nachuさんまでリフトされる大騒ぎ。
 アンコールには、名曲 "アイライン" の作者あーたさんがサプライズで登場。あーたさんのことはYouTube観て気に入って、CDも揃えてメルマガもとって、僕はもう大ファンと言っていい。お話できて嬉しかった。メルマガでも伝わってくるお茶目さと、声の透明感のギャップがいい。あーたさんの当日のブログはこちら。この日のドリンクの売上は、通常公演の10倍あったらしい。ドリンクコーナーのお姉さんが可愛かったんで、いつもよりたくさん飲んだ。

アレッポでの虐殺行為が終わらない。ヤマザキマリさんがアレッポに滞在した時のマンガを公開してる。オバマ大統領の8年なるビデオが公開された。only in dreamsの関係者が選ぶ2016年ベストアルバムのんちゃんが矢野顕子さんのライブに行って、あっこちゃん、細野晴臣さん、岸田繁さんと2ショット写真を撮ってる。のんちゃんはほんとうにあっこちゃんのファンなんだね。1月23日に渋谷カルチャーカルチャーで黒沢健一さんを偲ぶ会が開かれる。
 おとといの寒さ、きのうの雨、今日の暑さ。体調を崩してる人が見受けられる。ぇっかちゃんインフルエンザ!! 今日はヒーターにあたってモニョモニョ言ってる猫の背中をなでる休日。「寝るより楽はなかりけり、浮世の馬鹿は起きて働く (江戸時代の狂歌) 」。

12月27日 眠り続ける 回り続ける

体調が思わしくなくて眠り続けた年。あと何日かで終わっちゃうけど、やっぱり眠り続けてる。陽も暮れてお布団の中で、「逃げ恥」の見逃し配信もう1回みた。泣いた。やっぱいいドラマだったなあ。平匡さんが言ってた、「めんどくささから避けていると、歩くのも食べるのも息をするのもめんどくさくなって、限りなく死に近づく」って、いまの僕の状態ではないだろうか。だってだるいんだもん...薬があってない。根拠のない不安に押し潰されそうだ。
 24日はあーたさんのライブを観に行った。この日を選んだのは、Period.と対バンだったから。で、あーたさん想像以上によかった。来年はまめに追いかけよう。25日はHug Rock Festivalなるサーキットイベントへ。これ以来1月7日のHermeto Pascoalまで外出の予定なし!! 体力の劣えが深刻だ。初詣くらいは行こうかな。

24日は寒かった...。最初に登場したcanapiさん、島根から出てきましたヨロシクを演じながらも、引き出しの多さを感じさせた。何か持ってそう!! Period.はそうか、エリボンのchiakiとしてパン投げてたあの娘が、こんなにも大人な表現をするようになったんだな。頂いた手紙にも8ヶ月の成長が伺えた。だなんて偉そうだな、僕。
 とりのあーたさん。楽曲の良さはもちろん、ハイトーンの美しい歌声と、ザクザク弾いてく心地いいギターにやられた。バラードって、凡庸でそれっぽいものなら誰にでも書けちゃうんだけど、頭ひとつ飛び抜けるのは才能だ。それができた上で、アップテンポなナンバーを中心に据える芸風の広さはずるい。ただの「いい演奏だな」じゃなくて、「あーいまいい音楽に包まれてるな」って、あのサイズのハコで感じさせてくれるミュージシャンは本当に少ない。

Hug Rock Festivalは...観たい方がことごとく重なるわりに、無駄な空き時間ができた。こういうのが好きな人はこれも観るだろうじゃなくて、新しい出会いの場を作ってくれたと考えよう。
 最初に観たのはみきなつみさん。幼くも逞しい歌声と、高校生とは思えないギターが描く、楽曲の表情に聴き入った。声はほんとに無二の才能と思う。そしてマキアダチさん。前に聴いた時はシーケンサーのフォークトロニカだったけど、この日はフルバンドで力強い演奏。手を振って拍手喝采。最後はわたしのねがいごと。わたねがは安定してるな。心の安定と思う。事前に告知してた重大発表とは、新曲の発売とリリースイベントの話であった。公園通りを横切った。世の中にはリア充が実在して、イルミネーションを見ることを知った。びっくりした。おとぎ話だと思ってたから。

ところでHug Rock Festivalを主催しているハグてっぺい氏、前から若手女性ミュージシャンに特化したイベントをたくさん主催している。限定するのは彼の趣味なのか、営業上の差別化なのか。老若男女、なんなら国境も超えていろんな音楽がある場の方が、僕は楽しいと感じる。昔、僕の好きなミュージシャンが女子のみイベントに出演してた。でも違和感は覆せなくって、もう行かなくなった。
 彼女たちは音楽に真剣に取り組んでいて、決して手の届く地下アイドルになりたいわけじゃない。5月に、女性ミュージシャンにガチ恋してたファンによる刺傷事件があったよね。その時に被害者はアイドルって報道された。本当のアイドルは事務所に守られてる。女性ミュージシャンをアイドル視する方がよっぽど危ない。ハグてっぺい氏の活動が、そういう空気に加速をつけないといい。

僕の部屋、ちょっと陽が照ると熱が籠もって暑いんだよ。ほぼ1年中クーラー入れてる。その感覚で外に出ると凍える。自律神経の異常ってこともある。鬱病もほかの病気も、来年には軽くなってるといいな。毎年 年賀状には「今年は個人的にも社会的にも辛かったけど、来年には希望を持ちたい」的なことを書いてきた。今年は書いてない。いま、希望を持つのがかなり難しい状況にいる。
 道路の延長を制限することが、生物多様性を維持するうえで最も費用対効果が高い方法かもしれないって話。沖縄で墜落したオスプレイ、日本人が近づくことを拒否した一方で、いらない部品は海に大量に不法投棄していた。東日本大震災から5年9ヶ月経って、津波で行方不明になった子供の遺骨が発見された
 いいことも悪いことも乗せて、師走の風がゆく。

12月29日 Saravah Pierre! あるいはオカルトにまで堕ちた自分

今日も1日寝込んでた。もう動けない気がする。めまいと恐怖と。やるべきことはたくさんある。あと少しの気力が湧いてこない。この状態になって2ヶ月だろうか。自分でも思い出せない。
 「逃げるは恥だが役に立つ」で平匡が言っていた、「めんどくささを避けていると、歩くのも食べるのも息をするのもめんどくさくなって、限りなく死に近づくんじゃないでしょうか」ってまさにいまの僕だ。息はしている。食べたり歩く気力がわかない。1日に20時間眠り、起きている時も布団の中で白昼夢を見てる。

僕の病気について、旧知の人物が霊媒師に相談したらしい。本当にがっかりした。精神の障害を病気として認めない文化が、この国や世界の歴史にどれだけの悲劇を遺したのかと。
 第2次大戦のPTSD患者が、「身体障害者は名誉の負傷となり、家族も堂々と胸を張りました。一方で、精神を病んだ兵士は家の恥となり、隠される存在となってしまった」っていう差別は、根が近い問題だ。つまり、眼に見えない病気、眼に見えない障害への軽視や蔑視という意味で。精神の病気は、病気との闘いでもあるし、自分との闘いでもあるし、誤解との闘いだ。旧知の彼は、2016年も終わろうとするいま、僕が狐にでも憑かれたとでも思ったのだろうか。

彼は「商売している人は年に一回は霊媒師に診てもらう」という。そんなものに頼ってきた結果、日本の経済がいまの状況に陥ってるんじゃないだろうか。
 「エネルギー問題は経済学的には原発でファイナルアンサー」ってツイートを見たことがある。それが「経済」。中年男の命を山のように積んでも動かなかった電通が、たった1人の若い女性の命で動く。それが「経済」。味のある原宿駅を潰して最新鋭のビルを建てたがる。それが「経済」。何百年、何百万年って時間軸を想像できず、いますぐ結果を求めるために、この星を滅ぼそうとしている。それが「経済」なる概念だと僕は思っている。

鬱がどれだけ辛いかを、健常者に説明するのは難しい。抗鬱剤が合った時、「つまり鬱でない正常な人はそんな根拠のない自信で常に満ちあふれてるということになると思うと正常な人ってかなり恐ろしい存在かそれともナルシストか何かに見えてくる」っていうツイートがあった。それに対するリプライにも、「初めて抗鬱剤を飲んで効き始めた時、『普通の人ってこんなに楽なのか』と衝撃を受けた事は今でも覚えている」って言葉が並んだ。
 僕も17年近い病歴の中で、薬が合ったなって思えた機会が何度かあった。でも副作用が強かったり、理不尽なトラブルに巻き込まれて、結局いまが一番底にいる。

スイミーさん「みんなよく頑張ったね。今年も一年よく頑張った。たくさん泣いたし、苦しいこともあったでしょう。それでもちゃんとここまで生きた。自分をなだめたり、励ましたりしながらちゃんと生きた。めげそうになりながらも一年をちゃんと生きたんだ。すごいね。よく頑張ったね。それだけでもう満点だよ」。
 僕も今年をなんとか生き延びた。それだけで満点って言葉は本当にありがたい。少なくとも霊媒師の言葉より、100万倍はありがたい。来年の抱負はもう決めて、年賀状にも書いてある。「2018年まで生き延びること」。それ以上の夢も希望もない。

Pierre Barouhが亡くなった。今年はほんとうに偉大な音楽家をたくさん亡くした。最大のヒット曲が "Un homme et une femme (男と女) " なのは確かだけど、無数の素晴らしいオリジナル曲や、サラヴァレーベルの主宰者として、たくさんの才能を育てあげたプロデューサーとしての功績ももっと大きく語られるべき。
 「スターウォーズ」で知られる女優のキャリー・フィッシャーが亡くなった。そしてその翌日に、「雨に唄えば」で知られるキャリーの母親、女優のデビー・レイノルズが亡くなった。

細馬宏通さんのツイートによると、矢野顕子さんの特番で、錚々たるコメンター陣のなかで、「矢野顕子の歌の『痛み』について語っていたのは、のんちゃんだけだった。言葉少なに音楽の大事なところをまっすぐつかまえてしまうあの才能、すごいなあ」。
 「この世界の片隅に」を観た時にも感じたけど、のんちゃんの審美眼と、それを深く掘りさげる力には恐れいる。バラエティ番組で彼女の変わった言動ばっかり取りあげて嘲笑ってる場合じゃないし、芸能界は偉大な才能を取り戻すべきじゃないかな。