DIARY 2017年1月


2017年
明けました
おめでとうございました

地球が太陽の周りをひとまわりしました

尊敬する音楽家が言いました。
「人が癒やされるのは音楽と猫だけ」
2016年は抑鬱症状で
ほとんど音楽を聴くことができませんでした。
猫だけが心の支えでした。
猫は優しくて、
眺めていると幸せな気持ちになります。

2017年の抱負は、
無事2018年まで生き延びること。
皆さんもどうかご無事で。

1月3日 僕の2017年

1滴もお酒飲んでない
1歩も家を出てない
1人も人に会ってない
何してたって、ずっと寝てたんだ。年末から体の節々が痛かった。大晦日の夜から元旦の午後にかけて、胃もたれで嘔吐 (洗面所なんでセーフ) 、なにも口に入れられないし、体中ギシギシ痛いしで全然眠れなかった。ノロウィルスかインフルエンザかただの風邪か。朝になったらいつもの薬も飲めない。元旦だから病院もやってない。救急外来調べたけどとても外出できる状態じゃない。なんとか水とヨーグルトを食べられるようになって現在に至る。こんな時に限って猫が布団におしっこした...。あぁ、2017年もこんなかよ。

年末は30日にめんどくさいGYM作業 (これでひとくぎり!!) をして、映画「この世界の片隅に」を観に行った。これで2回め。この時も5日ぶりの外出だったんだよ。2回めだから気づくところがいっぱいあったな。1回めは全てのシーンが衝撃だったから。一番ほっとしたのは、すずさんや登場人物のみんなが、こんなにも笑ってたんだなあってこと。戦前・戦中の日本の風景の美しさ。すずさんの日常の愛おしさ。細かいことはネタバレになっちゃうから書かないよ。立川シネマシティの極上音質で、のんちゃんの声も、コトリンゴさんの音楽も、空襲シーンも強く胸に響いた。次に行く前に、原作を読み返そう。
 久しぶりのおそとは寒かった。映画に救われて心が軽くなって、ちょっと調子に乗ってお酒を飲んじゃった。

大晦日は掃除をして、N氏をお迎えした。何年かに一度、N氏が大晦日にやってきて、一緒に年越しそばを食べる。この時はまだ固形物を食べられたんだよな。N氏と僕は、ほとんどプライベートな話をしない。僕はしてもいいんだけど、彼が人の心に入りたがらない。2016年に亡くした音楽の才能たちの話をしながら、のんびりとした時間を過ごした。HISの "セラピー" が流れる中で年を越した。
 タイムラインは紅白とクラブで遊んでる人たち。りゅうちぇるというタレントさんを把握したけど今後の僕の人生に関わってくる気がしない。歌:星野源 審査員:新垣結衣ってシーンで、新垣結衣さんが審査員席で恥ずかしげに恋ダンスを小躍りしたのが猛烈に可愛かったそうだ。そこだけ強く関心がある。あと、ピコ太郎が新曲を歌い始めたら、ニュース画面に切り替わったってとこ。

以降今日までひたすら寝てたわけだ。初夢は、実家が南の孤島で屋上に透明な東京タワーが建ってて、みんなで登るの。ずっと寝てたから、もうどれが初夢かわからないくらいたくさん夢をみたけど、一番楽しかったその夢を初夢に認定する。
 病院にも薬屋さんにもマッサージ屋さんにも行かなくちゃ。いまの体調じゃ難しい。家族がいないってこういうことだ。初詣にも行きたい。毎年同じ神社に行ってるけどどうもご利益がない。神様、前世で僕がどんな悪事を働いたのかわかりませんが、もう少しイージーモードの人生をください。正月のタイムラインの話題は、箱根駅伝の選手に寺嶋由芙さんのファンがいて、由芙さんがそれに気付いて沿線に応援に行ったこと。彼女は本当にファン思いだし、行動力がある。

正月の気になったニュースは、タイタニック号は出港前にボイラー室で火災があって、もろくなったところに氷山がぶつかったって説がでたこと。ペルーの「レシガロ語」を話せる最後の1人が殺害されて、言語が消滅してしまったこと。
 ラーメンズが、コントの動画100本を公式にYouTubeで公開した。広告収入は日本赤十字社に寄付される。アナログレコード復活についての記事。レコードを買っている層は、72%が36歳未満なんだって。鈴木慶一さんがMoonriders結成の頃を語っている。こっちがその後編

そんな訳で病に伏せる正月だけど、いくつかのネット占いによると、僕の今年の運勢は悪くないし、彼女ができちゃうらしい。29日にオカルトを否定する話を書いたばっかりなのにね。病気とオカルトを結びつけられるのがいやなんだ。楽しい話題ならウェルカム。
 今年も、今年こそ、よろしくお願いいたします。

1月7日 眠りの国のおじさん

先月の25日に渋谷にライブへ、29日に立川に映画へ、それ以外はずっと寝込んでる。起きてる間も布団の中で白昼夢を観て、生きてる実感がまるでない。抑鬱、胃腸炎、風邪、打撲、病院に行かなきゃいけないのはわかってるんだ。せめて薬を買ってくるくらいすればいい。でも着替えて出掛けるなんてねー。今日もHermeto Pascoalのチケットを取ってたのに、無駄にしちゃった。あのじいさんいつまで生きてるかわかんないぞ。このまま孤独死するんだろうか。どんどんハードモードになる我が人生、新年に希望をください。
 僕、もうすぐ45歳になるんだよ。四捨五入すると50歳じゃん。で、もう一回四捨五入すると100歳じゃん (そんなことはない) 。あれ、なんでそんなことはないんだろう。

この沈黙の日々で唯一会ったのは、素敵な訪問看護師さんだ!! そういえば頂いた年賀状にも、暖かい言葉が綴られていてほっこりした。年始のご挨拶をして、楽しいおしゃべりにつなげたかったけど、あなたは看護師さん。私は患者。寝たきりの日々の体調の報告をした。もちろん病院に行きなさいって言われた。ああ、今日から三連休。次に会うまでに約束を果たしたい。一緒にお雑煮でも食べたかったな。何度か書いてるけど、市の予算で派遣して貰ってるんで、法律が厳しくてお茶をお出しすることもできないんだ。
 きのうは特別寒かった。加湿器がよく水を飲んだ。りりかさんがいつも抱いてる抱きまくらになりたい。寒い日は猫がギューってくっついてくるんで、結果として暑い。

この世界の片隅に」は、いわゆるCGを一切使ってないそうだ。アフターエフェクトって技術で、あのリアルな空襲シーンも描かれている。あるお寺がベビーカーを禁止する看板を出して炎上した。元々はベビーカーを優先させてきたんだけど、ベビーカー専用通路に人が押し寄せたり、悪用する人がたくさん出てきて、ついに怪我人まで出てやむを得ず禁止したという。
 コーネル大学が、40ピコ秒時間を止めることに成功した。えっつまり僕も40ピコ秒止まったってこと? それとも機械の中と外に時差ができたってこと? よくわからないけど未来は来てる。

明日は初詣と薬屋に行きたい気持ちがある。天気予報は雨&極寒。それよりもあと一歩の勇気だけだ。

1月8日 一富士二鷹三熊猫

なんてことだよ!! 藤岡みなみさんの最新のブログ。ついでみたいに「そしてわたし、結婚しました。(会社員のかたです)」。
 藤岡みなみさんは、その知性、感性、誠実さ、穏やかさ、親しみやすさ、ユーモア、ルックス、いろんな意味で僕の理想を具現化したような女性でした。それは僕の人生の中でも緒川たまきさんに匹敵するような...竹内結子さんが結婚された時もそう書いたような気がしますが、彼女にはつまらない男を捕まえた時点で覚めた。緒川たまきさんはケラリーノ・サンドロヴィッチさんと結婚した時点で完璧過ぎた。
 藤岡みなみ&ザ・モローンズのライブを企画したこともありました。もろもろの事情で流れちゃったけど。忌野清志郎さん風に言うなれば「知ってるかい1月にはあの娘は結婚してしまう」。早川義夫さん風に言うなれば「僕の愛のほうが素敵なのに」。髪を伸ばしてたのもそういうことだったんだね...。

1月10日 サルビアの花 -僕の2017年-

1月ももう1/3が過ぎたわけですが皆さん。僕は8日の日記に書いた、藤岡みなみさん結婚のショックから立ち直れない。福山雅治さんが結婚した時、OLさんたちが有給を取った気持ちがわからなかった。どうせ自分と結婚出来るわけじゃないんだから、お祝いするのがファンだろうと。いまならわかる。説明できないけどわかる。
 ここ2日、頭の中を "サルビアの花" が流れていた。聡明なみなみさんが「偽りの花嫁」だとは思っていない。素晴らしいパートナーを見つけたんだろう。でもな。彼女のあの健康的な脚をさわる男がいて、それはどうしても僕ではないのだ。44歳 無職 家族皆無 病気療養中 猫たちと引きこもる日々。相手が誰であろうとも、僕が誰かと愛し愛される日々はこない。僕のこの人生がバラ色に変わる日は、どうやらこない。という事実の再確認をした。

iPhoneを風呂に水没、アウトカメラが不安定だ。ああ、なんという2017年。8日はライブを休んでふて寝して、9日に遅い初詣に出掛けた。今年初めての外出だ。行き先は大國魂神社。もう何年も通って、諸災防除、病気平癒、良縁祈願の御祈祷を受けてるけどご利益がない。それでも今年もそこを選んだのは、大きな神社でここだけ良縁祈願を前面に出してるからにほかならない。ほら、2013年に限ってはいい年だったし!! 恋もいいとこまでいったし!! (個人の感想です) 。神社主催の合コンとかないかしら。今年は最前列中央席で御祈祷を受けて、あのふぁさふぁさ振るやつの風を思い切り浴びた。
 ご祈祷のお土産には御札や御守のほかに、御神酒や御米やいろんなものが入ってる。ありがたく頂く。気持ち切り替えていこう。御神籤は中吉。それくらいがいい。

帰りが暴力暖房列車だった。エアコンタイプはいいんだ。椅子の座面だけをアチアチにするタイプが辛い。駅でクールダウン。ぐっしょりの汗が急に乾いて風邪に繋がる。サムサムサム。隣の家から美味しそうなシチューの香りがしてきた。僕は独り。いつまでも独り...。猫が腕の中でゴロゴロ言ってる。月は美しいね。こんな近くにでっかい衛星のある惑星に生まれてラッキーだ。
 さて、これから誰に妄想の恋をしよう。みなみさんはすべてにおいて理想の女性像だった。そこへ今川宇宙さんのツイートが流れてきた「お風呂はいってぽかぽかの体でまだひんやりした布団にスルッと入る瞬間 この世に生を受けた事に感謝」。おっ逸材だ。ぽんちゃも好き。中嶋春陽さんは真摯に過ぎる (そもそも若すぎる) 。

この世界の片隅に」がキネマ旬報ベストテンで1位になった。数々の試練を乗り越えて登りつめたなあ。監督賞も片渕須直監督が受賞した。2位は「シン・ゴジラ」、洋画部門は「ハドソン川の奇跡」、これも気になってた。
 メリル・ストリープさんが、ゴールデングローブ賞のスピーチで、名指しは避けたもののドナルド・トランプ氏の言動を強く批判した。「軽蔑は軽蔑を招きます。暴力は暴力を駆り立てます。権力者が弱い者いじめをするために自分の立場を利用すると、私たちは全員負けてしまいます」「私の友人で、親愛なる故レイア姫は、かつて私にこう言いました。ブロークン・ハートをもってアートに変えていこう」。著名人や報道機関は、政治に対して意識を張って、意見を言う義務がある。メリル・ストリープさんほどスマートにはいかなくても。

1月16日 平和な国民

こんなにも日記の合間があいたことがあっただろうか (あった) 。たくさん用事を入れて、でも体調的に行けなくて、自己嫌悪でますます体調を崩してたんだ。用事って言ってもライブか体のメンテナンスか、つまりプライベートな用事なんだけど。冬季鬱ってこともあるかもな。きのうの多摩市は-7℃だった。
 行けなかったライブは、エレクトロニカユニットTYCHO!! もう大好きで、何ヶ月も前からチケット取って楽しみにしてた。そしてRuby*さん、あーたさん。ほんとうにごめんなさい。なんだかんだで4週間ぶりだったカウンセリングにも行けなかった。苦悩を打ち明ける相手を強く欲してる。カウンセリングと訪問看護がいまの定期的な楽しみなのに、もし何かの都合で担当さんが替わったら、ほんとうに生きる希望の欠片がなくなっちゃうよ。

11日、頑張って病院に行った。内科には行かずに精神科だけ。5番の番号札でお待ちの方、タイプです、つきあってください。薬を大幅に変えてもらった。効果は出てきたような気がする (16日現在) 。夜にはまたN氏が様子を見に来てくれた。そこそこ元気に楽しく過ごせたと思う。お酒は抜きで、お惣菜と旨い青リンゴ。
 12日は訪問看護。体調の話をさっさと終わらせて、正月の過ごし方や初詣の話。なんのために派遣してもらってるのか、でも世間話のほうが僕の心は安らぐんだ。いつも化粧っ気のない訪問看護師さん、リップがプルップルで可愛いかった。髪も整えて、これからデートかなあ。この日にお酒を飲んじゃったのが敗因か、13日はTYCHOのライブを泣く泣く断念。もっと遊びたいけど体が言うこと聞かないし、体が言うこと聞くほど元気になったら遊んでられない。

14日はCharlotte Loversさんの恒例Charlotte Holyday Tea Partyへ。駅のホームが寒い。あの娘も僕と体を温めあいたいはず、って思うくらいには寒かった。毎月イベントを組んでブッキング、フードや映画や新しい物販を揃えるのは本当に大変だと思う。フードのAsujaさんとは面識ができた。この日はきたしまたくやさんが、次回のCharlotte Loversさんの衣装をライブペインティング。意図しない制作にこだわるきたしまさんの手法は、僕とはぜんぜん違って新鮮だった。Charlotte Loversさんは、"Don't Know Why" のカバーを含むセット。毎回素晴らしい新曲を持ってくる。音源が欲しいな。
 昼間のイベントだったけど、疲れ果てて帰ってそのまま寝込んだ。次の日の夕方まで!! ほんとにいろいろごめんなさい。

はるかぜちゃんのnote「卵の殻を破らねば」。学校は、「『あえて傷つけ合うために行く』っていうことです。仔猫たちがお互いを引っ掻いたり噛み付いたりしながらお互いの力加減をコントロールできるようになるまで、取っ組みあって練習しているように」。その上で、いま通ってる学校が合わないと感じているなら、別の教育方針を持った学校を探してみるといい。これは、小学生で哲学を志して自宅学習している、バオくんこと中島芭旺さんに向けられた言葉だ。
 僕はもちろん彼らみたいに、天才少年少女ではぜんぜんなかった。ただの虐められっ子だ。6年間クラスも担任も変わらない学校に通って、社会性を育て損ねたのはいまも大きく響いてる。僕の不幸の原因は血縁にあると思ってたけど、学校にもあったかもしれない。

我が国は働けど働けど生活楽にならざりじっと手を見る状況にある。そんな中で安倍晋三「3000億円だすから北方領土返してね」ロシア「3000億円は貰っとくよ、南方領土 (沖縄) がアメリカの支配下にあるのになんで俺だけ返さなきゃいけないんだ?」安倍晋三「ゴルフクラブあげるから仲良くしてね」トランプ「ゴルフクラブは貰っとく、お前らは経済の敵だ」安倍晋三「1兆円あげるからミサイル買ってね」フィリピン「1兆円は貰っとくけど第三次世界大戦は見たくないからミサイルはいらない」。ほかにもばらまきまくって断られてる。軍需産業と原発産業に踊らされてるピエロだ。
 そんな安倍内閣の支持率67%。頭おかしい。かつて頭おかしい支持率があった。イラク戦争直前のブッシュ政権の支持率92%。アメリカは世界を破壊してるのに自国を攻撃されたことが殆どないから、9.11に驚き怒り狂っていた。それに対する僕の思いは当時の日記に

「みんな同じ環境なら鬱になるのは甘え」っていうのがおかしい理論だってわからない人がいる。うちの (名家の) 親戚にもたくさんいる。だってお前ハゲじゃん。同じ環境の人がフサフサなのにお前だけハゲじゃん。甘えだ。ってことなのにね。福島第一原発の避難区域で唯一治療を続けていた高野病院の院長が火事で亡くなった。存続して欲しいと、寄付金が集まってるという。小田嶋隆さん「たぶん、もう、どうにもとまらない」。「五輪というイベントが、本当に共謀罪を創設したり、基本的人権を制限しないと開催できないような空恐ろしいイベントであるのだとしたら、そんな剣呑なイベントの開催は、いまからでもぜひ辞退するのが賢明だということだ」。
 TR-808のカウベルの音がAbで、80年代にそれにあわせて曲を作る人が多かったんで、C#の曲ばっかりらしい。80年代は苦手だ。

1月20日 A Frozen Girl, A Boy In Love

寒い。この何日か寒気団が居座って、いつにも増して体調悪い。でも部屋の空気を入れ替えて、サムサムサムってしてる肌の感触は好きなんだよ。前にも紹介した今川宇宙さんの言葉、「お風呂はいってぽかぽかの体でまだひんやりした布団にスルッと入る瞬間 この世に生を受けた事に感謝」に近いフェティシズムだ。
 17日はマッサージに行けなかった。小さいお店だし客単価が高いから、1人キャンセルすると経営に響くんだろうなって推測する。いつも申し訳ない気持ちになる。翌18日に電話してみたら奇跡的にあいてて、頑張って行った。体のメンテナンスのために頑張るってのもなんだかな。長引く胃腸炎について、背中に老廃物が溜まって内蔵を圧迫してるって言われた。マッサージ師さんらしい見解だ。

18日はPIED PIPER HOUSEにて、鈴木慶一さんと長門芳郎さんのトークショー。N氏が車で送り迎えしてくれた。僕多摩市に住んでるのに。高速使って来なきゃなのに。それを送り迎えで2往復だよ。そんなんしてくれる友達なんて普通いないよ。N氏は大事にしなきゃいかん。おかげで久しぶりに心から楽しい1日だった。
 お店に着いたら長門さんがいらして、「スキルくん来ると思った」って笑ってくれた。早速店内を物色。"Skylarking" のボックスセット入ってるじゃないの。このアルバムを何度書い直したかわかんないけどもちろん買った。僕が初めて買った洋楽がこの "Skylarking" だった。ほかにもアナログを数枚、CDを数枚、MoonridersのTシャツを購入。もうこの店に住みたいよ。

やがて慶一さんもいらして、ショーが始まった。お客さんは床に体育座り。その中にカジヒデキさんや谷口雄さんが普通に混じってた。日本のロックのパイオニアの証言。試行錯誤からクリエイションの話、若手に対する想い、ここには書けない裏話も含めて、お二人の軽妙なトークに聴き入った。笑ったし刺激になった。いま僕は、インプットもアウトプットもできてない状態なんで、価値のある夜だったな。やっぱりなにかをなす方は、ユーモアを忘れないおおらかさがある。尊敬できるおじさんがいるっていうのはラッキーなことだ。
 トークショーのあとはサイン会。慶一さん「スキルくんへ」って書こうとして一瞬迷って「スキルさんへ」に書き換えた。慶一さんの中で僕が「くん」から「さん」に変わった瞬間、何を思ったのか。慶一さんに、買ったばっかりの "Skylarking" を自慢した。

でだよ。鬱の状態は相変わらずよくない。同病者Hくんからの年賀状に、被害者意識を持たない (鬱の理解は得られないものとする) 、自虐しない (自己イメージの形成を意識する) といいって言葉があった。正義の所在を明らかにしたところで、得られるものはない。嫌がらせも労力だから、暖簾に腕押しでいいのかも知れない。やっぱり同病者のBさんと、お互いのささやかな頑張りを称え合うユニットを結成した。これは自己イメージの向上を目指して。
 「厳しい現実に向かいあうのは元気になってからでいい」って言葉もあった。大切なのはまず生きること、心を温めて生きることだって。生きることに執着はないって言いながら、青汁飲んでるんだよね僕。心の奥底では生きたいのだ。人生に希望を持つことが非常に難しい状況で、偶然に生かされてること、は大切にしたい。

いつからか日記にニュースの感想を書くようになって、一時期は時事サイトみたいだった。それも減らしていこう。敢えて言うなれば、「ムニューチン氏」って小3が喜びそうな名前だな。
 阪神大震災から22年が過ぎた。地震の5日後に、モンゴルの副首相が政府特別機で救援物資を届けてくれた。長居をして迷惑をかけたくないからって、90分後には帰って行った。モンゴルには「困難に直面する時こそ、友人の価値が分かる」ってことわざがあるそうだ。「この世界の片隅に」が毎日映画コンクールで「日本映画優秀賞」「大藤信郎賞」「音楽賞」を受賞した。なんだかもうすごいとこ行っちゃったな。細馬宏通さんの「この世界の片隅に」論はもう14回め、モチベーションはんぱない。3月に来日するThe Residentsのチケットを取ってしまった。ブルーノート東京だから8500円+1orderコースだ!!

1月23日 クアッカワラビー

無精するためにリモコン式の電灯にしたんだけど、リモコンをなくしてかれこれ1ヶ月真っ暗な中で生活してる。困ったな。

クアッカワラビー...恐ろしい猛獣だ。画像検索したら憤死するので。うちの猫は気楽に見えるけど...やっぱり気楽なんだろうな。にゃーて言えばなんでも望みが叶う。あとは日向ぼっこしてデロンギでぬくぬくして、同居人 (僕) に撫でられてときどき被写体になって。問題は、同居人の寵愛を巡ってときどきピリって空気になるんだ。3人で仲良く暮らしたいのに、それは叶わないの!?
 団地の猫たちは寒くて大変そうだ。仲良しのダンボーを久しく見ない。南極基地には越冬猫がいるらしい。樺太犬の仔犬たちを先導する勇姿を写真で見た。うちの猫とは顔つきが違う。

21日はあーたさん企画のライブイベント@新代田crossingへ。新代田と言えば、ストリートビューでFEVERの中に入ると、亡くなった看板犬リーバがいるぞ。いい子だったな。
 ライブはアットホームな雰囲気ですごく楽しかった。最初に登場したみきたさとみさんは、とにかく優しい声。日常の痛みを言葉で描きながら、傷の上にひとつずつ声のコットンを置いて癒やしていくみたいな。奇をてらわない真っ直ぐさに惹かれた。次に登場した岩佐亜由美さんは北海道で活動してて、道外でライブをするのは初めてなんだって。穏やかな佇まいに、北海道の草原の風景が見えた。でもそんな中にも、声を張ってソウルフルにさえ感じる瞬間があって、芯の強さを思わせた。さすがあーたチョイス。間違いないわ。

トリのあーたさんは、1曲めの "スノードーム" の歌い出しから空気をガラッと変える力強さ、でも間違えちゃって演奏を止めて、別の曲に切り替えるおちゃめさも見せた。"雨のまほう" でも間違えてたな。っていうのは新曲 "Puppy Love" を披露するために緊張してたみたい。またしてもあーたスタンダードの誕生。あーたさんの曲は耳に残って、気づくと口ずさんでたりする。
 終演後、物販を買うために待ってたら、流れでご出演の3人とあーたさんの後輩さんのお酒の席にお邪魔することに。終電まで何杯のんだか覚えてない。お喋りの時間も楽しかった。岩佐さんはKT TunstallやJoni Mitchellや、北欧のインディーズを聴いてるという。みきたさんは自分のカフェを持ちたくて修行中。きっと音楽に溢れた素敵なお店になるだろう。後輩さんの、コミュ障なネズミの話にも笑った。

世の中には素晴らしい才能がいっぱいいる。一方で、メジャーでもつまんない人がいる。この日コンビニでかかってた曲が、ださすぎて聴き入っちゃったんだ。このバンドが売れると踏んだレコード会社があるわけだ。誰かが途中で「ださいよ」って言わなかったのかな。ガリガリ君ナポリタン味は誰か途中で止める人がいなかったのかな。と思ったら、その曲が中ヒットしてるっぽいんだわ。レコード会社は、リスナーの耳を育てない方が商売がしやすい。音楽不況の原因のひとつに、制作側の愛のなさって確実にある。だって世界には、日本の新代田にも、こんなに素敵な音楽が流れてるのに。
 翌日は体のメンテナンスへ。小春日和、こんな日のバスは好きだ。楽しい。今日は5週間ぶりのカウンセリング、その足で美容室。帰ってたなまちゃんのツイキャスを聴いた。彼女も素晴らしい音楽家だ。

ドナルド・トランプ氏が大統領に就任した。50万人の人たちが、Women's Marchなるトランプ反対デモに参加した。トランプ氏がどんな政治をするかまだわかんないけど、何事にもカウンターが出てくるのは健全。内田樹さん「プーチンのロシアも習近平の中国もトランプのアメリカもメイの英国も『わが国第一』の地域覇権国家に縮減しました。そうなると『国際社会のあるべき姿』について指南力のある言葉を語れるのはメルケルだけになります。トッドの『次に世界を支配するのはドイツ』という予言はなんだか実現しそうです」。
 原発事故で横浜に避難した子供が、賠償金めあてでカツアゲされて、でも横浜市の教育委員会は「いじめと認定するのは困難」とした。小学生が150万円もおごりおごられするかよ。いじめはほんとダメだし、指導する気のない教育者にがっかり。

この世界の片隅に」が東京スポーツ映画大賞作品賞を受賞した。クラウドファンディングから始まって、口コミでヒットして賞を総なめして、その背景には制作陣の誠意と作品の確かな質がある。音楽の世界より健全だし痛快だ。あの映画を観て、いろんな方が想いをタイムラインに残した。21日の朝日新聞で、著名人のツイートが紹介された。ここでも読める。もう一回劇場に行きたくなった。
 ところでさ、普段は洗面所の鏡しか見てないから、写真で自分の全身を見るたびにデブ具合に落ち込む。むくんでるタイプの不健康なデブだから、ほんとうに醜い。もういっそ心のままに食べて太りきって、オーバーオールとか着ちゃうデブキャラで行こうかな。

鳥取県で、ひねると松葉ガニが出てくる蛇口が披露された。詰まらないもんかな。我が家にもぜひ引きたい。

1月25日 でんでんぱっしょん

長い長い悪循環から抜けて、怖いくらい快調な日々だ。

変わったことが起きた。24日の代表質問答弁で、安倍晋三が「これはあくまで一般論であって、民進党の皆さんだとは一言も申し上げていない。 自らに思い当たる節がなければ、ただ聞いて頂ければいい。訂正でんでんというご指摘はまったく当たりません」って発言したんだ。訂正でんでん!? 答弁書には「訂正云々」って書かれてた。どや顔で人をバカにしてる時の「でんでん」は破壊力があるな。
 マンガ「よつばと!」に「しまうー」ってあだ名の登場人物がいてだな、クラスの自己紹介の時「よろしくお願いします」を「お願いしまう」って言っちゃったがために名付けられた。安倍も若かったら、「でんでん」ってあだ名に屈してたはずだ。

この件について、ネトウヨ達のアクロバティックな擁護が散見された。揚げ足を取ってるんじゃないんだよ。これ大問題だよ。
 1. 「云々」が答弁書に書かれてたこと : 首相が野党を稚拙なやり方で揶揄する文章が、官僚によって書かれていたこと 2. 62歳まで「でんでん」だと思ってたこと : 知らないことを人に訊いたり辞書を引いたりしない、間違いを指摘してくれる人がいないか聞く耳がないこと 3. 自分の発言の意味がわかってないこと : おそらくほかの原稿も歴史も法律も憲法もあんまり意味がわかってないこと 4. 間違いを正さないこと : 「でんでん」や「私は立法府の長」って言い切っても、それを訂正する機能がないこと 5. 新聞が黙ってること : 同じ自民党でも麻生太郎の「みぞうゆう」には飛びついた新聞社が飼い慣らされてること (25日夜に「ネットの話題」としてようやく一部で報道された) 。

そのでんでん氏、東京は安全だってオリンピックを誘致しておきながら、共謀罪がないと危険でオリンピックは開けないだとか、トランプ氏の米国第一主義 (これも問題だけど、アメリカ人なんだから言っていいよ) を、我が国も尊重する (日本は日本を尊重しなさいよ、アメリカの属国なの?) だとか、楽しくない話をいっぱいしてる。
 僕の山本太郎氏の印象は、●メロリンQ ●初恋の嵐のPVに緒川たまき姫と出た ●政治家としては感情的で話をややこしくする人。でも今日の代表質問は聴くに値する内容だ。内田樹さん「これは一聴の価値ありです。ニュースはたぶんまったく報じないでしょうけれど。昔、青島幸男が佐藤首相に向かって『財界の男メカケ』と言ったときはその日のテレビニュースはその映像で埋め尽くされましたけれど」。

24日は鈴木慶一 "Rabbit Run下北沢" 2017 vol.1@下北沢風知空知へ。毎年恒例のライブがカフェイベントに変わった。
 イベントは慶一さんの口上と演奏から。やがて岩崎なおみさんをVo, Baに招いて "ウサギと私" を共演。そのまま岩崎さんがソロで、オリジナルや "Walk On Wild Side" をBa, Vo, ルーパーだけで聴かせた。そこに近藤研二さんが参加して近藤ソロコーナーへ移行。アコギ1本のインストを中心に、朴訥としたVoも交えて。猫の歌ばっかりで和んだ。konoreさんはエフェクトを深くかけたGtに、表情豊かなVo.を乗せた。そしてMUSEMENT a.k.a. 矢部浩志へ。konoreさんがVo, Gt、矢部さんがKeyっていう意外な編成...緩い雰囲気と暖房と疲れで寝ちゃったわ。気づいたらアンコール、全員で "眠る人" を。去年は回顧モードだった慶一さん、今年は新しいことをやりたいみたいだ。

今日は通院。これで5日連続外出だ。ずうっと寝込んで郵便受けにも行けなかったのにな。我ながら偉い。明日もモチベーションあがる用事なんでたぶんこなせると思う。反動が怖いんで明後日からはちょっと休むよ。去年の10月からの地獄は、朝霧JAMがきっかけだった。あそこで体調を崩して薬を大きく変えた。それを元に戻したのが先々週。効果が出てきたってことだ。ただ今の薬にしてから、また体重が増えてるんだ。あれもこれもとはいかないもんだな。
 Google翻訳アプリがカメラと連動してリアルタイム翻訳できるようになった。これすごいな!! 海外で役に立ちそう。あとは翻訳の精度とフォントの改良だ。猫の腎臓病治療薬が開発されて、4月から販売される。猫は腎臓病を持ちやすくて、死因の1位って言われてる。うちのネモとクリマロも腎臓病だったんだよ。ありがたい話だ。

1月28日 グルーヴの冒険

疲れてる。心地いい疲れだ。いつぶりだよっていう6日間連続外出を成し遂げて、きのうきょうはgood sleep (ぐっすり) 寝た。お酒も控えた。偉い!! でも夜中にカップヌードル食べたり、今日は牛乳・ブルガリアヨーグルト・アロエヨーグルト・カマンベール・ヤクルトと乳製品を制覇して、海のミルク生牡蠣で締めた。ますます太りつつある事実を受けとめなきゃいかん。自炊とか運動とか、体に気を使ったほうがいい。おじさんなんだし!! 旅館の朝食みたいなの最高。
 26日は素敵な訪問看護師さんがいらしてホクホクの時間。夜はまたしてもあーたさんのライブへ。27日はぐったり、夕暮れ久しぶりに国際宇宙ステーションを観た。今日はマッサージへ。街の野良猫は、いつが最後の別れかわからない寂しさがあるな。名前をつけた子たちも、ずいぶんいなくなっちゃった。

あーたさんは面白い。この日は東新宿 真昼の月夜の太陽にて、なんだか皆さんおとなしいイベントだった。それゆえにあーたさんの力強さが際立った。MC少なめで締まったいいライブだった。
 彼女のステージの大きな魅力は、楽曲の良さを引き出す無二の歌声とグルーヴの心地よさで、でも最初は裏拍もうまく取れなかったんだって。リズムに合わせてギターを弾く練習をひたすら繰り返した成果だ。もうひとつ、はっぴいえんどやフォロワー達が、リズムに乗る日本語、メロディに合う日本語を模索してきた歴史があるじゃん。あーたさんのグルーヴとキャッチーさにも、模索の痕がみられる。例えばこの日に演奏された "pinhole" の「躊躇してたら逃してしまうぞ」って印象的なフレーズ、破裂音や濁音をリズム楽器みたいに巧みに組んでる。天才が努力したら無敵だ。あーたさんまだまだ追いかける。

この世界の片隅に」が、アニメで初めてブルーリボン賞監督賞を獲った。作品賞は「シン・ゴジラ」。どっちも去年僕が夢中になった邦画だ。大ヒットした「君の名は。」は観客に媚びてる気がした。矢野顕子さんの傑作ドキュメント「ピアノが愛した女。」のリバイバル上映があって、鈴木慶一さんとのんちゃんが遭遇、ちゃっかり2ショット撮ってた。慶一さんと何度となく写真を撮ってる僕は、のんちゃんと間接2ショットを撮ったとは言えまいか。言えないな。
 チュニジアのタルグって音楽がかっこいい。Bargou 08ってバンドのCDを注文した。こんなの。よくね!? よくね!? これから行こうとしてるライブは、Album Leaf、Trashcan Sinatras、James Blake、The Residents、そして日本のSSWたち。

1月31日 2月はもっと短いぞ

オイーもう2017年1月終わっちゃうかよ。僕の感覚としては、まだ21世紀も来てないのに。
 病状が好転して、先週は6日間連続外出という偉業を成し遂げた。あれから1日の休憩を挟んで、またしても6日間連続外出 (ひょっとしたら次の連続外出ともつながっちゃうかも) に挑んでいる。不本意ながら、疲れが溜まってることは認めざるを得ない。うとうと寝落ちる日が増えた。そんで夜中に起きて、チーズむしゃむしゃ食べたり味付け海苔むしゃむしゃ食べたり。薬を替えてから確実に食欲が増えて、体重も深刻な状況だ。猫は今日も甘えてる。大人の猫が膝の上でゴロゴロ甘える可愛さったらない。子猫は確かに可愛いけど、元気に遊び回ってコテって寝ちゃうからね。猫ってゴロゴロ言いながらニャーって言えるんだよ。声帯の構造がどうなってるのか気になる。

29日はエレクトリックリボンの定期公演へ。去年末のワンマン以来だからずいぶん久しぶりだ。アイドルシーン全般に興味があるわけじゃないから、どうしてもエリボンの比重が高いライブに行くことになる。この日はワンマンの内容を逆から再現する企画、つまり最初っからアンコールでサイリウムが配られた。ほぼノンストップ、ノンMCで、中身の濃いライブだった。楽しかった!!
 ぇっかちゃんがDMM.yellとのコラボで、二日酔い対策のサプリSUPALIVのPRガールを選ぶイベントに参加してる。DMMでyellするか、ここからSUPALIVを買うと、ぇっかちゃんのポイントになる。僕も大量に買って、この日のライブで配った。ウコンに薬効がないことが判明したいま、皆さんSUPALIVで二日酔い対策を。

30日はカウンセリングへ。この日の内容は、恥ずかしくて日記には書けない!! 久しぶりにあったかい日で、日差しに当たると暑いくらいだった。あんまり考えたくないけど花粉きてた。薬もらいに行かなきゃ。今日はマッサージへ。一転してサムサムサム。こんな用事も含めての連続外出なんだ。でもちょっと前の体調を思えば大冒険じゃん。マッサージでリラックスしたせいか、帰ってぐっすり寝て、日付が変わってこの日記を書いてる。
 同じ鬱病の友達と、「ニュースを見ると気が滅入るから避けよう」って話してたんだけど、政治は日々の暮らしの根っこだからね。素通りできない。トランプ大統領は予想以上に問題がある。口先だけだと思ってた過激な政策と思想を、実行に移してる。

まずはイスラム7カ国の国民を入国拒否する大統領令を出した。アメリカは移民の国だ。ナチスドイツからの亡命体験を語ったビリー・ワイルダー監督は草葉の陰で何を思うだろうか。暗黙の了解を破ってオバマ氏が批判した。「信条や宗教を理由に個人を差別するという概念には基本的に反対だ」。各国の反応は...メルケル首相「人々を出身地や宗教でひとくくりにして疑いをかけるのは不当」。メイ首相「この措置に同意しない」。トルドー首相「信仰に関係なくあななたたち (難民) を歓迎する。多様性こそ我々の強みだ」。オランド大統領「難民保護を守らないで民主主義は守れない」。我らが安倍首相「私はこの場でコメントする立場にはございません」。
 イェーツ米司法長官代行が、大統領令を擁護しないように指示したら、1時間後に解任が言い渡された。トランプ氏が司法長官に指名したセッションズ氏は、KKKに共感する思想の持ち主だ。

楽しい話をしたいね。四川省のコーヒーショップに集まる若者の間でFishmansが流行って、彼らの作るDUBが面白いらしい。
 猫がいかにして世界を支配するにいたったか。古代エジプトが起源って説が有力だったけど、もっと前に中東から地中海東部にかけて広まったルートがあったみたい。