DIARY 2018年4月


4月7日 精神的に極めて危機的な状況にある

ここに至る背景を文章にする気力と体力と能力がない。

鬱病を脱した方は揃って「家族や友人や愛する人のサポートのおかげ」と仰る。私には家族も職場も友人もない、というのが異常事態であり、それゆえに理解されない。
 また発達障害の困難については、こんなまとめ記事がある。

生きる意味が見出だせない中で生き続けるモチベーションは猫だけだ。
 音楽はもう力を失った。

4月13日 病的な理由でやむを得ずキモいおじさんの人権と、音楽・音楽家とのあり方

病的な理由でやむを得ずキモい僕、あるいは病的な理由でやむを得ずヒトとの交流が下手すぎる僕と、音楽や音楽家との関係の話をします。3月31日の日記と繋がるので、よかったら先に目を通してください。銅像の写真が出てくるところまで。

“Wilson” 細野晴臣
 独り砂に埋れて手紙を書いたよWilson
 宛名のないこのEnvelop 行き先のない言葉
 世界に取り残され 初めて何が書ける?
 教えてよWilson 夢ばかり見てないで
 答えてよWilson このまま時が過ぎても息をし続ける

生きるのが上手い人と下手な人がいて、そのギャップは上手い人が考える100倍大きい。このまま生き続ける意味を見い出すのが難しい。
 7日に書いた「精神的に極めて危機的な状況」からは脱して、自己治癒としての睡眠のフェーズにいる。24時間中28時間くらい寝てる。両サイドに猫。メイがほっぺたを舐めて、チャイが話し相手になってくれてる。おお猫よ。我が友よ。我が生きがいよ。

まず僕自身のキモさについて説明しよう。大学時代までは痩せ過ぎて健康診断に引っかかってた。サラリーマン時代に太り始めて、10kgくらいの大きな波を描きながら、結局40kg太った。2013年に30kg痩せて、それからじわじわと20kg太った。大学生時代と比べると+30kgってところかな。
 非常に醜いと思う。けどこれ、鬱病の薬の副作用なんだ。でもそれを説明したところで醜いことに変わりはない。

そして汗かきについて。これ、自律神経失調症なんだ。高校生くらいから汗がとまらなくなって、でも若くて痩せてたからそれほど不潔感はなかった。体型との兼ね合いで、見るも無残になった。
 夏でも毎日シャワーじゃなくて湯船に浸かるようにしてるし、見た目ほど不潔じゃないはず。でもこれも説明したところで、醜いことに変わりはない。

鬱を脱した人はみんなこういう。「家族や友人や愛する人の支援がなかったら無理だった」。僕には家族も職場も友人もないっていうのが異常な事態なんだ。
 カトリック司祭の片柳弘史さんはこう仰る。「人間を成長させるのは、厳しい訓練より、むしろ誰かから愛される体験。厳しい訓練は、それに耐えた自分への過信と傲慢を生むことがありますが、愛される体験は、愛してくれた人への感謝と謙遜さを心に深く刻むからです」。つまり自己肯定力の話で、僕は肯定できる要素がまるでない。

僕は罵倒の嵐の中、かくも深い孤独の中にいる。知り合いがいないのに罵倒を受ける、それはかつて知り合いだった人々の追訴みたいなもんだ。
 日常的に声を出すこと、それがおはようだけでもいい、それだけで人は誰かと繋がっている感覚を持つ。鬱病で入院した時にいちばん効いたのは、投薬でも診察でもなく朝の「おはようございます」だった。岡本太郎さんはよく孤独について言及した。読んで感じることは、彼は本当の孤独を知らなかったな。

発達障害という病名を主治医から直接言われたのはほんの数週間前のことなんで、僕もまだ戸惑ってる。名前がついてほっとした部分と苦しい部分がある。それが先天性の病気であること、今後この孤独が解消されることがないこと。
 空気を読めない。忘れ物やミスが多い。約束や時間を守れない。きちんとしたいと願い苦しんでも、どうしてもできない。そのことで、僕は誰かにとって、あるいは社会にとって、存在するに値しない人間だと思う。

球技が苦手なのも発達障害の症状らしい。自分とボールの相対的な位置関係がつかめない。だからボールを受け取れないし、バットやラケットに当たらない。
 球技が出来ないことで、教師や同級生にどれだけ罵倒されたことか。キャッチボールができないだけで、両親が呼び出されて説教を受けた人は少ないと思う。いま思えば父親は、そのために休暇を申請したのだ。僕は父の死を過労死だったと思ってる。そんな概念もないほど、当時の僕は幼かったけど。

「みんななにかしらの問題を抱えている」って言われることがある。例えば盲た人に、脚のない人に、同じことがいえるだろうか。工夫したり意識を変えて改善できる問題じゃない。辛いのはみんな同じって人は、他人の痛みがわからない人だと思ってる。
 みんな同じ≒だから我慢しろっていう考えは、お互いを不幸にしあってるディストピアだと思う。我慢しないでみんな仲良く暮らせる道を、一緒に考えたほうがいい。

発達障害について、タイムラインを流れてくるテキストを読む。「30歳、自殺未遂3回の彼女が見たASDの現実 もっと早く自分の発達障害を知りたかった」。僕の主治医も、なんで8年もそのことを黙っていたんだろう。
 NAVERまとめなんでソースは怪しいけど「発達障害者の就職は人類で最も困難」。発達障害者の自殺率は平均より8倍多く、寿命は16年短い。

ちょっと前までは人生に妄想をしてた。僕のことを理解してくれる女性が現れて、生きる気力を取り戻した僕は、なにかの世界で認められて (ここは具体的に妄想できなかった) 、いままで僕を罵倒してきた人々に対してざまあみろと、でも人生に余裕ができたから許すと、そんなルサンチマンを抱いていた。
 でも46歳を迎えたとたん、その妄想に浸ろうとしてもできなくなっちゃった。46歳って数字が、僕にとって絶望のラインだったみたいだ。

いま日記を必死で書いているのは、僕が存在しているただひとつの証明だから。小学校の作文を殆ど出さなかった僕にとっては大変な苦行だ。毎回10時間、15時間かけてる。それでも存在証明をしたい。
 かつての知人は、激しい罵倒とともにこの日記と僕を「グロテスク」と評した。この日記は「僕っていう人間がここにいるよ」って叫びなんだ。死んだ後もアカウントを残して欲しくて、引き受けてくれる方を探してる。僕が存在したことに気づいて欲しい。

僕は生まれ育った環境から、あるいは病気のために、自分を肯定できない。ただの醜い肉塊だと思ってる。いま僕に必要な情報は「それでも生きる意味」だ。

数年前。ある若い音楽家の音源をSoundCloudで聴いて、とても胸に響いた。ライブに行ってみた。お客さんは僕以外、全員彼女の直接の友達だった。
 彼女がリスナー経験が足りないと言えばCDを差しあげ、食べるものがないと言えばお米券を差しあげた。別にそのことで恩を売るつもりは1mmもない。音楽には鑑賞する才能と創造する才能があって、僕は創造する才能を持ち合わせてなかったから、たまたま縁があった創造する才能を応援しただけのことだ。

彼女はその後、人気トラックメーカーと組んでクラブヒットを出して、アニメのサントラを担当してファンが激増した。
 ツイッターは同世代の有名人との交友関係の話ばかり。もともと精神的に不安定な人ではあったけど、華やかな世界に慣れて、僕みたいな凡人がレスを送るのを不愉快に感じるようになったみたいだ。いまの彼女の輝かしい世界にキモいおっさんの存在は目障りなんだ。ある日突然謂れのない罵倒を受けて、ブロックされた。彼女のモチベーションも、ルサンチマンだったのかも知れない。

僕が若い頃は、ミュージシャンとファンは音楽を通じた同志で、お互いの家を行き来したり、女性ミュージシャン3人と男性僕1人で温泉旅行に行ったこともある。
 いまは両極端だ。「手の届くアイドル」商法をする自称ミュージシャン、最初からファンに対してマウンティングする自称ミュージシャン。どちらにも言えるのは、音楽をぜんぜん聴いてないこと、音楽を愛してる訳でもないことだ。発散したい情念がまずあって、たまたま音楽ってメディアとくっついただけだってことだ。

新宿や下北沢のライブハウスでCHAIを発見したり、セミプロの方々と楽しい思いをたくさんしてきたけど、もうそういう世界からは足を洗おうと思う。先日の大貫妙子さんのアコースティックライブや、Bon Iver、Beck、RIDEといった洋楽勢。ほんとに圧倒されて感動して。これからはプロのライブを厳選して観る。僕が好きなのは音楽なので。
 売れる売れないは多分に運の要素があって、小さなライブハウスに世に出ない素晴らしい才能がたくさんいることは承知してる。

高畑勲さんが亡くなった。82歳。どの記事も「火垂るの墓」のって見出しだったけど「かぐや姫の物語」鮮烈だったし、僕の世代は世界名作劇場に育てられた。
 朴訥とした詩人のようでいて、アニメーションの作り方を根本から模索し、ルールを作り、そのルールを破っていった方だった。その影響の中に、宮撫xさんや片渕須直さんがいらした。宮浮ウんはいまでも行き詰まると「パクさん (高畑さん) だったらどうするかなあ」ってつぶやくそうだ。

音楽にも造詣の深い方で、プロデューサーとして参加した「風の谷のナウシカ」の音楽が細野晴臣さんに決まりかけてたところを、当時無名だった久石譲さんを見つけてきて決めたのもパクさん。その後の久石さんの活躍はご存知の通り。
 でも自分の映画に久石さんを起用したのは、「かぐや姫の物語」が最初で最後だった。しかも主題歌やメインの楽曲を、自分で初音ミクで作曲したあとでの依頼だった。

2週間ぶんの日記を。1日エイプリルフール。毎年書いてるけど、僕が死んだらBurt Bacharachの "The April Fools" をかけて欲しい。友達の葬式で延々と喜多郎が流れて、うーむこれは生前に表明しておかねばと思ったのだ。
 中嶋春陽@代官山LOOPに行った。アイドルイベントの中で1人ウクレレ弾き語り、でもお客さんの心をしっかり掴んでた。かと思えばアカペラでラップを披露して、そういえばラップユニット組んでたね、かっこよかったんでそういう展開もあってもいい。

春陽さんのオリジナルソングがあって、たぶん歌メロから作ってサビで転調するのだ。なのでしっくりくるコードを見つけられないみたいだった。
 春陽さんを追いかけて3年くらい経つのかな、ボーイッシュな女の子ってイメージだったのに、柔らかく大人の女性の雰囲気をまとうようになった。いつもの通り、彼女に気に入って貰えそうなレコードをプレゼントした。どうだっただろうか。写真の指の形は、彼女が出演していた酒井麻衣監督の「いいにおいのする映画」に出てくる合図なんだ。

対バンでかっこよかったのは、Controversial Sparkのイベントでも観たamiinA。中の人はたぶん北欧ポストロックやドリームポップが好きで、楽曲もサウンドも世界に数多あるその類のバンドを軽く越えてた。本人たちのパフォーマンスもボーカルはパワフルでダンスもキレがあって、ドルオタに観せてないで世界に出るべき。
 写真の指の形は、amiinAのお2人を失礼のない形で (人差し指でなく) 差したつもりだったのだが、お2人がこういうポーズだと解釈したんだ。

加山雄三さんの所有する光進丸が火災を起こした。加山さんは光進丸に住んでるような状態だったけど、この日はライブで誰もいなかったそうだ。海の男の夢の結晶、歌にもするほどで、その悲しみがいかほどかと思う。
 加山雄三さんは名俳優の子として生まれて、二世のぼんぼんと思われてるけど、波乱万丈の人生で、極貧生活も経験してるし、いまもそんなに資産はないと思う。

2日。まだエイプリルフールの国の人々の冗談ツイートを死んだ目で眺めた。Brian Enoの連投にびびった。でもポピュラー音楽界で一番のツイ廃はVan Dyke Parksだな。
 世間は入社式だったみたい。そういえば入社式で社長が来る前に「起立」「礼」の練習をさせられたことを思い出した。中学でもやんなかったよそんなこと。僕から新社会人に言えることは...ない!!

3日。Lunacco@下北沢440へ。東京って街はほんとに座るところがなくて、440のデッキに座って開場を待ってたら店員さんに怒られた。僕はヘルプマークというものをつけてる。「スイス好き好きマーク」ではない。ピクトグラムとしてデザインがわかりにくいのは承知してる。つまり、外から見えない障害を持ってますよって意味だ。
 440って昔は居心地のいい小屋だったんだけど、中に入ってからも同じ店員さんに怒られて、2回席を移ってもずっとその店員さんが横で監視してた。

Lunaccoさんはわたしのねがいごと。の「おかあさん」として知って、でもツイートする音楽趣味がわたねが。の方向性だけじゃなくて、すごく広がりを感じたんだ。
 Teddy Dog名義でのライブは、わたねが。への提供曲とは違った彼女の趣味性を前面に出したものだった。ソロ名義でのこの日のライブも、静かな中に詩情や風景を描き出す熱量と視点が、日本離れしててすごくよかったな。引き出しがたくさんあるミュージシャン。

本編の出演者たちが...音楽はいいんだけどどうもしっくりこない。最後に登場した主催者を観てわかった。誰がどう見ても完璧なイケメン、そんな自分が大好きで、表情の作り方から間のとり方、ポーズまで徹底したナルシストだった。客層も彼の「ヤバいメンツ」や「サイコーのチーム」とその女たち。
 つまり、あまりにも惨めな僕の人生と重なるところが1mmもなかった。彼のラブソングに響くところはなかった。最後の恋愛から15年、もう僕には来ない世界の話だから。

4日。美人女子大生のカウンセラーさんとお喋りの時間。僕の生きがいは猫と音楽で、でも最近音楽を巡って傷つくことが増えたんで、つきあい方を見直したいって話をした。「生きる意味が見つからないまま46歳になりました」って言ったら黙りこくってしまった。
 もうひとつ、最後に残された友としてN氏の存在があるけど、彼は言葉を得意としない。たまに様子を見にきてくれて、でも会話は殆どない。「醤油とって」くらいのもんだ。でもそれは心地いい時間ではあるんだ。

この日の気温は27℃。マフラー巻いてる人がいてびっくりした。僕は短パンだった。男女の体感温度の差は、ヒトという生き物の疾患だと思う。花粉も酷くて、僕の苦手な春の陽気を象徴するみたいな日だった。
 自分の居心地のいい場所を探さないと。もういい年なんだしね。それはたぶんこの国じゃない。僕は愛国者でも売国奴でもない、たまたま日本に生まれてしまっただけのことで。気候的にも人間性的にも、生まれた国に馴染めなかった。ヤマザキマリさんが、イタリア人にもテンションの低い人がいて、そういう人は国を出ていくって仰ったな。

夜はContrary Parade@下北沢BAR?CCOへ。相変わらず胸かきむしるポップソングの数々、もう身体に染み込んだ心地良い名曲たちのほかに、知られざる提供楽曲も披露してた。さばさばしたたなかまゆさんのMCも楽しい。今年こそ新作を出すぞと、出す出す詐欺になってるな。楽しみにしてる。
 Contrary Paradeはポップでクオリティ高くて深みがあって、もっと売れてしかるべき。提供曲はゲームのイメージソングで、ググったらサントラが23種類、まゆさんの提供曲が入ってるアルバムは9800円で取り引きされてた。DL販売はなかった。音楽界、金が動くところでは動いてる。まゆさんと冨田ラボの共作曲もあるんだって!!

5日。いつもの軽い致命傷の朝。朝起きるという当たり前の行為がかくも困難だとは。用事をごめんなさいして寝込んでた。春バテって言葉があるんだな。
 6日。パクさんの訃報に振れてますます落ち込んだ。歯医者に行った。最短で5月いっぱいまでかかるらしい。ほかにも虫歯がありそうだから、実際はまだまだだろうな。薬を何錠飲んだか忘れるのは「もの忘れ」、薬を飲んだか忘れるのは「痴呆」だそうだ。僕は次の地平に踏み込んだ。

7日。精神状態が危機的な状況に陥って、あっちこっちにヘルプを出した。反応してくれたのはFくんだけだった。「いまから行きますよ、2時間かかるけど」。申し訳ないけど来てもらった。数週間前から家のことができなくて、ゴミ屋敷だったけど。いつも連絡がつかないN氏も、だいぶ遅れて返事をくれて、来てくれた。
 久しぶりにヒトと会話して、だいぶ救われた。2人とも多摩の田舎まで来てくれたのに、僕は寝落ちてしまった。

2人に貰ったアドバイスは、音楽関係で傷つくことが続いてライブハウス通いを見直したいならそれもいい。ただやっぱり人と触れてなくちゃだし、家に引きこもらないようにしなくちゃだし、習い事でもしたらどうかと。現実的で前向きな意見だ。
 それから痩せてるFくんがご飯をゆっくり食べるのは、目が覚めるような発見だった。僕は飢えた犬みたいにもりもり食べちゃう。さっき書いたように、自分がキモいこと、太ってることがメンタルに影響してるんで、痩せたい思い切実に、切実にある。

8日。毎朝2時間くらい抑鬱状態と闘ってたのに、すんなり目覚められた。2人が来てくれてよかった。ナショナルジオグラフィックでどこかの孤島で生きる人をレポートしてたけど、あの島には観光客が来るのだ。それでも耐え難い苦痛だって。
 猫たちが優しい。ゴロゴロの声がサラウンドで聴こえた。初めて猫のゴロゴロ聞いたとき、実家のマルチーズが怒ってる声にそっくりで、なだめすかしてますますゴロゴロが大きくなって焦った想い出。結局この日は自己治癒としての深く長い睡眠で過ぎた。

9日。GIZMODROME@渋谷オーチャードホールへ。相変わらず過眠が心配だった。明大前までは眠らずに行けた。そこから渋谷までの間に寝落ちて、気づいたら反対側の吉祥寺だった。20分遅れで入場、まだアルバム1枚しか出してないんで、メンバーの過去曲で穴埋めしても全体で90分のステージ。覚えてるのは15分程度で、あとは寝落ちてた。Adrian Belewのギターは確かに聴いた。
 10日。やっぱり過眠。今日ほど何事も成し遂げてない日は...結構あったな。今日ほど寝込んでた日も...結構あったな。

11日。猫「ほげー」「ほげー」(寝起きで喉がガラガラ) 。意地でカウンセリングに行った。風の強い日に女子大に行くということは...パンチラの予感。いやいや、猫が猫じゃらしに夢中になるみたいに、スカートが揺れたら無意識に目で追っちゃうもんなんですよ。なんにも見えなかった。
 カウンセリングは、前の週に起きたことの報告と、人の心を想像する難しさについて。例えばN氏はなんで言葉でコミュニケーションを取らないと思うか、みたいなこと。発達障害の生きにくさについて。最近笑顔を忘れないように、手にニコちゃんマークを描いてるって見せたら笑ってくれた。

その足で精神科へ。いまのクリニックに通って8年、ずっと鬱病の治療を受けてきて、山下さんは高機能広汎性発達障害だよって診断を出されたのがほんの数週間前だった。なんで診断を早く出してくれなかったのか。症状を調べると思い当たるところがたくさんあるし、自分の資質がわかってたら防げたトラブルがいっぱいあるから。
 答えは、病気の解釈はどんどん変わるし、鬱病以外の障害を持ってることはわかってたけど名前をつけられなかった。いらぬトラブルを招いたのはすまんかったと。

で、ずみを@渋谷gee-geへ。明大前のホームにカステラの文明堂があることに初めて気づいた。カステラをペラペラに潰したらカロリーなくなるってほんとかな。
 僕がずみをさんを知ったのは、彼女が音楽活動を初めてすぐの頃で、あぶなっかしい演奏の中にも、言葉遊びのセンスに尋常ならざるものを感じた。それがいつの間にかメロディもコードワークもギターアレンジも洗練されて、言葉の面白さもどんどん音楽的になって、その中にひそんでいた彼女の感情や風景が見えるようになった。

この日のライブは緊張してたみたいで、だいぶ走りがちではあったけど、いまのずみをさんの魅力を伝えるステージだったと思う。最初に作った (っていっても1年前だ) デモCDはなきものにしたってMCで笑いを取ってた。初期の曲も僕は気に入ってるよ。でもいまはもう別の地平に立ってる。
 歌い方もずいぶん変わった。言葉の切り方、譜割りの発明を彼女はしようとしてる。日本語を音楽としてどう扱うかって課題だ。そして人柄を感じさせる、嬉し恥ずかしい子供みたいな声の魅力。音楽が好きな人による音楽が好きな人のための音楽だ。

この日は女性シンガーソングライターを7人も集めたライブで、そもそも女性に限るイベントが苦手なんだけど、音楽的に面白い方が2人いらした。菅野樹梨さん。高校3年生になったばっかり。ピアノ弾き語りで、驚いたのは即興で三題噺の作曲をしちゃったこと。基礎体力でその力があるんだから、推敲して作った曲のクオリティは言わずもがな。
 もうひとりはのぐちさん。凛とした力強さを持ったミュージシャン。地に足のついたソングライティングとパフォーマンスだった。甘えてないから人を引き込む。

今川宇宙さんの文才。哲学的で抽象的なものから、軽い読み物までぜんぶ面白い。これで演技ができて歌も歌えて絵も描けて可愛いんだから参っちゃうよ。

12日。前日のNegiccoNao☆ちゃんの30歳の生誕祭の写真がタイムラインを流れた。輝く笑顔。Nao☆ちゃんはあれかな、aiko姫みたいに年取るの忘れちゃってる感じかな。Nao☆ちゃんが作ってた、プチプチ音がするスライムをどうしても触りたい。
 歯医者に行った。主治医は無精髭のおじさんなんだけど、受付のお姉さんあんなに可愛かったかな。次回からのモチベーションが断然あがった。帰りのバスがクラッチのミスでエビみたいに飛び跳ねた。帰ったら猫がひゃっほい飛び跳ねて疲れて寝た。

レコードの帯、いらないよね。デザイン的にも。すぐにはずして別にしまってある。あんなの40年後にbotのネタになるくらいの価値しかないよ。帯いらないから500円まけてよ。本の帯もいらない。すぐ捨てる。

Yahoo!!が作ったHistory of The Internet面白い。「国立映画アーカイブ」ができる。トッド・ヘインズ監督とのんちゃんの対談。LINEみたいな見せ方も含めて面白い。もうひとつのんちゃんの読み応えのあるインタビュー
 「完全崩壊からほぼ忠実に蘇ったドレスデンの教会」。戦争で壊れて1720年の図面を頼りに再建した。「謎の地上絵50点以上発見、ナスカの隣接地域」ドローンで見つかったそうだ。「本当に美しい月を見ると人はこうなる」。動画をぜひ観て欲しい。

土俵であいさつしてた市長が倒れて観客の女性の医療従事者が適切な救命活動をしてたら、土俵は女人禁制だって追い出された上に塩をまかれた
 文献上初めて登場した相撲は日本書紀の女相撲だった。明治時代に女人禁制になった新しい「伝統」。ほんと明治時代の日本の改変は酷いな。そもそも激しいスポーツの場で、救護体制が整ってないのはどうなのか。それで公益法人名乗るなよ。みんな大好き「おすもうさんの唄」を聴こうか。

水道橋博士「報道されている、師匠・北野武氏の独立について」。たけし軍団のメンバーが、オフィス北野の社長の金の使い込みについて一斉にブログで告発した。いろいろ憶測でスキャンダルになっていたこと、すっきりした。
 荒木経惟のミューズとも言われるモデルのKaoRi.さんが、荒木の契約のずさんさ、プライバシーの侵害を告発した。いろいろずさんな業界あるけどこれはなあ。

NASAは『失敗から得られた教訓』を公開している」。本来あまり見せたくない情報も公開して、教訓にしてる。「南鳥島の海底 : レアアース、世界需要の数百年分」。安倍政権の悪事やオリンピックの尻拭いができるかな?
 用賀って地名はヨガに由来するんだって。平安末期から鎌倉初期にかけて、ヨガが伝来して道場ができた。「男の子だってネコ柄弁当箱 励まそうと親戚男性も会社に」。おじさんも猫グッズ大好きだよ。「グーグル社員3千名、CEOに抗議『ドローンの軍事利用やめろ』」。googleって会社に好感を持ってないけど社員はやるな。

シリアが相変わらずヤバい。「空爆、140人死亡 救急隊員証言、化学兵器か」。「『地獄のような惨状だ」と話した」。朝鮮半島情勢は6ヶ国協議のうち5ヶ国で親密に話が進んでいる。残る1ヶ国は「金正恩の訪中をテレビで知った安倍首相の失態と底が見えた外交力」。蚊帳の外の我が国だ。
 「ドイツはベビーブーム、2016年の出生数が96年以来最大」。少子化対策のおかげだけど労働世代の人口は今後10年間で減少すると見られている。日本は「『妊娠順』園長が決定 保育士『子供ができてすみません』 美容業界でも出産年齢指示」。

国内の政局について...この島はもう国家の体をなしてない。オウム真理教が部署を省庁の名前にしてたみたいな、「国家ごっこ」だ。「外国人特派員が森友『公文書改ざん』に見た日本の深刻な病」。
 その後も答弁の度に首相や大臣の嘘が明らかになってるのに、誰も辞めようとしない。内閣総辞職は今日か明日かと願いながらもうどれくらい経つ? 椅子にしがみつく駄々っ子ぶりには驚く。麻生に至っては「中身を見ないでハンコ押してる」とまで言ってる。大量の書類をさばくのは大変だろう。でもその責任を持つために判子を押す。

枝野幸男氏は往年の #edanonero 時代からほかの政治家と違う感があったけど、試しにフォローしてみたらものすごくクレバーでネットスキル高いな。東海第二原発に出資する方針の東電社長に「他の原発に資金支援する金があったら賠償にまわせ、廃炉にまわせ、電力料金下げろ。違いますか?東電社長!」。
 民主党政権時代に起きた東日本大震災、原発事故、数々の問題、いまの政権ではとても対応できない。「いまだに民主党時代よりまし」って言ってる人は現実を見てない。

このどさくさに紛れて「原子力規制庁の職員が文書を紛失 架空文書でうその報告」。「セクハラ報道の事務次官処分せず」。「おっぱいさわっていい?」「キスしていい?」「ホテル行こうよ」財務省事務次官ならセーフだそうだ。高校の指導要領から「基本的人権」と「平和」が削除された。なにより小池百合子の東京都迷惑防止条例の怖さ
 そんな中で安倍が有権者におにぎりを配った (公職選挙法違反) ってほっこりニュースが。こんだけ立憲民主主義をバカにした悪事をたくさん働いて、辞任の理由がおにぎりだったら笑うに笑えないな。いやでもちょっと笑うな。

まだ殆どの人が政治を語ろうとしない。あなたの人生、生活の話ですよ。海外ではミュージシャンがステージで、俳優が映画祭の授賞式で堂々と政権批判する。日本ではほっしゃん。がデモに参加しただけで仕事を干される。
 戦中を生きた映画監督の伊丹万作さん。「多くの人が、今度の戦争で騙されていたと言う。皆が皆、口を揃えて騙されていたと言う。私の知っている範囲では俺が騙したのだと言った人間はまだ一人も居ない」「騙されていたと言って平気で居られる国民なら、恐らく今後も何度でも騙されるだろう」。

高品位アナログレコード「High Definition Vinyl」が早ければ2019年にリリースされる。音圧が30%、録音時間が30%あがって、音質もよくなる。普通のレコードプレーヤーで再生できる。これでまた再発がいっぱい出そうだ。1870年から2016年までの音楽ジャンルを体系化したMusicmapが公開された。プレイリストともリンクしてる。
 Pitchfolkが今年の第1四半期のベストソング1960年代のベストソングを公開した。

CHVRCHESが、EU離脱やスコットランド独立反対において人々の恐怖が利用されたと語った。CHVRCHESのLauren Mayberryは英首相が女性でも女性のための決断をするとは限らないとも語った。新作から “Miracle” を公開した。”Never Say Die” のスタジオライブバージョンを公開した。Arctic Monkeys新作のトレーラーを公開した。KlaxonsTame Impalaのメンバーが参加してる。Johnny Marrが新曲 “The Tracers” を公開した。Peter BuckJoseph ArthurとArthur Buckを結成して新曲 “I Am The Moment” を公開した。Arcaが新曲 “Fetiche” を公開した。Snow PatrolのGary Lightbodyが鬱との闘いについて語った。「鬱は1人では乗り越えられない」。そうなんだよね。新曲 “Life On Earth” を公開した。TVで新曲 “Don't Give In” を演奏した。Jon Hassellが新曲 “Dreaming” を公開した。Octavianが新曲 “Hands” を公開した。Melody’s Echo Chamberが新曲 “Breathe In, Breathe Out” を公開した。Matthew Sweetが新曲 “I Belong To You” を公開した。POP ETCが新曲 “I Still See It” を公開した。KyteのNick MoonがInstagramでソロアルバムを期間限定公開した。Kamasi Washingtonが新作をリリースする。The Orbが新作をリリースする。
 Underworldがショートフィルム “Brilliant Yes That Would Be” を公開した。Phil ManzaneraBrian EnoRobert Wyattが2003年のセッションをベースにした “The Unknown Zone” を公開した。Paul Simonが “Graceland” 全曲のリミックス盤をリリースする。Robert Glasper Experimentリミックスアルバムをリリースした。

Janka Nabayが亡くなった。The Staple SingersのYvonne Staplesが亡くなった。Linkin Parkが200点以上の楽器を競売にかけてチャリティに寄付する話題が駆け巡ってる。Chester Benningtonの死を受けて、バンドとしてそういう決断をしたのだな。Panda Bearライブ映像が公開された。Rhyeラジオでパフォーマンスを披露した。Computer Magicが来日する。Ned Doheny & Hamish Stuartがサマソニで来日して単独公演もする。David Byrneがプレイリストを公開した。Chance The Rapper、Tune-Yard、PJ Harvy、Laura Mvula、Caetano Velosoほか。Margo Guryanがプレイリストを公開した。The Beach Boys、XTC、Harry Nilsson、Hirth Martinez、Miles Davisほか。David Bowie、Kurt Cobain、John Lennon、Leonard Cohen、Serge Gainsbourgの手書き文字から作ったフォントを無料ダウンロードできる。Joni Mitchellを特集したラジオ番組が公開された。
 映画「さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物」の予告編が公開された。楽しそうにレコ掘りするおじさん。僕もきっとニッコニコで観るね。映画「Last Waltz」のデジタルリマスター版が公開される。Brian Enoの “Ambient 1: Music for Airports” が発売40週年を記念して、4月4日にロンドンシティ空港で1日中流された。JamiroquaiのJKが、”Virtual Insanity” の着想の元は札幌の地下街だと語った。札幌は地上に出なくても、地下鉄と地下街でおおよそ街がつながってる。ところでSFCには地下要塞がある。僕は入った。入り口は教えてやらない。Brian Wilsonが “Christmas Album” の再現ツアーをする。どうせなら “Love You” リアレンジツアーとか 1stソロリアレンジツアーして欲しい。Brianの家には “Be My Baby” しか入ってないジュークボックスがあって、どれを選んでも “Be My Baby” がかかるらしい。1枚だけ “Don’t Worry Baby” が入ってるロシアンルーレットにすればいいのに。

FUJI ROCKの出演者第5弾と日割りが発表された。Vampire Weekendはホワイトのトリとみていいのだろうか。Bob Dylan地蔵に埋め尽くされるのは嫌だ。

のんちゃんの1stから矢野顕子さん作忌野清志郎さんサンプリングの “わたしはベイベー” がアナログシングルカットされる。lililが新曲 “アリス” を公開した。BeckとCorneliusの対談が公開された。CHAIが朝日新聞で記事になった。Ken IshiiDJセットが公開された。鈴木慶一さんがアニメ「劇場版『若おかみは小学生!』」の音楽を担当する。Carnationが新しいベストアルバム “The Very Best of CARNATION "LONG TIME TRAVELLER” ” をリリースする。収録される新曲のうち1曲は、全盛期のメンバーで演奏する。分裂後の音源が中心で、”CARNATION IS THE GREAT R&R BAND!-C-SIDE OF CARNATION-” とあわせるとバランスがいい。都内のクラブや音楽バーに一斉立ち入りが入った。ceroの最新のライブは13曲中9曲が新曲。攻めてるな!!

ほんとに長文ごめん!!

Special Thanks : Nukatashi and Furuuchi-Sun

4月19日 何事を成さなくても日々は続く

なんだかんだで先延ばしになっちゃうことがいっぱいあって、いまそのしわ寄せが日記にきてる。1週間分とか10日分の日記、長すぎて読んでないでしょう。いま、フウセンカズラの種をみんなに発送したいんだよね。そろそろ種まきの時期で。
 高機能広汎性発達障害という病名を貰って、この46年間の生きにくさの疑問が解けて、でも救われないこともわかってきた。そんな日々。

14日。nombres@新宿御苑サウンドへ。電車の向かいの女性が石原さとみさん似の美人なんで少しキリッとしてみた。
 対バンのdodo specialは、普段は男女アコギユニットで活動してるdodoのバンド編成バージョン。真っ直ぐな声のユニゾンと、それによく似合った気怠い空気が気に入った。窪田晴男さんは冗談交じりに「ガンジーの境地」って評した。

nombresはやっぱり凄い。リーダー安部王子さん始め、日本のロックを支えてきたレジェンド級のメンバーが揃って圧倒的な演奏力を見せつけつつ、プロデューサー業もこなしてきたからこそバンドとしての一体感、グルーヴを強く感じる。もっとウレロ。
 楽曲は変拍子やポリリズムや打ち込みや、色んな要素を取り入れつつも、例えばプログレじゃなくてあくまでロック。こういうのが観たいのです。となると日本で満足させてくれるバンドは本当に限られてくる。ニッコニコでリズムに揺れた。殆どの曲を安部さんが書きながら、窪田さんが書き歌うブルーズが熱い。

15日。お父さんは変なアプリ入れちゃって焦ってるのに猫たちはゴロゴロご機嫌だ。ネットからはコーチェラの中継が。いつかコーチェラ行きたいな。って言ってる間に行けばいいんだよね。体調だけだ問題は。金もだけど!!
 Beyonceが黒人文化の総決算みたいな圧倒的なステージを観せつけて話題になった。その裏のFleet Foxesも清廉で最高、優しい音楽を奏でてるのにRobin Pecknoldは筋骨隆々だった。そしてDavid Byrne。マーチングバンドとダンサーのパフォーマンスを融合させた素晴らしいステージだった。いまの編成で日本に来てくれないかな。

この日は多摩市長選、市議補欠選。コーチェラ観て、風呂はいるのめんどくさいなって思いながら猫揉んでたら、寝落ちて投票行けなかった。選挙権を貰ってから、投票に行かなかったのは片手で数えられるくらいじゃないか。
 市長選は手堅いのだ。市議補欠選は残念な結果。みんな新聞読んでないの!?

16日。チャイがお喋りしにきてデレデレ甘えるのは起きてすぐが多い。僕の寝起きが悪いのわかってる。鬱の中、猫に救われてる。
 田中ミズホ@東新宿真昼の月夜の太陽へ。行きがてら、団地の親友の野良猫と遊んだ。この子、公園の工事前に反対側でいつも寝そべってた子だよな。

タイムラインを見て久しぶりに腹が立った。ゆずが、憂国ネトウヨソングを作ろうがどうしようが果てしなく知ったことではないんだけど、その歌を作ったきっかけが清志郎のThe Timersでの “あこがれの北朝鮮” を聴いて、「どんな歌を歌ってもいいんだって触発された」って話してるらしい。
 清志郎の深い音楽性とアイロニーは、ゆずの思想や軽薄さとは対極にある。引き合いに出すバカさ加減、お前らこそくずだ。

田中は相変わらず素晴らしい歌声で安定したステージ。最近は「元気で楽しい田中」だけじゃない、人として闘ってる姿を見せるようになって、それはすごくいいと思う。
 ”ほんとはね” で掴みながら、ダークサイドを炸裂させたジャジーな “Week Point” へ。ソウルフルなバラード ”帰る場所” は、今後の田中を指し示す一曲になりそう。で、田中にソウルの名盤2枚渡してみた。どう聴くかな? チェキビジネス始めてて笑った。買った。

対バンの浅岡秀隆さん面白かった。生活の風景と感情を歌う。けどその音楽性の振れ幅、世界の色んな音楽を聴いて消化してる人の演奏だった。バンド活動もしてるみたいで、そっちも聴いてみたいな。
 ほかの出演者に言いたいことはない。田中もこういうブッキングからもう一歩抜け出して、いいリスナーがつくといいな。

17日。また過眠に入ってる。何十年かぶりに空を飛ぶ夢を見た。悲しいニュースが次々と流れてくる。音楽と女の子の話だけしてたいけど、話せなくなっちゃう日が来てもおかしくないからさ。
 N氏と、西荻窪の多国籍ビストロコノコネコノコへ。穏やかな空気が流れて、食事やお酒が美味しいのはもちろん、猫好きで音楽好きの人々なんで居心地がいい。

18日。朝寝て朝起きて...猫が布団に入ってくるくらいには寒い。眠すぎて定期健診をすっぽかして、でもカウンセリングには意地でも行った。
 美人女子大生のカウンセラーさんと楽しいお喋りの時間。1対1でたっぷり喋って2000円ぽっきり。美人で女子大生というだけで素晴らしいのだが、言葉にできない心のもどかしさを引き出すアシストをしてくれるのがカウンセラーさん。バンド解散を巡るもじゃもじゃと、いまの音楽への想いを話した。

また楽器やりたい、バンドやりたい気持ちはあるんだけど、音楽性的にも、ベース初心者の僕を見守ってくれてた意味でも、前のメンバーみたいな出会いはなかなかないと思うんだよね。音楽ちゃんと聴いてる人は、自分でガンガン演奏してるから。かといってクリープハイプのコピバンに入って楽しいとは思えない。
 発達障害を抱えて、ひとづきあいが致命的に苦手で、バンドは無理だとわかってる。自分にできる表現をしよう。

のんちゃんのファンクラブからメッセージカードが届いた。もちろん印刷だけど、嬉しい。個人事務所なのに細かいところ気持ち掴むファンクラブだ。どこぞの大御所ロックバンドのファンクラブとは大違い。
 ずっと作ってたTalking HeadsファミリーのMix CDができた。久しぶり過ぎてデザインの勘を取り戻せなくて、ジャケがださい。

19日。今日も定期健診と歯医者をすっぽかして過眠。我が人生のスケジュールは佐川急便に左右されてる。佐川を受け取るために生まれてきたんじゃないんだぜ。
 いまさら日記を書き出した。明日は早起きだ。

ミロス・フォアマン監督が亡くなった。86歳。「カッコーの巣の上で」が75年の映画ってことは、いまの僕より若かったのだ。僕もなにか残せるものがあるといい。国立映画アーカイブの開館記念に、世界30ヶ国の黒澤明映画のポスターの展覧会が開催される。
 今日19日は地図の日。伊能忠敬さんはそもそもは「空」の研究者で、地球の大きさを調べたいがために地図作成って名目で旅を始めたそうだ。

ゆうきまさみ先生の「白暮のクロニクル」が星雲賞にノミネートされた。
 ちばてつや先生が海賊版サイトの問題に憤りを感じながら、「表現者として常に大切にしてきた『表現の自由』や『知る権利』において、今回の『ブロッキング』という手段が諸刃の剣になりかねない」って危惧してる。

為末大って人物を一瞬は面白いと思ったけど、この人は日本を体育会系国家にする願望があって、体育会ノリに馴染めない人たちを排除したいのだ。同調圧力やコミュ力って物差しで計られて、ついていけない人がスポイルされるのは辛い。
 「行動するのに勇気は必要ない」って話を読んだ。子供が1人で電車に乗れるようになるのは、勇気じゃなくて電車の乗り方を知ったから。つまりポジティブシンキングよりロジカルシンキングが必要なんだよって。

笑ったやつ。物理フリック入力

シリア情勢はもっと勉強しないといかんな。僕が勉強したところで世界が平和になるわけじゃないけどさ。基本猫もんで寝てるだけですから。日本は北朝鮮しか見てないし、世界は日本を見てない。シリアの問題と北朝鮮の問題は密接に繋がっている。
 アメリカ・イギリス・フランスがシリアを攻撃した。シリアの化学兵器使用は卑劣だと思う。シリアの惨状を伝える記事

朝鮮戦争が休戦状態から終結宣言へ向かおうとしてる。70年にもわたる「戦争」が終わるかも知れない。大変なことだ。圧力ガー言ってた蚊帳の外の日本はもちろん関係ない。中・韓・米が対話路線で臨んだから実現しそうなんだよ。
 「デモとは道路のど真ん中でやるものだ」。フランスのマクロン政権に抗議するデモの映像。日本みたいに警官が妨害したら、政権はますます支持を失う。

自衛隊のイラク派兵で「戦闘」があったことを隠してた。「イラク派遣の際の日報の中に、『戦闘』という文言が複数箇所記されていた」、「南スーダンPKOの日報と同様、自衛隊員が危険にさらされていた実態が浮き彫り」。
 「外国人からみて日本の民主主義は絶滅寸前だ / 森友スキャンダルが映す日本の本当の闇」。外国人ジャーナリストにとって、「『隠蔽』よりさらに悪いのは、隠蔽に対する国民の反応だ。ほかの国々から見ると、森友問題によって日本社会がどれほど政治に無関心になったかが示されたことになる』。

そして渦中の福田淳一財務省事務次官のセクハラ問題。財務省はセクハラされた人は名乗り出ろと言い出した。ハラスメント問題では申立人の保護は大前提だ。加害者から名乗り出ろっていう傲慢さにびっくりした。しかも相手はマスメディアで、名乗り出たら今後の取材に支障をきたす。その卑劣さにもびっくりした。セクハラでパワハラだ。
 きのうテレビ朝日が記者会見して、被害者はうちの社員ですって発表した。「無断録音は問題」「第三者に渡したのは報道機関として不適切」って表現はどう受け取ればいいのか。福田淳一は、問題の本質をよくわかってないままで辞任した。この問題に、新聞労連が声明を出した。奇しくもピュリツァー賞に、セクハラ問題を追求したニューヨーク・タイムズ紙とニューヨーカー誌、ワシントン・ポスト紙が選ばれた

国際的に人権問題として指摘されてる日本の入国管理センターで、拘置されてたインド人が自殺した。亡くなった移民は2006年から14人目、自殺は去年に続いて2人目。
 収容者たちは、長期拘束に講義してハンガーストライキを行ってる。一部の情報では、いま約140人が参加してるそう。

現職自衛官が野党の国会議員に「お前は国民の敵だ」と罵倒した。「『国民の敵』発言は3佐 防衛相『適正に対処』」。「かつて青年将校が『国民の敵だ』『天誅だ』と叫んで政治家を暗殺した。現職の自衛隊幹部が国会議員を国民の敵だと何度も言い放った暴挙は、民主主義において許してはいけない」。
 「空佐の暴言、防衛相『小西議員に申し訳ない』」。議員に申し訳ないんじゃない、議員が代表してる国民に申し訳ないのだ。

オリンピックに3兆円、リニアに3兆円使う国が、財政難を理由に年金支給年齢を引きあげる。熊本地震の被災者への生活保護が、義援金を理由に打ち切られた
 麻生太郎は「経済成長感じない人は『よほど運がない』」。「政権の安定があったからこそ...経済成長がずっと継続性を持たせられたのは間違いない事実であって、5年前より今の方が悪いという人は、よほど運がなかったか、経営能力に難があるか、なにかですよ」。本気でそう思ってるのかよ。

Kendrick Lamarの “DAMN.” がクラシック、ジャズ以外の音楽作品で初めてピューリッツァー賞を受賞した。BBCの効果音16018種類を全曲試聴・無料DLできる

Prefuse 73が新曲 “Basinskitarian” を公開した。Johnny Marrが新曲 “The Tracers” を公開した。Lykke Liが新曲 “hard rain” を公開した。Jim O'rourkeが新譜をリリースする。The Album Leafがサントラ “The Endless” を公開した。Brian Enoがバンクシーのホテルのためにアルバムを制作した。ここから試聴できるSt. Vincentが360度映画の音楽を担当して、トレーラーが公開された。コーチェラでのライブ映像も公開された。
 Death Cab for CutieのBen Gibbardが、テレビでBeatlesの同性婚向けカバーを演奏した。Franz FerdinandがテレビでJames Chanceをゲストにスタジオライブをした。ガンビアのシンガー/コラ奏者、Sona Jobartehの “GAMBIA” 。シンプルだけど洗練されてグルーヴィーで美しい。グリオ音楽、Toumani Diabate and Sidiki Diabateのスタジオセッション。バチバチのインプロの応酬なのに音は涼やか。イギリス人がジャマイカのプロデューサーから貰った大量のマルチテープを10年かけて整理して修復してDub Mixした。
 Wilcoのポスターどれもめちゃくちゃ洒落てるな。PitchforkがThe 30 Best Dream Pop Albumsを発表した。ドリームポップの定義がわからなくなるセレクション。アメリカのジングル専門制作会社の動画。たった数秒にかける執念。Roger Watersがホワイトヘルメットのことをテロリスト呼ばわりした。完全に陰謀脳。George Harrisonの僕の好きな無名曲をFlo MorrisseyがInstagramで口ずさんだ。Michel Legrandが来日する。

ミニマルミュージックの打楽器奏者、高木みどりさんがイギリスのラジオ局で1時間番組を担当した。石川浩司さんがたまの歴史をマンガ化するためにクラウドファウンディングを始めた。田島貴男さんがどんどん写真にはまってく。フィルムカメラ買ったな、と思ったらもう自分で現像してる。田島さんの写真好き。僕もうまくなりたい。いつもピンぼけなのはiPhoneのせいなのか僕のせいなのか。師弟TUNEのインタビューが公開された。
 原宿bonoboに警察が立入り。踊らない国、踊れない国、日本。

Special Thanks : Kawamura-Sun

4月23日 みんなすげえな。みんなすげえよ。

今日も結婚できなかった。
 Twitterで「キモいおじさんとキモくないおじさん」って話題が流れた。僕はキモい。残念ながらキモい。「エモーショナルイーティング」って言葉を覚えた。ストレスが原因で食事に依存してしまう。で、太る。痩せたいです (むしゃむしゃ) 。

でで、「キモいおじさんは若い娘に近寄ってくるおじさん、キモくないおじさんは近寄ってこないおじさん」って意見にみんな黙った。そういう意味で、ここ数日はますますキモいおじさんであった。
 反復性鬱病的にハイっていうか、過集中の状態に入ったんじゃないかと思う。このあと大きな谷が来るような気がする。運気的にも体調的にも。

20日は、腐れ縁と帝国ホテルのバイキングを食べに行った。庶民が考えるゴージャスの頂点じゃない? いちおう襟のあるシャツを着てった。帝国ホテルやばかった。開場までのラウンジで、麻生太郎の愛人ってこんなのかなあみたいなお婆さんに囲まれた。しかし予約のお客さんでいっぱい!! 2時間後になりますと。
 日比谷公園の図書館で時間つぶし。腐れ縁が「あんたこういうもの読みなさい」ってMen’s Nonnoを持ってきた。役に立たないことこの上ないな。モデルさんみんなスマートでイケメンで、あんたが着ればなんでも似合うよ。Deb’s Nonnoを刊行したら売れる気がする。ビッグビジネスの予感。

ハラヘッツァの頂点でバイキングへ。見たこともない食べ物をガツガツ取って、ひとくち食べて笑えるほど美味しかった。美味しいってこういうことか。もうすべてが美味しかった。芸術だった。覚醒した。それは夢のような、あの世への入り口のような...。見知らぬふくよかな女性がいて、すれ違うたびに「お互いデブ活がはかどりますなあ」って目で合図した。食べすぎて眠いってくらい食べた。
 でも若い頃にこんなものを覚えたら、安倍晋三とか麻生太郎になっちゃうな。あの日からご飯が美味しいと思えない。マックとか行く気がしない。

21日は、定期健診へ。見事に怒られた。いくつになっても学ぶことはあるもので、エスカレーターのベルトをハンドレールと呼ぶことを知った。

中嶋春陽さんの生誕祭ことおやつショー@千駄ヶ谷時遊空間へ。ディナーショーにはまだ早い19歳、ボーイッシュな女の子ってイメージだったのに、いつの間にか女性らしい柔らかさを身にまとって、素敵な和服姿で登場した。春陽さんのことは娘のように思ってて、でも人間として表現者としてすごく尊敬してるんだ。
 まずは春陽さん厳選のおやつが配られて、ドリンクもリンゴジュースとかで微笑ましい。今年から事務所との契約を終えてフリーになった春陽さん、気の合うスタッフさんと手作り感あふれる楽しい時間だった。

内容は、過去から未来への春陽さんってテーマに沿って、ウクレレ弾き語りを含む歌を中心に、トークあり質問コーナーあり絵描き歌ありの盛りだくさんな内容。柔らかい歌声、柔らかいキャラクター、素敵だった。
 これまたスタッフさん手作りというドレスに着替えて、未来はこうありたいって彼女が選んだのは、“私がオバさんになっても” 。森高千里さんいまでもぜんぜん泳ぎに連れてきたい。春陽さんもそういう女性になるだろう。「若い娘が好きだから」のところでお客さんが「オレモー!!」ってコールを入れてたんで、僕も真似して「お腹がでてくるのよ」のところで「オレモー!!」ってコールしたら僕だけで、恥ずかしかった。

もう1曲はYUKIさんの “JOY” 。この曲はリリースしてから、ライブで歌詞を変えたんである。リリースバージョンでは「運命は必然じゃなく偶然で出来てる」、そこからYUKIさんは考え直したんだろう、ライブでは「運命は必然という偶然で出来てる」って歌ってる。春陽さんも考えたのか、ライブバージョンで歌ってた。死ぬまでドキドキしたいわ、死ぬまでワクワクしたいわ。
 春陽さんはアナログレコードが好きで、いつもレコードをプレゼントしてる。前のライブで差しあげたの、ヒットしたみたいでよかった。やっぱりスタッフさんと手作りしたグッズのクオリティも驚愕ものだった。彼女の絵の素晴らしさは知ってる。スタッフさんが撮ったフォトブック、いい表情だった。

時間ができたんで、のんちゃんの展覧会女の子は牙をむく@渋谷GALLERY X BY PARCOに軽い気持ちで行った。作品の写真はあっちこっちにあがってて、なるほどいいねくらいに思ってた。正直、タレントさんの余技だって侮ってた。現物を観て圧倒された。すごい。奈良美智さんが自分の個展の最初の招待客にのんちゃんを選んだわけがわかった。
 繊細な筆致の中から溢れ出す感情もあれば、大胆な筆致の爆発するエナジー、会場の隅々にまで気を配ったアイデアと遊び心、まさに女の子は牙をむく!!

特に気に入ったのは、「I Like You」と名付けられた2点。のんちゃんがカバーした、RCサクセション同名曲を思わせる。地球の上で飛び跳ねてる小さな人影が、どう観ても忌野清志郎さんだったんだ。小さな姿の中に、清志郎さんのエネルギーが爆発してた。
 で、そのうちの1点を買っちゃった。のんちゃんと清志郎の、出会わなかった絆を強く感じて。のんちゃん清志郎に会わせたかった。チャボさんや矢野顕子さんといった清志郎の盟友が、のんちゃんに全面協力してるのもそういう想いだと思う。高い買物だったけど後悔はしてない。それだけの絵だった。スペイン坂のWWWのちょっと手前の左側、入場料500円なり。ぜひご覧ください。現代芸術論専攻の名にかけてお薦めする。

そのあと俺のレコード棚ことパイドパイパーハウスへ。直枝政広 with Brown Noseのインストアライブ。渾身の演奏だった。直枝さんのアコギ弾き語り、Brown Noseが入ってからのグルーヴ感。遅れていったんで、鈴木惣一朗さんにご挨拶できなかったのと、長門芳郎さんと直枝さんのトークが聞けなかったのが無念。
 直枝さんにサイン頂くときに「”Duck Boat”から聴いてます」って言ったら、そりゃすごいねって笑ってくれた。長門さんは松葉杖で大変そうだった。おだいじに。

僕はアンチレコードストアデイ派だ。都心で盛りあがってるイベントで、多摩の奥地の病人には縁遠い、限定商品を転売屋から高価で買う日だから。それに、街の個人経営のレコード屋さんを盛りあげようって趣旨なのに、業界が大店舗での展開に忙しくて、街のレコード屋さんには降りてこないって事情もあった。
 でもなんだかんだで大量に買ってしまった。Everything Playの名盤 “Posh” 、これはRSDとは関係なく長門さんがデッドストックを見つけてきたのを買えたのがなにより嬉しい。荷物が重いんで初めて京王ライナーに乗った!! ガラガラ。これ失敗作だと思うよ。でも魔法だった、時空を飛び越えてすぐ帰れちゃった。

22日もアイドルさんのライブ、Negicco@世田谷公会堂へ。
 Negiccoちゃんたちは可愛い可愛いで、箱推しというか全員順番に好きになってるんだけど、いまはNao☆ちゃんの30歳の笑顔に癒やされてる。3人とも超絶美人じゃないかも知れない、僕の中の少年に訴えかける笑顔なんだ。きっと心がきれいなんだろう。僕もあんな笑顔になりたい。笑顔を忘れないように、最近手にニコちゃんマーク描いてる。すごい効き目ある。この日はダブルカルテット+ピアノ編成ってことで楽しみにしてた。猫ちゃん電車に乗って会場へ。

客入れのBGMが洒落てた。The Sea And CakeからThe Vaselines、The Pastels、Roger Nichols and The Small Circle Of Friends、Margo Guryan、Bell & Sebastianへ。20年くらい前、よくこんなDJしてたな。
 ダブルカルテットの迫力やばかった。Nao☆ちゃんは圧倒的に歌に安定感があって声も素敵。ぽんちゃはダンスの躍動感。ファサっと髪が揺れるたびにときめいた。ガチ恋です。一番驚いたのは、かえぽのピアノ一台による “愛は光” 。あとでわかったんだけど、耳コピで譜面起こしたんだって。堀込高樹さん作の難曲をよくぞ。

そしてとにかく曲がいい、緩いのに息の合ったキャラのいいグループだ。お客さんは小学生からお年寄りまで、女性が多くてドルオタさんじゃなくてもぜんぜん楽しめる。僕自身ドルオタじゃないし、決まりの振りも知らない。前のお客さんが動かないから、カルテットのお友達かなと思ったら、ラインダンスで火がついて振りも完璧に入ってて笑った。終演後、田島貴男さんが興奮のツイート。田島さんがこの日を逃すわけないと思ってた。
 ニューアルバムからコラボライブまで、びっくりニュースの嵐だったけど、ひとくちメモ。ぽんちゃの携帯はiPhone 5s。「いつ機種変するの!?」「今でしょ!!」。帰り道、感想をツイートしてたら電柱に激突した。歩きスマホまじで危ない。

今日は歯医者。1時間くらいみといてくださいって。いつもより長い。なにがあるのかガクブル。...聞いてくれ。サボる気はなかったんだ。むしろ仮の詰め物が取れちゃって積極的に行きたかった。ただ寝落ちちゃっただけなんだ。電話するの気が重いなあ。
 天野花さんのMeMe Live (彼女はメメライブと発音する) を聴いて過ごした。花さんのMeMe Liveは、歌や朗読はもちろん、トークも盛りだくさんで、とにかく放送時間が長い。自分の時間の半分くらいは中継してるんじゃないか。

北朝鮮、ミサイル発射と核実験中止を表明 核実験場廃棄も」「キム委員長が拘束中の米国人の解放約束」。蚊帳の外の日本以外の国が取ってきた、対話路線が実を結んでる。ニュースでは金正恩が信頼できるか否か、みたいな話をしてるらしい。一方、オバマ大統領 (当時) と合意した核軍縮をトランプにひっくり返されそうなイランが、北朝鮮に「あいつら信頼できないぞ」って言ってるらしい。
 麻生太郎は海外へ逃避行。記者に向かって「最初にG7の説明からした方がいいんじゃねぇかな」。G7はCのドミナントです。そしてあなたが行くのはG20。

入国管理センターの人権問題、ハンガーストライキが続いてる。収容施設で自殺した男性の経緯はこちら
 「収容ってなんですか? 弁護士に聞く収容問題」。「難民の人たちは、危険な状況から逃れて、助けてもらえると思って日本に来たのに捕まっている。そもそも理由のない収容をしていること自体が諸悪の根源」。入国管理センターに対する署名運動がある。僕は署名した。それぞれのご判断で。

福田次官セクハラ更迭 なぜかテレ朝の女性記者が叩かれる日本」。福田淳一はなんで笑顔でいられるんだよ。ロバート・キャンベルさん「女優たちが一人ひとり実名を名乗って伝えられたのは、自分たちが不利を被らないという自信、社会が彼女たちを支えるという暗黙の了解があった」。一方で下村博文元文部科学相が「セクハラ告発したテレ朝女性社員を『ある意味で犯罪』と批判」。この意識の差。
 小田嶋隆さん。「『セクハラがいやなら女性記者は取材者と一対一になるな』というのは『差別されるのがいやなら在日は祖国に帰れ』と同じ構造の言い方で、『男性相手に一対一で取材する女性記者はセクハラを容認しろ』『外国籍の人間として日本で暮らしているのだから差別されるのは当然』という思想の裏返しだぞ」。

ロイターが「資本金10億円以上の中堅・大企業」を対象に安倍政権の支持率を取ったところ、73%を叩き出した。広い意味で「安倍のお友達」で、甘い汁を吸ってきた人たち73%が、ほかの世論調査の30%に相当すると考えるのが自然だ。安倍政権の経済政策が、国民じゃなく大企業だけに向けたことを証明する数字だ。

Aviciiが急逝した。28歳。信じられない。EDMの枠にとらわれない、アイとアイデアのある音楽家だった。いい意味でのアマチュアリズムを感じさせてくれた。「亡くなる前に新曲に取り組んでいたことが明らかに」。

The Orbが新曲 “Doughnuts Forever” を公開した。Kevin Shieldsが、My Bloody Valentineの新作は、今年の夏と来年の春の2枚のEPになるって話した。青山陽一さんが見つけてきたイギリス人のギタリストBeau Diakowiczが凄い。ギターの可能性と美しさに息を飲む。Franz Ferdinandが来日する。山下達郎さん選曲の “ドゥー・ワップ・ナゲッツ” が発売される。ニューヨークの駅がDavid Bowieに染まった。

Peter Barakanさん主宰のフェスLIVE MAGIC!が今年も開催される。大貫妙子さんの “SUNSHOWER” アナログ再発がテレビの影響で5thプレスだって。ほかにもいいアルバムがたくさんあって、CDも廃盤だったりするのだがな。
 楽器と「共鳴」することで音を奏でる新弦楽器SympaSizer S1が面白い。

4月30日 表現文化への愛と憤り、障害者として生きる拭い難い虚しさについて

荒んでる。僕の抱える反復性鬱病は後天的な病気で、投薬治療を18年受けてきた。でもその発病のきっかけに、高機能広汎性発達障害っていう先天的な病気があることが最近わかった。この病気は早期発見された人と、成人になって発見された人では人生の明暗がくっきりわかれる。僕もう46歳だよ。
 成人当事者は生育歴の中でたくさんの失敗をして、罵倒を受けて責められて自尊心がズタズタになってるという。まさに僕の人生じゃないか。

人生はとっくに諦めてるのに、時に醜い願望が顔を出すよ。発達障害者は「障害者」なんで、同じ土俵に立とうとするのは無理がある。パラリンピックを目指さないと。
 それでも心に猫と音楽と、少しのユーモアを持って生きたい。

2つの素晴らしい表現に触れて、感激するところと考え込むところがあった。芸術を観る眼を持つには、鍛錬と知識と人生経験と、持って生まれたセンスが必要だ。僕には観る眼があると思ってる。音楽に対してもね。
 でも世の中は、「観る眼」に対しても「観る眼」がない。要領のいい人がビジネスとして表現文化を軽くあしらう。僕は研究者でも学芸員でも評論家でもない、ただの障害者だから声が届かない。でも僕にも理解者はいる。例えば細野晴臣さん。例えば鈴木慶一さん。例えば鈴木惣一朗さん。例えばラブリーサマーちゃん。観る眼を持つ観る眼を持つ観る眼を持つ方々。思えば彼らもちょっと生きにくそうだ。

くだらない表現活動したり鑑賞してる人たちに、圧倒的な本物をインプットして打ちのめされろって思うし、表現はそこから始まるんだ。でも本物を受け入れるには観る眼が必要で、言ってもピンとこない人が多いってもどかしさがある。そして表現してる側が圧倒的に偉くて、客は黙って受け入れろって風潮にも。
 僕は人生のはじめのうちに鑑賞の鍛錬をしすぎて、畏怖の念があって自分から表現できない。これは現代芸術の評論家である担当教授ともよく話したことだ。教授は元工作少年で、ものづくりの楽しさや素晴らしさを知ってるし、僕も美術の成績だけで高校を卒業したようなもんだ。でもいま自分が表現することに対しては、例えばあまりにも美しい女性を見て、つきあいたいなんて1ミクロンも思わないような複雑な心境にある。

こないだ、東大本郷キャンパスで素晴らしい壁画が処分された。バカのツイートがバズった。「誰も『素晴らしい絵だ』と思わなかったから『捨てよ』って思ったんだろうし、先入観を持たないで見た評価が『イラネ』だったならそれが正当な評価なのだろう」。
 それに対して松浦晋也さんが丁寧に応えた。「これはとんでもない大間違い。『ものを見る目』は良いものを見ることで養わなければ身に付かない。ものを見る目が身に付いていない者が『イラネ』と判断したことで、人類史においては数多の貴重な文物が失われているのである (その最たるものがアレキサンドリアの図書館であろう) 」。

最近観た素晴らしい表現の1つは、ナイロン100℃の「百年の秘密」という演劇だ。
 僕は演劇が好きで劇団にいたこともあったし、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演劇も何本も観てきたけど、こんなにも圧倒されたのは久しぶりだった。大きなお屋敷を見守る大木、その木だけが知ってる何世代もの人生を、斬新な演出で観せてくれた。

木の聳える庭と室内が絡まった舞台、プロジェクションマッピングで時代を行ったり来たり。一幕で広がった話に戸惑って、この物語についていけるか心配になった。でも二幕で全ての伏線は見事に絡まって回収された。僕もちょっと特殊な環境で育ったんで、エピソードのひとつひとつ、その連続としての人生に深く共鳴した。
 みんな光と影があって、問題を抱えて悩みを抱えて秘密を抱えて何気ない顔で生きてる。現実の世界だってそうだ。その愛おしさに溢れた舞台だった。

ケラさんは緒川たまき姫と結婚して結果としてサブカル界の覇者になったわけだけど、あの才能と優しい視点があったらうべなるかなと。俺のたまきをよろしくと。
 僕のいた劇団も面白かったんだ。でも役者もスタッフも何度もゲネリハしてやっと話がわかるくらい複雑だったんで、お客さんに伝わってたとは思えない。劇団って、経済的にも体力的にも大変だけど、甘酸っぺえな。思い出すだけで身悶えするほど甘酸っぺえ。

もうひとつ観たすばらしい表現は、ずみをさんのライブだ。ほんとは26日の、ずみをさんの誕生日に伺うつもりだった。でも体調的に断念。28日の4マンライブを観に行った。渋谷gee-geという小屋は得てして7マンライブとか組む。で、その対バンがつまらなくて苦痛なんだ。この日に行ってよかった。
 ずみをさんは表現文化の真髄を、無意識か意識的かちゃんと掴んでるシンガーソングライターだ。それは彼女が絵を描く人であることも関係があるかもしれない。先日のワンマンライブ、「ずみをのもり」はずみをさんの世界の大きなランドマークだった。

髪をばっさりと、本当にばっさりと切ったずみをさんは、なんだか晴れ晴れとしていた。次は前髪を切ったらいい。眉が出るまで!! 言葉遊びは音楽のために、そして風景のために、想いのために。コードがかくある理由を理解したポップな作曲能力、そして少し照れたようで楽しそうな歌声。ずみをさんの音楽は、ウィットとユーモアに溢れてる。表現としてとっても豊かなんだ。切ない歌も聴いてて嬉しくなる。
 たった25分のステージ、4曲だけだけれど、その存在感は突出してた。世の中にはありきたりのコード進行、ありきたりのメロディで「夢は叶う」とか薄っぺらいことを歌う女性シンガーソングライターが多すぎる。その話はちょっと長くなる。

世の中にはいろんなかたちの表現文化がある。カテゴライズできない新しい形の表現も毎日生まれてる。その中で、特に日本のポピュラーソングって分野は偏ってると思う。表現には無限の可能性があるのに、ウィットとユーモアが著しく欠けてるのだ。
 別に表現したいことは真面目でも、怒りや下劣でもいい。そして表現のための鍛錬は厳しい。たた表現をする時に、ウィットとユーモアって観点が欠けてると、その表現は凡庸になる。凡庸は時に「共感」を呼ぶからたちが悪い。で、運がいいとヒットしたりする。日本のミュージックフリークがヒット曲に疎いのは、そういう事情もあると思う。凡庸な表現に「共感」して満足できる耳ではないのだ。

ハグてっぺいなる、芸人崩れの呼び屋がいる。彼は、若い女性シンガソングライターだけが出演するイベントを企画する。観客側には「アイドルを聴くのは躊躇われる、俺はアイドルでなくてアーティストを聴いているのである」という言い訳を与えて、ミュージシャン側には音楽性が低くても可愛ければ出すチャンネルを与えてビジネス化した。そしてそれは商業的には大成功した。
 ほかの箱もそれに追随して、実力のある男性ミュージシャンが歌える機会が減った。長い間ライブハウス通いをして、彼の出現以降、出演者も観客もクオリティが極めて下がったこに強い憤りを感じてる。僕は音楽が好きなので、可愛い女の子のつまんないライブより、おじさんでも背景が見える質のいいライブが観たい。

きのう、ハグてっぺいは自分の生誕祭として、30組に10分ずつ時間を与えるライブを企画したそうだ。出演者は当然若くて可愛い女の子ばっかり。それ君の性欲と性癖を具現化しただけじゃないの。10分だけのステージは、ミュージシャンにも観客にも極めて失礼なことだと僕は思う。それでも成功する。
 最近彼は、ハグロックと称して渋谷で大規模なサーキットライブを企画してる。出演者は当然若くて可愛い女の子ばっかり。僕も昔はライブイベントを企画してた。それはいいミュージシャンしか出ないライブを僕自身が観たかったから。諸般の事情でいまはやってない。精神的にも肉体的にも、もう少し元気を取り戻したらまた企画したいし、その時はずみをさんにぜひ出演して頂きたい。

日記っぽい日記を。24日は前述の観劇へ。新しい野良猫と友達になった。野良猫と仲良くなるのは簡単だよ。人間と仲良くなるのは難しいよ。開演時間を勘違いしてて、下北沢駅南口が閉鎖されちゃったんで、本多劇場まで走った。

25日はどすんと鬱。湿気が辛い。猫たちがぎゅぎゅっと。優しいね。行きのバスでメガネが壊れ、電車でお茶を豪快にぶちまけ、散々な状態でカウンセリングへ。
 美人女子大生カウンセラーさんと2000円ボッキリのおしゃべりタイム。最近の充実した日々と、その反動で今日はきついことの話。表現活動への想い、自分にできることを模索してる話をした。だいぶすっきりした。

26日は、症状としての過集中に襲われた。部屋の片付けとゴミ出し、フウセンカズラの種を包んでみなさんに発送、Mix-CDの修正・更新を6枚分、印刷発注用のデータを40枚分作成して発注。デザインしてて思ったのは、アイデアって出せば出すほど枯渇するもんじゃないな。引き出しみたいに使わないと建付けが悪くなって取り出せなくなる。
 16時間飲まず食わず。うむ。途中でやめられない。普段なにも成し遂げてないから、作業をすること自体が快感なんだ。

27日から今日まで、その反動で鬱と闘った。断続的に眠って、その度に悪夢を見て。27日は頑張って歯医者さんに行った。勇者だな。最近の歯医者さんは痛みはそれほどじゃないんだけど、僕はMick Jaggerみたいに口が開かないから、あごがしんどい。
 28日は前述のずみをさんのライブへ。29日は何もできず。お腹すいてるのに食欲がない矛盾。豆腐を食べてみた。正解。今日も日記を書くだけで終わりそうだ。

27日は歴史的な日になった。韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩委員長が会談したんだ。「金正恩委員長が史上初めて軍事境界線を越えた瞬間、板門店は分断の象徴ではなく平和の象徴になった。対話を通じて合意を成し遂げ、平和を望む世界のすべての人たちに大きな贈り物ができればと思う」。
 文大統領は金委員長に対して「一日中話をできる時間がある。10年間できなかった話をしましょう」って声をかけたそうだ。そして「私はいつごろ軍事境界線を越えられますか」と問うたら、金委員長は「それでは今、越えてみますか」って2人して渡った。

朝鮮半島の平和と繁栄、統一のための板門店宣言」の全訳。ふたりともいい笑顔だ。喜ばしい日だ。その通りに進むとよい。この会談がよくできた政治的パフォーマンスで、これからの課題が山積みだとしても、大きな前進を嬉しく思ってるよ。
 この会談の報告がアメリカのトランプ大統領に渡り、首相動静によれば22時33分に安倍晋三と電話会談を始めた。トランプは22時45分にツイートをしてる。すぐ切られたな。その後、この電話会談が30分に及ぶものだったと「閣議決定」された。

ネトウヨ息も絶え絶え。ネトウヨの口癖「民主党政権時代に戻りたいのか」って言葉、まるであの時代が暗黒時代だったように言う。民主党政権時代は人権も報道の自由も倫理も道徳も常識も正論もあった。実質賃金だっていまより高かった。なによりいまの政権だったら、東日本大震災の対処はできなかったし、福島第一原発の事故は隠蔽されてただろう。戻りたいかって戻りたいですね。
 日本の与党ポンコツ政治家たちは相変わらずのポンコツぶりだったけど、いまはその話はしたくない。朝鮮半島の平和について考えたい。

ジブリパークなるものが造られる。森を切り開いて商業施設を造るのは、スタジオジブリの理念と食い違うのではないか。「究極超人あ〜る」が31年ぶりに新刊発売、描き下ろしを含むボックスも発売される。建築倉庫ミュージアムで「ル・コルビュジエ / チャンディガール展」が開催される。
 本能寺は有名だけど、井の頭線沿線に理性寺ってお寺があるそうだ。「『道徳』が正式な教科に 密着・先生は? 子どもは?」。家事労働に賃金をって提案した少年は、笑われ涙を流し沈黙したそうだ。教科書に書いてないから。

Bob Dorough亡くなった。94歳。ジャズのボーカリスト、ピアニスト、作曲家、プロデューサーとして大活躍した方。「粋」を体現したじいちゃんだった。Miles DavisやBlossom Dearieとのコラボレーションも有名。
 Milesファンには人気がないって聞いたことがある。Milesは膨大なセッションをして、それを無秩序に編集してるから、突然ボーカル曲が入る構成が悪いんだと思う。そう言えば、人生で初めて定価より高いレコードを買ったのはBlossom Dearieの “Sings” で、決め手は店員さんの「唯一のBob Doroughプロデュース作品ですよ」だった。3年前に来日したんだよね。なんで観に行かなかったのか、いまとなっては思い出せない。

レコードに針を落とすと歌詞が浮かびあがるCOTODAMA Record Playerが面白い。有名なレコードジャケットの写真を撮った場所を探すこのサイトがイカス。
 CHVRCHESが新曲 “Miracle” を発表した。テレビで “Get Out” を演奏した。Thundercatが新曲 “Final Fight” を発表した。She & Himが新曲 “He Gives His Love to Me” と “She Gives Her Love to Me” を発表した。AviciiのRemix、”Wake Me Up (REK Remix) ” が公開された。遺族が新しい声明を発表した。Sigur RosがレコードストアデイにリリースしたアルバムをSpotifyで公開した。Patti Smithのドキュメンタリー映画のトレーラーが公開された。Flaming Lipsがベストアルバムをリリースする。George Harrisonの遺産管理団体が、ワールドミュージックのレーベルHariSongsを設立した。Steve Reichの “Drumming” のオリジナルバージョンがリリースされる。Kamasi Washingtonのコーチェラでのライブ映像が公開された。サマソニで来日する時に単独公演もする。Fleet Foxesのコーチェラでのライブ映像が公開された。来月来日するHelmert Pascoalについての原田郁子さんと柳樂光隆さんの対談Todd TerjeがDJセットで来日する。Aphex Twinのロゴっぽい猫のイラストグッズがいろいろ発売された。

矢野顕子トリオがブルーノートツアーをする。冨田勲さんの初期作品集が発売される。宇多田ヒカルさんがニューアルバムを発売、12年ぶりのライブツアーをする。高野寛さんのインタビュー。「AUDIO ARCHITECTURE : 音のアーキテクチャ展」にCorneliusが描き下ろし新曲を提供する。鈴木慶一さんが出演したDaisy Holidayのプレイリスト、"Sunrise at Papeete" は絶対にかけると思った!!