DIARY 2019年4月


4月3日 SIDE-A 誰に気づかれることなく47歳になった

Old Man
作詞・作曲 : 鈴木博文

ぼくがいる場所教えたい 電話をしても誰もでないんだ
ぼくがすること知らせたい 手紙出しても返事来ないんだ
 春の日の駅で新聞を買って 夏の日の午後に家を見つけ
 ドアの外には小さな自転車 いつもテーブルに花が咲いてた
ある日暮れの部屋の椅子に眠り込んでたら
髪は白く指は細くぼくは年老いて
誰に気付かれることなく生き続けて

ぼくがいる場所教えたい 電話をしても誰もでないんだ
 そっと瞳を閉じて耳をすますと
 楽し気な話し声がかすかに聞こえる
 ドアをたたいた小さな風 古いテーブルに乾いたパン
そんな冬の日たった独り電話をしてる
そんな冬の日たった独り手紙を書いてる
誰に気付かれることなく

21年日記を書いてきて1番引用したこの曲。ずっとこんな未来を想像してた。そろそろ老いを実感して、この心境が現実になった。47歳になりました。嘘だろ。届いた唯一の誕生日メッセージは腐れ縁からの「どんまい」。

新元号が発表された。ぜんぜん興味なかっただけに世の中の狂乱ぶりに怖くなった。今上天皇はそれを望んで生前退位を決意されたわけではないと思う。

「令和」。柔らかい響きでいいと思う。音楽好きはEric Claptonの顔とあのイントロが頭に浮かんだはず。30年前、新元号は「平成」って聞いた時は「へー」「せー」って空気が抜けるような、間抜けな響きに感じた。

おかしいその1 : 新元号を世界にファックスで一方的に送りつけた。いまどきファックスを使ってる国のガラパゴスな圧を感じた。

おかしいその2 : 安倍晋三が新元号を利用しすぎ。平成の時にはなかった首相会見で、自分が考えたかのように勝手な解釈を披露して、テレビにも出まくった。それも統一地方選の最中に。疑問を持たずに流すメディアは次の「戦争」にも加担してしまうのだろうな。
 安倍は「一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる」って沖縄県民の前で言えるだろうか。籠池夫妻の前で言えるだろうか。厚顔無恥だから言えちゃいそう。

改元だけで政権支持率が10ポイントもアップした事実から目をそらしちゃいけない。オリンピックや万博や、みんなが大好きな戦争が始まれば独裁完了だ。日本人は全員水木しげる先生の「総員玉砕せよ!」を読むべき。戦争ってぜんぜんかっこよくない。

SIDE-Bに続く。

4月3日 SIDE-B だからいまも眠り続けている

27日。美人女子大生カウンセラーさんの最後のカウンセリングへ。カウンセラーさんは卒業してしまう。20℃まで上がるのか...駅前のセブンに森永ICEBOX入らないかな。
 とても出かけられる体調じゃなかったけど、2000円のカウンセリングに4000円のタクシー代を出してなんとか這い出た。

このカウンセリングにどれだけ救われたか、加速度的に孤独を増していく中で最後の頼みの綱だった。最後に柔らかな握手。
 次の担当さんは美人女子大生ではないけど、もっと相性がいいかもしれない。すべては賭けで、僕は得てして賭けに負ける。訪問看護師さんが辞められた時も、代わりの方がいらして相性が合わずに解約したのだ。

突然部屋を大掃除した。買った絵を飾った。いい感じ。

28日。障害者福祉センターのフィットネスプログラムへ。毎日でも通いたいけど現実は月に1度くらいしか通えてない。
 そのあと面談を受けた。話し相手がいるとほっとするよ。声の出し方も忘れそうになる。カウンセラーさんとは心理面の相談を、障害福祉センターとは生活面の相談を。結局どっちも似たような話題になる。問題があり、精神を病み、生活に困ってるから。

俺のレコードラックことPied Piper Houseで爆買いしたあとずみを@渋谷gee-geへ。アイドルSSWのハコってイメージで避けてた場所。それ以上にずみをを観たかった。この日はgee-ge初めましての演者さんが多くて、捻ったブッキングだったみたい。

ずみをはいつものナンバーも、光景や心情が見える演奏をした。最後に歌った新曲 “グラスホッパー” 家で聴いて大変な名曲だと思った。ぜひ聴いてください。ライブではますます鬼気迫るものがあった。
 最近よくしてる喩えで言えば、フィクションのソングライターだったずみをのノンフィクションだ。もちろんフィクションとノンフィクションどちらが偉いって話じゃない。引き出しが増えたってこと。絶望の中から光を照らし出す歌だ。ずみをのキャリアの初期を代表するマスターピースを書いた。

対バンにはまさかgee-geで観ることになるとは思わなかったおーたけ@じぇーむず。本人もgee-geに呼ばれる日が来るとは思いませんでしたって。その違和感を味方につけて、抜群のステージ運びで「音楽」たるものをgee-geおじさんたちに叩きつけた。
 気になったのはつりあやめさん。正しきポップスとしての安定感と幸福感。サポートのギタリストさんも良かった。そして日々花さん。楽曲も演奏も抜群だった。言葉がするっと入ってくるボーカリストだった。

29日。筋肉痛。Nさんが様子を見に来てくれた。そのために部屋を片付けてたとこある。音楽をかけて猫と遊んで。あんまりお喋りはできなかったけど、頻繁に来てくれてた時もそんなもんだった記憶がある。それでも声を出して会話する相手がいると救われる。

30日。誕生日。自分が47歳になるなんて、若い頃には想像もつかなかった。その実年齢の響きと精神年齢のギャップに悶える。
 タイムラインを見ると花見の写真がいっぱい。桜って花は華美に過ぎてあんまり好きじゃなかった。それよりも道端に誰知らず咲くスミレ派だった。いつの間にか桜を美しいと感じるようになった。劇団の打上げで一度だけ花見をしたことがある。そのまま始発で江ノ島に言って、朝の浜辺で語り合った。映画みたいで嘘くさい。

寒い。猫であったまった。夜はさわひろ子@西新宿ナビカフェへ。
 辛くないキーマカレーが美味しかった。開演前に店長が雑談をする不思議な店だった。主催の方はひたすら仏教を歌う。教えを伝えるでもなくお寺の名前や仏教用語を連呼する。楽曲やステージが古く感じた。現代性があったらレキシ的な展開もあったんじゃないか。

さわさんはそんな主催者さんのカバーを、いつものお話仕立てのステージに盛り込まなくちゃで苦戦した模様。カトリック系の中高一貫校から仏教系の大学に進んだ話をしながら、イエスさんと親鸞さんの言葉は一緒だった、と繋げた。カバー曲の折り込み方も見事だった。さわさんのコメディエンヌ的な一面と、その照れ具合がよかった。
 イエスさまも親鸞さまも人の弱さや煩悩を認めたってお話は、俗物の僕にも響いた。さわさんと古賀小由美さんとのユニット、ボンノーズをまた思った。

31日。体のメンテナンスをして、mayulucaさんのライブに行くつもりだった。もう体調不良でぜんぜん動けなかった。いまのmayulucaさんの活動形態を思うに、今後彼女のステージを拝見することはないかも知れない。

4月1日。エイプリルフール。夢の中で読んだマンガが面白かった。続きが読みたい。僕が考えるのか。
 岸野雄一さんが、精神障害者支援施設で開催したディスコの話題がまたタイムラインに流れてきた。「あらゆる場所に音楽を、あらゆる人に居場所を!!」。僕が通ってる精神障害者センターに岸野さんをお招きしたい。新元号は「串揚」がよかった。

田中ミズホ初主催イベント「真昼の月 田中は太陽ばっかり」@真昼の月 夜の太陽へ。
 田中、ほんと頑張ったなあ。田中が漬けた梅酒に、田中手作りおつまみセット、店内の飾り付けから入園式をもじった演出、キーワードとプレゼントまで、よく考えてよく準備した。誰もが認める田中の明るさと素直さと芯の強さ、それと裏腹にある緊張しいなところや心配性なところや真面目すぎるところまで、すべてが田中であった。

出演者全員よかったけど、奥山汐理さんとのコラボレーションで田中が演じたダンス、ステージが狭くてぜんぜんリハ通りにできなかったそうで、その緊張感が良かったのか迫真の演技だった。ナガトモユリさん曲も演奏も好み。田中の歌を書いてきた。
 圧巻だったのはやっぱりあーた。ソウルに寄っていった最近のあーたの音楽に、魂 (ソウル) が宿った。圧倒的な演奏力に、表現力が追いついた。どこまで成長するのかよ。あーたにとって妹みたいな田中への愛のある言葉にも心を動かされた。

トリの田中はバンド編成。田中のアコギに、ピアノ・ベース・ドラムスの編成。久しぶりに演奏した “ウィークポイント” は、ハンドマイクで歌う田中の迫力と、ジャジーなバンドがずば抜けてかっこよかった。「いい子」だけじゃない田中の側面、もっと出してったらいいのにな。バンドとも相当練った様子が伺えた。
 アンコールはプレゼントのキーワードにあわせた権利的にタイトルを出さない方がよさそうな新曲と、"ほんとはね" のコールアンドレスポンスで大団円。田中、お疲れ様でした。みんなあなたを愛してる。

2日。イベントの音楽で受けた高揚感から心の中はだんだん孤独の果てへ鬱の底へ。ほとんど眠れなかった。相変わらず猫が優しい。
 radikoタイムシフトで細野さん、ハマ・オカモトさんのベーストークを聞いた。「バンドを組んだけどベースをやる人がいなかったから仕方なく」「続ける気はなかったから最初は借り物で」「ベースの音ってどれって言われた」「ミュートが命」あるあるあるある!! 報われないベーシストのお話。

3日。鬱と闘うと同時に頭の中の不条理と闘う日だ。浅い眠りの中で不可解な夢をたくさんみて酷く疲れた。自分で自分を追い詰める、かくも罪深い生き物に生まれた苦悩。またしても乱れに乱れる睡眠。夜になってこの日記を書き始めてる。

SIDE-Cへ続く。

4月3日 SIDE-C 鬱は甘えだろうか

この世界の (さらにいくつもの) 片隅に」の公開日が12月20日に決まった。火星探査機オポチュニティをキュリオシティが救出した。

『高輪ゲートウェイ』日本語学者や地図研究家たちがJRに撤回を求めるワケ」。「カタカナ文字の『キラキラ駅名』や『キラキラ地名』をつけたがるのは、バブル期に舶来のものがよくて日本がダメ、欧米に追いつけ追い越せと新しいものを作ろうとしたおじさん世代です」。「ネットで炎上したから変えるということではなく、これから100年200年続く駅名を考えるという文化的な側面を考えて、勇気ある決断をしてもらいたい」。

大人の発達障害 4割超『鬱病』発症」。「障害の特性が理解されないことで、いじめや虐待の被害に遭い、生きにくさが増している」。「発達障害が知られていない時代に育った大人の中には、特性を『問題行動』として扱われてきた人もいる」。その果てに僕はいる。
 「中高年ひきこもり61万人 初の全国調査、若年層上回る」。就職氷河期世代が中年になったのが理由。ようやく存在に気づいて貰えた。僕もこの広義の引きこもりに入る。家族がいないんで「家族以外とほとんど会話してない」という項目には答える術がないけど。
 「世界にも広がるヒキコモリ フランスは『パンデミック』」。インドでは「『自分の同意なしに自分を出産したせいで、自分は一生の苦しみを受けることになった』として、生きるための費用を親が負担していくよう求める方針だと自身のフェイスブック上などで語り、注目を浴びている」そうだ。たぶん注目のほとんどは批判だろう。でも僕には彼の気持ちがよくわかる。それと併せて院試で圧迫面接をした井関利明と、家長も訴えたい。

こんな動画が流れてきた。「鬱は甘えだろうか。みんな頑張ってるのにお前だけ休んでるのは甘えだろうか。鬱の元凶はおおよそ人間関係にある。『息継ぎしないで泳げばもっと遠くまで行ける』って言ってるような人と一緒にいるから鬱になるんだよ、関わらない方がいいし病気なんだから休んだほうがいい、呼吸大事 (要約) 」。

『人種』の概念、科学で使わないで 米で差別助長を懸念」。遺伝子の研究が進んで、人種の概念は意味がなくなった。「Yahoo!ニュース コメントポリシーが新しくなりました」。あんまり信じてないけど差別扇動の孵卵器だったYahoo!ニュースが、差別やヘイトがないか24時間パトロールするらしい。Twitterもなんとかしてよ。
 「Meet Julia・ジュリアの紹介」。セサミストリートから。自閉症への理解について、多様性について、泣きそうに素晴らしい動画。

音楽の話を。忙しい人はNME Japanが選ぶ今週聴くべきこの曲:2019/3/29を。

萩原健一さんが亡くなった。僕が確認した限り、一般紙でミュージシャンとして報じたメディアはない。記事にテンプターズの名前はかろうじて出てきても、PYGやソロ活動の話題はまるでない。
 「吉田豪 萩原健一を語る」。「朝からマリファナ、ビール。...昼になったら酒、コカイン。酒をあおっちゃコカを吸う。スーッと鼻から、たまらねえ」「こういう役には麻薬がいると考えて、撮影している間はずっと大麻とコカインを吸っていました」。
 デビューからすごい。テンプターズには元々別のボーカリストがいて、体調不良でインストを演奏してたらブーイングが起きて、たまたまその場にいた最年少のショーケン (中学生) に歌わせたら上手かったんで元のボーカリストをクビにして引き抜いたという。俳優デビューも代役なんだよね。

電気グルーヴの商品回収について、いまの音楽産業は音楽を売っているんじゃない、キャラクター商品を音楽に抱き合わせて売ってるから、キャラクターが逮捕されたら商品も回収せざるを得ないって意見があった。音楽に罪はないけど、売っているものがそもそも音楽じゃないのだ。抱き合わせ商法でCDバブルを生み、そして崩壊したのが平成だったと。
 テレビも酷い。DOMMUNEで電気のDJ放送を46万人が観てTwitterのトレンドの1位になったことについて、森公美子が「1位にするために同じ人が何度もツイートした」「そもそもDOMMUNEって知ってる?」って発言して、坂上忍がそれを受けて売名行為を匂わせたそうだ。森公美子は音楽家を自称してるなら、DOMMUNEを知らない自分を恥じるべき。つくづく音楽が愛されない国だ。
 「ピエール瀧さんを私がバッシングしない理由 深澤真紀さん、松本俊彦さん薬物報道を斬る」。精神疾患の当事者として、厳罰より治療をって見方。「ピエール瀧の社会的抹殺のされ方は異常だ」。「ピエール瀧逮捕騒動で全体主義に陥る日本を見た」。「はっきり言って異常である。...起訴すらされていない段階で瀧の社会的生命のすべては根こそぎはく奪された」。「『薬物を使用した者は非国民だ』とでも言わんばかり」。ソニーは瀧のマネージメント契約も解約しちゃった。まじでやばいよ芸能界!! 電気には海外でビリビリ稼いでもらいたい。
惑星のポートレイト 5億万画素
 ボーカル・ハーモニカ : 萩原健一
 作曲・プロデュース : 石野卓球

4月12日 SIDE-A 猫と枕を奪いあい

春めいてしばらく別々に寝てた猫たちが、先月くらいからの僕の体調の悪化を察知して、一緒の布団で腕枕で寝てくれるようになった。
 女の子を腕枕するのは嬉しいけどさ、正直重いじゃん。気持ちがじゃなくて物理的に。猫を腕枕するのはいいよ。ただだんだん猫が枕の方に登ってきて、気づくと布団の真ん中に堂々と居座られてる。譲りあいの精神をまったく持ってないね。猫も!! 僕も!!

週にでかけられるのは2日程度で、あとは寝込んでる。睡魔は春の鬱と花粉症の薬のせいだと思ってたけど、「発達障害の睡眠問題」って記事を読んで、これもあるのかな。
 僕の悲惨な人生は鬱病が原因じゃなくて発達障害による問題行動が原因で、鬱の発症はその結果なんじゃないかと思い始めてる。

なんでも発達障害かよっていうと定義の話で、いま先天性の脳の疾患をひっくるめて発達障害って呼んでるんで、その症状は人によっていろいろだ。僕の抱える問題のどこが発達障害なのかはプロと話し合って判断してもらう。
 もうひとつ、「『夜型』の人が努力しても、決して『朝型』になれない」。遺伝で決まるんで努力では解決できないそうだ。

3月に、鬱と孤独感が特に酷くなってから処方された薬に、イライラする副作用があるかも知れないって説明を受けた。どうもそれが出てるみたい。家で音楽が聴けないのも情報過多なんだと思う。静かに過ごしたい。好きな音楽も受け入れられない。
 脳が疲労困憊してインプットがショートしそうだ。あれもしたいこれもしたい全部できない、が脳を疲れさせる。

フリーター半減目指す 政府、就職氷河期世代を支援」。
 就職氷河期世代≒第二次ベビーブーマーで、とにかく人数が多くて生まれた時から競争の嵐の中にいた。そしてバブルの崩壊。就職で弾き飛ばされた結果が「安い労働力」だ。「竹中平蔵氏を糾弾するデモ 保革超え、全国7都市で一斉開催」。「まずは第一に竹中氏の利益相反をやめさせよう。そして彼の罪過を明らかにしつつ格差社会の是正をしなければ」。「法人税を下げろというのが米国金融資本の要求だ。大企業の株は彼らが持っている。米金融資本が株でもうけるために消費税を払うなどという、米国に媚びる政治でよいのか」。

40年かけてこじらせてきた就職氷河期世代の抱える問題を、たった3年の集中プログラムで解決できると思ってる時点で期待してない。正社員に求められるのは年齢相応の経験、マネージャー経験者や熟練職人だったりする。
 「天使たちのシーン」の「神様を信じる強さを僕に生きることをあきらめてしまわぬように」ってフレーズが同世代に強く響いたのは、聴いてたのが生きるのを諦めてしまいそうな就職氷河期世代だったからだと思う。

30代なかばくらいまでは若者のしっぽのつもりでいて、風のように10年が過ぎると50に手が届く。それは京王線に特急ができて「明大前から調布までなんで10分で着くの」っていう驚きに近い。魔法のように早い。
 鳥山明先生は、朝起きるのがだるくてデザイン会社やめてマンガ家になったんだ。なんかそういうミラクルが僕の人生に起きないかな。

4日。障害者支援センターのフィットネスプログラムに行けなかった。自己肯定感を満たすためにどうしても痩せたいのだ。FUJI ROCKを乗り越えるためにどうしても体力をつけたいのだ。3日に行くはずだった精神科にも当然行けなかった。

5日。元エレクトリックリボン、いまはダンスユニットで活動するNAOMiさんの生誕祭@浅草Qulu Quluへ。1回しか会ったことのないNAOMiさんの生誕祭になぜ行ったかって、その1回が非常に好印象だったからである。
 浅草Qulu Quluは店長さんもスタッフさんも若手のミュージシャンで、おしゃれなお店だった。特にワッフルが美味かった。

いけないゲーム機が設置されてた。なぜかいろんなメーカーのゲームが動くやつ。ゲームは大好きなんだ、好きすぎて一人暮らし始める時にゲーム機買ったら絶対に引きこもると思って買わなかったの。ここ30年で数えるほどしかやってなくてブランク酷いな。
 NAOMiさんがいまも愛される理由がじんわり伝わってくるいい日だった。電車の中で爆音でカワウソの鳴き声流してしまった。

高畑勲さんの一周忌。テレビで「平成狸合戦ぽんぽこ」やったらしい。あの舞台の多摩ニュータウンは寂れただの寂れてないだの話題になってた。
 僕が9年住んだ間にも寂れたよ。よくなったのは特急と京王ライナーが通ったこと。その京王ライナーも、高齢化する多摩地域のために全席指定制にした。つまり、中央線や小田急線に対抗する戦略じゃなくて、いまついてる客から絞り出す電車なんだ。

NegiccoNao☆ちゃん (4月10日、31歳の誕生日に入籍) がリンスのことリンスーだと思ってた。シャンプーはシャンプーだから...。そのままの君でいて。

6日。新しいカウンセラーさんに交代して、初めてのカウンセリングの日。でもやっぱり寝込んで行けなかった。カウンセラーさんも新しい担当を持つことで、そうとう準備をされていたと思う。非常に心苦しい。
 僕にも話したいことがたくさんあったし、相性のすり合わせをする大事な時期だ。春は特に酷く、今は特に酷い。それでも今日を生き抜く意欲を探して結局ご迷惑をかけてしまう。

体のメンテナンスとあーちゃんのライブもごめんなさいした。
 ところで、大きな桃が川上から流れてくることを表現するためだけに「どんぶらこ」って言葉があるように、新作をリリースしてツアーすることを表現するためだけに「ひっさげて」って言葉があるね。

7日。かねこ “きゃのん” きわの@早稲田RiNenへ。
 初めての企画、そしてバンド編成。思えばきゃのんと知り合った頃から「いつかバンド編成でライブしたい」って言ってた気がする。そのいつかが来たのだ。しかもドラムスは水野谷みき。なんだかんだで水野谷のドラムを初めて聴いた。いいドラムだった。

きゃのんの、バンドで再現するには難しそうな楽曲やアレンジを、見事にバンドサウンドに仕上げてた。伝え聞いたメンバー探しの苦労話が嘘みたいによく練られてた。すごく楽しかった。でも一番楽しそうだったのはきゃのん。念願かなってよかったね。
 アンコールは "アールグレイ"、ウォーキングベースを前に出したアレンジがかっこよかった。まさかのダブルアンコールでは、やることが尽きて踊ってた。

プレゼントと売り物のCDがあって、プレゼントの "ワンピース" は雨みたいなアルペジオが美しい。売り物のCDはプロローグから流れがあって聴きやすい。多作家でどれも名曲。持ち曲どれくらいあるんだろう。特に "くつした" って曲を気に入った。

8日。予定なし。部屋を大掃除するつもりだったのに結局寝込んでた。2日続けて動くのはまだ難しいな。猫2匹にぎゅーぎゅーにくっつかれてあったまった。
 クワマンこと桑野信義さんが突然始めたTwitter、ネタの仕込み具合と幼児化したキャラクターで話題になってたけど、おもちゃの楽器とトランペットのセッション動画に、フォロワーがどんどん音を重ねてかっこいいトラックにしちゃう流れに感動した。

9日。北海道の松尾竜平さんってシンガーソングライターを観に行く予定だったけど、やっぱり動けなくて寝込んでた。松尾さんは画才もあって、本格的に上京も考えてるみたいで、これから話題になると思う。観れなかったの本当に残念。

10日。hajimepop@岩本町Eggmanへ。
 hajimepopさんとは10年くらいのつきあいになるのかな、なんだかんだで久しぶり、それもライブを拝見するのは本当に何年かぶりだ。最初の曲は “Fool On The Hill” これ地動説を主張したコペルニクスのことを歌ったって説があるんだって。知らなかった。続いて “Something” 。キーボードのアレンジがよくてベースラインがかっこいい。

3曲めからはオリジナル。最近はドラマーとユニットで活動してたそうだけど、この日は打ち込みを導入。60年代のポップスの多幸感と80年代的な打ち込みのセンス、最近の曲はソウルの要素も強くて、とにかくいい曲が2019年の胸を踊らせる。耳に心地いいハイトーンボイスを堪能した。
 去年出たアルバムの帯にもあったように、いい加減発見された方がいい才能だ。

帰りの電車で考えてたことは「ラーメン食べたい」。帰って食べた。なんだかんだで世の中にはイナバのタイカレーより美味いカレーはそうそうないし、マルちゃん正麺より美味いラーメンもそうそうないよ。

11日。またしても障害者支援センターのフィットネスプログラムに行けなかった。石田ゆり子さんのジム通いが続いてる。美しい人はやっぱり体を動かしてるな。
 今日12日も情報過多で疲れ果ててた。夜になってこの日記を書き始めて、いつ終わるんだろうか。もっとマメに書かなきゃなのはわかってるのだ。

SIDE-Bに続く。

4月12日 SIDE-B 時代が細野さんに追いついた

世の中のことを。

2024年に発行される新紙幣の肖像が発表された。新元号とごっちゃになってる人がいるけど1ミクロンも関係ないよ。新元号の発表で支持率を10ポイントも回復した安倍政権が、選挙期間中にもう一声ほしくていま発表した可能性は充分にあるけど。

10000円札は渋沢栄一。5000円札は津田梅子。1000円札は北里柴三郎。渋沢栄一はお札の顔としては妥当な選択かなと思ったら、癩予防協会の初代会長で、優生思想を国策に反映させた張本人なんだそうだ。北里柴三郎も優生思想の拡散に関わってた。

手塚治虫さんなんかどうかなと思ったら、同じ考えの方がたくさんいたみたいで、るみ子さんが「ちょっと想像してみて下さいよ? 他人様の財布の中やコンビニやスーパーのレジ、ATMの中から自分の親父がワサワサ出てくるんですよ?」。ごもっとも。

ゆうきまさみさんは植木等さんどうかなと。岸野雄一さんは赤瀬川原平さんの零円札をと。いっそ1000円札にして裁判の雪辱を果たせないだろうか。石川浩司さん、ドラえもんはどうかと。ユーロ以前のフランスのユーロが星の王子さまだったんだって。キャラクターものは世界で人気を集めそうだけど、権利関係どうなってるんだ。そもそもいままでの貨幣の肖像権ってどうなってたんだ。

アインシュタインの特殊相対性理論から100年、いままで「そのもの」が観察できなかったブラックホールの撮影に成功した。「ブラックホールの撮影成功、何がわかった?」。
 この中に太陽系がすっぽり入る。太陽系って家族みたいに回ってる画像のイメージがあった。中学の時に「もし太陽が1メートルで学校の最寄り駅にあったら地球はこのへんでこれくらいの大きさ、冥王星は何々駅あたり」って授業を受けて衝撃をうけた。

ネコは自分の名前を聞き分ける、上智大ほか研究」。猫と暮らしてる人にとっては当たり前のことなんだがな。
 スタジオジブリの短編作品33作を収録したBlue-ray / DVDが発売される。「いま縦スクロールマンガを読むことは時代の生き証人になることだ」。伊藤ガビンさんは何を書いても面白いけどマンガ論面白い。

カルロス・ゴーン、YouTubeでビデオメッセージ公開 “肉声”で無実を訴える」。「もし、皆さんがこの動画を通じて私の話をお聞きいただているとすれば、それは、私が4月11日に予定していた記者会見を開くことができなかったということになります」。ドラマみたい。日本の司法のあり方についてはこれから厳しく糾弾されるだろう。

大学入学式、スーツ黒一色の謎 減点嫌う社会を反映?」。「『通底する問題は日本社会の中にある』と話す。『自分で考える』という自由な状態は、基準が見えず、疲れるし、不安。それが空気を読むことにつながり、集団に紛れることを求める」。
 「『家族と安定がほしい』心を病み、女性研究者は力尽きた」。ポストドクターの話。「今日の大学が求めているのは知性ではなく、使いやすい労働力」「進路が『死亡・不詳』とされた人も2割弱」「博士課程まで進んでしまうと、破滅の道。せっかく育てた人材が、どんどんドブに捨てられている」。

『いかに生きるか』は『いかに死ぬか』。安楽死を考える」。ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんと、ガン患者との対談。
 小島慶子さん「SNSで拡散する憎悪を野放しにしていいのか」。「かつて、インターネットは公権力の規制を受けずに世界中の人々が自由に言葉を交わす場としてポジティブに捉えられていました。でもそれは黎明期のユートピア。社会のインフラとなったネットは、今や差別や憎悪、虚偽情報が跋扈し、人権侵害や犯罪の温床にもなっています。最先端の技術は世界を進化させるどころか、中世に引き戻したかのようです」。「痴漢が逃げ出す無言のSOS 電車の中に味方がいるよ」。スマホのアプリで周りの乗客に知らせる。

政治のことを。統一選挙の後半が始まろうとしてる。自分で稼いだバイト代の使い道を勝手に親に決められたくないように、自分で払った税金の使い道を勝手に決めさせない、ただ従うんじゃなくて託すことなので。ぜひ投票を。

山本太郎氏が新党「れいわ新選組」を設立した。元号を私物化した安倍政権と維新の会へのあてこすりな党名はともかく、公約1: 消費税廃止 2: 最低賃金1500円 3: 奨学金徳政令 4: 公務員増 5: 一次産業戸別所得保障 6: トンデモ法一括見直し 7: 辺野古基地建設中止 8: 原発即時廃止 は、日本の問題点を的確に突いている。あとは少子高齢化って大問題がある。
 企業献金ではなくて個人の寄付で運営しよう、っていうのも大きな賭けだけど正しい。既存の政党、政治家、メディアがスポンサーの言いなりになっている現状を考えるに。ほんの少しの寄付をした。立憲民主党にもほんの少し寄付をしてる。

原発新増設、真剣に推進を 経団連が投資停滞に警鐘」。本格的なバカだ。東日本大震災の時に怖くなかったなら生物として欠陥がある。福島第一原発を廃炉にしてつぎ込んだ税金を全部返して、放射性廃棄物の処理方法を確立してから中西宏明の庭に作ればいい。
 「娘と準強制性交、父親無罪『抵抗不能』認定できず」。日本の裁判官はみんな松本人志なの!? 娘とセックスしちゃいけないんだよ。いやもいやもは好きのうちじゃないんだよ。

音楽の話を。忙しい人はNME Japanが選ぶ今週聴くべきこの曲:2019/4/52019/4/12を。何度も書くように、NMEのセレクトは僕のセンスとはだいぶ違う。

細野さんが世界的に注目を集めてる。「細野晴臣の轍 -YouTube世代に再発見された音楽的冒険-」って記事はいろんな示唆を含んでる。「フォークやロックでも、シティポップでも、そして環境音楽でも、中心的な役割を果たした人物が細野さんだと気が付き、細野さんが現在の日本のポピュラー音楽の基盤を作ったと発見した」。最近の細野さんの再発見のされ方は、長年の細野フリークとして非常に嬉しい。特に海外での評価が高まったこと。日本ではNegiccoぽんちゃが細野さんをかなり掘ってる。
 小沢健二さんが動き出した。まず “強い気持ち・強い愛 (995 DAT Mix) ” を配信。Twitterアカウントを開設して英語でツイートを始めた。そして13年ぶりのオリジナルアルバムのティザー映像が公開された。ひふみよ以降のライブでの新曲は入らないのかしら。
 石野卓球さんやっぱりクレバーだ。Twitterの使い方を心得てる。「瀧被告にツイート連打『渦中の人物』石野卓球の胸の内」。「渦中の人物でありながら、海外からいちばん俯瞰で成り行きを見ているのが石野さんです。遡ってSNSを見ると、キャラが全くブレていないし、SNSでどうやれば炎上するか分かっていながら上手にさばき、ピエール瀧さんの戻る場所をあたためて待っている。奇行というよりむしろ、長年連れ添った瀧さんへの愛を感じます」。「石野卓球がワイドショーの道徳ファシズムに勝利した理由! 瀧・卓球叩きから『バイキング』批判に世論を逆転」。

FUJI ROCKの出演者第3弾が発表された。蓮沼執太フィル!! 中村佳穂さん!! 平沢進師匠!! そしてTakkyu Ishino!! 大将のインタビュー後編では、コピーすること、ルーツを探求することがオリジナリティに繋がるって話が出てくる。

4月19日 SIDE-A 47歳になっても横断歩道の白いとこしか踏まないし、落ちたらサメとかワニとかうじゃうじゃいる

安倍政権が僕らの世代を「就職氷河期世代」から「人生再設計第一世代」って言い直すんだって。僕らは第二次ベビーブーマーで、生まれた時から競争に巻き込まれ続けて、就職の数年前にバブル経済が崩壊した。周りを見ても正規従業員率が著しく低い。
 で、そんな言葉遊びで何が解決するんだろうか。

数が多いから生活保護も年金も払いたくないんだろう。「かわいそうだった、足元みなおして頑張ってくれ」って加害者の国に言い捨てられた気分。逆に言えばまるごと失敗だった人生の烙印を国に押されたような。オモチャにされたような。
 第二世代はどこを想定してるんだろうか。

ところで。誠実であることは沈黙を守ることだとは思わない。例えば安倍政権であるとか、例えば陰湿なアカウントであるとか、卑しきものに対して声をあげていくことが誠実さだと思ってる。それをdisと呼ぶ前に自分の胸に聞いてみたら。
 匿名で立場を伏せて言いたいこと言っても何も響かないよん。

初春の不安定な気候も過ぎて、花粉の季節も過ぎて、ビジョンも見えてきて、上り調子ではある。またダイエットに励む。
 最強の敵は自分の中にいる
 最高の神も自分の中にいるはず
(鈴木慶一)
僕にいま必要なのは自己肯定感で、そのためのダイエットだ。

13日。レコードストアデイ。都会の大型店だけ盛りあがる日レコードストアデイ。
 毎年書いてるけど、レコードストアデイの限定商品はレコードストアを救わないんだよ。大手チェーンに取られて街のレコードストアは通常の商品の流通さえ滞る。そして街が遠い人は転売屋から買わされることになる。こんな悪習一刻も早くやめるべき。

だるだるの中がんばって家を出て、新しいカウンセラーさんと初セッション。前の美人女子大生とは4年組んだから、僕の人間関係から悩みの本質までツーカーだった。今度の方はたぶん僕より年配の女性。まずは大雑把に自己紹介。穏やかな方で、丁寧に話を聞いてもらえそう。関係作りは一歩一歩だな。

夜はずみをかねこ “きゃのん” きわのぎがもえかと、僕のために組まれたようなブッキング@高円寺U-hAへ。

ずみをは初U-hAで緊張してたみたい。名曲 “グラスホッパー” にはあれくらいの緊張感が似合う。でもずみをのポップワールドはもっと広くて深い。
 新曲 “ブスのブルース” 衝撃だった。ずみををブスだなんて思ったことがなかった。楽曲と歌声とルックスが唯一無二のずみをブランドを築いてて、とてもチャーミングだと思ってた。自分はブスだからと歌いながら、悲壮感に溺れることがないバランス感覚はさすが。トラックのチャールストンぽいピアノが良かったんで、ギター置いてハンドマイクでコールアンドレスポンスする展開もありかな。

実はずみををU-hAにプロモーションしたのは僕なんである。彼女はどうも残念なブッキングを組まれちゃうことが多くて、耳の肥えたお客さんに聴いてほしかったし、なにより僕自身がいいブッキングで観たかった。U-hAのマスターが、ツイッターで次もまた出て欲しいってメッセージを送ってて、してやったりの気分。

二番手はぎがもえかさん。相変わらず丁寧に言葉を紡ぐ。透明で美しい歌声、ガットギターの乾いた響き、その佇まい。品のいい小説のページをめくっていくみたいなステージ。ゆるふわなようで芯が通って、演奏もいつも安定してる。
 きゃのんとは水野谷みきさん経由で繋がってるのかと思ったらそうでもないらしい。シンガーソングライター界、意外な人脈があって驚く。

三番手はきゃのん。偶然ぎがさんと衣装がかぶった。楽曲の良さはもう言わずもがな、ライブではMCの破壊力が目立ってた。最近は音楽がそれ以上の説得力を持つようになった。MCが狂気の破壊力を放っていても、すっと音楽のロマンティックな世界に浸れる。
 MCの狂気も含めて、きゃのんっていうひとつの表現に結実したように感じた。バンドライブを経てまたひとつ大きくなった。事故じゃなくて天才の暴走芸として。

トリののうじょうりえさんは、真摯に自分を語って歌う。ノンフィクションの才能。丁寧な曲説明のMCが蛇足にならないで、シームレスに演奏に移行する。
 人間大好きを信条にしてるそうだ。いろんな人間大好きがあって、彼女は人間の諸々を見た上で大好きって言い切れるの、いいと思う。声の厚みと深みを感じた。ギターのアイデアが豊かで、安定した演奏だった。

14日。体調がどうにもアレで、ずっと楽しみにしてたamiinAの復活ライブに行けなかった。本当に無念。
 amiinAはアイリッシュパンクから北欧エレクトロニカ、カンタベリー的な展開まで、おおよそ北ヨーロッパ起源の音楽性を持ってる。歌詞に恋愛や異性が出てこない、旅の歌 (心の旅を含む) を歌う。って意味で、Zabadakが30年分進化したと思えば近い。

家でぼんやりコーチェラの中継観てた。今日がダメでもいいトモろー。

15日。すべての音階がある製品には作曲家がいるわけだけど、聴こえるか聴こえないくらいのサウンドロゴ「ハー」とか「フー↓」みたいなのっておいくらなんだろう。
 ファミマの入店音はイナダミホさんのお父様作。あれ呼び鈴にデフォルトで入ってる呼び出し音で、ほとんど収入にはなってないらしい。ファミマに入店するたびにいくらの印税契約ならいまごろ稲田家は大豪邸だ。

タイムラインでは “Imagine” はいまでも有効か、戦争とは、みたいな議論があった。1人が変わることからしか世界は変わらない。って意味で、今でも有効だと僕は思う。
 選挙カーも金魚売りやしじみ売りみたいな風情は出せないもんかな。「選挙〜え〜選挙」みたいな。寅さんみたいな口上で政策を。そもそも選挙カー、政策についてなんも言わないからほんとにただの騒音だ。

16日。早起きに緊張して前の日に殆ど眠れない状態で、腐れ縁と煩悩ツアー。

焼肉BULLSのローストビーフ丼は、ゴマ油が効いてユッケが乗ってた。春水堂のストロベリータピオカミルクティー。数年おきに来るタピオカブーム、今回の波にはだいぶ乗り遅れた。モチモチで美味かった。Sarabeth’sのフレンチトースト、ふかふかだった。
 寿司に行く話もあったけど、20℃を越えているのに暖房が入ってる街にだるくなって、ごめんなさいしてしまった。睡眠障害まいったなあ。

果てしなく暇なはずなのにものごとが進まない。Amazonから届いた荷物を2週間あけてない。段ボールの山になってる。部屋も汚れたままだ。
 睡眠障害で寝落ちている時間が長いのは確かだ。もうひとつ、SNSに依存しすぎの傾向がある。読んでも読んでも溜まっていくツイートに疲れてる。じゃあ辞めればいいのに、底なしの孤独の中でSNSが、社会とのごく限られた窓なんだ。

ノートルダム大聖堂が火事で焼けた。ステンドグラスは観たかったな。地下にはローマ時代の船着き場の遺跡があるそうだ。
 旅をしたい気持ちはあっても旅慣れてなくて、世界中の観たいもの聞きたいこと感じたいこと、気がつけばどんどん失われてく。それと同時に人生の残り時間も失われてく。で、なにをしているかと言えばTwitter。むなしすぎる。

モンキー・パンチ先生が亡くなった。81歳。
 翌日FIAT JAPANの公式アカウントが、ルパンをFIATに乗せてくれてありがとうってツイートしてバズった。原作のルパンはFIATに乗ってない。「カリオストロの城」で乗ってるのは、作画監督の大塚康生さんの愛車だからで、大塚さんが思いっきり演技できるように宮撫xさんがチョイスした。かくしてスピルバーグが「映画史上最も完璧なカーチェイス」と評したあのシーンが生まれた。

17日。腹の出っ張りを抑えるインナーの上にTシャツで出たら、輪郭がデコボコ焼豚みたいになっちゃった。

病院へ。前回の検査結果が思わしくなかった。また新しい専門病院に行くことになった。交通の便が悪いな!! 歳を取るとは病院の診察券が増えることだ。

夜はPYON2@渋谷LUSH。
 PYON2は浅草Qulu Quluのスタッフかみやあいのちゃんのバンド。正直ものすごい期待して行った訳じゃなかった。ぴょんぴょんってバンド名に、もっとロリな芸風を想定してた。タイトじゃん!! 曲も演奏も超かっこよかった。あいのちゃんのボーカルにロリ色が多少あったけど、甘さに流れずに表情をつける。非常に気に入った。

対バンもみんなよかった。O.A.はあいのちゃんのギタレレ弾き語りであった。横に座るフォームはパンチラを意識してのことだろうか。チラチラ誘惑してくれてもよかった。
 からくりごっこはとにかくポップ。技巧派ポップ。60年代の香りがした。リードギター氏がかなり長いトラブルにおわれてMCの繋ぎが必死だった。カタカナはベースボーカルの女性がフロントマンかと思ったら、ポムポムプリンみたいな体型をしたラッパーが全部持ってった。オルタナなサウンドもかっこよかった。こういうの聴くとまたバンドやりたくなる。

18日。前の日のライブの興奮が静かに燻って殆ど眠れなかった。起きて作業しようかとも思ったけど、猫が腕枕して寝てたんで動けなかった。

障害者支援センターへ。久しぶりにフィットネスプログラムを受けた。これやってると痩せる気がするんだけど、行くまでが億劫で。風呂に入って後悔する人はいないのに風呂に入るのが億劫みたいな喩えは前の日記でしたっけか。
 そして面談。生活で困ったことや、ほかのサービスの利用状況なんかも含めてまとめてここで相談できる。担当さんとも相性よくうまくいってると思ってる。僕は。僕はね。

夜はKRAFTWERK@渋谷オーチャードホール。
 たぶん2004年に最初に観て、すごく感激して興奮したんだよね。クラブミュージックのビッグバンだもんね。彼らが “AUTOBAHN” をリリースするまで、シンセサイザーで音楽をやってたのはおおよそ現代音楽畑の人だったから。前回の来日ではリアルタイムなクラブミュージックへの挑戦と3D映像の融合がかっこよかった。

Florian Schneiderが脱退してからの初めての来日、リズムのよれやミスタッチがめだった。ステージでなにやってるかわからなかった彼らが、ちゃんと生演奏していることがわかった。そのせいか、アレンジが原曲に近くて、つまりは懐メロショーだったな。
 長めのアンコールはそれなりにアップデートした音で、彼らも本当はこっちをやりたいのかも知れない。

金子麻友美さん、いまソングライターとして活動してて、関わってる作品がオリコン4位、8位、10位だって。カネココ売れた!! また歌ってくれないかな。
 ラブリーサマーちゃん我々はあたりめを食べているのではない あたりめをスプーンにして七味マヨネーズを食べているのだ」。真理だ。

とり・みきさんによると、「NHKのニュースが『皇室の祖先とされている』ではなくて『皇室の祖先のアマテラスオオミカミ』って言った」そうだ。これ大事件だと思う。

19日。さすがに久しぶりにぐっすり寝た。なんと小池一夫先生の訃報。モンキー・パンチ先生の訃報に「淋しくなるなあ」ってツイートした翌日に同じ肺炎で。
 幅広い活動をされたけど、印象的なのは劇画村塾で高橋留美子先生や山本直樹先生を輩出したこと。晩年はTwitter芸が極めて巧みであった。

お昼寝。大金持ちになってカネを湯水のように使って、結果として猫にかわいそうなことをする夢を見た。起きて猫にちゅーるをやって謝った。
 手紙を4通とこれからの予定の整理、Macがぶっ壊れてからあやふやな状態で使ってたPhotoshopやOfficeや、要するにパソコンの整備をちゃんとした。偉い。

いまこの日記を書きながら、CDをアホほど焼いてる。焼きあがりの大事なタイミングで猫がCDドライブを踏んで、エラーディスクが大量に出てる。業者にプレス頼もうかな。ブート...ジェネリックのCD!! ほんとはアナログ盤も出したい。
 これから数日は選挙以外に外出の予定がないんで、こういう家の細かいこと、溜まってた作業をもそもそこなす予定。

SIDE-Bに続く。

4月19日 SIDE-B 月なう

世の中のことを。「月全体の表面直下に水がある、驚きの研究、NASA」。隕石の衝突で水が吹き出た。月には科学者の想像より遥かにたくさんの水があるみたい。

上野千鶴子さんの東京大学の入学式の祝辞が話題になった。
世の中にはがんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひとたちがいます。がんばる前からしょせんおまえなんかどうせわたしなんてとがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます」。

鴻上尚史さん。
 「『中学生らしくない』『高校生らしくない』という何の根拠もない理由で無意味な校則がゴリ押しされていく現実を見るたびに、心は40年以上戻って中坊や高校生になる。あの頃から何も変わってない。何より絶望するのは、この言葉に憤っていた人が今、思考停止のまま繰り返し押し付けていること。僕が無意味な校則問題に敏感に反応するのは、学校は、知識を伝えるのではなく、考え方を伝える場だと思っているから。特に変化の激しい現代では知識より思考方法がはるかに大切。なのに『高校生らしくない』という『明確な論理的根拠はない。思考するな』という態度を刷り込む危険は卒業して増大する」。

テレビはどうすれば『テレビらしさ』の呪縛を解けるか」。「『お互いに生まれも育ちもある程度一緒で同質であること』が前提となっていて、そのうえで『内輪の論理』を読む力に長けていることが『洗練』されているとされてきた」。

日本に戻らなければよかった」。
 前の2つの段落とも絡んでくるすごく重い記事。いじめで自殺したハーフの高校生の話題を通じて、日本の「異なる意見は和を乱すから悪」な風潮について。NHKのサイトは大切な記事もどんどん消してくんだよな。いっぱい転載する。

カナダでは一人ひとりに自分の考えがあるということを幼い時から教えていました。自分の考えがあるということは、相手にも違う考えがある。みんな違って当たり前ということが自然と身についたんだと思います」。
 「ハーフで目立ち、はっきりものを言ううざいヤツ。だからいじめてもいいということに」。「日本は、波風を立てない、何かあっても何もなかった様にやり過ごす、異なる意見は和を乱すから悪。そういうものに苦しめられ続けた」。

先生に「俺のクラスにいじめなんかするやつはおらん。お前の思い過ごしだ」と言われた。転校していじめはなくなったものの、彼女の人格は分裂していった。
 「1審では、いじめが自殺の原因だと認められました。しかし、2審では高校での友人とのあつれきなどによるストレスが自殺の原因だとして、いじめとの関係は認められませんでした」。意味がわからない。日本の司法ほんと終わってる。

音楽の話を。

まずは今週の電気グルーヴ。「石野卓球 出演中一言も発せず」。卓球のツイート「DJ中にMCしたらそっちの方がニュースだろ」。その通りですね。「石野卓球 電気グルーヴ解散質問に「するかよバーカ!」報道陣に否定...周囲騒然」。オラが芸能ムラのしきたりとちょっと違うべ。「『心の専門家』に、ピエール瀧氏を『分析』させるメディアの罪」。アメリカでは「当人に対して実際に診察を行い、かつ情報公開に対して適切な認可を与えられていない限り、精神科医が専門家として意見を提供することは非倫理的である」とされてる。
 テレビでDOMMUNEを知らない、売名行為だって言った坂上忍に対して、DOMMUNEで坂上忍縛りのDJと吉田豪さんたちのトークが放送された。「ここであからさまなディスが繰り広げられる訳では無い...何故なら世に産み落とされた『すべての音盤はターンテーブル上で平等に再生表現される権利を持つ』からだ」。
 「電気グルーヴ出荷停止の抗議活動に6万人超え賛同」。「作品を聴く自由をリスナーから奪っている。作り手だけでなく受け手の財産でもある」「また薬物を買うだろうと収入を断つより、確実な回復の道を探る方がはるかに効果的」「誰のためにもならない安易な方策」。これに対して卓球は「巻上さんはじめ声を上げてくださったみなさんに心から感謝しがありませんありがとうございます。ただSONY (レーベルの親会社) との兼ね合いでどうしようもないようです。あと言っておきたいのはSONY MUSICにはみなさん同様に電気グルーヴの音楽の味方になってくれているスタッフはたくさんいる事は分かって下さい」と。

忙しい人はNME Japanが選ぶ今週聴くべきこの曲:2019/4/19を。
 Aretha Franklinが「50年以上に渡りアメリカの音楽と文化に貢献したこと」でピューリッツァー賞の特別賞を受賞した。

『音楽は空気の振動に戻りつつある』小山田圭吾と音楽の30年」。細野晴臣 “はらいそ” “フィルハーモニー” が砂原良徳リマスター、”フィルハーモニー” にはボーナストラック “夢見る約束” 入りで再発される。

4月26日 Wish You Were Here

小田嶋隆さん「期限立法でもかまわないので、とりあえず、今月末までの間『平成最後の』というフレーズを口にした人間を検挙・勾留して、社会から隔離してほしい」。
 みんな元号なんて使ってこなかっただろう。「平成最後の」ほんとうるさい。

20日。いつもの軽い致命傷の朝。ここまで狂気に満ちた夢を見た記憶はない。ハーゲンダッツを食べた。これはセラピーですから。
 19日から4日間は選挙以外に外出の予定がない。部屋の掃除と服の断捨離に衣替え、段ボールゴミの処分をするつもりであった。寝込んで終わった。鬱の人たいてい布団にいて元気な時は寝ながらiPhoneでTwitter見る。そんだけです。

21日。毎朝起きて2-3時間は絶望との闘いだ。誰にも祝福されず愛されず憎まれ続けた人生、自分自身でも祝福できず愛せず憎まざるを得ない人生。
 投票に行った。タクシーで。あそこまで歩ければ痩せるのはわかってる。丘陵地帯の多摩ニュータウンで、徒歩20分くらいあるんだ。気温23℃も多汗症にはきつかった。タクシーですいすい行ったのに疲れてお昼寝した。

納めた税金の使い方は僕たちが決められるんだよ。投票って手段で。塵も積もればで、投票率が90%以上ある北欧の国々は、住民の幸福度が極めて高いそうだ。投票に行かないこの国の国民は、自ら不幸を選んでると言える。
 多摩シティ僕が投票した候補は辛勝。1位は断トツで自民党候補。オウム真理教が政治に乗り出した時、この国は簡単に飲まれてしまうんじゃないかって恐怖があった。いまNHKの会長が政権と癒着して、天照大神が皇室の祖先て報じる状態のほうが遥かにヤバい。

ほかの選挙区では、マック赤坂さんが当選した。鬱病や自殺の防止を公約に掲げてるけど、そういう人に対してあのポジティビティの強要は逆効果だと思う。
 「『日本人との架け橋に』インド出身よぎさん、区議に」。こんな素晴らしいことが!!

22日。アホほどCDを焼いた。AAAっていう「人気音楽グループ」のメンバーが暴力事件を起こした。存在すらぜんぜん知らなかった。これから知ろうという気概もない。
 ラブリーサマーちゃんがAlan McGeeとカラオケに行ったらしい。Creation 23から世界デビューだろうか。

23日。いつもは3時間寝て3時間起きての睡眠障害なんだけど、この日は15時間寝て2時間起きて5時間寝た。睡眠薬との相性や花粉症の薬や気圧や気温の問題も確かにある。単に血液が足りてないのかも知れないとも思った。
 ほんとはこの日から出かける予定だった。ぎがもえかさん、CLOWさんのライブの予約を入れてた。ごめんなさい。

24日。病院と、障害者支援センターの「歩こう会」なるイベントに行く予定だった。やっぱり寝込んでた。
 パソコンのTwitterの仕様がすごく変わった。まるで話題になってないのはみんなスマホで見てるんだな。著しく不安定になって、特にYouTubeとSpotifyの埋め込みは使い物にならない。いままっとうな、例えば13年前のTwitterみたいなSNSサービスを開設したらみんなそっちに流れるぞ。運営側もユーザー側もバカに発見されるまでが楽しい。

25日。クレジットカードにたった200円の不明な決済が発覚して作り直すことになった。登録したことを忘れたサービスまでぜんぶやり直しだ。めんどくさいな。
 7日ぶりに出かけたら季節が変わってた。障害者福祉センターのフィットネスプログラムへ。Tシャツに半ズボンで汗だく。自己肯定感のための!! ダイエット!! お腹の脂肪を落とす前に柔らかくする必要があって、撚る運動をしなさいって。で、体のメンテナンスへ。

夜はエレクトリックリボン@高円寺HIGH。
 久しぶりのエリボン、めちゃめちゃ楽しかった。最初の出演者からトリのエリボンへ、いいバトンが渡ったライブ。それは演者さんもオタクも。どのグループのオタクもマナーがよくて元気だった。いいパフォーマンスにオタクが反応して、それを見た演者さんがさらにいいパフォーマンスをするっていう正しいライブの形があった。

特に気に入ったのはあヴぁんだんどつるうちはなちゃんが何曲か書いてて、曲のクオリティが高い。はなちゃんと観た時は2人のエッジが立ってたけど、大勢のグループになって勢いは薄まっちゃったかな。
 ようなぴさんは、パフォーマンスもステージ運びもプロフェッショナルを感じた。

エレクトリックリボンは “ワンダランディスコ” のMVを公開。アーティスティックなビデオでかっこいい。そのまま生歌で “ワンダランディスコ” を歌う憎い演出。演者さんもオタクも受け継いだバトンをしっかりと熱にしてた。
 惜しむらくは僕の推しのあずみちゃんが病欠だったこと。ダンスの締まりはもちろん、4人の個性的なシンガーのバランスがいまのエリボンの魅力だから、彼女がいたらどんなにステキだったろうか。

26日。ライブの興奮で朝まで寝付けず昼間に起きた。鬱をやってると過ごし方をいろいろ提案される。旅行、植物栽培、散歩...。現実にはさっきも書いた通り、寝込んでるか寝ながらTwitterを見るくらいしかできない。医者に話しても「普通そうだよ」と。
 猫たちがいるっていうのは大きな救いだ。黙ってくっついててくれる。猫に話ができたら、君たちを深く愛してることとパソコンを踏んじゃいけないことを伝えたい。

世の中のこと、特にいじめに関することを。
 「なぜ日本人のいじめは陰湿化するのか? 海外と日本のいじめ4つの違い」。「『空気を読む』という日本独特のコミュニケーション方法もいじめを陰湿化させる要因の一つである」。「『コミュニティのなかに入れない人が悪い』という価値観を教育されてきた集団主義社会の日本人は、いじめられた本人が『自分が悪いからいじめられた』と考えてしまうケースが多い」。「『みんながしていることが必ずしも正しいとは限らない』ということを伝えていく必要がある

なぜ日本はいじめが多いのか? 誰も語らない要因」。
 「いじめっ子に対して、一番の復讐は自殺することだと思っているのなら、もう一度よく考えてみてください。あなたの死は、あなたのことを愛している人にのみ悲しみをもたらします」。「いじめを減らす為には社会の問題と向き合う必要があります。お互いの違いを尊重し、支え合う事を子供に教える為には、まずは大人がそれをしなければ」「溶け込めない人、困っている人、助けが必要な人に、優しい社会を築く必要があります。子供に起こっている事は、社会の問題を反映しているのです」。

いじめ放置の教員処分案、消える 対策法改正に遺族反発」。教育は単に学問を教えることではない。人を人として育てていくって観点が明らかに書けている。その道を誤った教員には処分が必要だ。
 「自殺生徒の献花台荒らされる 仙台、悪質ないたずらか」。

上履きを買うために売春した少女。貧困や性的虐待、中高生を追い込んだ現実」。もう日本の貧困はここまで来てる。
 「ジェンダー対立 意識の溝、構造から変えよ」。先週の上野千鶴子さんのスピーチに対して津田大介さんの寄稿。「『がんばったらそれが公正に報われる』社会をつくるには、意思決定の場に多様なマイノリティを増やすしかない」。

交通事故で約30年間、昏睡状態だった女性。意識を回復」。すごいね。両親が意識不明だったことがある (すぐに亡くなった) んで、両親が意識を取り戻す夢を見るよ。

音楽の話を。忙しい人はNME Japanが選ぶ今週聴くべきこの曲:2019/4/26を。

いま唯一のCD情報誌、CDジャーナルが月刊から季刊になる。そもそも紙の雑誌でCD情報を仕入れることはなくなった。でも音源はフィジカルで欲しい。そう思うことが僕の音楽における老害なんだろう。ジャケットとクレジットは大切だ。
 クリトリック・リスの野音ワンマン終演後、”Don't Look Back In Anger” の大合唱が起きた。なんか「こういうとき」のアンセムになったな。