DIARY
2019年5月
5月7日 SIDE-A こんまりさんがときめく心を失ったらすべてのものを打ち捨てるのだろうか
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時代が変わるだの変わらないだの、政府が仕掛けた大キャンペーンも終わった。
小田嶋隆さん。「『場の空気をかき乱さないこと』を絶対の徳目とする人々が多数を占めたことが、平成という時代の一番の特徴だったのだと思う。令和の社会がどんなふうに展開することになるのかはまだわからない。ただ、個人的には、平成の空気がより先鋭化する気がしている」。生きにくい時代が続きそうだ。
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昭和もそうだったし、ある時代からの日本人の基質がそうだったんだろうと、場の空気に馴染めなかった者として思う。多様性を見せ合って、弱さを見せ合って、素直に生きようよ。画像は平成時代に大切にした言葉だそう。
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27日。カウンセリングに行った。担当さんが代わってまだ自己紹介のフェーズ。鬱病を発症した頃の事情と人生が狂い始めたいくつかのターニングポイントについて。
前の美人女子大生カウンセラーさんとはドキドキワクワクの楽しい時間だったけど、卒業して年配の職員の女性に代わって、落ち着いて身を預けられる感じになった。向こうから質問を投げかけてくれるんでやりやすい。
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雨。先日の暑さに懲りてTシャツに半ズボンで出かけたら寒い。森ボーイみたいな、森アンクルみたいな、森ファットアンクルみたいなファッションしたい。白雪姫の小人かな。
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夜はamiinA@青山月見ル君想フ。
キャパを計算違いしてないかって思うくらいには詰め込まれた。amiinA春休み明けのライブに行けなかったんで、もう3ヶ月ぶり。相変わらずめちゃくちゃ楽しかった。喩えるならZabadakの音楽観と世界観を30年分進化させたような、アイリッシュパンクからエレクトロニカを経て北欧ポストロックに至る旅を、2人の女の子が全力で形にする。
対バンは初めましてのtipToe.。長いモノローグから始まって、音楽性はピアノロック的、ダンスもクラシックのモチーフが中心で、文系の香りがした。
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終演後aminAの2人に、「スキルさんこの間来なかったでしょう、久しぶり!!」って言われた。顔と名前をちゃんと認知されて、この間行けなかったことまで覚えていてくれたのがとても嬉しかった。
リップをプレゼントした。もちろん自分で化粧なんてしないんで未知の分野だ。でもこれだなって。封を開けたら「わーこれめちゃくちゃ女心わかってるやつ!! 明日から使う、次のライブでも使う!!」大正解。それも嬉しかった。
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昔はプレゼントがすごく下手だった。彼女に誕生日プレゼントをあげて、「こんなのいらない、返品してきて」って泣かれたことがあるくらい。ある時、これをあの人にあげたら喜ぶなって絵が見えるようになった。それからのプレゼントは当たりの連続で、泣かれた彼女にも大喜びされた。別れたけど!!
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28日。窓を開けたらフジヤマが見えた。またプリンターの故障。サポートセンターに電話して、ドライバーをインストールし直したりやっぱり削除したりの大事業だった。
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で、電車を乗り継いで音楽のフリーマーケットM3に初めて行った。モノレール子供を押しのけて最前列に乗った。
David Bowieみたいな人がいっぱいいるかと思ったら、Brian Wilsonみたいな人がいっぱいいた。おめあてはかねこ “きゃのん” きわのとlittro rettleことandeさんのcande cande。ほかにも知り合いがちらほらと。
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cande candeの限定共作シングル “Redo” を買った。めっちゃいい。キラキラとイジワルと女の子がいっぱい詰まってる。それからandeさんのlittro rettleとEnd&の諸作品。
会場を一通り回って、cande candeお薦めのサークル、あとはジャケでいろんな音源を聴いて買って回った。こんなにも素晴らしい才能がいるんだなあ。僕も大学生の時はDTMのサークルに所属して、各校の作曲サークルの同人会的な繋がりはあったけど、いまの若い人はクオリティがぜんぜん違う。楽しかった。
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また延々と乗り継いで帰宅。誰にも僕が「降ります」ボタンを押したと気づかれないようにさりげなく「降ります」ボタンを押す!!
タイムラインにはニコニコ超会議の話題。菅義偉が「令和おじさん」として出演したことを知った。いま日本一いじわるな男を捕まえて「人がよさそう」って、みんな節穴の目だし安倍政権は安泰だな。西の吉本、東のニコニコ。ARABAKI楽しそう。向井秀徳さんと崎山蒼志さんが肩を抱き合った2ショット写真が微笑ましかった。
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29日。藤岡みなみさんの不定期タイムトラベル専門書店utouto、第二回目へ。猫を散歩させてる人がいた。いいなあ僕も猫と散歩したい。
utoutoは相変わらずイマジネーション掻きむしる素晴らしい選書とポップ、わくわくした。実店舗の楽しさだよなあ。そして僕のミューズ、みなみさんとも前回ほど緊張せずにお喋りできた。ルックス、キャラクター、センス、ユーモア、誠実さ、すべてが最高。ああしかし君は人妻なのだ。 “Pale Blue Eyes” を口ずさみながらの帰宅。
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矢野顕子さんがのんちゃんとランチしている写真をあげて、「わたしらがどんなに美味しいランチいただいたかは、この笑顔からわかる事でしょう。野音で会おう!」。のんちゃんもTwitterに感謝の言葉とInstagramに別テイクの写真をあげた。あっこちゃんとのんちゃんの友情は尊い。
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30日。なんかこうリンパの流れがよくない感じ。午前中はだらだらとネットを徘徊した。うちに猫いるのに猫の写真あつめるのやめられない。
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午後は今川宇宙の夢日記@神田THE SHOJIMARUへ。
宇宙ちゃんが舞台の仕事続きだったんで久しぶりのライブだ。いまや明治座に立つ宇宙ちゃん、平成でやり残したことは、幼稚園の発表会で大天使ガブリエルの役ができなかったことだって、東急ハンズで天使の羽を買ってきてた。安心して聴けるレジェンドだらけのバンドの中で弾ける宇宙ちゃんの言葉。いま日本で一番好きな作詞家のひとり。舞台経験で養われた表情豊かな歌声で、バンドをリードする。
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宇宙ちゃんがチェキに「スキル」って呼び捨てて書くの嬉しい。心を掴まれてる。
この日初めてリリースされた音源は、とても丁寧に作られてた。レジェンドだらけの演奏を充分に堪能できる。”魔女っ娘アヤちゃん” から “おかえりの朝” への流れに感涙。全国流通してバカ売れするべき。僕のディスクには宇宙ちゃんが「田中さん宛資料」って落書きしてて、ケースなくすと混乱する仕様。
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その足で田中ミズホ@高円寺U-hAへ。
ライブのハシゴ、体力的に不安だったけど、田中をU-hAにプロモーションしたのも僕なんである。U-hAにすごく出たがってたし、僕もU-hAのいいブッキングで田中を観たかった。田中、だいぶ緊張してたけどいいライブだった。U-hAはステージも照明もなくて、客席がものすごく近くて、実力がそのまま出ちゃうからね。その空気を操れるかどうか。お客さんの心を掴んでたし、店長の心も掴んでたと思う。
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帰り道、小田あずみちゃんの17配信を観ながら元号を越えた。「平成最後」に対するなんの感慨もなさ。とり・みき先生「私のマンガでは渋谷交差点と道頓堀に隕石が落ちます」。なんの感慨もないけど、平成最後の日に今川宇宙、田中ミズホ、小田あずみっていう3人の素敵ガールと話ができたのは良かった。
もう令和生まれの赤ちゃんがいて15年後に平成生まれはバカにされるんだぜ。
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帰ったらかねこきゃのんの4月の新曲 “Honey Mommy” が公開されてた。きゃのんの曲のなかでもこの曲は特に好きだな。きゃのんの作曲の引き出しは果てしない。「寂しい夜に付き添ってくれるはちみつのような月の歌」です。
もうあなたの才能はよくわかった。次は大人に知ってもらうフェーズだと思う。
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そして遠藤ミチロウさんの訃報が流れてきた。僕はスターリンのリスナーじゃなかったけど、ミチロウさんは震災後地元の復興に尽力されて、福島で行われたアコースティックライブを観に行った。想像よりずっとポップで、繊細な方なんだろうなっていう印象を持った。エンケンさんが亡くなった時に最後に病室を訪れたのが、ミチロウさん、慶一さん、PANTAさんなんだよね。
残念だな。どうか安らかに。
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1日。雨。蒸した。汗をかいた。板橋であすかさん、なおみちゃんのカラオケ会。飲食物持ち込み可でなおみちゃんがおつまみを作ってきた。
実はこの日のために2週間ほど自主トレーニングをした。1曲めに電気グルーヴ “虹” を入れた。声が可愛いって誉められた。ほかに誉めるところがないっていうか、あすかさんもなおみちゃんもプロなんだし!! 帰りのサイゼリヤで寝落ちた。ウィスキーだいぶ飲んだからな。でもなおみちゃんとデュエットできたのは嬉しかったし楽しかった。
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精神科医、中井久夫さんによると、最強のセルフケアは「雑談」で、どうでもいいことを話せる友人がいるかどうかが病気の予後に大きく影響するそうだ。僕には雑談できる友人はゼロ、家族もゼロ。来るメールは「決済ができませんでした」ばっかり。
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2日。なんにも予定がない。家で寝込んでた。全身が痛くて寝返りも打てなくて鎮痛剤を飲んだ。実は前の週から左膝が痛いのだ。これも気になってるんだよな。部屋の片付けもなんにもできず、ひたすら伏せてた。
作曲もやりたい、楽器もやりたい、積読CDや積読DVD、積読本も消化したい、時間はあり余っているはずなのになにもできずに焦ってる。頭の中が常に飽和状態だ。
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清志郎さんが亡くなって10年。早い。いまの日本を見たら悲しむだろうと思う。のんちゃんと会わせたかった、とも思う。青木達之さんの命日でもある。
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3日。いつもの軽い致命傷の朝。さとうもかちゃん × SaToAのライブに行く約束をしてたけどごめんなさいだ。ライチのシロップでかき氷を食べた。夏の海辺でかき氷か、冬のおこたで鍋食べたい。
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4日。春雷の朝。雹が降った。猫が布団の中に入ってきてひっついた。
ここ数日は、頭と体がどんどん動かなくなり、バカになってゆく、衰えていく感覚。それでも愚かなことに、諦めきれない夢の翼がはえている。その苛立ちが老いなのかもしれない。吉村かおりさんの “ところできみいくつなの” って曲にもそんな歌詞があった。
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5日。体のメンテナンスのあと、あーた@代官山Nomadへ。
どんどん成長するあーちゃん、スタイルだけじゃなく魂 (ソウル) がこもったいいライブだった。最高のブッキングのトリを危うげなくこなした。MCになるとかつてのあーちゃんが顔を出すな。”キャットストリート” で盛りあげといて、アンコールを用意してなかったらしい。あーちゃんらしいリハーモナイズがなされた、洒落た楽しい “スーダラ節” を披露した。
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対バンの小玉しのぶさんは疾走感のあるロックスピリットと凝った楽曲を両立させて、佇まいも含めてスマートでかっこよかった。
京都からの小林未奈さんはゆるふわのようでいて、ギターのアイデアが半端ない。といっても技巧派じゃなくて、景色や心情が見えるイマジネーティブな楽曲と演奏だった。
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ライブに刺激を受けて好きな曲のコード進行いろいろ調べてたら4時になっちゃった。7時に起きるんである。
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6日。完全に自業自縛だが、3時間睡眠で出かけねば。僕のタイムラインできのう眠れなかった方。岸田繁さん。aikoさん、Nao☆さん。もう明日はピアノの発表会やのに!!
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中嶋春陽@下北沢SHELTERへ。
久しぶりのハルちゃん。そして20歳になって初めてのハルちゃん。15歳だったハルちゃんが大人の女性ですよ。芯は変わってないけど。ウクレレ弾き語りのステージ、”愛のしるし” は初めて観たかも。オリジナル曲も進化してた。俳優らしい深みのある声が好き。対バンのMIC RAW RUGA (laboratory) さん、気持ちいいラップユニットで気に入った。
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数段落前で、プレゼントが得意になったって自慢したけどこの日はしくじった。リップ買ってったの、ハルちゃんの最近の代表作このMVはリップのタイアップだ。初歩的なミス。
そして20歳の記念に飲みやすい日本酒持ってったの、前の日のInstagramで「梅酒が好き」ってあら。ちょっといいお酒で前もって注文してたんで、間に合わなかった。でもハルちゃん大人だからナイスな対応。
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細野さんセレクションは喜んで貰えたと思う。
ハルちゃんはっぴいえんどやYMOや近作を聴いてて、その間が見つからなかったみたい。SONYや初期Daisy World時代の作品が廃盤なのだよね。星野源さんの影響で細野さんを聴き始めた若い人、みんなそこで躓くんであのセレクションを作ったとこある、
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この日のタイムラインではギュウ農フェスとハグロックで持ち切り。ギュウゾウさんのマメさには驚いた。世界的なスターなのにそんなことおくびにもださず (知らん人もおおいだろう) 出演者全員をねぎらってた。
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7日。予定なし。部屋って掃除しないとどうして汚くなるのか。ばっちり片付けるつもりだったのに疲れが溜まって寝込んでた。
久しぶりにお蕎麦をゆでた。ざるそばにして食べた。蕎麦最強。蕎麦湯はもっと最強。久しく途絶えてたSPAMがどかっと来た。SPAM業者も連休だったんだなあ。
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SIDE-Bに続く。
5月7日 SIDE-B 圧縮版!!
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このサイトは音楽サイトとしてたちあげて、この欄は更新情報だったんだ。それが近況報告的な日記になった。いまみたいに政治や社会のことを書くようになったのは3.11以降、そして安倍政権になってからガガっと増えた。毎週のように、本来なら内閣総辞職するべきような汚職が見つかって、日本の劣化に目をそむけられなくなったからだ。
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ずっと変わってないのは自分への備忘録として書いてるってこと。読み返せるように出来事を記録してるし実際読み返してる。ただそれ相応の読者がついてしまうとね。特に最近はまとめて書くことが多いんで長文になる。めんどくさい話はB面に追いやってる。政治の話はタブーって風潮は嫌いだ。政治は自分の生活に直結することだから。ただもう本当に厳選してやってかないと、僕自身がめんどくさい。
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という言い訳を用意して社会のことを。
「『発達障害は、人それぞれが持っている個性の一つ』当事者の若者は訴える」。「周囲の環境によって、発達障害が『障害』となるか『個性』となるかどうかが決まるんです」。 「運動が不得意だと『運動神経ない』って言うじゃないですか。歌が下手だと『音痴』だし。みんな、人より苦手なこととか不得意なことがある。発達障害だって、それと同じようなものなんです」。「人間性を否定されるほどのきつい言い方や態度に深く傷ついた」。
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最近公開された水星の動画はほんとうにめくるめくミラーボールみたいだ。旅に出ようか。「常識覆す奇妙なカニの化石を発見、カニ界に激震」。「カニの定義の見直しを迫るようなもの」。「カニの世界のカモノハシ」。
eva.storiesっていうInstagramのアカウントがある。もしホロコーストの時代を生きた少女がInstagramをやっていたらっていうコンセプトで、ストーリー機能でエピソードが更新されていく。これこそメディアアートだ。
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めんどくさい政治の話題を。
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「10回忌を迎えた『忌野清志郎』かつて本誌で改憲批判していた」。「 (戦争放棄は) 画期的なことだと思うんですよ。アメリカ人なんかには理解できないだろうこの9条を削除していくのは、なんかつまんないよね」。「ロックでメッセージを伝えるのはダサいなんて言ってる奴は、ロックをわかってないと思う」。
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平成天皇について。「父は、神と呼ばれたが、彼はジミーと呼ばれた」。伝記的な記事。まだまだ続くみたい。「天皇陛下、その人間らしさ」。天皇としての功績を辿った記事。「天皇陛下のブルーギル『持ち帰り謝罪』発言 舞台裏を証言」。平成天皇は本当に実直な方だ。令和天皇もそうだといい。
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その令和天皇について。「新天皇がもたらす静かな影響力」。「安倍首相は2012年以降、憲法を改正し、日本が軍隊を持つ権利を明記することを目指している。天皇はこれに静かに抵抗してきた。...今度は明仁天皇の息子である皇太子徳仁親王が、この微妙な影響力を行使する番となる」。「新天皇の『お言葉』で『日本国憲法』尊重姿勢が弱まった理由は...背景に安倍首相による取り込みと官邸の圧力」。
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音楽の話を。
Rhino Recordsを小売店から再発レーベルに発展させたA&Rで、その後Steve Jobsに雇われてiTunesを改革・キュレートしたGary Stewartが亡くなった。62歳。Rhinoレーベルにはお世話になりました。
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Woodstock 50の中止が決まった。理由はウッドストックのブランドイメージを保てないから。David Byrneのネット番組が公開された。トルコの音楽を2時間にわたって紹介してる。
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SIDE-Aに書いた通り、遠藤ミチロウさんが亡くなった。「細野晴臣と水原佑果。言葉で表せないふたりの関係」。「ピエール瀧が笑ってはいけないのか?『罪と友情』を混同する人々へ」。このスレッド読んで。僕は長年の電気のファンだから、卓球の言動が極めてコントロールされてるし、瀧の戻る場所を作るためだってわかったけど、世論的にはあんまり理解されてない。この方よく観察してる。
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山下達郎さんがサンデー・ソングブックで、石野卓球さんがイベントのオープニングに曲を使ってくれたことと応援の気持ちを込めて電気グルーヴの “N.O.” を、遠藤ミチロウさんへの追悼を込めてスターリンの “Ride On Time” のカバーを放送した。
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ayU tokiOさんのサブスクリプションの金銭問題に関するツイート「『時代の流れですから』って言っているうちに音楽に関係する沢山のものが無くなると思うし、人も減ると思うし、個人的に、それはたまりません。コンパクトに、ファストにして行くことで次第に『流れ』そのものが止んでしまう気がしてなりません」。
小沢健二さんのツイート「少年少女各位。愚かな人は、『知らなかった』が言えません。負けず嫌いで、常に人より上にいたい彼らは、知らなくても『もう知ってる』と言い張ります。愚かじゃない人は、閉ざされた扉を開く、魔法の言葉を知っています。それはもちろん『へぇ、知らなかったー!』。なんて美しく、わくわくする言葉」。
5月16日 SIDE-A 細野さんを知らない子供たち あるいは芸術活動のありかたについて
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僕の好きな若いミュージシャンが細野晴臣さんを知らなかった。びっくりした。で、いろいろ聞いて回ったら結構知らないのだ。
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日本人が洋楽を聴かなくなったのは1990年代だと思う。その頃から日本の音楽シーンはガラパゴス化して、ダサい曲がタイアップでバカ売れするようになった。レコード会社や音楽産業全般が不景気の中でバブル化して、別に音楽を愛していない人たちが大量に入ってきた。そして当然のようにCDバブルは崩壊した。
いま、日本の音楽業界人は邦楽も聴かないのだ。そういえばヒット曲がジングルみたいに、風俗店のアドトラックのコールみたいになった。TikTokで使えるようなの。
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ポピュラーミュージックは、連綿と続く伝承芸能だ。すべての芸術活動が、伝承だと言えるかも知れない。ゼロから新しい表現は生まれない。必ずインプットがあってアウトプットがある。インプットがダサかったり、ある時代で止まってる人からはそれなりの表現しか出てこない。例えば僕の世代では、いまだに1980年代っぽい曲しか書けない人がいる。
美しさ。魂。なにかを受け取って後世に伝えていくこと。だから芸術家は尊い。魂の連鎖が途切れると、過去は考古学の範疇になる。
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ってことを、音楽を通じて教えてくれたのが細野さんだった。彼は戦前からのいろんな音楽を探った。そして常にそれを最先端の興味に反映させていった。温故知新。
細野さんのプロとしての50年の遍歴は、サイケロックに始まり、フォークロック、トロピカル、テクノポップ、ニューウェーブ、エレクトロファンク、環境音楽、民族音楽、アンビエントハウス、ラウンジ、エレクトロニカ、カントリー、ブギウギと変遷してきた。
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本人はシャイだから、なかなか表に出たがらなかった。でもインターネットで世界に知れ渡ってしまった。日本のポップシーンをリードしてきたのは細野さんだって。いま過去のアルバムが世界で再発されて、本人も70歳を過ぎてワールドツアーに追われてる。
日本のポピュラーミュージックの元祖にして最先端が細野晴臣さんなんだ。
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「知ってる」べきなのは別に細野さんでなくてもいい。音楽に打ちのめされた経験があるかないか。たとえばそれがお母さんの子守唄でもいい。
子供の頃からピアノ教室に通ってて、なんとなく弾けるから弾き語りをやっている、あるいはモラトリアム期間を延長したいけど四年制大学を受験する気もないからなんとなく音楽専門学校に入って、楽理や技巧だけは学んでる。そういうミュージシャンがセミプロシーンに多い。音楽が好き、音楽をもっと聴きたいっていう気持ちがないとダメと思う。
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その中で、細野さんを掘りさげて聴いてくメリットは、いろんな国のいろんな時代の音楽の喜びに繋がっていくことだ。日本では廃盤になってるアルバムも多いんで、聴きたい方は私が厳選した5枚組CDセットを差し上げます。あんまり興味がない方には1枚ものを差し上げるが、それを聴いて細野さんをわかったとは思って欲しくない。
市販のアルバムならはっぴいえんど "風街ろまん"、細野晴臣 "泰安洋行"、YMO "BGM"、細野晴臣 "Philharmony"、"銀河鉄道の夜"、"omni Signt Seeing"、"N.D.E."、Swing Slow "Swing Slow"、細野晴臣 "Flying Saucer 1947"、"Hochono House" がお薦め。
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SIDE-Bに続く。
5月16日 SIDE-B お酒はぬるめの燗がいい 胸は甘食くらいでいい
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毎朝目が覚めて1-2時間くらいは絶望との闘いだ。
・生まれてきてしまった絶望
・もう17歳ではない絶望
・果てしなく孤独である絶望
・パートナーを持てない絶望
・憎まれる絶望
・未来が見えない絶望
・自分の存在価値が見えない絶望
ただ布団にこもり、指先を動かすこともできずに心の中で闘う。これが3-4時間になるとその日の予定に支障が出て、1万円のチケットでも無駄にする。自己肯定感ってどうやって身につけるものなの。
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8日。夜は8℃までさがったのに昼間は22℃。気温差が辛い。バナナが美味い。
相変わらず荒れたタイムラインを眺める。今のインターネットは悪意に満ちてるけど、初めてインターネットで悪意という概念に出会った時は、新しいと思った。それほど平和な村だった (初めて見た悪意は、痛いホームページへのリンク集だった) 。
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太りきったアゴのラインを、ヒゲでもはやせば隠せるかなって思ってたんだけど、ゴールデンウィークの写真整理してて、もうそれどころじゃないくらい顔が醜く変形してることを痛感した。メンタルを健康にするための自己肯定感を高めるためのダイエット。散歩するべく靴を買った。この靴が馴染んだら歩く。ダイエットは来月から。梅雨か。
もっと暑くなるかと思ったら、木陰は風が抜けて気持ちよかった。カリフォルニアみたいな空。この空の下でオタクは育たない。Brian Wilsonもフットボールしてたしな。
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体のメンテナンスをして夜は田中ミズホ@新代田Crossingへ。
田中の圧倒的な歌唱力は相変わらず、ギターがよくなったなあ。Crossingの美味しいギネスビールを飲んで燻製を食べながら、富豪のように堪能した。対バンでは川西晃さん。サウンドチェックのギターからしていい。グルーヴィーなカッティングと鼻にかかった声が気持ちいい。アルペジオで聴かせる叙情もまたいい。Jason Mraz的な乾いた楽曲もかっこよかった。コールアンドレスポンスも楽しかった。また観たい。
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9日。この日も障害者福祉センターのフィットネスプログラムに行けなかった。ダイエットしたいと思いつつ、出かける気力が出ない。おうちで猫もんでるだけで痩せないかしら。夜はLunaccoさんのライブ、当然ごめんなさい。
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10日。チャイがご機嫌だとお父さんは嬉しいです。
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連休前にクレジットカードにたった200円だけ不明瞭な決済があったの。新しいカードをお送りしますって言われて17日間、その間にカードから自動引き落としになってたサービスのあれやこれやから、決済できませんの通知がわらわら。延々の連休後に郵便で (たぶん沖ノ鳥島から送られた) カードが届いた。
決済できないと退会処理しますってところの方が、カード以外での決済方法を調べてくれた。事務作業ができない自分が嫌になった。つくづく社会不適合者だ。
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27℃の気温にうんざり。楽しみにしてたControversial Sparkと中野テルヲさんの対バン、体調がすぐれずに行けなかった。Controversial SparkはライブバンドとしてはMoonridersより好き。フロントマンの座を完全にkonoreさんに移したControversial Spark、非常にいい。残念の極み。
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田島貴男さん「何度も言っていますが、ライブは戦争じゃないんだから参戦じゃなくて『ライブに行く』でいいと思いますよ」。ライブに「参戦」って言うひと、基本的に信じてない。Love & Peaceでよろしく。
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11日。この日も27℃まであがった。猫のお腹に耳をつけるとゴロゴロがよく聴こえるぞ。
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カウンセリングへ。美人女子大生カウンセラーさんが卒業して、おそらく自分より年配の女性に替わり、話をよく聞いてくださるし質問を投げてくださるのでやりやすい。逆に質問に関する話題しかできない。まだまだすり合わせに時間がかかりそうだ。
自己紹介のフェーズが終わりつつある。今週あったことを話しながら、僕の音楽観、芸術観の入り口を少し。
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非常にいまさらながら、「スイーツ」って言葉の地に足がついてない感は、たとえば雑誌が夕食のことをブジョガボって言い出したらみんなブジョガボって言いそうなところだ。「カツオ〜ブジョガボの時間よ〜」。スイーツの概念、メンタルへのご褒美的なニュアンスをこめるなら、「糖分」がよろしいのではないか。
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12日。朝起きたら酷い腰痛。人生の課題のひとつである「運動」に本格的に取り組まなければ。痩せて自己肯定感を高めるためにも、数々の成人病の治療のためにも。
運動ができなければ人格全否定だった小学校に入学する前、幼稚園生時代に体操教室に通わされて、それが嫌で嫌で嫌で嫌でしょうがなかったことをふと思い出した。当時の母は相当に焦ってたんだろう。すべてが裏目に出て47歳になっても呪いとして襲いかかる。
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前にも書いたけど、20歳からは30歳は学生を終えて社会人に慣れるまであっという間、30歳になった頃はまだ若さの尻尾に捕まってるつもりでいて、京王線の特急が明大前から調布までワープする感覚で、小田急線の快速急行が下北沢から登戸までワープする感覚で時は過ぎ、気づけば50に手が届く。
これほんとだよ。若さをアイデンティティにしてるすべての人に言いたい。
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高野寛@日本橋三井ホールへ。
30周年ライブのセッション編。もうずうっと憧れてるミュージシャン。素晴らしかった!! 行ってよかった。鈴木正人さん、宮川剛さんを従えて1曲目から “虹の都へ” 。2曲目にはおおはた雄一さんを招いて “相変わらずさ”。ここからはゲストを招いてお互いの持ち歌とスタンダードを演奏した。”終りの季節” “500 Miles” “You’ve Got A Friend” “Wild Horses" あとなんだっけな、それくらい誰でも知ってる曲。
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おおはたさんはずっとステージにいてギター2本体制。高野さんがリードボーカルを取った曲は半分もなかったんじゃないかな。おおはたさんと延々ギターバトル。それがなんとも楽しそうで微笑ましかった。完全にギター小僧だった。
坂本美雨さん、畠山美由紀さんときて、最後のゲストはハナレグミ永積崇さん。ギター3本。本編最後は全員で “さよならColor”、アンコールはやっぱり全員が揃って “夢の中で会えるでしょう” 、高野さんが1人残って “On And On”。
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堪能した。やっぱり楽器やりたくなる。ギターはFは克服してBで挫折した。ベースもかじっただけで放置してるし、ウクレレのコードもだいぶ忘れた。
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13日。前日の腰痛がまだ酷くてこれほっといたらぎっくり行くタイプなんで、体のメンテナンス。骨盤ほぐしっていうのがかなり効いた。森永ICE BOX大好き。2個買う。
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Hermeto Pascoal@BillboardLive Tokyoへ。
Hermeto Pascoalのチケットは前に2度取って、2度とも体調不良で行けなかったんである。3度目の正直。BillboardLiveで贅沢にステーキとピザを食った。美味い。
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素晴らしかった。いまんところ今年のベストライブ。おのおのに楽器を奏でながら登場、Hermetoは角笛のようなものを吹いて登場、その後もシャウトみたいなスキャットを聴かせたり、コールアンドレスポンスしたり、サービス旺盛だった。
「ブラジルの国宝」を支えるバンドはサックス、キーボード、ベース、ドラムス、パーカッション。みなさん抜群の演奏力、その中でもやっぱり自由なHermetoに翻弄されて、メンバーは戸惑ったり笑ったり踊ったり。子供みたいに掌の上で遊ばれてた。
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Hermetoはオルガンからボーカルから角笛からおもちゃの楽器まで取り出して鳴らす。音楽的には変態ジャズで、楽理的にはとんでもないことが行われてると思うんだけど、快感原則のど真ん中を突っ走った。変拍子でもちゃんと踊れる。前に無駄にしたチケットはWWW Xで、ほんとうはスタンディングで踊りたかった。
例によって楽屋口に近い安い席だったんで、Hermetoとハイタッチできた!!
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Doris Day亡くなったのか。っていうかご存命だったのか。”Que Sera Sera”。思い入れがあるのは先に亡くなった彼女の息子のTerry Melcherで、プロデューサーとしてソングライターとして素晴らしい作品をたくさん遺した。親子で作った “MY HEART” ってアルバムは良かったな。
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14日。この日はひたすら寝込んでた。建て替えた渋公の名前がLINE CUBE SHIBUYAで、こけら落としがPerfumeなの把握。チケットすごい争奪戦だろうな。
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腐れ縁が英検1級を取るらしい。英語のイメージ。ハロー!!!!!!!!!!!ケン!!!!!!!!!!!! ハロー!!!!!!!!!!!!メアリー!!!!!!!!!!!!!! ウイーアーハッピー!!!!!!!!!!!!!!!! そのテンションとポジティブの押し売りに辟易して勉強しなかった。あれなんとかした方がいいよ。
部屋が人生で一番汚かった3月より汚い。なんだかんだで外出しちゃったり、その疲れで寝込んじゃったり、腰痛で腰を曲げたり座ったりが困難だったり。猫の健康的な環境作りとしても、そろそろゴ...が出る季節って意味からも、早く手をつけたい。
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15日。また体のメンテナンスへ。掃除もできず日記も書けず、ただ寝込む日々。時間はあり余ってるはずなのに、なんにも進まないことで自己嫌悪に陥る。
猫の健康のために、猫のトイレの掃除と、シンクに皿が溜まって水が腐って臭っていたのを、なんとか片付けた。日記はほんとうにいま僕が生きている唯一の証だ。こうしてたまりにたまり、はてしなく長文になり、書くのに時間がかかり、誰も読まなくなる。
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16日。いつもの軽い致命傷の朝。障害者福祉センターのフィットネスプログラムにも面談にも、楽しみにしてたパール兄弟 (ゲスト鈴木慶一さん、岡田徹さん) のライブにも行けなかった。パール兄弟はこれで3回チケットを取って3回とも行けなかったことになる。
部屋は相変わらず果てしなく汚い。有機的に汚い。夜中になって、意地で日記を書き始めたところ。蕎麦を食べた。
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パートナーがいない焦りが募って、2つの婚活アプリに登録した。年を取っても品のある方はいるものだ。しかしお薦めされるのはみんなザ・オバサンだった。いまの自分の現実、年齢とポテンシャルを突きつけられた。YUKIちゃんや石田ゆり子さんや緒川たまきさんや森高千里さんや原田知世さんまでは求めてない。ああ。のんちゃんと結婚したい妄想がかえって膨らんできた。完全なる現実逃避だ。
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SIDE-Cに続く。
5月16日 SIDE-C 私事ではありますが、かねてよりお付き合いしたかった方が本日入籍しました
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って日記を、藤岡みなみさんが入籍した時に書くべきだった。ルックス、キャラクター、センス、趣味、知性、ユーモア、穏やかさ、繊細さ、すべてがパーフェクト。みなみちゃんなら16歳差でまだぎりセーフじゃん。miyuちゃんなんて30歳差だからね。
もうだいぶ疲れてきたんで自分でもなにを書いてるのかわからない。すごーく厳選した世の中のことや政治のことや音楽のことをだだっと書いてラーメン食べたい。
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8日の日記で紹介したInstagramのアカウントについて、「ホロコーストの時代、なぜインスタ? すでに1億回再生、仕掛け人に聞く」。
「『ペニシリン以来の大発見』脊髄損傷を直す新治療が保険適用へ」。「月にも活断層による地震か、定説覆す研究」。「『死んだ星』ではなかった? 謎だった浅発地震の原因に新説」。「経産省職員『職場のトイレや会議室で覚醒剤を使用した』職場の机から注射器6本」。相変わらず瀧たたきが続いてるけど上級国民にはお咎め無し。
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細馬宏通さん。「タピオカティーを飲む人のストローの中で、球体が移動している。呼気が可視化され、拡大されている。とてもエロティックな光景なのだけれど、いまやそのエロティシズムが街角でダダ漏れなのだ」。
「タピオカティーのエロティシズムがそうであるように、流行にはある種のはしたなさが伴う。閉塞をみだらさで破ろうとする衝動が漏れている」。
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音楽の話を。忙しい人はNME Japanが選ぶ今週聴くべきこの曲:2019/5/10を。
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SIDE-Bにも書いた通り、ハリウッド黄金時代の女優で歌手、Doris Dayが亡くなった。遠藤ミチロウさんの素敵な動画 “2013/8/10 新・相馬盆唄” 最後まで観て!!
5月19日 人生のやり方がわからぬ
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前回の日記は9時間かけて書いた。あまりにも長いしあまりにも遅筆だ。もう日記じゃない。もともと自分が読み返す用の備忘録だし、できごとや頭の中身を取り出してすっきりする作業なんで。とはいえもっと頻繁に書きたい。
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16日付の日記は延々17日の朝まで書いて、昼に寝て夜に大掃除をするつもりだった。当然そんなにうまくはいかないよ。
腐れ縁とチャット。アイドルカルチャーがいかに素晴らしいかについて、ポピュラーミュージックの歴史から語った。数年前までは僕もアイドルに偏見持ってたし、こういう未来が待ってるとはとても信じられない。
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体験してないけどしてみたいこととして、ジャイアンリサイタルを観たいっていうのがある。なにかの比喩でなく、ボエーというやつを聴いて気分が悪くなりたいのだ。ノイズものとして結構いけるかもしれない。
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翌日は6時半起き、と思うと緊張してぜんぜん寝られへん。結局1時間睡眠で湯会へ。
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セーターにコート着てる人までいるのに、僕はTシャツと半ズボンでぐちょぐちょになるほどの汗。バセドウ病の多汗症だと思う。つらたん。周りにジロジロ見られるし...。ララ歌声あわせよ足並みそろえよ今日は湯会だ。とはいかないものだ。
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天然温泉の巨大銭湯でお風呂に入って、畳の大宴会場でビールを飲みながら音楽を聴く、というなんともだらけたイベント。初期はアヴァンギャルド系の方が出てたみたいだけど、いつの間にかアイドルばっかりになった。
今回はamiinA、Negicco、DJとしてNachuが出演するという俺得回で、カウンセリングをごめんなさいまでして観たかった。
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Negiccoの出演時間が早かったせいか、開場時間にはすごい行列が。愛しのガールズに会うためにまずは温泉に入って身を清める。
Negiccoは安定感やばい。セットリストも最高。楽曲と性格がよさそうなアイドルが好きで、逆にいえばそうでないアイドルにはまったく興味がないのだ。Negiccoはその最たるもの、Nao☆ちゃんもKaedeも好きで、楽曲は完璧と言っていい。
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それがぽんちゃことMegu推しになったのは、思い返せば前回の湯会がきっかけだった。アナログレコードを操る音楽センスの良さと滲み出る天使感はもちろん、湯会で間近で観てファサッと揺れる髪にときめいたんだ。
僕は酷い癖っ毛で、縮毛矯正して髪が硬いんで揺れる髪に憧れがある。今日は袖の袖まで来てくれるサービス精神にやられた。
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amiinAは機材トラブルからのスタート。音飛びするトラックに必死に追いつく2人。やがて安定してきて、すべてを取り戻すかのように圧倒的なボーカルとダンスを繰り広げた。かなり激しいダンスなのに音をはずさないのいつも関心する。エッジの効いた僕好みの楽曲と世界観を、みせつけたんじゃないかな。
終盤は畳に降りてアリーナ (大広間) 中央でのパフォーマンス。”Canvas” も “Jubiliee” も “Caravan” も畳で歌い踊る!!
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amiちゃんは知性、miyuちゃんは癒しで、miyuちゃんと撮ったチェキ、もう憑き物が取れたような、まるで病気ではないような顔をしてるのが自分でもおかしい。
前は藤岡みなみさんにガチ恋してた。年の差16歳。ギリギリ、ギリギリセーフだと思うのだ。miyuちゃんとは年の差30歳。どう考えてもアウトだ。高校時代にクラスメートにこんな娘がいたらな。どうせ話しかけることはできなかっただろうけど。
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Nachuは誰でも知ってるJ-POPのサビをがんがん繋いでいく。センスに圧倒。夏に向かっていく “Summer Nude” にはじまり、今回は特に女の子が岡村ちゃんの “だいすき” をカバーしてる音源にぐっときた。これいいカバーよ。よく見つけてきた。
最後まで観たかったけど湯会は帰りのバスが混むのだ。この3組を観てもう充分ごちそうさま。楽しんだ。
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帰り、乗っている電車が人身事故を起こした。降りる駅まであと1kmぐらいのとこ。1時間車内に閉じ込められて、ぶっ壊れて走れないってことで前の駅に引き返して降ろされた。事故にあった方は怪我をされたのか亡くなったのか心配。
僕は病気の性質上、よく車内で体調を崩す。この日はだいじょうぶだった。たくさんの方が乗ってたんで、体調が悪い方もいらしただろうな。
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Instagramを開いたら、なんだハルちゃんお忍びで来てたのか!! 会いたかった。
Nao☆ちゃんが仕事について嫌なことを言われたみたいで、自暴自棄なツイートをしてた。あとで削除して謝ってたけど、みんなNao☆ちゃんが好きだし3人のNegiccoが好きなんで、辛いこと隠さないでほしいな。「彼女の辛いわけなどきっと僕にはわからないので」。
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19日。さすがにGood Sleep (ぐっすり) 寝た。バブルがいかに人の心と街を蝕んだか、みたいな夢を見た。あの頃の知り合いと連絡を取ると、いまだに軽薄な世界に生きてて、それでFacebookやめたとこある。
前に進まなきゃだけど、それはスクラップアンドビルドではないよなあ。
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女の子の写真を保存するのと同じ感覚で猫の写真を保存する運動。うちの猫たちもやけにご機嫌。
まさにNachuとハルちゃんが出演する行きたいイベントがあったけど、うちでもそもそGYM作業。そして懸案の大掃除へ。ふふふ、いっぱいでたね (可燃ごみ) (大12袋) 。
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世の中のことを。「月にも活断層による地震か、定説覆す研究」。「『死んだ星』ではなかった? 謎だった浅発地震の原因に新説」。それに関連するかもしれない「月の裏側でマントル物質を発見か、中国」。「『マグマオーシャン説』を裏付ける可能性、嫦娥4号ミッション」。月は思ったより活動的かも知れない。
「窓で太陽光発電できる『完全に透明なソーラーパネル』が再生可能エネルギーを次の領域へ」。「ブラジル発 ファンによる実写『ナウシカ』がガチ ジブリ愛が止まらん」。
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「台湾、同性婚認める法案を可決 アジア初」。「台湾の立法院は17日、同性婚を合法化する法案を66対27の賛成多数で可決した。アジアで同性婚が認められるのは初めて」。「蔡総統はツイッターで、『台湾では愛が勝った。私たちは真の平等に向かって大きな一歩を踏み出し、台湾をより良い国にした』と述べた」。
「全政府統計の6割強不適切 プログラムミス、ルール違反、公表遅延など」。この国は汚職ばっかりしてるうちにアジアでどんどん出遅れて沈んでいく。
5月27日 夏が来た
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2010年が酷暑で、気象庁が30年に一度の異常気象って発表したの、高野寛さんのブログで思い出した。あれから毎年が異常気象だ。2011年3月以前のこの国は、いろんな意味でもう別の国だったみたいだ。
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どう考えてもライブに行き過ぎで、インプットばっかりでアウトプットが出来ない焦りについては何度も書いた。ライブちょっと減らしてみた。それで自分の時間が取れるかっていったら、なぜか細かい用事をしているうちに時間が過ぎちゃう。それはそれで焦る。
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20日。体のメンテナンスを受けて、さわひろ子ワンマンライブ「夜明けの晩に」@東京ゲストハウス王子ミュージックラウンジへ。
壮絶なライブだった。彼女はその前の週くらいから喉の調子が悪くて、この日に向けて休んでたのだ。それでもこの日に本調子に持ってくことは出来なかった。
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最初は危なげなかった。だんだん高音が辛くなり声がひっくり返り、歌い直す場面もあった。普段は完璧なステージを観せる彼女の人間の部分、ミュージシャンとしての意地を観た。
いつも通りにコントロールできない声を丁寧にコントロールしようとして、時に歌える音域にメロディを変えて、それでも歌としての表情をつけていく圧倒的な集中力。聴く側も、それに応えようと圧倒的な集中力で彼女を見つめてた。
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ついに「声がまったく出なくなるかも知れません、代金をお返しします、でもお付き合い頂ける方、まだ歌います」って言った。最後まで見事に歌い切って、物販ではもう全然声が出なかった。代わって吉村かおりさんが物販を仕切った友情を美しいと思った。
また同じライブをやり直したいという。“真夜中” “海里” の美しいMVが公開された。プロジェクターに色水や砂を投影する演出も、「夜明けの晩」を探し歩く物語も素晴らしかった。彼女のことだから、ほんとにやり直すならとんでもないクオリティでくると思う。
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終演後、彼女は「人生で一番ふがいないライブでした。ほんとうにごめんなさい」ってツイートした。でもサーチをかけたら、お客さんだけじゃなくバンドのメンバーまで、素晴らしいライブだったって声を揃えてた。
僕も素晴らしいと感じた。もちろん声が出るに越したことはない。でも出ない状況で逃げ出さずに魂を削ってることが充分に伝わってきたんだ。その結果、曲の本質がよく見えたような気がした。音楽の良し悪し、またその魅力の核心はいつまでたってもわからない。
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ところで花を買うのが好きだ。トンチンカンな注文を出しても、店員さんがイメージを汲み取って綺麗にまとめてくれるのを見ること。もちろん贈って喜んでもらえることも。うちにも花が欲しいけど、猫が食べそうだな。
猫たちが穏やかな顔をして眠ってる。これが僕の作った家族なのかなあ。
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21日。早起きに緊張して2時間しか眠れなかった。でも毎朝、猫を揉んでお喋りする時間は作らねば。
紹介を受けて初めて某総合病院に行った。高校生の頃に突然汗かきになって、ここ数年で加速度的に汗をかくようになって、酷い時は目も開けてられないほどだ。早く専門医に診て貰いたかった。久しぶりの大嵐の中を出かけた。
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2時間待って、地域の病院でやったのとまったく同じ検査を受けることが決定して帰された。紹介状に検査結果はちゃんと出てるのだ。ただ病院も先生も感じはよかった。
医者はバセドー病を疑ってて、僕は自律神経系の問題だと思う。もしそうだったら、またゼロから検査して別の病院を紹介して貰って、そうこうしてるうちに暑い季節がくる。
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総合病院の患者さんは99%家族連れだった。やっぱり病気は独りじゃ治せない。僕は家族はもちろん、緊急連絡先に書くべき親戚もいない。入院に必要な同意をしてくれる人もいなくて、医者に入院を勧められても家でこもるしかなかった。
猫が家族なんで、肉球捺印じゃダメかしら。
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山田全自動さんの本業ってなんなんだろう。Instagramの、音楽と映像あるあるのクオリティが高すぎる。in livingさんみたいに美しく、丁寧に生きてる方でも生きるのが嫌な時期があったのだな。コンプレックスの塊でついでみたいに生きている僕が何をか言わんやだ。
Snapchatのフィルターを試してみたら可愛さのカケラもなかったので抹消。
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22日。連日の病院通い。検査の数値は非常に悪い。薬を増やされた。そして病院のハシゴ。処方箋薬局に処方箋を出して、待ち時間に美容室。縮毛矯正→カラーリング→カット。気がよくて腕もいいおばちゃん美容師さん。
向かいのお客さんが、息子さんが30になっても結婚しないんで同性愛者じゃないかしら、覚悟してるって言ってた。それってどうなのか。
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中島らもさん52歳没なんだ。子供の頃「明るい悩み相談室」を愛読して、大人になっていろんな表現に触れて、危ないおじさまのイメージだった。自分とそんなに年変わらん。
それを言ったら父親もJohn Lennonも、もうとっくに年を越えちゃったわけだけど。
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23日。鬱。何度寝しても鬱。もう一眠りしたら超痩せてして超イケメンでスポーツ万能で楽器の天才でモテモテのウハウハになってる気がする。
フィットネスプログラムも体のメンテナンスもライブもキャンセルした。病院通いで疲れが溜まってたし、翌日も病院だ。痩せる気も運動する気もあるといえばある。でも47年間こびりついた運動へのトラウマはなかなか克服できない。
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ライブを観たいのに、なぜかいつも行けないミュージシャンがいる。この日予約してたCLOWさん、5回連続くらいで観に行けてない。ごめんなさい。
スーパーのBGMにShazam向けたらよく似たかっこいい曲がヒットして得した気分。
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24日。この日も検査。血液検査なんで前の日の21時からなんにも食べてない...おわったら冷やし中華たべるんだ...。注射器9本分の血液を抜いた。普段スキルさんって呼ばれてるんで、病院で本名で呼ばれてもピンとこない。猛暑で蝉がジージー言ってた。
帰ってからいろいろもそもそ頑張った。頑張る方向性を間違えて翌日タイトだわ。
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25日。いつもチューしてくるチャイ、顔を押さえつけてこっちからブチューってしたらびっくりしてた。ZAZが来日するの知らなかった。残念。タイムラインに体育祭の話題が並んだ。体育祭で一番嬉しかったのは「雨天順延」だったあの頃の気持ち忘れない!!
カウンセリングへ。5月なのに32℃。野良猫と遊ぶ時間を見込んで早めに家を出たけど野良猫も暑いらしくて1匹もいない。酷暑のアスファルトの上で無駄にバスを待った。
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カウンセリングは充実してた。ここ最近の出来事や感じたこと考えたことを話して、そこから僕という人間の根っこを探っていく。
そういえば、「自分のことをネットに書くの怖くないですか」って何回も聞かれた。インターネットが平和だった時代から使ってるから感覚が違う。探ってくるやつはどう隠したって探ってくるしなあ。
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帰ってきて床をピカピカに磨いて、久しぶりにやってくるN氏を待った。今年初めての素麺を食べた。旨い。ウィスキーを飲みすぎてだいぶ酔った。
古今東西の音楽を聴いた。まだ聴いてなかったVampire Weekendの新譜、Rostamが抜けた穴をそのままにした空気感のあるプロダクションが好み。たまにはっぴいえんどを聴いてハッとするのは松本隆さんのドラムの良さ。ジャズやテクノをかけて、結局はBeatles最強。White Albumの50周年Mixを初めて聴いた。ベースがよく聴こえた。
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26日。猫に鼻をペロペロ舐められて、おでこに肉球をあてられて起きた。ああ、遊んで欲しいんですね。結局猫が一番の友達だ。
前日より暑い中を体のメンテナンスへ。帯広で38℃以上にまであがったらしい。地球はもう限界にきてるんじゃないだろうか。異常気象はタガが外れたら加速度的に進んで、大げさじゃなく金星くらいの気温になるよ。聖蹟桜ヶ丘のスーパーは森永ICE BOXがあるのでいい。全国のコンビニ、スーパーに常備するべき。
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かねこきわの@高円寺U-hAへ。
今回のライブから新基軸を取り入れるっていう。なにかと思ったら、いつもMCがとっ散らかるんで台本を書いてきましたと。それでもとっ散らかってた。「はじめましてと言います」って挨拶は2つの解釈ができるな。また聴いたことない曲持ってきた。持ち曲の多さとクオリティに毎度驚く。イマジネーティブでチャーミングな楽曲と、緩さが心地良い演奏。めちゃくちゃ楽しかった。もう天才です。バカ売れして欲しい。
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対バンでは特にRitomoさんが良かった。楽曲も演奏も抜群の安定感。言葉や歌に込められた描写力のクオリティを堪能した。王道を行くようでいて、スキャットのセンスや構成もオリジナルちゃん。ワンウーマンライブのチケット買っちゃった。
静岡から中央大学多摩キャンパスに通ってるんだって。早く東京に来て欲しい。
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その裏ではPied Piper Houseでikkubaruのインストアイベントがあって、村松邦男さんやTWEEDEESと一緒にhajimepopちゃんが飛び入り出演したらしい。
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27日。日記が溜まるのはやっぱり精神衛生上よくないな。頭の中のものを書き出さないともじゃもじゃする。ここにこんな人が生きてるよって言いたい。
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TikTokを2本撮った。猫のとのんちゃんの。TikTokで映像のセンスとアイデアない女の子、銃声からの割れた音楽に波とスローモーションとピースサインだよね。そのための音源が充実してる。フィルターかけてきれいになった自分の顔を垂れ流す快感があるんだろう。
「陰キャ」や「メンヘラ」を嘲笑するネタが多くてときどき疲れる。人は陰があった方が面白いし、メンヘラは脳って臓器の病気なんでこれ以上流行ると差別問題になる。
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SIDE-Bに続く。
5月27日 SIDE-B ポチ
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世の中のことを。メスキータ日本初の回顧展が東京ステーションギャラリーで開催される。「大英博物館で『マンガ展』萩尾望都さん現地で会見」。
「内戦で消えたライオン、なるか史上最大の復活作戦」前編と後編。ライオンを聖なる動物とする現地の人々の話が面白い。「中国で白い野生パンダを初撮影 四川省、山中に設置のカメラ」。どれでもぜんぶ並べるのは黒のパンダだっけ。「車の運転って難しすぎない? なんで社会で許されてるの?」。言いたいことはわかる。けど喩えに出されるパソコンの操作だって難しすぎるぞ。特にWindows使ってる人、どんな頭をしてるのかと思う。
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「米国の元原子力委員長『今は、原発は禁止されるべきと考える』」。「残された選択肢は、地球を救うか、核産業界を救うかのみ。私は地球に一票を入れる」。「日本は福島事故を体験した後、50基の原子炉のうち40基余りを止めたが、かえって炭素排出量が事故以前の水準以下に減った」。「避難者数 実相を示しているか」。「避難者は政府が発表している統計より数万人多いと言われています。政府と福島県は住宅提供の打ち切りを進めていますが、福島県内では住宅提供を打ち切った人を避難者から外しています」。「数字が実態と離れていれば、誤った印象を外部に与えないか」。
小池百合子がオリンピックの暑さ対策で変な傘を発表した。せめて小池がかぶれ。代わりにかぶらされた青年の感情を押し殺した顔。彼に小学生の子供がいたらいじめられるぞ。
5月31日 SIDE-A ロストジェネレーションとして通り魔事件に思うこと
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通り魔事件が続いて胸を痛めてる。特に川崎死傷事件。未来ある子供たちの命を奪い、怪我をさせた犯人は僕と同じ「ロストジェネレーション」と呼ばれる世代だ。
Twitterでは「犯人は在日らしいよ」「犯人が精神障害者ならそういう人は全員病院に隔離するべき」みたいなヘイト発言が横行して、Twitter社はそれをよしとしてる。昔の「おはよう」を交わしあった穏やかで平和なTwitterはもうない。
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犯人が死亡して、背景がわからない状態でいろいろ憶測するのは「犯人は在日らしいよ」っていうくらい間違ってる。それでも考えるところがある。
ロストジェネレーションは、第二次ベビーブーマーとして生まれた時から競争にさらされ、就職の数年前にバブルが崩壊して就職ができず、できても人手不足で異常な過労働を強いられて家庭を持てなかった。国を挙げてあの世代は失敗作でしたって言われても困る。ならばアメリカに何兆円も貢いだり武器を買う金で我々を救ってくれよと思う。
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「可哀想とすら思ってもらえない可哀想な人たちへ」。「社会的信用もなければ、金もない。友人もいなければ、恋人もいない。仕事もなければ、頼れる家族もいない。そして何よりも、彼らには希望がない。そんな人のことを、西村さんは『無敵の人』と呼びました」。西村さんっていうのはひろゆきのことね。これは完全に自分のことだと思った。
「『衣食足りて礼節を知る』という言葉もあるように、倫理だの道徳だのは『恵まれた人間』にしか生まれない。不幸な人を救いたいのではなく、可哀想な人を救いたい。そして得てして、無敵の人とは『可哀想』ですらない。『可哀想だ』と認知をして貰えていれば、無敵の人にはならない。『可哀想ですらない不幸な人』をどうにかして減らしたい」。
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「川崎殺傷事件『死にたいなら一人で死ぬべき』という非難は控えてほしい」。「死にたいなら迷惑をかけずに死ね」と言った非難が殺到してる。記事は、これらの言説をネットで流布しないでいただきたい、それは次の凶行を生まないためにって訴えてる。
犯人と同様に「社会は辛い自分に何もしてくれない」思いを持っている人が自分を責め続け、凶行に及んでしまうかも知れない。「社会はあなたを大事にしているし、何かができるかもしれない。社会はあなたの命を軽視していないし、死んでほしいと思っている人間など1人もいない、という強いメッセージを発していくべき時だと思う」。
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「遠い結婚、孤独なロスジェネ 高齢化の先に待つ未来は」。不遇な人生を送った世代、中高年のひきこもりについて。
「男性は正社員のルートから外れたら、女性は正社員と結婚できなかったら、将来が描けない。ロスジェネの親の世代までは、配偶者や子が介護などの面倒をみたが、これからは頼れる人がいないまま高齢になる人が増えていく。なかでも懸念されるのが、仕事や社会参加をせずに孤立する『ひきこもり』だ。40-64歳の中高年ひきこもりが全国に約61万人いるという衝撃的な推計を内閣府が公表したのは3月末だった」。
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「『キモくて金のないおっさん』と『見えない弱者』の話をしよう」。見るからにわかりやすい障害者やLGBTの方々は、美しい弱者として保護の対象になる。でも精神的に問題があって生きづらい、働けない人はそれがわかってもらいにくい。
「例えば電車の中で太ったおじさんが全身から汗を出していて、昔はそういう人は『気持ち悪い』とかよく言われていたんだけど、この間ネットで『気持ち悪いと思って見てたけど、よく見たらヘルプマークぶら下げてた。この人はパニック障害か何かで、気を配ってあげないといけないんだって気が付いた』というツイートを見かけて」。僕は病気で太って全身から汗をかく気持ち悪いおっさんだ。実際ヘルプマークの認知度は極めて低い。
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この記事の中でも、お金や社会的地位のある人が、急に多重債務者になってしまう可能性を指摘してる。たとえ自分でしっかり管理できても、インフレが起きたり、オリンピックの後始末で経済が崩壊すれば無になる。そして記事は、お金をかけなくても健全な生活を送れば、人生は緩やかに回復していくはずだと説く。その上で。
「『何も考えられないし、ここから逃げたい』。そういう風に精神が参っているときに、果たしてランニングができるのか、っていう問題があって。早起きもできないし、お米も炊けないし、何もできない。でも、世間ではそういう人たちがいることを知らない人の方が多いと思います」。
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ロストジェネレーションがキモいおっさん層に入って、まあ僕がキモいおっさんなんだけど、たまに誤操作でiPhoneがインカメになったりすると、神様はなんでこんな醜い生き物を作ったかよと思う。キモいおっさんはとても生き難い。
やっぱり「孤独」がこの時代この世代の大きなテーマみたいだ。その極めて極端な例として自分がいる。
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SIDE-Bに続く。
5月31日 SIDE-B タピオカブームの高齢化
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28日。巨大なプールに構造物を作る夢を見た。高田渡さんが出てきてたぶん宗教的な意味合いの食べ物をくれた。息苦しくなって起きたらお腹の上で猫が寝ていた。オハヨウ友よ。27日の夜から体調が悪くて、猫は気づいて看病してくれるんだ。ほんとうだよ。
納豆ご飯に大葉としらす干し。さて。そろそろカセットデッキを買おうかと思ってる。それに合わせてオーディオセットももうちょっといいものを。いま中学生が使うようなので聴いてるんで。いまの中学生はオーディオセットで聴かないか。
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SIDE-Aに書いた登戸の惨い通り魔事件を把握した。人生のタイムアップを迎えてもう取り返しがつかない絶望にいる僕たちロスジェネが、未来のある子供たちを殺めるなんて。
焼き肉たべて元気だそうと思ったけどダメだった。気圧の急降下もあって、予約していた小川剛さん、松尾竜平さんの出演するライブに行けなかった。何度も書いてる通り、アイドルビジネス化するセミプロ音楽業界、男性ばかりのライブにはなかなかお客さんが入らない。この日入ったかどうかは知らない。申し訳なかった。
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amiinAのmiyuちゃんが、僕の大学時代の友人の娘さんと友達であることが発覚した。ご両親の結婚式では友人代表スピーチをして、その娘さんの成長を見守ってきた。娘さんが子供の頃、プロポーズされて結婚式ごっこをしたことがある。内縁の妻である。miyuちゃんにプロポーズされたい人生だった。誰と誰がどこで繋がってるかわからんな。
都会。すげえ言葉。都の会だよ。薄汚れた大人の都の会だよ。
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29日。ドライヤーのターボ以外の使い方がわからぬ。
体のメンテナンスを受けて、エレクトリックリボンの主催イベント「ワンダランリボン vol.2」@高円寺HIGHへ。この日は足の病気で休養中だったあずみの一部復帰と、あすか作詞・作曲の久しぶりの新曲 “ワンダランディスコ” のリリース日なのだった。箱レコォズはどうなったの!?
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会場について早速 “ワンダランディスコ” を購入。ランダムに入ってる歌詞カードは見事あずみを引き当てた。まずは3人のエレクトリックリボンが登場して1曲披露。
対バンで面白かったのは、みみみしぇるたー。何も見えなさそうな前髪とジャージ姿で、ノンストップでポストロックを歌う。そしてSAKA-SAMA。雰囲気は可愛らしいんだけどサウンドがエレクトロソウルっぽくてかっこよかった。
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エレクトリックリボンはのっけからあずみが参加して “ワンダランディスコ” と “シークレットソング” を披露。やっぱあすかの曲はいいな。あずみのダンスのキレもブランクをまるで感じさせなかった。4人のまったく個性の違うボーカリストが揃ったところがいまのエレクトリックリボンの面白さで、たった2曲でも堪能した。
あずみがはけて、3人でのパフォーマンスが続いた。
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アンコールはあずみが戻ってきてもう一度 “ワンダランディスコ” 。締めの言葉を求められたあずみはちょっと考えて、「私がいなければエレクトリックリボンじゃない!!」って叫んだ。あの弱気だったあずみが頼もしくなった。休養中に悩み考えたんだろうな。
その横で代わりに泣き出しそうなぴっぴ。ゆうは忙しさを感じさせない笑顔とパフォーマンスがプロフェッショナルだし、あおいは迷いが抜けてすっきりした。
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エレクトリックリボンはメンバーの入れ替わりが激しいグループだけど、いつでもちゃんと好きでいられて嬉しい。終演後、公園で飲んだ。ボンクラのみんな、酒注意だと改めて強く思った。まあいろいろ思うところはあるよ。でも怒るとかそういう感情にはならない。ところで僕があずみ推しなのをあずみ以外のメンバーが知っているのか問題。現役メンバーではぴっぴにしかフォローされてないから。
先に布団に入っていた猫の存在に気づかずに蹴飛ばして酷く怒られた。
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30日。日本の若いバンドを聴かなくなっちゃったのは、大雑把な流れとしてバンド名も音楽性も似すぎてるからなんだよな。そしてそれは世界の流れとぜんぜん関係ない。もちろん大好きで聴いてる若いバンドもいるよ。
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細野晴臣さんの話題が毎日タイムラインに流れる。NY公演2日目はSean LennonがOAで矢野顕子さんが飛び入り出演したそうだ。矢野さん「細野さんがマンハッタンで演奏するっていうことは夢だと思っていました。70才を過ぎて、自分のやりたい音楽だけを持って、ここへ来てくれてありがとう。なんだかうまく言えないんだけど、すごく励まされました。一緒に『相合傘』を演奏する幸せを、会場の多勢のニューヨーカーと分け合う幸せ」。
世界で一番細野晴臣の曲を歌ってると豪語する彼女は、こんないい曲があるって知って欲しいからだと、でもいまは世界中の人が細野さんに気づいて嬉しいともTweetしてた。
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久しぶりに障害者支援センターのフィットネスプログラムと面談に行けた。終わった後はスッキリして来週が楽しみなのに、来週になるとまた運動億劫になってる。でも2週間くらい前から、ダラダラ続けてたダイエットをガチモードにシフトした。あずみと会うまでに2kg落とすって約束したから。この日の配信で、次に会うまでにもう2kg落とすって約束した。
帰宅して猫たちとひと遊び。気持ちいい天気。ずっとこんなの希望。
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31日。体のメンテナンスへ。歩いて行った。30分もかからない距離だけど、いままではバスかタクシー使ってたの。痩せる。今日もいい気候だった。
山本リンダさんと楽天の三木谷の車が事故を起こしたそうだ。前にaikoさんと哀川翔さんの車が事故を起こしたことを思い出した。あまり知られてないところでは、さとう宗幸さんが伊奈かっぺいさんに送ったお年玉付き年賀はがきが1等に当選したことがある。
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世の中のことを。「日本初のアフリカ人学長の挑戦と理念『グローバル』と『ダイバーシティ』掲げて奔走」。京都精華大学サコ学長の、「民主主義・平等主義と多様性は、実は相性が悪い面がある」って話。
「『自分の『普通』嗤われるの嫌』命絶った20歳の女性 届かなかった支援、母の苦悩」。発達障害の話。「多様性に目が向けられる社会にはなったが、違いを許容できる社会にはなっていない」。「社会に適応しようと頑張ってきた本人や家族を褒めてあげて、地域の中で共生できる環境を整えること」。
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「『SNS映え』が動物たちを追い詰める」。
「いつ行っても頬ずりできる小さなトラがいるのは、出産後すぐに母子を引き離して母トラの発情を促す『スピード繁殖』を行っているからだ。また、ゾウが人間を背中に乗せ、芸をするのは、幼い頃にブルフックで痛い目に遭わされ、野性の本能が『破壊』されたからだということ、そして、アマゾンの森林で密猟されるナマケモノの多くが、飼育下に置かれるとわずか数週間しか生き延びられないことも、観光客の多くは知らないのだ」。
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「『子ども最低3人産んで』桜田前五輪相、パーティーで発言」。ロスジェネだ。子供はいない。子供を作るには相手がいる。金もいる。武器を買う金で子育てを支援する政策を立ててから言え。少子高齢化社会はお前らの失政だ。
「金融庁が『年金給付はこれから下がる、2000万円貯めておけ』の報告書」。「経産省・文科省『霞が関連続覚醒剤事件』でテレビがピエール瀧・元KAT-TUN田口報道と違いすぎ」。こういうことを指摘するメディアがリテラくらいしかなくなった。
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「世界には、女の子として生まれてきただけで『NO』と言われる国がある」。募金活動です。ぜひ読んで。
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