DIARY 2020年1月


1月1日 今年もよろしく 今年こそよろしく

2020年 明けました おめでとうございました

昨年も猫に甘やかされ、音楽に溺れ、そして人はまったくもって信じるに値しない醜い生き物である事実と向き合う、つまりは通情運行の1年でした。今年はたかが運動会のために国家が崩壊することが予想され、これは不可抗力なのでみなさん逃げましょう。
 そして私はいわゆる年男であります。飛べない体と心を抱きしめて時間は過ぎ去り、夢だけが残ります。自分を救えるのは自分だけ。あなたを救えるのもあなただけ。自分の行く道は自分で決められます。今年を生き抜いだけで偉い。どうか無事に2021年を迎えましょう。私の、あなたの今年が、愛と平和と音楽に包まれていますように。

1月7日 SIDE-A 新年の抱負っぽいこと

抱負は大雑把に2つ。懐の広い人間になること、自己肯定感を持つこと。
 そのご褒美的な煩悩として、痩せること、病気が治ること、素敵な彼女をつくること、作品をいっぱいつくること、ラッキーで食うこと。
 痩せるについては既にわりと頑張ってる。相変わらず明けない鬱病が続いて、この人生の意味に焦りを感じてる。今年は大逆転したい。話題のCM「さ、ひっくり返そう」。

これは何度も書いてる通り、日記を短くしなきゃなのはわかってる。
 長くなっちゃうのは、世界の情勢や日本の政治がきな臭くなって、先の大戦で市井の人々が書いた日記が後の歴史家の貴重な資料になっていること、政治の腐敗や戦争について、何も述べないのは腐敗や戦争に加担するのと同じだと思ってることによる。日記を短くするには、世界のバカ共に賢くなってもらうしかない。めんどくせーよ!!

12月30日。大滝詠一さんの命日。僕は大滝さんは後追いだった。はっぴいえんどの大滝さんが1人いて、ロンバケ以降の大滝さんがもう1人いて、その接点がわからなかった。1995年かな、CDで大量再発された時にまとめて買ってのめり込んだ。大滝さんの美意識や価値観はぜんぶ繋がってるし、それは世界のポップスのあり方に繋がってた。

その頃の僕は、なにかの間違いで誰でも知ってる大手電機メーカーのコンテンツ部門に就職した。部署にいた誰一人として大滝さんを知らなかった。ロンバケ直撃のはずのバブル入社世代もたくさんいたのに。聴かせてもぜんぜん響かなかった。「小室哲哉を聴いてる人は音楽通」とされるくらい音楽的にプアな文化環境だった。
 コンテンツを作る部門でこの感性の低さはダメだと思った。実際僕以外の社員は会社の名前で仕事をとって、下請けに回すだけだった。小さな制作会社に転職した。大滝さんがきっかけだった。あの会社に残ってたら、大手企業に優しい安倍政権の時代に美味しい思いもしたかもしれないけど、大滝さんの音楽を信じた進路を後悔してない。

3日半かけて日記を書き上げた。なにやってんだかな。大掃除をするつもりだったけど、諸般の事情もあってAATAインストアライブ@横浜ビブレへ。
 昔HMVが入ってた場所にタワレコが入ってるのは皮肉なもんだ。店の面積は半分以下になってた。久しぶりに実店舗でアナログ棚を掘ってたら、これAATAに聴かせたいなってアルバムがいっぱい出てきていっぱい買物をした。肝心のインストアライブ、1曲目の “Airport” を片耳で聴いた。

ライブは基本的にアコギ弾き語りでニューアルバムの曲から。”Sway” いい曲だな。タイトル曲の “Blue Moment” はアコギと音源と同期で。阿吽の呼吸のPAはわかちゃん。さすがだ。最後は “Blowing” 。
 お客さんそれなりに立ち止まって手拍子も起きてた。もっとインストアやってもいいな。でも頑張りどころで勝負どころでちょっと疲れてる風なのが心配だった。もちろん演奏には疲れは微塵も感じさせないのがAATAクオリティ。

聴いてほしいアルバムを自費で買って配る癖がある。警戒する人もいる。他意はない、いい音楽をシェアしたいだけ。AATAにアナログあげたみたいに、AATAのアルバム “BLUE MOMENT” もいろんな人に配ってる。すごく気に入ってる。
 名前を変えたAATA、羽ばたくといいな。アルバムもアナログ出せるといいな。クラブユースでいける。

帰ってきて大掃除。夜中にパスタを茹でて、汚れきった台所で足をすべらせて頭からお湯とパスタをかぶった。だいじょうぶかだいじょうぶじゃないかって、だいじょうぶなわけないでしょう。でも誰も僕の存在なんて気にしないので実質だいじょうぶと同じ。僕らしい、2019年らしい師走だ。

坂本櫻さんの配信を観た。「継続って大事ですよ、できるかできないかじゃなくてやるかやらないかですよ」って言ってたのが印象的だった。2019年の目標は殆どこなせなかったから2020年はやる年にしたい。理想論じゃなくて具体的なことを挙げたほうがいいな。
 まじで痩せる。まーじーでー痩せる。自分の音楽や絵をもっと世に問う。これは2019年の目標でできなかったこと。インプットとアウトプットを厳選する。溜まってる音源をちゃんと聴くし、日記に書くことを読める文量にする。

Neil Innesの訃報が飛び込んできた。Bonzo Dog Doo-Dah BandやThe Rutlesの中心人物として、Monty Pythonの音楽担当として活躍した。なんてことだ。バンドはもちろんソロもよく聴いた。イギリス的なユーモアのひとつの象徴だったし、もちろん優れたソングライターだった。お疲れ様でした。
 The BeatlesのパロディバンドThe Rutlesの曲で、Beatlesの未発表曲と勘違いされてBeatlesのブートに収録された “Cheese And Onions”、ソロで発表されて後にRutles名義でセルフカバーした “Shangrila” は、むかしネット配信をしてた頃によく流した。

レコード大賞は小学生のグループが歌う企画モノ “パプリカ” 。この曲を初めて聴いた。レコード大賞にはまったく興味がないし、ここ十数年のレコード大賞の中では好きな曲の部類だけど、作詞作曲プロデュース米津玄師さんなのか。
 ”ゴーゴー幽霊船” の頃は尖ってて好きでカラオケでよく歌ってたのに、いつの間にこんな「国民的ソングライター」になってたんだな。本人の大ヒット曲 “Lemon” もピンと来なかった。受賞を喜んでたのは牧村憲一さん、ご自身も “いけないルージュマジック” やYMOを手掛けて、ひょっとしたらオールドファンには違和感を与えていたかも。

31日。大晦日。誰にも気づかれなかった火傷は冷やしてメンソレータムを塗りまくって、触らなければ痛みがないレベルにまで治った。右手は痕になりそう。
 今年は自分の音楽と絵を世に問うて、もう少しこの世界に居場所を作りたい。くっだらねえ音楽をやってる人でもやっぱり発表してる人がなにか発言すれば、それがたとえば「おはよう」の一言でも反応があるんだよね。

ほとんど寝ないで部屋の大掃除を続けた。「大掃除でいらない本やDVDがでたら...? 寄付できる団体のリストがこちらです」。だいたい綺麗になって、新しく買ったオーディオセットをセッティングした。レコードプレーヤーの針圧の設定ができない。暴走族のウーハーの音漏れみたいになってる。
 夜になってN氏が遊びにきてくれた。針圧の調整をしてくれて、音楽を聴きながら年越し蕎麦を食べた。美味かった。そして蕎麦湯は世界で一番美味い飲み物ではなかろうか。Neil Innesの訃報を受けて最初にかけたのはThe Rutles、2019年最後に聴くアルバムはamiinAにした。ちょうどアンセム “Canvas” がかかってる時に年を越えた。

タイムラインは紅白歌合戦の竹内まりやさんの話題で持ちきり。特に小原礼さんのベースがダブルネックだったこと。小林司さん「初めて大晦日をひとりで過ごす山下達郎」ワロタ。どうだろう、達郎さん楽屋にはいたと思う。
 伊藤ガビンさん「元旦この野郎」「おせちもいいけど加齢もね」。竹中直純さん「元日は太陽公転面の今の位置に歴史的経緯でたまたま定まってるとしか思えないのだが、単位系の見直しが進む昨今、太陽自転軸の傾きの延長を公転面に垂線で降ろした交点に年始を定める、とかして欲しい。数千年の惰性を止めて新鮮な季節感が全世界で味わえるのに」。

気づいたら午前4時...初夢は1日の夜に見る夢って24時前に寝てた時代の設定だと思うんだよ。1日の朝に見た夢と2日の朝に見た夢と都合のいい方を初夢と認定する。

1月1日。元旦。ベトナムには猫年がある。代わりにうさぎ年がない。我が家は毎年猫年だ。来年から本気出す。とか言ってるうちに何度目かの年男だ。昭和の子供は1999年や2001年の響きに未来を感じた。2020年なんて未来すぎてよくわかんない。

小田嶋隆さん「不真面目な人間ほどカタにハマった連中はいない。ふざけている人間は退屈で、笑っている連中には魅力がない。真面目な人間の中にこそ、個性があり、オリジナリティがあり、新しさがあり、創造性がある。このごく当たり前の事実に、ツルんでふざけている連中は一生涯気づくことができない」。
 「じっさいうちの国の社会はメディアも含めて『元ヤン』に甘くて、『足を洗ったヤクザ』なんかは、珍重してさえいます。粗暴犯については、非行歴そのものより『最悪の過去から立ち直った努力』の方を評価しているありさまです。その一方で、薬物事犯や離婚歴にはやたらと潔癖です。不思議な国ですよ」。今年も真面目に生きる。

テレビではアンガールズ田中さんの田中さんが映っちゃったの把握。窓を明けたら「BLUE 外は正月みたいな空」からの「フジヤマが見えるワホホ」。去年東京大神宮のご祈祷を受けた時に頂いた虎屋の羊羹と二人静を食べた。
 年賀状。「去年は大きな同窓会がありました」。知らんがな呼ばれてないわ。「子供が東大に進学しました」。知らんがなこっちは高校生アイドル追っかけてるわ。猫たちにちゅ〜るのお年玉をあげた。なんでもちゅ〜るで解決できる。ちょろい。31日が徹夜だったんで完全な寝正月。こんな怠惰な元旦がかつてあっただろうか (わりとあった) 。

2日。2日の夢が初夢なら悪夢だ。1日の夢は覚えてない。本当に悪夢なのは元旦に続き2日も昼まで寝て完全に寝正月なこと。これも毎年書いてることだけど、箱根まで走って行くとか正気の沙汰でない。小田急を使いなさい。

タイムラインを眺めたり寝込んだりして過ごした。タイムラインの話題「性格を色で表現すると」僕は緑だった。理想が強い、思いやりがある、実は忍耐強い、チームプレイ丸。「#伝わらない方言を言ったら勝ち」。とーんときたね (恋に落ちた) 。かつうくわねぇか (結婚してください) 。東京に方言がないと思ったら大間違いだ。
 「#本名にかすってもないのについたあだ名」スキル。由来が本当にわからないけどもはや本名を知っている人の方が少ない。綴りはSUKIRU。命名は鈴木惣一朗さん。「文字の中から見つけた単語が2020年のあなたに必要なもの」猫、音楽、映画 (ほんとう) 。

図鑑NEOメーカー。浅生鴨さん。「例の、小学館の読みたい図鑑をつくるやつ、アップした画像の著作権はぜんぶ小学館に帰属しますよ、アップした人は著作者人格権に基づく権利行使を行わない約束だよって、規約に書いてあるから気をつけてね」。
 そうなのか。おもしろコラを作るサービスと思っていろいろ作ったけど消して、自分に著作権のある写真で作り直した。需要あるかな。

3日は初詣と映画に行こう。多摩村に越してきてから毎年大國魂神社に初詣に行ってたけど、この10年の不運と孤独を鑑みるに見直した方がいい。高幡不動尊に行くことにした。いまやってて観たい映画は...。
 「この世界の (さらにいくつもの) 片隅に」「家族を想うとき」「イエスタデイ」「エッシャー視覚の魔術師」「草間彌生∞INFINITY」「ハード・デイズ・ナイト」「さよならテレビ」「ひつじのショーンUFOフィーバー!」「シュヴァルの理想宮ある郵便配達員の夢」「永遠の門ゴッホの見た未来」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」「アンナ」「ロケットマン」「東京裁判」「新聞記者」「主戦場」「ヨーゼフ・ボイスは挑発する」「ショーシャンクの空に」「ガープの世界」。結局「この世界の (さらにいくつもの) 片隅に」立川シネマシティの極音上映のチケット予約した。

3日。早起きつらたん。まずはいわゆる氏神様に初詣。おみくじは末吉。恋愛 : 浮気心は捨てよ。それな。
 電車とモノレールを乗り継いで高幡不動尊へ。すごくいいところだった。本堂の奥にもお堂がたくさんあって、いっぱいお願い事した。鳴り天井っていうのがあって、柏手を打つと天井が共鳴する。日光の有名な鳴き龍は響いてるような響いてないような微妙だったけど、高幡不動尊の鳴り天井はビヨヨヨーンって鳴る。さらに奥には四国遍路を疑似体験できるように、高幡城址をめぐる山道があるみたいだ。

護摩修行を受けた。お経と笙とパーカッションのサウンドスケープが見事だった。ひとりマイクを持ったリードボーカルのお坊さんが、なぜか柱の後ろにいた。一番高い3万円コースでお願いしたら境内が一望できた。「アリーナYeah!!」って叫びたかった。
 おみくじは中吉。恋愛 : 景色の良い場所での食事で距離が縮まります。意外と下世話だ。出店が楽しかった。鳥串 (肉が食いたいけどカロリーを抑えた) 。もつ煮 (寒かった) 。鮎の塩焼き (美味そうだった) 。焼きそば (お店のお姉さんが可愛かった) 。

モノレールで立川へ。高幡不動尊で思いのほか時間を取っちゃったんで、走っていって劇場に入ってiPhoneの電源を切ったとたんに照明が暗くなるジャストタイミング。
 「この世界の (さらにいくつもの) 片隅に」2時間48分。まるで長さは感じなかった。「この世界の片隅に」の長尺版じゃなくて、別の映画なんだよって意味がよくわかった。新たなシーンが加わることで前からあったシーンが別のニュアンスを持って、映画として伝えたいメッセージもまた変わってくる。「さらにいくつもの」でもまだ原作をすべて網羅してなくて、片渕須直監督があのシーンを採用してあのシーンをカットしたセンスに、映画としての強いメッセージが込められていた。

2本は別の意味で映画史に輝く大変な名作だ。つまりは観てほしい。音のいい劇場で。とにかく音の解像度が半端ない。極めて緻密に調査し、極めて緻密に制作すること、つまり情報量が濃密であることが、映画の感動に直結するっていう稀有な作品だ。前の映画も音が素晴らしかったけどその比ではない。空襲の恐ろしさ、原爆の恐ろしさ、そしてのんちゃんの演技とコトリンゴさんの音楽の素晴らしさ、音が語りかける意味が強くなった。
 前の映画は、戦争の時代にも淡々と生きるすずさんや周りの人々を描いていた。戦争の間にも日々は続いてたっていう映画だったとすると、今度の映画はそれぞれの登場人物に隠された影があって、決して淡々とだけじゃない、今の僕たちと同じように心の揺らぎが戦争の時代にもあったんだっていう映画。生きるってこういうことだ。

リンさんっていう人の存在、そして周作さんとの関係、人と人とが繋がり合うのは偶然の賜物で、嘘っぽくは感じなかった。そもそもどこまでがすずさんの幻想で、どこまでが妄想で、どこまでが絵画の世界で、なにが現実なのかわからない映画でもある。
 いま振り返るに、前の映画はやっぱり戦争に重点が置かれてたように思う。原爆だとか晴美ちゃんのことだとか右手のことだとか。それもまた人間関係のひとつの姿として、さらに別の側面から描かれていた。すずさんという女性の強さと大人らしさが感じられた。流されて生きてきた女性ってイメージから自分で選んで生きる女性像へ、それは演じてるのんちゃんの成長と強さともリンクしてくる。

エンドロールに自分の名前を発見した。クラウドファンディングで応援チームに入ったんだ。光栄だ。映画が終わって家の最寄り駅でSUSHI!! TEMPURA!! 独りだけど正月気分を味わいたかった...美味しいものをたくさん食べるのは「幸せが身体にくっついているということだけだ」ってかえぽも言ってるし!!
 トレンドのトップに長澤まさみさんがいるからどれどれって開いてみたらおおよそキムタクでげんなり。聡明な細馬宏通さんが泥酔した時のくだらないツイートが好き。

またタイムラインの話題に乗っかった。「#性癖を1つ告白する」。「『性癖』という言葉が性的な意味ではないと理解しつつ性的な話をするなれば、向かい合ってる体位が好きだな。愛情を確認しあえる感じが」ってツイートして、ハッシュタグを開いたら皆さん想像を絶する変態性を吐露してた。
 こんどはひらがなで、「文字の中から見つけた単語があなたの2020年に必要なものです」をやった。えろす、すなお、ねこ。こういうの、意外と核心を突いてる気がする。

4日。Michael Stipeの誕生日。何度目かのおはよう。うつ伏せでパソコンに向かってたら例によって猫が背中に乗って動けない。アメリカのソレイマニ氏殺害と、第三次世界大戦への恐怖の話題が流れてた。慌てて情報を集めた。SIDE-Bに書く。頼むよもう、新年くらい音楽と猫と女の子の話をさせてくれよ。
 体のメンテナンスを受けた。帰り、バスを降りたら向かいのバスから降りた人が倒れて、意識も曖昧なんで運転手さんが救急車を呼んだ。だいじょうぶだったかな?

年末にルンバが壊れたんでAmazonで買いなおそうとしたら「価格の安い新製品があります」って誘導されて、日本語のおかしいバッタもんを買わされた。ほんとAmazonダメ!! 田舎暮らしじゃなかったらなあ。
 届いた偽ルンバ、結局初期不良で動かない上にググってもサポートセンターがなかった。もちろん返品して正規品のルンバを買った。なんとiPhoneで操作できる。外からでも操作できる。そして電化製品をAmazonで買うのはもうやめよう。

西岡恭蔵さんが "プカプカ" 1曲だけで語られることに非常にもどかしさを感じる。喩えるならば米津玄師さんが "パプリカ" 1曲だけで語られる時代が来たら、熱心なファンは憤るだろう。Beatlesを "Yesterday" 1曲で語る人は世界中に実在する。バズるかバズらないかは多分に運で、表現者の本質とはまったく異なる。
 Mステやレコ大や紅白に出てくるような音楽の話題が、いわゆる世間でいうところの「音楽の話」であることにももどかしさを感じる。

in livingさんの配信を観て、久しぶりにポコペンのことを考えた。ミュージシャンのポコペンさんのことじゃなくて、子供の頃に遊んでたポコペンのこと。名前の印象は強烈に残ってるのにルールを思い出せなくてググった。
 2020年になって5日経ってるっておかしくね? 体感的に2日くらいじゃね?

5日。本年最高にぐっすり (Good Sleep) 寝た。「航空宇宙自衛隊」の響きに沸くアニオタとネトウヨ。手紙を何通か書いた。それからもそもそGYM作業を。
 年末に公開されたかねこきわのの新曲 “ねむるプリン” が頭を離れない。ねーむるープリン!! ぐるぐるまわり続ける可愛いナンバー。癖になる仕掛けが散りばめられてる。12ヶ月新曲リリースぜんぶいい曲だった。アルバムにして欲しい。今年はきゃのん来るぜ。

ちんからほい新年会@新代田Crossingへ。
 おもちをかぶった3人が迎えてくれた。金箔入りの振る舞い酒とお雑煮に感動した。お雑煮を食べたのいつぶりかわかんない。両親を早くに亡くしたから。でもそればっかりだと申し訳なくて、お店のお酒やおつまみも頼んでたら見事に泥酔した。どうやって帰ったか記憶にない。やらかしてないといいな。

イベントはラジオの公開収録から始まった。実は「ちんからほい」のラジオを殆ど聴いてない。っていうのは土曜日の夜は大抵ライブを観に行ってるから。ちょっとノリがわからなかった。初めましての森ゆめなさんは楽しい方だった。
 そしてオーイェーズカルメンさんのカルメン映画祭。山戸結希監督の映画をつまみ食い。カルメンさんの映画への視点すごく好き。神々しいばかりのイケメンが出てきて、なんで不細工に生まれちゃったんだろうと思った。わかちゃんが、「イケメンの顔が区別できない」って言ってた。奈良美智さんが、あんなに可愛い女の子の絵を描いてるのに、女の子の顔の区別がつかないって言ってたのを思い出した。いい顔って要するに平均顔だから、癖がなくて覚えにくい人には覚えにくいみたい。

そしてAATAとわかちゃんの調布街歩き動画を。わかちゃんがムーンウォーク妙に上手かった。続いてゲームコーナー。ああいう場で気の利いたことが言えるのはいいな、羨ましい。カルメンさんやっぱり絵が上手かった。
 最後はミニライブ。最近のAATAの曲調とはぜんぜん違った可愛らしい曲ばっかり。ちょっとした体操をしたりの楽しい時間。この辺から記憶が怪しい。終演後も残って終電近くまでいたような気がする。泥酔するつもりなかったのにな。

6日。泥酔したくなかったのは、この日が今年はじめての可燃ゴミの日だったから。意地で起きた。60リットル15袋。ふふっいっぱい出たね!! そんでまた寝た。
 起きて日記の準備を始めた。この部分を書いてるいまは7日の14時。いつ終わるかな。

今川宇宙くんが朝日新聞系の今年の100人の顔に選ばれた。週刊朝日に一面のグラビアが載り、アエラにインタビューが載った。「西郷輝彦の娘、今川宇宙が語る目標『父親超えに人生を賭ける』」。
 「最初は、絵なら自分が描きたいものを書く、歌も提供してもらうのではなくて、自分でこういう歌が歌いたいと作っちゃおうという感じでアウトプットしていきました。そういう意味ではお芝居はアウトプットの仕方が全く違い、演出家さんや脚本家さんが作った世界の一部になる。その感覚が今までになかったので面白いです」。「もちろん誇りに思う父なのですが、若干の反骨精神的な部分で、絶対に父を超えなければという気持ちはあります。家ではひょうきんなおじちゃんだったりするんですけどね。それはもう、人生をかけた目標ですね。最終的には! みたいな」。
 今川宇宙くん。ほんとうの天才。であるがゆえに誠実で物腰が柔らかい。週刊朝日のグラビア、額装した。たぶん宇宙くんが考えてるより僕は宇宙くんのファン。

夜はまた坂本櫻さんの配信を観た。歌声が気持ちよすぎて寝落ちた。
 まだ正月気分で暇なんで、Twitterのトレンドに乗ってみた。「#終わり方が最高に好きな映画」。「2001年宇宙の旅」子供の頃に観たんで、わからなさがなにかとてつもないものに触れてる衝撃に打ち震えた。「#キスマーク」要するにあれって内出血だよね。っていう意味でつけたくない。つけさせてくれる相手もいない。コンセプチャルアートの神様、ジョン・バルデッサリが亡くなった。

7日。デロンギつけてから夜は猫たちはデロンギにへばりついてることが多いんだけど、今朝は久しぶりに一緒の布団で川の字で起きた。クリスマスから2週間経ってる事実。東方教会のユリウス暦を使う派では今日がクリスマスだ。日記の続きを書く。
 Web版のTwitterがときどき3時間分くらいのタイムラインしか表示しなくなった。僕みたいにぜんぶのツイート見たいツイ廃対策だろうか。あと「ホーム表示」の存在意義がまったくわからないし、なんの忠告もなく「ホーム」になってるのやめてほしい。

夜中に日記を書きあげて、今年初の不燃ゴミ60リットル2袋と、段ボール100リットル3袋を捨てた。結局年末から60リットル30袋と段ボール100リットル8袋捨てたことになる。よく溜め込んだな。
 iPhoneでルンバ操作できるの楽しすぎていま部屋が超きれい。偉い。

SIDE-Bに続く。

1月7日 SIDE-B 第三次世界大戦

中東情勢かなりやばい。アメリカの大統領選挙が世界に及ぼす影響が大きすぎるね。かつての疑惑の選挙でブッシュが負けてゴアが勝ってたら9.11はなかったと僕は思ってる。今回のこともひたすらオバマのしてきたことを覆すことに生きがいを感じるトランプが酷い。第三次世界大戦あるかもね。
 散々悪事を働いて「桜を見る会」ごときで尻尾が捕まえられた安倍政権も、それどころじゃなくなる流れは悪運が強い。それどころかNHKの記事には「外交の安倍」幻想を売り出す意図も透けた。世論がそうなったら4選→改憲→日本も参戦充分にあり得る。
 メディアの切抜きから事実を淡々と綴るよ。

まず半年前の記事から大前提の話。中学生でもわかるんで読んで欲しい。「アメリカ vs. イランなぜ対立するの?」。
 「トランプ大統領は、ひと言で言うと、オバマ大統領のやったことがとにかく気に食わない。基本的にオバマ大統領がやったことをひっくり返す事に、ものすごい生きがいを感じている人だと僕は見ている。そして、ひっくり返したもののひとつに『イラン核合意』があります。2015年にイランと欧米などの国々が結んだもので、オバマ大統領が交渉に大きな役割を果たした。10年近く本当に難しい交渉を重ねて、歴史的な合意と評価されていたんだよね」。「イランは核開発を大幅に制限する。その見返りに、これまでの経済制裁を解除しますよというものですね。イランがこのままでは核兵器を持つかもしれない、もしかしたら中東で戦争が起こるかもしれない、と。戦争1歩手前だった状況を救ったとされる合意だった」。

イラン核合意は、オバマ大統領の政治的な大きな遺産と言われていたからね。イランはその合意を守っていて、それはアメリカも認めていたんだけど、トランプ大統領は『合意は欠陥だらけだ』って、ほぼ一方的に離脱したわけ。さらにアメリカは、核合意から離脱したからという事で、またイランに制裁を始めたわけ。トランプ大統領は何の目的でイランを追い詰めているのか。一体どういう勝算があって、どういうゴールを描いてやってるのかは、ちぐはぐしていて、よくわからない部分があるんです」。

その続きの記事。「1からわかる! アメリカ vs. イラン緊迫は今後どうなる?」。
 「去年5月にトランプ大統領がイラン核合意から一方的に離脱し、イランに経済制裁を科すようになったよね。そこでイランは、核合意のメンバーだったヨーロッパに助けを求めていたんだ。今まではヨーロッパとアメリカは関係がよかったけど、トランプ政権になってから、関係がすごく微妙になっている。一方のトランプ大統領も、手詰まり感というか、振り上げた拳をどう下ろしたらいいか、分からなくなってきている感じがするんだよね。アメリカ側も、どう出口を描けばいいのか、見えなくなってきてる状況のようにみえるんだ」。

イランにとって大事な問題はこのハメネイ師が決定権を握っていると言われているので、発言は非常に重い。ハメネイ師は30年間ずっと最高指導者としてイランを率いて、最大の敵国・アメリカと対峙してきた。なのでアメリカに対しては相当、疑心暗鬼で、不信感がすごく強いんだよ。特にトランプ大統領には裏切られ続けているという思いがすごくある。ハメネイ師は『アメリカとの交渉は毒だ』っていう表現を使って、交渉すべきではないと言っているんだよね」。

米軍、イラン有力司令官殺害 トランプ氏指示、イラク空爆―ハメネイ師『厳しい報復』」。
 「米国防総省は2日夜、トランプ大統領による指示で、イラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官を殺害したと発表した。ロイター通信によると、米軍はイラクの首都バグダッドで空爆を実施。ソレイマニ司令官とイラクのイスラム教シーア派組織『カタイブ・ヒズボラ』の指導者アブ・マフディ・アルムハンディス容疑者が死亡した」。「ソレイマニ司令官殺害を受け、イランの最高指導者ハメネイ師は3日、ツイッターに投稿し、米国を念頭に『手を血で汚した犯罪者を待っているのは厳しい報復だ』と宣言。イラン全土が3日間喪に服すと発表した。イランのザリフ外相もツイッターで『極めて危険で愚かな緊張の拡大だ』と非難した」。

国連総長、新たな湾岸戦争警告 イラン司令官殺害」。
 「グテレス国連事務総長は3日、イラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官殺害を受けて報道官を通じ声明を出し『新たな湾岸戦争に対応する余裕は今の世界にはない』と警告した。『深い懸念』を表明するとともに『各国指導者は最大限の自制を働かせる時だ』と呼び掛けた」。

内田樹さん。「イラクの爆殺事件についてのNYT記事を通読。アメリカの統治機構は『有権者が愚鈍で邪悪な指導者を選んだ場合のリスクを最小化する仕組み』において卓越しているはずなのですが、今回はそれが働くでしょうか」。
 「戦争が始まろうとしている時に日本政府は沈黙。どうしていいか分からないので『何事もないようなふり』をして時間を稼いでいるのでしょう。事前に告知があれば何らかコメントを準備していたはず。それがなかった。今はただ米政府からの『次の指示』をぼんやり口を開けて待っているのでしょう」。

トランプが何を考えているのかわかりません。弾劾裁判から国民の目をそらすつもりなのか『戦時大統領』として大統領選に勝つつもりなのか、ニクソンの『マッドマンセオリー』に倣って『アメリカ大統領の判断には合理性も一貫性もない』と敵に思わせることで外交をマネージしようとしているのか」。
 「トランプは複数の選択肢のうちから、『もっとも予見不能のオプション』を選好する傾向があります。とすると、『マッドマンセオリー』を踏襲している可能性がある。確かに世界最強国の指導者が『実は狂人かも知れない』と考えるとアメリカに対して抑制的にふるまうと推論することは間違っていません」。

でも、問題はこれが『二度目』だということです。『マッドマンセオリー』をどう破るかというシミュレーションをどこかの国では行なっているはずです。ニクソンから半世紀もあったんですから」。
 これに対して想田和弘さん。「もっとも合理的な推論は『何も考えてない』ではないでしょうか。そう考えるといろいろとすっきりします。実際、あの人には複雑な思考は不可能だと思います」。

トランプ氏『戦争止めるため』司令官殺害の正当性強調」。
 「米軍がイランの革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害したことについて、トランプ大統領は3日、記者会見し『我々の行動は戦争を止めるためのものだった』と述べ、正当性を強調した。イランの政権転覆は求めないと訴える一方、米国民への脅威には『必要な行動をとる』とも述べ、イランを牽制した」。
 普段は政治的な発言が少ない藤岡みなみさん。「戦争反対だし、そもそも もっと手前、人を傷つけること、尊厳を守らないこと自体、だめ それはもう戦争」。

ソレイマニ司令官殺害と米イラン関係の行方」。
 「ソレイマニは国内ではカリスマ性を備えた英雄として国家の『強さ』の象徴として愛され、並みいる政治家を差し置いて最も人気のある人物」。
 「今まで殺害しなかったのは、もしそれを実行すれば確実にイランが弔い合戦を始め、泥沼の戦争が始まると考えていたからである。イランはイスラム国やイラク戦争時のイラクとは比較にならないほど強力な軍事力を持ち、8000万人の人口を擁し、中東でもトルコと並ぶ水準の工業力を持つ国である。その国と正面から戦争することになれば、アメリカやイスラエルも無傷ではいられない。しかも、アメリカはアフガニスタンやイラクでの長期の戦争を続けており、これ以上戦線を拡大することは現実的ではなかった。ところが、トランプ大統領はソレイマニ殺害を実行した」。

BBCニュース - イラン司令官殺害 イランとアメリカの関係はなぜここまで悪化した」。
 記事について望月衣塑子さん「イランの歴史を見ると、英国や米国による不当な統治や支配、石油利権の剥奪からイランの国民が自分たちの主権を取り戻そうとする闘いの歴史が続いてきたことが分かる。核合意離脱を一方的に宣言し、他国の領土で空爆による殺害行なった米国の行為は正当化できない。米国は再び戦争を始めようとしてる」。

司令官殺害、トランプ氏が決断するまで 国防総省に衝撃」。
 「ニューヨーク・タイムズによると、この攻撃を受け、米軍幹部らはソレイマニ司令官の殺害を『最も極端な選択肢』としてトランプ氏に提示した。国防総省は歴代大統領に非現実的な選択肢を示すことで、他の選択肢をより受け入れやすくしており、今回もトランプ氏が選ぶことは想定していなかったという」。
 「在バグダッド米大使館が親イラン派に襲撃される様子をテレビで見たトランプ氏はいらだち、その後に司令官殺害を決断した。国防総省幹部らは衝撃を受けたという」。

一方我が国の「首相動静 (1月5日) 」。「午前中は来客なく、私邸で過ごす。午後も来客なく、私邸で過ごす。午後10時現在、私邸。来客なし」。

首相、海自の中東派遣変更せず 緊迫化する情勢『深く憂慮』」。
 「安倍晋三首相は6日、三重県伊勢市で年頭記者会見に臨んだ。米イラン対立が緊迫化する中東情勢に関し『現状を深く憂慮している。事態のエスカレーションは避けるべきであり、全ての関係者に外交努力を尽くすことを求める』と呼び掛けた。海上自衛隊の中東派遣については『日本関係船舶の航行安全を確保する』と述べ、情報収集目的の派遣方針を変更しない考えを示した。憲法改正の原案策定への意欲も重ねて表明した」。行くんかい!!

ナスカの痴情ェさん。「トランプをキラウエア火山口に連れてって、『オバマはビビって飛び込みませんでしたよ』と言えば世界は平和になるんじゃないか」。

イラクが再び戦場になることを危惧するイラクの人々が #Iraq_is_not_war_Ground (イラクは戦場ではない) のハッシュタグをツイートしている。

SIDE-Cに続く。

1月7日 SIDE-C 庵野監督は怒っている

世の中のことを。SIDE-Aにも書いたとおり、コンセプチャルアートの神様、ジョン・バルデッサリが亡くなった。「映画寅さん 横尾忠則氏が『山田監督のアイディア盗用』に激怒」。アイデアに著作権はないので裁判沙汰にはならなそう。スタートレックやブレードランナーに参加したインダストリアルデザイナーのシド・ミードが亡くなった。

NASAが生命が存在する可能性のある惑星を発見 地球から100光年の距離」。
 「米航空宇宙局は6日、惑星探査衛星『TESS』による観測の結果、地球と同等の大きさで生命が存在できるとみられる系外惑星を初めて発見したと発表した。地球から約100光年離れた恒星の周りを回っているという」。

ネコの自由を重んじる国スイスで見つけた『ネコ専用はしご』」。
 ただ、猫を外出できるようにすることは、生態系を乱すっていう批判もある。

現ガイナックスの社長が逮捕された報道について、庵野秀明さんが経緯の説明と報道への憤りを語った。「『エヴァ』の名を悪用したガイナックスと報道に強く憤る理由」。
 「現在『エヴァンゲリオン』を製作しているのは、僕が代表取締役を務める『株式会社カラー』です。『エヴァ制作会社社長、逮捕』などという見出しだけだと、逮捕されたのは僕、という解釈すらできてしまいます。これらの報道は、あたかもこの事件が『エヴァンゲリオン』と関係があるかのような誤解を多くの人に与えました」。「実際、すでに決まっていた『エヴァンゲリオン』関連の企画が撤回されてしまうなど、報道被害が出ているという報告が現場から上がっています」。

要するにガイナックスはいきあたりばったりの経営で多くの損失を出して、前の社長の山賀博之氏が庵野監督からお金を借りて返さなかったり、去年の10月になって誰だかわかんない人が筆頭株主として社長になって、12月に刑事事件の被疑者になったと。
 「会社の経営だけでなくこのような事態になっても当時の経営者たちは、自身にも社員にもスタッフにも作品にも社会にも相応の責任を取ろうとはしていません。そのことが、債権会社の経営者としてではなく、学生時代からの友人として、残念です。そして、彼らとは昔のような関係にはもう戻れないであろうことを、最も残念に思います」。

前澤友作。「皆さん、想像してみてください!『仮に、毎月8万3千円 があなたに無条件で政府から支給されたら、あなたの暮らしや仕事はどうなりそうですか?』ずばり前澤お年玉で僕が実験したいことは『ベーシックインカム、前澤個人でやってみた』です」。
 この寝言にノースライムさん。「前澤さんは10億円ばらまきを『ベーシックインカム』に喩えているが、ベーシックインカムは万人に交付されるのに対して前澤さんのこれは『前澤さんに対するアピールに成功した人 (気に入られた人) 』にしか交付されずどちらかというと昔の貴族の施しに近い」。

急激な『野球離れ』で球界が直面する厳しい未来」。いままでが異常だったんだよ。根性論の腐ったやつ。スポーツ全般そうか。体育の授業は廃止してオリンピックは返上して、体を動かすなら散歩がいちばん。

SIDE-Dに続く。

1月7日 SIDE-D ゴーンはゴーン

排外主義が日本を覆った2019年 (安田浩一)」。
 「今年3月のことだ。韓国・ソウルの金浦空港で酒に酔った日本人男性が叫んだ。「アイ・ヘイト・コリアン! 』この様子を撮影した動画には、空港職員に物を投げつけながらローキックを浴びせる男性の醜態がはっきりと映っていた。暴行容疑で韓国警察に現行犯逮捕されたのは、なんと厚生労働省のキャリア官僚だった。しかもこの人物、 逮捕当日の夜にはフェイスブックで『なぜか警察に拘束されています』『変な国です』などと投稿。 反省どころか、居直ったのである」。
 「『戦後最悪』の更新を続ける日韓関係を材料に、メディアも悪乗りを繰り返した」。「だが、想像してほしい。メディアが差別を煽ることで、負の歴史がどれだけ積み上げられてきたのかを。1990年代半ば、ルワンダで起きた民族対立は、ラジオ放送が『敵を殺せ』と煽ったことで、大量虐殺につながった。日本も例外ではない。1923年、関東大震災直後には、朝鮮人であることだけが理由で、多くの人が殺された。新聞はガセ情報に基づき、裏どりもせずに記事を書き、虐殺の片棒を担いだ。ちなみに第二次世界大戦における日米開戦時、在米日本人、日系人が強制収容所送りとなった際、日本人への憎悪を煽ったのも米国の新聞だった。メディアの体質は、社会が危機に陥った時にこそ明らかとなる」。

ナスカの痴情ェさん。「NHKのゆく年くる年で山口県下関にある韓国仏教寺院が紹介されたことに頭が沸騰している人達がいるわけだが、内容は厳しい日韓関係の社会情勢を引いて“平等と平和”の銘文を紹介するもので、『なぜ紹介したんだ』については、こんな難癖が飛び交う世間になってしまってるからとしか言いようがなくね」。

小田嶋隆さん。田母神俊雄のツイートに対して「『親しみの表現がセクハラ』『後輩への説教がパワハラ』『軽口がヘイトスピーチ』と言われるようになり、『自分の子供さえうっかり叩けなくなった』時代の変化に『息苦しさ』を感じている人々は、人気お笑い芸人の皆さんを筆頭に、日本人の多数派であるのかもしれないな」。
 「別の見方をすれば、『多数派による少数派への迫害』を野放図に許容していた昭和の蛮風を否定することが平成の『この30年間の変化』の正体だったわけで、その変化に『息苦しさ』を感じている日本人が多数派であるのは、ある意味、当然でもある。結論としては、正しい変化だったたということだよ」。「うちの国では『なんであれ多数派が正しい』と思い込んでいる人が多数派だったりするのでね」。

森泉岳土さん。二階俊博自民党幹事長の年頭所感に対して「『日本を愛せ、日本は悪くない、日本はすごい』って『おれを愛せ、おれは悪くない、おれはすごい』とほぼ同意なわけで、情けないほど格好悪いし、できればそういう人には近づきたくないと思ってしまうのだけどどうでしょう。かくして『日本を愛せ、日本は悪くない、日本はすごい』と叫ぶ者が日本の文化や信頼を損ねていく」。

内閣府、『桜を見る会』入札公告前に委託業者に日程伝え打ち合わせ」。
 「安倍晋三首相主催の『桜を見る会』で、内閣府が2019年1月、飲食提供などの関連業務を巡り、入札公告前に委託業者と打ち合わせをし、開催スケジュールを伝えていたことが毎日新聞の取材で判明した。内閣府は『今後の運営に役立てる目的で、入札の公平性に疑義は生じない』としているが、専門家は『公正な入札を妨げた恐れがある』と指摘している」。みなさんの好きな「悪夢の民主党時代」が終わった2013年から、飲食物の提供や会場設営は複数業者から単独発注に変更された。で、殆ど1社入札で飲食物はジェーシー・コムサ、会場設営はムラヤマって会社が独占してる。

オリパラ開閉会式の演出担当辞任 電通がパワハラで懲戒」。
 「2020年東京五輪・パラリンピック開閉会式の演出担当メンバーで、広告会社電通のクリエーティブ・ディレクターの菅野薫氏が7日、演出担当を辞任した。同社の関連会社員へのパワハラ行為で、昨年末に懲戒処分を受けていた」。
 「開閉会式の演出は狂言師の野村萬斎氏や菅野氏ら8人が案を出し、組織委と委託契約を結ぶ電通が具体化に向けた実務を担う。組織委や電通によると、菅野氏はこの業務のなかで、同社の関連会社員にパワハラ行為をした。昨年12月上旬に電通から懲戒処分を受け、開閉会式の演出に関わる活動を自粛していた」。

『男女格差、世界121位』になぜかイラつく男たちが続出。原因はメディアの呪いにあった? (小島慶子) 』。
 「特にテレビが人権意識をアップデートできないのって、1980年代以降受け継がれてきた『非常識でないと面白くない』という呪いにとらわれているからだと思うんです。これはそもそもは高学歴サラリーマンである社員スタッフのコンプレックス、つまり叩き上げのクリエイティブな才能に対する強い憧れの裏返しではないかと思います。優等生だけどバカもできるぜ、と証明したくて限度を超えるというか。この『差別も容姿いじりも何でもアリ』という感覚が、長い期間をかけて、バラエティだけではなく情報・報道番組などあらゆる方面に浸透してきたんじゃないかと」。

1つ解決しないといけないと思っているのは、男性の被害感情です。ジェンダーギャップ121位を伝える報道に『女性にやる気がないだけ』『幸福度調査では女性の方が上なんだからいいだろう』という意見が寄せられていました。生きづらさを抱えた男性が、その原因を作っている人間に抗議することを諦めて、より弱い立場の女性を攻撃している。この状況で誰が得をすると言ったら、男性に女性をいじめさせておいて、その男性を酷い形で働かせ続けることが可能になっている経営者や政治家ですよ」。
 「女性は男社会の周縁にいるので、声を上げるのに時間はかかりましたが、「こんなのおかしい。変えていくべきだ」と言えるようになってきた。でも直接、男社会で自分の上位にいる人間から圧をかけられている男性は、女性以上に物が言えないのかな」。

規制委、密室で指導案排除 関電原発の火山灰対策 議事録作らず」。
 「原子力規制委員会が2018年12月、関西電力に求める原発の火山灰対策を決める委員会に向けた非公開の事前会議の場で、2案のうち1案を退ける方針を決めたのに、議事録を作らず、参加者に配布した資料も回収・廃棄していた」。

『106カ月目の飯舘村はいま』福島県の内堀知事が絶対に発信しない『放射能汚染』という名の『影』。国内外に『光』ばかり見せる聖火リレー、村民からも疑問の声」。
 「福島県の内堀雅雄知事が日頃、『福島県の『光と影』両方を発信したい』と話している聖火リレーまで2カ月余。3月27日には相馬郡飯舘村でもリレーされるが、ルートに選ばれたのは主要道路である県道12号線沿いのわずか1.2km。これでは『影』など発信出来ない。『光』ばかりを発信する聖火リレーに、村民からも疑問の声があがっている」。
 「線量計の数値が最も上がったのが林道の半ばだった。皮肉にも『林道をきれいにしましょう』と書かれた看板の前で空間線量は1.7μSv/hに達した。村役場の設置した看板は『さわやかな林道はあなたのマナーから』と呼びかけている。しかし、豊かな森を激しく汚したのはドライバーが投げ捨てる空き缶でもごみでもなく東電の福島第一原発から放出された放射性物質だった。しかし、菅野典雄村長は事故後も『東電さん』と呼び、同社の『マナー』を問う事はしない」。

ソフトバンクGの節税に財務省対抗 いたちごっこの真相」。
 「SBGの本業のもうけを示す営業利益は、2018年3月期に1.3兆円、翌19年3月期には2.3兆円に達した。一方、SBG単体で納めた法人税は両期とも500万円にとどまる。日本の法人税の基本税率は23.2%。ならばSBGは数千億円規模の税金を納めてもよさそうなものだが、なぜ500万円で済んだのだろうか」。
 「SBGのような手法が認められると、企業グループを使っての同様な租税回避行為がなされるので、対策は当然だ。企業が活動しやすいように様々な制度が認められてきたが、それに合わせて新しい租税回避方法もでてくる。いたちごっこのようだが、これを前もって防ごうとすると規制が抽象的になり、何がどこまで許されるのかわからず、恣意的に運用される心配もある。どこまで対策を広げるかの判断は難しい」。ソフトバンクは孫正義の養毛剤のために稼ぐことよりも、電波をちゃんと飛ばして欲しい。iPhoneもプロバイダも電気もソフトバンクで非常に困ってる。

辺野古工費膨張 技術委員、設計業者から報酬」。
 「縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で、海底の地盤改良工事について検討・助言する防衛省の『技術検討会』の委員が2016-18年度、改良工事に伴う設計変更を請け負った建設コンサルタント『日本工営』から別事業で報酬を受けていたことが本紙の調べで分かった。同社は委員の助言を設計に反映する立場にあるが、同社から資金提供を受けていた委員が設計変更案について『お墨付き』を与えたことになる」。

パティ・スミス、グレタ・トゥーンベリの17歳の誕生日に際して詩を寄せる」。
 「これがグレタ・トゥーンベリ、今日17歳になり、称賛も見返りも求めることなく、私たちがどっちつかずにならないようにしてくれている」。「あらゆる神々や、動物と回復の泉と同じように、地球はその本質を知っている。誕生日おめでとう、グレタ。毎週の金曜日と同様、今日も立ち上がっている、どっちつかずになることを拒んで」。「『毎週の金曜日と同様、今日も立ち上がっている、どっちつかずになることを拒んで』というパティ・スミスの最後の一節は、グレタ・トゥーンベリが毎週金曜日にスウェーデンの議会の前で『フライデーズ・フォー・フューチャー』と銘打った抗議活動を行っていることに由来している」。

SIDE-Eに続く。

1月7日 SIDE-E Rutlandよ永遠に

楽しい音楽の話題を。
 SIDE-Aにも書いたとおり、Bonzo Dog Doo-Dah Band、The Rutlesの中心人物で、Monty Pythonとのコラボレーションでも知られるNeil Innesが亡くなった。75歳。苦しまない自然死だったそうだ。The Weight BandのMarty Grebbが亡くなった。4ADレーベルのアートワークでも知られるグラフィックデザイナーのヴォーン・オリヴァーが亡くなった。
 「STORIES2010年代世界の音楽シーン総まとめ:大きな変革の10年を9つの要素で振り返る」って記事。「帰って来たポップの神様」、「ストリーミングの登場」、「民主的になった才能発掘」、「ヒップホップの支配」、「ポップのグローバル化」、「目覚ましい変貌を遂げたナッシュヴィル」、「新たなるブリティッシュ・インヴェイジョン」、「ボーイズグループ / ガールズグループの再来」、「世界制覇を成し遂げたK-POP」の9つにまとめてる。バラク・オバマ前大統領が2019年のお気に入りプレイリストを公開した。安倍晋三のプレイリストも (怖いもの見たさで) 見てみたい。

細野晴臣が語る、『これからの音楽』への視線『刺激的なだけで深さがないものは飽きちゃう』」。「この曲のコード進行やメロディのなかに、ミュージシャンを刺激するエネルギーがあったからだと思うんです。そういうことが大事なんですよね、音楽には。僕はただの音楽好きですけど、そういう人間を刺激するのが本当にいい音楽なんだと思っているので。誰が歌っているかとか、見てくれがどうかとか、そういうことは本来音楽には関係ないことなんですよ。当時(20世紀半ば)は曲の成り立ちだったり、そのなかにあるエネルギーが大事だったんだけど、それがいつの間にか忘れられてしまった。僕もそうですけどね」。
 「グローバルサウンドはさらに進化しているし、完成に近づいていると思うけど、曲というのはアイデアが良くないとダメだから。音響としての土台があっても、刺激的なだけで深さがないものは飽きちゃうでしょ。ただ、一方では作家主義的なミュージシャンも増えていて、それぞれ独自の音を作り出そうとしていて。それがつまり、レトロと今の音の中間にある音楽なんでしょうね」。
 細野さん、ドラマに出演する。フジテレビ「ペンション・恋は桃色」5週連続放送。

宇多田ヒカル SNSに『落とし物』を投稿する驚きの理由 自身の姿に重ね『目もくれられず...』」。
 「写真に残すのは『面白いなって思うもの、なんだかかわいそうだと思うものだけ撮ります』と厳選していると言い、落とし物に惹かれる理由については『本来あるべき場所ではない場所に置いていかれてしまった物に共感するから』と告白。落とし物に自身の姿を重ねているという」。
 「申し訳なさそうというか、所在なさげで…本来たどるべきはずだった運命からこぼれ落ちてしまったという、予期せぬ出来事を甘受せざるを得ない、ただ置いていかれてしまった物、誰にも目もくれられずにいる物に共感するんです。私はいまだにコンサートで、歌い終わったときにふと、『ああなんでこんなにたくさんの人が私を見てるんだろう、何やってるんだろうここでって、毎回なって。ここは何、私はなんなんだろう』って思うんです」。

1月16日 SIDE-A 自己暗示の限界

20年代に突入して年男になって、自分の人生をやり直せそうな自己暗示をかけてた。快調な滑り出しだと思ってた新年、非常にあやふやになりつつある。ここから持ち直す!! 占いは信じてないけど牡羊座のA型は今年の運勢1位だそうだ。つまり俺いける。
 そしてそのあまりの天才ぶりに皆が僕を尊び敬いゆくゆくは総理大臣とかになって僕のブロマイドなんかはもう女子高生を中心にバカ売れするであろう事うけあい。

8日。David Bowieの誕生日。寒い。今日もiPhoneでルンバ動かすのが楽しい。DJみそしるとMCごはん結婚のお知らせ。なんだかんだで一番結婚したいミュージシャンことおみそはん。性格いいし穏やかだし家事完璧だし。おめでとうと少しの寂しさを。

イランがイラクの米軍基地を攻撃した。死傷者は出なかった。イランも絶妙な外交を試されてる。アメリカの横暴に報復をしないと国内世論が収まらないし、攻撃しすぎるとばかトランプがばかばかばか。
 #戦争反対 のハッシュタグが並んだ。とあるミュージシャンの、理屈じゃなく反対ですってツイートがバズった。戦争反対は感情じゃなくて理屈でしなくちゃいけない。なんで戦争に反対するのか。罪のない人が苦しみ傷つき命を落とすからでしょう。そして地球環境を破壊するからでしょう。

中村佳穂さん。「この世には色んな考え方がある。だけども、どう転んでも戦争はいけない。知識は悲しみの光、優しさの活力。知る事を止めず話し合い必ず生活するぞ。歌う」。ナスカの痴情ェさん「今の日本の繁栄があるのは特攻隊や戦争で死んでいった人の尊い犠牲があったから式の物言いは途絶えないのだが、その人達が生きていたらもっと早くもっと大きく繁栄していたのにと考えたほうがいいわ」。
 #戦争反対 を「お花場」と嘲笑うネトウヨも目立った。戦場よりお花畑がいいだろう。

体のメンテナンスへ。スキルさんって声かけられて気づかなかった。ほかのこと考えてたんじゃなくて「なんにも考えてなかった」。びっくりするほどなんにも考えてなかった。地下鉄のホームの合成音声が「思春期、思春期」って言ってた。思春期カー。
 その足でRitomo@東新宿真昼の月夜の太陽へ。正直そそらないブッキングで、その予想は的中したわけだけど、Ritomo最近東京でライブなかったんで。もっと東京でやってください。3月の静岡でのワンマンには新幹線で駆けつける。

相変わらず素晴らしいライブだった。リフレインで畳みかけるソングライティングの妙、それを巧みなアレンジで飽きさせない。ギターもボーカルも (スキャットも!!) かっこよかった。そしてなんといっても世界観と言葉が日本のポップスの定石から遥かに深みに入って、その深みがするする流れ込んでくる。伝わってくる。ほんとうに大好きな才能だ。
 それゆえに最初は気後れしてたんだけど、意外とフレンドリーなのかな、なにげにひょうきんなのかなっていう気もしてきた。なかなか正体を見せない謎めいた方だ。こっちももっとフレンドリーに行きたい。

9日。部屋の片付けは猫との戦いだ。ものをしまうべく箱を出して整理して振り返ると箱に猫が入ってる。猫を取り出してものをしまう。写真は猫と箱とベースたちとギター。ギターはこのおもちゃみたいのじゃないとセーハが出来ないので、弾けるとも持ってるとも言ったことがない。
 CHAIMac DeMarcoとワールドツアーしてるのか。シティポップブーム、細野さんブーム、”KANKYO ONGAKU” グラミーノミネート、日本の音楽がようやく世界に届きつつある実感がある。ネットの功績だな。

障害者支援センターのフィットネスプログラムと面談に行けた。偉い。今年の俺はやる男。前の日にRitomoに「痩せました?」って聞かれてこの日相談員さんに「痩せました?」って聞かれた。ダイエットはしてるけど体重も体脂肪率も変わりない。今年は痩せる。まーじーで痩せる。5,6年前に30kg痩せて半年維持してリバウンドの仕組みもなんとなく把握した。30kg痩せてやっと健康体重なんだわ。
 帰ってきて片付けの続き。台所からは賞味期限が7年も過ぎた唐辛子が出てきた。

#初PCの思い出 ってハッシュタグが流行った。子供の頃親がMSXを持ってて、プログラムをテープに保存して遊んでた。自分で初めて買ったのはMacintosh LC II。で、これは何度も書いた話、メモリを8MBに増設してHDを200MBに増設して、そんなの一生使い切らないよって嘲笑われた。ギガでもテラでもなく、メガです。
 #敵だったけど味方になる系で好きなキャラ ってハッシュタグも流行った。これはダイスとモンスリーだろう。

Instagramを観てたら奈良美智さんの作業部屋で田中茉裕さんが流れてた。

10日。David Bowieの命日。つまり誕生日の2日後に亡くなった訳だ。それはキャリアの中でも傑作の “★” リリースの3日後でもあった。いい夢を見てたのに猫に顔をベロベロなめられて起床。朝食を用意して椅子に座ったらそこにも猫だ。猫に支配されてる。
 部屋の片付けの続きをやって、夜は今川宇宙の夢日記@神田THE SHOJIMARUへ。演劇の音楽を手掛けたバンドが劇中歌を演奏するイベント。

夢日記は最初に登場して “おはようの朝” から始まる意外なセットリスト。劇音楽はたかしUNDERSTANDに似た人が作ってるので宇宙くん作曲の曲はなし。たかしの劇中歌に宇宙くんが新しい歌詞を乗せた新曲が何曲か。
 ”おはようの朝” は劇中では数小節のリフレインで、それをバンド用に広げたそうだけど、広げたのはたかしなのか宇宙くんなのか。夢日記の中でも特に好きな名曲だ。”東京ブギウギ” のカバーもあった。

ワンマンはおうちだけど対バンがいると緊張するって言いながら、それがいい方に転がったように思う。宇宙くんいつにも増して楽しそうに見えた。還暦世代の大御所バンドはもちろん完璧な演奏。後半はアップテンポな曲が続いて、リズム隊が冴えまくってた。珍しくソロ回しもあった。やっぱり違うなあ。
 宇宙くんの声はとても耳あたりが優しい。それは声質もそうだし歌い方もそうだ。素直にするっと滑り込んでくる。

2組目は役者寄りのデュオなのかな。The Broken TVのタイチャンネル氏がセクシーなコーラスで参加してて笑った。18分もある、売れない役者と青果店の店員の淡い恋を歌った曲がよかった。
 3組目はそのThe Broken TV。観るのは数年ぶりだけど、こんなにかっこよかったっけって改めてびっくりした。

基本的にリカチャンネルとタイチャンネルの男女ボーカルの掛け合いなんだけど、全員がボーカルを取ってそのハーモニーが美しい。演奏はひたすらタイト。アツい。そしてなんといっても曲がいい。
 演劇のための曲っていうテーマで普段とはだいぶ違うセットリストだったみたいで、これは普段のライブも追いかけなきゃいかんなと思った。決してイケメンとは言い難いタイチャンネルがイケメンに見えるくらいかっこいいバンドだった。

Crowd Luの新しいライブ盤を聴きながら帰った。同期を多用したゴージャスなサウンドで、いまこんなことになってるのか。”Oh Yeah!!!” のライブバージョンがタイトでかっこよさに打ち震えた。日本に来てくれないかな。
 また夏休みの小学生の麦茶みたいに酒を飲んだんでおしっこしたかったけど間に合った。大人だからな。

11日。さむさむ。音楽と猫と女の子の話がしたいのに、政治家の不祥事が多すぎるよ。で、これも何度も書いてるとおり、不正を見過ごすことは罪に加担してるのと同じだと思ってる。あとで政治関係の日記を書くのが苦痛。
 第三次世界大戦の危機も完全に払拭したとは思ってない。

年末の大掃除の延長で大量の服を洗って干した。着ない服を寄付するのだ。ライブでノリで買っちゃったバンドティーやネットでノリで買っちゃったネタティーの類が溢れるほどある。寄付するとワクチンに替えて貧しい国々へ届けてくれる団体を見つけた。評判もいいんでそこにする。
 カウンセリングへ。まあまずまずですよと。前のカウンセラーさんとの相性が良すぎたのと、いまのカウンセラーさんが傷をえぐってくるんで出かけるのが億劫なんだよ。土曜日に変更になってお互いに私用が入るんで、週に1度のはずなのに実質月に1度くらいしか受けられない。替えてもらえないかな。

ハラヘッツァ。ファミレスでタイムシフトでラジオを聴きながら時間つぶし。クルトンを食べるためにシーザーサラダを頼むとこある。
 ラジオは年末の話題が「お母さんが我が家の十大ニュースを発表した」で、新年の話題が「お節飽きた」で辛かった。これも何度も書いてるけど、僕はとても若い頃に両親を亡くして、名家の端くれとして鬱病なんて恥ずかしいって罵倒の限りを受けて絶縁されたから。年末年始って家族の行事が多いんでまったく縁がない。もうすぐ48歳になるのにお年玉をあげたことがない。お節も何十年も食べてない。

夜は松尾竜平@BnAホテル高円寺へ。
 この店は一見さんお断りなんだろうか。まず店の名前がわからない。入ってライブが観たい旨を伝えたら、店員さんスマホを見ながら「なんでお作法がわかんないの」って態度だった。1000円+ワンドリンク払って地下室で聴くって無愛想に説明されたけど、誰に払っていいのかもわからないし地下室の入口もわからない。結局トイレかと思った扉が地下への入口で、比喩じゃなく頭がぶつかる低い天井の狭い階段を降りて、たどり着いた部屋がまた圧迫感に折れそうなほど狭い。当然PAさんもいない。なんだここは。

最初に登場した澄川つばめさんも「なんですかねここは」と。おもちゃみたいなキーボードは鍵盤が足りなくてペダルがなくて、ちょっと強く弾くとノイズが乗る。普段はこんなじゃないんですって悪戦苦闘しながらのライブで気の毒だった。歌も曲もよかったんで、まともな環境でもう一度聴きたい。
 松尾さんは生ギター生歌なんでPAは問題ない。ハイトーンのハスキーボイスは相変わらず美しくて、でもちょっと風邪気味だったのかな、かすれ方にいつもと違った味があった。”トランジスタラジオ” のカバーに始まってスローテンポな曲が中心。歌声と美しいメロディが引き立った。小さな地下室に音が回り込んで不思議な感覚だった。

終演後、ぎゅうぎゅうの階段を登って1階にあがった。なるほどここはDJバーなのだね。2Fから上はアーティストが内装を手掛けたホテルで、スタッフもお客さんも殆ど外国人らしい。日本人は軽薄そうなヒゲのお兄さんが2人。で、まあそういうお店だとわかれば納得しないこともない。ライブをする場所ではないのだ。
 松尾さんと飲んだんだけど、ふっといなくなっちゃうんで英語の中に取り残されてだいぶ困った。精神的に疲れ果てた。

12日。前の夜の影響で参っちゃって寝込んでた。Cheap Creamの予約してたのごめんなさいだ。ぇっかに渡したいものもあったんだけどな。
 及川眠子さん。「とても正直に言う。私は本を読まない人はきらいだ。音楽を聴かない人もきらいだ。映画を観ない人もきらいだし、とにかく『知りたい』という欲望、それは知識欲とも言い換えられるのだが、それらがない人とは友達にもなれない。心の中でバカにしてる」。いつぞやのミュージシャン音楽聴かない問題に通じる。

13日。カーテンを洗った。意外と汚いらしいよ。パウチのこんにゃくゼリーちゅうちゅう吸ってたら、猫たちがパパだけちゅ〜る食べてずるいって。パパはちゅ〜る食べないよ。しょうがないなあ。
 世界の奇祭、成人の日。夢のある話をするなれば、振り袖を着てる新成人はノーブラだぞ。夢のない話をするなれば、映画レオンの「大人になっても人生は辛い?」「ああ辛いさ」は本当だぞ。

#二十歳の自分に言っても信じないこと ってハッシュタグが流行った。
 47歳になっても独身でかれこれ10年彼女いなくて心の支えは猫だけだよ。痩せすぎでいつも健康診断にひっかかってるけど将来40kg太って成人病になるよ。CDの時代はあっけなく終わってレコードブームが来て。君が買ったレコードの数々にすごいプレミアがつくけど売らないよ。サグラダ・ファミリアが完成しそうだけど新宿駅も横浜駅も2020年になっても工事が終わる気配がないよ。

Controversial Spark主催の新年恒例New Year Spark@新代田FEVERへ。
 Controversial Sparkと旬のバンドと旬のアイドルの3マン企画、これで僕はamiinAに出会った。今年のバンド枠はBoris。サウンドはシューゲイザーっぽいんだけどボーカルにヴィジュアル系的な癖があって、それが海外でウケるのかもな。アイドル枠は慶一さんがプロデュースしたカイ。慶一さん書き下ろし曲や、”悲しい知らせ” “Polianna” “女ともだち” のカバーもありつつ、普段amiinAを観てるとほかのアイドルのクオリティは辛い。

Controversial Sparkは最高。20代から60代の世代の広さと男女混声の編成が売りだったけど、それよりも矢部浩志さんと岩崎なおみさんの最強のリズム隊の上に鈴木慶一さん、近藤研二さん、konoreさんっていうタイプの違う3人のギタリストがいるバンドとして特異だ。そして5人とも作詞・作曲をする。
 ボーカルはkonoreさんがリードして、なおみさんのハーモニーと慶一さんのユニゾンが加わるスタイルが定着した。慶一さんリードボーカルの曲はなし、だけどギター弾いてる姿がすごく楽しそうだ。

みなさん忙しい方々なんで年に一度のライブになっちゃうのは仕方ないけど、もっとバンドとしてがっつり揉んで欲しいな。今年は活発に活動するそう。新曲を何曲かやって、どれも素晴らしかった。ニューシングルの “夜は許してくれない” はやっぱり名曲。C/Wのなおみさん新曲、配信リリースのkonoreさん新曲をアンコールに持ってきた。
 フリーマーケットで慶一さんがステージで着たっていうセーターを買った。着れるように痩せる。かっこいいバンドはかっこいい。魔法ある。帰ってきて水餃子を食べた。美味しい水餃子は美味しい。魔法ある。

猫たちのために買ったクッション気に入ってくれた。

14日。排水管清掃のピンポンで起床。体調がすぐれず昼間の用事はごめんなさいだ。

Sakuraさんは全曲英詞で歌う。楽曲もJ-POP的なひねりがなくて洋楽的だ。ザクザクギターで歌う姿はCourtney Barnettを思い起こさせた。ルーツはパンク、NOFXだそうだ。で、お父さんのバンドがHi-STANDARDと対バンしたことがあるそうだ。でで、Sakuraさんのバンドとお父さんのバンドも対バンしたことがあるそうだ。ででで、まだ19歳だそうだ。いろいろびっくりした。
 ℃-Want You!はこの日唯一のエレキ。あいのちゃんが彼女の大ファンだという。すごく好きなのわかる。彼女みたいになりたくて、個性が強すぎていい意味で違う方向に行ったんだな。とにかく曲がいい。あいのちゃん的なギミックはなくて、淡々とでも曲がいい。ボーカルもギターも安定してて、安心して聴けるクオリティだった。

帰ったらAATAがZepp DiverCityのライブイベントに出演するってニュース。やばい。ちっちゃな箱から追いかけてたし、彼女の音楽の方向性に多少なりとも影響を与えた者として叫び出したいほど嬉しい。で、そのあとはホールワンマンでしょ。スゲーよ。
 いいライブ観ていいニュース届いてごきげん。床になんかの部品が落ちてた以外は。

15日。昼前に起床。早寝早起きしたい。遠藤賢司さんの誕生日。そしてキング牧師の誕生日なのか。この日記を書くべく資料集めをもそもそ始めた。いまここを書いてるのは16日の11時。今日は出かける用事があるけど書きあげられるのかいな。
 タイムラインをグダグダ見てて思ったことは、やりたいことは山ほどあるけどもう一度舞台に関わってみたいな。若い頃劇団のスタッフだった。僕は基本的に1人でものを作るんで、表現に対してあれだけ人が真剣にぶつかる場って新鮮だったし、大変なこともあるけど甘酸っぱいこともあって、青春を思い出すと劇団の経験が真っ先にでてくる。

16日。久しぶりに酷い鬱で起きた...4:30か。猫たちがパパどうしたって集まってきた。ほんとに救われてる。抗鬱剤をむさぼり食った。眠れないんで日記を書いてる。
 それが功を奏したか、障害者支援センターのフィットネスプログラムに2週連続で参加できた。その後別件の用事に思いのほか時間がかかってしまい、この日記を今日中に公開できるのか、書き足し書き足して来週公開になるのかっていう。政治家たちが悪の限りを尽くしてくれるからほんと困る。

SIDE-Bに続く。

1月16日 SIDE-B 世界がひとつになりませんように

世の中のことを。「パリの美術館所蔵の約10万点のアート作品画像が無料DL可能に」。「パリ市内にある14の美術館に所蔵されている10万点以上に及ぶアート作品の高解像度画像が無料でダウンロードできるようになった。印象派を代表するフランスの画家であるクロード・モネや写実主義画家のギュスターヴ・クールベらの歴史的価値の高い作品画像が、商業的使用の有無にかかわらず使用できる」。
 スゲー。海外の美術館は写真撮影も模写もOKな場所が多い。真似るところからオリジナルな文化が始まる。で、やっぱり現物を目にした時の感動は違うから、誰も損しない。

エミール・クストリッツァの新作「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」の予告編が公開された。アカデミー賞のノミネーションが発表された。全リストドラえもん映画祭2020が開催される。併映作品も含めてすべて網羅してる。

世界の平均気温 観測史上2番目の高さに 世界気象機関」。「WMOは、去年1年間の世界の平均気温が観測史上、2番目に高かったと発表し、温室効果ガスの量も過去最悪の多さになる中、今後も平均気温はさらに上がり続けるという見通しを示しました」。
 寒がりの人は呑気かもね。僕は暑がりな上に精神的な発汗症なんで辛いし、もっと広い目で地球まじやばい。

世界で唯一、日本の子どものパソコン使用率が低下している」。
 「日本の子どもはスマホは使うものの、パソコンの使用率は低い」。「『自宅にノートパソコンがあり、自分もそれを使う』と答えた生徒の割合は35%でしかない。アメリカ73%、イギリス78%、果てはデンマーク94%とは大きな違いだ」。「世界規模でデジタル革命が起き、イノベーションを競うようになるなか、これでは日本は取り残されてしまう。手のひらサイズのスマホをいじるだけで満足させてはいけない。ICTを積極的な用途で使うよう、子どもを指導するべきだ」。

校則をなくしてみた中学校『常識』に挑んだ校長の改革」。「 (東京都世田谷区立桜丘中は) 生徒の髪形や服装は自由で、携帯電話やタブレット端末の持ち込みもできる。遅刻しても、教室から抜け出しても声を荒らげる教師はいない」。
 廊下に「教室にいるのが嫌だったり、入りづらかったりする子の居場所」がある。「『廊下学習』を続けて都立トップや有名私大の付属高校に進学した子もいる」。「目標としているのは、どんな子も個性を生かして楽しく中学生活を送る環境づくりだ」。

その一方で「県条例素案にゲーム利用時間制限」。
 「香川県議会が、全国に先駆けて検討しているゲームやインターネットの依存症の対策に関する条例の素案に、高校生以下の子どもを対象にゲームなどを利用する時間を1日あたり平日は60分、休日は90分に制限するなど、具体的な制限が盛り込まれることがわかりました」。

斎藤環さん。「またぞろ『ゲーム脳』の亡霊が復活しそうな勢いだな。こういう雑な依存症対策には徹底抗戦しかない。あと自民党香川県政会の大山一郎議員は、いうまでもなくIR推進にも反対なんだろうな。そうじゃなきゃダブスタだ」。
 「ゲーム依存の対策は、PCやゲーム機を捨てることじゃない。セルフコントロールの獲得だ。規則や禁止は自制心の発達を阻害する。香川の子どもはどんどんゲームすればいいと思うよ。どうせ罰則ないんだから」。

最後にアレな話題。「『親が支払いしてるクソ野郎』ドコモ代理店の書類に信じられないメモ書き」。「ドコモショップの書類に残されていた信じられないメモ書きがTwitterで拡散されています。『親が支払いしてるから、お金に無トンチャク』『つまりクソ野郎』と利用客を侮辱したうえで、プランの追加を勧めるよう指示が記されています」。
 NTTはこんなもんだよ。上から下までこんなもんだよ。ほんとうに酷い会社だよ。

くだらない政治のことを。第三次世界大戦始まるのかよについて。

米軍駐留のイラク空軍基地にミサイル攻撃 イラン革命防衛隊が実行と発表」。「米国防総省は7日、米軍が駐留するイラク西部のアサド空軍基地と北部のエルビル基地がイラン領内から発射された数十発のミサイルによって攻撃されたと発表した」。「米メディアによると、米軍将兵に被害はなかったとみられる」。

ケラリーノ・サンドロヴィッチさん。「安倍総理が中東訪問延期を発表。自分が行かないなら自衛隊の中東派遣も撤回しなさい。というかあなたは行って、なんならもう帰って来なくてよろしい」。
 盛田隆二さん。「安倍首相、今週末からの中東歴訪を中止。首相は『中東情勢の緊張緩和に向け外交努力を通じて平和と安定に尽くしたい』として11日に日本を出発、サウジ、UAE、オマーンを訪問する予定だった。1 なぜ中止するのか? 2 自衛隊の中東派兵は中止しないのか? 2点について知りたい」。

『イランは戦闘態勢から引く様子』とトランプ氏 追加制裁の方針示す」。「この演説はいかにもトランプ的矛盾に満ちていた。イラン国民の明るい未来に多少触れたところで、新しい外交機軸の具体的展望などほとんど示していない」。「つまり、米軍のドローン攻撃にイランのミサイル攻撃と立て続いた後のことの顛末はどうやら、何もかも元通り…ということらしい」。
 内田樹さん。「トランプ大統領の対イラン政策、日替わりですね。『明日のトランプ』について正確な予言ができないことを指針に行動しているのかな。『げ、そう出るとは思わなかった』と人に思わせることが彼の生き甲斐だと考えると得心」。

旅客機墜落 イランが誤射か トランプ氏『ミス犯した可能性』」。「176人が死亡したイランでのウクライナ機の墜落について、アメリカのトランプ大統領は、イラン側が誤って撃ち落とした可能性を示唆した」。「ウクライナの旅客機は8日、イランの首都・テヘランの空港を離陸した直後に墜落し、カナダ人63人を含む乗客乗員176人全員が死亡した」。後にイランもこれを認めた。

韓国が、米によるペルシャ湾への軍隊派遣要請を拒否」。「韓国の康京和外相が、『わが国は、アメリカのためにイランから手を引くことはできない』として、ホルモズ海峡への軍隊派遣に関するアメリカの要請を拒否しました。韓国ヨンハプ通信によりますと、康外相は11日土曜、『韓国は、米国の同盟国だからといって、すべての問題で米国と歩調を合わせるべきということにはならない。ホルモズ海峡への軍隊派遣に関しても方針は変わらない』と語りました」。

首相の『桜を見る会の名簿廃棄は障害者職員』発言に抗議『障害者をダシに使うな』」。
 「『桜を見る会』招待者名簿のシュレッダー廃棄に関する安倍晋三首相の国会答弁を巡り、障害者団体が7日、首相宛てに抗議の申し入れを行った。『廃棄に時間がかかったのは障害がある職員が担当したため』と言わんばかりの発言に強い違和感を抱いたため。当事者の立場から『障害者をダシに使うな』と訴えた」。「『廃棄が遅れたのは障害者が担当したから仕方がない』と言いたいのだろうが、私たちの受け止め方は全く違う。『障害者は能力がなく、非効率な人間』と突きつけられたように感じる」。

『桜を見る会』名簿、廃棄記録なし 菅長官、違法認める」。「菅義偉官房長官は10日の閣議後会見で、『桜を見る会』の2013-17年度の5年分の招待者名簿の取り扱いで、公文書管理法違反があったことを認めた。同法8条が定める廃棄前に必要な首相の同意手続きを取っていなかったことも明らかにした」。
 「公文書管理法が『健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源』と位置づける公文書だが、安倍政権ではこれまでもずさんな扱いぶりが問題となってきた。森友学園への国有地売却問題では財務省が公文書を改竄、廃棄した。国会答弁で存在しないとしてきたイラク派遣の際の陸上自衛隊の日報も後に見つかった。首相官邸で首相が省庁幹部と面談した際の記録を官邸側が作っていないことも明らかになっている」。

文書を残す発想がない人物は首相になるべきでない (江川紹子)
(中曽根政権) 当時の首相らの記者会見では、記者クラブ側が司会をやっていたというのです。現在の司会は官邸側ですよね。また、記者クラブ側が記者会見の前に出した質問が残っていたのです。これは首相が準備してきちんと質問に回答するためであり、質問はそれに限る、というわけではありませんでした。実際の記者会見では関連質問や新たな質問が数多く出されていました」。
 「強い権限を持つ安倍首相が『王様』となり、官僚たちが王様を守る『忠臣』になり果てているように見えます。政治家は選挙という洗礼を受けるため、有権者に目先のリップサービスをするなど近視眼的な側面があります。が、官僚は選挙がないので10年、20年後の日本を見据えた思考ができる、といわれてきました。ですが、今の官僚からは『将来の日本のため』という姿勢や矜持が失われているのではないでしょうか」。「国民をバカにしたような態度ですが、このような態度を取れるのは、彼らにとって仕える『あるじ』が国民ではなく、『王様』すなわち安倍首相だからでしょう」。

『桜を見る会』巡り首相への告発状提出 神戸学院大教授ら 背任容疑で東京地検に」。
 「安倍晋三首相が『桜を見る会』に自身の地元後援会員らを多数招待し、予算を大幅に超過したのは背任の罪に当たるとして、神戸学院大の上脇博之教授らが14日、首相に対する背任容疑の告発状を東京地検に提出した。上脇教授は東京都内で記者会見し『先頭に立って法令を守らなくてはいけない人が国の予算を私物化し、自分や政治団体の利益のために使ったとなると、見過ごすわけにはいかない』と述べた」。

組織的隠蔽は『そこについては承知しておりません』菅長官、『桜』名簿違法廃棄で」。「2013-17年度の招待者名簿が公文書管理法に違反して『行政文書ファイル管理簿』に記載されていなかったことについて『組織的に隠していたのではないか』との記者の追及に、菅義偉官房長官は『民主党政権の扱いが漫然と引き継がれてきた』『事務的な記載漏れ』などと答えた」。
 2011年は震災で、2012年はミサイル騒動で桜を見る会そのもの中止だったんじゃないですかね。どっちにしろ「民主党が悪い」と思うなら修正すればいいのに。

桜を見る会『謝らない』姿勢崩さぬ安倍官邸、その心は...」。
 「実は、官邸内でも『もっと謝罪の言葉を踏み込んでよい』という声はある。だが、現実には再発防止や見直しばかりが強調され、『陳謝』の発言はほとんど聞かれない。こうした安倍政権の姿勢は、過去の問題でも共通していたとの見方がある。『謝ったら負けだ』という風潮を感じる官僚は多い。省庁関係者は『問題が起きても、責任は役所に押しつけようという姿勢の表れだ』と指摘。『自分たちの責任をうやむやにし、再発防止を打ち出して目先を変えている』と解説した」。

『私は絶対に忘れない』東日本大震災の『国難』で、野党自民党は民主党の復興政策案の全てに反対」。「国会では与野党協力してあの国難に対応すべきだったはずなのに、野党の自民党は民主党政権の復興政策案、予算案の全てに反対して、果ては 審議拒否や内閣不信任案まで提出し解散総選挙を求めていたのだ」。
 「私は、あの卑劣な自民党の行為を忘れない。また、ラジオでかたずをのんで、国会を聴いていた被災者達も呆れ返り、いら立ち、怒りが噴出し、自民党の批判が続出したのだ」。「その時、痛感した。自民党の身勝手で、非人道的政治なんだと。現場にも来ずに見てもいない自民党議員達は、東日本大震災を利用して、民主党を叩き、政権奪回だけを狙っている卑劣な党なんだと...」。

106カ月目の福島はいま『逃げろと言われても...』もうひとつの成人式で見えた、進まぬ『災害避難のバリアフリー』」。「2011年当時からあまり変わっていないと思います。うちは車いすを利用していますから避難所までの移動が大変。避難所に入るにも段差があります。自閉症も抱えているので環境の変化に対応するのが難しいです。耳も不自由だからなおさらです。言葉も何も分からない外国にいきなり連れて行かれるのと同じ感覚でしょう。身体障害に比べて知的障害に対する世間の理解はまだまだです」。
 蓮池透さん。「柏崎刈羽原発5km圏内の避難時要支援者は、障害を持つ人を含めて約4800人。最少でバス135台、車椅子用車両53台、ストレッチャ車両26台必要」。

原発再稼働・維持に13兆円 安全強化の新基準導入で」。「東京電力福島第1原発事故の反省から、国が原発に安全対策の強化を義務付けた新規制基準を2013年に導入したことにより、全国の商用原発で必要となった再稼働のための安全対策費と、施設の維持費、廃炉費用の総額が約13兆4569億円に上ることが15日、分かった。費用はさらに膨らむ見通しで、最終的には電気料金に上乗せされるため長期の国民負担となる。合わせて19原発57基を保有する電力11社の会計資料や、各社への聞き取り結果を共同通信が集計した」。
 望月衣塑子さん。「原発はどんなエネルギーより高くつく、段階的廃棄模索すべきだ」。

性差別発言、麻生氏が2年連続ワースト 民間ネット投票」。
 「大学教授らで作る『公的発言におけるジェンダー差別を許さない会』は11日、2019年の政治家による性差別の問題発言についてのネット投票結果を発表した。麻生太郎副総理兼財務相が2年連続でワースト1位となった」。「麻生氏は昨年2月に福岡県であった自身の国政報告会で、少子高齢化問題に絡み『年寄りが悪いみたいなこと言っている変なのがいっぱいいるけど間違ってますよ。子どもを産まなかった方が問題』などと発言し、2588票を集めた」。

麻生太郎副総理『パクられたら名前出る。それが二十歳』」。「それより、皆さんがた、もし今後、万引きでパクられたら名前が出る。少年院じゃ済まねえぞ。間違いなく。姓名がきちっと出て『20歳』と書かれる。それだけはぜひ頭に入れて、自分の行動にそれだけ責任が伴うということを、嫌でも世間から知らしめられることになる。それが二十歳だ」。
 ナスカの痴情ェさん。「田舎の盆踊り歌謡大会にイキって出場する中学生のラップだな」。

麻生副総理がまた不適切発言 地元・福岡で『日本は一つの民族』」。「麻生太郎副総理兼財務相は13日、福岡県直方市で開いた国政報告会で、日本について『2千年の長きにわたって、一つの民族、一つの王朝が続いている国はここしかない』と述べた。昨年4月に法律として初めてアイヌを『先住民族』と明記した『アイヌ民族支援法』が成立しており、麻生氏の発言は不適切との批判を浴びる可能性がある」。
 小田嶋隆さん。「毎度思うことだが、『批判を呼ぶ可能性がある』というまとめ方は、『批判』の責任を他者に転嫁し、しかも『可能性』を示唆するにとどめている。二重の意味で腰が引けている。記者は足を踏まれた時、加害者に『私は痛みを感じる可能性がありますよ』と言うのか?

マスコミと政府が麻生太郎の差別発言を非難すべき理由『一つの民族』発言は不適切発言ではなく人種差別撤廃条約に違反するヘイトスピーチだ」。「麻生太郎副総理は過去にナチスを賛美したり、セクハラを露骨に肯定するなど、レイシズムやセクシズムを幾度も繰り返して来た」。
 「これは差別発言である。95年に日本が批准した国際条約である人種差別撤廃条約に違反する違法なレイシズムである」。「ところが驚くべきことに、どの新聞もこの発言が人種差別撤廃条約に違反したと書いていない。それどころか差別だとさえ、はっきりと書いた報道機関はどこも存在しないのである」。

安倍首相や法相は、麻生氏の発言が人種差別撤廃条約に違反する差別発言であると指摘し、厳しく非難しなければならない。なぜなら人種差別撤廃条約は国が差別を非難すべき義務を定めているからだ。差別を非難しないことは、首相も法相も人種差別撤廃条約違反の行為を犯すことになる」。
 「麻生発言は明らかに、『一つの民族』という人種的グループに対し、人種的優越性を主張している。その根拠とされているのは、単一領土の保全、単一言語の保全、そして天皇という『王朝』を維持してきたこと、そしてその時間が2千年にわたるということであり、そして以上のことが世界広しといえども日本にしか存在ないという固有性である。これはもちろん、人種差別撤廃条約のいう人種的『優先』に他ならない」。

『身も心も限界』23歳男性が過労自殺 新国立競技場の急ピッチ建設で『残業190時間』」。「工事開始から約3カ月後の2017年3月。『身も心も限界な私はこのような結果しか思い浮かびませんでした』。当時23歳の男性が、小さなメモに直筆でこう書き残し、姿を消した。過労自殺。後に、長時間労働で精神障害を発症したとして労災認定され、競技場建設工事の過酷な労働状況が明らかになった」。

五輪チケット 2回目抽せん販売で50万枚残る 大会組織委」。
 本間龍さん。「人気のないチケットは学校にばら撒かれ、酷暑の下、子供たちが空席を埋める為に動員される。でも、熱中症で倒れても組織委は絶対に責任を取らない。まさに学徒動員」。

首相動静 (1月10日) 」「午後6時45分、東京・京橋の日本料理店『京都つゆしゃぶCHI RI RI 銀座京橋店』着。曽我豪朝日新聞編集委員、山田孝男毎日新聞政治部特別編集委員、小田尚読売新聞東京本社調査研究本部客員研究員、島田敏男NHK名古屋放送局長、粕谷賢之日本テレビ報道局解説委員長、石川一郎テレビ東京ホールディングス専務、政治ジャーナリストの田崎史郎氏と会食」。

総理大臣と記者との会食が引き起こしている問題の深刻さに気付かないメディア」。「この安倍総理と『くされメンバー』との会食は度々批判されてきた。それは、森友、加計問題から桜を見る会の問題にいたるまで、国民の多くが抱いている疑問に総理とその政権が応えていない中で、メディアが取り込まれているという印象が強くもたれているからだ。特に、桜を見る会については安倍総理は勿論、夫人の関与も明らかになっている。こうした中で『いつもの』のメンバーが総理と会食したという事実は、ジャーナリストの見識の無さを物語って余りある」。
 「一つ言えることがある。これは少なくとも私が知るアメリカのジャーナリズムの世界では記者の倫理違反になる」。「それは単なる癒着だからです。例えば、取材先と親しくなって得た情報で記事を書いても、それは評価されません。それは単に、相手に利用されているだけとみなされる危険も有ります。そうなったらジャーナリストとしては終わりです」。

官邸ホームページより「子供への方策」。「遠足でバスを使わせない、お寺で3-5時間座らせる等の『我慢の教育』をする」。「簡素な宿舎で約2週間共同生活を行い肉体労働をする」。「満18歳で全ての国民に1年ないし2年間の奉仕活動を義務づける」。「警察OBを学校に常駐させる」。「義務教育年限の子どもの扶養控除額を100万円に引き上げる」。「バーチャル・リアリティは悪であるということをハッキリと言う」。「『ここで時代が変わった』『変わらないと日本が滅びる』というようなことをアナウンスし、ショック療法を行う」。「子どもを厳しく『飼い馴らす』必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう」。「『しつけ3原則』の提唱・実施 ・甘えるな ・他人に迷惑をかけるな ・生かされて生きることを自覚せよ」。
 どこのディストピアだ。

松尾貴史のちょっと違和感 説明責任 果たさにゃ開かぬ新時代」。
 「憲法の改定については、『私自身の手で成し遂げていく考えに全く揺らぎはない』と言っている。総理大臣には、憲法を順守し擁護する義務があるのに、これほど声高に変えたがっている状態自体が明らかに憲法違反である」。「自民党総裁ではなく、内閣総理大臣として出す年頭所感でも改憲を主張するのは憲法99条違反だ。『飼い慣らされている』メディアも増えているようだけれども、総理大臣の憲法順守・擁護義務違反をマスコミはしっかりと批判すべきではないか」。

ここにもアベ友の影。無茶な『リニア新幹線』がゴリ押しされる訳」。リニアモーターカーはリスクが高すぎる。まず糸魚川静岡構造線をまたぐトンネルを掘ること。灯油を燃料にするガスタービン発電機を使うけど大量の燃料を積むのは危険で、対策技術も実験段階にある。すれ違いで時速1000キロの相対速度が生じた時に何が起きるか、特に電磁場の相互作用がどうなるのかわからない。超電導磁石の微小な部分で超電導が敗れると磁石全体が常電導になって電力を失うクエンチという状態に陥る。実際に実験線でも起きてる。
 「各次元の問題に誠実に向き合うことなく、安倍晋三首相のブレーンという立場を利用して、政府から総事業費の3分の1に当たる3兆円もの財投資金を引き出し、力任せにこれを強行しようとしてきたのが、葛西敬之=JR東海名誉会長である」。

楽しい音楽の話を。忙しい人はNME Japanが選ぶ今週聴くべきこの曲:2020/1/10を。
 BRIT Awards 2020のノミネーションが発表された。BBC Sound Of 2020の優勝者はCeleste。“Strange (Live At Abbey Road) “。グラミー殿堂賞入りする26作品が発表された。2010年代にアメリカで売れたアナログレコードTOP10が発表された。1位は “Abbey Road”。新作はサウンドトラック “Guardians Of The Galaxy: Awesome Mix Vol. 1” とLana Del Rey “Born To Die” のみ。イギリスの「The Official Top 40 biggest vinyl albums and singles of 2019」と「The Official Top 40 best-selling cassettes of 2019」が発表された。レコードの1位はLiam Gallagherの “Why Me ? Why Not”、カセットの1位はRobbie Williamsの “The Christmas Present”。Bass Player誌が「The 40 best basslines of all time」を発表した。Spotifyはペットと聴けるプレイリストを生成するサービスPet Playlists by Spotifyを開始した。飼い主の趣味とペットの性格から生成する。さっそくうちのメイとチャイのを作ったけど喜んでるかはわかんない。

Miles Davisのドキュメンタリー映画のサウンドトラック “Music From And Inspired By Miles Davis: Birth Of The Cool” から、Milesの未発表音源にオーバーダビングした新曲 “Hail To The Real Chief” が公開された。ビルボードライブ横浜がオープンする。こけら落としのアーティスト14組が発表された。Burt Bacharach、Jane Birkin、Robert Glasperがアツい。Booker T. Jonesが来日する。子供向けの本格的なシンセサイザー「Blipblox After Dark」が発売される。プロモ映像。欲しいよ!!

1月24日 SIDE-A. もっと見とけばよかった ちゃんと見とけばよかった

17日。めっちゃ寒いし翌日雪マーク出てる。阪神淡路大震災から25年。
 25年前のこの日、昼過ぎまで寝てて大学に行って研究室のテレビで初めて震災を知った。あまりの光景に呆然とした。神戸出身の知人のお姉様が家具の下敷きになって、ちょうど目の前を走っていた電車が脱線して、降りてきた乗客が助けてくれたそうだ。

あの時に復興のボランティアに行かなかったことをいまでも後悔してる。それで福島に3回行ったんだけど、もう病気を発症しててなんの役にも立てなかったな。
 そして2011年から福島に行っていないことを思う。身近にボランティアツアーもないし、車を持っている知人も時間がある知人もいなくなってしまった。

阪神淡路大震災25年 激震の記録1995 取材映像アーカイブ」。「1.17 再現 - 阪神・淡路大震災」。あの時スマホがあったらって仮定で作られた再現サイト。

こうして3.11の記憶も忘れられていくんだろうね。いま75年前の戦争のことを語れる人が減っているみたいに。
 細馬宏通さん。「1月16日の夜は月がきれいだったことを覚えている」。

体のメンテナンス。快適。痩せるキャンペーンで家から歩いて通ってる。すごい山の上にあって、歩くだけでフィットネスプログラムよりずっと運動になってる。
 筋肉は裏切らないっていうけど運動をやめたらすぐに去っていく。ほんとに裏切らないのは脂肪だよ。

タイムラインを眺めてたら、amiinAの活動終了に海外のファンからの嘆きの声がたくさんRTされてた。やっぱり世界に行くべきユニットだったと思う。
 気になるリリースが重なる日だ。おっさんになったら音楽への好奇心なんて萎むと思ってたけど全然そんなことないな。エミール・クストリッツァの新しい映画観たいな。

夜はイロメガネ@西永福JAMへ。
 イロメガネはいつもエモいけど、この日はいつにも増してエモかった。ぐいぐい引き込まれた。いままでに聴いたことがなかった “これっぽっち” っていう初めて書いた日本語の曲というのが、その当時の彼女の苦悩が、でもポップに描かれててとっても良かった。ほかの定番の曲たちももちろん最高。平穏を求める “なによりも、へいおんを。” で感極まってぐしょぐしょに泣いてた。ファンの間での振付をだんだん覚えてきたぞ。っていう自分の変化もあってか、とても活き活きして見えた。もうアホみたいに売れるべき。

対バンもみんなよかった。ただ2日間であまりにもたくさんのライブを観たんで個別になにがどうだったか忘れちゃった。よかった対バン、ハロー青空トレイン27Super Lapin工藤ちゃんのピンクローターズのみなさんでした。
 みんなポップだった。これがある界隈のSSWシーンだと、別れた彼氏にありがとうとかかわいそうな自分を見てって歌だったりする。特に印象的なのは工藤ちゃんのピンクローターズで、工藤ちゃんの危うさがロックに表現されてた。

小田嶋隆さん。「真面目に取り組む姿勢を『意識高いw』と冷笑するマナーの始原は、中学生の段階で授業に追随できなくなったヤンキーが『オレは本気でやってないだけだぜ』というポーズを決めにかかった時点に遡ることができる。『マジメに勉強なんかしちゃってバカじゃねえの?』というあわれな虚勢」。
 政治のアンケートがあった。「どちらともいえない・わからない」ってわかろうとしろよ、自分のことだろ。武藤さんは人生で何回「踊るマハラジャ」って言われるのかな。

犬がKing Gnuに合わせておもちゃのピアノやパーカッションを叩きながら遠吠えをあげる動画を観た。この犬、確実に音楽っていう概念を理解してる。
 ところでその動画で初めてKing Gnuってバンドを聴いた。あれが売れてるなら日本のヒットチャートもまだ救いがあるな。Spotifyでいろいろ聴いてみた。面白い。で、便所サンダルでMステに出たけどそれはPVの衣装であるところまで学習した。

18日。Glenn Freyの命日。この日の準備のために夜ふかしして3時間睡眠でおそとまだ暗い。まずはエレクトリックリボン小田あずみ生誕祭&卒業公演@高円寺HIGHへ。
 行きの電車でまたCrowd Luのライブ盤聴いた。もう夢中。来日してほしい。総武線中野行きの存在意義とは。雪が降ってまじで寒かった。
 なごり雪も降る時を知り
 ふざけすぎた季節の後で
 いま春が来て君は綺麗になった
 去年よりずっと綺麗になった

始まる前のあずみのツイート、みんなで楽しく盛りあがりましょう、でも思いやりの心をもって譲り合ってっていうのはあずらしいと思った。
 最初に登場したのは、あずが一時期エリボンを辞めていた時代に参加してたRe:ガールズってユニットの再編。エビ食べたいって楽しい歌。衣装も可愛かった。対バンは、正直アイドルで聴くに耐えるのは20組に1組だと思ってる。どれもその20組に1組だった。

エレファンク庭は全員キャラがバラバラで衣装もバラバラで、個性を出してるのがよかった。歌がすごく安定してた。Spark Speakerは黒いレザーの衣装に身を包んでハードでキレのあるパフォーマンス。こっちも歌が安定してた。
 川嶋志乃舞さんは何度か観てる三味線弾き語りガール。あずへのメッセージに深く頷いた。生誕祭のTシャツを着てた。三味線も歌も本格的で、ステージ運びも上手い。

あずのやりたかったことコーナーは、エリボンのメンバー1人ずつと2人組で唄うこと。これもあずのメンバーに対する愛情が伝わってきた。
 エレクトリックリボンはとても和やかなライブで、完成度の高いパフォーマンスをした。セットリストもあずのダンスが映えるナンバーを揃えて、”アイライン” “ボンクラダンス” で締めた。

特筆すべきは、泣き虫のあずが泣かなかったこと。ひたすら楽しかった。あずをみんな笑顔で送れてよかった。ほんとに幸せそうに卒業していったのがなによりも嬉しい。
 もちろんボンクラさんたちの演出も最高。終演後、NAOMiさんが花束を持って駆けつけた。あずらしい穏やかで和やかで優しい雰囲気の生誕祭&卒業公演だった。

その足でamiinA presents"Thunder bolt" -ami Birthday Live-@渋谷O-Crestへ。
 最初に登場したamiちゃんは、公言した通り最近取り組んでるドラムを披露。とてもずっしりした音のいいドラムで、特にスネアの抜けが心地よかった。演奏したのはthe band apartの “higher” とamiinAの “cosmos”。このために空想委員会の岡田典之さん (最初に冗談でNegiccoのって紹介されてた。この日が本当の誕生日で “Happy Birthday” を合唱する一幕も) 、キーボードの野田ダイスケさん、3776の石田彰さんが駆けつけた。

対バンあめとかんむりはソリッドなトラックに素直な女声ラップが乗る。南端まいなさんはバンドサウンドに往年のJ-POPみたいな楽曲、声の透明感が心地よかった。
 3776は “3.11” から。東日本大震災をモチーフに、当たり前の日常が崩れていく様を歌う名曲。「もっと見とけばよかった ちゃんと見とけばよかった いつもこんな近くで いつも見られたのに」ってフレーズは、amiinAの終焉を見届けるいまの僕らに刺さった。amiちゃんの選曲だそうだ。名盤 “3776を聴かない理由があるとすれば” はCorneliusの “Fantasma” に喩えられたけど、それ以降の楽曲は “POINT” だった。

amiinAはますます最高のパフォーマンス。1曲目から “Jubilie”、”lilla” “nana” “Discovery” が個人的なピークかな。“Discovery” はいまのamiinAに相応しい旅立ちの歌。その先を見据えた “rainbow” は音源化されるんだろうか。”Caravan” で歌い踊り大ラスは “Canvas”。
 ここでファンがサプライズを用意してた。普段サイリウムを使わないamiinAのライブ、”Canvas” のサビで一斉にサイリウムを振り上げてシンガロン、会場が緑色に染まった。うるうるきてるamiちゃん。爆笑してるmiyuちゃん。畳みかけるようにケーキと花束の贈呈、”Happy Birthday” の合唱。amiちゃん完全に涙腺崩壊、「一生忘れられない誕生日になりました」。女の子の涙には胸かきむしられる。演出したファンの方々最高。

amiinAのファンは優しい。みんなで写真を撮って大団円。すごく正直に言うと、5年くらい前までミュージックフリークとしてアイドルを格下に見てた。まさか生誕祭をハシゴして両方で感動させられる日が来るとはね。心地いい疲れで帰宅。
 ところで家に帰って気づいたんだけど、いつの間にかスゲー白髪はえてる。いままで鼻毛に白髪が交じることはあったけど、髪は黒いと信じてた。

19日。この日もamiinA DMM VR THEATER presents Future LIVE。
 高校生の時に細野晴臣さん、鈴木慶一さんを知って、Flippers Guitarとそのブレーン牧村憲一さんを知って、僕の音楽世界が作られた。amiinAとの出会いはその衝撃に匹敵する。っていうのは伝承芸能としての音楽って意味で。細野さんも慶一さんも牧村さんも、ものすごく昔の音楽に通じてて、俯瞰した視座で最新の音楽を追求してきた。その視座をamiinAっていうプロジェクトは引き継いでると思ってるの。そもそもamiinAを知ったきっかけが慶一さんのイベントだったってこともある。

プロデューサーの齋藤州一さんと “nana” についての話をした。10代の女の子が「私にもあなたたちのように若い頃があったわ」って歌い出す衝撃。作詞はビューティフルハミングバードだけど、コンセプトは斎藤さん。旅を終えて年老いた女性が、若い頃の自分に語りかける設定なんだって。
 ”Jubilee” も未来の少年に導かれる歌でコンセプトは斎藤さん。松本素生さんの最初の案では「連れてってよBOY」のフレーズが「NEO TOKYO BOY」だったとか。どっちも時空を越えて「伝える」ことがテーマになってる。

前の日とは打って変わってVJと融合したクールな世界を観せてくれた。ステージとスクリーンの間にも透過性のスクリーンがあって、立体的なVJが楽しめる。ステージからは客席が殆ど観えないそうで大変だろうなと思ったけど、それでも力いっぱいパフォーマンスして、またもセットリストが神がかってた。これからの彼女たちを歌うような新曲 “rainbow” から始まる本気ぶり。
 VJが前回のイメージとも違って素人のイメージとも違って、この曲にこんな映像をあててくるかって意表を突かれた。とても大切に作られてると思った。ライブもいつもわーってなっちゃうんで、曲をじっくり聴くのは新鮮。じっくり生の歌を堪能した。

最後 “Canvas” でamiちゃんが立ちましょうかって声かけて、”Canvas” と “Jubilie” 歌い踊って大満足。ここ最近のライブの別の側面でもありつつ、彼女たちの本気が伝わってくるある意味集大成的なライブだった。VRシアターがなくなっちゃうこともあって映像で残してほしいと思った。
 会場は夜公演もあるんで物販は外!! 寒い!! 缶入りのエビのビスクを買ってみた。意外と旨かった。セットリストの写真、右下はポムポムプリンだって (miyu画) 。2日間めちゃくちゃ楽しかったな。いいんだろうかってくらい楽しかったな。いいんだろうか。5月まではamiinA人生送りますので!!

団地の植え込みに大きな穴がある。5年くらい前に僕がすっ転んだ跡だ。歩きスマホまじで危険だし植木ごめん。

20日。可燃ゴミをまめに捨ててる私は偉い。疲れが溜まってたか、1日中寝込んでた。昼間の用事も、夜のわざわざチケットを送ってもらった、絶対にいいに決まってる吉村かおりさんのバンドワンマンにも行けなかった。ごめんなさい。このあとしばらくライブの予定がないそうで、ほんと残念だ。夢の中でDaniel Johnstonを聴いた。起きて気づいた、Daniel JohnstonのロンTで寝てたわ。
 久しぶりに国際宇宙ステーション ISSを観た。

森泉岳土さん。「個性を殺すような、和を重んじる教育を受けて、なおかつ自己責任を強いられるのは筋が通らない」。

21日。相変わらず惰眠。もはや生活リズムというものが存在しない。
 菊池万博さんの、リクエストによるBeatlesメドレー、僕がリクエストした “Dear Prudence” を大きくフィーチャーして頂いた。これからも高速のSAで売ってるバッタもんのベストアルバムに絶対に入ってない名曲をリクエストしていく所存。

22日。ジャズの日。秋元康仕事の新作に奈良美智さんの名前が出てくるそうだ。秋元康は知ったばかりの言葉を得意げに使いたがるから。最近奈良さんのことを知ったのではないか。どっちにしろ無礼な話だ。

精神科に行く予定だったけど、相変わらず寝込んでてキャンセルした。夜のBon Iver@Zepp Tokyoには意地で行った。
 海外では2万人くらい動員するBon Iver、日本人は洋楽を聴かないんでキャパ3000人弱のZepp Tokyoで観れちゃう。その足で御茶ノ水のビジネスホテルに泊まって、翌朝の発汗異常の通院をするつもりだったのに、紹介状を忘れた。慌ててたんだな。こういう時に多摩村在住は辛い。開演ギリギリに会場にたどり着いた。よく頑張ったと言えよう。

さすがにBon IverにZeppは狭すぎたか、会場はギュウギュウ詰め。最初のうちは曲が終わっても拍手する隙間さえなかった。だんだんみんな少しづつ場所を移動して、それぞれの居場所を見つけた。途中からは音楽の世界に没頭できた。
 Bon Iverは、アコースティックなインディロックにオートチューンを使ったハイトーンボイスで孤独を歌うバンドってイメージだった。久しぶりに観た彼らは遥かに強くタフなバンドになってた。

前回の来日でもそうだったか覚えてないけど、ツインドラムであることにまず目が行った。ベースがいてあとの3人はキーボードとギターを持ち替えてライブは進む。
 時にサックスソロが入ったり、Justin Vernonもアツいギターソロを披露したりシャウトしたり、地声を効果的に使ったり。すごくいろんなボーカルの表情が出てきた。とにかくタフ。四つ打ちのナンバーもあった。エクスペリメンタルなサンプリングと同期してみせたり。女性メンバーもいたんでコーラスに厚みが出て、とても美しかった。

照明の演出も特筆もので、穏やかな曲は天使のように、タフな曲には激しい同期でライブショーとしてとても見応えがあった。楽曲の内容も、内向的に孤独を歌う姿から、もっと違った力強い政治的なメッセージを感じさせた。ニューアルバムも政治的な内容だった。もうあの頃のJustin Vernonには戻らない、強い自信が感じられた。
 繊細なインディロックバンドっていう一言で片付けられちゃう姿から遥かに飛躍して、なにか新しいオリジナリティを掴んでた。つまりは尊いほどに美しく、また新しい振り幅が増えて、すごくよかった!!

モンティ・パイソンのテリー・ジョーンズが亡くなった。ニール・イネスの訃報があったばかり。モンティ・パイソンの上流階級を揶揄するセンスはいまの日本で有効かも。
 マンガ家のまついなつきさんが亡くなった。まつきさんの作品は読んだことがない。けどよく話題の中心にいる方だった。

23日。Daniel Johnstonの誕生日。
 めちゃくちゃ寒いしおそと真っ暗の起床。発汗異常の治療のために、片道2時間以上かかる病院に9:45の予約を入れてた。朝が極端に弱いんで、ほんとは病院の近くにビジネスホテルを取って前乗りするつもりだった。けど前の日に。ライブの時間に慌てちゃって紹介状を忘れて家を出たことに気づいて、ホテルをキャンセルして帰宅した。この日の朝は抗鬱剤をもりもり食って、ラッシュの電車に意地で乗った。

病院や公的機関で必ず聞かれるのが「ご家族の連絡先」で、そういうものはまったくないっていうと慌てふためかれる。猫に電話持たせようか。猫は電話に出る。
 かれこれ2時間待たされて、診察は唐突に始まり一瞬で終わった。病院4軒たらい回しにされてトンチンカンな検査を何度も受けて、足掛け3年かけてやっと治療が始まったのは大きな進歩。今度は会計に待たされた。なんだあの「すぐ帰れるコース」っていうのは。窓口で聞いたらカード決済で会計がすぐ終わるのだ。その案内もまるでない。

ダッシュで障害者福祉センターのフィットネスプログラムに間に合った。今年に入って全出席してるの偉すぎないか。でも具体的に痩せる気配がない。そのあと精神科を受診して、薬もらって帰宅。頑張った。バスの前の人は自分が降りますボタンを押したと思っているけど、ほんとうは私が押したのだ!!
 日記を書き始めた。書くのに2日以上かかる日記ってそもそもおかしいんですよ。

24日。タイムラインに「緑あふれる場所で老後を迎えたい」ってブログがあった。僕も緑あふれる老後に憧れるけど、東京生まれなんで地縁のめんどくささとか同調圧力とか無理だと思う。特に無理なのが虫だ。子供の頃はバッタ捕まえたりしてたのにな。この団地の一番いいところは、10年住んで一度もGが出ないことだ。
 うちに緑が欲しくて何度か試した。僕は植物を育てるのが致命的に下手だ。下手でも育てられるといわれるサボテンも、猫がトゲトゲで毛繕いしてぜんぶ抜けて枯れちゃった。

Amazonでまた失敗買い物をした。発送通知が来てから怪しい日本語で「その商品はありません」的なメールがきて、返金手続きにも応じてくれない。この件に限らずAmazon最近ほんとうに酷い。隅から隅まで酷い。体調的に気軽に実店舗に行けないのと、商品数が多いだけの理由で利用してる。ほんとは縁を切りたい。
 縁を切りたいってば最近楽天ライブっていうネット配信サービスがやたら売り込んでて、観たい番組がいくつかあったんでついに楽天グループにアカウントを作ってしまった。個人情報を渡してポイントを購入した。なんたる屈辱だ。

体のメンテナンスを受けて快適。前の日に貰った薬は、プラセボ効果かも知れないけど効いてる気がする。
 表現者をいっぱいフォローしてると、タイムラインのコンテンツは告知、告知、告知だ。告知の雪崩に飲み込まれてるうちに自分の表現ができなくなっちゃう。ずっと考えてる「ミュージシャン音楽を愛してない問題」のひとつのヒントかも知れない。告知の雪崩に飲み込まれず、人の音楽を聴かない人が自分の音楽を発信できるんだ。

SIDE-Bに続く。

1月24日 SIDE-B 言葉の洪水

世の中のことを。「新型ウイルス肺炎 中国で死者17人 患者571人 武漢は封鎖状態」。
 「中国で感染が拡大する新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の患者は湖北省の武漢を中心にほぼ全土で570人を超え死亡した人は17人に上っています。武漢では公共交通機関の運行が停止されて街が封鎖された状態となり、地元当局は市民に動揺が広がらないよう対応に追われています」。武漢って東京と同じくらい、人口1100万人の大都市だ。それが封鎖されてる。

中国の新型コロナウイルス、死者25人に増加 感染者も830人に」。
 「中国国家衛生健康委員会は24日、新型コロナウイルスによる死者が25人に増加し、感染者も830人に急増したと発表した。感染者830人のうち、177人が重体」。

暗黒物質の存在を実証した女性天文学者、米国初の天文台名に決定」。
 「女性科学者の名前が米国立の天文台に冠されるのは初めてとなる」。「天文学そして物理学に多大な功績を残したルービン博士だが、女性という理由でたびたび研究の道を阻まれている。女性による観測を認めていなかったパロマ天文台で、1965年に初めて観測機会を勝ち取った女性の天文学者である」。「当時のパロマ天文台には女性用のトイレすらなく、ルービン博士は『女性が使用中』の札を手作りしてトイレを確保するところから仕事を始めたという」。

超巨大ブラックホールの詳しい観測に成功、X線の道草を利用 物理法則ギリギリの速度で回転、X線が届く時間差による『反響マッピング』」。
 「この超大質量ブラックホールは、数百万℃のガスなどが回転する円盤に囲まれ、また中心からは10億℃を超えるX線コロナが噴き出している。このX線がどのように振る舞うかを描くことによって、科学者らは、ブラックホールの『事象の地平線』周辺の、極めて詳細な地図を作成した」。「IRAS 13224-3809には太陽200万個分の質量が含まれており、それが物理法則で最大とされるスピードの97%という超高速で回転していると結論づけた」。

恐竜を絶滅させた隕石衝突が温暖化を緩和? 大量絶滅のおかげで、火山噴火によるダメージを和らげられた可能性」。
 「白亜紀末の隕石衝突による大量絶滅のおかげで、同じ時期に起きた火山噴火によるダメージを和らげられた可能性があるという」。「大噴火は隕石衝突の40万年前から続いていたことが、これまでの研究で示されている」。「火山噴火は大量絶滅後30万年にわたり続いたが、海がそのガスの一部を吸収してくれるようになったおかげで、地球温暖化が緩和されたという。それがなければ地球はもっと温暖化し、初期の哺乳類をはじめ、衝突を生き延びた多くの生物を脅かしていたかもしれない」。

視線で操作し視界に情報を表示 米企業が度入り可能スマートコンタクト公開」。
 「装着者の視界に情報を表示するスマートコンタクトレンズを公開した」。「ARディスプレーを内蔵し、視点を動かすことで操作できる」。「網膜にマイクロLEDディスプレーを映し出すことで、バーチャルなテレプロンプターやナビゲーション指示など、さまざまな情報を視界に表示する仕組みが説明された。レンズ装着者は、視点を合わせることで視界に表示されたアイコンを『クリック』し、たとえば音楽プレーヤーなどを起動できる。視点をそらせば、スイッチは切れる」。2020年っぽい。

古代水路から神と王の『激レア』な彫刻を発見 紛争で発掘が途絶えていた、2700年前の新アッシリア帝国の水路跡、イラク」。
 「中東イラク北部で、2700年以上前の新アッシリア帝国時代につくられた、精巧な石のレリーフ10点が発掘された。見つかった場所は、当時の水路網の壁面。王宮以外でこれほど見事なレリーフが見つかることはほとんどなく、もっぱら武勇で知られる王、サルゴン2世が公共事業にも貢献していたことを示す貴重な発見だ」。「発掘現場は、トルコとの国境に近いクルド自治区の町ファイダ近郊。だがここは半世紀もの間、紛争のため研究者にほぼ閉ざされてきた」。「今回の発見は、このような芸術作品が王宮だけでなくいたる場所、例えば農民が畑に水を引く水路にまで飾られていたことを示すものです」。

限界貧困でもできる遊び、初級編」。
 読後の爽快感はんぱないブログ。提案されてる遊びは「近くの川を見にいく」「とにかく散歩」「ジャンプ」「踊る」「歌う」「高いところへ行く」「文芸をたのしむ」「路上飲茶」「家にあるものを熱する」「人と話す」。とにかく読んでよ。

果てしなくくっだらねえ政治のことを。山本直樹さん。「国家は税金で集めた100兆円という巨大な金を使って、あんたの生活とこれからの人生をコントロールする機関。それを『興味ないから』って監視するのあきらめるって」。そういうことなんだ。

内閣府幹部6人を厳重注意処分」。「内閣府は17日、『桜を見る会』の招待者名簿が『行政文書ファイル管理簿』に記載されていなかった問題などで、田和宏内閣府審議官ら幹部6人を厳重注意の処分としたと発表した」。
 ナスカの痴情ェさん。「かつて竹中直人に『笑いながら怒る人』のネタがあった。これは菅官房長官の『怒りながら笑う人』のネタだな。よくやったとか」。

公文書クライシス 官邸の隠蔽体質 もはや民主主義ではない」。
 「国の公文書管理ガイドラインは、重要な打ち合わせをした場合、日時や参加者、やりとりの概要を記録するよう義務づけている。検証に必要な記録が省庁に残されていなかった加計学園問題の教訓を踏まえ、17年12月に新たに盛り込まれた規定だ。この件で友人に便宜を図ったのではないかと疑われた安倍晋三首相は『公文書管理の質を高める』と国民に約束もした」。「『官邸は情報漏えいを警戒して面談に記録要員を入れさせない』『面談中にメモを取ると注意される』首相が発言したことの記録が事実上禁じられているのだ」。「昨年発覚した毎月勤労統計の不正問題では、厚生労働省が対応を決めた際の打ち合わせ記録が1件しかなかった。それも国会で野党から指摘されて2カ月後に渋々作ったものだった。延べ2000万人以上の保険給付に影響した不祥事の記録すら残っていない事実は、公文書未作成の常態化を強くうかがわせる」。

震災10年 政府追悼式来年まで」。
 「菅義偉官房長官は21日の記者会見で、毎年3月に東京都内で開いてきた政府主催の東日本大震災追悼式について、発生から10年となる2021年を最後に打ち切る方針を明らかにした」。アンダーコントロールだからどうでもいいってか。

佐賀 玄海町長 約100万円受け取る 福井県の原発関連会社から」。
 「九州電力・玄海原子力発電所がある佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長が、福井県で原発関連の工事を請け負ってきた建設会社から現金およそ100万円を受け取っていたことが分かりました」。「玄海町の脇山町長によりますと、おととし 7月の町長選挙で初当選した数日後、福井県で原発関連の工事を請け負ってきた敦賀市の建設会社の関係者が自宅を訪ねてきて、現金が入ったのし袋を受け取ったということです」。

『106カ月目の双葉町はいま』避難指示解除のち聖火リレー。福島県の実行委がルート追加を了承。『偽りの復興PRだ』。届かぬ双葉町民の怒り」。
 「福島県の浜通りで唯一、聖火リレーのルートに含まれていなかった双葉町について、福島県の『東京2020オリンピック聖火リレーふくしま実行委員会』は23日午前の第8回会合で知事提案を了承。県は大会組織委員会に文書でルートへの追加を依頼した。避難指示が3月4日に部分解除されるのを受けた措置で、2月中旬にも正式決定される見通し」。「聖火リレーを走らせるために今年3月4日に町の一部で避難指示解除をして、偽りの復興PRや原発事故の幕引きを図っているとしか思えません。聖火リレーという行為があまりにも懐疑的として捉えられ、国そのものが世界中から信用、信頼を失う、その時だけのパフォーマンスになるのではないかと危惧しています」。

見た目やイメージ、形だけの『復興』は出来ても、9年間にわたって双葉で過ごすはずの人生や未来を滅茶苦茶にされ、『心の復興』は永遠に厳しいと思っています。汚染水は増え続け、燃料デブリさえ取り出せない状況の中、オリンピックのためだけに、復興をPRするべきではありません」。
 「復興五輪という言葉そのものが、実態を反映していない形骸化された言葉ですよね。聖火リレーが走る陰で、私たちは失われた我が家を片付ける作業を黙々としているわけです。華々しい聖火リレーの影で、いまだ復興していない被災者の心が全然取り上げられていないという事はぜひ声を大にして言いたいです」。

長期収容、自殺未遂、餓死...問題続出の背景に何がある? 18年勤めた元職員が語る『入管』の闇」。
 「東京オリンピックを控えたここ数年で長期にわたる収容者が急増し、被収容者による100人規模のハンガーストライキが起き、餓死者まで出た」。「日本では、不法滞在などで在留資格がなく、国外退去命令を受ける外国人が年に数千人いる。だが、そのなかには本国での弾圧から逃れてきた人もいる」。「必要な収容や送還はあるにしても、最大限の人権的配慮をすべきです。収容は、裁判所が決めるのではなく、入管が決めて入管が行なう。それを監視する外部機関もない。このブラックボックス体制が入管を暴走させている」。

東京オリンピックまで『日本に不安を与える外国人』の排除を、また18年2月28日には『重度の傷病等を除き収容の継続を』と無期収容を指示していた」。
 「入管の問題は3つ。ひとつは基準がないこと。これをやれば収容、これをクリアすれば仮放免といった基準がない。ふたつ目が、許可・不許可の判断プロセスが不透明。3つ目が、収容に裁判所など外部が関わらないこと。だから、入管は自らの裁量だけで長期収容ができる」。

不法入国者が収容される現場の『壮絶な実態』収容期間は長い人で4年超、医療面での問題も」。
 「病気になって具合が悪くなると、中にいる医者で対応するが、なかなか外の診療所に連れて行ってもらえない、という話を聞くこともある。医療面での問題は、かなりの多人数を収容している割に、常勤医が少ないことだ。医師はすべて日替わりで通って、しのいでいる。本格的な治療をしない、というのがポリシー。収容に耐える状態にするだけで、病気を完全に治すという発想はない」。

入管の問題は収容の期限がないことだ。精神衛生上、非常によくない。刑務所だと、無期懲役以外は、満期になれば必ず釈放されるが、入管は不定期刑に近い。刑務所だと、冤罪 を主張している人を別にすると、受刑者は自分がやったことの結果として服役しているので、それなりの納得感があるが、入管はそういうことがない。とくに、難民だと主張している人は、逃げてきた国でこんな目に遭って当然ストレスもある」。
 「入管はむしろ、定員と予算を減らされるのがいやなんだと思う。入管特有の事情として、入国審査官と入国警備官という2つの職種があり、前者は空港などでパスポート審査などの窓口業務を担っている。後者は摘発や収容、送還などの警察機能を担う。収容施設は入国警備官が担っており、収容者が減ったり、退去強制手続きがなくなると、入国警備官の仕事がなくなってしまう」。

健康守る責任、入管に 収容外国人、適切治療ほど遠く 死なれては困る? 病状悪化で仮放免」。
 「滞在許可を失って国外退去処分となった外国人を収容する出入国在留管理庁の施設で、健康状態を悪化させるケースが増えている。収容者の中には、適切な治療が受けられず、重篤な状態になって施設を出される外国人も多い」。「アプリケーションに症状を書いて担当職員に出すと、大体3週間ぐらい待たされます。頭痛がひどいからと申し込み、長く待たされた揚げ句にやっと診察日を迎えたとき、例えば頭痛に加えて腹も痛くなっていたとしても、『その症状が書いていない』と診てくれない。改めて診察を申し込むようにと言われるのです」。「死ぬかもしれないと思ったことが何度もあります」。「昨年、2週間の期限で仮放免されたトルコ国籍の男性は、B型肝炎に感染していた。この期限では医療上十分な対応ができないという内容の医師の診断書を出しましたが、それでも彼は2週間後に再収容されてしまった。入管は、外国人の基本的人権をなんとも思っていないから、医師の判断があってもこれを軽視することができるのでしょう」。

現在東京地裁で審理中のイラン人男性の裁判では、入管側は『監視カメラの映像は消去した』と答弁し、監視にかかわる文書記録の提出を拒んでいる。原告側弁護団は…原告本人の状態を撮影した映像を証拠提出するよう求めたのに対し、国側は『出す予定はない」とし、さらにその1週間後の書面で『カメラ映像の記録は現在当局では保有していない』と答えた。原告側は、映像のかわりに、男性を監視していた入管担当者による文書記録の開示を求めたが、入管側は『保安上の問題』を理由に『どういう記録があるかについてもつまびらかにできない』と突っぱねたのだ」。
 「そこで裁判長は『モニターを見た担当者が文字で記録を残しているということか』と質問。だが入管側は重ねて『その点も含めて開示を控えたい』。裁判長がたまらず『なぜ保安上の支障があるのか、書面を読んでもわからない』『原告の状況について国がどう捉えているのかは争点と関係があるのではないか』と問いただす一幕もあった」。

牛久入管で長期収容、瀕死状態だったダヌカさん、急転直下『仮放免』」。
 「かつて70キロあった体重は47キロに落ち、歩く体力が奪われ、職員が押す車椅子に乗って現れた。日本人婚約者のAさんが駆け寄り肩を抱く。だが19年9月に『鬱病』と診断されたダヌカさんには、私が初めて彼に面会した18年夏に見た快活さや利発さはなく、ただ軽くほほえむだけだった」。「仮放免の場で感想を求められたダヌカさんは、体を震わせて『なんで人間がここまでされるか判らないです...』と苦しそうに答えた。駒井弁護士は『こういった死の淵に追い込んでからの仮放免は許されない』と憤り、Aさんも『仮放免されましたが、これからがたいへんです。鬱病治療のための長い闘病生活に入ります。でも私は彼を支えます』と毅然と語った」。

ストロング系チューハイに薬物依存研究の第一人者がもの申す『違法薬物でもこんなに乱れることはありません』」。
 「ストロングZEROは『危険ドラッグ』として規制した方がよいのではないか...私の臨床経験では、500mlを3本飲むと自分を失って暴れる人が少なくありません。大抵の違法薬物でさえも、使用者はここまで乱れません。結局あれは『お酒』というよりも、単に人工甘味料を加えたエチルアルコール=薬物なのです。そして、ジュースのような飲みやすさのせいで、ふだんお酒を飲まない人や、『自分は飲めない』と思い込んでいる人でもグイグイいけます」。

公衆衛生的アプローチを考えれば、本来、酒税は含有されるアルコール度数の上昇に伴って傾斜すべきです。それなのに、『税収ありき』の国の二転三転する方針にメーカーが追い詰められて、確実におかしな事態を引き起こしています」。
 「お酒を楽しむために飲むのではなくて、酔うために飲んでいるんです。アルコールを効率よく摂取できる飲み物として使っていることが多い。実際にこれで酩酊した後に、リストカットしたりオーバードーズしたりすることも多いのです」。

その続編。「薬物に過剰に厳しく、アルコールに甘い日本」。
 「世間では、『違法薬物は怖い、怖い』と言いますが、実は、健康や社会に対する被害という視点に立ってみれば、アルコールが一番、問題のある薬物なのです」。「個人に対する健康被害と社会に対する被害を足して一番有害な薬物はダントツでアルコールなんですよ...アルコール問題を抱えている人は外に出て行くし、外で飲んでいるし、対外的な暴力につながる問題があります」。「夜の街を帰り道に歩いていたら、忘年会で阿鼻叫喚の状況で、道端に酔っ払って倒れていたり、半分尻を出して路上に横たわっている人がいたりしました...覚せい剤でも危険ドラッグでもこんな有様にはなりません。アルコールはこうなってしまうから困るのに、それに目をつぶるのはなぜなのだろうかと思います」。

日本は薬物に異様に厳しい一方、アルコールにはとっても寛容です。健康被害や社会や他者に対する被害を鑑みて、もっとニュートラルに判断してほしいというメッセージも、実はあったのです」。「本当につらい状況は、飲んで紛らわすのではなくて、福祉サービスを充実させることが大事です。そのための消費税増税だったはずなのに、軍備の強化に使われているという気がちょっとするんです」。
 「危険ドラッグを規制すればするほど、後から出てきたものがさらに危険になっていったのと同じように、ビールに対する税率を高くしたことが発泡酒を生み、発泡酒の税率も高くしたことがこれを生んだ。財務省はモンスターを生んでしまったのだと思います」。

ウーマン・村本さんが異を唱えた石垣島の現実」。
 「お笑いコンビ『ウーマンラッシュアワー』の村本大輔さんが15日、石垣市のゆいロードシアターで独演会を開いた。経験を織り交ぜながら基地や原発、在日朝鮮人差別などを取り上げ、社会問題や少数者に無関心で、分断があおられる社会に笑いで異を唱えた」。「米軍基地問題に関心が高い本島でも、石垣島への陸自配備には目を向けない現状に憤るツイッターに引かれ、石垣島での独演会を決めたという村本さん。住民投票が実現されないことに『民主主義は民意で成り立っているんだから、一人一人聞くことが大事。やらないのは独裁じゃないか』と切り捨てた」。

安倍総理『秘書ご子息』の『ゲーセンのケンカ』に捜査1課投入した次期警察庁長官」。
 「安倍総理の秘書ご子息の単なるケンカに警視庁捜査1課を投入したのは、『官邸の番犬』だった。総理ベッタリ記者のレイプ逮捕状を握り潰す一方、権力者側と軋轢を起こす者は逮捕する前代未聞の忖度捜査。そしてこの「警察国家の雄』は次期警察庁長官間違いナシなのだ」。中村格警察庁次長のことだ。

八ッ場ダム、スーパー堤防...。幼稚な翼賛デマは防災・治水を軽視する愚論」。「『ダムスキー・デマゴーグ』達は早速これに飛びつき、暴虐の限り暴れ回りました。八ッ場ダムは無敵だの八ッ場ダムに感謝しろだの、しまいには八ッ場ダムはガンダムだとまで言いつのる始末、その余勢でダム懐疑派の市民団体や市民へ集団ストーカー行為まで行っています」。
 「今回は試験湛水中で精々38mの水位でしたが、それが1日半で満水位寸前まで水位が上昇すると言うことは、八ッ場ダムは集水面積に比して貯水能力が著しく不足していることを意味します」。「八ッ場ダムが試験湛水開始直後であったのは偶然、『たまたま』です。これは福島核災害において『たまたま』工期遅れで四号炉のピットが満水で、『たまたま』ピットのハッチが壊れ、四号炉使用済核燃料プールに水が流れ込み、露天でのジルコニウム火災が起きなかったという奇跡と変わりません」。

『スーパー堤防という凄い堤防を建設中止して妨害したのは民主党政権だ。蓮舫議員がその首魁だ。民主党、蓮舫は人殺し』というものです。毎年洪水が起きると必ず現れる安倍自公親衛隊の定番デマゴギーです」。「スーパー堤防は、越流による破堤、決壊を抑止する為に堤体後背法面を300m前後ときわめて大きく取ったもので、今回都内で見られた越流に対しては、既存の堤防と全く効果は変わりません」。
 「そもそもスーパー堤防構想が現れたのは1987年、世紀の愚策であり、日本経済大崩壊の元凶とまで批判されている前川レポートに便乗した中央官僚の誇大妄想の産物に過ぎません」。「事業完成までに単純計算で2000年かかることになり、防災事業としては完全に無意味です。結果、民主党政権による事業仕分け対象となり、当然事実上の事業廃止となりました」。

選択的夫婦別姓ヤジ、自民の杉田氏か 野党が確認求める」。「22日の衆院代表質問で国民民主党の玉木雄一郎代表が選択的夫婦別姓に関する質問をした際、『それなら結婚しなくていい』という趣旨のヤジが飛んだとされる問題で、野党は23日の衆院議院運営委員会で自民党の杉田水脈衆院議員の発言ではないかとして自民に確認を求めた」。
 春名風花さん。「名字同じにしたくないなら結婚しなくていいって発言があったみたいだけど、その人に取って結婚は二つの家をひとつにすることでしかなくて、二人の人間が互いの人権を尊重しあい、共に生きていくことではないんだろうな。『夫婦別姓なんてしたら子どもがいじめられるよ!』って言ってくる人は、『自分はそういう人をいじめたくなる人間です』って自己紹介をしているだけなので、そういうろくでもないアドバイスをする人とは、とっとと離れるが吉」。

『日米安保60年』日米同盟からみる自衛隊中東派遣の目的とは?」。
 「今回の派遣が分かりにくいのは、中東における日本関係船舶の安全確保のための派遣だと言いながら、直接日本関係船舶を護衛することはせず、『情報収集』だけを行う点である。日本政府は、その理由を、直ちに日本関係船舶の防護が必要な状況ではないからだと説明する。閉会中審査でも、河野太郎防衛相は『湾岸諸国が日本の船舶を特定して攻撃してくる状況ではない』『自衛隊が武力紛争に巻き込まれる危険があるとは考えていない』などとくり返した。日本関係船舶が攻撃される危険がないのに、なぜ派遣するのか。これについては『緊張が高まっているから』と説明するが、どうも腑に落ちない」。「米軍が日本にいるのは日本を防衛するためではない。米軍にとって日本駐留の利点は、必要とあれば常に出撃できる前方基地として使用できることである。極東に駐留する米海軍は、米国本土から出撃するより安いコストで配備されている」。

日本外交に良心はあるのか。フェイスブック社も削除したヘイト発言に加担。駐ミャンマー日本大使の差別煽動」。
 「アクションを主催したハルーン氏はガバナンスに則り、所轄の警察署に示威行動の届け出を出した...従順なまでに警察の指示に従いながら、それでもときに抑えきれない感情を剥き出しに抗議しているのは、駐ミャンマー丸山市郎日本大使の発言が到底許されないからである...丸山大使は『ミャンマー軍は大量虐殺に関与していない』と発言。さらにこともあろうにロヒンギャを『ベンガル人』と呼称した。いわばバングラディッシュ、インドからやって来た違法移民と決めつけており、迫害と弾圧を繰り返すミャンマー政府の主張そのままである」。「ミャンマー軍による焼き討ちやロヒンギャの女性に対する性犯罪がどれだけ行われたか、そして丸山大使の中国政府とミャンマー政府に対する忖度発言が今回が決して初めてではないことは、こちらの記事」。

楽しい音楽の話を。忙しい人はNME Japanが選ぶ今週聴くべきこの曲:2020/1/172020/1/24を。
 The Left BankeのSteve Martin Caroが亡くなった。71歳。Joni Mitchellが第35回 NAMM TEC Awardsでレスポール・イノベーション・アワードを受賞して、久しぶりに公の場に登場した。Herbie Hancockのスピーチを受けて「みんなありがとう、本当に光栄です。ハービー、あなたは親切な人ね」と応えた。Neil Youngがアメリカでの市民権を取得した。いまさらなんでと思ったら、今度の大統領選での投票券を得るためだとか。

動画「Mixing Jazz and J-Pop」が公開された。ジャズ奏者が語るJ-POP。メジャーキーが悲しくブルージーに聴こえる文化はない。世界の音楽を日本のフィルターに通すと苦しみの中の希望を示す響きになるって話や、母音の切り方がメロディに影響する話など、興味深いJ-POP論が展開されてる。日本語字幕版も出るそう。
 ラジオ「J-POP楽曲クレジットにスウェーデンの作家が増えている理由とは? Da-iCE工藤大輝が解説」がアーカイブ公開された。Aviciiってスウェーデンじゃん。グローバルなサウンドの感覚がありつつ、AメロBメロサビっていう展開するポップスの歴史もある。スウェーデンでも普通の人が聴いてるのはUS的な展開のない音楽で、展開したい作家が日本に入り込んでるって話。ラジオには出てこなかったけど、古くはABBAなんかは展開するポップスの典型で、90年代にThe Cardigansやスウェディッシュポップのブームが日本であった。US的なヒップホップも好きだけど、メロディーやハーモニーの時代がまたくるといいな。