DIARY
2020年3月
3月6日 SIDE-A 日本シグサ
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メンタルの病気を持ってるみんな、そもそも3月は僕たちにとって一番辛い時期だし (次は梅雨) 、世相もこんな感じで気が滅入ると思う。みんな生きてるだけで偉い。
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音楽と猫と女の子の話だけしてたい。自分の音楽や絵を世に問いたい。でもいつも日記に追われてる。それも政治の話題や新型コロナウイルスの話題、それに対する行政の対応の話題ばっかりで申し訳ない。新型コロナウイルスは、危機でさえも利用して悪事を働こうとする安倍政権によって、科学の話題から政治の話題にされた (後述) 。
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なんでそれでも書くのか。世の中の危機を自分のこととして考えられない人、話さない方が無難だと思っている人は、悪事を働いてる人々と同罪だと思っているからだ。民主国家に生きて政治を語らない人を軽蔑してるからだ。でも日本シグサ的に立場が弱い。
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とある音楽関係者が、YMO周辺は政治的発言が多いけど、Moonriders周辺はなくていいねってツイートしてて驚いた。
Moonridersには政治的な楽曲がたくさんある。”はい! はい! はい! はい!” は1991年現在の日本の政治状況を描いて「憲法の中で銃を下げてはい!」って痛烈な批判をしてる。鈴木慶一さんのソロ曲 “デモクラシー” は実在する政治家の名前を列挙して、「豚がいなくなってよかったって死んでから言われぬようにしろ」って歌ってる。
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今回の日記は資料の整理だけで9時間かかった。みんな悪いことしすぎる。なんで息を吸うように悪事を働くの。それでも安倍には昭恵という妻がいて、麻生や菅といった仲間がいて、百田や田母神といった支持者がいる。
僕には誰もいない。
僕には誰もいない。
2回書いた。
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「新型コロナウィルスと社会不安、メンタルヘルス」って記事に、
・信頼できる人と話すことが役立ちます。
友達や家族と連絡を取ってみましょう。
・自宅で過ごさざるをえないときは、
メールや電話などで家族や友人と
社会的なつながりを維持するようにしましょう。
とあった。その相手が「1人も」いない。なぜなら僕は、「察する」「空気を読む」「同調する」ような日本シグサが発達障害的にできなくて、罵倒され絶縁され人格の全否定を受け続ける人生だったからだ。
最近もとある音楽評論家に、『言わなかったけど私は世界に10例もない奇病で検査結果は欧米の研究機関に送られて余命半年なのだ、そのことを察しなかった山下スキルは人非人だ』って人格の全否定をされた。そんな稀有な例を、「普通」は察するものなの?
誰にも愛されず
何ごとも成し遂げず
ただ死にゆくのみ
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自分の音楽や絵を世に問いたいって書いた。その方が、こんな日記をうじうじ書くより自分の存在を世に示して、ひいては発言力があがるからだ。
音楽や絵で評価を得ている若い知人が、死にたい時のために予防策を立てる話を書いた。とても大切でいいことだと思う。でもその予防策にリアリティがない、役に立つのはそういうことじゃない。あなたはほんとうに死にたくなったことがありますかって書いたら、取り巻きを含めて一方的に悪者扱いの絨毯攻撃を受けた。僕の人生ぜんぶそう。
もう宇宙が誕生したのも猫がうんこするのも僕が悪いんです
それでいいんでしょ?
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息を吸うように悪事を働いている安倍晋三とその一味は、朴槿恵のようにちゃんと法で裁かれて、すべての罪を償わなくてはならないと思う。
森喜朗について、どうせもうすぐ死ぬんだから許してやれという声もある。政治家は死んでその罪が償われるものではない。力を持つ者の責任だ。それこそ鈴木慶一さんが歌うように「豚がいなくなってよかったって死んでから言われぬようにしろ」と。
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年のはじめに阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件が起きた1995年、東日本大震災が起きた2011年、そして第三次世界大戦の危機からコロナウイルスに恐怖する今年。日本におけるコロナウイルス対策の失敗は長い腐敗政治の結果でもあって、音楽や芸術がもっと人間の可能性を示すべきタイミングだ。そして動物に学ぶべきことがまだまだたくさんある。と隣に眠る猫を見て思う。
僕にとって大切なのは音楽と猫だ。
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そんなわけでコロナ禍が科学から政治の話に変わり、資料整理に9時間かかったこの日記、本文を書くのに何十時間かかるかわからない。そして読む人はいない。
岩手県に「風の電話」って電話ボックスがある。どこにも繋がっていない電話だ。でも震災で家族を失った人たちが毎日のように電話をかけに来るそうだ。届かないとわかってても話したい。高野寛さんの言葉を借りるなら、「この声は小さすぎて君の元までは届かない、例えそれを知っていても叫ばずにいられない」って感じだろうか。
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脳過労はあると思う。何度も書くように、鬱病は花粉症の100倍つらいし孤独は鬱病の100倍つらい。孤独感からパソコンやスマホに依存しすぎて情報過多に陥って、鬱を加速させてる。紹介した記事にあるセルフチェック、8項目のうち3項目以上あてはまると脳過労の可能性があるそうだ。僕はぜんぶにあてはまる。特に、呆れるほど暇なはずなのに、常に忙しくてなにかに追われてる気がする。
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ところでコロナ禍の不手際で話題の厚生労働副大臣、橋本岳って慶応大学SFCの後輩なんだ。面識があるどころか、一緒にディズニーランドに行ったり、彼の恋の修羅場の世話をしたり、何度も酒を飲み明かした。橋本龍太郎の息子で、「継ぐの?」って聞いたら絶対にやだと、研究者の道に進みたいと言った。人は変わる。思い返すにSFCが輩出した人材は、竹中平蔵や井関利明や池田信夫や河井案里や楽天一派やサイバーエージェント一派や僕みたいので、ほんとうにご迷惑をおかけして申し訳ない。誇れるのはコムアイさんと二階堂ふみさんと近藤那央さんぐらいだろうか。
アメリカの大統領選、候補がじいさんばっかりだな。翻ってヨーロッパのリーダーがどんどん若くなってるのは希望だ。僕もいい加減老害なんで、子はいないけど子に従うべき。
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コロナ禍で僕が困っているのは、観たいライブがどんどん中止や延期に持ち込まれていること。これは仕方がない。
もっと困っているのは、マスクの着用を義務付けられてること。手持ちのマスクはたくさんある。スヌーピーの可愛いやつだ。つけるのが苦痛なのだ。僕の数多ある病気の中に自律神経失調症があって、蒸れて汗をかくのが拷問なんだ。やむを得ず給食当番以来30年ぶりにつけてるけど、呼吸が異常に深くなってかえって悪いものを吸い込んでる。冷房をガンガンにかけてくれ、死にそうだ。ほかの人がマスクをつけるのも苦手。僕は口元を見て人を判別するんで誰だかわからなくなる。子供の頃にピエロが怖かったような感覚だ。
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福岡では地下鉄にマスクをしてない人が乗って非常停止ボタンが押された。横浜ではマスクの取り合いで流血の喧嘩になった。岩手では県立病院の職員が病院の備品のマスクを10倍の値段で転売した。埼玉では6400枚のマスクが盗まれた。
コロナ禍をうけてミラノの高校の校長が生徒たちに送った手紙の中に、「マスクは病気になった人だけ着ければ良いのです」とあった。日本人はマスクが好き過ぎる。それも日本シグサなんだろう。
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「感染予防にマスク着用不要 過度の使用控えてとWHO」。
「世界保健機関 (WHO) は2月29日までに、新型コロナウイルスの感染予防に向けたマスクなどの適切な使い方の指針を公表した。せきやくしゃみといった症状がない人は予防目的で学校や駅、商業施設など公共の場でマスクを着用する必要はないとして、供給不足に拍車を掛けないためにも過度の使用を控えるよう呼び掛けた。WHOで緊急事態対応を統括するライアン氏も28日の記者会見で『マスクをしていないからといって、感染の可能性が必ずしも上がるわけではない』と強調。手洗いの励行など衛生上の注意点を守ることこそが『最も効果的だ』と言明した」。
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穏やかに暮らしたい。泣き言はこの辺にして日記に戻る。SIDE-Bに続く。
3月6日 SIDE-B こんな日記が書きたいわけじゃなかった
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19日。amiinAのamiちゃんが大学1年の単位を無事習得して進級できるという。
花粉にまみれながら山田庵巳×水野谷みき@高円寺U-hAへ。
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最初はお目当ての水野谷みき。とても個性的で魅力的なシンガー。正確なピッチとテンポの中に、時にピアニカを交えて緩やかに、時に激しい感情を込めて叫びだすかのようにも歌う。それは彼女が役者でドラマーであることと関係があると思う。
山武ッ慈さんのギターは非常にテクニカルで、水野谷の世界を的確に支える。ぱっと聴きとてもシンプルに思える水野谷のソングライティングが、実はとても凝ってることが山浮ウんのコードワークでわかる。
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彼女が歌うのはサンマの匂いがするフィクションだ。ときどき人が血みどろになって死んでいったり、ヒモであったり都合よく終電で呼び出される女性を見事に描き出す。山田庵巳さんが「あれがフィクションだったら天才だ」って話してたけど、フィクションです。
長尺だったこともあって普段聴けない曲がいっぱい聴けた。知らない名曲もいっぱいあった。”On the Sunny Side of the Street” の名カバー “明るい表通りで” はここで聴ける。”日高屋のうた” も好きだな。MCをするとついバカっぽい言葉が出ちゃうっていうのを何度もやらかして、そのたびに照れてた。
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山田庵巳さんは8弦ギターを巧みに操る吟遊詩人。美しいハイトーンボイスで月や星のファンタジーを歌う。ギターも歌声も表現力に深みがあって、世界にどんどん引き込まれていく。楽曲や世界観は北欧的でもあり、どこにもない世界でもあり。自分で吟遊詩人を名乗ってるけど、吟遊詩人は文字ができる前の職業なんで記録がないって話してた。
水野谷はフィクションの歌とノンフィクションのMCを切り分けるけど、庵巳さんのステージはどこまでがフィクションなのかわからない。歌の中にセリフがあったり、セリフの中にセリフを噛んだ吟遊詩人が出てきたり。かと思えば水野谷の歌やMCのフレーズを巧みに取り入れて笑いに繋げたり。
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いろんなスタイルのバンドをやってるそうで、吟遊詩人を名乗る弾き語りもそのひとつ。彼も演劇をやってるのかは知らないけど、役者だなって感じる。水野谷とはタイプの違う役者でストーリーテラーだ。2人ともオムニバスの演劇を観せてくれるような、いろんなストーリーが頭の中で飽和した。
かの山田庵巳さんが水野谷をとても気に入って評価してくれてるのが伝わってきてとても嬉しい。彼も本音で生きる人だから、終演後にちょっとここには書けないようなミュージシャンの話をいろいろ聞けて、共感して笑った。
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帰りのBGMはDavid Byrneのライブ盤。このセットで日本には来てくれなさそうだけど、映画になるそうで楽しみにしてる。
矢野顕子さん「人生で落ち込んだ時の避難所が二つ、音楽と猫。シュヴァイツア博士は知っていた。ってキャロルも言ってた (と思う) 」。キャロルとはCarol Kingのことだ。そして細野さんも言ってた、音楽と猫だって。
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20日。トレンドに「DJ逮捕」ってパワーワードがあがった。DJ逮捕とMC保釈。体調が悪くてがっつり寝込んだ。その前の日、2時間睡眠だったぶんをぜんぶ取り返した。
障害者福祉センターのフィットネスプログラム、それから予約してた小川剛さんのライブをごめんなさいした。生きた証が欲しくて部屋の掃除をした。南波志帆さんが撮るぽんちゃの写真は愛に溢れていつも最高だな。BGMはKing Kruleの “Man Alive!” 。
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21日。猫は甘えとはよく言った。私が言ったのだが。精神科に行って体のメンテナンスを受けて。多汗症の薬、即効性はそんなになかったけど、飲み続けてるうちに効いてきた気がする。バスで隣の席のおばちゃんが後ろの席のおばちゃんを脅してた。「私うしろにも目があるんで」。ないだろ、いやそれはないだろ。
夜はさわひろ子@Tokyo Guest House Oji Music Loungeへ。
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Tokyo Guest House Oji Music Loungeはとても雰囲気がよくて音がよくて食事も美味しくて大好きなお店なんだけど、なにぶん遠い。うちから片道2時間半かかる。
最初に登場したオノマトペルは、ピアノとボーカルのデュオ。宮沢賢治さんに影響されたという寓話の世界を歌う。根っ子はジャズだそうだけど、この日はサポートにクラリネットとチェロが入って、クラシックの室内楽みたいだった。でもちゃんとポップスとして成立してる稀有なユニットだった。
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さわさんは昴、プレアデスみたいな7匹の蛍を追いかけてるうちに...っていうお話に沿って、やっぱり宮沢賢治さんの “星めぐりの歌” のカバーから。大好きな歌がいっぱい入ったセットリストだった。
サポートにはらかなこさんとドラマーに高橋洋祐さんが入って、リズムがシャープでポップで活き活きした演奏で、さわさんいつにも増して楽しそうだった。
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さわさんはとても美しくて暖かい声の持ち主で、ピッチやテンポがばっちりなのはもちろん、その声のコントロールがほんとうにプロフェッショナルだなって感じる。編成によって歌い方を変えてくる。
アンコールは2組が揃ってお互いの持ち曲を一緒に演奏した。さわさんからは “warp” オノマトペルからは “supercat” 。さわさんは例によって白い衣装にはだしで、オノマトペルのボーカルの方も白い衣装なんだけど赤い猫の靴が可愛かった。猫がお好きなのかな。2組ともイメージの泉から湧き出ずるような音楽だった。
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22日。2月22日で猫の日だそうだけど、うちは毎日が猫の日で毎年が猫年なので。「現代の大型ネコ科動物たち 写真20点」。捕食されない程度にでっかいネコ科の動物と暮らしてみたい。
「人間のいない部屋からピアノの音が...。弾いているのは猫」。うちの猫にもいちおうちゅ〜るでお祝いした。
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カウンセリングへ。野良猫が日向ぼっこしてた。カウンセリングでは、誰かに声をかけて誰からも返事を貰えない人生は辛いよのうという話をした。何度も書いている通り、忙しさとはプライオリティの問題だからだ。
帰宅して、抗アレルギー薬の副作用で寝込んだ。
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23日。変な時間に起きちゃった。47歳にもなって上手に眠れない。47歳にもなって上手に生きれないわけだが。
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AATAZeppに立つの日なんで僕が緊張してる。新型コロナウイルスは極めて深刻で、個人的に辛いのは花粉であり、花粉より鬱病は100倍辛く、鬱病より孤独は100倍辛い。小池百合子の花粉ゼロ公約はどうなった。
新宿の京王デパートで夜廻り猫原画展を観た。小さな会場だったけど深谷かほる先生らしい細やかなアイデアに詰まってた。そしてZepp DiverCityへ。
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主役はAIさんってシンガーを中心とした全国イベントで、その地その地の若手と対バンを組む。東京での対バンはTenderさんという方、AATAはそのO.A.を務める。ドキドキしながら会場に向かったらAATAファンの皆さんやお母様と合流した。
AATAに与えられた時間は15分、3曲。MCの紹介で登場して、弾き語りで堂々と “Day1” “Sway” “Blue Moment” を歌った。選曲が絶妙でいまのAATAが立体的に詰め込まれてる。
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演奏が走るかなと思ったらむしろゆったりで、声もよく出てたしグルーヴを感じる演奏だった。AATAを3列目で観て次を後ろの方で観ようって会場内を移動したんだけど、右から左から「良かったね」って声が聴こえてきてすごく嬉しかった。観た人になにかしら残せたんじゃないか。
あとで聞いたところによると、リハの時点で声がバーンと出て、これは行けるなと思ったらしい。わかちゃんもそう思ったと。すごい舞台度胸だし大きいステージでもちゃんと映える声と音楽なんだなって証明した。
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Tenderさんはキーボード弾き語り、サポートにもう1人キーボードとベース、ドラムスが入って、シャープな演奏と暖かい歌声だった。主役のAIさんは聴いたことがある曲があった。ほぼ外国人のバンドはコーラスだけで4人いる華やかさで、演奏は圧倒的に上手いんだけどスクエアな印象を受けたな。
アンコールではサプライズゲストに木梨憲武さんと中元みずきさん。ザ・芸能界。中元みずきさんがステージ上でAIさんに手土産を渡してた。AATAとTenderさんも呼び込まれて、AATAもAIさんに手土産とCDを渡してた。楽屋では木梨さんにもCDを渡したらしい。
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終演後、AATAは女性やお子さんを中心にサインや写真攻めにあってCDも売れてたみたい。ファンの男女比や年齢層のバランスが良くなるといいな。
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24日。渋谷駅の埼京線のホームが山手線に近づくらしい。新宿駅もよろしくお願いしたい。っていうか新宿駅はなにからなにまで無理がある。
ちょっとここには書けない用事で人生で一番高い串揚げを食べることとなった。その顛末を持って、水野谷が立つ下北沢のバーバッキンガム宮殿へ。なんとかなるよって慰めてもらった。勘がいいし本音しか言わない子なので信じてみるか。始発で帰ろうとしたら人身事故だって。始発前にどうして人身事故が起きるんだ。変わり果てた姿で無言の帰宅。多摩村さみーのさむくねーのってめっちゃさみーの。
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25日。Pixiesの来日が延期になって暇な日。中嶋春陽さんの配信を観てハーゲンダッツ食べて猫もんで。ほんとは22日やこの日に日記を書くつもりだったんだ。体調がすぐれなくてぐうたらしてた。
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#好きなバンド10組晒すと好みがわかる ってハッシュタグが流行った。Animal Collective、The Beatles、Kraftwerk、Prefab Sprout、Robert Glasper Experiment、The Sea and Cake、Talking Heads、Tune-Yards、Vampire Weekend、XTCを挙げた。こんなのは毎日変わる。The Beach Boysは僕の概念ではバンドに含まれない。
日本のバンドを無理やり入れるならはっぴいえんど、fishmans、Moonriders、CHAI。
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日付が変わってaiko様の全楽曲がサブスクリプションにあがった。aiko様は天才。みんな実は好きだったことがよくわかった。
水野谷に、aiko様はほんとうに天才なのにバラエティでいじられてていいのだろうか、歌詞だけで語られてていいのだろうかって聞いたら、「aiko様は自分の天才性に無自覚なところがいいんですよ」って返されて大いに納得した。
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26日。定期健診めんどくさいな。頑張って受けた。ご褒美にお寿司たべてまた中嶋春陽さんの配信を聴いた。
新型コロナウイルスの影響で、チケット取ってたライブがどんどん中止になって、より小さい小屋へ行き先を変更してる。先月の頭には第三次世界大戦起きそうでハラハラしてたの覚えてる? この日はCharlotte Lovers@下北沢Bar CCOへ。
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一番手は主催者のKANEKO REBECCAさん。前に観た時は凄腕のバンドを従えた、ドカンっていうヘビーなロックがかっこよかった。この日はテレキャス弾き語り。高校生の時にローンで買って、一度は手放そうともしたギターなんだって。ザクザク弾いてざらついた手触りがかっこよかった。
Primal Screamが好きだけどやりたいのはThe Strokesなんだって聞いてすごく納得した。アメリカンな匂いのするパンクガールだ。The Strokesの “Someday” をカバーしてた。
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Charlotteは最近はSlouDanceでボーカリストに徹した姿を観てたんで、アコギ弾き語りは久しぶりで新鮮だった。前半はアップテンポな曲で飛ばす。洒落たコード感と楽曲は、彼女の美術的なセンスともつながるところがあるだろう。
ハナレグミの “家族の風景” をカバーして後半はしっとりめ。美声を堪能した。スラっとしてるからなにをしても絵になる。それは彼女の鍛錬の賜物だ。音楽もセンスの良さは大前提としてありつつ、やっぱり鍛錬の賜物だ。丁寧に丁寧に紡いてることが、特に弾き語りだとよくわかる。
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トリはThe mammy rows (ザマーミローズ) 。アコースティック編成でボーカル、アコギ、スティックベース、カホーン。ボーカルの子が華奢なのに大阪弁まるだしでドスの利いた声でブルーズを歌う。声量も半端ない。ステージが始まる前にマイクのコードが絡まってあわあわしてたけど、マイクなくていいじゃん。
勢いだけのバンドじゃなくて、スウィングやアメリカンルーツを吸収した音楽性、フロアに降りて煽ったり、憂歌団の “おそうじオバチャン” をカバーしてた。楽しかった。お酒が進む夜だった。
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渋谷スクランブル交差点ではNujabesの追悼映像が放映されたらしい。
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27日。コロナで思い出すのは子供の頃、実家の車がトヨタコロナだったんだ。で、「車と船の図鑑」を買ってもらってコロナ載ってるかなって索引ひいてたら...コ、コ、コ、コロナド。コロナドってレジャーボートが引っかかった。コロナが載ってなくてコロナドかよと...。
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また中嶋春陽さんの配信を聴いて、寒い中2週間サボった障害者福祉センターのフィットネスプログラムへ。偉くないか。来週からもバリバリ運動して痩せる。と思ったら翌日から3/15まで臨時休業だって。
新型コロナウイルスの問題は前日に突然ヤバくなったわけじゃないんだけど、安倍政権がが後手後手で言ったことはなんでも聞く国民の忠誠ぶりに引いてる。自粛ムードは3.11を思い起こさせる。まじで怖いのは満員電車とスタンディングでぎゅうぎゅうのライブとデマだ。ちんちんちんちん。
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夜はずみを@原宿ストロボカフェへ。
最近エフェクターを使ってるっていうライブをやっと聴けた。ボーカルにエフェクトをかけて深いリバーブににしたりループにしたり、オクターブでユニゾンしてたのもエフェクトなのかな。
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また新曲を持ってきた。すごい勢いで曲を書いてる。で、どれもクオリティが高い。名曲 “グラスホッパー” がレパートリーから外れるくらいに新曲だらけ。最近の曲では “カッちゃんとカゼ菌” スゲーなー。作風にも幅があって、バラードも書けば可愛いポップソングも書けば重たい歌も書けば、カッちゃんみたいなトーキングブルース的な曲も書く。
ずみをの進化から目が離せない。もっといろんな音楽を聴いたらどんなアウトプットが出てくるのか想像すると恐ろしくなる。
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対バンの大谷奈央さん、前に観た時はSIAみたいに黒と金髪にしてたぶんギター弾いてたと思うんだけど、ほぼ白に近い髪で自分で作ったトラックに乗せてヒップホップしてた。ブレスやシャープ気味のボーカルも非常にコントロールされて、ガーリーな世界を作ってた。すごくよかった。まだ19歳だそう。
nacoさんはスタンダードなキーボード弾き語りシンガーソングライター。王道でクオリティの高い曲を書いて歌う。言葉の響きにこだわりを感じた。
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NegiccoちゃんのInstagramアカウントがどんどん更新してるのめっちゃ癒されるしめっちゃわかってる。
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28日。だうへいきんかぶかーヽ(゚〇゚*)/
いろいろ中止でできた時間で自分の音楽やりたいし、いやいやながら日記も書かねば。と思いつつなんでなにも生み出してないのにこんなに忙しいのだ。
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AATA presents ''to BLUE MOMENT" vol.2@青山月見ル君想フへ。クラブミュージックに振ったイベントなのに椅子があった。
最初に登場したのはSho Asanoさん。イケメンキーボーディスト。サポートに5弦ベースとドラムス。最初にインストを数曲演奏した。1曲目のドラムがずれてたのはダブステップによくある意図的なずれで、でもそのノリ方がいまひとつわからない。数曲演奏したのちボーカルのSasaki Chikaさんが入って一気にポップになった。メロディアスで構成もあって、ポップスとして聴ける。
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そしてShin Sakiuraさん。同期とエレキギターの演奏。最近はアメリカの子供たちがギターの音が聴こえると曲を飛ばすなんて聞くけど、打ち込みとギターをすごく巧みに融合させてた。ギターはまだぜんぜん可能性のある楽器だ。カッティングが特に気持ちよかった。Shin Sakiuraさんの方がクラブミュージック寄り。VJもかっこよかった。
会場のDJ、hironicaさん from Mikeneko Homelessも極めて快適。
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AATAはSho Asanoさんのバンドと登場して、アルバム “BLUE MOMENT” からの曲を次々と歌った。ほとんど打ち込みのアルバムと違ってリズム隊が生で、これくらいのバランスが僕は好き。AATAも楽しそうだった。
本人はボーカリストに徹したいのかな。ハンドマイクでの身のこなしも様になってる。でもその席には人が溢れてるのだ。AATAのいいところはキャッチーなメロディときれいなハイトーンボイス、それは活かされてる。もうひとつ、ギターの名手でもあって、いまのネオソウル的なサウンドにアコギを融合できないもんかなあと思う。そういう意味で、この日のステージは可能性を感じさせた。
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MCになると相変わらず「調布からやってきましたAATAでございます」になって親しみやすい。このキャラも活かしてほしいな。もともと医療系の大学に進んでたんで手洗い講座とかしてた。あと正直 “スノードーム” 聴きたさある。非常にソウルフルなバラードだ。あーた時代にもいまのテイストに馴染む曲がちらほらあって、新しいトラックにアップデートして聴かせて欲しさある。
アンコールにはShin Sakiuraさんも参加して “Blowing” 。サイコーに楽しかった。ところでAATAは “Walk on The Wild Side” って曲を知ってるのかしら。
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あとAATAはシティポップなのか問題。山田庵巳さんと「シティポップってチュクチューってことでしょ」ってところで非常にわかりあって、AATAがいまやってる音楽に名前をつけるならネオソウルだと思うのだ。どうでもいいことではあるが。
それから3月12日に予定されてたホールワンマンが7月20日に延期になった。吉と出て欲しい。本人も言ってた通り、AATAのライブどんどん良くなってる。ますますいい状態でもうドカーンと。コロナウイルスの影響で、演劇に決行が多いのは、基本的に観客が静かに鑑賞するものだからだろうな。
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帰りの電車でタイムラインを開いたら、FUJI ROCKの前売りに徹夜で並んでる人向けに苗場金六さんがクイズを出してた。こんなの余裕って答えてたらどんどん難しくなってきたんで黙り込んだ。バスが新車の匂いした。帰ってラーメン食べちゃったけどトクホのお茶と一緒なので実質0カロリー。
田島貴男さんの写真ほんと良いな。天性のセンスはもちろん、何事も突き詰める凝り性なんだろうな。桑沢デザイン研究所の卒業展が中止になって、出展予定だった作品を集めた #桑沢2020 ってハッシュタグが話題になった。
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29日。調子が悪くて寝たり起きたり、カウンセリングさぼっちゃった。抗鬱剤を貪り食って、猫に遊んでもらった。疲れが溜まってたんだな、気圧も落ちてるし。せめて掃除しようとも思ったけど、午後は寝たきりなんにもできなかった。
前日はTycho、Caribou、Real Estateのニューアルバムが出た特異日で、繰り返し聴いてる合間にせのしすたぁを聴き、みなさんが作ったaiko様のプレイリストを聴いた。Spotifyに「ヴァリアス・アーティスト」ってアーティストをお薦めされたんだけどいろいろだいじょうぶか? 猫に不要不急のちゅ〜るを与えた (私はポトフを頂きました) 。猫がいるっていうのはほんとうに救いだな。
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「神田うの、国民の不安をよそにスキー満喫の無神経さに批判殺到『どんだけめでたい人?』」って記事にムッとした。別に神田うのさんのファンじゃないけど、ウイルス拡散の予防して、暖冬と自粛ムードで踏んだり蹴ったりのスキー業界にお金を落としてなにが悪いの。そういう日本的な同調圧力の方がハナクソキモいわ。
内田樹さんの、「『ゾンビランド:ダブルタップ (アメリカ映画) 』の登場人物の名前はポップスから取られてるんじゃないか、リトルロックはなんだろう」って問いに、レベッカじゃないですかって答える人が多数存在するところに、日本の音楽界およびリスナーの鎖国化が表れてる。普通に考えてMarilyn Monroeの “A Little Girl From Little Rock” だろ。
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3月1日。寝過ぎも睡眠障害よな。空腹に耐えきれず、華やかなパーティーの舞台袖でバルサを食べる夢を見た。起きたら実際めっちゃ腹減ってた。正夢だ。M3に気になる方々が出展してたんだけど、当然行けなかった。
気になってたamiinAのmiyuちゃんの生誕祭、いまのところ決行の予定だって。アイドルとして最初で最後の生誕祭だし、どうしても祝ってあげたかった。もちろん衛生面に細心の注意を払って。
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牧村憲一さん。「コンサート、ライブに『参戦する』という表現に、なぜ戦いなのだろうといつも思う」。「ライブに参戦」「フェスに参戦」非常に嫌いな言葉。ピースな場所にしようぜ、楽しい音楽の時間だ。
猫の島 青島ってアカウントすごく好きだったのに、新型コロナウイルスについてデマを拡散してたんで注意したらブロックされた。ネトウヨやヘイトアカウントに猫アイコンの輩が結構いて、その猫ちゃんたちが虐待されてないか心配になるよ。
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この日も体調がすぐれなくて寝込んでた。抗鬱剤をもりもり食って、猫たちにペロペロしてもらって。3月は予定外に時間ができたんで自分の音楽制作や絵に没頭できると思ったんだけど、体調的にそうもいかなくてもどかしい。いつになったら発表できるんだわたしの音楽。
NUMBER GIRLが無観客ライブ配信をしたらしい。リアルタイムで観たライブのトランス状態、そしてますます伝説を塗り替えてるナンバガ。思い出すのは当時「Brian Wilson厨のスキルさんには絶対わからない」と言い切った女の子。あの子もおばさんになったろうな。NUMBER GIRLは錆びてないぜ。
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下井草秀さん。「ナンバーガールこと細木数子さん」「ORANGE RANGEを和訳すると三上寛」。今川宇宙くん。「猫が風呂場から出てきて、軽くくしゃみしながら洗面所のドアを手で押して出ていって、人間かと思った」。猫は中におっさん入ってる。
ボンファイアーってジャーマンメタルバンドがいるのか。盆の送り火的な風情があるね。トイレットペーパーのことトレペって言うのか。トレペは石油ショックの時代からトレーシングペーパーのことだ、認めない。ひろゆき氏がネット界の和田アキ子になってなんにでもコメントしてみんながありがたがる構図なんとかならないの。
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つまりダラダラTwitter見てた。
綿棒をぜんぶひっくり返しました。お嬢さん、踊りませんか。
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2日。#日本人の性 を日本人のせいの話かと思ってわくわくさん。
フォロイーさんが、子供さんが使ってるタブレット型教材を見て、自分の頃にもこれがあったら勉強してたなあって。僕も英語が致命的にダメなんでサイトを見たら、年中コースから英語が、小1コースからプログラミングがあることに戦慄した。これ大人向けの教材を開発したら需要があると思うぞ。タイミングいいし4月から中1コースやってみようかな。
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午後から日記の準備を始めた。いまここを書いてるのは3日の18:30。これ絶対におわらないだろ。
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菊池万博さんが僕のリクエスト、The Beatles ”For No One” をカバーしてくれた。お題は初期のBeatlesで、僕は初期はあんまり聴かないんだけど、この曲はびっくりするほどいいなと思って
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4日。寝たような寝てないような。少なくとも日記は書き上がってない。書きあげなかったのは多汗症の病院の予約があるからで、でもその時間に間に合わなかった。問い合わせて次の空きを聞いたら4月の中旬だって。それまで4錠で切り抜けなきゃなんない。このマスクパンデミックの中で。マスクヒステリーの中で。イヤフォンの先っぽのプニプニをなくした...。
またかよって言われそうだけどAATA@新代田Crossingへ。
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出演予定者が一組キャンセルになったということで、AATAがなんと一番手を務める珍しいブッキング。ホームでとてもリラックスしたいい演奏だった。ちょっととちったりもしてたけど笑顔でカバー。
セットリストは “Day1” から入ってアルバム “BLUE MOMENT” のナンバーをアコギ弾き語りで。タイムリーだからなんて久しぶりに “夏はコロナを飲んで” (もちろんビールのコロナの歌だ) を歌う遊び心もみせた。この距離でAATAを観れるのはあとちょっとかな。もっとどんどん遠くに行っちゃうだろうし、行って欲しい。AATAのアコギやっぱりすごく好き。打ち込みとアコギの融合路線を模索してくれると、僕個人としては嬉しい。
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5日。RCサクセションデビュー50周年。清志郎が生きてたらいまの日本をなんて言うかな。っていうか普通にライブを観たいよ!!
泥のように眠った。昼間の用事をすっ飛ばした。
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ツイッターがふぁぼれなくなった。11年間ふぁぼの絨毯爆撃をしてたんだけど、SPAM認定されちゃった。ふぁぼはメッセージでありアイデンティティであり、ふぁぼれぬツイッターなどただの記号だ。しかしタイムラインにほかにふぁぼれなくて困ってる人をみかけないので、私のふぁぼり方が異常だったのだな...。
ああ、ふぁぼりたい。その胸躍る音楽をふぁぼりたい。猫の寝顔をふぁぼりたい。君の頑張りをふぁぼりたい。頑張ってない人もふぁぼりたい。
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お借りした中村佳穂さんの初期のアルバムを聴いて戦慄した。”AINOU” は日本の音楽史に残る大傑作だけど突然生まれたわけじゃない、こういうホップステップがあってジャンプしたんだな。
ただこの頃のアルバムは自主流通で、手に入れようとするとすごいプレミアで普通に2万3万するんだよね。できる範囲でほかの音源も探してみたくなった。
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夜はRitomo@下北沢Lagunaへ。Ritomoを観る時の酒はジンバック。
“MONO” や “n番目の女(n>1)” を軸にしたセット。胸かきむしる言葉と物語が、徹底的に練り上げられた楽曲に乗せて洪水のように押し寄せてくる。演奏は極めてグルーヴィー。リズムの感覚が心地いい。ボーカルもギターも巧みであるだけでなく、Ritomoって人がとても音楽的なのだ。文学性と音楽性が極めて高いレベルで融合してる。そしてクリエイターとしての知性とパフォーマーとしての肉体性も極めて高いレベルで融合してる。
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対バンも素敵だった。特に柑さんって方。1曲目にすごく深いリバーブで歌い出した時から引き込まれた。ギターのプレイもコード感もボーカルの表現も、音響というものにこだわった方だなと思った。美しい声と美しいギター。それでいて歌うのは割と日常的なテーマで、そのギャップも面白かった。「縁側」とか出てくる。星を歌う歌もあったかな。
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6日。この日もふぁぼれぬ...僕だけだろうか...リツイートもできなくなった!! 微妙にタイムラグをおいてふぁぼったりリツイートしてるけど...おなじように困ってる人がいない。僕はいわゆるパヨクだからレイシストのツイッタージャパンに目をつけられてるんだろうか。
日記のネタ探しにツイッターを使ってるところあるんで、これからは気になったツイートは自分にDMするしかないか。それも制限かけられたらほんとうに困る。
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SIDE-Cに続く。
3月6日 SIDE-C 新型コロナウイルスのこと
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まずとっても大切なことを何点か。ここだけでも読んで欲しい。
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「新型コロナウイルス感染症まとめ」。
Yahoo!!が集めた感染者の情報。随時更新。
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「市民向け感染予防ハンドブック」。
東北大学がまとめた予防対策。PDF。
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「チェック済み情報まとめ (国内編) 」。
ウイルスを巡る噂話のファクトチェック。随時更新。
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「新型コロナウイルスに感染するとこうなる 肺炎や他の臓器の症状、免疫の暴走、妊婦への影響などを専門家に聞いた」。「中国で猛威を振るっている新型コロナウイルスについては、まだ知られていないことが多い。しかしひとつだけ確実なのは、このウイルスに感染すると、体中に異変が起きるということだ。SARSやMERSのように動物から人間へ感染した過去のコロナウイルスは、通常の風邪ウイルスとは違い、多くの臓器に広がって様々な症状を引き起こした。今回の新型ウイルスも例外ではない。わずか1カ月あまりで2000人以上の死者を出したのはそのせいだ。致死率はSARSの5分の1程度のようだが、死者数は既にSARSを上回っており、感染拡大のスピードも速い」。
■ 」「通常、感染者が咳やくしゃみをして飛沫を飛ばすことによって感染は拡大する。具体的な症状もインフルエンザに似て、発熱と咳から始まり、やがて肺炎を発症し、さらに深刻な症状へと進行することがある。SARSの流行後、コロナウイルスによる肺炎は、一般に3つの段階を経て重症化するとWHOは発表した。ウイルスの複製、免疫の過剰反応、そして肺の崩壊だ」。
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「新型コロナウイルスは人間に感染すると、急速に肺を侵そうとする。肺の空気の通り道である気管支の表面には、粘液を作る細胞と繊毛を持つ細胞がある。粘液は、肺を病原体から守りつつ、乾燥を防ぐ。繊毛は、花粉やウイルスなどのごみを取り込んだ粘液を押し出して、体外に排出する働きをもつ」。
「次の第3段階では、肺はさらに損傷し、呼吸器不全に陥る。また、死に至らないまでも、肺に後遺症が残ることもある。WHOによると、SARSの患者は肺にハチの巣状の穴が開いていたというが、新型コロナウイルスの感染者にも同様の病変が報告されている。過剰に反応した免疫系が組織を傷つけるせいで、こうした穴が開くようだ」。
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「サイトカインとは、免疫系が警告を出すために産生する物質で、免疫細胞を召集して感染箇所を攻撃するよう働きかける。指示を受けた免疫細胞は、体の他の部分を救うために感染した組織を死滅させる。人の体を外敵から守っている免疫系だが、体内で暴れ始めたコロナウイルスのせいで、大量のサイトカインを肺へやみくもに送り込んでしまい、大混乱を引き起こす。「銃でターゲットを撃つのではなく、ミサイルを撃ち込むようなものです」と、ラスムセン氏は説明する。すると、感染した細胞だけでなく、健康な組織までも破壊してしまう」。
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「コロナウイルスが呼吸器系の外へ広がると、肝臓が被害を受けることが多い。『肝臓は血管がたくさんある臓器ですから、ウイルスは簡単に入り込んでしまうでしょう』。肝臓の主な仕事は、胃から送られた血液を処理して有毒なものを取り除き、体に必要な栄養を作り出すこと。また、胆汁を作って小腸での脂肪の分解を助ける。肝臓に含まれる酵素は、体の化学反応を速める働きをする」。
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「コロナウイルスにかかっては、腎臓も無事ではいられない。SARS患者の6%、MERS患者の4分の1が急性の腎障害を起こしており、研究によると、今回のウイルスも同様のダメージを与える可能性がある」。「肝臓と同様に、腎臓も、血液をろ過する働きを持つ。それぞれの腎臓には、およそ100万個のネフロンと呼ばれる微小なろ過構造物がある。
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ネフロンは主に、血液をろ過してきれいにするフィルターと、必要なものを体へ戻し、いらないものを膀胱へ送って尿として排出する尿細管に分かれている。この尿細管がコロナウイルスに感染すると考えられる。SARSの流行後、尿細管でウイルスが見つかったとWHOは報告した。ウイルスに感染した尿細管は、炎症を起こすことがある」。
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「首相補佐官『圧力音声』流出。不倫相手の大坪氏はクルーズ船勤務」。「和泉氏は、大坪氏と関係が悪化していたAMED (国立研究開発法人日本医療研究開発機構) の幹部3人を首相官邸に呼び出した。『大坪次長もさ、激しくて皆さんとうまく行っていないかもしれないけど、彼女は健康・医療戦略室次長に残すし、AMED担当室長になるから』と大坪氏を昇進させる旨を話し、『そういうつもりでちゃんと付き合ってもらわないと困る』と要請。また、『AMEDの組織を見直す』と人事権をちらつかせ、『財務省が全面的に協力する』『あなた方がどういうつもりか知らないけど、そんな生易しい話じゃない』などと予算にも介入すると圧力をかけていた」。
■ 「立憲民主党の辻元清美氏は、国会で『桜を見る会』を巡る問題について安倍首相の公私混同や税金の私物化と言われていることについて触れ、『いろいろな官僚にまで蔓延しているのではないか』と指摘。その中で、和泉氏と大坪氏についても言及した。『ミャンマー、インド、中国、フィリピン、コネクティングルームに泊まっている』とし、安倍首相に『適切な海外出張だと思うか』と問いただした」。
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「大坪氏は現在、新型ウイルスの集団感染が問題視されている『ダイヤモンド・プリンセス』の船内業務にあたっている。野党は『国会に呼ばれるのが嫌で船に入っているのでは』と批判、加藤勝信厚生労働相はこれを否定した。日本のネット上には、20日に橋本岳厚労副大臣が船内の様子を画像付きでツイートし『清潔ルート』『不潔ルート』という貼り紙画像で『ゾーニングの不十分さ』を明らかにした件と絡め、コネクティングルームをネタにした投稿が数多くあるようだ」。
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3.11の時に安倍政権だったら日本壊滅してたよね。
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「新型肺炎『治療薬』に課題 国が期待でも『量に限り』『強い副作用』」。「新型コロナウイルスによる肺炎治療のため、国が期待を寄せている薬に課題が浮上している。国内で未承認の薬のため使用できる量に限りがあったり、強い副作用があったりするためだ」。
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「アビガンは条件付きですでに承認。レムデシビルは未承認だが、国立国際医療研究センターを中心とした研究が行われている」。「厚生労働省関係者によると、二つの薬とも既に患者に投与されており、レムデシビルはアビガンよりもウイルスの増殖を抑制する効果が高いという」。「レムデシビルは国内未承認薬で、研究するにも米国から輸入するしかなく、約200万人分の国内備蓄があるアビガンとは対照的だ。すでに米国から輸入した量も数十人分のみという。今後、効果が実証されれば一般の患者が利用できる態勢が整う可能性もある」。
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「手洗いの注意点は? 石けん、十分泡立てて『除菌』」。「手順は 1 水を腕の方まで十分につける 2 普段より多めにせっけんをつけて手のひらでこすり合わせ十分に泡立てる 3 手の甲と、指の間を洗う 4 指先と爪の間を手のひらにこすりつけるようにして洗う 5 親指と、各指の側面を1本ずつつかんでねじるように洗う 6 手首も洗う 7 洗った順番と同じように十分流水で洗い流す」。
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「大手メディアは伝えようとしないが、会議時間は毎回10分程度。安倍首相が冒頭に挨拶したら、すぐにお開きになっているのだ。わずか10分の会議では、どう考えても効果的なコロナ対策を話し合えるはずがない。
政界関係者がこう言う。『わずか10分間という意味のない対策会議を11回も開いているのは、安倍首相が挨拶するシーンをテレビカメラに撮らせるためです。要するに、国民に『やってる感』をアピールするのが目的です。小泉環境相、萩生田文科相、森法相が会議をさぼったのも、国民向けのパフォーマンスだと分かっているからです。『やってる感』を演出する、安倍首相のいつもの手口ですよ。本気でコロナ対策をやる気があるのか疑問です」。
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「会議にたったの8分間だけ出席。その後、3時間の会食。何をやってんだと批判が飛びかっている。さっさと会議を終わらせ、その足で帝国ホテルに向かい、日経新聞社長らと3時間も豪華ディナーを楽しんでいるからだ。同日の『対策会議』は、注目されていた。前日に国内初の死者が出たからだ。なのに、いつも通り、『やってる感』のパフォーマンスで終わらせている」。
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「『人命がかかっているのに、安倍首相には真剣さが感じられない。いつものように、うわべだけです。いま多くの日本人は、相手に迷惑をかけないように会合を控えている。なのに、美食三昧なのだから、どうかしています。もちろん、医療関係者と会食するのはいいですよ。しかし、会食相手は、メディアのトップや森喜朗元首相、自民党議員でしょう。精神を疑いますよ』」。
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ロイターの記事「安倍はどこだ? 'Where's Abe? critics ask, as coronavirus spreads in Japan」。
内田樹さんの要約。「『指揮官はどこにいる?と日本政治の専門家であるGerry Curtisは問う。今に至っても彼は表に立たず、国民に語りかけることもしていないし、国民を指導する様子もない』。『これからの数週間が日本がウィルス拡散を制御できるかどうを決定するだろう。それに失敗すれば...』」。
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山崎雅弘さん。「今に至っても彼は表に立たず、国民に語りかけることもしていないし。今の韓国も含め、民主主義国では当たり前の光景である『非常時に政府トップが国民に語りかけること』を日本の現総理大臣が全然していない事実は、民主主義国のジャーナリストには異様な光景でしょうね」。
内田樹さん。「危機管理の現場に立たないとその時はいろいろ言われるけれど、結果的にはテレビ画面上では『災害の絵柄』と『首相の顔』が同時に出ることがないので、結果的に『首相はこの災厄には責任がない』という印象を残すということを『成功体験』として刷り込まれているんでしょうね」。
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岸野雄一さん。「じっちゃんの七光の殿様待遇で、ずっと『よきにはからえ』で済んでいたのだろう。丸投げされた下部組織はたまったものではない。しくじっても上は責任を取らない。これは江戸時代のお上のやり方で、近代的な議会制民主主義ではない。一部の支持者は、この幼稚な万能感に魅力を感じているのかしら」。
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「首相『緊急事態宣言実施も』新型コロナ、早期立法を強調」。「新型コロナウイルスの感染が広がっていることを受け、安倍晋三首相は2日午前の参院予算委員会の冒頭、『政府としてはあらゆる可能性を想定し、国民生活への影響を最小化するため、緊急事態宣言の実施も含めて新型インフルエンザ等対策特別措置法と同等の措置を講ずることが可能となるよう、立法措置を早急に進める』と述べた」。
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山口二郎さん。「自分の失策で大きな混乱を引き起こしておいて、それをネタにもっと大きな権力をよこせとは、常軌を逸した発言」。
岸野雄一さん。「『人々が恐怖を感じて、互いに疑心暗鬼になっているこの状態、これ俺らに有利に使えるんじゃね? この機に乗じて、新しく法律作っちゃうっての、どう? 反対する奴がいたら、時間が無い、と責めればいい』。これは政策ではないです。その時間を検体試験の確立と補償問題に使って! 早く! 時間が無い」。
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「首相、緊急事態宣言含め立法推進 新型コロナ、参院予算委」。「安倍晋三首相は2日の参院予算委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大対応に関し『緊急事態宣言の実施も含め、新型インフルエンザ等対策特別措置法と同等の措置を講ずることが可能となるよう、立法措置を早急に進める』と述べた。法整備の必要性に関し、あらゆる可能性を想定し、国民生活への影響を最小化すると説明した。立憲民主党の福山哲郎幹事長は全国の小中高校などへの休校要請について『学校現場、家庭はとても混乱している』と批判した」。
大下賢一郎さん。「首相、緊急事態宣言の立法を推進←火事場泥棒。新型インフルエンザ等対策特別措置法で対応可能。緊急事態であればある程安倍晋三には任せられない、立法を推進以前に安倍という無能を引きづり下ろす方が事は早いし混乱も回避できるき国民のためになる」。
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これはあかんやつじゃなかろうか
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「新型コロナ禍 日本に蔓延する「体育会系ウイルス」との相関」。
「ノロくてピントがずれている政府や役所の動き、実際の効果は二の次で『いちおうやりました』というポーズを取りたいだけの対応、『自粛』を求める空気と『不謹慎狩り』の盛り上がり...などなど。このあたりは、もはや日本のお家芸と言っていいでしょう」。「新型コロナウイルスの拡大はもちろん深刻です。それとは別に、日本にはもともと『体育会系ウイルス』が蔓延していて、今回のような問題が起きたときには、そのウイルスが事態をより悪化させているんじゃないでしょうか」。
■ 「現状に疑問を抱くことを許さず、とにかく『やればできる』という根性論を押し付けて、空気を読んでまわりに合わせることを求め、うまくいかなかったら『お前の頑張りが足りない』と個人の責任にしてしまう構造のこと。日本に蔓延しているそんな構造が、いかに学校や会社をブラックにし、女性に無理を強いる社会や、みんながお互いに足を引っ張り合う社会を作っているかを解き明かしています」。
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「ダイヤモンド・プリンセス号で業務にあたっていた厚生労働省などの職員が、ウイルスの検査を受けずに職場に復帰したというビックリな報道がありました。検査をしなかったのは『陽性者が多く出た場合の業務への影響などを考慮した』からだなんて、呆れて声も出ません。まさに日本の組織の体育会系っぷりを象徴する出来事だと思います」。
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「今の日本社会は、とにかく楽をさせたがらない、楽を悪だと考える社会なんだと、まずは頭の片隅で意識したいですね。その上で、自分がなるべく楽をすることを考える。具体的には、有休をちゃんと取るとか、体調が悪いときは休むとか、今の会社が“ブラック”だと思ったらさっさと辞めるとかですね。逃げるのは悪いことではありません。頑張っても仕方がないところで頑張るなんて、自分を粗末に扱い過ぎです」。
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「自分に我慢を強いるだけでなく、他人の『楽』や『得』を許さないのも、体育会系の困った特徴のひとつ。今日もネットやSNSでは、自分より恵まれているように見える人のアラ探しをして、不毛なバッシングに情熱を燃やしている気の毒な人がたくさんいます。『近ごろの若者は』と文句ばっかり言っているオヤジや、自分を正当化しながらパワハラに精を出すオヤジも少なくありません」。
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「『コロナよりも怖いのは人間だった』。ドラッグストアの店員が語る恐怖の体験」。
「「新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、人々の不安は、購買活動にも影響を与えている。そうした中、Twitterで『コロナよりも怖いのは人間だった』と悲痛な叫びをあげたドラッグストアで働く女性がいた。体験とともに思いを投稿すると、同じく店員であり、同様の境遇にあるというユーザーたちから『共感しかない』『まさにその状況』との声があがった。彼女は、何を語り、どんな体験をしているのか」。
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「『マスクの次は、トイレットペーパーやティッシュペーパーがなくなる』『製造元が中国』こんな根拠のない情報が、SNSやメッセージアプリを中心に流され、ドラッグストアやスーパーの店舗に人々が殺到。トイレットペーパーやティッシュペーパーだけでなく、生理用品や乳幼児用の紙オムツまでも、日々、売り切れる店舗が続出する事態となっている」。
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「「ドラッグストア店員としては、コロナよりも怖いのは人間だと思います。目に見えないものより、目に見える人間が怖いです。優しかった人々が、殺気立って、とにかくイライラをぶつけてきます。よく考えてください。医者も研究者も頑張ってます。マスク業者も頑張ってます。店員だって、今までの人数でひたすら頑張ってるんです。ペーパー類なんてデマ情報に流され、買い込むから品薄になるんです。自分たちの首を自分たちでしめてるだけです」。
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「新型コロナウィルスと社会不安、メンタルヘルス」。「2月29日に安倍首相は緊急会見を行い、PCR検査体制の充実や休業補償など、今後の施策についての説明を行った。しかし、個人・社会の心理的問題から見れば、今の政府の政策や努力は、不安を解消する役には立っていないと考える。今回のようなパンデミックは、個人レベル・社会レベルで心理・行動面に影響を与える。WHOも、『Coping with stress during the 2019-nCoV outbreak (コロナウィルス蔓延中のストレスへの対処)』と題するパンフレットを公表している。意訳して紹介すれば、
- このような危機に際して、悲しみやストレス、恐怖、怒りを感じるのは普通のことです。
- 信頼できる人と話すことが役立ちます。友達や家族と連絡を取ってみましょう。
- 自宅で過ごさざるをえないときは、健康的な生活スタイル、たとえば食事や睡眠、適度な運動、メールや電話などで家族や友人と社会的なつながりを維持するようにしましょう。
- 気持ちを落ち着けるためだからといって、タバコやアルコール、不適切な薬剤に頼るのはよくありません。打ちひしがれてしまったら、カウンセラーなど、専門家に助けを求めましょう。
- 事実 (ファクト) をちゃんと把握しましょう。正しい情報と知識など持てば、適切な対処行動をとることができます。
激しすぎる運動や睡眠不足は、免疫機能を低下させることは今では科学的常識であり、十分な睡眠や適度な運動、そして人とのつながりは、ウィルス抵抗力を高める最も効果的な習慣である。ファクトを把握する、メディアを見る時間を減らすというのは、情報過多の時代にとって重要な指摘である。
- 不安を煽るようなメディアを見る時間を減らして、心配や焦りも減らしましょう。
- 自分が過去に逆境を乗り切ったときのことを思いだしましょう。そうすれば、この難局にあたって感情を制御するのに役立ちます。
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「2月12日に日本精神神経学会の機関誌『Psychiatry and Clinical Neurosciences』に、新型コロナウィルス感染症に際してメンタルヘルスの専門家が留意すべきことについて注意喚起したレターが受理された」。
- 人々の感情は、このような危機的状況のもとでは、極端に走る場合がある。健康を害する行動 (アルコールやタバコ、社会的引きこもりなど) や、メンタルヘルスの問題 (外傷後ストレス障害やうつ病、身体症状症) 、主観的健康度の低下などを来す可能性がある。
- 弱者・関係者への配慮・注意点
- 感染した患者やその家族、友人同僚へのサポート
- 居住外国人 (特に中国人) に対する偏見
- すでに精神障害を罹患している人たちのケア
- 医療従事者、保健・検疫従事者へのメンタルケア
「このような状況下では、調子を崩してしまう人がやはり増えてしまう。不安障害の人は、わたしたち以上の不安を感じていることだろう。つい利己的になってしまうなかで、マイノリティの人たちへの心遣いも忘れたくないものだ」。
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自粛要請について。
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「『後手後手』批判受け一転? 首相、2週間自粛要請『感染拡大につれ支持率低下』も考慮」。「新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念される中、安倍晋三首相は26日、大規模イベントを2週間自粛するよう呼びかけた。25日にまとめた政府基本方針では『全国一律の自粛要請』はせずに主催者に判断を委ねるとしていたが、感染が拡大する中で政府対応への『後手後手』との批判が出始めたことを意識し、一転して政治主導で判断したようだ。3月11日に予定する政府主催の東日本大震災9周年追悼式も規模縮小の検討に入った」。
命に関わることだから迂闊なこと言えないけど言うけど、国民がこれだけ言いなりなら安倍政権は永遠に不滅だな
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「イベント中止? 実施? ぶれる政府、戸惑う主催者 透けるジレンマの正体は」。「新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念される中、各地でのイベントの開催の是非を巡る安倍政権の発信がぶれている。国が主催する行事を延期・中止し、民間などの主催者にも『開催の必要性を再検討』するよう求める一方、『一律の自粛は要請しない』との立場も崩していない。相矛盾するかのような発信からは、国内の感染拡大の防止と経済活動のはざまで、判断しきれない政府の『ジレンマ』が透けて見える」。
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「政府は表向き、開催の是非はあくまで『主催者の判断』という姿勢を貫いている。菅義偉官房長官は17日の記者会見で『16日の政府専門家会議でも、大規模な集会の自粛を求めるべきだという議論はなかった』と強調。厚生労働省は20日、首相の指示を受けての見解を公表。イベントの主催者に対して『感染の広がり、会場の状況を踏まえ、開催の必要性を改めて検討していただくようお願いする』一方、『現時点で一律の自粛要請を行うものではありません』というあいまいな『要請』をした」。
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春名風花さん。「芸術は生活に必要じゃないだろ、満員電車に乗ってる人は生活かかってるからって言うけど、芸術家たちが生活して行けないことについては誰も考えてくれない」。菅野カズシゲさん。「むしろ不要不急の行為こそがこの社会を回してしてる事に気づいたとです」。村本大輔さん。「ニュースが数字のために不安を煽り社会を緊張させ不安な人は自分にも他人にも余裕がなくなる。エンターテイメントは緊張を緩和する。エンターテイメントが止まると心まで病む。福岡じゃ咳をしただけで乗客同士がケンカして電車を止めた。ライブにこなくてもいいけど笑う余裕ぐらいは残しときなよ」。
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武田砂鉄さん。「自粛を呼びかける政治家が『昼の加藤大臣の会見が確認できなかった』し、『物理的に当日キャンセルはできなかった』ので、『杉田水脈さんを育てる会』を開催 (25日) 。まさかの立食パーティー」。
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鴻上尚史さん。「イベントの自粛要請とか休校要請とか、要請出すなら誰でもできるだろう。問題は、共稼ぎやシングルマザーの家庭に対してどういう支援ができるかを同時に発表するとか、イベントで倒産する会社にどう短期融資の臨時の仕組み示すとかだろう。どうして、同時に対策を発表しないのか。理解できない」。
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「『劇場閉鎖は『演劇の死』』野田秀樹さん、新型コロナで公演中止相次ぐ現状に一石」。「新型コロナウイルスの感染拡大によるスポーツ・文化イベントの自粛が相次ぐ中、東京芸術劇場の芸術監督を務める劇作家で演出家、俳優の野田秀樹さんが1日、『公演中止で本当に良いのか』と題した意見書を発表した。『演劇人として劇場公演の継続を望む』としている」。
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「コロナウィルス感染症対策による公演自粛の要請を受け、一演劇人として劇場公演の継続を望む意見表明をいたします。感染症の専門家と協議して考えられる対策を十全に施し、観客の理解を得ることを前提とした上で、予定される公演は実施されるべきと考えます。演劇は観客がいて初めて成り立つ芸術です。スポーツイベントのように無観客で成り立つわけではありません。ひとたび劇場を閉鎖した場合、再開が困難になるおそれがあり、それは『演劇の死』を意味しかねません。もちろん、感染症が撲滅されるべきであることには何の異議申し立てするつもりはありません。けれども劇場閉鎖の悪しき前例をつくってはなりません。現在、この困難な状況でも懸命に上演を目指している演劇人に対して、『身勝手な芸術家たち』という風評が出回ることを危惧します。公演収入で生計をたてる多くの舞台関係者にも思いをいたしてください。劇場公演の中止は、考えうる限りの手を尽くした上での、最後の最後の苦渋の決断であるべきです。『いかなる困難な時期であっても、劇場は継続されねばなりません』。使い古された言葉ではありますが、ゆえに、劇場の真髄をついた言葉かと思います。野田秀樹」
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水ゐ涼さん。「アーティストに支給を、か。演奏者や出演者、表に立つ人もそうだけど支えてくれる裏方の仕事をされてる人達にもだよね、表よりずっと人数いますよね」。
ちゃいさん。「さっき電車での出来事。けっこう高齢な男女に言われた。『兄ちゃんバンドマンだろ? 電車乗ってダメだろ』『ライブの所危ないんでしょ? コロナじゃないの? さっきくしゃみしてたし』『テレビであんだけ言ってるのにダメだろ』」。
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大友良英さん。「音楽ってのは何があろうと人がいる限り死ぬことなんて絶対にないくらいシブトイもんだと思ってる。でも、ちょいと波風がたつだけで音楽や芸能で生計立ててるもんは食いっぱぐれることもあるわけで。だから水商売っていうのかとしみじみ。ま、その分好きにやらせてもらってる感じが好きなんだけどね」。
牧村憲一さん。「音楽と音楽ビジネスの乖離。そしてこんなにも、政治のようなものに、いとも簡単に阻害されてしまう脆弱さ。救いは、守るべきものがはっきりしたことです」。
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表現文化がヒステリーの矛先になったらいやだなあ。
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海外の動向を。
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「米CDC『世界的なパンデミックに近づいている』」。「アメリカのCDC (疾病対策センター) は、感染が広がる新型コロナウイルスについて『世界的なパンデミックに近付いている』という懸念を示しました。CDCによりますと、新型コロナウイルスについて、死者が出ていることとヒトからヒトへの感染が続いていることがパンデミックと判断する2つの基準を満たしているということです。そのうえで、多くの国で市中感染が確認されていることから『世界的なパンデミックに近付いている』という見解を示しました」。
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「新型肺炎『パンデミックの可能性』、WHOが各国に一段の警戒要求」。「世界保健機関 (WHO) のテドロス事務局長は27日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大について『パンデミック (世界的流行) の可能性がある』とし、自国には感染しないという考えは『致命的な誤り』と各国に一段の警戒を促した」。
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「WHO、新型肺炎の世界的流行を認定 危険性評価『非常に高い』へ引き上げ」。「世界保健機関 (WHO) は28日、新型コロナウイルスによる肺炎 (COVID19) の地域別危険性評価で、世界全体を『高い』から、最高の『非常に高い』に引き上げた。ウイルス感染が世界各地に拡大し、死者・感染者数の増加に歯止めがかからないことから、世界的に流行していると認定した形だ」。
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「『パンデミックでない』WHO強調 新型コロナ感染拡大で危険性『最高』に引き上げ」。「世界保健機関 (WHO) は28日、新型コロナウイルスによる肺炎 (COVID−19) の危険性評価で世界全体を『高い』から、最高の『非常に高い』に引き上げた。感染者の広がりが中国以外の世界全体に及んでいる状況を重視した。一方で、パンデミック (世界的な大流行) の宣言ではないと強調。発症した場合の重篤度の評価も変更せず、ウイルスの感染拡大を抑えることは可能だとして、各国に対策を急ぐよう求めた」。
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「新型コロナ感染者1000人超 北部では休校措置延長 イタリア」。「イタリア保健省は29日、国内の新型コロナウイルス感染者が1000人を超え、死者が29人になったと発表した」。「確認された感染者数が1000人を超えたのは中国、韓国に続いて世界で3カ国目。死者数も中国、イランに次いで多い」。
■ 「イタリアの新型コロナの死者148人に コンテ首相が8900億円緊急支援表明」。「イタリア政府は5日、新型コロナウイルスに感染した死者が前日から41人増え148人になったと発表した。感染者は769人増で3858人となった。コンテ首相は同日の記者会見で緊急支援のため75億ユーロ(約8900億円)を拠出すると表明した」。
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「世界全体の死者数が3000人を超える 新型コロナウイルス」。「中国政府の衛生当局は、新型コロナウイルスによる中国本土の死者が、湖北省で新たに42人増えて2912人になったと発表した。感染者は中国本土だけで新たに202人増えて8万26人。感染は、中国本土を含めた63の国と地域に広がり、死者は、3041人に上り、感染者は8万8400人を超えている」。「韓国の新型コロナ感染者数123人増4335人、死者4人増26人」。
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「感染予防にマスク着用不要 過度の使用控えてとWHO」。「世界保健機関 (WHO) は2月29日までに、新型コロナウイルスの感染予防に向けたマスクなどの適切な使い方の指針を公表した。せきやくしゃみといった症状がない人は予防目的で学校や駅、商業施設など公共の場でマスクを着用する必要はないとして、供給不足に拍車を掛けないためにも過度の使用を控えるよう呼び掛けた」。
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「ウイルスは国籍も人も選ばない 台湾が空白のWHOは不完全」。「以前、中国で発生したSARSが台湾に入って来たとき、『一つの中国原則』という政治的理由でWHO(世界保健機関)に未加盟の台湾は、WHOから防疫の最新情報が得られず、被害が拡大した手痛い経験がある。台湾はこの経験から、今回迅速に厳格な水際対策を実行することにより、国内での感染の広がりを抑えることに成功している」。
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「感染症の防疫は、全世界の人々の命の安全に関わることであり、国際社会が一致団結して取り組まなければならない。(世界の都市や国に関するデータベースの)『Numbeo』が今月発表した医療ヘルスケア指数では台湾が2年連続でトップとなった。台湾の医療水準は高く、SARSを乗り越えた経験は、各国の防疫に役立てることができる」。
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「WHO事務局長「封じ込め可能」「諦めるな」と強調 パンデミックは否定」。
「世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は5日の記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎の中国以外での流行拡大に懸念を示す一方、ウイルス封じ込めは依然可能として『諦めるな』と訴えた。『制御不能の状態になったと納得するまでは、パンデミック(世界的大流行)と呼ぶ理由がない』とも述べた」。
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「世界の航空業界、最大12兆円減収 IATA試算、新型コロナ大流行なら影響拡大」。
「国際航空運送協会(IATA)は5日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスが世界的に大流行した場合、世界の航空会社は旅客需要の減少で2020年に収入が最大1130億ドル(約12兆円)減るとの試算を発表した。金融危機時に匹敵する深刻な事態となる可能性があるという」。
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新型コロナウイルスいい話もある。
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「中国、日本に新型コロナの検査キット提供 「ウイルスとの戦いに国境はない」」。
「在日中国大使館は、日本国内での新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国が日本に検査キットを支援したとホームページで明らかにした。大使館によると、14日に1万2500人の検査キット250箱を国立感染症研究所に無償提供した。検査キットが不足する日本国民の健康と安全に役立つとして支援したという。中国外務省の華春瑩報道局長は20日、ツイッターで検査キットの支援について『中日両国は一衣帯水の隣国同士であり、ウイルスとの戦いに国境はありません』と日本語のメッセージを出した」。
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「『支援物資の恩返し』武漢を代表し渋谷でマスク配る かぶり物の中国人女性話題に」。
「『武漢からの恩返し』と書かれた段ボール箱から1枚、また1枚と道行く人にマスクを配るかぶり物姿の中国人女性が話題になっている。この光景を撮影した映像が26日までに中国版ツイッター『微博』などで1900万回以上も再生された。23日に東京・渋谷で『武漢からの恩返し』としてかぶり物を着用して知人らとマスク1000枚を配った中国人女性=撮影場所は東京・渋谷。時間は23日正午前から午後4時ごろまで。配布を手伝う男性数人の姿もあった。
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映像のコメント欄には中国語で『武漢市民から日本人への感謝の気持ちを伝えてくれてありがとう』などと共感の声が並ぶ。新型コロナウイルスによる肺炎が広がった武漢には日本政府が各国に先駆けて支援物資を届けたほか、日本から届いた段ボール箱に『山川異域 風月同天 (離れていても、私たちは同じ空を見ている) 』という漢詩が書かれていたことも中国で話題になっている」。
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「故宮、収蔵品や展示をネットで公開『家でも楽しんで』台湾」。
「国立故宮博物院が館内の展示や収蔵品をインターネットで公開している。同院は25日の報道資料で、新型コロナウイルスが猛威を振るう中、ネット上の資源を改めてまとめたと説明。家でも展示を楽しんでほしいとの考えを示している。 公開されているのは、バーチャルで館内を見学できる『720°VR走進故宮』や、収蔵品の高解像度画像などを無料でダウンロードができる『故宮Open Data専区』など。常設展や特別展の展示品を鑑賞できるサイトもある。このほか、グーグルが手掛ける『グーグル・アーツ・アンド・カルチャー』でも収蔵品を見ることができる」。
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「香港政府、18歳以上の永住者全員に現金14万円支給へ」。「香港政府は26日、反政府デモや新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた経済に対する刺激策の一環として、永住権を持つ18歳以上の市民全員に現金1万香港ドル (約14万円) を支給する方針を明らかにした」。
ただこれについては岸野雄一さん。「香港の政策は一定の評価は出来るが、ドサクサに紛れて警察の予算を25%アップさせているので、台湾に比べると問題あり。日本でもこのような事がないように気をつけないと」。
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「『新型肺炎で特別法成立、防疫と経済振興に重点 蔡総統がスピード署名 台湾」。「新型コロナウイルスの感染拡大の防止や経済振興などについて定めた特別条例案が25日午後、立法院 (国会) で可決された。蔡英文総統は同日中に総統府でスピード署名し、公布。あいさつで、与野党が手を組み、最速で可決させたと言及し、ウイルスに立ち向かう上で台湾の民主主義の効率の良さを示すことができたと強調した」。
「同法では、隔離を受けた場合の『防疫隔離休暇』が明文化された。従業員が隔離や防疫措置を受けることになった場合、雇用主は同休暇を与えることが義務付けられる。隔離や検疫の対象者に付き添う人も休暇の取得が可能となり、補償金の申請も認められた」。
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「新型コロナ『神対応』連発で支持率爆上げの台湾 IQ180の38歳天才大臣の対策に世界が注目」。「世界的な感染拡大が続くなか、支持率が『爆上げ』した政治家もいる。台湾の蔡英文総統だ。24日に公表された台湾民意基金会の調査によると、支持率は68.5%。先月調査から11.8ポイントも上昇した。特に高い評価を得ているのが防疫対策で、75.3%が『80点以上』と回答している」。「安倍首相は2月27日、全国の小中高校や特別支援学校に休校要請することを発表した。だが、台湾ではすでに学校の休校は原則終了している。旧正月 (春節) の冬休みを2週間延長して24日まで休みにしていたのを、現在は、教職員や生徒で感染者が1人出れば学級閉鎖、2人以上なら学校閉鎖するという基準を設け、授業を再開している」。
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「共働き家庭への配慮も評価されている。休校中に小学生の世話が必要になる保護者は、看護休暇を申請できるようにした。また、中学生以上でも障害を持つ子供の保護者であれば、同じ制度が適用されるようにした。もし、企業が有給休暇の取得を拒否した場合、法律にのっとって処罰することも表明。『休校』という方針だけが発表された日本とは、大きな違いだ」。
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「衛生福利部 (保健省) 中央健康保険署と協力して、台湾国内の薬局にあるマスクの在庫データをインターネット上に公開。すると、民間のITエンジニアがそのデータを地図上に落とし込み、在庫状況がひと目でわかるアプリを開発して無償配布した」。「また、新型コロナウイルスに感染しやすいタクシー運転手やバス運転手にマスクが優先的に届くように求める情報を発信すると、フェイスブック上では、本当に必要な人にマスクを譲ろうという声があふれた」。
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「中国 武漢 企業活動停止で大気汚染物質 大幅低減」。「新型コロナウイルスの感染がもっとも深刻な中国の武漢では感染拡大を防ぐため、工場の操業など企業活動が停止したことを受けて、上空の大気汚染物質の濃度が去年の同じ時期と比べて大幅に低下していたことがNASA=アメリカ航空宇宙局などの調査でわかりました」。
「シンガポール首相の英語スピーチを聞いて、励まされた (コロナウィルスの話) 」。こういうリーダーをさ、選ぼうよ日本人、Mすぎるよ。
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「100万枚のマスクを日本に。ジャック・マー氏『かつて助けてくれた友が困難に...』」。
「中国の電子商取引最大手・アリババグループの創始者、ジャック・マー氏は3月2日、自身の基金などを通じて日本に向けて100万枚のマスクを送ると発表した。マー氏はかつて日本から防護服などの支援物資が送られたことに触れ、『かつて全力で助けてくれた友が、我々と同じ困難に直面している。我々は何をすべきかを知っている』と理由を綴った」。
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「インフルエンザ昨年比400万人減 新型ウイルス対策と暖冬の効果か」。
「理由の一つとして考えられるのは新型コロナウイルスです。1月16日に日本で最初の感染者が確認されたこともあり、例年以上に手洗い等の対策が徹底して行われています。こうした対策はインフルエンザの予防と共通で、流行しやすい気象条件となった立春後の寒波の際も、患者数の増加は見られませんでした」。「もう一つの大きな理由としては、暖冬傾向があると考えられます。インフルエンザウイルスの活動の目安として『絶対湿度の数値が低いほうが流行しやすい』とされています」。
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SIDE-Dに続く。
3月6日 SIDE-D 世の中のことを (もういい加減疲れてきた)
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「地球に『第2の月』見つかる 小惑星が3年ほど周回中」。
「地球の周りを回っている『第2の月』が見つかった。米アリゾナ大が小惑星や彗星を捜索している計画『カタリナ・スカイ・サーベイ』の望遠鏡が発見し、国際天文学連合が25日に発表した。直径2-3メートルの小惑星が地球の重力に捕まり、3年ほど前から地球を回る衛星になっていたらしい。ただ、軌道が極めて不安定で、数カ月後には再び遠くへ飛んで行ってしまうとみられる」。
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「火星の『地震』初観測 最大M4.0程度 NASA探査機」。
「米航空宇宙局 (NASA) は24日、火星探査機『インサイト』の観測データ分析から、火星で『地震』が起きていることが確認されたと発表した。火星での地震発生は以前から可能性が指摘されていたが、直接観測されたのは初めて」。「NASAによると、インサイトの地震計はこれまでに450回以上の震動を観測し、その大部分が風などの影響による揺れではない『地震』と考えられる。規模は最大でマグニチュード4.0程度。NASAは『想像したより頻度は高く、規模が小さかった』と説明した。火星内部は地球のようなプレート構造を持っていないが、地域によっては火山活動が起きている。NASAジェット推進研究所の専門家は、ロイター通信に『そうした地域では、恐らく地下で高温のマグマが活動している』と分析した」。
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「オリオン座の巨星が再び明るく、爆発は先か、読み的中の学者も 超新星爆発が待ち受けるベテルギウス、天文学者らは悲喜こもごも」。
「オリオン座の肩の位置にある巨星ベテルギウスに死が迫っているという心配は、どうやらとりこし苦労だった。2019年10月から急激に暗くなり、超新星爆発が危惧されていたが、しばらく爆発の恐れはなさそうだ。最新の観測結果は、ベテルギウスが以前の明るさを取り戻しつつあることを示している」。「『先例のない減光の様子と、この驚くべき星が次にどうなるかを理解するには、引き続きあらゆる種類の観測が必要だ』という」。「暗くなった謎が解明されたわけではない。ベテルギウスがどんどん暗くなっていったとき、NASAのハッブル宇宙望遠鏡やチリにある欧州南天天文台の超大型望遠鏡など、高性能の望遠鏡がベテルギウスに向けられた。天文学者が最近VLTで見たベテルギウスは、1年前の姿とはかなり違っていた」。
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「NASA数学者キャサリン・ジョンソン氏が死去 月面着陸に貢献」。
「NASAはツイッターで、アフリカ系アメリカ人のジョンソン氏の死去を発表。同氏の人生を称え、『人種的および社会的障壁を打ち壊した、ジョンソン氏の卓越した遺産』を高く評価した。ジョンソン氏は、NASAの初期の月探査計画において、ロケット軌道や地球周回軌道を算出した。同氏は、米アカデミー賞にノミネートされた、2016年公開の映画『ドリーム』の主人公として描かれた」。
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「古代の超巨大噴火を生き延びた人類がいた、従来説に異論 インドで発見された石器から推論、新たな人類拡散の物語」。
「およそ7万4000年前、現在のインドネシア、スマトラ島の超巨大火山が大噴火を起こした。トバ噴火と呼ばれるこの出来事は、過去200万年で最大規模の火山噴火だった。数千キロ先まで火山灰を振りまき、幅100キロにおよぶ噴火口を出現させた。以来、噴火口は湖となっている。この超巨大噴火が、世界的な寒冷化を引き起こしたとする説がある。火山灰やすすが空を覆い、南アジアでは長期にわたって森林が失われたというのだ。ただ、これが事実だとしても、インド中央部の人類は激しい環境変化の中を生き延びたとする研究成果が発表された」。
■ 「ダバの遺物が、これまでにアフリカ中期旧石器時代 (約28万5000年-5万年前) のアフリカやオーストラリア、アラビア半島の遺跡で出土した同様の石器と一致すると考えている。こうした石器技術の共通性から、研究チームは、ホモ・サピエンスが従来の説よりも早くアフリカを出ており、ダバの遺物はそれをさらに強く裏付けるとみている」。
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「遺伝的な証拠によると、現生人類は8万-5万年前にアフリカを出たホモ・サピエンス集団とアフリカにとどまった小さな集団の子孫であるという。しかし、イスラエルで見つかった現生人類とみられる化石は、少なくとも12万年前にさかのぼる。こうした発見から、科学者たちは、先んじてアフリカを出た小さな集団の手がかりを探している」。
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「ところが、氏のチームがダバで発掘した石器は、それよりもずっと古いものだった。アフリカからインドへ、人類が予想よりも早く数千キロの長旅を成し遂げたことがうかがえる。今回の研究は、トバ噴火で現生人類が激減し、世界各地で移動が阻まれたという従来支持されてきた説に対し、新たな反証を示すものだと、南アフリカにある人類進化研究所のジェーン・ウィルキンス氏は語る」。
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「自閉症と遺伝子突然変異の関係突き止める 阪大研究チーム 治療薬開発に期待」。「自閉症に関わる遺伝子を突き止めたと、大阪大などの研究チームが発表した。この遺伝子は脳の正常な発達に必要で、突然変異が生じると神経細胞の成長が妨げられると確認できたという。治療薬の開発につながる成果として期待される」。
今井邦彦さん。「福岡県の宗像大社は1日、世界文化遺産に登録されている沖ノ島で1949~50年に出土したガラス碗の破片とガラスの切子玉が、ともにササン朝ペルシャ(226~651年)で作られたガラス製だったと発表しました。蛍光X線分析で古代ガラスの組成を調べている東京理科大チームとの協同研究です」。
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「犬や猫は『人間アレルギー』になるか」。
「『ネコがイヌに対してアレルギーを起こすことはあるのだろうか。その逆は? 』さらには、人間がペットのアレルゲンとなることがあるのかどうかも気になるところだ。『答えは、すべてイエスです』と語るのは、米ワシントン州立大学獣医学部のレイリン・ファーンズワース氏。『まれではありますが、イヌは、ネコや人間の鱗屑でアレルギーを起こすことがありますし、その逆もありえます。どんなものであれ、アレルゲンとなる可能性はあるのです』」。
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「飛べないハトと歩けない子犬が仲良しに、寄り添う姿で世界を魅了」。
「米ニューヨーク州ロチェスターの保護施設で、飛べないハトと歩けない子犬が仲良くなり、一緒に遊ぶ愛らしい姿に心を打たれた世界中の人たちから寄付が集まっている。ハトの『ハーマン』は神経を損傷して飛べなくなり、1年以上前に保護された。チワワの子犬の『ランディ』は、後ろ足が不自由で歩くことができない。それでもいつも一緒にいて、まるで兄弟のように寄り添っている」。
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「研究者すら見たことない! 珍しいナマケモノの出産 観光ガイドが撮影した、へその緒でぶらさがるナマケモノの赤ちゃん動画」。
「旅行会社『カノア・アベンチュラ』のガイド、スティーブン・ベラ氏は、コスタリカのアレナル火山国立公園からほど近いラ・フォルトゥナ付近を車で走っているとき、窓から見えた木にノドチャミユビナマケモノがいるのを見つけた」。「ナマケモノの赤ちゃんが母親の体から出てきた直後、母親は赤ちゃんを支えようと腕を伸ばすが、うまくつかめなかった。万事休すで、赤ちゃんは地面に真っ逆さまに落ちて行くかと思いきや、なんと『へその緒』で空中にぶら下がり、事なきを得た。この光景を見ていた人々が息をのむ中、世界一動きの遅い哺乳類とは思えないほどの素早さで、母親はもう一度、腕を伸ばして赤ちゃんを抱き寄せ、その体をきれいになめたのだ」。
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「日本アニメは世界の潮流から外れている 片渕須直監督が本気で心配する、その将来」。
「例えば、国際アニメーション映画祭に行くじゃないですか。僕も審査員を海外でやったことがあるんですけど、『日本のアニメは面白いね』と言っていた審査員が、『だけど賞はやれない』『みんな同じでしょ』と言うんです」。
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「海外のアニメーションの主流というのは、例えば『フナン』というフランスの映画。デニス・ドゥというカンボジア系の監督ですけど、ポル・ポト時代のことを描いています。また、アイルランドのノラ・トゥーミー監督の『生きのびるために』は、タリバーン支配下のアフガニスタンを描いていますね。スペインのラウル・デ・ラ・フエンテ氏とポーランドのダミアン・ネノウ氏が共同監督を務めた『アナザー・デイ・オブ・ライフ』は、アンゴラ内戦を描いています」。
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「そういう世界になっているんです。つまり世界のアニメーションは子供や、いわゆる思春期に向けてじゃなくて、直接大人に向けて語り始めているわけですよ。少なくとも国際映画祭に関して言うと、日本のアニメーションは、そういうものと戦ったときに勝てないんです。19年の韓国の富川国際アニメーション映画祭では日本作品は全滅でした。
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フランスのアヌシーなど国際的なアニメーション映画祭に行くといいです。そうした傾向がよく分かります」。「日本アニメーションは、正直に言うとガラパゴス化しています。何度も言いますが、海外の映画祭に行ってみたら分かります。完全にガラパゴスです。日本のアニメが出てきた途端に、なんか気恥ずかしい気持ちになって、海外の審査員の人が『またか』って言う」。
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「アニメーションが子ども向けのものだという認識が、日本ほどされていない世の中は、世界中探してもないんです。だからこそ、大人向きだって認識すらもできない。それなのに、その中で大人向きのものを作ろうとしたので、我々は苦労してきたのです」。
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「芸術祭展示で事前検討委設置へ」。「ことし9月から県東部で開かれる現代アートの国際芸術祭、『ひろしまトリエンナーレ』について、県は、実行委員会とは独立した別の委員会を設け、事前に作品を出展すべきか否か検討する方針を明らかにしました」。
ゆうきまさみさん。「これは検閲ではなかろうか」。
「第23回文化庁メディア芸術祭、マンガ部門大賞は、『ロボ・サピエンス前史』島田 虎之介氏が受賞しました」。
「後奈良天皇の書、自筆と確認 愛知・豊橋の元私設図書館所蔵 後陽成天皇の書も」。「愛知県豊橋市は5日、市内にあった江戸時代の私設図書館『羽田八幡宮文庫』が所蔵していた戦国時代から江戸時代の後奈良天皇と後陽成天皇の宸翰と伝わる書の真贋調査をした結果、いずれも本物だと確認されたと発表した」
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SIDE-Eに続く。
3月6日 SIDE-E オリンピックのことを (もう誰も読んでないことは知ってる)
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「『マスクをしないで最後まで頑張る』森喜朗会長が新型コロナ巡り発言」。
「今夏の五輪『ロンドン開催を』新型肺炎で市長選候補名乗り」。「5月に行われるロンドン市長選の主要2候補が19日、日本での新型肺炎の感染拡大を理由に今夏の東京五輪が中止となった場合を念頭に、2012年の五輪が開かれたロンドンでの代替開催の誘致に名乗りを上げた」。願ったり叶ったり。よろしくお願いします。「五輪『予定通り実施』前提に 武藤事務総長」。「新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、東京オリンピック・パラリンピックについて、26日、大会組織委員会の武藤事務総長が取材に応じ、『基本的な考え方は予定通りに実施することを前提に考えている』と、予定通りの開催を強調した。また、来月から始まる聖火リレーについても、『中止にすることは全く考えていないが、イベントの規模については基本方針を示したうえで、都道府県と相談し個別に判断していく』と述べた」。
一番の不要不急の大イベントはオリンピックなんだがな。
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「東京オリンピック開催判断『期限は5月下旬』IOC委員 新型コロナ感染拡大で」。「新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、国際オリンピック委員会 (IOC) のディック・パウンド委員が、東京オリンピックを開催するかどうかの判断の期限は5月下旬になるとの見方を示した。AP通信のインタビューに答えた。順延や開催地変更は難しいとも指摘した。パウンド氏は3カ月たっても事態が収束していない場合、『おそらく中止を検討するだろう』と述べた」。
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「東京五輪『1年延期』に言及 新型コロナでIOCの最古参委員」。「新型コロナウイルス感染拡大を受け、国際オリンピック委員会 (IOC) で1978年から委員を務める最古参のディック・パウンド氏が7月24日開幕の東京五輪の影響について『1年延期』の可能性に言及したとロイター通信が26日、報じた」。その際はロンドンにお譲りしたい。
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「東京五輪の剰余金数百億円が森喜朗元首相設立の『謎の財団』に呑み込まれる」。
「溜息しか出ない。東京五輪組織委員会の森喜朗会長が新財団を設立し、五輪後の『レガシー』まで影響下に置こうとしているのだ。数百億円になると見られる剰余金が狙い、とも言われ、今こそ声高らかにこう叫ばねばならない。森会長こそが『負のレガシー』だと」。
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「『恐怖で世界は一つになる』のか 東京オリンピック危ぶむ声 組織委は火消しに躍起」。
「海外からの警戒感は強い。日本全国の自治体が海外チームとの交流を目的にホストタウンとなり、選手の事前合宿を招致しているが、26日にはコロンビアの卓球と体操の合宿が28日から予定されていた北九州市と、同国の柔道の合宿が3月15日から予定されていた埼玉県加須市に取りやめの連絡が入った」。
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「米タイム誌 (電子版) は『東京五輪は新型コロナウイルスの犠牲になるか』と題して、大会モットーである『United by Emotion (感動で、私たちは一つになる) 』を引き合いに出し、『今日もし世界をつなぐ感情があるとすれば、それは恐怖かもしれない』と伝えるなどし、海外メディアにも不安が一気に広がっていった」。
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いじめについて。
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「賠償額、10分の1に 元同級生2人に400万円 大津中2いじめ自殺・大阪高裁」。「大津市で2011年、中学2年の男子生徒が自殺したのはいじめが原因だとして、遺族が元同級生らに計約3850万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が27日、大阪高裁であった。佐村浩之裁判長は元同級生2人に計約3750万円の支払いを命じた一審大津地裁判決を変更し、賠償額を計約400万円に減額した」。
「佐村裁判長は元同級生2人について『いたずらの域を大きく逸脱する陰湿、悪質ないじめに及んだ』と指摘。いじめと自殺の因果関係を認める一方、『 (男子生徒は) 自らの意思で自殺を選択した』と述べた」。
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春名風花さん。「『元同級生2人が男子生徒の首を絞めたり、蜂の死骸を食べさせようとしたりしたと認定』『『(男子生徒は) 自らの意思で自殺を選択した』と述べた』何言ってんのこの人」。ほんと何言ってんの。
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「いじめ被害者が加害者に謝罪、顧問が指示 不登校に」。
「兵庫県尼崎市立尼崎高校の水泳部で昨年、2年生の女子生徒が、いじめの相談をした顧問に『うそをついた』などと言われ、加害生徒側に謝罪させられていたとして、市教育委員会側が調査を進めていることがわかった。
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同校はいじめ防止対策推進法の『重大事態』にあたると判断。女子生徒は謝罪後、急性ストレス障害などと診断され、不登校になった。女子生徒の父親によると、昨夏、女子生徒は他の2年生の女子部員3人から無視されるなど仲間外れにされ始め、11月、これに気づいた男子部員らに相談するようになった。すると、女子部員3人から『男子に相談してるんちゃうの? 』と言われ、怖くなって否定した。だが、本当のことを言いたいと考えて男性顧問に相談したところ、3人の話を聞いた顧問から『男子部員に相談していないとうそをついた。仲間外れもうそ。3人に謝れ』と指示され、謝罪させられたという」。
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楽天の副社長もいじめっ子だった。幼少時にわたしが虐められた。
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「楽天の送料無料方針、公取委が東京地裁に『緊急停止命令』申し立て」。「楽天が通販サイト『楽天市場』で一定額以上の商品の送料を出店者負担で無料とする方針を決めた問題を巡り、公正取引委員会は28日、独占禁止法違反 (優越的地位の乱用) の疑いで、無料化の緊急停止命令を出すよう東京地裁に申し立てた。
緊急停止命令の申し立ては16年ぶり」。「緊急停止命令は独禁法の規定で、独禁法違反の疑いがある行為が現在も存在し、放置すると競争秩序を著しく侵害するか、違法状態からの回復が困難になるため緊急の必要があることが要件」。
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「楽天、戦略練り直し不可避 出店者は『歓迎』」。「出店者側は『強行されると、出店者の負担が増える。方針を改めてほしい』と期待する。楽天は撤退する出店者に対し、出店料の払い戻しなどに応じる方針を既に打ち出したものの、支持する声は広がっていない。
出店者の撤退が相次げば、競争が低下し、通販サイトの品ぞろえや価格にマイナスの影響が出る可能性もある。『消費者利益』を前面に出し、送料無料化の必要性を訴える楽天だが、長期的にも消費者の利益につながるとの展望を早期に示すことが求められそうだ」。
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「楽天 送料無料化、一律での実施先送り 対応可能な店舗から順次開始 」。「楽天は6日、通販サイト『楽天市場』で、今月18日から全店舗一斉に導入する予定だった送料無料化の新ルールについて、一律での実施を先送りすると発表した。
対応可能な店舗から順次始めるといい、大幅な方向転換となる。独占禁止法が禁じる優越的地位の乱用にあたる疑いがあるとして、公正取引委員会が2月28日に緊急停止命令を東京地裁に申し立てていた」。
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海外のことを。
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「フィンランドの34歳女性首相『週休3日の1日6時間労働を目指す』」。「新しい首相の名はサンナ・マリンさん。いわゆるシングルマザーの家庭で、きょうだいの中で大学に進学したのは彼女だけ、という環境で育ちました。女性というだけではなく、34歳という若さで首相に就任し、過去の39歳という最年少記録を大きく塗り替える形となりました。
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彼女が率いる与党の連立政権は5つの党から成っていますが、その5政党の長はすべて女性で、しかもその内4人が30代。彼女のこの発言は、世界中で話題になりました。『私は、人々はもっと多くの時間を、家族や愛している人と過ごしたり、趣味や文化のような、人生の他の側面に使う権利があると信じています。これは、私たちの仕事に関する次のステップではないでしょうか』。これは現与党の具体的な計画やマニフェストとなっているわけではないですが、彼女は週休3日の1日6時間労働を将来のビジョンとして掲げています」。
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「スウェーデンで試しに導入された1日6時間労働では、看護師の病欠が減り、生産性は向上したそうです。フランスは2000年に週の労働時間を39時間から35時間にまで減らしました。日本マイクロソフトは2019年に週休3日を試しに導入したところ、生産性が実に40%も向上したそうです。そしてフィンランドは既に、1996年に仕事の開始/終了時間を3時間ずらして良い、いわゆるフレックス制を導入しました」。
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だからさ、選びましょう、こういうリーダーを。
3月27日 SIDE-A 目覚めの三月 -サイト刷新の決意-
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そもそもこのサイトは1998年に音楽レビューサイトとして立ち上げた。好きなレコード、買ってきたレコード、観てきたライブ、映画や演劇や展覧会、そんな話を書いてた。その頃が一番アクセスがあった。いまでも残ってるコンテンツは、FUJI ROCKレポートとBEACH BOYSコーナーだ。
で、このコーナーには更新情報を書いていた。そこにだんだん近況報告を載せるようになって、日記になった。
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レビューをやめたのは2004年頃だと思う。レビューを書くために音楽を聴くのは本末転倒だなっていうのがひとつ、更新が途絶えて書くべきコンテンツがたまっちゃったっていうのがひとつ、鬱病が悪化して音楽を聴けなくなっちゃったっていうのがひとつ。
政治的になったのは3.11がきっかけだ。まずはあの大震災の情報に圧倒されて、頭の中のもじゃもじゃをどこかにアウトプットしないと身がもたなかった。そして当時野党だった自民党が、震災さえも政権奪還の素材としか考えずに、卑怯なことを繰り返した。
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そうしてできあがったのが第二次安倍内閣だ。彼らは本当に毎朝顔を洗うように当たり前に悪事を働く。これまでの内閣だったらどれひとつとっても吹っ飛ぶようなことを、週1ペースで重ねていく。そして解決することなく次の悪事を働く。日本人に民主主義無理だったね、の百何十年の結論だ。内田樹さん。「安倍政権のtoo big to fail policy は『統治機構内部で不祥事に関与した人間の数が多すぎて、全部摘発すると統治機構が機能不全に陥るので、摘発できない』ように意図的に仕込むことです。安倍政権はその『歴史的成功例』として政治学の教科書に載りそうです」。
僕は政治に距離を置くことは卑怯だと思ってる。政治は生活そのもので、みんなが考えるべきことだと思ってる。政治を語るのはタブーっていう考え方は、悪事を働く政治家と同罪だと思ってる。
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もうひとつ、僕は名家の端くれに生まれて、鬱病で発達障害であることは一族の恥として絶縁された。また、実家を維持できなくなって都心から郊外に越した。リアルに会える人が激減した。みんな僕じゃない、都心のあの家のために僕に会ってたんだ。
鬱病や発達障害から立ち直った人の話には、必ず家族と周りのサポートがある。僕にはなにもない。壮絶な孤独の中で、我ながらよく生きてると思う。無理なんだよ、独りで治すのも独りで生きるのも。いわゆるロストジェネレーションで、もうすぐ48歳になるいまでも人生やりなおしたいし、人並みとは言わないまでも幸せになりたい。病気の話が増えた。
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そうこうしてるうちに日記が異常に長くなった。今年に入ってまず第三次世界大戦の危機があり、そしていま流行している新型コロナウイルス感染症は、国連のグテレス事務総長の言葉を借りれば「国連75年の歴史にない地球規模の衛生危機」、メルケル首相の言葉を借りれば「第二次大戦以来、最大の試練」だ。
3月6日付の日記に、それを律儀に書いた。足掛け6日、100時間以上かかった。誰も読まない。僕ももはや読み返してない。推敲もしてないし誤字脱字の嵐だと思う。
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これ書いて、心底疲れ果てたんだ。僕はなにをしてるんだろうかと。その前の日記までは、頭の中のもじゃもじゃを外部化することで、書き上げるとすっきりできた。6日付けの日記、ほんとにダメだった。
政治とコロナウイルス感染症についての話、ばっさり切ります。書かないわけじゃなくて、ソースを積み上げるのをやめて今日時点の結論をざざっと書きます。
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SIDE-Bに続く。
3月27日 SIDE-B 暗闇から手を伸ばせ
エブリディ エブリディ エブリディ
物語のはじまりには丁度いい季節になったろう
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というわけで日々の出来事を。7日。ほぼ徹夜で日記を書き上げて、なんとかカウンセリングに行けた。偉い。自分で自分を誉めるスタイル。
マスクをさせると顔がわかんなくなっちゃう性質について説明した。知人に、美人の顔を覚えられない人がいる。美人って要するに平均顔だからね。特徴がないらしい。かの奈良美智さんも、人の顔がなかなか覚えられないそうだ。だからこそ顔の絵にこだわりがあるのかな。
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お借りした中村佳穂さんの初期のアルバムがほんとにいい。もちろん今が最高だけど!! こういうホップステップがあったんだな。
最初の音源は2013年、”AINOU” でミュージックフリークに知れ渡ったのは2018年末。あれだけの天才でも世に出るのに5年かかるのだ、という思いと、5年かかっても世に出てよかったって思いと。きっと世に出なかったバケモノがたくさんいるのだ。
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下北沢に出てエキウエで花束を作ってもらってビール。小麦の香りがして好きなタイプだった。写真を上げたら水野谷から「バッキンガム宮殿にいます」って連絡が。イギリスにいるわけじゃない、下北沢のバッキンガム宮殿っていうバーで店番をしてますよと。
バッキンガム宮殿は昼間はカレー屋だ。いつも夜中に水野谷に泣き言を聞いてもらいにいくんで、実はカレーを食べるのは初めて。噂に違わず美味しかった。
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夜はamiiAのmiyuちゃんの “birs forest” -miyu Birthday Live-@下北沢mona recordsへ。
きれいなバルーンアートで飾られたエントランスとmiyuちゃん考案のユニコーンシェイクでお出迎え。mona recordsでアイドルのライブを観るのは初めてで、できるのか心配だった。前の方は椅子が出てたみたいだ。後ろは想像通りぎゅうぎゅうで、ステージがあんまり見えなかった。
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まずmiyuちゃんとサポートのキーボーディストが登場して、連弾でmiyuちゃんのオリジナル曲 “さよなら私の17歳” を、まさに17歳最後の日に。
それ以降はハンドマイクでamiinAの “Signal” をしっとりと歌い上げた。ライブの定番曲でみんなが大暴れする曲、さすがにmonaで大暴れさせられないんでここに持ってきたか。歌詞の持つ力強さがじんわり伝わってくるいい歌だった。そして僕の好きな “nana”。もともと穏やかな曲がソロだとまた違ったニュアンスで聴こえてきた。
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miyuちゃんは1人でステージに立つのはとっても心細いって。相方がいないとなんだか落ち着かないし、トークの間ももたないって。2人の仲の良さそうなところもamiinAの大きな魅力だ。
そのあとトークタイムがあって写真撮影可だったんだけど、前の日寝てなかったのとアレルギーの薬をたくさん飲んでたんで、立って寝落ちてた。どっちにしろ後ろの方から写真を撮るのは無理だった。トークの内容もほとんど覚えてない。18歳の抱負を話したみたい。
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最後はamiinAが登場。2人ともとても素敵なドレスを着てた。amiちゃんが先に買って、それを見たmiyuちゃんが色違いを買ったんだって。カリオストロの城の五エ門っぽく言うならば、「可憐だ...」の一言。いつの間にか大人の女性になったなって感慨深く見た。
セットリストはやっぱり “Jubilee” 以外はアップテンポな定番曲はなし、穏やかな曲を中心に珍しい選曲が続いた。なにしろ “Canvas” がなかった。
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最後は “I’m home”。優しい曲にピンクのサイリウムが映えた。みんなmiyuちゃんがピンクを好きなことをわかってる。歌い終わってサプライズのケーキが登場して、”Happy Birthday” を歌ってクラッカー鳴らして、の流れにmiyuちゃん驚いて涙を流してた。
とってもあったかいバースデーパーティーだった。それはmiyuちゃんの人柄でもあるし、見守ってきたamiちゃんの人柄でもあるし、amiinAをめぐる世界の物語でもある。こんな素敵な世界が5月で突然終わっちゃう。
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miyuちゃんの本当の誕生日は翌日の3月8日だ。ほかのファンはみんなピンクのプレゼントや花束を用意してたけど、3月8日ってミモザの日なんだよね。ヨーロッパでは古くから男性から女性にミモザを贈る日。ミモザの花束と春物のニットと、コロナウイルス対策セットを2人に差し上げた。
amiinAのライブは本当に楽しいし幸せな気持ちになるよ。帰りは雨がぱらついてた。
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映画「新聞記者」が日本アカデミー賞で3冠を獲った。作品賞、主演男優賞、主演女優賞。内閣の暗部を描いた作品が賞を獲るのはとても大きな意味がある。この国にも夜明けが近づいてるのかな。
明け方までもじゃもじゃ考えごとをして起きてた。
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8日。知人数人と隣の駅で飲んだ。ほとんど記憶がない。
覚えているのは、起きた時点で疲れ果ててて行くのを躊躇ったし、近所なのに汗だくで15分遅刻したこと。最初に入った店が20時閉店で、そのあと2軒目に行こうって話をしたこと。2軒目に行ったんだろうけどその記憶もまったくない。1軒目でどんな話をしたのかも覚えてない。車で来た人がいたんで、家まで送ってもらったことはなんとなく覚えてる。
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9日。酷い鬱で目覚めた。燃え殻さん。「自分が二十代の時に、四十代の上司に誘われたメシがいかに苦痛だったかを忘れないようにしてる、はずなのに時々忘れて本当に行きたいんじゃないかと思ってしまう。無理しないでね! と言えば『いや、マジで嬉しいす!』と返ってくる。が、それは二十代の頃の自分の口癖だったじゃないかと思い出してる」。
僕は二番目に勤めた会社の上司が魅力的な方でお喋りも楽しかったんで、メシや飲みに誘われるのが本当に嬉しかった。翻って僕はそんなおじさんになれているだろうか。
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今川宇宙くんが出演するオザワミツグ演劇「貧しく困ってる人よりも優先だ、ゆけーストレス怪獣!」千穐楽マチネ@下北沢Geki地下Libertyへ。
花粉と自律神経失調症による滝のような汗。Tシャツ1枚で浴びる周りからの視線。下北沢の駅に着いて、そのまま帰ろうかとも思った。
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斬新な舞台で喜怒哀楽の洪水だった。幸せとは。宇宙くんいままでと違った役柄で、役者としての幅を感じた。感想はこれだけ。最前列で豪快に寝落ちてたからだ。宇宙くんは気づいてたと思う。ファンとして、見限られてしまったとも思う。
宇宙くんに心から申し訳ないし、演劇ってとっても繊細な表現なんで、僕がいびきをかいてなかったらいい。猛反省して激眠打破を箱買いした。眠眠打破<強眠打破<激眠打破。もう寝落ちない。
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前の日に、飲んだ知人とはまた別の知人にLINEで罵詈雑言を送りつけてしまってた。LINEを見返してびっくりした。まったく記憶になかったのだ。
内容は彼が勤める世界有数の悪徳企業、NTTのことと、まっとうな上流階級人生を送っている君には、花粉症より100倍辛い鬱病や、鬱病より100倍辛い壮絶な孤独の苦しみなど永遠にわからないだろうってこと。
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自分の人生が大失敗であること、自分が果てしなく孤独であることの原因を他人のせいにしてますます孤立して失敗する。人生の失敗が先なのか私の性質が先なのかは、もはやわからない。人並みに生きたかった。そのもやもやを解消するすべを知らなくて、モノに当たったり猫に当たったり (手は出してない。手を出すようになったら躊躇わずに自殺を選ぶ) 、そういう自分に酷く自己嫌悪する。
人間として激しく破綻してる。せめて知覚障害があればよかった。障害者支援センターで知的障害の方々ともご一緒するんだけど、彼らは穏やかで人を傷つけることはない。
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夜には同じ下北沢で大谷奈央さんのライブの予約をしてたけど、体調的にとても無理だったんで帰ってきた。
部屋の大掃除も延期した。のんびり過ごすことに決めて猫たちに遊んでもらった。猫がなんの躊躇いもなく人の背中を踏んで歩くの、教育したほうがいいのかしら。猫の愛し方ならわかるんだけど人は難しい。自分の人格の破綻について認識するのはしんどい。
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小沢健二さんの歌詞botをフォローした。やっぱり “犬は吠えるがキャラバンは進む” の歌詞の切れ味には打ちのめされる。時空を飛び越えて “So kakkoii 宇宙” に直結してる。”LIFE” とその数年のアイドル期はよくわかんなかった。いまでもよくわかんない。あの時期がパブリックイメージの小沢健二さんなんだよね。
5-6年前にダイエットして半年もってリバウンドした。リバウンドの仕組みはだいたい把握した。たとえばいまだ。
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10日。この日も酷い鬱で目覚めた。殺伐とした世相、気圧の低さ、雨、満月...いろんな要素がありそうだけど、うーん3月はほんとうにしんどいね。
東京大空襲からちょうど75年。一晩で10万人が亡くなり、100万人が負傷し、41平方キロを焼き尽くした。その大半は民間人だった。火だるまになった人が飛び込んだ川も火だるまの人だらけでみんな燃え尽きた話、死体の山に圧死した話なんかをよく耳にする。人類史上最も多くの人命を奪った空襲だ。でも追悼施設は存在しないし、アメリカではほとんど知られてないそうだ。
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酷い鬱でまた寝込んで夕方。別役実さんの訃報。不条理劇を切り開いた劇作家だ。喪主の長女林怜さんとはつまりべつやくれいさんだな。僕は別役さんをその軽妙なエッセイで親しんだ。そして別役さんが脚本を担当した傑作映画「銀河鉄道の夜」。
宮沢賢治さんの銀河鉄道の夜にはいろんな解釈の仕方があって、ますむらひろしさんのマンガの映画化とされてるけど、ますむらさんの猫と映画版の猫や物語はまるで違う。あれは別役実さんと杉井ギサブロー監督と細野晴臣さんの音楽の映画だ。
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この春に観るはずだった洋楽のライブ5本がコロナ禍で全滅した。音楽や表現文化はそんなに簡単には死なないとも思ってるんだどこかで。しぶとく生き延びる。
日付が変わって3月11日。震災から9年。9年かー僕はなにをしてたんだ。あの地震のことを思うといまでも胸がぐちゃぐちゃになる。もちろん僕に物心がついてから、この国でこの星で起きた災難はそれだけではないんだけど。あの地震はなにか特別な時代の境目だった。
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11日。のんちゃんが能年玲奈としてトレンドにいた。震災の特番でNHKの地上波の生放送に出演したみたい。能年玲奈さんは本名で、芸能界のもじゃもじゃでいま使えない名前だ。でももうのんちゃんの名前でたくさんの素晴らしい活動をしてきた彼女にとって、どっちの名前で話題になるのが嬉しいんだろうか。
番組は「自分の言葉で話してる」ってすごく評判よかったみたい。地上波にどんどん出て欲しい。「のんちゃんが...」「は?」「能年玲奈さんです」「ああ (いたいた) 」ってやり取りはもういいよ。のんちゃんいまが一番輝いてるしもっと輝く。
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「東日本大震災9年『今も被災者だと感じている』6割余に」。「人口34万人流出、避難なお4万人超 東日本大震災9年」。「宮城・沿岸部で行方不明者一斉捜索 なお1219人不明 東日本大震災9年」。
「戻れぬ故郷の記憶、100年後へ 元住民に聞き取り、生きた証し残したい」。「私の人生は良かったよ。放射能が来るまでは...良かったよ」「このまま何もしなければ、100年は帰れないと思います...」。
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「天国へかける『風の電話』癒えぬ傷と生きる 岩手県大槌町」。「岩手県大槌町の高台に、洋風の電話ボックスがぽつんとたたずむ。ボックスの中にあるのは黒電話と1冊のノート。電話線はつながっていない。だが、東日本大震災で失った大切な人に最後の別れを言おうと各地から遺族が訪れる」。今川宇宙くん。「今日の朝ごはんは久しぶりにパンにした。電話でひととわくわく話したり、猫をシャンプーしてあげて、家族と笑ったりした。何事もなく電車に乗って、出かける。当たり前のことはどれひとつ無い、という事を、絶対忘れない、今日。この9年で自分と社会はどう変わったか、またどう変われるか考える」。
「2012年3月11日 原発の町・佐賀県玄海町で開かれた『会』」。「『明るい未来への道筋 原発興国論!』と題する資料が配られたという」。
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都内でもいままでに体験したことのない揺れで、猫たちと布団かぶった。ネモとクリマロとメイと肩を寄せ合って過ごした。ネモとクリマロがその年に亡くなって、やってきたのがチャイだった。みんな優しくで人懐っこい猫だ。既にテレビがなかったんで情報源はネット。NHKの画面を配信してくれた当時中学生と、それを自分の責任で許したNHK広報に救われた。その年福島に3回行った。それ以来行ってないのが気になってる。
福島で現地の方々と話して感じたことを歌にしたんだけど、発表できないまま今になっちゃった。今だから発表するべきだ。あと福島で知り合った農家の方に、検査はパスしてるけど風評被害で売れないお米を譲って頂いてしばらく食べてた。みんなYahoo!の寄付サイトをRTして、寄付だいじだし僕もするけど、東北に日常生活と産業が復活するかだよ。
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梅津和時 “東北” 、仙台出身の世界的なサックス奏者梅津和時さんが、震災後に始めて書いた曲は故郷の思い出を綴る「歌」だった。
家を出たら気温21℃だった。もちろんTシャツ1枚。かと思えば翌週には最高気温7℃の日があるそうで、三寒四温ってそんな振れ幅だっけ。家を出る頃がちょうど地震の時間だった。黙祷した。9年前のあの時間、被災された方の多くはまだご存命だった。その後の津波で亡くなった方が大半、避難による関連死の方も大勢いらした。
9年前にリアルタイムで観た光景、いまだったら耐えられないかもな。
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田中ミズホ@高円寺U-hAへ。U-hAはマスク着用が義務なんで辛い。
いつもと違う貰ったギターで登場。荷物軽いなと思ったらギターを忘れて取りに帰ったらしい。1曲目は最近の定番のソウルバラード “帰る場所”。U-hAはお客さんの声出しも禁止なんで、お決まりのコールアンドレスポンスがある “はちみつレモン” はできないかなと思ったら、1人でコールアンドレスポンスしてた。そして心に灯りをともすような優しく強い “灯り”。
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新曲の “SLOW” って曲は上京した頃にバイトの帰りに45分歩いてた頃のことを思って書いたっていう佳曲。最近の田中は重たいバラードが多いな。アップテンポなナンバーやコミックソングが減ってきた。
今度出るミニアルバムは6曲入りで、その間に田中はたくさんの名曲を書いてるんでなにが選ばれるのか興味深い。最後は定番の “笑顔の理由”、のあとにアンコールが起きてまたもコールアンドレスポンスの定番曲 “ほんとはね”。これを1人で観せるショーマンシップも田中の魅力。でも「可愛い女性SSWムラ」でやるだけじゃもったいない。うまいほうに転がって欲しいなと思う。
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対バンのdokka no umiさん面白かった。ルーパーでグロッケンの音を重ねて、さらに三声のボーカルにおもちゃのパーカーッションを重ねて、ギターとボーカルで歌うパフォーマンス。もっとルーパーを使うのかと思ったら、あんまりアングラ的に見られたくないって話をしてて、ルーパーってそんなにアングラだろうか。
2曲目からはアコギの弾き語り、テンポチェンジが激しくて、アコギ1本でプログレをやってるみたいな、カンタベリーみたいな風情があった。あとで聴いたらジャズボーカルがお好きみたいで、でもそんな枠に収まらない自由さがあった。U-hAは終演後の店長の話が面白くてつい長居しちゃう。
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高輪ゲートウェイ駅の看板が明朝体でダサいって話題になった。果てしなくどうでもいい。駅名だよね。東京は愛されない街だ。E電みたいに誰も呼ばなくなるだろうけど、代わりになんて呼ばれるのか気になる。E電って呼称はJR内では現役だそうで、でも平成生まれは知らないよね。高輪ゲートウェイも令和生まれには通じなくなるよ。
高輪も白金も広尾も麻布も、一歩入れば情緒ある街でそこを故郷にしていた人がいたって話です。長渕剛的暴力や堀江貴文的暴力に踏み潰されて故郷を追いやられて、幻想の街になっちゃったな、で、暴力を奮った側も東京を憎んでて自分たちには故郷があるってことです。
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高輪ゲートウェイウェイウェイ!! 小田嶋隆さん。「『高輪ゲートウェイ駅』の名称について、テレビ出演者のコメントは『完成してみるとそんなに違和感は無いよね』で、統一されている。『現実に動きはじめているリアルには苦情を言うな』という強烈な現状肯定圧力ですね。五輪の扱いも同様だが、さて、コロナ関連でこの先どうなるか」。
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立待月が観えた。
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12日。寝落ちて自己嫌悪の悪夢を見た。なんで僕だけこんな人生を送っているのかって無念と怒り。心を病んでいる者にとって3月は生きているだけで偉い。猫は優しいなあ。落ちてると懐に入ってきてチューしてくれる。人と最後にチューしたのかれこれ10年以上前だ。
「ワールド中止」ってトレンドワード、世界が止まるのかと思ったよ。こっちはPixies延期、New Order延期、Stereo Lab延期、Mac DeMarco中止、Squarepusher延期だよ。でもCHAIと崎山蒼志さんの2マン当たった。
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#子供の頃の勘違いをあえて言おう ってタグが流行った。「リンゴにハチミツをかけると割れる」「総理大臣って立派な頭のいい人がなるもんだと思ってた」「この人の名前がAKIRAだと思ってた」「視力検査の時、穴が空いてる方向を指差してねって言われて真ん中を指さして親呼び出された」。
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僕のは「2コンの一撃を食らってると思ってた」「おばあちゃんが子供の頃は恐竜とかマンモスとかいてマンガ肉を食べてたと思ってた」「大人になったら結婚できると思ってた」「お父さんが子供の頃は世界がモノクロだと思ってた」、このシリーズ果てしなくでてくるな。
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ライブハウスが封鎖されて世界的に無観客ライブの配信が増えた。配信してくれてるバンドやスタッフさんには申し訳ないけど、家で配信のライブ観るかってば観ないね。チケット買ったライブですら観てない。
結局体調が悪くて寝込んでた。何ごとも成し遂げないまま今日も終わりゆく。起きたら猫が飛んできた (比喩でなく) 棚の上のお気に入りスポットから腹の上にどかっと6.6kgが...。
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今川宇宙くん。「ずっとやってみたい絵関連のお仕事のひとつに、舞台の宣伝美術 (フライヤー) があります 夢です お声掛けお待ちしております」。需要あるんじゃないの。菊池万博さん。「Spotifyのマークって、微妙に曲がってないか? へんなとこ細かいから真っ直ぐにしたい」気づかなかった。
どうもchelmicoをケミコロって呼んでしまう。わかってる、わかってるんだ。僕がケミコロの話をしてたらchelmicoだなと思って聞いて欲しい。
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13日。春名風花さんの出演する鵺的「バロック」@下北沢ザ・スズナリへ。
春名さんをTwitterのクレバーな論客として10年追って、演劇好きとしてスズナリに30年通ったし劇団の音響をしてたこともあったけど、なぜか春名さんの芝居を観たことがなかった。これから春名さんが大学で本格的に演技の勉強に入るってことで、残り2本の舞台を是非観たかった。
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初めて観る劇団、舞台セットにお金がかかってて、それだけ役者のクオリティも高いんだろう、期待して席についた。
呪われた家、呪われた家系の想いを吸い込んでしまった古い屋敷をめぐる物語。台風の夜家族や関係者が最後の晩餐のために集まると...。屋敷が電話を通じて人に語りかけてきたり、不可解なことが次々と起こる。雷鳴と暗転で切り替わる世界線、そこにいる人たちがパラレルワールドで同じ場所にいるはずなのにすれ違い、雑魚キャラと思われた取り壊し業者の営業さんだけがすべての世界を覗くことができる。
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春名さんは子供の1人、近親相姦の家で実は従兄弟に当たる人に恋愛感情を持ってる。でもその従兄弟が従兄弟であることをほとんどの人は知らないんで、血がつながってないんだからつきあえばいいのにと茶化される役割。結局その2人が最後に屋敷に火をつける。
僕もかなり特殊な家に生まれ育ったんで、家族のわかりあえなさ、血が濃いがゆえに憎しみ合わなくてはいけないのはすごくよくわかる、血がつながってるというだけでは決して人はわかりあえないということ。
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とても迫力のある舞台だった。屋敷の大広間が舞台。大きな音がして大きく大道具が揺れて、演技と演出の迫力に飲まれて夢中になって観た。観終わったあと演劇を観たなという感慨を深く持った。このご時世にチケットが即完売するわけがわかった。福永マリカさんってChiroline 2.0のギターの福永マリカさんなのか!!
ひとつだけ残念だったのは、鬱病に対して酷い偏見と差別があったことだ。やっぱり結婚に向かないキチガイなんだろうか。セリフにはっきりと「キチガイ」とあった。
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14日。雨の土曜日。暴力的暖房に参った。自律神経失調症の病院に行けなくて、次に予約が取れるのが一ヶ月半後だっていうんで、いつも通ってる精神科に薬を貰えないか訪ねてった。いつも通ってる精神科は週に3日半しか開いてないし、主治医もいまひとつ信用してないんだけど、こういう融通がきくのがいい。頑張って午前の診察時間に行った。
Tシャツ1枚で汗だくになった。モコモコの服を着てマフラーをした人たちにジロジロ見られた。脚がない、とかわかりやすい障害だったらよかった。またヘルプマーク生活かな。
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森永ICEBOXを6箱買い込んでボリボリ食ったらさすがに汗が引いたんで健常者のコスプレをした。薬局が混んでて、次の用事までやむを得ずタクシーに乗った。モニターが客の顔を判断して合った広告を流すそうだ。思い切り変顔をしてみたけどこれは合ってるのか?
次の用事はカウンセリング。いろいろありすぎた一週間について話した。外に出たら結構な雪が降ってた。それはTシャツ1枚の人がいたらジロジロ見るよね。帰宅したらメイはデロンギに頭をくっつけてた。チャイは腕の中に入ってきた。
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ばんぱくとあんなのネット配信を観た。コロナもやばいけどバッタの大量発生もやばいって聞いたんでググった。これはやばい、そしてグロい。「コロナに続くもう一つの危機 -アフリカからのバッタ巨大群襲来」。
寝落ちて夜に起きた。2-3日前に買ったdokka no umiさんとそのバンドApple O'のCDよかった。最近邦楽では中村佳穂さんのレアトラック集とこの2枚とPYON2聴いてる。洋楽ではKing KruleとDevendra Banhartの新譜と、相変わらずDavid ByrneとAnimal CollectiveとCrowd Luのライブ盤。数年前にのめり込んでたミャンマー民謡もたまに聴く。
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1ヶ月くらい放置してた部屋の大掃除をした。AATAときゃのんのワンマンのフライヤーを額装した。なくしたと思ってたものがたくさん出てきた。あの時伝えられなかった想いとかイヤホンの先のぷにぷにとか。
60リットルゴミ袋7袋ぶんだったんで量はそれほどでもないんだけど、使用済みのマスクとか有機的に汚染されたものがたくさんあって。まだ段ボールが100リットルゴミ袋6袋ぶん捨てられずにある。そのほか着なくなった服100リットルゴミ袋4袋ぶんを慈善団体に寄付するべく手続きに手間取ってる。各種ライブの払い戻し、市役所の事務作業も滞ってる。掃除の手をつけていない部屋が2部屋ある。
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15日。amiinA@大塚hearts+へ。
amiinAのライブに行き過ぎである。しかし湯会の延期が決まって、もうあの素敵な子たちと会えるのはあと数回なんだ。miyuちゃん生誕の穏やかなamiinAも素敵だったけど、その反動ともいえるエネルギッシュなステージだった。いきなり “Valkyrie” “Avalon” “Legacy” ときて “illumina” でしっとり、”Jubilee” “Canvas” “Signal” とブチアガる3曲で締めた。25分の持ち時間でそのエネルギーをすべて発散させるみたいだった。
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またしても “Jubilee” の「傷だらけのボーイ夢見がちなボーイ」のところでmiyuちゃんに指差して貰えた。もう何回目かな、完全に傷だらけのアンクル、夢見がちなアンクルとしての認知を得た。ほんとうに嬉しい。
前に引き当てたサイン券で、アナログに2人とプロデューサーの齊藤州一さんのサインを貰った。これも非常に嬉しい。びっくりしたのは齊藤さんにサインがあって、結構書き慣れてることだ。えっみんな自分のサインとかあるの?
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チェキは壁ドンさせてもらった。やーこっちもドキドキですよ。っていうと当然横からのアングルになるわけで、腹が出てきてることを齊藤さんに指摘された。差し入れに、パックと可愛いマスクとめぐりズムをあげた。世に出回ってるマスクはあまりにもデザインが悪い。
終演後、ファンのみなさんとお酒を飲んだ。ちょっと飲みすぎた。miyuちゃんのこと、みんななんだかんだで傷ついてるんだな。イケメンってどういう世界観なのか想像もつかないや。そして最終公演はWWWなのか。チケット争奪戦になるな。
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16日。前の日に飲みすぎたこともあって、寝たり起きたり。睡眠障害も酷い。すませておきたいことたくさんあったのになあ...。猫は甘えとはよく言ったものだ。私が言ったのだが。腕の中でぐっすり。
ロスジェネで発達障害で鬱病で一族に絶縁されて友達ゼロだけど、人生やりなおしたいし幸せになりたい。酷い花粉症もちなんで花粉症の辛さはわかる。鬱病は花粉症の100倍つらくて、孤独は鬱病の100倍つらい。猫が唯一の友達で家族だ。猫にはほんとに救われてる。
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春名風花さんがTwitterからYou Tubeに移る。Twitterの黎明期にわくわくさせてくれた人たちが、どんどんTwitterを見限ってるな。僕は次に行く場所がない。ナスカの痴情ェさん。「Twitterが重いのではない。君の人生が重いのだ」。体重も重い。ストレスで食べすぎて、ここ1ヶ月で6kg太った。
この日はいろいろ断念した。人生いろいろ断念しすぎだ。やり遂げたこともそれなりにある。それなりに。自分を誉める方向で。
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来月末のエリボンフェス非常に行きたいが!! amiinAが活動終了直前にガンガン入れてくる気もしてるんだよなあ。
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17日。FUJI ROCKのラインナップ第一弾が発表された。内容より気になるのは今年開催できるのかだ。睡眠障害こまった。ちょっとした決意をした。
酷い鬱だ。猫たちに守られてる。父ちゃん調子悪いかって猫たちが鼻をペロペロなめてくれたり頭をぽんぽんなでなでしてくれる (ほんとう) 。君の壮絶な人生を僕は間近でずっと見守ってきたよって言ってくれてる気がするの。
さよならAmazonの箱
さよならAmazonの箱
ずっと Amazonの箱
ずっとずっと Amazonの箱
ずっとずっとずっと Amazonの箱
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段ボールゴミ100リットルを5袋捨てたので誉めて抱きしめてキスして結婚して欲しい。夜は眠れなかった。もうすぐ48になるのに上手に眠れない夜もあるのだ。何万回寝たのかわかんないのにね。「眠れない 言葉に取り憑かれて 歌えない 言葉が思いつかなくて」。あーあ、君が子守唄を歌ってくれたらなあ。
日を超えて細野さんの突然のリリース聴いた。映画「No Smoking」のテーマ曲。C/Wの "Smonko Memories” は非常に好きな感じのインスト曲だ。打ち込みを使いつつ穏やかな肌触りだった。
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18日。そのままほとんど寝付けなかった。うとうとした時に見た夢は、ぽんちゃとデートだった。リアルに最後にデートしたの平成だし、もう最高に楽しかった。
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最近の立憲民主党の方針に不満があるんで、立憲パートナーズから退会したくやり方を教えて欲しいと、党のメールフォームに質問したのだがまるで返事がない。メールマガジンに書いてあるアドレスに送ってもまるで返事がない。
規約には「立憲パートナーは、党本部が指定する、登録情報の変更・退会等に関する専用メールアドレスに連絡することにより、立憲パートナーズ登録を解除することができる」とある。専用メールアドレスはどこにあるのか。
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世界睡眠デーなのか。
メンヘラによるメンヘラの歌
作詞 作曲 : 山下スキル
\ 3月の俺ら!/ (3月の俺ら)
\ 息してるだけで!/ (息してるだけで)
\偉い!/ (偉い) \偉い!/ (偉い)
\偉い!/ (偉い) \偉い!/ (偉い)
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体のメンテナンスに行った。Hamilton Leithauser and Rostamのアルバム、存在すら知らなかった。Rostamの音してた。どうしても半熟卵がたべたくなって、タイマーなしでカンで作ったらもうベストなのができた。猫たちがごきげんなのでお父さんもごきげんです。
Appleの新しい発表があった。iPad ProもうほとんどMacBookじゃんね。iPad Amateurとか出ないかしら。って数年前のMacBook Proで打ってますが。パソコンはどんどん安く高機能になるから死ぬ直前に買うのがベスト。
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19日。睡眠障害こまったな。経済はまるで疎いんだけど、大恐慌くるだろうから現金は銀行から出しといたほうがいいのかしら。
小沢健二さんの歌詞bot、やっぱり “LIFE” から数年はいいところもちょっとあり、わからないところが多々あり。「こんな恋を知らぬ人は地獄へ落ちるでしょう」って恋ができない苦しさの上に地獄へ突き落とされるのか。
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美容室にでかけた。あっちいな!! 22℃。春の息吹的にタンポポとつくしを見つけた。カラーリング→縮毛矯正→カット。
ハゲたー!! ってなってから初めての美容室で、ずっとお世話になってる美容師さんに相談してみた。「変わんないよ、山下さん毛が細いから汗とかでまとまっちゃうと地肌が見えるだけだよ」って。慌てて発毛トニックと発毛サプリとハゲ隠しスプレー買ったけどサプリはやめてもいいかな。「あ、あと逆回転のつむじが2つ並んでるからそこは地肌が見える」。これだな私が焦ったのは。ここは「断じてハゲではないが!!」ハゲ隠しスプレー必要だ。その100倍はダイエット必要だな...。
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終わって回らないお寿司食べた。めちゃうまいし店員さん可愛いしサイコーか。タイムラインでみんなワニの話をしてるけどよくわかってない。敢えて調べない。
猫がべたべたひっついてきて暑い。君たちは暑くないの!? 猫たちなんでこんなに僕が好きなんだろう。こんなに確かな愛を感じることって人生でなかったんだよね。ただ単にごはんくれるからかな。
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「落第」って春の季語なのか。落第、するよねえ。
岡村祐里さんかわいいな。
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20日。牧村憲一さん。「渋谷東横の立田野はとても大切なお店だった。いや、まだもう少しだけ時間はある。美味しい釜飯、きしめん、親子丼、あんみつ、小豆アイス...それに加えて店員さんたちの存在が良き渋谷だった。昨日久しぶりに行くと、店員さんたちがサヨナラと言った。待って! 今月中にもう一度来ますと伝えた」。
「父親は渋谷東横のぶっかきチョコをよくお土産に買ってきた。チョコやバナナが贅沢な時代のことだ。大人になって自分のお金で買った時に、父の気持ちと通じ合った気がした。その売り場近く、靴磨きの一角があり、傷痍軍人の奏でるアコーディオンが聞こえていた。今のシブヤにはその記憶もないだろう」。
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僕が子供の頃にも渋谷に傷痍軍人さんや靴磨きさんいらっしゃいました。
傷痍軍人さんっていうのは戦争で怪我をされた方で、要するに仕事に就けなくて、路上で片手や片足でアコーディオンやハーモニカを演奏して物乞いをしてたのだ。軍人さんにはまだ手当てがあったはず。制度上はね。実際は知らんよ。学校に行けなかった戦争孤児の末、みたいな方もいらしたのだろうか。これも知らんよ。いつかちゃんと調べたいと思ってる。渋谷の話だよ。
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僕がInstagramでフォローしてる方は知り合いかミュージシャンか猫好きか写真家で、いわゆるインスタ映え文化とはほど遠い。で、猫の写真だけあればいいなあって去年の夏くらいからnecostaってアプリを始めたんだ。
猫ってせっかく素材がかわいいのに、スタンプでデコったり猫本人に服を着せたりする人がいるのがよくわかんない。これ刺し身でいけるのに煮物にしちゃいましたか、感ある。あとたぶんメモリーの管理がちゃんとしてなくて、よく落ちる。
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「『こんな娘でごめん』と泣いた私が...ありのままの自分を発信 広島で個展」って記事を読んだ。不登校や鬱病を経験した大学生が独学で絵を描いて個展を開きましたと。
結局こういう記事はさ、周りの献身的なサポートを受けて立ちなおる話なわけだ。そんな記事は1億本読んだよ。家族も友達も誰もいない僕に取材に来いよと思う。
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かねこ "きゃのん" きわの成り行き上初ワンマン@高円寺U-hAへ。
そもそもきゃのんはワンマンをやりたくなくて、でもネロさんに説得されて一大決心をして5月23日に大掛かりな初ワンマンをやるはずだったんだ。この日は2マンの企画だったものの対バンがキャンセルして、期せずしてワンマン vol.0 になってしまった。それでもワンマンって決まったらきゃのんはいつにも増して本気だった。
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まずアンケート用紙が配られて、リクエスト曲と即興曲のお題を募った。アンケートがあったことと持ち時間が長かったこともあって、いつも聴けない曲がたくさん聴けた。もちろんお馴染みのナンバーもばっちり。
即興曲は三題噺みたいにお題を組み合わせて、その中にバイト仲間で流行った「店長わたしバイト辞めます」ってフレーズが入ってたのに笑った。そういうメモがバイト先に落ちてて、みんなきゃのんが書いたと思ったんだって。内輪ネタをみんなにわかる笑いに変えたのは見事だった。
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キーボードとギターを使い分けて、基本キーボードの子だと思ってたけど、ギター上手くなったなあ。音もアイデアも抜群だった。そしてオケの曲では踊り歌う。5月23日にもやる予定の怪談は、もちろん5月とは別の話を持ってきて、いやまじで怖かった。割と震えあがった。怪談もいけるのかよ。そのすべてがきゃのん印できゃのんクオリティだった。
降って湧いた事故みたいなワンマンなんで、来てくれた人をなんとしてでも楽しませようっていうきゃのんの愛と優しさに溢れたライブだった。
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彼女の天才性についてうまく説明できないんだけど、音楽をすごく立体的に捉えられるってことと、瞬発力があるってことだろうか。歌詞も曲もコードもアレンジも演奏も歌声もとっても素敵で、なによりいまの音楽界に誰もいないオリジナルなスタンスであるところに可能性を感じる。
大抵の女性SSWを聴くと、正直なところYUIさんやあいみょんさんやaikoさんや中島みゆきさんの劣化コピーだなって感じるわけだ。で、そこにはもうYUIさんっていう才能がいて頑張っても報われない。
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きゃのんはもうきゃのんなんだよ。孤高の道を開拓してるんだよ。天才でありオリジナルでもあるという。そして愛すべき人柄であるという。売れて欲しいな。せめて音楽で食えるようになって欲しい。
MCで、「ここにいるお客さんが1人減り2人減りしていくのかなあって考えると悲しくて泣きそう」って言ってた。例えば突然ヘビメタになったら、きゃのん変わったなあって離れていくかもだけど、おおよそのことでは離れないので。
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古着を送ると発展途上国に届いて、なんやかんやでワクチンも寄付できる慈善事業のキットが届いた。いま世界で逼急のワクチンは新型コロナウイルスだけど、ポリオワクチンなんだ。小児麻痺ですね。
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21日。タイムラインを開いたらみんなワニの話をしてた。
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
ワニ
怖い。キモい。100日目に死ぬワニとかいうツイッターマンガが流行って、20日に死んだの? みんないつどこでそんな話してた? 逆に「夜廻り猫」を知ってる人が意外と少ないことにも驚いてる。
で、ワニブームは周到な商売であった。たぶん99日目にタレントがステルスマーケティングで話題にして、みんなさも前から知ってたかのように悲しんだわけだ。
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奈良美智さん。「『映像研』や『鬼滅』、『金カム』にはめっちゃ惹かれるのに『100日後に死ぬワニ』には全く興味を持てなかったことは、何が自分に欠如しているを考えるによい事例」。
いや欠如じゃないと思いますよ。
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春名風花さんの「春をくばる」ってブログがひとつのヒントかも知れない。
架空のワニの死にものすごくたくさんの人が反応して悲しんだ。一方で春名さんのフォロワーに、自殺をネット中継した方がいた。その方は自分が実在したことを大勢の人に知らせたかったわけだ。でも多くの人が彼女の死を嘲笑った。「壮絶な孤独」の話だ。
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もうひとつ、プロモーションのタイミングも気持ち悪さの一因だと思う。喜びに向かう話だったら、おめでとう!! ところで単行本になるよ、関連グッズも出るよって話を受け入れたと思う。死に向かう話で、ハイ死んだ、さてグッズが出るよって言われても。
それ以前に、99日目にみんなが急に話題にし始めたことがキモさの極みだ。扱いやすい国民だな。それはノリで戦争始めるし、安倍政権も安泰だわ。
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この日は残念なことが多かった。これは650回くらい書いてることだ。家庭用プリンターは本体を安く売ってインクの消耗品代で稼いでるって言うけど、本体も消耗品だと思う。すぐに壊れる。そもそも印刷は極めてプロフェッショナルな仕事で、家庭用プリンターを売ってる時点で極めて悪質な詐欺行為だ。
つまり、またプリンターと格闘した。
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そして3月21日はいつの日か大滝詠一さんの日ってことになって、なにかしら音源が出る。この日に出た「ニューアルバム」“Happy Ending” を聴いた。”イスタンブールマンボ” と “ダンスが終わる前に” のカバー以外は、僕には退屈の極みだった。タイトルを ”ロックンロール退屈男” にした方がいい。
本人が敢えて出さなかった音源を亡くなってから出すナイアガラ商法でも最悪の部類だと思った。大滝さんは草葉の陰で泣いてるだろう。
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プリンターとの格闘に時間を費やして、タクシーでカウンセリングに言った。花粉症のシンガーも辛そうだけど花粉症の運転手も辛そうだ。眠くなる成分が入ってないやつはあんまり効かないから。
で、カウンセラーさんにワニの話とかした。カウンセリングってこういうことでいいのかしら、といつも思う。
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夜は、今川宇宙とたかしUNDERSTAND+杉山章二丸@神田THE SHOJIMARUへ。
大好きなライブハウスTHE SHOJIMARUの、ブッキングに穴が開いたので出演者全員スタッフですSave The Live Houseライブ。いままでもほかのライブハウスで、穴が開いたのでスタッフがやりますってステージを観たけど、みんなよかった。そういうスタッフさんはつまらない出演者をどう思ってるのかな。つまりこの日もぜんぶよかった。
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最初に出演したのは店長の女性と、普段エノケンのコピーバンドをやってる男性のデュオ。店長は音楽をやってみたいって最近思ってまだ初心者ってことだったけど、いいデュオだった。オリジナル曲は胸キュン路線、Lucky Old Sunのカバーなんかを演奏した。二番手はバイトくん。マイク1本でアコギとボーカルを拾うセッティングで、清志郎の “激しい雨” をやったり、オリジナル曲は高田渡さんリスペクトだったりした。お客さんがみんな常連さんなんで、出演者にヤジを飛ばす。「ホームなのにやり辛い」って笑いを取ってた。
3組目はアコギが上手かった。1曲目はっぴいえんどの “抱きしめたい” 、The Kinksをカバーしたり、THE SHOJIMARUによく出演するバンドのカバーをしてた。ルーパーの使い方が巧みで、小道具を出してきたり観せ方も面白い。
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4組目に今川宇宙とたかしUNDERSTAND+杉山章二丸が登場。章二丸さんはあくまで有光さんじゃなくて章二丸さんとしての出演、段ボールをブラシで叩いたり包丁でまな板を叩いたりの演奏だった。
3人でだらだら喋る楽しい雰囲気で、宇宙くんはステージにあがったときにはもうお酒が回ってご機嫌そうで可愛かった。手嶌葵さんの “朝ごはんの歌” に始まり、サニーデイ・サービスの “セツナ” たま “さよなら人類” 、夢日記でもカバーしてるブルーハーツ “青空” なんかを演奏した。オリジナルの新曲は初めて作曲が夢日記のメンバーじゃなく、SHOJIMARUに出演してる方だそうだ。夢日記はロックのダラダラ感を目指したらどうかな。ロックってダラダラしたもんだよ。
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5組目はかなりガチな方、汗をかいてロックンロールを歌う。ベースがいてドラム章二丸さん、ギターたかし。たかしがかなりリードギターを弾いてた。章二丸さんも夢日記とはぜんぜん違うプレイ。ロック的な煽りに乗せられて興奮した。
アンコールは全員が登場して、SHOJIMARUで歌ってていまは違う夢を追ってるSSWが書いたって曲を。神田のあの店で飲もうって歌で、この日のイベントの締めくくりにぴったりだった。章二丸さんが店長に対する信頼を語ると、店長はこんな状況で音楽を楽しむ意味を話して、音楽っていいなって。
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宇宙くんがタダで似顔絵を描いてくれるスペシャルサービスがあった。みんな似てた。前に描いて貰った時は、「僕は痩せるんで痩せたところを想像して」って注文したんだけど、この日はありのままを描いてもらった。気に入ってる。
ただ、似顔絵の解釈というか、わかってるんだけどツイートで宇宙くんの意図を脚色しちゃって、そのことで宇宙くんを傷つけちゃったんじゃないかっていう心配と後悔がある。こんどちゃんと謝ろう。なんだか宇宙くんには謝ってばっかりだな。
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22日。寝落ちて中島らもさんにまつわる夢を見て、二度寝で完全に中島らもさん聖地巡礼の夢を見た。障害者手帳をなくした。チケットの払い戻しがいっぱい、市役所の事務作業もいっぱい後回しにしてる。
何年か前の花粉症の時期にやけになってティッシュペーパーを爆買いしてたことに気づいた。世の中に足りてないのはトイレットペーパー? ティッシュペーパーって需要ある? 知り合いで欲しい方いらしたら差し上げます。
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風呂のBluetoothスピーカーを刷新したら低音がすごくて湯船がウーファーになった。猫はどうしてお布団のどまんなかに寝るのか。これ猫と暮らしてる人にしか凄さが伝わらないと思うんだけど、ひとりもんが2匹の猫と暮らしてると、両手で同時にちゅ〜るをあげられるようになるよ。
初めてタクシーで「御社の営業所までお願いします」って言った。当然「はい?」って返された。果たしてなくした障害者手帳は前の日に乗ったタクシーにあった。それを営業所に取りに行ったのだ。それにしても3月で24℃っておかしいでしょ。
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夜は水ゐ涼@高円寺U-hA。
不思議な名前の同い年3組のブッキングイベント。最初に登場したサンシ・モンさんは、持ち込みのアンプででかい音を出してフォークをやる。ザクザクした音が気持ちよくて、わかりやすい言葉がするする入ってきた。常磐線に乗って旅をする歌がすごくよかった。ロマンティストなんだろうな。
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水ゐ涼さんはなんといってもそのダイナミズム。3人目のなべ虹魚さんの歌に、光のように輝くピアノって言葉があったけど、まさにそんなピアノのダイナミズム。リズムもテンポも緩急が大きい。ボーカルも鼻にかかった優しい高音から地に響くような低音から、シャウトみたいな声まで駆使してた。透明できれいな世界を歌ったかと思えば、人間のドロドロした一面も歌ってた。
すごくざっくりくくるならポップスだと思う。けどそこに日本の叙情を感じた。それは矢野顕子さんのジャズポップに叙情を感じるみたいな感覚だ。明らかに日本の音階やリズムを使った曲もあった。
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そのなべ虹魚さんは、見るからに性別を超越した視座の広い方。1曲目は “Alone Again” の草刈正雄さんバージョン。撫でるようなギターがとても美しい。シャンソンみたいな趣を感じた。
オリジナル曲は人間描写がとっても奥深い。撫でるようなギターから激しく高揚していったり、やっぱりダイナミズムを感じる演奏だった。途中からアコギに持ち替えて深淵へ。巧みなギター演奏は自在に操ってるように見えて、実はフレーズひとつひとつ考えて練習してるそうだ。それを見せないのが彼の粋なんだろうな。あがた森魚さん、原マスミさん、知久寿焼さんの系列に続く才能だと思った。
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いい夜だった。女性SSWシーンは良くも悪くもいわゆるSSWおじさんがうじゃうじゃいるじゃんか、男性SSWシーンはおおよそ音楽への愛しかない。いい音楽と猫がいれば生きていける。
猫は留守中に日向ぼっこしてたのがバレバレのいい匂いしてた。Patti Smithは理想的な老い方のひとつだな。
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23日。打って変わってめっちゃ寒い。基本的に寒いほうが好きなんだけど、それはそれとして気温の急降下きついなあ。3月は息をしてるだけで偉い、の日だ。夜はずっと起きてたいけど朝は永遠に寝てたいのなーんで。
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緒川たまきさん→鈴木慶一さん経由で、People Like Us, Ergo Phizmizの “Perpetuum Mobile” なるアルバムの情報が流れてきた。これはやばい。MoonridersとMoondogのやばいところを凝縮したみたいな。
こんなにも頭の狂い方が似てる人がロンドンにいるとは。10代でMartin Dennyに狂い、20代でMoondogに狂い、30代でRaymond Scottに狂い、40代でPeople Like Usに出会った、くらいの衝撃。しかも彼女はリアルタイムで活動してる。
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右から左から情報の洪水が...お知らせのお知らせブームほんとやめてほしい。「あしたの20時に素敵なお知らせがあります」果てしなく知らんがな!!
告知や自分の音楽の話しかしてないミュージシャンは信頼できない。自分の告知と同じくらい好きな音楽の話をしてるミュージシャンは信頼できる。Edwyn CollinsやDuglas T. Stewart、Linus Of Hollywoodなんて、おおよそ好きな曲へのリンクと称賛の言葉しかツイートしてない。そういう方がたまに告知をすると、ロンドンでもロサンゼルスでも行きたくなる。
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チヂマツミキ with カスタム&黒瀬りよ@吉祥寺WARPへ。
またしてもコロナ禍で穴の開いた日に、フロアでフリーライブをやるよの日だった。お客さん常連ばっかり、出演者も常連ばっかり。僕は毎日のようにライブハウスに行ってるけど、友達を作るのがヘタで、友達とライブハウスに行くこともないし、そもそも友達いないし、どこにいてもアウェイだなって感じる。唯一ホームだと思えるのはU-hAなんだけど、U-hAのお客さんすぐ帰っちゃうんだ。だからミュージシャンと話をする。お客さん同士の友達がほんと作れない。
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チヂマツミキ with カスタムはアコギとドラムスの2ピースバンド。僕はベースが好きなんで、ベースが入ってる編成を観たかった。この日はベーシスト黒瀬りよさんが入って、スリーピース。
レゲエの曲があって、あれ普段ベースなしでどうやってんのかな。チヂマツミキさんはアコギを弾いて、深みのある声で歌う。ロックンロールガールだなって感じた。かっこよかった。特に言葉のチョイス、響きを大事にしてて気持ちよかった。
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その後轟音系パワーポップバンドが4バンドくらい続いて、みんな快適だったんだけど、また体調と抗アレルギー剤で寝落ちちゃった。寝落ちると大量に汗をかく。楽しかったには楽しかった。それより疲れた感覚の方が大きかったな。
コロナやオリンピックは大喜利にしてる場合ではない。何年も続くかもだし大恐慌につながるかもな案件なのだ。頭ん中もじゃもじゃする。猫たちがお布団に入ってきた。チャイなんだか背中にできものがあるなあ。病院連れてった方がいいかしら。
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24日。体調が悪いまま、朝も夜も昼寝。仮谷せいらさんが定期的に「フォロワーの皆様ー! せっけん手洗いうがいしてくださーい」ってツイートするのがいい。
大幅に遅刻して体のメンテナンスへ。大江戸線を環状線にしなかったやつ末代まで障子破れないちんぽこになれ。
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田中ミズホ@東新宿真昼の月夜の太陽へ。
レコ発主催ライブ。普段からとても作り込んだライブをする田中、主催ライブやワンマンは外堀からもうほんとうに作り込んでくる。このコロナ禍の中でフードを用意して新しいグッズを用意して壁やステージを飾りつけて、バスで街を練り歩くストーリーのアナウンスに沿ってライブは進んだ。マジカルミステリーツアーだね。
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最初はナガトモユリちゃん。アコギザクザクでかっこよかった。けど僕の体調が万全じゃなくて、またしても寝落ちちゃった。ゴメン!! 前にナガトモちゃんのツイキャスだっけShowroomだっけ、顔を出して変な感じになっちゃったことを謝れたのはよかった。次の方の時はもう完全に寝落ちてた。最後に田中と2人でモーニング娘。の “ラブレボリューション” を歌い踊るパフォーマンスをやって、イベント的にはここが目玉だったのに僕が目覚めた時には佳境に入ってた。で、僕最前列で、目の前で絡んできたの、寝起きで気の利いた返しができなかったのほんとゴメン。
その次のふれるってアコースティックデュオはよかった。ウッドベースが作詞、アコギボーカルが作曲なんだって。アコギボーカルの女性はサバサバした方で、ラブレボリューションに笑って誉めてた。4組目はピアノとベースを引き連れたSSW。
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トリの田中はバンド編成。ピアノ、ギター、ベース、ドラムスが入って田中はアコギ。”帰る場所” あたりから始めるのかなと思ったらのっけから “ふ・く・ふくおか”。で、”はちみつレモン” コールアンドレスポンス。”ウィークポイント” と意表をついてくるセットリスト。アッパーな “ふ・く・ふくおか” やジャジーな “ウィークポイント” “ほうこくしょ” なんかはほんとうにバンドが映えてかっこいい。
個人的に思い入れの深い “灯り” はバンドアレンジでいい方向に化けてた。本編最後は “まだ見ぬ場所へ” っていう新曲。初披露の曲を最後に持ってくるっていうのは自信作なんだろう。大胆なリズムと爽やかなコーラスワークで田中の想いが詰まったいい曲だった。アンコールは “笑顔の理由” で大団円。
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ライブ満喫プランに入ってたんで、打ち上げに参加していろんな方と話せてよかった。主役の田中はバタバタしてて、またこんどゆっくり話したい。
それにしてもエンターテイナーよのう。それはそれでものすごく楽しいし、ルックスも可愛らしいし、そういう田中を観たいファンが多いのはわかる。けどもう少し本格的に音楽に振ってもいいかなあって才能でもある。Robert GlasperとVijay Iyerの聴きやすいのを何枚かあげてみた。どう聴くかな。
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帰り道、なんとManu Dibangoが新型コロナウイルスの合併症で亡くなったとのニュース。僕とアフリカ音楽との出会いのひとりでもあった。最初にPaul SimonからLadysmith Black Mambazoに行って、Peter GabrielからYoussou N'Dourに行って、Hugh MasekelaやFela Kutiと並んでManu Dibangoを聴いた。
Paul Simonの “Homeless” や Peter Gabrielの “Biko” をPeter本人とLadysmith Black Mambazoのボーカルでカバーして、Youssou N'Dourのボーカルで代表曲 “Soul Makossa” をセルフカバーした “Wakafrika” ってアルバムが話題になった。このアルバムがタイトル通り、アフリカ音楽の入門編にぴったりで、なにしろジャケットが洒落てた。
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“Wakafrika” を聴いて、数日前からハマってたPeople Like Usを4枚聴いた。いいなあ。DJだからサンプリングが非常に多いわけだけど、これレコードにプレスしてリリースしてんの権利関係どうなってんのかしら。Beatlesネタが多いからちゃんとしてたら赤でる。
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25日。うー寝不足で定期健診へ。すべての数値が悪化していたが!! 一番言われたのが体重のことだ。コロナとは一切関係ない個人的なストレスで食べすぎ飲みすぎたのと、コロナによる障害者福祉センターの閉鎖でフィットネスプログラムに行けなかったのと。
もう一眠りして開いたタイムライン、高野寛さんと中村佳穂さんの師弟愛が美しい。前の日に頂いた田中ミズホ “おっきな独り言。” 聴いた。傑作!! 田中のこだわりが隅々まで行き渡ったサウンド作り。”帰る場所” をライブで演らなかったのは弾き語りだからだな。満身のアルバムの冒頭に弾き語りを入れるところにも田中の大きな自信を感じた。”灯り” と “まだ見ぬ場所へ” がシングルとしてサブスクリプションにあがってる。
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この日のなんにも成し遂げてなさもすごい。3月は息をしてるだけで偉い。
オリンピック延期が決まったら途端に小池百合子が首都封鎖をチラつかせてきた。森と安倍と小池と筋肉野郎たちが、いままでどれだけオリンピック優先で無謀な計画を立ててたかってことだ。掌返しすごい。小池の脅しで今度は食料の買い占めが始まった。そして多摩村は首都に入るのか問題。
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かえぽがパンを焼いてるだけでだいぶ癒やされる。
音楽と猫と手洗いとうがいを信じて次の扉へ。
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26日。腰が痛い。体重が急増したせいだと思う。ひたすら日記を書いてる。この日記もう何日書いてるんだろう。
コロナ禍の経済対策として、あのトランプでさえ2兆ドルの予算を計上してるのに、日本政府がやろうとしてるのは和牛の商品券と国産魚介類の商品券の配布。ベジタリアンはどうすんの。また国産野菜商品券刷るの? で、次に出てくるのは肩たたき券だろうか。
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ライブがどんどん中止になってる。amiinAの素敵な2人のお嬢さんに会える時間が限られてるっていう焦りもあり、病気を持って貯金を切り崩して生きてるんで、遠からず訪れるだろう大恐慌とインフレに対する恐怖もある。
いろいろ飛んで次はたぶん29日、静岡でRitomoワンマン。この日は季節外れの大雪って予報もある。伝説間違いなし。AKIRAみたいな世界からナウシカみたいな世界になったなあ。世界二大本棚に入らないマンガだ。
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27日。仮眠してとにかく日記を書いてる。書き始めたの17日だよね...。
「自粛要請」って日本語がやばい。これは「強制」ではない、「要請」だと。特攻隊「志願者」みたい。庶民が「自粛」する中、昭恵が花見したとの微笑ましいニュース。もうイメルダ状態。晋三は昭恵はレストランの敷地内にいたから花見じゃないって、それも閣議決定されたのかしら。
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SIDE-Cに続く。
3月27日 SIDE-C 手洗いとうがい
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世の中のことを。タイムリーな話題。「手洗いの大切さ、発見したが報われなかった不遇の天才医師 19世紀の医学界は非難の嵐だった、『消毒の父』ことゼンメルワイスの物語」。
「当時は今日とは違い、医師に診察の前に手を洗う習慣はなかった。解剖の時に接触した病原菌は、そのまま産科病棟に持ち込まれたはずだ。病原菌説はまだ提唱され始めたばかりだったため、ゼンメルワイスは問題の物質を『病原菌』ではなく、『腐敗性動物性有機物』と呼んだ。医師との接触で、患者たちにこうした物質が移り、産褥熱で亡くなっているというわけだ」。「1847年、ゼンメルワイスはウィーン総合病院で、学生や部下の医師たちに手洗いを義務付けた。部下たちは自分の手や道具を洗うようになり、医師たちが担当する産科病棟での死亡率は大きく低下した」。
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「1850年の春、ゼンメルワイスは権威あるウィーン医学会で講演し、大勢の医師の前で手洗いの効果を説いた。しかし、彼の説は当時の医学の常識に真っ向から反していた。そのため、医学界から拒絶され、その手法も論理も非難された」。「失意のうちにウィーンを去った彼は、ハンガリーのブダペストで再び産科病棟に勤める。ここでも彼は手洗いを励行し、ウィーンと同じように母親たちの死亡率を劇的に低下させた。しかし、どんなに多くの命を救っても、彼の理論は認められなかった」。
「ゼンメルワイスの理論がばかにされた時代から100年以上が経って、ブダペスト医科大学はその名をゼンメルワイス大学と改称した。清潔さが医療を改善すると粘り強く説いたものの、報われなかった彼に敬意を表して」。
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「肉球に毛 砂漠の天使『スナネコ』国内初公開 神戸どうぶつ王国で20日から」。「『砂漠の天使』との異名を持つネコ科の動物『スナネコ』が、神戸どうぶつ王国で20日から公開される。アフリカや中東の砂漠にすみ、熱い砂から身を守るため、肉球が毛に覆われている。同じ日にお披露目する姉妹園の那須どうぶつ王国とともに、国内初の飼育例となる」。
「外へ出たネコはどこへ行く? 大規模調査の結果がついに判明 6カ国900匹超の飼いネコをGPSで追跡、野生動物を襲うことや事故への懸念も」。「ネコがあまりにも狭い範囲でしか動いていなかったことに驚きました」。「大半のネコが、全ての時間を自宅の庭から100メートル以内で過ごしていました」。「それでも今回の調査では、飼いネコが生態系に混乱をもたらし、自分たちの身も危険にさらす可能性があることが判明した」。
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「ネズミも仲間が傷つくのを避ける、ヒトに似た個性も判明 ヒトと同じく脳の『前帯状皮質』が関係、サイコパスの治療に役立つ可能性も」。「この研究では、最初にネズミを訓練し、レバーを押して甘いおやつを出すことを覚えさせる。次に、ネズミがそのレバーを押すと同時に隣のネズミに軽いショックが与えられるようにすると、一部のネズミはそれまで好んで押していたレバーを押すのをやめて、別のレバーを押すようになったという」。「私たちの生物学的なしくみの中に、大昔から受け継がれてきた、平和をもたらす傾向があるということは、心強く感じられます」。
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「空っぽの地中海を満たした超巨大洪水、新たな証拠か」 。「530万年前の地球史上まれに見る大洪水に新説です。ちなみに、地中海の今の広さは日本海の約2.5倍。『想像を絶するほどの規模だったはずです』と研究者は言います」。「日本最古の天文記録は『日本書紀』に記された扇形オーロラだった」。「日本最古の天文記録として知られる『日本書紀』620年のくだりに記された『赤気』について、近年の古典籍を用いたオーロラ研究で解明されてきた『扇形オーロラ』と整合的であることを明らかにしました」。
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「琥珀の中に史上最小の恐竜化石、異例ずくめ」。「ミャンマーで史上最小の恐竜の頭骨の化石が発見されました。ハチドリほどの大きさしかないものの、大きすぎる目や多すぎる歯など、専門家も前代未聞で『あまりにも奇妙』と興奮しています」。「南アの洞窟から17万年前の焼き芋 最古の調理の証拠か」。
「がん10年後の生存率57%に 技術進歩で改善続く」。「データを取り始めた1990年代末から伸び続けている」。「脳卒中の後遺症 帽子型の治療装置を開発中」。「脳卒中患者が水泳帽のような形をした磁気刺激装置を1日40分ほど頭にかぶったところ、損傷部位付近の脳の活動が増加したという」。
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「のんさん6年ぶり映画主演『気持ちよかった』シネ・リーブル神戸で上映中」。津田大介さん「人の人生を6年も狂わせて何のペナルティも受けない芸能界と、それを追認してきた放送局の問題って大きいよな」。まあ人の人生は狂うもんだし、その間にのんちゃん大活躍したからね。それ言ったら僕は井関利明を死んでも許さんよ。月刊「映画秘宝」がいきなり復活する。のんちゃんと塚本晋也さんが出演する「HIHO RETURNS」が公開された。
「『新聞記者』主演の松坂桃李『日本は政治より芸能で...』」。日本アカデミー賞の記事だ。「各国の国民が関心を持っている分野のトップ3を紹介していて、外国は政治や医療といった分野が多かったんですが、日本の1位は芸能ニュースでした。この違いはやっぱり大きいのかなと思いますね」。
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「『小さな巨人』緒方さんに再び光 世界の女性100人、米誌タイム選出」。「毎年恒例の『パーソン・オブ・ザ・イヤー』で知られる米誌タイムは6日までに、これまでの女性の活躍に光を当てる試みとして、過去100年分の『今年の女性』を発表した。1995年を代表する女性として、昨年10月に亡くなった元国連難民高等弁務官の緒方貞子さんを選んだ」。
「国際女性デー2020 男女格差指数、過去最低121位 女性差別、自覚なき日本」。「『ああ、ばれちゃったか』。18年8月、東京医科大による女性や浪人生の入試差別が報道されたころ、医大予備校に通った三浦さくらさん (仮名) は講師の言葉に耳を疑った」。
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「『こんな大人になるな』井手慶応大教授、小学生新聞連載に込めた思い」。「喜びと同時に、痛みや悲しみに思いをはせられれば、想像力が身につく。想像力があれば、自分にとって嫌なことがあったときに、その嫌なことには理由があると考えられる。嫌なことを軽々しく断罪しない、それが相手を尊重することにつながる。その積み重ねで、許しあえる寛容な社会が育っていく」。
「一方で、こんな世の中をつくった大人たちも苦しんでいる。想像力を欠いた日本社会の病は、怒りを共有できないところにある。怒りは、喜びや悲しみと共に人間としての大切な感情。人間らしく生きるための、人間性回復の手立ての一つが怒りなのだ。主人公の彼のように、社会のだらしなさと一緒に、自分のだらしなさに怒ろうとすれば、悩みに突き当たる。だから『悩む』を一貫したテーマとしてきた」。
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小林司さん。「ニュース見ようと思って朝の番組つけると、どれも最初の五分くらいはニュースやってるものの、すぐ街の声みたいなどうでもいいのになっていつの間にかジャニーズの話になってるので気を抜けない」。
日本人に民主主義無理でした。
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ただでさえ日記が異常な長さになってるんだから、政治家は不用意に日記のネタを量産しないで欲しい。黒川弘務検事長の定年延長の問題、着実に進んでる。菅義偉が誤答弁の修正をかたくなに拒否した。日本の三権分立は崩壊した。すべては独裁者安倍晋三とその一味を守るために、どんな手段でも使う。
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ニューヨーク・タイムズは「日本、独裁政権のよう」って見出しの記事を出した。安倍晋三は「国会答弁で悪夢のような民主党と答えたことはない」と答弁した。「悪魔のような民主党時代」は安倍晋三の、そしてネトウヨやそれに毒されたバカの決まり文句だ。東日本大震災が安倍政権の時代に起きてたら、福島第一原子力発電所は爆発して、ネトウヨもバカも日本人の殆どは死んでた。
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新型コロナウイルス感染症は医学の話から政治の話になって、政治の話から経済の話になった。小田嶋隆さん。「株価の暴落で財産を失うのはどこの資産家なんだろうか? と半ばワクワクしながらチャートを眺めている貧困層の皆さんにお知らせがあります。一番デカい損失をカブるのは日銀→日本国民です」。
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ニューヨーク・タイムズは安倍晋三について、「政治界の脱出王もコロナウイルスの反撃から逃げられない!」と非難した。会見をさっさと切り上げることについて、僕は安倍には門限がある説を推したい。やぶると昭恵に叱られて夕ご飯抜きなのだ。
ワシントン・ポストは「東アジアの労働文化が感染拡大を加速」って記事を掲載した。発熱しながらも新幹線で出張したビジネスマンや、のどの痛みがありながら小学校で給食を配っていた職員が感染していたことに言及し、症状がある人に外出を控えるよう求める日本政府の対策が「伝統的で根深い職場の義務感とぶつかっている」とした。
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ノルウェーのソールバルグ首相が、子どもたちに向けた記者会見を開いた。
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「こんなにもたくさんのことが、一度に起こっているのですから、すこしは怖がってもいいのです」。ドイツのメルケル首相はじめ、各国首脳が素晴らしいスピーチをした。日本とアメリカを除いては (ニューヨーク州知事は素晴らしい) 。
アメリカの国防総省はニューヨークでホテルの客室1万室を病室に改造した。中国が武漢に病院を急造した時も驚いたけど、対応が早いね。内田樹さん。「どうして日本が先の戦争でぼろ負けしたのか、その理由が日々開示されているようです」。
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「もう食えない、3月末が限界 危機下で音楽は不要なのか」。「基本的にライブを軸にビジネスの枠組みができあがっているので、そこが遮断されると、アーティストやプロダクションに付随する全てがなくなる。音響や照明、会場のスタッフからアルバイト、ケータリング。作ってしまったグッズはどうするか、など枝葉まで影響が出る。関連する会社、さらにフリーランスが非常に多い業界なので計算のしようがないんです」。
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この国では音楽でも演劇でも映画でも絵画でも陶芸でも書でも文学でもマンガでもお笑いでも、おおよその表現文化はなめられてる。もっとこう、魂を射抜く聖職だと思ってる。
無観客のライブをネット配信するミュージシャンが国内外で増えてる。マネタイズの仕組みを考えてる人も多い。で、助けてあげたいけど、やっぱライブって生でおんなじ空気吸ってのもんだと思う。これは古い新しいじゃなくてメディアの特性として。
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津田大介さん。「『企業から業務委託を受けて働くフリーランス』が、『子どもの世話で休んだ際』にだけ『1日4100円』補償される。イベントや仕事が飛んだりして大変なことになっているほとんどのフリーランスは該当しないということです」。
かたやドイツ政府の声明。「文化とはいい時だけに許される贅沢なものではない。私たちは今それらが中止になることでどれだけそれが私たちにとって大切で私たちに足りないかを感じている。この非常時において、特に小さい企画であったりまたフリーランスの芸術家達を強く支援をしていく必要がある。カルチャー、クリエーション、メディアにおける状況を私たちは見捨てたりしません」。無制限の補填を検討してる。他の多くの国も文化を守る方針。
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それでもオリンピックはやりたくてしょうがない。そもそも東京オリンピックはナカデダシ買収に始まり、佐野研二郎も出てきて散々な滑り出しだった。ギリシャが国内での聖火リレーを中止した。日本では「車で運ぶ」こともまじめに検討してた。
内田樹さん。「IOCと日本政府が五輪開催に固執するのが金と面子のためだということは世界中が知っています。『日本は会場設営とインフラ整備に莫大な投資をしたし、安倍首相は五輪に国威を賭けている。IOCは放映権で何十億ドルを稼いでいる』ワシントンポストの記事はにべもないです」。
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小田嶋隆さん。「『敗戦』『撤退』の可能性を検討することさえ『卑怯な敗北主義』として排除した帝国陸軍の伝統かな。アスリートはそれでOKでも、大臣がインパールなのはマズいよ」。中止になっても観戦チケットの払い戻しはない。オリンピックは本来のスタイルに立ち返って毎回ギリシャのオリュンピアでやったらいいんじゃないか。
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鳩山由紀夫さん。「小池都知事が週末外出自粛の要請をされた。東京五輪の実現のために感染者の数を少なく見せ、東京はコロナを抑えている如く厳しい要請を避けて来られたが、延期と決まった矢先にこのパフォーマンスだ。その間にコロナは広がってしまった。あなたは都民ファーストよりオリンピックファーストだったのだ」。
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ちょっといい話は、自粛ムードで大気や水の環境がよくなってること。WHOがタバコを吸うなって言ったこと。中国の各都市が日本の友好都市にマスクなどを贈ってくれてること。富山のブラジャー会社がその生地を使ってマスクを作ること。これは公にブラジャーをかぶってもいいと捉えてる。
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SIDE-Dに続く。
3月27日 SIDE-D 春の歌
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楽しい音楽の話題を。忙しい人はNME Japanが選ぶ今週聴くべきこの曲:2020/3/13と2020/3/27を。これ結構不定期だし、何度も書いてる通り僕の趣味とはちょっと違います。
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Manu Dibangoが新型コロナウイルスの合併症で亡くなった。想いはSIDE-Bに書いた。グラストンベリー、コーチェラ、ワイト島、SXSWが新型コロナウイルスで流れた。来日を延期、中止したミュージシャンは数知れず、っていうか渡航がここまで制限されちゃうとおおよそぜんぶです。
2019年に全世界で売れたシングルTOP10。1位はもちろん “bad guy”。
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「レコ屋の日に休むレコ屋とは」。「2008年に始まったRecord Store Day、今年はZEROをお休みします。『独立系レコード・ショップを祝う日』から『限定レコード盤の日』になってしまったようなここ数年。その喧噪からちょっと距離を置いて考えてみたいと思います。残りの364日、毎日が『レコード・ストア・デイ』になるよう、日々努力しておりますので、どうぞよろしくお願いします」。
■ 「『レコード屋さんでレコードを買ってくれる人を増やすような、もっと言えば若いお客さんをしっかり育てていくような商いをしていますかね? 僕にはそういう風に感じられなくなってきたし、そこに安易に乗っかるのはもうやめようと思った次第です」。
アンチレコードストアデイ派としては胸のすく思い。
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女優ガル・ガドットの企画で世界のセレブリティが自宅で “Imagine” を歌う様子を繋げたもの。それからJames Blakeの自宅での47分のパフォーマンスは興味深いカバーがいっぱい。
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David ByrneがDavid Byrne’s American Utopiaから ”Born Under Punches (The Heat Goes On) ” のインタラクティブサイトを公開した。The Beatlesの新しいドキュメンタリー映画「The Beatles : Get Back」が公開される。Thundercatが中村佳穂さんらとNHK Eテレの「シャキーン!」に出演する。Kraftwerkをサンプリングした楽曲を特集した映像「Who Sampled : KRAFTWERK Edition」が公開された。
■ George Harrison設立の「マテリアル・ワールド基金」が新型コロナウイルス救済のために50万ドルを寄付した。また世界中の人々がBeatlesの “The Inner Light” に関わるものをハッシュタグ #innerlight2020 で投稿することで、1回1ドルが寄付される。
Elton Johnがホストになって、世界の大スターが自宅でパフォーマンスするヴァーチャル・ベネフィット・コンサートが3月29日に開催されて、テレビで中継される。収益金は医療関係者に寄付される。
■ Liam GallagherがOasisの替え歌で手洗いの指導をする映像を公開した。FOALSが手洗いの指導をする映像 “Wash Off” を公開した。有名なアルバムジャケットを、新型コロナウイルスに感染しない6フィート離れたデザインに加工したサイトが公開された。
モーグとコルグが期間限定でシンセアプリを無料化した。モーグはここ、コルグはここ。どちらも自宅待機の時間を音楽制作に充てるため。フェンダーがオンラインで3ヶ月のギターレッスンを無償で提供する。
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鈴木慶一さんと岡田崇さんが音源発掘ユニットThe Diggersを結成、”コロムビアシンフォネットを探る” をリリースした。高野寛さんがライブ配信サービス新生音楽 (シンライブ) を始めた。いきなり面白い。RCサクセションの “COVERS” がサブスクリプション配信された。
水中、それは苦しいのアナーキー吉田さんが医師国家試験に合格した。高円寺ペンギンハウスが閉店する。AKB48を運営するプロダクションの元社長が約22億円の脱税をした。
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