DIARY 2006年7月


7月1日 へこみ具合

もう7月か。早いね。今日のへこみ具合はこんな感じ。

7月3日 ひかりのまち

ふと携帯に目をやったらホラーな画面に。遡る時間。どうせなら十代まで戻りたい。

梅雨時だというのに男3人でバーベキュー大会、というしょっぱいイベントのために京王線に乗る僕だ。読んでいるのは浅野いにお「ひかりのまち」。東京近郊の陽当たりのいい新興住宅地、そこに住む幸せそうな家族たちの心の闇を淡々と描く。窓の外の光景とのシンクロ具合が怖い。
 結局雨のためバーベキューは中止、I.Y.氏の家で飲む。こっちで正解だったね。ニク! ホタテ! そして上手い酒! ああほかに何がいるだろうか (結構いる) 。I.Y.氏は中学の同級生で、当時は周りに壁を作るタイプだったんだけど、今や美人の奥さんと2人の子供がいる。ヌカタシも中学のバドミントン部の同期で、当時は1人で壁打ちばっかしてたんだけど、今やスーツ姿がデフォルトになった。僕もちょっとは社会に貢献っていうの? 皆様の山下スキルになりたいと思いました。っていうのが昨日。今日はずっと寝てた。ああ社会が。

7月4日 あなたにかけるMagic Music

久しく「sakusaku」を見てなかったんだけど、今週のゲストが前MCの木村カエラと聞いて久しぶりにつけてみた。新MCの中村優は相変わらず田舎の学級委員長のようで、カエラちゃんのだらしなさと少しの悪意がヴィンセントの大いなる意地悪に揺り動かされる、「sakusaku」のグルーヴを優ちゃんに求めてはいけないのだ。
 で、カエラちゃんは優ちゃんを立てて、あくまで新曲のプロモーションに来たゲストのスタンスで (当たり前か) 、ヴィンセントに対して敬語まじりだった。カエラ時代の「sakusaku」に、ヴィンセントがすぐガンダムネタに走って、カエラちゃんが「そんな昔のアニメわかんねーよ」って突っ込む定番のやりとりがあったんだけど、実はカエラちゃんがガンダムのビデオを全部見て、「面白いのよ」って優ちゃんに薦めるシーンは美しかったです。

7月6日 (Here It Comes My) 19th Nervous Breakdown

引きこもりデイズ。19回目の精神衰弱。いっつも書いてるけど、本当は毎日のように行きたいライブがあるんだ。行けるか行けないかは開演1時間前の僕の精神状態による。ライブへの期待度とか誰と会えるかとか関係ないんで、僕が見に行けなかったライブの出演者のみなさん誤解なきよう、ごめんなさい。
 で、今日は行った。ポカスカジャン / Eye Don't Nose@新宿ロフト。ポカスカジャンはこの日記ではお馴染み、ギターを抱えたお笑い3人組だ。Eye Don't Noseはポカスカジャンの3人+白井良明さんという組み合わせでいったい何をやるのか、今日がデビューライブなのでした。

元々ゲイ方面で人気に火がついた彼ららしく、ドラァグクイーンのスタッフさんがいてびびりつつ開演を待った。出てきた、今日も元気にポカスカジャン! ロフト! ロフト! ロック! ロック! エルヴィス・キムスリー様、いつもの意気揚々とした歌いっぷりの合間合間に「きのうはゴメン」と小声で詫びを入れる ※
 その後も音楽ネタで攻めてきた。「ライク・ア・ローリング飛車角」「サーフィン与作」「俺は東京さ行くだボサ」「和食堂のカーペンターズ」「ポリスがはるみを見つめていたい」、どんなネタかは各自で想像してください。「北酒場ブルース」ではタマちゃんG、省吾B、のんちんDrでヘビーなサウンドを聴かせた。タマちゃんは初めてアームを使ってみたんだそう。

そしてEye Don't Noseのステージ。ポカスカジャンの3人に、白井良明さんG、伊東ミキオさんKb、佐藤研二さんB、後藤まさるさんDrという布陣で真っ当なロックをやる。今さっきまでお尻でガムテープを切っていた人たちとは思えない。かつてはそれぞれロックバンドのフロントマンだった3人は、感無量といった感じ、良明さんも満足そうでした。
 実はのんちんがロッカー時代、メジャーデビューをかけたコンテストで酷評した審査員が良明さんだったというちょっといい話も。そうしてのんちんはロックに挫折して、ポカスカジャンとしての今があるわけだ。一番盛り上がった「Happy Re:birthday」って曲にはそういう想いが込められてるのかな。そして「19th Nervous Breakdown」のカバー。見事でした。

※後日読んだ方のために補足 : きのう北朝鮮が日本海にミサイルを連打したのです。

7月7日 見えないけど、ある

神谷きよみさんのライブに行ってきました。2日連続で出かけた僕は偉いな。井の頭線ばっかり乗ってます。
 今回はチェロはサポートの斎藤孝太郎さんにお任せ、本人はピアノとボーカルと打ち込み! に専念するという新しい展開。いつもと勝手が違うから緊張だよって言ってたけど、ばっちりだったんじゃないか。多重録音のコーラスがカーテンのように広がり、斎藤孝太郎さんのエフェクターを多用したチェロと相まって、音のオーロラをくぐっているような不思議な感覚を覚えました。特にアカペラ→+ピチカート→+ピアノとチェロがガーンと来る「君の住む街に飛んで行きたい」にはやられた。その分MCはとっちらかってて、でもそれはその方が面白かったです (本人は不本意らしい) 。

今日は対バンもよかった。まずはギター弾き語りmayulucaさん。空気公団が好きな方は好きなんじゃないかな。シンプルながら、ギタリストらしからぬ不思議な展開の曲を作る。スキャットが「パンパンパン」だったり「タツタツタツ」だったりしてすごく自由。自由な人だった。音源ができたらぜひ欲しい。
 続いて女性ボーカル+男性ギターのユニットcanappeco。持田香織がボサを歌ってるような、お洒落でメロディアスで泣きのコードもあって、これは売れるんじゃないかなんて思っていたら、2曲目から突然ギタリスト氏も歌い出した。びっくりした。そこから先は見事な掛け合いで、アイデアの豊かさにニコニコした。ご本人からCDを買ったら、握手してパチンっていう不思議な挨拶を頂いた。

池ノ上Bobtailはいつ来ても演奏のクオリティが高い。こんなライブハウスが世界中にあって毎晩のようにライブしてるかと思うと、ほんと聴くべき音楽の多さに気が遠くなるよ。なんでこんなもん好きになっちゃったんだろうね。
 Bobtailの入り口に七夕の笹の葉があって、短冊がかけられるようになっていた。神谷きよみさんが書いたのは「全ての願いが叶いますように」。大胆。僕は「次が最後の恋になりますように」。なに言っちゃってるんだろうこのおじさんは。3枚目の写真はcanappecoのギター氏が話していた、池ノ上の不動産屋さんのチラシ。「年配女性」が完備されて42,000円だそう。

7月9日 あのゴムホースみたいなの

両親の墓参り。に行く途中に、去年亡くなった劇団の仲間、イブの墓ができたから墓参りに行かないか、とのメールが。実感わかないな。両親が亡くなった実感もわかなくて、まだ夢の中では普通に暮らしてるのに。写真は墓地に住む雑種ドッグに平然と近づいていく2歳の姪っ子です。生まれながらの動物好きはうちの血筋。
 その後、親戚一同で激安焼肉屋へ。特上ハラミが旨かった。中落ちカルビもなかなか。モツ系が食べたいねってことで、「あのゴムホースみたいなのありますか? いつ飲み込んでいいかわからないやつ」って注文したらちゃんと欲しいのが出てきた。ミノっていうんですね。覚えときます。

7月11日 I Know Where Syd Barrett Lives

I Know Where Syd Barrett Lives
Music & lyrics:Dan Tracy
都合のいい訳詞:山下スキル


There's a little man in a little house
With a little pet dog and a little pet mouse
I know where he lives and I visit him
We have sunday tea, sausages and beans
 I know where he lives
 Cause I know where Syd Barrett lives
He was very famous once upon a time
But no one knows even if he's alive
But I know where he lives and I visit him
In a little hut in Cambridge
 I know where he lives
 Cause I know where Syd Barrett lives

And the trees and the flowers are so pretty, aren't they?
He was very famous once upon a time
And no one cares even if he's alive (we do)
But I know where he lives and I visit him
In a little hut by the edge of the wood

小さな男が小さな家に住んでいる
小さな犬と小さなネズミと一緒に
僕は彼の居場所を知っていて彼を訪ねる
そして日曜のお茶とソーセージと豆を楽しむ
 僕は知ってるから...はぁー↓
 僕はシド・バレットの居場所を知ってるから
彼は昔とても有名だったけど
もし彼が生きていても誰も知らない
でも僕は彼の居場所を知っていて彼を訪ねる
ケンブリッジの小さな家に
 僕は知ってるから...はぁー↓
 僕はシド・バレットの居場所を知ってるから

木や花はなんて可愛いんだろう...ね?
彼は昔とても有名だったけど
もし彼が生きていても誰も気にしない (僕らは...!)
でも僕は彼の居場所を知っていて彼を訪ねる
森のそばの小さな家に

このかわいい歌のモデルになったSyd Barrettが亡くなったそうです。Syd Barrettは美大でPinkとFloydという2匹の猫の名前をつけたバンドを結成、ソングライティングとボーカル・ギターを担当して「とても有名」になった。デビューアルバムをレコーディングしている隣のスタジオではBeatlesが「Sgt.Pepper's」のレコーディングをしていて、覗きにきたPaulが仰天したとか、JohnとYokoが知り合う前にPink Floydのライブですれ違ってたとか言われている。
 Syd Barrettがいた頃のPink Floydはサイケで、そのソングライティングは後々のブリットポップに大きな影響を与えました。Paul WellerやGraham Coxonもそう。Brian Enoが一番プロデュースしたいミュージシャンって言ったこともあった。日本ではP-Modelが「Bike」をカバーしたり、Flipper's Guitarが「Effervescing Elephant」のホーンをサンプリングした。

でもストレスとLSDにやられて、ステージでもスタジオでも挙動不審になり、ついには実家に引きこもってしまった。その後の消息は何十年も知られてなかった。僕にとっては彼が生きていたことが驚きだ。
 お薦めのアルバムはPink Floydの「The Piper At The Gates Of Dawn」。でもアルバムに入ってないポップな名曲がいっぱいあって、「Relics」っていうコンピも併せてお薦め。ほかにもデモテープのような佇まいのソロアルバムやコンピがいっぱい出ている。まずは「Wouldn't You Miss Me?」から入るのがいいと思う。最初に紹介した「I Know Where Syd Barrett Lives」は、Television Personalitiesってバンドの「The Boy Who Couldn't Stop Dreaming」ってコンピに入ってる。気に入ったら選曲が殆どかぶってない「Part Time Punks」ってコンピも試してみて。

7月12日 NHKで観てただけなのに

Lorena
作詞・作曲:鈴木慶一


愛があって一緒になって他人と暮らす辛さを
裸になってベッドに入って逃れようとしたけど
 忘れられないほど傷おって悲しくて夢果てて呻くだけ
 縁を切りなよロレーナこっちへおいでよロレーナ
体に残る傷跡を全部治す事できない
でもズタズタの心のスライスは縫う事できる
 思い出したくないほど写されて流されて騒がれて泣くだけで
 髪を切るなよロレーナこっちへおいでよロレーナ
CNNで観てただけなのに 愛してる ぼくの出番だ
オー飛行機で南米へ飛ぼうよロレーナ
ニュースにならないとこまでゆこう
 思い出したくないほど写されて流されて騒がれて泣くだけで
 縁を切りなよロレーナこっちへおいでよロレーナ

JASRACに見つからないように。The SuzukiのEPに入っていてフルアルバムからは外された可哀想なナンバーです。94年リリース。ということは ロレーナ・バビットのことを歌ったものと思われる (切ったのは髪ではなさそうだね) 。
 何が言いたいかというと、「NHKで観てただけなのに愛してるぼくの出番」がついにやって来た。中村獅童が今日の未明、女性を乗せて酒気帯び運転のうえ信号無視だって。何やってんだよ! 結子ちゃんを泣かすやつはまじで許さん! まーじーでー許さん! 僕の愛の方がすてきなのに! 君を待ってるよ、ずっと待ってるよ。ニュースにならないとこまで行こう。僕の竹内結子さんに対する想いは前にも書きました。君の結婚を今は祝えない。

ところでカエラちゃんの新曲「Magic Music」がいいなあと思って映像を探したらMusic Stationで歌ってるのが引っかかった。クレジット見てびっくり、作曲:Linus of Hollywood。まーじーでーすーかー! Margo Guryanを引っ張り出して「Sunday Morning」をやったあのLinus of Hollywoodですか! 半信半疑でオフィシャルサイトを開いたら、Roger ManningのバッキングでFUJI ROCKに出るって書いてあった。ウギャー! Linusのコーナー作ってくんないかな。
 今年のFUJI ROCK、不作だって言われてるけど僕には嬉しい出演者が多くて非常に楽しみです。最初に歌詞を引用したThe Suzukiも出るよ。サポートは武川雅寛さんと川口義之さんです。

7月14日 Eye Don't Nose

あの件については僕はスルーで。

ポカスカジャン、Eye Don't Noseのギタリスト、タマちゃんことタマ伸也さんの飲み会に行ってきました。タマちゃん僕の日記をマメに読んでくれてるんで、「今日 (の山下) が来れるテンションでよかった」と言って頂いた。人のことを覚えて立てる力っていうの? そういうのがタレントさんには必要なんだなって思った。ほんといい方。次はソフトロックの話をしたい (元々ソフトロックの話でメッセージの交換をしてマイミクになったの) 。
 Eye Don't Noseの白井良明さんは、ギターでポロっとコーラスのアイデアを出して、「この通り歌って。出来るまで帰さない」ってくらい厳しかったそう。でもその甲斐あって、先日見たライブはすごいよかったんで、皆さんEDNのアルバムをぜひとも買いましょう。コミックバンドじゃありません。

7月15日 とまらないでずっとGood Music

秋山羊子+梅津和時@代官山Nomad見てきました。秋山さんのピアノは立体感があるから線で奏でる単音楽器とよく似合う。神谷きよみさんのチェロとかね。
 今回も手抜きなし、本気も本気の梅津さんを向こうに回してピアノも歌も自由自在に駆け巡った。Kick The Can Krewの「Good Music」を秋山さんのエレピと梅津さんのサックスで聴けるなんて。音数がどんどん絞られて洗練されていく秋山さんの演奏、ついにはエレピの前から離れてステージを降りてしまった。困惑する梅津さんが渾身のソロで場をつなぐ。しばらくしてニヤニヤしながら戻ってくる秋山さん。なにもんなんだあなたは!

梅津さん「この夏は忌野くんと一緒にあっちこっち回る予定だったんだけど、忌野くんがガンで...」、秋山さん「うちの伯父も同じ病気で亡くなって...」って忌野さん死んでないから! 来年のFUJI ROCKには帰ってきますから!
 きのう飲んだタマちゃんが秋山さんの音源に感激してて、耳の肥えてる人ならすぐにピンとくるだろうし、じわじわポピュラリティーを得るだけのパワーも持ち合わせてると思うんだ。あとは周りがどう動くかだな。対バンの笹生実久さんもよかったです。アコギ弾き語りで鮮烈なポップスを奏でる。鈴木祥子さんみたいな透明感のある強い声で、悲しい歌でもジメジメしないのがいい。

7月16日 うねるグルーヴそのど真ん中で

clammbon@野音行ってきました。どんだけライブ行ってるんだよ。ごめんなさい。今回はclammbon仲間のK.S.ちゃんとそのお友達、K.C.さんとそのお友達という大人数で集合。お友達は自力でチケットが取れなかったとかで、すごい人気だったみたい。mixiでも「チケット買えなくて外で聴く人いますか」なんて書き込みがあって、ミトさんがMCの中で「外で聴いてる人!」って呼びかけるシーンもあった。
 clammbon恒例のシャボン玉を貰って会場に入った。朝は天気微妙だったけどなんとかもちそうな気配でよかった。

1曲目「シカゴ」ってもう反則じゃないの? その後もヒットアフターヒット、「便箋歌」に泣き、「バイタルサイン」に飛び跳ね、「フォルクローレ」に大合唱。原田郁子さんの自由に飛び跳ねるピアノ、ミトさんの楽器の可能性を超越したベース、そしてそれをまとめあげる伊藤大助さんのテクニカルなドラム。緻密に作り込まれたアルバムもいいけど、やっぱりライブバンドだね。
 やがて穏やかなカバー曲が増えてきた。音の合間を流れるシャボン玉の美しいこと。このシャボン玉が天国のRichard Manuelに、Rick Dankoに、Jude Sillに、佐藤伸治さんに、病室の忌野清志郎さんに、監獄の岡村靖幸さんに届くとよい。

ゲストにSmall Circle Of Friends、永積タカシさん、オオヤユウスケさん、Bikkeさんが登場。永積さんのルーズなギターと「I Shall Be Released」のボーカルは絶品でした。ミトさんもアンプを倒す熱演で。その後スタッフさんに「ゴメン」って。オーラスは客席中央の本来PAブースがある場所で。席が近かったこともあって郁子ちゃんの真ん前にするっと入れてしまった。ヤバい! 惚れる!
 大満足で有楽町に向かって、みんなで中華を食べた。動いたんで喉が渇いてお腹も減ってもりもり。明日は寝る。

7月17日 スフォ

Don Doko Donは解散してしまったのか、山口智充さんの話です。彼が芸達者なのは認めるけど、味が濃すぎて苦手だったんです。という意味で味を薄めてくれる平畠啓史さんが必要だと思っていたんだ。でも今日の「アメトーク!」を見て、初めて心からぐっさんに共感した。
 ぐっさんは四角フェチなんだって。はぁ? って感じでしょ。でも四角に目覚めたきっかけが実にいい。小学生の頃、算数の教育番組を見てたらお姉さんが「1」の立方体を10個並べて、これで「10」だねって10の大きさの箱にスフォって入れたんだって。スフォって。そん時ゾクっと来たって。これねー非常によくわかるんだ。

ぐっさんが挙げた「四角いモノBEST 10」には、ノートパソコン (四角い蓋を開けたら四角いキーがいっぱい) とか、ジェンガ (ゲームしなくてもいい、ブロックがずれてるのをちょっと直すだけで) とか、そうめんの箱 (蓋をピタッと合わせるための工夫がしてある) とか、田口さんの表札などがあり、堂々の1位はところてん突きだった。見ると確かに猛烈に四角い。ところてんの固まりを角を合わせてスフォって入れてニューってすると、目の細かい四角いところてんがンーって出てくる。ぐっさん「これでイクかも知れん」。
 この番組を見て、僕も四角が好きになりました。みっちりした隙間からスフォって空気が抜けていく感触。テトリスとか上位に食い込んでいいんじゃないかと思う。ぷよぷよはあかん。

7月19日 夢はネスティング

夢を見た。僕の夢は大抵大学が舞台だ。それ以前の人生もあったはずなんだけど、僕にとって全然楽しくなかった。それ以降の人生は波瀾万丈過ぎて、夢を見る脳が処理しきれてないのかも知れない。

僕は牧場とトウモロコシ畑に囲まれた深夜の研究室の灯りを消して、Y.I.くんの運転する車に乗り込み家へと向かった。僕はY.I.くんが退屈しないように、他愛のない世間話やお気に入りのレコードの話をする...する...する...
 ここで目が覚めた。しまった、車の中で眠ってしまったのか。いや、周りを見たら部屋だった。なんだ夢か。と思ったら大学から都内の家まで2時間、246が混んでたら3時間の道のり、仮眠をとったのだ。起き上がろうとするんだけど体が動かない。あれ...あれ...あれ...

ここで目が覚めた。隣には弟と亡母が眠っている。弟が「『誰も知らない』って歌あったじゃん、あれのこいのこじゃない?」という。ちょっとまて。ネットで調べれば一発だ。起き上がってテーブルの上にマックが...が...が...
 ここで目が覚めた。なんだ、僕は一人の部屋で眠ってたのだ。Y.I.くんから共同研究の資料が。ガラスの扉がついた本棚に広いフローリング。窓の外には田んぼが広がっている。僕が2つめに住んでいた部屋だ...だ...だ...
 ここで目が覚めた。今は2006年7月19日、紛うことなき今の部屋だ。ベッドに潜り込んだ3匹の猫が暑い。「誰も知らない」を歌っているのは楠トシエさんだ。作詞は谷川俊太郎さん。人食い土人が出てくる4番の歌詞は、後にカットされたらしい。

メールボックスには、全然楽しくなかった小学校時代の同窓会の案内が。会場は六本木ヒルズ、グランドハイアット東京。ニートが顔を出せる場所じゃなさそうだ。

...こんな日記ですいません。起きたての頭の中では夢が現実なんだ。あと起きたのが今さっきですいません。

7月21日 Things are...

きのうはJuana Molina / 高橋幸宏 / Rei Harakami@恵比寿Liquid Room観てきました。Harakamiさんが出るの知らなかった。ラッキーでした。サラサラヘアをかき乱して、汗をふきふきの熱演。アルバムの曇り空みたいな風合いからだんだんエッジが立ってきて、ポリリズム溢れるフロア仕様に。音楽の構造的にはかなりアヴァンギャルドなのに、誰をも唸らせるあのポップさはなんだ。Harakamiさんが嫌いって人に会ったことがない。
 続く高橋幸宏さんは、エレクトロニ化したアルバム「BLUE MOON BLUE」の世界そのままでした。メンバーは権藤知彦さん (euphonium, PowerBook) 、高野寛さん (ag, eg) 、高田蓮さん (mand, sg) 。幸宏節にスティールギターが絡むと、幸宏さんのアルバムが一番残念だった頃を思い出してしまう。蓮さんはずっとマンドリンを弾いていればよかったと思う。

そしてJuana Molinaの登場。緻密に作り込まれた「SEGUNDO」からずいぶん離れて、音響派というよりアルゼンチン民謡みたいだった新作「Son」。あの揺らぎをどう再現するんだろうかと思ってたんだけど。
 トコトコとステージに現れて一礼。首からアコギをさげたままキーボードの前へ、簡単なフレーズを弾いてループを作る。その上にギターとボーカルをかぶせていく。時にギターでループを作ったり、ボーカルでループを作ったり。音と音が寄り添い、重なりあい、離れていく。あのギターらしからぬ不可思議なコード進行や奏法は、編集で作ったんじゃなくてちゃんと弾いてることにびっくりした。声も透明で伸びやかでキュートで素敵でした。魔法だ魔法。いいもんを見た。

7月23日 カレー臭の家

きのうは我が家で恒例のカレーパーティー。K.M.氏のカレーは旨いよねっていうだけのモチベーションで、もう何年も続いてます。今年は東京一のフォホーバンド、Forro Legalの3/5が揃うというブラジリアンテイストな顔ぶれに。
 僕はいつになく早起き (昼) 、掃除と洗濯をすごいした! 17時になってシェフのK.M.氏、ブラジル勢が到着。K.M.氏は持ってきたカレーの解凍作業、Y.Y.氏は僕のためにセレクトしてくださったブラジル音楽のCDをセット、カレー臭漂う室内に心地いい音楽が流れ出す。ブラジル音楽って興味はあるんだけど、広過ぎてどこから手をつけていいかわからないんだ。

やがて皆さん集まって何度かの乾杯、そしてカレー。旨いよ旨すぎるよ! 皆さんが持ち寄ってくださったお惣菜も旨かったです。ついにはブラジルの蒸留酒、ピンガが投入された。これは危険だ。皆さんの舌も回る回る。世界中の音楽や音楽を取り巻く文化について本当に造詣が深くて、つくづく自分の無知を痛感した。音楽って知れば知るほど底の深さに打ちのめされる。でも離れられない!
 22時からはネットラジオを放送した。聴いてくださった皆さんありがとうございました。ラジオやろうって話が出たのがほんの直前で、みんな何をかけるかで大わらわ。その間をプロのDJでもあるK.K.さんに任せっきりにしてしまった。すーみーまーせーんー。でも僕が喋るより絶対にいいと思ったから。

僕がかけた曲は流れもなにもなし。Syd Barrett追悼関係、ポカスカジャン関係 (これは我が家に集まってる音楽通の皆さんに聴かせたかった。ラジオの向こうではPSJのタマちゃんが身悶えながら聴いてくれました) 。あとはめにつくままに、最近お気に入りのネオアコトロニカ、Short Storiesあたり。おおはた雄一さんの「ハリケーン・ドロシー」にはため息が出てたな。
 再編Doopeesをかけた時、「Caloline Novakのビジュアル担当の女の子については日記に書きます」って言ったのは、アクセス数を稼ごうとした訳じゃなくて、咄嗟に名前が出てこなかったんだ。はい、仲村綾乃さんです。

3時頃にラジオを締めて、明け方までビデオ鑑賞。まずはK.K.さんが持ってきてくれた、イギリス人が作ったフラワームーヴメントのドキュメンタリー番組。「Sgt.Peppers」を起点に、あんな人やこんな人の動く映像がいっぱい出てきた。すごい! そして91年の福岡のロックフェス。タイトなたまの演奏にもやられたけど、なんといっても忌野清志郎さん・井上陽水さん・細野晴臣さん・高中正義さん・チト河内さんのユニット。清志郎さんの声が泣きそうにいい。また聴きたい。ゆっくり元気になってください。そして始発電車が動き始める頃に撤収。
 美味しいごちそうを持って集まってくださった皆さん、本当にありがとうございました。来年もまたやろう。

7月24日 Happy Re:birthday

やっと届いたEye Don't Noseのデビューアルバム「大人の悩みに子供の涙」を聴きながらFUJI ROCKのことを考えてます (EDNはフジには出ません) 。ロックスピリットを過剰積載したコミックバンド、ポカスカジャンと、Moonridersのギタリストにして敏腕プロデューサー白井良明さんのユニットです。
 PSJの3人はもともと別々のロックバンドのフロントマンで、「お笑いにロックを感じたから」お笑いをやっている。コミックバンドとしての自分たちに誇りを持てるようになったからこそ、笑い抜きで勝負してみたくなったんじゃないか。良明さんは職能の人で、忘れかけていた初期衝動を、自分の好きなサウンドを体現してくれるボーカリスト集団を探していたんじゃないか。

で、FUJI ROCKだ。今年は梅雨が明けないそうです。雨の苗場は沼だからね、田植え用のゴム長を買ってる人もいるらしい。僕はゴアテックスの登山靴を買うつもり。ボスのインタビュー読んで気持ち上げてこう。Let's fly out! 飛べ!! 飛べ!!
 残念ながら、参加表明してくれたメンバーの1人と連絡がつかなくなっちゃった。mixiにはアクセスしてるみたいなんだけど、メッセージに返事をくれない。おかげで毎年よくしてもらっている宿に迷惑をかけてしまった。手紙を貰ったら返事を書くってお母さんに教わんなかったのかなあ。信用できない人はどんどん切っていきますんで! たまには怒るよ! 怒るってこんな感じでいいの?

7月26日 僕よりも大切な君なのに、わからない

「中退アフロ田中」ってマンガが好きで、先週のをパラパラと読み返した。まだ若い主人公、田中は彼女が欲しくてたまらない。そこで、彼女を作るためのタイムスケジュールを組んでみた。第一段階「好きなコを作る」。んんん。「この好きなコを作るっていう事が、実は一番難しい事なんじゃないかと...気づいてしまったんだよね」。好きとはどういう心の状態を指すのか。田中は辞書を引いた。
すき【好き】理屈抜きに (相手に) 心がひきつけられる様子。
 「え...理屈...抜きなの...? 理屈じゃないのかよ、『好き』って...」。しばし悩んだ末、田中は本来の目的を忘れ、辞書に載ってるエッチな単語を次々と読破した。

8ページほどすったもんだあって、田中は自分の猫を抱き上げた。「好き。オレはおまえが...好き。しかしなぜ? おまえは好き。それは分かる。かわいいからか? 小さいから...? 猫だから? んん...言葉で説明するのはむつかしい...」。そのとき田中の脳裏にあの言葉がよぎった。
すき【好き】理屈抜きに (相手に) 心がひきつけられる様子。
 「!!! 理屈抜きに...心ひかれるこの感じ...こっ...これか...!? こーゆー事なのか!!?」「ニャー」。というところでこの話は終わった。僕もうちの猫は好きだよ。重くても暑くてもいたずらしてもそそうしても好きだ。大昔、「猫と私とどっちが大事なの」って聞かれて、「猫」って応えて泣かれたことがあります。だって猫だったんだもの。野暮なこと聞くな。

病院と整体。病院の先生は言った。「うーん酷すぎますね。山下さんとしては、とりあえずどこから治したいですか?」。整体の先生は言った。「体の悪い部分が表に出てきてる、痛いとかだるいとかそういうのは整体の考えではいいことなんだ」。なるほど。とりあえずFUJI ROCKに向けて調整。「FUJI ROCK中は睡眠薬じゃなくて、疲労だけで寝てごらん」。試してみる。
 FUJI ROCKの準備が全然できてない。明日はテンテコを舞ってしまうような気がする。フジ前に日記を書くのはこれで最後かも知れない。現地からの役に立たない情報を掲示板に随時書き込む予定です。読んでください。

7月31日 恥ずかしながら、帰って参りました

6度目のFUJI ROCKから帰って参りました。こいつアホだなって思ってる方も多いと思いますが、好きなんだよね、FUJI ROCKが。森っていいよね。人っていいよね。ロックっていいよね。
 今年は梅雨が明けなくて大変って言われてたけど、結局ぱらっと小雨が降ったくらいで、むしろ陽射しがまぶしいFUJI ROCKでした。普段インドアの僕がいっぱい歩いた! いっぱい食べた! いっぱい聴いた! 現地からのレポートは掲示板に載ってます。頑張って書いたつもりなんだけど、携帯の操作が下手なので、頑張った感が伝わってないかも知れない。でも頑張った。ちゃんとしたレポートは後日改めて書きます。自分のためにね。今年のTシャツ大賞、「Green Stageにてジャイアンリサイタル」の写真を貼って、疲れたので寝ます。ぐー。