DIARY 2013年12月


12月2日 toneとオリオン

無理なご乗車はやめろ。

DJイベント「believe the music again vol.3 toneとオリオン」無事終了しました。観に来てくださったみなさん、ありがとうございました!!
 前回同じ渋谷guestさんでやらせて頂いた時、お客さん入んなくて雰囲気もぐだぐだでどうしようって感じだったんだ。今回はあざとい手を使ってでも楽しませたかった。健闘したんじゃないか。珍しく自画自賛である。

我がバンドのドラマーにして前回もご出演頂いたDJ UBUことO.T.さん。アドリブでアナログの正統派スタイル、通好みの選曲で今回も楽しませてくれた。21世紀型テクノカット (写真) にも刮目。
 風邪を押して来てくれたContrary Paradeことたなかまゆさん。もう大ファン過ぎてアレなんだけど、彼女の音楽に通底する確かなポップ、安定のプレイだった。次は元気なまゆさんで!! 4日に同じ渋谷guestさんで本業のライブがあります。

そして岡山から深夜バスで来てくれたDJ とけい。ツイキャスでのプレイを聴いて、「わたしDJやってみたいけどできない」って言ってたの、「いやできるよ!!」って返したのを思い出して。アプリを駆使して意外な選曲を大胆に繋いだステージは、彼女のアイドル性も相まって大いに盛りあがった。早くも別のイベントからオファー来たらしい。きびだんごというものを初めて食べた。美味い。お供になる。
 新宿ゴールデン街で意気投合したMELODY KOGAさん。4つのコードで小さなたくさんの歌を、ひとつの大きな歌みたいに歌うステージに感銘を受けた。彼のコンセプトをDJってフォーマットに落としこんだらどうなるかと思って。みんなが知ってる歌謡曲と自分の音楽世界を見事に編みこんで、詩情と笑いを振りまいてくれた。ほんとにほんと、僕以外の全員に「ベストアクト」の声があがりました。

で、僕は。覚えたてのアナログで通した。1セット目は客入れのつもりで洒落た聴き流せる音楽を、2セット目はヒット曲のバリエーションを流して盛りあげようと思ったんだ。そこにボーカルマイクあってインストトラックかけたら...歌うよね。歌っちゃうかもなっていちおう歌詞用意してったんだけどほんとに歌っちゃって、ジャイアンリサイタルとの評価を頂いた。1人だけ、1人だけ「スキルさんの歌声とってもチャーミングでもっと聴いてたかった」って言ってもらえたんだよ、ほんとだよ!! でも努めて客観的に、ジャイアンリサイタルだったよ...。
 帰ったら猫にちょんちょんってされた。ああご飯ですね、君たちのご飯ですね。DJっていう華やかな舞台の翌日は、レコード盤を拭きながら後悔するっていう地味な作業が待っている。セットリストはこんな感じ。

1st...  Har-You Percussion Group Welcome To The Party Lambert, Hendricks, & Ross Everybody's Boppin' African Roots Of Jazz feat. Carlos Nino & Friends The Healer Don't Break Afric Simone Limbo Love Dr.Buzzard's Original Savannah Band I'll Always Have A Smile For You Belle And Sebastian Crash Vampire Weekend Ya Hey The Trojans Perfidia The Beatles Girl [Reggae Remix Gal Riddim] 佐野元春 Christmas Time In Blue [Extend Dub Mix]
2nd...  Clammbon Re-Re-Surround Quruli Wander Vogel [Remixed By Tsutchii] Monsieur Kamayatsu Ban Ban Ban [Redymade Spyduction Mix] 中塚武 Young, Alive, In Love Kyoto Coolest Trio Kyoto Renai Senka Kyoto Coolest Trio Konya Ha Jazzy Back The Pogues Fairytale Of New York The Polyphonic Spree Happy Xmas [War Is Over] 山下達郎 Christmas Eve [Acoustic Live]

それにしても本番前、顔合わせで使ったカフェのウェイトレスさんがかわいかった。結婚を前提とした無銭飲食でインパクト残してライバルに差をつけたい。お会計は婚姻の後で。
 17歳の女性が歌うキリンジの「エイリアンズ」景色の見える歌、魔法かかってる。冬の夜でもミニスカの女子高生は健康的で神々しい。片足立ち靴下直しの舞は無形文化財に指定するべき。

正義は猫と音楽と女の子にあり。

12月4日 生きるのが辛い話

今日もネット上に能年玲奈さんの写真が溢れかえり、可愛すぎて生きるのが辛いしもはやダウンロードするのもめんどくさい。
 僕に大金を振込みたくてうずうずしてる村上さんという方のメールが鬱陶しい。そして僕を思って体が火照ってる人妻が多すぎる。
 だましだまし使ってきたMacBookが「もうダメ」って言ってる。買い換えるか...データ移行はUSBで行けるんだろうか。

そんなあなたが落ち込んだ時に見る素敵な盗撮映像あります。これ見てみんな元気出そうぜ。
 もうひとつ素敵な手品の映像あります。やられた。愛と平和と鳩と手品。

ちょっと前に紹介した、遊園地の観覧車と結婚した女性の話。吊り橋効果で吊り橋のこと好きになったと思えば少しは納得できた。
 鈴木慶一さんが音楽と音質の関係を話す。「良い音と良い音楽は完全にダブってるわけじゃない」という当たり前のことを、忘れちゃってる人は意外と多い。Underworldがフォルクスワーゲンと共同で、自動車にシンクロする音楽プログラムを開発した。俺びんぼうで自動車もってないけど面白い。
 おおくの男子は女の子のパジャマ姿を見たことないって聞いて衝撃うけた。僕はお泊り会によくお呼ばれしてた。つくづく無駄な女子力だ。
 きのうは1日28時間寝た。今日はこないだのイベントにも出演してくれたたなかまゆさんのライブ。「女の子ばっかりできっと経理部みたいないい匂いする」行くしかないね。

名ドラマー青山純さんが亡くなった。56歳。山下達郎のレコーディングやツアーにほとんど参加してた方。僕にはKilling Timeでの活躍が印象的で、特に小川美潮さんがSONYに残した3枚の魔法のアルバムで、素晴らしいお仕事をされた。

12月6日 まだ戦争には間に合いますか

象徴的な日。ネルソン・マンデラ氏が逝去した。自由と人権のために人生を捧げた方。彼がまだ政治犯として獄中にいた頃、「遠い夜明け (Cry Freedom) 」っていう映画を観た。「Nkosi Sikelel' iAfrika」を歌うこのシーンはボケるまで忘れないだろう。遠いと思われた夜明けは、マンデラ氏の紳士的な指導によって、数年後には光が差した。Tallulah Tangle氏のツイート「投票する気がしない、と人が言うのを聞くたび、マンデラが大統領に選ばれた1994年選挙の有権者の列を思い出す」。
 そして同じ夜、この国では特定秘密保護法が成立した。マンデラ氏や南の国の人々が命をかけて手に入れた自由と人権を、東の国の人々は喜んで放棄しようとしている。

ファシストが政権を取っちゃいけないのは、「日本の代表なのに恥ずかしい」からではない。君や僕やほかの国の人々が具体的に困るからだ。かのナチス党は国民による正当な選挙で選び出された。安倍政権と同じように、近視的な経済政策を餌にして。それから基本的人権が失われるまで半年足らずだった。小田嶋隆さんが「うんざりするほど当たり前のこと」ってコラムにこう書いた。「私にできることは次の選挙の時まで、今日起きたことをよく覚えておくことだ。私は、いま「私たち」という主語を使わなかった。ひとりひとりの「私」が、個人としてふるまうほかにどうしようもないと考えたからだ」。
 安倍政権は武器輸出三原則を放棄して、「管理」って言葉を使う原案を示した。この国が進んでる道は明らかだ。まだ戦争には間に合いますか。

12月7日 Folder

} ← 貧乳

バンドについに新メンバーが入った。前身バンド結成から続いてた「じゃあボーカル誰が取るよ」問題、解決した。まだ具体的なことは伏せておこうか。伝わる歌を歌います。魔法の歌を歌います。いろいろどうなるかわかんない、でもこないだのイベント健闘して、人生も音楽も次のステップに進んでる。

4日はたなかまゆさんのライブに行った。いい意味で捻らない、ストレートなポップをやって聴かせるっていうのは本当に才能だと思う。そして同じくらいポップな人柄。
 残念だったのは、客席のタバコの臭い...。帰りの電車に座ったとたん、ドリフのコントでけむり吹く人みたいにぼわって臭い出た。ファブリーズ1本使っても落ちなかった。喫煙権を声高に主張する人から、クリーニング代徴収するシステムはよ。それでもかなり譲歩してる。洗えるもの洗えないもの、洗ってる間は出かけられないものもある。気管の調子も著しく悪い。権利を主張するなら果たすべき責任がある。

夕暮れ団地に越して3年、ずっと眺めてた薬局の看板娘がぶれずに可愛い。処方箋薬局なんで、待ってる間に鑑賞してる。キモいって言うな!! 充分にキモい。ちょっとしたくしゃみやリップをつける仕草のDVD化が待たれる。自分だけが知ってる可愛い娘って一人占めしたいもんだけど、あそこまで愛おしいと人類に共有しないと申し訳ない。

Rolling Stones来日。SS席は80000円。ロックは年老いて金を持った。値段の根拠がわからない。ハイドパークでフリーライブやったみたいに、代々木公園でフリーライブやったらいい。朝日新聞の号外が出た。お父さんクラスにはそれぐらいの話題だし、それぐらいしか話題がないんだろう。号外には「ヒット曲のオンパレード」ってあった。すごい地味なセットリストかも知れないじゃん!! 行きたいか行きたくないかってば圧倒的に行きたい。けどみんな若いバンドも観たらいいのに。
 次のHostess Club Weekenderのタイムテーブル出た。当たり前だけど、うまいことばらけさせてるなあ。

女の子の恋愛は上書き保存じゃないよ、別名保存して共有フォルダだよ。じゃっ ヽ(・ω・)ゝ☆

12月8日 小さいふかふかの友達

今日ほどなにごとも成し遂げてない日も珍しいって書きたいけど別に珍しくない。

団地の入り口でチューするカップルの後ろを3往復した。明日は段ボールゴミの日だから。あいつどんだけ段ボール溜めてんだよって思ったかもだけどお前らもチューする場所考えろだし、僕の2013年は誰とチューすることなく幕を下ろしそうだ。
 猫と暮らしてて、あいつらのこと愛玩物とも恋人とも思ってない。なんだろうこの距離感。きのうタイムラインで「小さいふかふかの友達」ってフレーズみつけた。そう、友達。しいて特徴をあげるなら小さくてふかふかで、そいつらとルームシェアしてる。

きのうはBlue Marble観てきた。いまや能年玲奈さんも憧れるフレネシの姉妹バンド的な存在。中心メンバーの方々とはネットを介して5-6年のつきあいがあったけど、オフネットではきのうが初めまして。モデルでもある武井麻里子さんがボーカリストとして加入して、ますます王道ポップを展開中。武井麻里子さん、もっとモデル然としてるのかと思ったら、ちっちゃくてお茶目で楽しい娘だった。なにそのキラキラの瞳!!
 主催者のサトウトモミさんは、みんなが躓くベースボーカルを飄々とこなして、アイドルみたいに輝いてた。対バンの方々も素晴らしくて、やっぱりミュージシャン持ち込み企画に間違いはない。DJのODAMARIさんも初めまして。アイコンを自撮りにしてからライブ会場で声をかけて頂くことが増えた。みんなアニメやアイドルのアイコンじゃなくて、自撮りにしたら楽しいよ。っていうかそういうもんだろアイコンて。

井の頭線でコート挟んだ。沿線のみなさんにオレンジ色の笑いをお届け。

12月12日 甘えて生きる

眠い、という確かな想い。
寒い、という強い気持ち。

就職活動する気のない若き女性に無職の素晴らしさを解いた。「コツは?」「気にしないこと」。この境地に辿り着くまで10年かかった。立派な職についた小学校の同級生が、最近「山下に説教したい」って言ってるらしい。論破できる気しかしない。地震の後の福島、加計呂麻島の共同体、猫という怠惰な友達。そういうものを垣間見て、ヒトという一介の猿の在り方を思う。立派な方々は心のひずみを抱え、時に「意欲的な休息」を取ったりするのだろう。休息に対する冒涜だ。休みの間に人生やるくらいがいい。ほんとほんと。
 実は最近 中年が陥りがちな病気、ザ・なつやすみバンドっぽく略すならTNBの疑いを持たれていた。検査を受けろって言われても、その日は飯を食っちゃいけない → 外出できるのは夕方っていうスパイラル。放置してると眼にくるぞって言われてあわてて受けた。絵画も映画も本もマンガも、なにより街行く女の子を鑑賞できなくなっちゃうのは困る。結果はセーフ。眼と言えば、眼鏡を愛しの柴田聡子さんとお揃いにした。お似合い夫婦って言われてしまうなあ。お似合いの夫婦、って言われてしまうなあ。

9日は大原由衣子さんのライブに行った。声の使い方、息の使い方。鍛錬されてるけど計算されてない色気。聴き惚れた。対バンでもう一人、松尾優さんって方がよかった。ピアノの響きがぜんぜん違う。クラシックで鍛えた作編曲は、意識してないだろうけどチェンバーポップの趣きだった。
 ほかはさ。最近つまらないライブを観ても書かないようにしてた。けど実際つまらないSSWが多すぎる。音楽を聴く歓びを知らない、たまたま楽器を習ってたから惰性でやってるような。表現のモチベーションが、音楽的なアイデアじゃなくて情念の吐露にあるような。女子のオナニーをおじさんが眺めるシーン。大原由衣子さんや松尾優さんみたいな才能も、こういうイベントにしか出るところがない。おふたりともお客さんがおじさんばっかりであることに気づいてて、言葉にはしないけど危機感を持ってるみたいだった。この日が特別って訳じゃなくて、こういうライブイベントは四谷天窓を中心に日本中に存在する。きっとどっかに、尾崎豊みたいな男子のオナニーにおばちゃんが金を出すシーンもあるんだろうな。

10日は新宿ゴールデン街で、遮光器土偶に似てる若き詩人後藤ユニさんを囲む鍋の夜。想定外の収入があったんで、素敵な具材を買ってって偽りのモテを手に入れた。ユニさんの勢いで年末年始のイベント、クリスマスから初詣、甘酒にみかんまで済ませてしまった。あけましておめでとう。この日は久しぶりの雨。嫌いじゃない、白い世界。雨上がりの初詣は美しい夜空だった。汚れた空気の粒子が洗われて、雨と共に干しっぱなしの布団へ。鳥がさえずるよき朝に帰宅。
 文面だと華やかそうな日々だけど、駅ビルの福引の一等がペアの旅行券で、当たったら困るから内心商品券を狙ってるくらいにはぼっちだ。

粘土鉱物の呼吸現象を発見した。昔はよかったなんてこたない、戦前の日本人のマナーが酷かったって話。ギターが好きなゴールデンレトリーバー

12月13日 氷点下「来ちゃった!!」

エジプトで112年ぶりの雪が降ってる。

ネルソン・マンデラの追悼式で手話通訳をしてた男性、手話でもなんでもない「おもしろい動き」をしてたらしい。世界の要人の隣で真顔で4時間。ネルソン・マンデラが没後こういう逸材を世に送り出すとは、1962年に、1990年に、誰が想像しただろうか。

男性がデート中にほかの女性を見るのはなんでかって話が出た。男性は可愛い女の子を見ることでアントシアニンを生成する。猫が日光浴をしてビタミンDを生成するのと同じことだ。

月が明るいけど、ふたご座流星群あっけないほどすぐ見えた。

12月15日 今日こそ本気出せる気がした、それだけでも立派なことだと先生思うんだ

餃子を食べました。みなさん餃子を食べましたよ。

デロンギと冬の透明な空気が混じる場所、夕焼けを浴びながらお布団で両手に猫。これ以上の幸せはないね。猫揉んだことない人とは幸せについて語り合えない。童貞がほんとうの「あったかい」を知らないように。でっかい猫に飼われたい。でっかい舌で舐められたい。でっかいお腹に丸くなって眠りたい。
 猫と静電気でバチってなった。猫、知らなかった僕の能力にきょとんてしてた。しばらく遠くからみてた。お父ちゃんほんとは怖いってなってた。

重たい話を読んだ。老犬ホームのこと。人と犬が一緒に高齢化して、世話しきれなくなっちゃう。でももちろん、保健所で処分なんて考えられない。っていう苦渋の選択から出てきたサービス。僕も自分の病気が酷いときに、ネモの通院と静脈点滴 毎日やって、心底疲れ果てた。
 動物は死んじゃうからかわいそうで飼えないって人がいる。女は死んじゃうからかわいそうで暮らせないって男は知らない (畑正憲) 。僕はもう動物と暮らす運命で、自分が弱っても猫がいないと困るし、その猫と共に年老いていくのだろう。

今朝もふたご座流星群みてた。眼をならして木星を中心に全天を眺める。10分くらいでおっきいのが2つ、ちっちゃいのもいくつか見えた。twitterで人気の天文好きな映像作家、KAGAYAさんがとんでもないものを撮った。ラブジョイ彗星を撮影してたら写野に流星が飛び込んできたんだって。流星痕までくっきり (→) 20世紀の少年は宇宙が大好き。
 中国の探査機が月面軟着陸に成功した。中国の宇宙船のドッキング映像をネットで見たけどブレのなさやばい。宇宙開発では日本より遥かに進んでる。月に水があることがわかって、月面探査がまた盛りあがってる。

新しい遺伝コードが発見された。DNAのコードはダブルミーニングだったってことみたい。だからいままでに解明されたゲノムも、実際の半分しか解明されてない可能性がある。動物の祖先は海綿動物じゃなくて、有櫛動物っていうゼラチン状の生き物だったかもしれない。海綿動物よりも複雑で、筋肉や神経系を持っている。海綿動物は進化の過程で退化した可能性がある。

小沢健二さんの「アートという罠 : アートではなく」っていうトークショー、中継も記録もされなかったけど、観た方のブログがある。芸術に金を使ってるお役人が実際なにを企んでるか、芸術が本来あるべき役割とくらべて何が欠けてるかって話だったみたい。

The Child Of Lov逝去。今年Damon Albarnプロデュースのデビューアルバムが出て、新人賞の候補にもあがってた。

12月17日 銃を下げて、ハイ

風邪だ…。終了。 (:3[__]
 原因は間違いなくふたご座流星群の見過ぎだ。と思ったらきのうは月の周りに輪ができる暈っていう現象が起きて、また夜空を眺めた。条件が良ければ虹みたいに色がつくこともあるみたい。独り暮らしの中年の風邪は寂しい。粉の風邪薬おいしいな...。医者に行きたいけど外はみぞれで、君がお見舞いに来てくれたらお医者さんごっこに持ち込むのもやぶさかでない。
 ベースのレッスンやGYM作業や、予定はいっぱいあったんだけど、お布団の中でもそもそ考え事してた。考えてたのはこういうこと。

ネトウヨの心理って想像の範囲外にあったんだ。でも彼らは低学歴層って聞いて、ひょっとしてこういうことかなって。低学歴を揶揄するつもりはない。僕の学歴観は8月12日の日記にあります。
 かの特定秘密保護法について、「サヨがどんどん釣れてるからきっと通したほうがいい法案だ」ってコメントを見た。カエルに電極つけるくらいの脊髄反射だ。学校教育の本来の目的は、知識をつけることじゃなくて、論理的な思考力を育むことにある。自分で考える力をつける機会のなかった人たちは、脊髄反射しかできない。戦後の知識人が左寄りだったんで、反抗として右寄りの反射をしてるだけなんじゃないかって。
 かといってまっとうな保守思想でもない。三国人がどうの言って暴れてる人たちは、自分たちの不遇の要因を外に求めたいだけのような気がする。世界のおおよそのレイシストがそうだ。ネオナチの背景にも不況がある。そんでそれにガチョウの雛みたいについてく人たちがいる。

ゆとり教育の見直しが進められてる。「学力だけじゃなくて多角的な考え方や才能を伸ばしましょう」っていうのがゆとり教育で、スポーツや文化の世界で若い才能が活躍してるのは成果だと思う。僕の、いわゆるゆとり世代の友達はたいてい面白い。でもなんでか失敗ってことになってる。ゆとり教育を見直した結果、学力テストの平均レベルが何点あがりました。これで世界の競争力になるかってばあんまり意味ない。いまの日本に求められてるのは、均一で優秀な労働者じゃないから。
 絶縁中のうちの弟は有名なピザチェーンの教育係で、軍隊式の教育を取り入れていることを誇りにしてるらしい。それによって離職率が何%さがったとか収益率が何%あがったとか。いま日本に求められてるのはそういう数値じゃない、考える力なんだ。親を早くに亡くして、弟の教育の一端は僕に責任があった。こんな写真を撮るアルバイトさんにも。

同世代の人と話しててもおおよそ意識が違う。戦後の労働者が汗水たらして我慢したから日本は先進国になれた。だから感謝してお前らも我慢しろっていうのは短絡的でピンとこない。戦後の日本の工業が発展したのは、たまたまその時代に世界で求められてた価格と品質に合致したから。朝鮮特需みたいな外的要因もあって、要するに運がよかったんだ。それを繰り返せば永遠に成長するなんて夢をまだ見てる。元寇以来吹いてない神風を信じて戦争を仕掛けるみたいに。
 僕は最初に就職した会社で、コンテンツ制作を人月で管理するのは理に合わないって訴えた。「世間知らずの新人さんが可愛いこと言ってる」くらいの扱いだった。いまその会社で、コンテンツ制作はしていない。あのシステムではできないからだ。

汗水たらせば報われるシステムはバブルくらいまでは機能してて、いま「取り戻そう」としてる日本がそのスタイルなら未来はない。レイシストたちと一緒に滅んでいったほうが、世界にとって幸せなことなのかも知れない。
 僕は、稚拙でも自分で考えて、迷いながらも丁寧に生きる人を愛する。

12月19日 欲望

お風呂に入りたいけど入りたくない。入れば幸せだってわかってるけど、その前に立ちふさがる寒さよ。眼の前の欲望に忠実な僕は、更衣室用に小さなデロンギを買った。段ボール開けたらすぐに猫が飛び込んできた。「スキルよ、これぞ我が宮殿に相応しい、よい買い物をしたな」って誉められた。

元ちとせさんが生まれ育った集落は、ほんの数年前までジムニーでしか行けなかったって話を書いた。奄美でお世話になった柳澤大雅さんが、仲間たちと探検にでかけた。目指したウシノトリゴモリの滝は、落差が15メートルある立派な滝で、でも国土地理院の地図には載ってない。国も把握してない、その集落の人々しか知らない滝。全天球写真がある。夢とユーモアに溢れた素敵な写真だ。

大英博物館が100万点以上の画像を無料公開した。コピーライトっていう概念を生み出したヨーロッパでは、その役割も常にアップデートされてる。ネアンデルタール人が故人を丁寧に埋葬していたことがわかった。「少しの寄付で大きな変化をもたらす」ことを視覚的に訴えた消しゴムで消せる看板。素晴らしきパブリックアートだ。

あーあ、能年玲奈さんがおかゆもってお見舞いにこないかな。泊まっていきなよ。きっとスポーツブラだ。キモいですか? 俺もすごくそう思う。

12月20日 side-A 悲しい知らせがあるよ - Who's gonna die first?

かしぶち哲郎さんが亡くなった。僕の音楽観や、人生観までも変えてしまったmoonridersっていうバンドのドラマー。ソングライターとしても、永遠のモラトリアムバンドの中で、冷たく光るエロティシズムを提示した。あのバンドはひとりひとりのキャラが立った音楽のキメラで、長い長い群像劇だったな。
 個人的にはソロライブのDJをやらせて頂いたのが感慨深い。かしぶちさんの音楽性を深読みして、B級SSWやヨーロッパの映画音楽を中心にしたセットリストは、ライブ中のMCで「スキルくんのDJよかったね」って言って頂けてものすごく嬉しかった。川村恭子さんと3人で、南青山の安い居酒屋で飲んだのも楽しい想い出。
 エロティシズム路線ではバンドのS-E-X [個人調査] ポップ路線ではソロのListen To Me Now!を紹介しておく。今日は久しぶりに「リラのホテル」に針を降ろした。

12月20日 side-B 踊る理由

風営法違反で摘発された大阪のクラブ、noonをサポートするイベント、「SAVE the club NOON」を追ったドキュメント映画を観た。理不尽な法と摘発に対して、あまりにも素朴な意見しか持たない人。感情的に敵意をむきだしにする人。そして大局的にものを見てる人。いろんな関係者の言葉を並列に繋いで、観る人に考える含みを持たせた構成だった。そしてライブイベントの音の良さ、音楽映画としても充分に楽しめた。

永積タカシさんの長い沈黙、「『踊る』って言葉よりも先に、体から湧き起こる衝動ですよね」って口火を切った。いとうせいこうさんの「歴史をみても、経済的なピークを過ぎた国は文化にプライドを求めるようになる。その文化を潰したらフラストレーションはどこへ行くのか。これはひとつのクラブに起きた出来事じゃなくて、平和や教育やエネルギーシフトとも絡んでくる、日本人が歴史からなにを学んで、どんな未来を作りたいのかっていう問題だ」って言葉に深く納得した。

店長は「クラブは怖いかもしれない、でもデンジャラスじゃなくサジェスティブな魅力で、勇気を持ってその扉を開けてきてくれた人を歓迎したい」って言葉に良心を見た。オーナーは「1948年に制定されたまま形骸化している風営法、これをいまの文化の実態に合わせれば、警察とお店が連携してクラブはもっとクリーンになるし治安もよくなる」と話した。
 そして何度も登場した口の悪い若いDJが、最後に「世界でこんなに遊べる国はほかにない、いままでそのありがたさを知らずに遊んでた。今回のことは、自由と権利と責任について考える、もしかしたら最後のチャンスかも知れない」ってまとめた。うーん上手いな。

文化と文化が出会う場所。表現者は世の中を照らすシャーマンだと思ってる。無関心であること、無知にあぐらをかいていることは罪だ。無知は人を傷つけて、自分をも傷つける。人はなぜ音を楽しむのか、なんで言葉を楽しむのか、なんで絵を楽しむのか、自問する。

タイムラインに流れてきたM.A.さんの言葉、「小さな、時に愚かな人間でも、自分のすることで『世界を自由にする方法』を見つけることができる」を思い出した。

12月21日 メロリン

サイモン・アン、ドガー・ファンク
「ドガー・ファンク」はなにか芸名が必要な時に使いたい
スキル・ドガー・ファンク
ドガー・ファンク・ルスキ

猪瀬直樹氏が都知事を辞任した。副知事時代のノンフィクション作家としての観察力は素晴らしかったと思う。で。悪いお金を借りてしまった。早いうちに認めてれば、こんなに無様にならなかった。絶対やってるのに「やってないもん!!」って言い張る子供みたいに、稚拙でみっともなくてかわいそうだった。5000万円入るカバンの完成が待たれる。
 次の都知事は宇都宮健児氏かね。前回の都知事選での感触はよかったんだけど、反原発村の象徴メロリンキュー氏を支持したり、最近は迷走が目立ってる。メロリンキュー氏に於かれましては、象徴天皇制の国家で、国会議員が天皇陛下に直訴したら国としてだめじゃん。田中正造に喩える声もあるけど、ぜんぜん違う。当時は天皇に実権があったし、田中正造は議員を辞職して直訴した。彼の存在が日本の政治や東北の復興やエネルギーシフトのプラスになることはない。タモリ。次の都知事はタモリさんどうかな。

科学の話。イエローストーンの地下にあるマグマは地球の環境を変えるくらいの規模だとわかった。若田宇宙飛行士の映像。ISSが加速すると、無重力でも物体は逆方向に動き出すiPadで肖像画を描く。完成度はもちろんだけど、製作過程を追って見えるのが興味深い。

ちょっといい話。男の子とフレンチ・ブルドッグの友情。でっかい犬とちっちゃい猫の領土争い。その場の出来事にあわせて音楽を奏でるピアノ、シンプルなアイデアなのに魔法起こしてる。インタラクティブアートが人を幸せにする瞬間。

ものすごくカラオケ行きたい、ものすごくカラオケ行きたい。

12月22日 0120 ゆずゆ ゆずゆ

フリー素材の娘。

なんか俺 明日大掃除とか頑張って部屋ピカピカにするし、余った時間で名曲5曲くらい書いて、来年は遅れてきた天才に世界が震撼して、能年玲奈さんと結婚してお似合いの夫婦だって言われるし、グラミー賞とノーベル平和賞取る気しかしないんだよね。だから今日はぐうたら過ごす。とりあえずカッパ口の練習してる。
 薬局の看板娘とも藤岡みなみさんとも大本彩乃さんとも結婚する。5人で笑顔の絶えない家庭にしたい。

抱きまくらを購入した。寂しいから。
 人間工学的にどうこういう形状のやつで、たぶんこれで正解だろうって抱き方を発見するまでに10分を要した。おじさんだって恋とかしたいんだよ。初めて両性生殖した生き物は気持ちよくてびっくりしたかしら。

ピンポン鳴っても出ない。めんどくさいから。だいたい人の家に押しかけるなんて失礼じゃないか。17時間眠り続けて調子が悪いのは、専門家の診断を受けた脳の疾患と関係があるのだが、メンヘラ (嘲笑) って言葉ができてから、かつてのハンセン病患者のように押し黙って生きるしかない。
 調子悪いときの猫の優しみ おっベイビ。猫っていうのはその、完璧ななにかしらであるな。去年の冬はお互い10cm以内に近寄らなかった2匹が、今年はくっついたらあったかいことに気づき始めた。どっちも拾い猫だから、人にはすぐに懐いたんだけど猫同士の距離感がなかなか掴めなかった。

柚子湯には入りませんでした。

12月23日 上野発の夜行列車ビビディバビデブー

一日中ぐでー。

為末大さんの「諦める力」って本を読んだ。インタビューがある。1は鼻息荒いプレジデントの読者層にもわかりやすい導入、2が本質かなって思う。根性論を捨てて考える力を持つこと。

18日の日記とも通じるんだけど、僕は楽して楽しく生きてんだよ。考えた結果そうなった。考えるのが好きだったし考える時間と環境があった。
 もともとはすごく生きにくくて、小学校時代に屈辱の想い出しかない。給食を食べられなくて5時間目や掃除の時間までもそもそ食ってた。アフリカの飢餓に苦しむ子供だって、お腹いっぱいになったら残すよね。日本の教育は明治の富国強兵策からなんにも進歩してない。高校がそれに悖る暗黒時代で、日本的な嫌らしさの巣窟だった。たぶんこの時に精神を病んだ。
 30代後半からだよ楽しくなってきたのは。きっかけは当時の彼女の影響だったり、メディアの発達だったり。2011年に大きな地震があって福島に行って、人や社会ってこんなに脆いのかって目の当たりにした。あんなに悲痛な体験をしても、残された方々は行動を始めていた。俺のペシミズムちっちぇなって思った。

Twitterではダメな大人がやたら元気なので『人生適当でもなんとかなるんじゃないか』という気がするけどそれは一種の生存バイアスで、『なんとかならなかった人』の声はもうTwitterに流れてこないだけだったりする (つかんぽ) 」。

12月24日 ほんとはちょっと触りたい

twitterで知り合った新しきよき友に誘われて、東京ドームで大本彩乃さんの脚を舐め (るように観) た。Perfumeはメジャーデビューから大好きで、でもライブを観るって発想はなかった。誘ってもらわなかったら今後もなかったと思う。
 で。めっちゃ楽しかった!! バスドラどすどす鳴ってる中で、本気でエレクトリカルパレードやってた。世界のクラブ関係者やメディアアーティストがやりたくてもできないこと。潤沢な予算と、ハイクオリティなテクノと、生身の女の子のコンビネーションが放つミラクルを実現してた。お客さんも普通にお洒落、女性やカップルが多くて開いてる感じがした。

Perfumeの3人は、MCでは広島の佇まいを残しながらも楽曲ではキレッキレだった。仲良いんだろうな、切磋琢磨してきたんだろうなって強く感じさせた。それが真実かなんてどうでもいい、そう感じさせるお仕事なんだから。特に大本彩乃さんにおかれましては、よくぞ美しく成長しました。
 中田ヤスタカの楽曲はご存知の通り、そつなくて器用。Perfumeのターニングポイントはチョコレイトディスコにあって、歌詞の主人公がリアルになった、リズムに腰が出た、つまりテクノ歌謡美からフィジカルに変貌したんだけど、それ以前と以後の曲で音像が違いすぎるのが気になった。ライブ用のテイク作ればいいのに。
 で、演出は真鍋大度なのかな。3人の衣装の上から東京ドームの天井まで、ダイナミックに動きまわるプロジェクションマッピング。唖然とした。素材そのものの新鮮味はないんだけど、正確さと大胆さだけで人は感動するんだな。

真鍋大度の出身校、IAMASを2度受験したことがある。作品審査では上位だったんだけど、当時30過ぎてたし育てがいがない、あと学内の派閥争いみたいなこともあって落とされた。学長先生から直々に、申し訳ないってお電話を頂いた。それだけで嬉しかったし、現状に不満はない。
 ただ学校の名前があるってだけでチャンスが降ってくる、投資されちゃうっていうのは、SFCって学校に通ってよくわかった。SFCに残ってウハウハしてたら、IAMASに受かって世界が広がってたら、僕はぜんぜん違う人格になってた。本当に現状に不満はないんだけどさ、創作に対する敬意みたいなものは世のメディアアーティスト達より断然もってる。その代わり、社会に対する関心や、作品から滲み出るオピニオン、人間的な深みは生まれなかったろうなって思う。バンドが軌道に乗ったら映像もやりたい。1993年、まだVJって言葉がなかった頃にVJをやって、その映像はいまでも気に入ってるし、原点なので。

なんてことを考えながらの帰り道、誘ってくれた新しきよき友と飯食った。女子だけじゃ鬱屈する、でも男子ノリは汗臭いって時に誘いやすいって言ってもらえた。僕からみてその女性もそんなイメージ。最近twitterでみつけたいい言葉、男性の中に女性性が、女性の中に男性性があることをお互い認め合うっていうことができる距離と思う。twitterではたいがいな憎まれ口たたきあってるけど、今後ともよろしくどうぞ。

ストーンヘンジの石は叩くといろんな音が出るらしい。そのために巨大な楽器として遠くから集められてきた可能性がある。

12月25日 X in JAPAN

クリスマスが宗教から離れて、カップルが会ってアレやコレをする日になったこの国。人生ゲームオーバーの人たちが、僻みからクリスマス禁止を訴えてデモを起こしたのは去年だったか。実はかつてクリスマス禁止令が実在した。1647年のイングランド。クリスマスが宗教から離れて、酒のんで金持ちの家に押しかける「大人のトリックオアトリート」の日になってたんで、見かねて禁止令が出された。
 宗教から離れてったって、クリスマスがキリストの誕生日に決まったのは後年のことで、一年のサイクルの起点になる冬至を祝う土着信仰を取り込むために設定されたって言うのが定説。もうひとつ毎年書いてることを書かせて。クリスマスイヴのイヴはイヴニングと同源、クリスマスイブは前日って意味じゃなくてクリスマスの夜って意味だ。教会暦では日没に日付が変わったんで、太陽暦で24日の日没後をクリスマスイヴと呼んだ。24日の朝からイヴって言ってるのは間違い。

そんなクリスマス、柴田聡子さんのワンマンライブに行った。またかよってまただよ。聡子さん大好き。「チャージいらない、プレゼント交換で」ってことで、宇野亜喜良さんの素敵なトートバッグと聡子さんが好きそうな短歌の本を差しあげた。ゲストのおかぴーこと岡村聡美さんにもそれ相応に。僕は美味しいチョコレートケーキやお菓子を頂いた。
 前回の演劇的な公演「たのもしいむすめ」では意外な構成力にびっくりしたけど、いつものライブはいつもの調子。淡々と歌って次、はい次。前は苦手そうだったギターを楽しそうに弾くようになった。グルーヴの心地よさと一緒に、彼女の曲と言葉の持つ彩りを慎ましく差し出す。柔らかい声で紡ぎだされるイメージの洪水。で、当日発表されたゲスト、おかぴーが加わるとまたぐっと締まる。安定感のあるベーシストだ。丁寧に丁寧に弾く。誠実に練習してるんだろうなーって思う。でもチョッパーでインプロ弾いたりのおちゃめさもある。ほっこりした、おじさんほっこりした。

写真を撮って頂いた。おかぴーとの距離が心の距離を物語っていると思った。

12月27日 run run la la run run run.

テレビでまたナウシカやったらしい。ナウシカ、ラピュタ、ときどきトトロ。世界には、ジブリ作品以外にも素晴らしいアニメーション映画がたくさんある。自分がいま子供だったら、ジブリ映画観なかっただろうな。

何度も書いてるけど僕と宮撫xとの出会いは「未来少年コナン」。松本零士とガンダムの時代にマイノリティとしての宮撫xだった。マイノリティだから好きなんじゃない、本当に面白かったんだよ。「カリオストロの城」は後追いで、初めて劇場で観たのはナウシカ。圧倒されたなあ。漫画版ナウシカは「火の鳥」にも匹敵する壮大な物語になったけど、その3巻くらいまでを単純にまとめた映画版ナウシカも、娯楽作品として完璧と思う。
 瘴気マスクを犬のマズル的なもんだと思ったな。犬が演じる「名探偵ホームズ」と同時上映だったから。メーヴェを後ろからとらえたカット、ノーパンじゃないかってドキドキした。それから胸の谷間にテトを入れるとこ。でもナウシカは、嫁にしたくないヒロイン上位にいきそう。マジすぎるし強すぎるし、もっとこう、隙があったほうがいい。

またうるさいこと書くと、ナウシカはスタジオジブリじゃなくてトップクラフト制作です。次のラピュタのために設立されたのがジブリだった。この2本は宮賦ト督、高畑プロデュースの共作。久石譲を発掘したのも高畑勲で、もとは現代音楽畑の作曲家だった。で、ラピュタは興行的に大コケして、ジブリたたもうかって時に出てきたのが鈴木敏夫だ。それから鈴木プロデュースで興行成績はうなぎのぼりになっていくけど、映画の冒険譚としての魅力は地に落ちたと思ってる。
 宮撫xは思想家じゃなくて純粋に動画家なんだ。って意味では大塚康生と組んで画面がんがん動かしてた時代、演技していたのはあくまで絵であって、プロの声優の過剰な演技は邪魔だった。思想と娯楽の融合は漫画版ナウシカでしか成功してない (「風立ちぬ」はまだ観てないの) 。

12月28日 英ではなかった霊のこと

安倍晋三という政治家は私利私欲で動いてる感じがしない。もっと大きな志と思想をもって間違いを犯す。この年の瀬に靖国神社を参拝した。アジアで大騒ぎになっただけじゃなくて、宗主国のアメリカやほかの国々からも強い遺憾の意が表明された。だけど彼らはくじけない。

この国がいまこうあるために、先の戦争で多くの命が奪われた。それを慰霊するのは悪いことじゃない。で、いまさっきインターネッツで知ったんだけど。靖国神社に祀られてるのは戦争に加担した軍人や、騎馬兵の馬、犬、伝書鳩。祀られてないのは、地上戦の犠牲者や集団自決を強いられた人たち。そんで兵隊さんでも、召集令状によって出征した方々は祀られていないんだって。ほんとかいな。もうURLわかんないし裏とってないよ。
 で、靖国神社のすぐそばに、千鳥ヶ淵戦没者墓苑っていう無宗教の施設がある。こっちは戦争に巻き込まれて不幸にして亡くなった方々も含まれる。慰霊するならこっちに行けばいいじゃんか。

靖国参拝について、僕の親友 くまさんがtwitterで流石な指摘をした。長いけどぜひ読んでください。
靖国神社参拝と、関連する世論に失望。まず、過去は参拝していたのに..ってのは関係ない。今現在の、外交問題して、何を意味するのか、が問題。内政干渉、っていうのも無意味。外交問題ですから。総理が、外交的にどういう意図を持って参拝し、それが、どういう結果に繋がっているか。
 米国の反応、ロシアの反応を見て分かるとおり、すでに日中問題とか、国内向けの歴史観の問題ではなく、「戦勝国を中心に作られた第二次大戦についての確定した評価、に対するチャレンジ」という外交的な位置づけがなされている。総理の靖国参拝は、全世界の歴史観を覆すという挑戦。
 しかし、総理に、本当に全世界を相手にして第二次大戦の評価を覆すところまでの戦略や意図があるようには見えない。ひどくドメスティックで、最大でも日中韓までしか視野に無いように思われる。国内の支持層の意見も、ひどくドメスティック。他国がどう受け止めるかが外交の全て

つまり世界的な視野に立てば、「靖国参拝の一手にはこういう意味合いがありますよ」っていうルールに則って、外交のゲームは進んでいる。内政の話じゃぜんぜんない。それを理解した上で国益をあげなきゃいけないのだ、政治家という人々は。そしてそれを支持する人々も。

Love & Peace

12月29日 紺色の空に月と土星と

猫ってもちあげると結構ながい。

波乱の2013年が終わっていく感、静かな気持ち。やることはいっぱいある。とりあえず掃除した。大掃除前のプリプロくらいのやつ。

そして3人が残り、ピアノトリオとして行き詰っていたヘクショイに、新メンバー加入が (ほぼ) 決定した。ボーカルには魔法の歌を歌うガール。ギターにはライブに行ったことがない、バンドを組んだこともない、完璧宅録のトールボーイ。
 29日は楽器屋巡り。キーボードO.H.まさかのスタインウェイ即金購入でびっくりした。ってこともなく、大雑把な下見だけ。機材に詳しい友達とかいないとなかなかね。そして夜はギタリストと初顔合わせ。穏やかな青年で安心した。この編成でなにがどうなるか、イメージはあるようなないような、やってみないとわからない。割と希望を持ってる。
 新メンバーには、自分の現状と価値観について話してみた。いままでバンド活動で、音楽性の議論に遠く及ばない、人間性の違いで傷つけ傷ついてきたから。残ってくれた3人は、そこをなんとなく察してくれてたんだけど、それに頼ってちゃだめだなって。人生の事情や心情や価値観っていうのは相対的なもので、押しつけられないってことだけでも共有できればいい。

特筆すべきは帰りの電車の暖房爆弾だ。灼熱を放ち、隔駅に止まる快速の快とは。尻が燃える。ときどき浮かす。そして外に出ると極寒だ。夏に弱冷房車2両作るなら冬に弱暖房車1000両作れだし、人間は温度差にそんなに耐性ないよ。
 翌日の尻は、軽い低温火傷を負っていた。

無性に体に悪いもん食べたい。ロッテ爽 和梨&洋梨 は大変美味であるな。ガロン単位で食べたい。資生堂パーラーに「あまおう」を贅沢に使ったメニューが揃った。あっつあつのたこ焼き食べたい。中華料理食べたい。

12月31日 リンゴの気持ちはわからない

猛烈に咳き込んでる大晦日。見舞金は一口1000円から。素敵女子が直接来てくれる場合は諸経費こちら持ちで。ほかに課金が必要なサービスが発生した場合は要相談。

毎年恒例の俺的レコード大賞やりたいけど、未聴CD山脈が雪崩を起こしている現状ではままならない。Ustream番組「茶番のない紅白歌合戦」もそういうわけでありません。茶番のあるやつをご覧ください。
 それでも一枚挙げるなら、Vampire Weekend 「Modern Vampires of the City」には堂々の大賞を差しあげたい。2009年のAnimal Collective 「Merriweather Post Pavilion」以来4年ぶりに、本当に胸撃ちぬかれたアルバムだ。日本的レコード大賞では大友良英さん最優秀作曲賞受賞、これが未来というものか。

そして締めくくりにとんでもないニュースが飛び込んできた。大瀧詠一氏、リンゴをのどに詰まらせて () 急逝。突然すぎて実感わかないし、悲しみさえやってこない。そういえば大滝歌唱を「餅を喉に詰まらせたような」って喩えた方がいた。一日早く、一歩ポップな詰まらせ方であった。
 あの娘に御用心 [Studio Live] Naiagara Moonの95年リマスター盤でこのテイクを知った時に僕自身がこういう状況で... 恋するカレンその直後にこういう状況になったことを思い出す。風立ちぬ [ヘッドフォンコンサート] すぐ消されそうなレア音源もご紹介しつつ。

2013年は心折れる数多の事件を乗り越えて、大雑把にいい年だった。歳を重ねていろいろいいんじゃないか。この人生いろいろいいんじゃないか。いっぱい「良いお年を」って言ったけど、俺の2014年を良いお年にするのは君かも知れないんだぜ。
 年の瀬なんて、地球が太陽の周りを回りましたよって、それだけのことじゃないですか。

年賀状? を書く? そうなの?

※ 追記 : 大瀧詠一氏の病名は解離性動脈瘤と発表された。発作が起きた時にたまたまリンゴを食べていたと。細野晴臣氏が、なんでも手伝うからいい加減アルバム作りなさいよって声かけてたそうだ。

※ 今年の私的レコード大賞 : 積読CDの消化に時間を要したため、2014年9月22の日記に