DIARY 2017年4月


4月2日 俺を騙すには嘘なんかいらない 舌たらずの言いわけだけで

猫たちがHuman元気出せ!!って面白いこといっぱいしてくれる。すべての猫が幸せな一生を送りますように。
 エイプリルフールめんどくせー!! みんなほんとに楽しんでるの? 嘘が大嫌いだし真偽の見分けのつかない馬鹿なんで、悪意のある嘘、センスない嘘をついているアカウントをリムーブした。そもそもエイプリルフールにはしゃいで嘘ついてるような人に面白さを求めるのが間違い。非常に読み心地のいいタイムラインになった。クリスマスもバレンタインデーもハロウィンもイースターもどんどんやっていい。エイプリルフールはだめだ。嘘つかれていい気分になることなんてそうないよ。ただ僕が死んだ時は、葬式にBurt Bacharach / Hal David作の "The April Fools" を流して欲しい。

そんな1日はあーた@西荻窪ARTRIONへ。ここには前にサンジャックっていう忌々しい店が入ってた。サンジャックと僕の間で何が起きたかはこちら。僕からしても恐怖の対象だったし、向こうからは出禁くらってたんで、お店が変わってからもここに入るのはずっと躊躇ってた。でもあーたさんの2マンライブっていうなら話は別だ。ドキドキして入ったら、店員さんも内装も変わってすっかり別の店になってた。一気に力が抜けてほっとした。でもやっぱり緊張してたみたいで、対バンの木下直子さんの物販の商品を倒しちゃった。ごめんなさい。
 「嘘みたいに美味しい」生ビールを飲んで開演を待つ。あーたさんの常連さんが電車の遅延で遅れそうで、みんなタイムライン見て頑張れって。結局彼のために開演を10分遅らせるゆとりと優しさが、あーたさんにもARTRIONさんにもお客さんにもあった。

先攻のあーたさんは「大先輩を打ちのめすつもりで演ります」って歌いだした。僕があーたさんのライブにこんなに通ってるのは、もちろん音楽や人柄が大好きだってこともあるけど、数週間の間で表現力が化けてるんだよね。どんどん良くなって見逃せない。飄々としてるようで、どんだけ努力家なのかと思う。透明な声とグルーヴィーなギターが紡ぎ出す、耳に心地いいユーモア、胸にせまるストーリー。
 対バンの木下直子さんはピアノ弾き語り+サポートギターの編成。ヒリヒリするようなロック感と情念の世界に聴き入った。最後は2人でスピッツの "楓" をセッション。いい時間でした。ご機嫌に酔っ払って、あーたさんにさんざん語った気がする。帰って録音してた、ラジオ「あーたとわかの23時にちんからほい!」を聴いた。ここでもスピッツの "春の歌" を歌ってた。あーた日和だった。

不破大輔さん「日本のどこがスゴイってこれで国家が成り立っているって事がホント凄い」。戦時中、和菓子屋の名前に変えさせられたケーキ屋さん「本当に悔しかった」。いまの道徳の教科書の問題を思う。高校時代にイジメ被害にあっていた女性が、美容院でイジメ加害者に遭遇した時の話。僕も虐められてたけど、憎まれっ子世にはばかるから有名企業のトップになってたりする。そこの商品は買わない。
 田島貴男さん「僕のライブを『観に行く』ことを、時々、ライブに『参戦する』という方がいらっしゃいますが、戦争ではないので、普通に『ライブを観に行く』にして下さいねー」。「参戦」って言い方、僕も非常に違和感があるよ。それをミュージシャンが指摘するのはすごく勇気がいったと思う。

Rolandの創業者、梯郁太郎さんが亡くなった。TR808を始めとする時代を作った銘機の数々、なによりMIDI規格がなかったらいまのポピュラー音楽は成り立たない。世界中のミュージシャンが追悼コメントを発表した。僕が最初に買った楽器もRolandでした。

4月4日 桜さえ風の中で揺れてやがて花を咲かすよ

中嶋春陽さんの出演する「トキオ from look book party vol.3」を観てきた。look book partyはアイドルとファッションを融合させた洒落たイベントだったんだけど、最近はファッションの要素が薄れてきて、春陽さんの歌が聴ける貴重な機会として行ってる。
 時間があったんで早めに渋谷に行って食事、ふと気づいたら雷雨が。春陽さんの出番まではまだあったけど、開場時間に入って最初から観た。隅っこにいたら最初の出演者が出てきて...あれ、あの方はカメラマン、あの方はPAさん、ってことはお客さん4人だけじゃん。可哀想になっちゃって、前の方に出て手拍子したり振りマネしたり、まるで大ファンみたいに振る舞った。子供みたいな女の子に、相対性理論の "シンデレラ" カバーさせちゃいけません。歌を歌わないでエキササイズを指導するパルクは斬新だった。

お客さんも埋まってきて、やがて春陽さん登場。アイドル時代のきびきびした春陽さんも素敵だったけど、やっぱり彼女にはこんな嫋やかさが似合う。いまの春陽さんが時代にコミットするのにふさわしい楽曲たち。リリースする予定はないのかしら。毎日でも聴いていたい。斬新なトラックは、リズムが途切れたりコードが途切れたり、歌いこなすのは相当難しかったと思う。丁寧に、楽しそうに。歌詞とんじゃったりもしてたけど、それは愛嬌。完璧すぎたらこっちが疲れちゃう。
 終演後、物販に行って彼女がデザインしたグッズを買った。僕からは、お香の好きな彼女のために「春陽 (しゅんよう) 」ってお香と、去年採れたフウセンカズラの種を差しあげた。フウセンカズラの種はいっぱいあるので、友人各位に送りつける予定。ネットで春陽さんに送った言葉を細かく覚えててくれて、すごく嬉しかった。

ここ最近は楽しいことばっかりじゃなくてさ、心乱れることもあった。ちょっと前に、「人生はうまくいかないから面白い」なんて言う人は人生うまくいってるってツイートが流れてきたの、ほんとそうなんだよね。運に見放されてもう這いあがれない人が、残念ながらたくさんいる。自分が掴めなかったからこそチャンスがある人を応援したい。
 きのう「不器用に生まれて楽しい」ってツイートが流れてきて、発言した人は僕から見たら器用の象徴だったんだよ。で、「素敵な言葉ですね」なんてレスがいっぱいついて洒落臭いなって。「ガチ不器用」としては「ファッション不器用」に対して僻みの気持ちがある。それも含んで嘲笑うようなメンションが届いた。心の病の持ち主で、互いの頑張りを称えるユニットを組んでたBさんも彼のファンだ。ユニット続けられそうにない。心の問題はプロに相談するのがいい。

今週のカウンセリングで話したのもそんなこと。カウンセラーさんは僕の恥ずかしい感情や惨めな感情をぜんぶ知ってる。ほんと惨め、自分でも嫌いだ。でもあざといのはもっと嫌いだから。結局心を開いていられるのは猫たちだけなのかも。その猫たちといつもお喋りしてるけど、ヒヤリングがぜんぜん出来てないんだ。
 今日から箱庭療法を始めた。もっと小さな子供が使うものだそうで、僕は「ガチ不器用」だから自分の内面を上手に伝えられない。久しぶりに砂を触って、冷たさと細かさに感覚を呼び覚まされた。できたのはこんなの。静かな人、静かなもの、静かな動物を置きたかった。カウンセラーさんには「躊躇いがない」って。これがどう変化していくかで、内面が見えたり治療効果が現れるみたい。

小澤俊夫氏が警鐘 「共謀罪で言論の息の根が止められる」。「ドイツは強制収容所を堂々と残している、世界に自分たちが犯した罪はこれだと宣言している。強いよねえ」。この「強いよねえ」って言葉に、小澤氏の想いが詰まってる気がする。
 Penguin Cafeが来日する。Bjork "Notget"。Mount Kimbie "We Go Home Together ft. James Blake"。Quantic & Nidia Gongora "Que Me Duele?"。インドネシアでは一般的なCDの流通が壊滅状態で、ケンタッキーフライドチキンでCDが売られてる。で、そのCEOがなんとSteve Lillywhite。ブルックリンの小さなアパートにミュージシャンが集まって、Punch Brothersのカバーを演奏する微笑ましい動画。こんなバンドをやってみたかったんだ。僕に人徳があればな。

4月8日 正夢

相変わらず調子が悪い。気温が20℃まであがったり、気圧が2回も急降下したり。眠って眠って起きあがってスマホ開いて、もう寝落ちてんの。なんにも用事がない日が4日あって、ぜんぶ20時間睡眠。そのうえ腐れ縁に絡まれて、もうあの人のこと誰も相手にしてあげないから気にかけてたんだけど、いまの僕のメンタルじゃ無理だ。
 タイムラインでもいつにも増して調子が悪い人がおおかった。やっぱり春は体に悪い。そうか、気圧の頭痛には頭痛薬は効かないのか。僕はもっと薬剤師さんと話した方がいい。いろんな薬、考えなしに飲んでる。たぶん薬剤師さんひっくり返る。普段はヒーターの前で寝てる猫に、看病してもらって助かった。お礼にちゅーるをあげた。ただ僕がうなされてる時に、乳首を噛んで起こすのはやめて欲しい。

うちの猫たちにリードつけて散歩の練習させたい。いまさら嫌がるだろうなあ。やっぱりうちで寝てるだけだと太っちゃうし、おんなじようにうちで太ってる僕の、外出のモチベーションにもなる。外猫の輝く瞳を見ると、外の世界に触れさせてあげたいって気持ちも沸いてくる。チャイがさ、たまにキャットタワーの上から窓の外を見てるんだよ。猫バス乗りたい。45になっても猫バス乗りたい。
 ◯◯人死ねとか売国奴死ねとか、汚い言葉を使ってるアカウントが猫を飼ってると、その猫は愛されてるのか心配になる。すべての猫は幸せな一生を送るべきなんだよ。へいへいへい。関係ないけどスマ◯◯がなくなっても名前にスマがつく番組はいくつか残って、視聴者は #スマ◯◯を取り戻す なんてハッシュタグを使ってるのだな。

酒井麻衣監督の映画「はらはらなのか。」観た。正しいファンタジーだった。っていうのは、設定が非現実的であるけれども、それは現実のいろんな側面をデフォルメする手段であって、しっかり少女の成長を描いてるって意味で。表現者を夢見る少女、理想と現実、恐怖と喜び、親と子を丁寧に描写する作風は、監督の前作「いいにおいのする映画」に通じていて、でももっともっと深みを増していた。あの頃の気持ち、それから幾星霜をしっかり閉じ込めてる。監督はそれを「白昼夢じゃなくて、正夢」と呼ぶ。物語は嘘なのか、嘘を演じることに意味はあるのか。まだ若い監督自身の切実な問いのようにも思われた。監督はこの映画を、表現者を目指す若者に一番観て欲しいだろう。でもそれは同時に、45歳のおじさんである僕のための映画だった。
 写真は酒井監督と。この映画ぜひ観てください。

ヤマト運輸がAmazonの当日便配送から撤退した。ゆっくりでいいよ。ゆっくり便作って欲しいくらい。過労の日本に限界が来たんだよ。せいのでゆっくりしよう。再配達を減らすために省庁が動き出した。宅配ボックス増設のために公的資金を導入するとか、法整備をするなんてことはしない。日本の優秀なお役人たちは、萌えキャラを作って若者にアピールするそうだ。
 たばこを日常的に吸う人は世界全体で10億人、年に640万人がたばこが原因で死亡してる。日本の民度が下がるにつれて、若い人の喫煙率があがってるのが気になる (個人の感想です) 。日本版GPS衛星本格打ち上げへ 誤差数センチに。数センチ!! 宇宙からいろんなものがコントロールできちゃうんだね。

今村雅弘復興相が、東日本大震災の被災者に対して、31日で住宅支援の打ち切ることを発表した。 自主避難は「自己責任」であり「故郷を捨てるのは簡単」であり「裁判でもなんでもやればいい」と怒鳴りつけた。小田嶋隆さん「人間に対する礼儀は踏み外しても、権威への服従のマナーを失っていないところに本物の奴隷根性を見た」。このあんまりな記者会見に眼が行きがちだけど、話の内容が本当に酷い。意味の歪んだ自己責任論。被災者に手を差し伸べるんじゃなくて、出来合いの仕組みに人間を押し込めて、はみ出した部分は切り捨てる。
 この今村雅弘は、東京電力株を8000株も保有している。安倍政権はみんな真っ黒。でも関心もたれない。世論は慣れきっちゃったし、近視の数字合わせだけしてる。たぶんもっと長い視点で、僕らは大きな代償を払うことになる。

アメリカがシリアに対して巡航ミサイルを発射した。内田樹さん「イスラム教徒の入国制限が失敗、オバマケア廃止が失敗、はやくもレームダック化のトランプが起死回生の一発で支持率を上げようとした奇策というのが合理的な解釈だと思います。実際にこういうことをすると支持率上がるんです。話をわかりやすくするとみんな喜ぶ。『オレがグッドガイで、あいつがバッドガイだ』という話は『世界の警察官』とは違うレベルでアメリカ人に選好される政治的話型です。でも、実際には世界は制御不能の変数に満ちているので、話を簡単にすれば、制御不能の変数がそれだけ増えてゆくだけなんです」。
 トランプ政権に批判的なアカウントの情報開示要求を受けて、ツイッター社がアメリカ政府を提訴した。David Byrneが全米芸術基金などの廃止を提案したトランプ政権を批判した。

Ustreamがなくなる。ライブストリーミングのパイオニアで、日本ではDOMMUNEが一世を風靡した (いまはYouTubeで配信してる) 。僕も一時期細々と音楽番組を配信してた。
 ピアニストは演奏中にどこを見ているのか。プロとアマチュアを比較した動画。Allen Ginsbergが亡くなった。ビート文学の詩人で、ポエトリーリーディングが素敵だった。Paul McCartneyとのセッション。加川良さんが亡くなった。代表曲 "教訓 I" がいまの世相を表してる、なんて言い方をされたけどピンとこなかった。Hucklebackを従えた "かかしのブルース" を聴いてイメージが変わった。

毎年紹介してる気がするけど、僕の春の歌はこれ、Linda Lewis "Spring Song".

4月10日 ネム睡眠

あーた@TSUTAYA調布南口へ。あーたさんは毎月ここでインストアライブをしてる。ライブ2本にトークショーまでついてお代は頂きません、しかもうちから特急で10分。郊外に住んでるとなかなかお散歩気分でライブに行けないから、こういうイベントは嬉しい。
 ところでレコードショップのインストアライブは、音楽を探しに来たお客さんが相手だよね。このお店のステージは子供向けDVDコーナーの奥、親子連れがアニメ映画のDVDを探す側で、「調布出身のシンガーソングライターあーたと申します、よかったら聴いてってくださーい!!」ってわー!! このアウェイ感だけで僕ならとても耐えられないと思った。人前に立つ方の度胸にまず圧倒された。ライブが始まった。あーたさんが歌い出すとその声の力に、周りの喧騒がふっと消えたような気がした。いつの間に人の輪ができてた。

トークショーはいまは実質お客さんとのお喋りと物販の時間だそう。そして2度めのステージ。うとうとしてきて最前列で寝落ちてた。気づいたらあーたさんに「大丈夫?」って、もう大変失礼しました。ここから長い長い言い訳をするぞ。
 まずはもうずっと書いてる通り、気温差と気圧差で睡眠リズムが乱れてること。もうひとつは最近睡眠薬を替えて、相性が悪くて前日眠れなかったこと。それと口下手がコンプレックスで、人に会う前はリラックスするためにいつもお酒を飲んでるんだよ。1人では飲まないからアル中じゃないと信じたい。僕と会ってくださってる皆さん、あなたの知ってる僕は酔ってます。ででん。いろいろ重なって、心地いい歌声についつい寝落ちちゃった。でも最前列は失礼すぎる。動揺してしどろもどろで、お薦めのお店を聞いて鰻を食べて帰ってきた。あぁ!!

で、また寝落ちて気づいたら夜半過ぎ。ちゃんと寝なおそうと思ったのに、今度は眠れない。猫たちはすぴーすぴー寝てやがる。はぁ、猫のお腹よりやわらかいものがあるかよ。ウグイスが鳴き出して空が明るくなって、そのままカウンセリングへ。
 2度めの箱庭療法は、時間をかけて作ってみた。桜を見ながらの通院だったんで、春らしい彩りになった。気に入ってる。「海が出現しましたね」「この魔法使いは何をしてるんでしょうか」いろいろ聞かれると、なにげなく置いてるようで、ひとつひとつに心情が表れてるな。その足で内科へ。危うく血液検査されそうになった、この日も飲んでたんで、アルコールが検出されて怒られちゃうとこだった。セーフ。帰ってから雑務をこなして泥のように眠った。頑張った。

ワンオクのtakaが着てたから今日はMETALLICAって書いてあるTシャツ着てる。METALLICAってゅうファッションブランド、まぢセンスあるからみんなにオススメ!」「メタリカはバンドです」「初めて知りました! 後輩バンドのシャツを着てあげるtaka優しすぎますね!」。若者よ、メタリカは大先輩です。大御所です。
 地方の人気アナが窃盗犯にデッチ上げられるまでの一部始終。思い出したのは、僕の友人が事故の被害にあって、事情聴取を受けたときの話。加害者も被害者もセリフがぜんぶ決められてるんだって。ちょっとでも違うことを言うと事情聴取は延々と長引いて、音をあげたら冤罪にされたり、「などとわけのわからないことを言っており」にされちゃう。もうひとつ、依存症は厳罰主義では解決しない。薬物依存は犯罪であると同時に、専門的な治療が必要な病気なんだよって話。

子供の頃から大好きな雨の歌 "あめのゆうえんち" 田中星児さん。中村八大先生の隠れた名曲。さがゆきさん / 大友良英さんの素晴らしいカバーはネットに落ちてなかった。

4月14日 SIDE-A No Reply

相次ぐNo Replyに胸が潰れる日々。たった一言で人は救われる。たった1ファボで人は救われる。だから僕はファボる。この日記に何度引用したかわからない、孤独な老人の歌をまた引用しよう。

Old Man
作詞・作曲:鈴木博文

ぼくがいる場所教えたい 電話をしても誰もでないんだ
ぼくがすること知らせたい 手紙出しても返事来ないんだ
 春の日の駅で新聞を買って 夏の日の午後に家を見つけ
 ドアの外には小さな自転車 いつもテーブルに花が咲いてた
ある日暮れの部屋の椅子に眠り込んでたら
髪は白く指は細くぼくは年老いて
誰に気付かれることなく生き続けて

ぼくがいる場所教えたい 電話をしても誰もでないんだ
 そっと瞳を閉じて耳をすますと
 楽し気な話し声がかすかに聞こえる
 ドアをたたいた小さな風 古いテーブルに乾いたパン
そんな冬の日たった独り電話をしてる
そんな冬の日たった独り手紙を書いてる
誰に気付かれることなく

独りで病気と闘うのは、人の生態から言って不可能なんだ。でもこんな理不尽の中でパートナーを探すには年を取りすぎた。生きるのが嫌になってしまったな。
 名家の恥さらしとして親族に絶縁されて、それでも生き延びなくちゃいけない。となると次に声を掛けたいのは友人・知人なんだけど、返事がなければただの屍だ。消えてしまいたいくらいには調子が悪い。向かいの公園から子供たちの声が聞こえる。花でも買ってみようか。いや、音楽と猫だ。動物って体の大きさを気にしなさすぎないか。うちの猫たちも体重が何十倍もある僕に「Humanごはんまだ?」「Human抱っこ」「Human元気ないの?」って躊躇いもなく絡んでくる。うん、Humanは元気がない。ごめんな。でもHuman君たちのためならなんでもやる。君たちといるのが一番幸せだ。

気温差、気圧差、喉の痛みが続いたのも辛かった。まばゆいばかりの笑顔の影に、苦悩と努力を隠したミュージシャン、mueさんの1年ぶりのライブに行けなかった。彼女がこのライブにかける想いを知っていただけに、それを見届けたかったし、ただただ申し訳ない。
 元気がないからなんにもできない。小田嶋隆さん。「ITベンチャーの起業家だったりするタイプの人間が繰り出してくるイケイケの言説に私が共感できないのは、彼らが『やる気』や『モチベーション』を、刺激すればいくらでも湧いて出て来る無料無限の万能燃料みたいに決めてかかっているその前提についていけないからです。やる気があれば何でもできるというのは、半分ぐらいその通りだと思うんだけど、多くの人にとって問題なのは、肝心なそのやる気が湧かないことなわけだから、いいかげんにやる気の話はやめにしてほしい」。

そんな中での楽しみは、訪問看護師さんと緩やかな時間を過ごしたこと。そして何年ぶりかにカラオケに行ったこと。同行のヌカタシには、果てしない物理的な援助を頂いているけれど、人の心には一切関わろうとしない。もう一人の同行者はIさん。カラオケが終わってヌカタシが帰って、Iさんとお茶した時間が一番楽しかったな。
 歌ったのは "フリートーク" "流動体について" "ゴロワーズを吸ったことがあるかい" "私の好きなもの" "ヨーデル食べ放題" "妹子なう" "君が誰かの彼女になりくさっても" "赤いスイートピー" (エレカシのていで) 。発声の仕方も忘れて酷いありさまだった。

なんで女性は暴力をふるう男性が好きなのか。

ハァおっぱいおっぱい。

世の中の動きをSIDE-Bに。

4月14日 SIDE-B 前夜

アメリカが、アフガニスタンのISが潜伏するとされる地域に大規模爆風爆弾兵器 (MOAB) を使用した。MOABは、非核兵器では史上最大の爆弾とされる。8日の日記で紹介した内田樹さんの指摘通り、トランプ大統領の支持率を上げるための方策だろう。そして海上自衛隊が、朝鮮半島に向かうアメリカ空母と共同訓練をした。
 松井計さん「日本にとっては、北朝鮮の核開発より、アメリカによる北朝鮮攻撃のほうがずっと怖いですよ (中略) 今の北朝鮮はミサイル能力がその頃より上がってるから、今だと間違いなく在日米軍基地に反撃があるし、東京が火の海になる事もありうる」。総務省が核攻撃された時の対処法をまとめた。トランプが先制攻撃しなければ北の国から核攻撃されることもない。

アメリカのユナイテッド航空が、自社の便に職員を載せるためにすでに搭乗していた乗客を機内から引きずり降ろした。ユナイテッド航空は、最初はオーバーブッキングって説明してた。フリークエントフライヤーと高いチケットの客は選考から除外した。血まみれの乗客の映像がSNSに拡散された。飛行機ってホスピタリティの見本だと思ってたから、びっくりした。ここまでではないにせよ、飛行機で嫌な思いをした人は結構いるみたいだ。
 NASAが重大発表をした。土星の衛星に生命が存在する環境が整っている可能性があるという。NASAの重大発表には、毎回期待はずれって言う人がいるけど、いやいやすごい発表だと思うよ。遥か遠くのできごとをここまで解析する苦労たるや想像もつかない。

マリアナ海溝のさらに地下1万メートルに、隠れた生命が存在する可能性が出てきた。地球最深の生命圏かもしれない。10日の日記で紹介した、薬物依存は専門的な治療が必要な病気であるって話、単発の記事じゃなくてナショナルジオグラフィックで連載記事になってる。それだけ誤解の根が深いってことだろう。
 テレビ界では、とある有名スポーツ選手が引退したことを、死んだかのような勢いで報道してるそうだ。ほかに伝えることはないのか、あるけど隠蔽してないのかって疑心暗鬼になる。

Twitterのライバルになるかと言われる、Mastodonってサービスが始まった。新しいもの好きの僕はもちろんやってみたい。けど仕組みがややこしくてまだアカウント作れてない。

Jamiroquai結成当初から2002年まで在籍したキーボーディスト、Toby Smithが亡くなった。46歳。ベテランバンドだと思ってたのに、僕と1歳しか違わないんだな。Johnny Marrの自伝に、かつての教師がレビューした。ギターを辞めるように指導したけど辞めなくてよかったって。信憑性はわかんない。Michel Gondry監督、Jon Brion音楽のCMが面白い。本物のフルーツを楽器にして "What's World Needs Now" を演奏してる。アンビエント・ハープのミュージシャンMary Lattimoreがいい。
 キリンジはインディーズ時代からライブ観てるくらい好きだったけど、キリンジマニアの熱さ (暑さ) に辟易してもう10年以上聴いてない。小西康陽を聴かないわけはちょっと前に書いた。坂本龍一を聴かないわけは...。松任谷由実を聴かないわけは...。

4月21日 SIDE-A ひとりになった夜は僕に「ひとりきりでやり遂げられたことはあるか?」と問う

ここ一週間の生活は、生活と名前をつけるのが躊躇われるほど酷かった。僕はいつか元気になれるんだろうか。今回の人生は孤独って試練を突きつけられてる気がする。
 13日から18日まで寝込んでた。気候が安定しないこと、No Replyを立て続けにくらったこと、オカルトに巻き込まれそうになったこと。いいなぁいいなぁと人をうらやんで、青いカプセルを噛み砕いた。話したいことが山ほどあったのに、カウンセリングにも行けなかった。猫たちは人の顔や調子をよく観察してる。枕元でその日の宿直がずっと診ててくれる。たまに甘えて「だっこー」ってやるのも彼らの仕事だ。深谷かほるさんの「夜廻り猫」ってマンガを読んでる。本当の愛情が描かれてる。僕は心にゆとりと優しさが欠けてたな。

18日の朝に、絶縁されてる弟と殴り合いの喧嘩をする夢を見た。スポーツをしてる弟、半分寝たきりの僕、結果は明らかだった。夢は夢でしかないんだけど、ここには書けないあまりにも現実に即した夢で、猫を抱いてブルブル震えた。これは限界だわってあちこちに泣き言を投げて、駆けつけてくれたのはヌカタシだった。
 彼とは30年以上の付き合いになるけど、人の心に関心がない人だと思ってた。それでも伝えたら、響く言葉をぽつりぽつり語り始めた。特に響いたのは、朝に観た夢の内容は相手の土俵で相撲を取ってるようなもんで、自分は自分が正しいと思う価値観で生きていったらいいってこと。だいぶ心が軽くなった。カウンセラーさんにも似たようなことを言われたことがあるんだ。一族の家長に酷い言葉で罵倒された時に、それには巻き込まれないでいいって。

19日は久しぶりの外出、MUSEMENT@渋谷QLUB QUATTROへ。矢部浩志さんのソロプロジェクト、MUSEMENTの楽曲を、この日だけのバンドThe Musementsの演奏で。特に盟友岩崎なおみさんのベースと矢部さんのリズムセクションが最高だった。矢部さん改めてスゲードラマーだしスゲーソングライターだ。
 ゲストはkonoreさん、野見山睦未さん、安藤裕子さん、茂木ミユキさん、Carnation武田カオリさん。konoreさんがギターを掻き鳴らしながら歌うとControversial Sparkになる。かつての盟友大田譲さんのベースはどうしたらあんなぶっとい音になるのか、岩崎なおみさんのベースとは違った意味で胸熱、Carnationだった。普段は寡黙な矢部さんの、喜びと戸惑いと緊張が見え隠れするMCも微笑ましい。矢部さんが僕のことを覚えててくれたのも嬉しかった。

終演後、会場でばったり会ったヌカタシと2日連続の飲み。よく女の子2人でご飯食べて「◯◯ちゃんとデートでした」って写真あげる人いるよね。おじさん2人で飲んでも撮らないよね。撮りたくもないけど、その差はどこからくるのか。外に出たら寒い。24℃まであがって8℃までさがる日ってどんな格好したらいいんだ。ところで最近、花粉症が治ってきた≒歳と共に免疫が落ちてる気がする。
 エレクトリックリボンのライブに行けてない。なんでアイドルのライブって数日前にアナウンスされるの。そんな直近はもう予定が決まってるよ。愛を試してるの!? それでも16日の長野のイベントにはたくさんのボンクラさんが行ったみたい。歌ったのはたった3曲。持ち時間が少なすぎる。もっとひとつのグループをじっくり観たい。

世の中で起きたことをSIDE-Bに。

4月21日 SIDE-B ジョークがジョークとして通用せず、皮肉が皮肉として響かない時代

書きたくないけど記憶と記録のために、政治的なできごとをちゃっちゃと書く。最近政治的な発言が減っていた鈴木慶一さんがふとつぶやいた。「力によって平和が達成されるわけがない」。朝鮮半島の危機についても、日本だけが喜んで戦争を望んでいるように見える。もちろん軍需産業が潤うからだ。メーカー系の人間、金融系の人間、医療系の人間の中に、保守思想から程遠いただのレイシストが目立つ。あと虎の威を借るオタク。オタクってやっぱ内面は暴力的なのかな。
 北朝鮮がミサイル発射に失敗した。15日に日本に核ミサイルが飛んでくるんじゃないかって憶測が流れた。それにあたるのかはわかんない。パリで銃撃戦があった。ISが犯行声明をだした。選挙前のフランス、IS的には極右思想のルペン氏を大統領にしたいわけだ。

日本では大臣の問題発言が相次いだ。山本幸三地方創生相「学芸員はがん。連中を一掃しないと」。文化庁の資料を見ると、日本の文化予算は極端に低い。「大英博物館は学芸員を全部クビにした」って発言も明らかに事実誤認だ。Charlotte Loversさん「評論家やギャラリストや学芸員やライターがいなかったら芸術は広がらないし、その奥行きのある表現をさらに掘り下げてくれる人がいなくなっちゃうよ 。作った本人さえ気づいていない事を気づいて伝えられる人々なんだよ」。
 ちょっと前に記者会見で暴言を吐いた今村雅弘復興相が、またも質問打ち切りをした。内閣府のサイトから「朝鮮人虐殺」を含む災害教訓報告書が削除された。なんとまあ...どんどん恐ろしい世の中になっていくし、どんどん鈍感になっていく。世界中で近隣の国と仲良く出来てる地域は少ない。だからこそ気を使わなきゃなんだよ。

橋本治さん。「今は、右傾化というよりも、バカになっていると言ったほうが早いと思いますけどね」。
 これを噛み砕いて言うなれば、小田嶋隆さん「不祥事や不適切発言を理由に大臣が辞めなくなったのは、『大臣を辞めさせて責任を取らせるとかえって政権の支持率が下がる』ということを政権の中枢にいる人間たちが学習したからだよね」。「失言で大臣が辞めなくなったのは、国民の側が失言の重大さを判定できなくなっていることの結果だと思う。国民が『辞めたということは重大な失言だったのだな』『辞めないのはたいした失言じゃなかったからなのだろう』と、結果からしか評価できないのなら、辞めない方が良いにきまっている」っていう一連の発言に辿り着く。小田嶋隆さんの考えは、「マインドなき大臣が更迭されない理由」に詳しい。

タイムラインを流れた、響いた言葉をいくつか。史上初のブラックホール撮影、成否は数ヶ月後。世界8ヶ所の天文台が協力して、巨大な地球サイズの望遠鏡になって、「事象の地平線」って領域を撮影した。そこから先は光も時間も止まる。データを解析して、写ったかどうかわかるまで数ヶ月かかる。
 細野晴臣さん「当時の家族はみんな散歩するんだよ。たとえばここら辺だと、目黒に行って、不二家があって、そこでアイスクリーム食べたり、帰りに『スミ商会』っていう小さなレコード屋に行ってシングル盤買ってもらったり、そういう楽しい散歩があるんだよ」。こんなのんびりした生活に戻れないかな。学芸員不要論もそうだけどさ、いまの日本に優れた文化が芽生えるわけがない。

藤原麻里菜さんってYouTuberが面白い。無駄なものを工作するだけの動画なんだけど、卑屈とドジっ子をかけたあざといキャラ作りがいい。「『www』の本当の表情を知らせるデバイス」。「呪いの藁人形デバイス」。「イケメンがクソリプを音読するマシーン」。「会社を休む理由を生成するマシーン
 ソウメンのつゆは、めんつゆを水じゃなくて豆乳で割って、食べる辣油を入れると、麻薬かなってくらい美味しいらしい。もうすぐソウメンの季節なんで、試してみたい。SONOTAの実店舗がなくなっちゃう。高校生の頃、当時は高円寺にあったSONOTAに緊張して行った。セール期間が終わったら残ったレコードを溶かして、木村沙織さんの等身大オブジェを作るらしいんでどんどん買おう。

第二次世界大戦中に刑務所として使われたオランダの建物が、アナログレコードのプレス工場になる。ガラス越しに中が見える。ユナイテッド航空に引きずり降ろされた医師、デビッド・ダオ氏はかつてミュージシャンだったそうで、Remix音源がある。普通にいい。BMX Banditsが久しぶりに新譜を出す。キューバのルンババンドAdonis y Osain Del Monteがいい。アフリカ各地のリズムを融合したAfrikan Protokolいい。かぎやで風なる動画。琉球音階にホーンを加えるとPet Soundsになる奇跡。Sondre Lercheが来日する。
  岸田繁さん「『歌』って何か、と訊かれた時には『魂の叫びです』とか『自然の召喚です』とか『音程の高低とリズムを生かした発声です』とかなんぼでも言えるけど、我々にとっては『古今和歌集』とか能の『謡』がルーツになってるということをどのように解りやすく説明するか、という意味で歴史を知ることは大切」。

はー!! すごい長文になった。ごめんなさい。元気になったらまめに短いの書きます。

4月23日 心に正解はないようだ

すげーもんを観た。つるうちはな / あーた@高円寺U-ha。師弟対決。そもそもは歌い始めて間もないあーたさんが、はなさんの演奏に感激して声をかけたのが馴れ初めだという。それから何年経ったのか、この日セットリストなしの1曲交代でキャッチボールをした。
 もうそれだけで、歴史的なライブになるとは思ってたけど、想像を遥かに超えていた。音楽家という人生の大きな飛躍の瞬間を目撃したんじゃないか。素晴らしい演奏はもちろん、師弟の愛情と信頼を目の当たりにして、人間捨てたもんじゃねえなあって思わせてくれた夜だった。いま深谷かほるさんの「夜廻り猫」ってマンガを読んでる。愛情を丁寧に描いて、1ページに1話で畳み掛けてくるから、ずっと読んでると胸が苦しくなってくる。そんな感情の揺さぶりを、ノンフィクションで観せてもらった。

はなさんは、前にもライブを拝見したことがある。当時の僕は、そのエモーショナルな演奏に威圧感さえ覚えた。最近YouTubeで代表曲やワークスを聴いて、もっと自分に近い方だなって感じるようになった。無二の歌声。なにかを乗り越えた歌声。時にピアノから立ちあがって、愛を歌い喜びを歌う。もう歌わずにはいられない方。そして楽曲の力強い美しさ。あーたさんを見つめる優しい眼差し。
 あーたさんは私生活で辛いことがあったみたいだ。あーたを泣かすやつは俺が許さねえ!! そう思わせる、真っ直ぐな健やかさと愛嬌を持った愛おしい人。ライブを観るたびに進化していく演奏に驚かされてきたけど、それとは別の次元の覚醒を感じた。技巧的な部分を飛び越えて、新しい愛の形を歌った。それは人生の事件を乗り越えて、尊敬するはなさんの前だからさらけ出せた心だった。

体調だいぶ取り戻せたような気がする。去年の秋から波はありつつ低空飛行で、ついこの間も一週間寝込んでた。21日の日記、6時間かけて書いたんだ。初稿は倍の量あった。起きてる時間の殆どを日記に費やしてるなら、たった1行「今日は日記を書いた」でいい。
 引きこもりの僕が連続で外出する。今週末は乗り越えられる気がする。不安なのは来週末、4日連続で外出するんだ。薬の副作用で太りきったこの体を、物理的に支えきれる自信がない。1日出掛けたら1日寝込みたい。もうひとつ、生活のリズムが大きく狂ってるんだ。昼間のライブは非常にきつい。いまから練習しないとライブに行けないか、また寝落ちて罪悪感に苛まれることになる。もし乗り越えられたら、FUJI ROCKに向けて大きな勇気になるんだけどな。

色んな理由で差別主義に走った皆さん。あなたたちの望みどおり極東の緊張は限界にまで高まりました。愛国ポルノ紙、産経新聞は次は戦争だと息巻いてます。世界中を見渡して近隣の国と仲良く出来てる地域は少ない、だからこそ気を使わなきゃいけなかったんです。この国では、政治家と報道が国民を殺すんだぜ。
 質問を打ち合わせる野党議員に対して、自民党の土屋正忠議員が「今のはテロ準備行為じゃないか」って野次った。だましだまし審議してる共謀罪の本質を、自民党自身が露呈した。福井県が、反原発の街頭アピールに自粛要請を出した。憲法第二十一条「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」。戦後の日本人が積み重ねてきた努力が踏みにじられてる。彼らが取り戻したい日本は、明治政府の富国強兵策の姿で、本来の日本の美とは程遠い。

Kraftwerkが8枚組のライブアルバムを出す。罪な話だ。ものすごく欲しい!! ものすごく欲しいけどそれは庭から石油が出たら。Tony AllenがArt Blakeyに捧げたEPを出す。アナログで買っちゃうか。きのうはレコードストアデイ、恵まれてる人のためのイベントだよ。気軽に実店舗に行けない人にとっては、限定盤を転売屋から高く買う日でしかない。個人店にもデメリットしかない。チケットの転売に目を尖らせるなら、こっちもなんとかして。あと正規のチケットの手数料。
 ところでメイを拾ったのが2003年の冬。もう13歳なのかよ。拾った寒い寒い日に「今夜が山です」って言われて、いまでも後遺症がある。チャイを引き取ったのが2012年の夏。その時紹介してくださった獣医さんに3歳くらいだと思いますって言われたからもう8歳。後から来た猫としていつも気を使ってる。ストレスになってないといいな。

今日はRuby*を観に行く。懐かしい友達にも会えそうだ。

4月25日 僕らのにっこり

ここ何度か日記にも書いてきた深谷かほる先生の「夜廻り猫」が手塚治虫文化賞短編賞を受賞した。びっくりした。自分のことのように嬉しい。矢野顕子さんは「You deserve it!」って賞賛したけど、僕の驚きはいしかわじゅん先生の「ツイッターで落書きのように始まった漫画が、賞を受けた。面白い時代になったな」ってツイートに近い。毎日タイムラインに流れてきたマンガ、それでも内容が素晴らしければ評価されるんだ。まとめられて単行本になったのはつい先月のこと。単行本も毎日のタイムラインも何度も読み返してる。自分に平蔵ほどの懐の深さと優しさを持てる日が来るのかと問う。
 大賞はくらもちふさこ先生「花に染む」。くらもち作品は「天然コケッコー」しか読んだことがない。これを期に読んでみよう。

23日はRuby*@綾瀬カフェオ猫と15の椅子。この日はいろいろ不安だったんだ。アルコールを出さないって聞いて、行き掛けにストロングゼロを3本も飲んだ。関東で一番デブに厳しい小田急が、ガンガンに暖房を入れた。そしてなにより綾瀬は遠かった。
 で、案の定寝落ちた。それもウトウトどころじゃない。ライブの記憶が殆どない。最初に登場したMEMIcreamさんの3曲めくらいから、2時間まるまる寝落ちてたみたい。hajimepopさんやいろんなゲストが出演したり、ポエトリーリーディングや実験的な試みも取り入れられたそうだ。タイムラインを流れてくる写真を、他人みたいに見つめて呆然とした。自分はどうでもいい、とっても小さい小屋だったんで、いびきやウツラウツラで周りのお客さんに迷惑をかけてないといいな。その帰りの小田急が、人身事故で停まるっていうね。

24日はカウンセリングからShiggy Jr.@渋谷WWWへ。カウンセリングの女子大の、付属高生のスカートが短くなった。けしからん風よ吹け。箱庭療法では大きな海を作った。最後に海を見たのはいつだろう。お喋りは上手に言葉が出なかった。そのまま帰って寝ちゃいたかったけど、カウンセラーさんに背中を押されて渋谷へ。
 行ってよかった!! いいライブだった。素晴らしいバンドだな。圧倒的にポップな楽曲の力、森夏彦さんを中心とするグルーヴィーな演奏力、何よりシャイな文系少女っぽかったいけもこちゃんが、いつの間にタフなポップアイコンとして輝いてた。表現者には「わかるやつだけ来ればいい」ってスタンスもあると思う。でも彼らはひたすらお客さんを笑顔にしたいってモチベーションで、その想いに感動した。客電が点いてもダブルアンコールを求める拍手が鳴り止まなかった。

引きこもって着替えるのさえ億劫な僕の病状からすれば、遊びとはいえ3日連続で外出したのはずいぶん頑張った。偉い。ご褒美に今日は安息日にした。疲れてぐっすり眠って、昼間に眠気がこなければ、生きるのが少し楽になるんだけどな。スタンディングのライブに体が悲鳴をあげて、明け方に脚つって起きた。換気のために窓を開けると、鳥の声が気持ちいい。で、昼間に寝落ちて同じ悪循環を巡る。
 生きてるだけで褒めてくれる刑部bot、大谷吉継が日常の些細なことを誉めてくれるアカウントに励まされてる。エレクトリックリボンnagisaが加入1周年だそう。長いような短いような。いまでも新鮮な存在で、でもnagisaのいないエリボンは考えられない。みんなnagisaの笑顔や頑張りやパフォーマンスに救われてるんだよ。

数々の問題発言で知られる今村雅弘復興相が、「これはまだ東北で、あっちの方だったから良かった。これがもっと首都圏に近かったりすると、莫大なですね、甚大な被害があったと思う」って言い放った。彼にとって被害とは25兆円って数字のことで、命や感情は被害には含まれない。問題発言をしても辞任させない、国民に問題だと感じさせないで生き延びてきた安倍内閣も、さすがに辞任させざるを得なかったみたい。この東北差別に通じる意識は、沖縄の米軍基地問題で基地が東京になくてよかったって思ってる、政治家にも僕らにもある。
 「日本人はすでに先進国イチの怠け者」って記事が炎上した。KAROUSHIの国。PTA改革に立ちはだかる壁は「来年から楽はずるい」。老害団塊世代と体育会根性がこの国を潰したし、「日本は先進国」ってメッキだったんだって気づかせてくれた。

パワーポイントで「私とデートしたほうがいい理由」をアピールしたアメリカの女子大生が話題になった。なんで振られちゃったんだろう。このユーモアのセンスがあれば、つきあいたい男性はいっぱいいるよ。捨て猫を見つけた時、保護するにはどうすればいいか。ここには書いてないけど、ほんとに捨て猫なのか確認した方がいい。母猫が一匹一匹連れてってる最中かもしれない。生命が存在できる惑星のほとんどに陸地がない。でも地球でも極限状態に生命圏があったりするから。インカに「文字?」。インカ文明で数の記録用に使われてた紐の、色や結び方の組み合わせで文章を記録してたんじゃないかって説。
 デカすぎるワンコ22選。猫もこれくらい大きければハグできるのにって思ったけど、それトラやライオンになっちゃうね。

Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2017の出演者がアツい。Donald Fagenが出ることは発表されてたけど、Kamasi WashingtonやGregory Porterも出るんだって。Penguin CafeのArthur Jeffesがラジオで流したセットリスト、まるで僕が選曲したみたい。Snarky Puppyのメンバーが始めたワールドミュージックのプロジェクト、Bokanteがかっこいい。"Nou Tout Se Yonn" 。最近は乾いた民族音楽が気持ちいい。
 Botから、トータス松本「俺、ちっちゃい声でもの言う奴って伝えたい事がないと思うねや」。いろんな意味で、「声」の大小は伝えたい気持ちの強さとはまるで関係ない。これが本当にトータス松本の発言だとしたら、なんてデリカシーがないんだろう。軽蔑する。

また長文になっちゃった。ごめんなさい。

4月27日 東北でよかった

今村雅弘復興相が、大震災が起きたのが東北でよかったって暴言で辞任に追い込まれたのは前に書いた通り。次の日に起きてみたら、暴言を逆手に取った#東北でよかった ってハッシュタグができて、みんな東北のいいところ、美しい風景をあげてたんだ。発言者は東北出身・在住の方だったり、東北に旅行した方だったり。普段は「パヨクガー」「在日ガー」言って都合が悪くなると萌え萌えアニメの話に逃げ込むツイッター民、やればできるじゃん。こんな粋なタグがあっただろうか。日本人まだまだ捨てたもんじゃないって久しぶりに思えた。
 東北に行きたくなった。震災の年に3回福島に行って、それっきりだったし。びっくりするほど旅慣れてないんだけどさ。青森県立美術館のシャガール「アレコ展」を観て、美味いもん食べながらちょっとずつ戻ってくるっていうのはどうかな。

きのうは体のメンテナンス、今日は訪問看護。楽しいお喋りができた。けどさ、数日前から咳が出て喉が痛い。風邪かな。明日から4日間の予定はどうしても行きたいものばっかり。治れー!! いつのかわからないのどぬーるをプシュプシュして、市販の風邪薬とビタミン摂って加湿器がんがんにたいて寝てる。咳がうるさいだろうに、メイがじーっと見つめてHuman大丈夫か? って。大丈夫じゃない。メイどんどん近づいてきて、僕どんどんさがってお布団からはみだした。
 タイムラインにPaul McCartney@東京ドームに行ってる方々が。Beatlesもメンバーソロも大好きだけど、Paulは日本に来すぎだ。Beatlesの本も出すぎだ。「ビートルズ伝記作家」って肩書きを見かけて唖然とした。Thundercat@恵比寿LIQUIDROOMに行ってる方もちらほら。なんだかんだでどっちもうらやましい。

安倍晋三が憲法施行70年の式典で改憲に意欲的な発言をした。「憲法は、国の未来、理想の姿を語るものだ」。それは違う。国家の原則を定めるものだ。君みたいなのが暴走しないように。報道の自由度ランクが発表された。日本は72位。「ミンスガー」言ってる人たちは現状を偏向報道って言うけど、民主党政権当時は11位だったんだよ。「地方は観光で稼ぎなさい」という号令が、甚だ見当違いである理由。「学芸員はがん」発言について、前に芸術的な視点でおかしいよって書いたけど、政治的にもおかしいよって記事。
 ヤマザキマリさん私たちはホリゾンタルクリーチャー。歴史は繁栄と衰退の繰り返しで、知性には限界点がある。「もしかしたら今の我々の知性のピークっていうのは1970年代の初頭くらいだったのかなぁ、って思うことがあります」。

ジョナサン・デミが亡くなった。73歳。世間的には「羊たちの沈黙」の監督、音楽好きにはTalking HeadsNeil Youngの素晴らしいドキュメンタリー映画の監督だ。David Byrneが追悼の言葉を発表した。NASAが14万件の画像や動画データを無料公開した。画像の美しさはもちろん、音声データが気になる。サンプリングしたい。明和電機のパクリ商品を売っていたデンマークの企業が商品の回収を始めた。で、明和電機さんデンマークでライブや展覧会やりませんかって。いい話。大好きな女優のりりかさんが#きょうのねぐせ展をやる。りりかさんは毎日Instagramに、髪を乾かしてないんじゃないかってくらい見事なねぐせの写真をアップしてて、それを中心に面白いことを考えてるみたい。
 フランス語でお風呂のことをbain (バン) って言うんだって。はっ!! ババンババンバンバンとは!?

アナログレコードのカスタム製作サービスQRATESについての記事。Carl Craigが代表曲をオーケストラと共演したアルバムが良さそうだ。ここで試聴できる。元Vampire WeekendRostamのソロシングルが出た。Vampire Weekendのサウンドの要は彼だった。バンドは活動休止状態、大好きなんで残念だな。モジュラーシンセのドキュメンタリー映画「I Dream of Wires」が面白そう。
 中西俊夫さんの遺作がここで買える。Plastics時代を思わせるデザインだ。鈴木博文さんの新作「どう?」がアヴァンギャルドでヤバいらしい。レコード・コレクターズ誌の今月の特集は、「『レココレ』読者が絶対に聴くべき21世紀の名盤」。保守的なレココレ誌にようやく21世紀がやってきた。と思ったら、Amazonレビューが酷い。やっぱり彼らには21世紀は早かった。

もう一回のどぬーるをプシュプシュして寝ます。