DIARY 2017年5月


5月1日 Iにうまれて

今年も1/3が過ぎた。ちょっ早くないか!? こうして年を取りボケて死んでやがてビッグクランチへ。風邪が治らない。顆粒の風邪薬って美味しいよね。28日の予定はキャンセルした。はぁ、進研ゼミに入って人生なんでもうまくいきたい。
 29日はベースの師匠の入魂のライブをごめんなさいして、Nice Arrange@渋谷DESEO×VILLAGE VANGUARDへ。普通師匠のライブ行くだろ!! Nice Arrangeはこの日がラストライブだったんだ。元エレクトリックリボン久保田奈津希さんと、マルチリンガルシンガーQuinさんのユニット。品のあるエレポップを気だるく歌う面白いユニットだった。Quinさんは飄々としてるようで穏やかに悟ってて、なっちゃんは最近なんだか厭世的だ。もうひとつ山を超えれば面白くなるんだけどな。最後もいいライブだった。非常に惜しい。

翌日はあーたワンマン@浅草アミューズミュージアム。この日のあーたさんも本当に素晴らしかった。浅草寺に並ぶ美術館の6階、陽光射し込む座敷の会場は、それだけで心地よかった。
 まずはあーたさんと、ラジオ番組「あーたとわかの23時にちんからほい!」の相方、わかさんが登場。ふたりとも胸にビニールテープで「浅草」って書いたTシャツを着てる。緩い!! のになんでか「本編より緊張する」って言いながら、前日に出来たばっかりの2曲を披露した。わかさんのラップが萌えどころ。グダグダ感で会場の空気をほぐしてくれた。やがてギターの安藤力さん、パーカッションのふ〜みんさん from 北海道が登場して、ライブ本編へ。コンパクトな編成だけど抜群の相性で、あーたさんの音楽世界をさらに広げていった。

アップテンポなナンバーを続けて会場の空気をさらにほぐして、第一部では最近やってない曲を中心に演奏した。知らない曲もおおかった。高校生の時に作った曲も披露。僕があーたさんを追いかけて半年ぐらいだろうか、その間にも劇的な進化を遂げたあーたさん。でも高校生の時からあーた印の真っ直ぐな個性を持ち続けてたんだな。
 休憩を挟んで第二部では、小沢健二さんの "Lovely" のカバーを披露した。キャッチーでハッピーなこの曲も、Life is comin' back...つまりトンネルを抜けてLifeの喜びが戻ってきたことを歌ってる。終盤は最近のセットリストに近い、いまのあーたさんが聴かせたい世界を怒涛のように繰り広げた。"スノードーム" や "雨の魔法" や "キャットストリート"。圧倒的な創作意欲から生まれた名曲たち。

「あと2曲です」。「はなみずきの頃」ってタイトルをつけられたこのライブは、そもそもはあーたさんが特に大事にしてる "はなみずき" を最後に持ってくるつもりだったんだろう。でも "はなみずき" を先に歌って、最後は先週初披露した "Iにうまれて" を歌った。いろんな形の愛情に感謝を込めたこの曲、MCで涙みせちゃったけど愛についてIについて、いまのあーたさんの想いが伝わってくる名唱だった。
 あーたさんはすげー才能に努力を重ねたミュージシャンだ。でもそれと同じくらい惹かれるのは、たぶん彼女はステージで見せるキャラと素のキャラに違いがなくて、つまりはものすごーくいいやつなんだと思うよ。人間あーたの積み重ねと、ミュージシャンとしての努力が結実したライブだった。まさにnaked。ますます化けていくだろう音楽に期待しながら、ご機嫌で帰路についた。

翻って世の中は暗い。盛山正仁法務副大臣が共謀罪について「嫌疑ある段階で一般人ではない」って言った。「一般人は捜査の対象にならない」って弁明は、「捜査の対象になってない人が一般人」ってことだ。つい先日、うどん屋に消防車が止まってたって通報が話題になった。なんて不寛容かよ。そんな国で共謀罪が導入されたら、ギスギスの監視社会になる。消防士さんだってうどん食うよ、人間なんだから。
 北朝鮮がミサイルを発射して数秒後に爆発した。それでも閣僚たちは外遊三昧だ。そもそもミサイル危機は嘘なのか、国民を捨てて逃げ出してんのか。自衛隊がしれっと米艦防護をすることになった。議論の経過からすると、いまは「平時」じゃないってことだ。安保法制の時に、戦争に巻き込まれることはないって弁明してきたんだから、ちゃんと説明する義務がある。はぁー世界は嘘ばっかりだ!!

Mastodonまだ始めてない。いままでポシャって忘れ去られていったSNSは数知れず、そのすべてに個人情報が載ってるかと思うと手を出すのが億劫になる。教育の現場で「地毛証明書」なるものの提出を要求してるらしい。癖っ毛や茶髪は生まれつきのものですよって証明が要る。肌の色で人を差別するのとなにが違うんだろう。僕も小学校の担任に天然パーマを責められた記憶がある。ヲタ芸のせいで演奏が聴こえなかったって訴訟を起こして棄却された人がいる。わはは。特に禁止されてないんなら訴えるのは筋違いだ。僕も初めてアイドルのライブを観た時はものすごーくびっくりしたけど。
 アメリカで6月に皆既日食が観れることを記念して、切手が出る。日食の絵に触ると、体温で満月の絵が現れる。素敵だな。

初めてライブを観に行くお母さんのために、娘さんが書いた完璧な手引書がバズった。ライブハウスの仕組みやマナーってどうやって覚えたんだっけ。アイドルのライブのマナーはまだ把握してない。間違ってたら教えてください (優しく、優しくな) 。そう言えば大昔、対バンって概念を知らなくて、おめあてのバンドだけ観て転換中に帰っちゃったことがある。見逃したのはかのRotten Hats。惜しいことをした。
 Woody Guthrieが素晴らしい絵を描いていたことを、奈良美智さんのツイートで知った。エレクトリックリボンの新曲 "MABOROSHI" が好評。僕はまだ聴いてないけどテクノ色が強いみたい。作編曲は、ラブサマちゃんのRemixをしたhasamaさん。ところでSexy Zoneって、クリトリック・リスちんぽやくざの括りだよね。

今日はカウンセリングに行った後、Teen Daze / Mozart’s Sisterを観る。楽しみ!!

5月5日 SIDE-A Kのトランク

風邪治んないよ!! 喉が痛くて咳がとまらない。タイムラインを見てると同じ症状の人がたくさんいる。睡眠リズムがますますもって狂ってるのは、普段の薬と一緒に風邪薬飲んでるせいだ。喉に特化した薬に替えて早く治したい。精神状態もあんまりよくない。夢見が悪くて目覚めがすっきりしないんだ。思いっきりリラックスしたい!! 食欲もなくて、豆腐+イカの塩辛+しらすの釜揚げとかをもそもそ食べてる。食欲は体重に覿面に現れるんで、これはこのままでいいこととする。
 1日はカウンセリングの予定をすっとばした。話したいことあったのにな。風邪も風邪だけど天候も天候で、夕方に猛烈な雷!! いやーん。オヘソはともかく月曜日はなんでかいつも気圧の乱高下があって、体調が安定しないし君のオヘソを見てみたい。猫はほんとによく寝るのう。お布団の真ん中で。おじさんは隅っこで窮屈だ。

夜はTeen Daze / Mozart’s Sister@渋谷O-nestへ。行ってよかった!! Mozart's Sisterは女性ボーカルのエレポップ。Grimesが絶賛してたんで気になってた。この界隈は過当競争気味だけど、Mozart’s Sisterはキュートで遊び心に溢れて格別。リズムもメロディもボーカルも仕草もエモーショナルで、でも音の隅々にまで神経が行き渡ってた。
 Teen Dazeはアンビエント〜チルウェイヴ。期待を遥かに上回るステージだった。センシティヴな音に包まれてると、浮かびあがってとろけちゃいそうな心地よさ。彼も音の隅々にまで気を使ってた。かと思えばクラブユースも行けそうなキャッチーな曲も披露。サウンドだけじゃなくて楽曲として強度がある。どっちもO-nestクラスじゃぜんぜんない。ちょっとしたきっかけでブレークしそう。アナログ買ってサイン貰った。ウレシイ。もっと英語話せるようになりたいな。

最近はいろんな成り行きの積み重ねで、アイドルのライブを観ることがあって、それはそれで楽しいんだわ。アイドル・アニソン・ボカロ、面白いことは確かなんだけど、彼らの聴いてる音楽は非常にガラパゴス化してる。僕はもっと、本来の音楽趣味に忠実になんないとだな。自由でイマジネイティブな音楽に触れたい。その中にアイドルがあってもいい。プライオリティ間違えてた。
 3日はバカ田大学祭ライブ@恵比寿ガーデンホールの予定を風邪ですっとばした。これ楽しみにしてたんだ。無念。出演はThe Beatniks / 矢野顕子。The Beatniksのサポートは砂原良徳さんとゴンドウトモヒコさん。その顔ぶれでどんな音を奏でたのか。あっこちゃんも久しぶりだった。のんちゃんが観に行ったみたい。彼女はセンスいいな。フレネシのファンって時点でただもんじゃない。

そんな可哀想なスキルさんを優しく包み込んでくれる、下は18歳、上は石田ゆり子さんまでの素敵な女性がなんで現れないかな。気に入ってた生きてるだけで褒めてくれる刑部bot、生きてるだけじゃ褒めてくれない。朝起きて仕事に行って家事をして夜寝る人をターゲットにしてる。もっとハードルさげて!!
 家にいる時は、猫を揉んだりネットを辿ったり窓の外を眺めたり、つまりは17年間おんなじことをしてる。好きだったアカウントが有名になって書籍化されて、ただの告知アカウントになるパターンを何度経験すればいいのか。片渕須直監督の #今日のすずさん は、時限爆弾の日や原爆の日や終戦の日をどう描くのか。なにより西友ネットスーパーは、なんでイナバのタイカレーの取扱いをやめてしまったのか。

世の中のできごとをSIDE-Bに。

5月5日 SIDE-B オードリー・ヘプバーン泥棒

僕が寝てても世界は回る。「害国人」って表記を初めて見た。すげーなあ。安倍晋三は2020年に改憲を施行したいと。「日本が生まれ変わるきっかけ」をオリンピックにあわせたいと。きっかけは2020年じゃなくて、2011年の大震災と原発事故じゃなかったか。
 内田樹さん「あれは『改憲』じゃなくて『廃憲』なんです。草案をみればわかるとおり、『憲法を停止して、国会を閉じて、政令をもって法律に代える』独裁体制を法的に正当化するためのものなんですから。だって安倍首相は『権力者をしばる憲法などというのは時代錯誤だ』って言ってるんですよ。『権力者をしばることのない憲法』を『憲法』と呼ぶのは背理です」。一方で89%の日本人は、現行憲法が日本にとってよかったって考えてるそうだ。後藤正文さんのブログを支持する。僕は戦場よりお花畑がいいです。

政治のおかしな話は世界中にあるけどすっとばす。端的に、人類は衰退のフェーズにある。そういう意味でも奈良美智さんの生活は理想だな。広大なアトリエで草木と暮らして絵を描いてロックな仲間がいて。僕も病気や親族と闘いながら、理想の生活を探す。きのうはオードリー・ヘプバーンの誕生日だった。彼女が愛した詩「魅力的な唇になるために、優しい言葉を話しなさい。愛らしい瞳になるために、他人の美点を探しなさい」。ほんとそうだよね。でもなかなかできないから、みんながオードリー・ヘプバーンになれるわけじゃない。
 新明解国語辞典【恋愛】「特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒にいたい、できるなら合体したいという気持を持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる (まれにかなえられて歓喜する) 状態」。...合体。

2日は忌野清志郎さんの命日。もう8年になるのか。今年もツイッターのトレンドの上位にずっといた。みんな清志郎さんを忘れないで、愛してるんだな。でも晩年は売れなかったんだよ。せめて「夢助」を聴いて欲しい。清志郎さんがメディアに取り上げられる時は、政治的な活動と抱き合わせにされる。彼は愛と音楽の人だった。清志郎さんの深い愛情の世界も聴いて欲しい。"約束" 。
 子供の頃、ムッシュがよく歌ってくれた曲がやっとわかった。Lee Dorsey "Ya-Ya" 。僕とムッシュの関わりはここにあーたさんが先月のワンマンライブについてブログを書いた。あの幸せな日を思い出した。エレクトリックリボン "Twinkle in you" のMVが公開された。作詞作曲はあーたさん。C/Wの "春色ドロップ" も佳曲。

ハリウッドの映画音楽家のドキュメンタリー「SCORE: A Film Music Documentary」の予告編が公開された。最近興味深い音楽のドキュメント映画が増えた。テルミン博士が発明した世界初のリズムマシンRhythmicon。よくわかんないけどポリリズム生成機みたいだな。Arto LindsayJim O'rourkeの2マンライブがある。Chick CoreaSteve Gaddのデュオが来日する。全然現役感ある
 Paul McCartneyとElvis Costelloのデモ。"Flowers In the Dirt" のボックスになんで収録しなかったのか。あのボックスはSirの財力でファンに無料配布するべき。Henry Mancini唯一のエキゾアルバム "Driftwood And Dreams" が再発される。日本ではCHAIってバンドが気になってる。こういう人たちが音楽界を大掃除してくれないかしら。

今日は久しぶりにエレクトリックリボンを観に行く。新メンバーの3人は僕のこと忘れてるだろうな...。

5月7日 わかったような顔しないから好きさ

中途半端に時間ができちゃったんで日記を書き始めたけど、何を書くか決めてない。人間関係って難しいな!! 僕のことじゃなくてタイムラインを見ててつくづくそう思った。僕自身は日本的な、空気を読むとか相手を慮るとかぜんぜんできなくて、だから友達が減ってくんだけど、みんなもっとシンプルに生きないか!? とも思うのだ。
 相変わらず睡眠時間がめちゃめちゃで、地味なGYM作業や家事が溜まってきたぞ。やることをリストアップしてやった気になってる。石田ゆり子さんのハニオ日記、書籍化して欲しい。ハニオは飼い猫で、Instagramに彼が喋ってるていでコメントがついてるんだ。動物に喋らせる系は苦手だけど、愛情と文才で微笑ましい読み物になってる。あら、ほんとにとっちらかった日記になってきた。

5日は久しぶりにエレクトリックリボン@吉祥寺ichibeeへ。アイドルがファンについて、「おじさんばっかりで本当に気持ち悪いんです」っていう有名なコラージュ画像がある。わかってる、おじさんはわかってるよ。いま40歳くらいまではぎりぎり若者気取りができて、それはSMAPの功績なんだそうだ。明日で50歳になるカジヒデキさんがいるじゃないか。いやわかってますよ。
 会場が暑く、音響が悪く、とっ散らかったイベントだったけど、エリボンは全面的に楽しかった。やっぱり好きだ。新曲 "MABOROSHI" を含む充実のセットリスト、堪能した。新メンバーもすっかり溶け込んで、もう3人時代に未練はない。このまま突き進んで欲しい。月末にはエリボン VS あーた2マンライブなんて俺得すぎるイベントもある。で、僕は会場に薬のポーチを忘れてきた気がする。

今日は岡山のSSW、さとうもかさん / かねこきわのさんの2マンライブに行く。岡山って面白いところで、京都や福岡に連綿と続く音楽シーンがあるみたいに、なにかしらあるんだよ。15年くらい前は岡山のエレクトロニカを漁ってた。2人の音楽は弾き語りだけど、やっぱりあの頃に通じる岡山の香りがする。
 東京土着のポピュラーミュージックってあんまりない。Moonridersは東京の民族音楽って言われてて、あの世代にはあった。細野晴臣さんは、東京を描くことから、外から観た東京に視座を移して売れた。渋谷系以降の四半世紀は完全に外から観た、妄想の東京像だ。土地のブランドがあるって羨ましいな。グラスゴーのバンドって聞いたら取り敢えずは試聴しちゃう。リバプール、マンチェスター、カリフォルニア、ニューオーリンズ、ブエノスアイレス、台北。

戦争と改憲とオリンピックのがっかりニュース、もう飽きた。自衛隊がトマホークを導入すんのにはびっくりしたけど。日常がひとつひとつ塗り替えられて、気がついた頃には取り返しがつかない。
 「何千人もの人をHIV感染からを救った男は無職のホームレスだった」。すごい話だ。長いけど読んで欲しいです。うさぎの生死に関わる鬱滞って病気があって、小麦粉とか与えちゃいけない。報道ランナーってテレビ番組が、パンが好物のうさぎをかわいく紹介して、病気について指摘されても知らん顔らしい。スーパーカミオカンデは、水中の微生物が死ぬ時に発する微光も捉えるんだそうだ。なんて儚い話かよ。鎌倉の材木座海岸で大量の夜光虫が発生した。タイムラインはその画像でいっぱいになった。ビューティホー。ほんものはもっともっと、果てしなく美しいんだろうな。

名盤のジャケットを実写化した、ミシェル・ゴンドリーの監督したCMがいかす。Nonameのアコースティックセッション最高。こっちの路線で行けばいいのに!! Ron Sexsmithのピアノ弾き語り "Oklahoma U.S.A." 演奏はもちろんいいけど、毎回選曲がいい。
 5日の日記のSIDE-Bに、子供の頃、ムッシュがよくLee Dorseyの "Ya-Ya" を歌ってくれたって書いた。Lee Dorseyは60年代にAllen Toussaintのプロデュースでヒットを飛ばしたソウルシンガーだ。で、それをハンブルグでバックバンド稼業をしてたThe Beatles (with Tony Sheridan) がレパートリーにしてムッシュの演奏 (超かっこいい) はそっちに近い。原曲ではah-umの部分をa-haって歌うのはムッシュのオリジナルなのかな? これを「アホ」ってコールアンドレスポンスさせるのがお決まりだった。

5月14日 SIDE-A ネレンボーイとネスギアンクル

人生は辛い。大雑把にいろいろ辛いけど、とにかくいまは睡眠障害だよ!! 眠れなかったり、寝たと思ったら2時間で起きちゃったり、30時間眠り続けたり。気圧差と気温差の攻撃も続いてる。体調悪いから病院行きたいけど体調悪いから病院行けない問題。独り身で闘病は無理ゲーだ!! 風邪と花粉症は治まった。次は黄砂だ。そうか、スピッツの "チェリー" に「夢を渡る黄色い砂」が出てくるのは、草野マサムネさんが福岡出身だからなんだな。
 おかげで先週は、スケジュールだの生活だのいう概念から著しく逸脱した日々を送った。皆さんご迷惑をおかけしました。気のせいか、美人さんに会える用事に限って行けなかった気がする。カウンセリング、あーたわかちんからほい!ともかおいくさん。

猫寝てるなあ...。あんまりかまってやれなかったんで機嫌悪かった。猫も気圧差や気温差は辛いのかな。かと思えば、気まぐれな優しさがずるい。メイは捨て猫だったのに、人に怯えるということを知らない。3人の獣医さんに、こんな子みたことないですって言われた。ほんとに猫なのかな。チャイはいろんなお話を聞かせてくれる。起きてる時はずっと喋ってる。別になにかを訴えてるでもない。応えてやると、満足そうな顔をする。物心つく前から動物と暮らしてきて、思えばみんなどこか変だったし、それが個性で愛おしかった。でもメイを送る日が来たら、しばらく立ち直れないだろうな。
 メイの本当の父親はどんな猫だったのかな。チャイはうちに来る前にどんな人生を送ってきたのかな。

7日はさとうもか / かねこきわの@綾瀬カフェオ猫と15の椅子へ。2人は岡山のSSW、ちょっと影のあるファンタジックな詩世界と、秀逸なコード感を持った音楽世界で話題だった。moka&canonとしてユニットを組んでいたこともある。はじめに登場したのはさとうもかさん。ギターも歌もちょっと危なっかしい。曲が難しいんである。それでもソングライターとしての自分に果敢に挑んでいく姿を、微笑ましく眺めた。休憩をはさんでかねこきわのさん。緊張してる様子だったけど、キーボードも歌も安定して可愛いワールドに引き込まれた。
 二度目の休憩をはさんで、圧巻だったのはmoka&canonの再結成。ガールフレンドフォーエヴァーな空気感、その甘酸っぱい柔らかさの中に潜む、繊細さと才能の嵐に見入った。

2人に共通するのはまず曲の良さ、アイデアとお茶目さと狂気。それに加えて、15年前に一世を風靡した、岡山エレクトロニカシーンに通じる空気を感じた。7日の日記に書いた街の香りというか、ブランドだ。それは先輩から後輩へ、脈々と受け継がれていくものかも知れないし、レーベルやライブハウスや、大人たちが築きあげてきたものかも知れない。そんな中で、2人の女の子が素晴らしいハーモニーを奏でた。感動して圧倒された。また東京に来てください。
 なんだかんだで日本は広い。こんな才能があちこちに眠ってる。果たして僕は、何を残しただろうか。そんで東京も広い。つまり綾瀬遠い。延々と電車に乗って、振り返ると夜空に月と木星がくっきり。この素敵な夜の締めくくりに、最高の演出だった。

ポーチをなくして薬を切らせちゃって、翌日はカウンセリングに行けなかった。2週連続だ。話したいことがたくさんあったのに。夜にN氏がやってきた。素麺を食った。旨い。夏だな。ライブ盤のChuck Berry 「All right!?」、チャイ「ニャー!!」。
 その翌日も、あーたとわかのちんからほい!に行けなかった。ミュージシャンじゃないわかさんと2人で30分間なにをしたのか、ものすごく関心があった。無念。その翌日も、病院に行けなかった。その翌日、11日は訪問看護師さんがいらっしゃる日。出掛けるのはハードルが高いけど、来てくださるなら待っていればいい。と言いつつだね、荒んだ生活が続いたんで可燃ゴミ7袋出した。素敵女子の訪問看護師さんと、久しぶりにほっこりした時間。その勢いでえいやっと外出。

エレクトリックリボン@六本木morph-tokyoへ。DMM.yellスパリブのコラボで、スパリブPRガールを決める投票に、僕はずいぶん投資した。この日はそのお披露目イベント。スパリブの代表取締役という方から名刺を頂いたぞ。
 +1000円で飲み放題になるって言われたらしますよね。間違いなく15杯以上飲んだ。バーカウンターのファンキーな黒人のお姉さんがだんだん怖くなってきた。乾杯の音頭は、スパリブPRガールに就任したぇっかちゃん。ライブは先週より圧倒的に安定してた。やっぱりエリボンは最高だ。いい楽曲、いいキャラクター、いいファン、観てると自然と笑顔になれる。この日もすっかり幸せな気分。そしてマネージャーのIさんと音楽談義。Mark Mothersbaughのソロがいいって伺って、家に帰ってググったら、すごいプレミアついてた。

12日、13日はひたすら寝込んで、ともかおいくさんのライブを観損ねた。で、14日の早朝。眠れなくてこの日記を書いてる。15日はカウンセリングに意地でも行く。
 気圧を教えてくれる「頭痛ーる」ってアプリを愛用してる。登場する気象予報士フクロウ博士は、豪雨で亡くなった猫の子マロを養子にしたって裏設定があることを知った。母猫が亡くなったのは、自分の予報が外れたせいじゃないかって悩んで、マロを立派に育てあげる決意をしたんだって。そんなに切ないアプリだったのかよ!! 9日は「告白の日」だったらしい。子供の日の後にゴムの日が来て告白の日って、Hの後にIがくるみたいな話だな。オタクの人たちはなんで「芸術」とか「前衛」って概念に怯えてるんだろうか。のんちゃんは意外とおっぱいが大きくて、それはとても素敵なことだと思う。

世の中の出来事をSIDE-Bに。

5月14日 SIDE-B あなたがいるなら

あんまり考えたくない政治のこと。安倍晋三が、「自民党総裁としての考えは相当詳しく読売新聞に書いてありますから、ぜひそれを熟読していただいてもいいんだろうと」って発言した。読売新聞さん、赤坂飯店は美味しかったですか。愛国ポルノ誌筆頭の座を奪われた産経新聞は、国連に噛みついた。日本に国際的な信用はもうなくて、その一因はあなたたちだ。戦後の日本人が築きあげてきたものを、愛さなかったから。それは果たして愛国だろうか。
 共謀罪法案が18日にも強行採決されそう。「犯罪テロ予備軍以外は成立賛成」だからどんどんやれってネトウヨのツイートがあった。君が逮捕される可能性も充分にあるのだよ。「改憲」前に進む「壊憲」。オリンピックと共にこの国は終わる。

グッゲンハイム美術館が所蔵する200冊以上のアートブックが、無料でダウンロードできるようになった。オレゴン大学が偶然発見した新しい青色の名前を募集してる。ブラウニーを焼いてたら、匂いに誘われたクマが窓から覗き込んでたって写真。
 細馬宏通さんの「この世界の片隅に」論17回が公開された。映画版の冒頭の、幼いすずが風呂敷包みを担ぎ直す10秒のシーンについて、4000字も語ってる。東日本大震災の津波被害における神社の祭神とその空間的配置に関する研究。スサノオノミコトを祀る神社のおおくは津波の被害を逃れてるのに対して、アマテラスを祀った神社のおおくは被災したそう。多摩動物公園でホタルの鑑賞会がある。行きたい。ガールと。古賀及子さんのお子さんが、「々」って文字を「クマ」って読んでたらしい。「静かな興奮あった」。

Paul McCartneyがライブ中に水を飲まないのは、脳が混乱して肺に入っちゃう危険性があるからなんだって。彼くらいの歳になると飲まないように指示されるらしいよ。Ryley Walkerが来日してるの知らなかった。"The Halfwit In Me" 最近のお気に入りのひとつ。
 Jean-Jacques Perreyのアナログが出る。ここで買えるPaul Simonのライブアルバムが出る。最高の予感しかない。"Diamonds on the Soles of Her Shoes" 。David Byrneの新作にBrian Enoが参加してる。Fleet Foxesの新作が出る。Neon Indian、Toro Y Moi、Active Child、MUM...が参加したコンピ "Luxe" が無料公開されてる。Wilcoが "(What’s So Funny Bout) Peace, Love and Understanding" のカバーをSpotifyで公開した。Ed Sheeranが来日する。Don Wasの本名がDonald Fagensonだって知らなかった。

Corneliusが新曲 "あなたがいるなら If You're Here" を公開した。素晴らしい。どういう構造になってるのか全然わかんないけど。小山田圭吾さんと小沢健二さんが同じバンドにいて、ミュージックマガジンに叩かれてた頃を思う。the peggiesかっこいいなってAmazon開いたら2年前にインディーズのアルバム買ってた。2年前の自分ナイスチョイス。で買ったCDはどこだ。
 電気グルーヴの新作は96%をMacのフリーソフトGarageBandで作ったそうだ。GarageBandは直感的に使いやすいからアイデアが覚めないうちに音にできる。センスがあればあれで出来ちゃうんだよな。Rei HarakamiさんもEZ Visionで殆ど作ってたんだよね。そのために古いMacをストックして。あれも使いやすいアプリだった。

ライブハウスのあり方について、ピントはずれなブログがバズって、ミュージシャンや音楽関係者がお怒りだ。ほんとうはさ、こんな素晴らしい記事を読んだらいいFUJI ROCKの出演者がまた発表された。THUNDERCATYUKIちゃんが嬉しい。今年のFUJI ROCKは観たいものがおおすぎて移動が大変そう。
 Botから、細野晴臣さん「うるさい音楽は音を小さくしたってうるさいし、逆に、いい音楽はフルボリュームにしたって静かなんだよ」。うーん唸る。吉井和哉「女に金も貢いでもらえないような奴は男じゃない」。彼もトータス松本並みに品がないね、軽蔑するよ。軽蔑と言えば芽瑠璃堂のコラムが本当に酷い。老害レコード屋。注文してんのぜんぶキャンセルしようかな。

楽しい話で終わりにしよう。かまやつひろし "どうにかなるさ" コメントにもあるように、コード、ボイシングが素晴らしい。ムッシュのコードセンスについてはCharさんとの対談が面白かったんだけど、動画消されちゃったみたい。

5月20日 SIDE-A おならをすると空気清浄機が動き出して、あーセンサー働いてるなって思う

母の日や父の日が通り過ぎてく。墓参り行くかってふと出掛けるには遠いんだ。親不孝者ですみません。今週は比較的余裕があったはずなのに、睡眠障害に翻弄されてる。朝型も夜型もなく、眠気がいつ襲ってくるかわからない。眠っても30分で起きちゃうのか10時間寝込むのかわからない。強眠打破を飲んで用事を済ませて、今度は眠れなくなっちゃったり。で、夜中に炒めたエリンギを死ぬほど食ったり。
 大きなあくびが猫に移る。猫のブラシを買ってあげたらすごく喜んでくれた。これやってこれやってっておねだりが激しい。ブラシかけてる時の恍惚の表情を写真に撮りたいんだけど、両手でブラシとiPhoneうまく使えないな。タイムラインに、疲れ果ててうずくまってたら猫が自分のご飯皿からカリカリを口移しで入れようとしてきた、ってツイートが流れてきた。それは経験ないなあ。

15日はそぼ降る雨の中、カウンセリングへ。2週間休んじゃったんで箱庭療法はなし、もじゃもじゃ考えてたことを話した。スムーズに言葉が出なかった。惨めで可哀想で悲しくなってきた。
 話したのは...ツイッター歴8年でツイ廃ぶりが酷い。寂しがり屋の独り好きが加速してるってことだ。たまにかまってくれる人がいるのも罪深いな。もっとこう、密度の濃いインプット、アウトプットしたいんだ、ほんとは。人間は人間と向き合ってないと、どんどん壊れてっちゃう。もうひとつは...長いスパンでも短いスパンでも、困ったことが多すぎて整理がつかない。どこから手をつけていいのかわかんなくてパニックになっちゃう。何事も成し遂げられない状況が辛い。日々のGYM作業から、人生そのものまで。カウンセリングを終えて強眠打破を摂取して、初めて井荻って街に向かった。

岩佐亜由美@井荻チャイナスクエア。前にあーたさんの対バンで観て、すごく気に入ったシンガーソングライター。札幌で活動してるんで、東京で観れるのは貴重な機会だ。お店は普段は中華料理屋さんなのかな? 何かと美味しかった。
 岩佐さんの一番の魅力は歌の素晴らしさ。囁くような声から強く張った声まで、美声を駆使した表現力に圧倒された。まっすぐな歌声によく似合う笑顔が素敵で、ついつい勝手にイメージする北海道の女の子像にあてはめてしまう。もちろん彼女の表現力は鍛錬の賜物だ。でもその音楽性や佇まいと相まって、大地からの力が彼女の体を抜けて、まっすぐに空に放たれるようにさえ感じた。最近「尊い」って言葉が氾濫して、僕もよく使っちゃう。そのことが尊さを軽薄にしてるよなあ。本来のニュアンスで、尊いって言いたい音楽家。

対バンでは、栃木在住のずみをさんが面白かった。言葉遊びや押韻のチョイスが完全に好み。楽曲も、シーンの定形から大きく離れたオリジナリティを感じた。ライブは始めたばっかりだそうで、確かにまだまだ荒削り。だけど変にまとまって、整っちゃう前のずみをさんを観れて良かったし、これからどう変化してくのか楽しみだ。
 ライブはアコギ弾き語りだけど、YouTubeにはDTM音源もある。DTMシーンはどんどん進化して、細かい技巧を競い合ってる。ちょっとまって、そもそものアイデア、音楽の核が面白くなくちゃ枝葉末節をいじくったところでなんにもならない。鈴木慶一さんは曲ができた時、聴く耳を持ってる人にはできたてほやほやを聴かせるって仰った。アイデアの鮮度が薄れちゃうから。って意味で、ずみをさんのDTM音源は、アマチュアリズム溢れるアイデアの宝庫だ。

18日には、N氏とFくんが遊びに来てくれた。片手にお酒、片手に素麺。タイムラインで知った、麺つゆを豆乳で割って、食べる辣油を混ぜると、麻薬かなってくらい癖になるっていうのを試してみた。大雑把に、ゴマダレ的なものができあがった。麺つゆの出汁と辣油のスパイスが効いて、確かに旨かった。お薦め。話すことは音楽、音楽、音楽。砂原良徳さんがどれだけ偉大な音楽家か講座。
 suppa micro pamchoppさん「『新しさ』というのはその極初期の段階が最も輝いていて、それが遠いかつてのものであっても現在生まれようとする『新しさ』を脅かすほどの眩しさな場合が多く、何れにしてもその爆発力のようなものと私は常に共鳴していたい」。だからこそ、温故知新ができない人は、その人の青春時代の文化にしがみついて老いてゆくんだよ。

できればしたくない政治腐敗の話題をSIDE-Bに。そして楽しい音楽の話題をSIDE-Cに。

5月20日 SIDE-B 答えは風に吹かれている

朝になるたび気が滅入るニュースが入ってくる。いわゆる共謀罪が衆院法務委員会で強行採決された。日本の社会を一変させる重大法案の審議、採決の場にNHKの中継はなかった。赤坂飯店の料理はよっぽど美味しいと思われる。
 内田樹さん「なぜ日本人の多くが自分たちの基本的人権が制約され、警察の恣意的監視下に置かれるリスクを歓迎するのか。日本人は『主権者である』という実感を持った経験がないので『主権がなくなる』と言われても実感がない」。「ここまで立憲政治と政党政治が空洞化したことは、僕の知る限り過去にありません」。「そして、今僕たちが見ているのは『ある統治システムが滅亡するときの顔』です。勃興のときと滅亡のときにだけシステムはなぜかとても『人間的』な表情を見せる。産声を上げるときと、最後の息を引き取るとき」。

共謀罪のどこが問題なのか、山尾しおり氏の演説を聴けばよくわかる。僕は民進党の支持者じゃないけど、これは観て欲しい。総務委員会では、マイナンバーの個人情報が警察に提供されてたことがわかった。警察の情報と合わせれば、個人の私生活を覗き見て共謀罪にでっちあげることもできる。そしてそれは、あなたかも知れない。
 小田嶋隆さんのコラム「『共謀罪』がスムーズに成立する背景」を興味深く読んだ。つまり、みんなと同じであることを良しとする国民性、自分が「普通」の側に立ってると信じて疑わない国民性が、この法律を素通りさせたってこと。僕は自分が普通じゃなかった、いつも浮いてる存在だったから、幸か不幸か社会を客観的に眺める視座を得たと思う。「改憲」もそんなふうに素通りしていくんだろう。そして僕らはお互いを監視して、普通でない物事を密告する社会に突入する。

加計学園の新学部『総理のご意向』」。この記事で、安倍晋三の虚偽発言が明らかにされた。「『首相お友達に配慮、疑惑深まった』蓮舫氏、加計問題で」。それについて、菅義偉官房長官は「誰が書いたか分からない。そんな意味不明なものについて、いちいち政府で答えるようなことじゃない」って怪文書認定した。安倍政権トランス状態だな。追い打ちをかけて「昭恵氏、加計学園でも『名誉園長』職員連れて催し参加」。「加計計画『できない選択肢ない』内閣府要求の日時記録」。もう「怪文書」じゃない。久しぶりに報道の気骨を感じた。
 森友学園も負けてない。「籠池前理事長 8億円値引き巡り"新資料"」。「3m以深にごみはなかった?森友問題」。除去に8億もかかったっていうゴミ、実は地中にはありませんでしたって大ネタ。

官邸お抱え記者『山口敬之』、直前で"準強姦"逮捕取りやめに 警視庁刑事部長が指示」。山口敬之からレイプされたって訴えが出て、隠蔽に北村滋内閣情報官が大きく関わった。「五輪の仮設整備費など600億円 組織委が受け持つ方針」。総予算は2兆円を超えそう。
 「産経記事に民族侮蔑表現『読めば読むほど...』憎しみ募らせたコメント多数」。感情論で部数を稼ぐ産経新聞と、その記事をどんどんとりあげるヤフーのコンボについて。もうボロボロの国、内田樹さんの、物事をどれくらいのスパンで考えるのかって視点が役に立つ。ヒットラーも安倍晋三も、近視の経済政策で支持を集めてこうなった。
 「本土復帰45年 動かぬ基地、つづく苦世」。「北朝鮮 新型中距離弾道ミサイルの実験に成功と発表」。スナック感覚でミサイル撃つ国も基地作る国も、みんな仲良くしようぜ。

楽しい音楽の話題をSIDE-Cに。

5月20日 SIDE-C LOVE LOVE

楽しい話を書きたいんだけどさ、ちょっと待って。
 眞子内親王、いわゆる眞子さまの「婚約」の「内定」の「発表」の「方針」がこのタイミングで出たのはいろんな目隠しのような気がするのは穿ってるだろうか。このカギカッコがひとつ消えてくたびに大騒ぎなんだろうか。意見交換会しようぜ。
 箱が好きな猫、もはや箱じゃなくてもいいみたい。四角を箱だと認識する猫ちゃんが想像以上のくつろぎポーズを披露。日の出前か日没後に、地球の影が空に投影されることがある。イランの標高4000メートルの高山から観測された見事な写真がこれ。痴漢冤罪が話題になった1週間でもあった。捕まったら駅の事務室に行かないで、その場で弁護士さんを呼ぶといいらしい。いやそんなコネないよ。

さて音楽の話...。Spotifyで楽曲が2億8800万回再生されないと作曲家はSpotify社員の給与平均と同じにならない
 音楽教室の著作権を巡ってヤマハがJASRACを提訴した。この話まだ続いてたのかよ。JASRACが守りたいものってなに。このままじゃ音楽文化なくなっちゃうよ? もうひとつ、京都大学の総長が入学式の式辞でBob Dylanの歌詞を引用して、それをWeb上に掲載したことに対してJASRACが書作権料を請求した。果てしなくバカバカしい。
 オタクの保守化を懸念してて...僕はルックスはオタクっぽいけど距離を置いてる。なにかにのめり込むのは素敵なことだよ、それで視野狭窄に陥るのはかっこ悪い。実際オタクにネトウヨいっぱいいるし、広く深い表現文化の極一部に固執してるのは寂しい。「音楽が好きすぎて社会問題に興味を持った」、僕のスタンスは彼女に近い。

Francis and the Lights "May I Have This Dance feat. Chance the Rapper" むちゃくちゃかっこいい。Flying LotusがSoundCloudにどんどん新しい音源をあげてる。アルバムが出るのか、もうそういう形態でのリリースはないのか。Snoop Doggのライブは手話通訳士をつけて観客を煽る。チャップリン没後40周年。ってことは僕とチャップリンは5年間同じ星に一緒に住んでたのかよ。
 Sparksの新譜 "Hippopotamus" から "What The Hell Is It This Time?" 。Grizzly Bearの新譜 "Painted Ruins" から "Mourning Sound" 。Karl HydeとMatthew Herbertが音楽を担当した演劇のトレーラー。何年か前、FUJI ROCKの夕暮れの中で聴くKarl Hydeは神々しかったな。SoundgardenのChris Cornellが亡くなった。Todd Rundgrenがバークレーから名誉博士号を授与された。

牧村憲一さんが伊武雅刀さんに、バラエティに出ないのはどうしてか聞いたら「間を作っているのに、そこをめがけて多くの方が競って入り込もうとするからです」。音楽もそうだ。「LOVE LOVEあいしてる」が1日限りで復活する。上手い箱バンがいて、ちゃんと演奏する音楽番組があってほしい。きくち伸さんが現場を離れたから、フジテレビではもう無理かな。「おげんさんといっしょ」は理想に近い。
 細野晴臣さん6年半ぶりのアルバムが出る。そんなに経ったんだな。柴田聡子さんの素晴らしいインタビュー
 あーたさんが7月22日にレコ発ワンマンライブをする。つまり新譜が出る。「あーたを生で見たことない人にも見にきてほしい! だってこの日に私はあーたの最高を更新するから!! 最先端の私を見て欲しい!!」。もちろん行く!!

5月22日 SIDE-A ララ歌声合わせよ足並み揃えよ今日は湯会だ

湯会ってイベントに行った。徹夜明けだったけど、中嶋春陽さんが3ステージも出演すると聞いたら行かずにはいられない。過去の出演者を見ると、トンチさん、王舟さん、柴田聡子さん、平賀さち枝さん、チャラン・ポ・ランタン、Negicco、澤部渡さん、やけのはら+ドリアン、杏窪彌、久住昌之さん...いまアイドル中心なのはなんでかな。久住昌之さんを眺めながらビール煽ってみたい。
 乗り換え乗り換え、めったに乗らない総武線で新小岩へ。いろんなことが新鮮。駅の発車メロディーがシンコペーションしてると落ち着かないんだな。もうビール飲みたかったけど、温泉に入るまで我慢。11時の開演から出演する春陽さんを湯上がりで観るために、早めに行って温泉を堪能した。東京天然温泉古代の湯、いいお湯でした。

ところでシステムがわからない。みんなが着てるパジャマはどこで借りれるんだろう。温泉からあがってTシャツ着たら汗で乳首透けた。物販に春陽さんがいるのに!! こそこそ隠れて開演を待った。
 11時から、ゆけむりDJsさんのゲストとして春陽さん出演。かっこいいハットを被ってる。と思ったら沢田研二さんの "ダーリング" を振りコピつきで。その後も春陽さんの好きそうなナンバーが続いた。"星のラブレター" から"愛し愛されて生きるのさ" の流れに胸アツ。で、エレカシだ!! 最後はThe Cranberriesの "Dreams" に、なんと春陽さん本人が作詞したカバー。ゆけむりDJsさんのステージはまだ続いてたけど、パジャマをゲットして着替えて、やっと春陽さんとご対面。と言っても春陽さんのグッズはもうぜんぶ持ってるんだよね。

お客さんに可愛い女の子がおおかったのは、大森靖子さん層だろうか。トーニャハーディングさんを聴きながら、ビール、ごっはん、ビール、ごっはん。続くはサブステージで、中嶋春陽さんウクレレ弾き語り。メインステージとサブステージ (どっちも畳) はずいぶん大きさが違って、サブステージでは間近でパフォーマンスが観れる。
 春陽さんは浴衣で登場。LINE LIVEでも演奏してた "都会に憧れて" 、ジュネス☆プリンセス時代の "イタズラに花の色" そして次につなぐべく "こんがんきまっし、加賀温泉" を披露した。柔らかな歌声をゆったり楽しんだ。そのままDJ加賀温泉さんのステージに春陽さんが参加して、DJっていうよりイントロクイズに。知ってる曲ばっかりだったけど、イントロだけじゃわからないもんだな。正解が出たら、加賀温泉さんからプレゼントが出て大合唱。楽しいひととき。

Nachuさんを聴きながら、またしてもビール、ごっはん、ビール、ごっはん。サブステージでハルヒ from look book party待ち。サブステージのDJさん、みんな素敵。僕もDJで出たいな。なんつって!! アナログ機材がないのはわかった。CDJならできます!! iPadDJを練習したい。僕みたいなタイプのDJは、最近需要がないのだよ。
 look book partyの春陽さんはまた違った装い。ルクパでお馴染みの持ち曲を6曲披露した。毎度ながら、あの難しいオケでよく歌いこなすなあって関心する。本来の僕の趣味に近いサウンド、18歳の女の子にふさわしいアップトゥデートな楽曲たち、これもまた春陽さんの魅力の一面だ。いつもライブでしか聴けなくて、家でも聴きたい!! と思ったら配信が決まったそうだ。なんと嬉しいことよ。

メインステージに戻ってビール散々飲んだあとのチョコレートアイス最高!! で、またビールに戻る。ステージはアップアップガールズ (仮) 。楽曲、ボーカル、お客さんのコールも含めてグルーヴィー。これなら女の子も呼べる。生バンドでやったら気持ちよさそうだ。
 トリはDJ CARPさん。すごいもんを見た。ももいろクローバーの "ココナッツ" に合わせて、大広間の100人くらいのお客さんが、洗濯機かよって猛スピードでまわり始めたの。びっくりした。数年前まで僕がいた場所では、DJってみんなが知らないいい曲を流して、「これなんですか」って聞かせるもんだった。一方で、テレビを持ってない僕でも知ってるヒット曲ばっかりかけて、それは盛りあがりますよねってシーンが存在することを知った。いつの間にか春陽さんもステージにあがってる。これで5ステージめになるのかな。

みんな若そうなのに、なんで "雨上がりの夜空に" 知ってるの!? 大合唱の中でトランス状態。音源の中の清志郎が「ありがとう感謝します!!」って言ってる。こっちこそありがとうだよ。楽しかったな、湯会頻繁にやってるそうなんで、ぜひまた参加したい。残念だったのは、気に入ってたフェルトのハリネズミをどっかに落としちゃったこと。ま、45のおっさんがそんなもんつけてんなよって話...なの?
 Nachuさん「音楽とお酒があれば生きていけるー! お酒と音楽があれば生きていけるー!」、あと女の子もいて欲しい。やっぱり丸一日飲んで遊ぶと、疲れ果てるくらいの体調だ。翌日の日曜日は、おそと暑かったし、まるまる寝込んで過ごした。
 世の中のことや音楽のことをSIDE-Bに。

5月22日 SIDE-B Wish You Were Here

五野井郁夫さん「国会で多数を占めているからといって、何をしてもよいわけではない。議会とは議論して決める場だ。議論を通じて説得する努力もせず、法案の説明責任も放棄し、数の力に任せて強行採決する政治は、形式的には民主主義に見えても、実質的には民主主義ではない。それは、ただの期限付き独裁に他ならない」。想田和弘さん「安倍晋三はデモクラシーに対するリスペクトが欠けているというより、デモクラシーを憎んでいるのだと思う。でなければこの四年間、これほどの熱意と情熱を持ってデモクラシーの破壊行為に専念できるものではない」。津田正太郎さん「『共謀罪が通ったら、どんどん左翼を通報するから、震えて待ってろ』みたいな趣旨のツイートを見て、政府や警察は分かんないけど、少なくとも一般人には言論弾圧に加担できる日を心待ちにしている人がいるんだなあと思った」。

「国連が主導するTOC条約締結のために必要だから」強行してる共謀罪について、まさに国連の人権機関が「行き過ぎ」だって懸念を示してる。「共謀罪 : プライバシー制約の恐れ 国連報告者、政府に書簡」って記事。毎日新聞のイラストコラム、「松尾貴史のちょっと違和感」がネットでも読めるようになった。「安倍首相の国会答弁 あまりに下品で不誠実で幼稚」。
 「皇室:有識者会議での『祈るだけでよい』 陛下、公務否定に衝撃『一代限り』に不満」。保守系の専門家と天皇陛下の間でこじれてるのは不思議な現象だ。今上天皇はとてもクレバーで、ご自身の立場をよく考えてらっしゃる印象。ちょっと前になるけど、内田樹さんが天皇制について長いインタビュー記事を掲載してる。

5日の日記に書いた、「なにかにのめり込むのは素敵なことだよ、それで視野狭窄に陥るのはかっこ悪い」「温故知新ができない人は、その人の青春時代の文化にしがみついて老いてゆく」みたいなもじゃもじゃについて、奈良美智さんが明快なツイートをした。「知っているものに反応するのは当たり前、知らないものに反応するかしないかで何かが違ってくるんだよな...。知らないことをないがしろにしても、今までそれで普通に生きてきたのだから構わないと思うが、そこで知ろうとするかしないかが分かれ道なのだ。知ることは、跳ぶことへのホップ!」。湯会で感じた、DJのあり方についても言えるかもよ。
 で、奈良さんとは女性の好みが似てる。音楽への敬意、故郷への想い、旅する心。ぜんぶひっくるめて奈良さんの魅力だ。

pet salon Mignonさんのブログを読んでると、動物を仕事にするって本当に大変だと思う。なんども書いてきたことだけど、僕も一時期目指してて、大変さに気づいて手を引いたことがある。命と真っ直ぐに向き合う覚悟はあるのかと。僕は動物に甘すぎた。甘いって言えば、猫がブラシを好きすぎて困ってる。おねだりが過ぎる。君たちとの生活は楽しいよ、でも僕は君たちにブラシをかけるために生まれてきたんじゃないんだぜ。自分のことをやらせてくれ。
 「メッセージ」観たい。とか言ってるうちに、観たかった映画がどんどん終わろうとしている。「La La Land」ももう風前の灯だ。「T2 トレインスポッティング」はまだやってるのかな。「美女と野獣」、「夜明け告げるルーのうた」、「3月のライオン」。

Franz Ferdinandに新メンバーが2人加入した。急逝したSoundgardenのChris Cornellの代役に、Stone SourのCorey Taylorが出演して、"Wish You Were Here" のカバーを披露した。BMX BANDITSが、The Beach Boysの "Forever" をカバーした。彼らはBeach Boysが好きすぎて、敢えてBeach Boysそのものをカバーしてこなかった。メンバーのソロや提供曲やデモバージョンをカバーしてきた。これは大事件だ。
 17歳のシンガーソングライター、シバノソウさんの "水星" 。レキシこと池田貴史さんが私立恵比寿中学に楽曲を提供した。永積タカシさんよりソングライターとしてもボーカリストとしても売れた。

チケットを5枚取った。Sondre Lerche、The Chieftains、KT Tunstall、cero、柴田聡子。発売日が来たらPenguin Cafe取って、CorneliusはFUJI ROCKでタイムテーブル的に観れなそうだったら単独公演行く。散財したな!! でも楽しみ!!

5月24日 変えていくんだよ

暑くて半裸でいたら猫が乳首を吸ってきたけど、お父さんおっぱい出ないよ。

22日はカウンセリングへ。ほんとは体調的に辛くて、キャンセルの電話を入れたんだけど、出なかったんで行くか...と。久しぶりにスムーズに話せた気がする。箱庭療法はこんな感じ。「海がどんどん大きくなってますね」。広いとこ行きたい。ぼけっとしたい。うちからだと電車の乗り継ぎが大変で、もう10年くらい「海ー!!」「砂浜ー!!」「水平線ー!!」ってところに行ってない。そして...なんだか箱庭が寂しい。いろいろ並べる気になれなかったんだ。
 この日は暑かった。生ビール片手にステーキでも食うか!! とも思ったけど結局ケンタッキーに入ったチキン野郎。

家に帰ったらまた猫にお気に入りのブラシをかける作業。猫の同居人さんにこれを強くお薦めする。猫大喜び、絆も深まる。アフィリエイトなんて浅ましいことはしてないので。
 お年寄りが猫を欲しがってるってツイートを読んだ。「紹介したいという気がひとつも起こらない」。家猫はだいたい20年生きる。飼い主が亡くなったら行き場を失ってしまう。それはよーくわかる。僕は物心つく前から動物たちと暮らしてきた。名家に育った癖に鬱病なんて「恥ずかしい」病気を患って、一族から絶縁されてる身としては、猫たちは本当に数少ない心の支えだ。でもどうやらこの先家庭を持つ可能性はゼロで、遠くない未来に自分の余生と動物の寿命を天秤にかけて、本当の孤独になる日がくる。まず耐えられない自信がある。っていうかこの環境で、僕はこの日までよく生きてきたよ。

ototoyでエレクトリックリボンインタビューを読んで、"Twinkle in you e.p." の先行配信を買った。
 音源で聴くと、今のエリボンのポテンシャルがまた違った形でわかる。僕はasCaさんの楽曲に惹かれてエリボンのファンになったんだけど、いまの6人のメンバーとあーたさんの楽曲、まさに「変えていくんだよ」な第二ステージにも強く惹かれてる。タイトル曲は超キャッチー。で、C/Wの "春色ドロップ" 泣きそうにいいな。e.p.には "アイライン" の現体制バージョンも入って、全曲あーた曲。26日のあーた / エリボン2マンで、エリボンのファンはみんなあーたさんのファンになっちゃうよ。音楽をちゃんと聴いてる人がたくさんいるから。7月には、花とポップスレーベルのフェスにエリボンが出演する。最近歌ってない、つるうちはなさん作の "STAR TEAR" が聴きたい。

23日、相も変わらず睡眠障害。眠りが浅いから、短い睡眠と起床を何度も繰り返しちゃうんだ。ずっと放置してた用事をひとつ片付けた。エアコンつけて布団干して猫が大あくび。なんて長閑な日だ。
 夕方に外出して、中野坂上って駅に初めて降りた。おめあてはずみをさんのライブ。最初に登場したずみをさん、楽曲も歌声も佇まいも実にいい。ただライブのキャリアが浅いせいか、緊張して走りがちになっちゃう。もっとゆったり構えたら、曲の良さがみんなに伝わると思った。この日はずみをさん以外の出演者は辛かった。お客さん2人だったのも頷ける。こういうブッキングをされちゃうのは残念だ。どんどん曲を書いてライブ慣れして、たくさんの人に発見されて欲しい。僕自身に音楽的才能はないけど、審美眼には自信があるんだ。

共謀罪酷い。「国連が主導するTOC条約締結のために必要だから」って言い訳をつけてたのに、当の国連特別報告者から「説明」を求められて、菅義偉官房長官は「強く抗議」した。国連特別報告者は激おこだ。「無根拠な罵詈雑言」「同法案がプライバシーと表現の自由に対する不当な抑圧をもたらす」「国際的な人権規準と法案の整合性を取ること」。安倍政権はどんなに酷いことをしても、金の亡者たちに守られて感覚が麻痺してきた。いま相手にしてるのは世界だ。
 国連特別報告者ジョセフ・カナタチ氏「私の書簡は、特に日本政府が、提案された諸施策を十分に検討することができるように十分な期間の公的議論を減ることなく、法案を早急に成立させることを愚かにも決定したという状況のおいては、完全に適切なものです」。やっぱり思い返すのは、教科書に載っていたこの画像だ。

Ariana Grandeのイギリスでのライブで自爆テロが起きて、子供を含む22人が亡くなった。日本で起きるのも時間の問題と思う。King CrimsonのEPからDavid Bowieのカバー "Heroes" 。Robert Frippは原曲にも参加してる。Portico Quartet "Line" 。ハングドラムの演奏が実に気持ちいい。Shawn Wasabiなる楽器がかっこいい "Spicy Boyfriends" 。Danny Kortchmarが来日する。でもFUJI ROCKともろかぶり!! Roger Mooreが亡くなった。007シリーズは亡父とよく観て、Roger MooreのJames Bondが一番好きだった。
 石川さゆりさんの最新作は、細野晴臣さん、矢野顕子さん、大江千里さん、レキシ、小渕健太郎さんが参加する。石川さゆりさんは大好きなボーカリスト。奥田民生さんが書いた "Baby Baby" があんまり売れなかったのは残念だったな。モータウン調の名曲だった。

5月29日 SIDE-A 春色ドロップ

濃密すぎる数日間、色んな想いが駆け巡った。改善する気配のない睡眠障害。1日に何度も寝たり起きたりを繰り返してる。そばで猫スースー寝てる。部屋を移ると気づかないうちに近づいてきて、意外なところで寝てて笑う。でで、当然予定通りの行動ができなかった。割には頑張った!! ライブ3本と展覧会1件観てきた。感想書きます。
 ここ最近の懸案事項でもうひとつできたことは、去年採れたフウセンカズラの種をみんなに送ったこと。種の数だけ顔が思い浮かぶ順に。これを読んでる中にもし受け取った人がいたら、まあ実際植えるとなるとさ、植木鉢の準備やらいろいろ大変だと思う。季節のご挨拶程度に思って頂ければ。育てるのは簡単だよ。幸福の木もサボテンも枯らす僕が、毎年種を採れるくらい簡単。

25日は訪問看護師さんがいらした。話したいことが溜まってた。いま考えてるのは、家猫の寿命って20年くらいあって、僕が死んだら猫の行き場がなくなるってこと。いつか自分の余命と猫の寿命を天秤にかけて、新しい猫を引き取るのを諦めなくちゃいけない。僕は血縁も地縁もないから、本当の孤独な生活を送らなくちゃいけない。物心つくまえから動物と暮らしてきて、猫が心の支えなんだよ。
 訪問看護師さんは「そんな将来のことで悩んでないで今を生きなさい、数十年後には世の中の流れもそうなってくるから」って。そうかもだけどさ、メイとチャイをあと10年で送るとして、僕は55歳。もう次の猫を引き取るか悩むタイミングじゃんか。動物を仲介する団体は 飼い主の幸せ<動物の幸せ で、無責任な飼い主は相手にされない。寿命で死ぬのも無責任のひとつなんだ。

26日はエレクトリックリボン定期公演@渋谷nostyle。対バンはあーたさん。なんつー俺得イベントかよ!! せっかく渋谷に出たんで、こうの史代先生の「この世界の片隅に」原画展観てきた。緻密だけど迷いのない線に、こうの先生の作品に掛ける強い想い、孤独な作業と執念を感じた。BGMはコトリンゴさんの、映画版「この世界の片隅に」のサントラで、その中を駆け回るすずさんを観てたら、それだけで涙が落ちそうで。技巧的にも発見がたくさん。画材の選択、手法の選択、登場人物の心境や風景や空気に応じて、実験的な試みがあった。
 その足で、PIED PIPER HOUSEに顔を出した。アナログ6枚で勘弁してやった。ところで新宿駅・渋谷駅・横浜駅あたりは、増築に増築を重ねてるから構造に無理がある。半年運休して一気に建て替えた方がいい。その間首都圏の企業はお休み。バカンス。

レコード持って会場へ。あーたさんが登場してからギターをチューニングする間 (ま) に、ボンクラさんたちは戸惑ってたみたい。そんな空気を、あーた作のエリボン新曲 "Twinkle in you" を一節歌ってみせて、一気に吹き飛ばした。いつもよりポップな選曲から、"スノードーム" で静寂の世界へ、"春色ドロップ" をエリボンよりもゆっくりと歌いあげた。アコギと切ない歌声に胸かきむしられたな。ああ、こんな曲だったんだ。最後はサイリウムが光る中、特にポップな "You" をハンドマイクで。客席に入っていって、あーたコール受けてた。
 アウェイな中で、ボンクラさんたちのハートをがっちり掴んだんじゃないか。もっと引き出しのあるミュージシャンなんで、普段のライブにも来て欲しいな。チェキまで用意してきた。「僕も撮る」って言ったら「いまさら!!」って笑われた。お祭りだ、いいじゃんか。

あーたさんを最前で観て、戻りそこねてエリボンも最前で。オタ芸とかコールとかもう見よう見まねだよ。つるうちはなさん作の名曲 "STAR TEAR" 、asCaさん作の名曲 "Factory Of Love" が聴けたのが嬉しかった。アイドル経験の長いゆうは「強くてニューゲーム」、加入当初は緊張してたあおいあいりも強い個性が出てきて、もう完全に6人でエリボンだな。そんな中で、ダンスをリードしてきたなぎさの成長を感じた。アンコールはあーたさんを招いて "アイライン" 。
 もうね、この日むちゃくちゃ楽しかった。愛に溢れてた。ただ6人編成であの小屋だとハウるな。My Bloody Valentineの128デシベルの轟音でも大丈夫だった耳、スピーカーの前で辛かった。あと死ぬほど暑かった。ぇっかぴっぴのババボ...食いしん坊sistersがげっそりしてた。もっと大きなステージに飛び出しちゃえ!!

翌27日は、中嶋春陽さんのビデオアート展のプレイベント、ワクワクパーティーナイト@代々木Spincoasterへ。隅々まで手作り感溢れる会場で、18歳の可愛らしさを感じた。僕は男子校出身なんで、女子高生って未知の生物で、永遠に憧れとコンプレックスを抱き続けるんだろうな。もう45歳だけどさ、ハルちゃんと話す時緊張してるもん。ハルちゃんが大人になったら、ゆっくり音楽や芸術の話をしたい。
 イベントの内容はハルちゃんのDJ (アナログ!!) とウクレレ弾き語り、動画の素材作り。楽器の性質上ワイワイするようなパーティーじゃなかったけど、優しい歌声とおもてなしの心に、みんな胸の中でじんわり高まってたんじゃないかな。ゆけむりDJsのTシャツを着てったら、ハルちゃんがゆけむりDJsトートバッグで、もうこれは運命かもな。おじさんキモくてごめんな。

翌28日は、またしてもあーた@高円寺U-haへ。密度の濃い1時間、いいライブだった。毎回U-haでのライブではテーマを決めるそうで、この日は曲ができたきっかけを話しながら。
 リラックスした雰囲気の中、最近の名曲量産ぶりを堪能した。曲を作るきっかけになったミュージシャンを挙げたり、このコードを聴かせたくて作ったなんて曲もあったり。前にも、好きなコードを見つけたらそのコードが光る進行を作って、メロディを乗せるって聞いたことがあるな。ふと1stから "ソーダ水"。これを聴いたとあるI川さんから、この曲みたいな曲って発注で出来たのが "アイライン" 、"アイライン" みたいな曲を3曲って発注で出来た1曲が "Twinkle in you" なんだって。I川さん、その発注の仕方は困るやつや。ラストを飾った "Iに生まれて" は、シンプルな言葉で「ほんとう」を歌った大名曲。ガツーン!!

対バンは吉村かおりさん。あーたさんに対抗して、人の誕生から死までを描くようなセットリストを急遽組んできたという。そのテーマが、もう僕にとっての吉村かおりだった。
 まろやかに転がる歌声とピアノ、坪光成樹さんのエッジーなアコギが奏でるのは、なにものにも喩えがたい、概念としてのロックだった。彼女は女性を歌う。決してきれいごとだけじゃない女性を歌う。でも情念に溺れない、音楽的なアイデアとグルーヴに溢れてた。言葉と音が寄り添ったりぶつかったりして、ポップスの新しい形を提示してた。あ、いま僕は凄いものを観てるって感覚がありながら、心地よさに自然と体が揺れた。アンコールはあーたさんと、スピッツの "楓" 。それ僕がカラオケで必ず歌うやつ。あーたさんの新作のプロデュースを、坪光さんが手がけるそうだ。もうそれ名盤に決まってるじゃん。

今日はなんだか頭の中がもじゃもじゃして、カウンセリング休んじゃった。最近スナック感覚で休んでるな。ほんともったいないし申し訳ない。暑さにも参ってる。5月でこれじゃ真夏のFUJI ROCK乗り切れないな。森永ICE BOXはいつになったら入荷するんだ!! と思ったら、タイムラインで南壽あさ子さんが焼き芋を食べていた。衝撃を受けた。あれだけ痩せてたら、そうなのかもね...。
 デブ辛い。Nachuさんに、「スキルさん太ってるイメージない」って言ってもらったの、お世辞でも嬉しいわ。実際は学生時代と比べて30kg太った。で、痩せた俺はイケメンだぜ。なんで動物は太ってても可愛いのに人間はそうじゃないんだ!?

もじゃもじゃ考えてることをSIDE-Bに。

5月29日 SIDE-B チクチク胸が痛むよ きみも同じように泣くの?

Pet Salon Mignonさんのツイッターをフォローしてる。いま、危篤状態の子猫がいる。27日のツイート「四肢が湾曲し、ミルクを自力で飲めなかった子猫の体温が下がって別れが近づいてきた。まだ撫でるとコロンとひっくり返って甘える」。28日のツイート「ミルクを2時間おきに入れて点滴と投薬と保温をしてたら体重が8g増えてまだ頑張ってる。目はどんどん腫れてきて開かなくなってきた」。今日のツイート「ニャーニャー鳴くようになった」。わー頑張ってる。
 僕の今の同居猫メイは、拾った時に推定3ヶ月で目も鼻もぐじゅぐじゅで、獣医さんに「難しいと思います」って言われちゃったんだ。でもなんとか退院してさ、薬やって獣医さんに通って。いま13歳、元気に駆け回ってる。目にも鼻にも後遺症は残ってるけど、生活には支障はない。その子にも、どうか幸せな人生を送って欲しい。

もじゃもじゃした話を。新しい音楽の才能を発見するよね。最初はファンがいないから、ありがたがってくれる。やがて業界の偉い人に発見され、チヤホヤされ、オールドファンを捨てていく。いまそういうフェーズにいるミュージシャンが3人いる。もちろん売れても仲良くしてくれてる人の方がたくさんいる。
 もうひとつ。僕は自己評価が低い。その割に自己承認欲求が強い。「『自分のことが嫌い』な人たち」。これだ。僕があーたさん好きなのは、音楽はもちろんだけど、自分を愛する努力をしてるから話してて清々しいんだ。つるうちはなさんのツイート「自分を肯定する能力と、自分を省みて前進する能力と、人からの言葉を素直に受け取る能力と、なにもかも自分を愛せてないとできないことで、あーたは自分を愛することが標準装備で備わってる。とても健やかで美しい」。

世間話を。細馬宏通さんの「アニメーション版『この世界の片隅に』を捉え直す」、18回めが更新された。Web連載はこれでおしまい、あと2回分くわえて単行本になる。アメリカのアリゾナ州でオーロラが観られた。撮影したプラネタリウム映像作家のKAGAYAさん、いつもすごいフットワークで驚く。ラムネ瓶の色を新橋色って言うんだって。明治時代に海外から入ってきた染料で、新橋の粋なお姉さんが好んだらしい。ゆりかもめの新橋駅に新橋色が使われてる。
 「『大ブームは本当に辛かった』旭山動物園の園長がいま語る真実」。動物とのつきあい方を考えさせられる。南アフリカで撮影された、夜の野生動物。同じく南アフリカで撮影された、イルカの群れ。「うさぎの海」みたいだ。牛は人間と同じように、同性の親友を作るんだって。親友と離れ離れになると大きなストレスになる。

政治の問題は書ききれないほどいっぱいある。共謀罪について、国連特別報告者から説明を求められたことは前に書いた。菅義偉「背景あって出されたのでは」。陰謀論かよ。保守速報かしら、ムーかしら。安倍晋三はわざわざ国連事務総長に、「報告者の主張は必ずしも国連の総意を反映するものではない」って言質を取りに言った。当たり前だ。特別報告者の仕事と特別手続きのプロセスはここ。報告をこれから国連で審議して、公式な総意を発表する。中途半端な情報に流されて、汚い言葉で罵っちゃだめだよ。
 一方で、「慰安婦合意に『言及せず』=日本発表と食い違い−国連事務総長」。国内向けに事務総長の発言でっちあげた。別の報告者が、報道への日本政府の圧力を懸念した。ル・モンド誌の、内田樹さんによる翻訳、共謀罪について海外はこう評価してる

加計学園問題について、週刊文春に「『総理のご意向文書は本物です』文科省前事務次官前川喜平 独占告白150分」って記事が載った。週刊新潮は、官邸からリークされた、前川前次官が出会い系バーに出入りしてたって記事を載せた。小田嶋隆さん「出会い系バーに出入りした人の"末路"」。「国家権力が『政権にとって不都合な情報をリークする人間』をどんなふうに遇するのか」。「権力はどんなことでもやってのけると、私にそう思わせた時点で、彼らの勝ちなのだ」。
 前川前次官の証人喚問を自民党が拒否した。なんでか。言われたら困ることがあるからでしょう。菅義偉は前川前次官の辞任について、「自ら辞める意向を全く示さず地位に恋々としがみついておりましたが」云々いった。彼はもう一般人だよ。政治腐敗について証言したら、反論じゃなくて人格攻撃する政府。ほんとうに酷い国だ。

楽しい音楽の話をしようか。Grayson Gilmourの新作が最高。"Hundred Waters"。Washed Outが4年ぶりの新曲 "Get Lost" を公開した。Randy Newmanの9年ぶりのアルバムにMitchell Froomが参加してる。中国のミュージシャンCheng Biのアルバムの日本盤が出る。"For the One in Summer" 。The Residentsのドキュメンタリー映画「めだまろん」の予告編が公開された。
 The Allman Brothers BandGregg Allmanが亡くなった。実はちゃんと聴いたことがない。僕の好きなミュージシャン達にとってとっても大切な、ミュージシャンズ・ミュージシャンっていう認識。1967年リリースの楽曲の版権が切れてレア音源いろいろ出てる。たいへんだ、Summer Of Loveの年だ。

小山田圭吾さんがぴあMUSIC COMPLEXで、FUJI ROCKでの小沢健二さんとの共演について聞かれて、「オザケン? 全然会ってないけど、たぶんその時あえるかな。でもそうやって勝手に盛り上がってくれるのは大歓迎です (笑) 」。まじか!! 丸くなったな。

長文ほんとにごめん!!