DIARY 2005年3月


3月1日 僭越なる人生

メーラー騒動の顛末については何も申し上げたくないけど敢えて申し上げよう。数々の考えられない「やってもうた」を繰り返し、データを紛失した末にPostinoというソフトに落ち着いた。ブックマークとアドレス帳も紛失した。ほかのソフトからPostino形式へはコンバートできるんだけど、その逆ができないことに気づいたのは元データを消してからだった。
 OSXの入るパソコンを買えば僕の悩みの3割は解消されるんですが。

ふて寝してたらまたしてもマユコに呼び出されて飲み。優男の定理、つまり9の善行を積み重ねてきた男がたった1度失敗しただけで、9の悪態を積み重ねてきた男がたった1度見せる優しさに負ける不条理について切々と語る。これから知り合う女の子の前では強がってみればと言われた。きっとその女の子に向けて強がることに精一杯で他所からの攻撃に弱い。人に足を踏まれて「すみません」って言っちゃう男だからな。
 とりあえず、「完熟イチゴと練乳アイス」を食ってる時に「こっち向いて」と言われてこんな顔をするのはやめようと思った。次はビターな抹茶アイスを食ってやる。女子どもよ、吠え面かくな。

3月3日 orz 失意体前屈

「うれしいひなまつり」って悲しい歌だよね。音階的にはヨナ抜きのマイナースケールです。かの「ドナドナ」は奴隷売買の歌って説もあるけど、おひな様は普通にお嫁に行くのだよねえ。あのメロディで「今日は楽しいひな祭り」って言われちゃうと、あらぬ妄想を抱いてしまう。お雛様がヤフオクとかで人身売買に合わないといいなあと思います。
 3月って苦手。年度末と誕生日が一緒に来るから。今年もまた踏み出せないまま、無駄に歳だけを重ねる焦りに悶え苦しむ月なんだ。花粉症もあるしな。今年の3月も失意続きの滑り出し。さんざん苦労してインストールしたPostino、使い難い。今どきクラシック環境のフリーソフトに頼るんじゃなかった。貧乏って辛いなあ。

その他の主な失意。生協に加入しました。毎週食材が届けられるなんて素晴らしい話だと思った。うちの近所はFAO認定食料不足地域なのだよ。何度か勧誘に来た営業のお姉さんが可愛かった。でもいざ加入してみたら、配達に来るのも注文を取るのもトラックの兄ちゃんなのだった。そもそも食材あっても料理できないし、カタログ代だけで毎週157円もかかる。
 そして「saku saku」DVD発売中止のお知らせ。発売1週間前になって権利関係のトラブルらしいです。BGMの任○堂かねえ。巨神兵がドーンの徳○書店かねえ。スタアウォーズの2○世紀フォックスかねえ。せめてジゴロウのオリジナルソングをCD化してほしい。

追記: 凹寝してたら呼び出しを食らった。皆さん、僕日記に凹寝と書いてある時はほんとに凹寝をしてますので。お誘いを頂くのはやぶさかではないが、パジャマで出掛けるわけにはいかないので、シャワーを浴びて着替える時間をください。
 で、大雑把に南欧-中近東っぽいお店で、メイド萌えとかナメコ属性とかキスと虫歯の関係とかについてお喋り。H.Y.嬢の乳歯が早く抜けるといいと思う。僕はストロベリー男を脱却すべくスパイシーな肉料理を注文したんだけど、あまりの辛さに持て余して結局お土産にしてもらった (写真) 。これでご飯3杯はいける。

3月4日 明日からジャーマンメタル

Y.A.さんとF.T.氏が唐突にお茶しに来た。喫茶室か。CaetanoとかSam Prekopとか聴きながら、ポピュラー音楽のジャンルが細分化して、袋小路に陥っている昨今の風潮についてお喋り。つまり。誰もがレコードコレクターに成り得たバブルの時代に、古くからの教条主義へのカウンターとして、サバービアやモンドみたいな発想が出てきたわけだけど、その文脈を誤読して趣味性を突き詰めすぎた結果、ポピュラー音楽全体をバランスよく聴けるリスナーが減ってきたよね。
 僕も若い頃は色んな音楽を体系的に聴きたいっていう欲求がありました。まだ手をつけてないところにツボが眠っているんじゃないかって。今はどうだろう。明日からジャーマンメタルに目覚めるとは思えないし。でも心持ちはそっち方面で。重箱の隅を突つくよりは俯瞰的な視座で、色んな動きに柔軟に対応できるリスナーになりたい。ぼくは (そうなりたいなあ) とおもいました。

Martin Denny死去。94歳。大往生です。
 ニューヨーク生まれのジャズピアニストが、仕事で訪れたハワイで人生を狂わせた。異国情緒にすっかりあてられた彼が発明した、マリンバと三味線が絡み合う上空でインコが雄叫びをあげるユートピアは、今でも多くのリスナーの人生を狂わせている。まさにアーバンからサバービアへと羽ばたいた彼のレコードも、50年代には普通にヒットチャートにいて、70年代に細野晴臣さんによって再発掘され、90年代にモンドとして再々発掘され、ヤン富田さんのプロデュースで「EXOTICA '90」というアルバムを出しました。僕のお薦めは1959年の名盤「QUIET VILLAGE」。合掌。

3月5日 今日からジャーマンメタル

きのうの話の補足。どういう経緯でそんな話題になったかというと、最近はマニアがそれぞれのコロニーを形成して独特の言葉で喋っていて、初心者やほかのジャンルのファンが入り込めないのは問題だよねってこと。僕もエレクトロニカの話、もうついていけないもの。タームの説明がないまま議論が始まっちゃうから。ポピュラー音楽初級編みたいなの、必要だと思うんです。
 サバービアやモンドと称して応用問題を提示した人たち (橋本徹さんとか鈴木惣一朗さんとか) は、100円で叩き売られてるレコードにも聴きものはあるんだよ、「ジャンル」に優劣はないんだよ、と言いたくてああいう例題を出したんだと思う。でも結果として、バブルガムポップ高騰とかビートルズを知らないロック少年出現とかいう捻れた事態を招いてしまった。入り口がそこだと、応用力のないリスナーになってしまいそう。とりあえず幅を確保しようよ。そこからだ。ぼくは (そこからだなあ) とおもいました。

3月6日 飲ま飲まイェイ

渋谷にて所用。久しぶりすぎて街の歩き方を忘れてしまった。人の多さに疲労困憊しました。地元民なんですけど。
 ものすごいものを目撃した。マイヤヒー宣伝トラック。日本盤のタイトルは「恋のマイアヒ」だって。あんまりだよー。そしてプロモーションにあの名作Flashを大々的に使用していた。どうやら「電車男」に続く2ちゃん発のヒットを狙っている様子。あのFlash作った人も、まさかこんなおおごとになるとは思ってなかっただろうなあ。でも家に帰ってオフィシャルサイトを覗いてみたら、大人の事情でムービーが大きく作り替えられていた。全体的にパワーがない。非常に残念な仕上がりです。

いつもの顔ぶれと合流してハンズ裏のカフェで食事。12日に我が家から生放送されるネットラジオ「maschine's broadcast Special」のゲストとして、T.P.さんに出演を依頼しました。先月のスペシャルプログラムが激しく下ネタ方面だったんで、我が家発の放送ではそういう事態を避けたく、女性ゲストをお招きした。
 「Radio PROM」と放送日がバッティングしてますが、そしてあちらの方がずっと手慣れてて聴きごたえがありますが、我が家からのラジオ放送はおそらく最初で最後なのでよろしくお願いいたします。これはいわゆる聴取率争いであります。

3月8日 自称「音楽業界人」のあなたに

今日の日記はちょっと毛色が違うよ。Musicman-NETが実施した「音楽の聴き方アンケート」っていう胡散臭い調査結果を見てびっくりしました。「今後の音楽業界に対して望むこと」っていう設問に対するコメント、うちのサイトをパクってる「音楽業界人」がいるよ。

元ネタは2002年3月15日の僕の日記。その補足として2003年2月28日のこちら。僕の日記はあくまでリスナーとしての願望なので、「音楽の作り手たちの意見も聴きたいところです」っていう一文を意識的に入れました。実際、音楽家の見解もいろいろ分かれたよね。
 大事なのは、状況は常に変化してるってこと。当時のレコード会社はCDの売り上げが低迷する中で、株主への新しい言い訳を探してたんだ。で、「違法コピーが音楽文化を衰退させた」ってことにして、物理的にコピーガードをかけた。今はCCCDも廃止の方向に向かっているし、著作権をクリアにした上でファイル交換をする試みが、あぶなっかしいながらも始まってます。コメント氏はこの3年間何を見て何を考えてきたんだろうかと。

パクられたことについて怒ってるとかじゃないんです。基本的にパクられるのは光栄なことだと思ってます。でもあなたの引用の仕方はちょっと違うよ、と申し上げたい。ぐー。

3月11日 Bad Bad Bad Vibrations Yeah!

精神的にも肉体的にもまずい。去年の夏から進めてきた断薬と指圧による鬱治療もリセットして、またメジャートランキライザーを貪り食ってます。
 また微かな光が見えてくるまで黙っていたいけど、やむを得ず人前に出る機会がめじろ押しです。自分が想像するベストな自分なんて永遠に訪れないし、今のリアルな自分を晒して恥をかかなければ先には進めない。明日のネットラジオはアドレスを公開する以上、内輪受けは絶対に避けたい。客観的に楽しめる番組にしたい。でも鬱になると好奇心を維持するのが難しくって、つまりはここ5年間の音楽の引き出しは付け焼き刃なんだよ。で、5年以上前のことはもう覚えてないという。一向に要領を得ない準備作業に焦り苛立ってる。最低な人間だ。死んでしまえ。

3月14日 壊れかけのレディオ

12日23時から13日の明け方まで、我が家からネットラジオ「maschine's broadcast Special」の生中継をしました。主催者maschineさん、オーガナイザーdomingoさん、テクニカルサポート菅原圭さん、ゲストT.P.さん、mami mami rhythm killerさんという面々でお送りしました。
 ここ数日のダメ日記をご覧になればお判りと思うけど、僕は恒例のイベント前ペシミズムに陥って頭を抱えてた。今の僕には「これがいいんです!」って自信を持ってお聴かせできる曲がない。いいなあと思える曲はいっぱいあるんだけど、それが心に残らない。とっさに思い出せない。素人とはいえ人様の時間を奪って義理でも聴いてくれてる人がいるんだから、「これよ」って言えるものを提示したいじゃない。自意識過剰で考え過ぎだってわかってる。

ミキサーまでのセッティングを済ませて日本酒を煽り、皆さんの到着を待つ。S.K.氏が素晴らしい手際でネットのセッティングを済ませ、気がついたら「えっもうこれ流れてるの?」。その後は構成も何もなく、目についたものを片っ端からかけていきました。イベントと違ってリスナーの反応が見えないので全てが手探りでした。技術的にも内容的にも。その不安をかきけすために酒を飲み過ぎて、放送中に寝るという大失態をやらかしてしまった。ごめんなさい。
 ふと目覚めたらプログレ大会になっていて、慌てて引き戻しにかかった。そして「Widescreen」最終回の告知を、頼まれてもいないのに勝手にして締め。みなさん始発で帰宅。反動で死んだように眠った。起きたら夕方で、告知した当人がWidescreenに行きそこなった。

結論としては。貴重な機会を与えてくださって本当にありがとうございました。反省点は山ほどあるけど、押し黙ってるより発散した方がずっといい。そしてなによりも呆れずに (もしくは呆れつつ) 聴いてくださった皆さんにありったけのラヴを。音楽の楽しさを客観的に伝えるって本当に難しいです。そして今週末には次なるイベントが控えている。またしても頭を抱える日々です。

3月15日 ほんとにほんとにほんとにほんとにご苦労さん。

いかりや長介さんの一周忌特番を見ました。僕がいかりや長介というエンターテイナーに抱くリスペクトの気持ちはこの日と次の日の日記で告白しました。

改めて「8時だヨ! 全員集合」のコントを見た。実に面白い。勢いとお約束だけで出来てるイメージがあったんだけど、大掛かりなセットを使った精緻に計算されたネタは、アンジャッシュと陣内智則を掛け合わせてバケツに紐つけて振り回したような、つまりは今でも全然通用する笑いでした。コンビネーションと間のよさにはミュージシャンシップを感じた。あれだけ長尺のネタを毎週生放送で演じていたドリフターズはすごい。ノスタルジーだけで語っちゃいけません。
 それに比べてスタジオ収録の「ドリフの大爆笑」には緊張感がなかった。今やってる「志村通」のコントは「大爆笑」の延長です。

3月16日 君のメガネに恋してる。

結婚したばかりの友人夫妻にみんなでプレゼントを渡す。サプライズ感を演出するため、渋谷桜丘のカフェに偶然を装って集合。新郎に「なにこのタモリ倶楽部のオープニングみたいな展開は」と瞬殺されてしまった。でもお祝いパーティであることは気づいてなかったみたい。薄々気づこうよ!

プレゼントは...じゃーん「超音波メガネ洗浄器」です。提案した時は冗談のつもりだったんだけど、受け取った新婦が異様に盛り上がり、「水いただけませんか? 今やってみたい!」って喜んでくれたのはプレゼンター名利に尽きる。数ヶ月後に野比家のルームランナーみたいになってないことを願います。
 プレゼントには、縦読みすると「めがねせんじようき」になるメッセージを添えた。「ん」で始まる言葉に悩み苦しみ、禁断の「ンジャメナ」を使ってしまった。チャド共和国の首都です。シリトリでンが回って来たらアフリカ方面に逃げるのがいい。ユッスー・ンドゥール。ミシェル・ンデゲオチェロ。キリマ・ンジャロ。ンゴロンゴロ。けっこうある。

でだ、超音波メガネ洗浄器を囲んでビールで乾杯。くだらないお喋りに花を咲かす。子供の頃の話から「レモン石鹸」というタームにたどりつき、ミカンのネットに入ったレモン石鹸を売り出したら「懐かし屋」あたりでバカ売れするんじゃないかとか。オタクはデブなのになんで声が高くて早口なのかとか。オタク脳とかオタク汁とかを分析してモテ産業に食い込めないかとか。
 お店を出てから「後ろの席に松本人志いたねー」だって。まじですか? お店の窓にへばりついて観察した。後ろ姿しか見えんかったけど、後ろ姿しか見えんかったけど、僕はこれから「渋谷のカフェで松本人志を見た」と言おう。そこに嘘は、ない。

3月21日 今夜もWake Up! 偽りのDJ!

mona recordsでなんちゃってDJやってきました。僕以外は素晴らしいイベントでした。ここ一週間は選曲と仕込みに追われ、イベント前ペシミズムに頭を抱えた。徹夜でCDの山を眺めては唸り、方向性が見えたのが当日の昼過ぎ。で、仮眠するつもりが寝坊です。あわてて控え室に飛び込んだら渡辺勝さんがいらしてびっくりした。仙人のようだった。すごいよ!!マサルさん。
 フロントアクトのまちかどゆうえんは噂以上に大滝詠一さんでした。それも僕の大好きな1stの頃の。あの声、あの声がぜひとも欲しい。でも大滝さんは30年前に「異端」としてあのスタイルを提示したわけで、今それをトレースすることにどれほど意味があるのか。

続いてメインのEarly Times Strings Bandが登場。メンバーリストを見ただけで失神しそうな日本のロックのパイオニア達。貴重なライブを拝聴させて頂くべく襟を正して臨んだけれど、いざ始まってみたらルーズでポップで楽しくて。「Twist & Shout」と「Fly Me To The Moon」をくっつけて灼熱の東京を描く飄々としたスタンス。長い時間をかけて音楽が骨身にしみ込んでいた。いいもんを見た。
 3番手はFreebo。90年代末に話題を呼んだ女性ボーカルのロックバンド。しばらく活動休止状態にあったそうですが、久しぶりのステージは伸びやかで景色が浮かびあがってくるような、なんかもう胸かきむしられる感じで、新作を出して欲しいです。

ライブ終了後、だらだらとオールナイトDJ。トップバッターは行き掛り上僕。今さら気がついたのは、僕はこれまで「楽曲的に」いい曲を選んできたけれど、それはじっくり聴きこんで貰わないと伝わらないってことだ。お客さんは主にお喋りを楽しんでるわけで、聞き流して気持ちいい曲、つまりは「演奏的に」いい曲を選ばなくちゃいけない。川村恭子さんが「テーマは林立夫」って言った時、その切り口にピンと来なかったの、実際林立夫さんのドラムが1時間も続いたら気持ちいいんだよね。その500マイルくらい以前の問題として、機材の操作を誤って激しくノイズを出してしまいました。ほんとにごめんなさい。
 「昭和」で「日本語」というテーマを与えられて組んだセットリストはこんな感じ。

セットチェンジ ハナレグミ / そして僕は途方に暮れる (Live Ver.)
01 ダディ竹千代&東京おとぼけCats / ロンリーローラー(Live Ver.)
02 Bread & Butter / Pink Shadow(BB★C Ver.)
03 Moonriders / My Name Is Jack
04 木戸やすひろ / Zin Zin Zin
05 さだまさし / 推理小説
06 矢野顕子 / 終わりの季節
07 マナ / Yellow Magic Carnival
08 Nav Katze / 夕なぎ
09 Portable Rock / アイドル (Beginnings Ver.)
10 松尾清憲 / 愛しのロージー (Single Ver.)
11 くじら / Dragon
12 Box / 魅惑の君
13 ムッシュかまやつ / 二十歳の頃 (Je m'appelle MONSEIUR Ver.)
14 Pico / I Love You
15 浅野ゆう子 / ムーンライト・タクシー
16 ファンキー長介

ハナレグミはアコギ1本のライブ音源。おとぼけCatsもライブで、威勢のいいオープニングMCが入ってたんで1曲目に。木戸やすひろさんはセッションボーカリストとして有名だけど、SSWとしても評価されていい人。そして「良心的なポップスファン」の仮想敵さだまさしさん。mona recordsでかけた勇者は僕が初めてではないか。「このHirth Martinezみたいなのは誰ですか?」って聞かれました。彼は器用なんで世間のドメな期待に応えちゃうんですが、アルバムの中では時折本来の趣味を垣間見せます
 Nav Katzeはアイデアに溢れた涼しげな女性トリオ。行達也さんとFreeboの石垣窓さんにウケた。浅野ゆう子さんはSadisticsと組んだディスコ歌謡。「ファンキー長介」は長さんの命日にちなんで僕が作りました。アイデアはまんま「サイバー長介」なんだけど、バックトラックをぜんぶ長さん絡みの音源にしたかったんだ。

出番が終わり、あとは飲むだけ。バーテンのお姉さんが奇麗だったのでお酒が進んでしまいました。いい気分で朝を迎え、珈琲屋にて第2回の開催を約束する。楽しかったーけど疲れたー。あとやっぱりノイズの失敗が...。次は決めたる。みなさんどうもありがとうございました。長文御免。じゃっ。

3月23日 コミック雑誌なんかいらないよっ

まーだイベントの疲れが残ってます。もともとずっと体調悪かったんですけどね。選曲のために積み上げた数百枚のCD、整理して棚に戻すのめんどくさいなあ。
 鬱の時は音楽聴くのもマンガを読むのも辛い。吾妻ひでおさん「失踪日記」と羽海野チカさん「ハチミツとクローバー7巻」をやっと手に入れたんだけどまだ読めてません。それ以前にここ数週間分のコミック雑誌が枕元に積み上がって、読もうと思って開くんだけど数ページで挫折。ほんとにこれ読まなきゃいけないの? もっとほかにやるべきことがあるんじゃないの?

今日の「トリビアの泉」より。ガーナ共和国サッカー協会会長の名前は「ニャホニャホタマクロー」さん。久しぶりに笑った。トリビアブームはとうに去ったけど今でも時々ヒットが出ます。ライブドア傘下に入っても続けて欲しいです。
 「ガセビアの泉」コーナーに一瞬だけ出演する緒川たまきさんがまた素晴らしくて。あの悪戯っぽい瞳で「ウソツキ」って言われてみたい。音楽好きの男にとって、デート中にレコ屋の前を通過する際に、ちょっと覗いてみたい衝動を認めてくれるかくれないかっていうのは極めて重要な課題です。彼女は一緒に楽しんでくれそうな、そういうロマンを抱かせてくれる女性であります。

3月25日 東京MXテレビを投げやりに讃える

おとといから睡眠薬が切れて、ひたすら眠りまくってます。睡眠薬が切れるとなんで眠りまくるのかについては長くなるので省略。その他各種抗精神薬は致死量ぐらいストックがある。とにかく病気だから病院に行けないんですよ! 病院に行けないから薬が貰えないんですよ! 薬が貰えないから病気が治らないんですよ! 病気が治らないから病院に行けないんですよ!

東京MXテレビと言えば石原慎太郎氏が怒ったり怒ったり立川談志氏が怒ったり怒ったりする特殊な地方局として有名です。でももっと注目すべきは「XEBEC ONLINE」であります。笑いあり音楽ありグルメあり心理テストあり、を帯で生放送している。つまりはシブスタの真裏でシブスタをやってるんです。
 徳光和夫さんの息子と、Folder5のAkinaちゃんじゃない子がMCで、DonDokoDonの平畠さんが妙に生き生きしているという香ばしい番組。徳さんと言えば徳光正行さん! だよね! そして若手芸人が「平畠杯」をかけて大喜利をやる。そんなに欲しいか「平畠杯」。平畠さん、大変な優遇ぶりに饒舌になってます。再評価中。山口ソロだと胃にもたれるんだよな。

ところでこの番組、改編の危機がせまっているらしい。番組自体は存続して出演者を入れ替える。4月以降のレギュラー陣がどうなるのか楽しみです。
 ほんとは堀江貴文氏がどうして嫌いかとか、YMOの例の声明について思うところなど書きたかったけど、頭が悪いのでまたの機会に。寝ます。

3月28日 「うつだけどがんばったこと」 3年E組 山下スキル

今日ぼくはうつだけど今日はわりとがんばった。なのでそのことをかきます。
 きのうの夜はなかなか眠れませんでした。どうしてかというと、頭つうがいたかったからです。とってもうつでとってもめんえきが落ちているので、かふんしょうだかかぜだかよくわからなくなって、頭の中がじんじんしました。そんでさんざん迷ったあげく、おばあちゃんのうちにくすりをもらいに行った。おばあちゃんは「このくすりは高いんだよ」ともったいぶって、エスタックイブを3じょうくれました。ぼくは (なんだかくつじょく的だなあ) と思いました。でもせにはらはかえられないので「ありがとうございます」といってくすりを飲みました。

今日は脳みそのくすりをもらうためにびょう院によやくのでんわをかけようとしたら、お金をはらってなかったので、お客さまのつごうででんわがとめられていました。ぼくは (ADSLが生きてるからまあいいや) と思いました。しかたがないのでけいたいからでんわをかけたら、「担当の先生が水ようびにしか来ません」と言われてしまいました。(水ようびはぼくのたん生日だなあ) と思ってはっとしました。ぼくはめんきょしょうのこう新を忘れていたのです。時計を見たらまだまにあいそうだったので、でん車にのって大急ぎでこう新センターに行きました。うつびょうの人はでん車にのるのがとっても苦つうです。そうだからいやな汗をたくさんかきました。

めんきょしょうの写しんはとってもだいじです。なぜならのみ会でわだいにつまった時に見せあいっこをするからです。ぼくはあごをひいてきりっとしたかったのに、カメラマンはあごを上げろと言いました。できあがりを見たらやっぱりだめでした。
 それからみんなで講習ビデオを見ました。ぼくは (講習ビデオのおんがくはどうしてフュージョンばっかりなんだろう) と思いました。それからまたいやな汗をたくさんかいて、でん車でかえってきました。とってもくたびれました。とってもうつです。リポビタンDライトと脳みそのくすりをたくさん飲みました。そんでしばらくねこんでげん在にいたる。ぼくは、(こう新センターに行くとき千代田せんじゃなくて丸の内せんで行けばよかったなあ) と思いました。

3月30日 Vincent Van Gogh

googleのロゴマークがゴッホ調になってる。そう、今日はゴッホ、ゴヤ、ヴェルレーヌ、クラプトン、トレイシー・チャップマン、ノラ・ジョーンズ、島倉千代子、そしてわたくし山下スキルの誕生日なのでした。かの南条あやさんの命日でもあります。合い言葉は「壮絶」だね。

そんな山下スキルさんの素敵な誕生日プランは精神科の予約、ザッツオール。先週から睡眠薬が切れてぐったりだったので、今日こそは絶対に病院に行くぞと決意して昨日は早寝をしたんだけど、緊張のあまり眠れず一睡もしないでゴー!...ってあれ? 車のエンジンがかかりませんよ? というわけでやむを得ず電車でゴー。乗り継ぎ乗り継ぎ嫌な汗をかいてなんとか予約時間に間に合った。薬を増やされて処方箋が2枚になった。「即入院」って言われなかっただけよしとするか。で、帰ってきてホンダに電話しようとしたんだけど、お客様の都合で電話をとめられているのだった。この屈辱。
 これから独りでハッピバースディを歌ってお土産に貰ったロイズの生チョコ食べて睡眠薬飲んで寝ます。