FUJI ROCK FESTIVAL '08 7.26

一発目、鈴木慶一/Captain Hate and The Seasick Sailors feat.曽我部恵一を観るかRoger Joseph Manning Jr.を観るかで悩む。慶一さんは単独公演も観たしなーWorld Happinessでも観れそうだしなー、RogerはベースがLinus of Hollywoodだしなーってことで、かなりRoger寄りに気持ちが傾いていたんだが、移動のスムーズさから慶一さんを選んだ。これが大正解。骨太でスゲーかっこよかった。
 新譜からの曲を中心に曽我部ソロも挟みつつ、「月にハートを返してもらいに」。手弾きアンビエントのギターが激しかったのはきのうのマイブラの影響か。スペシャルゲストに山本精一が登場、「煙草路地」のギターバトルが凄かった! やっぱり「ヘイト船長とラヴ航海士」は名盤だし、このバンドは続けていって欲しいと思いました。会場は曽我部恵一ファンと思われる若い人でいっぱい。でもみんな「鈴木慶一すげーなー」って興奮してた。Rogerの方はJason Falknerがゲストで「That Is Why」をやったらしい。んー!

トクマルシューゴ待ちの間に聴こえてきたAshleigh Mannix。アコギ弾き語り女の子。若い頃のJoni MitchellとSuzanne Vegaを足して、そんなの割り切れないよって感じの乾いた演奏。歌もギターもキャラクターもルックスもフレンドリー。まだ20歳でレコード契約もしてなくて、お母さんとツアーを回ってるんだって。スマッシュはどうやってこういう才能を見つけてくるのか。売り方次第では凄いことになると思うんですけど。終わって手売りのCDを購入。ほっぺをくっつけた2ショット写真にサインも頂きました。つたない英語で感激を伝えたつもりだが伝わったかな。
 トクマルシューゴは...なんなんだろうこのもやもやは。僕の好きな要素満載なのに、心に響かない。気持ちいい線をわざと外していくコード進行と、俺って上手いだろうオーラが滲み出ちゃうんだろうな。性格悪くても音楽がよければいいんだけど、悪い方に傾いちゃった感じ。

続いて、1920年代のモダニズムをキュートに再現するJanet Klein。始まる前はウドーフェス並みにガラガラでどうなることかと思ったけど、演奏が始まったら大勢の人が押し寄せてきました。昨日はマイブラの轟音に酔いしれてたような人たちなのに、気持ちいい音楽ならなんでも受け入れる、こういうところがフジロッカーの素敵なところだと思う。
 ウクレレはほとんど弾いてくれなかったけど、歌とダンスがキュートで粋、みんな一緒に踊ってました。バンドがめちゃくちゃ上手かった。バンジョーの人が、アヒルのモノマネで「Caravan」を歌う芸を披露。「私の青空」や「サケソング」を日本語で歌ったり、MCの日本語が妙に上手かったりするのは、和美ちゃんの影響なのかな。

Green Stageに降りてきてPrimal Screamを途中から。「Jailbird」「Rocks」「Movin' On Up」とヒットアフターヒット。翌日も出るはずなのに、こんな大ネタ繰り出しちゃっていいのかしら。
 僕、前にどこかでPrimalについて、プロデューサーに左右されすぎって書いたような気がするけど、それは間違いだった。みんな血肉にしてオリジナルなサウンドにしてた。前に観たときはもっとギターギターしてるようなイメージがあったけど、この日はもっとポップでカラフルな印象を持ちました。よかったです。

帰り道のRed Marqueeからポップな音楽が。つい最後まで見ちゃった。Ian Brown。実はStone Rosesちゃんと聴いたことなかったんです。王道ブリティッシュロック、わかりやすくていい曲がいっぱいあってびっくりした。なんで通過しなかったのか。もっと敷居の高い、カリスマ然としたバンドだと思ってたんです。
 本編最後の数曲とアンコールの曲は、イントロで大歓声が起きてた。たぶんRosesのヒット曲なんでしょうね。一曲も知らなかったけどよかったです。後追いで今からちゃんと聴くか。

そのあとSparks行きたかったんだけど、僕タイムテーブル勘違いしてて、部屋のカギ預かったんです。みんなこの日はSparksがベストアクトだったって言う。シアトリカルで笑えるステージだったって。お土産話を聴けば聴くほど僕好みな感じでほんと残念でした。3日目に続く。